JP2002362440A - トレーラヒッチ取付け構造 - Google Patents

トレーラヒッチ取付け構造

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JP2002362440A JP2001178000A JP2001178000A JP2002362440A JP 2002362440 A JP2002362440 A JP 2002362440A JP 2001178000 A JP2001178000 A JP 2001178000A JP 2001178000 A JP2001178000 A JP 2001178000A JP 2002362440 A JP2002362440 A JP 2002362440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付け強度が高く、牽引時の車体の応力集中
を緩和でき、かつトレーラヒッチ設定車にのみ後付けで
トレーラヒッチを取付けることができるトレーラヒッチ
取付け構造を提供すること。 【解決手段】 車幅方向に延び、中央にフック部10を
設けた棒状のフレーム部材13と、その左右両端から前
方へ延びるアーム部15とからなるトレーラヒッチ1
を、両アーム部15を車体の左右のリヤサイドメンバ2
の後部に締結するトレーラヒッチ取付け構造において、
上面部30とその側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ延
びる側面部31とを備えた断面ほぼ逆L字形でリヤサイ
ドメンバ2の後部に沿って長手方向に延びるヒッチリイ
ンフォースメント3を設けて、その上面部30をリヤサ
イドメンバ2の後部下面20に重ね合わせて締結すると
ともに、トレーラヒッチ1のアーム部15をヒッチリイ
ンフォースメント3の側面部31に車幅方向に重ね合わ
せて締結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用車のトレーラヒ
ッチの取付け構造、特に、トレーラヒッチ左右両側のア
ーム部を車体のリヤサイドメンバの後端部に締結するト
レーラヒッチの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車には、車体の後端部下縁に
トレーラヒッチを取付け、キャンプ用トレーラや小型ボ
ート等を運搬するトレーラ等を牽引することができるよ
うにしたものがある。図4に示すように、従来のトレー
ラヒッチ1Aは、車幅方向に延びる角形パイプからなる
フレーム13の上面中央に上方へ突出するフック部10
を立設し、フレーム13の左右両端から前方へ向かって
延びる厚板のアーム部15Aを備え、左右のアーム部1
5Aの先端をそれぞれ車体の左右のリヤサイドメンバ2
Bの後端部2cに結合している。
【0003】図4および図5に示すように、フロアパネ
ル5とで閉断面をなすリヤサイドメンバ2Bの後端部2
cは、その内面に板状の第1および第2のサイドメンバ
リインフォースメント6a,6bを重合溶接して3重構
造としている。また、後端部2c内の中間に閉断面を前
後に仕切るバルクヘッド6cを設けている。
【0004】そして、トレーラヒッチ1Aは各アーム部
15Aの先端をそれぞれ、左右のリヤサイドメンバ2B
の後端部2cの車内側の側面に重ね合わせて複数のボル
ト部材Bにより締結し、各アーム部15Aの先端外面に
突設したブラケット部151をリヤサイドメンバ2Bの
後端部2cの下面に重ね合わせてボルト部材Bにより締
結している。図4の8はクロスメンバである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のトレーラヒッチ
取付け構造では、リヤサイドメンバ2Bの後端部2cに
トレーラ牽引時に応力が集中することとなる。そこで、
リヤサイドメンバ2Bの後端部2cは内部に、第1およ
び第2のリインフォースメント6a,6bやバルクヘッ
