JP2017088058A - バンパリインフォースメント - Google Patents

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理生 鈴森
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Abstract

【課題】本体部材と蓋部材により閉じ断面形状とするバンパリインフォースメントにおいて、溶接箇所の配置形態を、せん断力が作用する配置形態とすると共に、蓋部材にのみフランジを設けることにより、耐衝突荷重の増大を図ると共に、エネルギー吸収量の増大を図る。【解決手段】バンパリインフォースメント14は、本体部材20と蓋部材22とを備え、両部材により閉じ断面形状とされる。この閉じ断面形状内に補強部材24が配設される。そして、本体部材20と蓋部材22との接合は、コ字状断面形状の本体部材20の両側部20b,20cの開口端部の内側面と、前記蓋部材22の両端部22b,22cとが重ね合わされる配設形態とされて、該重ね合わされた部位において点溶接28されて接合される。蓋部材22の両端部22b,22cにはフランジ23b,23cが延設して配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、バンパリインフォースメントに関する。特に、自動車車体の前部または後部に備えられ、車両衝突における耐衝突荷重の増大とエネルギー吸収量の増大を図ることができるバンパリインフォースメントに関する。
自動車車体の前部または後部には、車両衝突時における衝突荷重を受けるためのバンパ構造が備えられている。バンパ構造には芯材としてバンパリインフォースメントが備えられる。バンパリインフォースメントは自動車車体の幅方向に配設されており、自動車車体の幅方向の両側部位置で自動車車体のフレーム部材に支持構造で連結されて支持される。
図13は、従来の一般的なバンパリインフォースメント114を模式的に示す斜視図である。バンパリインフォースメント114は本体部材120と蓋部材122とから成っている。本体部材120は、図13で見て、逆ハット型断面形状で形成されており、上方が開口し、その開口端には外方向に向けたフランジ126が形成されている。この本体部材120の開口部を蓋部材122で塞いで閉じ断面形状を構成している。蓋部材122の本体部材120との接合は本体部材120のフランジ126に点溶接128されることにより行われる。
図13に示すバンパリインフォースメント114は、図13で見て、蓋部材の上面が車両衝突時の当たり面と成っており、車両衝突時には上方から衝突荷重が作用する。かかる車両衝突時におけるバンパリインフォースメント114の性能試験は、図14に示す3点曲げ解析条件で行われる。この3点曲げ解析条件は、バンパリインフォースメント114をバンパ支持構造の設置位置に対応する位置において支持部材118により支持し、上面の中央部位置にインパクター(荷重負荷部材)136で衝突荷重をかけるものである。
図14において、バンパリインフォースメント114にインパクター136により衝突荷重をかけると、長手方向の中央部が下方に曲げられた状態となって衝突荷重を受ける。このバンパリインフォースメント114が受けることのできる耐衝突荷重の増大を図るため、バンパリインフォースメント114を閉じ断面形状として強度の向上を図っている。
特開2010−42753号公報
図14に示すように、バンパリインフォースメント114が衝突荷重を受けて下方に曲げられる際、閉じ断面形状を構成する本体部材120のフランジ126と蓋部材122との溶接箇所には図13に矢印で示すような剥離方向の作用力が入る。これは溶接による接合面が衝突荷重の作用方向に対して直交する方向となっていることによる。
ところで、点溶接による接合箇所の強度は、周知のように部材の高強度化に伴い、せん断よりも剥離の方が低くなる。このため、上述した閉じ断面形状の構成では、本体部材のフランジ126と蓋部材122との溶接箇所に剥離が生じ、閉じ断面形状構成とした強度上の効果が充分に発揮することができないという問題がある。
