JP2003156666A - 光ファイバドロップケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

光ファイバドロップケーブルおよびその製造方法

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JP2003156666A
JP2003156666A JP2002176177A JP2002176177A JP2003156666A JP 2003156666 A JP2003156666 A JP 2003156666A JP 2002176177 A JP2002176177 A JP 2002176177A JP 2002176177 A JP2002176177 A JP 2002176177A JP 2003156666 A JP2003156666 A JP 2003156666A
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cable
drop cable
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Masahiro Kusakari
雅広 草刈
Yukiaki Tanaka
志明 田中
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Takeshi Honjo
武史 本庄
Hiroto Watanabe
裕人 渡邉
Osamu Koyasu
修 子安
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落雷による事故を防止し、かつ低コストな光
ファイバドロップケーブルおよびその製造方法を提供す
ることにある。 【解決手段】 光ファイバ心線3この光ファイバ心線3
を挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の
第1抗張力体5とがケーブルシース7で被覆された光フ
ァイバ部9と、第2抗張力体11がシース13で被覆さ
れたケーブル支持線部15とが互いに連続的または間欠
的に固定されてなる光ファイバドロップケーブル1であ
って、前記第1抗張力体5がプラスチック材料から構成
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FTTH(Fi
ber to the Home)にすなわち、家庭ま
たはオフィスでも超高速データ等の高速広帯域情報を送
受できるようにするために電話局から延線された光ファ
イバケーブルから一般住宅などの加入者宅へ光ファイバ
ケーブル心線を引き落として、これを配線するために好
適な光ファイバドロップケーブルおよびその製造方法関
する。
【0002】
【従来の技術】アクセス系ケーブルからビルあるいは一
般家庭に引き落とされる際に使用されるもので、この種
の光ファイバドロップケーブルとしては、電子情報通信
学会(中辻他 97年全国大会Bー10−20、草刈他
97年ソサイエティ大会Bー10−22)で報告され
ている。その光ファイバドロップケーブル101の構造
は、図6に示されているように、例えば0.25mmφ
からなる光ファイバテープ心線103の両脇に抗張力体
である例えば0.4mmφからなる鋼線105を配しP
VCや難燃性ポリオレフィンのような熱可塑性樹脂10
7で被覆した光ファイバ部109と、抗張力体である例
えば1.2mmφからなる鋼線111をPVCや難燃性
ポリオレフィンのような熱可塑性樹脂107で被覆した
支持線部113からなっている。これらは平行に並び、
薄い首部115で連続的または間欠的に固定されてい
る。
【0003】ケーブルを電柱あるいはビル・一般家庭に
引き留める際には、薄い首部115を利用して光ファイ
バ部109と支持線部113を分離し、その支持線部1
13を利用して引き留められる。
【0004】光ファイバ部109の中央にある切り込み
部117を利用して左右に切り裂き、光ファイバテープ
心線103を取り出し、一方は柱上に設置されたクロー
ジャ内で他ファイバと接続され、もう一方は屋外あるい
は屋内の接続箱あるいはOE変換器へとつなげられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の光ファイバドロップケーブル101は、例えば屋内
の機器が燃えてしまう等の落雷による事故が危惧され
る。そのため、従来の光ファイバドロップケーブル10
1はビルや一般家庭の屋外壁面等に設置された接続箱内
