JP5813684B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
光ファイバケーブルの一つとして、光ファイバ心線を挟んだ一対の抗張力体を内部被膜で被覆し、光ファイバ及び一対の内部被膜を外部被膜で一括被覆した構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の光ファイバケーブルによれば、中間後分岐作業において内部被膜に達する切り込みを外部被膜に入れると外部被膜を分割することができ、外部被膜から内部被膜及び光ファイバ心線を容易に分離することができる。
特開2012−118450号公報(図7)
しかしながら、特許文献1に記載の光ファイバケーブルについて、実際に外部被膜を押出成形する際には、光ファイバ心線と一対の内部被膜との間に外部被膜を構成する樹脂が回りこんで繋がってしまい、外部被膜を分割するのが困難となる場合がある。光ファイバ心線と一対の内部被膜との間で外部被膜を構成する樹脂が繋がらないようにするためには、精密な押出し量の制御を行う必要がある。このため、高価な設備や治工具が必要になったり、製造線速を上げることが困難であり生産性に乏しくなったりする問題がある。
そこで、光ファイバ心線と一対の内部被膜との間に、外部被膜を構成する樹脂が入らないようにするため、外部被膜の押出成形の際に一対の内部被膜を光ファイバ心線に積極的に押し当てると、いわゆるマイクロベンド損失が発生する恐れがある。
上記課題を鑑み、本発明の目的は、押出し量の精密な制御を必要とせずに、良好な分割性を確保することができる光ファイバケーブルを提供することである。
本発明の一態様によれば、光ファイバと、光ファイバを挟んで光ファイバに平行に配置された一対の抗張力体と、一対の抗張力体をそれぞれ被覆し、光ファイバと離間して配置された一対の被覆層と、光ファイバ及び一対の被覆層を一括被覆する外被と、一対の被覆層の間に配置され、光ファイバに少なくとも一方の面が接し、且つ一対の被覆層に幅方向の両端が接するセパレータとを備えることを特徴とする光ファイバケーブルが提供される。
本発明の一態様において、光ファイバと一対の被覆層との間に、外被の一部が配置されていても良い。
本発明の一態様において、外被、一対の被覆層、セパレータのいずれもが、融着も接着もしていなくても良い。
本発明の一態様において、光ファイバがセパレータの両面に配置され、セパレータが一対の抗張力体の中心を結んだ平面上に配置されていても良い。
本発明の一態様において、光ファイバがセパレータの片面にのみ配置され、光ファイバが一対の抗張力体の中心を結んだ平面上に配置されていても良い。
本発明の一態様において、光ファイバがセパレータの片面にのみ配置され、セパレータの光ファイバが配置された面と反対側の面が、外被と融着又は接着していても良い。
本発明の一態様において、光ファイバが、一方向又はSZに撚り合わされていても良い。
本発明の一態様において、一対の抗張力体の内側に溝部が設けられ、セパレータの両端が溝部に挿入されていても良い。
本発明の一態様において、セパレータの断面形状がH字型であっても良い。
本発明によれば、精密な押出し量の制御を必要とせずに、良好な分割性を確保することができる光ファイバケーブルを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 図2(a)及び図2(b)は、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの中間後分岐方法の一例を説明するための断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの中間後分岐方法の他の一例を説明するための断面図である。 図4(a)〜図4(d)は、第1〜第4の比較例に係る光ファイバケーブルを示す断面図である。 比較例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 実施例及び比較例に係る光ファイバケーブルの伝送損失の測定結果を表す表である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第5の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第6の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 図13(a)は、本発明の実施の形態の第7の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。図13(b)は、図13(a)の部分拡大図である。図13(c)は、本発明の実施の形態の第7の変形例に係る光ファイバケーブルの中間後分岐方法の一例を説明するための断面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルは、図1に示すように、光ファイバ10a,10bと、光ファイバ10a,10bを挟んで光ファイバ10a,10bに平行に配置された一対の抗張力体11a,11bと、一対の抗張力体11a,11bをそれぞれ被覆し、光ファイバ10a,10bと離間して配置された一対の被覆層12a,12bと、光ファイバ10a,10b及び一対の被覆層12a,12bの周囲を一括被覆する外被13と、一対の被覆層12a,12bの間に配置されたセパレータ18を備える。セパレータ18は、光ファイバ10a,10bに両面が接し、且つ一対の被覆層12a,12bの双方に幅方向の両端が接する。
