JP3815263B2 - トレーラヒッチ取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用車のトレーラヒッチの取付け構造、特に、トレーラヒッチ左右両側のアーム部を車体のリヤサイドメンバの後端部に締結するトレーラヒッチの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用車には、車体の後端部下縁にトレーラヒッチを取付け、キャンプ用トレーラや小型ボート等を運搬するトレーラ等を牽引することができるようにしたものがある。図4に示すように、従来のトレーラヒッチ1Aは、車幅方向に延びる角形パイプからなるフレーム13の上面中央に上方へ突出するフック部10を立設し、フレーム13の左右両端から前方へ向かって延びる厚板のアーム部15Aを備え、左右のアーム部15Aの先端をそれぞれ車体の左右のリヤサイドメンバ2Bの後端部2cに結合している。
【0003】
図4および図5に示すように、フロアパネル5とで閉断面をなすリヤサイドメンバ2Bの後端部2cは、その内面に板状の第1および第2のサイドメンバリインフォースメント6a,6bを重合溶接して3重構造としている。また、後端部2c内の中間に閉断面を前後に仕切るバルクヘッド6cを設けている。
【0004】
そして、トレーラヒッチ1Aは各アーム部15Aの先端をそれぞれ、左右のリヤサイドメンバ2Bの後端部2cの車内側の側面に重ね合わせて複数のボルト部材Bにより締結し、各アーム部15Aの先端外面に突設したブラケット部151をリヤサイドメンバ2Bの後端部2cの下面に重ね合わせてボルト部材Bにより締結している。図4の8はクロスメンバである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトレーラヒッチ取付け構造では、リヤサイドメンバ2Bの後端部2cにトレーラ牽引時に応力が集中することとなる。そこで、リヤサイドメンバ2Bの後端部2cは内部に、第1および第2のリインフォースメント6a,6bやバルクヘッド6cを設けて強度、剛性を強化することがなされている。しかしながら、同一車種において、トレーラヒッチ設定車とトレーラヒッチ非設定車とがある場合、車体に関しては設定車を前提として製造されるから、トレーラヒッチ非設定車は、リヤサイドメンバ2Bの後端部2cの強度、剛性が必要以上に強化されており、車体の後面衝突時にはリヤサイドメンバ2B後端が軸方向に圧縮変形しにくく、衝突荷重を効率よく吸収できないという問題点があった。
【0006】
また近時、トランクルームの容量を拡張するため、左右のリヤサイドメンバの後端間にフロアパネルを下方へ容器状に膨出せしめて収納スペースを形成することがなされている。この場合、リヤサイドメンバの後端部の車内側の側面と上記収納スペースの側面とが近接対向している。このため両者の間に、リヤサイドメンバの後端部側面へトレーラヒッチのアーム部を締結する作業スペースを確保することが困難である。
【0007】
そこで本発明は、トレーラヒッチ牽引時には車体の応力集中を緩和でき、かつトレーラヒッチ非設定車では車体の強度を必要以上に強化せずにすみ、またフロアパネルを下方へ膨出せしめて収納スペースを拡張してもトレーラヒッチを取付けることができるトレーラヒッチの取付け構造を提供することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体の後部下縁に沿って車幅方向に延び、中央にフック部を設けた棒状のフレーム部材と、該フレーム部材の左右両端から前方へ延びるアーム部とからなるトレーラヒッチを、その上記両アーム部を車体の左右のリヤサイドメンバの後部に締結するトレーラヒッチ取付け構造において、
上記左右のリヤサイドメンバは、中間部から後端部にかけて、後方斜め外方へ延び屈曲して後方へ延びるく字形に形成して左右の後端部間の間隔を広くし、左右の後端部間にはフロアパネルを下方へ膨出せしめた容器状のラゲッジスペースを設け、両リヤサイドメンバの後端部の車内側側面と上記ラゲッジスペースの側面とが近接対向する構造をなし、
上面部と該上面部の側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ延びる側面部とを備えた断面ほぼL字形で上記リヤサイドメンバの中間部から後端部に沿って長手方向にほぼく字形に延びるヒッチリインフォースメントを設けて、
