JPH11269263A - ポリエーテル共重合体および架橋高分子固体電解質 - Google Patents
ポリエーテル共重合体および架橋高分子固体電解質Info
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- JPH11269263A JPH11269263A JP10075409A JP7540998A JPH11269263A JP H11269263 A JPH11269263 A JP H11269263A JP 10075409 A JP10075409 A JP 10075409A JP 7540998 A JP7540998 A JP 7540998A JP H11269263 A JPH11269263 A JP H11269263A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08G65/02—Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工性、成形性、機械的強度、柔軟性や耐熱
性などに優れており、かつそのイオン伝導性は著しく改
善されている架橋高分子固体電解質を得る。 【解決手段】 エピクロロヒドリンから誘導される繰り
返し単位5〜40モル%、エチレンオキシドから誘導さ
れる繰り返し単位95〜60モル%、更に架橋が可能な
反応性オキシラン化合物から誘導される繰り返し単位
0.001〜15モル%を有してなり、重量平均分子量
が104〜107の範囲内であるポリエーテル共重合体を
用いる。
性などに優れており、かつそのイオン伝導性は著しく改
善されている架橋高分子固体電解質を得る。 【解決手段】 エピクロロヒドリンから誘導される繰り
返し単位5〜40モル%、エチレンオキシドから誘導さ
れる繰り返し単位95〜60モル%、更に架橋が可能な
反応性オキシラン化合物から誘導される繰り返し単位
0.001〜15モル%を有してなり、重量平均分子量
が104〜107の範囲内であるポリエーテル共重合体を
用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架橋が可能なポリエ
ーテル共重合体、該共重合体の架橋体および架橋された
高分子固体電解質に関する。本発明は、特に電池、キャ
パシター、センサー、コンデンサー、EC(エレクトロ
クロミック)素子等の電気化学デバイス用材料、ゴムや
プラスチック等の帯電防止剤として好適な架橋高分子固
体電解質に関する。
ーテル共重合体、該共重合体の架橋体および架橋された
高分子固体電解質に関する。本発明は、特に電池、キャ
パシター、センサー、コンデンサー、EC(エレクトロ
クロミック)素子等の電気化学デバイス用材料、ゴムや
プラスチック等の帯電防止剤として好適な架橋高分子固
体電解質に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、電池、キャパシター、センサーなどの電気化学デバ
イスを構成する電解質は、イオン伝導性の点から溶液ま
たはペースト状のものが用いられているが、液漏れによ
る機器の損傷の恐れがあること、デバイスの実装、加工
性に問題があること、また電解液を含浸させるセパレー
ターを必要とするので、デバイスの超小型化、薄型化に
限界があることなどの問題点が指摘されている。これに
対し無機結晶性物質、無機ガラス、有機高分子系物質な
どの固体電解質が提案されている。有機高分子系物質は
一般に加工性、成形性に優れ、得られる固体電解質が柔
軟性、曲げ加工性を有し、応用されるデバイスの設計の
自由度が高くなることなどの点からその開発が期待され
ている。しかしながら、イオン伝導性の面では他の材質
より劣っているのが現状である。
来、電池、キャパシター、センサーなどの電気化学デバ
イスを構成する電解質は、イオン伝導性の点から溶液ま
たはペースト状のものが用いられているが、液漏れによ
る機器の損傷の恐れがあること、デバイスの実装、加工
性に問題があること、また電解液を含浸させるセパレー
ターを必要とするので、デバイスの超小型化、薄型化に
限界があることなどの問題点が指摘されている。これに
対し無機結晶性物質、無機ガラス、有機高分子系物質な
どの固体電解質が提案されている。有機高分子系物質は
一般に加工性、成形性に優れ、得られる固体電解質が柔
軟性、曲げ加工性を有し、応用されるデバイスの設計の
自由度が高くなることなどの点からその開発が期待され
ている。しかしながら、イオン伝導性の面では他の材質
より劣っているのが現状である。
【0003】例えばエピクロロヒドリン系ゴムに特定の
アルカリ金属塩を含有させてイオン伝導性固体電解質に
応用する試みは既に提案されているが(Effect of some
factors on conductivities of polymer ionic conduct
ors, Chen Li-quan 他,Wuli Xucb-ao, 36巻 1号60-66頁
(1987))、なお改善されたイオン伝導性が求められてい
た。エピクロルヒドリン系ゴムと低分子量のポリエチレ
ングリコール誘導体の混合物に特定のアルカリ金属塩を
含有させて高分子固体電解質に応用する試みが本出願人
を含む特開平2−235957号公報に提案されている
が、機械的特性、イオン伝導性ともにより優れたものが
求められている。高分子固体電解質を広くデバイスに応
用させるにあたっては素子の導通や破損を防ぐため、十
分な機械的強度と柔軟性を有することが望まれている。
アルカリ金属塩を含有させてイオン伝導性固体電解質に
応用する試みは既に提案されているが(Effect of some
factors on conductivities of polymer ionic conduct
ors, Chen Li-quan 他,Wuli Xucb-ao, 36巻 1号60-66頁
(1987))、なお改善されたイオン伝導性が求められてい
た。エピクロルヒドリン系ゴムと低分子量のポリエチレ
ングリコール誘導体の混合物に特定のアルカリ金属塩を
含有させて高分子固体電解質に応用する試みが本出願人
を含む特開平2−235957号公報に提案されている
が、機械的特性、イオン伝導性ともにより優れたものが
求められている。高分子固体電解質を広くデバイスに応
用させるにあたっては素子の導通や破損を防ぐため、十
分な機械的強度と柔軟性を有することが望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エピクロ
ロヒドリンとエチレンオキシドに、更に架橋が可能なオ
キシラン化合物を組み合わせた共重合体を用いると、架
橋する前または後に電解質塩化合物を配合することによ
って、イオン伝導性に優れ、かつ高温下でも塑性変形ま
たは流動性のない固体電解質が得られることを見いだし
たものである。
ロヒドリンとエチレンオキシドに、更に架橋が可能なオ
キシラン化合物を組み合わせた共重合体を用いると、架
橋する前または後に電解質塩化合物を配合することによ
って、イオン伝導性に優れ、かつ高温下でも塑性変形ま
たは流動性のない固体電解質が得られることを見いだし
たものである。
【0005】本発明は、(A)式(I):
【化6】 で示される単量体から誘導される繰り返し単位4〜40
モル%、(B)式(II):
モル%、(B)式(II):
【化7】 で示される単量体から誘導される繰り返し単位95〜5
9モル%、および(C)架橋成分として、式(III−
1)または式(III−2):
9モル%、および(C)架橋成分として、式(III−
1)または式(III−2):
【化8】
【化9】 [式中、R1およびR2は、エチレン性不飽和基を含有す
る置換基、反応性ケイ素基を含有する置換基または式
(IV):
る置換基、反応性ケイ素基を含有する置換基または式
(IV):
【化10】 で示される末端にエポキシ基を含有する置換基(R3は
炭素、酸素、および水素原子から選ばれた原子から成る
二価の有機残基である。)である。]で示される単量体
から誘導される繰り返し単位0.001〜15モル%を
有してなり、重量平均分子量が104〜107の範囲内で
あるポリエーテル共重合体を提供する。
炭素、酸素、および水素原子から選ばれた原子から成る
二価の有機残基である。)である。]で示される単量体
から誘導される繰り返し単位0.001〜15モル%を
有してなり、重量平均分子量が104〜107の範囲内で
あるポリエーテル共重合体を提供する。
【0006】本発明は、(1)該共重合体の反応性を利
用して架橋した架橋体、(2)該共重合体(未架橋重合
体)に電解質塩化合物を混合して得られる高分子固体電
解質、(3)該共重合体の反応性を利用して得られる該
共重合体の架橋体と電解質塩化合物からなる架橋高分子
固体電解質、および(4)該架橋高分子固体電解質を用
いた電池も提供する。
用して架橋した架橋体、(2)該共重合体(未架橋重合
体)に電解質塩化合物を混合して得られる高分子固体電
解質、(3)該共重合体の反応性を利用して得られる該
共重合体の架橋体と電解質塩化合物からなる架橋高分子
固体電解質、および(4)該架橋高分子固体電解質を用
いた電池も提供する。
【0007】本発明の共重合体は、(A)式(I)の単
量体から誘導された繰り返し単位:
量体から誘導された繰り返し単位:
【化11】 (B)式(II)の単量体から誘導された繰り返し単
位:
位:
【化12】 および(C)式(III−1)または式(III−2)
の単量体から誘導された繰り返し単位:
の単量体から誘導された繰り返し単位:
【化13】
【化14】 [式中、R1およびR2は、エチレン性不飽和基を含有す
る置換基、反応性ケイ素基を含有する置換基または式
(IV):
る置換基、反応性ケイ素基を含有する置換基または式
(IV):
【化15】 で示される末端にエポキシ基を含有する置換基(R3は
炭素、酸素、および水素原子から選ばれた原子から成る
二価の有機残基である。)である。]を有する。
炭素、酸素、および水素原子から選ばれた原子から成る
二価の有機残基である。)である。]を有する。
【0008】本発明のポリエーテル共重合体を得るため
の重合法はエチレンオキサイド部分の開環反応により共
重合体を得る重合法であり、本出願人の特開昭62−1
69823号公報および特開平7−324129号公報
に記載されている。即ち、開環重合用触媒として有機ア
ルミニウムを主体とする触媒系、有機亜鉛を主体とする
触媒系、有機錫−リン酸エステル縮合物触媒系などを用
いて、各モノマーを溶媒の存在下または不存在下、反応
温度10〜80℃、撹拌下で反応させることによって得
られる。なかでも、両末端にのみエポキシ基を有するオ
キシラン化合物を用いる場合には、有機錫−リン酸エス
テル縮合物触媒を用いると置換基即ちメチル基を含まな
いエポキシ基のみが重合反応に使われ、メチル基を有す
るエポキシ基は全く反応せずにポリマー中に残る。重合
度、あるいは作られる共重合体の性質などの点から、有
機錫−リン酸エステル縮合物触媒系が特に好ましい。
の重合法はエチレンオキサイド部分の開環反応により共
重合体を得る重合法であり、本出願人の特開昭62−1
69823号公報および特開平7−324129号公報
に記載されている。即ち、開環重合用触媒として有機ア
ルミニウムを主体とする触媒系、有機亜鉛を主体とする
触媒系、有機錫−リン酸エステル縮合物触媒系などを用
いて、各モノマーを溶媒の存在下または不存在下、反応
温度10〜80℃、撹拌下で反応させることによって得
られる。なかでも、両末端にのみエポキシ基を有するオ
キシラン化合物を用いる場合には、有機錫−リン酸エス
テル縮合物触媒を用いると置換基即ちメチル基を含まな
いエポキシ基のみが重合反応に使われ、メチル基を有す
るエポキシ基は全く反応せずにポリマー中に残る。重合
度、あるいは作られる共重合体の性質などの点から、有
機錫−リン酸エステル縮合物触媒系が特に好ましい。
【0009】本発明で架橋体の原料となるポリエーテル
共重合体は、繰り返し単位(A)が4〜40モル%、繰
り返し単位(B)が95〜59モル%、および繰り返し
単位(C)が0.001〜15モル%のものが用いられ
る。繰り返し単位(A)5〜35モル%、特に9〜30
モル%、繰り返し単位(B)64〜94モル%、特に6
9〜90モル%および繰り返し単位(C)0.01〜1
0モル%、特に0.1〜10モル%が好ましい。
共重合体は、繰り返し単位(A)が4〜40モル%、繰
り返し単位(B)が95〜59モル%、および繰り返し
単位(C)が0.001〜15モル%のものが用いられ
る。繰り返し単位(A)5〜35モル%、特に9〜30
モル%、繰り返し単位(B)64〜94モル%、特に6
9〜90モル%および繰り返し単位(C)0.01〜1
0モル%、特に0.1〜10モル%が好ましい。
【0010】繰り返し単位(B)が95モル%を越える
とオキシエチレン鎖の結晶化を招き、キャリヤーイオン
の拡散移動が低下して、結果的に固体電解質のイオン伝
導性を著しく悪化させることとなる。また、繰り返し単
位(B)が59モル%よりも少ない場合にはガラス転移
温度の上昇を招き、塩の解離能が低下し、イオン伝導度
が低下する。
とオキシエチレン鎖の結晶化を招き、キャリヤーイオン
の拡散移動が低下して、結果的に固体電解質のイオン伝
導性を著しく悪化させることとなる。また、繰り返し単
位(B)が59モル%よりも少ない場合にはガラス転移
温度の上昇を招き、塩の解離能が低下し、イオン伝導度
