JP6316474B1 - 磁気メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルを高密度に作成することのできる磁気メモリを提供する。【解決手段】本実施形態の磁気メモリは、第1配線と、前記第1配線に交差する第2乃至第4配線と、第1端子と、前記第4配線に電気的に接続された第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の第1領域と、を有する第1導電層と、前記第1領域に配置され、第1磁性層と、前記第1磁性層と前記第1領域との間に配置された第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に配置された第1非磁性層と、を有する第1磁気抵抗素子と、前記第1磁性層に電気的に接続された第3端子と、前記第3配線に電気的に接続された第4端子と、前記第1配線に電気的に接続された第5端子と、を有する第1トランジスタと、前記第1端子に電気的に接続された第6端子と、前記第2配線に電気的に接続された第7端子と、前記第1配線に電気的に接続された第8端子と、を有する第2トランジスタと、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気メモリに関する。
スピン軌道トルクを用いてMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子の記憶層のスピンの向きを反転させることでデータ“0”とデータ“1”との間の書き換えを行う原理の磁気メモリである、SOT−MRAM(Spin Orbit Torque-Magnetic Random Access Memory)が提案されている。
メモリは大容量になるほどメモリセルの1ビットごとのコスト(ビットコスト)を可能な限り低く抑えることが求められる。ビットコストを抑える方法の一つとして、1ビットセルの面積を小さくする方法がある。
このSOT−MRAMにおいて、個々のMTJ素子を選択するMTJ選択トランジスタを平面トランジスタで作成する場合の物理レイアウト例が開示されている。平面トランジスタとは、チャネル(電流経路)が半導体基板の表面に沿う方向であるトランジスタのことを言う。一方、スピン軌道トルクを与える導電層であるSO層を選択するSO層選択トランジスタのレイアウトは開示されていない。
米国特許公開第2016/0064650号明細書
本実施形態は、メモリセルを高密度に作成することのできる磁気メモリを提供する。
本実施形態による磁気メモリは、第1配線と、前記第1配線に交差する第2乃至第4配線と、第1端子と、前記第4配線に電気的に接続された第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の第1領域と、を有する第1導電層と、前記第1領域に配置され、第1磁性層と、前記第1磁性層と前記第1領域との間に配置された第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に配置された第1非磁性層と、を有する第1磁気抵抗素子と、前記第1磁性層に電気的に接続された第3端子と、前記第3配線に電気的に接続された第4端子と、前記第1配線に電気的に接続された第5端子と、を有する第1トランジスタと、前記第1端子に電気的に接続された第6端子と、前記第2配線に電気的に接続された第7端子と、前記第1配線に電気的に接続された第8端子と、を有する第2トランジスタと、を備えている。
第1実施形態による磁気メモリのメモリセルの一例を示す回路図。 磁気抵抗素子の構成を示す断面図。 第1実施形態による磁気メモリのメモリセルの他の例を示す回路図。 第1実施形態の磁気メモリを示す回路図。 4×2のアレイ状に配列されたメモリセルアレイとその周辺回路を有する第1実施形態の磁気メモリを示す回路図。 第1実施形態の磁気メモリの立体構造を示す図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリの断面を説明する平面図。 図16に示す切断線A−Aで切断した断面図。 図16に示す切断線B−Bで切断した断面図。 図16に示す切断線C−Cで切断した断面図。 図16に示す切断線D−Dで切断した断面図。 図16に示す切断線E−Eで切断した断面図。 第1実施形態の磁気メモリのメモリセルの占有面積を説明する図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 導電層の下方にメモリ素子が配置されたメモリセルの具体的な製造方法を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの立体的構造を示す図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの断面を説明する平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第2実施形態の磁気メモリの断面を説明する平面図。 図55に示す切断線A−Aで切断した断面図。 図55に示す切断線B−Bで切断した断面図。 図55に示す切断線C−Cで切断した断面図。 図55に示す切断線D−Dで切断した断面図。 図55に示す切断線E−Eで切断した断面図。 第3実施形態による磁気メモリを示す回路図。 メモリセルアレイとその周辺回路を有する第3実施形態の磁気メモリを示す回路図。 第3実施形態の磁気メモリを示す回路図。 第3実施形態の磁気メモリの立体的構造を示す図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの断面を説明する平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの製造工程を示す平面図。 第3実施形態の磁気メモリの断面を説明する平面図。 図76に示す切断線A−Aで切断した断面図。 図76に示す切断線B−Bで切断した断面図。 図76に示す切断線C−Cで切断した断面図。 図76に示す切断線D−Dで切断した断面図。 図76に示す切断線E−Eで切断した断面図。 図76に示す切断線F−Fで切断した断面図。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
本実施形態による磁気メモリは、第1配線と、前記第1配線に交差する第2乃至第4配線と、第1端子と、前記第4配線に電気的に接続された第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の第1領域と、を有する第1導電層と、前記第1領域に配置され、第1磁性層と、前記第1磁性層と前記第1領域との間に配置された第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に配置された第1非磁性層と、を有する第1磁気抵抗素子と、前記第1磁性層に電気的に接続された第3端子と、前記第3配線に電気的に接続された第4端子と、前記第1配線に電気的に接続された第5端子と、を有する第1トランジスタと、前記第1端子に電気的に接続された第6端子と、前記第2配線に電気的に接続された第7端子と、前記第1配線に電気的に接続された第8端子と、を有する第2トランジスタと、を備えている。
(第1実施形態)
第1実施形態による磁気メモリを図1に示す。この第1実施形態の磁気メモリは、少なくとも1つのメモリセルを有し、このメモリセルを図1に示す。このメモリセル10は、非磁性の導電層12と、N+1個の磁気抵抗素子(メモリ素子とも云う)20〜20と、選択トランジスタ25〜25と、選択トランジスタ31と、を備えている。導電層12は、第1端子12aおよび第2端子12bを有している。
各磁気抵抗素子20(i=0,・・・,N)はメモリ素子であって、第1端子12aと第2端子12bとの間の導電層12の領域に配置され、図2に示すように、磁性層21と、非磁性層22と、磁性層23と、を有している。磁性層21は導電層12と磁性層23との間に配置され、非磁性層22は磁性層21と磁性層23との間に配置される。磁性層23(第1磁性層23)は磁化方向が固定され、参照層とも呼ばれ、磁性層21(第2磁性層21)は磁化方向が可変で記憶層とも呼ばれる。ここで、「磁化方向が可変」であるとは、書き込み動作の前後で磁化方向が変化可能であることを意味し、「磁化方向が固定」であるとは、書き込み動作の前後で磁化方向が変化しないことを意味する。非磁性層22が絶縁性の層であれば、磁気抵抗素子はMTJ素子となり、導電性の層であれば磁気抵抗素子はGMR(Giant Magneto Resistive effect)素子となる。
なお、図1では、各磁気抵抗素子20(i=0,・・・,N)は、導電層12の上側に配置されているが、導電層12と磁性層21、非磁性層22、磁性層23の積層関係を変えずに下側に配置されていてもよい。言い換えると、導電層12の下側に磁性層21が接しており、磁性層21の下に非磁性層22があり、非磁性層22の下に磁性層23が配置されていてもよい。各磁気抵抵抗素子は、データ“0”またはデータ“1”の一方、すなわち1ビットの情報を記憶可能である。したがって、図1に示すメモリセル10は、N+1ビットの情報を記憶可能となる。
選択トランジスタ25(i=0,・・・,N)は、ソースおよびドレインの一方(端子)が磁気抵抗素子20の参照層23に電気的に接続され、他方(端子)がビット線BLに電気的に接続され、ゲート(制御端子)がワード線WLに電気的に接続されている。なお、本願明細書においては、「AがBに電気的に接続される」という意味は、AがBに直接に接続されてもよいし、Aが導電体を介してBに接続されてもよいことを意味する。選択トランジスタ25(i=0,・・・,N)は、対応する磁気抵抗素子20に選択的に電気信号を与える。
選択トランジスタ31は、ソースおよびドレインの一方(端子)が第1端子12aに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲート(制御端子)がワード線WLに電気的に接続される。なお、導電層12の第2端子12bはソース線SLに接続される。
導電層12は、選択トランジスタ31を介して電流を流すことでスピン軌道相互作用を発生させる非磁性層であり、書き換え電流を流すことで発生するスピン軌道相互作用(ラシュバ磁場)により、磁気抵抗素子20〜20の磁化状態を書き換えることができる材料及び寸法で構成される。磁気抵抗素子20〜20は、導電層12を共有する。
なお、第1実施形態の磁気メモリにおけるメモリセル10は、図3に示すメモリセル10Aであってもよい。このメモリセル10Aは、メモリセル10において、導電層12の第2端子12bにソースおよびドレインの一方(端子)が電気的に接続され、他方がソース線SLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLに電気的に接続された選択トランジスタ32を更に備えている。
選択トランジスタ25〜25と、選択トランジスタ31,32はそれぞれ、例えばNチャネルFET(Field Effect Transistor)である。メモリセル内の全てのトランジスタの制御端子は同一のワード線WLに接続される。選択トランジスタの制御端子はそれぞれ別の配線に制御する方が制御性は高いが、選択セルトランジスタの幅が小さいほど無駄な領域が生じることになりセル面積が大きくなる。
