JP2010135581A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】抵抗変化層を用いた不揮発性半導体記憶装置に関し、製造工程による抵抗変化層の特性劣化を抑制する。
【解決手段】複数の下層配線15上に形成された抵抗変化層16と、前記複数の下層配線15と前記抵抗変化層16とを含む前記基板上のうち、少なくとも前記抵抗変化層16上に形成されたエッチングストッパ層17と、前記エッチングストッパ層を含む前記基板上に形成された層間絶縁層18と、前記層間絶縁層18および前記エッチングストッパ層17に、前記抵抗変化層16に接続するように形成されたコンタクトホール27と、前記抵抗変化層16に接続し、前記コンタクトホール27内に形成された埋め込み電極20と、前記埋め込み電極20に接続し、前記層間絶縁層18上に形成された前記複数の下層配線15に対して交差する複数の上層配線21とを備え、前記抵抗変化層16は少なくとも酸素不足型の遷移金属酸化物を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、抵抗変化層を用いたクロスポイント型の不揮発性半導体記憶装置に関し、特に微細化に適した構造の不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、音楽、画像、情報等のデータを保存するために、大容量かつ不揮発性の半導体記憶装置の開発が活発に行われている。例えば、強誘電体を容量素子として用いる不揮発性半導体記憶装置は既に多くの分野で用いられている。さらに、このような強誘電体キャパシタを用いる不揮発性記憶装置に対して、電気的パルスの印加によって抵抗値が変化し、その状態を保持し続ける材料を用いた不揮発性半導体記憶装置(以下、ReRAMとよぶ)が、通常の半導体プロセスとの整合性を取りやすいという点で注目されている。
抵抗変化層としては、ニッケル酸化膜(NiO)、バナジウム酸化膜(V)、亜鉛酸化膜(ZnO)、ニオブ酸化膜(Nb)、チタン酸化膜(TiO)、タングステン酸化膜(WO)またはコバルト酸化膜(CoO)等が用いられている。このような遷移金属酸化膜は閾値以上の電圧または電流が印加されたときに特定の抵抗値を示し、その抵抗値は新たに電圧または電流が印加されるまでは、その抵抗値を保持しつづけることが知られており、かつ既存のDRAM工程をそのまま使用して作製できるという特徴を有している。
例えば、ワード線とビット線の交点に抵抗変化層であるアクティブ層を介在させたクロスポイント型構成のReRAMが提案されている(第1の従来例。例えば、特許文献1参照)。このReRAMは、基板に下部電極が形成され、その上にアクティブ層が形成されており、さらにアクティブ層の上には下部電極に直交して上部電極が形成された構成からなる。そして、下部電極と上部電極とが交差している領域が個々の記憶素子を構成し、下部電極と上部電極はそれぞれワード線またはビット線のいずれかとして機能する。この例においては、抵抗変化層であるアクティブ層は個々の記憶素子ごとに分離されずに複数の記憶素子にまたがって連続的に形成されている。そのアクティブ層としては、印加される電気信号に応答して抵抗が変化する材料、例えば巨大磁気抵抗(GMR)材料または高温超伝導材料等のペロブスカイト材料を用いることが示されている。
さらに、ワード線とビット線とが交差する領域に設けられたプラグ中に抵抗変化層からなる記憶素子と非線形の電流・電圧特性を有する2端子素子とを形成した構成も示されている(第2の従来例。例えば、特許文献2参照)。このような構成とすることで、非線形素子のスイッチング特性によってメモリセルの選択性が向上するため、高密度で、かつ高速アクセス可能なReRAMを実現できるとしている。
特開2003−68984号公報 特開2006−203098号公報
上記第1の従来例では、下部電極と上部電極とで構成されるクロスポイント部分を含む領域にアクティブ層が連続的に形成されているので、高密度化するにつれて近接するクロスポイント間でのクロストークが生じやすくなり、大容量化が困難であるという課題を有している。
また、第2の従来例では、ワード線とビット線とが交差する領域に設けられたプラグ状のメモリセルと、メモリセルを構成する非線形素子のスイッチング特性によってメモリセルの選択性が向上するため、高密度で、かつ高速アクセス可能となる。しかし、更なる高密度化、大容量化を実現するためには、ワード線とビット線とが交差する領域に設けられたコンタクトホールを用いてメモリセルを形成することが望ましい。しかし、通常コンタクトホール内に、特許文献2に示されるような、プラグ中に下部電極、抵抗変化層および上部電極、更には非線形素子を多層構造ですべて形成することは非常に困難である。また、抵抗変化層に用いられる遷移金属酸化物膜は、製造工程中のドライエッチングダメージ等上部電極、更には非線形素子を多層構造ですべて形成することは非常に困難である。また、抵抗変化層に用いられる遷移金属酸化物膜は、製造工程中のドライエッチングダメージ等の影響を受けやすく、記憶素子の特性のばらつきが大きくなりやすいという課題を有している。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するもので、微細化かつ大容量化が可能な構造のReRAMにおいて、製造工程における抵抗変化層の変質を防止でき、安定動作が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の不揮発性半導体記憶装置は、基板と、前記基板上に形成されたストライプ形状の複数の下層配線と、前記複数の下層配線上の少なくとも一部に形成された抵抗変化層と、前記複数の下層配線と前記抵抗変化層とを含む前記基板上のうち、少なくとも前記抵抗変化層上に形成されたエッチングストッパ層と、前記エッチングストッパ層を含む前記基板上に形成された層間絶縁層と、前記層間絶縁層および前記エッチングストッパ層に、前記抵抗変化層に接続するように形成されたコンタクトホールと、前記抵抗変化層に接続し、前記コンタクトホール内に形成された埋め込み電極と、前記層間絶縁層上に、前記埋め込み電極と接続し、前記複数の下層配線に対して交差するストライプ形状を有する複数の上層配線とを備え、前記抵抗変化層は少なくとも酸素不足型の遷移金属酸化物を含む。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、高密度のメモリアレイを実現するため、コンタクトホール中に形成された前記埋め込み電極に、前記抵抗変化層の抵抗変化に適した材料を選択することで、埋め込み電極と接する領域の抵抗変化層の抵抗値を変化させるため、抵抗変化層形成後の層間絶縁層の成膜や熱処理、コンタクトホール形成のドライエッチング等のプロセスによる抵抗変化層の組成変化を防止し、また、コンタクトホール形成時の抵抗変化層の膜減りを抑制し、抵抗変化層の膜厚バラツキも低減できる構造を有する。
つまり、本発明の特徴である抵抗変化層上に酸素バリア機能を有するエッチングストッパ層を設けることで、層間絶縁層の成膜や熱処理時の酸化や、抵抗変化層へのエッチングガスプラズマ中に含まれるラジカルなフッ素の混入を抑え、かつ抵抗変化層の膜厚バラツキを低減できる製造方法が容易になる。詳細なコンタクトホール形成プロセスについては後述する。
また、このエッチングストッパ層には、シリコン窒化(SiN)膜、シリコン酸窒化(SiON)膜またはシリコン炭窒化(SiCN)膜を用いることが好ましい。特に、SiN膜は酸素バリアとしても機能するため、抵抗変化層上にSiN膜を形成することで、層間絶縁層の成膜工程におけるオゾンや基板加熱による抵抗変化層の酸化を防止する効果もある。