で切断されて光ファイバドロップケーブル101をその
ま屋内に引き込まないようにするか、特殊な工具を用い
て光ファイバ部109内の鋼線105のみを切断して屋
内に引き込むか、何れかの方法で対応されている。ちな
みに、支持線部113は電柱や一般家庭の軒下で引き留
める際に切断して固定されるため、あまり問題になって
いない。
【0006】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、落雷による事故を防止し、
かつ低コストな光ファイバドロップケーブルおよびその
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の光ファイバドロップケーブ
ルは、光ファイバ心線とこの光ファイバ心線を挟んでそ
の両側に平行に配置された少なくとも一対の第1抗張力
体とがケーブルシースで被覆された光ファイバ部と、第
2抗張力体がシースで被覆されたケーブル支持線部とが
互いに連続的または間欠的に固着されてなる光ファイバ
ドロップケーブルであって、前記第1抗張力体がプラス
チック材料から構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0008】したがって、第1抗張力体がプラスチック
材料から構成され非導電性材料であるから、落雷時の危
険防止が図られると共に直接屋内に引き込まれる。ま
た、特殊な工具を用いて光ファイバ部の第1抗張力体を
処理しなくて済み、布設時間の短縮が図られると共に、
屋外に接続箱を設けたり、屋内用ケーブルとの接続が不
要となり、物品費の削減が図られる。
【0009】請求項2によるこの発明の光ファイバドロ
ップケーブルは、請求項1記載の光ファイバドロップケ
ーブルにおいて、前記プラスチック材料の引張弾性率
が、10000〜50000N/mmであることを特
徴とするものである。
【0010】したがって、プラスチック材料の引張弾性
率を、10000〜50000N/mmとすることに
より、より一層の落雷時の危険防止が図られるとともに
直接屋内に引き込まれる。また、特殊な工具を用いて光
ファイバ部の第1抗張力体を処理しなくて済み、布設時
間の短縮が図られると共に、屋外に接続箱を設けたり、
屋内用ケーブルとの接続が不要となり、物品費の削減が
図られる。
【0011】請求項3によるこの発明の光ファイバドロ
ップケーブルは、請求項1または2記載の光ファイバド
ロップケーブルにおいて、前記第1抗張力体の断面形状
が、非円形であることを特徴とするものである。
【0012】そのため、架線時の風圧荷重に大きく影響
するケーブル外径(長径)を細く保つことが可能とな
り、その効果により光ファイバの破断確率が小さくな
る。
【0013】請求項4によるこの発明の光ファイバドロ
ップケーブルの製造方法は、光ファイバ心線とこの光フ
ァイバ心線を挟んでその両側に平行に配置された少なく
とも一対の第1抗張力体とがケーブルシースで被覆され
た光ファイバ部と、第2抗張力体がシースで被覆された
ケーブル支持線部とが互いに連続的または間欠的に固定
されてなる光ファイバドロップケーブルを製造する際、
前記第1抗張力体をプラスチック材料とし、このプラス
チック材料が固化する前にケーブルシースを構成する樹
脂と接し、その後冷却されて被覆されることを特徴とす
るものである。
【0014】したがって、第1抗張力体となるプラスチ
ック材料を押し出し時に光ファイバ心線と一緒に押し出
し成形することにより、1工程で製造が可能となり、第
一抗張力体の長さに制限されずに長尺製造が可能になる
と共に安価に製造される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1を参照するに、光ファイバドロップケ
ーブル1としては、光ファイバ心線としての例えば2心
の光ファイバテープ心線3を挟んでその両側に平行に配
置された少なくとも一対の第1抗張力体5がポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル(PVC)等の熱可塑性樹脂からな
るケーブルシース7で被覆され、長尺の光ファイバ部9
が形成される。そして、前記第1抗張力体5は、高い抗
張力を有する非導電性のPET、ナイロン、PPなどの
プラスチック材料で構成されている。
【0017】前記光ファイバ部9とこの光ファイバ部9
に対して平行に添設される長尺の例えば鋼線からなる第
2抗張力体11が前記ポリエチレン、ポリ塩化ビニル
(PVC)等の熱可塑性樹脂からなるケーブルシース1
