JP6616000B2 - 車体フレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車体フレーム構造に関する。
ホイールハウスロアメンバに比較的強度の弱い部分を設定しておき、車両の前方衝突時にその部分を座屈させることで衝突エネルギーを吸収することが行われている。しかし、ホイールハウスロアメンバの形状によっては強度分布に差を出しにくい場合がある。このような場合、例えばホイールハウスロアメンバの2面が交差する角線(稜線という)の部位に2面にわたるように貫通孔を設けることで、この貫通孔周りの強度を下げて座屈させることができる。しかしながら、ホイールハウスロアメンバの稜線に貫通孔を開けると孔周辺の強度が低下し過ぎる傾向がある。
他の衝突エネルギーの吸収技術としては、特許文献1,2に記載のものが挙げられる。特許文献1には、アッパフレームにおいて座屈を誘発する凹部としてのビードを形成する技術が記載されている。特許文献2には、エプロンアッパメンバにおいてフランジの向きが変わる境界部を脆弱部とする技術が記載されている。
特開平7−228267号公報 特開2015−54591号公報
特許文献1の技術では、ビードの形状を大きくすれば座屈変形させやすくなるものの、衝撃エネルギーの吸収量が小さくなり、ビードの形状を小さくすれば座屈変形が困難となる。また、特許文献2の技術では、脆弱部としてフランジの向きの変更を要するため、レイアウトの制約を受けやすい。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、簡単な構造で、車両衝突時の座屈変形を安定して行え、衝撃エネルギーの吸収量を確保できる車体フレーム構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、屈曲部で曲面をなす第1面と該第1面に略直交する第2面とを有した断面略L字状の第1パネルと、前記屈曲部で曲面をなす第3面と該第3面に略直交する第4面とを有した第2パネルとで矩形閉断面部を構成する車体の屈曲フレームの構造であって、前記屈曲部により前記第1パネルには内側曲面側の稜線が形成され、前記屈曲フレームは、前記内側曲面側の稜線に、前記矩形閉断面部の内部に向けて窪むように形成され、衝突荷重の入力時に屈曲部の変形を誘起する略楕円形状の窪み部と、
前記第2面における前記窪み部の下部に外側に膨出するように形成された膨出部と、前記第2面における前記膨出部の下部に前記窪み部に沿って貫通形成された長孔と、を備え、前記窪み部の底面は、車幅方向視して上方に向けて凹状の円弧形状を呈し、前記膨出部および前記長孔も、前記窪み部の底面に倣って上方に向けて凹状の円弧形状を呈していることを特徴とする。
衝突荷重が入力すると、屈曲部において窪み部が沈むように変位し、内側稜線に応力が集中して、窪み部を曲げ点として屈曲部が座屈変形する。第2面には窪み部に沿って長孔が形成されているので、窪み部が長孔の孔空間に沈み込むように容易に変位する。これにより、所定の衝突荷重値に対して屈曲部が確実に折れ曲がり、かつ衝撃エネルギーの吸収量を確保できる。
本発明によれば、膨出部が容易に撓み、窪み部の長孔への変位が促進される。
また、本発明は、前記第1パネルと前記第2パネルとは、各パネルの両端のフランジ同士が重なって結合されることで矩形閉断面部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、各パネルの成形が容易であり、パネルの生産性が向上する。
また、本発明は、前記屈曲部により前記第2パネルには外側曲面側の稜線が形成され、 該外側曲面側の稜線に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、屈曲部の外側曲面側を容易に折り曲げることができる。
また、本発明は、前記屈曲部における前記第1パネルおよび前記第2パネルのフランジに切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、屈曲部をより容易に折り曲げることができる。
また、本発明は、フロントサイドフレームの車幅方向外側に側部フレームが配置され、該側部フレームは、後端がフロントピラーに接続するホイールハウスアッパメンバと、前記ホイールハウスアッパメンバから上屈曲部および下屈曲部を介して、前端が上下方向および前後方向に関し前記フロントサイドフレームの前端と略同じ位置まで前下方に延びるホイールハウスロアメンバと、を備えて構成され、前記屈曲部は、前記ホイールハウスロアメンバの下屈曲部であることを特徴とする。