が低下する。
【0011】一般にポリエチレンオキシドの結晶性を低
下させることおよびガラス転移温度を下げることにより
イオン伝導性が向上することは知られているが、本発明
のポリエーテル共重合体の組成の最適バランスで、イオ
ン伝導性の向上効果は格段に大きいことがわかった。
下させることおよびガラス転移温度を下げることにより
イオン伝導性が向上することは知られているが、本発明
のポリエーテル共重合体の組成の最適バランスで、イオ
ン伝導性の向上効果は格段に大きいことがわかった。
【0012】一方、架橋モノマー成分(繰り返し単位
(C)を形成する単量体)のモル比が15モル%より大
になるとイオン伝導度は大幅に下がり、また、フイルム
にしたときに柔軟性がなくなり、加工性、成形性に問題
が起こる。
(C)を形成する単量体)のモル比が15モル%より大
になるとイオン伝導度は大幅に下がり、また、フイルム
にしたときに柔軟性がなくなり、加工性、成形性に問題
が起こる。
【0013】本発明のポリエーテル共重合体はブロック
共重合、ランダム共重合何れの共重合タイプでも良い。
ランダム共重合体の方がよりポリエチレンオキシドの結
晶性を低下させる効果が大きいので好ましい。
共重合、ランダム共重合何れの共重合タイプでも良い。
ランダム共重合体の方がよりポリエチレンオキシドの結
晶性を低下させる効果が大きいので好ましい。
【0014】またポリエーテル共重合体の分子量は良好
な、加工性、成形性、機械的強度、柔軟性を得るために
は重量平均分子量が104〜107の範囲である。より好
ましくは105〜5×106の範囲内のものが適する。重
量平均分子量が104より小さいと、機械的強度を維持
するため、また、高温での流動を防ぐために架橋密度を
高くする必要が生じ、得られた電解質のイオン伝導性が
低下する。また107を越えると加工性、成形性に問題
を生ずる。
な、加工性、成形性、機械的強度、柔軟性を得るために
は重量平均分子量が104〜107の範囲である。より好
ましくは105〜5×106の範囲内のものが適する。重
量平均分子量が104より小さいと、機械的強度を維持
するため、また、高温での流動を防ぐために架橋密度を
高くする必要が生じ、得られた電解質のイオン伝導性が
低下する。また107を越えると加工性、成形性に問題
を生ずる。
【0015】繰り返し単位(A)はエピクロロヒドリン
から誘導される。繰り返し単位(B)はエチレンオキシ
ドから誘導される。繰り返し単位(C)を形成する単量
体は、エチレン性不飽和基を含有するオキシラン化合
物、反応性ケイ素基を含有するオキシラン化合物または
両末端にエポキシ基を含有するオキシラン化合物であ
る。両末端にエポキシ基を含有するオキシラン化合物の
場合には、式(III−1)の単量体のR1は、式(I
V)で表され、R3は炭素、酸素、および水素原子から
選ばれた原子から成る有機残基である。
から誘導される。繰り返し単位(B)はエチレンオキシ
ドから誘導される。繰り返し単位(C)を形成する単量
体は、エチレン性不飽和基を含有するオキシラン化合
物、反応性ケイ素基を含有するオキシラン化合物または
両末端にエポキシ基を含有するオキシラン化合物であ
る。両末端にエポキシ基を含有するオキシラン化合物の
場合には、式(III−1)の単量体のR1は、式(I
V)で表され、R3は炭素、酸素、および水素原子から
選ばれた原子から成る有機残基である。
【0016】エチレン性不飽和基を有する単量体は、式
(III−a):
(III−a):
【化16】 [式中、R4はエチレン性不飽和を有する基である。]
で示されるオキシラン化合物が好ましい。
で示されるオキシラン化合物が好ましい。
【0017】エチレン性不飽和基を含有するオキシラン
化合物としては、アリルグリシジルエーテル、4-ビニル
シクロヘキシルグリシジルエーテル、α-テルピニルグ
リシジルエーテル、シクロヘキセニルメチルグリシジル
エーテル、p-ビニルベンジルグリシジルエーテル、アリ
ルフェニルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエー
テル、3,4-エポキシ-1-ブテン、3,4-エポキシ-1-ペンテ
ン、4,5-エポキシ-2-ペンテン、1,2-エポキシ-5,9-シク
ロドデカジエン、3,4-エポキシ-1-ビニルシクロヘキセ
ン、1,2-エポキシ-5-シクロオクテン、アクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸グリシジル、ソルビン酸グリシジ
ル、ケイ皮酸グリシジル、クロトン酸グリシジル、グリ
シジル−4−ヘキセノエート、1〜12個のオキシエチ
レン鎖を持つオリゴエチレングリコールグリシジルエー
テルアクリレート、1〜12個のオキシエチレン鎖を持
つオリゴエチレングリコールグリシジルエーテルメタク
リレート、1〜12個のオキシエチレン鎖を持つオリゴ
エチレングリコールアリルグリシジルエーテルが用いら
れる。好ましくは、アリルグリシジルエーテル、アクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルがある。
化合物としては、アリルグリシジルエーテル、4-ビニル
シクロヘキシルグリシジルエーテル、α-テルピニルグ
リシジルエーテル、シクロヘキセニルメチルグリシジル
エーテル、p-ビニルベンジルグリシジルエーテル、アリ
ルフェニルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエー
テル、3,4-エポキシ-1-ブテン、3,4-エポキシ-1-ペンテ
ン、4,5-エポキシ-2-ペンテン、1,2-エポキシ-5,9-シク
ロドデカジエン、3,4-エポキシ-1-ビニルシクロヘキセ
ン、1,2-エポキシ-5-シクロオクテン、アクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸グリシジル、ソルビン酸グリシジ
ル、ケイ皮酸グリシジル、クロトン酸グリシジル、グリ
シジル−4−ヘキセノエート、1〜12個のオキシエチ
レン鎖を持つオリゴエチレングリコールグリシジルエー
テルアクリレート、1〜12個のオキシエチレン鎖を持
つオリゴエチレングリコールグリシジルエーテルメタク
リレート、1〜12個のオキシエチレン鎖を持つオリゴ
エチレングリコールアリルグリシジルエーテルが用いら
れる。好ましくは、アリルグリシジルエーテル、アクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルがある。
【0018】繰り返し単位(C)を形成する反応性ケイ
素基を有する単量体は、式(III−b−1):
素基を有する単量体は、式(III−b−1):
【化17】 [式中、R5は反応性ケイ素含有基である。]または式
(III−b−2):
(III−b−2):
【化18】 [式中、R6は反応性ケイ素含有基である。]で示され
る反応性ケイ素基を含有するオキシラン化合物であるこ
とが好ましい。
る反応性ケイ素基を含有するオキシラン化合物であるこ
とが好ましい。
【0019】式(III−b−1)で示される反応性ケ
イ素基を含有するオキシラン化合物は、好ましくは式
(III−b−1−1)および式(III−b−1−
2)で示される化合物である。
イ素基を含有するオキシラン化合物は、好ましくは式
(III−b−1−1)および式(III−b−1−
2)で示される化合物である。
【化19】
【0020】式(III−b−2)で示される反応性ケ
イ素基を含有するオキシラン化合物は、好ましくは式
(III−b−2−1)で示される化合物である。
イ素基を含有するオキシラン化合物は、好ましくは式
(III−b−2−1)で示される化合物である。
【化20】
【0021】式(III−b−1−1)、式(III−
b−1−2)および式(III−b−2−1)において
R7、R8、R9は各々同一であっても、異なっていても
よいが、少なくとも一個がアルコキシ基であり、残りが
アルキル基である。mは1〜6の整数を表す。
b−1−2)および式(III−b−2−1)において
R7、R8、R9は各々同一であっても、異なっていても
よいが、少なくとも一個がアルコキシ基であり、残りが
アルキル基である。mは1〜6の整数を表す。
【0022】式(III−b−1−1)で表されるモノ
マーには、1-グリシドキシメチルトリメトキシシラン、
1-グリシドキシメチルメチルジメトキシシラン、2-グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、2-グリシドキシエ
チルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピル
メチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、4-グリシドキシブチルメチルジメトキ
シシラン、4-グリシドキシブチルメチルトリメトキシシ
ラン、6-グリシドキシヘキシルメチルジメトキシシラ
ン、6-グリシドキシヘキシルメチルトリメトキシシラン
などが挙げられる。
マーには、1-グリシドキシメチルトリメトキシシラン、
1-グリシドキシメチルメチルジメトキシシラン、2-グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、2-グリシドキシエ
チルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピル
メチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、4-グリシドキシブチルメチルジメトキ
シシラン、4-グリシドキシブチルメチルトリメトキシシ
ラン、6-グリシドキシヘキシルメチルジメトキシシラ
ン、6-グリシドキシヘキシルメチルトリメトキシシラン
などが挙げられる。
【0023】式(III−b−1−2)で表されるモノ
マーには、3-(1, 2−エポキシ)プロピルトリメトキシ
シラン、3-(1,2−エポキシ) プロピルメチルジメトキ
シシラン、3-(1,2−エポキシ) プロピルジメチルメト
キシシラン、4-(1,2−エポキシ) ブチルトリメトキシ
シラン、4-(1,2−エポキシ) ブチルメチルジメトキシ
シラン、5-(1,2−エポキシ) ペンチルトリメトキシシ
ラン、5-(1,2−エポキシ) ペンチルメチルジメトキシ
シラン、6-(1,2−エポキシ) ヘキシルトリメトキシシ
ラン、6-(1,2−エポキシ) ヘキシルメチルジメトキシ
シランなどが挙げられる。
マーには、3-(1, 2−エポキシ)プロピルトリメトキシ
シラン、3-(1,2−エポキシ) プロピルメチルジメトキ
シシラン、3-(1,2−エポキシ) プロピルジメチルメト
キシシラン、4-(1,2−エポキシ) ブチルトリメトキシ
シラン、4-(1,2−エポキシ) ブチルメチルジメトキシ
シラン、5-(1,2−エポキシ) ペンチルトリメトキシシ
ラン、5-(1,2−エポキシ) ペンチルメチルジメトキシ
シラン、6-(1,2−エポキシ) ヘキシルトリメトキシシ
ラン、6-(1,2−エポキシ) ヘキシルメチルジメトキシ
シランなどが挙げられる。
【0024】式(III−b−2−1)で表されるモノ
マーには、1-(3、4−エポキシシクロヘキシル) メチルト
リメトキシシラン、1-(3、4−エポキシシクロヘキシル)
メチルメチルジメトキシシラン、2-(3、4−エポキシシク
ロヘキシル) エチルトリメトキシシラン、2-(3、4−エポ
キシシクロヘキシル) エチルメチルジメトキシシラン、
3-(3、4−エポキシシクロヘキシル) プロピルトリメトキ
シシラン、3-(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピル
メチルジメトキシシラン、4-(3、4−エポキシシクロヘキ
シル) ブチルトリメトキシシラン、4-(3、4−エポキシシ
クロヘキシル)ブチルメチルジメトキシシランなどが挙
げられる。
マーには、1-(3、4−エポキシシクロヘキシル) メチルト
リメトキシシラン、1-(3、4−エポキシシクロヘキシル)
メチルメチルジメトキシシラン、2-(3、4−エポキシシク
ロヘキシル) エチルトリメトキシシラン、2-(3、4−エポ
キシシクロヘキシル) エチルメチルジメトキシシラン、
3-(3、4−エポキシシクロヘキシル) プロピルトリメトキ
シシラン、3-(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピル
メチルジメトキシシラン、4-(3、4−エポキシシクロヘキ
シル) ブチルトリメトキシシラン、4-(3、4−エポキシシ
クロヘキシル)ブチルメチルジメトキシシランなどが挙
げられる。
【0025】これらの中で、3-グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、4-(1、2-エポキシ)ブチルトリメトキシ
シラン、5-(1、2−エポキシ)ペンチルトリメトキシシ
ラン、および2-(3、4-エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシランが特に好ましい。
リメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、4-(1、2-エポキシ)ブチルトリメトキシ
シラン、5-(1、2−エポキシ)ペンチルトリメトキシシ
