JPH11504369A - ポリアミド酸先駆物質およびポリイミドベンゾオキサゾールの合成方法 - Google Patents

ポリアミド酸先駆物質およびポリイミドベンゾオキサゾールの合成方法

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JPH11504369A JP8532675A JP53267596A JPH11504369A JP H11504369 A JPH11504369 A JP H11504369A JP 8532675 A JP8532675 A JP 8532675A JP 53267596 A JP53267596 A JP 53267596A JP H11504369 A JPH11504369 A JP H11504369A
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Abstract

(57)【要約】 ポリイミド先駆物質溶液は、有機液体、並びに、芳香族二酸無水物と芳香族ジアミノベンゾオキサゾールとの反応生成物を含む。この反応生成物は、少なくとも一方の末端を二官能価の連鎖延長剤でキャップされている。この二官能価の連鎖延長剤は、芳香族ジアミノベンゾオキサゾールのアミンまたは芳香族二酸無水物の酸無水物と反応する1つの官能基、並びに、アミド酸結合を形成しないけれども、芳香族ジアミンと芳香族二酸無水物とを反応させてポリイミド先駆物質を形成させるための条件とは異なる条件下でさらに反応して、ポリイミド先駆物質の分子量を増大させることができるもう1つの官能基を有する。これらのポリイミド先駆物質はポリイミドベンゾオキサゾールポリマーに転化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリアミド酸先駆物質およびポリイミドベンゾオキサゾールの合成方法 本発明は、ポリイミド先駆物質、これらの先駆物質をより高分子量のポリアミ ド酸および/またはポリイミドベンゾオキサゾール(”PIBO”)ポリマーに 転化させる方法、並びに、PIBOのフィルムおよび塗膜に関する。 ポリイミドベンゾオキサゾールの合成において、まず二酸無水物とジアミノベ ンゾオキサゾールとを反応させて、ポリアミド酸を形成させる。次に、アミド酸 結合を閉環してイミド環を形成させることにより、ポリアミド酸をPIBOに転 化させる。一般に、ポリアミド酸は、N,N’−ジメチルアセトアミドのような 有機溶媒中の溶液として合成する。これまでに、PIBOの製造に有用なものと して、ごく限られた数の二酸無水物/ジアミノベンゾオキサゾールの組み合わせ が公開されている。 Preston の米国特許第 4,087,409号は、2つの対称的なモノマーを反応させて 、少なくとも2つの異なった複素環結合を有する実質的に直線状の複素環ポリマ ーを製造する方法を広く教示している。ポリアミド酸は、他の長い一覧からモノ マー(例えば、2,2’−p−フェニレンビス(5−アミノベンゼンオキサゾー ル)およびピロメリット酸二無水物)を選んで合成することができる。”Fibers from Ordered Benzheterocycle-Imide Copolymers,” Appl .Poly.Sym.,No.9 ,pp.145-158(1969) および ”New High-Temperature Polyers,VIII Ordered B enzoxazole- and Benzothiazole-Imide Copolymers,”J .Poly.Sci.,Part A-1 (1969),7(1),pp.283-296 の論文も参照すべきである。 ”Azole Analogs of Polypyromellitimides,” Vysokomol .Soed., Vo1.(A)XI II,No.11,1971,pp.2565-2570,は、ポリ−[N,N’−(p,p’−アミノ フェノキシフェニレン)ピロメリットイミド]の類似体を含むアゾールの合成を 開示している。2,6−ジ(p,p’−アミノフェノキシフェニル)ベンゾ[1 ,2−d:5,4−d’]ビスオキサゾールおよびピロメリット酸二無水物から 合成されるPIBOが記載されている。 ムカイ(Mukai)他の米国特許第 4,866,873号は、2,6−ジ(4,4’−ジ アミノジフェニル)ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビスオキサゾールのよ うな特定の芳香族のtrans−ベンゾビスオキサゾールまたはtrans−ベ ンゾビスチアゾールジアミン、および、ピロメリット酸二無水物のような特定の 芳香族の四カルボン酸二無水物を実質的に等モル量含む芳香族複素環式ポリイミ ドを開示している。 これらのポリアミド酸先駆物質は、アミド溶媒中で合成し、PIBOに転化さ せる。ポリアミド酸溶液から合成される類似のPIBOポリマーが、三菱化成株 式会社(Mitsubishi Kasei Corporation)の日本国特許出願第 2-41819号および ノザワセイイチ(Seiichi Nozawa)による"Novel Aromatic Heterocyclic Polyi mide(PIBT)Having Ultra-High Modulus of Elasticity" 化学と工業Kagaku to Kogyo ),44(7),1154(1991) において教示されている。 ノザワ(Nozawa)、タヤマ(Taytama )、キムラ(Kimura)およびムカイ(Mu kai )が、the 22nd International SAMPE Technical Conference (1990年11月 6日〜 8日開催)において発表した"Synthesis and Mechanical Properties of Novel Polyimide Containing Heterocycles"は、4,4’−ジアミノフェニレン ベンゾビスチ アゾールおよびピロメリット酸二無水物のポリアミド酸先駆物質を使用する、あ る種のtrans−PIBTまたはtrans−PIBOの合成を開示している 。タオカ染料製造株式会社(Taoka Senryo Seizo K.K.)の日本国特許出願第41 -42458号(特許公報番号第 45-8435号)は、5−アミノ−2−(4−アミノフェ ニル)ベンゾオキサゾールのような単一のベンゾオキサゾール環を含む芳香族ジ アミンおよび芳香族四カルボン酸から合成されるポリアミド酸を用いて、熱的な 閉環技術を使用してポリアミド酸からPIBOを合成することを教示している。 上述のPIBOポリマーのいくつかは、繊維およびフィルムを形成しているけ れども、一般に、それらは、電子産業のような用途において広く有用にするため に十分な物理的および/または化学的な性質を有してはいない。 さらに、PIBOポリマーの合成に使用するポリアミド酸は、比較的低い固形 分含有量においても、高度に粘稠な溶液になることがある。例えば、高分子量の ポリアミド酸をわずか 7重量パーセント程度含むポリアミド酸溶液が 100,000セ ンチポアズ(cps )以上の粘度を示すことがある。フィルムのキャスティングの ような従来からある技術を使用しているさまざまな用途においては、このような 高い粘度は許容され、スピンコートのような他の用途においては、より低い粘度 が必要とされ、または、望まれている。 アサヒ(Asahi )の欧州特許公開番号第 0 355 927号は、四カルボン酸化合物 、特定のジアミン化合物、および、2−ヒドロキシエチルアクリレートのような アルコールもしくはグリシジルメタクリレートのようなエポキシ化合物から誘導 される特定のポリアミド酸エステル、ポリアミド酸アミドまたはポリアミド酸塩 を含む光重合性のポリイミド先駆物質を開示している。上述のポリマーの各々の 反復単位は 1〜20個の炭素原子を有する有機側基を含む。この参考文献は、−C ≡Nもしくは−C≡CHまたはマレイン酸無水物残基のような基を末端基として 先駆物質中に導入する場合、製造される最終的なポリイミドの分子量を熱処理に よって増大させることができることも提案している。光重合開始剤といっしょに すれば、このポリマーは光重合性の組成物を形成する。生成するPIBOポリマ ーは、後に平版印刷に用いる基板を被覆するために使用することができる。これ らの架橋ポリマーから製造されるフィルムは比較的低い引張強さおよび引張弾性 率を示す。 既知技術における欠点を考慮すると、化学的および物理的な性質の望ましい組 み合わせを有するPIBOポリマーを合成できるポリイミド先駆物質溶液、望ま れるならば、例えば、スピンコートのようなフィルム形成用途において許容でき る粘度において、より高い固形分含有率を有するポリイミド先駆物質溶液を調製 することは、未だに望まれている。さらに、これらのPIBOポリマーを有用な フィルムおよび塗膜に転化することも未だに望まれている。 よって、1つの面においては、本発明は、芳香族二酸無水物と芳香族ジアミノ ベンゾオキサゾールとの反応生成物を含むポリイミド先駆物質であって、この反 応生成物の少なくとも1つ、けれども2つを越えない分子鎖末端において、二官 能価の連鎖延長剤によって停止されており、この連鎖延長剤の1つの官能基が芳 香族ベンゾオキサゾールのアミンまたは芳香族二酸無水物の酸無水物と反応でき 、かつ、もう1つの官能基がアミド酸結合を形成しないけれども、芳香族ジアミ ンと芳香族二酸無水物とを反応させてポリイミド先駆物質を形成するための条件 とは異なる条件下でさらに反応して、反応生成物またはそれから合成されるPI BOの分子量を増大することができるポリイミド先駆物質である。 好ましい態様においては、芳香族二酸無水物が下記式 であり、芳香族ジアミノベンゾオキサゾールが下記式 である。 ここで、Ar、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は芳香族基もしくはピリジン 基であり、二官能価の連鎖延長剤はH2N−M−C(R)=C(R)2、H2 N− M−C≡C(R)、 である。 