JP2009053615A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】中間後分岐の際に、スロットコアの溝内の光ファイバを傷つけることなく、光ファイバの口出し作業を容易に行う。
【解決手段】光ファイバケーブル1は、光ファイバ3を内部に収納する1つの溝5を備えたスロットコア7と、このスロットコア7の周囲を被覆するシース9と、を備える。光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面において、前記溝5の開口部11の側のシース厚が最大シース厚となると共に前記溝5の開口部11の側と反対側のシース厚が最小シース厚となる構成である。前記溝の開口部側と反対側のスロットコア内に少なくとも1つの抗張力体13を埋設し、前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に少なくとも1つの剛直線材15を埋設し、この剛直線材15は抗張力体13からシース9の表面までの厚さより小さい位置に配設する。剛直線材15は抗張力体13の切断強度より小さい。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバケーブルに関し、特に光ファイバをスロットコアの内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアの周囲をシースで被覆している1溝スロットコア型の光ファイバケーブルであって、中間後分岐の際に前記溝内の光ファイバを傷つけることなく、光ファイバの口出し作業を容易に行える光ファイバケーブルに関する。
従来の光ファイバケーブルとしては、特許文献1に示されているように、光ファイバを内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアの周囲をシースで被覆している1溝スロットコア型の光ファイバケーブルであって、2本の抗張力体が溝の深さ方向に対して直交する方向で溝を挟んで両側に配置しているので、ケーブル曲げ中立線は溝の深さ方向に対して直交する方向であり、光ファイバが溝の内部のケーブル中心に位置してケーブル曲げ中立線に配設された構造である。
また、特許文献2の光ファイバケーブルは、光ファイバテープ心線の歪みを緩和する1溝スロットコア型光ファイバケーブルであり、2本の抗張力体が溝の深さ方向に対して直交する方向で溝を挟んで両側に配置しているので、ケーブル曲げ中立線は溝の深さ方向に対して直交する方向であり、光ファイバが溝のケーブル中心付近に配設された構造である。
実開平6−50009号公報 特開平8−211261号公報
ところで、上述した従来の特許文献1及び特許文献2の光ファイバケーブルにおいては、ケーブル曲げ中立線が溝の深さ方向に対して直交する方向であり、光ファイバが溝のケーブル中心に位置し、ケーブル曲げ中立線に配設した構造であるので、溝の深さはケーブル中心より深くする必要があるため、スロットコアの強度が低下する。また、光ファイバは溝の深さ方向に自由度があるので、光ファイバを溝の深さ方向でケーブル中心に配置することが必ずしも容易ではなく、光ファイバがケーブル曲げ中立線から外れることがある。この場合、光ファイバに伸び歪みがかかったり、逆に光ファイバが溝の内部で蛇行したりするという問題点があった。
この発明は、中間後分岐の際に、スロットコアの溝内の光ファイバを傷つけることなく、光ファイバの口出し作業を容易に行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明の光ファイバケーブルは、光ファイバを内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えると共に、このシースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした偏心シース構造である光ファイバケーブルにおいて、
光ファイバケーブルの長手方向に垂直な断面において、前記溝の開口部側のシース厚が最大シース厚に、前記溝の開口部側と反対側のシース厚が最小シース厚にすべく形成され、前記溝の開口部側と反対側のスロットコア内に少なくとも1つの抗張力体を埋設し、前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に少なくとも1つの剛直線材を埋設し、この剛直線材は前記抗張力体からシース表面までの厚さより小さい位置に位置せしめると共に、前記剛直線材の切断強度を前記抗張力体の切断強度より小さく構成したことを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記剛直線材の断面形状は、円形又は楕円形状であることが好ましい。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記シースは、前記最大シース厚の部分の外周表面から外側へ突出する突部を設けており、前記剛直線材は、前記突部の内部に配設されていることが好ましい。
