JP2010208409A - 車体骨格補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】補強部材の構成を簡単にすると共に重量増加も抑制する。
【解決手段】フロントサイドメンバ12とフロアパネル20とで形成された閉断面部30の内部に充填閉断面部56を有する補強部材38が設けられている。閉断面部30の長手方向に沿った座屈変形において、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが互いに離間する方向へ変形する部位では、センタリインフォースメント42のフランジ42B、42Cがフロントサイドメンバ12の外側壁部12F、内側壁部12Hにスポット溶接によって結合(結合点P2)されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に適用される車体骨格補強構造に関する。
従来、自動車等の車両に適用される車体骨格補強構造では、サイドフレームにおける前部フレームから傾斜フレームへの遷移部を構成する前折り曲げ部の内部空間に発泡樹脂を充填すると共に、傾斜フレームから後部フレームへの遷移部を構成する後折り曲げ部の内部空間にも発泡樹脂を充填した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−348813号公報
しかしながら、上記構成のような車体骨格補強構造では、サイドフレーム等の車体骨格部材で形成される閉断面部の座屈変形をさらに抑制するために、補強部材のさらなる補強が必要となり、補強部材の構成が複雑化すると共に補強部材の重量も増加する。
本発明は上記事実を考慮し、補強部材の構成が簡単になると共に重量増加も抑制できる車体骨格補強構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明の車体骨格補強構造は、閉断面部を形成する長尺状の車体骨格部材と、前記閉断面部の内部に前記車体骨格部材の長手方向に沿って設けられ、内部に発泡材が充填された充填閉断面部を備えた補強部材と、を有し、前記充填閉断面部が前記車体骨格部材の閉断面部を構成する一対の対向する壁部にそれぞれ当接していると共に、前記充填閉断面部から延びる接合部が前記車体骨格部材の閉断面部を構成する他の一対の対向する壁部に、それぞれ前記閉断面部の長手方向に沿った座屈変形の波長に合った間隔とされた複数の結合部で結合されている。
請求項1に記載の車体骨格補強構造では、長尺状の車体骨格部材が形成する閉断面部が長手方向に沿って座屈変形する場合に、閉断面部の長手方向に沿った座屈波長の所定周期となる部分が閉断面部の内側へ変形する。この際、閉断面部の内部に設けられた補強部材が内部に発泡材が充填された充填閉断面部を備えており、この充填閉断面部の対向する壁部が閉断面部を構成する一対の対向する壁部にそれぞれ当接している。このため、補強部材の充填閉断面部によって、閉断面部の内側への変形を抑制することができる。また、座屈波長の所定周期となる部分が閉断面部の外側へ変形する。この際、充填閉断面部から延びる接合部が閉断面部を構成する他の一対の対向する壁部に、それぞれ閉断面部の長手方向に沿った座屈変形の波長に合った間隔とされた複数の結合部で結合されている。このため、閉断面部の外側への変形を補強部材によって抑制することができる。この結果、車体の骨格を補強できる。また、補強部材を閉断面部の内部に設けると共に、補強部材が発泡材を充填した充填閉断面部を備えることで、補強部材の構成が簡単になると共に重量増加も抑制できる。
以上説明したように、本発明の請求項1に係る車体骨格補強構造では、補強部材の構成が簡単になると共に重量増加も抑制できる。
図3の1−1断面線に沿った拡大断面図である。 図3の2−2断面線に沿った拡大断面図である。 図1の3−3断面線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車体骨格補強構造を示す車体斜め後方から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車体骨格補強構造が適用された車体の一部を示す車体斜め後方から見た斜視図である。 図8の6−6断面線に沿った拡大断面図である。 図8の7−7断面線に沿った拡大断面図である。 図6の9−9断面線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車体骨格補強構造を示す車体斜め後方から見た分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車体骨格補強構造が適用された車体の一部を示す車体斜め後方から見た斜視図である。
