JP2004354448A - 光ファイバケーブル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】抗張力体が外皮部材に配置された光ケーブルにおいて伝送損失温度変動を抑え、かつ中間後分岐を容易にかつ作業中の損失変動を抑える。
【解決手段】光ファイバケーブル1は、筒状の外皮部材3と、この外皮部材3に埋め込むように縦添えして配置した複数の抗張力体5と、前記外皮部材3の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材11と、前記複数の各区画内に収納した光ファイバ素線13と、から構成される。外皮部材3の筒状内部が画成用部材11により2以上の複数の区画に画成されたので、光ファイバ素線13同士が絡まないで光ファイバ素線13を容易に取り出せる。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバケーブル1は、筒状の外皮部材3と、この外皮部材3に埋め込むように縦添えして配置した複数の抗張力体5と、前記外皮部材3の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材11と、前記複数の各区画内に収納した光ファイバ素線13と、から構成される。外皮部材3の筒状内部が画成用部材11により2以上の複数の区画に画成されたので、光ファイバ素線13同士が絡まないで光ファイバ素線13を容易に取り出せる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、テンションメンバ(抗張力体)がケーブルの中心ではなく、外層のシース部分に配置された構造の光ファイバケーブル及びその製造方法に関し、特にケーブルの内部に収納された光ファイバ素線の伝送損失を小さく抑える光ファイバケーブル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバケーブル(以下、単に「光ケーブル」という)は、一般的に、光ケーブルを延線・敷設する時の引張力に抗して光ファイバの破断を防止するために、光ケーブルのほぼ中心にテンションメンバ(抗張力体)が配置されている。前記テンションメンバとしては、ヤング率の大きな鋼線などの金属単線や撚り線、あるいはFRP(Fiber Reinforced Plastics)線やアラミド繊維などの非金属が使用されている。
【0003】
光ケーブルとしては、前記テンションメンバの周囲に光ファイバ素線(紫外線硬化性樹脂被覆250μmφ)、あるいは光ファイバ心線(ナイロン被覆0.9mmφ)、あるいは多心光ファイバテープが拠り合せ集合されてシースされている。
【0004】
しかし、近年、光ケーブルとしては、テンションメンバがケーブル中心に配置されず、光ファイバの周囲の外皮部材としてのシース内部に収納される構造、一般にスロットレス構造と呼ばれる光ケーブルの提案がなされている。
【0005】
図5を参照するに、ここでは架空丸型24心光ケーブル101の例が示されている。この光ケーブル101は、6層の4心光ファイバテープ心線103が光ケーブル101の中心部に積層されて配置されており、PPヤーン(ポリプロピレン・ヤーン)の介在部材105が前記6層の4心光ファイバテープ心線103の周囲に配置され、ほぼ円筒形状の外皮部材としてのシース107で被覆されるように押出成形されている。さらに、押出成形時に、光ケーブル101の長手方向に2本のテンションメンバ109と2本の引裂紐111がシース107の内部に縦添えされている。
【0006】
なお、上記の2本のテンションメンバ109はケーブル101の中心を挟んで対向する位置に配置され、2本の引裂紐111は前記2本のテンションメンバ109の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル101の中心を挟んで対向する位置に配置されている。また、シース107の外周面には補強用のリブ113が2本の引裂紐111の外側に位置して形成されている。
【0007】
図6を参照するに、この例の光ケーブル115は図5の光ケーブル101とほぼ同様のケーブル構造で、ケーブル115の中心部には図5の光ファイバテープ心線103に替わって複数の光ファイバ素線117が収容されており、他は図5と同様の構造である。なお、図6の光ケーブル115では光ファイバ素線117と介在部材105が縦添え或いは撚り合わされている。
【0008】
また、上記の図5や図6とほぼ同様の構造の光ケーブル101,115に吊り線のついた構造や、中心の介在部材105の代わりにホットメルト樹脂を間欠的に配置し、吸水テープをフォーミングして内部コアを形成した構造(例えば、特許文献1参照)、あるいは内部コアがジェリー充填されたチューブ構造、などのセンターチューブタイプの光ケーブルがあげられる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−241681号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のセンターチューブタイプの光ケーブルの構造では、図6の光ケーブル115のように適用する光ファイバに光ファイバ素線117(単心線)が用いられる場合には、次のような問題点があった。
【0011】
(1)特に光ファイバ素線117の心数が多い場合は、ケーブル製造時に光ファイバ素線117同士が絡み合いながら収納されるために損失増加の原因となる。図6の光ケーブル115においては、光ファイバ素線117と介在部材105が縦添え或いは撚り合わせてシース107に収容されるように押出成形された時に、ケーブル製造後に光ファイバ素線117の伝送損失温度変動が大きくなるという問題点があった。
【0012】
(2)光ケーブル115が中間後分岐されて任意の光ファイバ素線117が取り出される際は、光ファイバ素線117が介在部材105と絡むために介在部材105との識別性、分離性に乏しく、誤切断等の可能性が高いと共に、中間後分岐の際に光ファイバ素線117が取り出しにくくなり、かつ、この作業中に損失変動の発生頻度が高く、また変動値も大きくなるという問題点があった。
【0013】
(3)例えば特許文献1のような構造におけるホットメルト充填部や、チューブ構造のジェリーを除去する時に、損失変動の発生頻度が高く、また変動値も大きくなる。
【0014】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、抗張力体が外皮部材に配置された光ケーブルにおいて伝送損失温度変動を抑えると共に、かつ中間後分岐を容易にかつ作業中の損失変動を抑えた光ファイバケーブル及びその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバケーブルは、筒状の外皮部材と、この外皮部材に埋め込むように縦添えして配置した抗張力体と、前記外皮部材の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材と、この画成用部材により画成された複数の各区画内に収納した光ファイバ素線と、からなることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、外皮部材の筒状内部が画成用部材により2以上の複数の区画に画成されたので、光ファイバ素線が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動が小さく抑えられ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線が取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動が小さく抑えられる。