ここで、Mは二価の有機基であり、好ましくはアルキレンもしくはアリーレン であり、Rは水素、アルキル、もしくはアリールである。ポリイミド先駆物質は 概して有機液体中の溶液として合成される。 PIBOポリマーは、先駆物質を縮合環化(イミド化)させるのに十分な条件 、および、その分子量を増大させるのに十分な条件に、同時にまたは連続的に先 駆物質を付すことによって、ポリイミド先駆物質から合成することができる。も う1つの面では、本発明は、ポリイミド先駆物質を加熱することによってPIB Oポリマーを合成する方法である。イミド化および分子量の増大もしくは分子鎖 の延長は、同じかまたは大幅に異なる温度で起こり、一般に、ポリイミド先駆物 質は 160℃〜 280℃の転化温度に付され、少なくとも一部の先駆物質がポリイミ ドベンゾオキサゾールまたはより高分子量のポリアミド酸(PA)に転化する。 好ましい態様においては、 0.1〜 300分間、 250℃〜 600℃の間で転化温度よ りも高い温度に付すことにより、PA/PIBOをさらに処理する。このさらな る熱処理は、単一または2つ以上の、逐次的により高い温度にPA/PIBOを 付すことを含む。もっとも 好ましい態様においては、転化温度に付す後に、PA/PIBOを(i) 350℃ を越え、 600℃未満の単一の温度に 0.1〜 120分間、または、(ii) 250℃〜 4 00℃のアニール温度に 0.1〜 120分間、次に、 260℃〜 600℃でアニール温度よ りも高い熱処理温度に 0.1〜 120分間付す。 さらにもう1つの面では、本発明は、下記の段階を含むポリイミドベンゾオキ サゾールフィルムの調製方法である。 a)ポリイミド先駆物質溶液の液体フィルムを形成する。 b)前記ポリイミド先駆物質溶液から、反応媒体として用いられる有機液体の 少なくとも一部を除く。 c) 160℃〜 280℃の転化温度において 5〜90分間、前記ポリイミド先駆物質 を加熱する。 前記の方法は、追加の段階d)を任意に含み、この段階では、前記ポリイミド 先駆物質を、 250℃〜 600℃で転化温度よりも高い温度に 0.1〜 300分間付す。 より好ましい態様においては、イミド化が起こる温度に付す前またはその間に、 前記液体フィルムを閉環剤と接触させる。 さらにもう1つの面では、本発明は、上述の工程を使用して作られるポリイミ ドベンゾオキサゾールフィルムである。 前記ポリイミド先駆物質は、芳香族二酸無水物、芳香族ジアミノベンゾオキサ ゾール、および、アルコールまたはエポキシ反応体を伴わず、かつ、それらを含 まないか、実質的に含まない二官能価の連鎖停止剤の反応により調整される方法 で合成する。反応生成物の分子量およびその溶液の粘度は、反応体の化学量論と 同様に、反応の時間および温度によって調整される。生成するポリイミド先駆物 質(生成物)は、4−メチルピロリジノンおよびN,N’−ジメチルアセトアミ ドのような多くの普通の有機溶剤に可溶である。 PIBOポリマーは、前記ポリイミド先駆物質を加熱することにより合成する 。このように、前記ポリイミド先駆物質は、可溶で、加工しやすい物質から直接 的に転化し、完成したPIBOポリマーとすることができる。それゆえに、本発 明の方法は、完成したPIBOポリマー製品の調製を容易にする。例えば、塗膜 の調製において、前記の可溶な先駆物質を、塗布すべき基板または製品に適用し 、連続的かつ直接的に、必要とするPIBO製品に転化させることができる。 前記先駆物質から合成される前記PIBOポリマーは、強度、弾性率および破 断点伸びの好ましい組み合わせ並びに環境の作用に対する耐性を含む、化学的並 びに物理的な性質の優れたバランスを示す。モノマー量および特定の合成条件を 選ぶことにより、これらの性質を修飾および設計することが可能である。前記P IBO製品は、選択する特定のモノマーおよび希望する最終用途により、硬く剛 い素材またはより軟らかい素材として調製できる。ポリイミド先駆物質を作るた めの合成技術および前記ポリアミド酸をPIBOに転化するための加工技術は、 好ましい分子量を有するポリマーを生じ、優れた引張特性、誘電率、誘電正接、 破壊電圧およびアークトラッキングのような電気特性、並びに、寸法安定性を含 む優れた性質を有するフィルム並びに塗膜を生じる。 本発明において、ポリイミド先駆物質は芳香族二酸無水物、芳香族ジアミノベ ンゾオキサゾールおよび二官能価の連鎖停止剤を反応させることにより合成する 。本発明の実施において好ましく用いられる前記芳香族二酸無水物および芳香族 ジアミノベンゾオキサゾールは、ポリアミド酸を形成することができる二酸無水 物およびジアミンである。 典型的な芳香族二酸無水物は、下記の構造式の化合物を含む。 上式中、Arは、多芳香族および縮合芳香族環、または、不活性的に置換されて いる芳香族を含む芳香族であり、「不活性的に置換されている芳香族」とは芳香 族ジアミノベンゾオキサゾールとの反応に対して実質的に不活性な、好ましくは 不活性なハロゲンのような置換基を1つ以上有する芳香族を意味する。例えば、 Arは であり、ここで、Tは−O−、アルキレン、−S−、−CF2−、−SO2−、− CH2−、 である。 もっとも好ましい二酸無水物は、ピロメリット酸二無水物(”PMDA”)、 4,4’−オキシジフタル酸無水物(”ODPA”)、 2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水 物(”6FDA”)、 3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(”BPDA”)、 3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物(”DSD A”)、 および、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(”B PDA”)、 である。 本発明の実施において有用な典型的なジアミノベンゾオキサゾールは、下記の 構造式の化合物を含む。 ここで、Ar、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は芳香族基、不活性に置換され ている芳香族基またはピリジン基である。 好ましいジアミノベンゾオキサゾールは、下記のa)またはb)、c)、d) を含む。 ここで、Ar1であり、ここで、T1は−O−、−S−、−SO2−、−S(=O)−、−CH2 −、−Si(R)2−、 であり、各Ar2は同じかもしくは異なっていて、 であり、T2は−O−、−SO2−、−S−、−S(=O)−、−CH2−、−S i(R)2−、 である。 ここで、Ar3は、 であり、Ar2は上述の通りである。 ここで、各Ar3は同じかまたは異なっていて、Ar4は、 であり、T4は−S−、−O−、−SO2−、−CH2−、−HC=CH−、 である。 もっとも好ましいジアミノベンゾオキサゾールモノマーは、2,6−(4,4 ’−ジアミノジフェニル)ベンゾ[1,2−d:5, 4−d’]ビスオキサゾール(”DABO”)、 5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(”p−DAMB O”)、 5−アミノ−2−(m−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(”m−DAMB O”)、 4,4’−ジフェニルエーテル−2,2’−ビス(5−アミノベンゾオキサゾー ル)(”OBA(DAMBO)2”) 2,2’−p−フェニレンビス(5−アミノベンゾオキサゾール)(”TA(D AMBO)2”) および、2,2−ビス(4−フェニル)ヘキサフルオロプロパン−2,2’−ビ ス(5−アミノベンゾオキサゾール)(”6FA(DAMBO)2”) である。 前記二官能価の連鎖延長剤は、前記芳香族ジアミノベンゾオキサゾールのアミ ンまたは前記芳香族二酸無水物の酸無水物のいずれかに対して反応性である1つ の官能基、および、前記アミンまたは前記酸無水物のいずれともアミド酸結合を 形成しないけれども、芳香族ジアミンおよび芳香族二酸無水物を反応させてポリ イミド先駆物質を形成させるための条件とは異なる条件下でさらに反応して、そ こで形成するポリアミド酸またはPIBOのいずれかの分子量を増大させること ができる第2の官能基(以降”潜伏部”と称する)を有する化合物である。 このような二官能価の連鎖延長剤の例は、1級もしくは2級アミン部分(つま り、−NH2もしくは−NRH)、または、環状の二カルボン酸無水物部分のい ずれかである1つの反応性部および不飽和基(つまり、>C=C<もしくは−C ≡C−)、または、加熱処理によって開いてさらに反応するシクロブテンのよう な張力芳香族のように、反応して分子鎖長を延長するか、もしくは、ポリアミド 酸を架橋させることができる1つの潜伏部を有する化合物を含む。 エポキシおよびイソシアネート基は、前記ポリイミド先駆物質の合成に通常使 用される条件で、前記芳香族ジアミノベンゾオキサゾールのアミンと反応するの で、潜伏部としては適切ではない。 二官能価の連鎖延長剤の好ましい例は、下記の構造式によって表される。 ここで、Mは二価の有機基であり、好ましくはアルキレンまたはアリーレンで あり、より好ましくは、 1〜12個の炭素原子を有するアルキレンまたはフェニレ ンであり、もっとも好ましくは、メチレンまたはフェニレンであり、Rは水素、 アルキル、またはアリールであり、好ましくは、水素またはフェニルである。 二官能価の連鎖延長剤の典型的な例は、マレイン酸無水物、ナド酸無水物、ビ ニルフタル酸無水物、1,2−ジメチルマレイン酸無水物(これらの化合物は、 前記アミンと反応する酸無水物基および連鎖延長のための不飽和部分を有してい る)、3−(3−フェニルエチニルフェノキシ)アニリン、フェニルエチニルア ニリン、エチニルアニリン、プロパルギルアミン(これらの化合物は、前記酸無 水物と反応するアミノ基および連鎖延長のためのエチレンもしくはアセチレンの 不飽和部分を有している)、および、4−アミノベンゾシクロブテンのように、 アミンもしくは酸無水物に対する反応性基により官能化されているベンゾシクロ ブテンまたは他の芳香族シクロブテン(これらの化合物は、酸無水物と反応する アミノ基および張力芳香族環であるシクロブテンをを有している)を含む。