ド6cを設けて強度、剛性を強化することがなされてい
る。しかしながら、同一車種において、トレーラヒッチ
設定車とトレーラヒッチ非設定車とがある場合、車体に
関しては設定車を前提として製造されるから、トレーラ
ヒッチ非設定車は、リヤサイドメンバ2Bの後端部2c
の強度、剛性が必要以上に強化されており、車体の後面
衝突時にはリヤサイドメンバ2B後端が軸方向に圧縮変
形しにくく、衝突荷重を効率よく吸収できないという問
題点があった。
【0006】また近時、トランクルームの容量を拡張す
るため、左右のリヤサイドメンバの後端間にフロアパネ
ルを下方へ容器状に膨出せしめて収納スペースを形成す
ることがなされている。この場合、リヤサイドメンバの
後端部の車内側の側面と上記収納スペースの側面とが近
接対向している。このため両者の間に、リヤサイドメン
バの後端部側面へトレーラヒッチのアーム部を締結する
作業スペースを確保することが困難である。
【0007】そこで本発明は、トレーラヒッチ牽引時に
は車体の応力集中を緩和でき、かつトレーラヒッチ非設
定車では車体の強度を必要以上に強化せずにすみ、また
フロアパネルを下方へ膨出せしめて収納スペースを拡張
してもトレーラヒッチを取付けることができるトレーラ
ヒッチの取付け構造を提供することを課題としてなされ
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体の後部下
縁に沿って車幅方向に延び、中央にフック部を設けた棒
状のフレーム部材と、該フレーム部材の左右両端から前
方へ延びるアーム部とからなるトレーラヒッチを、その
上記両アーム部を車体の左右のリヤサイドメンバの後部
に締結するトレーラヒッチ取付け構造において、上面部
と該上面部の側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ延びる
側面部とを備えた断面ほぼ逆L字形で上記リヤサイドメ
ンバに沿って長手方向に延びるヒッチリインフォースメ
ントを設けて、その上面部を上記リヤサイドメンバの後
部下面に重ね合わせて締結するとともに、上記トレーラ
ヒッチのアーム部を上記ヒッチリインフォースメントの
側面部に車幅方向に重ね合わせて締結する(請求項
1)。ヒッチリインフォースメントを後付け構造とした
ので、トレーラヒッチ非設定車ではリヤサイドメンバの
後部が必要以上に強化されなくてすみ、車両の後面衝突
時にリヤサイドメンバの衝突荷重吸収作用が阻害されな
い。車体のリヤサイドメンバとヒッチリインフォースメ
ントとはリヤサイドメンバ下面の長手方向に沿ってヒッ
チリインフォースメントを結合したので、リヤサイドメ
ンバの牽引荷重に対する応力集中を緩和することができ
る。
【0009】上記ヒッチリインフォースメントの上面部
は、その前端と中間部および後端を上記リヤサイドメン
バの後部下面に締結し、上記トレーラヒッチのアーム部
は、その前端および中間部をそれぞれ、上記ヒッチリイ
ンフォースメントの側面部に、該側面部の前端と中間部
の間、および中間部と後端の間の位置で締結せしめる
(請求項2)。通常、リヤサイドメンバとヒッチリイン
フォースメントとの結合部のうち、トレーラヒッチへの
荷重入力点に最も近いヒッチリインフォースメントの後
端の結合部に高い応力が発生するが、ヒッチリインフォ
ースメントの前端、中間部および後端をリヤサイドメン
バへ締結し、これらの中間位置に対応する位置にトレー
ラヒッチのアーム部を締結したので、リヤサイドメンバ
とヒッチリインフォースメントとの各締結部の応力をほ
ぼ平均的に分散させることができる。
【0010】上記左右のリヤサイドメンバは、中間部か
ら後端部にかけて、後方斜め外方へ延び屈曲して後方へ
延びるく字形に形成して左右の後端部間の間隔を広く
し、左右の後端部間にはフロアパネルを下方へ膨出せし
めた容器状のラゲッジスペースを設け、両リヤサイドメ
ンバの後端部の車内側側面と上記ラゲッジスペースの側
面とが近接対向する構造をなし、上記ヒッチリインフォ
ースメントは、リヤサイドメンバの中間部から後端部に
