JP2009166718A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の増加を抑制しつつ車両前突に対する車体の耐力を向上できると共に結合位置の制約を受け難くする。
【解決手段】フロントサイドメンバ14の傾斜部14Bは、車体前後方向から見た断面形状が左右のフランジ部14J、14Kを備え、車体上方側に開口したハット断面形状となっている。フロアパネル20はフロントサイドメンバ14の傾斜部14Bの車体上方側を覆う位置に配設されている。車体平面視においてフロントサイドメンバ14に重なるフロアパネル20の凸20と結合部20F、20Gとは車体下方側に開口したハット断面形状となっており、結合部20F、20Gがフロントサイドメンバ14のフランジ部14J、14Kと二枚合わせで結合され、フロントサイドメンバ14とフロアパネル20とで閉断面構造30を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車の車体前部構造に係り、特に、車体骨格部材の車体後部側に車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した傾斜部が形成された車体前部構造に関する。
従来から、車両の前面衝突に備えて自動車の車体前部の剛性を向上させる車体前部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、断面ハット形状とされたフロントサイドメンバリヤの断面内にリインフォースを被嵌させると共に、フロントフロアパネル上においてフロントサイドメンバリヤと平面視で重なる位置にフロアアッパメンバが配設されている。また、リインフォースの後端部を平面視で第1クロスメンバと重なる位置まで延設させ、前面衝突時のフロントサイドメンバリヤの曲げ耐力を確保している。
特開2007−131148号公報
しかしながら、特許文献1では、フロントサイドメンバリヤとフロントアッパメンバとで形成される閉断面構造内において、この閉断面構造の図心に近い位置にフロアパネルが配置されている。このため、車両前突時にフロントサイドメンバのキック部が車体後方へ屈曲する際に発生するフロントサイドメンバの断面崩れを抑制することに対してフロアパネルによる効果が小さい。この結果、特許文献1では、車両前突に対する車体の耐力を向上し、フロントサイドメンバの断面崩れを効果的に抑制するためには、フロアパネルの板厚を厚くする必要があり重量が増加する。また、特許文献1では、閉断面構造内のリインフォースが、その平面部(ハット断面形状のフランジ部)でフロントサイドメンバリヤとフロントアッパメンバとに結合されている。このため、結合枚数を少なくし溶接を可能とするためには、結合部に切欠を設ける必要がある。この結果、結合位置(結合打点位置)の制約を受ける。
本発明は上記事実を考慮し、重量の増加を抑制しつつ車両前突に対する車体の耐力を向上できると共に結合位置の制約を受け難い車体前部構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車体前部構造は、車体の側部に車体前後方向に沿って配置され、車体後部側に車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した傾斜部が形成されると共に、長手方向から見た断面形状が車体上方側に開口し、開口端部に互いに離間する方向へ延びるフランジ部を備えたハット断面形状である車体骨格部材と、前記車体骨格部材の車体上方側を覆う位置に配置され、車体平面視において前記車体骨格部材に重なる部位が車体上方側に凸で、車体下方側に開口したハット断面形状部であると共に、前記車体骨格部材のフランジ部と二枚合わせとなる結合部で結合されており、前記記車体骨格部材とで閉断面構造を形成するパネル部材と、を有することを特徴とする。
従って、車体骨格部材は車体の側部に車体前後方向に沿って配置されており、車体前後方向から見た断面形状が車体上方側に開口し、開口端部に互いに離間する方向へ延びるフランジ部を備えたハット断面形状となっている。また、パネル部材は車体骨格部材の車体上方側を覆う位置に配置され、車体平面視において前記車体骨格部材に重なる部位が車体上方側に凸で、車体下方側に開口したハット断面形状部であると共に、車体骨格部材のフランジ部と二枚合わせとなる結合部で結合されており、車体骨格部材とで閉断面構造を形成している。このため、車体骨格部材とパネル部材のハット断面形状部とで形成される閉断面構造の上壁部をパネル部材で構成しており、閉断面構造内をパネル部材が通過する構成に比べて、閉断面構造の図心と、閉断面構造の上壁部を構成するパネル部材のハット断面形状部の部位との距離を長くできる。この結果、車両前突時に車体骨格部材に車体前方側から荷重が作用し、車体骨格部材の車体後部側に車体前方上側から車体後方下側に向って形成された傾斜部が、車体後方側端部を中心に車体後方へ折れ曲がろうとする際に、パネル部材のハット断面形状部によって、作用する荷重に対する閉断面構造の耐力を向上できる。