好ま しい二官能価の連鎖延長剤は、マレイン酸無水物、4−アミノベン ゾシクロブテン、ナド酸無水物、プロパルギルアミンおよびフェニルエチニルア ニリンを含む。 前記ポリイミド先駆物質の生成物は、用いる芳香族二酸無水物、ジアミノベン ゾオキサゾールおよび二官能価の連鎖延長剤の各反応体の種類および量に依存し て変化し、それゆえに、反応体の種類および量が選択される。より明確には、二 官能価の連鎖延長剤の量は、一般的に望ましい分子量および溶液粘度のポリイミ ド先駆物質が合成されるように選択される。一般に、用いる二官能価の連鎖延長 剤の量が増えるに従って、生じる生成物の分子量が減少し、それゆえに、同じ固 形物含有量におけるその溶液粘度も減少する。一般に、望ましい溶液粘度は、希 望する最終用途を含むさまざまな要因に依存して変化する。例えば、ポリイミド 先駆物質の溶液がスピンコート作業において使用される場合には、この溶液は 1 00〜10,000センチポアズ(cps )の粘度( 1〜10rpm の範囲の速度の40番スピン ドルを使用して、25℃において、ブルックフィールド型DV-II+粘度計で測定した )を示すことが都合がよい。あるいは、フィルムキャスティング作業においては 、この溶液は 500〜 250,000cps の粘度を示すことが都合がよい。 一般に、前記芳香族二酸無水物およびジアミノベンゾオキサゾールは、ジアミ ノベンゾオキサゾール1当量あたり 0.5〜 1.5当量、好ましくは0.75〜1.25当量 、より好ましくは 0.8〜 1.2当量の芳香族二酸無水物が都合よく用いられる。一 般に、連鎖延長剤と反応する芳香族二酸無水物またはジアミノベンゾオキサゾー ル1当量あたり 0.5〜0.0004当量、好ましくは 0.3〜0.02当量、より好ましくは 0.1〜 0.025当量の二官能価の連鎖延長剤が添加される。もっとも好ましくは、 共に二価であると考えられるジアミノベンゾオキサゾールおよび芳香族二酸無水 物を用いて、反応体混合物が当量のアミ ンおよび酸無水物を含むように、ジアミノベンゾオキサゾール、芳香族二酸無水 物および二官能価の連鎖延長剤を含む反応体が用いられる。 理論によって裏打ちされてはいないけれども、アミノジベンゾシクロブテン連 鎖延長剤を使用して、ジアミンおよび二酸無水物がポリアミド酸先駆物質を形成 する反応を下記に示す。 ここで、Mは上述のような芳香族を含む基であり、nは 2〜 1,000、より一般的 には10〜 200の平均値を有する整数であり、かつ、アミド結合にはさまざまな置 換異性体が存在し得ると理解されている。 一般に、芳香族二酸無水物、芳香族ジアミンおよび二官能価の連鎖延長剤がど のように接触するかということは特に重要ではなく、それらは反応媒体として適 切な有機媒体に溶解し、反応して、希望するポリイミド先駆物質の溶液を形成す る。”ポリイミド先駆物質”という用語は、さらに反応して、より高分子量の、 または、架橋されているポリマーを形成することができる潜伏反応性の末端基を 有するポリアミド酸を意味する。有機液体反応媒体は、好ましくはモノマーおよ び生成するポリイミド先駆物質が可溶な液体であり、ポリイミド先駆物質の合成 に対して有意かつ有害な影響を及ぼすこ とがない程度に、モノマーに対して十分に不活性である。概して、有機液体反応 媒体は極性非プロトン性液体であり、1種以上の極性非プロトン性液体の混合物 を含む。反応媒体として、もっとも都合よく用いられる極性非プロトン性液体は 、希望する反応生成物のみならず、用いる特定の二酸無水物、ジアミノベンゾオ キサゾールおよび連鎖延長剤に依存するけれども、一般的に、好ましい極性非プ ロトン性液体は、N,N’−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロジノン、1 ,3−ジメチル−5−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルホルムアミド、1, 1,3,3−テトラメチル尿素またはN−シクロヘキシルピロリジノンのような アミド溶媒である。溶媒におけるモノマーまたは生成するポリマーの配合を容易 にするために、塩化リチウムおよび/または塩化カルシウムのような無機塩を反 応混合物に添加することができる。しかしながら、この実施は通常は好ましくな い。さらに、有機液体反応媒体は、ポリアミド先駆物質に対する非反応性の非溶 剤(例えば、トルエン、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)をいく らか含むこともでき、極性非プロトン性液体と組み合わせて使用してもよい。一 般に、前記の非溶剤液体は、体積分率で0.75以下、好ましくは0.65以下の分量で 用いることができる。上述の体積分率は、極性非プロトン性液体および混和性非 溶剤の全体積に基づいている。 ポリイミド先駆物質を合成するためのある方法では、芳香族二酸無水物、芳香 族ジアミンおよび二官能価の連鎖延長剤は、別々に、そのまままたは溶液のいず れかの形態で、芳香族二酸無水物、芳香族ジアミンおよび二官能価の連鎖延長剤 が十分に可溶な液体中に添加し、次に、反応させることができる。あるいは、有 機液体反応希釈剤は、モノマーのそのままの混合物もしくはモノマーおよびポリ マーのそのままの混合物中に添加することができ、または、芳香族 二酸無水物、芳香族ジアミンもしくは二官能価の連鎖延長剤のいずれかの溶液を 調製し、その他の反応体を、そのままもしくは溶媒中に溶解して、この溶液中に 添加し、次に反応させることができる。モノマーおよび連鎖延長剤は、好ましく はそのまままたは溶液として、より好ましくはそのままで、液体反応媒体中に同 時に添加する。 二酸無水物、ジアミノベンゾオキサゾール、連鎖延長剤および(もしあれば) 他のモノマーは、有機液体反応媒体の凝固点と沸点との間のいかなる温度におい て処理してもよいけれども、この制約内で処理し、好ましくは -40℃〜 150℃、 より好ましくは -20℃〜 100℃、および、もっとも好ましくは 0℃〜50℃の温度 において処理する。アミド酸結合およびモノマーの反応性官能基と、水(熱によ るイミド化反応において発生する)の存在およびアミド酸結合の加水分解との間 の平衡のために、後の貯蔵のみならず、重合反応も、もっとも好ましくは約50℃ 未満の温度で処理する。 モノマーおよび連鎖延長剤が有機液体反応媒体中において都合よく用いられる 濃度は、概して、モノマーの溶解度並びに生成するポリイミド先駆物質の溶解度 および粘度により制限される。これらの量は、用いる特定のモノマー、連鎖延長 剤および有機液体反応媒体並びに生成するポリマーを含むさまざまな要因に依存 するけれども、好ましくは、有機液体反応媒体中のその濃度が 0.1重量パーセン ト以上になる量において、モノマーを使用する。一般に、モノマーおよび有機液 体反応媒体の全重量に対して 0.5〜75パーセントの量において、モノマーを用い る。一般に、モノマーおよび有機液体反応媒体の全重量に対して、好ましくは 1 〜50、より好ましくは 2〜30重量パーセントの量においてモノマーを用いる。 ポリイミド先駆物質の合成において、反応の前には、モノマー、 有機液体反応媒体および反応容器ができる限り水を含んでいないことがもっとも 好ましい。さらに、極度に清浄な条件もまたもっとも好ましい。好ましくは、最 初に存在する水は、二酸無水物、ジアミノベンゾオキサゾール、連鎖延長剤およ び任意に用いるあらゆる追加のコモノマーの全モル数に対して 5モルパーセント 未満とするべきである。必要ならば、トルエン、または、水と共沸混合物を形成 することができる他の物質を溶媒に添加し、次に蒸留して、水を除くこともでき る。酸素および水を両方とも除いた雰囲気中でポリイミド先駆物質を調製または 貯蔵することもまた好ましい。さらに、モノマーの使用の前に、再結晶および/ または昇華させて不純物を減じることができる。 ポリイミド先駆物質は、芳香族二酸無水物および芳香族ジアミノベンゾオキサ ゾールに追加して、1種以上の他のモノマー、例えば、1,4−フェニレンジア ミンまたは4,4’−オキシジアニリンまたは3,4’−オキシジアニリンのよ うなジアミンを含む非ベンゾオキサゾールを使用して、任意に合成してもよい。 これらの任意に用いるモノマーは、芳香族二酸無水物とジアミノベンゾオキサ ゾールの反応の前またはその間に添加してもよい。一般に、このモノマーは、用 いる芳香族二酸無水物およびジアミノベンゾオキサゾールの全モル数に対して0. 01〜50、好ましくは 0.1〜20、さらに好ましくは 0.2〜 5モルパーセントの量に おいて用いる。 ポリアミド酸の合成に、単一官能価の基またはただ1つの官能基を有する化合 物のいずれかを有する化合物を用いてもよい。この場合、この化合物は連鎖延長 のための部位を提供することなくポリアミド酸分子鎖の一端を停止する。 ポリイミド先駆物質の合成後、この先駆物質は精製せずに、ポリ イミド先駆物質からポリイミドベンゾオキサゾール(PIBO)を合成するため の条件に付され、一般的には分子量の増大を伴う。ポリイミド先駆物質からPI BOを形成することができるいかなる方法も、本発明の実施に用いることができ る。一般に、アミド酸結合を閉じるために十分な温度にポリイミド先駆物質を加 熱し、それによりポリイミド先駆物質からPIBOを形成させる。この閉環反応 は水を生じ、発生する水の総量は反応の進行に従って増加する。希望のPIBO を合成できる温度は、潜伏部および化学的な閉環剤を用いるかどうかに依存して 変化するけれども、一般に、化学的な閉環剤を用いない場合は 100℃〜 600℃の 温度が都合よく用いられ、このような薬剤を用いる場合には -10℃〜 600℃の温 度が都合よく用いられる。