本発明によれば、ナローオフセット衝突において、下屈曲部の折れ曲がりで生じる回転モーメントが上屈曲部に作用することにより、下屈曲部および上屈曲部を折り曲げ点としてホイールハウスロアメンバを上下方向にZ字状に折り曲げることができる。
また、本発明は、フロントサイドフレームの車幅方向外側に側部フレームが配置され、該側部フレームは、後端がフロントピラーに接続するホイールハウスアッパメンバと、前記ホイールハウスアッパメンバから上屈曲部および下屈曲部を介して、前端が上下方向および前後方向に関し前記フロントサイドフレームの前端と略同じ位置まで前下方に延びるホイールハウスロアメンバと、を備えて構成され、前記ホイールハウスロアメンバは、屈曲部で曲面をなす第1面と該第1面に略直交する第2面とを有した断面略L字状の第1パネルと、前記屈曲部で曲面をなす第3面と該第3面に略直交する第4面とを有した第2パネルとで矩形閉断面部を構成し、前記上屈曲部により前記第2パネルには内側曲面側の稜線が形成され、前記ホイールハウスロアメンバの内部には、前記上屈曲部を挟んで前後に延び前記第2パネルの内側曲面側の稜線周りを覆うスチフナが取り付けられ、前記上屈曲部の前記第2パネルの内側曲面側の稜線には、衝突荷重の入力時に上屈曲部の変形を誘起する凹部が形成され、前記スチフナには、前記凹部との干渉を避ける切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、上屈曲部の内側稜線に形成した凹部とスチフナの切欠き部とからなる脆弱部を設けたことにより、上屈曲部の前後に応力集中させることなく、上屈曲部を安定して折り曲げることができる。
また、本発明は、前記側部フレームの前端と前記フロントサイドフレームの前端とがガセットにより連結され、前方衝突荷重に対して、前記側部フレームの前部が前記上屈曲部および下屈曲部を折り曲げ部として略Z字状に折れ、前記フロントサイドフレームの前部が車幅方向内側に略V字状に折れることを特徴とする。
本発明によれば、上下方向にZ字状に折れ曲がる側部フレームの前部の変形挙動と、車幅方向内側にV字状に折れ曲がるフロントサイドフレームの前部の変形挙動とを、互いに干渉することなく生じさせることができ、衝撃エネルギーの吸収量を確保できる。
本発明によれば、簡単な構造で、車両衝突時の座屈変形を安定して行え、衝撃エネルギーの吸収量を確保できる。
本実施形態に係る車体フレーム構造の斜視図である。 本実施形態に係る車体フレーム構造の側面図である。 本実施形態に係る車体フレーム構造の底面図である。 図1におけるA−A断面図である。 側部フレームのアウタパネルを外した状態の車体フレーム構造の斜視図である。 図5におけるB−B断面図である。 ホイールハウスアッパメンバの断面斜視図である。 本実施形態に係る車体フレーム構造の平面図である。 図1におけるC−C断面図である。 窪み部および長孔の作用側面図である。
本発明を自動車の車両前部のフレーム構造に適用した形態について説明する。図1ないし図5を参照して、車両の車幅方向両側には、側部フレーム1とフロントサイドフレーム31とが左右一対に配置されている。図3に示すように、各側部フレーム1は各フロントサイドフレーム31の車幅方向外側に配置されている。図1、図2、図5は車両右側に配置された側部フレーム1およびフロントサイドフレーム31を示している。以下、この車両右側に配置された側部フレーム1およびフロントサイドフレーム31について説明するが、車両左側のものも左右対称の形状である以外は同じ構造である。
「側部フレーム1」
側部フレーム1は、後端がフロントピラー41に接続するホイールハウスアッパメンバ2と、ホイールハウスアッパメンバ2から上屈曲部4および下屈曲部5を介して、前端が上下方向および車両前後方向に関しフロントサイドフレーム31の前端と略同じ位置まで前下方に延びるホイールハウスロアメンバ3と、を備えて構成されている。ホイールハウスアッパメンバ2は、ホイールハウスの上方で車両前後方向に延設されている。ホイールハウスアッパメンバ2の前端とホイールハウスロアメンバ3の後端とは、互いに重なり合ってスポット溶接等により結合されている。
「ホイールハウスロアメンバ(屈曲フレーム)3」
