JPH1059218A - ボデーの構造 - Google Patents
ボデーの構造Info
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- JPH1059218A JPH1059218A JP8220059A JP22005996A JPH1059218A JP H1059218 A JPH1059218 A JP H1059218A JP 8220059 A JP8220059 A JP 8220059A JP 22005996 A JP22005996 A JP 22005996A JP H1059218 A JPH1059218 A JP H1059218A
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- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims abstract description 59
- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 16
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 16
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 9
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- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000004070 electrodeposition Methods 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
- B62D21/09—Means for mounting load bearing surfaces
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
- B62D21/15—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
- B62D21/152—Front or rear frames
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に、オフセット衝突時におけるサイドシル
の変形を抑制し、フロントピラーの後退量を減少させて
客室の変形を小さくするようにしたボデーの構造を提供
する。 【解決手段】 フロントサイドメンバ２のエンジンルー
ム後部から、一体又は別体で車幅方向の外側且つ下方へ
向かって連設される連設部分２ａを有してサイドシル３
に連結されるボデーの構造において、連設部分２ａがサ
イドシル３に連結される連結部３Ａ近傍に設けられ、フ
ロントサイドメンバ２に車両前方から加わる衝撃力が連
結部３Ａに作用することによって、この連結部３Ａに生
起する車両後方上内向きに向かうモーメントの作用に対
して耐力を得る縦壁１５ａと車幅方向に延びるバルクヘ
ッド１５ｂ、１５ｃとを有する補強部材１５をサイドシ
ル３の内面に重合固着した構造としたものである。
の変形を抑制し、フロントピラーの後退量を減少させて
客室の変形を小さくするようにしたボデーの構造を提供
する。 【解決手段】 フロントサイドメンバ２のエンジンルー
ム後部から、一体又は別体で車幅方向の外側且つ下方へ
向かって連設される連設部分２ａを有してサイドシル３
に連結されるボデーの構造において、連設部分２ａがサ
イドシル３に連結される連結部３Ａ近傍に設けられ、フ
ロントサイドメンバ２に車両前方から加わる衝撃力が連
結部３Ａに作用することによって、この連結部３Ａに生
起する車両後方上内向きに向かうモーメントの作用に対
して耐力を得る縦壁１５ａと車幅方向に延びるバルクヘ
ッド１５ｂ、１５ｃとを有する補強部材１５をサイドシ
ル３の内面に重合固着した構造としたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボデーの構造に関
し、特にオフセット衝突対応のボデーの構造に関する。
し、特にオフセット衝突対応のボデーの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のボデーとして図９に示すような
モノコック構造のものがある。この構造は、ボデー１そ