さらに、コンタクトホール中に埋め込み電極をCMPによって埋め込み形成する際に、層間絶縁層を2層以上の積層構成にすることによって、層間絶縁層の上層側に、埋め込み電極材料のCMPにおいて研磨されにくい膜種、例えばSiON膜を選択することで、層間絶縁層の研磨量を低減することが可能である。
また、上記構成において、ストライプ形状の複数の下層配線上に、抵抗変化層が複数の下層配線と同様のストライプ形状を有するようにしてもよい。このような構成とすることにより、複数の下層配線に、抵抗変化層に適した金属電極材料を選択することにより、複数の下層配線が記憶部の下部電極としても機能するため、製造工程を簡略化できる。
さらに、上記構成において、抵抗変化層に直列に接続する非オーミック性素子を備えるようにしてもよい。このような構成とすることにより、読み込み時あるいは書き込み時において選択メモリセルには十分な電流を流しながら、非選択メモリセルには、電流を流さない構成が実現でき、非選択メモリセルとのクロストークを防止することができるので、抵抗変化特性の再現性に優れ、かつ高信頼性の不揮発性半導体記憶装置を実現できる。
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、基板上にストライプ形状の複数の下層配線を形成する工程(A)と、前記複数の下層配線上に抵抗変化層を形成する工程(B)と、前記複数の下層配線と前記抵抗変化層とを含む前記基板上のうち、少なくとも前記抵抗変化層上にエッチングストッパ層を形成する工程(C)と、前記エッチングストッパ層を含む前記基板上に層間絶縁層を形成する工程(D)と、前記層間絶縁層および前記エッチングストッパ層に、前記抵抗変化層に接続するコンタクトホールを形成する工程において、少なくともフッ素化合物ガスを含むエッチングガスを用いたドライエッチングによって、前記エッチングストッパ層を露出するようにコンタクトホールを形成する工程(E)と、前記エッチングストッパ層を、不活性ガスを用いたドライエッチングによって除去し、前記抵抗変化層に接続するようにコンタクトホールを形成する工程(F)と、前記抵抗変化層に接続し、前記コンタクトホール内に埋め込み電極を形成する工程(G)と、前記層間絶縁層上に前記埋め込み電極に接続し、前記複数の下層配線に交差するストライプ形状に複数の上層配線を形成する工程(H)とを含むことを特徴とする。
また、上記方法において、前記工程(F)が、前記エッチングストッパ層を、ウェットエッチングを用いて除去し、前記抵抗変化層に接続するように前記コンタクトホールを形成するようにしてもよい。
このような方法とすることにより、コンタクトホール形成時に、前記エッチングストッパ層にフッ素化合物ガスを含むエッチングガスでドライエッチングされにくい膜種を選択することで、層間絶縁層のドライエッチング時にオーバーエッチをかけることができ、層間絶縁層の膜厚バラツキによるコンタクトホール底部のホールサイズのばらつきを低減できる。そのため、次の工程で前記エッチングストッパ層を除去して抵抗変化層を露出させる工程の際に、オーバーエッチング量を低減することができ、抵抗変化層の掘れ込み量を抑制でき、抵抗変化層の膜厚バラツキが小さく、その特性バラツキも小さく、再現性が良好な不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能になる。
また、コンタクトホール形成工程において、エッチングストッパ層を不活性ガスを用いたドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて除去し、抵抗変化層を露出させることによって、抵抗変化層がフッ素化合物ガスを含むエッチングガスに曝されることがないため、その組成が変質することなく、安定な作動が可能な不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能になる。
さらに、上記方法において、前記工程(G)後に抵抗変化層に直列に接続する非オーミック性素子を形成する工程(I)を追加してもよい。
このような方法とすることにより、読み込み時あるいは書き込み時において選択メモリセルには十分な電流を流しながら、非選択メモリセルには、電流を流さない構成が実現でき、非選択メモリセルとのクロストークを防止することができるので、抵抗変化特性の再現性に優れ、かつ高信頼性の不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能になる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、微細化かつ大容量化に適した、コンタクトホールを用いたメモリセル構造において、製造工程による抵抗変化層の変質を抑制し、安定な作動が可能な不揮発性半導体記憶装置を実現できるという大きな効果を奏する。
本発明者らは、より微細化が可能で、かつ安定な特性を有する不揮発性記憶装置およびその製造方法を提供することを目的として、図19に記載された構造を提案した。
図19に記載の構造は、基板と、前記基板上に形成されたストライプ形状の複数の下層配線と、前記複数の下層配線上の少なくとも一部に形成された抵抗変化層と、前記複数の下層配線を含む基板上に形成された層間絶縁層と、前記層間絶縁層に、前記抵抗変化層に接続するように形成されたコンタクトホールと、前記抵抗変化層に接続し、前記コンタクトホール内に形成された埋め込み電極と、前記層間絶縁層上に、前記埋め込み電極と接続し、前記複数の下層配線に対して交差するストライプ形状を有する複数の複数の上層配線とを備え、前記抵抗変化層は少なくとも酸素不足型のタンタル酸化物を含む構成のReRAMである。
ここで、本発明において、「基板の上に下層配線を形成する」とは、一般的な解釈に従って、基板の上に、直接、下層配線を形成する場合と、基板の上に他のものを介して下層配線を形成する場合との双方を意味する。また、「層間絶縁層」とは、不揮発性記憶素子の製造プロセスにおいて1つのプロセスで形成される層間絶縁層と、不揮発性記憶素子の製造プロセスにおいては複数のプロセスでそれぞれ形成された複数の層間絶縁層が1つに合体してなる層間絶縁層との双方を指す。
次に、図19に記載のReRAMの製造方法を説明する。
まず、基板上に、主配線層15と抵抗変化層16の2層構成からなるストライプ形状の第1配線層15を形成する。そして、層間絶縁層18と、層間絶縁層18に抵抗変化層16に接続するコンタクトホール20を形成する。
その後、コンタクトホール内に抵抗変化層に接続する上部電極層20を埋め込み形成し、上部電極層20と接続し、第1配線層と交差するストライプ形状の第2配線層21を形成する。
図19に記載の構造は、微細化かつ大容量化に適しており、コンタクトホールを用いたメモリセル構造において、安定した作動が可能である。
しかしながら、図19に記載の抵抗変化素子は、抵抗変化特性が劣化することがあった。
図4は図19に記載の抵抗変化素子を動作させたときの抵抗変化特性が悪いサンプルの一例を示す。
そこで、本発明者らは原因を検討したところ、抵抗変化層上の層間絶縁層にコンタクトホールを開口する際に、TaO膜がフッ素化合物ガスを含むエッチングガスを用いたドライエッチング工程に曝されることによって、抵抗変化層にエッチングガスプラズマ中に含まれるラジカルなフッ素が混入し、その組成が変化し、抵抗変化特性が劣化したのではないかと考えた。これは、抵抗変化特性を示す、他の酸素不足型の遷移金属酸化物についても同様のことがいえると考えられる。
本発明者らはフッ素化合物ガスを含むエッチングガスによる膜質に与える影響を調べるため、以下の実験を行った。
まず、基板上にタンタル酸化物を堆積したサンプルを用意して、タンタル酸化物の表面を二次イオン質量分析法(SIMS)を用いて測定した。