ホイールハウスロアメンバ3は、ホイールハウスアッパメンバ2の前端から前方に水平状に若干量延設する上部水平直線部3Aと、上部水平直線部3Aの前端から上屈曲部4を介して前方かつ下方に直線状に延設する傾斜直線部3Bと、傾斜直線部3Bの下端から下屈曲部5を介して前方に水平状に若干量延設する下部水平直線部3Cと、を有した形状からなる。下部水平直線部3Cの前端が上下方向および前後方向に関しフロントサイドフレーム31の前端と略同じ位置となる。上部水平直線部3Aの車幅方向内側には、図示しないダンパを上方から覆うダンパベース(ダンパハウジング)42が配置されている。
ホイールハウスロアメンバ3は、アウタパネル(第1パネル)6とインナパネル(第2パネル)7とから構成されている。図4に示すように、アウタパネル6は、断面略L字状を呈した部材であって、概ね車幅方向に水平状に延設する上面部(第1面)6Aと、上面部6Aの車幅方向外側端から下方に鉛直状に延設する外側面部(第2面)6Bと、上面部6Aの車幅方向内側端から上方に鉛直状に延設する上向きフランジからなる上フランジ部6Cと、外側面部6Bの下端から車幅方向外側に水平状に延びる横向きフランジからなる下フランジ部6Dと、を備えて構成されている。インナパネル7も断面略L字状を呈した部材であって、概ね車幅方向に水平状に延設する下面部(第3面)7Aと、下面部7Aの車幅方向内側端から上方に略鉛直状に延設する内側面部(第4面)7Bと、内側面部7Bの上端から上方に鉛直状に延設する上向きフランジからなる上フランジ部7Cと、下面部7Aの車幅方向外側端から車幅方向外側に水平状に延設する横向きフランジからなる下フランジ部7Dと、を備えて構成されている。ただし、上屈曲部4よりも後部、すなわち上部水平直線部3Aにおいては、上フランジ部6C,7Cは車幅方向内側に水平状に延設する横向きフランジ6C´,7C´から構成されており、図9に示すように、ダンパベース42の上面に結合されている。
以上により、上フランジ部6C,7C同士および下フランジ部6D,7D同士がスポット溶接等により結合されることで、上面部6Aと下面部7Aとが上下に対向するとともに外側面部6Bと内側面部7Bとが左右に対向し、ホイールハウスロアメンバ3の内部に中空断面部である矩形閉断面部8が形成される。図4は下屈曲部5を断面視した図であり矩形閉断面部8は縦長を呈しているが、傾斜直線部3Bや上屈曲部4、上部水平直線部3Aでの矩形閉断面部8はやや縦長さが短くなっている。以上のように、ホイールハウスロアメンバ3として、内側曲面が形成される第1面と第2面とを有する断面略L字状のアウタパネル6と、外側曲面が形成される第3面と第4面とを有する断面略L字状のインナパネル7と、から構成し、各パネルの両端のフランジ同士を重ねて結合する構造とすれば、パネルの成形が容易であり、パネルの生産性が向上する。
下屈曲部5において、上面部6Aは上方に向けて凹状となる円弧状の曲面を形成し、下面部7Aは下方に向けて凸状に形成される。模式的にいえば、下屈曲部5の曲げ中心は上面部6Aの上方側に位置していることとなるから、上面部6Aの曲面の方が下面部6Bの曲面よりも曲げ角度(曲げ範囲)が小さいといえる。本発明では、この曲げ角度の小さい方の上面部6Aの曲面を内側曲面9といい、下面部7Aの曲面を外側曲面10というものとする。また、上面部6Aと外側面部6Bとによって形成される稜線(角線)を内側稜線11といい、下面部7Aと内側面部7Bとによって形成される稜線を外側稜線12というものとする。
逆に、上屈曲部4においては、上面部6Aが上方に向けて凸状に形成され、下面部7Aが下方に向けて凹状となる円弧状の曲面として形成されることとなり、下面部7Aが内側曲面となり、上面部6Aが外側曲面となる。この上屈曲部4においては、下面部7Aと内側面部7Bとによって形成される稜線を内側稜線12Aといい、上面部6Aと外側面部6Bとによって形成される稜線を外側稜線11Aというものとする。
下屈曲部5の内側稜線11には、前方衝突荷重の入力時に下屈曲部5の座屈変形を誘起する窪み部13が矩形閉断面部8の内部に向けて窪むように形成されている。窪み部13は、上面部6Aと外側面部6Bとにかけて、概ねホイールハウスロアメンバ3の延設方向に長手となる略楕円形状の窪みとして形成されている。外側面部6Bにおける窪み部13の下部には、図4に示すように車幅方向外側に膨出するように膨出部14が形成されている。窪み部13は、例えば内側稜線11を上面部6Aから下方に押圧することで形成され、その結果、窪み部13の下部の外側面部6Bが車幅方向外側に押し出されて膨出部14が形成される。
