JP4583997B2 - 磁気メモリセルアレイおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気トンネル接合素子を複数備えた磁気メモリセルアレイおよびその製造方法に関する。
従来より、コンピュータやモバイル通信機器などの情報処理装置に用いられる汎用メモリとして、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリが使用されている。これらの揮発性メモリは、常に電流を供給しておかなければ全ての情報が失われる。そのため、状況を記憶する手段としての不揮発性メモリ(例えば、フラッシュEEPROMなど)を別途設ける必要がある。この不揮発性メモリに対しては、処理の高速化が強く求められていることから、近年、不揮発性メモリとして磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memry)が注目されてきている。
MRAMは、磁気抵抗効果素子を備えた磁気メモリセルがマトリクス状に配列されたアレイ構造をなすものである。磁気抵抗効果素子としては、より大きな抵抗変化率の得られる磁気トンネル接合(MTJ;magnetic tunnel junction)素子が好適である。このMTJ素子は、トンネルバリア層によって隔てられた2つの強磁性層(磁化方向が印加磁界に応じて変化する磁化自由層および磁化方向が磁化容易軸に沿って平行をなすように恒久的に固着された磁化固着層)を有している。なお、磁化自由層は自由に回転可能な磁化方向を有するものであるが、結晶磁気異方性を示す磁化容易軸に沿って磁化方向が揃うことによりエネルギー的に安定する。トンネルバリア層は、絶縁材料からなる薄膜であり、量子力学に基づくトンネル効果によって電荷キャリア(一般的には電子)が透過できる程度の厚みをなしている。電荷キャリアが透過する確率は、2つの強磁性層の磁化方向と関連した電子スピン方向に依存するので、電圧を印加した状態において上記の磁化方向が変化すると、トンネル電流も変化することとなる。トンネル電流の大きさは、アップスピンとダウンスピンとの比によって左右される。
上記のようなMTJ素子では、ある基準状態からのトンネル電流の変化を検出することにより、磁化自由層および磁化固着層における各磁化方向の決定が可能となる。なぜなら、2つの強磁性層の磁化方向が互いになす角度に応じてMTJ素子の抵抗が異なるからである。具体的には、磁化自由層の磁化方向が磁化固着層の磁化方向と反平行をなすとき、そのトンネル電流は最小(接合抵抗は最大)となり、一方で、自由層の磁化方向が磁化固着層の磁化方向と平行をなすとき、そのトンネル電流は最大(接合抵抗は最小)となるのである。
MRAMは、一般的に、第1の階層において互いに平行に並んだ複数の第1の導線と、第1の階層とは異なる第2の階層において複数の第1の導線と直交するように互いに平行に並んだ複数の第2の導線とを備え、それらの交差点にMTJ素子を配置するように構成されている。第1の導線がワード線であるとすると、一方の第2の導線はビット線である。また、第1の導線が下部電極であるとすると、第2の導線はビット線(またはワード線)である。第3の導線がワード線またはビット線として、第2の階層を規準として第1の階層と反対側に位置する第3の階層に形成されることもある。任意に、第1の階層の下側(第2の階層とは反対側)に別の複数の導線を設けることもできる。さらに、トランジスタやダイオードなどを含むデバイスを第1の階層の下側に設けることもできる。
このようなMRAMにおいては、読み出し動作の際には、ビット線およびワード線、あるいは下部電極を通じて所望のMTJ素子にセンシング電流を流し、MTJ素子の磁化状態(抵抗レベル)を検出することにより情報を読み出すことができる。書き込み動作の際には、ビット線およびワード線へ電流を供給することで電流磁界を発生させて磁化状態を変換することにより、所望のMTJ素子に情報を書き込むようにする。
図8に、MTJ素子7をそれぞれ有すると共に互いに隣接配置された2つのMRAMセルを備えた従来のMRAMセルアレイ101を示す。MRAMセルアレイ101では、基体121の上に第1絶縁層111と2つの接続層122とが形成されている。各接続層122の上面は下部電極123によってそれぞれ覆われている。下部電極123の上面は、下部電極123どうしの隙間を埋める第2絶縁層112の上面と共に同一平面を形成している。第3絶縁層113は、下部電極123および第2絶縁層112を覆うように形成されている。ただし、各下部電極123上の一部にはMTJ素子124がそれぞれ設けられており、その上面が共通の第1電流線125と接続されている。通常、MRAMセルアレイは複数の下部電極123および複数の第1電流線125を有しており、それらの交差点にMTJ素子124が配置されるように構成されている。また、第4絶縁層114が第1電流線125の上面を覆うように形成されている。第3絶縁層113の上には第5絶縁層115と第2電流線126とが形成されている。第1電流線125がビット線の場合には、第2電流線126がワード線となる。第1電流線125と第2電流線126とは互いに直交するように形成されている。さらに、基体121の内部にはトランジスタやダイオードが形成されているが、ここでは図示しない。
図9には、MTJ素子124の構造を示す。MTJ素子124は複数の層からなる積層体であり、例えば下部電極123の上に、ニッケル鉄クロム合金(NiFeCr)などからなるボトムシード層151と、マンガン白金合金(MnPt)などからなる反強磁性ピンニング層152と、コバルト鉄合金(CoFe)を含む強磁性ピンド層153と、酸化アルミニウム(Al23)などからなるトンネルバリア層154と、ニッケル鉄合金(NiFe)などからなる強磁性フリー層155と、タンタルなどの非磁性導電体からなるキャップ層156とが順に形成された構成となっている。キャップ層156の上面は第1電流線125と接合されている。このようなMTJ素子124は、ボトムスピンバルブ構造と呼ばれるものである。これに対し、トップスピンバルブ構造では、シード層の上に、フリー層、トンネルバリア層、ピンド層、反強磁性ピンニング層、キャップ層が順に積層されることとなる。
ところで、図8,9に示したような構造のMRAMセルアレイの密度は、様々な要因で決定される。例えば、リソグラフィやパターニングプロセスは、2つのMTJ素子を近接配置する際の制約条件のひとつとなる。また、どれだけ多くのMRAMセルを各ビット線と接続することができるかにも左右される。例えばビット線の抵抗値を低減することにより1つのビット線により多くのMRAMセルを接続することができるので、結果として高集積化につながる。図8のようなMRAMセルアレイの場合、ビット線の抵抗値の下限は、ビット線の最大幅および最大厚さによって決定される。これらの寸法は、MRAMセルアレイチップのデザインや製造性をも考慮して設定されるものである。
特許文献1には、省スペース化されたMRAMセルアレイの製造方法が開示されている。ここでは、リソグラフィックパターンの開口部に側壁スペーサを挿入し、栓(plug)を埋め込むことによりその開口部の幅を縮小させ、その栓をエッチングマスクとして用いることにより、隣接するMRAMセル間の微小な寸法の絶縁層を精度良く形成するようにしている。
米国特許第6682943号明細書
特許文献2には、ビアホールと接合された内部接合積層体を備えた高密度なMRAMセルアレイが開示されている。ただし、現在のリソグラフィ法を用いた製造工程において形成可能な寸法精度を下回るような、例えば0.1μmを下回るような寸法の下限が要求される末端部または金属パッドには対応していない。
米国特許第6365419号明細書