3で被覆されたケーブル支持線部15とが互いにくびれ
た首部17を介して連続的または間欠的に固定されい
る。前記第2抗張力体11は後述するように屋外線引止
め具にくくりつける必要があるため鋼線を採用している
場合には、作業性を考慮するとその外径が1.4mm以
下、好ましくは1.2mm以下であることが望ましい。
【0018】光ファイバ部9の中央にある切り込み部1
9を利用して左右に切り裂き、光ファイバテープ心線3
を取り出し、一方は柱上に設置されたクロージャ内で他
ファイバと接続され、もう一方は屋外あるいは屋内の接
続箱あるいはOE変換器へとつなげられる。
【0019】なお、前記光ファイバ部9とケーブル支持
線部15とのケーブルシースとしてはケーブルシース7
とケーブルシース13とを共通のものを用いて一括して
押し出し被覆を行っているが、別の樹脂を用いて連結さ
せるようにしても構わない。
【0020】さらに、前記光ファイバ部9とケーブル支
持線部15とを各別に製造しておき第3のバインド手段
例えばプラスチックバインド線、プラスチックバインド
金具で間欠的に固定しても良い。
【0021】このように、光ファイバ部9の第1抗張力
体5が、高い抗張力を有する非導電性のPET、ナイロ
ン、PPなどのプラスチック材料で構成されているか
ら、特別な工具を用いて第1抗張力体5を処理しなくて
済み、布設時間を短縮することができる。また、屋外に
接続箱を設けたり、屋内用ケーブルとの接続が不要とな
り、物品費削減や布設時間の短縮に効果がある。
【0022】前記第1抗張力体5として使用するプラス
チック材料は、抗張力体としての役割があるためある程
度高い引張弾性率が要求されるため、下限値としては1
0000N/mm以上が望ましい。また、あまり引張
弾性率が高い場合は折れ易くなり許容曲げ径の制限が出
てくるため、上限値としては50000N/mm以下
程度が望ましい。このように、プラスチック材料の引張
弾性率を10000〜50000N/mmとすること
により、落雷による事故を防止することができると共に
低コストな光ファイバドロップケーブル1を実現せしめ
ることができる。
【0023】前記第1抗張力体5として使用するプラス
チック材料の引張弾性率の範囲を10000N/mm
〜50000N/mmとした根拠について次のとおり
述べる。
【0024】すなわち、上限値として50000N/m
とした根拠は、まず、通常の光ドロップケーブルは
メタリック(鋼線)の支持線が使用されているため、ケ
ーブル許容張力はその殆どを支持線が分担する。支持線
部を除去した光ユニット部は屋外のクロージャや成端箱
に固定されるだけであり、通常数+Nにも及ぶような応
力は発生しにくい。最悪値を考慮すると、屋内に引き込
む際に管路等を通して屋内に引き込まれることが予想さ
れる。その際にどのような引張荷重が印加されるか検証
を行った結果、約80Nの引張荷重が加わることが分か
った。
【0025】上記の結果から光ドロップケーブル1の光
ファイバ部9(支持線部15を除去したもの)は80N
程度の張力を設計時に考慮する必要がある。許容伸びを
0.3%以下と考えると、光ドロップケーブル1の光フ
ァイバ部9(支持線部15を除去したもの)は80Nで
0.3%以下であることが望ましい。一般的な光ドロッ
プケーブルは2本の抗張力体5を用いるので、抗張力体
5の1本当り40Nで0.3%以下となる。
【0026】光ドロップケーブル1は一般的な石英系光
ファイバの許容曲げ径から、最小で60mmφに曲げら
れる。その場合、抗張力体5には曲げ歪みが発生する。
引張弾性率を上げたプラスチック材料は、その破断時の
伸びが小さくなる傾向にある。そのため60mmφに曲
げた場合にその破断伸びを上回る曲げ歪みが発生して、
その結果プラスチック抗張力体が座屈してしまう。
【0027】表1に引張荷重40N、伸び0.3%に対
して、弾性率から計算した必要な抗張力体の線径、その
線径の抗張力体を60mmφに曲げた際の曲げひずみ計
算結果、抗張力体(PET製)の破断伸び実験値及び6
0mmφに曲げた際の座屈の有無(実験値)を示す。
【0028】曲げ歪みが破断伸びを越える60000N
/mmでは60mmφに曲げた際に座屈が発生した。
【0029】
【表1】 以上の結果から、プスチック抗張力体の引張弾性率(上
限値)は50000N/mm以下が望ましいものであ
る。
【0030】次に、下限値として10000N/mm
とした根拠は、第1抗張力体5の直径が大きくなると光
ドロップケーブル1の外径(長い方の寸法)が当然長く
なる。その際に問題となるのは、風圧荷重である。1.