その上面部を上記リヤサイドメンバの中間部から後端部の下面に重ね合わせて締結するとともに、上記トレーラヒッチのアーム部を上記ヒッチリインフォースメントの側面部に車幅方向に重ね合わせて締結する。
【0009】
ヒッチリインフォースメントを後付け構造としたので、トレーラヒッチ非設定車ではリヤサイドメンバの後部が必要以上に強化されなくてすみ、車両の後面衝突時にリヤサイドメンバの衝突荷重吸収作用が阻害されない。車体のリヤサイドメンバとヒッチリインフォースメントとはリヤサイドメンバ下面の長手方向に沿ってヒッチリインフォースメントを結合したので、リヤサイドメンバの牽引荷重に対する応力集中を緩和することができる。
リヤサイドメンバが屈曲状でも、また、ラゲッジスペースを設けたことで、リヤサイドメンバの側方に充分なスペースが無くてもトレーラヒッチを容易に取付けることができる。
【0010】
請求項2の発明は、車体の後部下縁に沿って車幅方向に延び、中央にフック部を設けた棒状のフレーム部材と、該フレーム部材の左右両端から前方へ延びるアーム部とからなるトレーラヒッチを、その上記両アーム部を車体の左右のリヤサイドメンバの後部に締結するトレーラヒッチ取付け構造において、
上記左右のリヤサイドメンバの後端末には、リヤサイドメンバとほぼ同一断面形状で、リヤサイドメンバを後方へ延長する厚肉のサイドメンバリインフォースメントを連結し、かつ、該サイドメンバリインフォースメントには下方へほぼ垂直に突出する締結片を形成し、
上面部と該上面部の側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ延びる側面部とを備えた断面ほぼL字形で上記リヤサイドメンバに沿って長手方向に延びるヒッチリインフォースメントを設け、かつ該ヒッチリインフォースメントの後端には上記締結片に対応して下方へ突出するステー部を付設し、
上記ヒッチリインフォースメントの上面部後端を上記サイドメンバリインフォースメントの下面に重ね合わせて締結するとともに、上記ヒッチリインフォースメントのステー部を上記サイドメンバリインフォースメントの締結片に車幅方向に重ね合わせて締結し、上記トレーラヒッチのアーム部を上記ヒッチリインフォースメントの側面部に車幅方向に重ね合わせて締結せしめる。
車両と牽引されるトレーラ等の間で相対的な上下動が生じるとトレーラヒッチには上下方向の荷重が作用する。この場合、リヤサイドメンバの後端末に厚肉のサイドメンバリインフォースメントを連結し、かつサイドメンバリインフォースメントの締結片とヒッチリインフォースメントのステー部とを車幅方向に締結し、上記上下荷重に対するせん断方向の締結部を設けたので、リヤサイドメンバとヒッチリインフォースメントとの結合強度をより強化できる。
【0011】
上記ヒッチリインフォースメントの上面部は、その前端と中間部および後端を上記リヤサイドメンバの後部下面に締結し、上記トレーラヒッチのアーム部は、その前端および中間部をそれぞれ、上記ヒッチリインフォースメントの側面部に、該側面部の前端と中間部の間、および中間部と後端の間の位置で締結せしめる(請求項3)。
通常、リヤサイドメンバとヒッチリインフォースメントとの結合部のうち、トレーラヒッチへの荷重入力点に最も近いヒッチリインフォースメントの後端の結合部に高い応力が発生するが、ヒッチリインフォースメントの前端、中間部および後端をリヤサイドメンバへ締結し、これらの中間位置に対応する位置にトレーラヒッチのアーム部を締結したので、リヤサイドメンバとヒッチリインフォースメントとの各締結部の応力をほぼ平均的に分散させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1(A),(B)に示すように、車体後部にはフロアパネル5の左右の両側縁に沿って車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドメンバ2が設けてある。各リヤサイドメンバ2は車外側へ向かって開口する断面ほぼコ字形で、その上面にフロアパネル5の側縁部を重ね合わせて溶接してある。リヤサイドメンバ2はその上縁フランジおよび下縁フランジを外側に設けた縦壁状のフロアサイドパネル7に溶接し、フロアサイドパネル7とで閉断面構造をなす。
【0013】
