JPH1184185A - 光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブル

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JPH1184185A
JPH1184185A JP9249052A JP24905297A JPH1184185A JP H1184185 A JPH1184185 A JP H1184185A JP 9249052 A JP9249052 A JP 9249052A JP 24905297 A JP24905297 A JP 24905297A JP H1184185 A JPH1184185 A JP H1184185A
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cable
tape
pipe
fiber cable
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JP9249052A
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Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Osamu Koyasu
修 子安
Hideo Komiyama
日出男 小見山
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロス増が発生しにくく、また、光ファイバテ
ープ心線が伸ばされたり、波打ち状になったり座屈した
りすることがなく、しかも光ファイバテープ心線の口出
し性と製造性に優れる光ファイバケーブルを提供するこ
と。 【解決手段】 複数枚の光ファイバテープ心線3が積層
されてなるテープ心線積層物4をヤング率が0.1〜7
0kg/mm2で、伸びが10〜60%である紫外線硬
化性樹脂により一括被覆した光ファイバユニットをスロ
ット又はパイプ15内に収容してなる光ファイバケーブ
ルである。テープ心線積層物4はピッチ50〜1000
mmで撚られていることが、また、パイプ15の外側に
テンションメンバ19が設けられることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロット又はパイ
プ内に、複数枚の光ファイバテープ心線が積層されてな
るテープ心線積層物を収容した光ファイバケーブルに関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来例の光ファイバケーブルを
示す断面図である。光通信用の光ファイバケーブルとし
て、図3に示すように、複数枚の光ファイバテープ心線
3a、3b、3cを積層したテープ心線積層物4をスロ
ットまたはパイプ15(以下、スペーサと総称する)内
に収容した構造の光ファイバケーブル30が用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構造の光ファイバ
ケーブルにおいては、該ケーブルの構造上、積層物の4
隅の光フアイバ素線、例えば4心テープ5枚積層構造な
ら、1枚目と5枚目の光ファイバテープ心線の両端に位
置する計4本の光ファイバ素線がスロット又はパイプの
壁面から受ける応力により損失増(ロス増)が発生する
傾向があった。さらに、単チューブケーブルのようにス
トレートなスペーサを有する光ファイバケーブルの場
合、光ファイバケーブルの製造時あるいは敷設時などで
光ファイバケーブルが曲げられた際に、上側の光ファイ
バテープ心線が伸ばされるため光ファイバに伸び歪みが
発生する懸念があったし、また、下側の光ファイバテー
プ心線が余り、波打ち状になったり座屈したりする虞が
あった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、隅の光ファイバ素線のロス増が発生しにくく、ま
た、上側の光ファイバテープ心線が伸ばされたり、下側
の光ファイバテープ心線が波打ち状になったり座屈した