3mmφのプラスチック抗張力体5を用いる場合、光フ
ァイバ1心を有するドロップケーブル1の寸法(長径)
は6.3mm程度となる。その風圧荷重から支持線とな
る第2抗張力体11の安全係数2を目標に設計を行う
と、スパン長20mが上限となる。この程度のスパン長
であれば用途は限定されるが、弾性率10000N/m
で十分使用出来るレベルであり、弾性率10000
N/mm未満になると、不充分になるためである。
【0031】以上のような理由からプラスチック抗張力
体5の弾性率は10000〜50000N/mm程度
が望ましいと考える。
【0032】(実施例)光ファイバ部9内の第1抗張力
体5としてプラスチック材料の一例であるPET紐を用
いた光ファイバドロップケーブル1を試作した。この試
作に用いたPET紐の特性は下記の表1に示すとおりで
ある。また、試作した光ファイバドロップケーブル1の
特性は下記の表2に示すとおりである。
【0033】
【表2】
【表3】 表2に示された特性を基にして評価をしたところ、その
結果、実用上問題のない特性を有する光ファイバドロッ
プケーブル1であることが確認された。
【0034】前記光ファイバ部9内の第1抗張力体5と
しては、図2(A)に示されているように、従来では外
径0.4mmの鋼線が使用され、ケーブル長径は4.5
mmである。この第1抗張力体5として鋼線を用いたド
ロップケーブルの試作において、引張強度を半分にして
も、ケーブル特性に影響がないことが確認されているか
ら、第1抗張力体5としてプラスチック材料を用いて、
従来の半分の引張強度になるように試みた。
【0035】プラスチック材料の弾性率は、鋼線のもの
の1/10であるため、第1抗張力体5の径は、図2
(B)に示されているように、約√5倍(約2.2倍)
の外径0.9mmにする必要がある。第1抗張力体5は
2本であるので、ケーブル長径は5.5mmとなり、風
圧荷重は0.5/4.5=1.2となり、約20%の風
圧荷重増加となる。
【0036】これを、断面形状を同一断面積となりか
つ、鋼線の外径と同じにすることにより、図2(C)、
(D)に示されているように、ケーブル長径を増加させ
ることなく必要な引張強度を持った断面が円形でない、
非円形の矩形、楕円形状のプラスチック材料を用いるよ
うにすることも可能である。
【0037】このように、第1抗張力体5の材料をプラ
スチック材料とすることにより、押し出し時に断面形状
を円だけでなく、非円形の矩形、楕円形状などのごとく
任意の形状にすることができ、しかも、任意の形状の材
料を入手しやすく、安価に自由度を持たせて設計を行う
ことが可能である。また、第1抗張力体5の材料として
プラスチック材料を使用した場合、断面形状のケーブル
長径方向成分が短くなるように設計を行い、光ファイバ
ドロップケーブル1の長径を短くし、架線環境下での風
圧荷重を低減し、光ファイバの破断確率を低減すること
ができる。
【0038】図3に示されているような、2つのスクリ
ュー21、23を持った押出機25、27を使用し、押
出機23の中心部に光ファイバ心線29を図3において
左側から第1中空部材31内を右方向へ走行させると共
に、第1中空部材31の外側に設けられた第2中空部材
33と第1中空部材21との間に形成された通路35に
押出機25から第1抗張力体5としてのプラスチック材
料37を、押出機27からケーブルシースを構成する樹
脂(PVC、難燃ポリオレフィンなど)39を第2中空
部材33の外側にそれぞれ前記スクリュー21、23に
より押出すと、図4に示されているように、右方向に押
し出されて前記プラスチック材料37は、固化する前に
前記樹脂(PVC、難燃ポリオレフィンなど)39と接
し、その後冷却されて光ファイバドロップケーブル1の
光ファイバ部9が製造される。
【0039】したがって、光ファイバ部9の第1抗張力
体5となるプラスチック材料37が押出し時に樹脂(P
VC、難燃ポリオレフィンなど)39と一緒に押出し成
形をすることにより、1工程で安価に製造することがで
きる。第1抗張力体5の長さに制限されず、長尺製造を
可能にすることができる。
【0040】次に、図5を参照して、光ファイバドロッ
プケーブル1を布設する方法を説明すると、図5におい
て、電話局から延線された電柱41上の架空ファイバケ
ーブル43の端部に装着されたケーブル分岐接続箱(ク
ロージャ)45と加入者宅47との間に光ファイバドロ
ップケーブル1が配線されて、前記架空ファイバケーブ
ル43から家庭に光ファイバテープ心線3が引き落とさ
れることになる。
【0041】そして、この光ファイバドロップケーブル
1を使用して電話局から延長された光ファイバドロップ
ケーブル1から各家庭に光ファイバ心線3引き落とす際
にはこの光ファイバドロップケーブル1の両側端部の首
部17を一部切り裂いて、前記光ファイバ部9とケーブ
ル支持線部15とを分離させ、分離された一方のケーブ
ル支持線部15の端部15Aを電柱の屋外線引き止め具
49に固定し、他方の端部15Bが家屋の一部に引き止
め具51を介して固定される。
【0042】さらに、前記光ファイバ部9の一方の端部
9Aは電柱上のケーブル分岐接続箱(クロージャ)45
に接続され、他方の端部9Bは屋内のOE変換器に接続
されるまたは成端箱53にて他の光ファイバと接続され
る。なお、前記光ファイバ部9の第1抗張力体5の材料
としてプラスチック材料の一方の端末はケーブル分岐接
続箱(クロージャ)45に固定され、他方の端末は屋内
のOE変換器または成端箱53に固定される。