特許文献3では、空きスペースを確保し、集積密度を向上させるために、磁気メモリセル形成領域と周辺回路とを互いに近接させるようにしたMRAMアレイを開示している。 磁気メモリセル形成領域におけるある列の周辺回路は、隣接する列の磁気メモリセル形成領域の一角に突き出している。
米国特許第6545900号明細書
特許文献4には、3次元構造のMRAMアレイが開示されている。複数のMRAMセルをそれぞれ有するMRAMセル層が、複数の導電線が設けられた一対の導電層の間に形成されている。MRAMセル層を挟む一対の導電層には、互いに平行または直交するように導電線が形成されている。ここでは、あるMRAMセル層の上層としての導電層が、その上に形成された第2のMRAMセル層の下層としての導電層をも兼ねることとなる。したがって、n個のMRAMセル層を設けた場合には、n+1個の導電層が必要となる。
米国特許第6473328号明細書
しかしながら、最近では、MRAMのさらなる高集積化が進んでいることから、ワード線やビット線の幅は狭小化しており、それらの抵抗値はますます増大する傾向にある。このため、デバイスとしての特性上の劣化を招くことなく、ビット線のさらなる低抵抗化を実現する新たな構造のMRAMアレイが望まれている。加えて、そのような新たな構造のMRAMアレイを、コストの増加を招くことなく、既存の装置や材料により製造可能な方法が求められている。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、より低い抵抗値を示す電流線を備え、より高集積化された磁気メモリセルアレイおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイの製造方法は、以下の(A)〜(C)の各工程を含むようにしたものである。
(A)数の下部電極を基体上に形成する工程。
(B)複数の下部電極の上面とそれぞれ接するように複数の磁気トンネル接合素子を形成する工程。
(C)複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に互いに平行をなすように積層面に沿った第1方向へ延在し、かつ、第1方向に沿って区分される、下部金属層からなる薄い部分と下部金属層および付加導電層からなる厚い部分とを有する第1電流線を複数形成する工程。
(D)磁気トンネル接合素子と対応する領域において第1電流線と離間しつつ薄い部分と交差するように延在し、かつ、第1電流線の薄い部分の上に第4絶縁層を介して第2電流線を複数形成する工程。
(E)第2電流線と同一階層において第2電流線を取り囲むように第5絶縁層を形成する工程。
ここで、付加導電層、第2電流線、および第5絶縁層を、それらの上面が共平面を構成するように形成する
本発明の第1の磁気メモリセルアレイの製造方法では、第1電流線が、複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に比較的断面積の小さな部分(薄い部分)と比較的断面積の大きな部分(厚い部分)とを有するように複数形成される。また、第1電流線における薄い部分と交差するように延在する第2電流線の少なくとも一部が第1電流線の厚い部分の一部と積層面内方向において重複する高さ位置に形成される。このため、第1電流線が、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べて磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状となることが可能となる。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイの製造方法では、例えば、第1電流線のうちの磁気トンネル接合素子と対応する部分を0.02μm以上0.3μm以下の厚みすることにより薄い部分とし、上記以外の部分を0.08μm以上1.1μm以下の範囲内において薄い部分よりも大きな厚みをなすように形成することにより厚い部分とすることができる。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイの製造方法では、磁気トンネル接合素子の上層として第1拡散バリア層を形成したのち、銅(Cu)または金(Au)を用いて上記の第1拡散バリア層の上に導電膜を積層することにより、第1電流線の厚み方向の一部をなす下部金属層を形成することが望ましい。この下部金属層の上に第2拡散バリア層と上部金属層とを順に積層することにより、第1電流線のうちの厚い部分を形成することができる。この場合、タンタル(Ta)層と窒化タンタル合金(TaN)層との積層構造またはチタン(Ti)層と窒化チタン合金(TiN)層との積層構造を形成することにより、第1および第2拡散バリア層をそれぞれ形成し、下部金属層における導電膜と同一の材料を用いて上部金属層を形成することが望ましい。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイの製造方法では、さらに、下部金属層の上に第4絶縁層を形成する工程と、この第4絶縁層上の、複数の磁気トンネル接合素子と対応した領域において、第1方向と直交する第2方向に沿って互いに平行に延在するように第2電流線を形成する工程と、第2電流線と同一階層において、第2電流線の周囲を取り囲むように第5絶縁層を形成する工程とを含むようにすることが可能である。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイの製造方法は、以下の(a)〜(j)の各工程を含むようにしたものである。
(a)基体を覆う第1絶縁層を厚み方向に貫通する接続層の上に、複数の下部電極と、その複数の下部電極の周囲を取り囲む第2絶縁層とを形成する工程。
(b)複数の下部電極の上面とそれぞれ接するように複数の磁気トンネル接合素子を形成すると共に、複数の磁気トンネル接合素子と共に共平面をなすように下部電極および第2絶縁層の上に第3絶縁層を形成する工程。
(c)複数の磁気トンネル接合素子と第3絶縁層との共平面の上に、複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に互いに平行をなすように第1方向へ延在する下部金属層を複数形成する工程。
(d)下部金属層の上に第4絶縁層を形成したのち、磁気トンネル接合素子を覆う領域以外の領域における下部金属層の上に、第4絶縁層を貫通する開口を形成する工程。
(e)第4絶縁層と開口に露出した下部金属層とを覆うように第5絶縁層を形成する工程。
(f)磁気トンネル接合素子と対応する領域を通過するように第1方向と直交する第2方向へ延在すると共に、第4絶縁層の上面からなる底面と第5絶縁層からなる側壁とを有する複数の第1溝パターンを形成する工程。
(g)磁気トンネル接合素子と対応する領域以外の領域に配置され、下部金属層の上面からなる底面と第4および第5絶縁層からなる側壁とを有する複数の第2溝パターンを形成する工程。
(h)第1溝パターンおよび第2溝パターンを少なくとも覆うように拡散バリア層を形成する工程。
(i)拡散バリア層の上に、上部金属層を、少なくとも前記第1溝パターンおよび第2溝パターンの内部を充填するように形成する工程。
