JP4989631B2 - 不揮発性記憶素子 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的パルスの印加によって抵抗値が可逆的に変化する材料を用いてデータを記憶する不揮発性記憶素子及びその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴って携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層高機能化している。これらの電子機器の高機能化やモバイル化に伴い、使用される半導体素子の微細化や低消費電力化が急速に進んでいる。その中でも記憶素子として大量のデータを蓄積できるフラッシュメモリの市場が急速に拡大している。そのフラッシュメモリはゲート酸化膜の信頼性確保の観点から、近い将来微細化限界に到達するものと考えられている。そのフラッシュメモリに置き換わるポストフラッシュメモリがPCRAM(Phase Change RAM)及びReRAM(Resistive switching RAM)などの抵抗変化メモリである。これらのメモリは、電気的パルスの印加により抵抗が変化するという特性を有する可変抵抗膜を素子膜に採用したものである。とりわけ、ReRAMは、クロスポイント型の微細化に適した構造素子として注目されており、記憶部として可変抵抗膜を用いた構成の素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また可変抵抗膜とダイオードとを組み合わせる構成の素子も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図26は、第1の従来のクロスポイント型の不揮発性記憶素子(以下、第1従来例という)の要部断面斜視図である。図26に示すように、第1従来例においては、所定方向に平行して伸張するように、複数の第1の配線101が設けられている。また、これらの第1の配線と交差する方向に伸張するように、複数の第2の配線102が設けられている。第1の配線101と第2の配線102との交差する領域には、可変抵抗膜103が設けられている。このように、選択トランジスタを使用しないクロスポイント構造にすることで、セルを微細化することができ、大容量の不揮発性記憶素子を実現することができる。
図27は、第2の従来の不揮発性抵抗記憶素子(以下、第2従来例という)の要部断面斜視図である。図27に示すように、第2従来例においては、第1の配線104と、第1の配線104と交差するように第2の配線105とが設けられている。また、第1の配線104と第2の配線105との交差する領域には、整流特性を有するダイオード材料106及び可変抵抗膜107が設けられている。このように、クロスポイント構造において、ダイオード材料を各セルに配することで、読み出し及び書き込みの場合に、隣り合うセルへの電流の回りこみを防止することができる。
米国特許第6850429号明細書 米国特許第6185122号明細書
上記従来の不揮発性記憶素子の場合、セル抵抗は、可変抵抗膜の材料、膜厚及び電極面積(可変抵抗膜の電極と接している面の面積)とで決まることになる。このセル抵抗は、メモリセルの設計の際の重要なパラメータであり、トランジスタのスイッチがオンされた場合の抵抗と同等の1〜10kΩ程度であることが好ましい。セル抵抗が上述の値より低い場合、次のような問題が生じ得る。
第1に、デバイスの観点から、セルに流れる駆動電流が増加し、消費電力の削減が困難になる。また、駆動電流の増加は、セルの不揮発性メモリの信頼性、並びにコンタクト及び配線の信頼性の低下につながるものであり好ましくない。更にセルに接続される配線抵抗が大きくなれば、電源電圧は抵抗比で分圧されるためセルにかかる電圧が低くなり、十分な書き込みが行えないなどの問題も生じる。
第2に、ReRAM特有の現象であるフォーミング(電気的ストレスをかけることによって、電気的パルスの印加により抵抗値が増加又は減少する状態にすること)にとっても、セル抵抗は重要なパラメータであって、セル抵抗が低い場合には、フォーミングで電気的ストレスをかける段階で大電流が流れ、可変抵抗膜にダメージを与えることになる。このことは、可変抵抗膜が低抵抗状態の場合からフォーミングの工程を行う場合と比べて、高抵抗状態の場合からフォーミングの工程を行う方が、電流を制御しやすいことを示唆している。
上述の背景の中で、可変抵抗膜の材料を変えることなく、適切なセル抵抗を設計する手法としては、下記のようなアプローチが考えられる。
第1のアプローチは、まずは可変抵抗膜の材料の成膜温度の変更又は熱処理の追加などにより、可変抵抗膜の結晶性、配向性、及びグレインサイズを変更して所望の抵抗になるように設計を行うものである。しかし、このアプローチは、抵抗変化特性にまで影響を及ぼすものであるため、良好な抵抗変化特性と所望のセル抵抗との両立が必ずしもできるとは限らない。
第2のアプローチは、可変抵抗膜のディメンジョンを変更するものである。セルの抵抗値を上昇させることは、可変抵抗膜の膜厚を増大させること又は可変抵抗膜と接する電極面積を小さくすることにより達成される。前者の場合、半導体製造の観点から、すなわち可変抵抗膜の加工への影響を最小限にとどめる範囲(レジスト膜厚及び加工精度)を考慮すると、通常の可変抵抗膜の膜厚と比べて、最大でも2〜3倍程度と考えられる。メッキ及びCMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いることにより可変抵抗膜をコンタクトプラグに埋めこむようにする場合であれば、膜厚を5倍程度にすることは可能であるが、遷移金属酸化物からなる可変抵抗膜を用いた場合に同様の工程を行う技術はまだ確立されていない。他方、後者の電極面積を小さくする点に関しては、同じデザインルールを用いる製造プロセスの範囲では、通常の電極面積の10〜20%の縮小が限界と考えられる。よって、両者を組み合わせても、従来の不揮発性記憶素子におけるセル抵抗の10倍のセル抵抗を得ることはできないのが現状である。
本発明は、上記課題を解決するものであり、可変抵抗膜を配置する構造を工夫することで、セルの高抵抗化及びセル抵抗の設計自由度を高めることを可能とし、これにより、微細化及び低消費電力化が可能な不揮発性記憶素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の不揮発性記憶素子は、第1の電極と、前記第1の電極より上方に形成される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成され、これらの電極間に与えられる電気的パルスにより直接的に抵抗値が増加または減少する可変抵抗膜と、前記第1の電極及び前記第2の電極間に設けられる層間絶縁膜とを備え、前記層間絶縁膜には、その表面から前記第1の電極に至り、前記可変抵抗膜の膜厚以上の高さを有する開口部が形成され、前記可変抵抗膜は、前記開口部の内壁面に形成され、前記可変抵抗膜により形成される前記開口部の内部領域には、埋め込み絶縁膜が充填されており、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電気的パルスが与えられた場合に、前記可変抵抗膜以外には電流が流れないように構成されており、さらに、前記開口部は溝形状をなしており、前記可変抵抗膜は、前記溝形状の開口部の両内壁面に形成され、前記第2の電極は2つ設けられており、当該2つの第2の電極は、前記両内壁面に形成された各可変抵抗膜と接続されるようにそれぞれ設けられている
このように構成すると、可変抵抗膜と接する実効的な電極面積を小さくすることができるため、高いセル抵抗を得ることができ、微細化及び低消費電力化を実現することができる。また、多値メモリを容易に実現することができる。
また、本発明の構成によれば、可変抵抗膜の膜厚及び開口部の高さを調整することにより、従来より幅広い領域でセル抵抗の調整を行うことができる。可変抵抗膜の膜厚を薄くすれば、セル抵抗をより高抵抗化できるので、微細加工及び高抵抗化の両立も容易に実現することができる。すなわち、可変抵抗膜の微細加工への負荷を低減することもできる。
また、前記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記溝形状の開口部の幅と前記溝状の開口部の高さとの積が前記可変抵抗膜の膜厚の2乗の10倍以上であることが好ましい。
