JP2003282837A - 磁気メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

磁気メモリ装置およびその製造方法

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JP2003282837A
JP2003282837A JP2002087478A JP2002087478A JP2003282837A JP 2003282837 A JP2003282837 A JP 2003282837A JP 2002087478 A JP2002087478 A JP 2002087478A JP 2002087478 A JP2002087478 A JP 2002087478A JP 2003282837 A JP2003282837 A JP 2003282837A
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metal
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memory device
metal layer
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JP2002087478A
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Makoto Motoyoshi
真 元吉
Kazuhiro Bessho
和宏 別所
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TMR素子への磁束集中を図ってMRAMへ
の書き込みにかかる消費電力を低減し、配線信頼性の向
上および書き込みワード線の書き込み部分に対する占有
面積の拡大を抑制して高集積化を図る。 【解決手段】 書き込みワード線(第1配線)11と、
これと立体的に交差するビット線(第2配線)12と、
書き込みワード線11と電気的に絶縁され、ビット線1
2と電気的に接続されたもので、その交差領域にトンネ
ル絶縁層303を強磁性体で挟んで構成されるTMR素
子13とを備えた磁気メモリ装置において、書き込みワ
ード線11は、高融点金属よりも電気抵抗が低い金属か
らなる第1金属層111と高融点金属からなる第2金属
層112とが積層されたもので、TMR素子13を書き
込みワード線11に投影した部分の少なくとも一部は第
2金属層112のみからなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気メモリ装置お
よびその製造方法に関し、詳しくは、トンネル磁気抵抗
素子を構成する強磁性体のスピン方向が平行もしくは反
平行によって抵抗値が変化することを利用して情報を記
憶する不揮発性の磁気メモリ装置およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】情報通信機器、特に携帯端末などの個人
用小型機器の飛躍的な普及にともない、これを構成する
メモリ素子やロジック素子等の素子には、高集積化、高
速化、低消費電力化など、一層の高性能化が要求されて
いる。特に不揮発性メモリはユビキタス時代に必要不可
欠の素子と考えられている。
【0003】例えば、電源の消耗やトラブル、サーバー
とネットワークが何らかの障害により切断された場合で
あっても、不揮発性メモリは個人の重要な情報を保護す
ることができる。そして、不揮発性メモリの高密度化、
大容量化は、可動部分の存在により本質的に小型化が不
可能なハードディスクや光ディスクを置き換える技術と
してますます重要になってきている。
【0004】また、最近の携帯機器は不要な回路ブロッ
クをスタンバイ状態にしてでき得る限り消費電力を抑え
ようと設計されているが、高速ネットワークメモリと大
容量ストレージメモリを兼ねることができる不揮発性メ
モリが実現できれば、消費電力とメモリとの無駄を無く
すことができる。また、電源を入れると瞬時に起動でき
る、いわゆるインスタント・オン機能も高速の大容量不
揮発性メモリが実現できれば可能になってくる。
【0005】不揮発性メモリとしては、半導体を用いた
フラッシュメモリや、強誘電体を用いたFRAM(Ferr
o electric Random Access Memory)などがあげられ
る。しかしながら、フラッシュメモリは、書き込み速度
がμ秒の桁であるため遅いという欠点がある。一方、F
RAMにおいては、書き換え可能回数が1012〜1014
で完全にスタティックランダムアクセスメモリやダイナ
ミックランダムアクセスメモリに置き換えるには耐久性
が低いという問題が指摘されている。また、強誘電体キ
ャパシタの微細加工が難しいという課題も指摘されてい
る。
【0006】これらの欠点を有さない不揮発性メモリと
して注目されているのが、MRAM(Magnetic Random
Access Memory)とよばれる磁気メモリである。初期の
MRAMはJ.M.Daughton,“Thin Solid Films”Vol.216
(1992),p.162-168で報告されているAMR(Anisotropic
Magneto Resistive)効果やD.D.Tang et al.,“IEDMTec
hnical Digest”(1997),p.995-997で報告されているG
MR(Giant Magneto Resistance)効果を使ったスピンバ
ルブを基にしたものであった。しかし、負荷のメモリセ
ル抵抗が10Ω〜100Ωと低いため、読み出し時のビ
ットあたりの消費電力が大きく大容量化が難しいという
欠点があった。
【0007】一方TMR(Tunnel Magneto Resistanc
e)効果はR.Meservey et al.,“Pysics Reports”Vol.2
38(1994),p.214-217で報告されているように抵抗変化率
が室温で1%〜2%しかなかったが、近年T.Miyazaki e
t al.,“J.Magnetism & Magnetic Material”Vol.139(1
995),L231で報告されているように抵抗変化率20%近
く得られるようになり、TMR効果を使ったMRAMに
注目が集まるようになってきている。
【0008】MRAMは、構造が単純であるため高集積
化が容易であり、また磁気モーメントの回転により記憶
を行うために、書き換え回数が大であると予測されてい
る。またアクセス時間についても、非常に高速であるこ
とが予想され、既に100MHzで動作可能であること
が、R.Scheuerlein et al.,“ISSCC Digest of Technic
al Papers”(Feb. 2000),p.128-129で報告されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、高速化・
高集積化が容易という長所を有するMRAMではある
が、書き込みは、TMR素子に近接させて設けられたビ
ット線と書き込みワード線に電流を流し、その発生磁界
によって行う。TMR素子の記憶層(記憶層)の反転磁
界は材料にもよるが、20Oe〜200Oeが必要であ
り、このときの電流は数mAから数十mAになる。これ
は消費電流の増大につながり、携帯機器の低消費電力化
に対して大きな課題となる。
【0010】また、高集積化の面からは、ビット線およ
び書き込みワード線は、リソグラフィ技術から決定され
る最小線幅に近いサイズが要求される。仮に、ビット線
幅/書き込みワード線幅が0.6μmとして、配線の膜
厚を500nmとすると、3MA/cm2 になり、銅配
線を用いた場合(実用電流密度:0.5MA/cm2
もエレクトロマイグレーションに対する寿命は大きな課
題となる。さらに微細化していくと、強誘電体の反転磁
界は増加し、配線の次元も縮小しなければならないた
め、この配線信頼性の課題はより大きくなってくる。さ
らに、大電流駆動用のドライバーをビット線、書き込み
ワード線に対して持つためこの部分の占有面積が大きく
なり、高集積化を阻害することになるという問題があっ
た。
【0011】また、素子の微細化により、磁束の漏れに
よって隣接ビットにまで磁界が発生し、ディスターブの
問題が発生する。この対策として、米国特許第5940
319号明細書中で、TMR素子の下側およびTMR素
子の上側、またはTMR素子の下側もしくはTMR素子
の上側にある配線のTMR素子に面している部分以外を
磁束集中させる材料で覆うという内容が記載されてい
る。しかしながら、記載されている磁束集中させる材料
で覆う構成では、磁束集中効果が不十分であるために消
費電流が十分に下がらないという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた磁気メモリ装置およびその製造方
法である。
【0013】本発明の第1磁気メモリ装置は、第1配線
と、前記第1配線と立体的の交差する第2配線と、前記
第1配線と電気的に絶縁され、前記第2配線と電気的に
接続されたもので、前記第1配線と前記第2配線との交
差領域にトンネル絶縁層を強磁性体で挟んで構成される
トンネル磁気抵抗素子とを備えたもので、前記強磁性体
のスピン方向が平行もしくは反平行によって抵抗値が変
化することを利用して情報を記憶する不揮発性の磁気メ
モリ装置において、前記第1配線は、高融点金属よりも