外側面部6Bの膨出部14の下部には窪み部13に沿って長孔15が貫通形成されている。窪み部13の底面は、車幅方向視して上方に向けて凹状の円弧形状を呈しているので、長孔15もこれに倣って膨出部14と共に上方に向けて凹状の円弧形状を呈している。長孔15は、窪み部13の下方への変形を促進する機能を担う。
図5に示すように、下屈曲部5においてインナパネル7の外側稜線12には貫通孔16が形成されている。ここで、図1、図2から判るように、内側曲面9は、上面部6Aが下部水平直線部3Cと傾斜直線部3Bとにかけて緩やかな円弧面として形成されているのに対し、下側曲面10は、下面部7A(図4)が下部水平直線部3Cと傾斜直線部3Bとにかけてほぼ平面状のまま交差することで形成されている。図5に示すように、貫通穴16は、下部水平直線部3Cの下面部7Aと傾斜直線部3Bの下面部7Aと内側面部7Bとの3面で囲まれたコーナー部において、外側稜線12を跨いで下部水平直線部3Cの下面部7Aと内側面部7Bとにかけて形成されている。この外側稜線12側に形成された貫通穴16は、内側稜線11側に形成された窪み部13と協働して下屈曲部5の座屈変形を誘起する。
下屈曲部5において、アウタパネル6の上フランジ部6C、下フランジ部6Dおよびインナパネル7の上フランジ部7Cには略半円状の切欠き部17がそれぞれ形成されている。上フランジ部6Cと上フランジ部7Cの各切欠き部17は車幅方向視で互いに重なった位置にある。これらの切欠き部17も下屈曲部5の座屈変形を誘起する。
「スチフナ(補強部材)18」
図5に示すように、ホイールハウスロアメンバ3の内部には、上屈曲部4を挟んで前後(ホイールハウスロアメンバ3の延設方向)に延びる補強部材としてのスチフナ18がスポット溶接等により取り付けられている。スチフナ18は、インナパネル7の内側稜線12A周り、つまり内側稜線12Aを挟んで下面部7Aと内側面部7Bとにわたって取り付けられている。スチフナ18は、インナパネル7に形成された各種リブや孔等と干渉しないように周囲に切り欠き等が形成されているが、概ね下面部7Aと内側面部7Bとにかけて略直交状に屈曲した断面略L字形状を呈している。具体的には、スチフナ18は、それぞれ内側稜線12Aを挟んで下面部7Aと内側面部7Bとに取り付けられる前剛性部18Aおよび後剛性部18Bと、少なくとも内側面部7Bに取り付けられ、前剛性部18Aと後剛性部18Bとを連結する連結部18Cと、を備えて構成されている。
上屈曲部4の内側稜線12Aには、前方衝突荷重の入力時に上屈曲部4の座屈変形を誘起する凹部19が形成されている。凹部19は、下屈曲部5の窪み部13と同様に、矩形閉断面部8の内部に向けて窪むように形成された窪みである。スチフナ18には、矩形閉断面部8内に突出することとなるこの凹部19との干渉を避ける切欠き部18Dが形成されている。切欠き部18Dは、下面部7A側に取り付けられたスチフナ18の縁部から内側面部7Bにかけて、凹部19を避けるように略矩形状に形成されている。つまり、スチフナ18は、切欠き部18Dが凹部19の逃げ孔となるように、凹部19の周りに配置されている。この切欠き部18Aも上屈曲部4の座屈変形を誘起する脆弱部の機能を担うこととなる。
なお、スチフナ18は、切欠き部18Dに代えて、凹部19を逃がす孔を形成してもよい。この場合、連結部18Cは、内側面部7Bと下面部7Aの両方に取り付けられることとなる。また、スチフナ18は、下面部7Aと内側面部7Bと外側面部6Bとにかけて取り付けられる断面略U字状の部材としてもよい。
「バルクヘッド(隔壁部材)25」
スチフナ18の前剛性部18Aには、ホイールハウスロアメンバ3の矩形閉断面部8をホイールハウスロアメンバ3の延設方向に隔てる補強用のバルクヘッド25が取り付けられている。図5、図6において、バルクヘッド25は、矩形閉断面部8の形状に倣った隔壁板部25Aと、下面部7A側において前剛性部18Aにスポット溶接等により取り付けられる下フランジ部25Bと、内側面部7B側において前剛性部18Aにスポット溶接等により取り付けられる側フランジ部25Cと、アウタパネル6の上面部6Aにあてがわれる上フランジ部25Dとを備えて構成されている。
「フェンダー支持ブラケット26」