次に、C、O、Arの混合ガスを用いてタンタル酸化物表面にドライエッチング処理を施した後、タンタル酸化物の表面を二次イオン質量分析法(SIMS)を用いて測定した。SIMSで測定した元素は、F、O、Arである。図1に、二次イオン質量分析法(SIMS)を用いて、C、O、Arの混合ガスを用いてドライエッチング処理を施す前と後におけるのTaO薄膜のフッ素の深さ方向濃度分布について調べた結果を示す。
縦軸にフッ素イオンカウント数(cps)、横軸にTaO膜の表面からの深さ(nm)を示す。また白丸がドライエッチング前、黒丸印がドライエッチング後データを表す。この結果から、フッ素系ガスを用いたドライエッチング処理により、TaO薄膜の表層にフッ素が混入することが明らかになった。また、半値幅から見積もると、TaO膜の表層から5nm未満の深さ領域にフッ素が混入していることが分かった。また、他のフッ素化合物エッチングガス、例えば、CFやCHF、SFを用いた場合にも同様の結果が得られた。なお、ドライエッチング処理前にも表面付近にフッ素イオンが観測されるが、これは、何等かの原因でドライエッチング前にTaO膜の表層にフッ素が混入したことが考えられる。
また、図2、図3は同ガスを用いてドライエッチングを施す前後におけるTaO薄膜のそれぞれ酸素及び炭素の深さ方向濃度分布について調べた結果を示す。
この結果から、TaO薄膜の表層に酸素及び炭素はほとんど混入していないことが分かる。したがって、抵抗変化層がフッ素化合物エッチングガスに曝されない製造方法やそれが可能な素子構造、もしくは抵抗変化層がフッ素系エッチングガスに曝されて抵抗変化層の組成が変質しても、その後に抵抗変化層の組成を元の状態に戻す追加処理が必須である。
また、抵抗変化層に接続するためのコンタクトホールを形成する際には、抵抗変化層の膜減りも起こるため、抵抗変化層の膜厚バラツキが増加し、セル抵抗のバラツキや動作バラツキの原因になる。
さらに、抵抗変化層上に層間絶縁層を成膜する工程によって、抵抗変化層が酸化されるという問題がある。例えば、抵抗変化層にTaO膜を用い、TaO膜上に層間絶縁層としてO−TEOSによりNSG膜を成膜した場合に、成膜に用いる原料ガスや基板加熱によってTaO膜がさらに酸化されて絶縁体である五酸化タンタル(Ta)に変質する。これにより、抵抗変化層が高抵抗化するために抵抗変化特性を示さなくなるという問題が生じる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する場合がある。また、トランジスタや記憶部等の形状については模式的なものであり、その個数等についても図示しやすい個数としている。
(第1の実施の形態)
図5は、本発明の第1の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置100の構成を説明する図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示す5A−5A線に沿う断面を矢印方向に見た断面図を示す。なお、図5(a)の平面図においては、理解しやすくするために最上層の絶縁保護層22の一部を切り欠いて示している。また、図6は、記憶部19の構成を示すための要部の部分拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示す6A−6A線に沿う断面を矢印方向に見た断面図である。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置100は、基板11と、この基板11上に形成されたストライプ形状の複数の下層配線15と、複数の下層配線15上に形成された抵抗変化層16と、複数の下層配線15と抵抗変化層16とを含む基板11上に形成されたエッチングストッパ層17と、エッチングストッパ層17を含む基板11上に形成された層間絶縁層18と、エッチングストッパ層17および層間絶縁層18に、抵抗変化層16に接続するように形成されたコンタクトホール27と、上記コンタクトホール27中に埋め込まれ、抵抗変化層16と接続する埋め込み電極20と、埋め込み電極20に接続し、層間絶縁層18上に形成された複数の上層配線21とを備えている。
さらに、本実施の形態の場合には、複数の上層配線21が層間絶縁層18上で、ストライプ形状の複数の下層配線15に対して交差するストライプ形状に形成されている。そして、複数の下層配線15と埋め込み電極20、この埋め込み電極20に接続する領域の抵抗変化層16とにより記憶部19を構成している。抵抗変化層16としては、電気信号の印加により不揮発的に抵抗変化を示す酸素不足型の遷移金属酸化物を含んだ材料で構成されるが、酸素不足型タンタル酸化物(TaO)が抵抗変化特性の安定性や作製の再現性等の面から好ましい。なお、図5に示すように、複数の上層配線21は、記憶部19がマトリクス状に形成された領域外まで延在されている。
さらに、本実施の形態においては、基板11としてシリコン単結晶基板を用いてトランジスタ等の能動素子12を集積した半導体回路を有する。図5では、能動素子12は、ソース領域12a、ドレイン領域12b、ゲート絶縁膜12cおよびゲート電極12dからなるトランジスタを示しているが、これらの能動素子12だけでなく、一般にメモリ回路に必要な素子および回路を含む。
複数の下層配線15および複数の上層配線21は、記憶部19が形成されたマトリクス領域とは異なる領域において能動素子12にそれぞれ接続されている。すなわち、図5においては、複数の下層配線15は、埋め込み導体23、24および配線25を介して能動素子12のソース領域12aに接続されている。なお、複数の上層配線21についても、埋め込み導体26を介して同様に別の能動素子(図示せず)に接続されている。
複数の下層配線15は、例えばTi−Al−N合金、アルミニウム(Al)あるいは銅(Cu)を用いてスパッタリングなどにより成膜し、露光プロセスとエッチングプロセス、あるいはダマシンプロセスを用いることで容易に形成できる。
また、本実施の形態においては、抵抗変化層16上に形成するエッチングストッパ層17としては、CVD法により形成したシリコン窒化(SiN)膜、シリコン酸窒化(SiON)膜やシリコン炭窒化(SiCN)膜等フッ素系エッチングガスを用いたドライエッチングに対し、エッチング耐性を有する膜を用いることができる。また、層間絶縁層18としては、エッチングストッパ層17以外の膜種の絶縁性酸化物材料を用いることができる。具体的には、CVD法による酸化シリコン(SiO)やオゾン(Oとテトラエトキシシラン(TEOS)を用いてCVD法により形成したTEOS−SiO膜、低誘電率材料であるシリコン炭酸化(SiOC)膜あるいはシリコンフッ素酸化(SiOF)膜等を用いてもよい。
次に、記憶部19を構成する抵抗変化層16は、上記したTaOだけでなく、鉄酸化物、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化亜鉛、ニオブ酸化膜、タングステン酸化膜、ハフニウム酸化膜等の酸素不足型遷移金属酸化物を用い、スパッタリング法等で形成してもよい。このような酸素不足型遷移金属酸化物材料は、閾値以上の電圧または電流が印加されたときに特定の抵抗値を示し、その抵抗値は新たに一定の大きさのパルス電圧またはパルス電流が印加されるまでは、その抵抗値を維持しつづける。
次に、図7から図11を用いて本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置100の製造方法について説明する。
図7は、能動素子12が形成された基板11上に、半導体層間絶縁層14までを形成し、さらに複数の下層配線15と埋め込み導体23を形成するまでの工程を示す図で、(a)は能動素子12が形成された基板11上に、半導体層間絶縁層14を形成した状態の断面図、(b)は半導体層間絶縁層14の所定の位置にストライプ形状の配線溝15aと、半導体電極配線25に接続するためのコンタクトホール23aを形成した状態の断面図、(c)はデュアルダマシン法によって複数の下層配線15と埋め込み導体23を半導体層間絶縁層14中に埋め込み形成した状態の断面図である。
