JP6958399B2 - 車両骨格構造 - Google Patents

車両骨格構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6958399B2
JP6958399B2 JP2018018698A JP2018018698A JP6958399B2 JP 6958399 B2 JP6958399 B2 JP 6958399B2 JP 2018018698 A JP2018018698 A JP 2018018698A JP 2018018698 A JP2018018698 A JP 2018018698A JP 6958399 B2 JP6958399 B2 JP 6958399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
flange
main body
rocker
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018018698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019135134A (ja
Inventor
裕介 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018018698A priority Critical patent/JP6958399B2/ja
Priority to CN201910084494.9A priority patent/CN110116760B/zh
Priority to DE102019201267.1A priority patent/DE102019201267A1/de
Priority to US16/264,683 priority patent/US10946899B2/en
Publication of JP2019135134A publication Critical patent/JP2019135134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6958399B2 publication Critical patent/JP6958399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/02Side panels
    • B62D25/025Side sills thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • B62D25/2009Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits
    • B62D25/2036Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits the subunits being side panels, sills or pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D27/00Connections between superstructure or understructure sub-units
    • B62D27/02Connections between superstructure or understructure sub-units rigid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D27/00Connections between superstructure or understructure sub-units
    • B62D27/02Connections between superstructure or understructure sub-units rigid
    • B62D27/026Connections by glue bonding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D27/00Connections between superstructure or understructure sub-units
    • B62D27/06Connections between superstructure or understructure sub-units readily releasable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars

Description

本発明は、車両骨格構造に関する。
特許文献1には、サイドシル(ロッカ)を構成するサイドシルインナ(ロッカインナパネル)の内側にバルクヘッド(補強部材)が溶接された構造が開示されている。そして、ナローオフセット衝突時にバルクヘッドがサイドシルインナを車室側から支えることで、サイドシルインナの断面崩れを抑制している。
特開2012−218538号公報
ところで、昨今、ロッカなどの車両骨格部材を引張強度の高い高張力鋼(ハイテン)や超高張力鋼(超ハイテン)などを用いて形成した車両が知られている。このような車両では、強度を維持しつつ剛板を薄くすることができ、軽量化を図ることができる。一方で、剛板の薄肉化によって断面崩れが生じやすくなり、NV(Noise and Vibration)性能を確保する観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、軽量化を図りつつ、NV性能を確保することができる車両骨格構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る車両骨格構造は、車両幅方向端部を車両前後方向に延在され、車両幅方向内側のインナパネルと車両幅方向外側のアウタパネルとで閉断面を構成する骨格本体部と、前記骨格本体部の前記閉断面内に配置され、車両前後方向に対して傾斜して前記インナパネルと前記アウタパネルとに架け渡された本体部と、前記本体部の外周縁から延出されて前記インナパネル及び前記アウタパネルと接合されたフランジ部とを備えた補強部材と、を有し、前記骨格本体部は、車両下部を車両前後方向に延在されたロッカであって、前記補強部材の前記本体部は、平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両幅方向外側又は車両幅内側へ傾斜して配置され、かつ、車両幅方向から見た断面が車両上下方向に沿って延在されており、前記フランジ部は、前記本体部の車両幅方向内側の縁から車両前方側へ延出された内フランジと、前記本体部の車両幅方向外側の縁から車両前方側へ延出された外フランジとを含んで構成されており、前記内フランジ及び前記外フランジの一方が前記本体部と鈍角をなしており、前記内フランジ及び前記外フランジの他方が前記本体部と鋭角をなしている。
請求項1に記載の本発明に係る車両骨格構造では、車両幅方向端部を車両前後方向に骨格本体部が延在されており、この骨格本体部は、車両幅方向内側のインナパネルと車両幅方向外側のアウタパネルとで閉断面を構成している。また、骨格本体部の閉断面内には補強部材が配置されており、この補強部材は、インナパネルとアウタパネルとに架け渡された本体部と、本体部の外周縁から延出されてインナパネル及びアウタパネルと接合されたフランジ部とを備えている。このように、補強部材によって骨格本体部の剛性を高めることができ、エンジンのこもり音やロードノイズなどによる骨格本体部の断面崩れを抑制することができる。