これらの温度において、ポリアミド酸を希望のPIB Oに転化させるのに必要な反応時間は、 5分程度から 200時間以上の程度にわた って変化し得る。一般に、より便利には、この温度は 100℃〜 450℃、好ましく は 150℃〜 400℃の範囲内にある。 特定の反応温度および時間の選択は、先駆物質および反応媒体として使用する 有機液体の組成、並びに、反応媒体中の先駆物質の濃度、並びに、希望するPI BO製品を含む多数の要因に依存している。一般に、少なくとも 150℃の初期転 化(イミド化)温度にポリイミド先駆物質を付すことによって、PIBOは都合 よく合成される。 160℃〜 280℃の転化温度がより好ましく、 185℃〜 230℃が もっとも好ましい。一般に、これらの転化温度は、少なくとも 5分で、かつ、90 分を越えない時間、好ましくは10〜80分、より好ましくは15〜75分間維持する。 本発明の好ましい方法では、反応媒体として使用した有機液体の少なくとも一 部をポリイミド先駆物質から除き、次に、この先駆物質を転化温度に付す。有機 液体の除去中に、閉環または連鎖延長が 起こることもありうる。ポリイミド先駆物質の溶液から必要量の有機液体を除く ために、ポリイミド先駆物質を凝固させる条件において、水、メタノール、アセ トンもしくは他の液体のような多量のポリアミド酸の非溶剤に接触させたり、溶 媒を揮発させる温度に加熱したり、または、両者を組み合わせることもできる。 一般に、有機液体およびポリイミド先駆物質の重量に対して約60パーセント未 満が残るように、十分な量の有機液体を除く。有機液体およびポリイミド先駆物 質の重量に対して、好ましくは約45パーセント未満、より好ましくは35パーセン ト未満の有機液体が残存するように、十分な量の有機液体を除く。概して、ポリ イミド先駆物質は、いくらかの有機液体とイミド化まで結合しており、このため に、揮発によって溶媒濃度を約10パーセント未満にまで減じることを困難にして いる。 一般に、前記有機液体は50℃〜 130℃の範囲内で気化され、この範囲内でもっ とも好ましく用いられる気化温度は、多数の要因、特に反応媒体として用いる特 定の有機溶媒の蒸気圧/沸点に依存している。例えば、有機液体反応媒体がN, N’−ジメチルアセトアミドを含む場合は、少なくとも50℃の温度が好ましく、 有機液体反応媒体がN−メチルピロリジノンを含む場合には、少なくとも80℃の 温度が好ましい。気化温度において先駆物質溶液を加熱する時間は、有機液体反 応媒体、固形物の含有率、溶液の粘度、排気速度、並びに、凝固液および化学的 な閉環剤の有無を含むさまざまな要因に依存しているけれども、一般に、最大で 約2時間未満、最小で約 5分は通常必要である。多くの用途において、ポリマー 溶液よりも固体状の形のあるものに見えるようになるまで、先駆物質溶液を気化 温度に保つ。 次に、このポリアミド酸を転化温度まで加熱する。一般に、この 温度は、できるだけ素早く気化温度から転化温度まで上げられる。気化温度の環 境から転化温度の環境への移行は、好ましくは約30分未満、より好ましくは約10 分を越えず、もっとも好ましくは約 5分を越えない時間内であるべきである。 本発明の実施において、転化温度に付した後、PIBOの性質をより改良する ために、 250℃〜 600℃未満、好ましくは 300℃〜 600℃未満の温度で、生成す るPIBOのガラス転移温度よりも低い温度に反応生成物を付す。好ましくは、 この高い温度において生成物を十分な時間保ち、アミド酸結合および/またはイ ソイミド(isoimide)結合のイミド結合への十分な転化を確実にし、希望のPI BOの性質を得る。意外にも、このさらなる熱処理は引張強さおよび/または破 断点伸びのような特定のフィルムの性質を向上することができる。ある方法では 、PA/PIBO生成物は、そのガラス転移温度未満で連続的に上昇する熱処理 温度に付される。もっとも好ましい態様においては、転化温度に付した後、PA /PIBOを、(i) 350℃を越え、約 600℃未満の単一の温度に 0.1〜 120分 間、または、(ii) 250℃〜 400℃のアニール温度に 0.1〜 120分間、次に、 2 60℃〜 600℃でアニール温度よりも高い温度に 0.1〜 120分間、付す。先駆物質 からPIBOを合成する反応は、好ましくは水分を含まない空気または不活性ガ スの雰囲気中で行われる。 PIBO製品の製造において、PIBO生成物が反応媒体として用いる有機液 体に可溶でない場合は、フィルム、繊維または押出(ポリアミド酸のPIBOへ の本質的な転化の前、つまり、反応媒体として使用する有機液体の除去前もしく はその間のいずれかに行う)のような従来からある技術を使用する他の製品のよ うな完成製品の希望の形状に成形される。PIBO生成物が反応媒体として用い る有機液体に可溶な場合は、先駆物質溶液をあらかじめ造形するこ とは通常は必要ではなく、望ましくないことがある。先駆物質を溶液から取り出 し、他の溶媒に再度溶解することができるけれども、好ましくは、ポリアミド酸 は有機液体反応溶液(必要ならば同じかまたは相溶性の溶媒を追加して希釈する )から直接加工する。フィルム成形のための先駆物質溶液の造形は、先駆物質溶 液を適切な支持体上に塗布、キャスティング、浸漬または噴霧し、不完全または 完全にポリアミド酸をイミド化することによって行うことができる。フィルムは イミド化反応の前または後に取り出すことができる。 1マイクロメートル程度の フィルム、好ましくは 1〜2000マイクロメートルの厚みを有するフィルムを作る ことができる。裏付フィルムを形成するための適切な支持体は、ガラス、アルミ ニウム、ステンレス鋼、シリコン、銅、ポリイミドフィルムおよび四フッ化エチ レンフルオロカーボンポリマー(テフロン(商標)の商標で市販されている)さ えも含む。支持体からのフィルムの剥離を容易にする シリコーンスプレーS316番のような剥離剤がしばしば使用される。 あるいは、PIBOは、単層塗膜もしくは多層塗膜のいずれかとして、永続的 にこれらのまたは他の支持体を被覆することができる。本発明の先駆物質溶液は 本質的にはあらゆる塗布厚みに使用でき、2000マイクロメートル以下の比較的厚 い塗膜を調製できる。PIBO塗膜の望ましい厚みは最終用途に依存するけれど も、一般的に、 0.1〜 100マイクロメートルにわたって変化する。この塗布され ている支持体は、支持体上への溶液の塗布のために当業界でよく知られているさ まざまな技術(清浄な支持体上への先駆物質溶液の噴霧またはスピンもしくは浸 漬塗布を含む)を使用して調製することができる。支持体上へのPIBOの粘着 力を改良するためには、3 −アミノプロピルトリエトキシシランのような定着剤を任意に用いることができ る。 先駆物質溶液を塗膜として適用する際の厚みは、溶液の粘度に対する依存性を 有している。一般に、生成するあらゆる先駆物質において、溶液の粘度が低下す るに従って、塗膜の厚みは減少する。もっとも好ましく用いられる粘度は、塗膜 の希望の厚みを含むさまざまな要因および塗布技術に依存する。例えば、 100マ イクロメートル未満の塗膜を調製するためにスピン塗布技術を使用する場合、25 ℃においてブルックフィールド粘度計によって測定されるポリアミド酸溶液の粘 度は、好ましくは約15,000センチポアズ(cps )未満、より好ましくは約10,000 cps 未満である。粘度の低下はポリアミド酸溶液を希望の粘度まで単に希釈する ことによって達成される。 多層PIBO塗膜を調製するためのある方法は、先駆溶液の塗布、反応媒体と して使用した有機液体の揮発、もう1つの先駆溶液層の塗布および反応媒体とし て使用した有機液体の揮発、並びに、希望の厚みが得られるまでのこの工程の繰 り返しを含む。次に、このポリアミド酸をPIBOに転化する。あるいは、多層 塗膜は、希望の塗布厚みに塗布されるまで各ポリアミド酸層の塗布およびイミド 化を繰り返す段階的な技術を使用して調製することができる。層の間には任意の 定着剤を塗布することもできる。これらの種類の薄いPIBO塗膜は、電気絶縁 目的および耐環境性において有用である。 PIBOを形成するポリアミド酸の反応は、単にポリアミド酸を加熱すること により有効に行われるけれども、閉環反応を容易化もしくは加速(例えば、脱水 を経て閉環反応を触媒することによりポリアミド結合をイミド結合に転化させる )する物質またはこれらの物質の組み合わせの存在下でイミド化を行うこともで きる。これら の物質の中で、その副生成物をイミド化の後もしくはその間に蒸発および/また は洗浄によって除くことができるものがもっとも好ましい。用いることができる 物質は、無水酢酸および米国特許第 3,410,826号の列5および6に挙げられてい る他の物質のような脱水剤を含む。好ましい物質は、無水酢酸、プロピオン酸無 水物、ケテンおよびイソ酪酸無水物である。これらの物質は単独で用いることが できるけれども、有機塩基、好ましくは、ピコリン、イソキノリン、トリエチル アミン、ルチジンまたはそれらの混合物、および、米国特許第 3,410,826号の列 6に挙げられている他の物質のような、無機塩を形成せず、閉環活性を促進する 有機塩基といっしょにもっとも好ましく用いられる。これらの閉環剤(つまり、 脱水剤および有機塩基)は先駆物質溶液中に別々に添加することができるけれど も、一般的には、使用前にいっしょに混合される。 もっとも好ましく用いられる閉環剤の量は、用いる特定の閉環剤、望ましい反 応時間および温度並びに合成するPIBOを含むさまざまな要因に依存するけれ ども、脱水剤は、好ましくは約10モルパーセントを越え、より好ましくは約 100 モルパーセントを越え、もっとも好ましくは少なくとも約 200モルパーセントの 量で、かつ、好ましくは約 500モルパーセント未満、より好ましくは約 400モル パーセント未満の量で用いられる。上述のモルパーセントは、アミド酸結合1モ ルあたりの脱水剤のモル数に基づいている。有機塩基は、アミド酸結合のモル数 の理論的な最大値に対して 1〜 200モルパーセント、好ましくは10〜 150モルパ ーセント、より好ましくは20〜 100モルパーセントの量で用いられる。