[第1実施形態]
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車体骨格補強構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印UPは車体上方方向を示し、矢印FRは車体前方方向を示し、矢印INは車幅内側方向を示している。
図5に示すように、本実施形態の自動車車体では、車体前部となるエンジンルーム10の車幅方向両端下部近傍に長尺状の車体骨格部材としての左右一対のフロントサイドメンバ12の前部12Aが、長手方向を車体前後方向に沿って配置されている。また、フロントサイドメンバ12の前部12Aは車体前後方向に延びる閉断面構造なっている。
なお、閉断面構造とは、対象とする断面の開口外周部が実質的に連続して高強度及び高剛性になっている断面構造であって、実質的にとは、対象とする断面が外周長に比べて小さな孔等が部分的に形成されていても、断面の直角方向の手前側又は奥側では孔等が無く、開口部周囲の部材が連続している構成も含むことを意味する。
フロントサイドメンバ12の長手方向中間部には、車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した傾斜部12Bが形成されており、傾斜部12Bの下端からは車体後方側へ向かって長手方向を車体前後方向とする延設部12Cが形成されている。このため、傾斜部12Bの下端部(後端部)は延設部12Cに繋がるキック部12Dとなっている。
なお、車両前突時(車両の前方側が他車両等に衝突した時)に、フロントサイドメンバ12の前部12Aに車体前方側から車体後方側へ向かって衝突荷重(図5の矢印F1)が作用すると、フロントサイドメンバ12の傾斜部12Bには、キック部12Dを中心に車体後方(図5の矢印A方向)へ回転しようとする(折り曲げようとする)力が発生する。
図4に示すように、フロントサイドメンバ12における傾斜部12Bと延設部12Cの前端部との長手方向から見た断面形状は、開口部を車体上方へ向けたハット断面形状となっている。
図2に示すように、フロントサイドメンバ12の下壁部12Eの車幅方向外側端には車体上方へ向かって外側壁部12Fが形成されており、外側壁部12Fの上端には車幅方向外側に向かってフランジ12Gが形成されている。一方、フロントサイドメンバ12の下壁部12Eの車幅方向内側端には車体上方へ向かって内側壁部12Hが形成されており、内側壁部12Hの上端には車幅方向内側に向かってフランジ12Jが形成されている。
フロントサイドメンバ12のフランジ12G、12Jは、車室14の床部を構成するフロアパネル20の下面20Aにスポット溶接によって結合(結合点P1)されている。従って、フロントサイドメンバ12とフロアパネル20とで閉断面部30が車体前後方向に沿って形成されている。
図3に示すように、フロントサイドメンバ12のフランジ12G、12Jとフロアパネル20とは、車体前後に所定の間隔を開けてスポット溶接によって結合(結合点P1)されている。
図5に示すように、フロントサイドメンバ12におけるキック部12D及びその近傍となる閉断面部30の内部には、補強部材38を構成するアッパリインフォースメント40、センタリインフォースメント42、アンダリインフォースメント44がそれぞれ配置されている。なお、図3では図面手前側にあるアンダリインフォースメント44の部位を二点鎖線で示している。
図4に示すように、アッパリインフォースメント40の長手方向(車体前後方向)から見た断面形状は、開口部を車体下方へ向けたハット断面形状となっている。
図2に示すように、アッパリインフォースメント40の上壁部40Aの車幅方向外側端には車体下方へ向かって外側壁部40Bが形成されており、外側壁部40Bの下端には車幅方向外側に向かってフランジ40Cが形成されている。一方、アッパリインフォースメント40の上壁部40Aの車幅方向内側端には車体下方へ向かって内側壁部40Dが形成されており、内側壁部40Dの下端には車幅方向内側に向かってフランジ40Eが形成されている。
図4に示すように、センタリインフォースメント42の長手方向(車体前後方向)から見た断面形状は、開口部を車体上方へ向けたコ字断面形状となっている。