【0017】
請求項2によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、前記画成用部材により画成された各区画内に、前記光ファイバ素線に縦添えした介在部材を収納していることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、前記画成用部材により画成された各区画内に介在部材が縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。さらに、前記画成用部材により画成された各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーが容易に行える。そのため、前記画成用部材により画成された各区画での光ファイバ素線の心線識別が容易となり、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0019】
請求項3によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1又は2記載の光ファイバケーブルにおいて、前記外皮部材に埋め込まれた抗張力体が、外皮部材の中心を挟む対向位置に配置される一対の抗張力体と、この一対の抗張力体の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル中心を挟む対向位置に一対の引裂線条体が縦添えされ配置されていることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、一対の抗張力体が外皮部材にその中心を挟む対向位置に配置されるのでケーブルが軽量且つ効果的に補強され、一対の引裂線条体により外皮部材が容易に引き裂かれて光ファイバ素線を取り出し易くなるので中間後分岐が容易に行われる。
【0021】
請求項4によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、筒状の外皮部材と、この外皮部材に埋め込むように縦添えして配置した抗張力体と、前記外皮部材の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材と、この画成用部材により画成された複数の各区画内に収納した光ファイバ素線と、からなる光ファイバケーブルを製造する際に、
前記画成用部材により画成された各区画にそれぞれ光ファイバ素線を添えると共に複数の抗張力体を前記画成用部材の外側に添えてから、前記外皮部材の樹脂材料が前記画成用部材により画成された各区画内に入り込まないようにして前記画成用部材と光ファイバ素線の周囲に外皮部材を押出成形すると共にこの外皮部材に複数の抗張力体を埋め込むように押出成形することを特徴とするものである。
【0022】
したがって、外皮部材の筒状内部が画成用部材により2以上の複数の区画に画成されたので、光ファイバ素線が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動が小さく抑えられ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線が取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動が小さく抑えられる。
【0023】
請求項5によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記画成用部材により画成された各区画内に、介在部材を前記光ファイバ素線に縦添えするように収納することを特徴とするものである。
【0024】
したがって、前記画成用部材により画成された各区画内に介在部材が縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。さらに、画成用部材により画成された各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーが容易に行える。そのため、画成用部材により画成された各区画での光ファイバ素線の心線識別が容易となり、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0025】
請求項6によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4又は5記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記外皮部材は、その中心を挟む対向位置に配置される少なくとも一対の抗張力体と、この一対の抗張力体の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル中心を挟む対向位置に一対の引裂線条体が縦添えされ配置されていることを特徴とするものである。
【0026】
したがって、一対の抗張力体が外皮部材にケーブル中心を挟む対向位置に配置されるのでケーブルが軽量且つ効果的に補強され、一対の引裂線条体により外皮部材が容易に引き裂かれて光ファイバ素線を取り出し易くなるので中間後分岐が容易に行われる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態の光ファイバケーブル(この実施の形態では、以下、単に「光ケーブル」という)について図面を参照して説明する。
【0028】
図1を参照するに、この実施の形態に係る光ケーブル1は、ほぼ円筒形状の樹脂材料からなる外皮部材としての例えばシース3が設けられている。なお、シース3の外径、つまり光ケーブル1の外径は例えば7〜10mmである。
【0029】
また、上記のシース3には、複数の抗張力体としての例えばテンションメンバ5が埋め込まれるように縦添えして配置されている。この実施の形態では、2本のテンションメンバ5が前記シースの中心を挟む対向位置に配置されている。
【0030】
なお、上記のテンションメンバ5としては、適宜の抗張力材料を用いて構成することができ、例えば鋼線、ガラス繊維強化樹脂、アラミド繊維、強化樹脂等が用いられ、この実施の形態では例えば0.7〜1.2mmφの単鋼線が用いられる。
【0031】
また、上記のシース3には、2本の引裂線条体としての例えば引裂紐7が前記2本のテンションメンバ5の対向線に対してほぼ直交する方向でシース3の中心を挟んで対向する位置に縦添えして配置されている。この2本の引裂紐7はシース3を引き裂いてシース3上に2本の溝を形成し、この2本の溝を境にしてシース3を上下に裂くことを容易にするためのものである。