図8は、複数の下層配線15上に抵抗変化層16を形成し、さらに複数の下層配線15と抵抗変化層16とを含む半導体層間絶縁層14上にエッチングストッパ層17および層間絶縁層18を形成するまでの工程を示す図で、(a)は複数の下層配線15上に抵抗変化層16を形成した状態の断面図、(b)は複数の下層配線15と抵抗変化層16とを含む半導体層間絶縁層14上にエッチングストッパ層17と層間絶縁層18を形成した状態の断面図である。
次に図9は、エッチングストッパ層17および層間絶縁層18の所定の位置にコンタクトホール27を形成するまでの工程を示す図で、(a)は層間絶縁層の所定の位置にコンタクトホール27を形成した状態の平面図、(b)と(c)は(a)に示す9A−9A線での断面を矢印方向に見た断面図である。(b)では、コンタクトホール27はエッチングストッパ層17が露出するところまで形成している。また、(c)ではエッチングストッパ層17を除去して抵抗変化層16が露出するところまでコンタクトホール27を形成した状態の断面図である。なお、図7から図10に示す断面図はすべて9A−9A線断面で示している。
図10は、コンタクトホール27中に埋め込み電極20を埋め込み形成するまでの工程を示す図で、(a)はコンタクトホール27を含む層間絶縁膜18上に埋め込み電極20となる電極薄膜層20aを形成した状態の断面図、(b)はCMPによって層間絶縁膜18上の電極薄膜層20aを除去した状態の断面図である。
さらに、図11は、層間絶縁層18上に埋め込み電極20に接続するように複数の上層配線21を形成した状態の図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示す11A−11A線での断面を矢印方向に見た断面図である。
はじめに、図7(a)に示すように、複数の能動素子12、埋め込み導体24、半導体電極配線25および半導体層間絶縁層13が形成されている基板11上に、半導体層間絶縁層14を形成する。埋め込み導体24および半導体電極配線25については、従来はAlが主に用いられていたが、最近では微細化しても低抵抗を実現できるCuが用いられている。また、半導体層間絶縁層13、14についても、配線間の寄生容量の低減のためにフッ素含有酸化物(例えば、SiOF)やカーボン含有窒化物(例えば、SiCN)あるいは有機樹脂材料(例えば、ポリイミド)が用いられている。本実施の形態の場合にも、半導体電極配線25としては、例えばCuを用い、半導体層間絶縁層13、14としては、例えばフッ素含有酸化物であるSiOFを用いることができる。
次に、図7(c)に示すように、複数の下層配線15は半導体層間絶縁層14中に埋め込み形成されているが、これは以下のようにすれば形成できる。図7(b)に示すように、半導体層間絶縁層14に複数の下層配線15を埋め込むためのストライプ形状の配線溝15aと半導体電極配線25に接続するためのコンタクトホール23aを形成する。これらについては、一般的な半導体プロセスで用いられている技術を用いれば容易に形成することができる。このような配線溝15aとコンタクトホール23aを形成後、複数の下層配線15および埋め込み導体23となる導体膜を形成した後、例えばCMPを行うことで、図7(c)に示すような形状の複数の下層配線15と埋め込み導体23を埋め込み形成することができる。なお、複数の下層配線15は、記憶部19の下部電極としても機能させるため、上記したCu以外に、例えばTi、TiN、TaN、Al、Ti−Al合金、Ti−Al−N合金またはこれらの積層構成を用いてもよい。
次に、図8(a)に示すように、複数の下層配線15上に抵抗変化層16を形成する。この場合に、この抵抗変化層16は複数の下層配線15上に、複数の下層配線15と同様のストライプ形状に形成する。抵抗変化層16は酸素不足型タンタル酸化物(TaO)からなる。形成方法としては、タンタルのターゲット材料を用いた反応性スパッタリングを行い、スパッタリング時のアルゴンガス流量に対する酸素ガス流量比を調整することにより、TaOの化学式のXの値を調整することができる。
具体的なスパッタリング時の工程に従って説明すると、まず、スパッタリング装置内に基板を設置し、スパッタリング装置内を7×10−4Pa程度まで真空引きする。そして、タンタルをターゲットとして、パワーを250W、アルゴンガスと酸素ガスとをあわせた全ガス圧力を3.3Pa、基板の設定温度を30℃にし、スパッタリングを行う。膜厚は30nm〜100nmが好ましい。酸素分圧比を1%から7%に変化させた場合、タンタル酸化物層中の酸素含有率は約40%(TaO0.66)から約70%(TaO2.3)へと変化する。タンタル酸化物層の組成についてはラザフォード後方散乱法を用いて測定できる。好適な範囲としては、TaO(0.8≦x≦1.9)である。
なお、成膜方法としては、スパッタリングだけでなく、CVD法やALD法等を用いてもよい。
次に、図8(b)に示すように、この複数の下層配線15と抵抗変化層16とを含む基板11上に、例えばCVD法を用いてSiNからなるエッチングストッパ層17と、プラズマCVD法を用いてTEOS−SiOからなる層間絶縁層18を積層形成する。このとき、エッチングストッパ層17の膜厚は、層間絶縁層18の膜厚に比べて十分に薄いことが好ましく、例えば5nm以上かつ30nm以下程度が良い。なお、この層間絶縁層18としては、先述したように種々の材料を用いることができる。
さらに、その後、図9(a)、(b)、(c)に示すように、抵抗変化層16上のエッチングストッパ層17および層間絶縁層18に一定の配列ピッチでコンタクトホール27を形成する。このコンタクトホール27は、図9(a)からわかるように、複数の下層配線15とその上に形成された抵抗変化層16の幅より小さな外形としている。なお、図では四角形状としているが、円形状でも楕円形状でも、あるいはさらに他の形状であってもよい。
このコンタクトホール27を形成する際には、図9(b)に示すように、はじめに層間絶縁層18をドライエッチングによって除去する。このドライエッチングにはコンタクトホール形状の垂直性を向上させるために、例えば、CFやC、Cなどのフッ素系ガスを用いることが一般的である。
しかし、前述のように、フッ素系エッチングガスを用いたドライエッチングにより、TaO膜中にフッ素が混入してしまうため、抵抗変化層16が露出してフッ素系エッチングガスに曝されることがないように、コンタクトホール27をエッチングストッパ層17で止める必要がある。
例えば、エッチングストッパ層17としてSiN、層間絶縁層18としてTEOS−SiOを用いて、コンタクトホールをドライエッチングにより形成する場合、例えば、エッチングガスとしてC、OおよびArを17sccm/23sccm/500sccmの流量で使用し、チャンバー圧力2.1Pa、RF電力1800Wという条件では、SiNのエッチングレートは、TEOS−SiOのそれと比べて1/15と小さくなる。
したがって、比較的大きな膜厚バラツキをともなう層間絶縁層18にドライエッチングによってコンタクトホール27を形成する際に、十分にオーバエッチングを追加しても、コンタクトホール27をエッチングストッパ層17で止めることが可能である。
また、図1のSIMS結果から、TaO膜の表層から5nm未満の深さ領域にフッ素が混入することが読み取れるが、エッチングストッパ層として用いることができるSiN膜やSiON膜、SiCN膜は膜構造が緻密なためフッ素が膜中へ混入しにくいと言える。従って、フッ素がエッチングストッパ層を透過してTaO膜に混入する場合を考慮すると、エッチングストッパ層の膜厚は5nm以上あることが好ましい。