沿うほぼく字形に形成し、上記ヒッチリインフォースメ
ントの上面部を上記リヤサイドメンバの中間部から後端
部の下面に重ね合わせて締結するとともに、上記トレー
ラヒッチのアーム部を上記ヒッチリインフォースメント
の側面部に重ね合わせて締結せしめる(請求項3)。リ
ヤサイドメンバが屈曲状でも、リヤサイドメンバの側方
に充分なスペースが無くてもトレーラヒッチを容易に取
付けることができる。
【0011】上記左右のリヤサイドメンバの後端末に
は、リヤサイドメンバとほぼ同一断面形状で、リヤサイ
ドメンバを後方へ延長する厚肉のサイドメンバリインフ
ォースメントを連結し、かつ、該サイドメンバリインフ
ォースメントには下方へほぼ垂直に突出する締結片を形
成し、一方、上記ヒッチリインフォースメントの後端に
は上記締結片に対応して下方へ突出するステー部を設
け、上記ヒッチリインフォースメントの上面部後端を上
記サイドメンバリインフォースメントの下面に重ね合わ
せて締結するとともに、上記ヒッチリインフォースメン
トのステー部を上記サイドメンバリインフォースメント
の締結片に車幅方向に重ね合わせて締結せしめる(請求
項4)。車両と牽引されるトレーラ等の間で相対的な上
下動が生じるとトレーラヒッチには上下方向の荷重が作
用する。この場合、リヤサイドメンバの後端末に厚肉の
サイドメンバリインフォースメントを連結し、かつサイ
ドメンバリインフォースメントの締結片とヒッチリイン
フォースメントのステー部とを車幅方向に締結し、上記
上下荷重に対するせん断方向の締結部を設けたので、リ
ヤサイドメンバとヒッチリインフォースメントとの結合
強度をより強化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に基づいて本発明の実施形態
を説明する。図1(A),(B)に示すように、車体後
部にはフロアパネル5の左右の両側縁に沿って車両前後
方向に延びる左右一対のリヤサイドメンバ2が設けてあ
る。各リヤサイドメンバ2は車外側へ向かって開口する
断面ほぼコ字形で、その上面にフロアパネル5の側縁部
を重ね合わせて溶接してある。リヤサイドメンバ2はそ
の上縁フランジおよび下縁フランジを外側に設けた縦壁
状のフロアサイドパネル7に溶接し、フロアサイドパネ
ル7とで閉断面構造をなす。
【0013】左右のリヤサイドメンバ2は、中間部2a
から後端部2bにかけて、中間部2aを後斜め外方へ延
びる傾斜状とし、後端部2bを中間部2aから屈折して
後方へ延ばしたほぼく字形に形成してある。これにより
左右のリヤサイドメンバ2は後端部2b間の間隔が広く
してある。そして、両サイドメンバ2の後端部2b間に
は、フロアパネル5を下方へ容器状に膨出せしめたラゲ
ッジスペース50が形成してある。リヤサイドメンバ2
の後端部2bの側面とラゲッジスペース50の側面とは
近接対向している。尚、リヤサイドメンバ2の後端末は
後方へ向けて開口しており、後端末はフロアパネル5の
後縁と一体に図略のリヤクロスメンバと結合する。
【0014】リヤサイドメンバ2の下面20には、中間
部2aと、中間部2aと後端部2b間の屈曲部付近、お
よび後端部2bの後端末にそれぞれ、内面にウェルドナ
ットを溶着したねじ穴21,22,23が形成してあ
る。また、リヤサイドメンバ2の後端末には開口内に上
記リヤクロスメンバを貫通する牽引フック(図略)を取
付けるねじ部24を備えている。
【0015】リヤサイドメンバ2には、中間部2aから
後端部2bの後端末にかけて、下面20に沿って長手方
向に延びるヒッチリインフォースメント3を取付ける。
ヒッチリインフォースメント3はリヤサイドメンバ2よ
りも厚肉の金属板で、リヤサイドメンバ2の下面20に
沿う上面部30と、上面部30の車内側の側縁から屈曲
してほぼ垂直に下方へ突出する側面部31とで断面ほぼ
逆L字形をなす。ヒッチリインフォースメント3は、リ
ヤサイドメンバ2の中間部2aと後端部2b間の屈曲部
に対応して、上面部30の中間に切り込みを入れてほぼ
