JPH08175425A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
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- JPH08175425A JPH08175425A JP33641094A JP33641094A JPH08175425A JP H08175425 A JPH08175425 A JP H08175425A JP 33641094 A JP33641094 A JP 33641094A JP 33641094 A JP33641094 A JP 33641094A JP H08175425 A JPH08175425 A JP H08175425A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- section
- cross member
- pillar
- seat bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別な専用部品の追加なしに車体剛性の向上
をはかると共に、集成工程では同一種類の車体を構成
し、フロアクロスメンバの有無を艤装工程で作り別けで
きるようにして、コストの低減,生産設備費の節約をは
かる。 【構成】 センタピラー1のピラーインナ12下端部
に、車室内側に滑らかなスロープをなして突出しサイド
シルインナ22とフロアパネル3とに溶接固着されてそ
れらのコーナ部に跨がるほぼハット型断面のガセット部
13を一体に延長形成し、ほぼハット型断面をなしフロ
ントシートの後部を取付けるためのシート取付部41を
有するシートブラケット4を、センタトンネル部31か
らその両側の裾部付近にかけて溶接固着し、ほぼコ字状
断面をなすフロアクロスメンバ5の両側端部をガセット
部13とシートブラケット4とにそれぞれ重ね合わせボ
ルト6の締付けにて固定するようにした。
をはかると共に、集成工程では同一種類の車体を構成
し、フロアクロスメンバの有無を艤装工程で作り別けで
きるようにして、コストの低減,生産設備費の節約をは
かる。 【構成】 センタピラー1のピラーインナ12下端部
に、車室内側に滑らかなスロープをなして突出しサイド
シルインナ22とフロアパネル3とに溶接固着されてそ
れらのコーナ部に跨がるほぼハット型断面のガセット部
13を一体に延長形成し、ほぼハット型断面をなしフロ
ントシートの後部を取付けるためのシート取付部41を
有するシートブラケット4を、センタトンネル部31か
らその両側の裾部付近にかけて溶接固着し、ほぼコ字状
断面をなすフロアクロスメンバ5の両側端部をガセット
部13とシートブラケット4とにそれぞれ重ね合わせボ
ルト6の締付けにて固定するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体構造に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のセンタピラーは、ピラーインナ
とピラーアウタとにより閉断面に構成され、その上端は
閉断面をなすルーフサイドレールに結合され、下端は閉
断面のサイドシルの上部に結合されているのが普通であ
る。又、フロアはその左右両側部をサイドシルのインナ
側の面に固着され、該フロア上に固着したフロアクロス
メンバの左右両側端部がサイドシルのセンタピラー下端
固着部位のインナ側の面に突き合わせ固着された構造と
なっているのが一般的である。
とピラーアウタとにより閉断面に構成され、その上端は
閉断面をなすルーフサイドレールに結合され、下端は閉
断面のサイドシルの上部に結合されているのが普通であ
る。又、フロアはその左右両側部をサイドシルのインナ
側の面に固着され、該フロア上に固着したフロアクロス
メンバの左右両側端部がサイドシルのセンタピラー下端
固着部位のインナ側の面に突き合わせ固着された構造と
なっているのが一般的である。
【0003】上記のように、センタピラーの下端をサイ
ドシルの上部に固着し、フロアクロスメンバの側端部を
サイドシルのインナ側の面に突き合わせ固着した一般的
な従来構造では、センタピラーのピラーインナは強度向
上のために厚板を使用したとしても形状的には平板に近
く、車体剛性への寄与はほとんど期待できず、又側面衝
突に対する寄与もほとんど期待できない。そこで、フロ
アクロスメンバの側端部付近とセンタピラーの下端部付
近とをガセットにて直結し、これにより車体剛性の向上
をはかると共に、側面衝突時の衝突荷重を剛性の高いフ