また、本発明の不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の配線と、前記複数の第1の配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の配線に立体交差するように形成された複数の第2の配線と、前記複数の第1の配線と前記複数の第2の配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数のメモリセルとを備え、前記メモリセルのそれぞれは、前記第1の配線を構成する又は前記第1の配線と接続される第1の電極と、前記第1の電極より上方に形成される、前記第2の配線を構成する又は前記第2の配線と接続される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成され、これらの電極間に与えられる電気的パルスにより直接的に抵抗値が増加または減少する可変抵抗膜と、前記第1の電極及び第2の電極間に設けられる層間絶縁膜とを含み、前記層間絶縁膜には、その表面から前記第1の電極に至り、前記可変抵抗膜の膜厚以上の高さを有する開口部が形成され、前記可変抵抗膜は、前記開口部の内壁面に形成され、前記可変抵抗膜により形成される前記開口部の内部領域には、埋め込み絶縁膜が充填されており、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電気的パルスが与えられた場合に、前記可変抵抗膜以外には電流が流れないように構成されており、さらに、前記開口部は溝形状をなしており、前記可変抵抗膜は、前記溝形状の開口部の両内壁面に形成され、前記第2の電極は2つ設けられており、当該2つの第2の電極は、前記両内壁面に形成された各可変抵抗膜と接続されるようにそれぞれ設けられている。これにより、クロスポイント型の不揮発性記憶素子を実現することができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、基板上に第1の配線を形成する工程(a)と、前記第1の配線を覆う層間絶縁膜を形成する工程(b)と、前記第1の配線上に前記層間絶縁膜を貫通した溝状の開口部を形成する工程(c)と、前記層間絶縁膜及び前記第1の配線の露出された面に、可変抵抗膜を形成する工程(d)と、前記開口部の両内壁面に形成された可変抵抗膜を残して、前記露出された面に形成された可変抵抗膜を除去する工程(e)と、前記層間絶縁膜、前記第1の配線、及び前記可変抵抗膜の露出された面に、埋め込み絶縁膜を形成する工程(f)と、前記可変抵抗膜で形成される前記コンタクトホールの内部領域に形成された埋め込み絶縁膜を残して、前記露出された面に形成された埋め込み絶縁膜を除去する工程(g)と、前記可変抵抗膜上に第2の配線を形成する工程(h)とを有する。
以下、本発明の実施の形態に係る不揮発性記憶素子とその製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において同一符号が付いたものは、同一の構成要素を示しており、説明を省略する場合もある。また、便宜上、一部が拡大されて図示される場合がある。
(第1の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図1A(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の構成を示す断面図であり、図1A(b)は同じく構成を示す平面図である。
図1A(a)及び(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Aは、基板1上に形成された第1の電極2(Cu/TaN)と、その第1の電極2より上方に形成された第2の電極6(Cu/TaN)とを備えている。これらの第1の電極2と第2の電極6との間には、層間絶縁膜3(SiOで断面視における膜厚500nm)が形成されている。この層間絶縁膜3には、その表面から第1の電極2に至る円筒形状の開口部であるコンタクトホール(直径250nm)が設けられており、そのコンタクトホールの内壁面には、可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が形成されている。また、その可変抵抗膜4によって形成されたコンタクトホールの内部領域には、埋め込み絶縁膜5(SiO)が充填されている。
図1A(b)に示すように、平面視における埋め込み絶縁膜の膜厚a1は、可変抵抗膜4の膜厚a2よりも大きくなっている(すなわち、a1>a2)。
一般に、抵抗は、(材料の抵抗率×距離/断面積)の式で与えられる。ここでFeの抵抗率は10mΩ・cmと極めて低い値を示す。ここでの距離は、コンタクトホールの高さ(層間絶縁膜3の断面視における膜厚)で与えられるから、本実施の形態の場合は500nmであり、可変抵抗膜4の膜厚の50倍である。また、断面積は、コンタクトホールの面積のうち、埋め込み絶縁膜5が充填された領域は寄与しないので、平面視リング状に形成されている可変抵抗膜4の領域のみとなる。この断面積は、π(250nm/2)− π{(250nm−20nm)/2}=7536nmとなり、コンタクトホールの面積のわずか約7.8%となる。以上の値を上述の式に当てはめると、セル抵抗は約7kΩとなり、メモリセル設計に適したオーダーになることが分かる。以上に示したように、たとえ抵抗率が低い材料であっても、所望の高いセル抵抗を有する不揮発性記憶素子を得ることができ、微細化及び低消費電力化を実現することができる。
また、本実施の形態及び以下に示す他の実施の形態では、半導体の配線プロセスの親和性から、第1及び第2の電極はともに、配線材料として使用されるCu(上層)/TaN(下層)の2層構造によるものを用いたが、第1及び第2の電極においてはそれぞれ別の電極材料を用いてもかまわない。また、第2の電極はコンタクトホール及び層間絶縁膜によって形成される平坦部の上に形成されているが、これ以外にも、例えば、第2の電極がコンタクトホールに落ち込んで、すなわち第2の電極がコンタクトホール内の上部に形成されていてもかまわない。更にコンタクトホールの形状は、下地の第1の電極に対して垂直としているが、第1の電極に対して所定の角度傾斜するようにしてもかまわない。
なお、本実施の形態では、図1A(a)及び(b)に示すように、層間絶縁膜3に形成されるコンタクトホールが断面視で円状をなしており、その内壁面にリング状の可変抵抗膜が形成されているが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、図1Bに示すように、コンタクトホールが断面視で矩形状をなしており、その内壁面に可変抵抗膜4が形成され、さらにその可変抵抗膜4によって形成される断面視矩形状の内部領域に埋め込み絶縁膜5が充填されるようにしてもよい。ただし、この場合であっても、埋め込み絶縁膜5の平面視における最小膜厚b1は、可変抵抗膜4の最小膜厚b2よりも大きくなければならない。
[不揮発性記憶素子の製造方法]
次に、上述したように構成される第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子1Aの製造方法について、説明する。
図14A(a)〜(d)及び図14B(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図である。
図14A(a)に示す工程において、基板1上に、密着層TaN、主要部Cu材料がこの順に積層されてなる第1の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)7(図1A(a)における第1の電極2に相当)を、幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。この第1の配線(Cu/TaN)7の形成は、絶縁膜に配線を埋め込むための溝を形成した後に、TaNをスパッタ法で、Cuをメッキ法でそれぞれ成膜し、CMP(化学的機械的研磨)技術によって配線材料を埋め込むというダマシン法を用いると良い。
次に、図14A(b)に示す工程において、CVD法等によりFドープの酸化膜を堆積し、その後CMP技術を用いて厚さ550nmの層間絶縁膜3を形成する。
次に、図14A(c)に示す工程において、ドライエッチング法により、層間絶縁膜3を貫通して第1の配線7まで到達する直径250nmの円筒形状をなすコンタクトホール12を形成する。
その後、図14A(d)に示す工程において、層間絶縁膜3及び第1の配線7の露出された面に、スパッタ法で、FeO等の遷移金属の酸化膜材料からなる可変抵抗膜4を形成する。この際に、スパッタ法の段差被覆性を考慮して、成膜する可変抵抗膜の膜厚を決定することに留意する。段差被覆性(内壁面部と平面部との比)が10%の場合には、平面部に100nmの可変抵抗膜を形成する。この場合、コンタクトホールの内壁面に10nmの可変抵抗膜が形成されることになる。本工程においては、内壁膜厚(平面視における膜厚)を積極的に薄くしたい場合にはスパッタ法を用いるのが好ましく、反対に内壁膜厚をある程度確保したい場合は、段差被覆性に優れるCVD法を用いるのが好ましい。
次に、図14B(a)に示す工程において、露出されている面の全面をエッチバックして、層間絶縁膜3上の可変抵抗膜4を除去する。この際、コンタクトホール12の下面の可変抵抗膜はエッチバックされて除去されるが、コンタクトホール12の内壁面にはサイドウォール形状を有する可変抵抗膜4が自己整合的に形成されることになる。
次に、図14B(b)に示す工程において、CVD法等によりフッ素Fをドープした酸化膜からなる埋め込み絶縁膜5を400nm堆積する。コンタクトホールの直径は250nmであるから、このように埋め込み絶縁膜5を400nm堆積することにより、コンタクトホール12内がこの埋め込み絶縁膜5で充填されることになる。
この場合、コンタクトホール12の内壁面(可変抵抗膜4が形成されている面)から埋め込み絶縁膜5が成長し、可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホール12の内部領域が埋め込み絶縁膜5で充填される。特に本プロセスフローでは、可変抵抗膜4の断面視における膜厚が、コンタクトホール12上部に近づくほど薄くなるサイドウォール形状を有しているので、反対にコンタクトホール12は上方に近づくほど開口が大きくなる傾向になる。よってボイドの発生なく、埋め込み絶縁膜5でコンタクトホール12を充填することができる。