(j)拡散バリア層、上部金属層および第5絶縁層が共平面を有するように平坦化することにより、第2溝パターンに充填された上部金属層が下部金属層の上に付加されてなると共に第1方向に延在する第1電流線と、第1溝パターンに埋設されて第2方向へ延在する第2電流線とを各々複数形成する工程。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイの製造方法では、第2溝パターンに充填された上部金属層が下部金属層の上に付加された第1電流線を第1方向に延在するように形成するようにしたので、第1電流線が、第1方向に沿って、断面積が比較的大きな領域(厚い部分)と小さな領域(薄い部分)とに区分されることとなる。さらに、第2溝パターンおよび第1溝パターンをそれぞれ充填するように上部金属層を形成し、それらが共平面を有するように平坦化することにより第1電流線および第2電流線を形成するようにしたので、第1電流線の一部と第2電流線の少なくとも一部とが互いに重なり合う高さ位置となる。このため、第1電流線が、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べて磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状となることが可能となる。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイの製造方法では、0.02μm以上0.3μm以下の厚みと、0.3μm以上1.2μm以下の第2方向の寸法とを有するように下部金属層を形成することが望ましい。また、開口と同じ位置に第2溝パターンを形成することが望ましい。また、第4絶縁層については、例えば0.01μm以上0.3μm以下の厚みをなすようにする。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイの製造方法では、第5絶縁層の上にフォトレジストパターンを形成したのち、第4絶縁層の上面に達するまで選択的に第5絶縁層をエッチングすることにより第1溝パターンを形成すると共に、下部金属層の上面に達するまで選択的に第5絶縁層をエッチングすることにより第2溝パターンを形成するとよい。第5絶縁層については、第4絶縁層の構成材料とは異なるエッチング速度を示す材料を用いて、例えば0.05μm以上0.5μm以下の厚みをなすように形成する。具体的には、酸化アルミニウム(Al23)を用いて第4絶縁層を形成すると共に酸化珪素を用いて第5絶縁層を形成し、フッ素含有ガスを用いたプラズマエッチング法により第5絶縁層を選択的にエッチングするようにするとよい。この場合、第1溝パターンについては、第1方向の寸法が0.2μm以上0.8μm以下となるように形成し、第2溝パターンについては、第1方向の寸法が0.5μm以上1.5μm以下となるように形成することが望ましい。さらに、第1方向における第1溝パターンおよび第2溝パターンの互いの間隔は0.1μm以上0.2μm以下となるように形成するとよい。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイは、基体上に形成された複数の下部電極と、積層面に沿った第1方向において区分される厚い部分と薄い部分とをそれぞれ有すると共に互いに平行をなすように第1方向へ延在する複数の第1電流線と、下部電極と第1電流線との各交差点において、それら下部電極と第1電流線との間に挟まれるように配置された複数の磁気トンネル接合素子と、この磁気トンネル接合素子と対応する領域において第1電流線と離間しつつ薄い部分と交差するように延在し、かつ、第1電流線の薄い部分の上に第4絶縁層を介して設けられた第2電流線と、この第2電流線と同一階層において第2電流線を取り囲むように設けられた第5絶縁層とを備える。ここで、厚い部分は下部金属層および付加導電層からなり、薄い部分は下部金属層からなり、付加導電層、第2電流線、および第5絶縁層は、それらの上面が共平面を構成するものである。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイでは、第1電流線が、複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に断面積の比較的小さな薄い部分と断面積の比較的大きな厚い部分とを有するように複数形成される。また、第1電流線における薄い部分と交差するように延在する第2電流線の少なくとも一部が第1電流線の厚い部分の一部と積層面内方向において重複する高さ位置を占める。このため、第1電流線が、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べて磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状となる。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイは、基体を覆う第1絶縁層を厚み方向に貫通するように形成された接続層と連結し、かつ、自らの周囲が第2絶縁層によって取り囲まれた複数の下部電極と、自らの周囲が第3絶縁層によって取り囲まれ、かつ、この第3絶縁層と共平面を形成するように複数の下部電極の上にそれぞれ設けられた複数の磁気トンネル接合素子と、これら複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に互いに平行をなすように第1方向へ延在する複数の下部金属層と、下部金属層どうしの間を埋めるように形成され、下部金属層と共平面を形成する誘電層と、誘電層および下部金属層の上に第4絶縁層を介して配置され、第1方向と直交する第2方向において互いに平行に延在する第2電流線と、第2電流線と同一階層において、第2電流線の周囲を取り囲むように形成された第5絶縁層と、下部金属層と共に第1電流線を構成する付加導電層とを備えるようにしたものである。ここで、付加導電層は、複数の磁気トンネル接合素子と対応する領域以外の領域における下部金属層の上に第2拡散バリア層と上部金属層とが順に積層されたものであり、第2電流線および第5絶縁層と共に共平面を構成するようにしたものである。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイでは、第1電流線が、磁気トンネル接合素子と対応する領域以外の領域において付加導電層を含むことにより断面積の比較的大きな部分(厚い部分)を有するようにし、さらに、第1電流線の付加金属層が、第2電流線と共に共平面を構成するように(すなわち、第1電流線の一部と第2電流線の少なくとも一部とが互いに重なり合う高さ位置となるように)したので、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べて磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状の第1電流線となる。
本発明の第1および第2の磁気メモリセルアレイの製造方法によれば、第1方向に沿って、断面積の小さな薄い部分と断面積の大きな厚い部分とに区分された第1電流線を形成することができるうえ、第1電流線の厚い部分の一部と第2電流線の少なくとも一部とが互いに重なり合う高さ位置となるので、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べ、磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状とすることができる。このため、第1方向において十分に低減された抵抗値を示す第1電流線を備え、高集積化された磁気メモリセルアレイを容易に得ることができる。
本発明の第1の磁気メモリセルアレイによれば、第1電流線が、複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に比較的断面積の小さな薄い部分と比較的断面積の大きな厚い部分とを有するうえ、第2電流線の少なくとも一部が第1電流線の厚い部分の一部と積層面内方向において重複する高さ位置を占めるので、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べて磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状とすることができる。このため、第1方向において十分に抵抗値を低減することができ、高集積化を図ることができる。