【0032】
なお、上記の引裂紐7としては、通常、アラミド繊維、テトロン繊維等の抗張力高分子繊維、鋼線、アルミニウム線、導線等の金属線、ガラス繊維、綿糸等が用いられ、この実施の形態では、例えば3000dのテトロン紐が用いられている。
【0033】
また、シース3の外周面には補強用のリブ9が2本の引裂紐7の外側に位置して形成されている。
【0034】
また、上述したシース3の円筒内部は画成用部材としての例えばセパレータ11により複数の区画に画成されている。このセパレータ11としては、例えば十字型の形状をなすポリエチレン(PE)樹脂製からなる十字型のセパレータ11が予め製作されており、この十字型のセパレータ11によりシース3の内部が4つの区画に画成される。
【0035】
なお、上記のセパレータ11としては、シース3の円筒内部を2つ以上の複数の区画に画成するものであればよく、セパレータ11の断面形状が上記の十字型に限定されず、十字型とは異なる他の形状であっても構わない。なお、上記の十字型のセパレータ11は、シース3の円筒内部が容易に4つの区画に均等に画成されるので使い勝手が良好であり、且つ光ケーブル1の全体も柔軟であるので望ましいものである。
【0036】
また、光ケーブル1は既設の接続点以外の箇所で、光ケーブル1のシース3を除去して目的の後述する光ファイバ素線13を取り出すこと、つまり中間後分岐が行われる。上記のセパレータ11は、前記中間後分岐を考慮すると、図3(A)、(B)に示されているように長手方向にストレートに収納されるストレート・セパレータ15か、あるいは、光ファイバ素線13が余長入りとされるために、図4(A)、(B)に示されているようにSZ撚り(左右交互撚り)ながら、つまり撚り方向が一定ピッチで反転されながら収納されるSZ・セパレータ17か、に選定されることとなる。
【0037】
なお、前記SZ・セパレータ17では、画成される区画内に収納される光ファイバ素線13がSZ撚りとなるので、光ケーブル1を切断せずに容易に分岐が可能となり、また架空などの振動の多い場所であっても光ファイバ素線13が移動しにくいという効果がある。
【0038】
また、上記のセパレータ11によって画成される複数の区画内には、それぞれ光ファイバ素線13が収納されている。なお、この実施の形態では、光ファイバ素線13としては例えば直径125μmのガラスファイバに紫外線硬化型樹脂を例えば直径250μmでコートしたものが使用されている。さらに、セパレータ11の各区画内には光ファイバ素線13が4心ずつ収納されているので、この実施の形態の光ケーブル1には合計16心の光ファイバ素線13が収納されている。
【0039】
また、この実施の形態では、上記のセパレータ11による各区画内にそれぞれ、介在部材19が光ファイバ素線13の周囲に、例えば図1に示されているようにシース3の内周面側に縦添えして配置されている。この介在部材19としてはPPヤーン、PETヤーン、アラミド繊維などが充填される場合もある。なお、介在部材19の充填方法としては縦添え、撚り込みのどちらの場合もあり得る。この実施の形態では各区画内にそれぞれ1本の5000dの介在部材19が充填されている。
【0040】
なお、上記のセパレータ11による各区画内には、光ファイバ素線13のみが収納されていても構わないが、介在部材19が縦添えされることは各区画毎の識別を各介在部材19によって各区画毎のトレーサーを行えるという点で望ましい。
【0041】
図2を参照するに、上記構造の光ケーブル1を製造する際には、セパレータ11としての例えば断面十字型のセパレータ11が予め製作されており、このセパレータ11が押出成形用の押出し機21の押出し用ダイ23内に挿入される。さらに、十字型のセパレータ11の各隔壁間で画成される4つの区画には、それぞれ4本の例えば直径250μmの光ファイバ素線13と1本の例えば5000dの介在部材19が、該当する区画に添えられるようにして押出し用ダイ23内に挿入される。
【0042】
押出し用ダイ23はシース3のほぼ円筒形状に成形する形状となっており、シース3に該当する部分には2本のテンションメンバ5としての例えば0.7〜1.2mmφの単鋼線がシース3の中心を挟む対向位置に配置されるようにして押出し用ダイ23内に挿入される。
【0043】
さらに、押出し用ダイ23における上記のシース3に該当する部分には、2本の引裂紐7としての例えば3000dのポリエステル紐が前記2本のテンションメンバ5の対向線に対してほぼ直交する方向でシース3の中心を挟んで対向する位置に配置されるようにして押出し用ダイ23内に挿入される。
【0044】
また、押出し用ダイ23は、シース3の樹脂材料Pが2本のテンションメンバ5と2本の引裂紐7の周囲を一体的に回り込むように構成され、シース3の円筒内部のセパレータ11の各区画には上記の樹脂材料Pが入り込まないように構成されている。
【0045】
以上の状態で、加熱されて錬成されたシース3の樹脂材料Pとしての例えばPE樹脂が押出成形用の押出し機21へ注入され押出し用ダイ23から押し出されることにより、シース3の樹脂材料Pが上記のセパレータ11の周囲にほぼ円筒形状に押出成形される。つまり、シース3の押出し時には、2本のテンションメンバ5と2本の引裂紐7がシース3と一体となるようにパイプ押し出しが行われる。このとき、上記のセパレータ11と4つの各区画に添えられる合計16本の光ファイバ素線13と4本の介在部材19、さらに2本のテンションメンバ5と2本の引裂紐7は、樹脂材料Pが押し出される速度に合わせて矢印の方向に送り込まれるので、押出し用ダイ23から図1に示されている断面形状の光ケーブル1が製造される。
【0046】
以上のように構成されたこの実施の形態の光ケーブル1から光ファイバ素線13が取り出されるときは、2本の引裂紐7によりシース3が引き裂かれてシース3上に2本の溝が形成され、この2本の溝を境にしてシース3が上下に裂かれることによって、各区画内の光ファイバ素線13が取り出される。
【0047】
このとき、この実施の形態の光ケーブル1は、シース3の円筒内部に複数の区画に画成するセパレータ11が内蔵され、各区画内に収納される光ファイバ素線13の心数が少ないために光ファイバ素線13同士が絡みつく可能性が少なく、伝送特性に優れ、心線取出し性も容易になる。
【0048】
この点についてより詳しくは、図6に示されている従来の光ケーブルを比較例とし、前述した図1の実施の形態の光ケーブル1(「本願ケーブル」という)と比較例の光ケーブル(「比較ケーブル」という)と比較する。
【0049】
なお、比較例の比較ケーブルは、シースの材質、外径寸法、厚さ、及び2本のテンションメンバ、2本の引裂紐の材質、寸法、配設位置が図1の実施の形態の光ケーブル1の対応する各部材と同じになるようにし、さらに、シース3の円筒内部には12本の光ファイバ素線と7本の介在部材としての例えば5000dのPP(ポリプロピレン)ヤーンが共に収納されるように押出成形して製造されたものである。なお、光ファイバ素線13は、図1の実施の形態の光ケーブル1と同様に、例えば直径125μmのガラスファイバに紫外線硬化型樹脂を例えば直径250μmでコートしたものが使用されている。