次に、図14B(c)に示すように、CMP技術を用いて埋め込み絶縁膜5を研磨して、コンタクトホールの内部にのみ埋め込み絶縁膜5を残存させる。この場合、CMPで下地の層間絶縁膜3を50nm程度研磨するのが好ましい。コンタクトホールの内壁面に形成された可変抵抗膜4を確実に露出させるためである。また、可変抵抗膜4のサイドウォール形状の上部の部分を研磨することで、コンタクトホールの上部と下部での可変抵抗膜の内壁膜厚の差、ばらつきを小さくするためである。
最後に、図14B(d)に示すように、密着層TaN、主要部Cu材料をこの順に積層してなる第2の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)8(図1A(a)における第2の電極6に相当)を幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第2の配線8は、コンタクトホールの上面を閉塞して第1の配線7と交差するように形成する。第2の配線8の形成も、第1の配線7の場合と同様に、層間絶縁膜中(図示せず)に配線を埋め込むための溝を形成した後に、TaNをスパッタ法で、Cuをメッキ法でそれぞれ成膜し、CMP技術によって配線材料を埋め込むというダマシン法を用いると良い。
[不揮発性記憶素子の動作]
次に、不揮発性記憶素子1Aの動作を説明する。
この不揮発性記憶素子1Aにおいては、第1の電極2(第1の配線7)と第1の電極6(第1の配線8)との間に第1の所定の電気的パルス(電流パルス又は電圧パルス)を印加する。この場合、第1の電極2と第2の電極6との間に配されている可変抵抗膜4にこの電気的パルスが印加されることになる。これにより、この可変抵抗膜4が第1の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。そして、この状態において、第1の電極2と第2の電極6との間に第2の所定の電気的パルスを印加すると、可変抵抗膜4の抵抗値が第2の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。
ここで、第1の所定の抵抗値と第2の所定の抵抗値とを、例えば2値データの2つの値にそれぞれ対応させる。その結果、第1又は第2の所定の電気的パルスを可変抵抗膜4に印加することにより、不揮発性記憶素子1Aに2値データを書き込むことができる。また、不揮発性記憶素子1Aに対し、可変抵抗膜4の抵抗値が変化しないような電圧又は電流を供給して、その抵抗値を検出することにより、不揮発性記憶素子1Aに書き込まれた2値データを読み出すことができる。
このようにして、第1の電極2と第2の電極6との間に配されている可変抵抗膜4が、記憶部として機能することになる。
[セルの高抵抗化]
以下、第1の実施の形態の不揮発性記憶素子により達成されるセルの高抵抗化について、従来例と比較しながら、説明する。
図8(a)は、本発明の第1の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図であり、図8(b)は、従来例の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。
本実施の形態の不揮発性記憶素子の構成については、上述したとおりであるため説明を省略するが、以下では、図8(a)に示すように、コンタクトホールの直径をaと、その高さをhとそれぞれ定義する。また、コンタクトホールの内壁面に形成された可変抵抗膜4の膜厚をdと定義する。
従来例の不揮発性記憶素子50においては、図8(b)に示すように、基板51上に第1の電極52が形成され、その第1の電極52上に膜厚dの可変抵抗膜54が形成されている。セル面積が同一であるという条件で比較評価を行うために、可変抵抗膜54は直径aの円の面積にしか存在していない。可変抵抗膜54以外の領域には層間絶縁膜53が形成され、可変抵抗膜54の上には第2の電極56が形成されている。
上述したように抵抗は、(材料の抵抗率×距離/断面積)の式で与えられる。ここで可変抵抗膜の抵抗率をρとすると、図8(b)に示した従来例の不揮発性記憶素子50のセル抵抗R0は、下記の式で与えられる。
R0=ρ×d/π×(a/2)
=4ρd/πa
一方、図8(a)に示した本実施の形態の不揮発性記憶素子1Aのセル抵抗R1は、下記の式で与えられる。
R1=ρ×h/[π×(a/2)−π×{(a−2d)/2}
=4ρh/π(4ad−d
したがって、抵抗増幅比ΔRは、以下のとおりに算出される。
ΔR=R1/R0
=ah/d(4a−d)
=ah/d(4−d/a)
ここで、可変抵抗膜の膜厚d(5〜20nm)は、コンタクトホール直径a(50〜300nm)に比べて十分小さいために、4>>d/aが成立する。したがって、
ΔR〜ah/4d
と近似できる。ここで、従来では、可変抵抗膜の膜厚の増加及び電極面積の縮小によっては実現することが困難な「(従来例のセル抵抗と比べて)10倍以上」という抵抗増幅比ΔRを目標とすると、上述の式から、
ah≧ 40d
の関係が導かれる。即ち、開口部であるコンタクトホールの直径とその高さとの積が可変抵抗膜の膜厚の2乗の40倍以上である関係を満たすことが好ましい。
ここで、Feの抵抗率を10mΩ・cmとし、コンタクトホールの直径aを250nmとした場合の抵抗増幅比ΔRを、コンタクトホールの高さh及び可変抵抗膜の膜厚dを変数としてシミュレーションした。このシミュレーションの結果を、図9及び図10にまとめた。
図9は、抵抗増幅比ΔRとホール高さhとの関係を示すグラフである。また、図10は、抵抗増幅比ΔRと可変抵抗膜の膜厚dとの関係を示すグラフである。図9において、丸でプロットされた点を繋いだ線は可変抵抗膜の膜厚が5nmの場合を、四角でプロットされた点を繋いだ線は可変抵抗膜の膜厚が10nmの場合を、三角でプロットされた点を繋いだ線は可変抵抗膜の膜厚が20nmの場合をそれぞれ示している。また、図10において、丸でプロットされた点を繋いだ線はホールの高さが100nmの場合を、四角でプロットされた点を繋いだ線はホールの高さが300nmの場合を、三角でプロットされた点を繋いだ線はホールの高さが500nmの場合をそれぞれ示している。これらの図より、実際に使用されると考えられる範囲(d=5〜20nm、h=100〜800nm)において、抵抗増幅比ΔRが10倍〜1000倍の範囲で調整できることがわかる。また、10倍〜100倍の範囲の抵抗増幅比は可変抵抗膜の膜厚を、100倍〜1000倍の範囲の抵抗増幅比はコンタクトホールの高さを適宜設定することにより、精度よくセル抵抗を設計することができることがわかる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態の不揮発性記憶素子においては、可変抵抗膜がコンタクトホールの内壁面のみに形成されていた。これに対し、第2の実施の形態の不揮発性記憶素子では、可変抵抗膜が同様にして内壁面に形成されているとともに、コンタクトホールの下面にも形成されている。
[不揮発性記憶素子の構成]
図2は、本発明の第2の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。図2に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Bは、基板1上に形成された第1の電極2(Cu/TaN)と、その第1の電極2より上方に形成された第2の電極6(Cu/TaN)とを備えている。これらの第1の電極2と第2の電極6との間には、層間絶縁膜3(SiOで断面視における膜厚500nm)が形成されている。この層間絶縁膜3には、その表面から第1の電極2に至る開口部であるコンタクトホール(直径250nm)が設けられており、そのコンタクトホールの内壁面に可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が形成されている。さらに、可変抵抗膜4は、そのコンタクトホールの下面にも形成されている。これにより、コンタクトホール内の第1の電極2が可変抵抗膜4により覆われることになる。可変抵抗膜4によって形成されたコンタクトホールの内部領域には、埋め込み絶縁膜5(SiO)が充填されている。
このように、第2の実施の形態の不揮発性記憶素子1Bの場合、第1の実施の形態の場合と異なり、コンタクトホールの下面にも可変抵抗膜4が形成されている。しかし、この部分はセル抵抗を決定する断面積にはほとんど寄与しないので、第1の実施の形態の場合と同様に、第2の実施の形態の不揮発性記憶素子1Bも、所望の高いセル抵抗を有することができ、微細化及び低消費電力化を実現することができる。
[不揮発性記憶素子の製造方法]
次に、上述したように構成される第2の実施の形態の不揮発性記憶素子1Bの製造方法について説明する。
[第1の製造方法]
図15A(a)〜(d)及び図15B(a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の第1の製造方法の工程を示す断面図である。このうち、図15A(a)〜(d)に示す工程は、実施の形態1における図14A(a)〜(d)に示す工程と同様であるので、説明を省略する。
図15B(a)に示す工程において、CMP技術を用いて可変抵抗膜4を研磨することにより、層間絶縁膜3上の可変抵抗膜4を除去する。この際、コンタクトホールの下面及び内壁面の可変抵抗膜4は研磨されずに残存する。ドライエッチ技術に比べて面内均一性が悪いCMP技術を用いる場合には、可変抵抗膜4の膜厚を50nm以下とできるだけ薄くし、研磨される量を減らすことが賢明である。また、CMP技術を用いた場合には、エッチバック技術を用いた場合のようにコンタクトホール内の可変抵抗膜4を高精度で加工する必要がないので、製造方法上メリットがある。また、CMPによる研磨の場合では、コンタクトホール内に残存する可変抵抗膜4が直接加工されないので、上述したエッチバック法よりプロセスダメージを確実に防止することができる。