そこで、本実施形態のように、選択トランジスタの制御端子を共有して同じ配線に接続することで、配線の長辺方向に沿って選択トランジスタを一直線に並べることが可能となるため、セル面積を小さくすることができる。これにより、メモリセルを高密度に作成することができる。
本実施形態のメモリセル10またはメモリセル10Aは、SOT−MRAM(Spin Orbit Torque-Magnetic Random Access Memory)の一形態である。SOT−MRAMは書き込み時に通過する書き込み電流の電流パスと読み出し時に通過する読み出し電流のパスが異なる方式のメモリである。書き込み時は導電層12に書き込みビット線WBLからソース線SLに、またはソース線SLから書き込みビット線WBLに電流を流す。読み出し時はビット線BLからソース線SLに、またはソース線SLからビット線BLに磁気抵抗素子を介して電流を流す。このように書き込み時に磁気抵抗素子に直接電流を流さずに書き込む方式のため、読み出し電流と書き込み電流の比の設計条件が緩和され大容量メモリの作製が容易になる、磁気抵抗素子への電気的ストレスが軽減されるため信頼性が向上するといった利点がある。
本実施形態のメモリセルは、通常のSOT−MRAMに対し、複数の磁気抵抗素子の導電層12を共有化することにより、同時に複数の磁気抵抗素子への書き込みを行うことができる。さらに、書き込み対象でない磁気抵抗素子に接続されたビット線BLに書き込み補助電圧を加えないことにより、複数の磁気抵抗素子への選択的に書き込みの制御を行うことができる。書き込み補助電圧とは、磁気抵抗素子に電圧を印加することにより書き込み時のエネルギー障壁を下げる電圧である。導電層に電流を流しかつ書き込み補助電圧を印加する場合に磁気抵抗素子に情報が書き込まれるようデバイス設計を行うことで、複数の磁気抵抗素子で導電層が共有されていても選択的に書き込みを行うことができる。
(書き込み動作)
次に、メモリセル10の書き込み動作を説明する。
1例として、データ“1”を全メモリ素子20〜20に書き込み、次に、データ“0”を選択したメモリ素子に書き込む動作を説明する。まず、書き込み対象のメモリセルの書き込みビット線WBLに、導電層12の書き込み電圧VSOを与え、ソース線SLに0Vを与える。全てのメモリ素子20〜20のビット線BL〜BLには書き込み補助電圧VASSISTを与える。書き込み対象のメモリセルのワード線WLに信号を加え、すべての選択トランジスタ25〜25、選択トランジスタ31をON状態にする。このようにすることで書き込み対象のメモリセルの導電層12に書き込みビット線WBLからソース線SLに書き込み電流ISOが流れ、データ“1”が全メモリ素子に書き込まれる。
続いて、書き込み対象のメモリセルの書き込みビット線WBLに0Vを与え、ソース線SLに導電層12の書き込み電圧VSOを与える。データ“0”を書き込むメモリ素子のビット線に書き込み補助電圧VASSISTを与え、データ“1”のまま保持するメモリ素子のビット線に0Vを加える。例えば、メモリ素子20、20、20にデータ“0”とする場合には、ビット線BL、BL、BLに書き込み補助電圧VASSISTを与える。書き込み対象のメモリセルのワード線WLに信号を加え、選択トランジスタ25、25、25、選択トランジスタ31をON状態にする。このようにすることで書き込み対象のメモリ素子20、20、20に補助電圧が印加された状態で導電層12にソース線SLから書き込みビット線WBLに書き込み電流ISOが流れ、メモリ素子20、20、20にデータ“0”が書き込まれる。
上記書き込みの一例としてデータ“1”を全メモリ素子20〜20に書き込み、次にデータ“0”を選択されたメモリ素子に書き込む動作を説明したが、先に全メモリ素子にデータ“0”を書き、次に選択されたメモリ素子にデータ“1”を書いても良い。また、書き込み動作前にすべてのメモリ素子のデータを読み出しておいてから新たに書き込むデータと比較し、差分のあるメモリ素子だけデータ“1”またはデータ“0”を選択的に書き込むという方法も可能である。
(読み出し方法)
次に、メモリセル10の読み出し動作を説明する。
読み出し対象となるメモリ素子、例えばメモリ素子20に対応するビット線BLに読み出し電圧VREAD、ソース線SLに0Vを与え、書き込みビット線WBL、読み出し対象以外のメモリ素子に対応するビット線、例えばビット線BL以外のビット 線はフローティング状態とする。読み出し対象のメモリセルのワード線WLに信号を加え、選択トランジスタ25〜25および選択トランジスタ31をON状態にする。このようにすることでメモリ素子20に読み出し電流IREADが流れ、ソース線SLの先に接続する(図示せず)読み出し回路によってデータが読み出され、データ“1”またはデータ“0”の判定が行われる。
(メモリセルアレイ)
2×2のアレイ状に配列されたメモリセル1000、1001、1010、1011を有する 第1実施形態の磁気メモリを図4に示す。各メモリセル10ij(i、j=0,1)はそれぞれ、図1に示すメモリセル10において、N+1個(N+1ビット)のメモリ素子20〜20を8個(8ビット)のメモリ素子20〜20とした場合と同じ構成を有している。なお、この第1実施形態においては、メモリセルは、2×2のアレイ状に配列されたが、m、nを自然数とした場合、m×nのアレイ状に配列されてもよい。
メモリセル10i0(i=0,1)において、選択トランジスタ25(j=0,・・・,7)は、ソースおよびドレインの一方が対応するメモリ素子25の参照層に電気的に接続され、他方がビット線BLj0に電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。また選択トランジスタ31は、ソースおよびドレインの一方が導電層12の第1端子12aに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。導電層12の第2端子12bがソース線SLに電気的に接続される。
メモリセル10i1(i=0,1)において、選択トランジスタ25(j=0,・・・,7)は、ソースおよびドレインの一方が対応するメモリ素子25の参照層に電気的に接続され、他方がビット線BLj1に電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。また選択トランジスタ31は、ソースおよびドレインの一方が導電層12の第1端子12aに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。導電層12の第2端子12bがソース線SLに電気的に接続される。
図4に示す、2×2のアレイ状に配列されたメモリセル1000、1001、1010、1011を有する第1実施形態の磁気メモリにおいては、上下に隣接するメモリセルについて、書き込みビット線、ビット線、ソース線はそれぞれ上下方向で同一配線を共有する。ワード線は上下で全て独立の配線とする。左右に隣接するメモリセルについて、ビット線、書き込みビット線、ソース線は全て独立の配線とする。ワード線はそれぞれ左右方向で同一配線を共有する。ワード線の共有の範囲はメモリチップの仕様に応じて長くても短くても良く、階層構造にしても良い。
なお、図4において、メモリセル1000,1001,1010、1011が、図3に示すメモリセル10Aである場合には、選択トランジスタ32は、対応する導電層12の第2端子12bと、対応するソース線SLまたはSLに電気的に接続される。
メモリセル1000,1001,1010,1011,1020,1021,1030,1031が、4×2のアレイ状に配列されたメモリセルアレイ100にその周辺回路が付加された磁気メモリを図5に示す。なお、メモリセル10ij(i=0、1,2,3、j=0,1)はそれぞれ、図1に示すメモリセル10において、N+1個(N+1ビット)のメモリ素子20〜20を8個(8ビット)のメモリ素子20〜20とした場合と同じ構成を有している。
図5に示す磁気メモリは、メモリセルアレイ100と、ワード線デコーダおよびドライバ110と、カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路120と、を備えている。
ワード線WL00,WL10,WL20、WL30は、ワード線デコーダおよびドライバ110に接続され、ビット線BL00〜BL71、書き込みビット線WBL,WBL、ソース線SLL,SLR,SLL,SLRは、カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路120に接続される。ワード線デコーダおよびドライバ110と、カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路120とを用いて前述した書き込み動作および読み出し動作が行われる。
(立体的構造)
次に、図4に示すように、2×2のアレイ状に配列されたメモリセルを有する第1実施形態の磁気メモリの立体的構造を図6に示す。図6からわかるように、この磁気メモリのメモリセル1000,1001,1010,1011は、第1乃至第3階層200,210,220に渡って形成され、かつそれぞれが導電層12の下方に8個のメモリ素子(磁気抵抗素子)20〜20が形成された構造を有している。
第1階層200には、各メモリセル10ij(i,j=0,1)の選択トランジスタ25〜25および選択トランジスタ31と、ワード線WL00,WL10と、書き込みビット線WBL,WBLと、ビット線BL00〜BL71とが配置される。
第2階層210には、第1階層200との接続を形成するビアおよび配線と、各メモリセル10ij(i,j=0,1)のメモリ素子20〜20と、導電層12とが配置される。実線211は、メモリセル1000,1001のメモリ素子20〜20および導電層12を含む領域を示し、実線213は、メモリセル1010,1011のメモリ素子20〜20および導電層12を含む領域を示す。
第3階層220には、第2階層210との接続を形成するビアおよび配線と、ソース線SL,SLとが配置される。
このように、磁気抵抗素子20(i=0,・・・,N)を導電層12の下側に配置することで、メモリ素子20(j=0,・・・,7)の、選択トランジスタ25と接続する端子となる参照層側の端子が導電層12の下側に位置することになり、配線を複雑に引き回すことなく選択トランジスタ25と接続することができ、選択トランジスタ25のほぼ真上にメモリ素子20を配置することができる。
次に、上記立体構造を有する磁気メモリの製造方法について図7乃至図15を参照して説明する。この製造方法によって製造される磁気メモリは図5に示すメモリセルアレイ100を有している。すなわち、4×2のアレイ状に配列されたメモリセル1000〜1031を備えている。
(製造方法)