【0050】
そして、本願ケーブルと比較ケーブルとにおける伝送特性、中間後分岐時の作業性の評価試験を行ったところ、ケーブル化後の伝送損失温度変動が「表1」のようになった。
【0051】
【表1】
表1に示されているように、本願ケーブルは完成時、HC試験(温度サイクル試験)時のいずれも良好な損失変動特性を示しているのに対して、比較ケーブルは製造時に損失増加が認められ、HC試験においても損失が増加している。
【0052】
さらに、上記の評価後のケーブルについて解体調査を行ったところ、損失増加した比較ケーブルでは光ファイバ素線が介在部材へ潜り込んで光ファイバ素線同士が絡みついているなどの状況が発生していた。
【0053】
次に、上記の本願ケーブルと比較ケーブルに対する中間後分岐実験を実施した。この中間後分岐実験では、ケーブルのシース3をはぎ取ってから内部の光ファイバ素線13を取り出すまでの作業が行われ、このときのファイバ視認性やファイバ取り出し性などの作業性が確認されると共に、ファイバ取り出し作業中における損失変動(@1.55μm)がサンプリング周期10msecでモニタされた。この中間後分岐作業における比較結果は「表2」のようになった。なお、表2中で、◎は「良好」で、△は「普通」で、×は「劣る」を示している。
【0054】
【表2】
表2に示されているように、本願ケーブルは中間後分岐時の光ファイバの視認性及びファイバ取り出し性に優れ、且つファイバ取り出し作業時の損失変動も発生しなかった。一方、比較ケーブルでは光ファイバと介在部材の視認性が本願ケーブルより劣り、ファイバ取り出し性はさらに劣るものであった。また、ファイバ取り出し作業時にも損失変動の発生が多く認められた。
【0055】
以上の表1及び表2の結果から、本願ケーブルは比較ケーブルに比較して伝送特性に優れ、中間後分岐性も良好であることがわかる。
【0056】
つまり、本願ケーブルはセパレータ11を用いてケーブル断面内が2以上複数の区画に仕切られることにより、一区画内の光ファイバ素線13と介在部材19の本数は限られるので互いに絡み合うことも少なくなり、ケーブル製造後の光ファイバ素線13の伝送損失温度変動を小さく抑えることができた。
【0057】
また、中間後分岐の際には、光ケーブル1のシース3を除去してから光ファイバ素線13を取り出し易く、しかも、この光ファイバ素線13の取り出し作業中における損失変動を小さく抑えることが可能になる。
【0058】
また、各区画内には介在部材19が縦添えされるので、各介在部材19によって各区画毎にトレーサーが容易に行える。その結果、各区画での光ファイバ素線13の心線識別が容易となり、光ファイバ素線13の識別色を増やす必要が無くなる。
【0059】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0060】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、外皮部材の筒状内部を画成用部材により2以上の複数の区画に画成したので、光ファイバ素線が絡まないように光ファイバ素線を取り出すことができる。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動を小さく抑えることができ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線を取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動を小さく抑えることができる。
【0061】
請求項2の発明によれば、各区画内に介在部材を縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線を取り出すことができる。さらに、各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーを容易に行うことができる。そのため、各区画での光ファイバ素線の心線識別を容易に行うことができ、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0062】
請求項3の発明によれば、一対の抗張力体を外皮部材にその中心を挟む対向位置に配置したのでケーブルを軽量且つ効果的に補強でき、一対の引裂線条体により外皮部材を容易に引き裂いて光ファイバ素線を取り出し易いので中間後分岐を容易に行うことができる。
【0063】
請求項4の発明によれば、外皮部材の筒状内部を画成用部材により2以上の複数の区画に画成したので、光ファイバ素線が絡まないように光ファイバ素線を取り出すことができる。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動を小さく抑えることができ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線を取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動を小さく抑えることができる。
【0064】
請求項5の発明によれば、各区画内に介在部材を縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線を取り出すことができる。さらに、各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーを容易に行うことができる。そのため、各区画での光ファイバ素線の心線識別を容易に行うことができ、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0065】
請求項6の発明によれば、一対の抗張力体を外皮部材にその中心を挟む対向位置に配置したのでケーブルを軽量且つ効果的に補強でき、一対の引裂線条体により外皮部材を容易に引き裂いて光ファイバ素線を取り出し易いので中間後分岐を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの製造方法を示す概略的な斜視図である。
【図3】(A)はストレート・セパレータの側面図で、(B)は(A)の矢視III−IIIの断面図である。
【図4】(A)はSZ・セパレータの側面図で、(B)は(A)の矢視IV−IVの断面図である。
【図5】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図6】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 光ケーブル
3 シース(外皮部材)
5 テンションメンバ(抗張力体)
7 引裂紐(引裂線条体)
9 リブ
11 セパレータ(画成用部材)
13 光ファイバ素線
15 ストレート・セパレータ(画成用部材)
17 SZ・セパレータ(画成用部材)
19 介在部材
21 押出し機
23 押出し用ダイ
【発明の属する技術分野】