次に、図15B(b)に示す工程において、CVD法等によりフッ素Fをドープした酸化膜からなる埋め込み絶縁膜5を400nm堆積する。コンタクトホール直径は250nmであるから、このように埋め込み絶縁膜5を400nm堆積することにより、コンタクトホール内がこの埋め込み絶縁膜5で充填されることになる。
この場合、コンタクトホールの内壁面(可変抵抗膜4が形成されている面)から埋め込み絶縁膜が成長し、可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホールの内部領域が埋め込み絶縁膜5で充填される。
次に、図15B(c)に示すように、CMP技術を用いて埋め込み絶縁膜を研磨して、コンタクトホールの内部にのみ埋め込み絶縁膜5を残存させる。この場合、CMPで下地の層間絶縁膜3を50nm程度研磨するのが好ましい。コンタクトホールの内壁面に形成された可変抵抗膜4を確実に露出させるためである。
最後に、図15B(d)に示すように、密着層TaN、主要部Cu材料をこの順に積層してなる第2の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)8(図2における第2の電極6に相当)を、幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第2の配線8は、コンタクトホールの上面を被覆して第1の配線7と交差するように形成する。
以上のように、本実施の形態では、第1の実施の形態の場合と異なり、一般的に除去しにくいコンタクトホールの下面の可変抵抗膜を除去する必要がないため、不揮発性記憶素子を容易に製造できるというメリットがある。
[第2の製造方法]
次に、第2の実施の形態の不揮発性記憶素子の第2の製造方法について説明する。図16A(a)〜(d)及び図16B(a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の第2の製造方法の工程を示す断面図である。このうち、図16A(a)〜(d)に示す工程は、実施の形態1における図14A(a)〜(d)に示す工程と同様であるので、説明を省略する。
図16B(a)に示す工程において、CVD法等によりフッ素Fをドープした酸化膜からなる埋め込み絶縁膜5を400nm堆積する。コンタクトホール直径は250nmであるから、このように埋め込み絶縁膜5を400nm堆積することにより、コンタクトホール内がこの埋め込み絶縁膜5で充填されることになる。
この場合、コンタクトホールの内壁面(可変抵抗膜4が形成されている面)から埋め込み絶縁膜が成長し、可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホールの内部領域が埋め込み絶縁膜5で充填される。
次に、図16B(b)に示す工程において、CMP技術を用いて埋め込み絶縁膜5を研磨して平坦化を行う。この工程における不揮発性記憶素子の要部断面図の様子を、図17A及び図17Bに示す。なお、図17A(a)〜(c)は、コンタクトホール高さHが150nmであって、コンタクトホール径が0.24μm、0.40μm、0.60μmの場合をそれぞれ示しており、図17B(a)〜(c)は、コンタクトホール高さHが350nmであって、コンタクトホール径が0.24μm、0.40μm、0.60μmの場合をそれぞれ示している。これらの図においては、Feからなる可変抵抗膜が50nm堆積されている。
図17A(a)〜(c)及び図17B(a)〜(c)を参照すると、コンタクトホール径及びコンタクトホール高さが何れの場合であっても、コンタクトホール内部は埋め込み絶縁膜5で充填され、また可変抵抗膜4の上部には埋め込み絶縁膜5が残存していることを確認することができる。
更に、コンタクトホールの開口径と、コンタクトホールの内壁面の可変抵抗膜の膜厚との関係を示したものを図18に示す。可変抵抗膜はスパッタで成膜されているので、コンタクトホールの開口が小さいほど、またコンタクトホールの高さが高いほど、コンタクトホールの内壁面の可変抵抗膜の膜厚が薄くなることがわかる。すなわち、コンタクトホールの開口径及び高さを適宜設定することにより、コンタクトホール内壁面の可変抵抗膜の膜厚を制御することができ、実効的に微細な電極を実現することができる。
次に、図16B(c)に示す工程において、露出されている面の全面をエッチバックして、層間絶縁膜3を露出させることにより、コンタクトホールの内部にのみ埋め込み絶縁膜5を残存させる。この場合、可変抵抗膜4は、コンタクトホールの内壁面及び下面の全面に形成された後に直に層間絶縁膜5で被覆されるので、可変抵抗膜4が露出した状態でエッチングされることがない。このように、コンタクトホール内壁面の可変抵抗膜4が層間絶縁膜5で被覆されているので、エッチバック法を用いたとしても、エッチングによる膜減り、プラズマダメージによる膜の劣化、及び還元雰囲気にさらされることによる還元を確実に抑制することが可能である。
図19(a)〜(f)は、図16B(c)に示す工程における不揮発性記憶素子の構成を示す平面図である。これらの図19(a)〜(f)により、コンタクトホール径aが0.24μm、0.30μm、0.40μm、0.60μm、0.80μm、1.0μmであるコンタクトホールの内壁面に形成される可変抵抗膜の膜厚dを確認することができる。コンタクトホールの開口径とコンタクトホール内壁面の可変抵抗膜とが形成する面積との関係を、図20に示した。可変抵抗膜の膜厚dを変えることで(50nm及び100nmの場合を図示)、可変抵抗膜の面積を制御することが可能であることが分かる。
なお、図19(a)〜(f)において符号a,dを付してコンタクトホール径,可変抵抗膜の膜厚をそれぞれ示しているが、これは説明の便宜上のものであり、必ずしも厳密に正確なものではない。
また、図16B(c)から(d)にかけて連続してCMP技術を用いることにより、埋め込み絶縁膜5及び可変抵抗膜4を研磨してもかまわない。この場合、連続して処理できるので、エッチバックを用いた場合と比較して、工程数を削減できる。また埋め込み絶縁膜5、可変抵抗膜4の順に研磨することになるので、埋め込み絶縁膜5から可変抵抗膜4に変わることによる研磨パッドにかかる圧力の変化から、研磨の終了を予測するエンドポイント検知を使用することができ、より確実な制御が可能になる。またコンタクトホールは埋め込み絶縁膜5で充填されているので、研磨スラリーがコンタクトホール内に残存することもない。
最後に、図16B(d)に示すように、密着層TaN、主要部Cu材料をこの順に積層してなる第2の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)8を、幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第2の配線8は、コンタクトホールの上面を閉塞して第1の配線7と交差するように形成する。
[セル抵抗について]
以上の製造方法で形成した不揮発性記憶素子の初期のセル抵抗を図21(a)〜(d)に示した。可変抵抗膜の膜厚が50nm、100nmの場合と、コンタクトホールの高さが150nm、350nmの場合とを組み合わせて示している。横軸は可変抵抗膜のセル面積、縦軸が初期のセル抵抗を示している。製造方法が最適化されていないので、抵抗のばらつきは大きいが、セル抵抗は
(H=350nm、d=50nm) >(H=350nm、d=100nm)
(H=150nm、d=50nm) >(H=150nm、d=100nm)
(H=350nm、d=50nm) >(H=150nm、d=50nm)
(H=350nm、d=100nm)>(H=350nm、d=100nm)
の関係を満たしており、本実施の形態によってセルの抵抗調整が可能であることが確認できる。
最後に、本実施の形態におけるセルの抵抗変化の様子を、図22(a)〜(c)に示した。図22(a)〜(c)に示すグラフにおいて、横軸は、セルに対するパルス印加数を示している。また、縦軸は、図22(a)ではセルの抵抗値を、図22(b)ではセルの電圧を、図22(c)ではパルス幅をそれぞれ示している。パルス印加数の増加に伴い、セルの抵抗変化に必要とされるパルス幅が減少し、最小100nsでの抵抗変化動作を確認することができる。
(第3の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の構成を示す断面斜視図である。図3に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Cにおいては、基板1上に、X方向に伸張するように配置された第1の配線7(Cu/TaN)が、ストライプ形状で複数本設けられている。第1の配線7上には層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成され、その層間絶縁膜3の上には、第1の配線の伸張方向Xと交差するY方向に伸張するように、第2の配線8(Cu/TaN)が、ストライプ形状で複数本設けられている。その第1の配線7と第2の配線8とが交差する領域の層間絶縁膜3中には、コンタクトホールが形成され、そのコンタクトホールの内壁面には、可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が設けられている。更に可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホールの内部は、埋め込み絶縁膜5(SiO)で充填されている。