りすることがなく、しかも、光ファイバテープ心線の口
出し性と、製造が容易な光ファイバケーブルを提供する
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、複数枚の光
ファイバテープ心線が積層されてなるテープ心線積層物
をヤング率が0.1〜70kg/mm2で、伸びが10
〜60%である紫外線硬化性樹脂により一括被覆した光
ファイバユニットをスロット又はパイプ内に収容してな
る光ファイバケーブルとすることで解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】光ファイバテープ心線の積層物
(テープ心線積層物)を紫外線硬化性樹脂で一括被覆し
た光ファイバユニットをスペーサ内に収容したケーブル
構造とすることで、光ファイバユニットの被覆部分がバ
ッファ層として働き、損失増が防止でき、しかも、光フ
ァイバテープ心線の口出しが容易で、製造が容易な光フ
ァイバケーブルが得られる。また一体化することで、剛
性が向上し、上側の光ファイバテープ心線の伸びの防止
や下側の光ファイバテープ心線の座屈の防止に対して有
効になった。更に、テープ心線積層物を撚った状態で紫
外線硬化性樹脂で一括被覆/固化することにより、光フ
ァイバテープ心線が撚られている光ファイバユニットが
得られる。この光ファイバユニットを単スペーサケーブ
ルに収容することにより、上側/下側の光ファイバテー
プ心線の区別が無くなり、製造時、敷設時等における伸
び歪みの防止に対して一層有効になった。
【0007】本発明の光ファイバケーブルの一例は、図
2に示すように、複数枚の光ファイバテープ心線3が積
層されてなるテープ心線積層物4を、ヤング率が0.1
〜70kg/mm2で、伸びが10%〜60%である紫
外線硬化性樹脂からなる一括被覆層5で一括被覆した光
ファイバユニット10をパイプ15内に収容してした光
ファイバケーブルである。
【0008】光ファイバテープ心線3として、図1に示
すように、複数本の光ファイバ素線1を、紫外線硬化性
樹脂で被覆したものが挙げられる。光ファイバ素線1と
して、石英系光ファイバ等を紫外線硬化性樹脂で被覆し
たものが挙げられる。
【0009】光ファイバテープ心線3は積層されてテー
プ心線積層物4とされ、該テープ心線積層物4は、紫外
線硬化性樹脂により一括被覆されて光ファイバユニット
10とされる。
【0010】テープ心線積層物4として捻回を与えたも
のを用いる場合、捻回ピッチがあまり大きすぎると歪み
の相殺効果が得られないし、逆に小さすぎると捻回によ
るロス増が発生し易い。テープ心線積層物4をピッチ5
0〜1000mmで撚り、これを用いて光ファイバケー
ブルを製造すれば、伸び歪みがなく、且つロス増のない
光ファイバケーブルが得られる。
【0011】テープ心線積層物4を一括被覆するため
に、塗布性、硬化速度等の製造性等の点から紫外線硬化
性樹脂、特にウレタンアクリレート樹脂が好適に用いら
れる。光ファイバユニット10から光ファイバテープ心
線3を容易に取り出せるようにするために、一括被覆層
5を構成する紫外線硬化性樹脂があまり硬すぎると不都
合である。一方、あまり柔らかいとユニット化工程時或
いはケーブル化工程時等に光ファイバユニット10が破
損し易い。また、光ファイバテープ心線3の口出し性
と、光ファイバユニット10の製造工程における材料の
破損具合とを検討した結果、ヤング率が0.1〜70k
g/mm2で、伸びが10%〜60%の紫外線硬化性樹
脂をテープ心線積層物4の上に一括被覆すれば、光ファ
イバテープ心線3の口出し性と、製造性に優れた(破損
のない)光ファイバケーブルが得られることを見い出し
た。
【0012】光ファイバユニット10をスロット又はパ
イプ15内に収容することで光ファイバケーブルが得ら
れる。光ファイバケーブルとして、パイプの外側にテン
ションメンバを更に設けた構造のものが好ましい。その
一例は、図2に示すように、光ファイバユニット10が
パイプ15内に収容され、パイプ15とテンションメン
バ(抗張力材)19とがシース17により一体化されて