この発明の光ファイバケーブルは、光ファイバを内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えると共に、このシースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした偏心シース構造である光ファイバケーブルにおいて、
光ファイバケーブルの長手方向に垂直な断面において、前記溝の開口部側のシース厚が最大シース厚に、前記溝の開口部側と反対側のシース厚が最小シース厚にすべく形成され、前記溝の開口部側と反対側のスロットコア内に少なくとも1つの抗張力体を埋設し、少なくとも1つの剛直線材を一体化したテープ状部材が前記剛直線材を前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に位置するように前記溝の開口部に縦添えすると共に、前記剛直線材の切断強度を前記抗張力体の切断強度より小さく構成したことを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、スロットコアの溝の開口部側と反対側のスロットコア内に抗張力体を埋設し、前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に剛直線材を埋設し、前記剛直線材の切断強度が抗張力体の切断強度より小さく、刃物で容易に切断可能であり、かつ、剛直線材の実装位置が抗張力体の外接円より外側であるので、光ファイバ口出し時に、剛直線材を含むシースを一体的に容易に切除することができ、シースの切断面に光ファイバが接触しても、光ファイバに外傷を与えることが無く、光ファイバ口出し作業を容易に行うことができる。
また、この発明によれば、剛直線材を一体化したテープ状部材が前記剛直線材を前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に位置するように前記スロットコアの溝の開口部に縦添えし、前記テープ状部材の剛直線材の切断強度が前記抗張力体の切断強度より小さく、刃物で容易に切断可能であるので、光ファイバ口出し時に、テープ状部材の剛直線材を容易に切除することができ、光ファイバ口出し作業を容易に行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1を参照するに、第1の実施の形態に係る光ファイバケーブル1は1溝スロット型の光ファイバケーブルであり、基本的には、光ファイバ3を内部に収納するための1つの溝5を備えたスロットコア7と、このスロットコア7の周囲を被覆するシース9と、を備えており、上記のシース9は例えばポリエチレン樹脂などの樹脂からなり、溝5の開口部11の側のシース厚が溝5の開口部11の側と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした偏心シース構造としている。
より詳しくは、光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面において、前記溝5の開口部11側のシース厚が最大シース厚となると共に前記溝5の開口部11側と反対側のシース厚が最小シース厚となる。
上記構成の1溝スロット型の光ファイバケーブル1にあって、光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面においてケーブル中心Cを通り前記溝5の開口部11の中央を結ぶ方向をY軸とし、ケーブル中心Cを通り前記Y軸に直交する方向をX軸としたとき、前記Y軸がケーブル曲げ中立線となるように少なくとも1本の抗張力体13を前記溝5の開口部11の側と反対側のシロットコア7内にY軸上に配設し、かつ、少なくとも1本の剛直線材15を前記溝5の開口部11の側のシース9内にY軸上に配設している。すなわち、抗張力体13と剛直線材15とからなる2本以上の複数の線条体がY軸上の図1において上下に配置されることにより、必然的にY軸がケーブル曲げ中立線となる。
しかも、前記剛直線材15の切断強度は、前記抗張力体13の切断強度より小さく構成されている。例えば、抗張力体13としては、鋼線やFRPなどを用いることができる。一方、剛直線材15としては、パイプカッタや専用のシースカッタ等の切断刃で容易に切断可能な剛直なプラスチック材料が用いられている。
この第1の実施の形態では、1本の抗張力体13がスロットコア7のY軸上に配置されると共に、1本の剛直線材15が前記溝5の開口部11の側のシース9内のY軸上に配置されている。しかも、上記の剛直線材15の実装位置、つまり剛直線材15の外周面からシース9の表面までの厚さTは、前記抗張力体13の外周面からシース9の表面までの厚さTより小さい位置に配設されている。
また、この実施の形態ではスロットコア7の溝5が断面円形であるが、溝5の断面形状は断面円形に限定されるものではない。この溝5の内部に一又は複数の光ファイバ3が収納されるもので、図1では光ファイバ3としては、合計10枚の光ファイバテープ心線が収納されている。なお、光ファイバ3が溝5の内部に収納されるとき、光ファイバ3の周囲は空隙であっても、あるいは緩衝材が介在されていても良い。このいずれの場合でも、溝5内に収納する光ファイバ3の位置は前記Y軸にほぼ一致するように配設されていることが望ましい。