左右のリヤサイドメンバ2は、中間部2aから後端部2bにかけて、中間部2aを後斜め外方へ延びる傾斜状とし、後端部2bを中間部2aから屈折して後方へ延ばしたほぼく字形に形成してある。これにより左右のリヤサイドメンバ2は後端部2b間の間隔が広くしてある。そして、両サイドメンバ2の後端部2b間には、フロアパネル5を下方へ容器状に膨出せしめたラゲッジスペース50が形成してある。リヤサイドメンバ2の後端部2bの側面とラゲッジスペース50の側面とは近接対向している。尚、リヤサイドメンバ2の後端末は後方へ向けて開口しており、後端末はフロアパネル5の後縁と一体に図略のリヤクロスメンバと結合する。
【0014】
リヤサイドメンバ2の下面20には、中間部2aと、中間部2aと後端部2b間の屈曲部付近、および後端部2bの後端末にそれぞれ、内面にウェルドナットを溶着したねじ穴21,22,23が形成してある。また、リヤサイドメンバ2の後端末には開口内に上記リヤクロスメンバを貫通する牽引フック(図略)を取付けるねじ部24を備えている。
【0015】
リヤサイドメンバ2には、中間部2aから後端部2bの後端末にかけて、下面20に沿って長手方向に延びるヒッチリインフォースメント3を取付ける。ヒッチリインフォースメント3はリヤサイドメンバ2よりも厚肉の金属板で、リヤサイドメンバ2の下面20に沿う上面部30と、上面部30の車内側の側縁から屈曲してほぼ垂直に下方へ突出する側面部31とで断面ほぼ逆L字形をなす。ヒッチリインフォースメント3は、リヤサイドメンバ2の中間部2aと後端部2b間の屈曲部に対応して、上面部30の中間に切り込みを入れてほぼく字形に屈曲してある。
【0016】
ヒッチリインフォースメント3の上面部30には、リヤサイドメンバ2の下面20のねじ穴21,22,23に対向して、上面部30の前端、中間部、および後端末にそれぞれボルト貫通穴32,33,34が形成してある。また、側面部31には、前端と中間部との間で、上面部30の前端と中間部のボルト貫通穴32,33のほぼ中間に対応する位置に、ウェルドナットを溶着したねじ穴35を形成するとともに、側面部31の中間部と後端との間で、上面部30の中間部と後端末のボルト貫通穴33,34のほぼ中間に対応する位置に、ウェルドナットを備えたねじ穴36が形成してある。
【0017】
ヒッチリインフォースメント3は、上面部30をリヤサイドメンバ2の中間部2aおよび後端部2bの下面20に重ね合わせ、上面部30の各ボルト貫通穴32,33,34を介してボルト部材Bをリヤサイドメンバ2の下面20の各ねじ穴21,22,23に締め付けて固定する。
【0018】
トレーラヒッチ1は、フック部10、これを支持するフレーム部13、およびフレーム部13の両端のアーム部15とで構成してある。フレーム部13は車幅方向に延びる角形パイプ材で、その全長は車体の左右のリヤサイドメンバ2の後端部2b間の間隔よりも短か目の寸法にしてある。フレーム部13の中央には下方へ突出するブラケット11が固着してあり、ブラケット11の下端にはフック部10の基端が結合してある。フック部10は上記基端から後方かつ上方へ湾曲L字状に延びる棒材で、先端には球面状のヒッチボール12が形成してある。
【0019】
フレーム部13の左右両端には、端末開口を塞ぐ厚肉の連結板14が溶着してあり、各連結板14を介して左右のアーム部15が連結してある。各アーム部15はリヤサイドメンバ2よりも厚肉のほぼL字状に屈曲した板体で、基端フランジを連結板14の外面に重ね合わせて結合してある。アーム部15は、フレーム部13との結合部から、フレーム部13を延長するように車幅方向外側へ延びる一辺16を備え、フレーム部13と左右のアーム部15の一辺16との寸法が車体の左右のリヤサイドメンバ2の後端部2b間とほぼ同一寸法になるようにしてある。更に、両アーム部15は一辺16から前方へ向かって屈曲し、ヒッチリインフォースメント3の側面部31に沿うアーム側面17が形成してある。
【0020】
各アーム部15のアーム側面17は、ほぼく字状に屈折したヒッチリインフォースメント3に対応して、アーム前端側が内側へ屈折してある。そして、アーム側面17には、前端と中間部とにそれぞれ、ヒッチリインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴35,36に対応するボルト貫通穴18,19が形成してある。
【0021】