のものが箱のように強度と剛性とを保っており、フレー
ムとボデーに分かれていない。従って、フレームがない
代わりに、ボデー１の一部としてサイドメンバ２、３
や、クロスメンバ６等を組み込んで、ねじり剛性の向上
を図るようにしており、一般にフレーム付きの構造のボ
デーよりも剛性が高い。このため軽量で、生産性に優
れ、現在殆どの乗用車に採用されている。
モノコック構造のものがある。この構造は、ボデー１そ
のものが箱のように強度と剛性とを保っており、フレー
ムとボデーに分かれていない。従って、フレームがない
代わりに、ボデー１の一部としてサイドメンバ２、３
や、クロスメンバ６等を組み込んで、ねじり剛性の向上
を図るようにしており、一般にフレーム付きの構造のボ
デーよりも剛性が高い。このため軽量で、生産性に優
れ、現在殆どの乗用車に採用されている。
【０００３】図１０は、図９のボデー１のフロントボデ
ー１Ｆを示し、ボデー１の左右のフロントサイドメンバ
２、２のエンジンルーム後部から夫々車幅方向外側に向
かい、且つ下方に向かって延設される連設部分２ａ、２
ａが左右のサイドシル３、３の先端に連結されている。
尚、図１０中連設部分２ａとサイドシル３の先端との連
結部３Ａを２点鎖線で囲んで示している。そして、左右
のサイドシル３、３の先端部にはフロントピラー１Ａ、
１Ａ（図１）が連続して形成されている。また、左右の
フロントサイドメンバ２、２の前端はフロントクロスメ
ンバ６により、後部は、シャシクロスメンバ７により結
合され、フロントクロスメンバ６とシャシクロスメンバ
７との間には、シャシセンタメンバ８が連結されてい
る。
ー１Ｆを示し、ボデー１の左右のフロントサイドメンバ
２、２のエンジンルーム後部から夫々車幅方向外側に向
かい、且つ下方に向かって延設される連設部分２ａ、２
ａが左右のサイドシル３、３の先端に連結されている。
尚、図１０中連設部分２ａとサイドシル３の先端との連
結部３Ａを２点鎖線で囲んで示している。そして、左右
のサイドシル３、３の先端部にはフロントピラー１Ａ、
１Ａ（図１）が連続して形成されている。また、左右の
フロントサイドメンバ２、２の前端はフロントクロスメ
ンバ６により、後部は、シャシクロスメンバ７により結
合され、フロントクロスメンバ６とシャシクロスメンバ
７との間には、シャシセンタメンバ８が連結されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記モノコック構造の
ボデー１は、フレームを有していないため、外部入力に
よる影響を直接に受け、車体開口部の変形など、局部的
な強度不足からくる不具合を生じやすい。例えば、図
９、図１０に矢印Ａで示すようにフロントボデー１Ｆが
オフセット衝突した場合、左側のフロントサイドメンバ
２から、側面視でサイドシル３の断面中心より上に入力
し、衝撃力Ｆａ（平面視に示す）の作用によりサイドシ
ル３が伸び変形し、フロントサイドメンバ２から延びる
連設部分２ａとサイドシル３との連結部３Ａが圧縮変形
してＰ点（図１０）の回りにサイドシル３の前側を上
方、後内側向きに曲げようとするモーメントＭが発生す
る。そして、このモーメントＭによりサイドシル３のフ
ロントサイドメンバ２の連設部分２ａとの連結部３Ａに
上下方向に折れるような変形モードが作用してフロント
ピラー１Ａが後退し、客室が大きく変形する。
ボデー１は、フレームを有していないため、外部入力に
よる影響を直接に受け、車体開口部の変形など、局部的
な強度不足からくる不具合を生じやすい。例えば、図
９、図１０に矢印Ａで示すようにフロントボデー１Ｆが
オフセット衝突した場合、左側のフロントサイドメンバ
２から、側面視でサイドシル３の断面中心より上に入力
し、衝撃力Ｆａ（平面視に示す）の作用によりサイドシ
ル３が伸び変形し、フロントサイドメンバ２から延びる
連設部分２ａとサイドシル３との連結部３Ａが圧縮変形
してＰ点（図１０）の回りにサイドシル３の前側を上
方、後内側向きに曲げようとするモーメントＭが発生す
る。そして、このモーメントＭによりサイドシル３のフ
ロントサイドメンバ２の連設部分２ａとの連結部３Ａに
上下方向に折れるような変形モードが作用してフロント
ピラー１Ａが後退し、客室が大きく変形する。
【０００５】この折れ現象は、サイドシル３の断面が潰
れながらねじり変形することによって増長される。そし
て、この折れ現象は、タイヤ１０がフロントサイドメン
バ２から延びる連設部分２ａに当たることによって、前