また、補強部材の本体部は、車両前後方向に対して傾斜している。すなわち、本体部は、骨格本体部の延在方向に対して斜めに配置されている。これにより、補強部材を骨格本体部の延在方向と直交する方向に配置した構成と比較して、骨格本体部の断面崩れを広範囲に抑制することができる。この結果、補強部材の数を減らすことができ、車両の重量が増加するのを抑制することができる。
さらに、ロッカの閉断面内に補強部材を配置することにより、ロッカの断面崩れを効果的に抑制することができる。
さらにまた、補強部材の本体部は、平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両幅方向外側又は車両幅内側へ傾斜して配置されている。また、本体部は、車両幅方向から見た断面が車両上下方向に沿って延在されている。これにより、ロッカの上下方向の断面崩れを効果的に抑制することができる。
請求項に記載の本発明に係る車両骨格構造は、請求項において、前記ロッカの前記インナパネルには、車両下方側からフロアパネルの車両幅方向一端部が接合されている。
請求項に記載の本発明に係る車両骨格構造では、ロッカのインナパネルにフロアパネルの車両幅方向一端部が接合されている。ここで、フロアパネルは、車両下方側からインナパネルに接合されているため、特にロッカから車両上下方向の振動がフロアパネルに入力されやすくなる
請求項に記載の本発明に係る車両骨格構造は、請求項1又は2において、前記内フランジ及び前記外フランジの一方が前記骨格本体部と溶接により接合されており、前記内フランジ及び前記外フランジの他方が前記骨格本体部と接着剤又は締結部材によって機械的に接合されている。
請求項に記載の本発明に係る車両骨格構造では、本体部と鈍角をなしている側のフランジ部が骨格本体部と溶接によって接合されており、本体部と鋭角をなしている側のフランジ部が骨格本体部と接着剤又は締結部材によって機械的に接合されている。これにより、例えば、内フランジが本体部と鈍角をなして、外フランジが本体部と鋭角をなしている場合、先ず内フランジが溶接で骨格本体部のインナパネルに接合される。この際、内フランジが本体部と鈍角をなしていることで、作業スペースを広く確保することができ、溶接がし易くなる。一方、外フランジを骨格本体部のアウタパネルに接合する際には、作業スペースを必要としない接着剤や締結部材などを用いた機械的な方法で接合することができる。
請求項に記載の本発明に係る車両骨格構造は、請求項1〜の何れか1項において、前記補強部材は、フロントピラーとセンタピラーとの間、及び前記センタピラーとリヤピラーとの間の少なくとも一方に配置されている。
請求項に記載の本発明に係る車両骨格構造では、特に振動が大きくなりやすいピラー間の剛性を向上させることができる。
請求項5に記載の本発明に係る車両骨格構造は、請求項1〜4の何れか1項において、前記フランジ部は、前記本体部の上縁から延出された上フランジと、前記本体部の車両幅方向内側の縁から延出された内フランジと、前記本体部の下縁から延出された下フランジと、前記本体部の車両幅方向外側の縁から延出された外フランジと、を含んで構成されており、前記上フランジ、前記下フランジ、前記内フランジ及び前記外フランジは連続して枠状に形成され、かつ、前記上フランジと前記内フランジとの間、前記内フランジと前記下フランジとの間、前記下フランジと前記外フランジとの間、及び、前記外フランジと前記上フランジとの間にはそれぞれ稜線が設けられている。
以上説明したように、請求項1に係る車両骨格構造によれば、軽量化を図りつつ、NV性能を確保することができる、という優れた効果を奏する。
特に、車両下部側からの振動が原因となるNV性能の低下を抑制することができる、という優れた効果を奏する。
請求項に係る車両骨格構造によれば、フロアパネルが車両下方側からロッカに接合された構成において、フロアパネルの振動を効果的に抑制することができる、という優れた効果を奏する。
請求項に係る車両骨格構造によれば、内フランジ及び外フランジの両方を溶接で接合する場合と比較して、補強部材を骨格本体部に接合する際の作業効率を向上させることができる、という優れた効果を奏する。
請求項に係る車両骨格構造によれば、ピラー間の振動を抑制することができる、という優れた効果を奏する。
第1実施形態に係る車両骨格構造が搭載された車両の要部を示す側面図である。 第1実施形態に係るロッカ及びバルクヘッドを前斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態に係るロッカを前方側から見た断面図である。 図3の4−4線で切断した状態を示す断面図である。 図3の5−5線で切断した状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る車両骨格構造の変形例を示す、図4に対応する断面図である。 第2実施形態に係るロッカ及びバルクヘッドを前斜め上方から見た斜視図である。 第2実施形態に係るロッカを前方側から見た断面図である。 図8の9−9線で切断した状態を示す断面図である。 図8の10−10線で切断した状態を示す断面図である。 第3実施形態に係るルーフサイドレール及びバルクヘッドを前斜め上方から見た斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、第1実施形態に係る車両骨格構造について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印LHは車両左側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両骨格構造が適用された車両10は、フロントピラー12と、センタピラー14と、リヤピラー16とを含んで構成されている。なお、図1では、説明の便宜上、車両10の要部のみを図示しており、フロントサイドメンバなどの車両前部の構造やサイドドアなどの図示を省略している。
フロントピラー12は、車両の前方側を車両上下方向に延在された骨格部材であり、車両幅方向両側に一対設けられている。また、フロントピラー12よりも車両後方側にはセンタピラー14が設けられている。センタピラー14は、車両前後方向の中央部を車両上下方向に延在された骨格部材であり、車両幅方向両側に一対設けられている。さらに、センタピラー14よりも車両後方側にはリヤピラー16が設けられている。リヤピラー16は、車両の後方側を車両上下方向に延在された骨格部材であり、車両幅方向両側に一対設けられている。
車両上部には、車両前後方向にルーフサイドレール18が延在されている。ルーフサイドレール18は、フロントピラー12の上端部、センタピラー14の上端部、及びリヤピラー16の上端部にそれぞれ接続された骨格部材であり、車両幅方向両側に一対設けられている。