図1に示すように、センタリインフォースメント42の下壁部42Aの車幅方向外側端には車体上方へ向かって接合部としてのフランジ42Bが形成されており、センタリインフォースメント42の下壁部42Aの車幅方向内側端には車体上方へ向かって接合部としてのフランジ42C形成されている。
センタリインフォースメント42のフランジ42Bは、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fにスポット溶接によって結合(結合点P2)されており、センタリインフォースメント42のフランジ42Bは、フロントサイドメンバ12の内側壁部12Hにスポット溶接によって結合(結合点P2)されている。
図4に示すように、アンダリインフォースメント44の長手方向(車体前後方向)から見た断面形状は、開口部を車体上方へ向けたハット断面形状となっている。
図2に示すように、アンダリインフォースメント44の下壁部44Aの車幅方向外側端には車体上方へ向かって外側壁部44Bが形成されており、外側壁部44Bの上端には車幅方向外側に向かってフランジ44Cが形成されている。一方、アンダリインフォースメント44の下壁部44Aの車幅方向内側端には車体上方へ向かって内側壁部44Dが形成されており、内側壁部44Dの上端には車幅方向内側に向かってフランジ44Eが形成されている。
また、アッパリインフォースメント40のフランジ40Cとアンダリインフォースメント44のフランジ44Cとは、センタリインフォースメント42の下壁部42Aを挟んでスポット溶接によって結合(結合点P3)されている。また、アッパリインフォースメント40のフランジ40Eとアンダリインフォースメント44のフランジ44Eとは、センタリインフォースメント42の下壁部42Aを挟んでスポット溶接によって結合(結合点P3)されている。
従って、アッパリインフォースメント40とセンタリインフォースメント42とで閉断面部50が形成されており、この閉断面部50の内部にはウレタンフォーム等の発泡材52が充填されている。一方、アンダリインフォースメント44とセンタリインフォースメント42とで閉断面部54が形成されており、この閉断面部54の内部にも発泡材52が充填されている。即ち、アッパリインフォースメント40とアンダリインフォースメント44とで充填閉断面部56を形成している。
また、アッパリインフォースメント40の上壁部40Aはフロアパネル20の下面20Aに当接させた状態で接着剤53により結合されており、アンダリインフォースメント44の下壁部44Aはフロントサイドメンバ12の下壁部12Eの上面に当接させた状態で接着剤53により結合されている。
図3に示すように、センタリインフォースメント42のフランジ42Bとフロントサイドメンバ12の外側壁部12Fとの結合部及び、センタリインフォースメント42のフランジ42Cとフロントサイドメンバ12の内側壁部12Hとの結合部は、車体前後に所定の間隔を開けてスポット溶接によって結合(結合点P2)されている。また、これらの結合点P2と、フロントサイドメンバ12のフランジ12G、12Jとフロアパネル20との結合点P1及び、アッパリインフォースメント40とアンダリインフォースメント44との結合点P3と、はフロントサイドメンバ12の長手方向に沿って交互に形成されている。
より具体的に説明すると、車両の衝突荷重によって、フロントサイドメンバ12のキック部12D及びその周辺の閉断面部30が座屈変形する際に、閉断面部30の長手方向に沿った座屈波長において、図1に二点鎖線で示すように、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが、上下方向の全域で車幅方向に沿って互いに離間する方向(図1の矢印B方向)へ変形しようとする部位では、結合点P2を設けており、この部位の変形を、センタリインフォースメント42の下壁部42Aによって抑制できるようになっている。
なお、この座屈波長において、図1に二点鎖線で示すように、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが、上下方向の全域で車幅方向に沿って互いに離間する方向(図1の矢印B方向)へ変形しようとする部位には結合点P1、P3を設けていない。
一方、車両の衝突荷重によって、フロントサイドメンバ12のキック部12D及びその周辺の閉断面部30が座屈変形する際に、閉断面部30の長手方向に沿った座屈波長において、図2に二点鎖線で示すように、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが、上下方向の全域で車幅方向に沿って互いに離間する方向へ変形しない部位では、結合点P1、P3を設けて、結合点P2を設けていない。