また、上述した蓋部材122を当たり面とする閉じ断面形状のバンパリインフォースメント114の構成において、本体部材120の両側部120b、120cが変形して断面崩れが生じると、強度が充分確保できない。また、これに伴いエネルギー吸収量も充分確保できないという問題もある。
而して、本発明は上述した点に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、本体部材と蓋部材により閉じ断面形状とする溶接箇所の配置形態を、せん断力が作用する配置形態とすること、そして、更に、蓋部材の端部にのみフランジを設けることにある。これにより、バンパリインフォースメントの閉じ断面形状の断面崩れを防止ないし抑制して、バンパリインフォースメントの耐衝突荷重の増大を図ると共に、衝突エネルギー吸収量の増大を図ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は次の手段をとる。
本発明に係るバンパリインフォースメントは、本体部材と蓋部材とを備え、この両部材により閉じ断面形状とされる。本体部材は、自動車の車室から見て、該自動車の前後方向の外方に向けて開口したコ字状断面形状で、自動車車体の前部または後部に該自動車車体の幅方向に配設される長尺形状である。蓋部材は、前記本体部材のコ字状断面形状の開口を塞ぐように配設され、車両衝突時に荷重を受ける当たり面を有する。そして、前記本体部材との接合は、前記本体部材の開口端部の内側面の少なくとも一側面と、前記蓋部材の端部とが重ね合わされる配設形態とされて、該重ね合わされた部位において溶接部により接合されている。そして、更に、前記溶接部により接合された前記蓋部材の端部は、該蓋部材の中央部位置において前記当たり面となる配設面方向で、前記本体部材のコ字状断面形状の開口端部から離反する外側方向に、フランジが延設されて配設されている。
上記の本発明によれば、閉じ断面形状を構成する本体部材と蓋部材の溶接接合箇所は、衝突荷重がせん断力として作用する形態として配設される。すなわち、本体部材のコ字状断面形状の両側部の開口端部の内側面と、蓋部材の両端部とが重ね合わされる配設形態とされている。かかる配設形態は、衝突荷重の作用方向に対して平行方向であり、衝突荷重はせん断力として作用する。溶接強度はせん断に対しては強いので、従来の剥離方向に衝撃荷重が作用する場合に比べて耐衝突荷重の増大を図ることができる。
また、上記の本発明によれば、蓋部材の端部にはフランジが、本体部材のコ字状断面形状の開口端部から離反する外側方向に配設される。本発明のように本体部材のコ字状断面形状の開口部が衝突荷重入力方向に向いて配設されている場合には、衝突荷重が作用すると本体部材の両側部は外側に膨らんで変形する断面崩れを生じようとする。この際、本体部材の外側方向に配設される、蓋部材のフランジに作用する衝突荷重が、本体部材の両側部に内側方向の作用力として作用し、外側に膨らむ変形を阻止ないし抑制して、断面崩れを阻止ないし抑制する。これにより、バンパリインフォースメントの耐衝突荷重の増大を図ると共に衝突エネルギー吸収量の増大を図ることができる。
なお、上記の本発明は次の態様とするのが好ましい。
先ず、前記蓋部材の端部に延設されて配設されるフランジは、前記蓋部材の中央部位置において前記当たり面となる配設面より衝突荷重入力方向に飛び出して配設されているのが好ましい。これにより、衝突荷重の入力は、効果的にフランジに作用することになり、これに伴い本体部材の両側部に作用する内側方向への作用力も、より効果的に作用する。このため、外側に膨らむ変形をより阻止ないし抑制して、断面崩れをより阻止ないし抑制する。
次に、前記本体部材と前記蓋部材とにより形成される閉じ断面形状の内部には、本体部材の両側部に向けて張出すひし形形状の補強部材が前記本体部材の底面板と蓋部材に接合されて配設されているのが好ましい。これにより衝突荷重により本体部材の両側部が内方に向けて変形しようとする動きは、ひし形形状の補強部材により確実に防止ないし抑制される。すなわち、本体部材の両側部が内方へ変形しようとすると、本体部材の内部において当該本体部材の両側部に向けて張出した補強部材の部位に当接して、その変形を防止ないし抑制する。これにより閉じ断面形状の断面崩れが防止ないし抑制されて、耐衝突荷重の増大を図ると共に衝突エネルギー吸収量の増大を図ることができる。