車両下部には、車両前後方向に骨格本体部としてのロッカ20が延在されている。ロッカ20は、フロントピラー12の下端部、センタピラー14の下端部、及びリヤピラー16の下端部にそれぞれ接続されており、車両幅方向両側に一対設けられている。このため、フロントピラー12とセンタピラー14とルーフサイドレール18とロッカ20とでフロント側開口部22が形成されており、このフロント側開口部22が図示しないフロントサイドドアによって閉塞される。また、センタピラー14とリヤピラー16とルーフサイドレール18とロッカ20とでリヤ側開口部24が形成されており、このリヤ側開口部24が図示しないリヤサイドドアによって閉塞される。
ここで、本実施形態では、ロッカ20におけるフロントピラー12とセンタピラー14との間の部分20A、及び、ロッカ20におけるセンタピラー14とリヤピラー16との間の部分20Bに補強部材としてのバルクヘッド30(図2参照)が設けられている。以下、図2〜5を参照してロッカ20及びバルクヘッド30の詳細な構成について説明する。なお、ロッカ20は左右対称の構造とされているため、以下の説明では車両左側のロッカ20についてのみ説明し、車両右側のロッカについての説明を省略する。また、以下の説明では、フロントピラー12とセンタピラー14との間の部分20Aについて図示して説明するが、ロッカ20におけるセンタピラー14とリヤピラー16との間の部分20Bについても同様の構成とされている。
図2及び図3に示されるように、ロッカ20は、車両幅方向内側(図中車両右側)に配置されたロッカインナパネル26と、車両幅方向外側(図中車両左側)に配置されたロッカアウタパネル28とを含んで閉断面を構成している。また、ロッカ20の閉断面内には、バルクヘッド30が配置されている。バルクヘッド30の詳細については後述する。
ロッカインナパネル26は、車両左側に開放された断面略ハット状に形成されており、このロッカインナパネル26の上端部には、車両上下方向にロッカインナ側上フランジ26Aが延在されている。また、ロッカインナ側上フランジ26Aの下端部から車両右側へロッカインナ側上壁部26Bが延出されており、このロッカインナ側上壁部26Bの車両右側端部から車両下方側へロッカインナ側縦壁部26Cが延出されている。さらに、ロッカインナ側縦壁部26Cの下端部から車両左側へロッカインナ側下壁部26Dが延出されており、このロッカインナ側下壁部26Dの車両左側端部から車両下方側へロッカインナ側下フランジ26Eが延出されている。
一方、ロッカアウタパネル28は、車両右側に開放された断面略ハット状に形成されており、このロッカアウタパネル28の上端部には、車両上下方向にロッカアウタ側上フランジ28Aが延在されている。そして、このロッカアウタ側上フランジ28Aとロッカインナパネル26のロッカインナ側上フランジ26Aとが重ね合わされた状態でスポット溶接などによって接合されている。
ロッカアウタ側上フランジ28Aの下端部から車両左側へロッカアウタ側上壁部28Bが延出されており、このロッカアウタ側上壁部28Bの車両左側端部から車両下方側へロッカアウタ側縦壁部28Cが延出されている。さらに、ロッカアウタ側縦壁部28Cの下端部から車両右側へロッカアウタ側下壁部28Dが延出されており、このロッカアウタ側下壁部28Dの車両右側端部から車両下方側へロッカアウタ側下フランジ28Eが延出されている。そして、このロッカアウタ側下フランジ28Eとロッカインナパネル26のロッカインナ側下フランジ26Eとが重ね合わされた状態でスポット溶接などによって接合されている。このようにして、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とで閉断面を構成している。
ここで、ロッカインナパネル26には、フロアパネル36が接合されている。フロアパネル36は、車両の床部を構成する板状部材であり、車両幅方向及び車両前後方向に延在されている。そして、フロアパネル36の車両左側端部36A(車両幅方向一端部)がロッカインナパネル26のロッカインナ側下壁部26Dに車両下方側から重ね合わされた状態でスポット溶接などによって接合されている。
ロッカ20の閉断面内に配置されたバルクヘッド30は、本体部32とフランジ部34とを備えている。本体部32は、車両前後方向に対して傾斜して配置されており、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とに架け渡されている。具体的には、図4に示されるように、本体部32は、平断面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両左側(車両幅方向外側)へ傾斜して配置されている。また、本体部32には、水抜き及び軽量化のための略楕円状の貫通孔32Aが形成されている。
図2に示されるように、本体部32の外周縁からフランジ部34が延出されており、このフランジ部34は、上フランジ34A、内フランジ34B、下フランジ34C及び外フランジ34Dを含んで構成されている。
上フランジ34Aは、本体部32の上縁から車両前方側へ延出されており、本体部32の上縁に沿って平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両左側へ傾斜されている。そして、上フランジ34Aにおける車両左側には、第1溶接部W1が設定されており、この第1溶接部W1で上フランジ34Aとロッカアウタパネル28のロッカアウタ側上壁部28Bとがスポット溶接などによって溶接されている。また、上フランジ34Aにおける車両右側には第2溶接部W2が設定されており、この第2溶接部W2で上フランジ34Aとロッカインナパネル26のロッカインナ側上壁部26Bとがスポット溶接などによって溶接されている。
上フランジ34Aの車両右側端部から車両下方側へ内フランジ34Bが延出されている。内フランジ34Bは、本体部32の右縁から車両前方側へ延出されており、車両上下方向に配置されている。また、内フランジ34Bにおける上側には、第3溶接部W3が設定されており、内フランジ34Bにおける下側には、第4溶接部W4が設定されている。そして、この第3溶接部W3及び第4溶接部W4の二カ所で内フランジ34Bとロッカインナパネル26のロッカインナ側縦壁部26Cとがスポット溶接などによって溶接されている。
内フランジ34Bの下端部から車両左側へ下フランジ34Cが延出されている。下フランジ34Cは、本体部32の下縁から車両前方側へ延出されており、本体部32の下縁に沿って平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両左側へ傾斜されている。すなわち、下フランジ34Cは、上フランジ34Aと略平行に配置されている。そして、下フランジ34Cにおける車両右側には、第5溶接部W5が設定されており、この第5溶接部W5で下フランジ34Cとロッカインナパネル26のロッカインナ側下壁部26Dとがスポット溶接などによって溶接されている。また、下フランジ34Cにおける車両左側には第6溶接部W6が設定されており、この第6溶接部W6で下フランジ34Cとロッカアウタパネル28ロッカアウタ側下壁部28Dとがスポット溶接などによって溶接されている。