なお、光ファイバ3としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線などが用いられる。
上記構成により、この第1の実施の形態の光ファイバケーブル1の作用、効果を説明する。
光ファイバケーブル1の曲げ方向が規定されることについて説明すると、抗張力体13と剛直線材15との2本の線条体の関係で、抗張力体13と剛直線材15を結ぶY軸上をケーブル曲げ中立線にしてX軸上の曲げ中心から任意の曲率半径でX軸方向の曲がり(図1において横曲げ)となる。
ちなみに、例えばケーブル中心Cを通るX軸をケーブル曲げ中立線にして、Y軸上の曲げ中心から曲率半径でY軸方向に曲げ(図1において縦曲げ)ようとしても、実際には2本の抗張力体13と剛直線材15との関係で上記の縦曲げは生じ難いものである。
したがって、光ファイバケーブル1は、ケーブル曲げ方向が溝5の深さ方向のY軸に対して90°の角度をなす方向にのみ規制されるので、光ファイバ3の実装位置はケーブル曲げ中立線の位置(Y軸)にほぼ一致させることができる。
一般的に、光ファイバケーブル1の断面方向では、曲げの曲率半径の大きい側(曲げの外側)の光ファイバ3は伸び、逆に曲げの曲率半径の小さい側(曲げの外側)の光ファイバ3は縮むので、マクロベンドが発生し、伝送損失の増加が生じるのであるが、この第1の実施の形態では、光ファイバケーブル1がX軸方向に曲げられても、光ファイバ3がケーブル曲げ中立線となるY軸上にほぼ一致しているので、光ファイバ3には伸縮が生じないことになる。
その結果、光ファイバ3に伸び歪を印加することや、光ファイバ3の余りによる蛇行を防ぐことが可能となるので、光ファイバ3の伸び歪の低減のために溝5の内部に光ファイバ3の余長を確保したり、また、光ファイバ3の蛇行による損失増加を防ぐためにクリアランスを大きく設計したりする必要がないことから、良好な伝送特性のある細径ケーブル設計を達成することができる。
また、溝5の開口部11の側のシース厚が溝5の開口部11の側と反対側のシース厚より相対的に厚いので、この部分の機械的強度が補填されているため、外力が作用しても溝5の内部の光ファイバ3の損傷を防ぐことができる。しかも、溝5の開口部11の側と反対側のシース厚が薄い部分の機械的強度は、溝5の開口部11の側と反対側のスロットコア7の底部で補填されることになる。
また、中間後分岐などで、光ファイバケーブル1から光ファイバ3の口出しを行うことについて説明すると、偏肉のシース9の内部に実装される剛直線材15は、パイプカッタや専用のシースカッタ等の切断刃で容易に切断可能な剛直なプラスチック材料が用いられているので、シース切断の際にはシース9と剛直線材15が一体となって容易に安全に切断することができる。さらに、切断刃による切断面も鋭利ではなくなるので、シース9が切断されるままの状態で、光ファイバ3がシース9の切断面に触れても、光ファイバ3が断線すること無く安全な口出し作業を行うことができる。
その理由は、シース9を除去するために切断刃にて光ファイバケーブル1を輪切りにする際に、剛直線材15の表面にも傷(クラック)が入るので、前記傷(クラック)が起点となって曲げや捻回などの外力で剛直線材15を容易に破断することができるからである。
さらに、剛直線材15の実装位置からシース9の表面までの厚さTが抗張力体13からシース9の表面までの厚さTより小さい位置に規定されることで(T≦T)、剛直線材15に確実に傷(クラック)を入れることができる。例えば、シース9を輪切りする際に、パイプカッタや専用のシースカッタ等の切断刃を用いると、この切断刃は光ファイバケーブル1と同心円状で回転してシース9を輪切りにするので、回転する切断刃をシース9の中心に向けて前進させると、図1の二点鎖線の切断線CLに示されているように、切断刃はスロットコア7の内部の抗張力体13の表面で止まり、つまり、抗張力体13の外接円の切断線CLより中心方向に進入することはない。
そこで、もし、剛直線材15の実装位置までの厚さTが、シース9の表面から抗張力体13までの距離Tより円周方向で内側に、つまり図1の二点鎖線の切断線CLの外接円内に実装された場合は、切断刃が剛直線材15まで達しないために、剛直線材15を切断することができない。
一方、前述したように、剛直線材15からシース9の表面までの厚さTが抗張力体13からシース9の表面までの厚さTよりも円周方向で外側に実装された場合は、切断刃が剛直線材15に到達して剛直線材15の一部に確実に傷(クラック)を入れることができるので剛直線材15を容易に除去可能となる。
以上のことから、剛直線材15は、上記のT≦Tが成り立つ位置に実装することで、切断刃が確実に剛直線材15に入るので、安全にシース9を除去することが可能となる。