次に、前記ひし形形状の補強部材は二つ割された形態の2部品が接合されて形成されているのが好ましい。これによりひし形形状の補強部材を、一部品で成形加工して製作するより製作コストの低減を図ることができる。特に、2部品を同じ断面形状として組合わせて形成するようにすれば、部品の共用化を図ることができて、より製作コスト低減を図ることができる。
次に、前記蓋部材の中央部位置および本体部材の底面の少なくとも一方は、凹部形状とされているのが好ましい。これにより、蓋部材の中央部位置および本体部材の底面の強度の向上を図ることができる。
上述した手段の本発明によれば、本体部材と蓋部材により閉じ断面形状とする溶接箇所の配置形態を、せん断力が作用する配置形態とすること、そして、更に、蓋部材の端部にのみフランジを設ける。これにより、バンパリインフォースメントの閉じ断面形状の断面崩れを防止ないし抑制することができ、バンパリインフォースメントの耐衝突荷重の増大を図ると共に衝突エネルギー吸収量の増大を図ることができる。
自動車車体に対するバンパ構造の配置位置を示す概略図である。 本実施形態のバンパリインフォースメントを左後方から見た斜視図である。 本実施形態のバンパリインフォースメントの中央部位置の断面図である。 本実施形態のバンパリインフォースメントの両側部位置の断面図である。 本実施形態のバンパリインフォースメントの中央部位置の変形例を示す断面図である。 本実施形態のバンパリインフォースメントの中央部位置の他の変形例を示す断面図である。 図3に示すバンパリインフォースメントに図13に示す3点曲げ解析条件で車両衝突荷重を作用させた状態を示す断面図である。 本実施形態の断面崩れ変位を示す説明図である。 本実施形態と比較するための構成における断面崩れ変位を示す説明図である。 本実施形態及びその変形例と従来構造の変位量に対する荷重変化とエネルギー吸収量を示す線図である。 本実施形態及びその変形例と従来構造とのピーク荷重効率比較を示すグラフである。 本実施形態及びその変形例と従来構造とのエネルギー吸収効率比較を示すグラフである。 従来のバンパリインフォースメントを示す斜視図である。 3点曲げ解析条件の概念を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
先ず、図1は自動車におけるバンパ構造10の配置位置を示す。バンパ構造10は、通常、自動車車体12の前部と後部に自動車車体12に対して幅方向に配置される。自動車車体12において車室が形成される。なお、図1において、自動車車体12の前方を矢印Fで示し、後方を矢印Rで示した。バンパ構造10は、バンパリインフォースメント14と、バンパ被覆部材16と、バンパ支持構造18とから成っている。バンパリインフォースメント14はバンパ構造10の強度上の芯材として配設されている。バンパ被覆部材16はバンパリインフォースメント14の前面を被覆するように配設されている。バンパ被覆部材16はバンパ構造10の最外面に配設され、見栄えを考慮した構成とされている。通常、意匠の成形に適する樹脂製で形成されている。
バンパ支持構造18はバンパリインフォースメント14の長手方向(自動車車体12で見て幅方向)の両側部の位置で自動車車体12のフレーム部材(不図示)とバンパリインフォースメント14との間に配設されている。そして、このバンパ支持構造18によりバンパリインフォースメント14で受ける衝突荷重を自動車車体12に伝え、自動車車体12で支持する。なお、以後に説明する実施形態は、自動車車体12の前部に配設されるバンパリインフォースメント14の場合を例にして説明する。
上記のような配置構成であることにより、自動車の正面衝突によりバンパ構造10の中央部位置に作用する衝突荷重は、先ずは、バンパ被覆部材16で受けて、これをバンパリインフォースメント14で支える。そしてバンパリインフォースメント14に作用した荷重は、バンパリインフォースメント14の両側部に配設されたバンパ支持構造18を介して自動車車体12により受けられる。図2はバンパリインフォースメント14とバンパ支持構造18との配置関係を左斜め後方から見た状態を示している。