下フランジ34Cの車両左側端部から車両上方側へ外フランジ34Dが延出されている。外フランジ34Dは、本体部32の左縁から車両前方側へ延出されており、車両上下方向に配置されている。また、外フランジ34Dにおける下側には、第7溶接部W7が設定されており、外フランジ34Dにおける上側には、第8溶接部W8が設定されている。そして、この第7溶接部W7及び第8溶接部W8の二カ所で外フランジ34Dとロッカアウタパネル28のロッカアウタ側縦壁部28Cとがスポット溶接などによって溶接されている。以上のように、上フランジ34A、下フランジ34C、内フランジ34B及び外フランジ34Dは、本体部32の外周縁から車両前方側へ延出されて略枠状に形成されている。このため、上フランジ34Aと内フランジ34Bとの間、内フランジ34Bと下フランジ34Cとの間、下フランジ34Cと外フランジ34Dとの間、及び、外フランジ34Dと上フランジ34Aとの間にはそれぞれ、稜線が設けられている。
図5に示されるように、バルクヘッド30の本体部32は、車両幅方向から見た断面が車両上下方向に沿って延在されている。すなわち、本体部32の延在方向は、ロッカ20の延在方向である車両前後方向に対して略直交する方向とされている。このため、本体部32の上端部は、ロッカアウタ側上壁部28Bに対して略垂直に突き当てられており、本体部32の下端部は、ロッカアウタ側下壁部28Dに対して略垂直に突き当てられている。なお、図示はしないが、本体部32は、ロッカインナ側上壁部26B及びロッカインナ側下壁部26Dに対しても同様に、略垂直に突き当てられている(図3参照)。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係る車両骨格構造では、図2に示されるように、ロッカ20の閉断面内にバルクヘッド30が配置されており、このバルクヘッド30の本体部32がロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とに架け渡されている。また、本体部32の外周縁から延出されたフランジ部34がロッカインナパネル26及びロッカアウタパネル28にそれぞれ接合されている。これにより、ロッカ20の剛性を高めることができ、断面崩れを抑制することができる。
また、本実施形態では、図4に示されるように、バルクヘッド30の本体部32が車両前後方向に対して傾斜して配置されている。すなわち、本体部32は、ロッカ20の延在方向に対して斜めに配置されている。これにより、バルクヘッド30をロッカ20の延在方向と直交する方向に配置した構成と比較して、ロッカ20の断面崩れを広範囲に抑制することができる。この結果、ロッカ20の閉断面内に配置するバルクヘッド30の数を減らすことができ、車両の重量が増加するのを抑制することができる。すなわち、軽量化を図りつつ、NV性能を確保することができる。
上記効果について、例えば、ロッカ20の閉断面内に、ロッカ20の延在方向と直交する方向(車両幅方向)に複数のバルクヘッドを配置することで、本実施形態と同様に広範囲の振動を抑制することができるが、バルクヘッドの数が増えるため、重量が増加する原因となる。一方、ロッカ20の延在方向と直交する方向(車両幅方向)に一つのバルクヘッドを配置し、このバルクヘッドの厚みを厚くすることで、本実施形態と同様に広範囲の振動を抑制することができるが、バルクヘッドの重量が増加することとなる。これに対して、本実施形態のように、バルクヘッド30の本体部32を車両前後方向に対して傾斜して配置することにより、軽量化を図りつつ、ロッカ20の断面崩れを広範囲に抑制することができる。
特に、ロッカ20におけるフロントピラー12とセンタピラー14との間の部分20A、及び、ロッカ20におけるセンタピラー14とリヤピラー16との間の部分20Bにそれぞれバルクヘッド30を設けることで、ピラー間におけるロッカ20の剛性を向上させることができ、車両下部側からの振動が原因となるNV性能の低下を抑制することができる。
ここで、本実施形態では、図3に示されるように、ロッカインナパネル26に車両下方側からフロアパネル36が接合されている。このため、ロッカ20が車両上下方向に振動すれば、フロアパネル36に車両上下方向の振動が伝達される。すなわち、ロッカ20から車両上下方向の振動がフロアパネル36に入力されやすくなる。
一方、図5に示されるように、バルクヘッド30の本体部32は、車両幅方向から見た断面が車両上下方向に沿って延在されている。これにより、ロッカ20の上下方向の断面崩れを効果的に抑制することができ、フロアパネル36が車両下方側からロッカ20に接合された構成において、フロアパネル36の振動を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上フランジ34A、下フランジ34C、内フランジ34B及び外フランジ34Dが連続して略枠状に形成されており、各フランジの間には稜線が設けられている。これにより、各フランジの間が離間された構成と比較して、より剛性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、図4に示されるように、バルクヘッド30の本体部32を平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両左側(車両幅方向外側)へ傾斜して配置したが、これに限定されない。すなわち、バルクヘッド30の本体部32を平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両右側(車両幅方向内側)へ傾斜して配置しても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、図2に示されるように、上フランジ34A、下フランジ34C、内フランジ34B及び外フランジ34Dの全てをスポット溶接などによってロッカ20に接合したが、これに限定されず、図6に示す変形例の構成を採用してもよい。
(変形例)
図6に示されるように、本変形例では、バルクヘッド30の内フランジ34Bがロッカインナ側縦壁部26Cにスポット溶接によって接合されており、バルクヘッド30の外フランジ34Dがロッカアウタ側縦壁部28Cに接着剤40を介して接合されている。
ここで、本変形例におけるバルクヘッド30を取り付ける手順について説明しつつ、作用効果について説明する。先ず、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とを接合する前の状態で、バルクヘッド30の上フランジ34A、内フランジ34B及び下フランジ34Cをそれぞれ、ロッカインナパネル26にスポット溶接によって接合する。
この際、バルクヘッド30の内フランジ34Bが本体部32と鈍角をなしているため、溶接時の作業スペースを広く確保することができ、溶接トーチが入れ易くなる。また、上フランジ34A及び下フランジ34Cは、本体部32に対して略直角となっているため、鋭角である場合と比べて溶接時の作業がし易い。
次に、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とを接合する。この際には、予めバルクヘッド30の外フランジ34Dの外面に接着剤40を塗布しておく。そして、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とを接合する際に、バルクヘッド30の外フランジ34Dをロッカアウタ側縦壁部28Cに押し付けることで、この接着剤40を介して両者が接合される。
以上の手順でロッカ20にバルクヘッド30を接合することで、バルクヘッド30の外フランジ34Dが本体部32と鋭角をなしている場合であっても、溶接のための作業スペースを確保する必要がなく、バルクヘッド30をロッカ20に接合する際の作業効率を向上させることができる。