換言すると、図3に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶装置1Cでは、基板1の上に、各々が細長い矩形状(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)の複数の第1の配線7が、基板の主面に平行な第1の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。また、基板1の上には、同形状の複数の第2の電極配線8が、第1の平面より上方に位置し第1の平面に実質的に平行な第2の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。したがって、複数の第1の電極配線7と複数の第2の電極配線8とは、平面視において、互いに直交している(直角に立体交差している)。
第1の配線7と第2の配線8とが交差する領域において、可変抵抗膜4は、第1の電極の機能を果たす第1の配線7と第2の電極の機能を果たす第2の配線8とで挟まれている。このようにして挟まれた可変抵抗膜4が、記憶部として機能する。すなわち、第1の電極配線7と第2の電極配線8との立体交差点のそれぞれにメモリセルが形成されていることになる。以上の構成により、大容量のクロスポイント型の不揮発性記憶素子を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、第1の配線7と第2の配線8との交差領域における第1の配線7が第1の電極を構成し、同じく第2の配線8が第2の電極を構成することになるため、第1の配線7及び第2の配線8の他に、別途第1の電極及び第2の電極が設けられてはいない。しかし、可変抵抗膜及び配線の材料の選択いかんによっては、別途第1の電極及び第2の電極が設けないと、化学反応の発生、剥離、抵抗変化特性の劣化が起こる可能性がある。その場合は、可変抵抗膜と第1の配線及び第2の配線との間に、第1の電極及び第2の電極をそれぞれ設けてもかまわない。
(第4の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図4は、本発明の第4の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。図4に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Dは、基板1上に、第1の電極2(Cu/TaN)が形成され、その第1の電極2上に層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成されている。この層間絶縁膜3を貫通してコンタクトホール(直径250nm)が設けられ、その下面には整流特性を有するダイオード材料9が配置されている。またダイオード材料9上のコンタクトホールの内壁面には、可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が形成されている。更に可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホールの内部には、埋め込み絶縁膜5(SiO)が充填されている。そして、その可変抵抗膜4上に、第2の電極6(Cu/TaN)が設けられている。
本実施の形態と第1の実施の形態との違いは、本実施の形態には、可変抵抗膜4の直下にダイオード材料9が設けられている点である。この構成により、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Dをマトリクス状に並べることにより複数のメモリセルを有するクロスポイント構造にした場合にも、各セルにダイオードがそれぞれ形成されているため、読み出し及び書き込みの場合に生じる隣り合うセルへの電流の回りこみを防止することができる。
(第5の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図5は、本発明の第5の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。図5に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Eにおいては、基板1上に、第1の電極2(Cu/TaN)が形成され、その第1の電極2上に層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成されている。この層間絶縁膜3を貫通してコンタクトホール(直径250nm)が設けられ、その下面に整流特性を有するダイオード材料9が配置されている。また、ダイオード材料9上のコンタクトホールの内壁面及び下面に可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が形成されている。更にコンタクトホールの内部には埋め込み絶縁膜5(SiO)が充填されている。そして、その可変抵抗膜4上に、第2の電極6(Cu/TaN)が設けられている。
本実施の形態と第4の実施の形態との違いは、本実施の形態においては、コンタクトホールのホール断面の全面で可変抵抗膜4とダイオード材料9とが接触している点である。この構成により、ダイオード材料9中を流れる電流は、コンタクトホールの断面の全面に流れるので、抵抗変化メモリの動作に必要な駆動電流を十分確保することができる。
[不揮発性記憶素子の製造方法]
次に、上述したように構成される第5の実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法について説明する。
図23A(a)〜(d)及び図23B(a)〜(d)は、本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図である。
図23A(a)に示す工程において、基板1上に、密着層TaN、主要部Cu材料をこの順に積層してなる第1の配線(Cu/TaN)7を形成し、その第1の配線7上に、ダイオード材料9を形成する。この第1の配線7及びダイオード材料9の積層構造を、幅300nm、厚さ250nm(Diode/Cu/TaN=50nm/180nm/20nm)で、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第1の配線(Cu/TaN)7は、層間絶縁膜3中に配線を埋め込むための溝を形成した後に、TaNをスパッタ法、Cuをメッキ法を用いてそれぞれ成膜し、CMP技術によって埋め込むというダマシン法を用いると良い。また、ダイオード材料9は、その埋め込むための溝に、配線とともに埋め込んでもよい。また、第1の配線7、ダイオード材料9、及び層間絶縁膜3の3層の積層構造をエッチングしてパターニングしてもよい。
次に、図23A(b)に示す工程において、CVD法等によりフッ素Fをドープした酸化膜を堆積し、その後CMP技術を用いて厚さ550nmの層間絶縁膜3を形成する。
次に、図23A(c)に示す工程において、ドライエッチング法により層間絶縁膜3を貫通して直径250nmの円筒形状のコンタクトホール12を、ダイオード材料9に到達するまで掘り進める。
次に、図23A(d)に示す工程において、層間絶縁膜3及び第1の配線7の露出されている面にスパッタ法でFeO等の遷移金属の酸化膜材料からなる可変抵抗膜4を形成する。
次に、図23B(a)に示す工程において、CMP技術を用いて可変抵抗膜4を研磨することによって、層間絶縁膜3の上面上の可変抵抗膜4を除去する。図16Bを参照しながら説明した第2の実施の形態の第2の製造方法の場合と異なり、本実施の形態の場合は単層膜を研磨すればよいので、可変抵抗膜に適したスラリーで、スクラッチを防止しつつ、確実に研磨をすることができる。
次に、図23B(b)に示すように、CVD法等によりフッ素Fをドープした酸化膜からなる埋め込み絶縁膜5を400nm堆積する。コンタクトホールの直径は250nmであるから、このように埋め込み絶縁膜5を400nm堆積することにより、コンタクトホール12内がこの埋め込み絶縁膜5で充填されることになる。
この場合、コンタクトホールの内壁面から埋め込み絶縁膜が成長し、コンタクトホールの内部が埋め込み絶縁膜5で充填される。
次に、図23B(c)に示すように、CMP技術を用いて埋め込み絶縁膜5を研磨して、コンタクトホールの内部にのみ埋め込み絶縁膜5を残存させる。この場合、CMPで下地の層間絶縁膜5を50nm程度研磨するのが好ましい。コンタクトホールの内壁面に形成された可変抵抗膜4を確実に露出させるためである。
最後に、図23B(d)に示すように、密着層TaN、主要部Cu材料をこの順に積層してなる第2の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)8を、幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第2の配線8は、コンタクトホールの上面を閉塞して第1の配線7と交差するように形成する。