大容量ワーキングメモリに分類されるDRAMは1ビットのメモリセルがトランジスタ1つと記憶素子であるキャパシタ1つで構成される。最先端プロセスで作製されているDRAMメモリセルは面積が約6Fの平面トランジスタの上層にキャパシタを作製することで高密度なメモリセルアレイを形成している。ここで、Fは最小加工寸法を示す。約6Fという面積で平面トランジスタを作製しメモリアレイの配線を行うために、一般的に、DRAMメモリセルではトランジスタのアクティブエリアをビット線に対して20度前後から30度前後傾けて配列させる。本実施形態の製造方法においては選択トランジスタのレイアウトの一例としてビット線に対して傾いて配列されたアクティブエリアを持つ選択トランジスタを使用することを前提として説明する。
図7乃至図9に第1階層200の作製プロセスを示す。第1階層200の作製プロセスでは、まず埋め込みワード線WL00〜WL30を作製し、平面トランジスタのデバイス部分となるアクティブエリア202を作製する(図7)。上下左右に同じサイズ、同じ間隔で配置することが、微細なデバイスを歩留り良く加工する上でポイントとなる。ただし、導電層の選択トランジスタ31とメモリ素子の選択トランジスタ25〜25とで必要なトランジスタ特性が異なる場合がある。その際はそれぞれのトランジスタでドーピング濃度を変えるなど、作り分けても良い。
次に、図8に示す第1階層200の作製プロセスにおいて、トランジスタの共有ドレイン上にビア204を作製する。
次に、図9に示す第1階層200の作製プロセスにおいて、ビット線BL00〜BL17および書き込みビット線WBL,WBLとなるメタル配線206を対応するそれぞれのビア204に接続するように作製する。書き込みビット線WBL,WBLに接続するトランジスタが導電層の選択トランジスタ31であり、ビット線BLij(i=0,1、j=0,・・・,7)に接続するトランジスタが選択トランジスタ25である。図9においては、ビット線BLij(i=0,1、j=0,・・・,7)は矩形で示したが、一例であり、波状のように曲がっていても良い。
次に、第2階層210の作製プロセスを図10乃至図13に示す。まず、第2階層210の作製プロセスにおいて、図10に示すように、各選択トランジスタのソース上にビア212を作製する。
次に、第2階層210の作製プロセスにおいて、図11に示すように、メタル配線214を選択トランジスタ31および選択トランジスタ25〜25のそれぞれのソースのビア212と接続するように作製する。選択トランジスタ31のビア212と接続するメタル配線214は導電層12へ接続する配線である。選択トランジスタ25〜25のビア212と接続するメタル配線214はメモリ素子20〜20の下部電極216に相当する。メモリ素子20〜20の下部電極216に適する材料およびサイズがメタル配線214と異なる場合、メモリ素子20〜20の下部電極の形成プロセスが別途必要となる。
次に、第2階層210の作製プロセスにおいて、図12に示すように、メモリ素子20〜20の下部電極216上にメモリ素子20〜20を作製し、層選択トランジスタ31上のメタル配線214にビア218を作製する。
メモリ素子は微細化に伴い隣接メモリ素子間の距離が小さくなり、それぞれのメモリ素子の持つ漏れ磁場の影響で近接するメモリ素子の磁化状態を変えてしまうような素子間の干渉が起こる可能性がある。よって本実施形態のように、隣接するメモリ素子間の距離を可能な限り広げるよう、メモリ素子の上下左右の位置関係を格子状に揃えるのではなく、互い違いに配置する方法は、メモリ素子間の干渉の観点から好ましい。
次に、第2階層210の作製プロセスにおいて、図13に示すように、導電層12をビア218(図12参照)とメモリ素子20〜20の記憶層を接続するように作製する。導電層12とビア218は電気的に接続されていればよいが、導電層12とメモリ素子20〜20の記憶層はスピン軌道相互作用が与えられるよう接続している必要がある。図13では導電層12はそれぞれ1本の矩形で示しているが、メモリセル内の導電層12はそれぞれ電気的に1本の配線として接続されていればよく、メモリセル内の隣接メモリ素子間で導電層12が分断されていてもよい。
次に、第3階層220の作製プロセスを図14および図15に示す。第3階層220の作製プロセスにおいて、図14に示すように、導電層12のビア218(図12参照)が形成された位置とは反対側の端の上にビア222を作製する。
次に、第3階層220の作製プロセスにおいて、図15に示すように、ソース線SL0、SLとなるメタル配線224,214を対応するビア222と接続するように作製する。メタル配線224,214は波状の配線で示したが、一例であり、可能であれば矩形でも良い。
全ての工程において、作製するメモリ素子20〜20、導電層12、メタル配線やビアの形状は図の限りではない。電気的接続関係が正しければ図に示すように矩形である必要はなく、楕円状や波状であっても良い。
次に、上述のように形成された磁気メモリを図16に示す切断線A−A、B−B、C−C、D−D、E−Eで切断した断面をそれぞれ図17A、図17B、図17C、図17D、図17Eに示す。これらの断面図は層構造の上下左右の位置関係を示している図であって、物理的な寸法は規定していない。実際の作製プロセスにおいてはそれぞれのビア、メタル配線の接続が確実に行われるよう、装置やプロセスのアライメント精度に応じて形状、寸法が設計される。
図17Aはビット線BL70に接続する選択トランジスタ25のアクティブエリア202と、ソース線SLに沿った断面図である。アクティブエリア202の下方にワード線WL00、WL10が配置されている。アクティブエリア202の上方に、ビア204を介してビット線BL70が配置されるとともにメタル配線214が配置される。メタル配線214の上方にそれぞれ導電層12が配置され、これらの導電層12の上方にビア222を介してソース線SLが配置される。
図17Bは書き込みワード線WBLに接続する選択トランジスタ31のアクティブエリア202に沿った断面図である。アクティブエリア202上にビア204を介して書き込みビット線WBLが配置される。また、ワード線WL00およびワード線WL10が配置された領域上にはそれぞれアクティブエリア202が配置され、このアクティブエリア202上にビア204を介してメタル配線214が配置され、このメタル配線214上にビア218を介して導電層12が配置される。
図17Cはメモリセル1001の導電層12の短辺方向とビット線BL01に接続するメモリセル1011のメモリ素子20に沿った断面図である。ワード線WL00上にアクティブエリア202が配置され、このアクティブエリア202の上方にメタル配線214が配置され、このメタル配線214上にビア218を介して導電層12が配置されている。また、ワード線WL10が配置された領域の上方には、メタル配線214が配置され、このメタル配線214上にメモリ素子20が配置され、このメモリ素子20上に導電層12が配置されている。
図17Dはメモリセル1001の導電層12の短辺方向とビット線BL01に接続するメモリセル1001のメモリ素子20に沿った断面図である。アクティブエリア202の下方にワード線WL00、WL10が配置されている。アクティブエリア202の上方に、ビア204を介してビット線BL01が配置される。ワード線WL00が配置された領域上のビット線BL01の上方にメタル配線214が配置され、このメタル配線214上にメモリ素子20が配置され、メモリ素子20上に導電層12が配置されている。また、ワード線WL10が配置された領域上のビット線BL01の上方に導電層12が配置されている。
図17Eはメモリセル1001の導電層12の長辺方向に沿った断面図である。トランジスタ25〜25のそれぞれのアクティブエリア202上にビア214を介してメタル配線214が配置され、それぞれのメタル配線214上にビア218およびメモリ素子20〜20が配置され、これらのビア218上およびメモリ素子20〜20に共通の導電層12が配置される。この導電層12上にビア222を介してソース線SLが配置されている。
図17A乃至図17Eからわかるように、メモリ素子20〜20が導電層12の下側に接している構造が示されている。
(メモリセルの面積)
次に、図18にメモリセル1001の面積の計算例を示す。メモリセル1001は例えば1個の選択トランジスタ31と、8個の選択トランジスタ25〜20と、導電層12と、8個のメモリ素子20〜20とから構成される。選択トランジスタ31、25(j=0,・・・,7)はそれぞれ縦2.45F、横2.45Fのサイズで作製した場合、面積は6Fである。メモリ素子1個で1ビットの情報を記憶することから、メモリセル1001は8ビットの情報を記憶し、その面積は、選択トランジスタ9個分の9×6F=54Fである。このとき1ビットのメモリ素子の面積は54F/8=6.75Fとなる。よって選択トランジスタ1個が6Fで作製できると本実施形態の1ビットのメモリセル面積は6.75Fとなる。メモリ素子の面積は、選択トランジスタ31に対する選択トランジスタ25(j=0,・・・,7)の数が多い、つまりメモリセルのビット数が多いほど6Fに近づいていく。
この時、隣接するメモリセルの導電層12は短辺方向に2.45Fピッチで作製すればよく、例えば導電層12と導電層12の間隔を0.45Fで作製できれば、導電層12の幅は2Fとすることができる。導電層12の幅はメモリ素子の長辺方向に相当するので、メモリ素子の長辺方向は最大2Fで作製することができる。メモリ素子は磁性層のスピンの磁化方向が面内方向である場合、短辺方向と長辺方向のアスペクト比が1以上であることが望ましく、例えばアスペクト比2の場合、メモリ素子の長辺方向は最大2F、短辺方向は最大1Fとなる。なお、メモリ素子の形状は矩形であっても楕円形であってもどちらでもよい。
(メモリセルの具体的な製造方法)
次に、導電層12の下方にメモリ素子20〜20が配置されたメモリセルの具体的な製造方法について図19乃至図36を参照して説明する。
導電層12をメモリ素子の上部に形成する場合は、記憶層を最上部に形成する必要がある。図19に、具体的な積層構造を示す。メモリ素子を構成する層は、下地層301、バイアス層302、参照層303、スペーサ層(非磁性層)304、記憶層305、保護層306の順に積層される。なお、下地層301は、例えば、メモリ素子の選択トランジスタに電気的に接続されるメタル配線300〜300と、これらのメタル配線間に形成された層間絶縁層290との上に形成される。
具体的な材料としては、下地層301はメタル配線300〜300上での良好な薄膜成長を達成するためと、メタル配線300〜300との電気伝導を得るために形成される。具体的には、Ta、Cr、Ni−Cr合金、Ni−Fe−Cr合金、W、Mo、およびNbからなる群から選択された少なくとも1つの金属を含む層、あるいは上記積層構造の上に、さらにCu、Ru、Ir、Hf、Os、Pt、Pd、Al、およびMgからなる群から選択された少なくとも一つの元素を含む金属層を積層した構造により形成することができる。
バイアス層302は、IrMn、PtMn、FeMn、NiMn、およびPdMnからなる群から選択された少なくとも一つを含む反強磁性金属層、あるいは、Nd、Sm、Dy、Tb、Gd、Cr、Pt、およびPdからなる群から選択された少なくとも一つの金属と、Fe、Co、およびNiからなる群から選択された少なくとも一つの金属とを含む合金からなる硬磁性層、あるいはFe、Co、およびNiからなる群から選択された少なくとも一つの金属を含む磁性層と、Pt、Pd、Crから選択された少なくとも一つを含む金属層との積層構造により形成することができる。