記モーメントＭがより大きくなるので、更に増長され
る。また、矢印Ｂで示すようにフロントボデー１Ｆが正
面衝突（以下「正突」という）した場合には、左右のサ
イドシル３、３が外側へ拡がり、且つ下方に屈曲するよ
うな変形モードが作用して、客室が変形する。
れながらねじり変形することによって増長される。そし
て、この折れ現象は、タイヤ１０がフロントサイドメン
バ２から延びる連設部分２ａに当たることによって、前
記モーメントＭがより大きくなるので、更に増長され
る。また、矢印Ｂで示すようにフロントボデー１Ｆが正
面衝突（以下「正突」という）した場合には、左右のサ
イドシル３、３が外側へ拡がり、且つ下方に屈曲するよ
うな変形モードが作用して、客室が変形する。
【０００６】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、特に、オフセット衝突時におけるサイドシルの変形
を抑制し、フロントピラーの後退量を減少させて客室の
変形を小さくするようにしたボデーの構造を提供するこ
とを目的とする。
で、特に、オフセット衝突時におけるサイドシルの変形
を抑制し、フロントピラーの後退量を減少させて客室の
変形を小さくするようにしたボデーの構造を提供するこ
とを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項１では、フロントサイドメン
バのエンジンルーム後部から、一体又は別体で車幅方向
の外側且つ下方へ向かって連設される連設部分を有して
サイドシルに連結されるようにしたボデー構造におい
て、前記連設部分が前記サイドシルに連結される連結部
近傍に設けられ、前記フロントサイドメンバに車両前方
から加わる衝撃入力が前記連結部に作用することによっ
て当該連結部に生起する車両後方上内向きに向かうモー
メントの作用に対して耐力を得る少なくとも縦壁面と車
幅方向に延びるバルクヘッドとを有する補強部材を、前
記サイドシルの内面に重合固着した構造としたものであ
る。
に本発明によれば、請求項１では、フロントサイドメン
バのエンジンルーム後部から、一体又は別体で車幅方向
の外側且つ下方へ向かって連設される連設部分を有して
サイドシルに連結されるようにしたボデー構造におい
て、前記連設部分が前記サイドシルに連結される連結部
近傍に設けられ、前記フロントサイドメンバに車両前方
から加わる衝撃入力が前記連結部に作用することによっ
て当該連結部に生起する車両後方上内向きに向かうモー
メントの作用に対して耐力を得る少なくとも縦壁面と車
幅方向に延びるバルクヘッドとを有する補強部材を、前
記サイドシルの内面に重合固着した構造としたものであ
る。
【０００８】請求項２では、前記補強部材が設けられた
左右のサイドシルは、前記補強部材の取り付けられてい
る部位が車幅方向に延設された補強部材により連結され
ている構造としたものである。ボデーが衝突、特にオフ
セット衝突したときに、サイドシルに設けられた補強部
材の上下方向壁面と車幅方向に延びるバルクヘッドとに
より当該サイドシルの変形が防止される。これにより、
フロントピラーの後退量が減少し、客室の変形が抑止さ
れる。また、左右のサイドシルは、これら両サイドシル
を連結する車幅方向に延設された補強部材によりサイド
シル内面の内向きに倒れることが防止される。
左右のサイドシルは、前記補強部材の取り付けられてい
る部位が車幅方向に延設された補強部材により連結され
ている構造としたものである。ボデーが衝突、特にオフ
セット衝突したときに、サイドシルに設けられた補強部
材の上下方向壁面と車幅方向に延びるバルクヘッドとに
より当該サイドシルの変形が防止される。これにより、
フロントピラーの後退量が減少し、客室の変形が抑止さ
れる。また、左右のサイドシルは、これら両サイドシル
を連結する車幅方向に延設された補強部材によりサイド
シル内面の内向きに倒れることが防止される。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を実施例
により説明する。図１は、本発明を適用したモノコック
構造のボデーを示し、ボデー１は、左右のフロントサイ
ドメンバ２の連設部分２ａとサイドシル３との連結部３
Ａ内に夫々補強部材１５（一側のみ図示）が設けられ、
更に、車幅方向に延設され、左右の補強部材１５の部位
において左右のサイドシル３、３を連結する補強部材１
６の両端が結合されている。サイドシル３の先端部には
フロントピラー１Ａが連続して形成されている。図２