ロアクロスメンバに効果的に伝達,分散させるようにし
たものが従来より開発され、実開昭61−7473号公
報にて公開されている。
ドシルの上部に固着し、フロアクロスメンバの側端部を
サイドシルのインナ側の面に突き合わせ固着した一般的
な従来構造では、センタピラーのピラーインナは強度向
上のために厚板を使用したとしても形状的には平板に近
く、車体剛性への寄与はほとんど期待できず、又側面衝
突に対する寄与もほとんど期待できない。そこで、フロ
アクロスメンバの側端部付近とセンタピラーの下端部付
近とをガセットにて直結し、これにより車体剛性の向上
をはかると共に、側面衝突時の衝突荷重を剛性の高いフ
ロアクロスメンバに効果的に伝達,分散させるようにし
たものが従来より開発され、実開昭61−7473号公
報にて公開されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、フロア
上に溶接にて固着されたフロアクロスメンバとセンタピ
ラーのピラーインナとを独立した専用部品であるガセッ
トにて直結することにより、車体剛性の向上をはかる従
来構成は、部品点数が多くなり集成作業が面倒になると
いう課題を有している。
上に溶接にて固着されたフロアクロスメンバとセンタピ
ラーのピラーインナとを独立した専用部品であるガセッ
トにて直結することにより、車体剛性の向上をはかる従
来構成は、部品点数が多くなり集成作業が面倒になると
いう課題を有している。
【0005】又、仕向地によって車体の仕様が異なり、
フロアクロスメンバが不要である場合があるが、車体の
集成工程で仕向地別にフロアクロスメンバの有無別けを
行なうことは非常に困難であり、単一の集成ラインです
べての車体にフロアクロスメンバを設けるようにする
と、フロアクロスメンバが不要なものにまでフロアクロ
スメンバが加わることになるので、コストの増大及び重
量の増加をまねくことになる。フロアクロスメンバ有り
とフロアクロスメンバ無しとの2系統の集成ラインを設
ければ上記のような問題はなくなるが、それには莫大な
生産設備費がかかるという課題が生じる。
フロアクロスメンバが不要である場合があるが、車体の
集成工程で仕向地別にフロアクロスメンバの有無別けを
行なうことは非常に困難であり、単一の集成ラインです
べての車体にフロアクロスメンバを設けるようにする
と、フロアクロスメンバが不要なものにまでフロアクロ
スメンバが加わることになるので、コストの増大及び重
量の増加をまねくことになる。フロアクロスメンバ有り
とフロアクロスメンバ無しとの2系統の集成ラインを設
ければ上記のような問題はなくなるが、それには莫大な
生産設備費がかかるという課題が生じる。
【0006】本発明は上記のような従来の課題に対処す
ることを目的とするものである。
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、センタピラー
のピラーインナの下端部に、車室内側に滑らかなスロー
プをなして突出しサイドシルインナとフロアパネルとの
コーナ部に跨がるほぼハット型断面のガセット部を一体
に延長形成し、該ガセット部をサイドシルインナとフロ
アパネルとに溶接固着し、左右のセンタピラーの間にお
いて、フロアパネル中央部に形成したセンタトンネル部
からその両側の裾部付近にかけて、シート取付部を有す
るほぼハット型断面のシートブラケットを、フロアパネ
ルの上面に溶接固着して車幅方向の閉断面部を構成し、
フロアクロスメンバが必要である場合は、フロアクロス
メンバの両端部を上記ガセット部とシートブラケットと
にボルト,ナットの締付けにて固定して該ガセット部と
シートブラケットとを連結するよう構成したことを特徴
とするものである。
のピラーインナの下端部に、車室内側に滑らかなスロー
プをなして突出しサイドシルインナとフロアパネルとの
コーナ部に跨がるほぼハット型断面のガセット部を一体
に延長形成し、該ガセット部をサイドシルインナとフロ
アパネルとに溶接固着し、左右のセンタピラーの間にお
いて、フロアパネル中央部に形成したセンタトンネル部
からその両側の裾部付近にかけて、シート取付部を有す
るほぼハット型断面のシートブラケットを、フロアパネ
ルの上面に溶接固着して車幅方向の閉断面部を構成し、
フロアクロスメンバが必要である場合は、フロアクロス
メンバの両端部を上記ガセット部とシートブラケットと
にボルト,ナットの締付けにて固定して該ガセット部と
シートブラケットとを連結するよう構成したことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】上記のように、センタピラーのピラーインナ下