この発明は、テンションメンバ(抗張力体)がケーブルの中心ではなく、外層のシース部分に配置された構造の光ファイバケーブル及びその製造方法に関し、特にケーブルの内部に収納された光ファイバ素線の伝送損失を小さく抑える光ファイバケーブル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバケーブル(以下、単に「光ケーブル」という)は、一般的に、光ケーブルを延線・敷設する時の引張力に抗して光ファイバの破断を防止するために、光ケーブルのほぼ中心にテンションメンバ(抗張力体)が配置されている。前記テンションメンバとしては、ヤング率の大きな鋼線などの金属単線や撚り線、あるいはFRP(Fiber Reinforced Plastics)線やアラミド繊維などの非金属が使用されている。
【0003】
光ケーブルとしては、前記テンションメンバの周囲に光ファイバ素線(紫外線硬化性樹脂被覆250μmφ)、あるいは光ファイバ心線(ナイロン被覆0.9mmφ)、あるいは多心光ファイバテープが拠り合せ集合されてシースされている。
【0004】
しかし、近年、光ケーブルとしては、テンションメンバがケーブル中心に配置されず、光ファイバの周囲の外皮部材としてのシース内部に収納される構造、一般にスロットレス構造と呼ばれる光ケーブルの提案がなされている。
【0005】
図5を参照するに、ここでは架空丸型24心光ケーブル101の例が示されている。この光ケーブル101は、6層の4心光ファイバテープ心線103が光ケーブル101の中心部に積層されて配置されており、PPヤーン(ポリプロピレン・ヤーン)の介在部材105が前記6層の4心光ファイバテープ心線103の周囲に配置され、ほぼ円筒形状の外皮部材としてのシース107で被覆されるように押出成形されている。さらに、押出成形時に、光ケーブル101の長手方向に2本のテンションメンバ109と2本の引裂紐111がシース107の内部に縦添えされている。
【0006】
なお、上記の2本のテンションメンバ109はケーブル101の中心を挟んで対向する位置に配置され、2本の引裂紐111は前記2本のテンションメンバ109の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル101の中心を挟んで対向する位置に配置されている。また、シース107の外周面には補強用のリブ113が2本の引裂紐111の外側に位置して形成されている。
【0007】
図6を参照するに、この例の光ケーブル115は図5の光ケーブル101とほぼ同様のケーブル構造で、ケーブル115の中心部には図5の光ファイバテープ心線103に替わって複数の光ファイバ素線117が収容されており、他は図5と同様の構造である。なお、図6の光ケーブル115では光ファイバ素線117と介在部材105が縦添え或いは撚り合わされている。
【0008】
また、上記の図5や図6とほぼ同様の構造の光ケーブル101,115に吊り線のついた構造や、中心の介在部材105の代わりにホットメルト樹脂を間欠的に配置し、吸水テープをフォーミングして内部コアを形成した構造(例えば、特許文献1参照)、あるいは内部コアがジェリー充填されたチューブ構造、などのセンターチューブタイプの光ケーブルがあげられる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−241681号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のセンターチューブタイプの光ケーブルの構造では、図6の光ケーブル115のように適用する光ファイバに光ファイバ素線117(単心線)が用いられる場合には、次のような問題点があった。
【0011】
(1)特に光ファイバ素線117の心数が多い場合は、ケーブル製造時に光ファイバ素線117同士が絡み合いながら収納されるために損失増加の原因となる。図6の光ケーブル115においては、光ファイバ素線117と介在部材105が縦添え或いは撚り合わせてシース107に収容されるように押出成形された時に、ケーブル製造後に光ファイバ素線117の伝送損失温度変動が大きくなるという問題点があった。
【0012】
(2)光ケーブル115が中間後分岐されて任意の光ファイバ素線117が取り出される際は、光ファイバ素線117が介在部材105と絡むために介在部材105との識別性、分離性に乏しく、誤切断等の可能性が高いと共に、中間後分岐の際に光ファイバ素線117が取り出しにくくなり、かつ、この作業中に損失変動の発生頻度が高く、また変動値も大きくなるという問題点があった。
【0013】
(3)例えば特許文献1のような構造におけるホットメルト充填部や、チューブ構造のジェリーを除去する時に、損失変動の発生頻度が高く、また変動値も大きくなる。
【0014】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、抗張力体が外皮部材に配置された光ケーブルにおいて伝送損失温度変動を抑えると共に、かつ中間後分岐を容易にかつ作業中の損失変動を抑えた光ファイバケーブル及びその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバケーブルは、筒状の外皮部材と、この外皮部材に埋め込むように縦添えして配置した抗張力体と、前記外皮部材の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材と、この画成用部材により画成された複数の各区画内に収納した光ファイバ素線と、からなることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、外皮部材の筒状内部が画成用部材により2以上の複数の区画に画成されたので、光ファイバ素線が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動が小さく抑えられ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線が取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動が小さく抑えられる。
【0017】
請求項2によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、前記画成用部材により画成された各区画内に、前記光ファイバ素線に縦添えした介在部材を収納していることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、前記画成用部材により画成された各区画内に介在部材が縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。さらに、前記画成用部材により画成された各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーが容易に行える。そのため、前記画成用部材により画成された各区画での光ファイバ素線の心線識別が容易となり、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0019】