しかし、コンタクトホール底部に残ったエッチングストッパ層17を不活性ガスを用いたドライエッチングやウェットエッチングによって除去し、抵抗変化層16を露出させる必要があるため、コンタクトホール形状の垂直性を確保するためには、エッチングストッパ層の膜厚はなるべく薄い方が好ましい。
そこで、エッチングストッパ層の膜厚は、層間絶縁層にコンタクトホールを形成するフッ素系エッチングガスを用いたドライエッチング工程後にも、エッチングストッパ層が5nm以上残り、抵抗変化層が露出しないように設計すればよい。
そのため、例えば、層間絶縁層の膜厚が300nmの場合、その膜厚のウエハ面内バラツキを±10%、エッチングストッパ層の層間絶縁層に対する選択比(エッチングレートの比)を15、エッチングレートのウエハ面内バラツキを±10%、エッチングストッパ層の成膜時のウエハ面内における膜厚バラツキを±10%と仮定し、オーバエッチングを30%追加とすると、エッチングストッパ層の膜厚は20nm程度に設計することが望ましい。
さらに、SiNは酸素バリア性も有するので、抵抗変化層上にSiNからなるエッチングストッパ層を設けることで、その上に層間絶縁層を形成する工程による抵抗変化層の酸化を防ぐことができる。したがって、SiNからなるエッチングストッパ層を設けることで、層間絶縁層の膜種や成膜方法、成膜温度などの選択肢の幅を広げることができるというメリットも生まれる。
さらに、図9(c)に示すように、層間絶縁層18の下層にあるエッチングストッパ層17をアルゴン(Ar)などの不活性ガスのみを用いたドライエッチングによって除去し、抵抗変化層16が露出するようにコンタクトホール27を形成する。
なお、エッチングストッパ層17としてSiNを用い、Arガスを用いたドライエッチングで除去する場合には、Ar流量を100sccm、チャンバー圧力を2.0Pa、RF電力を900Wとすると、SiN膜のエッチングレートは60nm/min.である。また、SiN層の膜厚が5〜30nm程度と十分に薄い場合にはコンタクトホール形状の垂直性を損なうことなく、エッチングストッパ層17を除去し、抵抗変化層16が露出するようにコンタクトホール27を形成することができる。
また、エッチングストッパ層17の膜厚は薄いことから、膜厚バラツキも小さく、オーバエッチングもあまり必要としないことから、エッチングストッパ層を挿入することで、コンタクトホール27形成時の抵抗変化層16の掘れ込み量を減少させることができる。そのため、抵抗変化層16の膜厚バラツキが小さく、その抵抗値バラツキも小さくすることができる。
さらに、エッチングストッパ層17を除去する際にフッ素系エッチングガスを用いないことから、抵抗変化層16がフッ素系エッチングガスに曝されることがないため、抵抗変化層が変質することがなく、抵抗変化層の抵抗値バラツキを低減でき、その抵抗変化特性が劣化しない。
次に、図10(a)に示すように、コンタクトホール27を含む層間絶縁層18上に、埋め込み電極20となる電極薄膜層20aを形成する。この電極薄膜層20aは、記憶部19の上部電極となるもので、抵抗変化層に適した電極材料であるPt、IrまたはCu等を用いる。
次に、図10(b)に示すように、CMPプロセスを用いて層間絶縁層18上の電極薄膜層20aを除去してコンタクトホール27中に埋め込み電極20を埋め込み形成する。なお、このように電極薄膜層20aを除去する方法としては、CMPだけでなくエッチバックする方法でもよい。
次に、図11に示すように、埋め込み電極20に接続するように複数の上層配線21を形成する。この場合に、この複数の上層配線21は層間絶縁層18上に、少なくともコンタクトホール27より大きな形状で、かつ複数の下層配線15と交差するストライプ形状に形成する。複数の上層配線21として、複数の下層配線15と同様の材料を用いることができる。
そして、この複数の上層配線21を形成するときに、埋め込み導体26も同時に形成し、この埋め込み導体26を介して半導体電極配線(図示せず)に接続し、図示しない位置に設けられている能動素子に電気的に接続する。
この後、複数の上層配線21を覆う絶縁保護層22を形成することで、図5に示すような不揮発性半導体記憶装置100を製造することができる。
(実施例)
本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置を実際に作製し、抵抗変化特性の測定を行った。
なお、複数の下層配線15はPt、埋め込み電極20はTaN、抵抗変化層16はTaO1.5、抵抗変化層16の膜厚は50nmとした。
また、層間絶縁層18はTEOS−SiO、膜厚300nmとし、エッチングストッパ層17をSiN、膜厚30nmとした。コンタクトホールをドライエッチングにより形成する際の条件は、層間絶縁層18を除去する際には、C、OおよびArを17sccm/23sccm/500sccmの流量で使用し、チャンバー圧力2.7Pa、RF電力1800Wという条件で行った。SiNを除去する際には、Ar流量を100sccm、チャンバー圧力を2.0Pa、RF電力を900Wという条件で行った。
以後、作製した抵抗変化特性の測定結果について述べる。
図12は上記プロセスにより作製された抵抗変化装置に対して電気的パルスを加えた時の抵抗変化の測定結果である。横軸は加えた電気的なパルスの数であり、縦軸は抵抗値である。また測定時に加えた電気的パルスは、下部電極を基準として上部電極を1.5Vと−1.3Vとし、パルスの幅は100nsとした。
エッチングストッパー層を設けない構成における抵抗変化特性を示す図4に比べ飛躍的に安定して動作することが確認された。
このように本発明の不揮発性半導体記憶装置は、微細化かつ大容量化に適した、コンタクトホールを用いたメモリセル構造において、製造工程による抵抗変化層の変質を抑制し、安定な動作が可能な不揮発性半導体記憶装置を実現できるという大きな効果を奏することができる。
(第2の実施の形態)
図13は、本発明の第2の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置200の構成を説明する図で、(a)は断面図、(b)は記憶部19と非オーミック性素子28の構成を示すための要部の部分の拡大断面図である。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置200は、第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置100と基本構成は同じであるが、記憶部19と直列に接続する非オーミック性素子28を備え、複数の下層配線15と抵抗変化層16およびエッチングストッパ層17とを含む基板11上の層間絶縁層18が2層構成からなることが特徴である。
また、本実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法は、基本的なプロセスは実施の形態1の不揮発性記憶素子の製造方法と共通するので、その共通するプロセスは省略もしくは簡略化して説明する。
非オーミック性素子28としては、半導体層とこの半導体層を挟む金属電極体層との3層の積層構成からなるMSMダイオード、絶縁体層とこの絶縁体層を挟む金属電極体層との3層の積層構成からなるMIMダイオード、p型半導体とn型半導体との2層の積層構成からなるpn接合ダイオード、または半導体層と金属電極体層との2層の積層構成からなるショットキーダイオードのいずれかを用いるとよい。
抵抗変化層に対して直列に非オーミック性素子を挿入することにより、クロスポイント型ReRAMの場合には、クロスした交点に形成されている抵抗変化層の抵抗値の読み取りや書き込み時のクロストークを減少することができる。