ラン、および2-(3、4-エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシランが特に好ましい。
【0026】繰り返し単位(C)を形成する両端にエポ
キシ基を有する単量体は、式(III−c):
キシ基を有する単量体は、式(III−c):
【化21】 [式中、R10は、二価の有機基である。]で示されるこ
とが好ましい。R10は、水素、炭素、酸素から選ばれた
元素よりなる有機基であることが好ましい。
とが好ましい。R10は、水素、炭素、酸素から選ばれた
元素よりなる有機基であることが好ましい。
【0027】式(III−c)におけるR10基が、 −CH2−O−(CHA1−CHA2−O)p−CH2−、−
(CH2)p−、−CH2O−Ph−OCH2− [式中、A1およびA2は水素またはメチル基であり、P
hはフェニレン基であり、pは0〜12の数である。]
であることが好ましい。
(CH2)p−、−CH2O−Ph−OCH2− [式中、A1およびA2は水素またはメチル基であり、P
hはフェニレン基であり、pは0〜12の数である。]
であることが好ましい。
【0028】両末端にエポキシ基を有する単量体は、次
式(III−c−1)、(III−c−2)および(I
II−c−3)で示される化合物であることが好まし
い。
式(III−c−1)、(III−c−2)および(I
II−c−3)で示される化合物であることが好まし
い。
【化22】 上記(III−c−1)、(III−c−2)および
(III−c−3)において、A1、A2は水素原子また
はメチル基であり、pは0〜12の数を表す。
(III−c−3)において、A1、A2は水素原子また
はメチル基であり、pは0〜12の数を表す。
【0029】式(III−c−1)で表されるモノマー
には、2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-
メチルプロピルエーテル、エチレングリコール-2,3-
エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピ
ルエーテル、およびジエチレングリコール-2,3-エポ
キシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエ
ーテルなどが挙げられる。
には、2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-
メチルプロピルエーテル、エチレングリコール-2,3-
エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピ
ルエーテル、およびジエチレングリコール-2,3-エポ
キシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエ
ーテルなどが挙げられる。
【0030】式(III−c−2)で表されるモノマー
には、2-メチル-1,2,3,4-ジエポキシブタン、2-
メチル-1,2,4,5-ジエポキシペンタン、および2-メ
チル-1,2,5,6-ジエポキシヘキサンなどが挙げられ
る。
には、2-メチル-1,2,3,4-ジエポキシブタン、2-
メチル-1,2,4,5-ジエポキシペンタン、および2-メ
チル-1,2,5,6-ジエポキシヘキサンなどが挙げられ
る。
【0031】式(III−c−3)で表されるモノマー
には、ヒドロキノン-2,3-エポキシプロピル-2',3'-
エポキシ-2'-メチルプロピルエーテル、およびカテコ
ール-2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-
メチルプロピルエーテルなどが挙げられる。
には、ヒドロキノン-2,3-エポキシプロピル-2',3'-
エポキシ-2'-メチルプロピルエーテル、およびカテコ
ール-2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-
メチルプロピルエーテルなどが挙げられる。
【0032】その中でも2,3-エポキシプロピル-2',
3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエーテル、およびエ
チレングリコール-2,3-エポキシプロピル-2',3'-エ
ポキシ-2'-メチルプロピルエーテルが特に好ましい。
3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエーテル、およびエ
チレングリコール-2,3-エポキシプロピル-2',3'-エ
ポキシ-2'-メチルプロピルエーテルが特に好ましい。
【0033】本発明において用いられるエチレン性不飽
和基を有する共重合体の架橋方法としては、有機過酸化
物、アゾ化合物等から選ばれるラジカル開始剤、紫外
線、電子線等の活性エネルギー線が用いられる。更に
は、水素化ケイ素を有する架橋剤を用いる事もできる。
和基を有する共重合体の架橋方法としては、有機過酸化
物、アゾ化合物等から選ばれるラジカル開始剤、紫外
線、電子線等の活性エネルギー線が用いられる。更に
は、水素化ケイ素を有する架橋剤を用いる事もできる。
【0034】有機過酸化物としては、ケトンパーオキサ
イド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、
パーオキシエステル等、通常架橋用途に使用されている
ものが用いられ、これらを列挙すれば、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチル
シクロヘキサン、2,2-ビス(t-ブチルパーオキシ)オクタ
ン、n-ブチル-4,4-ビス(t-ブチルパーオキシ)バレレー
ト、t-ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、2,5-ジメチルヘキサン-2,5-ジハイド
ロパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブ
チルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
α,α'-ビス(t-ブチルパーオキシ-m-イソプロピル)ベン
ゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、ベンゾイルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシ
イソプロピルカーボネート等が挙げられる。その添加量
は有機過酸化物の種類により異なるが、通常、組成物全
体の0.1〜10重量%の範囲内である。
イド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、
パーオキシエステル等、通常架橋用途に使用されている
ものが用いられ、これらを列挙すれば、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチル
シクロヘキサン、2,2-ビス(t-ブチルパーオキシ)オクタ
ン、n-ブチル-4,4-ビス(t-ブチルパーオキシ)バレレー
ト、t-ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、2,5-ジメチルヘキサン-2,5-ジハイド
ロパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブ
チルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
α,α'-ビス(t-ブチルパーオキシ-m-イソプロピル)ベン
ゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、ベンゾイルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシ
イソプロピルカーボネート等が挙げられる。その添加量
は有機過酸化物の種類により異なるが、通常、組成物全
体の0.1〜10重量%の範囲内である。
【0035】アゾ化合物としてはアゾニトリル化合物、
アゾアミド化合物、アゾアミジン化合物等、通常架橋用
途に使用されているものが用いられ、これらを列挙すれ
ば、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス
(2-メチルブチロニトリル)、2,2'-アゾビス(4-メトキシ
-2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2'-アゾビス(2,4-ジ
メチルバレロニトリル)、1,1'-アゾビス(シクロヘキサ
ン-1-カルボニトリル)、2-(カルバモイルアゾ)イソブチ
ロニトリル、2-フェニルアゾ-4-メトキシ-2,4-ジメチル
-バレロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチル-N-フェニ
ルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2'-アゾビス[N-(4
-クロロフェニル)-2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸
塩、2,2'-アゾビス[N-ヒドロキシフェニル)-2-メチル
プロピオンアミジン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-メチ
ル-N-(フェニルメチル)プロピオンアミジン]二塩酸塩、
2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-フ゜ロペニル)プロピオ
ンアミジン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス(2-メチルプロピ
オンアミジン)二塩酸塩、2,2'-アゾビス[N-(2-ヒドロ
キシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]二塩酸塩、
2,2'-アゾビス[2-(5-メチル-2-イミダゾリン-2-イル)
プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン
-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(4,5,
6,7-テトラヒドロ-1H-1,3-ジアゼピン-2-イル)プロパ
ン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(3,4,5,6−テトラヒド
ロピリミジン-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビ
ス[2-(5-ヒドロキシ-3,4,5,6-テトラヒドロピリミジン-
2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[1-(2-
ヒドロキシエチル)-2-イミダゾリン-2-イル]プロパン}
二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)
プロパン]、2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ヒ゛ス(ヒ
ドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミ
ド}、2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒド
ロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}、2,2'-アゾ
ビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プロピオンア
ミド]、2,2'-アゾビス(2-メチルプロピオンアミド)ジ
ハイドレート、2,2'-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタ
ン)、2,2'-アゾビス(2-メチルプロパン)、ジメチル2,
2'-アゾビスイソブチレート、4,4'-アゾビス(4-シアノ
吉草酸)、2,2'-アゾビス[2-(ヒドロキシメチル)プロピ
オニトリル]等が挙げられる。その添加量はアゾ化合物
の種類により異なるが、通常、組成物全体の0.1〜1
0重量%の範囲内である。
アゾアミド化合物、アゾアミジン化合物等、通常架橋用
途に使用されているものが用いられ、これらを列挙すれ
ば、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス
(2-メチルブチロニトリル)、2,2'-アゾビス(4-メトキシ
-2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2'-アゾビス(2,4-ジ
メチルバレロニトリル)、1,1'-アゾビス(シクロヘキサ
ン-1-カルボニトリル)、2-(カルバモイルアゾ)イソブチ
ロニトリル、2-フェニルアゾ-4-メトキシ-2,4-ジメチル
-バレロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチル-N-フェニ
ルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2'-アゾビス[N-(4