さらに、この第1の実施の形態で、上記のように剛直線材15が用いられたことによる効果をさらに説明する。もし、この実施の形態のように剛直線材15ではなく、抗張力体13のような線条体が用いられた場合は、光ファイバケーブル1の曲げ方向を規定するという点では十分であるが、光ファイバ口出し又は中間後分岐の際に、溝5の開口部11の側のシース9内の前記抗張力体13を切断することが困難となり、逆に作業性を悪化させる要因となる。
この場合は、シース9内の前記抗張力体13を切断するために、鋭利な刃物で何度か傷を入れるか、あるいはニッパなどの切断工具によりシース9もろとも切断する方法がある。
しかし、前者の方法では、力強く刃が入るために、前記抗張力体13の切断と同時に勢い余ってスロットコア7にまで刃が入り、場合によっては光ファイバ3まで傷が入り、断線に至る可能性がある。
後者のニッパなどの切断工具の場合でも、その切断量が不明確であるために、誤って光ファイバ3を切断する可能性がある。さらに、抗張力体13として鋼線を用いた場合は、シース9の端末部で鋼線の切断面のエッジが光ファイバ3と接触し、光ファイバ3に外傷を与え、場合によっては断線に至る可能性が生じてくる。これを防ぐためには、光ファイバ口出し時または中間後分岐作業時に、前記鋼線の切断面を保護するなどの新たな処理作業が必要となるので、接続作業の効率化を阻害する要因となってしまう。
しかし、この実施の形態では、抗張力体13の切断強度より小さい切断強度を有する剛直線材15が、溝5の開口部11の側のシース9の最大シース厚の部分内に、すなわちY軸上あるいはその近傍に配設されているので、中間後分岐の際に、剛直線材15をシース9と共に容易に切断することができ、スロットコア7の溝5内の光ファイバ3を傷つけることなく、光ファイバ口出し作業を容易に行うことができる。
次に、この発明の第2の実施の形態の光ファイバケーブル17について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の光ファイバケーブル1とほぼ同様であるので、主として異なる部分のみを説明し、同様の部材は同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図2(A)、(B)を参照するに、この光ファイバケーブル17が前述した光ファイバケーブル1と異なる点は、剛直線材15が楕円形状であることにある。図2(A)において、剛直線材15の断面形状が横型の楕円を、図2(B)において、剛直線材15の断面形状が縦型の楕円を示している。なお、剛直線材15の断面形状は、長方形などの矩形状、あるいは、その他の断面形状であっても良い。その他の構成並びに効果は図1と同様である。
次に、この発明の第3の実施の形態の光ファイバケーブル19について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の光ファイバケーブル1とほぼ同様であるので、主として異なる部分のみを説明し、同様の部材は同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図3を参照するに、この光ファイバケーブル19が前述した光ファイバケーブル1と異なる点は、ここでは2本の剛直線材15が図3においてY軸の近傍すなわち、Y軸を挟んで左右両側のY軸の近傍でシース9の内部に実装されていることにある。なお、剛直線材15は、3本以上の複数本であっても、またY軸上に配置されていても良い。その他の構成並びに効果は図1と同様である。
次に、この発明の第4の実施の形態の光ファイバケーブル21について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の光ファイバケーブル1とほぼ同様であるので、主として異なる部分のみを説明し、同様の部材は同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図4を参照するに、この光ファイバケーブル21が前述した光ファイバケーブル1と異なる点は、前記シース9には、最大シース厚の部分の外周表面から外側へ、すなわち、シース9の外周表面から図4においてY軸方向の上方に突出する突部23が設けられており、前記剛直線材15は、前記突部23の内部に配設したことにある。前記突部23は外部から目視で確認できるので、中間後分岐作業の際には、突部23をニッパ等の切断工具で切断することで剛直線材15を容易に切除でき、しかも、シース厚が厚い側に突部23を設けているために、ニッパなどの切断工具で切断してもスロットコア7にまで刃が入ることがないので、誤って光ファイバ3を切断することはない。その他の構成並びに効果は図1と同様である。
次に、この発明の第5の実施の形態の光ファイバケーブル25について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の光ファイバケーブル1とほぼ同様であるので、主として異なる部分のみを説明し、同様の部材は同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5を参照するに、この光ファイバケーブル25が前述した光ファイバケーブル1と異なる点は、剛直線材15を一体化したテープ状部材27(剛直線材15がテープ状部材27内にある)がスロットコア7の溝5の開口部11に縦添えされており、しかも、前記剛直線材15がシース9の最大シース厚の部分に該当するY軸上に、あるいはY軸の近傍に位置するように配置されている。