参照層303は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも一つを含む金属磁性層、あるいはFe、Co、Niから選ばれる少なくとも一つとB、C、N、O、Si、P、Ga、Ge、Alから選ばれる少なくとも一つとを含む金属強磁性層、あるいは前記磁性層の組成が異なる金属強磁性層を2層以上積層した構成、あるいはFe、Co、およびNiからなる群から選択された少なくとも一つの金属を含む磁性層と、Pt、Pd、Crから選択された少なくとも一つを含む金属層との積層構造により形成することができる。また、Ru、Ir、Cr、Rhから選ばれる少なくとも一つを含む非磁性の上下界面の両方、あるいは一方に、前記金属強磁性層を積層して、3層以上の積層により形成しても良い。上記非磁性層を介して上下金属磁性層が反強磁性的に磁気結合したシンセティック反強磁性構造が達成されると、参照層自体の実効的な磁化をゼロに近づけることができるため、記憶層に対する静磁界を抑制し、書き込み電流のばらつきを抑えることができる。また、参照層を構成する磁性層のうち、上部の104スペーサ層に接する磁性層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも一つとB、C、N、O、Si、P、Ga、Ge、Alから選ばれる少なくとも一つとを含む金属強磁性層であることが望ましい。この場合、より良好な磁気抵抗効果を得ることができるためである。
スペーサ層(非磁性層)303は、酸化物、窒化部、ホウ化物、または炭化物によって形成することができる。その中でも、酸化物は化学的に安定でかつ高い磁気抵抗効果が得られる。具体的には、Mg―O、Al−O、Mg−Al−Oなどが好ましい。また、スペーサ層303は非磁性金属層により形成することもできる。具体的には、Cu、Ir、Os、Al、Mg、Au、およびNiAlからなる群から選択された少なくとも一つを含む非磁性金属層により形成することができる。
記憶層305は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも一つを含む金属磁性層、あるいはFe、Co、Niから選ばれる少なくとも一つとB、C、N、O、Si、P、Ga、Ge、Alから選ばれる少なくとも一つとを含む金属強磁性層、あるいは前記磁性層の組成が異なる金属強磁性層を2層以上積層した構成、あるいは前記金属強磁性層とPt、Pd、Crから選択された少なくとも一つを含む金属層との積層構造で形成することができる。
保護層306は、メモリ素子層を積層した後の微細加工プロセスにおいて、記憶層305を加工中のダメージから保護するために形成する(図19)。そのため、表面からの酸化が保護層306中で止まることが望ましい、具体的には、Ta、W、Mo、Nb、Al、Mg、Cr、およびHfからなる群から選択された少なくとも一つの元素を含む金属層、あるいは上記金属層と、上記金属層が酸化した酸化物層との積層構造で形成することができる。また、保護層306は1層だけで形成するのではなく、上記1層と記憶層305との間に、更にCu、Ir、Os、Al、Mg、Au、およびNiAlからなる群から選択された少なくとも一つを含む非磁性金属層が形成された積層構造としても良い。保護層306は、微細加工した後に、導電層12を上部に形成する前に完全に除去しなければならない。しかし、Ta、W、Mo、およびNbからなる群から選択された少なくとも1つの元素を保護層306に用いた場合は、除去する際のエッチングプロセス時のエネルギーにより、上記元素は、容易に記憶層305中に拡散するため、Cu、Ir、Os、Al、Mg、Au、およびNiAlからなる群から選択された少なくとも1つを含む非磁性金属層を記憶層305との界面に形成すれば、比較的容易に除去することができ、界面汚染を低減することができる。
また、図20に示すように、記憶層305の直上に導電層307を連続して形成しても良い。この場合、導電層307と記憶層305との界面を成膜装置の中で真空を保持したまま連続成膜することができる。このため、清浄な界面を形成することが可能となり、結果としてより強いスピンオービットトルク(SOT)を得ることができる。
また、図21に示すように、記憶層305に連続して形成された導電層307の上に、さらに保護層306を形成しても良い。
メモリ素子の微細化は、図22に示すように、保護膜306上、または導電層307上あるいは、導電層307上に保護膜306が形成された積層膜上に、エッチングマスク308を作成した後、エッチングを行い微細化することができる。エッチングマスクとしては、メモリ素子の材料に対してエッチングレートが十分遅い材料を用いる。例えば、イオンビームミリングによってメモリ素子をエッチングする場合は、Cを主成分とすることが好ましい。
微細化加工により、メモリ素子は1平方マイクロメーター以下に加工される。その時のマスク形状、およびミリングの方法は次に述べる2つの方法のいずれかを用いることができる。
一つは、メモリ素子のビットサイズに対応するマスクを形成して、一括エッチングでメモリ素子をパターニングする方法である。図23は、一括エッチングで微細化したメモリ素子のワード線方向に沿った断面図である。このように加工した後、図24に示すように、層間絶縁膜310と、平坦化レジスト312とを順次形成する。この後、メモリ素子の上面までエッチングする(図25)。このとき、メモリ素子上にエッチングマスク308の一部が残置される。続いて、RIE(Reactive Ion Etching)などによりエッチングマスク308を除去し、更にエッチングを行い、保護層306を除去する(図26)。これにより、メモリ素子の上面(記憶層305の上面)が露出する。
次に、導電層307を成膜する(図27)。その後、導電層307をライン状に形成するためのマスクを形成して、エッチングプロセスにより、図18に示すような導電層12を得ることができる。
しかしながらこのような加工は、保護層306をエッチングする際に、記憶層305にダメージを与えることなく完全に除去するのが非常に困難である。先に述べたように、保護層306の記憶層305側に、Cu、Ir、Os、Al、Mg、Au、およびNiAlからなる群から選択された少なくとも一つを含む非磁性金属層を形成しても、保護層306自体の除去はある程度達成できる。しかし、記憶層305との界面で正確にエッチングを止めることが困難であるため、複数のメモリ素子間で記憶層の特性が異なるという問題が起こる。
この問題を解決するために、図22または図23に示すように、導電層307を最初から積層しておくことも可能である。しかしこれらの場合、記憶層305の膜厚は安定している一方で、ビット間の配線を導電層の材料ではなく、導電層の材料よりも高抵抗の金属層で配線する必要がある(図28、図29)。なぜなら、書き込み電流は導電層307に集中する必要あるため、配線層と導電層307が積層している領域では、配線層への分流を可能な限り抑える必要があるためである。
一方、ビット(メモリ素子)間の配線を高抵抗金属で形成すると、書き込み電流を印可するときの抵抗負荷が非常に大きくなり、センスアンプなどの設計が困難となる。元々導電層307に用いられる金属材料は、抵抗率が高い方が一般に電流密度当たりのSOT(スピンオービットトルク)の性能が高いので、それよりさらに抵抗の高い物質で配線を形成するのはセンスアンプなどの設計に与える影響が非常に大きい。よって、ビット間を導電層307よりも高抵抗配線で形成するのは困難である。
この問題を解決する方法としては、ビット間部分のみを低抵抗層で形成する方法などが提案されている(US2016/0042778A1)。しかしながら、この方法は、ビット間が50ナノメーター以下になってくると、安定したプロセスの方法が無く、形成することができない。
これらの課題を解決する、安定してビット間抵抗を低減できるプロセスとして、以下に述べる第1または第2プロセス方法を用いることができる。
(第1プロセス方法)
第1プロセス方法は以下の通りである。
図30に示すように、記憶層305上には、導電層307を連続成膜しておく。導電層307の上部の保護層306は有っても無くても良い。最初の工程では、図30に示すようにワード線方向のビットサイズを規定するライン状のマスク320を形成する。次に、エッチングによりメモリ素子をライン状に加工する。その時のマスク320の材料や、エッチング方法は先に述べた一括エッチングと同様に行う。ライン状に加工した後のメモリ素子の断面は図23に示す断面と同様である。
次に、図31に示すように、メモリ素子を覆うように層間絶縁膜322を成膜し、続いて、後述するCMP(Chemical Mechanical Polishing)のストッパとなる金属膜324を成膜する。層間絶縁膜322はメモリ素子の側壁にも安定的に成長させる必要がある。そのため、成膜方法としてはCVD(Chemical Vapor Deposition)法、またはALD(Atomic-Layer-Deposition)法によって形成することが望ましい。また、金属膜324の材料としては、Ruを用いることができる。金属膜324は、導電層307の上面に合わせてCMPの処理を止めるために、ビット間、すなわちメモリ素子間の部分での膜厚は、その上面が導電層307の高さと同じであることが望ましい。しかし、CMPの精度は3nm程度の誤差が生じるので、金属膜324の上面は記憶層305の上面より3nm高いことが望ましい。より好ましくは、5nm以上高いことが望ましい。よって、記憶層上部に形成される、導電層307の高さあるいは導電層307と保護層306との積層膜の高さは5nm以上であることが望ましい。導電層307のみが形成されているときは、CMPの際に導電層307がある程度エッチングされてしまうため、最終的な導電層307の厚さがメモリ素子ごとに異なる可能性が出てくる。その際には、導電層307の電流密度が変わってくることで、ビット間の書き込み電流のバラつきにつながる可能性がある。よって好ましくは、記憶層305の上部は導電層307と保護層306の積層膜で形成されていて、CMPは保護層306の途中で止まるように設計したほうがよい。この際に保護層306の抵抗を導電層307よりも高くすることで、保護層306への分流を抑えることができる。
CMPで導電層307の上面、あるいは保護層306の上面を露出させた後に、高抵抗の配線326を形成する(図32)。このように高抵抗の配線326を形成すると、ビット間では配線の厚さが非常に厚くなるため低抵抗になり、ビット(メモリ素子)の上部では配線よりも抵抗の低い導電層307に電流が集中する構造となる。このような構造を形成した後、ワード線方向に沿ったライン状のマスクを形成して、ミリングを行うことで、各メモリ素子を完成することができる。このようにして、記憶層と導電層との界面を清浄にし、ビット間の配線抵抗を低減することができる。
(第2プロセス方法)
第2プロセス方法は以下の通りである。
図30に示す工程までは、第1プロセス方法と同じ工程を行う。また、その後のエッチングによりライン状にメモリ素子を加工することも同じである。