また、結合部の枚数が多くなる場合に、溶接を可能とするために結合部に設ける必要があった切欠が、結合部を車体骨格部材とパネル部材との二枚合わせとすることで必要ない。この結果、結合位置(結合打点位置)の制約を受け難くすることができる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車体前部構造において、前記閉断面構造の内部に前記閉断面構造の内壁部に沿って配置され、車体前後方向から見た断面形状がコ字形状であり、前記閉断面構造の上壁部と、前記閉断面構造の下壁部と、前記閉断面構造の対向する側壁部の一方と、に結合された補強部材を、有することを特徴とする。
従って、補強部材が閉断面構造の内部に閉断面構造の内壁部に沿って配置されている。また、補強部材は、車体前後方向から見た断面形状がコ字形状であり、閉断面構造の上壁部と、閉断面構造の下壁部と、閉断面構造の対向する側壁部の一方と、に結合されている。このため、車体骨格部材とパネル部材との結合部が、補強部材が介在しない二枚合わせとなり、結合部の枚数が多くなる場合に、溶接を可能とするために結合部に設ける必要があった切欠がいらない。この結果、結合位置(結合打点位置)の制約を受け難くすることができる。また、車両前突時に車体骨格部材に車体前方側から荷重が作用し、車体骨格部材の傾斜部が車体後方側端部を中心に車体後方へ折れ曲がろうとする際に、作用する荷重に対する閉断面構造の耐力を、閉断面構造の上壁部と、閉断面構造の下壁部と、閉断面構造の対向する側壁部の一方と、に結合された補強部材によってさらに向上できる。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の車体前部構造において、前記閉断面構造の内部に前記閉断面構造の内壁部に沿って配置され、車体前後方向から見た断面形状が矩形状であり、前記閉断面構造の上壁部と、前記閉断面構造の下壁部と、前記閉断面構造の対向する側壁部の双方と、に結合された補強部材を、有することを特徴とする。
従って、補強部材が閉断面構造の内部に閉断面構造の内壁部に沿って配置されている。また、補強部材は、車体前後方向から見た断面形状が矩形状であり、閉断面構造の上壁部と、閉断面構造の下壁部と、閉断面構造の対向する側壁部の双方と、に結合されている。このため、車体骨格部材とパネル部材との結合部が、補強部材が介在しない二枚合わせとなり、結合部の枚数が多くなる場合には、溶接を可能とするために結合部に設ける必要があった切欠がいらない。この結果、結合位置(結合打点位置)の制約を受け難くすることができる。また、車両前突時に車体骨格部材に車体前方側から荷重が作用し、車体骨格部材の傾斜部が車体後方側端部を中心に車体後方へ折れ曲がろうとする際に、作用する荷重に対する閉断面構造の耐力を、前記閉断面構造の上壁部と、前記閉断面構造の下壁部と、前記閉断面構造の対向する側壁部の双方と、に結合された補強部材によってさらに向上できる。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車体前部構造において、前記補強部材の前記車体骨格部材と前記パネル部材との結合部の一部がレーザ接合により結合されていることを特徴とする。
従って、補強部材の車体骨格部材とパネル部材との結合部の一部が、スポット接合による結合ができない構造の場合にも、レーザ接合により補強部材を車体骨格部材とパネル部材とに結合できる。このため、設計自由度が向上する。
請求項1記載の本発明は、重量の増加を抑制しつつ車両前突に対する車体の耐力を向上できると共に結合位置の制約を受け難くすることができる。
請求項2記載の本発明は、車両前突時のフロントサイドメンバの耐力をさらに向上できる。
請求項3記載の本発明は、車両前突時のフロントサイドメンバの耐力をさらに向上できる。
請求項4記載の本発明は、設計自由度を向上できる。
本発明における車体前部構造の第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車体上方方向を示し、図中矢印FRは車体前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図2には本発明の第1実施形態に係る車体前部構造を示す側面図が示されており、図1には図2の1−1断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図2に示すように、本実施形態の自動車車体では、車体前部となるエンジンルーム10の車幅方向両端部下部に、車体骨格部材としての左右一対のフロントサイドメンバ14の前部14Aが長手方向を車体前後方向に沿って配置されている。また、フロントサイドメンバ14の前部14Aは車体前後方向に延びる閉断面構造なっている。