図3は図2に示すバンパリインフォースメント14の長手方向の中央部におけるX範囲の断面構造を示す。図4は図2に示すバンパリインフォースメント14のX範囲以外の長手方向の両側部における断面構造を示す。図3に示される箇所のバンパリインフォースメント14は、本体部材20と、蓋部材22と、補強部材24とから成っている。これら各部材20,22,24は鋼製である。
本体部材20は、断面コ字状の長尺部材として形成されており、コ字状の開口部が自動車車体12により形成される車室から見て外方に向けて開口した状態として配設される。図3は当該外方が上方として図示されている。なお、本体部材20の形状を示す断面コ字状とは、従来技術として図13に示される開口端に外方に延設されるフランジ126を備えない形状である。
蓋部材22は、本体部材20のコ字形の開口部を塞ぐ部材として配設され、車両衝突時に荷重を受ける当たり面となっている。蓋部材22は本体部材20の開口部全面を塞ぐ形状の長尺の板状部材として形成されている。図3に示す蓋部材22と本体部材20との接合は、コ字状断面形状の本体部材20の両側部20b、20cの開口端部の内側面に蓋部材22の両端部22b,22cとが重ね合わされて行われる。かかる重ね合わせ形態とするため、本実施形態では、蓋部材22の両端部22b、22cを、本体部材20の底面20a方向に凹形状に湾曲させて配設して形成されている。また、本実施形態では蓋部材22の幅方向(図3で見て左右方向)の中央部22aは、コ字状断面形状の本体部材20の開口端を結ぶ仮想線Mに沿った平面形状として配設されている。この仮想線Mは、蓋部材22の中央部位置におけるいわゆる当たり面となる平面形状線である。
図3に示す本体部材20の両側部20b,20cの開口端部の内側面と蓋部材22の両端部22b,22cとの接合は点溶接28により行われる。図には溶接箇所は×印で示した。本実施形態における溶接は、スポット溶接、アーク溶接、レーザ溶接等何でも良く、適宜選定して用いられる。以後に説明する溶接箇所も同じである。なお、上記点溶接28が行われる本体部材20の両側部20b,20cと蓋部材22の両端部22b,22cとの接合箇所は、蓋部材22の当たり面に対する衝突荷重作用方向と同じ方向となっており、点溶接28箇所にはせん断力が作用する構成となっている。
蓋部材22の両端部22b,22cの端部には、フランジ23b,23cが延設して配設されている。フランジ23b,23cの配設方向は、蓋部材22の前述した仮想線Mに沿った平面形状方向と同じ方向であって、本体部材20の開口端部から離反する外側方向となっている。また、フランジ23b,23cの配設位置は、図3で見て、前述の蓋部材22の中央部位置の当たり面の仮想線MよりLだけ上方に飛び出した位置となっている。この飛び出し方向は衝突荷重入力方向に対向する方向である。これにより衝突荷重の作用は、このフランジ23b,23cに早く作用することになり、このフランジ23b,23cにより本体部材20の両側部20b、20cを内側方向に変形させる作用力として働く。
補強部材24は、図3に示すように、本体部材20と蓋部材22とにより形成される閉じ断面形状内に配設される。補強部材24は上方補強部材24Aと下方補強部材24Bとに2分割されて形成されており、重ね合わせ面を溶接30して一体化している。上方補強部材24Aと下方補強部材24Bは同じ断面形状とすることにより、部品の共用化を図ることができてコスト低減を図ることができる。なお、両補強部材24A,24Bの溶接接合は該両補強部材24A,24Bの端部を突合せて行うこともできる。なお、上方補強部材24Aと下方補強部材24Bは別形状として、部品の共用化を図ることなく形成してもよい。また、一部品を後述する所定の形状(ひし形形状)に成形するものであってもよい。