電気抵抗が低くかつ高融点金属以外の金属からなる第1
金属層と高融点金属からなる第2金属層とが積層された
もので、前記トンネル磁気抵抗素子を前記第1配線に投
影した部分の少なくとも一部は前記第2金属層のみから
なるものである。
【0014】上記第1磁気メモリ装置では、第1配線
は、高融点金属よりも電気抵抗が低くかつ高融点金属以
外の金属からなる第1金属層と高融点金属からなる第2
金属層とが積層されたもので、トンネル磁気抵抗素子を
第1配線に投影した部分の少なくとも一部は前記第2金
属層のみからなることから、第1配線は第2金属層によ
ってエレクトロマイグレーション耐性が高められるの
で、高い値の電流を流すことが可能になる。このため、
高電流密度でトンネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書
き込みを行うことにより、電流磁界を効率よく記憶層に
集中させることができる。加えて、第1金属層によって
第1配線の電気抵抗が低減されている。したがって、書
き込み電流の低減が行えるので、消費電流の低減が図れ
る。また駆動電流が少なくてすむことから電流駆動回路
の面積が縮小できるので、素子の高集積化が図れる。
【0015】本発明の第2磁気メモリ装置は、第1配線
と、前記第1配線と立体的の交差する第2配線と、前記
第1配線と電気的に絶縁され、前記第2配線と電気的に
接続されたもので、前記第1配線と前記第2配線との交
差領域にトンネル絶縁層を強磁性体で挟んで構成される
トンネル磁気抵抗素子とを備えたもので、前記強磁性体
のスピン方向が平行もしくは反平行によって抵抗値が変
化することを利用して情報を記憶する不揮発性の磁気メ
モリ装置において、前記第2配線は、高融点金属からな
る第1金属層と、前記第1金属層よりも電気抵抗の低い
前記高融点金属以外の金属からなる第2金属層とが積層
されたもので、前記トンネル磁気抵抗素子が接続される
部分の少なくとも一部は前記第1金属層のみからなるも
のである。
【0016】上記第2磁気メモリ装置では、第2配線
は、高融点金属からなる第1金属層と、第1金属層より
も電気抵抗の低い高融点金属以外の金属からなる第2金
属層とが積層されたもので、トンネル磁気抵抗素子が接
続される部分の少なくとも一部は第1金属層のみからな
ることから、第2配線は第1金属層によってエレクトロ
マイグレーション耐性が高められるので、高い値の電流
を流すことが可能になる。このため、高電流密度でトン
ネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書き込みを行うこと
により、電流磁界を効率よく記憶層に集中させることが
できる。加えて、第2金属層によって第2配線の電気抵
抗が低減されている。したがって、書き込み電流の低減
が行えるので、消費電流の低減が図れる。また駆動電流
が少なくてすむことから電流駆動回路の面積が縮小でき
るので、素子の高集積化が図れる。
【0017】本発明の第1磁気メモリ装置の製造方法
は、第1の配線を形成する工程と、トンネル絶縁層を強
磁性体で挟んでなるもので前記第1の配線と電気的に絶
縁されたトンネル磁気抵抗素子を形成する工程と、前記
トンネル磁気抵抗素子と電気的に接続するもので前記ト
ンネル磁気抵抗素子を間にして前記第1配線と立体的に
交差する第2配線を形成する工程とを備えた不揮発性の
磁気メモリ装置の製造方法において、前記第1配線を、
高融点金属よりも電気抵抗の低い高融点金属以外の金属
からなる第1金属層と、高融点金属からなる第2金属層
とを積層して形成し、その際、前記トンネル磁気抵抗素
子が前記第1配線に投影される部分の少なくとも一部は
前記第2金属層のみで形成する。
【0018】上記第1磁気メモリ装置の製造方法では、
第1配線のトンネル磁気抵抗素子を投影した部分の少な
くとも一部は高融点金属の第2金属層のみで形成するこ
とから、トンネル磁気抵抗素子近傍の第1配線は薄く形
成される。しかも第1配線は、高融点金属からなる第2
金属層を用いて形成するので、エレクトロマイグレーシ
ョン耐性が高められる。したがって、高電流密度でトン
ネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書き込みが行え、電
流磁界を効率よく記憶層に集中される第1配線が形成さ
れる。加えて、高融点金属よりも電気抵抗が低い金属か
らなる第1金属層を形成することから、第1金属層によ
って第1配線の電気抵抗が低減される。したがって、製
造される第1磁気メモリ装置は、書き込み電流の低減さ
れ、消費電流の低減が図れるものとなり、また駆動電流
が少なくてすむことから電流駆動回路の面積を縮小する
ことができるので、素子の高集積化が図れるものとな
る。
【0019】本発明の第2磁気メモリ装置の製造方法
は、第1の配線を形成する工程と、トンネル絶縁層を強
磁性体で挟んでなるもので前記第1の配線と電気的に絶
縁されたトンネル磁気抵抗素子を形成する工程と、前記
トンネル磁気抵抗素子と電気的に接続するもので前記ト
ンネル磁気抵抗素子を間にして前記第1配線と立体的に
交差する第2配線を形成する工程とを備えた不揮発性の
磁気メモリ装置の製造方法において、前記第2配線を、
高融点金属からなる第1金属層と、高融点金属よりも電
気抵抗が低くかつ高融点金属以外の金属からなる第2金
属層とを積層して形成し、その際、前記トンネル磁気抵
抗素子が前記第2配線に接続される部分の少なくとも一
部は前記第2金属層のみで形成する。
【0020】上記第2磁気メモリ装置の製造方法では、
第2配線のトンネル磁気抵抗素子が接続される部分の少
なくとも一部は高融点金属の第1金属層のみで形成する
ことから、トンネル磁気抵抗素子近傍の第2配線は薄く
形成される。しかも第2配線は、高融点金属からなる第
1金属層を用いて形成されるので、エレクトロマイグレ
ーション耐性が高められる。したがって、第2配線に高
い値の電流を流すことが可能になるので、高電流密度で
トンネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書き込みが行
え、電流磁界が記憶層に効率よく集中される第2配線が
形成される。加えて、高融点金属よりも電気抵抗が低い
金属からなる第2金属層を形成するので、第2金属層に
よって第2配線の電気抵抗が低減される。したがって、
製造される第2磁気メモリ装置は、書き込み電流が低減
され、消費電流の低減が図れるものとなる。また駆動電
流が少なくてすむことから電流駆動回路の面積を縮小す
ることができるので、素子の高集積化が図れるものとな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、一般的なMRAM(Magnet
ic Random Access Memory)を、図2の主要部を簡略化
して示した概略構成斜視図によって説明する。図2で
は、簡略化して示したため、読み出し回路部分の図示は
省略されている。
【0022】図2に示すように、9個のメモリセルを含
み、相互に交差する書き込みワード線11(111、1
12、113)およびビット線12(121、122、
123)を有する。それらの書き込みワード線11とビ
ット線12の交差領域には、磁気抵抗効果(TMR)素
子13(131〜139)が配置されている。TMR素
子13へのデータの書き込みは、ビット線12および書
き込みワード線11に電流を流し、それから発生する合
成磁界によってビット線12と書き込みワード線11と
の交差領域に形成されたTMR素子13の記憶層304
(詳細は図5参照)の磁化方向を磁化固定層302(詳
細は図5参照)に対して平行または反平行にして行う。
【0023】ビット線を流れる書き込み電流によって記
憶層の容易軸方向磁界(HEA )が作られ、書き込みワ
ード線を流れる電流によって困難軸方向磁界(HHA
が作られる。図3に示すアステロイド曲線は、印加され
た容易軸方向磁界HEA および困難軸方向磁界HHA によ
る記憶層磁化方向の反転しきい値を示している。アステ
ロイド曲線外部に相当する合成磁界ベクトルが発生する
と、磁界反転が生じる。アステロイド曲線内部の合成磁
界ベクトルは、その電流双安定状態の一方からセルを反
転させることはない。また、電流を流しているワード線
およびビット線の交点以外のセルにおいても、ワード線
もしくはビット線単独で発生する磁界が印加されるた
め、それらの大きさが一方向反転磁界HK 以上の場合
は、交点以外のセルの磁化方向も反転するので、合成磁
界が斜線で示す部分401にある場合のみ、選択された
セルを選択書き込みが可能となる。
【0024】以上のように、MRAMのアレイでは、ビ
ット線および書き込みワード線からなる格子の交点にメ
モリセルが配置されている。MRAMの場合、書き込み
ワード線とビット線とを使用することで、アステロイド
磁化反転特性を利用し、選択的に個々のメモリセルに書
き込むことが一般的である。
【0025】単一の記憶領域における合成磁化は、それ
に印加された容易軸方向磁界HEAと困難軸方向磁界H
HA とのベクトル合成によって決まる。ビット線を流れ
る電流はセルに容易軸方向の磁界(HEA )を印加し、
書き込みワード線を流れる電流はセルに困難軸方向の磁
界(HHA )を印加する。
【0026】ところで、電流と発生磁界はBiot-Savart
の法則によって関係つけられている。
【0027】