【0043】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0044】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、第1抗
張力体がプラスチック材料から構成され非導電性材料で
あるから、落雷時の危険防止を図ることができると共に
直接屋内に引き込むことができる。また、特殊な工具を
用いて光ファイバ部の第1抗張力体を処理しなくて済
み、布設時間の短縮を図ることができると共に、屋外に
接続箱を設けたり、屋内用ケーブルとの接続を不要にす
ることができ、物品費の削減を図ることができる。
【0045】請求項2の発明によれば、プラスチック材
料の引張弾性率を、10000〜50000N/mm
とすることにより、適度な引張特性を有し、且つ光ファ
イバ部と支持線部を切り離す際の抗張力体の座屈防ぐと
共に直接屋内に引き込むことができる。また、特殊な工
具を用いて光ファイバ部の第1抗張力体を処理しなくて
済み、布設時間の短縮を図ることができると共に、屋外
に接続箱を設けたり、屋内用ケーブルとの接続を不要に
することができ、物品費の削減を図ることができる。
【0046】請求項3の発明によれば、抗張力体の断面
形状を任意の形状に保つことにより、架線時の風圧荷重
に大きく影響するケーブル外径(長径)を細く保つこと
が可能となり、その効果によって光ファイバの破確率を
小さくすることが出来る。
【0047】請求項4の発明によれば、第1抗張力体と
なるプラスチック材料を押し出し時に光ファイバ心線と
一緒に押し出し成形することにより、1工程で製造を可
能にすることができ、第一抗張力体の長さに制限されず
に長尺製造を可能にすることができると共に安価に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバドロップケーブルの一実
施例を示す横断面図である。
【図2】(A)、(B)、(C)は第1抗張力体の断面
形状を示す説明図である。
【図3】光ファイバドロップケーブルの製造方法に使用
する押出機の断面図である。
【図4】図3におけるIV矢視の拡大図である。
【図5】この発明の実施状況を示す説明図である。
【図6】従来の光ファイバドロップケーブルを示す横断
面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバドロップケーブル 3、29 光ファイバテープ心線(光ファイバ心線) 5 第1抗張力体 7、13 ケーブルシース 9 光ファイバ部 11 第2抗張力体 15 ケーブル支持線部 17 首部 21、23 スクリュー 25、27 押出機 31 第1中空部材 33 第2中空部材 35 通路 37 プラスチック材料 39 樹脂 41 電柱 43 架空ファイバケーブル 45 ケーブル分岐接続箱 47 加入者宅 49、51 屋外引き止め具 53 成端箱
フロントページの続き (72)発明者 小林 和永 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 本庄 武史 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 渡邉 裕人 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 子安 修 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H001 BB06 DD06 DD09 HH01 KK07 KK17 MM01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線とこの光ファイバ心線を
    挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の第
    1抗張力体とがケーブルシースで被覆された光ファイバ
    部と、第2抗張力体がシースで被覆されたケーブル支持
    線部とが互いに連続的または間欠的に固定されてなる光
    ファイバドロップケーブルであって、前記第1抗張力体
    がプラスチック材料から構成されていることを特徴とす
    る光ファイバドロップケーブル。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック材料の引張弾性率が、
    10000〜50000N/mmであることを特徴と
    することを特徴とする請求項1記載の光ファイバドロッ
    プケーブル。
  3. 【請求項3】 前記第1抗張力体の断面形状が、非円形
    であることを特徴とする請求項1または2記載の光ファ
    イバドロップケーブル。
  4. 【請求項4】 光ファイバ心線とこの光ファイバ心線を
    挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の第
    1抗張力体とがケーブルシースで被覆された光ファイバ
    部と、第2抗張力体がシースで被覆されたケーブル支持
    線部とが互いに連続的または間欠的に固定されてなる光
    ファイバドロップケーブルを製造する際、前記第1抗張
    力体をプラスチック材料とし、このプラスチック材料が
    固化する前にケーブルシースを構成する樹脂と接し、そ
    の後冷却されて被覆されることを特徴とする光ファイバ
    ドロップケーブルの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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