また、この座屈波長において、図2に示す部位では、フロアパネル20とフロントサイドメンバ12の下壁部12Eとが互いに接近する方向(図2の矢印C方向)へ変形するため、この変形を充填閉断面部56によって抑制できるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図5に示される如く、車両前突時に、フロントサイドメンバ12の前部12Aに車体前方側から車体後方側へ向かって衝突荷重(図5の矢印F1)が作用すると、フロントサイドメンバ12の傾斜部12Bはキック部12Dを中心に車体後方(図5の矢印A方向)へ回転しようとする(折り曲げようとする)力が発生する。
また、フロントサイドメンバ12が形成する閉断面部30には、図3の矢印F2、F3で示すような圧縮荷重が作用する。このため、閉断面部30は長手方向に沿って座屈変形しようとする。
この際、本実施形態では、車両の衝突荷重によって、フロントサイドメンバ12のキック部12D及びその周辺が座屈変形する際に、閉断面部30の長手方向に沿った座屈波長において、図1に二点鎖線で示すように、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが、上下方向の全域で車幅方向に沿って互いに離間する方向(図1の矢印B方向)へ変形しようとする部位では、センタリインフォースメント42のフランジ42Bをフロントサイドメンバ12の外側壁部12Fにスポット溶接によって結合(結合点P2)すると共に、センタリインフォースメント42のフランジ42Bを、フロントサイドメンバ12の内側壁部12Hにスポット溶接によって結合(結合点P2)している。このため、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとを連結するセンタリインフォースメント42によって、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが互いに離間する方向(図1の矢印B方向)へ変形することを抑制できる。
一方、車両の衝突荷重によって、フロントサイドメンバ12のキック部12D及びその周辺が座屈変形する際に、閉断面部30の長手方向に沿った座屈波長において、図2に二点鎖線で示すように、フロアパネル20とフロントサイドメンバ12の下壁部12Eとが互いに接近する方向(図2の矢印C方向)へ変形しようとする部位においては、フロアパネル20とフロントサイドメンバ12の下壁部12Eとの間に設けた充填閉断面部56によって、この変形を抑制できる。
なお、閉断面部30の長手方向に沿った座屈波長において、図2に二点鎖線で示すように、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが、上下方向の全域で車幅方向に沿って互いに離間する方向へ変形しない部位には、結合点P2を設けず、フロントサイドメンバ12のフランジ12G、12Jとフロアパネル20の下面20Aとの結合点P1と、アッパリインフォースメント40のフランジ40C、アンダリインフォースメント44のフランジ44C及びセンタリインフォースメント42の下壁部42Aの結合点P3を設けている。
従って、本実施形態では、補強部材38によって閉断面部30の座屈変形を抑制でき、車体骨格を補強できる。また、補強部材38を閉断面部30の内部に設けると共に、補強部材38の一部に発泡材52を充填した充填閉断面部56を形成することで、補強部材38の構成が簡単になると共に重量増加も抑制できる。さらに、補強部材38とフロントサイドメンバ12との結合点P2の数も低減できるため組付作業性も向上する。
次に、本発明における車体骨格補強構造の第2実施形態を図6〜図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図6〜図10に示すように、本実施形態では、補強部材38がアッパリインフォースメント40とアンダリインフォースメント44とで構成されている。なお、図8では図面手前側にあるアンダリインフォースメント44の部位を二点鎖線で示している。