-クロロフェニル)-2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸
塩、2,2'-アゾビス[N-ヒドロキシフェニル)-2-メチル
プロピオンアミジン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-メチ
ル-N-(フェニルメチル)プロピオンアミジン]二塩酸塩、
2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-フ゜ロペニル)プロピオ
ンアミジン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス(2-メチルプロピ
オンアミジン)二塩酸塩、2,2'-アゾビス[N-(2-ヒドロ
キシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]二塩酸塩、
2,2'-アゾビス[2-(5-メチル-2-イミダゾリン-2-イル)
プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン
-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(4,5,
6,7-テトラヒドロ-1H-1,3-ジアゼピン-2-イル)プロパ
ン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(3,4,5,6−テトラヒド
ロピリミジン-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビ
ス[2-(5-ヒドロキシ-3,4,5,6-テトラヒドロピリミジン-
2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[1-(2-
ヒドロキシエチル)-2-イミダゾリン-2-イル]プロパン}
二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)
プロパン]、2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ヒ゛ス(ヒ
ドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミ
ド}、2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒド
ロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}、2,2'-アゾ
ビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プロピオンア
ミド]、2,2'-アゾビス(2-メチルプロピオンアミド)ジ
ハイドレート、2,2'-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタ
ン)、2,2'-アゾビス(2-メチルプロパン)、ジメチル2,
2'-アゾビスイソブチレート、4,4'-アゾビス(4-シアノ
吉草酸)、2,2'-アゾビス[2-(ヒドロキシメチル)プロピ
オニトリル]等が挙げられる。その添加量はアゾ化合物
の種類により異なるが、通常、組成物全体の0.1〜1
0重量%の範囲内である。
【0036】紫外線等の活性エネルギー線照射による架
橋に適するモノマーは、アクリル酸グリシジルエーテ
ル、メタクリル酸グリシジルエーテル、ケイ皮酸グリシ
ジルエーテルが特に好ましい。
橋に適するモノマーは、アクリル酸グリシジルエーテ
ル、メタクリル酸グリシジルエーテル、ケイ皮酸グリシ
ジルエーテルが特に好ましい。
【0037】また、増感助剤としてジエトキシアセトフ
ェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1
-オン、ベンジルジメチルケタール、1-(4-イソプロピル
フェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、4-
(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プ
ロピル)ケトン、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン
-1-オン、1-ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケト
ン、2-メチル-2-モルホリノ(4-チオメチルフェニル)プ
ロパン-1-オン等のアセトフェノン類、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル等のベンゾインエーテル類、ベンゾフェノ
ン、o-ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフ
ェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4'-
メチル−ジフェニルサルファイド、アルキル化ベンゾフ
ェノン、3,3',4,4'-テトラ(t-ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、4-ベンゾイル-N、N-ジメチル-
N-[2-(1-オキソ-2-プロペニルオキシ)エチル]ベンゼン
メタナミニウムブロミド、(4-ベンゾイルベンジル)トリ
メチルアンモニウムクロイド等のベンゾフェノン類、2-
イソプロピルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサン
トン、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4-ジクロロチオ
キサントン等のチオキサントン類、アジドピレン、3-ス
ルホニルアジド安息香酸、4-スルホニルアジド安息香
酸、2,6-ビス(4'-アジドベンザル)シクロヘキサノン-
2,2'-ジスルホン酸(ナトリウム塩)、p-アジドベンズ
アルデヒド、p-アジドアセトフェノン、p-アジドベンゾ
イン酸、p-アジドベンザルアセトフェノン、p-アジドベ
ンザルアセトン、4,4'-ジアジドカルコン、1,3-ビス(4'
-アジドベンザル)アセトン、2,6-ビス(4'-アジドベンザ
ル)シクロヘキサノン、2,6-ビス(4-アジドベンザル)4-
メチルシクロヘキサノン、4,4'-ジアジドスチルベン-2,
2'-ジスルホン酸、1,3-ビス(4'-アジドベンザル)-2-プ
ロパノン-2'-スルホン酸、1,3-ビス(4'-アジドシンナシ
リデン)-2-プロパノン等のアジド類等を任意に用いるこ
とができる。
ェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1
-オン、ベンジルジメチルケタール、1-(4-イソプロピル
フェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、4-
(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プ
ロピル)ケトン、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン
-1-オン、1-ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケト
ン、2-メチル-2-モルホリノ(4-チオメチルフェニル)プ
ロパン-1-オン等のアセトフェノン類、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル等のベンゾインエーテル類、ベンゾフェノ
ン、o-ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフ
ェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4'-
メチル−ジフェニルサルファイド、アルキル化ベンゾフ
ェノン、3,3',4,4'-テトラ(t-ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、4-ベンゾイル-N、N-ジメチル-
N-[2-(1-オキソ-2-プロペニルオキシ)エチル]ベンゼン
メタナミニウムブロミド、(4-ベンゾイルベンジル)トリ
メチルアンモニウムクロイド等のベンゾフェノン類、2-
イソプロピルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサン
トン、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4-ジクロロチオ
キサントン等のチオキサントン類、アジドピレン、3-ス
ルホニルアジド安息香酸、4-スルホニルアジド安息香
酸、2,6-ビス(4'-アジドベンザル)シクロヘキサノン-
2,2'-ジスルホン酸(ナトリウム塩)、p-アジドベンズ
アルデヒド、p-アジドアセトフェノン、p-アジドベンゾ
イン酸、p-アジドベンザルアセトフェノン、p-アジドベ
ンザルアセトン、4,4'-ジアジドカルコン、1,3-ビス(4'
-アジドベンザル)アセトン、2,6-ビス(4'-アジドベンザ
ル)シクロヘキサノン、2,6-ビス(4-アジドベンザル)4-
メチルシクロヘキサノン、4,4'-ジアジドスチルベン-2,
2'-ジスルホン酸、1,3-ビス(4'-アジドベンザル)-2-プ
ロパノン-2'-スルホン酸、1,3-ビス(4'-アジドシンナシ
リデン)-2-プロパノン等のアジド類等を任意に用いるこ
とができる。
【0038】これらの架橋反応の架橋助剤としてエチレ
ングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレ
ート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、オリ
ゴエチレングリコールジアクリレート、オリゴエチレン
グリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
アクリレート、プロピレングリコールジメタクリレー
ト、オリゴプロピレングリコールジアクリレート、オリ
ゴプロピレングリコールジメタクリレート、1,3-ブチレ
ングリコールジアクリレート、1,4-フ゛チレングリコール
ジアクリレート、1,3-グリセロールジメタクリレート、
1,1,1-トリメチロールプロパンジメタクリレート、1,1,
1-トリメチロールエタンジアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート、1,2,6-ヘキサントリアク
リレート、ソルビトールペンタメタクリレート、メチレ
ンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド
ジビニルベンゼン、ビニルメタクリレート、ビニルクロ
トネート、ビニルアクリレート、ビニルアセチレン、ト
リビニルベンゼン、トリアリルシアニルスルフィド、ジ
ビニルエーテル、ジビニルスルホエーテル、ジアリルフ
タレート、グリセロールトリビニルエーテル、アリルメ
タリクレート、アリルアクレート、ジアリルマレート、
ジアリルフマレート、ジアリルイタコネート、メチルメ
タクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメタク
リレート、エチレングリコールアクリレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、マレイミド、フェニルマレイミ
ド、N,N'-m-フェニレンビスマレイミド、p-キノンジオ
キシム、無水マレイン酸、イタコン酸、等を任意に用い
ることができる。
ングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレ
ート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、オリ
ゴエチレングリコールジアクリレート、オリゴエチレン
グリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
アクリレート、プロピレングリコールジメタクリレー
ト、オリゴプロピレングリコールジアクリレート、オリ
ゴプロピレングリコールジメタクリレート、1,3-ブチレ
ングリコールジアクリレート、1,4-フ゛チレングリコール
ジアクリレート、1,3-グリセロールジメタクリレート、
1,1,1-トリメチロールプロパンジメタクリレート、1,1,
1-トリメチロールエタンジアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート、1,2,6-ヘキサントリアク
リレート、ソルビトールペンタメタクリレート、メチレ
ンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド
ジビニルベンゼン、ビニルメタクリレート、ビニルクロ
トネート、ビニルアクリレート、ビニルアセチレン、ト
リビニルベンゼン、トリアリルシアニルスルフィド、ジ
ビニルエーテル、ジビニルスルホエーテル、ジアリルフ
タレート、グリセロールトリビニルエーテル、アリルメ
タリクレート、アリルアクレート、ジアリルマレート、
ジアリルフマレート、ジアリルイタコネート、メチルメ
タクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメタク
リレート、エチレングリコールアクリレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、マレイミド、フェニルマレイミ
ド、N,N'-m-フェニレンビスマレイミド、p-キノンジオ
キシム、無水マレイン酸、イタコン酸、等を任意に用い
ることができる。
【0039】エチレン性不飽和基を架橋する水素化ケイ
素を有する架橋剤としては、少なくとも2個の水素化ケ
イ素を有する化合物が用いられる。特にポリシロキサン
化合物またはポリシラン化合物が良い。ポリシロキサン
化合物としては(a−1)式もしくは(a−2)式で表
される線状ポリシロキサン化合物、または(a−3)式
で表される環状ポリシロキサン化合物がある。
素を有する架橋剤としては、少なくとも2個の水素化ケ
イ素を有する化合物が用いられる。特にポリシロキサン
化合物またはポリシラン化合物が良い。ポリシロキサン
化合物としては(a−1)式もしくは(a−2)式で表
される線状ポリシロキサン化合物、または(a−3)式
で表される環状ポリシロキサン化合物がある。
【0040】
【化23】
【0041】但し、(a−1)式〜(a−3)式に於い
てR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18お
よびR19は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、qとrは整数を表す。r
≧2、q≧0、2≦q+r≦300である。アルキル基
としては、メチル基、エチル基などの低級アルキル基が
好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基などの低級アルコキシ基が好ましい。
てR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18お
よびR19は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、qとrは整数を表す。r
≧2、q≧0、2≦q+r≦300である。アルキル基
としては、メチル基、エチル基などの低級アルキル基が
好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基などの低級アルコキシ基が好ましい。
【0042】ポリシラン化合物としては(b−1)式で
表される線状ポリシラン化合物が用いられる。
表される線状ポリシラン化合物が用いられる。
【化24】 但し、(b−1)式に於いてR20、R21、R22、R23お
よびR24は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、sとtは整数を表す。t
≧2、s≧0、2≦s+t≦100である。
よびR24は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、sとtは整数を表す。t
≧2、s≧0、2≦s+t≦100である。
【0043】ヒドロシリル化反応の触媒の例としては、
パラジウム、白金などの遷移金属あるいはそれらの化合
物、錯体が挙げられる。また、過酸化物、アミン、ホス
フィンも用いられる。最も一般的な触媒はジクロロビス
(アセトニトリル)パラジウム(II)、クロロトリス
(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、塩化白金
酸が挙げられる。
パラジウム、白金などの遷移金属あるいはそれらの化合
物、錯体が挙げられる。また、過酸化物、アミン、ホス
フィンも用いられる。最も一般的な触媒はジクロロビス
(アセトニトリル)パラジウム(II)、クロロトリス
(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、塩化白金
酸が挙げられる。
【0044】反応性ケイ素基含有の共重合体の架橋方法
としては、反応性ケイ素基と水との反応によって架橋で
きるが、反応性を高めるには、ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズマレート、ジブチルスズジアセテー
ト、オクチル酸スズ、ジブチルスズアセチルアセトナー
ト等のスズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラプ
ロピルチタネート等のチタン化合物、アルミニウムトリ
スアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルア
セトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチル
アセトアセテート等のアルミニウム化合物などの有機金
属化合物、あるいは、ブチルアミン、オクチルアミン、
ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロ
ピルアミン、グアニン、ジフェニルグアニン等のアミン
系化合物などを触媒として用いても良い。
としては、反応性ケイ素基と水との反応によって架橋で
きるが、反応性を高めるには、ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズマレート、ジブチルスズジアセテー
ト、オクチル酸スズ、ジブチルスズアセチルアセトナー
ト等のスズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラプ
ロピルチタネート等のチタン化合物、アルミニウムトリ
スアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルア
セトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチル
アセトアセテート等のアルミニウム化合物などの有機金
属化合物、あるいは、ブチルアミン、オクチルアミン、
ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロ
ピルアミン、グアニン、ジフェニルグアニン等のアミン
系化合物などを触媒として用いても良い。
【0045】側鎖にエポキシ基含有の共重合体の架橋方
法としてはポリアミン類、酸無水物類などが用いられ
る。ポリアミン類としては、ジエチレントリアミン、ジ
プロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ジメチルアミノプロピルアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプ
ロピルアミン、ヘキサメチレンジアミン、N-アミノエ
チルピペラジン、ビス-アミノプロピルピペラジン、ト
リメチルヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸ジヒド
ラジドなどの脂肪族ポリアミン、4,4'-ジアミノジフ
ェニルエーテル、ジアミノジフェニルスルホン、m-フェ
ニレンジアミン、2,4-トルイレンジアミン、m-トルイ
レンジアミン、o-トルイレンジアミン、キシリレンジア
ミンなどの芳香族ポリアミン等が挙げられる。その添加
量はポリアミンの種類により異なるが、通常、組成物全
体の0.1〜10重量%の範囲である。
法としてはポリアミン類、酸無水物類などが用いられ
る。ポリアミン類としては、ジエチレントリアミン、ジ
プロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ジメチルアミノプロピルアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプ
ロピルアミン、ヘキサメチレンジアミン、N-アミノエ
チルピペラジン、ビス-アミノプロピルピペラジン、ト
リメチルヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸ジヒド
ラジドなどの脂肪族ポリアミン、4,4'-ジアミノジフ
ェニルエーテル、ジアミノジフェニルスルホン、m-フェ
ニレンジアミン、2,4-トルイレンジアミン、m-トルイ
レンジアミン、o-トルイレンジアミン、キシリレンジア
ミンなどの芳香族ポリアミン等が挙げられる。その添加
量はポリアミンの種類により異なるが、通常、組成物全
体の0.1〜10重量%の範囲である。
【0046】酸無水物類としては、無水マレイン酸、無
水ドデセニルコハク酸、無水クロレンデック酸、無水フ
タル酸、無水ピロメリット酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラメチレン
無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテ
トラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸等が挙げ
られる。その添加量は酸無水物の種類により異なるが、
通常、組成物全体の0.1〜10重量%の範囲である。
これらの架橋には促進剤を用いても良く、ポリアミン類
の架橋反応にはフェノール、クレゾール、レゾルシン、
ピロガロール、ノニルフェノール、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノールなどがあり、酸無水
物類の架橋反応にはベンジルジメチルアミン、2,4,
6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2-(ジ
メチルアミノエチル)フェノール、ジメチルアニリン、
2-エチル-4-メチルイミダゾールなどがある。その添
加量は促進剤により異なるが、通常、架橋剤の0.1〜
10重量%の範囲である。
水ドデセニルコハク酸、無水クロレンデック酸、無水フ
タル酸、無水ピロメリット酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラメチレン
無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテ
トラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸等が挙げ
られる。その添加量は酸無水物の種類により異なるが、
通常、組成物全体の0.1〜10重量%の範囲である。
これらの架橋には促進剤を用いても良く、ポリアミン類
の架橋反応にはフェノール、クレゾール、レゾルシン、
ピロガロール、ノニルフェノール、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノールなどがあり、酸無水
物類の架橋反応にはベンジルジメチルアミン、2,4,
6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2-(ジ
メチルアミノエチル)フェノール、ジメチルアニリン、
2-エチル-4-メチルイミダゾールなどがある。その添
加量は促進剤により異なるが、通常、架橋剤の0.1〜
10重量%の範囲である。
【0047】本発明において用いられる電解質塩化合物
としては、本発明のポリエーテル共重合体または該共重
合体の架橋体に可溶のものならば何でもよいが、以下に
挙げるものが好ましい。即ち、金属陽イオン、アンモニ
ウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジウム
イオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、As
F6 -、PF6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オクチル
スルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオ
ン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレン
スルホン酸イオン、7,7,8,8-テトラシアノ-p- キノジメ
タンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2)N]-、
[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-、および[(X1S
O2)(X2SO2)YC]-から選ばれた陰イオンとからなる
化合物が挙げられる。但し、X1、X2、X3、およびY
は電子吸引性基である。更に好ましくはX1、X2、およ
びX3は各々独立して炭素数が1から6迄のパーフルオ
ロアルキル基またはパーフルオロアリール基であり、Y
はニトロ基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボキシル
基、またはシアノ基である。R3、R4、およびR5は各
々同一であっても、異なっていてもよい。
としては、本発明のポリエーテル共重合体または該共重
合体の架橋体に可溶のものならば何でもよいが、以下に
挙げるものが好ましい。即ち、金属陽イオン、アンモニ
ウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジウム
イオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、As