(第6の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図6は、本発明の第6の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。図6に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Fにおいては、基板1上に第1の電極2(Cu/TaN)が形成され、その第1の電極2上に層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成されている。この層間絶縁膜3を貫通してコンタクトホール(直径250nm)が設けられ、そのコンタクトホールの内壁面に可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が形成されている。また、可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホールの内部には埋め込み絶縁膜5(SiO)が充填されている。また、コンタクトホールの上面には整流特性を有するダイオード材料9が配設されている。そして、そのダイオード材料9上に、第2の電極6(Cu/TaN)が設けられている。
本実施の形態と第4の実施の形態との違いは、本実施の形態においては、コンタクトホールの上面にダイオード材料9が配置されている点である。この構成によれば、CMPなどで可変抵抗膜及び埋め込み絶縁膜を研磨した場合に、異種材料が混在する際に発生するリセスを利用して、自己整合的にそのリセスにダイオードを形成することができるという製造方法上のメリットがある。
[不揮発性記憶素子の製造方法]
次に、上述したように構成される第6の実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法について説明する。
図24A(a)〜(d)、図24B(a)〜(d)、及び図24C(a)〜(b)は、本実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図である。なお、図24A(a)〜(d)及び図24B(a)〜(b)の工程は、上述した第2の実施の形態の製造方法における図15A(a)〜(d)及び図15B(a)〜(b)の工程と同様であるので、説明を省略する。
図24B(c)に示す工程において、CMP技術を用いて埋め込み絶縁膜5を研磨して、コンタクトホールの内部にのみ埋め込み絶縁膜5を残存させる。この際、CMPの研磨圧力を高く設定する、もしくは研磨時間を長くするなどして、コンタクトホールにリセス14を50nm程度発生させる。なお、ここではCMPの条件を変更することでリセスを形成するようにしたが、この方法に限定されるわけではなく、通常のCMPの研磨後に、可変抵抗膜4及び埋め込み絶縁膜5のみがエッチングされるようにエッチバックすることにより、リセスを形成してもよい。この場合は埋め込み絶縁膜5が層間絶縁膜3とは異なる膜種とすることが必須である。同一の膜ではエッチバックのときに層間絶縁膜3もエッチングされるため、リセスが発生しないからである。
次に、図24B(d)に示す工程において、ダイオード材料9を100nm堆積する。リセスの高さは50nmであるから、このダイオード材料9の堆積により、コンタクトホールのリセスはダイオード材料9で充填される。
次に、図24C(a)に示す工程において、CMP技術を用いてダイオード材料9を研磨して、コンタクトホールのリセスにのみダイオード材料9を残存させる。
最後に、図24C(b)に示す工程において、密着層TaN、主要部Cu材料をこの順に積層してなる第2の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)8を、幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第2の配線8は、コンタクトホールの上面を閉塞して第1の配線7と交差するように形成する。
本実施の形態においては、ダイオードがコンタクトホール内部に自己整合的に形成されることになるため、製造工程においてマスク枚数を削減することができ、製造方法上メリットがある。
(第7の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図7は、本発明の第7の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面斜視図である。図7に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Gにおいては、基板1上にX方向に伸張するように配置された第1の配線7(Cu/TaN)が、ストライプ形状で複数本設けられている。第1の配線7上にはダイオード材料9が同様にパターニングされて形成されている。第1の配線7及びダイオード材料9を被覆して、層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成され、層間絶縁膜3上には第1の配線7の伸張方向Xと交差するY方向に伸張するように、第2の配線8(Cu/TaN)が、ストライプ形状で複数本設けられている。その第1の配線7と第2の配線8とが交差する領域の層間絶縁膜3中には、円筒形状のコンタクトホールが形成され、そのコンタクトホールの内壁面には、可変抵抗膜4(Feで膜厚10nm)が設けられている。更に、可変抵抗膜4で形成されるコンタクトホールの内部は埋め込み絶縁膜5(SiO)で充填されている。したがって、第1の配線7と第2の配線8とが交差する領域において、可変抵抗膜4は、第1の電極の機能を果たす第1の配線7と第2の電極の機能を果たす第2の配線8とで挟まれている。そして、この挟まれた可変抵抗膜4が、記憶部として機能する。以上の構成により、大容量のクロスポイント型の不揮発性記憶素子を実現することができる。
本実施の形態と第3の実施の形態との違いは、本実施の形態においては、可変抵抗膜4の直下にダイオード材料9が設けられている点である。この構成により、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Gのようにマトリクス状に並べてクロスポイント構造にした場合にも、読み出し及び書き込みの場合に生じる隣り合うセルへの電流の回りこみを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、マスク枚数を少なくして低コストを実現するために、第1の配線7の直上に共通してダイオード材料9を配したが、セルごとにダイオード材料9を分離して配してもかまわない。また、ダイオード材料9を第1の配線7側に設けたが、第2の配線8側に設けてもよいし、両側に設けてもかまわない。
また、本実施の形態においては、第1の配線7と第2の配線8との交差領域における第1の配線7が第1の電極を構成し、同じく第2の配線8が第2の電極を構成することになるため、第1の配線7及び第2の配線8の他に、別途第1の電極及び第2の電極が設けられてはいない。しかし、可変抵抗膜及び配線の材料の選択いかんによっては、別途第1の電極及び第2の電極が設けないと、化学反応の発生、剥離、抵抗変化特性の劣化が起こる可能性がある。その場合は、可変抵抗膜と第1の配線及び第2の配線との間に、第1の電極及び第2の電極をそれぞれ設けてもかまわない。
(第8の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図11(a)は、本発明の第8の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図であり、図11(b)は同じく構成を示す平面図である。図11(a)及び(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Hにおいては、基板1上に第1の電極2(Cu/TaN)が形成され、その第1の電極2上に層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成されている。この層間絶縁膜3を貫通して第1の電極と交差するように溝形状をなす開口部が設けられ、その開口部の両内壁面に可変抵抗膜4a、4b(Feで膜厚10nm)が形成されている。また、可変抵抗膜4a、4bで形成される開口部の内部には、埋め込み絶縁膜5(SiO)が充填されている。更に、開口部の両内壁面に形成された可変抵抗膜4a,4bのそれぞれの上には、第2の電極10a、10b(Cu/TaN)が設けられている。
このような構成にすると、上述したセル抵抗を高抵抗化及び自由設計できる効果に加えて、以下に示す新たな効果が達成される。即ち、第1の電極2と溝状の開口部とが交差する1つのセルの中には、溝状の開口部の両内壁面に形成された可変抵抗膜4a,4bが2つに分離されて存在する。よって、それぞれの可変抵抗膜4a,4bにそれぞれ第2の電極10a,10bを接続することによって、1つのセル内に2つの情報を記録することができるため、多値メモリを実現することができるという効果が達成される。したがって、より微細化に適した大容量の不揮発性記憶素子を実現することができる。
[セルの高抵抗化]
以下、第8の実施の形態の不揮発性記憶素子により達成されるセルの高抵抗化について、従来例と比較しながら、説明する。
図11(a)及び(b)に示すように、その溝状の開口部の幅をa、その開口部の高さをh、可変抵抗膜4a,4bの膜厚をd、第1の電極2の幅をbと定義する。ここで可変抵抗膜の抵抗率をρとすると、図11(a)及び(b)に示した不揮発性記憶素子1Hに対応した従来構造の不揮発性記憶素子(すなわち、埋め込み絶縁膜を有しておらず、可変抵抗膜の幅が開口部の幅aとなる不揮発性記憶素子)におけるセル抵抗R0は、第1の電極と第2の電極とが交差する領域(面積a×b)に形成された可変抵抗膜が有する抵抗と考えられるので、下記の式で与えられる。
R0=ρ×d/a×b
=ρd/ab
一方、図11(a)及び(b)に示した本実施の形態の不揮発性記憶素子1Hのセル抵抗R1は、下記の式で与えられる。
R1=ρ×h/b×d
=ρh/bd
したがって、抵抗増幅比ΔRは、
ΔR=R1/R0
=ah/d2