なお、バルクヘッド30の上フランジ34A及び下フランジ34Cとロッカアウタパネル28との接合については、接着剤40を介して接合してもよく、スポット溶接によって接合してもよい。
また、本変形例では、バルクヘッド30の外フランジ34Dとロッカアウタ側縦壁部28Cとを接着剤40を介して接合したが、これに限定されず、他の方法で接合してもよい。例えば、締結部材としてのボルト及びナットによって接合してもよい。この場合、外フランジ34D及びロッカアウタ側縦壁部28Cにボルト孔を形成しておき、かつ、外フランジ34Dの内面側にウェルドナットを設けておけば、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とを接合した後に、ロッカアウタ側縦壁部28Cの外側からボルトを挿入してウェルドナットに捩じ込むことで、外フランジ34Dをロッカアウタ側縦壁部28Cに接合することができる。
さらに、本変形例では、バルクヘッド30の内フランジ34B側が鈍角となり、外フランジ34D側が鋭角となっているが、これに限定されず、反対向きの場合にも適用することができる。すなわち、バルクヘッド30の本体部32が平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両右側へ傾斜して配置されている場合、内フランジ34B側が鋭角となり、外フランジ34D側が鈍角となる。この場合は、外フランジ34Dをスポット溶接によってロッカアウタ側縦壁部28Cに接合し、内フランジ34Bを接着剤40を介してロッカインナ側縦壁部26Cに接合すれば、同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、図7〜10を参照して第2実施形態に係る車両骨格構造について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態では、ロッカ20の閉断面内に補強部材としてのバルクヘッド50が配置されており、このバルクヘッド50は、本体部52とフランジ部54とを備えている。本体部52は、車両前後方向に対して傾斜して配置されており、ロッカインナパネル26とロッカアウタパネル28とに架け渡されている。具体的には、図9に示されるように、本体部52は、側面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へ傾斜して配置されている。また、本体部52には、水抜き及び軽量化のための略楕円状の貫通孔52Aが形成されている。
図7に示されるように、本体部52の外周縁からフランジ部54が延出されており、このフランジ部54は、上フランジ54A、下フランジ54C、内フランジ54B及び外フランジ54Dを含んで構成されている。
上フランジ54Aは、本体部52の上縁から車両前方側へ延出されており、車両幅方向に配置されている。また、上フランジ54Aにおける車両左側には、第1溶接部W1Aが設定されており、この第1溶接部W1Aで上フランジ54Aとロッカアウタパネル28のロッカアウタ側上壁部28Bとがスポット溶接などによって溶接されている。また、上フランジ54Aにおける車両右側には第2溶接部W2Aが設定されており、この第2溶接部W2Aで上フランジ54Aとロッカインナパネル26のロッカインナ側上壁部26Bとがスポット溶接などによって溶接されている。
上フランジ54Aの車両右側端部から車両下方側へ内フランジ54Bが延出されている。内フランジ54Bは、本体部52の右縁から車両前方側へ延出されており、本体部52の右縁に沿って側面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車上方側へ傾斜している。また、内フランジ54Bにおける上側には第3溶接部W3Aが設定されており、内フランジ54Bにおける上下方向中央部には第4溶接部W4Aが設定されており、内フランジ54Bにおける下側には第5溶接部W5Aが設定されている。そして、この第3溶接部W3A、第4溶接部W4A及び第5溶接部W5Aの三カ所で内フランジ54Bとロッカインナパネル26のロッカインナ側縦壁部26Cとがスポット溶接などによって溶接されている。
内フランジ54Bの下端部から車両左側へ下フランジ54Cが延出されている。下フランジ54Cは、本体部52の下縁から車両前方側へ延出されており、車両幅方向に配置されている。すなわち、下フランジ54Cは、上フランジ54Aと略平行に配置されている。そして、下フランジ54Cにおける車両右側には、第6溶接部W6Aが設定されており、この第6溶接部W6Aで下フランジ54Cとロッカインナパネル26のロッカインナ側下壁部26Dとがスポット溶接などによって溶接されている。また、下フランジ54Cにおける車両左側には第7溶接部W7Aが設定されており、この第7溶接部W7Aで下フランジ54Cとロッカアウタパネル28のロッカアウタ側下壁部28Dとがスポット溶接などによって溶接されている。
下フランジ54Cの車両左側端部から車両上方側へ外フランジ54Dが延出されている。外フランジ54Dは、本体部52の左縁から車両前方側へ延出されており、この左縁に沿って側面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車上方側へ傾斜している。すなわち、外フランジ54Dは、内フランジ54Bと略平行に配置されている。また、外フランジ54Dにおける下側には第8溶接部W8Aが設定されており、外フランジ54Dにおける上下方向中央部には第9溶接部W9Aが設定されており、外フランジ54Dにおける上側には第10溶接部W10Aが設定されている。そして、この第8溶接部W8A、第9溶接部W9A及び第10溶接部W10Aの三カ所で外フランジ54Dとロッカアウタパネル28のロッカアウタ側縦壁部28Cとがスポット溶接などによって溶接されている。以上のように、上フランジ54A、下フランジ54C、内フランジ54B及び外フランジ54Dは、本体部52の外周縁から車両前方側へ延出されて略枠状に形成されている。このため、上フランジ54Aと内フランジ54Bとの間、内フランジ54Bと下フランジ54Cとの間、下フランジ54Cと外フランジ54Dとの間、及び、外フランジ54Dと上フランジ54Aとの間にはそれぞれ、稜線が設けられている。
図8に示されるように、ロッカ20にはフロアパネル36が接合されている。フロアパネル36は、車両幅方向及び車両前後方向に延在されており、このフロアパネル36の車両左側端部には、車両上方側へ折り曲げられた折曲部36Bが形成されている。そして、折曲部36Bがロッカインナパネル26のロッカインナ側縦壁部26Cに車両右側(車両幅方向内側)から重ね合わされた状態でスポット溶接などによって接合されている。
ここで、図10に示されるように、バルクヘッド50の本体部52は、車両上下方向から見た断面が車両幅方向に沿って延在されている。すなわち、本体部52の延在方向は、ロッカ20の延在方向である車両前後方向に対して略直交する方向とされている。このため、本体部52の車両右側端部は、ロッカインナ側縦壁部26Cに対して略垂直に突き当てられており、本体部52の車両左側端部は、ロッカアウタ側縦壁部28Cに対して略垂直に突き当てられている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係る車両骨格構造では、フロアパネル36が車両幅方向内側からロッカインナパネル26に接合されているため、ロッカ20が車両幅方向に振動すれば、フロアパネル36に車両幅方向の振動が伝達される。すなわち、ロッカ20から車両幅方向の振動がフロアパネル36に入力されやすくなる。