バルクヘッド25の上方におけるアウタパネル6の上面部6Aには、車体の図示しないフロントフェンダーを支持するフェンダー支持ブラケット26が配置されている。フェンダー支持ブラケット26は、略水平状の水平面部26Aと、水平面部26Aの前端から下方に鉛直状に延設する鉛直面部26Bと、水平面部26Aの後端に形成される上フランジ部26Cと、鉛直面部26Bの下端に形成される下フランジ部26Dとを備えて構成されており、上フランジ部26C、下フランジ部26Dが上面部6Aにスポット溶接等により結合される。前記バルクヘッド25の上フランジ部25Dは概ね下フランジ部26Dの下方に位置している。
「ホイールハウスアッパメンバ2」
ホイールハウスアッパメンバ2は概ねダンパベース42の後方に配置されている。図1、図5、図7を参照して、ホイールハウスアッパメンバ2は、車幅方向外側のアウタパネル20と、車幅方向内側の複数の第1インナパネル21,第2インナパネル22,第3インナパネル23,第4インナパネル24とから構成されている。図7に示すように、アウタパネル20は、水平状に車両前後方向に延設する上面部20Aと上面部20Aの車幅方向外側端から下方に鉛直状に延設する外側面部20Bとから構成されている。上面部20Aには、車幅方向内側端から上方に延設する上向きフランジからなる上フランジ部20Cが形成され、外側面部20Bには、下端から車幅方向外側に水平状に延設する横向きフランジからなる下フランジ部20Dが形成されている。
第1インナパネル21は、アウタパネル20の上面部20Aと同じ高さ位置で水平状に車両前後方向に延設している。第1インナパネル21の車幅方向外側端には、上方に延設しアウタパネル20の上フランジ部20Cと結合する上向きフランジからなる上フランジ部21Aが形成され、車幅方向内側端には第2インナパネル22の上面部22Aとダンパベース42(図5)とに載置されて結合する横向きフランジからなる内フランジ部21Bが形成されている。第2インナパネル22は、略水平状に延設される上面部22Aと、上面部22Aの車幅方向外側端から下方に延設する内側面部22Bとを備えて、断面略L字状を呈している。内側面部22Bの下端には下方に延設するフランジ部22Cが形成されている。
第3インナパネル23は、車両後方に向かうにしたがい下方に変位する円弧状の下面部23Aと、下面部23Aの車幅方向内側端から上方に延設する内側面部23Bとを備えて、断面略L字状を呈している。内側面部23Bの後端はダッシュロアパネルの側部延長部43(図5)に結合している。下面部23Aの車幅方向外側端にはアウタパネル20の下フランジ部20Dと結合する横向きフランジからなる下フランジ部23Dが形成され、内側面部23Bの上端には第2インナパネル22のフランジ部22Cと結合する上向きフランジが形成されている。内側面部23Bには、車幅方向に段違いとなる段差部23Cが形成されている。段差部23Cは前方衝突荷重の入力時に座屈変形の曲がり起点を構成する。第4インナパネル24は、水平状に延設しており、前端と車幅方向内側端とには、それぞれ第3インナパネル23の下面部23Aと、内側面部23B、ダッシュロアパネルの側部延長部43とに結合する前フランジ部24A、内フランジ部24Bが形成されている。また、第4インナパネル24の車幅方向外側端には、アウタパネル20の下フランジ部20Dと結合する横向きフランジからなる下フランジ部24Cが形成されている。
以上により、ホイールハウスアッパメンバ2は、上面がアウタパネル20の上面部20Aと第1インナパネル21とにより構成され、外側面がアウタパネル20の外側面部20Bにより構成され、内側面が第2インナパネル22の内側面部22Bと第3インナパネル23の内側面部23Bとにより構成され、下面が第3インナパネル23の下面部23Aと第4インナパネル24とにより構成されて、内部に矩形閉断面部が形成される。アウタパネル20を高強度の鋼板とし、各インナパネル21〜24をそれよりも強度の低い鋼板とすることで、ホイールハウスアッパメンバ2の断面枠内で車幅方向外側と内側とで強度差を容易に付けることができる。したがって、車幅方向内側に位置した脆弱部である段差部23Cを起点にホイールハウスアッパメンバ2を安定的に車幅方向内側に折れるように座屈させることができ、効率的に衝突エネルギーを吸収できる。
図8に示すように、ホイールハウスアッパメンバ2の上フランジ部20C,21Aの上向きフランジは、ホイールハウスロアメンバ3の前部の上フランジ部6C,7Cの上向きフランジよりも車幅方向外側に距離L以上、オフセットされている。そして、上フランジ部20C,21Aの上向きフランジは、前部45が後部46に対し車幅方向内側に配置されるように屈曲されている。具体的には、上フランジ部20C,21Aの上向きフランジは屈曲部44を有しており、上フランジ部20C,21Aの上向きフランジは、屈曲部44を境として後部46においては前後方向に延設し、前部45においては前方に向かうにしたがい車幅方向内側に変位するように延設している。屈曲部44は、前後方向に関して、概ね段差部23Cと同じ位置に形成されている。