く字形に屈曲してある。
【0016】ヒッチリインフォースメント3の上面部3
0には、リヤサイドメンバ2の下面20のねじ穴21,
22,23に対向して、上面部30の前端、中間部、お
よび後端末にそれぞれボルト貫通穴32,33,34が
形成してある。また、側面部31には、前端と中間部と
の間で、上面部30の前端と中間部のボルト貫通穴3
2,33のほぼ中間に対応する位置に、ウェルドナット
を溶着したねじ穴35を形成するとともに、側面部31
の中間部と後端との間で、上面部30の中間部と後端末
のボルト貫通穴33,34のほぼ中間に対応する位置
に、ウェルドナットを備えたねじ穴36が形成してあ
る。
【0017】ヒッチリインフォースメント3は、上面部
30をリヤサイドメンバ2の中間部2aおよび後端部2
bの下面20に重ね合わせ、上面部30の各ボルト貫通
穴32,33,34を介してボルト部材Bをリヤサイド
メンバ2の下面20の各ねじ穴21,22,23に締め
付けて固定する。
【0018】トレーラヒッチ1は、フック部10、これ
を支持するフレーム部13、およびフレーム部13の両
端のアーム部15とで構成してある。フレーム部13は
車幅方向に延びる角形パイプ材で、その全長は車体の左
右のリヤサイドメンバ2の後端部2b間の間隔よりも短
か目の寸法にしてある。フレーム部13の中央には下方
へ突出するブラケット11が固着してあり、ブラケット
11の下端にはフック部10の基端が結合してある。フ
ック部10は上記基端から後方かつ上方へ湾曲L字状に
延びる棒材で、先端には球面状のヒッチボール12が形
成してある。
【0019】フレーム部13の左右両端には、端末開口
を塞ぐ厚肉の連結板14が溶着してあり、各連結板14
を介して左右のアーム部15が連結してある。各アーム
部15はリヤサイドメンバ2よりも厚肉のほぼL字状に
屈曲した板体で、基端フランジを連結板14の外面に重
ね合わせて結合してある。アーム部15は、フレーム部
13との結合部から、フレーム部13を延長するように
車幅方向外側へ延びる一辺16を備え、フレーム部13
と左右のアーム部15の一辺16との寸法が車体の左右
のリヤサイドメンバ2の後端部2b間とほぼ同一寸法に
なるようにしてある。更に、両アーム部15は一辺16
から前方へ向かって屈曲し、ヒッチリインフォースメン
ト3の側面部31に沿うアーム側面17が形成してあ
る。
【0020】各アーム部15のアーム側面17は、ほぼ
く字状に屈折したヒッチリインフォースメント3に対応
して、アーム前端側が内側へ屈折してある。そして、ア
ーム側面17には、前端と中間部とにそれぞれ、ヒッチ
リインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴35,
36に対応するボルト貫通穴18,19が形成してあ
る。
【0021】トレーラヒッチ1は、フレーム部13を車
体の左右のリヤサイドメンバ2の後端末間の下方位置
で、両後端末間に架けわたすように車幅方向に配し、左
右のアーム部15のアーム側面17を左右のリヤサイド
メンバ2の下面20に締結した各ヒッチリインフォース
メント3の側面部31外面に重ね合わせ、アーム側面1
7の各ボルト貫通穴18,19を介してボルト部材Bを
ヒッチリインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴
35,36に締め付けて固定する。図1(B)の70は
車体外板である。
【0022】トレーラヒッチ1は、そのフック部10の
ヒッチボール12にトレーラ等の連結部前端を係合して
牽引する。牽引時、牽引荷重がトレーラヒッチ1のアー
ム部15からヒッチリインフォースメント3に入力し、
ヒッチリインフォースメント3から車体のリヤサイドメ
ンバ2へ作用する。この場合、トレーラヒッチ1のアー
ム部15とヒッチリインフォースメント3とは、アーム
部15のアーム側面17とヒッチリインフォースメント
3の側面部31とを車幅方向に重ね合わせて締結し、牽
引荷重に対してせん断方向の結合構造としたので結合強