端部に、ガセット部を一体に延長形成して該ガセット部
がサイドシルインナとフロアパネルとのコーナ部を跨い
だ状態で溶接固着される構成とし、且つセンタトンネル
部からその左右の裾部付近にかけてシートブラケットの
溶接固着にて車幅方向閉断面部を形成したことにより、
特別な専用部品の追加なしに、比較的剛性の低いサイド
シルとフロアパネルとのコーナ部及びセンタトンネル部
周辺部が補剛され、車体剛性の向上をはかることができ
ると共に、ガセット部が側面衝突時のセンタピラー下方
部分及びサイドシルの内側への倒れを防止し、センタピ
ラー部へ入力した衝突荷重に抗して車体変形の軽減をは
かることができる。更に、フロアクロスメンバを必要と
する車体も必要としない車体も同じ集成ラインで同一種
類の車体として構成し、フロアクロスメンバの有無は艤
装ラインで作り別けすることができるので、無用なコス
トアップや重量増加をまねくことなく、又余分な生産設
備費をかけることもなく、仕向地毎の車体作り別けが非
常に容易となる。
端部に、ガセット部を一体に延長形成して該ガセット部
がサイドシルインナとフロアパネルとのコーナ部を跨い
だ状態で溶接固着される構成とし、且つセンタトンネル
部からその左右の裾部付近にかけてシートブラケットの
溶接固着にて車幅方向閉断面部を形成したことにより、
特別な専用部品の追加なしに、比較的剛性の低いサイド
シルとフロアパネルとのコーナ部及びセンタトンネル部
周辺部が補剛され、車体剛性の向上をはかることができ
ると共に、ガセット部が側面衝突時のセンタピラー下方
部分及びサイドシルの内側への倒れを防止し、センタピ
ラー部へ入力した衝突荷重に抗して車体変形の軽減をは
かることができる。更に、フロアクロスメンバを必要と
する車体も必要としない車体も同じ集成ラインで同一種
類の車体として構成し、フロアクロスメンバの有無は艤
装ラインで作り別けすることができるので、無用なコス
トアップや重量増加をまねくことなく、又余分な生産設
備費をかけることもなく、仕向地毎の車体作り別けが非
常に容易となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例を示すもの
で、1はピラーアウタ11とピラーインナ12とから閉
断面に構成されたセンタピラー、2はサイドシルアウタ
21とサイドシルインナ22とから閉断面に構成された
サイドシル、3は中央部にセンタトンネル部31を前後
方向に向けて形成したフロアパネルである。
で、1はピラーアウタ11とピラーインナ12とから閉
断面に構成されたセンタピラー、2はサイドシルアウタ
21とサイドシルインナ22とから閉断面に構成された
サイドシル、3は中央部にセンタトンネル部31を前後
方向に向けて形成したフロアパネルである。
【0011】センタピラー1のピラーインナ12の下端
部には、車室内方向へ滑らかなスロープをなして突出し
サイドシルインナ22とフロアパネル3とのコーナ部に
跨がるほぼハット型断面のガセット部13が一体に延長
形成され、該ガセット部13の縦面フランジ13cと横
面フランジ13dがサイドシルインナ22のインナ側の
面とフロアパネル3の上面に接合され溶接にて固着され
ることにより、ピラーインナ12とサイドシルインナ2
2とフロアパネル3とが頂面13aと前後の立て壁面1
3bと縦面フランジ13c,横面フランジ13dとから
なるほぼハット型断面のガセット部13にて強固に結合
された構造となっており、これによってサイドシル2と
フロアパネル3とのコーナ部周辺の車体剛性の向上をは
かると共に、側面衝突時センタピラー下方部分及びサイ
ドシルの車室内側への倒れを防止し、センタピラーへ入
力した衝突荷重に抗して車体変形の軽減をはかることが
できる。
部には、車室内方向へ滑らかなスロープをなして突出し
サイドシルインナ22とフロアパネル3とのコーナ部に
跨がるほぼハット型断面のガセット部13が一体に延長
形成され、該ガセット部13の縦面フランジ13cと横
面フランジ13dがサイドシルインナ22のインナ側の
面とフロアパネル3の上面に接合され溶接にて固着され
ることにより、ピラーインナ12とサイドシルインナ2
2とフロアパネル3とが頂面13aと前後の立て壁面1
3bと縦面フランジ13c,横面フランジ13dとから
なるほぼハット型断面のガセット部13にて強固に結合
された構造となっており、これによってサイドシル2と
フロアパネル3とのコーナ部周辺の車体剛性の向上をは
かると共に、側面衝突時センタピラー下方部分及びサイ
ドシルの車室内側への倒れを防止し、センタピラーへ入