となる。これは本発明の第1の実施形態の4倍の値である。ここで、従来では、可変抵抗膜の膜厚の増加及び電極面積の縮小によっては実現することが困難な「(従来例のセル抵抗と比べて)10倍以上」という抵抗増幅比ΔRを目標とすると、上述の式から、
ah≧ 10d2
の関係が導かれる。即ち、開口部のホールの直径と開口部の高さの積が可変抵抗膜の膜厚の2乗の10倍以上である関係を満たすことが好ましい。
[不揮発性記憶素子の製造方法]
次に、上述したように構成される第8の実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法について説明する。図25A(a)〜(d)及び図25B(a)〜(d)は、本発明の第8の実施の形態に係る不揮発性記憶そしの製造方法の工程を示す断面図である。なお、図25A(a)〜(b)に示す工程は、上述した第1の実施の形態における不揮発性記憶素子の製造方法の図14a(a)〜(b)に示す工程と同様であるので、説明を省略する。
図25A(c)に示す工程において、ドライエッチング法により、層間絶縁膜3を貫通して第1の配線7が露出するように、幅250nmの溝形状をなす開口部13を形成する。また、この溝状の開口部13は、第1の配線7と交差するように形成する。
次に、図25A(d)に示す工程において、層間絶縁膜3及び第1の配線7の露出された面に、スパッタ法でFeO等の遷移金属の酸化膜材料からなる可変抵抗膜4を形成する。
次に、図25B(a)に示す工程において、層間絶縁膜3の全面をエッチバックして、層間絶縁膜3の上面における可変抵抗膜を除去する。この際、溝状の開口部13の下面の可変抵抗膜はエッチバックされて除去されるが、溝状の開口部の内壁面にはサイドウォール形状を有する可変抵抗膜4a、4bが自己整合的に形成される。
次に、図25B(b)に示す工程において、CVD法等によりフッ素Fをドープした酸化膜からなる埋め込み絶縁膜5を、400nm堆積する。溝形状の開口部の幅は250nmであるから、このように埋め込み絶縁膜5を400nm堆積することにより、コンタクトホール12内がこの埋め込み絶縁膜5で充填されることになる。
この場合、溝状の開口部の内壁面から埋め込み絶縁膜5が成長し、溝形状の開口部の内部が埋め込み絶縁膜5で充填される。特に本プロセスフローでは、複数の第1の配線7のそれぞれに対応して溝状の開口部が形成されるので、コンタクトホールを形成する場合と比べて、埋め込みが容易である。
次に、図25B(c)に示す工程において、CMP技術を用いて埋め込み絶縁膜5を研磨して、溝形状の開口部の内部にのみ埋め込み絶縁膜5を残存させる。この場合、CMPで下地の層間絶縁膜を50nm程度研磨するのが好ましい。可変抵抗膜4a,4bを確実に露出させるためである。また、可変抵抗膜4a,4bのサイドウォール形状の上部の部分を研磨することで、開口部の上部と下部とでの可変抵抗膜4a,4bの膜厚の差、ばらつきを小さくするためである。
最後に、図25B(d)に示す工程において、密着層TaN、主要部Cu材料がこの順に積層してなる第2の配線(Cu/TaN=180nm/20nm)11a、11bを、幅300nm、厚さ200nmで、所定方向に伸張するように、複数本形成する。第2の配線11a、11bは、溝状の開口部の両側の内壁面に形成されている可変抵抗膜の上面をそれぞれ閉塞するように形成する。
(第9の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図12は、本発明の第9の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面斜視図である。また、図13は、同じく構成を示す平面図である。
図12に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Iにおいては、基板1上にX方向に伸張するように配置された第1の配線7(Cu/TaN)が、ストライプ形状で複数本設けられている。第1の配線7上には、層間絶縁膜3(SiOで膜厚500nm)が形成され、その層間絶縁膜3上には、第1の配線7の伸張方向Xと交差するY方向に伸張するように、第2の配線11a、11b(Cu/TaN)が、ストライプ形状で複数本設けられている。その第1の配線7と交差して第2の配線11a、11bと平行になるように、層間絶縁膜3中には溝形状をなす開口部が形成され、その溝状の開口部の両側の内壁面に、可変抵抗膜4a、4b(Feで膜厚10nm)が設けられている。更に、可変抵抗膜4a及び4bで形成される溝状の開口部の内部は、埋め込み絶縁膜5(SiO)で充填されている。
したがって、第1の配線7と第2の配線8とが交差する領域において、可変抵抗膜4a、4bは、第1の電極の機能を果たす第1の配線7と第2の電極の機能を果たす第2の配線8とで挟まれている。その挟まれた可変抵抗膜4a、4bが、記憶部として機能する。
図13に示すように、第1の配線7と溝状の開口部が交差する領域の1セルには、可変抵抗膜4a、4bが分離して2つ存在している。これらの可変抵抗膜4a、4bに対して第2の配線11a、11bがそれぞれ接続されているので、1つのセル内に2つの情報を記録することができ、多値メモリが実現できる。したがって、より微細化に適した大容量の不揮発性記憶素子を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、第1の配線7と第2の配線8との交差領域における第1の配線7が第1の電極を構成し、同じく第2の配線8が第2の電極を構成することになるため、第1の配線7及び第2の配線8の他に、別途第1の電極及び第2の電極が設けられてはいない。しかし、可変抵抗膜及び配線の材料の選択いかんによっては、別途第1の電極及び第2の電極が設けないと、化学反応の発生、剥離、抵抗変化特性の劣化が起こる可能性がある。その場合は、可変抵抗膜と第1の配線及び第2の配線との間に、第1の電極及び第2の電極をそれぞれ設けてもかまわない。
また、可変抵抗膜4a及び4bは溝状の開口部の両内壁面に物理的に分離して設けられているが、クロストークの懸念がない材料(例えばバルク抵抗が大)であれば、これらの可変抵抗膜4a及び4bと物理的につながっている可変抵抗膜が、溝状の開口部の下面部に設けられていてもよい。
上述した各実施の形態においては、可変抵抗膜材料は、材料として、FeOを例に説明したが、他の遷移金属であるNi,Ti,Hf,Zr等を用いてもよい。
また、配線材料としてCu(密着層TaN)を用いたが、Si半導体プロセスで用いられるAl、Pt、又はW等を用いてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明に係る不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶装置は、高速化及び高集積化を実現することができるため、例えば携帯情報機器や情報家電等の電子機器に用いられる不揮発性記憶素子等として有用である。
本発明に係る不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶装置の製造方法は、高速化及び高集積化を実現することができるために、例えば携帯情報機器や情報家電等の電子機器に用いられる不揮発性記憶素子等の製造方法として有用である。
図1A(a)は本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の構成を示す断面図であり、図1A(b)は同じく構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の構成を示す断面斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面斜視図である。 図8(a)は本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の構成を示す断面図であり、図8(b)は従来例の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 抵抗増幅比とホール高さとの関係を示すグラフである。 抵抗増幅比と可変抵抗膜の膜厚との関係を示すグラフである。 図11(a)は、本発明の第8の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面図であり、図11(b)は同じく構成を示す平面図である。 本発明の第9の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す断面斜視図である。 