は、図１の連結部３Ａにおける補強部材１５、１６の詳
細を示す。尚、図６と同一部材には同一符号を付してあ
る。
により説明する。図１は、本発明を適用したモノコック
構造のボデーを示し、ボデー１は、左右のフロントサイ
ドメンバ２の連設部分２ａとサイドシル３との連結部３
Ａ内に夫々補強部材１５（一側のみ図示）が設けられ、
更に、車幅方向に延設され、左右の補強部材１５の部位
において左右のサイドシル３、３を連結する補強部材１
６の両端が結合されている。サイドシル３の先端部には
フロントピラー１Ａが連続して形成されている。図２
は、図１の連結部３Ａにおける補強部材１５、１６の詳
細を示す。尚、図６と同一部材には同一符号を付してあ
る。
【００１０】図３は、補強部材（リンホースメント）１
５の詳細を示す。図３に示すように補強部材１５は、中
央部１５ａの両側が一側に直角に折曲されて平面視略コ
字状をなしている。中央部１５ａは、一側がフロントサ
イドメンバインナ２ｂの後端と、他側がサイドシルリン
ホースインナ４（図２）の前端と夫々オーバラップ（重
合）して架橋する長さに設定されている。両側壁面（以
下「壁面」という）１５ｂ、１５ｃは、サイドシルリン
ホース５（図２、図４、５図）の断面形状と略同じ形状
とされており、バルクヘッドとされる。尚、壁面１５
ｂ、１５ｃには軽量化と電着塗料流れの改善を図るため
の穴が穿設されている。これらの壁面１５ｂ、１５ｃに
は、上、下両端及び前端に溶接代１５ｄ、１５ｅ、１５
ｆ、１５ｇ、１５ｈ、１５ｉが形成されている。中央部
１５ａには壁面１５ｂ、１５ｃ近傍両側の上下、及び下
部中央の各位置にボルト挿通孔１５ｊ〜１５ｎが穿設さ
れ、内面の各ボルト挿通孔の位置にウェルドナット１７
〜２１が溶着されている。尚、図中溶接代１５ｄ〜１５
ｉの各斜線で示す丸印は、スポット溶接箇所を示す。
５の詳細を示す。図３に示すように補強部材１５は、中
央部１５ａの両側が一側に直角に折曲されて平面視略コ
字状をなしている。中央部１５ａは、一側がフロントサ
イドメンバインナ２ｂの後端と、他側がサイドシルリン
ホースインナ４（図２）の前端と夫々オーバラップ（重
合）して架橋する長さに設定されている。両側壁面（以
下「壁面」という）１５ｂ、１５ｃは、サイドシルリン
ホース５（図２、図４、５図）の断面形状と略同じ形状
とされており、バルクヘッドとされる。尚、壁面１５
ｂ、１５ｃには軽量化と電着塗料流れの改善を図るため
の穴が穿設されている。これらの壁面１５ｂ、１５ｃに
は、上、下両端及び前端に溶接代１５ｄ、１５ｅ、１５
ｆ、１５ｇ、１５ｈ、１５ｉが形成されている。中央部
１５ａには壁面１５ｂ、１５ｃ近傍両側の上下、及び下
部中央の各位置にボルト挿通孔１５ｊ〜１５ｎが穿設さ
れ、内面の各ボルト挿通孔の位置にウェルドナット１７
〜２１が溶着されている。尚、図中溶接代１５ｄ〜１５
ｉの各斜線で示す丸印は、スポット溶接箇所を示す。
【００１１】補強部材１６は、図２に示すように両端部
１６ａ（一側のみ図示）が上方に略直角に折曲されてお
り、当該端部１６ａには補強部材１５のボルト挿通孔１
５ｋ、１５ｎ（図３）と対応する位置にボルト孔１６
ｂ、１６ｃが穿設されている。補強部材１６の図示しな
い他端側も端部１６ａと同様に形成されている。この補
強部材１６は、フロントフロアパン１１（図４）上面に
配置されてフロアブレースとされる。
１６ａ（一側のみ図示）が上方に略直角に折曲されてお
り、当該端部１６ａには補強部材１５のボルト挿通孔１
５ｋ、１５ｎ（図３）と対応する位置にボルト孔１６
ｂ、１６ｃが穿設されている。補強部材１６の図示しな
い他端側も端部１６ａと同様に形成されている。この補
強部材１６は、フロントフロアパン１１（図４）上面に
配置されてフロアブレースとされる。
【００１２】また、フロントサイドメンバインナ２ｂの
後端には、補強部材１５のボルト挿通孔孔１５ｊ、１５
ｋと対応する位置にボルト挿通孔が穿設され、サイドシ
ルインナリンホース４の前端には、補強部材１５のボル
ト挿通孔孔１５ｌ、１５ｎと対応する位置にボルト挿通
孔が穿設されている。サイドシルインナ３ｂの前端に
は、補強部材１５のボルト挿通孔孔１５ｊ、１５ｋ、１
５ｌ、１５ｍと対応する位置にボルト挿通孔が穿設され
ている。
後端には、補強部材１５のボルト挿通孔孔１５ｊ、１５
ｋと対応する位置にボルト挿通孔が穿設され、サイドシ
ルインナリンホース４の前端には、補強部材１５のボル
ト挿通孔孔１５ｌ、１５ｎと対応する位置にボルト挿通