なるものである。他の例は、図6に示すように、光ファ
イバユニット10がパイプ15内に収容され、パイプ1
5の外側にシース17が形成され、該シース17の外側
にテンションメンバ19が添わされている構造のもので
ある。
【0013】シース17はポリエチレン等の熱可塑性樹
脂により構成できる。パイプ15としてステンレスパイ
プ等の金属製パイプが挙げられ、テンションメンバ19
として銅メッキ鋼線等の金属の線状体が挙げられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。 試験例1 図2に示す構造の試験例1の光ファイバケーブルを次の
様にして作製した。まず4本の光フアイバ素線1を並列
させ、これらの周囲に紫外線硬化性樹脂からなる被覆層
2を形成して4心の光ファイバテープ心線3(厚さは
0.3mmで、幅は1.1mm)を3枚準備した。
【0015】次に、光ファイバテープ心線3を3枚積層
しテープ心線積層物4とし、該積層物4の周囲に紫外線
硬化性樹脂液を塗布し、該樹脂液を紫外線照射により硬
化させることで、図1に示すように、テープ心線積層物
4の上に一括被覆層5が形成されてなる光ファイバユニ
ット(4心テープ3枚ユニット)10を得た。該光ファ
イバユニット10は断面円形で、外径は1.7mmであ
った。なお、前記テープ心線積層物4は捻回しなかっ
た。
【0016】前記と同じ紫外線硬化性樹脂液を別に硬化
させて得たシートの引張特性を常温(20゜C)で測定
したところ、破断伸びは25%、ヤング率は10kg/
mm 2であった。
【0017】次いで、ステンレスパイプ(内径2.8m
m)15内に前記光ファイバユニット10を挿通し、ス
テンレスパイプ15と光ファイバユニット10との空隙
にジェリー13を充填してケーブル本体16を作製し
た。次いで、該ケーブル本体16と該ケーブル本体16
の外側に位置させたテンションメンバ19との上にポリ
エチレンを押出被覆してケーブル本体16とテンション
メンバ19とを一体化するシース17を形成させること
で、図2に示す構造の単スペーサ構造の光ファイバケー
ブル30(ジェリー充填型)を得た。該光ファイバケー
ブル30は、光ファイバテープ心線3の口出し性に優れ
た。尚、ジェリー13は曲げ応力、摩擦等を緩和するた
めのものであり、ジェリー13としてグリース状のコン
パウンドを用いた。
【0018】試験例2 試験例1の光ファイバユニット10の代わりに、前記と
同じ光ファイバテープ心線3の3枚積層物を用いた以外
は、試験例1と同様にして、図3に示すように、被覆層
5を有さない光ファイバケーブルを作製した。
【0019】前記の試験例1、2の光ファイバケーブル
の特性を次のように評価した。 1)損失特性;ケーブル化後ロス、低温(−30℃)で
のロス、高温(70℃)でのロスを測定した。なお、胴
径1mのドラムに巻いた状態でロスを測定した。 2)ドラム巻き歪み特性;500mの光ファイバケーブ
ルのうち250mをドラム(その胴径1m)に巻き、残
り250mを延線し、BOTDAにて巻き歪みの度合い
を調べた。 3)解体余長:光ファイバケーブル10mを延線したの
ち解体し、光ファイバケーブル長と各光ファイバテープ
心線長とを比較した。
【0020】その結果、試験例1の光ファイバケーブル
の場合、光ファイバケーブル化後、低温、高温のいずれ
とも、最大損失増は0.1dB/km(但し、波長1.
55μmにおいて)以下であった。一方、試験例2の光
ファイバケーブルの場合、ケーブル化後及び低温で最大
0.2dB/km、高温で最大0.4dB/kmの損失
増が認められた。
【0021】なお、試験例2の光ファイバケーブルで、
0.1dB/km以上の損失がみられた光ファイバ素線
は4本で、それらは図3に示す光ファイバテープ心線3
a、3cの両端に位置する光ファイバ素線1であった。
【0022】一方、ドラム巻き時の歪みについては、試
験例2の光ファイバケーブルの光ファイバテープ心線3
cにおいて0.05%程度の伸び歪みが認められ、試験
例2の他の光ファイバテープ心線3a、3b及び試験例