【数1】
【0028】線電流であれば、上記(1)式は簡単に積
分でき、下記のAmpereの法則が導かれる。
【0029】H=I/2πr ……(2)式
【0030】(1)、(2)式から、記憶層と書き込み
配線とを近づければ近づけるほど同じ磁界を与える電流
は小さくてすむことがわかる。
【0031】次に、一般的なMRAMの構成を図4の概
略構成断面図によって説明する。
【0032】図4に示すように、半導体基板(例えばp
型半導体基板)21の表面側にはp型ウエル領域22が
形成されている。このp型ウエル領域22には、トラン
ジスタ形成領域を分離する素子分離領域23が、いわゆ
るSTI(Shallow Trench Isolation)で形成されてい
る。上記p型ウエル領域22上には、ゲート絶縁膜25
を介してゲート電極(ワード線)26が形成され、ゲー
ト電極26の両側におけるp型ウエル領域22には拡散
層領域(例えばN+ 拡散層領域)27、28が形成さ
れ、選択用の電界効果型トランジスタ24が構成されて
いる。
【0033】上記電界効果トランジスタ24は読み出し
のためのスイッチング素子として機能する。これは、n
型またはp型電界効果トランジスタの他に、ダイオー
ド、バイポーラトランジスタ等の各種スイッチング素子
を用いることも可能である。
【0034】上記電界効果型トランジスタ24を覆う状
態に第1絶縁膜41が形成されている。この第1絶縁膜
41には上記拡散層領域27、28に接続するコンタク
ト(例えばタングステンプラグ)29、30が形成され
ている。さらに第1絶縁膜41上にはコンタクト29に
接続するセンス線15、コンタクト30に接続するセン
ス線第1ランディングパッド31等が形成されている。
【0035】上記第1絶縁膜41上には、上記センス線
15、第1ランディングパッド31等を覆う第2絶縁膜
42が形成されている。この第2絶縁膜42には上記第
1ランディングパッド31に接続するコンタクト(例え
ばタングステンプラグ)32が形成されている。さらに
上記第2絶縁膜42上には、コンタクト32に接続する
第2ランディングパッド33、第1配線の書き込みワー
ド線11等が形成されている。
【0036】上記第2絶縁膜42上には、上記書き込み
ワード線11、第2ランディングパッド33等を覆う第
3絶縁膜43が形成されている。この第3絶縁膜43に
は、上記第2ランディングパッド33に接続するコンタ
クト(例えばタングステンプラグ)34が形成されてい
る。さらに上記第3絶縁膜43上には、上記書き込みワ
ード線11上方より上記コンタクト34の上端部に接続
する下地導電層312が導電性材料により形成されてい
る。この下地導電層312は反強磁性体層と同様の材料
で形成されるものであってもよい。
【0037】さらに、上記下地導電層312上には上記
反強磁性体層305が形成され、この反強磁性体層30
5上でかつ上記書き込みワード線11の上方には、トン
ネル絶縁層303を強磁性体層からなる磁化固定層30
2と磁化が比較的容易に回転する記憶層304で挟む構
成を有する情報記憶素子(以下、TMR素子という)1
3が形成されている。このTMR素子13については、
後に詳述する。
【0038】上記第3の絶縁膜43上には上記反強磁性
体層305、TMR素子13等を覆う第4の絶縁膜44
が形成されている。この第4の絶縁膜44は表面が平坦
化され、上記TMR素子13の最上層が露出されてい
る。上記第4の絶縁膜44上には、上記TMR素子13
の上面に接続するものでかつ上記書き込みワード線11
と上記TMR素子13を間にして立体的に交差(例えば
直交)する第2配線のビット線12が形成されている。
【0039】次に、上記TMR素子13の一例を、図5
の概略構成斜視図によって説明する。図5に示すよう
に、上記反強磁性体層305上に、第1の磁化固定層3
06と磁性層が反強磁性的に結合するような導電体層3
07と第2の磁化固定層308とを順に積層してなる磁
化固定層302、トンネル絶縁層303、記憶層30
4、さらにキャップ層313を順に積層して構成されて
いる。ここでは磁化固定層302を積層構造としたが、
強磁性体層の単層構造であってもよく、もしくは3層以
上の強磁性体層を、導電体層を挟んで積層させた構造で
あってもよい。
【0040】上記記憶層304、上記第1の磁化固定層
306、308は、例えば、ニッケル、鉄もしくはコバ
ルト、またはニッケル、鉄およびコバルトのうちの少な
くとも2種からなる合金のような、強磁性体からなる。
【0041】上記導電体層307は、例えば、ルテニウ
ム、銅、クロム、金、銀等で形成されている。
【0042】上記第1の磁化固定層306は、反強磁性
体層305と接する状態に形成されていて、これらの層
間に働く交換相互作用によって、第1の磁化固定層30
6は、強い一方向の磁気異方性を有している。
【0043】上記反強磁性体層305は、例えば、鉄・
マンガン合金、ニッケル・マンガン合金、白金マンガン
合金、イリジウム・マンガン合金、ロジウム・マンガン
合金、コバルト酸化物およびニッケル酸化物のうちの1
種を用いることができる。
【0044】上記トンネル絶縁層303は、例えば、酸
化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、窒
化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化シリコン、酸
化窒化アルミニウム、酸化窒化マグネシウムもしくは酸
化窒化シリコンからなる。
【0045】上記トンネル絶縁層303は、上記記憶層
304と上記磁化固定層302との磁気的結合を切ると
ともに、トンネル電流を流すための機能を有する。これ
らの磁性膜および導電体膜は、主に、スパッタリング法
によって形成される。トンネル絶縁層は、スパッタリン
グ法によって形成された金属膜を酸化、窒化もしくは酸
化窒化させることにより得ることができる。
【0046】さらに最上層にはキャップ層313が形成
されている。このキャップ層313は、TMR素子13
と別のTMR素子13とを接続する配線との相互拡散防
止、接触抵抗低減および記憶層304の酸化防止という
機能を有する。通常、銅、窒化タンタル、タンタル、窒
化チタン等の材料により形成されている。上記反強磁性
体層305は、TMR素子と直列に接続されるスイッチ
ング素子との接続に用いられる下地導電層312(図4
参照)を兼ねることも可能である。
【0047】次に上記磁気メモリ装置1の動作を説明す
る。上記TMR素子13では、磁気抵抗効果によるトン
ネル電流変化を検出して情報を読み出すが、その効果は
記憶層304と第1、第2の磁化固定層306、308
との相対磁化方向に依存する。
【0048】また上記TMR素子13では、ビット線1
2および書き込みワード線11に電流を流し、その合成
磁界で記憶層304の磁化の方向を変えて「1」または
「0」を記憶する。読み出しは磁気抵抗効果によるトン
ネル電流変化を検出して行う。記憶層304と磁化固定
層305の磁化方向が等しい場合を低抵抗(これを例え
ば「0」とする)とし、記憶層304と磁化固定層30
5の磁化方向が反平行の場合を高抵抗(これを例えば
「1」とする)とする。
【0049】図6は、TMR素子13、書き込みワード
線11およびビット線12をピックアップした断面模式
図である。ビット線12とTMR素子13の記憶層30
4との間隔をG1、書き込みワード線11と記憶層30
4との間隔をG2とする。G1はビット線12の膜厚の
1/2とTMR素子13の記憶層304およびビット線
12の接続用プラグ(キャップ層313)の厚さの和
で、前者が300nm〜500nmに対し、後者は通常
20nm〜50nmである。このため、ビット線12の
厚さを薄くすることにより発生磁場効率を上げることが
できる。なお、図面ではビット線12中に記載した矢印
方向に電流Ibが流れた場合にビット線電流が作る磁場
は矢印Hbで示す方向となる。
【0050】一方、書き込みワード線12と記憶層30
4との間隔(G2)はTMR素子13の記憶層304よ
り下の部分と層間膜厚d1と書き込みワード線11の厚
さd2の1/2、すなわちd2/2になる。TMR素子
13の厚さは標準条件で20nm〜50nmであり、d
1は10nm〜100nmであり、書き込みワード線1
1の配線厚は300nm〜500nmであるから、書き
込みワード線11の厚さを薄くすることによっても効果
的に発生磁場効率を上げることができる。なお、図面で
は書き込みワード線11中に示したように図示紙面に対
して垂直上方に電流Iwが流れた場合に書き込みワード
線電流が作る磁場は矢印Hwで示す方向となる。
【0051】図7に、配線膜厚をパラメータにして、ワ
ード線電流による発生磁場の強度と層間膜厚さとの関係
を求めたシミュレーション結果を示す。これは書き込み
ワード線の場合であるが、層間膜厚が20nmで書き込
みワード線の厚さを400nmから100nmに薄くす
ると、単位電流当たりの磁場強度が1.6倍上がる(同一磁
場では電流は62%に低減される)ことが分かる。反転
磁界は30Oe〜200Oeなので、この際に必要な電
流は、3mA〜10mA程度の書き込み電流が必要にな
る。
【0052】0.18μmのデザインルールによる最小
寸法でМRAMの配線を形成すると、配線幅を0.3μ
m、配線厚さを100nmとし、3mAで電流を流す
と、この配線における電流密度は10MA/cm2 とな