補強部材24は、図3で見て、上面部24a,左右の側面部24b、24c、下面部24dとから成り、ひし形の箱断面形状として形成されている。上面部24aは蓋部材22の中央部22aの下面に面して配設されており,レーザ溶接31にて接合される。下面部24dは本体部材20の底面20aの上面に面して配設されており、レーザ溶接31にて接合される。左右の側面部24b、24cは本体部材20の両側部20b,20cに向けて張り出すひし形形状として配設される。この張り出し形成した補強部材24の左右の側面部24b、24cと、本体部材20の両側部20b,20cとは隙間を有して配設される。これは衝突荷重により本体部材20の両側部20b,20cが変形する際に、内方への変形をしやすくして外方への変形を抑制するためである。
なお、本体部材20と蓋部材22により形成される閉じ断面形状内に配設される補強部材24の固定は、本体部材20と蓋部材22により形成される閉じ断面形状を点溶接28により形成した後で行う。すなわち、蓋部材22を本体部材20に点溶接28する前に、ひし形の箱断面形状に形成された補強部材24を閉じ断面形状内に入れておき、蓋部材22を点溶接28して補強部材24を内封した状態とする。かかる状態で補強部材24の上面部24aと蓋部材22の中央部22aとを蓋部材22の外方からレーザ溶接31すると共に、補強部材24の下面部24dと本体部材20の底面20aとを本体部材20の外方からレーザ溶接する。
次に、図2におけるバンパリインフォースメント14の両側部の断面構成を図4により説明する。図3に示す断面形状と異なる構成を中心に説明し、図3の構成と同じ構成については同じ符号を付すことにより、その詳細説明を省略することがある。本体部材20の構成は図3の構成と同じである。閉じ断面形状とするための蓋部材22の両端部22b、22cと本体部材20の両側部20b,20cとの接合構成も同じである。ただ、蓋部材22の中央部22aの配設位置が、本体部材20の開口端面の上述した仮想線Mの位置から、図4で見て、蓋部材22の両端部22b、22cの下端を結ぶ位置とされている点で異なる。これはかかるバンパリインフォースメント14の位置では衝突荷重を受けることが少ないことから、蓋部材22の成形を容易にすると共に、閉じ断面形状の断面積も図3の場合に比べ狭く成っている。そして、かかる位置の閉じ断面形状内には補強部材24も配設されていない。なお、蓋部材22の図2に示すX範囲から両側部に向けての形状変化、すなわち図3に示す形状から図4に示す形状への変化は徐々に変形させて行っている。尤も、階段状に行ってもよい。
図5は図3に示すバンパリインフォースメント14の断面形状の変形例である。図5に示す変形例は、閉じ断面形状内に補強部材24が配設されていない構成である。この構成は、補強部材24を閉じ断面形状内に配設しなくても、本体部材20と蓋部材22との接合構成を本実施形態のようにすることにより充分な強度が得られる場合である。かかる構成の場合には、補強部材24が省略できる分、簡素な構成とすることができると共に、コスト低減を図ることもできる。
図6は図3に示すバンパリインフォースメント14の断面形状の他の変形例である。この他の変形例は、蓋部材22の中心部位置と、本体部材20の底面20aの中心部位置を、凹形状としたものである。そして、この凹形状部位で補強部材24の上面部24aおよび下面部24dと面接触させて、溶接31した構成のものである。これにより、蓋部材22と本体部材20の底面20aの強度の向上を図ったものである。なお、この他の変形例においても、上述の変形例のように補強部材24を配設しない構成とすることもできる。
次に、図2〜図4に示す本実施形態の正面衝突時の作用について説明する。図7は図14に示す3点曲げ解析条件で評価試験を行った状態を示す。そして、図7は衝突荷重入力部材としてのインパクタ136の先端部が最初にバンパリインフォースメント14に当たった位置状態の断面を示す。すなわち、図14のVII―VII線断面に相当する位置状態を示す。インパクタ136により衝突荷重を付加すると、インパクタ136は、先ず、衝突荷重入力方向に飛び出して配設されたフランジ23b、23cに当接して、フランジ23b、23cを矢印H1方向に変形させる。その後、蓋部材22の中央部22aの当たり面に衝突荷重を入力する。