1の光ファイバケーブルの光ファイバテープ心線3にお
いていずれも0.02%以下の伸び歪みが認められた
が、いずれも問題となるレベルではなかった。
【0023】このように試験例2の光ファイバテープ心
線3cの伸び歪みが大きかった原因は、ドラム巻きの際
に光ファイバケーブルの中立点よりも光ファイバテープ
心線3cの中立点が外側にあったためであると推定され
る。また、試験例2の光ファイバテープ心線3aはドラ
ム巻きにより余長が発生し、光ファイバテープ心線3a
の外観が多少波打ち状になっていた。
【0024】ケーブル化後に各光ファイバテープ心線の
余長を調べが、試験例1においては、いずれの光ファイ
バテープ心線3ともプラス余長側に0.00〜0.02
%であったのに対し、試験例2においては、上側の光フ
ァイバテープ心線3aがプラス0.03%、中間の光フ
ァイバテープ心線3bがプラス0.04%、下側の光フ
ァイバテープ心線3cがマイナス0.02%と、ばらつ
きが大きかった。このばらつきの原因として、試験例2
の光ファイバケーブルは一括被覆層5を有さないので、
光ファイバテープ心線がそれぞれバラバラの状態でパイ
プ15に挿入されケーブル化されたため、余長の入り方
に差異が発生したためと推定される。
【0025】試験例3 試験例1と同じ光ファイバテープ心線3の4枚を積層し
たテープ心線積層物をピッチ300mmで捻回した。捻
回したテープ心線積層物の上に、試験例1と同様に、紫
外線硬化性樹脂を一括被覆することで、図4(a)に示
す構造を有する光ファイバユニット(4心テープ4枚ユ
ニットでテープ心線積層物が捻回されているもの)10
を作製した。外径は2.1mmであった。また、試験例
1と同じ光ファイバテープ心線3の4枚を積層してテー
プ心線積層物とし、該テープ心線積層物を捻回しない
で、テープ心線積層物の上に、試験例1と同様に、紫外
線硬化性樹脂を一括被覆することで、図4(a)に示す
構造を有する光ファイバユニット(4心テープ4枚ユニ
ットでテープ心線積層物が捻回されていないもの)10
を作製した。外径は2.1mmであった。以上の2種の
光ファイバユニット10のそれぞれを用いて、試験例1
と同様にして、図2に示す構造を持つ光ファイバケーブ
ルを2種(テープ心線積層物が捻回されているものと捻
回されていないもの)作製した。
【0026】試験例4 光ファイバテープ心線3をそれぞれ5枚積層してテープ
心線積層物とした後、試験例3と同様にして、図4
(b)に示す構造を有する光ファイバユニット(4心テ
ープ5枚ユニットで、外径2.3mm)の2種(テープ
心線積層物が捻回されているものと捻回されていないも
の)を作製した。そして、該2種の光ファイバユニット
を用いて試験例3と同様にして光ファイバケーブルを2
種作製した。
【0027】試験例5 光ファイバテープ心線3をそれぞれ6枚積層してテープ
心線積層物とした後、試験例3と同様にして、図4
(c)に示す構造を有する光ファイバユニット(4心テ
ープ6枚ユニットで、外径2.5mm)の2種(テープ
心線積層物が捻回されているものと捻回されていないも
の)を作製した。そして、該2種の光ファイバユニット
を用いて試験例3と同様にして光ファイバケーブルを2
種作製した。
【0028】次いで、試験例3〜5の光ファイバケーブ
ルの性能を、試験例1、2と同様に測定したところ、テ
ープ心線積層物が撚られているタイプの、試験例3〜5
の光ファイバケーブルにおいては、いずれの光ファイバ
テープ心線3も損失増は0.02dB/km以下と良好
な損失特性を有していた。また、これらのいずれの光フ
ァイバテープ心線3とも伸び歪みは0.05%以下であ
った。
【0029】一方、テープ心線積層物が撚られていない
タイプの、試験例3〜5の光ファイバケーブルにおいて
は、試験例3(テープ4枚ユニット)についてはロス増
0.05dB/km以下、最大伸び歪み0.05%以下
と良好な特性であったが、試験例4(テープ5枚ユニッ
ト)、試験例5(テープ6枚ユニット)では上側の光フ
ァイバテープ心線3で0.1%程度の伸び歪みが観測さ
れた。一方、損失増はケーブル化後、高温、低温で0.