トレーラヒッチ1は、フレーム部13を車体の左右のリヤサイドメンバ2の後端末間の下方位置で、両後端末間に架けわたすように車幅方向に配し、左右のアーム部15のアーム側面17を左右のリヤサイドメンバ2の下面20に締結した各ヒッチリインフォースメント3の側面部31外面に重ね合わせ、アーム側面17の各ボルト貫通穴18,19を介してボルト部材Bをヒッチリインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴35,36に締め付けて固定する。図1(B)の70は車体外板である。
【0022】
トレーラヒッチ1は、そのフック部10のヒッチボール12にトレーラ等の連結部前端を係合して牽引する。牽引時、牽引荷重がトレーラヒッチ1のアーム部15からヒッチリインフォースメント3に入力し、ヒッチリインフォースメント3から車体のリヤサイドメンバ2へ作用する。この場合、トレーラヒッチ1のアーム部15とヒッチリインフォースメント3とは、アーム部15のアーム側面17とヒッチリインフォースメント3の側面部31とを車幅方向に重ね合わせて締結し、牽引荷重に対してせん断方向の結合構造としたので結合強度は高い。また、牽引荷重は、ヒッチリインフォースメント3を介してリヤサイドメンバ2の広い範囲に分散され、リヤサイドメンバ2の牽引荷重に対する応力集中を緩和できる。
【0023】
ヒッチリインフォースメント3の上面部30は、その前端、中間部および後端がリヤサイドメンバ2の下面20の各ねじ穴21,22,23に締結してあり、通常、上面部30の上記各締結部のうちトレーラヒッチ1への荷重入力点(フック部10のヒッチボール12)に最も近い上面部30後端の締結部の牽引荷重に対する負担が大きく、高い応力が発生することとなる。しかしながら、トレーラヒッチ1のアーム部15はそのアーム側面17の前端および中間部を、ヒッチリインフォースメント3とリヤサイドメンバ2との上記各締結部のほぼ中間に対応する位置で、ヒッチリインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴35,36に締結したので、トレーラヒッチ1とヒッチリインフォースメント3との上記各締結部から入力する牽引荷重に対して、ヒッチリインフォースメント3とリヤサイドメンバ2との上記前端締結部および中間部締結部においても荷重を負担し、上記後端締結部の荷重の負担割合が軽減され、ヒッチリインフォースメント3とリヤサイドメンバ2との各締結部の上記牽引荷重に対する応力をほぼ平均的に揃えることができる。よって、全体的なヒッチリインフォースメント3とリヤサイドメンバ2との締結構造の耐久性が向上する。
【0024】
また、トレーラヒッチ1は後付けのヒッチリインフォースメント3を介してリヤサイドメンバ2に取付けるようにしたので、同一車種でトレーラヒッチ設定車とトレーラヒッチ非設定車とがある場合、トレーラヒッチ非設定車ではヒッチリインフォースメント3を設けなくてすむ。これにより、トレーラヒッチ非設定車は、リヤサイドメンバ2の後部の強度、剛性が必要以上に強化されず、車両の後面衝突時に、リヤサイドメンバ2が軸方向に圧縮変形して衝突荷重を吸収する。
【0025】
トレーラヒッチ1はリヤサイドメンバ2の下面20にヒッチリインフォースメント3を介して結合するようにしたので、リヤサイドメンバ2の側面に他の部材が近接し両者間に充分なスペースが無くても、トレーラヒッチ1を他の部材に干渉することなく、作業性良好に取付けることができる。またリヤサイドメンバ2は湾曲形状でも支障はない。
【0026】
次に、図2および図3に基づいて本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態の基本構造は先の実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。尚、図において同一部材は同一符号で表す。図2および図3に示すように、左右のリヤサイドメンバ2Aの後端部2bの後端末にはリヤサイドメンバ2Aよりも厚肉のサイドメンバリインフォースメント4が連結してある。サイドメンバリインフォースメント4はリヤサイドメンバ2Aの後端末とほぼ同一の断面形状をなし、リヤサイドメンバ2Aの後端末にサイドメンバリインフォースメント4の前縁をラップせしめて溶接してある。
【0027】