光ファイバ10a,10bは、セパレータ18の両面にそれぞれ4本ずつ並べて配置されている。光ファイバ10a,10bの並んだ幅W1は、セパレータ18の幅W2よりも狭い。また、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間には、外被13の一部が配置されていることが、光ファイバ10a,10bの位置を安定させることができるため好ましい。
光ファイバ10a,10bは、一対の被覆層12a,12bの上面である頂部14a,14b同士を含む平面S1と、一対の被覆層12a,12bの下面である頂部15a,15b同士を含む平面S2との間に挟まれるように配置されている。ケーブル長手方向に垂直な断面において、頂部14a,14b,15a,15bのそれぞれは線をなしている。
本発明の実施の形態において、光ファイバ10a,10bの本数及び種類は特に限定されない。光ファイバ10a,10bの種類としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線等の心線を採用可能である。このうち、光ファイバテープ心線としては、間欠固定テープ心線等が採用可能である。
また、複数本の光ファイバ10a,10bを有する場合、長手方向に撚らずに平行に延伸しても良く、一方向に撚り合わされていても良く、SZ形状に撚り合わされていても良く、一方向撚りとSZ撚りが途中で入れ替わる複合形状を保持していても良い。また、複数本の光ファイバを実装した光ファイバユニットが外被13内に複数本実装されていても良い。これらの事項はシステムで要求される伝送特性、必要な光ファイバの本数等にしたがって適宜決定することができる。
被覆層12a,12b及び外被13の材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(登録商標)、フッ化エチレン又はポリプロピレン(PP)等の樹脂が使用可能である。被覆層12a,12b及び外被13として、同じ材料を使用しても良く、異なる材料を使用しても良い。
ここで、被覆層12a,12bの硬度が、外被13の硬度よりも高いことが好ましい。例えば、外被13としてPVCを使用し、被覆層12a,12bとしてPPを使用することができる。被覆層12a,12bの硬度を外被13の硬度よりも高くすることにより、外被13に切り込みを入れるときに、刃を入れた際の反力で適正な位置に切り込みを入れたか確認することができる。
外被13は、平面S1,S2で挟まれた領域であって、一対の被覆層12a,12bの内側に回り込んでいる。このため、外被13は、光ファイバ10a,10bに対応する位置の厚さT2が、一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14bに対応する位置の厚さT1よりも厚い。また、一対の被覆層12a,12bの内側の側面16a,16bと光ファイバ10a,10bとの間には外被13の一部が配置されている。
また、外被13は、一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bから光ファイバ側の側面16a,16bにわたって一対の被覆層12a,12bと融着又は接着せず、且つ一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bよりも外側の側面17a,17bにおいて一対の被覆層12a,12bと融着又は接着している。本発明の実施の形態において、「融着」とは、被覆層12a,12b及び外被13の押出成形時の熱により融着されていることを意味し、「接着」とは、押出成形時の熱により融着することとは別の方法により接着されていることを意味する。
抗張力体11a,11bは、鋼線等の金属線又は繊維強化プラスチック(FRP)等からなる。抗張力体11a,11bの形状としては、線状体に限らず、帯状体であっても良い。帯状体とは、断面が偏平形状、楕円形状、あるいは長方形などの矩形状で、長尺の帯状のものをいう。