なお、閉断面構造とは、対象とする断面の開口外周部が実質的に連続して高強度及び高剛性になっている断面構造であって、実質的にとは、対象とする断面が外周長に比べて小さな孔等が部分的に形成されていても、断面の直角方向の手前側又は奥側では孔等が無く、開口部周囲の部材が連続している構成も含むことを意味する。
フロントサイドメンバ14の車体後部側には、車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した傾斜部14Bが形成されており、前部14Aの後端と繋がる傾斜部14Bの上端部(前端部)が上側屈曲部14Cとなっている。また、傾斜部14Bの下端からは車体後方側へ向かって長手方向を車体前後方向とする延設部14Dが形成されており、傾斜部14Bの下端部(後端部)は延設部14Dに繋がる下側屈曲部(キック部)14Eとなっている。
なお、車両前突時(車両の前方側が他車両等に衝突した時でオフセット衝突を含む)に、フロントサイドメンバ14の前部14Aに車体前方側から車体後方側へ向かって衝突荷重(図2の矢印F1)が作用すると、フロントサイドメンバ14の上側屈曲部14Cには、下側屈曲部14Eを中心に傾斜部14Bを車体後方(図2の矢印A方向)へ回転しようとする(折り曲げようとする)力が発生する。
図1に示すように、フロントサイドメンバ14における傾斜部14Bの長手方向から見た断面形状は、開口部を車体上方へ向けた矩形状のハット断面形状となっており、下壁部14F、車幅方向内側縦壁部14G、車幅方向外側縦壁部14Hを備えている。また、フロントサイドメンバ14の開口端部には、互いに離間する方向へ延びる車幅方向内側のフランジ部14Jと、車幅方向外側のフランジ部14Kとが形成されている。
なお、図示を省略したが、フロントサイドメンバ14における延設部14Dの長手方向から見た断面形状も、開口部を車体上方へ向けた矩形状のハット断面形状となっている。
車室13の床部を構成するパネル部材としてのフロアパネル20の下面20A側にフロントサイドメンバ14の傾斜部14Bと延設部14Dが配置されている。また、フロアパネル20におけるフロントサイドメンバ14の傾斜部14B及び延設部14Dの上方となる位置、即ち、フロアパネル20における車体平面視においてフロントサイドメンバ14の傾斜部14B及び延設部14Dに重なる部位は、車体上方側に凸の凸部20Bとなっている。この凸部20Bの長手方向から見た断面形状は車体下方側が開口したコ字形状となっており、上壁部20C、車幅方向内側縦壁部20D及び車幅方向外側縦壁部20Eを備えている。
また、フロアパネル20における車幅方向内側縦壁部20Dの車幅方向内側に沿った部位は結合部20Fとなっており、この結合部20Fとフロントサイドメンバ14のフランジ部14Jとが上下に重ねられスポット接合(スポット溶接ともいう)によって結合(結合点S1)されている。また、フロアパネル20における車幅方向外側縦壁部20Eの車幅方向外側に沿った部位は結合部20Gとなっており、この結合部20Gとフロントサイドメンバ14のフランジ部14Kとが上下に重ねられスポット接合によって結合(結合点S2)されている。即ち、フロアパネル20の凸部20Bと結合部20F、20Gとによって、フロアパネル20のハット断面形状部が形成されている。
なお、結合点S1、S2をスポット接合に代えてレーザ接合(レーザ溶接ともいう)によって結合してもよい。
従って、二枚合わせとなるフロアパネル20の結合部20F、20Gと、フロントサイドメンバ14の左右のフランジ部14J、14Kとが互いに結合されることで、閉断面構造30を形成している。
このため、閉断面構造30の図心G1からフロアパネル20における凸部20Bの上壁部20Cまでの距離L1が、図1に2点鎖線で示すように、フロアパネル20に凸部20Bを形成しない場合(従来技術)の閉断面構造の図心G1からフロアパネル20の一般面20Hまでの距離L2、に比べて大きくなっている。
なお、閉断面構造30の図心G1とは閉断面構造30の断面(平面図形)の重心である。
図2に示すように、閉断面構造30の内部には補強部材としての車幅方向内側リインフォースメント32と車幅方向外側リインフォースメント34とが、それぞれ閉断面構造30の長手方向に沿って設けられている。
図1に示すように、車幅方向内側リインフォースメント32と車幅方向外側リインフォースメント34との車体前後方向から見た断面形状はコ字形状となっている。また、車幅方向内側リインフォースメント32は、開口部を車幅方向外側に向けて配置されており、上壁部32Aが閉断面構造30の上壁部30Aに、下壁部32Bが閉断面構造30の下壁部30Bに、縦壁部32Cが車幅方向内側壁部30Cにそれぞれレーザ接合によって結合(結合点R1、R2、R3)されている。なお、各結合点R1、R2、R3以外の部位では、車幅方向内側リインフォースメント32と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30Cとがそれぞれ離間しており、車幅方向内側リインフォースメント32と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30Cとの間にそれぞれ隙間が形成されていてもよい。