孔が穿設されている。サイドシルインナ３ｂの前端に
は、補強部材１５のボルト挿通孔孔１５ｊ、１５ｋ、１
５ｌ、１５ｍと対応する位置にボルト挿通孔が穿設され
ている。
【００１３】補強部材１５は、図２、図４及び図５に示
すように、サイドシル３ｂとフロントサイドメンバ２の
連設部分２ａとの連結部３Ａのサイドシルリンホース５
内に嵌合され、両壁面１５ｂ、１５ｃの各溶接代１５
ｄ、１５ｅ、１５ｆ、１５ｇ、１５ｈ、１５ｉが当該サ
イドシルリンホース５の対向する上、下及び側面の各パ
ネル面内面にスポット溶接される。尚、スポット溶接箇
所は、図２において黒丸で、図４及び図５において×で
示してある。これにより両壁面１５ｂ、１５ｃが、サイ
ドシルリンホース５のバルクヘッドとして機能する。
すように、サイドシル３ｂとフロントサイドメンバ２の
連設部分２ａとの連結部３Ａのサイドシルリンホース５
内に嵌合され、両壁面１５ｂ、１５ｃの各溶接代１５
ｄ、１５ｅ、１５ｆ、１５ｇ、１５ｈ、１５ｉが当該サ
イドシルリンホース５の対向する上、下及び側面の各パ
ネル面内面にスポット溶接される。尚、スポット溶接箇
所は、図２において黒丸で、図４及び図５において×で
示してある。これにより両壁面１５ｂ、１５ｃが、サイ
ドシルリンホース５のバルクヘッドとして機能する。
【００１４】次に、補強部材１５によるフロントサイド
メンバ２とサイドシル３との連結部３Ａにおける結合構
造を図２、図４及び図５により説明する。尚、図２は、
分かり易くするために透視図で描いてある。図２に示す
ようにサイドシルインナリンホース４の前端を補強部材
１５の中央部１５ａの壁面１５ｃ側にオーバラップさ
せ、且つ各ボルト挿通孔を合致させて配置し、次いで、
サイドシルインナ３ｂの前端を補強部材１５の中央部１
５ａに壁面１５ｂの前側までオーバラップさせ、且つ各
ボルト挿通孔を合致させて配置し、当該サイドシルイン
ナ３ｂとサイドシルインナリンホース４とをスポット溶
接により溶着する。次に、フロントサイドメンバインナ
２ｂの後端を補強部材１５の中央部１５ａの壁面１５ｂ
側にオーバラップさせ、且つ各ボルト挿通孔を合致させ
て配置し、当該フロントサイドメンバインナ２ｂとサイ
ドシルインナ３ｂとをスポット溶接により溶着する。
メンバ２とサイドシル３との連結部３Ａにおける結合構
造を図２、図４及び図５により説明する。尚、図２は、
分かり易くするために透視図で描いてある。図２に示す
ようにサイドシルインナリンホース４の前端を補強部材
１５の中央部１５ａの壁面１５ｃ側にオーバラップさ
せ、且つ各ボルト挿通孔を合致させて配置し、次いで、
サイドシルインナ３ｂの前端を補強部材１５の中央部１
５ａに壁面１５ｂの前側までオーバラップさせ、且つ各
ボルト挿通孔を合致させて配置し、当該サイドシルイン
ナ３ｂとサイドシルインナリンホース４とをスポット溶
接により溶着する。次に、フロントサイドメンバインナ
２ｂの後端を補強部材１５の中央部１５ａの壁面１５ｂ
側にオーバラップさせ、且つ各ボルト挿通孔を合致させ
て配置し、当該フロントサイドメンバインナ２ｂとサイ
ドシルインナ３ｂとをスポット溶接により溶着する。
【００１５】次に、図４に示すように補強部材１６の端
部１６ａをフロントサイドメンバインナ２ｂの内側面下
部に当接させ、且つ各ボルト挿通孔１６ｂ、１６ｃ（図
２）を補強部材１５の対応する各ボルト挿通孔１５ｋ、
１５ｎ（図３）に合致させる。そして、フロントサイド
メンバインナ２ｂ、サイドシルインナ３ｂ、補強部材１
６の各ボルト孔と補強部材１５の各ボルト挿通孔１５
ｊ、１５ｋ、１５ｎとに夫々ボルト２３を挿通しウェル
ドナット１７、１８、２１に螺合してこれらを共締め固
定する。また、サイドシルインナ３ｂ、サイドシルイン
ナリンホース４の各ボルト挿通孔と補強部材１５のボル
ト挿通孔１５ｌ、１５ｍにボルト２３を挿通しウェルド
ナット１９、２０に螺合してこれらを共締め固定する。
部１６ａをフロントサイドメンバインナ２ｂの内側面下
部に当接させ、且つ各ボルト挿通孔１６ｂ、１６ｃ（図
２）を補強部材１５の対応する各ボルト挿通孔１５ｋ、
１５ｎ（図３）に合致させる。そして、フロントサイド
メンバインナ２ｂ、サイドシルインナ３ｂ、補強部材１
６の各ボルト孔と補強部材１５の各ボルト挿通孔１５
ｊ、１５ｋ、１５ｎとに夫々ボルト２３を挿通しウェル
ドナット１７、１８、２１に螺合してこれらを共締め固
定する。また、サイドシルインナ３ｂ、サイドシルイン
ナリンホース４の各ボルト挿通孔と補強部材１５のボル
