JPH08262296A - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

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JPH08262296A
JPH08262296A JP7063915A JP6391595A JPH08262296A JP H08262296 A JPH08262296 A JP H08262296A JP 7063915 A JP7063915 A JP 7063915A JP 6391595 A JP6391595 A JP 6391595A JP H08262296 A JPH08262296 A JP H08262296A
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JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
slot rod
fiber cable
protective sheath
cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP7063915A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Yasuoka
太郎 安岡
Kazuo Imamura
一雄 今村
Tetsuya Takeda
哲也 竹田
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08262296A publication Critical patent/JPH08262296A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度多心スロット型の光ファイバケーブル
において、従来に比較して可撓性を十分に向上させる。 【構成】 テンションメンバ4は外径が2mm以下の鋼撚
線で構成され、保護シース12は低温の環境下において
もヤング率の小さいポリ塩化ビニル樹脂で構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる高密度多心ス
ロット型の光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバケーブルの構造とし
ては、光ファイバ心線を撚り合わて集合するストランド
型のものや、溝(スロット)内に光ファイバ心線を収納す
るスロット型のものなどがある。
【0003】前者のストランド型のものは、メタルケー
ブルと同様の製造が可能で、また、ケーブル全体として
可撓性があるなどの利点がある反面、高密度化には制限
がある。
【0004】一方、後者のスロット型のものは、光ファ
イバ心線の高密度化が可能であって多くの情報を伝送で
きるため、長距離伝送用として利点がある反面、従来の
ものは、光ファイバ心線の保護に重点が置かれていたた
めに、可撓性が不十分である。すなわち、換言すれば、
スロット型のものは、ケーブルを曲げにくくして、光フ
ァイバ心線を保護するようにした構造といえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、スロ
ット型のものでも、計測用や制御用として、ケーブルの
巻き取りや繰り出しを行える構造のものが要求されてき
つつある。
【0006】ところが、上述のように、従来のスロット
型の光ファイバケーブルは、可撓性が不足しているため
に、現況の要求に十分に応えられない状態にある。
【0007】そこで、本発明においては、高密度多心ス
ロット型の光ファイバケーブルにおいて、従来に比較し
て可撓性を十分に向上させることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
達成するために、複数の光ファイバ素線が並列配置され
た状態で被覆体で一体に被覆してなるテープ心線が、ス
ロットロッドの外周面の複数箇所に形成された溝内にそ
れぞれ積層して収納され、また、スロットロッドの中心
にはテンションメンバが配置され、さらに、このスロッ
トロッドの表面には前記溝を閉鎖する状態で保護シース
が設けられている光ファイバケーブルにおいて、次の構
成を採る。
【0009】すなわち、本発明では、テンションメンバ
は外径が2mm以下の鋼撚線で構成され、保護シースは低
温の環境下においてもヤング率の小さいポリ塩化ビニル
樹脂で構成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成において、テンションメンバの外径が
小さくてかつ強度と可撓性がある鋼撚線を使用し、さら
に、保護シースも低温化でヤング率の小さいポリ塩化ビ
ニル樹脂を素材として使用しているから、ケーブル全体
としての可撓性が、従来に比較して大幅に向上する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る光ファイバケ
ーブルの断面図である。
【0012】この実施例の光ファイバケーブル1は、ケ
ーブル全体の外径が約14.2mmであって、ポリエチレ
ン樹脂でできた外径が約9.2mmのスロットロッド2を
備える。
【0013】このスロットロッド2の中心には、全体の
外径が1.18mmの鋼撚線からなるテンションメンバ4
が埋設されており、この鋼撚線は、0.4mmの鋼線を7
本撚りして構成されている。
【0014】また、スロットロッド2の外周面の複数箇
所(この例では5カ所)には、軸方向に沿って螺旋状ある
いはSZ状に溝6が形成されている。そして、各溝6内
にはテープ心線8が本例では5層にわたって積層されて
収納されている。
【0015】さらに、このスロットロッド2の表面に
は、溝6を閉鎖する状態でプラスチックテープを約0.
5mmの厚さに巻回した押巻層10が、さらに、この押巻
層10の上には、耐寒柔軟ポリ塩化ビニル樹脂でできた
厚さ約2mmの保護シース12が設けられている。
【0016】なお、14は溝6の位置を特定するための
トレーサマークである。
【0017】上記のテープ心線8は、図2に示すよう
に、コアとクラッドからなる石英系GI型(グレーデッ
ドインデックス型)の光ファイバ素線16を備え、この
光ファイバ素線16の上に紫外線硬化型樹脂からなる一
次被覆層18を形成して外径が約0.25mmのファイバ
心線20とし、このファイバ心線20の複数本(本例で
は4本)を並列配置した状態で、同じく紫外線硬化型樹
脂からなる二次被覆層22を被覆することで一体化され
ており、このテープ心線8は、横が約1.1mm、縦が約
0.4mmの長楕円形状となっている。
【0018】表1に図1の構成の光ファイバケーブル1
の仕様を、また、表2にこの光ファイバケーブル1の機
械的特性を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】また、図1の光ファイバケーブル1の保護
シース12の材料である耐寒柔軟ポリ塩化ビニル樹脂
と、従来の保護シースとして使用されているポリエチレ
ン樹脂との温度によるヤング率の変化を調べた結果を表
3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】この表3から分かるように、この実施例の
保護シース12の材料である耐寒柔軟ポリ塩化ビニル樹
脂は、ヤング率が常温でも十分小さく、しかも、低温に
なってもヤング率が微増するに留まるのに対して、従来
使用されているポリエチレン樹脂では、常温でもヤング
率が大きく、かつ、低温になるほどヤング率が加速的に
増大する。つまり、本実施例の耐寒柔軟ポリ塩化ビニル
樹脂は、常温から低温に至るまで柔軟で可撓性に優れて
いる。
【0024】この実施例の光ファイバケーブル1を従来
品と比較するために、捻回特性および屈曲特性を調べ
た。
【0025】捻回試験および屈曲試験は、表4に示す条
件で行った。従来品としては、ケーブル外径が約15.