次に、層間絶縁膜310、平坦化レジスト312を形成する。その際のワード線方向の断面は図24に示す断面と同じである。続いて、エッチングプロセスにより、マスク308の上面が露出するまでエッチングする(図33)。エッチングの終点は、例えばCがマスクに用いられている場合は、エッチング元素中のCを検出することで決めることができる。あるいは、マスク上面と同じ高さのダミーパターンを形成して、検出感度を高めてもよい。
次に、マスク308の上面が露出した段階で、RIE法などを用いることにより、マスク308を除去し、図34に示す構造を得る。マスク308の除去された後に、凹部328が残る。
次に、図35に示すように、高抵抗の配線層316を成膜する。この時、高抵抗の配線層316は凹部328の垂直壁にも均等につくことが望ましい。そのため、成膜方法としては、CVD、ALDなどを用いることが好ましい。
次に、図36に示すように、低抵抗層330を成膜する。このとき、指向性の強い成膜方法を用いることで、凹部328の底面および側面には成膜されず、メモリ素子間の高い面のみに選択的に成長させることができる。具体的には、IBD(Ion-Beam-Deposition)を用いることができる。より具体的には、IBDのターゲット中心から基板中心に向かう方向に対して、基板面がほぼ平行になるように配置すればよい。より詳細な角度調整は、イオンガンとターゲットの位置関係によっても異なるため、使用する装置に応じて個別に設定されなければならない。成膜する低抵抗の材料としては一般的な配線材料を用いることができる。具体体には、Cu、Al、Au、Ni、およびCoからなる群から選択された少なくとも1つの元素を含む金属層を用いることができる。図36に示す工程の後は、第1プロセス方法で説明したように、個別ビットを完成することができる。ワード線方向に沿ったライン状のマスクを形成して、ミリングを行うことで、各メモリ素子を完成することができる。このようにして、記憶層と導電層との界面を清浄にし、ビット間の配線抵抗を低減することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、メモリセルを高密度に作成することが可能な磁気メモリを提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による磁気メモリについて図37乃至図56Eを参照して説明する。この第2実施形態の磁気メモリは、少なくとも1つのメモリセルを有している。このメモリセルは、第1実施形態のメモリセルとは、導電層12の上方にN+1個の磁気抵抗素子20〜20が配置されている点が異なる。すなわち、第2実施形態のメモリセル10は、図1に示すように、非磁性の導電層12と、この導電層12の上方に配置されたN+1個の磁気抵抗素子20〜20と、選択トランジスタ25〜25と、選択トランジスタ31と、を備えている。導電層12は、第1端子12aおよび第2端子12bを有している。
そして、図2示すように、磁気抵抗素子(メモリ素子)も第1実施形態と同じ構成を有している。また、上記構成要素の接続は、第1実施形態で説明した場合と同じ構成になる。したがって、書き込み、読み出し動作も第1実施形態で説明した場合と同じである。
また、メモリセルアレイの回路図も第1実施形態と同じであり、すなわち、回路図は図3乃至図5に示す回路図と同様である。
(立体的構造)
次に、第2実施形態の磁気メモリの立体的構造について図37を参照して説明する。図37からわかるように、この第2実施形態の磁気メモリは、メモリセル1000,1001,1010,1011を有し、第1乃至第4階層400,410,420、430に渡って形成され、かつそれぞれが導電層12の上方にメモリ素子(磁気抵抗素子)20〜20が形成された構造を有している。
第1階層400には、各メモリセル10ij(i,j=0,1)の選択トランジスタ25〜25および選択トランジスタ31と、ワード線WL00,WL10と、書き込みビット線WBL,WBLと、ビット線BL00〜BL71とが配置される。
第2階層410には、第1階層400との接続を形成するビアおよび配線と、メモリセル100j(j=0,1)のメモリ素子20〜20と、導電層12とが配置される。実線411は、メモリセル1000,1001のメモリ素子20〜20および導電層12を含む領域を示す。
第3階層420には、第2階層410および第4階層430との接続を形成するビアおよび配線と、ソース線SL,SLとが配置される。
第4階層430には、第3階層420との接続を形成するビアおよび配線と、メモリセル101j(j=0,1)のメモリ素子20〜20と、導電層12とが配置される。なお、実線431は、メモリセル1010,1011のメモリ素子20〜20および導電層12を含む領域を示す。
本実施形態においては、導電層12の上側にメモリ素子が配置されたことにより、メモリ素子の選択トランジスタと接続する端子となる参照層側の端子が上側に位置する。このため、配線の引き回しのためスペースを空けておく必要があるが、図6に示す第1実施形態の場合と異なり、第2階層410にメモリセル1010,1011のメモリ素子20〜20および導電層12の2組を並べて配置するスペースがない。そこで、本実施形態では、第2階層410にメモリセル100j(j=0,1)のメモリ素子20〜20および導電層12を配置し、第4階層430にメモリセル1010,1011のメモリ素子20〜20および導電層12を配置する構造にすることにより、第1実施形態と同様のサイズで導電層12およびメモリ素子20〜20を作製することが可能となる。
(製造方法)
次に、上記立体構造を有する第2実施形態の磁気メモリの製造方法について図38乃至図54を参照して説明する。この製造方法によって製造される磁気メモリは図5に示すメモリセルアレイ100を有している。すなわち、4×2のアレイ状に配列されたメモリセル1000〜1031を備えている。
図38乃至図40に第1階層400の作製プロセスを示す。第1階層400の作製プロセスでは、まず埋め込みワード線WL00〜WL30を作製し、平面トランジスタのデバイス部分となるアクティブエリア402を作製する(図38)。上下左右に同じサイズ、同じ間隔で配置することが、微細なデバイスを歩留り良く加工する上でポイントとなる。ただし、導電層の選択トランジスタ31とメモリ素子の選択トランジスタ25〜25とで必要なトランジスタ特性が異なる場合がある。その際はそれぞれのトランジスタでドーピング濃度を変えるなど、作り分けても良い。
次に、図39に示す第1階層400の作製プロセスにおいて、トランジスタの共有ドレイン上にビア404を作製する。
次に、図40に示す第1階層400の作製プロセスにおいて、ビット線BL00〜BL17および書き込みビット線WBL,WBLとなるメタル配線406を対応するそれぞれのビア404に接続するように作製する。書き込みビット線WBL,WBLに接続するトランジスタが導電層の選択トランジスタ31であり、ビット線BLij(i=0,1、j=0,・・・,7)に接続するトランジスタが選択トランジスタ25である。図40においては、ビット線BLij(i=0,1、j=0,・・・,7)は矩形で示したが、一例であり、波状のように曲がっていても良い。
次に、第2階層410の作製プロセスを図41乃至図46に示す。まず、第2階層410の作製プロセスにおいて、図41に示すように、各選択トランジスタのソース上にビア412を作製する。
次に、第2階層410の作製プロセスにおいて、図42に示すように、メタル配線414を導電層の選択トランジスタのソースのビア412と接続するように作製する。これは後に作製する導電層と導電層の選択トランジスタとを接続する配線となる。
次に第2階層410の作製プロセスにおいて、図43に示すように、メモリ素子の選択トランジスタ25〜25に接続しているビア412上と、導電層の選択トランジスタ31に接続しているメタル配線414上にビア416を作製する。
次に、第2階層410の作製プロセスにおいて、図44に示すように、メモリセル1000,1001、1020,1021の導電層12を選択トランジスタ31に接続するビア416と導電層12の下部で接続するように作製する。続いて、メモリセル1000,1001,1020,1021の導電層12上にメモリセル1000,1001,1020,1021のメモリ素子を作製する。導電層とメモリ素子の成膜および加工は同時に行ってもよいし別々に行ってもよい。
次に、第2階層410の作製プロセスにおいて、図45に示すように、メモリセル1000,1001,1020,1021の導電層12上と、ビア416上にビア417を作製する。
次に、第2階層410の作製プロセスにおいて、図46に示すように、メモリセル1000,1001,1020,1021のメモリ素子と、これらのメモリ素子にそれぞれ接続する選択トランジスタのビア417とを接続するようにメタル配線418を作製する。
次に、第3階層420の作製プロセスを図47および図48に示す。まず、第3階層420の作製プロセスにおいて、図47に示すように、メモリセル1000,1001,1020,1021の導電層12上と、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタ25〜25のビア417の上にビア422を作製する。
次に、第3階層420の作製プロセスにおいて、図48に示すように、メモリセル1000,1001,1020,1021の導電層12のビア417に接続するソース線SL,SLとなるメタル配線424を作製する。
次に、第4階層430の作製プロセスを図49乃至図54に示す。まず、第4階層430の作製プロセスにおいて、図49に示すように、ソース線SL,SLと、メモリセル1010,1011,1030,1031の導電層12に接続する選択トランジスタ31、25〜25のビア422上にビア432を作製する。
次に、第4階層430の作製プロセスにおいて、図50に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031の導電層12に接続する選択トランジスタ31のビア432と接続するメタル配線434を作製する。
次に、第4階層430の作製プロセスにおいて、図51に示すように、ソース線SL、SLとなるメタル配線424と、メタル配線436、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタ25〜25のビア432の上にビア436を作製する。
次に、第4階層430の作製プロセスにおいて、図52に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031の導電層12を選択トランジスタ31に接続するビア436と、ソース線SL,SLに接続するビア436と、導電層12の下部で接続するように作製する。続いて、メモリセル1010,1011,1030,1031の導電層12上にメモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子を作製する。導電層12とメモリ素子の成膜および加工は同時に行ってもよいし別々に行ってもよい。
次に、第4階層430の作製プロセスにおいて、図53に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタのビア436の上にビア438を作製する。