一方、図10に示されるように、バルクヘッド50の本体部52は、車両上下方向から見た断面が車両幅方向に沿って延在されている。これにより、ロッカ20の車両幅方向の断面崩れを効果的に抑制することができ、フロアパネル36が車両幅方向内側からロッカ20に接合された構成において、フロアパネル36の振動を効果的に抑制することができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
次に、第2実施形態に係る車両骨格構造について説明する。
本実施形態に係る車両骨格構造は、骨格本体部としてのルーフサイドレール60と、補強部材としてのバルクヘッド68とを含んで構成されており、ルーフサイドレール60は、車両上部を車両前後方向に延在されている。
また、ルーフサイドレール60は、車両幅方向内側のレールインナパネル62と、車両幅方向外側のレールアウタパネル64とで閉断面を構成しており、このルーフサイドレール60の閉断面内にバルクヘッド68が配置されている。
レールインナパネル62は、車両幅方向外側かつ車両上方側に開放された断面略ハット状に形成されており、このレールインナパネル62の上端部には、右斜め上方へレールインナ側上フランジ62Aが延在されている。また、レールインナ側上フランジ62Aの下端部から右斜め下方へレールインナ側上壁部62Bが延出されており、このレールインナ側上壁部62Bの右側端部から左斜め下方へレールインナ側縦壁部62Cが延出されている。さらに、レールインナ側縦壁部62Cの下端部から左斜め上方へレールインナ側下壁部62Dが延出されており、このレールインナ側下壁部62Dの左側端部から左斜め下方へレールインナ側下フランジ62Eが延出されている。
一方、レールアウタパネル64は、車両幅方向内側かつ車両下方側に開放された断面略ハット状に形成されており、このレールアウタパネル64の上端部には、右斜め上方へレールアウタ側上フランジ64Aが延在されている。また、レールアウタ側上フランジ64Aの下端部から左斜め上方へレールアウタ側上壁部64Bが延出されており、このレールアウタ側上壁部64Bの車両左側端部から左斜め下方へレールアウタ側縦壁部64Cが延出されている。
さらに、レールアウタ側縦壁部64Cの下端部から右斜め下方へレールアウタ側下壁部64Dが延出されており、このレールアウタ側下壁部64Dの車両右側端部から左斜め下方へレールアウタ側下フランジ64Eが延出されている。このようにして、レールインナパネル62とレールアウタパネル64とで閉断面を構成している。
ルーフサイドレール60よりも車両外側にはサイドアウタパネル66が設けられている。サイドアウタパネル66は、車両幅方向外側かつ車両上方側へ膨出されて断面略ハット状とされた部位を備えており、この部位の上端部から右斜め上方へサイドアウタ側上フランジ66Aが延在されている。そして、このサイドアウタ側上フランジ66Aがこのレールアウタ側上フランジ64A及びレールインナ側上フランジ62Aと重ね合わされた状態でスポット溶接などによって接合されている。
また、サイドアウタパネル66におけるレールアウタ側下フランジ64Eの車両外側には、左斜め下方へサイドアウタ側下フランジ66Bが延在されている。そして、このサイドアウタ側下フランジ66Bがこのレールアウタ側下フランジ64E及びレールインナ側下フランジ62Eと重ね合わされた状態でスポット溶接などによって接合されている。
ルーフサイドレール60の閉断面内に配置されたバルクヘッド68は、本体部70とフランジ部72とを含んで構成されており、本体部70は、車両前後方向に対して傾斜してレールインナパネル62とレールアウタパネル64とに架け渡されている。具体的には、本体部70は、車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて左斜め下方側へ傾斜して配置されている。また、本体部70には、水抜き及び軽量化のための略楕円状の貫通孔70Aが形成されている。
本体部70の外周縁からフランジ部72が延出されており、このフランジ部72は、上フランジ72A、下フランジ72C、内フランジ72B及び外フランジ72Dを含んで構成されている。
上フランジ72Aは、本体部70の上縁から車両前方側へ延出されており、上フランジ72Aには、第1溶接部W1B及び第2溶接部W2Bが設定されている。そして、この第1溶接部W1B及び第2溶接部W2Bの二カ所で上フランジ72Aとレールアウタパネル64のレールアウタ側上壁部64Bとが溶接されている。
また、上フランジ72Aの車両右側端部から右斜め下方側へ内フランジ72Bが延出されており、内フランジ72Bには、第3溶接部W3B及び第4溶接部W4Bが設定されている。そして、第3溶接部W3Bがレールアウタ側上壁部64Bに溶接され、第4溶接部W4Bがレールインナ側上壁部62Bに溶接されている。
内フランジ72Bの下端部から左斜め下方側へ下フランジ72Cが延出されており、下フランジ72Cには、第5溶接部W5B及び第6溶接部W6Bが設定されている。そして、この第5溶接部W5B及び第6溶接部W6Bの二カ所で下フランジ72Cとレールインナ側縦壁部62Cとが溶接されている。
下フランジ72Cの車両左側端部から左斜め上方側へ外フランジ72Dが延出されており、外フランジ72Dには、第7溶接部W7B及び第8溶接部W8Bが設定されている。そして、第7溶接部W7Bがレールインナ側下壁部62Dに溶接され、第8溶接部W8Bがレールアウタ側下壁部64Dに溶接されている。以上のように、上フランジ72A、下フランジ72C、内フランジ72B及び外フランジ72Dは、本体部70の外周縁から車両前方側へ延出されて略枠状に形成されている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係る車両骨格構造では、ルーフサイドレール60の閉断面内にバルクヘッド68を配置することにより、ルーフサイドレール60の断面崩れを効果的に抑制することができる。この結果、車両上部側からの振動が原因となるNV性能の低下を抑制することができる。
以上、本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る車両骨格構造について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、第1実施形態で説明したバルクヘッド30と第2実施形態で説明したバルクヘッド50とをロッカ20の閉断面内に並べて配置してもよい。この場合、ロッカ20の車両上下方向の振動及び車両幅方向の振動の両方に対して剛性を高めることができる。
また、上記実施形態では、バルクヘッドの本体部から車両前方側へフランジ部を延出させたが、これに限定されず、本体部から車両後方側へフランジ部を延出させてもよい。また、フランジ部の一部を車両前方側へ延出させ、フランジ部の残りを車両後方側へ延出させてもよい。例えば、図4において、内フランジ34Bを車両前方側へ延出させ、外フランジ34Dを車両後方側へ延出させることで、両方のフランジが本体部32と鈍角をなすこととなる。この場合、内フランジ34B及び外フランジ34Dの両方をスポット溶接で接合した場合であっても、溶接時の作業スペースを確保することができる。
12 フロントピラー