力した衝突荷重に抗して車体変形の軽減をはかることが
できる。
【0012】尚、サイドシルインナ22とフロアパネル
3とのコーナ部付近において、ガセット部13の前後の
立て壁面13bの下縁部には切欠部13eが形成され、
該切欠部13eにて上記コーナ部付近に沿ってフロアパ
ネル3上に前後に配設される各種ハーネス類を通す隙間
が形成されるようになっている。
3とのコーナ部付近において、ガセット部13の前後の
立て壁面13bの下縁部には切欠部13eが形成され、
該切欠部13eにて上記コーナ部付近に沿ってフロアパ
ネル3上に前後に配設される各種ハーネス類を通す隙間
が形成されるようになっている。
【0013】4はシートブラケットであり、該シートブ
ラケット4は頂面4aと前後の立て壁面4bとフランジ
面4cとからなるほぼハット型断面をなしフロントシー
トの後部を取付けるためのシート取付部41を有してお
り、フランジ面4cをセンタトンネル部31及びその左
右の裾部付近上に接合し溶接固着することにより、左右
のセンタピラー1,1間においてセンタトンネル部31
からその裾部付近にかけて車幅方向の閉断面部が形成さ
れ、フロントシート取付部の必要強度を確保すると共
に、センタトンネル部31及びその裾部付近のフロアパ
ネルの剛性向上をはかっている。
ラケット4は頂面4aと前後の立て壁面4bとフランジ
面4cとからなるほぼハット型断面をなしフロントシー
トの後部を取付けるためのシート取付部41を有してお
り、フランジ面4cをセンタトンネル部31及びその左
右の裾部付近上に接合し溶接固着することにより、左右
のセンタピラー1,1間においてセンタトンネル部31
からその裾部付近にかけて車幅方向の閉断面部が形成さ
れ、フロントシート取付部の必要強度を確保すると共
に、センタトンネル部31及びその裾部付近のフロアパ
ネルの剛性向上をはかっている。
【0014】5は上面5aと前後の縦面5b,5bとか
らなるほぼコ字状断面のフロアクロスメンバであり、該
フロアクロスメンバ5はその両端部分を上記ガセット部
13の内側端部付近とシートブラケット4の側端部付近
とに重ね合わせ、ガセット部13の前後の立て壁面13
bと前後の縦面5bとの重なり部及びシートブラケット
4の前後の立て壁面4bと前後の縦面5bとの重なり部
をそれぞれボルト6にて締付固定することにより、左右
のセンタピラー及び左右のサイドシルが左右のフロアク
ロスメンバ5とシートブラケット4とで連結され、一方
のセンタピラー部に入力した側面衝突荷重がフロアクロ
スメンバ5とシートブラケット4とを介して他方のセン
タピラー部に伝達され、荷重に対する抗力が更に増大
し、車体変形を極小にとどめることができ、衝突エネル
ギの効果的な分散,吸収をはかることができる。尚、ガ
セット部13の前後の立て壁面13b,13b及びシー
トブラケット4の左右両側部分の前後の立て壁面4b,
4bには、フロアクロスメンバ取付用ボルト6の挿入穴
と該ボルト6をねじ込み締付けるためのウエルディング
ナットとが予めそれぞれ設けられているものとする。
らなるほぼコ字状断面のフロアクロスメンバであり、該
フロアクロスメンバ5はその両端部分を上記ガセット部
13の内側端部付近とシートブラケット4の側端部付近
とに重ね合わせ、ガセット部13の前後の立て壁面13
bと前後の縦面5bとの重なり部及びシートブラケット
4の前後の立て壁面4bと前後の縦面5bとの重なり部
をそれぞれボルト6にて締付固定することにより、左右
のセンタピラー及び左右のサイドシルが左右のフロアク
ロスメンバ5とシートブラケット4とで連結され、一方
のセンタピラー部に入力した側面衝突荷重がフロアクロ
スメンバ5とシートブラケット4とを介して他方のセン
タピラー部に伝達され、荷重に対する抗力が更に増大
し、車体変形を極小にとどめることができ、衝突エネル
ギの効果的な分散,吸収をはかることができる。尚、ガ
セット部13の前後の立て壁面13b,13b及びシー
トブラケット4の左右両側部分の前後の立て壁面4b,
4bには、フロアクロスメンバ取付用ボルト6の挿入穴
と該ボルト6をねじ込み締付けるためのウエルディング
ナットとが予めそれぞれ設けられているものとする。
【0015】図2は、本発明の第2の実施例を示すもの
で、この例ではフロアクロスメンバを前後一対のパイプ
材にて構成した点が図1の第1実施例と異なるだけで、
該前後一対のパイプ材よりなるフロアクロスメンバ5′
以外の構成は図1の第1実施例と同じであり、図2にお
いて図1と同一の符号は図1と同一の部分を表してい
る。
で、この例ではフロアクロスメンバを前後一対のパイプ