次に、第4階層430の作製プロセスにおいて、図54に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタのビア438と対応するメモリ素子をそれぞれ接続する配線439を作製する。
全ての工程において、作製するメタル配線やビアの形状は図に示す限りではない。電気的接続関係が正しければ図に示すように矩形である必要はなく、楕円状や波状であっても良い。
次に、上述のように形成された第2実施形態の磁気メモリを図55に示す切断線A−A、B−B、C−C、D−D、E−Eで切断した断面をそれぞれ図56A、図56B、図56C、図56D、図56Eに示す。これらの断面図は層構造の上下左右の位置関係を示している図であって、物理的な寸法は規定していない。実際の作製プロセスにおいてはそれぞれのビア、メタル配線の接続が確実に行われるよう、装置やプロセスのアライメント精度に応じて形状、寸法が設計される。
図56Aはメモリセル1000,1010のビット線BL70に接続する選択トランジスタ25のアクティブエリア402に沿った断面図である。アクティブエリア402の下方にワード線WL00、WL10が配置されている。アクティブエリア402の上方に、ビア404を介してビット線BL70が配置される。また、ビット線BL70の上方には、導電層12およびメモリ素子20が配置され、このメモリ素子20はメタル配線418に接続される。このメタル配線418は、アクティブエリア402と、ビア412,416,および417を介して接続される。メタル配線418の上方には、ソース線SLとなるメタル配線424が配置され、ビア432,436を介してメモリセル1010の導電層12に接続される。また、アクティブエリア402の上方に、ビア412,416,417,422,432,436,および438を介してメタル配線439に接続される。
図56Bは、メモリセル1000の導電層12の短辺方向に沿って導電層12とソース線との接続を示した断面図である。ワード線WL00とワード線WL10との間の領域の上方に導電層12が配置され、この導電層12上に、ビア417、422を介してメタル配線424が配置される。また、ワード線WL10の上方にはメタル配線434が配置されている。
図56Cは、メモリセル1001,1011の選択トランジスタ31のアクティブエリア402に沿った断面図である。アクティブエリア402上にビア404を介して書き込みビット線WBL1が配置されている。また、ワード線WL00が配置された領域上のアクティブエリア402上にビア412を介してメタル配線414が配置される。ワード線WL10が配置された領域上のアクティブエリア402上にビア412、416、417、422、432を介してメタル配線434が配置される。このメタル配線434上にビア436を介して導電層12が配置される。
図56Dは、メモリセル1001、1011の導電層12の短辺方向に沿った断面図である。ワード線WL00が配置された領域のアクティブエリア402の上方にメタル配線414が配置され、このメタル配線414上にビア416を介してメモリセル1001の導電層12が配置されている。ワード線WL10が配置された領域のアクティブエリア402の上方にメタル配線439が配置され、このメタル配線439の下部にはメモリセル1011のメモリ素子20、さらにその下部に導電層12が配置されている。
図56Eは、メモリセル1001、1011の導電層12の長辺方向に沿った断面図である。書き込みビット線WBLとビット線BL01との間の領域の上方にメタル配線414が配置され、このメタル配線414上にビア416を介してメモリセル1001の導電層12が配置される。この導電層12上にメモリ素子20〜20が配置される。また、この導電層12上にビア417、422を介してメタル配線424が配置され、このメタル配線424上にビア432、436を介してメモリセル1011の導電層12が配置される。この導電層12上にメモリ素子20〜20が配置され、これらのメモリ素子20〜20上にそれぞれ、メタル配線439が配置される。また、上記導電層12下にビア436を介してメタル配線434が配置されている。
上記断面図からわかるように、メモリ素子が導電層12の上側に接している構造を示している。メモリ素子は、メモリセル1000、1001と、メモリセル1001、1011とで行方向(左右方向)においては、同一直線状に位置するが、列方向(上下方向)の関係では同一直線状にはなく、互い違いに配置している。言い換えると、真上からメモリセル1000、1001のメモリ素子およびメモリセル1001、1011とのメモリ素子を見ると同一直線状に配列していることになるが、真横から見ると互いに半ピッチ程ずれていることになる。よって第1実施形態でも述べたように、隣接するメモリ素子間の距離を可能な限り広げるよう、メモリ素子の上下左右の位置関係を格子状に揃えるのではなく、互い違いに配置する方法は、セル間干渉の観点から好ましい。
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、メモリセルを高密度に作成することが可能な磁気メモリを提供することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による磁気メモリについて図57乃至図60を参照して説明する。この第3実施形態の磁気メモリは、少なくとも4つのメモリセルを有している。4つのうちの2つのメモリセルは、第2実施形態のメモリセル、すなわち,図1に示すメモリセルと同じ構成を有している。残りの2つのメモリセルは、導電層12を選択するトランジスタのソースおよびドレインの一方が導電層12の第2端子12bに接続され、他方がソース線SLに接続され、ゲート(制御端子)がワード線に接続された構成を有している。いずれにしても上記4つのメモリセルは、導電層12上にメモリ素子20〜20が配置される。各メモリ素子20(j=0,・・・,N)は、図2に示すメモリ素子20と同じ構成を有している。すなわち、メモリ素子20(j=0,・・・,N)は、導電層12の上方に参照層23が配置され、導電層12と参照層23との間に記憶層21が配置され、記憶層21と参照層23との間に非磁性層22が配置された構成を有している。
次に、4×2のアレイ状に配列されたメモリセル1000〜1031を有するメモリセルアレイ100を備えた第3実施形態の磁気メモリを図57に示す。メモリセル1000,1001,1020、1021はそれぞれ、図1に示すメモリセル10において、N個(Nビット)のメモリ素子20〜20を8個(8ビット)のメモリ素子20〜20とした場合と同じ構成を有している。メモリセル1010,1011,1030、1031はそれぞれ、図1に示すメモリセル10において、N個(Nビット)のメモリ素子20〜20を8個(8ビット)のメモリ素子20〜20とするとともに、選択トランジスタ31を選択トランジスタ31aに置き換えた構成を有している。
メモリセル10i0(i=0,・・・,3)において、選択トランジスタ25(j=0,・・・,7)は、ソースおよびドレインの一方が対応するメモリ素子25に電気的に接続され、他方がビット線BLj0に電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。
メモリセル10i1(i=0,・・・,3)において、選択トランジスタ25(j=0,・・・,7)は、ソースおよびドレインの一方が対応するメモリ素子25に電気的に接続され、他方がビット線BLj1に電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。
メモリセル10i0(i=0、2)において、選択トランジスタ31は、ソースおよびドレインの一方が対応する導電層12の第1端子12aに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。また、導電層12の第2端子12bはソース線SLRに電気的に接続される。
メモリセル10i1(i=0、2)において、選択トランジスタ31は、ソースおよびドレインの一方が対応する導電層12の第1端子12aに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。また、導電層12の第2端子12bはソース線SLRに電気的に接続される。
メモリセル10i0(i=1、3)において、選択トランジスタ31aは、ソースおよびドレインの一方が対応する導電層12の第2端子12bに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。また、導電層12の第1端子12aはソース線SLLに電気的に接続される。
メモリセル10i1(i=1、3)において、選択トランジスタ31aは、ソースおよびドレインの一方が対応する導電層12の第2端子12bに電気的に接続され、他方が書き込みビット線WBLに電気的に接続され、ゲートがワード線WLi0に電気的に接続される。また、導電層12の第1端子12aはソース線SLLに電気的に接続される。
すなわち、図57に示す磁気メモリは、上下および左右に隣接する4つのメモリセル、例えば、メモリセル1000,1001,1010,1011が一単位(ユニット)となってアレイ状に配置された構成を有している。このユニットを図57において実線で示す。上下に隣接するメモリセルについて、ビット線はそれぞれ上下方向のメモリセルで同一配線を共有する。一方、書き込みビット線、ソース線は上下方向のメモリセルで同一配線を共有せず、一つ置きのメモリセルで共有する。ワード線は上下のメモリセルで全て独立の配線とする。上記ユニット内において、左右に隣接するメモリセルについて、ビット線、書き込みビット線、ソース線は全て独立の配線とする。しかし上記ユニット内において斜め方向に隣接するメモリセル、例えばメモリ1010、1001は書き込みワード線を共有する。ワード線はそれぞれ左右方向で同一配線を共有する。ワード線の共有の範囲はメモリチップの仕様に応じて長くても短くても良く、階層構造にしても良い。なお、図4に示すメモリセルアレイ100は、メモリセルが4×2のアレイ状に配列されていたが、m、nを2以上の偶数とするとき、m×nのアレイ状に配列されたメモリセルアレイであっても良い。
なお、図57において、メモリセル1000,1001,1020、1021が、図3に示すメモリセル10Aである場合には、選択トランジスタ32は、対応する導電層12の第2端子12bと、対応するソース線SLRまたはSLRに電気的に接続される。メモリセル1010,1011,1030、1031が図3に示すメモリセル10Aである場合には、選択トランジスタ31は、対応する導電層12の第1端子12aと、対応するソース線SLLまたはSLLに電気的に接続され、図3に示す選択トランジスタ32は図57に示す選択トランジスタ31aに置き換わる。
図57に示すメモリセルアレイ100にその周辺回路が付加された磁気メモリを図58に示す。図58に示す磁気メモリは、図57に示すメモリセルアレイ100と、ワード線デコーダおよびドライバ110と、カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路120と、を備えている。