05dB/km以下と良好であった。以上の結果から、
UV樹脂でユニット化することによって、撚り無しでも
良好な特性が得られることが確認された。また、撚りを
入れることによって、更に良好な特性が得られることが
確認された。
【0030】試験例6 図5に示すように、テープ心線積層物(捻回有り)を一
括被覆した光ファイバユニット10を用いたケーブル本
体(ケーブル本体A、C)と、一括被覆されていないテ
ープ心線積層物を用いた光ファイバケーブル本体(ケー
ブル本体B、D)とを、中心テンションメンバ19の周
りに集合した光ファイバケーブル30を作製した。各ケ
ーブル本体は次の通りである。ケーブル本体A、C;4
心光ファイバテープ心線3の3枚を積層したテープ心線
積層物をピッチ300mmで捻回し、次いで、試験例1
と同様に、紫外線硬化性樹脂を一括被覆して得た光ファ
イバユニット10をPBT(ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂)製のパイプ15内に収容し、該パイプ15と光
ファイバユニット10との間の空隙にジェリーを充填し
た光ファイバケーブル本体がケーブル本体Aである。4
心光ファイバテープ心線3の3枚を積層したテープ心線
積層物の代わりに、4枚を積層したテープ心線積層物を
用い、他はケーブル本体Aと同様にして作製したものが
ケーブル本体Cである。ケーブル本体B、D;4心光フ
ァイバテープ心線3の3枚積層物を一括被覆しないでそ
のままPBTパイプ15内に配し、管内の空隙にジェリ
ーを充填したものがケーブル本体Bである。4枚積層物
を用いて得た光ファイバケーブル本体がケーブル本体D
である。
【0031】次いで、前記のケーブル本体A〜Dについ
て、試験例1、2と同様に性能を測定したところ、ケー
ブル本体A、Cについてはいずれの光ファイバ素線1と
も損失増が認められなかったが、ケーブル本体Bについ
ては、低温時において4隅の光ファイバ素線1で若干
(最大0.08dB/km、但し波長1.55μmにお
いて)の損失増が見られた。また、ケーブル本体Dにお
いてもやはり低温時(ー30゜C)で4隅の光ファイバ
素線1で最大0.3dB/kmの損失増が見られた。
【0032】このとき(低温時)の光ファイバケーブル
本体の状態を観察したところ、ケーブル本体B、Dにお
いては光ファイバテープ心線3a〜3dがパイプ15内
で蛇行しており、4隅の光ファイバ素線1の部分がパイ
プ15の壁に押しつけられていた。一方、ケーブル本体
A、Cにおいてはこのような蛇行は見られなかった。こ
の蛇行の原因はパイプ15と光ファイバテープ心線3と
の材質差に起因する線膨張係数の違いによると推定され
る。以上の試験例6から、テープ心線積層物を紫外線硬
化性樹脂により一括被覆した光ファイバユニット10を
用いれば、剛性が増加し、パイプ材の低温収縮力に対す
る耐性が向上し、このために光ファイバテープ心線3に
蛇行が生じなかったと推定される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ス増が発生し難く、光ファイバテープ心線が伸ばされた
り、波打ち状になったり座屈したりする虞がなく、しか
も光ファイバテープ心線の口出し性と、製造が容易な光
ファイバケーブルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ファイバユニットの例を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明の光ファイバケーブルの例を示す断面
図である。
【図3】 光ファイバケーブルの従来例を示す断面図で
ある。
【図4】 光ファイバユニットの例を示す断面図であっ
て、(a)は4心テープ4枚ユニット、(b)は4心テ
ープ5枚ユニット、(c)は4心テープ6枚ユニットを
示す。
【図5】 光ファイバユニットを用いたケーブル本体と
一括被覆されていないテープ心線積層物を用いたケーブ
ル本体とをテンションメンバの周りに集合した光ファイ
バケーブルを示す断面図である。
【図6】 本発明の光ファイバケーブルの他の例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1・・光ファイバ素線、2・・被覆層、3、3a、3
b、3c、3d・・光ファイバテープ心線、4・・テー
プ心線積層物、5・・一括被覆層、10・・光ファイバ
ユニット、13・・ジェリー、15・・パイプ、16・
・ケーブル本体、17・・シース、19・・テンション
メンバ、30・・光ファイバケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 子安 修 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 小見山 日出男 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の光ファイバテープ心線が積層さ
    れてなるテープ心線積層物をヤング率が0.1〜70k
    g/mm2で、伸びが10〜60%である紫外線硬化性
    樹脂により一括被覆した光ファイバユニットをスロット
    又はパイプ内に収容してなる光ファイバケーブル。
  2. 【請求項2】 テープ心線積層物がピッチ50〜100
    0mmで撚られていることを特徴とする請求項1記載の
    光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 パイプの外側にテンションメンバが設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ
    ケーブル。
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