一方、車幅方向外側リインフォースメント34は、開口部を車幅方向内側に向けて配置されており、上壁部34Aが閉断面構造30の上壁部30Aに、下壁部34Bが閉断面構造30の下壁部30Bに、縦壁部34Cが車幅方向外側壁部30Dにそれぞれレーザ接合によって結合(結合点R4、R5、R6)されている。なお、各結合点R4、R5、R6以外の部位では、車幅方向外側リインフォースメント34と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向外側壁部30Dとがそれぞれ離間しており、車幅方向外側リインフォースメント34と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向外側壁部30Dとの間にそれぞれ隙間が形成されていてもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。
フロントサイドメンバ14は車体の側部に車体側面視において長手方向を車体前後方向に沿って配置されており、車体前後方向から見た断面形状が、車体上方側に開口し、開口端部に互いに離間する方向へ延びるフランジ部14J、14Kを備えた矩形状のハット断面形状である。また、フロアパネル20の凸部20Bと結合部20F、20Gとはフロントサイドメンバ14の車体上方側を覆う位置に形成されており、車体平面視においてフロントサイドメンバ14に重なっている。また、凸20と結合部20F、20Gとは車体下方側に開口した矩形状のハット断面形状であると共に、結合部20F、20Gが、フロントサイドメンバ14のフランジ部14J、14Kと二枚合わせで結合されており、フロントサイドメンバ14とフロアパネル20の凸部20Bとで閉断面構造30を形成している。
即ち、フロントサイドメンバ14とフロアパネル20とで形成される閉断面構造30の上壁部をフロアパネル20の上壁部20Cで構成しており、図1に2点差線で示すように、フロアパネル20に凸部20Bを形成しない場合(従来構造)、即ち、閉断面構造30の内部をフロアパネル20の一般面20Hが通過する場合の、図心G1からフロアパネル20の一般面20Hまでの距離L2に比べて、本実施形態では、閉断面構造30の図心G1とフロアパネル20との距離L1を長くできる。
この結果、図2に示すように、車両前突時にフロントサイドメンバ14の前部14Aに車体前方側から荷重F1が作用し、フロントサイドメンバ14の車体後部側に車体前方上側から車体後方下側に向って形成された傾斜部14Bが、下側屈曲部14Eを中心に車体後方へ折れ曲がろうとする際に、圧縮側に位置するフロアパネル20の凸部20Bの上壁部20Cが効果的に作用することによって、前記曲げに対する閉断面構造30(車体)の耐力を向上できる。このため、閉断面構造30の断面崩れを防止できる。
また、フロントサイドメンバ14とフロアパネル20との結合部(結合点S1、S2)が、車幅方向内側リインフォースメント32又は車幅方向外側リインフォースメント34が介在しない二枚合わせとなり、結合部の枚数が多くなる場合には、溶接を可能とするために結合部に設ける必要があった切欠がいらない。この結果、結合位置(結合点S1、S2)の制約を受け難くすることができる。
また、本実施形態では、長手方向が車体前後方向に沿って配置されている車幅方向内側リインフォースメント32が閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30Cに沿って設けられており、車幅方向内側リインフォースメント32は、閉断面構造30の下壁部30Bを構成するフロントサイドメンバ14の下壁部14Fと、閉断面構造30の上壁部30Aを構成するフロアパネル20の凸部20Bの上壁部20Cと、閉断面構造30の車幅方向内側壁部30Cと、に結合されている。一方、長手方向が車体前後方向に沿って配置されている車幅方向外側リインフォースメント34が閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向外側壁部30Dに沿って設けられており、車幅方向外側リインフォースメント34は、閉断面構造30の下壁部30Bを構成するフロントサイドメンバ14の下壁部14Fと、閉断面構造30の上壁部30Aを構成するフロアパネル20の凸部20Bの上壁部20Cと、閉断面構造30の車幅方向外側壁部30Dと、に結合されている。
このため、車両前突時に閉断面構造30に車体前方側から荷重F1が作用し、フロントサイドメンバ14の傾斜部14Bが、下側屈曲部14Eを中心に車体後方(図2の矢印A方向)へ折れ曲がろうとする際に、作用する荷重F1に対する閉断面構造30の耐力を車幅方向内側リインフォースメント32と車幅方向外側リインフォースメント34とによってさらに向上できる。