次に、図14から図16を用いて、本実施の形態の製造方法について説明する。なお、図14から図16においては、図面の簡単化のために半導体層間絶縁層14から上部の構成のみを示している。
図14は、半導体層間絶縁層14上に、スパッタリングと露光プロセス、エッチングプロセスによって複数の下層配線15と抵抗変化層16をストライプ形状に形成し、さらにその上にエッチングストッパ層17および2層構成からなる層間絶縁層18を形成し、そのエッチングストッパ層17および層間絶縁層18にコンタクトホール27を形成するまでの工程を示す図で、(a)は層間絶縁層14上にストライプ形状の複数の下層配線15と抵抗変化層16を形成した状態の断面図で、(b)はその上にエッチングストッパ層17および2層構成からなる層間絶縁膜18を形成した状態の断面図、(c)はドライエッチングを用いて、2層構成からなる層間絶縁層18を除去し、エッチングストッパ層17が露出するところまでコンタクトホール27を形成した状態の断面図、(d)はさらに前述のArなどの不活性ガスを用いたドライエッチング、またはウェットエッチングによって、エッチングストッパ層17を除去して、抵抗変化層16が露出するところまでコンタクトホール27を形成した状態の断面図である。
図15は、コンタクトホール27中に埋め込み電極20を埋め込み形成する工程を示す図で、(a)はコンタクトホール27を含む層間絶縁膜18上に埋め込み電極20となる電極薄膜層20aを形成した状態の断面図、(b)はCMPにより層間絶縁層18上の電極薄膜層20aを除去した状態の断面図、(c)はコンタクトホール27中の埋め込み電極20をさらにオーバポリッシュして表層側に凹部を形成した状態の断面図である。
図16は、コンタクトホール27中の埋め込み電極20上に、非オーミック性素子28の一部となる下部電極29を埋め込み形成し、さらに下部電極29を含む層間絶縁層18上に非オーミック性素子28の一部となる半導体層30と上部電極31、および複数の上層配線21を積層形成するまでの工程を示す図で、(a)はコンタクトホール27を含む層間絶縁膜18上に非オーミック性素子28の下部電極29となる電極薄膜層29aを形成した状態の断面図、(b)はCMPにより層間絶縁層18上の電極薄膜層29aを除去した状態の断面図、(c)は下部電極29を含む層間絶縁層18上に非オーミック性素子28の一部となる半導体層30と上部電極31、および複数の上層配線21を積層形成した状態の断面図である。
はじめに、図14(a)に示すように、半導体層間絶縁層14上に、複数の下層配線15と抵抗変化層16とをストライプ形状に形成し、さらに、図14(b)に示すように、CVD法等を用いてSiNやSiON、あるいはSiCN等からなるエッチングストッパ層17と、エッチングストッパ層17とは異なる膜種の絶縁膜、例えばTEOS−SiO等からなる第一層間絶縁層18aと、このTEOS−SiOよりもCMPにおいて研磨されにくい膜種、例えばSiONからなる第二層間絶縁層18bを積層形成する。この第一層間絶縁層18aと第二層間絶縁層18bとにより層間絶縁層18を構成している。また、エッチングストッパ層17の膜厚は、層間絶縁層18のそれと比べて十分に薄い30nm程度とする。第二層間絶縁層18bは、CMPプロセスにおけるストッパとして作用し、この第二層間絶縁層18bを形成することで、後の埋め込み電極20および下部電極29をコンタクトホール27中に埋め込み形成する際のCMPプロセスを容易に、かつ確実に行うことができる。
次に、図14(c)、(d)に示すように、層間絶縁層18に一定の配列ピッチで抵抗変化層16に接続するためのコンタクトホール27を形成する。このコンタクトホール27は、複数の下層配線15と抵抗変化層16の幅より小さな外形としており、図9から図11で説明した形状と同じである。
このコンタクトホール27を形成する工程においても、コンタクトホール形状の垂直性を確保するためにフッ素系ガスによるドライエッチングを用いる必要があり、図14(c)に示すように、第二層間絶縁層18b、および第一層間絶縁層18aはフッ素系ガスを用いたドライエッチングにより除去し、エッチングストッパ層17が露出するところまでコンタクトホール27を形成する。
この場合にも、前述の本発明の第1の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置100の製造方法と同様に、エッチングストッパ層17がコンタクトホール形成時のストッパとして機能する。
さらに、図14(d)に示すように、エッチングストッパ層17のみをウェットエッチングによって除去し、抵抗変化層16を露出させる。このとき、例えば、0.4%程度の低HF濃度のバッファードフッ酸やリン酸、酸アミド系溶剤と有機カルボン酸塩とフッ素化合物と水とを混合したポリマー洗浄液(ELM−C30溶液)等を用いることにより、コンタクトホール径が拡張することなく、エッチングストッパ層17を除去することができる。また、抵抗変化層16の膜減りもなく、その組成が変質することなく、抵抗変化層16に接続するためのコンタクトホール27を形成することが可能である。ウェットエッチングの処理方法としては、バッチ式の浸漬方式やスプレー方式等を用いることができる。なお、エッチングストッパ層17を除去する方法としては、前述の第1の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置100の製造方法と同様に、Arなどの不活性ガスを用いたドライエッチングでもよい。
次に、図15(a)に示すように、コンタクトホール27を含む層間絶縁層18上に、埋め込み電極20となる電極薄膜層20aを形成する。この電極薄膜層20aは、本実施の形態では記憶部19の上部電極となるもので、PtまたはIrを用いることができる。
次に、図15(b)に示すように、CMPプロセスを用いて層間絶縁層18上の電極薄膜層20aを除去してコンタクトホール27中に埋め込み電極20を埋め込み形成する。この場合に、層間絶縁層18には、第二層間絶縁層18bが設けられているので、この第二層間絶縁層18bがCMPのストッパとして有効に作用し、層間絶縁層18がほとんど研磨されずに電極薄膜層20aのみを確実に除去することができる。なお、このように層間絶縁層18上の電極薄膜層20aを除去し、埋め込み電極20を埋め込み形成する方法としては、CMPでなくエッチバックを用いてもよい。
その後、図15(c)に示すように、さらにオーバポリッシュを行うことで、コンタクトホール27中の埋め込み電極20の表層側の一部を除去する。このオーバポリッシュ時においても、第二層間絶縁層18bを設けていることで層間絶縁層18はほとんど研磨されることがない。なお、このように埋め込み電極20の一部を除去する方法としては、オーバポリッシュだけでなくエッチバックする方法でもよい。
次に、図16(a)に示すように、コンタクトホール27を含めて層間絶縁層18上に、非オーミック性素子28の下部電極29となる電極薄膜層29aを形成する。本実施の形態においては、電極薄膜層29aとしてTaN、TiNまたはWをスパッタリングにより形成した。
次に、図16(b)に示すように、CMPプロセスを用いて層間絶縁層18上の電極薄膜層29aを除去して、コンタクトホール27中に下部電極29を埋め込み形成する。この場合にも、層間絶縁層18には、第二層間絶縁層18bが設けられているので、この第二層間絶縁層18bがCMPプロセスにおけるストッパとして有効に作用し、層間絶縁層18はほとんど研磨されずに電極薄膜層29aのみを確実に除去することができる。