「フロントサイドフレーム31」
図1〜図3、図5において、フロントサイドフレーム31は車両前後方向に延設されており、フロントサイドインナパネル32とフロントサイドアウタパネル33とを備えて構成されている。図5において、フロントサイドインナパネル32は、水平状の上面部32Aと、上面部32Aの車幅方向車内端から下方に鉛直状に延設する内側面部32Bと、内側面部32Bの下端から車幅方向外側に延設する下面部32Cとを備え、車幅方向外側が開口した断面略U字状を呈している。上面部32Aには上方に延設する上向きフランジからなる上フランジ部32Dが形成され、下面部32Cには下方に延設する下向きフランジからなる下フランジ部32Eが形成されている。フロントサイドアウタパネル33は、鉛直状に延設する外側面部33Aと、外側面部33Aの下端から車幅方向内側に延設する下面部33Bと、下面部33Bから下方に延設する下向きフランジからなる下フランジ部33Cとを備えて構成されている。以上により、上フランジ部32Dとフロントサイドアウタパネル33の上端とがフランジ結合し、下フランジ部32Eと下フランジ部33Cとがフランジ結合することで、フロントサイドフレーム31の内部に矩形閉断面部が形成される。
図3に示すように、フロントサイドフレーム31には、前方衝突荷重の入力時にフロントサイドフレーム31を車幅方向内側に折れるように座屈変形を誘起する狭幅部34が形成されている。狭幅部34は、フロントサイドインナパネル32の内側面部32Bが車両前後方向に沿って略直線状に延設される一方、フロントサイドアウタパネル33が車幅方向内側に平面視で円弧状に凹むように形成されていることで、局所的にフロントサイドフレーム31の車幅方向の幅寸法が狭くなるように構成されている。
ホイールハウスロアメンバ3の前端とフロントサイドフレーム31の前端とは、ガセット35を介して互いに連結されている。ホイールハウスロアメンバ3、フロントサイドフレーム31とガセット35とはスポット溶接やボルト等により結合されている。ガセット35の具体形状については本発明の趣旨から外れるので説明は省略する。
「作用」
前方衝突荷重が側部フレーム1のホイールハウスロアメンバ3の前端に後方に向けて入力すると、図10(a)→(b)→(c)の過程のように、下屈曲部5において窪み部13が下側に変位することで、内側稜線11に応力が集中し、傾斜直線部3Bが前方側に起立するようにホイールハウスロアメンバ3が折れ曲がり、座屈変形する。窪み部13の下方の外側面部6Bには窪み部13に沿って長孔15が形成されているので、窪み部13が長孔15の孔空間に沈み込むように下側に容易に変位することとなり、所定の衝突荷重値に対してホイールハウスロアメンバ3が下屈曲部5で確実に折れ曲がり、かつ衝撃エネルギーの吸収量が増大する。
また、窪み部13と長孔15との間に膨出部14が設けられていることにより、膨出部14が容易に撓み、窪み部13の長孔15への変位が促進される。下屈曲部5の外側稜線12に貫通孔16が形成されていることにより、下屈曲部5の外側曲面10側が容易に折れ曲がる。さらに、上フランジ部6C、下フランジ部6D、上フランジ部7Cに切欠き部17が形成されていることによっても、下屈曲部5が容易に折れ曲がる。
ナローオフセット衝突(スモールオーバラップ衝突、微小ラップ衝突ともいう)においても、下屈曲部5の折れ曲がりで生じる回転モーメントが上屈曲部4に作用することにより、下屈曲部5および上屈曲部4を折り曲げ点として傾斜直線部3Bが前方側に起立変形するいわゆるZ字折れが確実にホイールハウスロアメンバ3に生じる。
次に、各フランジ部の作用について説明する。ホイールハウスロアメンバ3の傾斜直線部3Bや下部水平直線部3Cは、ヘッドライト等の周辺部品とのクリアランスを確保しやすい位置に配置されているので、この範囲の上フランジ部6C,7Cを上方に延設する上向きフランジとすることができる。これにより、ナローオフセット衝突によるホイールハウスロアメンバ3のZ字折れに対し、断面係数を大きくでき、衝撃エネルギー吸収量を増加できる。