即ち、車幅方向内側リインフォースメント32及び車幅方向外側リインフォースメント34が、閉断面構造30の下壁部30Bと上壁部30Aとが接近するのを防止すると共に、閉断面構造30の車幅方向内側壁部30Cと車幅方向外側壁部30Dとが変形(断面崩れ)するのを防止する。
また、本実施形態では、車幅方向内側リインフォースメント32と車幅方向外側リインフォースメント34の車体前後方向から見た断面形状がコ字形状であるため、車幅方向内側リインフォースメント32と車幅方向外側リインフォースメント34を容易に閉断面構造30の内壁部に結合できる。
また、本実施形態では、車幅方向内側リインフォースメント32、車幅方向外側リインフォースメント34のフロントサイドメンバ14とフロアパネル20との結合部R1〜R6が、スポット接合による結合ができない構造、例えば、閉断面構造の場合にも、レーザ接合によりリインフォースメント32、車幅方向外側リインフォースメント34をフロントサイドメンバ14とフロアパネル20とに結合できる。即ち、スポット接合装置が閉断面構造30の内部に挿入できない場合にも、レーザ接合装置によって、結合部R1〜R6を溶接できる。この結果、設計自由度を向上できる。
次に、本発明における車体前部構造の第2実施形態を図3に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図3には本実施形態の車体前部構造における図1に対応する断面図が示されている。
図3に示すように、本実施形態では、閉断面構造30の内部に、第1実施形態のリインフォースメント32と車幅方向外側リインフォースメント34に代えて、補強部材としてのリインフォースメント40が設けられており、リインフォースメント40の車体前後方向から見た断面形状は矩形状(ロ字形状)となっている。また、リインフォースメント40の上壁部40Aが閉断面構造30の上壁部30Aに、下壁部40Bが閉断面構造30の下壁部30Bに、車幅方向内側縦壁部40Cが車幅方向内側壁部30Cに、車幅方向外側縦壁部40Dが車幅方向外側壁部30Dにそれぞれレーザ接合によって結合(結合点R7〜R12)されている。なお、各結合点R7〜R12以外の部位では、リインフォースメント40と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30C、車幅方向外側壁部30Dとがそれぞれ離間しており、リインフォースメント40と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30C、車幅方向外側壁部30Dとの間にそれぞれ隙間が形成されていてもよい。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、リインフォースメント40の車体前後方向から見た断面形状が矩形状であるため、第1実施形態に比べて部品点数、型数を少なくできると共に、車幅方向の変形荷重に対する耐力も向上できる。
次に、本発明における車体前部構造の第3実施形態を図4に従って説明する。
なお、第2実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図4には本実施形態の車体前部構造における図1に対応する断面図が示されている。
図4に示すように、本実施形態では、閉断面構造30の内部に設けられた補強部材としてのリインフォースメント40の車体前後方向から見た断面形状が、リインフォースメント40の下壁部40Bの車幅中央部に切欠44が、リインフォースメント40の長手方向に沿って形成された矩形状となっている(切欠を有する矩形も矩形状に含む)。
また、第2実施形態と同様に、リインフォースメント40の上壁部40Aが閉断面構造30の上壁部30Aに、下壁部40Bが閉断面構造30の下壁部30Bに、車幅方向内側縦壁部40Cが車幅方向内側壁部30Cに、車幅方向外側縦壁部40Dが車幅方向外側壁部30Dにそれぞれレーザ接合によって結合(結合点R7〜R12)されている。なお、各結合点R7〜R12以外の部位では、リインフォースメント40と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30C、車幅方向外側壁部30Dとがそれぞれ離間しており、リインフォースメント40と、閉断面構造30の上壁部30A、下壁部30B、車幅方向内側壁部30C、車幅方向外側壁部30Dとの間にそれぞれ隙間が形成されていてもよい。
また、結合点R11と結合点R12は、下壁部40Bにおける切欠44を挟んで車幅方向反対側にそれぞれ設けられている。即ち、結合点R11は切欠44の車幅方向内側に設けられており、結合点R12は切欠44の車幅方向外側に設けられている。
従って、本実施形態においても第2実施形態と同様な作用効果があると共に、リインフォースメント40の車体前後方向から見た断面形状が下壁部40Bに切欠44が形成された矩形状となっているため、リインフォースメント40を板材の曲げ加工によって容易に製造できる。