本発明の第2の磁気メモリセルアレイによれば、付加導電層を設けることにより、磁気トンネル接合素子と対応する領域以外の領域において比較的大きな断面積(厚さ)を有するように第1電流線を構成し、かつ、第1電流線の付加金属層が、第2電流線と共に共平面を構成するようにしたので、均一な断面積(厚さ)を有する場合と比べて磁気トンネル接合素子など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状となり、第1方向において十分に抵抗値を低減することができる。この結果、高集積化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施の形態に係る磁気メモリセルアレイの構成について説明する。図1は、本実施の形態の磁気メモリセルアレイ(以下、MRAMアレイという。)1における平面構成の一部を拡大して示したものである。図2は、図1に示したII−II切断線に沿った矢視方向の断面構造を示したのである。
本実施の形態のMRAMアレイ1は、全体としてマトリクス状をなすように、互いに直交するように延在する複数のビット線2および複数のワード線3と、それらの各交差点に配置された複数のMTJ素子24とを備えたものである。各MTJ素子24は、各交差点においてビット線2とワード線3との間に厚み方向に挟まれるように配設されたものである。MTJセル1は、例えばX軸方向(第1方向)へ配列されて複数の行を形成すると共にこれらと直交するようにY軸方向(第2方向)へ配列されて複数の列を形成している。なお、図1には、MTJ素子24を4つ示すと共にビット線2およびワード線3を2つずつ示す。また図2には、MTJ素子24およびワード線3を2つずつ示すと共にビット線2を1つのみ示す。
図2に示したように、MRAMアレイ1は、基体21上に形成された所定形状(例えば矩形状)をなす複数の導電膜パターンとしての下部電極23と、X軸方向に沿って区分される第1領域R1と、第1領域R1よりも厚みの大きな第2領域R2とをそれぞれ有すると共に互いに平行をなすようにX軸方向へ延在する複数のビット線(第1電流線)2と、下部電極23とビット線2との各交差点において、それらの間に厚み方向(Z軸方向)に挟まれるように配置された複数のMTJ素子24とを備えている。さらに、MRAMアレイ1はワード線3を備えている。
下部電極23は、基体21を覆う第1絶縁層11を貫通する導電性の接続層22の上に設けられている。さらに、下部電極23は自らの周囲が第2絶縁層12によって取り囲まれており、この第2絶縁層12と共平面を形成している。下部電極23は、ワード線3のX軸方向の寸法W3(例えば0.2μm以上0.8μm以下)よりも大きな寸法W23を有すると共に、ビット線2のY軸方向の寸法L2(例えば0.3μm以上1.2μm以下)よりも大きな寸法L23を有している。基体21は、シリコン(Si)やそのほかの半導体からなり、トランジスタやダイオードなど、他のデバイスを含んでいる。接続層22は、タングステン(W)、アルミニウム(Al)または銅(Cu)などからなり、下部電極23はタングステン(W)、アルミニウム(Al)または銅(Cu)のほか、タンタル(Ta)やルテニウム(Ru)などにより形成される。下部電極23は、接続層22と対応する位置に配置され、電気的に連結されている。第1絶縁層11および第2絶縁層12は、例えば酸化珪素などの低誘電率材料により構成されている。
MTJ素子24は、自らの周囲が第3絶縁層13によって取り囲まれ、かつ、この第3絶縁層13と共平面を形成するように下部電極23および第2絶縁層12の上層として設けられている。第3絶縁層13は珪素酸化物などの低誘電率材料により構成されている。MTJ素子24は下部電極23と電気的に接続されており、下から順に例えばシード層、ピンニング層、ピンド層、誘電層、フリー層、キャップ層が形成された積層体である。
ビット線2は、下部金属層25および付加導電層28によって構成されている。ここで、下部金属層25のみからなる部分が第1領域R1であり、下部金属層25に加えて付加導電層28が形成された部分が第2領域R2である。下部金属層25は、MTJ素子24の上面と接すると共に互いに平行をなすようにX軸方向へ延在しており、例えば、0.02μm以上0.3μm以下の厚みを有している。付加導電層28および下部金属層25におけるY軸方向の寸法、すなわちビット線2のY軸方向の寸法L2は、例えば0.3μm以上1.2μm以下である。下部金属層25は、MTJ素子24の側から拡散バリア層または付着層と銅(Cu)または金(Au)からなる導電膜(いずれも図示せず)とが順に積層されてなるものである。また、下部金属層25どうしの間には、下部金属層25と共平面を形成する誘電層(図示せず)が形成されている。拡散バリア層とは、例えばタンタル(Ta)層と窒化タンタル合金(TaN)層との積層構造「Ta/TaN」またはチタン(Ti)層と窒化チタン合金(TiN)層との積層構造「Ti/TiN」からなるものである。さらに、付加導電層28は、各MTJ素子24と対応する領域以外の領域(すなわち第2領域R2)における下部金属層25の上に、拡散バリア層26Bと上部金属層27Bとが順に積層されたものである。付加導電層28のX軸方向の寸法は例えば0.5μm以上1.5μm以下である。また、下部金属層25と付加導電層28との合計の厚み、すなわち、第2領域R2の厚みは、例えば0.08μm以上1.1μm以下の範囲において下部金属層25のみからなる第1領域R1の厚みよりも大きくなるように構成されている。
ワード線3は、MTJ素子24と対応する領域(すなわち第1領域R1)における誘電層および下部金属層25の上に第4絶縁層14を介して配置され、Y軸方向において互いに平行に延在している。ワード線3と同一階層には、ワード線3の周囲を取り囲むように第5絶縁層15が形成されている。ワード線3および第5絶縁層15は、ビット線2の付加導電層28と共に共平面を構成している。ワード線3のX軸方向の寸法は、例えば0.2μm以上0.8μm以下である。また、付加導電層28とワード線3とのX軸方向における互いの間隔は、例えば0.1μm以上0.2μm以下である。
第4絶縁層14は、例えば0.01μm以上0.3μm以下の厚みを有している。一方の第5絶縁層15は、例えば0.05μm以上0.5μm以下の厚みを有し、第4絶縁層14の構成材料とは異なるエッチング速度を示す材料により構成されている。例えば、酸化アルミニウム(Al23)により第4絶縁層14が構成されると共に酸化珪素により第5絶縁層15が構成される。
このような構成のMRAMアレイ1では、ビット線2が第2領域R2において大きな断面積を有することにより、従来の60%程度の抵抗値に低減される。ビット線2の抵抗値が低減されることにより、各ビット線2が、より多くのMTJ素子24と接続されるように構成することができるので、高密度化、高集積化を図ることができる。
続いて、図3から図7を参照して、本実施の形態のMRAMアレイ1の製造方法について説明する。本実施の形態のMRAMアレイ1の製造方法では、水平断面において、複数のMTJ素子24をX軸方向へ配列して複数の行を形成すると共にY軸方向へ配列して複数の列を形成することにより、全体としてマトリクスを形成する。