14 センタピラー
16 リヤピラー
20 ロッカ(骨格本体部)
26 ロッカインナパネル(インナパネル)
28 ロッカアウタパネル(アウタパネル)
30 バルクヘッド(補強部材)
32 本体部
34 フランジ部
36 フロアパネル
36A 車両左側端部(車両幅方向一端部)
36B 折曲部(車両幅方向一端部)
40 接着剤
50 バルクヘッド(補強部材)
52 本体部
54 フランジ部
60 ルーフサイドレール(骨格本体部)
62 レールインナパネル(インナパネル)
64 レールアウタパネル(アウタパネル)
68 バルクヘッド(補強部材)
70 本体部
72 フランジ部

Claims (5)

  1. 車両幅方向端部を車両前後方向に延在され、車両幅方向内側のインナパネルと車両幅方向外側のアウタパネルとで閉断面を構成する骨格本体部と、
    前記骨格本体部の前記閉断面内に配置され、車両前後方向に対して傾斜して前記インナパネルと前記アウタパネルとに架け渡された本体部と、前記本体部の外周縁から延出されて前記インナパネル及び前記アウタパネルと接合されたフランジ部とを備えた補強部材と、
    を有し、
    前記骨格本体部は、車両下部を車両前後方向に延在されたロッカであって、
    前記補強部材の前記本体部は、平面視で車両前方側から車両後方側へ向かうにつれて車両幅方向外側又は車両幅内側へ傾斜して配置され、かつ、車両幅方向から見た断面が車両上下方向に沿って延在されており、
    前記フランジ部は、前記本体部の車両幅方向内側の縁から車両前方側へ延出された内フランジと、前記本体部の車両幅方向外側の縁から車両前方側へ延出された外フランジとを含んで構成されており、
    前記内フランジ及び前記外フランジの一方が前記本体部と鈍角をなしており、
    前記内フランジ及び前記外フランジの他方が前記本体部と鋭角をなしている車両骨格構造。
  2. 前記ロッカの前記インナパネルには、車両下方側からフロアパネルの車両幅方向一端部が接合されている請求項1に記載の車両骨格構造。
  3. 前記内フランジ及び前記外フランジの前記一方が前記骨格本体部と溶接により接合されており、
    前記内フランジ及び前記外フランジの前記他方が前記骨格本体部と接着剤又は締結部材によって機械的に接合されている請求項1又は2に記載の車両骨格構造。
  4. 前記補強部材は、フロントピラーとセンタピラーとの間、及び前記センタピラーとリヤピラーとの間の少なくとも一方に配置されている請求項1〜3の何れか1項に記載の車両骨格構造。
  5. 前記フランジ部は、前記本体部の上縁から延出された上フランジと、前記本体部の車両幅方向内側の縁から延出された内フランジと、前記本体部の下縁から延出された下フランジと、前記本体部の車両幅方向外側の縁から延出された外フランジと、を含んで構成されており、
    前記上フランジ、前記下フランジ、前記内フランジ及び前記外フランジは連続して枠状に形成され、かつ、前記上フランジと前記内フランジとの間、前記内フランジと前記下フランジとの間、前記下フランジと前記外フランジとの間、及び、前記外フランジと前記上フランジとの間にはそれぞれ稜線が設けられている請求項1〜4の何れか1項に記載の車両骨格構造。
JP2018018698A 2018-02-05 2018-02-05 車両骨格構造 Active JP6958399B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018698A JP6958399B2 (ja) 2018-02-05 2018-02-05 車両骨格構造
CN201910084494.9A CN110116760B (zh) 2018-02-05 2019-01-29 车辆骨架构造
DE102019201267.1A DE102019201267A1 (de) 2018-02-05 2019-01-31 Fahrzeugrahmenstruktur
US16/264,683 US10946899B2 (en) 2018-02-05 2019-02-01 Vehicle framework structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018698A JP6958399B2 (ja) 2018-02-05 2018-02-05 車両骨格構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019135134A JP2019135134A (ja) 2019-08-15
JP6958399B2 true JP6958399B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=67309004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018018698A Active JP6958399B2 (ja) 2018-02-05 2018-02-05 車両骨格構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10946899B2 (ja)
JP (1) JP6958399B2 (ja)
CN (1) CN110116760B (ja)
DE (1) DE102019201267A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3722185B1 (en) * 2019-04-11 2023-06-07 Volvo Car Corporation Lateral push element
JP7298507B2 (ja) * 2020-02-25 2023-06-27 トヨタ自動車株式会社 車両の乗降口構造
US11247729B2 (en) 2020-04-30 2022-02-15 Nissan North America, Inc. Vehicle body structure
JP7328934B2 (ja) * 2020-05-28 2023-08-17 本田技研工業株式会社 車体側部構造及び車体側部構造の製造方法
US11724746B2 (en) * 2021-10-13 2023-08-15 GM Global Technology Operations LLC Chassis assembly having mixed materials

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59188714U (ja) * 1983-06-02 1984-12-14 富士重工業株式会社 自動車の換気装置
GB2306922B (en) * 1994-08-31 1997-11-12 Fuji Heavy Ind Ltd Vehicle body structure
JP3478317B2 (ja) * 1996-08-21 2003-12-15 三菱自動車工業株式会社 ボデーの構造
JP3951742B2 (ja) * 2002-02-27 2007-08-01 トヨタ自動車株式会社 車体構造
JP2003291858A (ja) * 2002-04-02 2003-10-15 Honda Motor Co Ltd 車両のサイドシル補強構造