したがって、スロットコア7の溝5の開口部11の側のシース9を切断しても、テープ状部材27があるので、切断工具などの刃がテープ状部材27より以上に深く入らないように光ファイバ3が保護されることになる。しかも、テープ状部材27に一体化した剛直線材15は容易に切断することができる。
なお、2本以上の剛直線材15がテープ状部材27に一体化されていても良い。また、テープ状部材27に一体化された剛直線材15の位置は、上記の理由で光ファイバ3がテープ状部材27によって保護されるので、前述した第1の実施の形態のようには限定されない。つまり、剛直線材15からシース9の表面までの厚さは、前記抗張力体13からシース9の表面までの厚さより大きくても小さくても良い。その他の構成並びに効果は図1と同様である。
この発明の第1の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。 (A)、(B)はこの発明の第2の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。 この発明の第3の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。 この発明の第4の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。 この発明の第5の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
符号の説明
1 光ファイバケーブル(第1の実施の形態の)
3 光ファイバ
5 溝
7 スロットコア
9 シース
11 開口部
13 抗張力体
15 剛直線材
17 光ファイバケーブル(第2の実施の形態の)
19 光ファイバケーブル(第3の実施の形態の)
21 光ファイバケーブル(第4の実施の形態の)
23 突部
25 光ファイバケーブル(第5の実施の形態の)
27 テープ状部材
C ケーブル中心
CL 切断線
剛直線材からシース表面までの厚さ
抗張力体からシース表面までの距離

Claims (4)

  1. 光ファイバを内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えると共に、このシースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした偏心シース構造である光ファイバケーブルにおいて、
    光ファイバケーブルの長手方向に垂直な断面において、前記溝の開口部側のシース厚が最大シース厚に、前記溝の開口部側と反対側のシース厚が最小シース厚にすべく形成され、前記溝の開口部側と反対側のスロットコア内に少なくとも1つの抗張力体を埋設し、前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に少なくとも1つの剛直線材を埋設し、この剛直線材は前記抗張力体からシース表面までの厚さより小さい位置に位置せしめると共に、前記剛直線材の切断強度を前記抗張力体の切断強度より小さく構成したことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記剛直線材の断面形状は、円形又は楕円形状であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記シースは、前記最大シース厚の部分の外周表面から外側へ突出する突部を設けており、前記剛直線材は、前記突部の内部に配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバケーブル。
  4. 光ファイバを内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えると共に、このシースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした偏心シース構造である光ファイバケーブルにおいて、
    光ファイバケーブルの長手方向に垂直な断面において、前記溝の開口部側のシース厚が最大シース厚に、前記溝の開口部側と反対側のシース厚が最小シース厚にすべく形成され、前記溝の開口部側と反対側のスロットコア内に少なくとも1つの抗張力体を埋設し、少なくとも1つの剛直線材を一体化したテープ状部材が前記剛直線材を前記最大シース厚の部分及び/又はその近傍に位置するように前記溝の開口部に縦添えすると共に、前記剛直線材の切断強度を前記抗張力体の切断強度より小さく構成したことを特徴とする光ファイバケーブル。
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