り、銅配線を使ってもエレクトロマイグレーション耐性
が問題になるレベルとなる。
【0053】一方、タングステンに代表される高融点金
属は、銅に対して十倍以上のエレクトロマイグレーショ
ン耐性があるため、配線の厚さを100nm以下に薄く
することができる。銅やアルミニウムから高融点金属に
変える場合、抵抗率が10倍以上大きくなり、配線も薄
くするため、書き込みワード線、ビット線の抵抗が増加
し所望の電流が流せない、高速化ができないといった問
題が出る場合がある。
【0054】そこで、本発明では、以下のような構成を
採用した。
【0055】本発明の第1磁気メモリ装置に係る第1実
施の形態を、図1に示す概略構成断面図により説明す
る。図1では、一般的なMRAMに本発明の構成を適用
した一例を示す。
【0056】図1に示すように、第1磁気メモリ装置1
は、基本的には前記図4によって説明したMRAMにお
いて、以下のような構成をなす。すなわち、書き込みワ
ード線(請求項の第1配線に対応)11は、下層に高融
点金属よりも電気抵抗が低くかつ高融点金属以外の金属
からなる第1金属層111と、高融点金属からなる第2
金属層112とが積層されたものからなり、TMR素子
13を書き込みワード線11に投影した部分の少なくと
も一部は第2金属層112のみで形成されている。また
TMR素子13のキャップ層313上にはビット線12
が上記書き込みワード線11に対して立体的に交差(例
えば直交)するように接続されている。
【0057】上記第1金属層111を構成する金属に
は、例えば銅、アルミニウム、銅・アルミニウム合金、
銅合金、アルミニウム合金等の一般に半導体装置の配線
材料として用いられ散る金属材料を用いる。
【0058】上記第2金属層112を構成する高融点金
属は、ここでは、融点がシリコンよりも高く、銅よりも
エレクトロマイグレーション耐性に優れている金属とす
る。このような金属としては、例えば、タングステン、
イリジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タン
タル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロ
ジウム、ニッケル、ルテニウムのうちの1種もしくはそ
の合金からなる。また第1金属配線111と第2金属配
線112との間に窒化タンタル、タンタル、窒化チタン
等のバリア層(図示せず)を形成しても良い。
【0059】上記第1磁気メモリ装置1では、書き込み
ワード線11は、高融点金属よりも電気抵抗が低くかつ
高融点金属以外の金属からなる第1金属層111と高融
点金属からなる第2金属層112とが積層されたもの
で、TMR素子13を書き込みワード線11に投影した
部分の少なくとも一部は第2金属層112のみからなる
ことから、書き込みワード線11は第2金属層112に
よってエレクトロマイグレーション耐性が高められるの
で、高い値の電流を流すことが可能になる。このため、
高電流密度でTMR素子13の記憶層304に情報の書
き込みを行うことにより、電流磁界を効率よく記憶層3
04に集中させることができる。
【0060】加えて、第1金属層111によって書き込
みワード線11の電気抵抗が低減されている。したがっ
て、書き込み電流の低減が行えるので、消費電流の低減
が図れる。また駆動電流が少なくてすむことから電流駆
動回路の面積が縮小できるので、素子の高集積化が図れ
る。
【0061】次に、本発明の第2磁気メモリ装置に係る
第1実施の形態を、図8に示す概略構成断面図により説
明する。図8では、一般的なMRAMに本発明の構成を
適用した一例を示す。
【0062】図8に示すように、第2磁気メモリ装置2
は、基本的には前記図4によって説明したMRAMにお
いて、以下のような構成をなす。すなわち、ビット線
(請求項の第2配線に対応)12は、高融点金属からな
る第1金属層121と、上層に高融点金属よりも電気抵
抗が低くかつ高融点金属以外の金属からなる第2金属層
122とが積層されたものからなり、TMR素子13を
書き込みワード線11に接続した部分の少なくとも一部
は第1金属層121のみで形成されている。
【0063】上記第1金属層121を構成する高融点金
属は、ここでは、融点がシリコンよりも高く、銅よりも
エレクトロマイグレーション耐性に優れている金属とす
る。このような金属としては、例えば、タングステン、
イリジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タン
タル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロ
ジウム、ニッケル、ルテニウムのうちの1種もしくはそ
の合金からなる。また第1金属配線121と第2金属配
線122との間に窒化タンタル、タンタル、窒化チタン
等のバリア層(図示せず)を形成しても良い。
【0064】上記第2磁気メモリ装置2では、ビット線
12は、高融点金属からなる第1金属層121と、第1
金属層121よりも電気抵抗の低い高融点金属以外の金
属からなる第2金属層122とが積層されたもので、T
MR素子13が接続される部分の少なくとも一部は第1
金属層121のみからなることから、ビット線12は第
1金属層121によってエレクトロマイグレーション耐
性が高められるので、高い値の電流を流すことが可能に
なる。このため、高電流密度でTMR素子の記憶層30
4(前記図5参照)に情報の書き込みを行うことによ
り、電流磁界を効率よく記憶層304に集中させること
ができる。
【0065】加えて、第2金属層122によってビット
線12の電気抵抗が低減されている。したがって、書き
込み電流の低減が行えるので、消費電流の低減が図れ
る。また駆動電流が少なくてすむことから電流駆動回路
の面積が縮小できるので、素子の高集積化が図れる。
【0066】次に、本発明の第1、第2磁気メモリ装置
の第2実施の形態を説明する前に、一般的なクロスポイ
ント型のMRAM(Magnetic Random Access Memory)
を、図9の主要部を簡略化して示した概略構成斜視図に
よって説明する。
【0067】図9に示すように、9個のメモリセルを含
み、相互に交差する書き込みワード線11(111、1
12、113)およびビット線12(121、122、
123)を有する。それらの書き込みワード線11とビ
ット線12の交差領域には、書き込みワード線11に接
続するスイッチング素子14(141〜149)とこの
スイッチング素子14に接続するとともにビット線12
に接続するトンネル磁気抵抗(TMR)素子13(13
1〜139)が配置されている。上記TMR素子13
は、トンネル絶縁膜を強磁性体で挟んだ基本構成を有す
るものからなる。また、上記スイッチング素子14は、
例えばPN接合素子からなる。
【0068】TMR素子13への書き込みは、ビット線
12および書き込みワード線11に電流を流し、それか
ら発生する合成磁界によってビット線12と書き込みワ
ード線11との交差領域に形成されたTMR素子13の
記憶層304(詳細は図5参照)の磁化方向を磁化固定
層302(詳細は図5参照)に対して平行または反平行
にして行う。
【0069】次に、本発明の第1磁気メモリ装置1の第
2実施の形態を、図10の概略構成斜視図によって説明
する。
【0070】図10に示すように、この第2実施の形態
は、前記図1によって説明した第1金属層111と第2
金属層112との積層構造からなる書き込みワード線1
1の構成を、前記図10によって説明したクロスポイン
ト型のMRAMの書き込みワード線に適用したことを特
徴としている。すなわち、書き込みワード線(請求項の
第1配線に対応)11は、下層に高融点金属よりも電気
抵抗が低くかつ高融点金属以外の金属からなる第1金属
層111と、高融点金属からなる第2金属層112とが
積層されたものからなり、スイッチング素子14を介し
てTMR素子13を書き込みワード線11に投影した部
分の少なくとも一部は第2金属層112のみで形成され
ている。
【0071】上記第1金属層111を構成する金属に
は、例えば銅、アルミニウム、銅・アルミニウム合金、
銅合金、アルミニウム合金等の一般に半導体装置の配線
材料として用いられ散る金属材料を用いる。
【0072】上記第2金属層112を構成する高融点金
属は、ここでは、融点がシリコンよりも高く、銅よりも
エレクトロマイグレーション耐性に優れている金属とす
る。このような金属としては、例えば、タングステン、
イリジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タン
タル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロ
ジウム、ニッケル、ルテニウムのうちの1種もしくはそ
の合金からなる。また第1金属配線111と第2金属配
線112との間に窒化タンタル、タンタル、窒化チタン
等のバリア層(図示せず)を形成しても良い。
【0073】上記スイッチング素子14は上記書き込み
ワード線11上に接続され、このスイッチング素子14
上にTMR素子13が接続されている。図示はしない
が、TMR素子13上には、書き込みワード線11と立
体的に交差(例えば直交)するビット線がTMR素子1
3のキャップ層313に接続されている。
【0074】上記第2実施の形態においても、前記第1
実施の形態と同様なる作用、効果が得られる。