また、サイドメンバリインフォースメント4には、外側の下方位置に、下縁フランジからこれを下方へ突出するように一体成形した縦壁状の締結片41が設けてある。締結片41は下端にボルト貫通穴42が形成してある。サイドメンバリインフォースメント4は下面40後端に、内面にウェルドナットを備えたねじ穴23が形成してあり、後端開口内には牽引フックを締結するねじ部24が設けてある。
【0028】
一方、ヒッチリインフォースメント3Aの後端には、上記サイドメンバリインフォースメント4の締結片41に対応するステー部37が設けてある。ステー部37は金属板をほぼコ字形に屈曲した構造で、中央にねじ穴38を有する縦壁状の締結座面を形成し、締結座面の両側に側縁から突出する一対の脚部を備えている。ステー部37は、開口側を内側へ向けて、ヒッチリインフォースメント3Aの上面部30後端下方位置に配し、上記締結座面が外側を向くように、上記両脚部を上面部30後端下面に溶接してある。
【0029】
ヒッチリインフォースメント3Aは、上面部30をリヤサイドメンバ2Aの中間部2aおよび後端部2bの下面20と、サイドメンバリインフォースメント4の下面40に重ね合わせ、上面部30の各ボルト貫通穴32,33,34を介してボルト部材Bをリヤサイドメンバ2Aおよびサイドメンバリインフォースメント4の下面20,40の各ねじ穴21,22,23に締め付けて固定するとともに、ステー部37の締結座面を、サイドメンバリインフォースメント4の締結片41に車幅方向車内側より重ね合わせ、外側より締結片41のボルト貫通穴42を介してボルト部材Bをステー部37のねじ穴38に締め付ける。
【0030】
このようにして車体のリヤサイドメンバ2Aに結合したヒッチリインフォースメント3Aには、先の実施形態と同様に、側面部31の外面にトレーラヒッチ1のアーム部15のアーム側面17を重ね合わせ、アーム側面17の各ボルト貫通穴18,19を介してヒッチリインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴35,36にボルト部材Bを締め付けてトレーラヒッチ1を取付ける。
【0031】
トレーラヒッチ1には、牽引時、車両と被牽引物のトレーラとの間で相対的な上下動が生じると、前後方向の牽引荷重に加えて上下荷重が作用することとなる。この場合、トレーラヒッチ1のアーム部15とヒッチリインフォースメント3Aの側面部31との結合構造は、前後方向および上下方向のいずれの荷重に対してもせん断方向となるので両者の結合力は高い。
【0032】
ヒッチリインフォースメント3Aの上面部30とリヤサイドメンバ2Aの下面20,40との結合構造は、上下荷重に対して剥離方向となり、特にトレーラヒッチ1の荷重入力点たるヒッチボール12に最も近いヒッチリインフォースメント3Aの後端末とリヤサイドメンバ2Aの後端末との締結部に大きな負担がかかる。しかしながら、リヤサイドメンバ2Aの後端末は厚肉のサイドメンバリインフォースメント4を設けて剛性が強化してあり、更に、サイドメンバリインフォースメント4の締結片41とヒッチリインフォースメント3Aのステー部37とを締結して、上下荷重に対するせん断方向の結合部を形成したので、ヒッチリインフォースメント3Aの後端末とリヤサイドメンバ2Aの後端末との締結部の強度は高く、上下荷重に対して充分な耐久性を確保できる。
【0033】
上記各実施形態では、左右のリヤサイドメンバ2,2Aは後端部2bで相互の間隔が広くなるようにく字形に形成されているが、直線状に形成したリヤサイドメンバにも本発明は適用される。また、断面逆ハット形でその上にフロアパネルを設置したリヤサイドメンバにおいても、リヤサイドメンバの下面にヒッチリインフォースメントを取付けることで本発明が適用され得る。
【0034】
【発明の効果】
本発明のトレーラヒッチ取付け構造によれば、トレーラヒッチ非設定車ではリヤサイドメンバの後端部の強度、剛性を必要以上に強化せずにすみ、トレーラヒッチ非設定車の後面衝突時における衝突荷重の吸収作用に支障を生じない。また、リヤサイドメンバの側面まわりに設置された他の部材と干渉することなくトレーラヒッチを取付けることができる。更に、牽引時の前後および上下方向の牽引荷重に対するリヤサイドメンバの応力集中が緩和できるうえ、牽引荷重に対する取付け強度を強化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレーラヒッチ取付け構造を示すもので、図1(A)は取付け構造の要部を示す分解斜視図、図1(B)は図1(A)のIB−IB線に沿う断面図である。