請求項3によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1又は2記載の光ファイバケーブルにおいて、前記外皮部材に埋め込まれた抗張力体が、外皮部材の中心を挟む対向位置に配置される一対の抗張力体と、この一対の抗張力体の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル中心を挟む対向位置に一対の引裂線条体が縦添えされ配置されていることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、一対の抗張力体が外皮部材にその中心を挟む対向位置に配置されるのでケーブルが軽量且つ効果的に補強され、一対の引裂線条体により外皮部材が容易に引き裂かれて光ファイバ素線を取り出し易くなるので中間後分岐が容易に行われる。
【0021】
請求項4によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、筒状の外皮部材と、この外皮部材に埋め込むように縦添えして配置した抗張力体と、前記外皮部材の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材と、この画成用部材により画成された複数の各区画内に収納した光ファイバ素線と、からなる光ファイバケーブルを製造する際に、
前記画成用部材により画成された各区画にそれぞれ光ファイバ素線を添えると共に複数の抗張力体を前記画成用部材の外側に添えてから、前記外皮部材の樹脂材料が前記画成用部材により画成された各区画内に入り込まないようにして前記画成用部材と光ファイバ素線の周囲に外皮部材を押出成形すると共にこの外皮部材に複数の抗張力体を埋め込むように押出成形することを特徴とするものである。
【0022】
したがって、外皮部材の筒状内部が画成用部材により2以上の複数の区画に画成されたので、光ファイバ素線が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動が小さく抑えられ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線が取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動が小さく抑えられる。
【0023】
請求項5によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記画成用部材により画成された各区画内に、介在部材を前記光ファイバ素線に縦添えするように収納することを特徴とするものである。
【0024】
したがって、前記画成用部材により画成された各区画内に介在部材が縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線が取り出される。さらに、画成用部材により画成された各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーが容易に行える。そのため、画成用部材により画成された各区画での光ファイバ素線の心線識別が容易となり、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0025】
請求項6によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4又は5記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記外皮部材は、その中心を挟む対向位置に配置される少なくとも一対の抗張力体と、この一対の抗張力体の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル中心を挟む対向位置に一対の引裂線条体が縦添えされ配置されていることを特徴とするものである。
【0026】
したがって、一対の抗張力体が外皮部材にケーブル中心を挟む対向位置に配置されるのでケーブルが軽量且つ効果的に補強され、一対の引裂線条体により外皮部材が容易に引き裂かれて光ファイバ素線を取り出し易くなるので中間後分岐が容易に行われる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態の光ファイバケーブル(この実施の形態では、以下、単に「光ケーブル」という)について図面を参照して説明する。
【0028】
図1を参照するに、この実施の形態に係る光ケーブル1は、ほぼ円筒形状の樹脂材料からなる外皮部材としての例えばシース3が設けられている。なお、シース3の外径、つまり光ケーブル1の外径は例えば7〜10mmである。
【0029】
また、上記のシース3には、複数の抗張力体としての例えばテンションメンバ5が埋め込まれるように縦添えして配置されている。この実施の形態では、2本のテンションメンバ5が前記シースの中心を挟む対向位置に配置されている。
【0030】
なお、上記のテンションメンバ5としては、適宜の抗張力材料を用いて構成することができ、例えば鋼線、ガラス繊維強化樹脂、アラミド繊維、強化樹脂等が用いられ、この実施の形態では例えば0.7〜1.2mmφの単鋼線が用いられる。
【0031】
また、上記のシース3には、2本の引裂線条体としての例えば引裂紐7が前記2本のテンションメンバ5の対向線に対してほぼ直交する方向でシース3の中心を挟んで対向する位置に縦添えして配置されている。この2本の引裂紐7はシース3を引き裂いてシース3上に2本の溝を形成し、この2本の溝を境にしてシース3を上下に裂くことを容易にするためのものである。
【0032】
なお、上記の引裂紐7としては、通常、アラミド繊維、テトロン繊維等の抗張力高分子繊維、鋼線、アルミニウム線、導線等の金属線、ガラス繊維、綿糸等が用いられ、この実施の形態では、例えば3000dのテトロン紐が用いられている。
【0033】
また、シース3の外周面には補強用のリブ9が2本の引裂紐7の外側に位置して形成されている。
【0034】
また、上述したシース3の円筒内部は画成用部材としての例えばセパレータ11により複数の区画に画成されている。このセパレータ11としては、例えば十字型の形状をなすポリエチレン(PE)樹脂製からなる十字型のセパレータ11が予め製作されており、この十字型のセパレータ11によりシース3の内部が4つの区画に画成される。
【0035】
なお、上記のセパレータ11としては、シース3の円筒内部を2つ以上の複数の区画に画成するものであればよく、セパレータ11の断面形状が上記の十字型に限定されず、十字型とは異なる他の形状であっても構わない。なお、上記の十字型のセパレータ11は、シース3の円筒内部が容易に4つの区画に均等に画成されるので使い勝手が良好であり、且つ光ケーブル1の全体も柔軟であるので望ましいものである。
【0036】
また、光ケーブル1は既設の接続点以外の箇所で、光ケーブル1のシース3を除去して目的の後述する光ファイバ素線13を取り出すこと、つまり中間後分岐が行われる。上記のセパレータ11は、前記中間後分岐を考慮すると、図3(A)、(B)に示されているように長手方向にストレートに収納されるストレート・セパレータ15か、あるいは、光ファイバ素線13が余長入りとされるために、図4(A)、(B)に示されているようにSZ撚り(左右交互撚り)ながら、つまり撚り方向が一定ピッチで反転されながら収納されるSZ・セパレータ17か、に選定されることとなる。