まず、基体21の上にCVD(chemical vapor deposition )法やPECVD(plasma enhanced CVD)法、スピンオン法(spin on method)などにより、第1絶縁層11を形成する。次いで、第1絶縁層11の上面と共平面を形成するように、基体21と連結した複数の接続層22をダマシン法を利用して形成する。接続層22は、タングステン(W)、アルミニウム(Al)または銅(Cu)などにより形成する。こののち、各接続層22と対応するように、例えば矩形状をなす下部電極23をそれぞれ形成し、さらに各下部電極23の周囲を取り囲むように第2絶縁層12を形成する。この際、下部電極23を平坦化することにより、第2絶縁層12と共に共平面を形成するようにする。下部電極23はタングステン(W)、アルミニウム(Al)または銅(Cu)のほか、タンタル(Ta)やルテニウム(Ru)などを用いて形成する。
次に、下部電極23の上面とそれぞれ接するようにMTJ素子24を形成する。ここでは、下部電極23の上にシード層と、ピンニング層と、ピンド層と、誘電バリア層と、フリー層と、キャップ層とを予め決められた順序で積層して多層膜を形成したのち、フォトレジストマスクパターン(図示せず)によって選択的に覆い、保護されていない領域の多層膜をエッチングにより除去し、積層体としてのMTJ素子24を形成するようにする。
次いで、プラズマエッチングやウェットストリッパによってMTJ素子24上のフォトレジストマスクパターンを除去したのち、第3絶縁層13を、MTJ素子24、下部電極23および第2絶縁層12の全体を覆うように、少なくともMTJ素子24の厚みよりも厚くなるように形成する。第3絶縁層13については、例えば、珪素酸化物、酸化アルミニウム、または低誘電率材料により形成する。このようにして形成した第3絶縁層13を、例えばCMP(chemical mechanical polish)によりMTJ素子24の厚みと同等の厚みとなるまで平坦化することにより、MTJ素子24と第3絶縁層13との共平面を形成する。
続いて、MTJ素子24と第3絶縁層13との共平面上に、複数のMTJ素子24の上面と接すると共に互いに平行をなすようにX軸方向へ延在する下部金属層25を複数形成する。具体的には、まずCVD法やPECVD法を用いて、第3絶縁層13およびMTJ素子24の共平面上に誘電層(図示せず)を形成する。続いて、一般的なパターニング技術とエッチング技術とを利用して、その誘電層に溝パターン(図示せず)を形成する。その溝パターンの底面および側面を覆うように拡散バリア層や接着層を形成したのち例えば銅や金などにより導電膜を連続的に充填することによって、例えば20nm以上300nm以下の厚みの下部金属層25を形成する。このようにして形成される下部金属層25は、X軸方向に一列に並ぶ各MTJ素子24の上面と接すると共に互いに平行に並び、誘電層によって互いに分断される。この下部金属層25は、ビット線2の一部を構成することとなる。ここでは、タンタル(Ta)層と窒化タンタル合金(TaN)層との積層構造またはチタン(Ti)層と窒化チタン合金(TiN)層との積層構造を形成することにより拡散バリア層を形成するようにする。
次に、下部金属層25の上に第4絶縁層14を全面に亘って形成したのち、MTJ素子24に対応する領域以外の領域における下部金属層25の上に、第4絶縁層14を貫通する開口40を形成する。具体的には、下部金属層25の上に、CVD法やPECVD法、あるいはスピンオン法により例えば0.01μm以上0.3μm以下の厚みをなすように第4絶縁層14を形成する。ここで、第4絶縁層14を形成する前に、下部金属層25を予め平坦化しておくことが望ましい。なぜなら、その上に形成される第4絶縁層14も必然的にほぼ平坦になるからである。第4絶縁層14を形成したのち、スピンコート法によりフォトレジスト層を全面に亘って形成し、これをパターニングすることで、所定形状の開口39Kを有するフォトレジストパターン39を得る。この開口39Kは、のちの第2領域R2となる、MTJ素子24どうしの中間領域に形成される。開口39Kを形成したのち、従来から良く知られたプラズマエッチング工程により、開口39Kに対応する領域の第4絶縁層14を除去する。これにより開口40が形成されることとなる。この際、下部金属層25の損傷を避けるため、ソフトエッチングコンディションを採用することが望ましい。また、パターニング工程における自由度を向上させるために、フォトレジスト層を形成する前に、第4絶縁層14の上に反射防止膜(anti-reflective coating;ARC)を形成するようにしてもよい。さらに、フォトレジスト層をコーティングする前に、第4絶縁層14の上にハードマスクやキャップ層を形成することで、エッチングの選択性を改善することができる。
開口40を形成したのち、フォトレジストパターン39をプラズマエッチングやウェットストリッパにより除去する。第4絶縁層14の上にARCを形成するようにした場合にも、同様の工程で除去することができる。こののち、第4絶縁層14と開口40に露出した領域の下部金属層25とを覆うように第5絶縁層15を形成する。ここでは、CVD法やPECVD法、あるいはスピンオン法により0.05μm以上0.5μm以下の厚みをなすように第5絶縁層15を形成する。さらに、第5絶縁層15を、第4絶縁層14の構成材料とは異なる材料を用いて形成することで、十分なエッチング選択性を確保するようにする。例えば、酸化アルミニウム(Al23)を用いて第4絶縁層14を形成し、その一方で、第5絶縁層15を珪素酸化物により形成する。第4絶縁層14を窒化珪素、酸化窒化珪素または炭化珪素によって形成した場合には、第5絶縁層15を酸化珪素または酸化アルミニウムにより形成する。なお、開口40に相当する部分の第5絶縁層15の上面15Bは、第4絶縁層14の上に形成された第5絶縁層15の上面15Aよりも高さが低くなっている。
続いて、図6に示したように、フォトレジストパターン42を第5絶縁層15の上に形成したのち、MTJ素子24に対応する領域を通過するようにY軸方向へ延在すると共に第4絶縁層14の上面からなる底面を有する第1溝パターン43を形成すると共に、開口40に対応する領域、すなわち、互いに隣接するMTJ素子24どうしの中間の領域に配置され、下部金属層25の上面からなる底面と第4および第5絶縁層14,15からなる側壁とを有する第2溝パターン44を形成する。ここでは、第1溝パターン43および第2溝パターン44がそれぞれ複数形成される。なお、フォトレジストパターン42をコーティングする前に、ARCやキャップ層(いずれも図示せず)を、第5絶縁層15上に形成するようにしてもよい。
具体的には、フォトレジストパターン42をエッチングマスクとして利用し、開口42K1に対応する領域の第5絶縁層15を除去し、第4絶縁層14の上面に達するまで掘り下げることで第1溝パターン43を形成する。同時に、開口42K2に対応する領域の第5絶縁層15を除去し、下部金属層25に達するまで掘り下げることで第2溝パターン44を形成する。この際、第5絶縁層15に対して十分なエッチング選択性を有しているので、下部金属層25および第4絶縁層14に達した時点でエッチングが止まる。エッチング条件は、エッチング装置や第4絶縁層14および第5絶縁層15の構成材料に依存して変化するものである。本実施の形態では、第4絶縁層14の構成材料をAl23とし、第5絶縁層15の構成材料を珪素酸化物とし、フッ素含有ガスを用いたプラズマエッチングにより第1および第2溝パターン43,44を形成する。
次に、プラズマエッチングまたはウェットストリッパによってフォトレジストパターン42を除去する。仮に有機材料からなるARCなどが存在する場合であっても、フォトレジストパターン42と共に同時に除去される。但し、フォトレジストパターン42をコーティングする前に第5絶縁層15の上に無機ARCまたはキャップ層を形成するようにした場合には、それら無機ARCまたはキャップ層を除去するための第2のエッチング工程が必要となる。なお、この時点で第1および第2溝パターン43,44に堆積したエッチング残余物をクリーニングするとよい。