【図2】本発明の他のトレーラヒッチ取付け構造の車体のリヤサイドメンバ後端末の分解斜視図である。
【図3】本発明の他のトレーラヒッチ取付け構造の要部を示す分解斜視図である。
【図4】従来のトレーラヒッチ取付け構造の分解斜視図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 トレーラヒッチ
10 フック部
13 フレーム部
15 アーム部
17 アーム側面
18 ボルト貫通穴
19 ボルト貫通穴
2,2A リヤサイドメンバ
2a 中間部
2b 後端部
20 下面
3,3A ヒッチリインフォースメント
30 上面部
31 側面部
32 ボルト貫通穴
33 ボルト貫通穴
34 ボルト貫通穴
37 ステー部
4 サイドメンバリインフォースメント
40 下面
41締結片
5 フロアパネル
50 ラゲッジスペース

Claims (3)

  1. 車体の後部下縁に沿って車幅方向に延び、中央にフック部10を設けた棒状のフレーム部材13と、該フレーム部材13の左右両端から前方へ延びるアーム部15とからなるトレーラヒッチを、その上記両アーム部15を車体の左右のリヤサイドメンバの後部に締結するトレーラヒッチ取付け構造において、
    上記左右のリヤサイドメンバ2は、中間部2aから後端部2bにかけて、後方斜め外方へ延び屈曲して後方へ延びるく字形に形成して左右の後端部2b間の間隔を広くし、左右の後端部2b間にはフロアパネル5を下方へ膨出せしめた容器状のラゲッジスペース50を設け、両リヤサイドメンバ2の後端部2bの車内側側面と上記ラゲッジスペース50の側面とが近接対向する構造をなし、
    上面部と該上面部の側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ延びる側面部とを備えた断面ほぼL字形で上記リヤサイドメンバ2の中間部2aから後端部2bに沿って長手方向にほぼく字形に延びるヒッチリインフォースメントを設けて、
    その上面部を上記リヤサイドメンバ2の中間部2aから後端部2bの下面に重ね合わせて締結するとともに、上記トレーラヒッチのアーム部15を上記ヒッチリインフォースメントの側面部に車幅方向に重ね合わせて締結したことを特徴とするトレーラヒッチ取付け構造。
  2. 車体の後部下縁に沿って車幅方向に延び、中央にフック部10を設けた棒状のフレーム部材13と、該フレーム部材13の左右両端から前方へ延びるアーム部15とからなるトレーラヒッチ1を、その上記両アーム部15を車体の左右のリヤサイドメンバ2Aの後部に締結するトレーラヒッチ取付け構造において、
    上記左右のリヤサイドメンバ2Aの後端末には、リヤサイドメンバ2Aとほぼ同一断面形状で、リヤサイドメンバ2Aを後方へ延長する厚肉のサイドメンバリインフォースメント4を連結し、かつ、該サイドメンバリインフォースメント4には下方へほぼ垂直に突出する締結片41を形成し、
    上面部と該上面部の側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ延びる側面部とを備えた断面ほぼL字形で上記リヤサイドメンバ2Aに沿って長手方向に延びるヒッチリインフォースメント3Aを設け、かつ該ヒッチリインフォースメント3Aの後端には上記締結片41に対応して下方へ突出するステー部37を付設し、
    上記ヒッチリインフォースメント3Aの上面部後端を上記サイドメンバリインフォースメント4の下面に重ね合わせて締結するとともに、上記ヒッチリインフォースメント3Aのステー部37を上記サイドメンバリインフォースメント4の締結片41に車幅方向に重ね合わせて締結し、上記トレーラヒッチ1のアーム部15を上記ヒッチリインフォースメント3Aの側面部に車幅方向に重ね合わせて締結したことを特徴とするトレーラヒッチ取付け構造。
  3. 上記ヒッチリインフォースメント3、3Aの上面部は、その前端と中間部および後端を上記リヤサイドメンバ2、2Aの後部下面に締結し、上記トレーラヒッチ1のアーム部15は、その前端および中間部をそれぞれ、上記ヒッチリインフォースメント3、3Aの側面部に、該側面部の前端と中間部の間、および中間部と後端の間の位置で締結せしめた請求項1および請求項2のいずれかに記載のトレーラヒッチ取付け構造。
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