一方、ホイールハウスロアメンバ3の上部水平直線部3Aにおいては、上方に図示しないエンジンフードが配置されているので、上フランジ部6C,7Cを横向きフランジ6C´,7C´とすることで、エンジンフードの下面と上フランジ部6Cとのクリアランスを確保できる。したがって、障害物等の外力によりエンジンフードが下方に凹み変形する際の凹み代を確保できる。横向きフランジ6C´,7C´をダンパベース42の上面に結合することで、前方衝突時における上部水平直線部3Aの過度の変形を抑制できる。
ホイールハウスアッパメンバ2においては、上フランジ部20C,21Aが上向きフランジとして形成されていることで、ホイールハウスアッパメンバ2が、ダンパベース42の後方において、衝撃エネルギー吸収の機能が阻害されることなく、車幅方向に安定的に折れ曲がる。特に、ホイールハウスアッパメンバ2の上フランジ部20C,21Aの上向きフランジを、ホイールハウスロアメンバ3の上フランジ部6C,7Cの上向きフランジよりも車幅方向外側に距離L以上オフセットし、かつ、前部45が後部46に対し車幅方向内側に配置されるように屈曲部44で屈曲させることにより、図8に示すように、前方衝突荷重Fを受けたとき、前部45を、屈曲部44と段差部23C(図5)とを折り曲げ点として車両内側(矢印Q方向)に安定して折り曲げることができる。
また、ホイールハウスアッパメンバ2の下フランジ部20D,23D,24Cと、ホイールハウスロアメンバ3の下フランジ部6D,7Dとは、全長にわたり、横向きフランジから構成されている。これによれば、上フランジ部側の向きが長手方向に異なる場合(実施形態のように上向きフランジと横向きフランジの両方を備える場合)であっても、インナパネルに対して車幅方向外側からアウタパネルを容易に重ねて取り付けることができ、側部フレーム1内に連続する中空断面部を形成できる。
次に、スチフナ18の作用を説明する。上屈曲部4において、スチフナ18の連結部18Cは、内側稜線12Aと干渉しないように内側面部7Bに取り付けられているので、連結部18Cはせん断荷重を受けて容易に変形する。したがって、スチフナ18によるフロントサイドロアメンバ3の剛性を確保したうえで、連結部18Cの配置部でフロントサイドロアメンバ3を安定的に折り曲げることができる。そのため、折り曲げ点との強度分布に差を出すだけの目的で前剛性部18Aおよび後剛性部18Bを前後に延ばす必要がなくなり、スチフナ18の小型化、軽量化を図れる。
また、内側稜線12Aに形成した凹部19とこれを囲うようにスチフナ18に切欠き部18Dを設けたことで、つまり凹部19の周りにスチフナ18を配置したことで、凹部19と切欠き部18Dが共に脆弱部となり、上屈曲部4の前後に応力が集中することなく、上屈曲部4がより安定して折れ曲がる。
スチフナ18の前剛性部18Aにバルクヘッド25を配置することにより、連結部18Cが位置するホイールハウスロアメンバ3の断面部との強度差が高まり、連結部18Cの配置部でフロントサイドロアメンバ3をより安定的に折り曲げることができる。バルクヘッド25の上方におけるホイールハウスロアメンバ3の上面部6Aにフェンダー支持ブラケット26を配置すれば、ホイールハウスロアメンバ3に対するフェンダー支持ブラケット26の取付剛性を高めることができる。
次に、フロントサイドフレーム31の作用について説明する。前方衝突時、フロントサイドフレーム31の前部においては、狭幅部34を折り曲げ点として車幅方向内側(図3の矢印P方向)に向けてV字状に折れ曲がる。したがって、上下方向にZ字状に折れ曲がる側部フレーム1の前部の変形挙動と、車幅方向内側にV字状に折れ曲がるフロントサイドフレーム31の前部の変形挙動とを、互いに干渉することなく生じさせることができ、衝撃エネルギーの吸収量を確保できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。実施形態では、下屈曲部5において、上面(上面部6A)と外側面(外側面部6B)とによって形成される内側稜線11に窪み部13を形成して外側面に長孔15を形成したが、アウタパネル6とインナパネル7のフランジ部の変更等により、上面と内側面とによって形成される内側稜線に窪み部13を形成し内側面に長孔15を形成してもよい。また、両方の内側稜線に窪み部13を形成し、外側面、内側面にそれぞれ長孔15を形成する構成にしてもよい。
1 側部フレーム
2 ホイールハウスアッパメンバ
3 ホイールハウスロアメンバ(屈曲フレーム)
4 上屈曲部
5 下屈曲部(屈曲部)
6 アウタパネル(第1パネル)
7 インナパネル(第2パネル)