【0037】
なお、前記SZ・セパレータ17では、画成される区画内に収納される光ファイバ素線13がSZ撚りとなるので、光ケーブル1を切断せずに容易に分岐が可能となり、また架空などの振動の多い場所であっても光ファイバ素線13が移動しにくいという効果がある。
【0038】
また、上記のセパレータ11によって画成される複数の区画内には、それぞれ光ファイバ素線13が収納されている。なお、この実施の形態では、光ファイバ素線13としては例えば直径125μmのガラスファイバに紫外線硬化型樹脂を例えば直径250μmでコートしたものが使用されている。さらに、セパレータ11の各区画内には光ファイバ素線13が4心ずつ収納されているので、この実施の形態の光ケーブル1には合計16心の光ファイバ素線13が収納されている。
【0039】
また、この実施の形態では、上記のセパレータ11による各区画内にそれぞれ、介在部材19が光ファイバ素線13の周囲に、例えば図1に示されているようにシース3の内周面側に縦添えして配置されている。この介在部材19としてはPPヤーン、PETヤーン、アラミド繊維などが充填される場合もある。なお、介在部材19の充填方法としては縦添え、撚り込みのどちらの場合もあり得る。この実施の形態では各区画内にそれぞれ1本の5000dの介在部材19が充填されている。
【0040】
なお、上記のセパレータ11による各区画内には、光ファイバ素線13のみが収納されていても構わないが、介在部材19が縦添えされることは各区画毎の識別を各介在部材19によって各区画毎のトレーサーを行えるという点で望ましい。
【0041】
図2を参照するに、上記構造の光ケーブル1を製造する際には、セパレータ11としての例えば断面十字型のセパレータ11が予め製作されており、このセパレータ11が押出成形用の押出し機21の押出し用ダイ23内に挿入される。さらに、十字型のセパレータ11の各隔壁間で画成される4つの区画には、それぞれ4本の例えば直径250μmの光ファイバ素線13と1本の例えば5000dの介在部材19が、該当する区画に添えられるようにして押出し用ダイ23内に挿入される。
【0042】
押出し用ダイ23はシース3のほぼ円筒形状に成形する形状となっており、シース3に該当する部分には2本のテンションメンバ5としての例えば0.7〜1.2mmφの単鋼線がシース3の中心を挟む対向位置に配置されるようにして押出し用ダイ23内に挿入される。
【0043】
さらに、押出し用ダイ23における上記のシース3に該当する部分には、2本の引裂紐7としての例えば3000dのポリエステル紐が前記2本のテンションメンバ5の対向線に対してほぼ直交する方向でシース3の中心を挟んで対向する位置に配置されるようにして押出し用ダイ23内に挿入される。
【0044】
また、押出し用ダイ23は、シース3の樹脂材料Pが2本のテンションメンバ5と2本の引裂紐7の周囲を一体的に回り込むように構成され、シース3の円筒内部のセパレータ11の各区画には上記の樹脂材料Pが入り込まないように構成されている。
【0045】
以上の状態で、加熱されて錬成されたシース3の樹脂材料Pとしての例えばPE樹脂が押出成形用の押出し機21へ注入され押出し用ダイ23から押し出されることにより、シース3の樹脂材料Pが上記のセパレータ11の周囲にほぼ円筒形状に押出成形される。つまり、シース3の押出し時には、2本のテンションメンバ5と2本の引裂紐7がシース3と一体となるようにパイプ押し出しが行われる。このとき、上記のセパレータ11と4つの各区画に添えられる合計16本の光ファイバ素線13と4本の介在部材19、さらに2本のテンションメンバ5と2本の引裂紐7は、樹脂材料Pが押し出される速度に合わせて矢印の方向に送り込まれるので、押出し用ダイ23から図1に示されている断面形状の光ケーブル1が製造される。
【0046】
以上のように構成されたこの実施の形態の光ケーブル1から光ファイバ素線13が取り出されるときは、2本の引裂紐7によりシース3が引き裂かれてシース3上に2本の溝が形成され、この2本の溝を境にしてシース3が上下に裂かれることによって、各区画内の光ファイバ素線13が取り出される。
【0047】
このとき、この実施の形態の光ケーブル1は、シース3の円筒内部に複数の区画に画成するセパレータ11が内蔵され、各区画内に収納される光ファイバ素線13の心数が少ないために光ファイバ素線13同士が絡みつく可能性が少なく、伝送特性に優れ、心線取出し性も容易になる。
【0048】
この点についてより詳しくは、図6に示されている従来の光ケーブルを比較例とし、前述した図1の実施の形態の光ケーブル1(「本願ケーブル」という)と比較例の光ケーブル(「比較ケーブル」という)と比較する。
【0049】
なお、比較例の比較ケーブルは、シースの材質、外径寸法、厚さ、及び2本のテンションメンバ、2本の引裂紐の材質、寸法、配設位置が図1の実施の形態の光ケーブル1の対応する各部材と同じになるようにし、さらに、シース3の円筒内部には12本の光ファイバ素線と7本の介在部材としての例えば5000dのPP(ポリプロピレン)ヤーンが共に収納されるように押出成形して製造されたものである。なお、光ファイバ素線13は、図1の実施の形態の光ケーブル1と同様に、例えば直径125μmのガラスファイバに紫外線硬化型樹脂を例えば直径250μmでコートしたものが使用されている。
【0050】
そして、本願ケーブルと比較ケーブルとにおける伝送特性、中間後分岐時の作業性の評価試験を行ったところ、ケーブル化後の伝送損失温度変動が「表1」のようになった。
【0051】
【表1】
表1に示されているように、本願ケーブルは完成時、HC試験(温度サイクル試験)時のいずれも良好な損失変動特性を示しているのに対して、比較ケーブルは製造時に損失増加が認められ、HC試験においても損失が増加している。
【0052】
さらに、上記の評価後のケーブルについて解体調査を行ったところ、損失増加した比較ケーブルでは光ファイバ素線が介在部材へ潜り込んで光ファイバ素線同士が絡みついているなどの状況が発生していた。
【0053】
次に、上記の本願ケーブルと比較ケーブルに対する中間後分岐実験を実施した。この中間後分岐実験では、ケーブルのシース3をはぎ取ってから内部の光ファイバ素線13を取り出すまでの作業が行われ、このときのファイバ視認性やファイバ取り出し性などの作業性が確認されると共に、ファイバ取り出し作業中における損失変動(@1.55μm)がサンプリング周期10msecでモニタされた。この中間後分岐作業における比較結果は「表2」のようになった。なお、表2中で、◎は「良好」で、△は「普通」で、×は「劣る」を示している。
【0054】
【表2】
表2に示されているように、本願ケーブルは中間後分岐時の光ファイバの視認性及びファイバ取り出し性に優れ、且つファイバ取り出し作業時の損失変動も発生しなかった。一方、比較ケーブルでは光ファイバと介在部材の視認性が本願ケーブルより劣り、ファイバ取り出し性はさらに劣るものであった。また、ファイバ取り出し作業時にも損失変動の発生が多く認められた。
【0055】
以上の表1及び表2の結果から、本願ケーブルは比較ケーブルに比較して伝送特性に優れ、中間後分岐性も良好であることがわかる。