ワード線WL00,WL10,WL20、WL30は、ワード線デコーダおよびドライバ110に接続され、ビット線BL00〜BL71、書き込みビット線WBL,WBL、ソース線SLL,SLR,SLL,SLRは、カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路120に接続される。ワード線デコーダおよびドライバ110と、カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路120とを用いて、第1実施形態で説明した書き込み動作および読み出し動作が行われる。
図57に示す第3実施形態の磁気メモリは、上下に隣接するメモリセルについて、上下方向に配置されたメモリ素子で同一のビット線を共有する。一方、書き込みビット線WBL、ソース線は上下方向のメモリ素子で同一配線を共有せず、一つ置きに共有する。ワード線は上下で全て独立の配線とする。左右に隣接するメモリセルについて、ビット線、書き込みビット線、ソース線は全て独立の配線とするが、斜めに隣接するメモリセルと書き込みビット線を共有する。ワード線はそれぞれ左右方向のメモリ素子で同一配線を共有する。ワード線の共有の範囲はメモリチップの仕様に応じて長くても短くても良く、階層構造にしても良い。
このような回路構造にすることで、後述のように縦方向のビア以外はメモリセルのレイアウトを対称に作製することが可能となるためメモリ素子間の寄生成分の偏りを小さくすることができる。
(立体的構造)
次に、図59に示す2×2のアレイ状に配列されたメモリセル100を有する第3実施形態の磁気メモリの立体的構造を図60に示す。図60からわかるように、この磁気メモリのメモリセル1000,1001,1010,1011は、第1乃至第5階層500,510,520、530、540に渡って形成され、かつそれぞれが導電層12の上方に8個のモリ素子(磁気抵抗素子)20〜20が形成された構造を有している。
第1階層500には、導電層の選択トランジスタ31,31aと、メモリセル1000,1001,1010,1011の選択トランジスタ25〜25と、書き込みビット線WBL,WBLと、ビット線BL00〜BL71とが配置される。
第2階層510には、第1階層500との接続を形成するビアおよび配線と、ソース線SLR、SLRとが配置される。
第3階層520には、第2階層510との接続を形成するビアおよび配線と、メモリセル1000,1001の導電層12およびメモリ素子20〜20が配置される。
第4階層530には、第3階層520との接続を形成するビアおよび配線と、ソース線SLL,SLLが配置される。
第5階層540には、第4階層530との接続を形成するビアおよび配線と、メモリセル1010,1011の導電層12およびメモリ素子20〜20が配置される。
第3実施形態では第2実施形態と同様、メモリ素子と導電層の関係は、メモリ素子に対して導電層12が下側に位置する。メモリ素子の選択トランジスタと接続する端子となる参照層側の端子が上側に位置することになり、配線の引き回しのためスペースを空けておく必要があり、かつ第3階層520にメモリセル1000,1001,1010,1011の導電層12およびメモリ素子20〜20を並べて配置するスペースがない。
そこで、本実施形態においては、第3階層520にメモリセル1000,1001の導電層12およびメモリ素子20〜20を配置し、第5階層540にメモリセル1010,1011の導電層12およびメモリ素子20〜20を配置することにより、第1実施形態と同様のサイズで導電層12およびメモリ素子20〜20を作製することが可能となる。
(製造方法)
次に、上記立体構造を有する磁気メモリの製造方法について図61乃至図75を参照して説明する。この製造方法によって製造される磁気メモリは図5に示すメモリセルアレイ100を有している。すなわち、4×2のアレイ状に配列されたメモリセル1000〜1031を備えている。
図61乃至図63に第1階層500の作製プロセスを示す。第1階層500の作製プロセスでは、まず埋め込みワード線WL00〜WL30を作製し、平面トランジスタのデバイス部分となるアクティブエリア502を作製する(図61)。上下左右に同じサイズ、同じ間隔で配置することが、微細なデバイスを歩留り良く加工する上でポイントとなる。ただし、導電層の選択トランジスタ31とメモリ素子の選択トランジスタ25〜25とで必要なトランジスタ特性が異なる場合がある。その際はそれぞれのトランジスタでドーピング濃度を変えるなど、作り分けても良い。
次に、図62に示す第1階層500の作製プロセスにおいて、トランジスタの共有ドレイン上にビア504を作製する。
次に、図63に示す第1階層500の作製プロセスにおいて、ビット線BL00〜BL17および書き込みビット線WBL,WBLとなるメタル配線506を対応するそれぞれのビア504に接続するように作製する。書き込みビット線WBL,WBLに接続するトランジスタが導電層の選択トランジスタ31であり、ビット線BLij(i=0,1、j=0,・・・,7)に接続するトランジスタが選択トランジスタ25である。図63においては、ビット線BLij(i=0,1、j=0,・・・,7)は矩形で示したが、一例であり、波状のように曲がっていても良い。
次に、第2階層510の作製プロセスを図64および図65に示す。第2階層510の作製プロセスにおいて、図64に示すように、トランジスタのソース上にビア512を作製する。
続いて、第2階層510の作製プロセスにおいて、図65に示すように、メタル配線514を選択トランジスタ25〜25のソースのビア512と接続するように作製する。これは後に作製する導電層12とその選択トランジスタ25〜25とを接続する配線となる。同時に、ソース線SLR、SLRとなる配線をメタル配線514で作製する。図65においてソース線SLR、SLRとなるメタル配線514は矩形で示したが、一例であり、ビア512との電気的絶縁を確保するために波状のように曲がっていても良い。
次に、第3階層520の作製プロセスを図66乃至図69に示す。第3階層520の作製プロセスにおいて、図66に示すように、選択トランジスタ25〜25に接続しているビア512上と、図65に示す第2階層510の作製プロセスで作製したメタル配線514上にビア522を作製する。
続いて、第3階層520の作製プロセスにおいて、図67に示すように、導電層12を選択トランジスタ25〜25に接続するビア522と導電層12の下部で接続するように作製する。導電層12上にはメモリセル1000,1001,1020,1021のメモリ素子20〜20を作製する。導電層12とメモリ素子の成膜および加工は同時に行ってもよいし別々に行ってもよい。
次に、第3階層520の作製プロセスにおいて、図68に示すように、図66に示す第3階層520の作製プロセスで作製したビア522のうち導電層12および選択トランジスタ25〜25上にあるビア522の上にビア524を作製する。
続いて、第3階層520の作製プロセスにおいて、図69に示すように、メモリセル1000,1001,1020,1021のメモリ素子20〜20と選択トランジスタ25〜20のビア524とを接続するようにメタル配線526を作製する。
次に、第4階層530の作製プロセスを図70および図71に示す。第4階層530の作製プロセスにおいて、図70に示すように、導電層12および選択トランジスタ25〜25上にあるビア524の上にビア532を作製する。
続いて、第4階層530の作製プロセスにおいて、図71に示すように、メタル配線534を選択トランジスタ31のソースのビア532と接続するように作製する。これは後に作製するメモリセル1010,1011,1030,1031の導電層12と選択トランジスタ25〜25とを接続する配線となる。同時にソース線SLL,SLLとなる配線をメタル配線534で作製する。図71においてソース線SLL,SLLとなるメタル配線534は矩形で示したが、一例であり、ビア532との電気的絶縁を確保するために波状のように曲がっていても良い。
次に、第5階層540の作製プロセスを図72および図73に示す。第5階層540の作製プロセスにおいて、図72に示すように、図71に示す第4階層530の作製プロセスで作製したメタル配線534と、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタ25〜20のビア532の上にビア542を作製する。
続いて、第5階層540の作製プロセスにおいて、図73に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031の導電層12を、選択トランジスタ31に接続するビア542とソース線534に接続するビア542とが導電層12の下部で接続するように作製する。導電層12上にはメモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子を作製する。なお、導電層12とメモリ素子の成膜および加工は同時に行ってもよいし別々に行ってもよい。
次に、第5階層540の作製プロセスにおいて、図74に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタ25〜25のビア542の上にビア544を作製する。
続いて、第5階層540の作製プロセスにおいて、図75に示すように、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子に接続する選択トランジスタ25〜25のビア544とメモリ素子をそれぞれ接続するメタル配線546を作製する。
第2実施形態では、メモリ素子の選択トランジスタとメモリ素子を接続する縦方向のビアの他、導電層の選択トランジスタと導電層、導電層とソース線との接続がメモリセル間で非対称となる。しかし、第3実施形態では縦方向のビア以外はメモリセルのレイアウトを対称に作製することが可能となるためメモリ素子間の寄生成分の偏りを小さくすることができる。
第3実施形態では、全ての工程において、作製するメタル配線やビアの形状は図の限りではない。電気的接続関係が正しければ図のように矩形である必要はなく、楕円状や波状であっても良い。
次に、上述のように形成された第3実施形態の磁気メモリを図76に示す切断線A−A、B−B、C−C、D−D、E−E、F−Fで切断した断面をそれぞれ図77A、図77B、図77C、図77D、図77E、図77Fに示す。これらの断面図は層構造の上下左右の関係を示している図であって、物理的な寸法の関係は規定していない。実際の作製プロセスにおいてはそれぞれのビア、メタル配線の接続が確実に行われるよう、装置やプロセスのアライメント精度に応じて形状、寸法が設計される。
図77Aは、メモリセル1000,1010のビット線BL70に接続する選択トランジスタ25のアクティブエリア502に沿った断面図である。ワード線WL00、WL10上に共通のアクティブエリア502が配置され、このアクティブエリア502上にビア504を介してソース線SLRが配置される。また、アクティブエリア502上にビア512、522、524を介してメタル配線526が配置されている。このメタル配線526下にメモリセル1000のメモリ素子20が配置され、このメモリ素子20下に導電層12が配置されている。アクティブエリア502上にビア512、522,524,532,542、544を介してメタル配線546が配置される。このメタル配線546下にメモリセル1010のメモリ素子20が配置され、このメモリ素子20下に導電層12が配置されている。