8 矩形閉断面部
9 内側曲面
10 外側曲面
11 (下屈曲部の)内側稜線
11A (上屈曲部の)外側稜線
12 (下屈曲部の)外側稜線
12A (上屈曲部の)内側稜線
13 窪み部
14 膨出部
15 長孔
16 貫通孔
17 切欠き部
18 スチフナ
18D 切欠き部
19 凹部
31 フロントサイドフレーム
35 ガセット

Claims (7)

  1. 屈曲部で曲面をなす第1面と該第1面に略直交する第2面とを有した断面略L字状の第1パネルと、前記屈曲部で曲面をなす第3面と該第3面に略直交する第4面とを有した第2パネルとで矩形閉断面部を構成する車体の屈曲フレームの構造であって、
    前記屈曲部により前記第1パネルには内側曲面側の稜線が形成され、
    前記屈曲フレームは、
    前記内側曲面側の稜線に、前記矩形閉断面部の内部に向けて窪むように形成され、衝突荷重の入力時に屈曲部の変形を誘起する略楕円形状の窪み部と、
    前記第2面における前記窪み部の下部に外側に膨出するように形成された膨出部と、
    前記第2面における前記膨出部の下部に前記窪み部に沿って貫通形成された長孔と、
    を備え、
    前記窪み部の底面は、車幅方向視して上方に向けて凹状の円弧形状を呈し、前記膨出部および前記長孔も、前記窪み部の底面に倣って上方に向けて凹状の円弧形状を呈していることを特徴とする車体フレーム構造。
  2. 前記第1パネルと前記第2パネルとは、各パネルの両端のフランジ同士が重なって結合されることで矩形閉断面部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体フレーム構造。
  3. 前記屈曲部により前記第2パネルには外側曲面側の稜線が形成され、該外側曲面側の稜線に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車体フレーム構造。
  4. 前記屈曲部における前記第1パネルおよび前記第2パネルのフランジに切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車体フレーム構造。
  5. フロントサイドフレームの車幅方向外側に側部フレームが配置され、
    該側部フレームは、
    後端がフロントピラーに接続するホイールハウスアッパメンバと、
    前記ホイールハウスアッパメンバから上屈曲部および下屈曲部を介して、前端が上下方向および前後方向に関し前記フロントサイドフレームの前端と略同じ位置まで前下方に延びるホイールハウスロアメンバと、を備えて構成され、
    前記屈曲部は、前記ホイールハウスロアメンバの下屈曲部であることを特徴とする請求項1に記載の車体フレーム構造。
  6. フロントサイドフレームの車幅方向外側に側部フレームが配置され、
    該側部フレームは、
    後端がフロントピラーに接続するホイールハウスアッパメンバと、
    前記ホイールハウスアッパメンバから上屈曲部および下屈曲部を介して、前端が上下方向および前後方向に関し前記フロントサイドフレームの前端と略同じ位置まで前下方に延びるホイールハウスロアメンバと、を備えて構成され、
    前記ホイールハウスロアメンバは、
    屈曲部で曲面をなす第1面と該第1面に略直交する第2面とを有した断面略L字状の第1パネルと、前記屈曲部で曲面をなす第3面と該第3面に略直交する第4面とを有した第2パネルとで矩形閉断面部を構成し、
    前記上屈曲部により前記第2パネルには内側曲面側の稜線が形成され、
    前記ホイールハウスロアメンバの内部には、前記上屈曲部を挟んで前後に延び前記第2パネルの内側曲面側の稜線周りを覆うスチフナが取り付けられ、
    前記上屈曲部の前記第2パネルの内側曲面側の稜線には、衝突荷重の入力時に上屈曲部の変形を誘起する凹部が形成され、
    前記スチフナには、前記凹部との干渉を避ける切欠き部が形成されていることを特徴とする車体フレーム構造。
  7. 前記側部フレームの前端と前記フロントサイドフレームの前端とがガセットにより連結され、
    前方衝突荷重に対して、前記側部フレームの前部が前記上屈曲部および下屈曲部を折り曲げ部として略Z字状に折れ、前記フロントサイドフレームの前部が車幅方向内側に略V字状に折れることを特徴とする請求項7に記載の車体フレーム構造。
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