蓋部材22のフランジ23b、23cおよび中央部22aの当たり面に作用する荷重は、蓋部材22の両端部22b、22cと本体部材20の両側部20b,20cとの接合面の点溶接28箇所で受ける。かかる接合面は衝突荷重の荷重作用方向と同じ方向とされているので、点溶接28箇所にはせん断方向の作用力が働く。点溶接28の強度はせん断には強いので、蓋部材22と本体部材20との閉じ断面形状により衝突荷重を確実に受けることができる。すなわち、耐衝突荷重の増大を図ることができる。
更に、閉じ断面形状内に補強部材24が配設されている場合には、補強部材24により衝突荷重が受けられると共に、補強部材24により閉じ断面形状の変形(座屈)すなわち断面崩れを抑制することができて、更に、耐衝突荷重の増大を図ることができる。すなわち、図7に示すように蓋部材22に前述したように衝突荷重が入力すると、蓋部材22の両端部22b,22cと本体部材20の両側部20b,20cの点溶接28の接合箇所は矢印H1で示すような変形を生じる。この変形H1は本体部材20の両側部20b,20cを内方側、すなわち矢印H2で示す補強部材24の側面部24b,24c方向に変形させる。この矢印H2の変形により、本体部材20の両側部20b,20cと補強部材24の側面部24b,24cとの間の隙間がなくなり、両者が接触すると補強部材24の側面部24b,24cには反力H3が生じて、その変形を防止ないし抑制しようとする。これにより閉じ断面形状を形成する本体部材20の両側部20b,20cの断面崩れを、より大きな衝突荷重状態まで防止ないし抑制することができる。
また、補強部材24はひし形の箱断面形状として形成されており、上面部24aが蓋部材22にレーザ溶接31により固定され、下面部24dが本体部材20の底面20aにレーザ溶接31により固定されていることにより、補強部材24の箱形状全体として衝突荷重を受けることができる。補強部材24のこれらの作用が総合して耐衝突荷重の増大と、エネルギー吸収(EA)量の増大を、更に図ることができる。
なお、図3に示す本実施形態においては、蓋部材22の両端部22b、22cにのみフランジ23b、23cが延設して配設されている。すなわち、従来構成(図13参照)のように本体部材120の開口端にはフランジ126が配設されない構成をとっている。これにより衝突荷重が作用したときの本体部材20の両側部20b、20cへの内側方向の作用力は、衝突荷重が最初に当たる位置から所定量離間(例えば、70mm離間)した位置においても、効果的に作用する。
図8と図9は上記作用効果を説明するための図である。この図8と図9は、図14のVIII―VIII線断面、および IX=IX線断面に相当する位置状態である。図8は図3に示す本実施形態であり、図9は図3に示す構成からフランジ23b、23cを省いた構成の場合である。なお、図8および図9において、a,b,cの符号で示されている各状態図は、後述する図10に示す線図における変位量位置のa,b,cの位置に対応するものである。図8および図9とも、衝突荷重が最初に当たる位置から所定量離間(本実験例の場合は70mm離間)した位置における、バンパリインフォースメント14の断面形状の変形の経過を示す。
図9の構成例(フランジ23b、23cがない構成)の場合は、a位置の状態から本体部材20の両側部20b、20cが外側に膨らみ、c位置では大きく外側に膨らみ変形し、断面崩れを生じる。かかる場合には耐衝突荷重が充分得られなく、また、エネルギー吸収量も充分得られない。なお、図9の構成においても、実験例によれば、図示は省略したが、衝突荷重が最初に当たる(作用する)バンパリインフォースメント14の位置における断面崩れは生じなかった。しかし、上述したように離間した位置における断面崩れの問題が生じていたものである。
これに対して、図3に示す本実施形態の蓋部材22にのみフランジ23b、23cを備える場合は、図8に示すように、a位置およびb位置状態では、ほとんど断面崩れは生じない。c位置でも本体部材20の両側部20b、20cの形状は保持されている。このように離れた位置においても断面崩れが生じないことにより、耐衝突荷重の増大を図ることができるとともに、エネルギー吸収量の増大を図ることができる。