セパレータ18は0.2mm程度の厚さを有する。セパレータ18が一対の被覆層12a,12bと接しているため、外被13が光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間で分断されている。セパレータ18としては、光ファイバ10a,10b、一対の被覆層12a,12b及び外被13に対して融着又は接着せず、容易に剥離する材料が好ましい。セパレータ18としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)若しくはナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂、又はエポキシ等の熱硬化性樹脂が使用可能である。セパレータ18としては更に、鋼、鉄(Fe)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の金属材料が使用可能である。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルを中間後分岐する際には、図2(a)に示すように、例えば2つの刃21a,21bを有する工具を用いて、被覆層12a,12bの頂部14a,14bに位置する外被13に切り込みを入れる。刃21a,21bの長さは、外被13表面から被覆層12a,12bの頂部14a,14bまで達する長さ以上であり、且つ、外被13表面から光ファイバ10a,10bまで達しない長さに調整すれば良い。切り込みを入れる位置は、被覆層12a,12bの頂部14a,14bのいずれの位置でも良い。この際、頂部14a,14b同士を含む平面S1よりも内側に光ファイバ10a,10bが配置されている。このため、光ファイバ10a,10b上方の外被13に切れ込みを入れた場合でも、工具の刃21a,21bが光ファイバ10a,10bまで到達しないので、光ファイバ10a,10bの損傷を防止することができる。ここで、セパレータ18を配置することにより、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間で外被13が分断されている。よって、図2(b)に示すように、光ファイバ10a,10b上方の外被13の一部と、一対の被覆層12a,12b及び光ファイバ10a,10bとを容易に分離することができ、光ファイバ10a,10bを内部から取り出すことができる。
なお、図3(a)に示すように、4つの刃21a,21b,22a,22bを有する工具を用いて、被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bに位置する外被13の4箇所に切り込みを入れても良い。この場合も、セパレータ18を配置することにより、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間で外被13が分断されている。よって、図3(b)に示すように外被13と、一対の被覆層12a,12b及び光ファイバ10a,10bとを容易に分離することができ、外被13を4分割することができる。このとき、一対の被覆層12a,12bの外側の側面17a,17bにおいて一対の被覆層12a,12bと外被13とが融着又は接着しているため、分割後も被覆層12a,12bと外被13の一部は一体化している。
ここで、図4(a)〜図4(d)を用いて第1〜第4の比較例を説明する。第1の比較例に係る光ファイバケーブルは、図4(a)に示すように、光ファイバ101と、光ファイバ101を挟んで配置された一対の抗張力体102と、一対の抗張力体102をそれぞれ被覆する一対の被覆層103と、光ファイバ101及び一対の被覆層103を一括被覆する外被104を備える。光ファイバ101と一対の被覆層103とは離間して配置されている。第1の比較例に係る光ファイバケーブルによれば、中間後分岐作業において外被104の良好な分割性を確保することが可能である。しかしながら、光ファイバ101と一対の被覆層103との間で外被104が繋がらないようにするために、押出し量の精密な制御が必要となる。
また、図4(b)に、第2の比較例に係る光ファイバケーブルを示す。図4(b)では、押出し量の精密な制御を行っていないため、光ファイバ101と一対の被覆層103との間で外被104が入り込み、繋がっている。このため、中間後分岐作業において外被104の分割が困難となる。
また、図4(c)に、第3の比較例に係る光ファイバケーブルを示す。図4(c)では、光ファイバ101と一対の被覆層103との間に外被104の樹脂が入り込まないように、外被104の樹脂を光ファイバ101に対して緩く、つまり外被104と光ファイバ101との間に空間(点線の囲みで図示)を大きく形成すると、伝送特性が劣化する。特に、一対の抗張力体102を平行に配置した構造では、一対の抗張力体102を結んだ平面S3に対して垂直方向にしか曲げることができないため、空間が生じると、ケーブルを曲げた場合や、低温状態となった場合に、局部曲げ、いわゆるマクロベンド損失が発生してしまう。
また、図4(d)に、第4の比較例に係る光ファイバケーブルを示す。図4(d)に示すように、マクロベンド損失の発生を防止するため、外被104の樹脂を光ファイバ101に対してきつく形成するとともに、被覆層103を光ファイバ101に積極的に接触させることで、良好な分割性を確保することは可能である。しかしながら、一対の被覆層103側に配置された光ファイバ101(点線の囲みで図示)に一対の被覆層103が強く押し当てられるため、いわゆるマイクロベンド損失が発生してしまう。