【0075】次に、本発明の第2磁気メモリ装置2の第
2実施の形態を、図11の概略構成斜視図によって説明
する。
【0076】図11に示すように、この第2実施の形態
は、前記図2によって説明した第1金属層111と第2
金属層122との積層構造からなるビット線12の構成
を、前記図9によって説明したクロスポイント型のMR
AMのビット線に適用したことを特徴としている。すな
わち、ビット線(請求項の第2配線に対応)12は、高
融点金属からなる第1金属層121と、上層に高融点金
属よりも電気抵抗が低くかつ高融点金属以外の金属から
なる第1金属層121とが積層されたものからなり、T
MR素子13をビット線12に接続した部分の少なくと
も一部は第1金属層121のみで形成されている。
【0077】上記第1金属層121を構成する高融点金
属は、ここでは、融点がシリコンよりも高く、銅よりも
エレクトロマイグレーション耐性に優れている金属とす
る。このような金属としては、例えば、タングステン、
イリジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タン
タル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロ
ジウム、ニッケル、ルテニウムのうちの1種もしくはそ
の合金からなる。
【0078】上記第2金属層122を構成する金属に
は、例えば銅、アルミニウム、銅・アルミニウム合金、
銅合金、アルミニウム合金等の一般に半導体装置の配線
材料として用いられ散る金属材料を用いる。また第1金
属配線121と第2金属配線122との間に窒化タンタ
ル、タンタル、窒化チタン等のバリア層(図示せず)を
形成しても良い。
【0079】上記スイッチング素子14は、上記ビット
線12と立体的に交差(例えば直交)する書き込みワー
ド線11上に接続され、このスイッチング素子14上に
上記TMR素子13が接続されている。
【0080】上記第2実施の形態においても、前記第1
実施の形態と同様なる作用、効果が得られる。
【0081】次に、本発明の第1磁気メモリ装置の製造
方法に係る実施の形態を、図12および図13に示す製
造工程断面図により、説明する。図12、図13に示す
構成部品のうち、前記図1、図4、図5等によって説明
したのと同様の構成部品には同一符号を付与する。
【0082】図12の(1)に示すように、図示はしな
い読み出しトランジスタを覆う第1絶縁膜41上に、セ
ンス線(図示せず)、第1ランディングパッド(図示せ
ず)等を覆う第2絶縁膜42を形成する。この第2絶縁
膜42は、例えばプラズマTEOS(テトラエトキシシ
ラン)−CVD法によって、P−TEOS膜を例えば1
00nmの厚さに形成し、次いで高密度プラズマCVD
(Chemical Vapor Deposition )法によりHDP膜を例
えば800nmの厚さに形成し、さらに、プラズマTE
OS−CVD法によって、P−TEOS膜を例えば12
00nmの厚さに形成する。その後、化学的機械研磨に
よって、第2絶縁膜42を研磨、平坦化し、センス線
(図示せず)、第1ランディングパッド(図示せず)上
に例えば700nmの厚さの第2絶縁膜42を残す。さ
らにプラズマCVD法によって、P−SiN膜からなる
マスク層51を例えば20nmの厚さに堆積する。
【0083】次に、リソグラフィ技術とエッチング技術
とを用いて、センス線(図示せず)、第1ランディング
パッド(図示せず)上のマスク層51にビアホール(図
示せず)を形成する。
【0084】次に、マスク層51上に第3絶縁膜の下層
となる絶縁膜431を形成する。この絶縁膜431に
は、P−TEOS膜を例えば500nmの厚さに形成し
たものを用いる。次いで、リソグラフィ技術により、T
MR素子が形成される領域下方およびその近傍(例えば
5nm〜200nm程度)を含めた領域上を除く書き込
みワード線の下層部分が形成される領域に開口部が形成
されたレジストマスク(図示せず)を形成し、そのレジ
ストマスクをエッチングマスクに用いたエッチング技術
により、絶縁膜431に書き込みワード線を形成するた
めの配線溝43tと第2ランディングパッドを形成する
ための配線溝(図示せず)を形成する。このエッチング
では、酸化シリコンとプラズマ窒化シリコンとの選択比
の高い条件で、層間の酸化シリコンをエッチングして、
第2ランディングパッドが形成される配線溝(図示せ
ず)と書き込みワード線が形成される配線溝43tとを
形成するとともに、第1ランディングパッドに達するヴ
ィアホール(図示せず)を同時に形成する。
【0085】次に、スパッタリングによって、上記ヴィ
アホール(図示せず)および配線溝43t(第2ランデ
ィングパッドが形成される配線溝は図示せず)に、第1
金属層111を埋め込む。この第1金属層111は絶縁
膜431上にも形成される。この第1金属層111は、
例えば、チタン(Ti)膜を10nmの厚さに形成し、
窒化チタン(TiN)膜を30nmの厚さに形成し、さ
らにアルミニウム・0.5%銅合金を700nmの厚さ
に堆積して形成する。その後、化学的機械研磨によっ
て、ヴィアホール(図示せず)と配線溝43t内に第1
金属層111を残すように、絶縁膜431上の余剰な第
1金属層111を除去する。
【0086】次に、図12の(2)に示すように、PV
D(Physical Vapor Deposition)法によって、上記第
1金属層111および絶縁膜431表面に、バリア層1
13、高融点金属からなる第2金属層112を順に成膜
する。
【0087】上記バリア層113は、例えば窒化チタン
(TiN)を20nmの厚さに堆積して形成する。
【0088】上記第2金属層112は、例えばCVD法
によって、タングステン膜を例えば200nmの厚さに
堆積して形成する。なお、CVD法以外の成膜方法、例
えばスパッタリング、PVD法等を用いることも可能で
ある。また第2金属層112には、イリジウム、オスミ
ウム、クロム、ジルコニウム、タングステン、タンタ
ル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロジ
ウム、ニッケル、ルテニウムまたはその合金を用いるこ
とができる。
【0089】その後、リソグラフィ技術によって、書き
込みワード線を形成するためのレジストマスク(図示せ
ず)を形成し、このレジストマスクを用いたエッチング
技術によって、上記第2金属層112をパターニングす
る。その結果、上記第1金属層111と、この第1金属
層111に接続する第2金属層112とからなる書き込
みワード線11が形成される。
【0090】次に、スパッタリングによって、絶縁膜4
31上に上記書き込みワード線11を覆う絶縁膜432
を、例えば酸化アルミニウムを50nmの厚さに堆積し
て形成する。このようにして、絶縁膜431と絶縁膜4
32とで第3絶膜43が形成される。なお、上記絶縁膜
432は、酸化アルミニウム以外の絶縁材料(例えば酸
化シリコン、窒化シリコン等)により形成することも可
能である。
【0091】次に、図12の(3)に示すように、その
後、リソグラフィ技術とエッチング技術とによって、フ
ォトレジスト(図示せず)をマスクにして絶縁膜432
のエッチングを行い、第2ランディングパッド(図示せ
ず)上の絶縁膜432に、これから形成されるTMR素
子と第2ランディングパッドとの接続を図るビアホール
(図示せず)を形成する。
【0092】次いで、PVD(Physical Vapor Deposit
ion)法によって、上記ヴィアホール(図示せず)を含
む第3絶縁膜43上に、バリア層311、反強磁性体層
305、強磁性体からなる磁化固定層302、トンネル
絶縁層303、強磁性体からなる記憶層304、キャッ
プ層313を順次形成する。
【0093】上記バリア層311には、窒化チタン、タ
ンタルもしくは窒化タンタルを用いる。
【0094】上記反強磁性体層305には、例えば、鉄
・マンガン合金、ニッケル・マンガン合金、白金マンガ
ン合金、イリジウム・マンガン合金、ロジウム・マンガ
ン合金、コバルト酸化物およびニッケル酸化物のうちの
1種を用いる。この反強磁性体層305は、TMR素子
13と直列に接続されるスイッチング素子との接続に用
いられる下地導電層を兼ねることも可能である。したが
って、本実施の形態では、反強磁性体層305をTMR
素子13と図示はしていないスイッチング素子との接続
配線の一部として用いている。
【0095】上記磁化固定層302には、例えば、ニッ
ケル、鉄もしくはコバルト、またはニッケル、鉄および
コバルトのうちの少なくとも2種からなる合金のよう
な、強磁性体を用いる。この磁化固定層302は、反強
磁性体層305と接する状態に形成されていて、磁化固
定層302と反強磁性体層305との層間に働く交換相
互作用によって、磁化固定層302は、強い一方向の磁
気異方性を有している。すなわち、磁化固定層302は
反強磁性体層305との交換結合によって磁化の方向が
ピニング(pinning)される。
【0096】なお、上記磁化固定層302は、導電層を
挟んで磁性層を積層した構成としてもよい。例えば、反
強磁性体層305側から、第1の磁化固定層と磁性層が
反強磁性的に結合するような導電体層と第2の磁化固定
層とを順に積層した光製造としてもよい。この磁化固定
層302は、3層以上の強磁性体層を、導電体層を挟ん
で積層させた構造であってもよい。上記導電体層には、