こののち、図7に示したように、第1溝パターン43および第2溝パターン44におけるそれぞれの底面および側壁を覆うように全体に亘って拡散バリア層26を形成し、さらに、拡散バリア層26の上に、上部金属層27を、少なくとも第1溝パターン43および第2溝パターン44の内部を完全に充填するように形成する。ここでは、タンタル(Ta)と窒化タンタル(TaN)との積層体またはチタン(Ti)と窒化チタン(TiN)との積層体として、2nm以上25nm以下の厚みをなすように拡散バリア層26を形成する。また、上部金属層27については、金や銅を構成材料として、電気めっき法や物理蒸着法(PVD)などにより形成する。上部金属層27については、第1溝パターン43および第2溝パターン44を完全に充填するように形成する。この際、上面27Sが平坦ではなく高さが不均一となることが多い。
最後に、図2に示したように、拡散バリア層26、上部金属層27および第5絶縁層15が共平面を有するように平坦化処理を施す。これにより、第2溝パターン44に充填された上部金属層27の第2部分27Bおよび拡散バリア層26の第2部分26Bが下部金属層25の上に付加導電層28として付加され、下部金属層25と共にX軸方向に延在するビット線2となる。さらに、第1溝パターン43に充填された上部金属層27の第1部分27Aおよび拡散バリア層26の第1部分26AがY軸方向へ延在するワード線3となる。本実施の形態では、例えば、第1のCMP工程として、拡散バリア層26に達するまで上部金属層27の平坦化処理を行い、第2のCMP工程として第5絶縁層15上の拡散バリア層26を除去し、さらに第3のCMP工程として上部金属層27のバフ研磨を行う。その結果、上部金属層27の第1部分27Aおよび拡散バリア層26の第1部分26Aが第1溝パターン43に充填され、ワード線3となる。第2溝パターン44を充填する上部金属層27の第2部分27Bおよび拡散バリア層26の第2部分26Bは、それらの下側に位置する下部金属層25と共にビット線2における比較的厚みの大きな第2領域R2を構成する。このビット線2の第2領域R2は、例えば0.08μm以上1.1μm以下の厚みとなる。下部金属層25のうちの第2溝パターン44に対応する領域以外の領域は、ビット線2における比較的厚みの小さな第1領域R1を構成しており、例えば0.02μm以上0.3μm以下の厚みとなる。第2領域R2は、MTJ素子24の存在しない領域に配置されている。その結果、互いに平行に延在する複数のビット線2は、X軸方向に沿って区分される第1領域R1および第2領域R2をそれぞれ有するものとなる。以上により、本実施の形態のMRAMアレイ1の製造が完了する。
以上説明したように、本実施の形態のMRAMアレイ1によれば、ビット線2が、MTJ素子24と対応する領域以外の第2領域R2において付加導電層28を含むことにより厚み(断面積)の比較的大きな部分を有するようにしたので、均一な厚み(断面積)を有する場合と比べてMTJ素子24やワード線3など他の構成要素の配置位置に応じて有効に空間を利用した形状となり、X軸方向において十分に抵抗値を低減することができる。この結果、さらなる高集積化を図ることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。すなわち当技術分野を熟知した当業者であれば理解できるように、上記実施の形態は本発明の一具体例であり、本発明は、上記の内容に限定されるものではない。製造方法、構造および寸法などの修正および変更は、本発明と一致する限り、好ましい具体例に対応して行われる。例えば、本実施の形態では、第2領域において第1領域よりも第1電流線の厚みを大きくするようにしたが、これに限定されるものではない。第2領域において第1電流線の幅(第2方向の寸法)を大きくすることにより、その断面積を大きくするようにしてもよい。あるいは、第1電流線の厚みおよび幅の双方を大きくするようにしてもよい。
本発明の一実施の形態としてのMRAMアレイにおける平面構成を拡大して示した概略図である。 図1に示したMRAMアレイにおける積層断面構成を表す概略図である。 図1に示したMRAMアレイの製造方法における一工程を表す断面図である。 図3に続く一工程を表す断面図である。 図4に続く一工程を表す断面図である。 図5に続く一工程を表す断面図である。 図6に続く一工程を表す断面図である。 従来のMRAMアレイにおける積層断面構成を表す概略図である。 図8に示したMRAMアレイにおけるMTJ素子の積層断面構成を表す概略図である。
符号の説明
1…磁気メモリセルアレイ、2…ビット線、3…ワード線、11〜15…第1〜第5絶縁層、21…基体、22…接続層、23…下部電極(導電膜パターン)、24…磁気トンネル接合素子(MTJ素子)、25…下部金属層、26…拡散バリア層、27…上部金属層、28…付加導電層、40…開口、43…第1溝パターン、44…第2溝パターン。

Claims (49)

  1. 数の下部電極を基体上に形成する工程と、
    前記複数の下部電極の上面とそれぞれ接するように複数の磁気トンネル接合素子を形成する工程と、
    前記複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に互いに平行をなすように積層面に沿った第1方向へ延在し、かつ、前記第1方向に沿って区分される、下部金属層からなる薄い部分と前記下部金属層および付加導電層からなる厚い部分とを有する第1電流線を複数形成する工程と、
    前記磁気トンネル接合素子と対応する領域において前記第1電流線と離間しつつ前記薄い部分と交差するように延在し、かつ、前記第1電流線の前記薄い部分の上に第4絶縁層を介して第2電流線を複数形成する工程と、
    前記第2電流線と同一階層において前記第2電流線を取り囲むように第5絶縁層を形成する工程と
    を含み、
    前記付加導電層、第2電流線、および第5絶縁層を、それらの上面が共平面を構成するように形成する
    ことを特徴とする磁気メモリセルアレイの製造方法。
  2. 前記基体上に第1絶縁層を形成したのち、この第1絶縁層上に、前記複数の下部電極とその周囲を取り囲む第2絶縁層とを形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  3. 前記複数の磁気トンネル接合素子を形成する工程では、
    前記第2絶縁層および下部電極の上に、前記磁気トンネル接合素子との共平面を形成するように第3絶縁層を形成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  4. ビット線として前記第1電流線を形成することを特徴とする請求項1に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  5. 前記第1電流線のうちの前記磁気トンネル接合素子と対応する部分を0.02μm以上0.3μm以下の厚みをなすように形成することにより前記薄い部分とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  6. 前記第1電流線のうちの前記磁気トンネル接合素子と対応する部分以外の部分を0.08μm以上1.1μm以下の厚みをなすように形成することにより前記厚い部分とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  7. 第1拡散バリア層を形成したのち、銅(Cu)または金(Au)を用いて前記第1拡散バリア層の上に導電膜を積層することにより、前記第1電流線の厚み方向の一部をなす前記下部金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  8. 前記下部金属層の上に、さらに第2拡散バリア層と上部金属層とを順に積層して前記付加導電層を形成することにより、前記第1電流線のうちの前記厚い部分を形成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  9. タンタル(Ta)層と窒化タンタル合金(TaN)層との積層構造またはチタン(Ti)層と窒化チタン合金(TiN)層との積層構造を形成することにより、前記第1および第2拡散バリア層をそれぞれ形成し、