ト挿通孔１５ｌ、１５ｍにボルト２３を挿通しウェルド
ナット１９、２０に螺合してこれらを共締め固定する。
【００１６】このようにして、補強部材１５の前後両壁
面１５ｂ、１５ｃは、バルクヘッドとしてサイドシルリ
ンホース５に溶着し、サイドストラクチャのフロントサ
イドインナ２ｂとサイドシルインナ３ｂとは、前後４本
のボルト２０により共締め固定する。更に、左右のサイ
ドシル３の前部は、補強部材（フロアブレース）１６に
よりボルト２３で共締め固定する。
面１５ｂ、１５ｃは、バルクヘッドとしてサイドシルリ
ンホース５に溶着し、サイドストラクチャのフロントサ
イドインナ２ｂとサイドシルインナ３ｂとは、前後４本
のボルト２０により共締め固定する。更に、左右のサイ
ドシル３の前部は、補強部材（フロアブレース）１６に
よりボルト２３で共締め固定する。
【００１７】以下に作用を説明する。図１に矢印Ａで示
すようにフロントボデー１Ｆが車体の正面から右方にオ
フセットして衝突した場合、前述したように左側のフロ
ントサイドメンバ２の車両前方から、側面視でサイドシ
ル３の断面中心より上に入力し、平面視で車体内側向き
に衝撃力Ｆａが入力する。
すようにフロントボデー１Ｆが車体の正面から右方にオ
フセットして衝突した場合、前述したように左側のフロ
ントサイドメンバ２の車両前方から、側面視でサイドシ
ル３の断面中心より上に入力し、平面視で車体内側向き
に衝撃力Ｆａが入力する。
【００１８】このとき、フロントサイドメンバ２の連設
部分２ａとサイドシル３との連結部３Ａに設けられてい
る補強部材１５は、壁面１５ｂ、１５ｃ（バルクヘッ
ド）によりサイドシル３の折れ変形時における断面変形
（潰れ）を防止する。また、補強部材１５は、前側２箇
所、後側２箇所の各ウェルドナット１７、１８、１９、
２０とこれらと螺合する各ボルト２３とによるボルト締
めにより、フロントサイドシルインナ２ｂとサイドシル
インナ３ｂとを結合強化し、サイドシル３の上方と内側
への折れ変形を防止する。これにより、ボデー１がオフ
セット衝突したときのフロントピラー１Ａの後退量が減
少され、客室の変形が抑止される。
部分２ａとサイドシル３との連結部３Ａに設けられてい
る補強部材１５は、壁面１５ｂ、１５ｃ（バルクヘッ
ド）によりサイドシル３の折れ変形時における断面変形
（潰れ）を防止する。また、補強部材１５は、前側２箇
所、後側２箇所の各ウェルドナット１７、１８、１９、
２０とこれらと螺合する各ボルト２３とによるボルト締
めにより、フロントサイドシルインナ２ｂとサイドシル
インナ３ｂとを結合強化し、サイドシル３の上方と内側
への折れ変形を防止する。これにより、ボデー１がオフ
セット衝突したときのフロントピラー１Ａの後退量が減
少され、客室の変形が抑止される。
【００１９】また、図１の矢印Ｂで示すようにボデー１
が正突した場合には、左右のサイドシル３、３が、連結
部３Ａにおいて補強部材（フロアブレース）１６により
補強部材１５に共締め固定されているために外側に変形
することを防止される。この結果、客室の変形が抑止さ
れる。更に、補強部材１６は、サイドシル３の連結部に
モーメントが作用したときに左右のサイドシル３、３内
面の内向き倒れを防止する。即ち、補強部材１６は、サ
イドシル３の連結部３Ａのモーメント作用に対する耐力
を有している。尚、補強部材１６は、ハット形断面形
状、又はボックス形断面形状とすることが強度を確保す
る上で好ましい。
が正突した場合には、左右のサイドシル３、３が、連結
部３Ａにおいて補強部材（フロアブレース）１６により
補強部材１５に共締め固定されているために外側に変形
することを防止される。この結果、客室の変形が抑止さ
れる。更に、補強部材１６は、サイドシル３の連結部に
モーメントが作用したときに左右のサイドシル３、３内
面の内向き倒れを防止する。即ち、補強部材１６は、サ
イドシル３の連結部３Ａのモーメント作用に対する耐力
を有している。尚、補強部材１６は、ハット形断面形
状、又はボックス形断面形状とすることが強度を確保す
る上で好ましい。
【００２０】図６は、補強部材の他の実施例を示し、補
強部材２５は、中央部２５ａ、両側部２５ｂ、２５ｃ、
及び上、下両面２５ｄ、２５ｅを一体に形成して箱形形
状とし、両側部２５ｂ、２５ｃの開口端に溶接代２５
ｆ、２５ｇを設けたものである。この補強部材２５は、
深絞りにより箱形に成形した後、両側部２５ｂ、２５ｃ
の略中央を溶接代２５ｆ、２５ｇ側から上、下両面２５
ｄ、２５ｅに略平行に切り込み２５ｈ、２５ｉを入れ、