度は高い。また、牽引荷重は、ヒッチリインフォースメ
ント3を介してリヤサイドメンバ2の広い範囲に分散さ
れ、リヤサイドメンバ2の牽引荷重に対する応力集中を
緩和できる。
【0023】ヒッチリインフォースメント3の上面部3
0は、その前端、中間部および後端がリヤサイドメンバ
2の下面20の各ねじ穴21,22,23に締結してあ
り、、通常、上面部30の上記各締結部のうちトレーラ
ヒッチ1への荷重入力点(フック部10のヒッチボール
12)に最も近い上面部30後端の締結部の牽引荷重に
対する負担が大きく、高い応力が発生することとなる。
しかしながら、トレーラヒッチ1のアーム部15はその
アーム側面17の前端および中間部を、ヒッチリインフ
ォースメント3とリヤサイドメンバ2との上記各締結部
のほぼ中間に対応する位置で、ヒッチリインフォースメ
ント3の側面部31の各ねじ穴35,36に締結したの
で、トレーラヒッチ1とヒッチリインフォースメント3
との上記各締結部から入力する牽引荷重に対して、ヒッ
チリインフォースメント3とリヤサイドメンバ2との上
記前端締結部および中間部締結部の荷重の負担割合が増
加し、上記後端締結部の荷重の負担割合が軽減され、ヒ
ッチリインフォースメント3とリヤサイドメンバ2との
各締結部の上記牽引荷重に対する応力をほぼ平均的に揃
えることができる。よって、全体的なヒッチリインフォ
ースメント3とリヤサイドメンバ2との締結構造の耐久
性が向上する。
【0024】また、トレーラヒッチ1は後付けのヒッチ
リインフォースメント3を介してリヤサイドメンバ2に
取付けるようにしたので、同一車種でトレーラヒッチ設
定車とトレーラヒッチ非設定車とがある場合、トレーラ
ヒッチ非設定車ではヒッチリインフォースメント3を設
けなくてすむ。これにより、トレーラヒッチ非設定車
は、リヤサイドメンバ2の後部の強度、剛性が必要以上
に強化されず、車両の後面衝突時に、リヤサイドメンバ
2が軸方向に圧縮変形して衝突荷重を吸収する。
【0025】トレーラヒッチ1はリヤサイドメンバ2の
下面20にヒッチリインフォースメント3を介して結合
するようにしたので、リヤサイドメンバ2の側面に他の
部材が近接し両者間に充分なスペースが無くても、トレ
ーラヒッチ1を他の部材に干渉することなく、作業性良
好に取付けることができる。またリヤサイドメンバ2は
湾曲形状でも支障はない。
【0026】次に、図2および図3に基づいて本発明の
他の実施形態を説明する。本実施形態の基本構造は先の
実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明す
る。尚、図において同一部材は同一符号で表す。図2お
よび図3に示すように、左右のリヤサイドメンバ2Aの
後端部2bの後端末にはリヤサイドメンバ2Aよりも厚
肉のサイドメンバリインフォースメント4が連結してあ
る。サイドメンバリインフォースメント4はリヤサイド
メンバ2Aの後端末とほぼ同一の断面形状をなし、リヤ
サイドメンバ2Aの後端末にサイドメンバリインフォー
スメント4の前縁をラップせしめて溶接してある。
【0027】また、サイドメンバリインフォースメント
4には、外側の下方位置に、下縁フランジからこれを下
方へ突出するように一体成形した縦壁状の締結片41が
設けてある。締結片41は下端にボルト貫通穴42が形
成してある。サイドメンバリインフォースメント4は下
面40後端に、内面にウェルドナットを備えたねじ穴2
3が形成してあり、後端開口内には牽引フックを締結す
るねじ部24が設けてある。
【0028】一方、ヒッチリインフォースメント3Aの
後端には、上記サイドメンバリインフォースメント4の
締結片41に対応するステー部37が設けてある。ステ
ー部37は金属板をほぼコ字形に屈曲した構造で、中央
にねじ穴38を有する縦壁状の締結座面を形成し、締結
座面の両側に側縁から突出する一対の脚部を備えてい
る。ステー部37は、開口側を内側へ向けて、ヒッチリ
インフォースメント3Aの上面部30後端下方位置に配