    前記下部金属層における前記導電膜と同一の材料を用いて前記上部金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項8に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  10. さらに、前記下部金属層の上に第4絶縁層を形成する工程と、
    この第4絶縁層上の、前記複数の磁気トンネル接合素子と対応した領域において、前記第1方向と直交する第2方向に沿って互いに平行に延在するように前記第2電流線を形成する工程と、
    前記第2電流線と同一階層において、前記第2電流線の周囲を取り囲むように第5絶縁層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  11. 基体を覆う第1絶縁層を厚み方向に貫通するように設けられた接続層の上に、複数の下部電極と、その複数の下部電極の周囲を取り囲む第2絶縁層とを形成する工程と、
    前記複数の下部電極の上面とそれぞれ接するように複数の磁気トンネル接合素子を形成すると共に、前記複数の磁気トンネル接合素子と共に共平面をなすように前記下部電極および第2絶縁層の上に第3絶縁層を形成する工程と、
    前記複数の磁気トンネル接合素子と前記第3絶縁層との共平面の上に、前記複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に互いに平行をなすように第1方向へ延在する下部金属層を複数形成する工程と、
    前記下部金属層の上に第4絶縁層を形成したのち、前記磁気トンネル接合素子を覆う領域以外の領域における前記下部金属層の上に、前記第4絶縁層を貫通する開口を形成する工程と、
    前記第4絶縁層と前記開口に露出した下部金属層とを覆うように第5絶縁層を形成する工程と、
    前記磁気トンネル接合素子と対応する領域を通過するように前記第1方向と直交する第2方向へ延在すると共に、前記第4絶縁層の上面からなる底面と前記第5絶縁層からなる側壁とを有する複数の第1溝パターンを形成する工程と、
    前記磁気トンネル接合素子と対応する領域以外の領域に配置され、前記下部金属層の上面からなる底面と前記第4および第5絶縁層からなる側壁とを有する複数の第2溝パターンを形成する工程と、
    前記第1溝パターンおよび第2溝パターンを少なくとも覆うように拡散バリア層を形成する工程と、
    前記拡散バリア層の上に、上部金属層を、少なくとも前記第1溝パターンおよび第2溝パターンの内部を充填するように形成する工程と、
    前記拡散バリア層、上部金属層および第5絶縁層が共平面を有するように平坦化することにより、前記第2溝パターンに充填された上部金属層が前記下部金属層の上に付加されてなると共に前記第1方向に延在する第1電流線と、前記第1溝パターンに埋設されて前記第2方向へ延在する第2電流線とを各々複数形成する工程と
    を含むことを特徴とする磁気メモリセルアレイの製造方法。
  12. ット線として前記第1電流線を形成し、ワード線として前記第2電流線を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  13. 0.02μm以上0.3μm以下の厚みと、0.3μm以上1.2μm以下の第2方向の寸法とを有するように前記下部金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  14. 前記複数の下部金属層と前記複数の下部電極との各交差点に前記磁気トンネル接合素子をそれぞれ配置する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  15. 前記開口と同じ位置に前記第2溝パターンを形成することを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  16. 0.01μm以上0.3μm以下の厚みをなすように前記第4絶縁層を形成することを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  17. 前記第5絶縁層の上にフォトレジストパターンを形成したのち、
    前記第4絶縁層の上面に達するまで選択的に前記第5絶縁層をエッチングすることにより前記第1溝パターンを形成し、
    前記下部金属層の上面に達するまで選択的に前記第5絶縁層をエッチングすることにより前記第2溝パターンを形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  18. 前記第4絶縁層の構成材料とは異なるエッチング速度を示す材料を用いて、0.05μm以上0.5μm以下の厚みをなすように前記第5絶縁層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  19. 酸化アルミニウム(Al2 3 )を用いて前記第4絶縁層を形成すると共に酸化珪素を用いて前記第5絶縁層を形成し、フッ素含有ガスを用いたプラズマエッチング法により前記第5絶縁層を選択的にエッチングする
    ことを特徴とする請求項18に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  20. 第1方向の寸法が0.2μm以上0.8μm以下となるように前記第1溝パターンを形成することを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  21. 第1方向の寸法が0.5μm以上1.5μm以下となるように前記第2溝パターンを形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  22. 前記第1方向における互いの間隔が0.1μm以上0.2μm以下となるように前記第1溝パターンおよび第2溝パターンを形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  23. 拡散バリア層と導電膜とを積層することにより前記下部金属層を形成することを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  24. 前記第2溝パターンに充填された上部金属層と前記下部金属層との合計の厚みが0.08μm以上1.1μm以下の厚みとなるように前記第2電流線を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  25. 前記第2方向において、前記下部金属層の寸法と等しくなるように前記上部金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  26. タンタル(Ta),ルテニウム(Ru),タングステン(W),アルミニウム(Al)または銅(Cu)を用いて前記下部電極を形成し、
    銅(Cu)または金(Au)を用いて前記第2電流線を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気メモリセルアレイの製造方法。
  27. 基体上に形成された複数の下部電極と、
    積層面に沿った第1方向において区分される厚い部分と薄い部分とをそれぞれ有すると共に互いに平行をなすように前記第1方向へ延在する複数の第1電流線と、