材にて構成した点が図1の第1実施例と異なるだけで、
該前後一対のパイプ材よりなるフロアクロスメンバ5′
以外の構成は図1の第1実施例と同じであり、図2にお
いて図1と同一の符号は図1と同一の部分を表してい
る。
【0016】図2において、フロアクロスメンバ5′
は、パイプ材の両端部を潰して平面状の取付部5c′を
形成し、該取付部5c′にボルト挿入穴を設けた構造に
構成され、ガセット部13の前後の立て壁面13b,1
3bとシートブラケット4の前後の立て壁面4b,4b
とに前後一対のフロアクロスメンバ5′の両端の取付部
5c′,5c′を当て、ボルト6にてそれぞれ締付固定
することにより、左右のセンタピラー1,1及び左右の
サイドシル2,2が該前後一対の左右のフロアクロスメ
ンバ5′とシートブラケット4とで連結された構造とな
り、前記図1の第1実施例の場合と同様の作用,効果を
奏するものである。
は、パイプ材の両端部を潰して平面状の取付部5c′を
形成し、該取付部5c′にボルト挿入穴を設けた構造に
構成され、ガセット部13の前後の立て壁面13b,1
3bとシートブラケット4の前後の立て壁面4b,4b
とに前後一対のフロアクロスメンバ5′の両端の取付部
5c′,5c′を当て、ボルト6にてそれぞれ締付固定
することにより、左右のセンタピラー1,1及び左右の
サイドシル2,2が該前後一対の左右のフロアクロスメ
ンバ5′とシートブラケット4とで連結された構造とな
り、前記図1の第1実施例の場合と同様の作用,効果を
奏するものである。
【0017】上記のように、フロアクロスメンバ5又は
5′をピラーインナ12のガセット部13とシートブラ
ケット4にボルト6の締付けで取付ける構成を採ってい
るので、該フロアクロスメンバ5の取付けは艤装工程に
て行なわれることになり、仕向地別のフロアクロスメン
バ5の有無別けを容易に行なうことができ、不要なコス
トアップ及び重量増大等の防止,生産設備費の低減をは
かることができる。
5′をピラーインナ12のガセット部13とシートブラ
ケット4にボルト6の締付けで取付ける構成を採ってい
るので、該フロアクロスメンバ5の取付けは艤装工程に
て行なわれることになり、仕向地別のフロアクロスメン
バ5の有無別けを容易に行なうことができ、不要なコス
トアップ及び重量増大等の防止,生産設備費の低減をは
かることができる。
【0018】図1,2において、1aはセンタピラーの
ピラーインナ12に形成したシートベルト用リトラクタ
の取付用の穴であり、1bはガセット13の頂面13a
部に凹設したリトラクタの取付座部である。
ピラーインナ12に形成したシートベルト用リトラクタ
の取付用の穴であり、1bはガセット13の頂面13a
部に凹設したリトラクタの取付座部である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、センタピ
ラーのピラーインナの下端部に車室内側に滑らかなスロ
ープをなして突出しサイドシルとフロアパネルとのコー
ナ部を跨ぐように溶接固着されるほぼハット型断面のガ
セット部を一体に延長構成し、フロアパネルのセンタト
ンネル部上からその左右の裾部付近にかけてほぼハット
型断面のシートブラケットを溶接にて固着して車幅方向
の閉断面部を形成し、上記ピラーインナ下端部に形成し
たガセット部とセンタトンネル部付近のシートブラケッ
トとを連結するフロアクロスメンバを、艤装工程にて該
ガセット部とシートブラケットとにボルト締めにて取付
けるようにしたことにより、フロアクロスメンバを必要
とする車体と必要としない車体とを同一の集成工程で同
一種類の車体として構成し、フロアクロスメンバの有無
を艤装工程で作り別けることが可能となり、不要なコス
トアップ,重量増大等をなくし、生産設備費の低減をは
かることができると共に、フロアクロスメンバを設けな
い車体でも、特別な専用部品の追加なしに、車体剛性の
向上,センタピラー部に入力した側面衝突荷重に対する
抗力の向上及びそれに伴う側面衝突時の車体変形の軽減
をはかることができるもので、実用上多大の効果をもた
らし得るものである。
ラーのピラーインナの下端部に車室内側に滑らかなスロ
ープをなして突出しサイドシルとフロアパネルとのコー
ナ部を跨ぐように溶接固着されるほぼハット型断面のガ
セット部を一体に延長構成し、フロアパネルのセンタト
ンネル部上からその左右の裾部付近にかけてほぼハット
型断面のシートブラケットを溶接にて固着して車幅方向
の閉断面部を形成し、上記ピラーインナ下端部に形成し
たガセット部とセンタトンネル部付近のシートブラケッ
トとを連結するフロアクロスメンバを、艤装工程にて該