し、上記締結座面が外側を向くように、上記両脚部を上
面部30後端下面に溶接してある。
【0029】ヒッチリインフォースメント3Aは、上面
部30をリヤサイドメンバ2Aの中間部2aおよび後端
部2bの下面20と、サイドメンバリインフォースメン
ト4の下面40に重ね合わせ、上面部30の各ボルト貫
通穴32,33,34を介してボルト部材Bをリヤサイ
ドメンバ2Aおよびサイドメンバリインフォースメント
4の下面20,40の各ねじ穴21,22,23に締め
付けて固定するとともに、ステー部37の締結座面を、
サイドメンバリインフォースメント4の締結片41に車
幅方向車内側より重ね合わせ、外側より締結片41のボ
ルト貫通穴42を介してボルト部材Bをステー部37の
ねじ穴38に締め付ける。
【0030】このようにして車体のリヤサイドメンバ2
Aに結合したヒッチリインフォースメント3Aには、先
の実施形態と同様に、側面部31の外面にトレーラヒッ
チ1のアーム部15のアーム側面17を重ね合わせ、ア
ーム側面17の各ボルト貫通穴18,19を介してヒッ
チリインフォースメント3の側面部31の各ねじ穴3
5,36にボルト部材Bを締め付けてトレーラヒッチ1
を取付ける。
【0031】トレーラヒッチ1には、牽引時、車両と被
牽引物のトレーラとの間で相対的な上下動が生じると、
前後方向の牽引荷重に加えて上下荷重が作用することと
なる。この場合、トレーラヒッチ1のアーム部15とヒ
ッチリインフォースメント3Aの側面部31との結合構
造は、前後方向および上下方向のいずれの荷重に対して
もせん断方向となるので両者の結合力は高い。
【0032】ヒッチリインフォースメント3Aの上面部
30とリヤサイドメンバ2Aの下面20,40との結合
構造は、上下荷重に対して剥離方向となり、特にトレー
ラヒッチ1の荷重入力点たるヒッチボール12に最も近
いヒッチリインフォースメント3Aの後端末とリヤサイ
ドメンバ2Aの後端末との締結部に大きな負担がかか
る。しかしながら、リヤサイドメンバ2Aの後端末は厚
肉のサイドメンバリインフォースメント4を設けて剛性
が強化してあり、更に、サイドメンバリインフォースメ
ント4の締結片41とヒッチリインフォースメント3A
のステー部37とを締結して、上下荷重に対するせん断
方向の結合部を形成したので、ヒッチリインフォースメ
ント3Aの後端末とリヤサイドメンバ2Aの後端末との
締結部の強度は高く、上下荷重に対して充分な耐久性を
確保できる。
【0033】上記各実施形態では、左右のリヤサイドメ
ンバ2,2Aは後端部2bで相互の間隔が広くなるよう
にく字形に形成されているが、直線状に形成したリヤサ
イドメンバにも本発明は適用される。また、断面逆ハッ
ト形でその上にフロアパネルを設置したリヤサイドメン
バにおいても、リヤサイドメンバの下面にヒッチリイン
フォースメントを取付けることで本発明が適用され得
る。
【0034】
【発明の効果】本発明のトレーラヒッチ取付け構造によ
れば、トレーラヒッチ非設定車ではリヤサイドメンバの
後端部の強度、剛性を必要以上に強化せずにすみ、トレ
ーラヒッチ非設定車の後面衝突時における衝突荷重の吸
収作用に支障を生じない。また、リヤサイドメンバの側
面まわりに設置された他の部材と干渉することなくトレ
ーラヒッチを取付けることができる。更に、牽引時の前
後および上下方向の牽引荷重に対するリヤサイドメンバ
の応力集中が緩和できるうえ、牽引荷重に対する取付け
強度を強化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレーラヒッチ取付け構造を示すもの
で、図1(A)は取付け構造の要部を示す分解斜視図、
図1(B)は図1(A)のIB−IB線に沿う断面図で
ある。
【図2】本発明の他のトレーラヒッチ取付け構造の車体
のリヤサイドメンバ後端末の分解斜視図である。
【図3】本発明の他のトレーラヒッチ取付け構造の要部
を示す分解斜視図である。
【図4】従来のトレーラヒッチ取付け構造の分解斜視図