F6 -、PF6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オクチル
スルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオ
ン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレン
スルホン酸イオン、7,7,8,8-テトラシアノ-p- キノジメ
タンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2)N]-、
[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-、および[(X1S
O2)(X2SO2)YC]-から選ばれた陰イオンとからなる
化合物が挙げられる。但し、X1、X2、X3、およびY
は電子吸引性基である。更に好ましくはX1、X2、およ
びX3は各々独立して炭素数が1から6迄のパーフルオ
ロアルキル基またはパーフルオロアリール基であり、Y
はニトロ基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボキシル
基、またはシアノ基である。R3、R4、およびR5は各
々同一であっても、異なっていてもよい。
【0048】金属陽イオンとしては遷移金属の陽イオン
を用いる事ができる。好ましくはMn、Fe、Co、N
i、Cu、ZnおよびAg金属から選ばれた金属の陽イ
オンが用いられる。又、Li、Na、K、Rb、Cs、
Mg、CaおよびBa金属から選ばれた金属の陽イオン
を用いても好ましい結果が得られる。電解質塩化合物と
して前述の化合物を2種類以上併用することは自由であ
る。
を用いる事ができる。好ましくはMn、Fe、Co、N
i、Cu、ZnおよびAg金属から選ばれた金属の陽イ
オンが用いられる。又、Li、Na、K、Rb、Cs、
Mg、CaおよびBa金属から選ばれた金属の陽イオン
を用いても好ましい結果が得られる。電解質塩化合物と
して前述の化合物を2種類以上併用することは自由であ
る。
【0049】本発明において、上記電解質塩化合物の使
用量はポリエーテル共重合体の主鎖および側鎖を含めた
エーテルの酸素原子の総モル数に対する割合、即ちモル
比(電解質塩化合物のモル数)/(ポリエーテル共重合
体のエーテルの酸素原子の総モル数)の値は0.000
1〜5、好ましくは0.001〜0.5の範囲がよい。こ
の値が5を越えると加工性、成形性および得られた固体
電解質の機械的強度や柔軟性が低下し、さらにイオン伝
導性も低下する。
用量はポリエーテル共重合体の主鎖および側鎖を含めた
エーテルの酸素原子の総モル数に対する割合、即ちモル
比(電解質塩化合物のモル数)/(ポリエーテル共重合
体のエーテルの酸素原子の総モル数)の値は0.000
1〜5、好ましくは0.001〜0.5の範囲がよい。こ
の値が5を越えると加工性、成形性および得られた固体
電解質の機械的強度や柔軟性が低下し、さらにイオン伝
導性も低下する。
【0050】本発明のポリエーテル共重合体、その架橋
体、それ等から得られる架橋高分子固体電解質を使用す
る際に難燃性が必要な場合には、通常用いられる方法を
採用できる。即ち臭素化エポキシ化合物、テトラブロム
ビスフェノールA、塩素化パラフィン等のハロゲン化
物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、リン酸エステル、ポリ
リン酸塩、およびホウ酸亜鉛から選択して有効量を添加
する。
体、それ等から得られる架橋高分子固体電解質を使用す
る際に難燃性が必要な場合には、通常用いられる方法を
採用できる。即ち臭素化エポキシ化合物、テトラブロム
ビスフェノールA、塩素化パラフィン等のハロゲン化
物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、リン酸エステル、ポリ
リン酸塩、およびホウ酸亜鉛から選択して有効量を添加
する。
【0051】本発明の架橋高分子固体電解質の製造方法
は特に制約はないが、通常ポリエーテル共重合体と電解
質塩化合物を機械的に混合するか、もしくは溶剤に溶解
させて混合した後、溶剤を除去し、架橋するか、または
ポリエーテル共重合体を架橋した後電解質塩化合物を機
械的に混合するか、もしくは溶剤に溶解させて混合した
後溶剤を除去するなどの方法によって製造される。機械
的に混合する手段としては、各種ニーダー類、オープン
ロール、押出機などを任意に使用できる。溶剤を使用し
て製造する場合は各種極性溶媒、例えばテトラヒドロフ
ラン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、エチレン
グリコールジエチルエーテル等が単独、或いは混合して
用いられる。溶液の濃度は特に制限はないが1〜50重
量%が好ましい。
は特に制約はないが、通常ポリエーテル共重合体と電解
質塩化合物を機械的に混合するか、もしくは溶剤に溶解
させて混合した後、溶剤を除去し、架橋するか、または
ポリエーテル共重合体を架橋した後電解質塩化合物を機
械的に混合するか、もしくは溶剤に溶解させて混合した
後溶剤を除去するなどの方法によって製造される。機械
的に混合する手段としては、各種ニーダー類、オープン
ロール、押出機などを任意に使用できる。溶剤を使用し
て製造する場合は各種極性溶媒、例えばテトラヒドロフ
ラン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、エチレン
グリコールジエチルエーテル等が単独、或いは混合して
用いられる。溶液の濃度は特に制限はないが1〜50重
量%が好ましい。
【0052】エチレン性不飽和基を有する共重合体を、
ラジカル開始剤を利用して架橋する場合10℃〜200
℃の温度条件下1分〜20時間で架橋反応が終了する。
また、紫外線等のエネルギー線を利用する場合、一般に
は増感剤が用いられる。通常、10℃〜150℃の温度
条件下0.1秒〜1時間で架橋反応が終了する。水素化
ケイ素を有する架橋剤では10℃〜180℃の温度条件
下10分〜10時間で架橋反応が終了する。
ラジカル開始剤を利用して架橋する場合10℃〜200
℃の温度条件下1分〜20時間で架橋反応が終了する。
また、紫外線等のエネルギー線を利用する場合、一般に
は増感剤が用いられる。通常、10℃〜150℃の温度
条件下0.1秒〜1時間で架橋反応が終了する。水素化
ケイ素を有する架橋剤では10℃〜180℃の温度条件
下10分〜10時間で架橋反応が終了する。
【0053】反応性ケイ素基を有する共重合体の架橋反
応に用いられる水の量は、雰囲気中の湿気によっても容
易に起こるので特に制限されない。短時間冷水または温
水浴に通すか、またはスチーム雰囲気にさらす事で架橋
する事もできる。エポキシ基を有する共重合体の架橋反
応にポリアミンまたは酸無水物を利用した場合、10〜
200℃の温度の条件下10分〜20時間で架橋反応が
終了する。
応に用いられる水の量は、雰囲気中の湿気によっても容
易に起こるので特に制限されない。短時間冷水または温
水浴に通すか、またはスチーム雰囲気にさらす事で架橋
する事もできる。エポキシ基を有する共重合体の架橋反
応にポリアミンまたは酸無水物を利用した場合、10〜
200℃の温度の条件下10分〜20時間で架橋反応が
終了する。
【0054】本発明で示された共重合体および該共重合
体の架橋体は架橋高分子固体電解質として有用な前駆体
となる。本発明の架橋高分子固体電解質は機械的強度と
柔軟性に優れており、その性質を利用して大面積薄膜形
状の固体電解質が容易に得られる。例えば本発明の架橋
高分子固体電解質を用いた電池の作製が可能である。こ
の場合、正極材料としてはリチウム−マンガン複合酸化
物、リチウム-バナジウム複合酸化物、コバルト酸リチ
ウム、ニッケル酸リチウム、コバルト置換ニッケル酸リ
チウム、ポリアセン、ポリピレン、ポリアニリン、ポリ
フェニレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリピロール、ポリフラン、ポリアズ
レン等がある。負極材料としてはリチウムがグラファイ
トあるいはカーボンの層間に吸蔵された層間化合物、リ
チウム金属、リチウム−鉛合金等がある。また高いイオ
ン伝導性を利用してアルカリ金属イオン、Cuイオン、
Caイオン、およびMgイオン等の陽イオンのイオン電
極の隔膜としての利用も考えられる。
体の架橋体は架橋高分子固体電解質として有用な前駆体
となる。本発明の架橋高分子固体電解質は機械的強度と
柔軟性に優れており、その性質を利用して大面積薄膜形
状の固体電解質が容易に得られる。例えば本発明の架橋
高分子固体電解質を用いた電池の作製が可能である。こ
の場合、正極材料としてはリチウム−マンガン複合酸化
物、リチウム-バナジウム複合酸化物、コバルト酸リチ
ウム、ニッケル酸リチウム、コバルト置換ニッケル酸リ
チウム、ポリアセン、ポリピレン、ポリアニリン、ポリ
フェニレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリピロール、ポリフラン、ポリアズ
レン等がある。負極材料としてはリチウムがグラファイ
トあるいはカーボンの層間に吸蔵された層間化合物、リ
チウム金属、リチウム−鉛合金等がある。また高いイオ
ン伝導性を利用してアルカリ金属イオン、Cuイオン、
Caイオン、およびMgイオン等の陽イオンのイオン電
極の隔膜としての利用も考えられる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 製造例(触媒の製造) 撹拌機、温度計および蒸留装置を備えた3つ口フラスコ
にトリブチル錫クロライド10gおよびトリブチルホス
フェート35gを入れ、窒素気流下に撹拌しながら25
0℃で20分間加熱して留出物を留去させ残留物として
固体状の縮合物質を得た。以後これを重合用触媒として
使用した。
にトリブチル錫クロライド10gおよびトリブチルホス
フェート35gを入れ、窒素気流下に撹拌しながら25
0℃で20分間加熱して留出物を留去させ残留物として
固体状の縮合物質を得た。以後これを重合用触媒として
使用した。
【0056】ポリエーテル共重合体の元素分析、ヨウ素
価および1H NMRスペクトルにより得たモノマー換算
組成分析の結果を第1表および第2表に示す。ポリエー
テル共重合体の分子量測定にはゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー測定を行い、標準ポリスチレン換算に
より分子量を算出した。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー測定は(株)島津製作所の測定装置RID−
6A、昭和電工(株)製カラムのショウデックスKD−
807、KD−806、KD−806MおよびKD−8
03、および溶媒DMFを用いて60℃で行った。ガラ
ス転移温度、融解熱量は理学電気(株)製示差走査熱量
計DSC8230Bを用い、窒素雰囲気中、温度範囲−
100〜80℃、昇温速度10℃/minで測定した。
導電率σの測定は20℃、1mmHgで72時間真空乾
燥したフィルムを白金電極ではさみ、電圧0.5V、周
波数範囲5Hz〜1MHzの交流法を用い、複素インピ
ーダンス法により算出した。固体電解質フィルムの柔軟
性は25℃に於いてフィルムを180度に折り曲げた時
の折損の有無により評価した。
価および1H NMRスペクトルにより得たモノマー換算
組成分析の結果を第1表および第2表に示す。ポリエー
テル共重合体の分子量測定にはゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー測定を行い、標準ポリスチレン換算に
より分子量を算出した。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー測定は(株)島津製作所の測定装置RID−
6A、昭和電工(株)製カラムのショウデックスKD−
807、KD−806、KD−806MおよびKD−8
03、および溶媒DMFを用いて60℃で行った。ガラ
ス転移温度、融解熱量は理学電気(株)製示差走査熱量
計DSC8230Bを用い、窒素雰囲気中、温度範囲−
100〜80℃、昇温速度10℃/minで測定した。
導電率σの測定は20℃、1mmHgで72時間真空乾
燥したフィルムを白金電極ではさみ、電圧0.5V、周
波数範囲5Hz〜1MHzの交流法を用い、複素インピ
ーダンス法により算出した。固体電解質フィルムの柔軟
性は25℃に於いてフィルムを180度に折り曲げた時
の折損の有無により評価した。
【0057】実施例1 内容量1Lのガラス製4つ口フラスコの内部を窒素置換
し、これに触媒として触媒の製造例で得られた縮合物質
300mgと水分10ppm以下に調整したアリルグリシ
ジルエーテル11gとエピクロロヒドリン81gおよび
溶媒としてn−ヘキサン500gを仕込み、エチレンオ
キシド100gはエピクロロヒドリンの重合率をガスク
ロマトグラフィーで追跡しながら、逐次添加した。重合
反応を20℃で20時間行った。重合反応はメタノール
で停止した。デカンテーションによりポリマーを取り出
した後、常圧下40℃で24時間、更に減圧下45℃で
10時間乾燥してポリマー185gを得た。この共重合
体のガラス転移温度は−32℃、重量平均分子量は13
0万、融解熱量は29J/gであった。エピクロロヒド