図77Bは、メモリセル1000,1010の導電層12の短辺方向に沿ってソース線SLRと導電層12の接続を示した断面図である。ワード線WL00とワード線WL10との間の領域の上方にソース線SLRが配置され、ソース線SLR上にビア522を介して導線層12が配置される。この導電層12の上方にメタル配線534が配置され、このメタル配線534上にビア542を介して導電層12が配置される。
図77Cは、メモリセル1001,1010の書き込みワード線WBLに接続する選択トランジスタ31および31のアクティブエリア502に沿った断面図である。アクティブエリア502上にビア504を介して書き込みビット線WBLが配置される。また、アクティブエリア502上にビア512を介してメタル配線514が配置される。アクティブエリア502上にビア512、522、524、532を介してメタル配線534が配置される。
図77Dは、メモリセル1001,1011の導電層12の短辺方向に沿ってソース線SLLと導電層12の接続を示した断面図である。ワード線WL00とワード線WL10との間の領域の上方にメタル配線526が配置され、このメタル配線526上にビア522を介してメモリセル1001の導電層12が配置される。この導電層12の上方にソース線SLLが配置され、このソース線SLL上にビア542を介してメモリセル1011の導電層12が配置される。
図77Eは、メモリセル1001,1011のビット線BL01に接続する選択トランジスタ25のアクティブエリア502に沿った断面図である。アクティブエリア502上にビア504を介してビット線BL01が配置される。また、アクティブエリア502上にビア512,522、524を介してメタル配線526が配置され、このメタル配線526下にメモリセル1001のメモリ素子20が配置される。このメモリ素子20下に導電層12が配置される。更に、アクティブエリア502上にビア512、522、524、532、542、544を介してメタル配線546が配置される。このメタル配線546下にメモリセル1011のメモリ素子20が配置され、メモリ素子20下に導電層12が配置される。
図77Fは、メモリセル1001,1011の導電層12の長辺方向に沿った断面図である。書き込みビット線WBLとビット線BL01との間の領域の上方にメタル配線514が配置される。このメタル配線514上にビア522を介してメモリセル1001の導電層12が配置され、この導電層12上にビア522を介して複数のメタル配線526が配置される。これらのメタル配線526の上方にメモリセル1011の導電層12が配置され、この導電層12上にメモリ素子20〜20が配置され、それぞれのメモリ素子上にメタル配線546が配置される。また、メモリセル1011の導電層12下にビア542を介してソース線SLLが配置される。
図77A乃至図77Fからわかるように、メモリ素子が導電層の上側に接している構造を示している。メモリ素子の配置は、メモリセル1000,1001,1020,1021のメモリ素子20〜20と、メモリセル1010,1011,1030,1031のメモリ素子20〜20とは、行方向(横方向)では同一直線状に位置し、列方向(縦方向)の関係でも同一直線状に配置されている。第1および第2実施形態において、メモリ素子間の干渉について述べたが、列方向に隣接するメモリ素子間で十分距離が離れていればメモリ素子間の干渉は発生しないので、本実施形態のようなメモリ素子の配置も可能である。
以上説明したように、第3実施形態によれば、メモリセルを高密度に作成することが可能な磁気メモリを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,10A,1000〜1031・・・メモリセル、12・・・導電層、12a・・・第1端子、12b・・・第2端子、20,20〜20・・・磁気抵抗素子、21・・・記憶層、22・・・非磁性層、23・・・参照層、25,25〜25・・・選択トランジスタ、31,31a・・・選択トランジスタ、32・・・選択トランジスタ、100・・・メモリセルアレイ、110・・・ワード線デコーダおよびドライバ、120・・・カラムセレクタおよび読み出し回路ならびに書き込み回路、200・・・第1階層、202・・・アクティブエリア、204・・・ビア、206・・・メタル配線、210・・・第2階層、212・・・ビア、214・・・メタル配線、216・・・メタル配線、218・・・ビア、220・・・第3階層、222・・・ビア、224,224・・・メタル配線、290・・・層間絶縁膜、300,300,300・・・メタル配線、301・・・下地層、302・・・バイアス層、303・・・参照層、304・・・スペーサ層、305・・・記憶層、306・・・保護層、307・・・導電層、308・・・エッチングマスク、310・・・層間絶縁膜、312・・・平坦化レジスト、316・・・高抵抗配線、320・・・マスク、324・・・金属膜、326・・・高抵抗配線、328・・・凹部(開口部)、330・・・低抵抗配線、400・・・第1階層、402・・・アクティブエリア、404・・・ビア、406・・・メタル配線、410・・・第2階層、412・・・ビア、414・・・メタル配線、416・・・ビア、417・・・ビア、418・・・メタル配線、420・・・第3階層、422・・・ビア、424・・・メタル配線、430・・・第4階層、432・・・ビア、434・・・メタル配線、436・・・ビア、438・・・ビア、439・・・メタル配線、500・・・第1階層、502・・・アクティブエリア、504・・・ビア、506・・・メタル配線、510・・・第2階層、512・・・ビア、514・・・メタル配線、520・・・第3階層、522・・・ビア、524・・・ビア、526・・・メタル配線、530・・・第4階層、532・・・メタル配線、534・・・メタル配線、540・・・第5階層、542・・・ビア、544・・・ビア、546・・・メタル配線

Claims (8)

  1. 第1配線と、
    前記第1配線に交差する第2乃至第4配線と、
    第1端子と、前記第4配線に電気的に接続された第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間の第1領域と、を有する第1導電層と、
    前記第1領域に配置され、第1磁性層と、前記第1磁性層と前記第1領域との間に配置された第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に配置された第1非磁性層と、を有する第1磁気抵抗素子と、
    前記第1磁性層に電気的に接続されたソースおよびドレインのうちの一方の端子と、前記第3配線に電気的に接続された前記ソースおよび前記ドレインのうちの他方の端子と、前記第1配線に電気的に接続された制御端子と、を有する第1トランジスタと、
    前記第1端子に電気的に接続されたソースおよびドレインのうちの一方の端子と、前記第2配線に電気的に接続された前記ソースおよび前記ドレインのうちの他方の端子と、前記第1配線に電気的に接続された制御端子と、を有する第2トランジスタと、
    を備え、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは、前記第1導電層の前記第1端子から前記第2端子に向かう方向に沿って配置される磁気メモリ。
  2. 前記第1配線に交差する第5配線と、
    第2磁気抵抗素子と、
    ソース、ドレイン、および制御端子を有する第3トランジスタと、を更に有し、
    前記第1導電層は、前記第2端子と前記第1領域の間に配置された第2領域を更に有し、
    前記第2磁気抵抗素子は、第3磁性層と、前記第2領域と前記第3磁性層との間に配置された第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に配置された第2非磁性層と、備え、
    前記第3トランジスタは、前記ソースおよび前記ドレインのうちの一方の端子が前記第3磁性層に電気的に接続され、前記ソースおよび前記ドレインのうちの他方の端子が前記第5配線に電気的に接続され、前記制御端子が前記第1配線に電気的に接続された請求項1記載の磁気メモリ。
  3. 前記第2端子に電気的に接続されたソースおよびドレインのうちの一方の端子と、前記第4配線に電気的に接続された前記ソースおよび前記ドレインのうちの他方の端子と、前記第1配線に電気的に接続された制御端子とを有する第4トランジスタを更に備えた請求項1または2記載の磁気メモリ。
  4. 前記第1乃至第4配線と、前記第1および第2トランジスタとが第1階層に配置され、前記第1導電層および前記第1磁気抵抗素子が前記第1階層の上方の第2階層に配置される請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気メモリ。
  5. 前記第1磁気抵抗素子は、前記第1導電層の下方に配置される請求項4記載の磁気メモリ。
  6. 前記第1磁気抵抗素子は、前記第1導電層の上方に配置される請求項4記載の磁気メモリ。
  7. 前記第2乃至第4配線に交差する第5配線と、
    端子と、前記第4配線に電気的に接続された第端子と、前記第端子と前記第端子との間の第2領域と、を有する第2導電層と、
    前記第2領域に配置され、第3磁性層と、前記第3磁性層と前記第2領域との間に配置された第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に配置された第2非磁性層と、を有する第2磁気抵抗素子と、
    前記第3磁性層に電気的に接続されたソースおよびドレインのうちの一方の端子と、前記第3配線に電気的に接続された前記ソースおよび前記ドレインのうちの他方の端子と、前記第5配線に電気的に接続された制御端子と、を有する第3トランジスタと、
    前記第端子に電気的に接続されたソースおよびドレインのうちの一方の端子と、前記第2配線に電気的に接続された前記ソースおよび前記ドレインのうちの他方の端子と、前記第5配線に電気的に接続された制御端子と、を有する第4トランジスタと、
    を備え、前記第3トランジスタと前記第4トランジスタは、前記第2導電層の前記第3端子から前記第4端子に向かう方向に沿って配置され、
    前記第1乃至第5配線と、前記第1乃至第4トランジスタとが第1階層に配置され、前記第1導電層および前記第1磁気抵抗素子が前記第1階層の上方の第2階層に配置され、前記第2導電層および前記第2磁気抵抗素子が前記第2階層の上方の第3階層に配置される請求項1記載の磁気メモリ。
  8. 前記第1磁気抵抗素子は前記第1導電層の上方に配置され、前記第2磁気抵抗素子は前記第2導電層の上方に配置される請求項7記載の磁気メモリ。
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