本発明の第9の実施の形態の不揮発性記憶素子の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図14A(a)は第1の配線を形成する場合の工程を示す断面図であり、図14A(b)は層間絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図14A(c)はコンタクトホールを形成する場合の工程を示す断面図であり、図14A(d)は可変抵抗膜を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図14B(a)は層間絶縁膜上の可変抵抗膜を除去する場合の工程を示す断面図であり、図14B(b)は埋め込み絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図14B(c)は埋め込み絶縁膜を研磨する場合の工程を示す断面図であり、図14B(d)は第2の配線を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の第1の製造方法の工程を示す図であって、図15A(a)は第1の配線を形成する場合の工程を示す断面図であり、図15A(b)は層間絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図15A(c)はコンタクトホールを形成する場合の工程を示す断面図であり、図15A(d)は可変抵抗膜を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の第1の製造方法の工程を示す図であって、図15B(a)は層間絶縁膜上の可変抵抗膜を除去する場合の工程を示す断面図であり、図15B(b)は埋め込み絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図15B(c)は埋め込み絶縁膜を研磨する場合の工程を示す断面図であり、図15(d)は第2の配線を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の第2の製造方法の工程を示す図であって、図16A(a)は第1の配線を形成する場合の工程を示す断面図であり、図16A(b)は層間絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図16A(c)はコンタクトホールを形成する場合の工程を示す断面図であり、図16A(d)は可変抵抗膜を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の第2の製造方法の工程を示す図であって、図16B(a)は埋め込み絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図であり、図16B(b)は平坦化処理を行う場合の工程を示す断面図である。また、図16B(c)は埋め込み絶縁膜をエッチングする場合の工程を示す断面図であり、図16(d)は第2の配線を形成する場合の工程を示す断面図である。 図16Bに示す工程における不揮発性記憶素子の要部断面を示す図であって、図17A(a)〜(c)は、コンタクトホール高さが150nmであって、コンタクトホール径が0.24μm、0.40μm、0.60μmの場合の要部断面図である。 図16Bに示す工程における不揮発性記憶素子の要部断面を示す図であって、図17B(a)〜(c)は、コンタクトホール高さが350nmであって、コンタクトホール径が0.24μm、0.40μm、0.60μmの場合の要部断面図である。 コンタクトホールの開口径と、コンタクトホールの内壁面の可変抵抗膜の膜厚との関係を示すグラフである。 図19(a)〜(f)は、図16B(c)に示す工程における不揮発性記憶素子の構成を示す平面図である。 コンタクトホールの開口径とコンタクトホール内壁面の可変抵抗膜とが形成する面積との関係を示すグラフである。 図21(a)〜(d)は、第2の実施の形態の不揮発性記憶素子における初期のセル抵抗を示すグラフである。 図22(a)〜(c)は、第2の実施の形態の不揮発性記憶素子におけるセルの抵抗変化の様子を示すグラフである。 本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図23A(a)は第1の配線及びダイオード材料を形成する場合の工程を示す断面図であり、図23A(b)は層間絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図23A(c)はコンタクトホールを形成する場合の工程を示す断面図であり、図23A(d)は、可変抵抗膜を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図23B(a)は可変抵抗膜を研磨する場合の工程を示す断面図であり、図23B(b)は埋め込み絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図23B(c)は埋め込み絶縁膜を研磨する場合の工程を示す断面図であり、図23B(d)は第2の配線を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図24A(a)は第1の配線を形成する場合の工程を示す断面図であり、図24A(b)は層間絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図24A(c)はコンタクトホールを形成する場合の工程を示す断面図であり、図24A(d)は可変抵抗膜を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図24B(a)は層間絶縁膜上の可変抵抗膜を除去する場合の工程を示す断面図であり、図24B(b)は埋め込み絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図24B(c)は、リセスを形成する場合の工程を示す断面図であり、図24B(d)は、ダイオード材料を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図24C(a)はダイオード材料を研磨する場合の工程を示す断面図であり、図24C(b)は第2の配線を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図25A(a)は第1の配線を形成する場合の工程を示す断面図であり、図25A(b)は層間絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図25A(c)は溝形状の開口部を形成する場合の工程を示す断面図であり、図25A(d)は可変抵抗膜を形成する場合の工程を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、図25B(a)は層間絶縁膜の上面における可変抵抗膜を除去する場合の工程を示す断面図であり、図25B(b)は埋め込み絶縁膜を形成する場合の工程を示す断面図である。また、図25B(c)は埋め込み絶縁膜を研磨する場合の工程を示す断面図であり、図25B(d)は第2の配線を形成する場合の工程を示す断面図である。 第1の従来のクロスポイント型の不揮発性記憶素子の要部断面斜視図 第2の従来の不揮発性抵抗記憶素子の要部断面斜視図
符号の説明
1 基板
1A〜1I 不揮発性記憶素子
2 第1の電極
3 層間絶縁膜
4,4a,4b 可変抵抗膜
5 埋め込み絶縁膜
6 第2の電極
7 第1の配線
8 第2の配線
9 ダイオード
10a,10b 第2の電極
11a,11b 第2の配線
12 層間絶縁膜中のホール状の開口部
13 層間絶縁膜中の溝状の開口部
14 層間絶縁膜中の開口部のリセス
101 第1の配線
102 第2の配線
103 可変抵抗膜
104 第1の配線
105 第2の配線
106 ダイオード材料
107 可変抵抗膜

Claims (2)

  1. 基板と、
    前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の配線と、
    前記複数の第1の配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の配線に立体交差するように形成された複数の第2の配線と、
    前記複数の第1の配線と前記複数の第2の配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数のメモリセルとを備え、
    前記メモリセルのそれぞれは、
    前記第1の配線を構成する又は前記第1の配線と接続される第1の電極と、
    前記第1の電極より上方に形成される、前記第2の配線を構成する又は前記第2の配線と接続される第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成され、これらの電極間に与えられる電気的パルスにより直接的に抵抗値が増加または減少する可変抵抗膜と、
    前記第1の電極及び第2の電極間に設けられる層間絶縁膜と
    を含み、
    前記層間絶縁膜には、その表面から前記第1の電極に至り、前記可変抵抗膜の膜厚以上の高さを有する溝状の開口部が前記第1の配線と立体交差するように前記複数のメモリセルにまたがって形成され、
    前記可変抵抗膜は、前記溝状の開口部の内壁面に前記複数のメモリセルにまたがって形成され、
    前記可変抵抗膜により形成される前記開口部の内部領域には、埋め込み絶縁膜が前記複数のメモリセルにまたがって充填されており、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電気的パルスが与えられた場合に、前記可変抵抗膜以外には電流が流れないように構成され、
    前記メモリセルのそれぞれにおいて
    前記可変抵抗膜は、前記溝形状の開口部の両内壁面に形成され、
    前記第2の電極は2つ設けられており、当該2つの第2の電極は、それぞれ、前記埋め込み絶縁膜の上端面の少なくとも一部および前記両内壁面に形成された各可変抵抗膜の上端面を被覆して前記各可変抵抗膜に接続されるように設けられている、不揮発性記憶素子。
  2. 前記メモリセルのそれぞれにおいて、前記可変抵抗膜と前記第2の電極との間であって、前記開口部の上面に、整流特性を有するダイオード材料が形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
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