ポリアミ ド酸結合の理論的な最大数は、用いられている二酸無水物のモル数によって容易 に算定される。 これらの閉環剤は、反応媒体として使用する有機液体の除去もし くは次の反応の前またはその間に添加することができる。先駆物質溶液と閉環剤 とを混合する温度は、ポリアミド酸溶液のゲル化または粘度の急激な上昇を最小 にするために、 -20℃〜 140℃が都合よく、より好ましくは -20℃〜50℃、もっ とも好ましくは -20℃〜15℃である。使用する場合には、閉環剤はそのままでポ リアミド酸溶液中に添加することができるけれども、好ましくは溶液として添加 し、好ましくはポリアミド酸溶液と相溶性の有機液体中の 5〜50重量パーセント 溶液として添加する。好ましくは、閉環剤の溶液はポリアミド酸溶液に用いられ るものと同じ溶媒を使用して調製される。 まず先駆溶液を希望の形状に成形し、造形した製品を、閉環剤の溶液に、一般 的に、少なくとも約30秒であるけれども約30分未満の間、接触させることができ る。一般に、ひとたび先駆物質溶液が閉環剤と接触すると、温度に依存する転化 速度においてアミド酸結合のイミド結合への転化が始まる。 PIBO製品の調製において、充填剤、顔料、カーボンブラック、導電性金属 粒子、研磨剤および潤滑ポリマーのような添加剤を、しばしば都合よく用いるこ とができる。従来からある添加剤を使用することができ、添加剤の混和方法は重 要ではない。それらは、造形される製品の調製の前に、都合よく添加することが できる。 単独または添加剤を含む先駆物質溶液は、多くの異なる支持体上にあらゆる通 常の技術(ナイフ塗布、ロール塗布、浸漬塗布、はけ塗りもしくは噴霧塗布)を 用いて適用することができる。PIBOポリマーが固体の形態で合成される場合 、添加剤は、造形される製品の調製の前に、溶液中に添加することができる。 一般的に、PIBOが有機液体反応媒体に可溶なままである場合には、閉環剤 を先駆物質溶液中に直接添加し、例えば、(もっとも 好ましくは室温(20℃〜25℃)であるけれども)50℃以下のわずかに上げた温度 において反応を進行させ、次に、溶媒を揮発させ、熱処理を行うことが好ましい 。一般に、生成するPIBOが可溶な場合には、閉環剤は好ましく用いられる。 以下の実施例は、本発明を説明するために示されており、その範囲を制限する と解釈されるべきではない。この実施例において、特に示さない限り、すべての 部および百分率は重量による。 ポリイミド先駆物質の分子量は、間接的ではあるが、その内部粘度によって表 す。内部粘度(”IV”)は下記の式により表される。 ηinh=1n(ηrel)/C ここで、ηrelは相対粘度またはt/t0(ここでtはポリイミド先駆物質溶液の 流下時間であり、t0は純粋な溶媒の流下時間である)であり、cはデシリット ルあたりのグラム数で表されるポリイミド先駆物質の溶液中の濃度である。IV の単位はグラムあたりのデシリットル(”dl/g”)である。一般的に、分子 量における増加は、溶液の粘度における増加を伴う。 これらの実施例において、内部粘度は溶液のアリコートを25.0mlのメスフラス コに移し、約 0.2g/dlの溶液濃度になるまでN−メチル−ピロリジノンで希釈し て測定する。溶媒および溶液の流下時間は、ショット−ゲラーテ(Schott-Gerat e )のCT 1450/AVS 310 型粘度計を使用して、25℃において、およそ0.63mmの内 径を有するウッペローデ粘度測定管中で測定する。 引張特性はASTM D882 に従って測定する。粘着力はクロスハッチテープ剥離粘 着力試験(Cross-Hatch Tape Peel Adhesion Test )を使用して測定する。この 試験においては、外科用の刃を使用して、およそ1ミリメートル×1ミリメート ル(mm)の正方形を100個 作る方法により、塗布されているウェーハを評価する。次に、スコッチ(商標。 ScotchTM)の 800番テープおよびスコッチ(商標)の 600番テープを使用して、 ウェーハからの塗膜の剥離を試みる。 4回の剥離において、各型番のテープで2 回ずつ実施する。この結果は、正方形 100個あたりの、テープによって剥離され る正方形の数として評価される。数が小さい程、そのフィルムの粘着力は良い。 次に、このウェーハを95℃の水浴中に 1時間浸し、室温まで冷却した後、この試 験を繰り返す。実施例1 攪拌装置および凝縮器付きのディーン−スターク(Dean-Stark)トラップを備 えている三口の 500mlの丸底フラスコ中に、 230ミリリットル(ml)のN,N’ −ジメチルアセトアミド(DMAC)および 100mlのトルエンを注いだ。このフ ラスコを窒素で静かにパージし、次に、トルエンを留去した。このフラスコ中で 室温において攪拌されている溶媒に、20mlの乾燥DMAC、0.70重量パーセント のN−メチルピロリジノン(NMP)を含む17.729グラム(g )の2,6−(4 ,4’−ジアミノフェニル)−ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビスオキサ ゾール(51.446mmol)、15.695g の4,4’−オキシジフタル酸無水物(50.593 mmol)および 0.167g のマレイン酸無水物( 1.7mmol)を添加した。約68時間後 、得られたポリイミド先駆物質は、1.40dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25 ℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。 マレイン酸無水物で末端をキャップされている、得られたポリイミド先駆物質 の12.5パーセント溶液を、清浄な 6インチのむき出しのシリコンウェーハ上に 5 00毎分回転数(rpm )で38秒間の塗布サイクルおよび6000rpm で30秒間のスピン サイクルでスピンキャストした。次に、塗布したウェーハを窒素雰囲気中で加熱 し、30℃に27 分間保ち、15分間かけて60℃まで加熱し、60℃に15分間保ち、30分間かけて 225 ℃まで加熱し、 225℃に15分間保ち、次に、20分間かけて 300℃まで加熱し、30 0℃に 1時間保った。次に、このウェーハを室温まで冷却した。このフィルムを かみそりの刃で評価し、このウェーハから除いた。フィルムの厚みは 2.7ミクロ ン(μm )であると測定された。この手法を繰り返したところ、フィルムの厚み は 2.9ミクロン(μm )であると測定された。スピン塗布作業におけるスピンサ イクルが7000rpm で30秒間であること以外は前記と同じ手法をさらに2回繰り返 した。この方法で調製した2つの試料のフィルム厚みは、各々 2.6μm および 2 .5μm であった。このフィルムは、37.3Ksi の引張強さ、1.28Msi の引張弾性率 および16.2パーセントの伸びを示した。 およそ 1.8ミクロンの高さ、18ミクロン〜1000ミクロンの幅のアルミニウム構 造を有する 4インチの酸化シリコンウェーハを調製した。先駆物質溶液のスピン 塗布の前に、このように調製したウェーハを15分間にわたって酸素でプラズマ洗 浄し、堆積物を水で3回すすいだ。次に、このウェーハを空気中でスピン乾燥し た。次に、3−アミノプロピルトリエトキシシランの定着剤をこのウェーハ上に スピン塗布した。次に、 500rpm で 3秒間の塗布サイクルおよび1500rpm で30秒 間のスピンサイクルを使用して、先駆物質溶液をこのウェーハ上にスピン塗布し た。 次に、塗布したウェーハを窒素雰囲気下で加熱し、30℃に27分間保ち、15分間 かけて60℃まで加熱し、60℃に15分間保ち、30分間かけて 225℃まで加熱し、 2 25℃に15分間保ち、次に、20分間かけて 300℃まで加熱し、 300℃に1時間保つ ことにより、ポリイミド先駆物質を硬化させた。次に、このウェーハを室温まで 冷却した。このフィルム厚みは9.23μm であると測定された。 前記アルミニウム構造の形状およびこのウェーハ上のPIBOの平坦化の度合 いまたは平坦化比は、プロフィロメーターを使用して測定した。この結果を以下 の表に要約する。 実施例2 実施例1の技術を使用して、59.9mlのN−メチルピロリジノン(NMP)およ び25mlのトルエン(このトルエンは留去される)および 9.185g の5−アミノ− 2−(p−アミノフェニル)−ベンゾオキサゾール(p−DAMBO、 40.78mm ol)、 0.286g のマレイン酸無水物(2.9lmmol)および 8.577g のピロメリット 酸二無水物(PMDA、 39.32mmol)のモノマー装入量の初期混合物を使用して 、ポリイミド先駆物質を合成した。残留モノマーを10mlの乾燥NMPを用いてす すぎ落とした。44時間後、得られたポリアミド酸先駆物質は1.19dl/gの内部粘度 (IV)(NMP中、25℃において、0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた 。 フラスコを10分間氷冷し、次に、冷却しながら、アスピレーターによる減圧を 使用して45分間ガス抜きをした。このフラスコを窒素 を使用して大気圧に戻し、攪拌下、冷却されているポリアミド酸溶液中に、12.2 mlのNMP、8.13mlの無水酢酸(AA、86.2mmol)および2.16mlの3−ピコリン (3−P、22.2mmol)を 3分間以上かけて滴下添加した。この溶液を 5分間攪拌 した後、アスピレーターによる減圧を使用して17分間ガス抜きをした。このフラ スコを窒素を使用して大気圧に戻した。 得られた溶液(MAでキャップされているp−DAMBOおよびPMDAのポ リアミド酸の約17.5重量パーセントNMP溶液)を、 0.015インチのギャップを 有するドクターブレードで、清浄なガラス板上にキャストした。このフィルムを 、空気循環炉中で 100℃において40分間加熱した。このフィルムをガラスからは がし、アルミニウム製の枠に固定した。