である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 トレーラヒッチ 10 フック部 13 フレーム部 15 アーム部 17 アーム側面 18 ボルト貫通穴 19 ボルト貫通穴 2,2A リヤサイドメンバ 2a 中間部 2b 後端部 20 下面 3,3A ヒッチリインフォースメント 30 上面部 31 側面部 32 ボルト貫通穴 33 ボルト貫通穴 34 ボルト貫通穴 37 ステー部 4 サイドメンバリインフォースメント 40 下面 41 締結片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の後部下縁に沿って車幅方向に延
    び、中央にフック部を設けた棒状のフレーム部材と、該
    フレーム部材の左右両端から前方へ延びるアーム部とか
    らなるトレーラヒッチを、その上記両アーム部を車体の
    左右のリヤサイドメンバの後部に締結するトレーラヒッ
    チ取付け構造において、 上面部と該上面部の側縁からほぼ垂直に屈曲して下方へ
    延びる側面部とを備えた断面ほぼ逆L字形で上記リヤサ
    イドメンバに沿って長手方向に延びるヒッチリインフォ
    ースメントを設けて、その上面部を上記リヤサイドメン
    バの後部下面に重ね合わせて締結するとともに、上記ト
    レーラヒッチのアーム部を上記ヒッチリインフォースメ
    ントの側面部に車幅方向に重ね合わせて締結したことを
    特徴とするトレーラヒッチ取付け構造。
  2. 【請求項2】 上記ヒッチリインフォースメントの上面
    部は、その前端と中間部および後端を上記リヤサイドメ
    ンバの後部下面に締結し、上記トレーラヒッチのアーム
    部は、その前端および中間部をそれぞれ、上記ヒッチリ
    インフォースメントの側面部に、該側面部の前端と中間
    部の間、および中間部と後端の間の位置で締結せしめた
    請求項1に記載のトレーラヒッチ取付け構造。
  3. 【請求項3】 上記左右のリヤサイドメンバは、中間部
    から後端部にかけて、後方斜め外方へ延び屈曲して後方
    へ延びるく字形に形成して左右の後端部間の間隔を広く
    し、左右の後端部間にはフロアパネルを下方へ膨出せし
    めた容器状のラゲッジスペースを設け、両リヤサイドメ
    ンバの後端部の車内側側面と上記ラゲッジスペースの側
    面とが近接対向する構造をなし、 上記ヒッチリインフォースメントは、リヤサイドメンバ
    の中間部から後端部に沿うほぼく字形に形成し、 上記ヒッチリインフォースメントの上面部を上記リヤサ
    イドメンバの中間部から後端部の下面に重ね合わせて締
    結するとともに、上記トレーラヒッチのアーム部を上記
    ヒッチリインフォースメントの側面部に重ね合わせて締
    結した請求項1および請求項2のいずれかに記載のトレ
    ーラヒッチ取付け構造。
  4. 【請求項4】 上記左右のリヤサイドメンバの後端末に
    は、リヤサイドメンバとほぼ同一断面形状で、リヤサイ
    ドメンバを後方へ延長する厚肉のサイドメンバリインフ
    ォースメントを連結し、かつ、該サイドメンバリインフ
    ォースメントには下方へほぼ垂直に突出する締結片を形
    成し、一方、上記ヒッチリインフォースメントの後端に
    は上記締結片に対応して下方へ突出するステー部を設
    け、 上記ヒッチリインフォースメントの上面部後端を上記サ
    イドメンバリインフォースメントの下面に重ね合わせて
    締結するとともに、上記ヒッチリインフォースメントの
    ステー部を上記サイドメンバリインフォースメントの締
    結片に車幅方向に重ね合わせて締結した請求項1または
    請求項2のいずれかに記載のトレーラヒッチ取付け構
    造。
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