JP2009248593A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Toyota Motor Corp 車体骨格構造
JP2010208409A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Toyota Motor Corp 車体骨格補強構造
US8292356B2 (en) * 2009-03-17 2012-10-23 Mazda Motor Corporation Lower vehicle-body structure of vehicle
JP2012086732A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Motor Corp 車体骨格構造
JP5516345B2 (ja) 2010-11-11 2014-06-11 マツダ株式会社 車両用フレーム構造
JP5670246B2 (ja) 2011-04-07 2015-02-18 本田技研工業株式会社 車体下部構造
WO2012157079A1 (ja) * 2011-05-17 2012-11-22 トヨタ自動車株式会社 車体骨格構造
JP5776450B2 (ja) * 2011-08-31 2015-09-09 マツダ株式会社 車両の車体構造
JP5821424B2 (ja) * 2011-08-31 2015-11-24 マツダ株式会社 車両の車体構造
JP5790333B2 (ja) 2011-08-31 2015-10-07 マツダ株式会社 車両の車体構造
WO2013076818A1 (ja) * 2011-11-22 2013-05-30 トヨタ自動車株式会社 車体側部構造
EP2789526B1 (en) * 2011-12-07 2017-06-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body lower structure
JP5724888B2 (ja) * 2012-01-18 2015-05-27 トヨタ自動車株式会社 スライドドア車の車両側部構造
WO2014042211A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 本田技研工業株式会社 自動車の車体前部構造
JP6032550B2 (ja) * 2012-12-12 2016-11-30 スズキ株式会社 車両のフロントピラー上部構造
MX369637B (es) * 2013-09-03 2019-11-13 Honda Motor Co Ltd Estructura de carroceria para vehiculo.
JP5971222B2 (ja) * 2013-10-16 2016-08-17 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造
JP6179383B2 (ja) * 2013-12-13 2017-08-16 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
FR3016597B1 (fr) * 2014-01-20 2017-09-22 Autotech Eng A I E Dispositif de structure de carrosserie de vehicules
JP6036721B2 (ja) * 2014-02-06 2016-11-30 マツダ株式会社 車両の車体構造
JP2016074241A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 トヨタ自動車株式会社 骨格部材の接合部構造
JP6481815B2 (ja) * 2015-02-26 2019-03-13 スズキ株式会社 車両側部の構造
JP6254967B2 (ja) * 2015-03-02 2017-12-27 豊田鉄工株式会社 車両用フロントピラー
JP2016159813A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 トヨタ自動車株式会社 車両骨格構造
CN107428380B (zh) * 2015-03-17 2019-04-05 本田技研工业株式会社 车身构造
JP6315292B2 (ja) * 2016-02-04 2018-04-25 マツダ株式会社 車両のフレーム構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019135134A (ja) 2019-08-15
DE102019201267A1 (de) 2019-08-08
US10946899B2 (en) 2021-03-16
US20190241217A1 (en) 2019-08-08
CN110116760B (zh) 2021-11-30
CN110116760A (zh) 2019-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6958399B2 (ja) 車両骨格構造
JP6628446B2 (ja) 車体下部構造
JP5999134B2 (ja) 車両前部構造
WO2011125219A1 (ja) 車両側部結合部構造
JP2006199132A (ja) 車体下側部構造
JPWO2011125223A1 (ja) バンパリインフォースメント構造
JP4539480B2 (ja) 自動車の上部車体構造
JP2002120765A (ja) 車体構造
JP2018052499A (ja) 車両骨格構造
JP6179383B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP6052230B2 (ja) 車両の車体構造
JP7124649B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP6187489B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP4525276B2 (ja) 車体下部構造
JP2000085634A (ja) 自動車のピラー下部補強構造
JP6296023B2 (ja) 車両下部構造
JP2011194945A (ja) 車両側部結合部構造
JP3307870B2 (ja) 自動車車体のサイドシル補強構造
JP2019098977A (ja) 車両のボデーマウントブラケット
JP2007131227A (ja) 自動車の車体前部構造
JP2003261072A (ja) 車両骨格部材構造
JP2020075626A (ja) 車両の下部車体構造
JP4736639B2 (ja) 車体後部構造
JP4036430B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP7223050B2 (ja) 車体側部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210920

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6958399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151