5mm、テンションメンバの外径が約2.6mmの単鋼線で
あり、保護シースがポリエチレン樹脂である。その他の
構成は基本的にこの実施例の光ファイバケーブル1と同
様のものである。
【0026】
【表4】
【0027】なお、屈曲特性は、図3に示すように、直
径が300mmの心金30に光ファイバケーブル1を90
°屈曲させた状態で押し当てて試験を行っている。
【0028】捻回特性および屈曲特性を調べた結果を表
5に示す。
【0029】
【表5】
【0030】表5において、伝送損失変動は、スロット
ロッド2の各溝6内に積層状態で収納されている各テー
プ心線8を折り返して直列に接続し、捻回試験中および
屈曲試験中の伝送損失変動値をそれぞれ測定したもので
ある。なお、測定波長λは850nmである。
【0031】この表5からも分かるように、この実施例
の光ファイバケーブル1は、従来品に比べて捻回特性お
よび屈曲特性がいずれも優れている。
【0032】さらに、この実施例の光ファイバケーブル
1を従来品と比較するために、曲げ剛性を調べた結果を
表6に示す。
【0033】
【表6】
【0034】曲げ剛性の試験は、図4に示すように、長
さ1.6mの光ファイバケーブル1の一端を圧縮試験機に
取り付けて固定端とし、ケーブル1の自由端側を固定端
側に向けて水平方向に荷重(F)を加えて、これにより生
じる変位(d)を測定し、荷重−変位曲線の微小変形領域
の傾き(K)から、次式によって曲げ剛性EIを求めたも
のである。
【0035】F=2EId/πr3 よって、 EI=(F/d)・(πr3/2) ここに、F/d=K(微小変形領域の傾き)とすると、 EI=K・πr3/2 この表6からも分かるように、この実施例の光ファイバ
ケーブル1は、従来品に比べて曲げ剛性が極めて小さ
い。
【0036】このように、本実施例の光ファイバケーブ
ル1は、テンションメンバ4として全体の外径が小さく
てかつ強度と可撓性がある鋼撚線を使用しており、ま
た、保護シース12も低温化でヤング率の小さいポリ塩
化ビニル樹脂を素材として使用しているから、ケーブル
全体としての可撓性が、従来に比較して大幅に向上して
いることが理解される。
【0037】なお、上記の実施例では、光ファイバ素線
16はGI型のものを使用しているが、SM型や高NA
タイプのGI型のものでもよい。また、テンションメン
バ4は、19本撚りの鋼線からなる外径が約2.0mmの
鋼撚線であっても、この実施例のものと同程度の特性が
得られる。さらに、テンションメンバ4の外径が約2.
0mm以下であれば、保護シース12の厚さは幾分大きく
なっても十分な特性を維持することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0039】(1) このスロット型の光ファイバケーブ
ルは、テンションメンバの外径が小さくてかつ強度と可
撓性がある鋼撚線が使用され、さらに、保護シースも低
温化でヤング率の小さいポリ塩化ビニル樹脂を素材とし
て使用しているから、ケーブル全体としての可撓性が、
従来に比較して大幅に向上する。
【0040】(2) このため、高密度多心による多情報
の伝送が可能であるというスロット型の利点を備えると
ともに、計測用や制御用として、ケーブルの巻き取りや
繰り出しを行えるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光ファイバケーブルの構
造を示す断面図である。
【図2】図1の光ファイバケーブルを構成するテープ心
線を示す断面図である。
【図3】屈曲特性を調べるための試験方法の説明図であ
る。
【図4】曲げ剛性の試験方法の説明図である。
【符号の説明】
1…光ファイバケーブル、2…スロットロッド、4…テ
ンションメンバ、6…溝、8…テープ心線、10…押巻
層、12…保護シース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバ素線が並列配置された
    状態で被覆体で一体に被覆してなるテープ心線が、スロ
    ットロッドの外周面の複数箇所に形成された溝内にそれ
    ぞれ積層して収納され、また、スロットロッドの中心に
    はテンションメンバが配置され、さらに、このスロット
    ロッドの表面には前記溝を閉鎖する状態で保護シースが
    設けられている光ファイバケーブルにおいて、 前記テンションメンバは外径が2mm以下の鋼撚線で構成
    され、保護シースは低温の環境下においてもヤング率の
    小さいポリ塩化ビニル樹脂で構成されていることを特徴
    とする光ファイバケーブル。
JP7063915A 1995-03-23 1995-03-23 光ファイバケーブル Pending JPH08262296A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1986000907A1 (en) * 1984-07-23 1986-02-13 Schering Aktiengesellschaft Berlin Und Bergkamen Process for the manufacture of 6alpha-methyl steroids
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CN115415699A (zh) * 2022-09-14 2022-12-02 山东索力得焊材股份有限公司 一种高强度耐低温实芯焊丝及其自动化生产设备以及生产方法

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