例えば、ルテニウム、銅、クロム、金、銀等を用いるこ
とができる。
【0097】上記トンネル絶縁層303は、上記記憶層
304と上記磁化固定層302との磁気的結合を切ると
ともに、トンネル電流を流すための機能を有する。その
ため、通常は厚さが0.5nm〜5nmの酸化アルミニ
ウムが使われるが、例えば、酸化マグネシウム、酸化シ
リコン、窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化シ
リコン、酸化窒化アルミニウム、酸化窒化マグネシウム
もしくは酸化窒化シリコンを用いてもよい。上記したよ
うにトンネル絶縁層303の膜厚は、0.5nm〜5n
mと非常に薄いため、ALD(Atomic Layer Depositio
n)法により形成する。もしくはスパッタリングによっ
てアルミニウム等の金属膜を堆積した後にプラズマ酸化
もしくは窒化を行って形成する。
【0098】上記記憶層304には、例えば、ニッケ
ル、鉄もしくはコバルト、またはニッケル、鉄およびコ
バルトのうちの少なくとも2種からなる合金のような、
強磁性体を用いる。この記憶層304は外部印加磁場に
よって磁化の方向が下層の磁化か固定層304に対し
て、平行又は反平行に変えることができる。
【0099】上記キャップ層313は、TMR素子と別
のTMR素子とを接続する配線との相互拡散防止、接触
抵抗低減および記憶層304の酸化防止という機能を有
する。通常、銅、窒化タンタル、タンタル、窒化チタン
等の材料により形成されている。
【0100】次に、図13の(4)に示すように、リソ
グラフィ技術とエッチング(例えば反応性イオンエッチ
ング)技術とにより、フォトレジスト(図示せず)をマ
スクにして、TMR素子13を形成するための積層膜
(キャップ層313〜反強磁性体層305)をエッチン
グし、まずキャップ層313〜磁化固定層302の積層
膜でTMR素子13を形成する。このエッチングでは、
例えばトンネル絶縁層303から反強磁性体層305の
途中でエッチングが終わるように終点を設定する。ここ
では、一例として磁化固定層302で終点とした。エッ
チングガスには塩素(Cl)を含んだハロゲンガスもし
くは一酸化炭素(CO)にアンモニア(NH3 )を添加
したガス系を用いる。その後、上記フォトレジストを除
去する。
【0101】次いで、リソグラフィ技術とエッチング
(例えば反応性イオンエッチング)技術とにより、フォ
トレジストをマスクにして、TMR素子13と第2ラン
ディングパッド(図示せず)とを接続するためのバイパ
ス線16(図面垂直方向に配設される)を、例えば反強
磁性体層305により形成する。なお、バイパス線16
は、磁化固定層302と反強磁性体層305とで形成す
ることも可能である。
【0102】次に、図13の(5)に示すように、第3
絶縁膜43上に、TMR素子13、バイパス線16等を
覆う第4絶縁膜44を形成する。この第4絶縁膜44
は、例えばCVD法もしくはPVD法によって、酸化シ
リコンもしくは酸化アルミニウム等で形成される。その
後、化学的機械研磨によって第4絶縁膜44表面を平坦
化研磨して、TMR素子13のキャップ層313上面を
露出させる。
【0103】次に標準的な配線形成技術によって、ビッ
ト線12および周辺回路の配線(図示せず)、ボンディ
ングパッド領域(図示せず)を形成する。さらに全面に
保護膜となる第5絶縁膜45を、例えばプラズマ窒化シ
リコン膜で形成した後、ボンディングパッド部を開口し
て磁気メモリ装置のウエハプロセスを完了させる。
【0104】上記第1磁気メモリ装置の製造方法では、
書き込みワード線11を、高融点金属よりも電気抵抗の
低い高融点金属以外の金属からなる第1金属層111
と、高融点金属からなる第2金属層112とを積層して
形成し、その際、TMR素子13が書き込みワード線1
1に投影される部分の少なくとも一部は第2金属層11
2のみで形成することから、高融点金属の第2金属層1
12によって書き込みワード線11のエレクトロマイグ
レーション耐性が高められるので、書き込みワード線1
1に高い値の電流を流すことが可能になる。このため、
高電流密度でTMR素子13の記憶層304に情報の書
き込みを行うことができ、電流磁界を効率よく記憶層3
04に集中させることができる書き込みワード線11を
形成することができる。
【0105】加えて、第1金属層111を形成すること
から、第1金属層111によって書き込みワード線11
の電気抵抗が低減される。したがって、製造される第1
磁気メモリ装置1は、書き込み電流の低減されて消費電
流の低減が図れるものとなり、また駆動電流が少なくて
すむことから電流駆動回路の面積を縮小することができ
るので、素子の高集積化が図れるものとなる。
【0106】次に、本発明の第2磁気メモリ装置の製造
方法に係る実施の形態を、図14に示す製造工程断面図
により説明する。図14に示す構成部品のうち、前記図
7、図4、図5等によって説明したのと同様の構成部品
には同一符号を付与する。
【0107】図14の(1)に示すように、前記図12
の(1)〜前記図13の(4)によって説明したのと同
様にして、図示はしない読み出しトランジスタを覆う第
1絶縁膜41を形成し、この第1絶縁膜41には、読み
出しトランジスタの拡散層に接続されるコンタクト30
を形成する。またこの第1絶縁膜41上には、センス線
(図示せず第1ランディングパッド31等を覆う第2絶
縁膜42を形成する。その後、化学的機械研磨によっ
て、第2絶縁膜42を研磨、平坦化し、センス線(図示
せず)、第1ランディングパッド31上に例えば700
nmの厚さの第2絶縁膜42を残す。さらに第2絶縁膜
42上にマスク層51を形成する。
【0108】次に、センス線(図示せず)、第1ランデ
ィングパッド31上のマスク層51にビアホール51h
を形成する。次いで、マスク層51上に第3絶縁膜の下
層となる絶縁膜431を形成する。TMR素子が形成さ
れる領域下方およびその近傍(例えば5nm〜200n
m程度)を含めた領域を除く書き込みワード線の下層部
分が形成される領域に配線溝(図示せず)を形成すると
ともに、第2ランディングパッドを形成するための溝4
3tを形成する。
【0109】次に、上記ヴィアホール51h、配線溝4
3t等に、第1金属層111を埋め込む。この第1金属
層111は絶縁膜431上にも形成される。この第1金
属層111は、例えば、チタン(Ti)膜を10nmの
厚さに形成し、窒化チタン(TiN)膜を30nmの厚
さに形成し、さらにアルミニウム・0.5%銅合金を7
00nmの厚さに堆積して形成する。その後、化学的機
械研磨によって、ヴィアホール51hと配線溝43t内
に第1金属層111を残すように、絶縁膜431上の余
剰な第1金属層111を除去する。
【0110】次に、上記第1金属層111および絶縁膜
431表面に、バリアメタル層(図示せず)、高融点金
属からなる第2金属層112を順に成膜する。上記バリ
アメタル層は、例えば窒化チタン(TiN)を20nm
の厚さに堆積して形成する。上記第2金属層112に
は、イリジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、
タングステン、タンタル、チタン、トリウム、バナジウ
ム、モリブデン、ロジウム、ニッケル、ルテニウムまた
はその合金を用いることが可能であり、その成膜方法に
は、CVD法、スパッタリング、PVD法等を用いる。
【0111】その後、上記第2金属層112をパターニ
ングして、上記第1金属層111と、この第1金属層1
11に接続する第2金属層(図示せず)とからなる書き
込みワード線11を形成するとともに、第1金属層11
1と第2金属層112とで第2ランディングパッド33
を形成する。
【0112】次に、絶縁膜431上に上記書き込みワー
ド線11を覆う絶縁膜432を形成することで、絶縁膜
431と絶縁膜432とで第3絶縁膜43が形成され
る。上記絶縁膜432は、例えば酸化アルミニウム、酸
化シリコン、窒化シリコン等の絶縁材料により形成す
る。
【0113】次に、第3絶縁膜43に第2ランディング
パッド33に達するビアホール43hを形成する。
【0114】次いで、上記ヴィアホール43hを含む第
3絶縁膜43上に、バリア層311、反強磁性体層30
5、強磁性体からなる磁化固定層302、トンネル絶縁
層303、強磁性体からなる記憶層304、キャップ層
313を、第1磁気メモリ装置の製造方法で説明したの
と同様な材料を用いて順次形成する。
【0115】上記反強磁性体層305は、TMR素子1
3と直列に接続されるスイッチング素子との接続に用い
られる下地導電層を兼ねることも可能である。
【0116】上記磁化固定層302は、反強磁性体層3
05と接する状態に形成されていて、磁化固定層302
と反強磁性体層305との層間に働く交換相互作用によ
って、磁化固定層302は、強い一方向の磁気異方性を
有している。すなわち、磁化固定層302は反強磁性体
層305との交換結合によって磁化の方向がピニング(p
inning)される。
【0117】上記トンネル絶縁層303は、上記記憶層
304と上記磁化固定層302との磁気的結合を切ると
ともに、トンネル電流を流すための機能を有する。
【0118】上記記憶層304は外部印加磁場によって
磁化の方向が下層の磁化か固定層304に対して、平行
又は反平行に変えることができる。
【0119】上記キャップ層313は、TMR素子と別