ガセット部とシートブラケットとにボルト締めにて取付
けるようにしたことにより、フロアクロスメンバを必要
とする車体と必要としない車体とを同一の集成工程で同
一種類の車体として構成し、フロアクロスメンバの有無
を艤装工程で作り別けることが可能となり、不要なコス
トアップ,重量増大等をなくし、生産設備費の低減をは
かることができると共に、フロアクロスメンバを設けな
い車体でも、特別な専用部品の追加なしに、車体剛性の
向上,センタピラー部に入力した側面衝突荷重に対する
抗力の向上及びそれに伴う側面衝突時の車体変形の軽減
をはかることができるもので、実用上多大の効果をもた
らし得るものである。
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、(A)は
センタピラー部からセンタトンネル部付近にかけて車室
内側から見た斜視図、(B)は(A)のB−B断面図で
ある。
センタピラー部からセンタトンネル部付近にかけて車室
内側から見た斜視図、(B)は(A)のB−B断面図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例を示すもので、センタピ
ラー部からセンタトンネル部付近にかけて車室内側から
見た斜視図である。
ラー部からセンタトンネル部付近にかけて車室内側から
見た斜視図である。
1 センタピラー 2 サイドシル 3 フロアパネル 4 シートブラケット 5 フロアクロスメンバ 5′ フロアクロスメンバ 6 ボルト 11 ピラーアウタ 12 ピラーインナ 13 ガセット部 21 サイドシルアウタ 22 サイドシルインナ 31 センタトンネル部 41 シート取付部
Claims (3)
- 【請求項1】 ピラーアウタとピラーインナとから閉断
面に構成されるセンタピラーの上記ピラーインナの下端
部に、車室内側へ滑らかなスロープをなして突出しサイ
ドシルインナとフロアパネルとのコーナ部に跨がるほぼ
ハット型断面のガセット部を一体に延長形成し、該ガセ
ット部をサイドシルインナとフロアパネルとに溶接固着
し、左右のセンタピラーの間において、フロアパネルの
中央部に形成したセンタトンネル部からその左右の裾部
付近にかけて、シート取付部を有するほぼハット型断面
のシートブラケットをフロアパネル上に溶接固着して車
幅方向の閉断面部を構成したことを特徴とする自動車の
車体構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車の車体構造にお
いて、ほぼコ字状断面をなすフロアクロスメンバの両端
部を、ガセット部とシートブラケットとにボルト,ナッ
トの締付けにて固定して、ガセット部とシートブラケッ
トとをフロアクロスメンバで連結したことを特徴とする
自動車の車体構造。 - 【請求項3】 請求項2に記載のほぼコ字状断面のフロ
アクロスメンバの代りに、両端部に平面状の取付部を形
成したパイプ材を用い、該パイプ材よりなるフロアクロ
スメンバの両端の取付部を、ガセット部とシートブラケ
ットとにボルト,ナットの締付けにて固定して、ガセッ
ト部とシートブラケットとを連結したことを特徴とする
自動車の車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33641094A JPH08175425A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 自動車の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33641094A JPH08175425A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 自動車の車体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08175425A true JPH08175425A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18298847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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- 1994-12-22 JP JP33641094A patent/JPH08175425A/ja active Pending
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