開口部を狭めてサイドシル３の内面断面形状に上面２５
ｄを合わせるように成形し、切り込み２５ｈ、２５ｉの
各重なり部分を溶着する。補強部材２５は、中央部２５
ａ、及び両側部２５ｂ、２５ｃが縦壁部をなす。この補
強部材２５は、補強部材１５と同様にサイドシル３の連
結部３Ａ内に配置され、溶接代２５ｆ、２５ｇがサイド
シル３の内面に溶着される。これにより補強部材２５
は、ボックス断面形状となり、強度が大幅に向上する。
強部材２５は、中央部２５ａ、両側部２５ｂ、２５ｃ、
及び上、下両面２５ｄ、２５ｅを一体に形成して箱形形
状とし、両側部２５ｂ、２５ｃの開口端に溶接代２５
ｆ、２５ｇを設けたものである。この補強部材２５は、
深絞りにより箱形に成形した後、両側部２５ｂ、２５ｃ
の略中央を溶接代２５ｆ、２５ｇ側から上、下両面２５
ｄ、２５ｅに略平行に切り込み２５ｈ、２５ｉを入れ、
開口部を狭めてサイドシル３の内面断面形状に上面２５
ｄを合わせるように成形し、切り込み２５ｈ、２５ｉの
各重なり部分を溶着する。補強部材２５は、中央部２５
ａ、及び両側部２５ｂ、２５ｃが縦壁部をなす。この補
強部材２５は、補強部材１５と同様にサイドシル３の連
結部３Ａ内に配置され、溶接代２５ｆ、２５ｇがサイド
シル３の内面に溶着される。これにより補強部材２５
は、ボックス断面形状となり、強度が大幅に向上する。
【００２１】尚、補強部材１５又は２５は、図１に示す
ようなペリメータフレーム構造の他、図７及び図８に示
すような構造のフレーム３０にも適用することができ
る。フレーム３０は、フロントサイドフレーム３１の側
部に連結部材３３を介してサイドシル３２の前端が結合
された構造とされており、サイドシル３２の前端の連結
部材３３との連結部近傍に補強部材１５を設けたもので
ある。
ようなペリメータフレーム構造の他、図７及び図８に示
すような構造のフレーム３０にも適用することができ
る。フレーム３０は、フロントサイドフレーム３１の側
部に連結部材３３を介してサイドシル３２の前端が結合
された構造とされており、サイドシル３２の前端の連結
部材３３との連結部近傍に補強部材１５を設けたもので
ある。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ロントサイドメンバの連設部分とサイドシル前端との連
結部に配設された補強部材の上下方向の壁面（バルクヘ
ッド）により、特にオフセット衝突時にフロントサイド
メンバの連設部分とサイドシル前端との連結部の変形を
抑制することができ、これに伴いフロントピラーの後退
量を減少させることができ、客室変形を大幅に抑止する
ことができる。また、補強構造も簡単であり、安価、且
つ容易に補強することができる。
ロントサイドメンバの連設部分とサイドシル前端との連
結部に配設された補強部材の上下方向の壁面（バルクヘ
ッド）により、特にオフセット衝突時にフロントサイド
メンバの連設部分とサイドシル前端との連結部の変形を
抑制することができ、これに伴いフロントピラーの後退
量を減少させることができ、客室変形を大幅に抑止する
ことができる。また、補強構造も簡単であり、安価、且
つ容易に補強することができる。
【００２３】更に、車幅方向に延設され左右のサイドシ
ルに設けられた前記補強部材の取付部位を連結する補強
部材により、サイドシルの結合部のモーメント作用に対
する耐力が向上し、サイドシル内面の内向き倒れが防止
される。
ルに設けられた前記補強部材の取付部位を連結する補強
部材により、サイドシルの結合部のモーメント作用に対
する耐力が向上し、サイドシル内面の内向き倒れが防止
される。
【図１】本発明に係るボデーの構造を適用したボデーの
斜視図である。
斜視図である。
【図２】図１のボデーのフロントサイドメンバの連設部
分とサイドシル前端との連結部の拡大透視図である。
分とサイドシル前端との連結部の拡大透視図である。
【図３】図２の連結部に配設された補強部材の一例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図４】図２の矢線IV−IVに沿う断面図である。
【図５】図２の矢線Ｖ−Ｖに沿う断面図である。
【図６】図１の連結部３Ａに配設する補強部材の他の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図７】図３に示す補強部材を適用した他のフレーム構
造の平面図である。
造の平面図である。
【図８】図７のフレーム構造を備えたボデーの側面図で