次に、図16(c)に示すように、層間絶縁層18上に、下部電極29に接続するように非オーミック性素子28の一部となる半導体層30と上部電極31を積層形成し、さらに、非オーミック性素子28上に複数の上層配線21を形成する。本実施の形態では、半導体層30と上部電極31、および複数の上層配線21を複数の下層配線15と交差するストライプ形状に形成している。また、本実施の形態では、上部電極31としてTaN、TiNまたはWを用い、複数の上層配線21には複数の下層配線15と同様の材料を用いることができる。また、半導体層30として窒素不足型シリコン窒化物(SiN)を用い、半導体層30とそれを挟む下部電極29と上部電極31とによりMSMダイオードを形成している。
なお、このような半導体特性を有するSiN膜は、例えばSiターゲットを用いた窒素ガス雰囲気中でのリアクティブスパッタリングにより形成することができる。例えば、室温条件で、チャンバーの圧力を0.1Pa〜1Paとし、Ar/N流量を18sccm/2sccmとして作製すればよい。
半導体特性を有するSiNを上記の条件で、かつ16nmの厚みで作製した場合には、1.6Vの電圧印加で2.5×10A/cmの電流密度が得られ、0.8Vの電圧印加では5×10A/cmの電流密度が得られる。したがって、これらの電圧を基準として用いる場合には、オン/オフ比は5となり、不揮発性半導体記憶装置の非オーミック性素子として充分使用可能である。
このような工程により、複数の下層配線15、抵抗変化層16および埋め込み電極20により記憶部19が構成され、下部電極29、半導体層30および上部電極31により非オーミック性素子28が構成される。さらに、その後、複数の上層配線21を保護するための絶縁保護層(図示せず)を形成する。これにより、本実施の形態の製造方法による不揮発性半導体記憶装置を作製することができる。
(第3の実施の形態)
図17は、本発明の第3の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置300と400の要部である記憶部19の構成を示す断面図である。本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置300は、第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置100と基本構成は同じであるが、図17(a)に示すように、記憶部19を構成する抵抗変化層16が、それぞれの記憶部19ごとに分離して形成されていることが特徴である。
さらに、図17(b)に示す本実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置400は、上記不揮発性半導体記憶装置300と基本構成は同じであるが、エッチングストッパ層17が抵抗変化層16上で記憶部19ごとに分離して形成されていることが特徴である。
図17(b)のような構成とすることにより、複数の上層配線20をマトリクス領域外に設けたコンタクトホール中の埋め込み導体(図示せず)を介して能動素子(図示せず)に接続する工程を簡略化できることが特徴である。
なお、本実施にかかる不揮発性半導体記憶装置300では、抵抗変化層16を記憶部19ごとに分離して形成し、不揮発性半導体記憶装置400では、抵抗変化層16とエッチングストッパ層17の両方を記憶部19ごとに分離して形成しているが、エッチングストッパ層17のみを分離して形成し、抵抗変化層16は複数の下層配線15と同様のストライプ形状に形成してもよい。さらに、本実施の形態では、抵抗変化層16やエッチングストッパ層17を記憶部19ごとに分離して設けたが、複数個ずつまとめて分離してもよい。
また、第3の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置300と400においても、第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置200のように、記憶部と直列に接続する非オーミック性素子を備える構造にすることもできる。
(第4の実施の形態)
これまでの実施形態では、Fを含むドライエッチングガスを用いると抵抗変化膜が劣化するという課題に対して、層間絶縁膜を除去する際には、Fを含むドライエッチングガスを用い、フッ素耐性のあるエッチングストッパー層を除去する際には不活性ガスを用いてエッチングを行う構成とした。これにより、抵抗変化特性のばらつきの原因となる、FとTaOの反応を未然に防止することができる。
本発明者らはさらに、ClがTaO膜に対して混入することを発見している。
図18は、基板上にタンタル酸化物を堆積したサンプルを用意した後、Cl、Ar、CHFの混合ガスを用いてタンタル酸化物表面にドライエッチング処理を施した後、タンタル酸化物の表面を二次イオン質量分析法(SIMS)を用いて測定した結果である。
SIMSで測定した元素は、Clである。
縦軸に塩素イオンカウント数(cps)、横軸にTaO膜の表面からの深さ(nm)を示す。また白丸がドライエッチング前、黒丸印がドライエッチング後のデータを表す。この結果から、TaO薄膜がClを含むドライエッチングガスに晒されると、表層に塩素が混入することが明らかになった。また、半値幅から見積もると、TaO膜の表層から8nm程度未満の深さ領域に塩素が混入していることが分かった。これは、抵抗変化層へのエッチングガスプラズマ中で塩素がラジカルな状態となり、抵抗変化層に混入したことが原因と考えられる。したがって、実施形態1〜4において説明した本願発明は、塩素を含む混合ガスを用いて層間絶縁膜をドライエッチングする場合にも適用できる。
すなわち、コンタクトホール形成過程において、層間絶縁層を除去する際はClを含むドライエッチングガスを用い、エッチングストッパー層のエッチングレートが、層間絶縁膜のそれと比べて小さい条件でエッチングを行う。そして、エッチングストッパ層17を除去する際には、不活性ガスを用いたドライエッチングやウェットエッチングによって除去する。これにより、抵抗変化層の変質を抑制し、安定な動作が可能な不揮発性半導体記憶装置を実現できる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、微細化が容易で、かつ大容量化が可能なクロスポイント構造をもち、また、製造工程における素子特性のバラツキを小さくできるので、不揮発性記憶装置を用いる種々の電子機器分野に有用である。
フッ素系エッチングガスによるドライエッチング処理を施したTaO薄膜の二次イオン質量分析法(SIMS)を用いたフッ素濃度分布を示す図 フッ素系エッチングガスによるドライエッチング処理を施したTaO薄膜の二次イオン質量分析法(SIMS)を用いた酸素濃度分布を示す図 フッ素系エッチングガスによるドライエッチング処理を施したTaO薄膜の二次イオン質量分析法(SIMS)を用いた炭素濃度分布を示す図 図19に記載の不揮発性記憶素子の抵抗値と電気パルス印加回数との関係を示す図 (a)は本発明の第1の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する平面図、(b)は(a)の5A−5A線の断面を矢印方向に見た断面図 (a)は第1の実施の形態における不揮発性半導体記憶装置の記憶部の構成を示すための要部の部分拡大図の平面図、(b)は(a)の6A−6A線の断面を矢印方向に見た断面図 (a)から(c)は第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、能動素子が形成された基板上に層間絶縁層までを形成し、さらに複数の下層配線を形成するまでの工程を示す図 (a)と(b)は第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、複数の下層配線を含む層間絶縁膜上に抵抗変化層を形成し、さらにエッチングストッパ層および層間絶縁層を形成する工程を示す図 