図6に示すように、アッパリインフォースメント40のフランジ40Cの車幅方向外側端には車体上方へ向かって接合部としてのフランジ40Fが形成されており、このフランジ40Fがフロントサイドメンバ12の外側壁部12Fにスポット溶接によって結合(結合点P2)されている。また、アッパリインフォースメント40のフランジ40Eの車幅方向内側端には車体上方へ向かって接合部としてのフランジ40Gが形成されており、このフランジ40Gが内側壁部12Hにスポット溶接によって結合(結合点P2)されている。
図7に示すように、アンダリインフォースメント44のフランジ44Cはアッパリインフォースメント40のフランジ40Cにスポット溶接によって結合(結合点P3)されており、アンダリインフォースメント44のフランジ44Eはアッパリインフォースメント40のフランジ40Eにスポット溶接によって結合(結合点P3)されている。
また、アッパリインフォースメント40とアンダリインフォースメント44とで充填閉断面部56が形成されており、この充填閉断面部56の内部に発泡材52が充填されている。
従って、本実施形態では、車両の衝突荷重によって、フロントサイドメンバ12のキック部12D及びその周辺が座屈変形する際に、閉断面部30の長手方向に沿った座屈波長において、図6に二点鎖線で示すように、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとが、上下方向の全域で車幅方向に沿って互いに離間する方向(図6の矢印B方向)へ変形しようとする部位に、フロントサイドメンバ12とアッパリインフォースメント40との結合点P2を設けている。このため、アッパリインフォースメント40によって、フロントサイドメンバ12の外側壁部12Fと内側壁部12Hとを連結することで、図6に二点鎖線で示す変形を抑制できるようになっている。
この結果、本実施形態においても、第1実施形態と同様に閉断面部30の座屈変形を抑制でき、車体骨格を補強できる。また、補強部材38を閉断面部30の内部に設けると共に、補強部材38の一部に発泡材52を充填した充填閉断面部56を形成することで、補強部材38の構成が簡単になると共に重量増加も抑制できる。また、補強部材38とフロントサイドメンバ12との結合点P2の数も低減できるため組付作業性も向上する。さらに、本実施形態では、第1実施形態にけるセンタリインフォースメント42を必要としないため、補強部材38の構成がさらに簡単になる。
〔上記実施形態の補足説明〕
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、第2実施形態ではアッパリインフォースメント40に接合部としてのフランジ40F、40Gを形成し、これらのフランジ40F、40Gをフロントサイドメンバ12に結合したが、これに代えて、アンダリインフォースメント44にフロントサイドメンバ12との接合部としてのフランジを形成した構成としてもよい。また、接合部としての各フランジの屈曲方向は車体下方側でもよい。
また、上記各実施形態では、アッパリインフォースメント40の上壁部40Aをフロアパネル20の下面20Aに当接させた状態で接着剤53により結合、アンダリインフォースメント44の下壁部44Aをフロントサイドメンバ12の下壁部12Eの上面に当接させた状態で接着剤53により結合したが、これに代えて、接着をしない(当接のみの)構成としてもよい。
また、本発明の車体骨格補強構造は、上記各実施形態におけるフロントサイドメンバ12で形成される車体骨格以外のリヤサイドメンバ等で形成される他の車体骨格の補強にも適用可能である。
12 フロントサイドメンバ(車体骨格部材)
20 フロアパネル
30 閉断面部
38 補強部材
40 アッパリインフォースメント
40F フランジ(接合部)
40G フランジ(接合部)
42 センタリインフォースメント
42B フランジ(接合部)
42C フランジ(接合部)
44 アンダリインフォースメント
50 閉断面部
52 発泡材
54 閉断面部
56 充填閉断面部

Claims (1)

  1. 閉断面部を形成する長尺状の車体骨格部材と、
    前記閉断面部の内部に前記車体骨格部材の長手方向に沿って設けられ、内部に発泡材が充填された充填閉断面部を備えた補強部材と、
    を有し、前記充填閉断面部が前記閉断面部を構成する一対の対向する壁部にそれぞれ当接していると共に、前記充填閉断面部から延びる接合部が前記閉断面部を構成する他の一対の対向する壁部に、それぞれ前記閉断面部の長手方向に沿った座屈変形の波長に合った間隔とされた複数の結合部で結合されている車体骨格補強構造。
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