リンの成分は塩素の元素分析、アリルグリシジルエーテ
ルの成分はヨウ素価の測定により求めた。この重合体の
モノマー換算組成分析結果は第1表のとおりである。
し、これに触媒として触媒の製造例で得られた縮合物質
300mgと水分10ppm以下に調整したアリルグリシ
ジルエーテル11gとエピクロロヒドリン81gおよび
溶媒としてn−ヘキサン500gを仕込み、エチレンオ
キシド100gはエピクロロヒドリンの重合率をガスク
ロマトグラフィーで追跡しながら、逐次添加した。重合
反応を20℃で20時間行った。重合反応はメタノール
で停止した。デカンテーションによりポリマーを取り出
した後、常圧下40℃で24時間、更に減圧下45℃で
10時間乾燥してポリマー185gを得た。この共重合
体のガラス転移温度は−32℃、重量平均分子量は13
0万、融解熱量は29J/gであった。エピクロロヒド
リンの成分は塩素の元素分析、アリルグリシジルエーテ
ルの成分はヨウ素価の測定により求めた。この重合体の
モノマー換算組成分析結果は第1表のとおりである。
【0058】得られた共重合体1g、および架橋剤ジク
ミルパーオキサイド0.015gをアセトニトリル5m
lに溶解し、モル比(電解質塩化合物のモル数)/(共
重合体のエーテルの酸素原子の総モル数)が0.05と
なるように過塩素酸リチウムを混合した。この混合液を
ポリテトラフルオロエチレン製モールド上にキャストし
て乾燥した後、窒素雰囲気下150℃、3hr加熱して
フィルムを得た。本フィルムの導電率および柔軟性につ
いての測定結果を第1表に示す。
ミルパーオキサイド0.015gをアセトニトリル5m
lに溶解し、モル比(電解質塩化合物のモル数)/(共
重合体のエーテルの酸素原子の総モル数)が0.05と
なるように過塩素酸リチウムを混合した。この混合液を
ポリテトラフルオロエチレン製モールド上にキャストし
て乾燥した後、窒素雰囲気下150℃、3hr加熱して
フィルムを得た。本フィルムの導電率および柔軟性につ
いての測定結果を第1表に示す。
【0059】実施例2 第1表に示すモノマーを用いて実施例1と同様の触媒お
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、トリエチレングリコールジメタクリレー
ト0.05g、架橋剤ベンゾイルオキサイド0.015g
をアセトニトリル20mlに溶解し、モル比(電解質塩
化合物のモル数)/(共重合体のエーテルの酸素原子の
総モル数)が0.05となるようにリチウムビストリフ
ルオロメタンスルフォニルイミドを混合した後、窒素雰
囲気下100℃、3hr加熱してフィルムを得た。本フ
ィルムの導電率および柔軟性についての測定結果を第1
表に示す。
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、トリエチレングリコールジメタクリレー
ト0.05g、架橋剤ベンゾイルオキサイド0.015g
をアセトニトリル20mlに溶解し、モル比(電解質塩
化合物のモル数)/(共重合体のエーテルの酸素原子の
総モル数)が0.05となるようにリチウムビストリフ
ルオロメタンスルフォニルイミドを混合した後、窒素雰
囲気下100℃、3hr加熱してフィルムを得た。本フ
ィルムの導電率および柔軟性についての測定結果を第1
表に示す。
【0060】実施例3 第1表に示すモノマーを用いて実施例1と同様の触媒お
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、トリエチレングリコールジアクリレート
0.05g、増感剤2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェ
ニルエタン−1−オン0.02gをアセトニトリル5m
lに溶解し、モル比(電解質塩化合物のモル数)/(共
重合体のエーテルの酸素原子の総モル数)が0.05と
なるように過塩素酸リチウムを混合した。この混合液を
ポリテトラフルオロエチレン製モールド上にキャストし
て乾燥した後、アルゴン雰囲気下で紫外線(30mW/cm2, 3
60nm)を50℃で10分間照射してフィルムを得た。本
フィルムの導電率および柔軟性についての測定結果を第
1表に示す。
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、トリエチレングリコールジアクリレート
0.05g、増感剤2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェ
ニルエタン−1−オン0.02gをアセトニトリル5m
lに溶解し、モル比(電解質塩化合物のモル数)/(共
重合体のエーテルの酸素原子の総モル数)が0.05と
なるように過塩素酸リチウムを混合した。この混合液を
ポリテトラフルオロエチレン製モールド上にキャストし
て乾燥した後、アルゴン雰囲気下で紫外線(30mW/cm2, 3
60nm)を50℃で10分間照射してフィルムを得た。本
フィルムの導電率および柔軟性についての測定結果を第
1表に示す。
【0061】実施例4 第1表に示すモノマーを用いて実施例1と同様の触媒お
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、触媒ジブチルスズジラウレート5mgを
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、水 10μlを
加えて15分間撹拌を行った。常圧下で溶媒を除去した
後、60℃で10時間乾燥して架橋体を得た。 得られ
た架橋体に過塩素酸リチウム100mgを含むテトラヒ
ドロフラン溶液5mlを20時間で含浸させた後、17
0℃、80Kgw/cm2で10分間加熱、加圧し、フィルム
を得た。本フィルムの導電率および柔軟性についての測
定結果を第1表に示す。
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、触媒ジブチルスズジラウレート5mgを
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、水 10μlを
加えて15分間撹拌を行った。常圧下で溶媒を除去した
後、60℃で10時間乾燥して架橋体を得た。 得られ
た架橋体に過塩素酸リチウム100mgを含むテトラヒ
ドロフラン溶液5mlを20時間で含浸させた後、17
0℃、80Kgw/cm2で10分間加熱、加圧し、フィルム
を得た。本フィルムの導電率および柔軟性についての測
定結果を第1表に示す。
【0062】実施例5 第1表に示すモノマーを用いて実施例1と同様の触媒お
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、および無水マレイン酸 150mgをア
セトニトリル10mlに溶解し、モル比(可溶性電解質
塩化合物のモル数)/(共重合体のエーテルの酸素原子
の総モル数)が0.05となるように過塩素酸リチウム
のテトラヒドロフラン溶液を混合した。この混合液をポ
リテトラフルオロエチレン製モールド上にキャストして
乾燥した後、150℃、20Kgw/cm2で1時間加熱、加
圧し、フィルムを得た。本フィルムの導電率および柔軟
性についての測定結果を第1表に示す。
よび操作により共重合を行った。得られたポリエーテル
共重合体1g、および無水マレイン酸 150mgをア
セトニトリル10mlに溶解し、モル比(可溶性電解質
塩化合物のモル数)/(共重合体のエーテルの酸素原子
の総モル数)が0.05となるように過塩素酸リチウム
のテトラヒドロフラン溶液を混合した。この混合液をポ
リテトラフルオロエチレン製モールド上にキャストして
乾燥した後、150℃、20Kgw/cm2で1時間加熱、加
圧し、フィルムを得た。本フィルムの導電率および柔軟
性についての測定結果を第1表に示す。
【0063】
【表1】
【0064】比較例1〜4 実施例1と同様の方法で、第2表に示すポリエーテル共
重合体を得た。比較例1および2は、架橋剤を無添加に
した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの成形を行
った。比較例3は実施例1と同様の方法でフィルム成形
を行った。比較例4は実施例4と同様の方法でフィルム
成形を行った。得られた結果を第2表に示す。
重合体を得た。比較例1および2は、架橋剤を無添加に
した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの成形を行
った。比較例3は実施例1と同様の方法でフィルム成形
を行った。比較例4は実施例4と同様の方法でフィルム
成形を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0065】
【表2】
【0066】本発明のポリエーテル共重合体から得られ
る架橋高分子固体電解質のイオン導電性および機械的特
性が優れていることは比較例と対比して明らかである。
る架橋高分子固体電解質のイオン導電性および機械的特
性が優れていることは比較例と対比して明らかである。
【0067】実施例6 1)正極の作製 LiCoO2 粉末10g、グラファイト(KS-15)
7.5g、実施例1によって得られた共重合体7.5g、
ジクミルパーオキサイド0.025g、LiBF4 0.6
5g、アセトニトリル50mlをディスパーを用いて攪
拌下で混合してペーストを造った。このペーストをアル
ミ箔上に塗布後乾燥を行い、アルミ箔上に正極物質を付
着させた。次いで窒素置換した温度150℃の乾燥機内
で3時間加熱することによって架橋させた。
7.5g、実施例1によって得られた共重合体7.5g、
ジクミルパーオキサイド0.025g、LiBF4 0.6
5g、アセトニトリル50mlをディスパーを用いて攪
拌下で混合してペーストを造った。このペーストをアル
ミ箔上に塗布後乾燥を行い、アルミ箔上に正極物質を付
着させた。次いで窒素置換した温度150℃の乾燥機内
で3時間加熱することによって架橋させた。
【0068】2)電池の組立 Li箔(直径16mm、厚さ80μm)に実施例1または
2で作製した高分子固体電解質膜、さらに上記正極を張
り合わせて電池を組立てた。これらの作業は全て乾燥ア
ルゴン雰囲気のグローブボックス内で行った。 3)充放電試験 温度50℃、電流密度0.1mA2/cm で4.2Vまで充
電し、3.0Vまで放電を行った。実施例1および2の
電解質膜の両方で活物質であるLiCoO2 1g当たり
130mAhの放電容量を得た。
2で作製した高分子固体電解質膜、さらに上記正極を張
り合わせて電池を組立てた。これらの作業は全て乾燥ア
ルゴン雰囲気のグローブボックス内で行った。 3)充放電試験 温度50℃、電流密度0.1mA2/cm で4.2Vまで充
電し、3.0Vまで放電を行った。実施例1および2の
電解質膜の両方で活物質であるLiCoO2 1g当たり
130mAhの放電容量を得た。
【0069】
【発明の効果】本発明の架橋高分子固体電解質は、加工
性、成形性、機械的強度、柔軟性や耐熱性などに優れて
おり、かつそのイオン伝導性は著しく改善されている。
したがって固体電池をはじめ、大容量コンデンサー、表
示素子、例えばエレクトロクロミックディスプレイなど
電子機器への応用、およびプラスチックの帯電防止剤と
しての応用が期待される。
性、成形性、機械的強度、柔軟性や耐熱性などに優れて
おり、かつそのイオン伝導性は著しく改善されている。
したがって固体電池をはじめ、大容量コンデンサー、表
示素子、例えばエレクトロクロミックディスプレイなど
電子機器への応用、およびプラスチックの帯電防止剤と
しての応用が期待される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】式(III−b−1−1)で表されるモノ
マーには、1-グリシドキシメチルトリメトキシシラン、
1-グリシドキシメチルメチルジメトキシシラン、2-グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、2-グリシドキシエ
チルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピル
メチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、4-グリシドキシブチルメチルジメトキ
シシラン、4-グリシドキシブチルトリメトキシシラン、
6-グリシドキシヘキシルメチルジメトキシシラン、6-グ
リシドキシヘキシルトリメトキシシランなどが挙げられ
る。
マーには、1-グリシドキシメチルトリメトキシシラン、
1-グリシドキシメチルメチルジメトキシシラン、2-グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、2-グリシドキシエ
チルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピル
メチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、4-グリシドキシブチルメチルジメトキ
シシラン、4-グリシドキシブチルトリメトキシシラン、
6-グリシドキシヘキシルメチルジメトキシシラン、6-グ
リシドキシヘキシルトリメトキシシランなどが挙げられ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】紫外線等の活性エネルギー線照射による架