次に、このフィルムを窒素雰囲気中で加 熱し、30℃に27分間保ち、15分間かけて60℃まで加熱し、60℃に15分間保ち、30 分間かけて 225℃まで加熱し、 225℃に30分間保ち、次に、20分間かけて 300℃ まで加熱し、 300℃に 120分間保ち、次に、周囲温度まで冷却した。このフィル ムは、 35.25Ksi の引張強さ、1.41Msi の引張弾性率および 4.5パーセントの伸 びを示した。実施例3 初期モノマー供給量が 9.180g のp−DAMBO( 40.76mmol)、 0.307g の MA(3.14mmol)および 8.548g のPMDA(39.19 mmol)から成り、生成する 先駆物質溶液を 8.4mlのNMPで希釈すること以外は実施例2で使用したものと 同じ技術を使用して、ポリイミド先駆物質を合成し、フィルムとしてキャストし 、硬化させる前に、20.0mlのNMP、8.11mlのAA(86.0mmol)および2.15mlの 3−P(22.1mmol)と反応させた。このポリイミド先駆物質は、1.29dl/gの内部 粘度(IV)(NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有して いた。 硬化したフィルムは 36.60Ksi の引張強さ、1.42Msi の引張弾性率および 5.6 パーセントの伸びを示した。実施例4 実施例1の技術を使用して、 149.9mlの乾燥NMP(トルエンは用いず、蒸留 段階は無い)の溶媒液体反応希釈剤中の17.420g のp−DAMBO(77.336mmol )、 2.304g のアミノベンゾシクロブテン( 19.33mmol)および18.977g のPM DA(87.003mmol)からポリイミド先駆物質を合成した。44時間の反応時間後、 溶液全体としての粘度( 5.0rpm の速度のcp40番スピンドルを使用して、25℃に おいて、ブルックフィールド型DV-II+粘度計で測定した)は3705センチポアズで あった。この時、得られたポリアミド酸先駆物質は、0.56dl/gの内部粘度(IV )(NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。 アルミニウム構造を有する4インチの酸化シリコンウェーハを標準的な手法に よって調製した。このウェーハ上のアルミニウム構造の高さは約 1.9ミクロンで あり、それらの幅は 3.3ミクロン〜1000ミクロンにわたった。このウェーハを15 分間にわたって酸素でプラズマ洗浄し、堆積物を水で3回すすぎとり、次に、空 気中でスピン乾燥した。次に、このウェーハ上に定着剤をスピン塗布した。次に 、スピンキャスター中で、 500rpm で10秒間の塗布サイクルおよび3900rpm で30 秒間のスピンサイクルを使用して、先駆物質溶液をスピン塗布した。塗布したウ ェーハを、初期温度が60℃ではなく80℃であること以外は実施例1と同じ加熱ス ケジュールに付した。 ウェーハ上のPIBOフィルムの厚みは 3.8μm であった。アルミニウム構造 の形状およびこの構造上のPIBOの平坦化の度合いまたは平坦化比は、プロフ ィロメーターを使用して測定した。この結果を以下の表に要約する。 実施例5 実施例4と同じ技術を使用して、 104.2mlの乾燥NMP中の19.400g のp−D AMBO(86.127mmol)、 3.378g のMA( 34.45mmol)、15.029g のPMDA (68.90lmmol)からポリイミド先駆物質を合成した。得られた先駆物質は、 0.3 09dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度で測定し た)を有していた。 実施例4と同じ技術を使用して、スピンキャスター中で、 500rpm で15秒間の 塗布サイクルおよび4600rpm で30秒間のスピンサイクルを使用して、4インチの 酸化シリコンウェーハ(高さが約 1.9ミクロンであり、幅が 3.3ミクロン〜1000 ミクロンにわたるアルミニウム構造を有する)を先駆物質溶液を使用して塗布し た。次に、塗布したウェーハを窒素雰囲気中で加熱し、30℃に27分間保ち、15分 間かけて80℃まで加熱し、80℃に15分間保ち、30分間かけて 225℃まで加熱し、 225℃に15分間保ち、次に、20分間かけて 300℃まで加熱し、 300℃に 1時間保 った。次に、このウェーハを室温まで冷却した。 このウェーハ上に得られたPIBO塗膜の厚みは 4.175ミクロン であった。アルミニウム構造の形状およびこの構造上のPIBOの平坦化の度合 いまたは平坦化比は、プロフィロメーターを使用して測定した。この結果を以下 の表に要約する。この塗膜中には、少量の粒状物が認められた。 実施例6 実施例1の方法を使用して、25.0mlのN−メチルピロリジノン(10mlのトルエ ンの留去により乾燥した)中の 2.320g のp−DAMBO( 10.30mmol)、 0.0 40g のMA(0.40mmol)および 2.203gのPMDA( 10.10mmol)からポリイミ ド先駆物質を合成し、これは1.80dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃にお いて、 0.2g/dlの濃度で測定した)を示した。この溶液全体としての粘度は、25 ℃において、 1.0rpm の速度のcp51番スピンドルを有するブルックフィールド型 DV-II+粘度計により、 125,950センチポアズであると測定された。 0.030インチ のギャップを有するドクターブレードで、清浄なガラス板上にキャストした後、 このフィルムを、空気循環炉中で 100℃において60分間加熱し、炉から取り出し た。炉を 225℃まで温め、この支持されているフィルムをこの炉の中に約10分間 置き、このフィルムをガラスから除いた。この脆いフィルムは約 2ミル(mils) の厚みを有していた(この特定のポリマーおよびこれらの加工条件の場合、実用 には厚すぎた)。実施例7 実施例2の技術を使用して、 149.5mlのNMP(20mlのトルエンの留去により 乾燥した)中の13.853g のp−DAMBO(61.500mmol)、 0.119g のMA(1. 22mmol)および13.282g のPMDA(60.892mmol)からポリイミド先駆物質を合 成した。得られた先駆物質は1.80dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃にお いて、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。25℃において、 1.0rpm の速 度のcp51番スピンドルを有するブルックフィールド型DV-II+粘度計によって測定 したこの溶液全体としての粘度は、 105,900センチポアズであった。 得られた先駆物質溶液を、35.2mlのNMPの溶液として滴下添加した12.2mlの 無水酢酸( 0.129mmol)および 3.2mlの3−ピコリン(33mmol)と、実施例2の 技術を使用して反応させた。 この溶液を、 0.040インチのギャップを有するドクターブレードで、清浄なガ ラス板上にキャストし、30分ごとに90°ずつ回転させながら、空気循環炉中で、 80℃において90分間加熱した。このフィルムを炉から取り出し、枠に固定した。 炉を 225℃まで温め、このフィルムをこの炉の中に約50分間置いた。次に、炉の 温度を20分間かけて 300℃まで上げ、 300℃に 2時間保った。次に、枠に固定し たフィルムを、窒素雰囲気中で、30分間かけて 400℃まで加熱し、 400℃に 2時 間保った。次に、このフィルムを室温まで冷却した。このフィルムは49.8μm の 厚みを有していた。このフィルムは、約 55.65Ksi の引張強さ、約1.28Msi の引 張弾性率および約19.2パーセントの伸びを示した。実施例8 攪拌装置を備えている三口の 250mlの丸底フラスコ中に、20.423g の5−アミ ノ−2−(p−アミノフェニル)−ベンゾオキサゾール(90.669mmol)、 2.540 g のマレイン酸無水物( 25.9lmmol)、16.952g のピロメリット酸二無水物(77 .716mmol)および90.0mlの乾燥NMPを注いだ。このフラスコを窒素で静かにパ ージした。この混合物を、さらに 9.4mlのNMPで希釈した。44時間後、得られ たポリイミド先駆物質は、 0.340dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃にお いて、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。 7.7mlの乾燥NMPを添加し て、この溶液をさらに希釈した。得られた溶液の粘度は、25℃において、 2.5rp m の速度のcp40番スピンドルを有するブルックフィールド型DV-II+粘度計により 、5876センチポアズであると測定された。 およそ 1.9ミクロンの高さ、 3.3ミクロン〜1000ミクロンの幅のアルミニウム 構造を有する 4インチの酸化シリコンウェーハを15分間にわたって酸素で使用し て、前記ポリイミド先駆物質溶液をこのウェーハ上にスピン塗布した。次に、塗 布したウェーハを窒素雰囲気下で加熱し、30℃に27分間保ち、15分間かけて80℃ まで加熱し、80℃に15分間保ち、30分間かけて 225℃まで加熱し、 225℃に15分 間保ち、20分間かけプラズマ洗浄し、堆積物を水で3回すすいだ。次に、このウ ェーハを空気中でスピン乾燥し、次に、このウェーハ上に定着剤をスピン塗布し た。スピンキャスター中で、 500rpm で10秒間の塗布サイクルおよび5950rpm で 30秒間のスピンサイクルをて 300℃まで加熱し、 300℃に60分間保つことにより 、このPAA塗布ウェーハをPIBOに転化させ、次に、室温まで冷却した。 得られたPIBO塗膜の厚みは約 4.085ミクロンであった。前記アルミニウム 構造の形状およびこの構造上のPIBOの平坦化の度 合いまたは平坦化比は、プロフィロメーターを使用して測定した。