これに対して、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルによれば、図1に示すように、一対の被覆層12a,12bに接するようにセパレータ18を配置することにより、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間で外被13が繋がることを防止することができ、外被13の良好な分割性を確保することができる。
更に、一対の被覆層12a,12bが光ファイバ10a,10bに押し当てられることがないので、一対の被覆層12a,12bとの接触によるマイクロベンドが発生しない。
更に、一対の抗張力体11a,11bを結ぶ平面S0に対して垂直方向に、光ファイバ10a,10bと外被13との間に空間が形成されないので、マクロベンド損失の発生を防止することができる。
更に、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間に外被13の一部が入り込んでいるため、光ファイバ10a,10bの位置を安定させることができる。
また、セパレータ18が一対の抗張力体11a,11bを結ぶ平面S0上に配置されているので、ケーブルを曲げた際に生じるセパレータ18に加わる歪みを最小とすることができる。よって、ケーブルに曲げを加えた際にセパレータ18が光ファイバ10a,10bを押し上げる、又は押し下げることを回避することができ、良好な曲げ特性を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルを製造するときは、例えば、押出成形により一対の抗張力体11a,11bの周囲を一対の被覆層12a,12bで覆う。これらを光ファイバ10a,10b及びセパレータ18とともに、押出成形により樹脂で一括被覆して外被13を形成することにより製造可能である。ここで、外被13の押出成形の際には、セパレータ18の幅方向の両端を一対の被覆層12a,12bに接するように配置するので、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間で外被13の樹脂が繋がることを防止することができる。
(実施例)
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの実施例として、図1に示すような光ファイバケーブルを作製した。一対の抗張力体11a,11bには、アラミド繊維強化プラスチック(KFRP)を用い、その周囲を一対の被覆層12a,12bとして高密度ポリエチレン(HDPE)で被覆した。この一対の抗張力体11a,11bを被覆した一対の被覆層12a,12bと合わせ、ポリプロピレン(PP)からなる厚さ0.2mmのセパレータ18の上下に光ファイバ10a,10bを4本ずつ配置して、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)で一括被覆した。光ファイバ10a,10bとしては、ITU−T G.652.Bに準拠した125μmのガラス製のシングルモードファイバ上に、紫外線硬化型樹脂をコーティングして250μmとした光ファイバ素線を使用した。4本の光ファイバ10a,10bを並べた幅W1は1.0mmであるのに対して、セパレータの幅W2は1.4mmとし、4本に並べた10a,10bの両端に配置された10a,10bと被覆層12a,12bとの間には0.2mmずつの厚さの外被13の一部が成形されている。
また、比較例として、図5に示すように、光ファイバ30a,30bと、光ファイバ30a,30bを挟んで配置された一対の抗張力体31a,31bと、一対の抗張力体31a,31bを被覆する一対の被覆層32a,32bと、光ファイバ30a,30b及び一対の被覆層32a,32b外被33と、一対の被覆層32a,32bの間に配置されたセパレータ38を備え、光ファイバ30a,30bの並んだ幅とセパレータ38の幅が同一である構造を作製した。
作製した実施例及び比較例について分割性を評価したところ、実施例では、セパレータ18により光ファイバ10a,10bと被覆層12a,12bとの間で外被13が繋がることを防止することができているため、良好に分割することができた。一方、比較例では、横に並べた光ファイバ30a,30bの幅と、セパレータ38の幅が同一であるため、光ファイバ30a,30bと被覆層32a,32bの間で外被33の樹脂が繋がってしまう箇所が発生した。