のTMR素子とを接続する配線との相互拡散防止、接触
抵抗低減および記憶層304の酸化防止という機能を有
する。
【0120】次に、キャップ層313〜導電体層312
をエッチング加工する。まずキャップ層313〜磁化固
定層302の積層膜でTMR素子13を形成する。次い
で、TMR素子13と第2ランディングパッド33とを
接続するためのバイパス線16を、例えば磁化固定層3
02と反強磁性体層305とにより形成する。なお、反
強磁性体層305単層、もしくは反強磁性体層305の
下層に導電体層を形成して導電体層と反強磁性体層30
5とでバイパス線16を形成することも可能である。
【0121】次に、第3絶縁膜43上に、TMR素子1
3、バイパス線16等を覆う第4絶縁膜44を形成す
る。その後、化学的機械研磨によって第4絶縁膜44表
面を平坦化研磨して、TMR素子13のキャップ層31
3上面を露出させる。
【0122】スパッタリングによって、第4絶縁膜44
上に上記TMR素子13を覆うバリア層123を、例え
ば窒化チタン(TiN)20nmの厚さに堆積して形成
し、さらに、化学的気相成長法によって、ビット線を形
成するための第1金属層121を、例えばタングステン
を150nmの厚さに堆積して形成する。続いてバリア
層(図示せず)としてチタン(Ti)膜とチタン(T
i)膜を積層して形成し、さらにPVD法によって、ビ
ット線の抵抗を低減するための第2金属層122を、例
えばアルミニウムもしくはアルミニウム銅合金を例えば
400nmの厚さに堆積して形成する。
【0123】次いで、リソグラフィ技術によりビット線
形成領域上、周辺回路の配線形成領域上、ボンディング
パッドの形成領域上等にレジストマスク(図示せず)を
形成する。このレジストマスクを用いて上記第2金属層
122および第1金属層121をエッチング加工して、
第2金属層122によりいわゆる裏打ちされたビット線
12を形成するとともに、周辺回路の配線(図示せ
ず)、ボンディングパッド領域(図示せず)を形成す
る。
【0124】上記第1金属層121には、イリジウム、
オスミウム、クロム、ジルコニウム、タングステン、タ
ンタル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、
ロジウム、ニッケル、ルテニウムまたはその合金を用い
ることができ、その成膜方法には、CVD法、スパッタ
リング、PVD法等を用いることができる。その後、レ
ジストマスクを除去する。
【0125】次に、図14の(2)に示すように、リソ
グラフィ技術によりTMR素子13が接続される部分上
およびその周囲(例えば5nm〜200nm程度)上を
開口したレジストマスク(図示せず)を形成し、それを
用いてビット線12の第2金属層122のみをエッチン
グする。その後、レジストマスクを除去する。さらに全
面に保護膜となる第5絶縁膜45を、例えばプラズマ窒
化シリコン膜で形成した後、ボンディングパッド部を開
口して磁気メモリ装置のウエハプロセスを完了させる。
【0126】上記第2磁気メモリ装置の製造方法では、
ビット線12を、高融点金属からなる第1金属層121
と、高融点金属よりも電気抵抗が低くかつ高融点金属以
外の金属からなる第2金属層122とを積層して形成
し、その際、TMR素子13がビット線12に接続され
る部分の少なくとも一部は第2金属層122のみで形成
することから、第1金属層121によってビット線12
のエレクトロマイグレーション耐性が高められる。この
ため、ビット線12に高い値の電流を流すことが可能に
なる。したがって、高電流密度でTMR素子13の記憶
層304に情報の書き込みを行うことができ、電流磁界
を効率よく記憶層304に集中させることができるビッ
ト線12を形成することができる。
【0127】加えて、第2金属層122を形成すること
から、第2金属層122によってビット線12の電気抵
抗が低減される。したがって、製造される第2磁気メモ
リ装置2は、書き込み電流の低減されて消費電流の低減
が図れるものとなり、また駆動電流が少なくてすむこと
から電流駆動回路の面積を縮小することができるので、
素子の高集積化が図れるものとなる。
【0128】次に、本発明の第1磁気メモリ装置の製造
方法に係る第2実施の形態を説明する。この第2実施の
形態は、前記図12、図13によって説明した第1金属
層111と第2金属層112との積層構造からなる書き
込みワード線11の製造工程を、前記図9によって説明
したクロスポイント型のMRAMの書き込みワード線の
製造工程に適用したことを特徴としている。
【0129】上記第2実施の形態においても、前記第1
実施の形態と同様なる作用、効果が得られる。
【0130】次に、本発明の第2磁気メモリ装置の製造
方法に係る第2実施の形態を説明する。この第2実施の
形態は、前記図14によって説明した第1金属層121
と第2金属層122との積層構造からなるビット線12
の製造工程を、前記図9によって説明したクロスポイン
ト型のMRAMの書き込みワード線の製造工程に適用し
たことを特徴としている。
【0131】上記第2実施の形態においても、前記第1
実施の形態と同様なる作用、効果が得られる。
【0132】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1磁気
メモリ装置によれば、トンネル磁気抵抗素子を第1配線
に投影した部分の少なくとも一部は高融点金属の第2金
属層のみからなるので、トンネル磁気抵抗素子近傍の第
1配線は薄く形成されている。しかも第1配線は、高融
点金属からなる第2金属層によってエレクトロマイグレ
ーション耐性が高められる。したがって、高電流密度で
トンネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書き込みを行う
ことができるので、電流磁界をトンネル磁気抵抗素子の
記憶層に効率よく集中させることができる。加えて、高
融点金属よりも電気抵抗が低くかつ高融点金属以外の金
属からなる第1金属層によって第1配線の電気抵抗が低
減されているので、書き込み電流が低減され、消費電流
が低減できる。また駆動電流が少なくてすむことから電
流駆動回路の面積が縮小できるので、素子の高集積化が
図れる。
【0133】本発明の第2磁気メモリ装置によれば、ト
ンネル磁気抵抗素子が第2配線に接続される部分の少な
くとも一部は高融点金属の第1金属層のみからなるの
で、トンネル磁気抵抗素子近傍の第2配線は薄く形成さ
れている。しかも第2配線は、高融点金属からなる第1
金属層によってエレクトロマイグレーション耐性が高め
られる。したがって、高電流密度でトンネル磁気抵抗素
子の記憶層に情報の書き込みを行うことができるので、
電流磁界をトンネル磁気抵抗素子の記憶層に効率よく集
中させることができる。加えて、高融点金属よりも電気
抵抗が低くかつ高融点金属以外の金属からなる第2金属
層によって第2配線の電気抵抗が低減されているので、
書き込み電流が低減され、消費電流が低減できる。また
駆動電流が少なくてすむことから電流駆動回路の面積が
縮小できるので、素子の高集積化が図れる。
【0134】本発明の第1磁気メモリ装置の製造方法に
よれば、第1配線のトンネル磁気抵抗素子を投影した部
分の少なくとも一部は高融点金属の第2金属層のみで形
成するので、トンネル磁気抵抗素子近傍の第1配線は薄
く形成することができる。しかも第1配線は、高融点金
属からなる第2金属層を用いて形成するので、エレクト
ロマイグレーション耐性が高められる。したがって、高
電流密度でトンネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書き
込みを行うことができ、電流磁界を効率よく記憶層に集
中させることができる第1配線を形成することができ
る。加えて、高融点金属よりも電気抵抗が低い金属から
なる第1金属層を形成するので、第1金属層によって第
1配線の電気抵抗が低減できる。したがって、製造され
る第1磁気メモリ装置は、書き込み電流が低減され、消
費電流の低減が図れるものとなる。また駆動電流が少な
くてすむことから電流駆動回路の面積を縮小することが
できるので、素子を高集積に形成できる。
【0135】本発明の第2磁気メモリ装置の製造方法に
よれば、第2配線のトンネル磁気抵抗素子が接続される
部分の少なくとも一部は高融点金属の第1金属層のみで
形成するので、トンネル磁気抵抗素子近傍の第2配線は
薄く形成することができる。しかも第2配線は、高融点
金属からなる第1金属層を用いて形成するので、エレク
トロマイグレーション耐性が高められる。したがって、
高電流密度でトンネル磁気抵抗素子の記憶層に情報の書
き込みを行うことができ、電流磁界を効率よく記憶層に
集中させることができる第2配線を形成することができ
る。加えて、高融点金属よりも電気抵抗が低い金属から
なる第2金属層を形成するので、第2金属層によって第
2配線の電気抵抗が低減できる。したがって、製造され
る第2磁気メモリ装置は、書き込み電流が低減され、消
費電流の低減が図れるものとなる。また駆動電流が少な
くてすむことから電流駆動回路の面積を縮小することが
できるので、素子を高集積に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1磁気メモリ装置に係る第1実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図2】一般的なMRAMの主要部を簡略化して示した