なお、切欠44はリインフォースメント40の下壁部40Bに代えて、上壁部40Aに形成した構成としてもよい。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、フロアパネル20の凸部20Bと結合部20F、20Gとの長手方向から見た断面形状を、車体下方側に開口した矩形状のハット断面形状としたが、凸部20Bと結合部20F、20Gとの長手方向から見た断面形状は車体下方側に開口した矩形状のハット断面形状に限定されず、車体下方側に開口した三角形状のハット断面形状や半円形状のハット断面形状等、他のハット断面形状としてもよい。
また、上記各実施形態では、フロントサイドメンバ14の傾斜部14Bと延設部14Dの長手方向から見た断面形状を、車体上方側に開口した矩形状のハット断面形状としたが、フロントサイドメンバ14の傾斜部14Bと延設部14Dの長手方向から見た断面形状は車体上方側に開口した矩形状のハット断面形状に限定されず、車体上方側に開口した三角形状のハット断面形状や半円形状のハット断面形状等、他のハット断面形状としてもよい。
また、上記各実施形態では、車体骨格部材をフロントサイドメンバとしたが、車体骨格部材はフロントサイドメンバに限定されず、車体の側部に長手方向を車体前後方向に沿って配置され、車体後部側に車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した傾斜部が形成されると共に、長手方向から見た断面形状が車体上方側に開口し、開口端部に互いに離間する方向へ延びるフランジ部を備えたハット断面形状である車体骨格部材であればよい。
また、上記各実施形態では、パネル部材をフロアパネル20としたが、パネル部材はフロアパネル20に限定されず、車体骨格部材の車体上方側を覆う位置に配置され、車体平面視において車体骨格部材に重なる部位が車体上方側に凸で、車体下方側に開口したハット断面形状部であるパネル部材であればよい。
図2の1−1線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車体前部構造を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る車体前部構造を示す図1に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車体前部構造を示す図1に対応する断面図である。
符号の説明
14 フロントサイドメンバ(車体骨格部材)
20 フロアパネル(パネル部材)
20B フロアパネルの凸部
30 閉断面構造
32 車幅方向内側リインフォースメント(補強部材)
34 車幅方向外側リインフォースメント(補強部材)
40 リインフォースメント(補強部材)

Claims (4)

  1. 車体の側部に車体前後方向に沿って配置され、車体後部側に車体前方上側から車体後方下側に向って傾斜した傾斜部が形成されると共に、長手方向から見た断面形状が車体上方側に開口し、開口端部に互いに離間する方向へ延びるフランジ部を備えたハット断面形状である車体骨格部材と、
    前記車体骨格部材の車体上方側を覆う位置に配置され、車体平面視において前記車体骨格部材に重なる部位が車体上方側に凸で、車体下方側に開口したハット断面形状部であると共に、前記車体骨格部材のフランジ部と二枚合わせとなる結合部で結合されており、前記記車体骨格部材とで閉断面構造を形成するパネル部材と、
    を有することを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記閉断面構造の内部に前記閉断面構造の内壁部に沿って配置され、車体前後方向から見た断面形状がコ字形状であり、前記閉断面構造の上壁部と、前記閉断面構造の下壁部と、前記閉断面構造の対向する側壁部の一方と、に結合された補強部材を、有することを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記閉断面構造の内部に前記閉断面構造の内壁部に沿って配置され、車体前後方向から見た断面形状が矩形状であり、前記閉断面構造の上壁部と、前記閉断面構造の下壁部と、前記閉断面構造の対向する側壁部の双方と、に結合された補強部材を、有することを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  4. 前記補強部材の前記車体骨格部材と前記パネル部材との結合部の一部がレーザ接合により結合されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車体前部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011111005A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Suzuki Motor Corp 車体下部構造および車体下部の組立方法
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