第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、エッチングストッパ層および層間絶縁層の所定の位置にコンタクトホールを形成する工程を示す図で、(a)は平面図、(b)と(c)は(a)に示す9A−9A線での断面を矢印方向に見た断面図 (a)と(b)は第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、コンタクトホール中に埋め込み電極を埋め込み形成するまでの工程を示す図 層間絶縁層上に埋め込み電極に接続するように複数の上層配線を形成した状態の図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示す11A−11A線での断面を矢印方向に見た断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の抵抗値と電気パルス印加回数との関係を示す図 (a)は本発明の第2の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する断面図、(b)は第2の実施の形態における不揮発性半導体記憶装置の非オーミック性素子と記憶部の構成を示すための要部の部分拡大図の断面図 (a)から(d)は第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、半導体層間絶縁層上に、複数の下層配線と抵抗変化層をストライプ形状に形成し、さらにその上にエッチングストッパ層および2層構成からなる層間絶縁層を形成し、そのエッチングストッパ層と層間絶縁層にコンタクトホールを形成するまでの工程を示す図 (a)から(c)は第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、コンタクトホール中に埋め込み電極を埋め込み形成する工程を示す図 (a)から(c)は第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、コンタクトホール中の埋め込み電極上に、非オーミック性素子の一部となる下部電極を埋め込み形成し、さらに下部電極を含む層間絶縁層上に非オーミック性素子の一部となる半導体層と上部電極、および複数の上層配線を積層形成するまでの工程を示す図 (a)と(b)は本発明の第3の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置の記憶部の構成を示すための要部の部分拡大図の断面図 塩素系エッチングガスによるドライエッチング処理を施したTaO薄膜の二次イオン質量分析法(SIMS)を用いた塩素濃度分布を示す図 (a)は本発明を説明するための不揮発性半導体記憶装置の構成を示す断面図、(b)は(a)に示す19A−19A線での断面を矢印方向に見た断面図
符号の説明
100,200,300,400,500 不揮発性半導体記憶装置(ReRAM)
11 基板
12 能動素子
12a ソース領域
12b ドレイン領域
12c ゲート絶縁膜
12d ゲート電極
13,14 半導体層間絶縁層
15 複数の下層配線
15a 配線溝
16 抵抗変化層
17 エッチングストッパ層
18 層間絶縁層
18a 第一層間絶縁層
18b 第二層間絶縁層
19 記憶部
20 埋め込み電極
20a 電極薄膜層
21 複数の上層配線
22 絶縁保護層
23,24,26 埋め込み導体
23a,27 コンタクトホール
25 配線
28 非オーミック性素子
29 下部電極
30 半導体層
31 上部電極

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成されたストライプ形状の複数の下層配線と、
    前記複数の下層配線上の少なくとも一部に形成された抵抗変化層と、
    前記複数の下層配線と前記抵抗変化層とを含む前記基板上のうち、少なくとも前記抵抗変化層上に形成されたエッチングストッパ層と、
    前記エッチングストッパ層を含む前記基板上に形成された層間絶縁層と、
    前記層間絶縁層および前記エッチングストッパ層に、前記抵抗変化層に接続するように形成されたコンタクトホールと、
    前記抵抗変化層に接続し、前記コンタクトホール内に形成された埋め込み電極と、
    前記層間絶縁層上に、前記埋め込み電極に接続し、前記複数の下層配線に対して交差するストライプ形状を有する複数の上層配線とを備え、
    前記抵抗変化層は少なくとも酸素不足型の遷移金属酸化物を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記エッチングストッパ層がシリコン窒化(SiN)膜、シリコン酸窒化(SiON)膜またはシリコン炭窒化(SiCN)膜のいずれかからなることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記エッチングストッパ層が5nm以上の膜厚を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記抵抗変化層が、前記複数の下層配線上において、前記複数の下層配線と同様のストライプ形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記抵抗変化層に直列に接続する非オーミック性素子をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 基板上にストライプ形状の複数の下層配線を形成する工程(A)と、
    前記複数の下層配線上の少なくとも一部に、少なくとも酸素不足型の遷移金属酸化物を含む抵抗変化層を形成する工程(B)と、
    前記複数の下層配線と前記抵抗変化層とを含む前記基板上のうち、少なくとも前記抵抗変化層上にエッチングストッパ層を形成する工程(C)と、
    前記エッチングストッパ層を含む前記基板上に層間絶縁層を形成する工程(D)と、
    前記層間絶縁層および前記エッチングストッパ層に、前記抵抗変化層に接続するコンタクトホールを形成する工程において、少なくともフッ素化合物ガスを含むエッチングガスを用いたドライエッチングによって、前記エッチングストッパ層を露出するようにコンタクトホールを形成する工程(E)と、
    前記エッチングストッパ層を、不活性ガスを用いたドライエッチングによって除去し、前記抵抗変化層に接続するようにコンタクトホールを形成する工程(F)と、
    前記コンタクトホール内に、前記抵抗変化層に接続する埋め込み電極を形成する工程(G)と、
    前記層間絶縁層上に前記埋め込み電極に接続し、前記複数の下層配線に交差するストライプ形状に複数の上層配線を形成する工程(H)と
    を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記工程(F)において、前記エッチングストッパ層を、不活性ガスを用いたドライエッチングの代わりに、ウェットエッチングを用いて除去し、前記抵抗変化層に接続するように前記コンタクトホールを形成することを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記複数の下層配線上に、前記抵抗変化層を前記複数の下層配線と同様のストライプ形状に形成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記工程(G)後に、前記埋め込み電極と前記複数の上層配線との間に非オーミック性素子を形成する工程(I)をさらに含むことを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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