概略構成斜視図である。
【図3】容易軸方向磁界HEA および困難軸方向磁界H
HA による記憶層磁化方向の反転しきい値を示すアステ
ロイド曲線である。
【図4】一般的なMRAMの構成を示す概略構成断面図
である。
【図5】TMR素子の一例を示す概略構成斜視図であ
る。
【図6】TMR素子、書き込みワード線およびビット線
をピックアップして示した断面模式図である。
【図7】配線膜厚をパラメータにした発生磁場強度の層
間膜厚依存性のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】本発明の第1磁気メモリ装置に係る第1実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図9】一般的なクロスポイント型のMRAMの主要部
を簡略化して示した概略構成斜視図である。
【図10】本発明の第1磁気メモリ装置に係る第2実施
の形態を示す概略構成断面図である。
【図11】本発明の第2磁気メモリ装置に係る第2実施
の形態を示す概略構成断面図である。
【図12】本発明の第1磁気メモリ装置の製造方法に係
る第1実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図13】本発明の第1磁気メモリ装置の製造方法に係
る第1実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図14】本発明の第2磁気メモリ装置の製造方法に係
る第1実施の形態を示す製造工程断面図である。
【符号の説明】
11…書き込みワード線、12…ビット線、13…TM
R素子、303…トンネル絶縁層、111…第1金属
層、112…第2金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 FZ10 GA05 GA09 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 JA56 KA01 KA05 MA06 MA16 PR21 PR22 PR40

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1配線と、 前記第1配線と立体的に交差する第2配線と、 前記第1配線と電気的に絶縁され、前記第2配線と電気
    的に接続されたもので、前記第1配線と前記第2配線と
    の交差領域にトンネル絶縁層を強磁性体で挟んで構成さ
    れるトンネル磁気抵抗素子とを備えたもので、 前記強磁性体のスピン方向が平行もしくは反平行によっ
    て抵抗値が変化することを利用して情報を記憶する不揮
    発性の磁気メモリ装置において、 前記第1配線は、高融点金属よりも電気抵抗が低くかつ
    高融点金属以外の金属からなる第1金属層と高融点金属
    からなる第2金属層とが積層されたもので、前記トンネ
    ル磁気抵抗素子を前記第1配線に投影した部分の少なく
    とも一部は前記第2金属層のみからなることを特徴とす
    る磁気メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1配線と前記トンネル磁気抵抗素
    子とは、スイッチング素子を介して電気的に接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記高融点金属は、タングステン、イリ
    ジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タンタ
    ル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロジ
    ウム、ニッケル、ルテニウムまたはその合金であること
    を特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  4. 【請求項4】 第1配線と、 前記第1配線と立体的に交差する第2配線と、 前記第1配線と電気的に絶縁され、前記第2配線と電気
    的に接続されたもので、前記第1配線と前記第2配線と
    の交差領域にトンネル絶縁層を強磁性体で挟んで構成さ
    れるトンネル磁気抵抗素子とを備えたもので、 前記強磁性体のスピン方向が平行もしくは反平行によっ
    て抵抗値が変化することを利用して情報を記憶する不揮
    発性の磁気メモリ装置において、 前記第2配線は、高融点金属からなる第1金属層と、前
    記第1金属層よりも電気抵抗の低い前記高融点金属以外
    の金属からなる第2金属層とが積層されたもので、前記
    トンネル磁気抵抗素子が接続される部分の少なくとも一
    部は前記第1金属層のみからなることを特徴とする磁気
    メモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1配線と前記トンネル磁気抵抗素
    子とは、スイッチング素子を介して電気的に接続されて
    いることを特徴とする請求項4記載の磁気メモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記高融点金属は、タングステン、イリ
    ジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タンタ
    ル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロジ
    ウム、ニッケル、ルテニウムまたはその合金であること
    を特徴とする請求項4記載の磁気メモリ装置。
  7. 【請求項7】 第1の配線を形成する工程と、 トンネル絶縁層を強磁性体で挟んでなるもので前記第1
    の配線と電気的に絶縁されたトンネル磁気抵抗素子を形
    成する工程と、 前記トンネル磁気抵抗素子と電気的に接続するもので前
    記トンネル磁気抵抗素子を間にして前記第1配線と立体
    的に交差する第2配線を形成する工程とを備えた不揮発
    性の磁気メモリ装置の製造方法において、 前記第1配線を、高融点金属よりも電気抵抗の低い高融
    点金属以外の金属からなる第1金属層と、高融点金属か
    らなる第2金属層とを積層して形成し、 その際、前記トンネル磁気抵抗素子が前記第1配線に投
    影される部分の少なくとも一部は前記第2金属層のみで
    形成することを特徴とする磁気メモリ装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記トンネル磁気抵抗素子を形成する工
    程は、 前記第1の配線に接続するスイッチング素子を形成した
    後に前記スイッチング素子に接続する前記トンネル磁気
    抵抗素子を形成することを特徴とする請求項7記載の磁
    気メモリ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記高融点金属は、タングステン、イリ
    ジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タンタ
    ル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロジ
    ウム、ニッケル、ルテニウムまたはその合金であること
    を特徴とする請求項7記載の磁気メモリ装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 第1の配線を形成する工程と、トンネ
    ル絶縁層を強磁性体で挟んでなるもので前記第1の配線
    と電気的に絶縁されたトンネル磁気抵抗素子を形成する
    工程と、 前記トンネル磁気抵抗素子と電気的に接続するもので前
    記トンネル磁気抵抗素子を間にして前記第1配線と立体
    的に交差する第2配線を形成する工程とを備えた不揮発
    性の磁気メモリ装置の製造方法において、 前記第2配線を、高融点金属からなる第1金属層と、高
    融点金属よりも電気抵抗が低くかつ高融点金属以外の金
    属からなる第2金属層とを積層して形成し、その際、前
    記トンネル磁気抵抗素子が前記第2配線に接続される部
    分の少なくとも一部は前記第2金属層のみで形成するこ
    とを特徴とする磁気メモリ装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記トンネル磁気抵抗素子を形成する
    工程は、 前記第1の配線に接続するスイッチング素子を形成した
    後に前記スイッチング素子に接続する前記トンネル磁気
    抵抗素子を形成することを特徴とする請求項7記載の磁
    気メモリ装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記高融点金属は、タングステン、イ
    リジウム、オスミウム、クロム、ジルコニウム、タンタ
    ル、チタン、トリウム、バナジウム、モリブデン、ロジ
    ウム、ニッケル、ルテニウムまたはその合金であること
    を特徴とする請求項11記載の磁気メモリ装置の製造方
    法。
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