橋に適するモノマーは、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、ケイ皮酸グリシジルが特に好まし
い。
橋に適するモノマーは、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、ケイ皮酸グリシジルが特に好まし
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】本発明において用いられる電解質塩化合物
としては、本発明のポリエーテル共重合体または該共重
合体の架橋体に可溶のものならば何でもよいが、以下に
挙げるものが好ましい。即ち、金属陽イオン、アンモニ
ウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジウム
イオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、As
F6 -、PF6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オクチル
スルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオ
ン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレン
スルホン酸イオン、7,7,8,8-テトラシアノ-p- キノジメ
タンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2)N]-、
[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-、および[(X1S
O2)(X2SO2)YC]-から選ばれた陰イオンとからなる
化合物が挙げられる。但し、X1、X2、X3、およびY
は電子吸引性基である。更に好ましくはX1、X2、およ
びX3は各々独立して炭素数が1から6迄のパーフルオ
ロアルキル基またはパーフルオロアリール基であり、Y
はニトロ基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボキシル
基、またはシアノ基である。X1、X2、およびX3は各
々同一であっても、異なっていてもよい。
としては、本発明のポリエーテル共重合体または該共重
合体の架橋体に可溶のものならば何でもよいが、以下に
挙げるものが好ましい。即ち、金属陽イオン、アンモニ
ウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジウム
イオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、As
F6 -、PF6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オクチル
スルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオ
ン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレン
スルホン酸イオン、7,7,8,8-テトラシアノ-p- キノジメ
タンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2)N]-、
[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-、および[(X1S
O2)(X2SO2)YC]-から選ばれた陰イオンとからなる
化合物が挙げられる。但し、X1、X2、X3、およびY
は電子吸引性基である。更に好ましくはX1、X2、およ
びX3は各々独立して炭素数が1から6迄のパーフルオ
ロアルキル基またはパーフルオロアリール基であり、Y
はニトロ基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボキシル
基、またはシアノ基である。X1、X2、およびX3は各
々同一であっても、異なっていてもよい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01G 9/025 H01M 6/18 E 9/028 10/40 B H01M 6/18 H01G 9/00 301G 10/40 9/02 331H (72)発明者 中村 誠司 兵庫県尼崎市大高洲町9番地 ダイソー株 式会社内
Claims (28)
- 【請求項1】 (A)式(I): 【化1】 で示される単量体から誘導される繰り返し単位4〜40
モル%、(B)式(II): 【化2】 で示される単量体から誘導される繰り返し単位95〜5
9モル%、および(C)架橋成分として、式(III−
1)または式(III−2): 【化3】 【化4】 [式中、R1およびR2は、エチレン性不飽和基を含有す
る置換基、反応性ケイ素基を含有する置換基または式
(IV): 【化5】 で示される末端にエポキシ基を含有する置換基(R3は
炭素、酸素、および水素原子から選ばれた原子から成る
二価の有機残基である。)である。]で示される単量体
から誘導される繰り返し単位0.001〜15モル%を
有してなり、重量平均分子量が104〜107の範囲内で
あるポリエーテル共重合体。 - 【請求項2】 重量平均分子量が105〜5×106の範
囲内である請求項1に記載のポリエーテル共重合体。 - 【請求項3】 繰り返し単位(A)が9〜30モル%、
繰り返し単位(B)が90〜69モル%、繰り返し単位
(C)が0.01〜10モル%からなる請求項1に記載
のポリエーテル共重合体。 - 【請求項4】 繰り返し単位(C)を形成する単量体
が、アリルグリシジルエーテル、アリルフェニルグリシ
ジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル、アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジル、ソルビン酸グリ
シジル、ケイ皮酸グリシジル、またはクロトン酸グリシ
ジルから得られる架橋成分である請求項1〜3のいずれ
かに記載のポリエーテル共重合体。 - 【請求項5】 繰り返し単位(C)を形成する単量体
が、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、4-(1,2−
エポキシ) ブチルトリメトキシシラン、5-( 1,2−エポ
キシ) ペンチルトリメトキシシラン、2-(3,4−エポキシ
シクロヘキシル) エチルトリメトキシシランから選ばれ
た化合物である請求項1〜3のいずれか記載のポリエー
テル共重合体。 - 【請求項6】 繰り返し単位(C)を形成する単量体
が、2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メ
チルプロピルエーテル、エチレングリコール-2,3- エ
ポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピル
エーテル、2-メチル-1,2,3,4-ジエポキシブタン、
2-メチル-1,2,4,5-ジエポキシペンタン、ヒドロキ
ノン-2,3-エポキシプロピル-2',3'-エポキシ-2'-
メチルプロピルエーテル、カテコール-2,3-エポキシ
プロピル-2',3'-エポキシ-2'-メチルプロピルエーテ
ルから選ばれた化合物である請求項1〜3のいずれかに
記載のポリエーテル共重合体。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエ
ーテル共重合体の架橋成分の反応性を利用してなる架橋
体。 - 【請求項8】 請求項4に記載のポリエーテル共重合体
のエチレン性不飽和基の反応性を利用してなる架橋体。 - 【請求項9】 請求項5に記載のポリエーテル共重合体
の反応性ケイ素基の反応性を利用してなる架橋体。 - 【請求項10】 請求項6に記載のポリエーテル共重合
体の側鎖エポキシ基の反応性を利用してなる架橋体。 - 【請求項11】 エチレン性不飽和基の反応性を利用し
た架橋が有機過酸化物およびアゾ化合物から選ばれたラ
ジカル開始剤による架橋、または紫外線および電子線か
ら選ばれた活性エネルギー線による架橋である請求項7
または8に記載の架橋体。 - 【請求項12】 エチレン性不飽和基の反応性を利用し
た架橋が少なくとも2個の水素化ケイ素を有する化合物
とのヒドロシリル化反応による架橋である請求項7また
は8に記載の架橋体。 - 【請求項13】 側鎖エポキシ基の反応性を利用した架
橋がポリアミン類または酸無水物類による架橋である請
求項10に記載の架橋体。 - 【請求項14】 請求項7に記載のポリエーテル共重合
体の架橋モノマー成分の反応性を利用して架橋した架橋
体に、電解質塩化合物を混合して得られる架橋高分子固
体電解質。 - 【請求項15】 請求項8に記載のポリエーテル共重合
体のエチレン性不飽和基の反応性を利用して架橋した架
橋体に、電解質塩化合物を混合して得られる架橋高分子
固体電解質。 - 【請求項16】 請求項9に記載のポリエーテル共重合
体の反応性ケイ素基の反応性を利用して架橋した架橋体
に、電解質塩化合物を混合して得られる架橋高分子固体
電解質。 - 【請求項17】 請求項10に記載のポリエーテル共重
合体の側鎖エポキシ基の反応性を利用して架橋した架橋
体に、電解質塩化合物を混合して得られる架橋高分子固
体電解質。 - 【請求項18】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリ
エーテル共重合体および電解質塩化合物の混合物を、該
共重合体の架橋反応性基の反応性を利用して架橋して得
られる架橋高分子固体電解質。 - 【請求項19】 請求項4に記載のポリエーテル共重合
体および電解質塩化合物の混合物を、該共重合体のエチ
レン性不飽和基の反応性を利用して架橋して得られる架
橋高分子固体電解質。 - 【請求項20】 請求項5に記載のポリエーテル共重合
体および電解質塩化合物の混合物を、該共重合体の反応
性ケイ素の反応性を利用して架橋して得られる架橋高分
子固体電解質。 - 【請求項21】 請求項6に記載のポリエーテル共重合
体および電解質塩化合物の混合物を、該共重合体の側鎖
エポキシ基の反応性を利用して架橋して得られる架橋高
分子固体電解質。 - 【請求項22】 電解質塩化合物が金属陽イオン、アン
モニウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジ
ウムイオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素
イオン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸
イオン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、
AsF6 -、PF6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オク
チルスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イ
オン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレ
ンスルホン酸イオン、7,7,8,8-テトラシアノ-p-キノジ
メタンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2)
N]-、[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-、および
[(X1SO2)(X2SO2)YC]-(但し、X1、X2、
X3、およびYは電子吸引性基である。)から選ばれた
陰イオンとからなる化合物である請求項14〜21のい
ずれかに記載の架橋高分子固体電解質。 - 【請求項23】 X1、X2、およびX3は各々独立して
炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基または炭素数6
〜20のパーフルオロアリール基であり、Yがニトロ
基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボキシル基、また
はシアノ基である請求項22に記載の架橋高分子固体電
解質。 - 【請求項24】 金属陽イオンがLi、Na、K、R
b、Cs、Mg、Ca、およびBaから選ばれた金属の
陽イオンである請求項22または23に記載の架橋高分
子固体電解質。 - 【請求項25】 金属陽イオンが遷移金属の陽イオンで
ある請求項22または23に記載の架橋高分子固体電解
質。 - 【請求項26】 金属陽イオンがMn、Fe、Co、N
i、Cu、Zn、およびAgから選ばれた金属の陽イオ
ンである請求項22または23に記載の架橋高分子固体
電解質。 - 【請求項27】 電解質塩化合物とポリエーテル共重合
体の配合割合がモル比(電解質塩化合物のモル数)/
(ポリエーテル共重合体のエーテルの酸素原子の総モル
数)の値が0.0001〜5である請求項14〜26の
いずれかに記載の架橋高分子固体電解質。 - 【請求項28】 請求項14〜27のいずれかに記載の
架橋高分子固体電解質を用いた電池。
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