また、作製した実施例及び比較例について1.31μmと1.55μmの2波長で伝送損失を測定した。測定結果を図6に示す。図6の左欄の数字1〜8は、図5で光ファイバ30a,30bに付した数字に対応する。図6から、実施例では光ファイバ10a,10bは被覆層12a,12bに押し当てられることがないため、マイクロベンド損失が発生せず、良好な伝送特性が確保されているのが分かる。一方、比較例では、図5に点線で囲んで示した1、4、5、8番目の光ファイバ30a,30bが被覆層32a,32bに押し当てられてマイクロベンド損失が発生し、伝送特性が劣化しているのが分かる。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態の第1の変形例に係る光ファイバケーブルは、図7に示すように、被覆層12a,12bの内側に、光ファイバ10a,10bの直径よりも小さくセパレータ18のみが入る溝部40a,40bを有し、セパレータ18の両端を溝部40a,40bにはめ込んでいる点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。第1の変形例によれば、光ファイバケーブルの製造時に、一対の被覆層12a,12bの溝部40a,40bにセパレータ18の両端をはめ込みつつ外被13を形成することができるので、製造が容易となる。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態の第2の変形例に係る光ファイバケーブルは、図8に示すように、セパレータ18の断面が略H字形状である点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。第2の変形例によれば、セパレータ18と一対の被覆層12a,12bとの接触面積を大きくすることができ、セパレータ18を一対の被覆層12a,12bに容易に押し当てることができ、製造が容易となる。
(第3の変形例)
本発明の実施の形態の第3の変形例に係る光ファイバケーブルは、図9に示すように、光ファイバ10aがセパレータ18の両面に配置されておらず、片面にのみ光ファイバ10aが配置されている点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。
光ファイバ10aは、一対の抗張力体11a,11bを結ぶ平面S0(ケーブル曲げ中立線)上に配置されていることが好ましい。この場合、ケーブルを曲げた際に生ずる光ファイバ10aの歪みを可能な限り小さくし、光ファイバ10aの寿命を最大化することができる。
更に、セパレータ18の光ファイバ10aが配置されていない面、換言すると外被13のみと接する面が、外被13と融着又は接着していても良い。これにより、ケーブル分割時にセパレータ18と外被13とを一括して除去することが可能となり、作業性を向上させることができる。
(第4の変形例)
本発明の実施の形態の第4の変形例に係る光ファイバケーブルは、図10に示すように、セパレータ18の両面に単心の光ファイバ10a,10bがそれぞれ配置されている点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。この場合、光ファイバ10a,10bの直径が、セパレータ18の幅よりも小さければ良い。
(第5の変形例)
本発明の実施の形態の第5の変形例に係る光ファイバケーブルは、図11に示すように、セパレータ18の両面にそれぞれ配置される光ファイバ10a,10bの本数が互いに異なる点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。光ファイバ10aの並んだ幅W1は、光ファイバ10bの並んだ幅W3よりも大きい。セパレータ18の幅W2は、光ファイバ10a,10bの並んだ幅W1,W3のうち、広い方の幅W1よりも広ければ良い。
(第6の変形例)
本発明の実施の形態の第6の変形例に係る光ファイバケーブルは、図12に示すように、光ファイバ10a,10bが横に配列される代わりに、撚り合わされてユニット化されている点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。この場合、セパレータ18の幅W1は、光ファイバ10aの外接円の直径W1より広ければ良い。
(第7の変形例)
本発明の実施の形態の第6の変形例に係る光ファイバケーブルは、図13(a)及び図13(b)に示すように、両端に位置する光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間において、外被13が光ファイバ10a,10bとセパレータ18との接点まで回りこまずに、セパレータ18の上面に垂直な光ファイバ10a,10bの接線L1で回り込みを留めている点が、図1に示した光ファイバケーブルと異なる。
図13(a)及び図13(b)では、外被13の回りこんだ端部が接線L1に対して平行である場合を示しているが、外被13の回りこんだ端部が接線L1まで達していなくても良い。
第7の変形例によれば、外被13の回り込んだ端部が接線L1と平行又は接線L1より外側に位置しているので、中間後分岐の際に、図13(c)に示すように、外被13に引っかからないように光ファイバ10aを取り出すことができる。よって、中間後分岐作業をより安全に行うことができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、セパレータ18の幅方向は直線状でなくても良く、円弧状に撓んでいても良い。セパレータ18は、その両端が一対の被覆層12a,12bに接していれば、光ファイバ10a,10bと一対の被覆層12a,12bとの間で外被13を分断することができる。