この結果を以 下の表に要約する。この塗膜中には、少量の粒状物が認められた。 実施例9 実施例2の技術を使用して、 650mlのDMACおよび 130mlのトルエン(この トルエンはモノマーの添加の前に留去される)中の溶液としての、46.042g の2 ,6−(4,4’−ジアミノフェニル)−ベンゾ[1,2−d:5,4−d’] ビスオキサゾール( 0.133 76mol )(0.54重量パーセントのNMPを含む)、 0.434g のマレイン酸無水物(4.43mmol)および40.807g の4,4’−オキシジ フタル酸二無水物( 0.13154mmol)から、ポリアミド酸を合成した。約68時間後 、得られたポリイミド先駆物質は、1.37dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25 ℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。 この溶液の 53.12g を、2.01mlの無水酢酸および0.53mlの3−ピコリン( 4.9 mlのDMAC中の溶液として添加した)と、実施例2 の技術を使用して反応させた。 得られた溶液を、 0.010インチのギャップを有するドクターブレードで、清浄 なガラス板上にキャストした。このフィルムを、空気循環炉中で、60℃において 30分間加熱し、次に、ガラスからはがし、アルミニウム製の枠に固定した。次に 、このフィルムを、空気循環炉中で 225℃まで加熱し、 225℃に15分間保ち、20 分間かけて 300℃まで加熱し、 300℃に60分間保った。次に、枠に固定したフィ ルムを、窒素雰囲気中で、30℃に27分間保ち、75分間かけて 350℃まで加熱し、 350℃に 120分間保ち、次に、周囲温度まで冷却した。得られたフィルムの厚み は 8.8μm であった。実施例10 実施例2の技術を使用して、 100mlのN,N’−ジメチルアセトアミド(DM AC)および20mlのトルエン(このトルエンはモノマーの添加の前に留去される )中の 9.866g のp−DAMBO( 43.80mmol)、 0.094g のMA( 0.094mmol )および 9.449g のPMDA( 43.32mmol)からポリイミド先駆物質を合成し、 残留モノマーを17.4mlの乾燥DMACですすいだ。44時間後、得られたポリアミ ド酸先駆物質は2.34dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃において、 0.2g/ dlの濃度で測定した)を有していた。 得られたポリイミド先駆物質を、8.66mlの無水酢酸(91.8mmol)および2.28ml の3−ピコリン(23.4mmol)(21.0mlのDMAC中の溶液として氷冷されている 溶液中に添加した)と反応させた。この溶液を 4.0分間攪拌し、次に、アスピレ ーターによる減圧を使用して15.0分間ガス抜きをした。このフラスコを窒素を使 用して大気圧に戻し、この溶液を、 0.040インチのギャップを有するドクターブ レード(12インチ幅)で、清浄なガラス板上にキャストした。このフィルムを、 空気循環炉中で60℃において 2時間加熱した。このフ ィルムをガラスからはがし、アルミニウム製の枠に固定した。枠に固定したフィ ルムを、空気循環炉中で、 225℃で50分間加熱し、次に、20分間かけて 300℃ま で加熱し、 300℃に 2時間保ち、次に、室温まで冷却した。次に、このフィルム を、窒素雰囲気中で、 400℃で 2時間熱処理した。 このフィルムは、 45.2Ksi の引張強さ、1.36Msi の引張弾性率および12.6パ ーセントの伸びを示した。実施例11 実施例2の技術を使用して、1983mlのNMPおよび 100mlのトルエン(このト ルエンはモノマーの添加の前に留去される)中に溶解した 142.000g のp−DA MBO( 0.63041mol )、 1.359g のMA( 0.01386mol )および 135.993g の PMDA( 0.62348mol )からポリイミド先駆物質を合成した。68時間後、得ら れたポリイミド先駆物質は、2.39dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃にお いて、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有しており、 1.0rpm の速度のcp51番スピ ンドルを有するブルックフィールド型DV-II+粘度計によって測定したこの溶液全 体としての粘度は、 117,800センチポアズであった。 得られた溶液を、 0.040インチのギャップを有する15インチのドクターブレー ドで、清浄なガラス板上にキャストした。このフィルムを、空気循環炉中で 100 ℃において90分間加熱した。このフィルムをガラスからはがし、アルミニウム製 の枠に固定した。枠に固定したフィルムを、空気循環炉中で、 120℃で30分間、 225℃で10分間、 400℃で10分間加熱し、次に、室温まで冷却した。得られたフ ィルムは、42.9Ksi の引張強さ、1.51Msi の引張弾性率および 7.6パーセントの 伸びを有していた。比較用実施例A 20mlのNMPおよび10mlのトルエン(このトルエンはモノマーの添加の前に留 去され、フラスコは窒素でパージされる)中の 3.400g のp−DAMBO( 15. 09mmol)、 0.407g のフタル酸無水物(2.74mmolの一官能価の末端−キャッピン グ剤)および 6.096g の2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサ フルオロプロパン二無水物( 13.72mmol)からポリイミド先駆物質を合成し、残 留モノマーを 2.4mlの乾燥N−メチルピロリジノン(NMP)ですすぎ落とした 。約22時間後、得られたポリイミド先駆物質は、0.39dl/gの内部粘度(IV)( NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。得られた 溶液は、 6.2mlのNMPの添加によってさらに希釈した。 この反応生成物を、4.22mlの無水酢酸および1.08mlの3−ピコリン(12.8mlの NMP中の溶液として添加した)と反応させた。この混合物を室温まで温め、室 温に約72時間保った。得られた生成物を脱イオン水中に沈殿させ、新たな脱イオ ン水で数回洗浄し、濾過により採取し、50℃のバキュームオーブン中で乾燥し、 8.38g の恒量を得た。この化学的にイミド化した生成物の内部粘度(IV)は、 NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した場合に、0.34dl/gであった 。 得られた単離固体を21.1mlのNMPに再溶解した。得られた溶液を、 0.015イ ンチのギャップを有するドクターブレードで、清浄なシリル化パイレックス(商 標。Pyrex TM)ガラス板上にキャストした。このフィルムを、空気循環炉中で 1 00℃において 1時間加熱した。次に、このフィルムを、空気循環炉中で、20分間 かけて 225℃まで加熱し、20分間かけて 300℃まで加熱し、 300℃に 1時間保っ た。この支持されているフィルムを、その支持体であるガラス板上で冷却したと ころ、冷却中に割れて、小片となった。比較用実施例B 比較用実施例Aの技術を使用して、20mlのNMPおよび10mlのトルエン(この トルエンはモノマーの添加の前に留去され、フラスコは窒素でパージされる)中 の 3.400g のp−DAMBO( 15.09mmol)、 0.279g のフタル酸無水物(1.89 mmolの一官能価の末端−キャッピング剤)および 6.287g の2,2−ビス(3, 4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物( 14.15mmol)か らポリイミド先駆物質を合成し、残留モノマーを 2.3mlの乾燥N−メチルピロリ ジノン(NMP)ですすぎ落とした。 約22時間後、得られたポリイミド先駆物質は、 0.484dl/gの内部粘度(IV) (NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。得られ た溶液は、10.1mlのNMPの添加によってさらに希釈した。 得られた先駆物質を、4.22mlの無水酢酸および1.08mlの3−ピコリン(12.8ml のNMP中の溶液として添加した)と反応させ、室温に48時間保った。この生成 物を脱イオン水中に沈殿させ、新たな脱イオン水で数回すすぎ、濾過により採取 し、50℃のバキュームオーブン中で乾燥し、8.61g の恒量を得た。この化学的に イミド化した生成物の内部粘度(IV)は、NMP中、25℃において、 0.2g/dl の濃度で測定した場合に、 0.438dl/gであった。 この化学的にイミド化した生成物を、24.8mlのNMPに溶解し、 0.015インチ のギャップを有するドクターブレードで、清浄なシリル化パイレックス(商標。 Pyrex TM)ガラス板上にキャストした。このフィルムを、空気循環炉中で 100℃ において 1時間加熱した。次に、このフィルムを、空気循環炉中で、20分間かけ て 225℃まで加熱し、20分間かけて 300℃まで加熱し、 300℃に 1時間保った。 この支持されているフィルムを、その支持体であるガラス板上で冷 却したけれども、割れて小片とはならなかった。しかしながら、得られたフィル ムは脆かった。実施例12 撹拌装置および凝縮器付きのディーン−スターク(Dean-Stark)トラップを備 えている三口の2000mlの丸底フラスコ中に、 417.5mlのN−メチルピロリジノン および30mlのトルエンを注いだ。このフラスコを窒素で静かにパージし、次に、 トルエンを留去した。室温まで冷却した後、このフラスコを窒素で正圧に保ちな がら、このフラスコ中に 812.5mlの無水テトラヒドロフランを添加した。