【0056】
つまり、本願ケーブルはセパレータ11を用いてケーブル断面内が2以上複数の区画に仕切られることにより、一区画内の光ファイバ素線13と介在部材19の本数は限られるので互いに絡み合うことも少なくなり、ケーブル製造後の光ファイバ素線13の伝送損失温度変動を小さく抑えることができた。
【0057】
また、中間後分岐の際には、光ケーブル1のシース3を除去してから光ファイバ素線13を取り出し易く、しかも、この光ファイバ素線13の取り出し作業中における損失変動を小さく抑えることが可能になる。
【0058】
また、各区画内には介在部材19が縦添えされるので、各介在部材19によって各区画毎にトレーサーが容易に行える。その結果、各区画での光ファイバ素線13の心線識別が容易となり、光ファイバ素線13の識別色を増やす必要が無くなる。
【0059】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0060】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、外皮部材の筒状内部を画成用部材により2以上の複数の区画に画成したので、光ファイバ素線が絡まないように光ファイバ素線を取り出すことができる。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動を小さく抑えることができ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線を取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動を小さく抑えることができる。
【0061】
請求項2の発明によれば、各区画内に介在部材を縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線を取り出すことができる。さらに、各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーを容易に行うことができる。そのため、各区画での光ファイバ素線の心線識別を容易に行うことができ、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0062】
請求項3の発明によれば、一対の抗張力体を外皮部材にその中心を挟む対向位置に配置したのでケーブルを軽量且つ効果的に補強でき、一対の引裂線条体により外皮部材を容易に引き裂いて光ファイバ素線を取り出し易いので中間後分岐を容易に行うことができる。
【0063】
請求項4の発明によれば、外皮部材の筒状内部を画成用部材により2以上の複数の区画に画成したので、光ファイバ素線が絡まないように光ファイバ素線を取り出すことができる。その結果、ケーブル化後の光ファイバ素線の伝送損失温度変動を小さく抑えることができ、しかも中間後分岐の際に光ファイバ素線を取り出し易く、この作業中の光ファイバ素線の損失変動を小さく抑えることができる。
【0064】
請求項5の発明によれば、各区画内に介在部材を縦添えされても光ファイバ素線と介在部材が絡まないで光ファイバ素線を取り出すことができる。さらに、各区画内の介在部材によって各区画毎にトレーサーを容易に行うことができる。そのため、各区画での光ファイバ素線の心線識別を容易に行うことができ、光ファイバ素線の識別色を増やす必要が無くなる。
【0065】
請求項6の発明によれば、一対の抗張力体を外皮部材にその中心を挟む対向位置に配置したのでケーブルを軽量且つ効果的に補強でき、一対の引裂線条体により外皮部材を容易に引き裂いて光ファイバ素線を取り出し易いので中間後分岐を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの製造方法を示す概略的な斜視図である。
【図3】(A)はストレート・セパレータの側面図で、(B)は(A)の矢視III−IIIの断面図である。
【図4】(A)はSZ・セパレータの側面図で、(B)は(A)の矢視IV−IVの断面図である。
【図5】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図6】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 光ケーブル
3 シース(外皮部材)
5 テンションメンバ(抗張力体)
7 引裂紐(引裂線条体)
9 リブ
11 セパレータ(画成用部材)
13 光ファイバ素線
15 ストレート・セパレータ(画成用部材)
17 SZ・セパレータ(画成用部材)
19 介在部材
21 押出し機
23 押出し用ダイ
Claims (6)
- 筒状の外皮部材と、この外皮部材に埋め込むように縦添えして配置した抗張力体と、前記外皮部材の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材と、この画成用部材により画成された複数の各区画内に収納した光ファイバ素線と、からなることを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記画成用部材により画成された各区画内に、前記光ファイバ素線に縦添えした介在部材を収納していることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
- 前記外皮部材に埋め込まれた抗張力体が、外皮部材の中心を挟む対向位置に配置されると共に、この一対の抗張力体の対向線に対してほぼ直交する方向で外皮部材の中心を挟む対向位置に一対の引裂線条体が縦添えされ配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバケーブル。
- 筒状の外皮部材と、この外皮部材に埋め込むように縦添えして配置した抗張力体と、前記外皮部材の筒状内部を複数の区画に画成する画成用部材と、この画成用部材により画成された各区画内に収納した光ファイバ素線と、からなる光ファイバケーブルを製造する際に、
前記画成用部材により画成された各区画にそれぞれ光ファイバ素線を添えると共に複数の抗張力体を前記画成用部材の外側に添えてから、前記外皮部材の樹脂材料が前記画成用部材の各区画内に入り込まないようにして前記画成用部材と光ファイバ素線の周囲に外皮部材を押出成形すると共にこの外皮部材に複数の抗張力体を埋め込むように押出成形することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。 - 前記画成用部材により画成された各区画内に、介在部材を前記光ファイバ素線に縦添えするように収納することを特徴とする請求項4記載の光ファイバケーブルの製造方法。
- 前記外皮部材に埋め込まれた抗張力体が、外皮部材の中心を挟む対向位置に配置されると共にこの一対の抗張力体の対向線に対してほぼ直交する方向でケーブル中心を挟む対向位置に一対の引裂線条体が縦添えされ配置されることを特徴とする請求項4又は5記載の光ファイバケーブルの製造方法。
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