また、一対の被覆層12a,12bのケーブル長手方向に垂直な断面形状が略矩形である場合を説明したが、被覆層12a,12bの断面形状はこれに特に限定されず、円形等の種々の形状が採用可能である。
また、図1に示した構造において、一対の被覆層12a,12bの上面である頂部14a,14bのうち、光ファイバと遠い側の一部が外被13と接着又は融着していても良い。この場合には、被覆層12a,12bと外被13とが接着又は融着している箇所よりも内側に切り込みを入れるようにすれば良い。
また、被覆層12a,12bの外側に突起が設けられていても良い。突起は、ケーブル長手方向に光ファイバ10a,10bに平行に連続していても良く、断続的(間欠的)に設けられていても良い。また、突起の代わりに、被覆層12a,12bの材料として非接着性樹脂を使用するとともに、被覆層12a,12bの外側に接着性樹脂層が設けられていても良い。突起や接着性樹脂層を用いることにより、被覆層12a,12bの外側と外被13とを強固に接着又は融着することができる。
また、外被13の表面の切り込みを入れる部分に色帯、印刷層又はノッチ等の目印が形成されていても良い。外被13の表面に色帯、印刷層又はノッチ等を形成することにより、切り込みを入れる箇所を外観で認識することができ、作業性を更に向上させることができる。
また、本発明の実施の形態及び第1〜第6の変形例においては、光ファイバ10a,10bとセパレータ18の接点まで外被13が回り込む場合を一例としてそれぞれ説明したが、第7の変形例のように、外被13が光ファイバ10a,10bとセパレータ18の接点まで回りこんでいなくても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10a,10b…光ファイバ
11a,11b…抗張力体
12a,12b…被覆層
13…外被
14a,14b,15a,15b…頂部
16a,16b,17a,17b…側面
18…セパレータ
21a,21b,22a,22b…刃
40a,40b…溝部
S0〜S3…平面
W1〜W3…幅
L1…接線

Claims (10)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバを挟んで前記光ファイバに平行に配置された一対の抗張力体と、
    前記一対の抗張力体をそれぞれ被覆し、前記光ファイバと離間して配置された一対の被覆層と、
    前記光ファイバ及び前記一対の被覆層を一括被覆する外被と、
    前記一対の被覆層の間に配置され、前記光ファイバに少なくとも一方の面が接し、且つ前記一対の被覆層に幅方向の両端が接するセパレータ
    とを備えることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記光ファイバと前記一対の被覆層との間に、前記外被の一部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記外被、前記一対の被覆層、前記セパレータのいずれもが、融着も接着もしていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記光ファイバが前記セパレータの両面に配置され、
    前記セパレータが前記一対の抗張力体の中心を結んだ平面上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記光ファイバが前記セパレータの片面にのみ配置され、
    前記光ファイバが前記一対の抗張力体の中心を結んだ平面上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記光ファイバが前記セパレータの片面にのみ配置され、
    前記セパレータの前記光ファイバが配置された面と反対側の面が、前記外被と融着又は接着している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記光ファイバが、一方向又はSZに撚り合わされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  8. 前記一対の抗張力体の内側に溝部が設けられ、
    前記セパレータの両端が前記溝部に挿入されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  9. 前記セパレータの断面形状がH字型であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  10. 前記光ファイバと前記一対の被覆層との間に回りこんだ前記外被の端部が、前記セパレータの光ファイバと接する面に垂直な両端に位置する光ファイバの外側の接線に位置している又は前記接線より外側に位置していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
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