攪拌下 、室温の有機液体反応媒体中に、73.744g の5−アミノ−2−(p−アミノフェ ニル)ベンゾオキサゾール( 0.32752mol )、70.652g のピロメリット酸二無水 物( 0.32391mol )、 0.706g のマレイン酸無水物(7.20mmol)および20mlの無 水N−メチルピロリジノンを添加した。約68時間後、得られたポリイミド先駆物 質は、2.41dl/gの内部粘度(IV)(NMP中、25℃において、 0.2g/dlの濃度 で測定した)を有していた。実施例13 攪拌装置および凝縮器付きのディーン−スターク(Dean-Stark)トラップを備 えている三口の 100mlの丸底フラスコ中に、22.5mlのN−メチルピロリジノンお よび32.5mlのトルエンを注いだ。このフラスコを窒素で静かにパージし、次に、 10mlのトルエンを留去した。室温まで冷却した後、このフラスコを窒素で正圧に 保った。攪拌下、室温の有機液体反応媒体中に、 2.961g の5−アミノ−2−( p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール( 13.14mmol)、 2.836g のピロメリ ット酸二無水物( 13.00mmol)および 0.028g のマレイン酸無水物(0.29mmol) を添加した。約44時間後、得られたポリイミド先駆物質は、2.54dl/gの内部粘度 (IV)(NMP中、25℃ において、 0.2g/dlの濃度で測定した)を有していた。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.芳香族二酸無水物と芳香族ジアミノベンゾオキサゾールとの反応生成物を 含むポリイミド先駆物質であって、この反応生成物の少なくとも1つ、けれども 2つを越えない末端が二官能価の連鎖延長剤によってキャップされており、この 連鎖延長剤の1つの官能基が芳香族ベンゾオキサゾールのアミンまたは芳香族二 酸無水物の酸無水物と反応でき、かつ、他の官能基がアミド酸結合を形成しない けれども、芳香族ジアミンと芳香族二酸無水物とを反応させてポリイミド先駆物 質を形成するための条件とは異なる条件下でさらに反応して、ポリイミド先駆物 質またはベンゾオキサゾールの分子量を増大することができるポリイミド先駆物 質。 2.前記芳香族二酸無水物が下記式 で表され、前記芳香族ジアミノベンゾオキサゾールが下記式 で表され、 ここで、Ar、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は芳香族基もしくはピリジン基 であり、 前記二官能価の連鎖延長剤はH2N−M−C(R)=C(R)2、H2N−M−C ≡C(R)、 であり、 ここで、Mは二価の有機基であり、好ましくはアルキレンもしくはアリーレンで あり、Rは水素、アルキル、もしくはアリールである請求項1記載のポリイミド 先駆物質。 3.前記Arが であり、 ここで、Tは−O−、アルキレン、−S−、−CF2−、−SO2−、−CH2− 、 である請求項2記載のポリイミド先駆物質。 4.前記芳香族ジアミノベンゾオキサゾールが式(a)または式(b)であり 、Ar1であり、 ここで、T1が−O−、−S−、−SO2−、−S(=O)−、−CH2−、 であり、 各Ar2が同じかもしくは異なっていて、 であり、 T2が−O−、−SO2−、−S−、−S(=O)−、−CH2−、 である請求項2記載のポリイミド先駆物質。 5.前記芳香族ジアミノベンゾオキサゾールが式(c)であり、Ar2であり、 T2が−O−、−SO2−、−S−、−S(=O)−、−CH2−、 であり、 Ar3である請求項2記載のポリイミド先駆物質。 6.前記芳香族ジアミノベンゾオキサゾールが式(d)であり、各Ar3であり、 T2が−O−、−SO2−、−S−、−S(=O)−、−CH2−、 であり、 Ar4であり、 ここで、T4が−S−、−O−、−SO2−、−CH2−、 である請求項2記載のポリイミド先駆物質。 7.前記ジアミノベンゾオキサゾールが、2,6−(4,4’−ジアミノジフ ェニル)ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビスオキサゾール、5−アミノ− 2−(p−アミノフェニル)−ベンゾオキサゾール、5−アミノ−2−(m−ア ミノフェニル)−ベンゾオ キサゾール、4,4’−ジフェニルエーテル−2,2’−ビス(5−アミノベン ゾオキサゾール)、2,2’−p−フェニレンビス(5−アミノベンゾオキサゾ ール)または2,2−ビス(4−フェニル)ヘキサフルオロプロパン−2,2’ −ビス(5−アミノベンゾオキサゾール)である請求項1記載のポリイミド先駆 物質。 8.前記芳香族二酸無水物が、ピロメリット酸二無水物、4,4’−オキシジ フタル酸無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−ヘキサフル オロプロパン二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無 水物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物また は3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物である請求項 4記載のポリイミド先駆物質。 9.前記芳香族二酸無水物がピロメリット酸二無水物であり、ジアミノベンゾ オキサゾールが5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)−ベンゾオキサゾール である請求項1記載のポリイミド先駆物質。 10.前記二官能価の連鎖延長剤が、マレイン酸無水物、ナド酸無水物、ビニ ルフタル酸無水物、1,2−ジメチルマレイン酸無水物、3−(3−フェニルエ チニルフェノキシ)アニリン、フェニルエチニルアニリン、エチニルアニリン、 プロパルギルアミン、アミノベンゾシクロブテン、または、アミンもしくは酸無 水物反応性基によって官能化されている他の芳香族シクロブテンである請求項1 記載のポリイミド先駆物質。 11.前記二官能価の連鎖延長剤が、マレイン酸無水物、4−アミノベンゾシ クロブテン、ナド酸無水物、プロパルギルアミンおよびフェニルエチニルアニリ ンである請求項9記載のポリイミド先駆物質。 12.前記ポリイミド先駆物質が、極性の非プロトン性有機液体を用いる溶液 中にある請求項1記載のポリイミド先駆物質。 13.前記有機液体が、N,N’−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロジ ノン、1,3−ジメチル−5−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルホルムアミ ド、1,1,3,3−テトラメチル尿素またはN−シクロヘキシルピロリジノン である請求項12記載のポリイミド先駆物質溶液。 14.前記有機液体が、極性の非プロトン性有機液体と混和性である、ポリア ミド酸先駆物質の非溶剤を、0.65体積分率(極性の非プロトン性液体および混和 性非溶剤の重量百分率に基づく)以下含む請求項12記載のポリイミド先駆物質 溶液。 15.前記有機液体がN−メチル−ピロリジノンを含む請求項14記載のポリ イミド先駆物質溶液。 16.請求項1記載のポリイミド先駆物質を -10℃〜600℃の温度に付すこと により、ポリイミド先駆物質からポリイミドベンゾオキサゾールポリマーを合成 する方法。 17.前記ポリイミド先駆物質を、(i)ポリアミド酸の少なくとも一部をポ リイミドベンゾオキサゾールに転化させるのに十分な時間、 160℃〜 280℃の転 化温度に付し、(ii)続いて、 0.1〜 300分間、 250℃〜 600℃で、転化温度よ りも高いけれども、生成するポリイミドベンゾオキサゾールポリマーのガラス転 移温度よりも低い温度において、 (a)1つの温度、または、 (b)2つ以上の逐次的により高い温度 で熱処理をすることにより請求項1記載のポリイミド先駆物質からポリイミドベ ンゾオキサゾールポリマーを合成する方法。 18.さらなる熱処理が、PA/PIBOを、(i) 350℃を越 え、 600℃未満の単一の温度に 0.1〜 120分間、または、(ii) 250℃〜 400℃ のアニール温度に0.1〜120分間、次に、 260℃〜 600℃でアニール温度よりも高 い温度に 0.1〜 120分間、加熱することを含む請求項17記載の方法。 19.下記の工程 a)請求項12記載のポリイミド先駆物質溶液の液体フィルムを形成す ること。 b)前記先駆物質溶液から有機液体の少なくとも一部を除くこと。およ び、 c) 160℃〜 280℃の転化温度において 5〜90分間加熱すること。 を含むポリイミドベンゾオキサゾールフィルムの調製方法。 20.d)段階c)の反応生成物を、 250℃〜 600℃で転化温度よりも高い温 度に 0.1〜 300分間付すこと。 をさらに含む請求項19記載の方法。 21.e)段階d)の反応生成物PA/PIBOを、(i) 350℃を越え 600 ℃未満の単一の温度に 0.1〜 120分間、または、(ii) 250℃〜 400℃のアニー ル温度に 0.1〜 120分間、次に、 260℃〜 600℃でアニール温度よりも高い温度 に 0.1〜 120分間加熱すること。 をさらに含む請求項20記載の方法。 22.前記ポリイミド先駆物質をイミド化するために十分な温度に付す前また はその間に、液体フィルムを閉環剤によって縮合させる請求項19記載の方法。 23.請求項22記載の方法によって作られるポリイミドベンゾオキサゾール フィルム。 24.ピロメリット酸二無水物、5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベ ンゾオキサゾールおよびベンゾシクロブテンをポリマーの形態で含むポリイミド ベンゾオキサゾールフィルム。
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