    前記下部電極と前記第1電流線との各交差点において、それら前記下部電極と前記第1電流線との間に挟まれるように配置された複数の磁気トンネル接合素子と、
    前記磁気トンネル接合素子と対応する領域において前記第1電流線と離間しつつ前記薄い部分と交差するように延在し、かつ、前記第1電流線の前記薄い部分の上に第4絶縁層を介して設けられた第2電流線と、
    前記第2電流線と同一階層において前記第2電流線を取り囲むように設けられた第5絶縁層と
    を備え、
    前記厚い部分は下部金属層および付加導電層からなり、
    前記薄い部分は前記下部金属層からなり、
    前記付加導電層、第2電流線、および第5絶縁層は、それらの上面が共平面を構成するものである
    ことを特徴とする磁気メモリセルアレイ。
  28. 前記下部電極は、自らの周囲が第2絶縁層によって取り囲まれ、かつ、この第2絶縁層と共平面を形成するように接続層および第1絶縁層を介して前記基体上に設けられている
    ことを特徴とする請求項27に記載の磁気メモリセルアレイ。
  29. 前記磁気トンネル接合素子は、自らの周囲が第3絶縁層によって取り囲まれ、かつ、この第3絶縁層と共平面を形成するように前記下部電極および第2絶縁層の上に設けられている
    ことを特徴とする請求項27に記載の磁気メモリセルアレイ。
  30. 前記第1電流線はビット線であることを特徴とする請求項27に記載の磁気メモリセルアレイ。
  31. 前記第1電流線における前記薄い部分は、0.02μm以上0.3μm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項30に記載の磁気メモリセルアレイ。
  32. 前記第1電流線における前記厚い部分は、0.08μm以上1.1μm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項30に記載の磁気メモリセルアレイ。
  33. 前記下部金属層は、前記磁気トンネル接合素子の側から第1拡散バリア層と銅(Cu)または金(Au)からなる導電膜とが順に積層されたものである
    ことを特徴とする請求項30に記載の磁気メモリセルアレイ。
  34. 前記第1電流線における前記厚い部分は、前記磁気トンネル接合素子の側から前記下部金属層と前記付加導電層が順に積層されたものであり、
    前記付加導電層は、第2拡散バリア層と上部金属層とが順に積層されたものである
    ことを特徴とする請求項33に記載の磁気メモリセルアレイ。
  35. 前記第1および第2拡散バリア層は、それぞれ、タンタル(Ta)層と窒化タンタル合金(TaN)層との積層構造またはチタン(Ti)層と窒化チタン合金(TiN)層との積層構造からなり、
    前記上部金属層は、前記下部金属層における導電膜と同一の材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項34に記載の磁気メモリセルアレイ。
  36. さらに、
    前記複数の磁気トンネル接合素子と対応する領域における前記下部電極層と前記第2電流線との間に設けられた第4絶縁層と、
    前記第2電流線と同一階層において、前記第2電流線の周囲を取り囲むように形成された第5絶縁層と
    を備えたことを特徴とする請求項29に記載の磁気メモリセルアレイ。
  37. 基体を覆う第1絶縁層を厚み方向に貫通するように形成された接続層と連結し、かつ、自らの周囲が第2絶縁層によって取り囲まれた複数の下部電極と、
    自らの周囲が第3絶縁層によって取り囲まれ、かつ、この第3絶縁層と共平面を形成するように前記複数の下部電極の上にそれぞれ設けられた複数の磁気トンネル接合素子と、
    前記複数の磁気トンネル接合素子の上面と接すると共に互いに平行をなすように第1方向へ延在する複数の下部金属層と、
    前記下部金属層どうしの間を埋めるように形成され、前記下部金属層と共平面を形成する誘電層と、
    記誘電層および下部金属層の上に第4絶縁層を介して配置され、前記第1方向と直交する第2方向において互いに平行に延在する第2電流線と、
    前記第2電流線と同一階層において、前記第2電流線の周囲を取り囲むように形成された第5絶縁層と、
    前記下部金属層と共に第1電流線を構成する付加導電層と
    を備え、
    前記付加導電層は、前記複数の磁気トンネル接合素子と対応する領域以外の領域における前記下部金属層の上に第2拡散バリア層と上部金属層とが順に積層されたものであり、前記第2電流線および第5絶縁層と共に共平面を構成している
    ことを特徴とする磁気メモリセルアレイ。
  38. 記第1電流線はビット線として機能し、前記第2電流線はワード線として機能するものである
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  39. 前記下部金属層における第2方向の寸法は0.3μm以上1.2μm以下であることを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  40. 前記複数の磁気トンネル接合素子は、前記複数の下部金属層と前記複数の下部電極との各交差点にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  41. 前記第4絶縁層は、0.01μm以上0.3μm以下の厚みを有することを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  42. 前記第5絶縁層は、0.05μm以上0.5μm以下の厚みを有し、前記第4絶縁層の構成材料とは異なるエッチング速度を示す材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  43. 前記下部金属層は、0.02μm以上0.3μm以下の厚みを有することを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  44. 前記下部金属層および付加導電層の合計の厚みは、0.08μm以上1.1μm以下である
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  45. 前記付加導電層の第1方向の寸法は0.5μm以上1.5μm以下であることを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  46. 前記第2電流線の第1方向の寸法は0.2μm以上0.8μm以下であることを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  47. 前記付加導電層と前記第2電流線との第1方向における互いの間隔は、0.1μm以上0.2μm以下である
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  48. 前記下部金属層は、第1拡散バリア層と、前記上部金属層と同一の材料からなる導電膜とが順に積層されたものである
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
  49. 前記下部電極は、タンタル(Ta),ルテニウム(Ru),タングステン(W),アルミニウム(Al)または銅(Cu)により構成されたものであり、
    前記第2電流線は、銅(Cu)または金(Au)により構成されたものである
    ことを特徴とする請求項37に記載の磁気メモリセルアレイ。
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