ある。
ある。
【図９】従来のボデーの構造の斜視図である。
【図１０】図９のフロントボデーの要部平面図である。
１ ボデー １Ａ フロントピラー ２ フロントサイドメンバ ２ａ フロントサイドメンバの連設部分 ２ｂ フロントサイドメンバインナ ３ サイドシル ３ａ サイドシルアウタ ３ｂ サイドシルインナ ３Ａ 連結部 ４ サイドシルインナリンホース ５ サイドシルリンホース １５、２５ 補強部材 １５ｂ、１５ｃ、２５ａ、２５ｂ、２５ｃ 壁面（バル
クヘッド） １６ 補強部材（フロアブレース） １７〜２１ ウェルドナット ２３ ボルト
クヘッド） １６ 補強部材（フロアブレース） １７〜２１ ウェルドナット ２３ ボルト
Claims (2)
- 【請求項１】 フロントサイドメンバのエンジンルーム
後部から、一体又は別体で車幅方向の外側且つ下方へ向
かって連設される連設部分を有してサイドシルに連結さ
れるようにしたボデーの構造において、 前記連設部分が前記サイドシルに連結される連結部近傍
に設けられ、前記フロントサイドメンバに車両前方から
加わる衝撃入力が前記連結部に作用することによって当
該連結部に生起する車両後方上内向きに向かうモーメン
トの作用に対して耐力を得る少なくとも縦壁面と車幅方
向に延びるバルクヘッドとを有する補強部材を、前記サ
イドシルの内面に重合固着したことを特徴とするボデー
の構造。 - 【請求項２】 前記補強部材が設けられた左右のサイド
シルは、前記補強部材の取り付けられている部位が車幅
方向に延設された補強部材により連結されていることを
特徴とする請求項１記載のボデーの構造。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22005996A JP3478317B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | ボデーの構造 |
| US08/914,749 US6053564A (en) | 1996-08-21 | 1997-08-20 | Vehicle body side sill reinforcing bulkhead |
| KR1019970039463A KR100293610B1 (ko) | 1996-08-21 | 1997-08-20 | 보디의 구조체 |
| DE69708009T DE69708009T2 (de) | 1996-08-21 | 1997-08-21 | Fahrzeugkarosserie |
| EP97114467A EP0825096B1 (en) | 1996-08-21 | 1997-08-21 | Body construction |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22005996A JP3478317B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | ボデーの構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1059218A true JPH1059218A (ja) | 1998-03-03 |
| JP3478317B2 JP3478317B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=16745301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22005996A Expired - Fee Related JP3478317B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | ボデーの構造 |
Country Status (5)
| Country | Link |
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| US (1) | US6053564A (ja) |
| EP (1) | EP0825096B1 (ja) |
| JP (1) | JP3478317B2 (ja) |
| KR (1) | KR100293610B1 (ja) |
| DE (1) | DE69708009T2 (ja) |
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