図10は図15に示す3点曲げ解析条件により解析した結果得られたインパクタ136の変位量に対するバンパリインフォースメント14の荷重の変化と、エネルギー吸収(EA)量をA,B,Cの三つの形態を対比して示す線図である。図10の線図において、Aは従来技術(図13)、Bは本実施形態の変形例(図5)、Cは本実施形態(図3)を示す。この三つの比較線図から良く分かるように、本実施形態の変形例、本実施形態共に座屈が生じるピーク荷重の増大が見られ、本実施形態で特に顕著である。また、エネルギー吸収(EA)量も、本実施形態の変形例、本実施形態共に、従来技術に比べ顕著に上回っている。特に、本実施形態のC(荷重)の線図におけるピーク荷重を示す線図箇所が、ならだかな山形状となっていることにより、エネルギー吸収(EA)量の大幅な増大を図ることができている。また、ピーク荷重が尖った山形状となっている場合に比して、なだらかな山形状となっている場合には、衝突荷重を最終的に受ける自動車車体の負荷軽減を図ることができると言う効果もある。
図11はピーク荷重効率比較を示す。ピーク荷重効率とは〔ピーク荷重/バンパリインフォースメントの質量〕である。A(従来構造)を100とした場合、B(本実施形態の変形例)は137、C(本実施形態)は158という高い値の効率を得た。
図12はエネルギー吸収効率比較を示す。エネルギー吸収効率とは〔エネルギー吸収(EA)量/バンパリインフォースメントの質量〕である。A(従来構造)を100とした場合、B(本実施形態の変形例)は141、C(本実施形態)は209という高い値の効率を得た。なお、本説明でのエネルギー吸収(EA)量は、従来技術及び本実施形態それぞれについて、図10に示す線図の変位量0mm〜150mm(図10のd位置)までを積分して求めた値としている。
以上、本発明を特定の実施形態について説明したが、本発明はその他各種の形態でも実施可能なものである。
例えば、上述した実施形態では、補強部材24はバンパリインフォースメント14の長手方向の中央部位置にのみ配設した場合であったが、必要であれば両端部にも配設し、全体に配設してもよい。
また、上述した実施形態では、フランジ23b、23cは蓋部材22の両端部22b、22cの両方に延設して配設した構成であるが、片方にのみ配設する構成であってもよい。しかし、両方に配設した方が、より作用効果は顕著となる。
また、上述した実施形態では、蓋部材に配設するフランジ23b、23cは、幅方向の中央部位置のいわゆる当たり面より衝突荷重方向に飛び出して配設されているが、必ずしも飛び出して配設しなくてもよい。しかし、飛び出して配設した方が、より作用効果は顕著となる。
また、上述した実施形態では、バンパリインフォースメント14を自動車車体前部に配設した場合について述べたが、自動車車体の後部に配設してもよい。
10 バンパ構造
12 自動車車体
14 バンパリインフォースメント
16 バンパ被覆部材
18 バンパ支持構造
20 本体部材
20a 底面
20b 側部
20c 側部
22 蓋部材
22a 中央部
22b 端部
22c 端部
23b、23c フランジ
24 補強部材
24A 上方補強部材
24B 下方補強部材
24a 上面部
24b 側面部
24c 側面部
24d 下面部
26 フランジ
28 点溶接
30 溶接
31 レーザ溶接
136 インパクタ

Claims (5)

  1. 自動車の車室から見て、該自動車の前後方向の外方に向けて開口したコ字状断面形状で、自動車車体の前部または後部に該自動車車体の幅方向に配設される長尺形状の本体部材と、
    前記本体部材のコ字状断面形状の開口を塞ぐように配設され、車両衝突時に荷重を受ける当たり面となる蓋部材とを備え、両部材により閉じ断面形状とされるバンパリインフォースメントであって、
    前記本体部材と前記蓋部材との接合は、前記本体部材の開口端部の内側面の少なくとも一側面と、前記蓋部材の端部とが重ね合わされる配設形態とされて、該重ね合わされた部位において溶接部により接合されており、
    前記溶接部により接合された前記蓋部材の端部は、該蓋部材の中央部位置において前記当たり面となる配設面方向で、前記本体部材のコ字状断面形状の開口端部から離反する外側方向に、フランジが延設されて配設されているバンパリインフォースメント。
  2. 請求項1に記載のバンパリインフォースメントであって、
    前記蓋部材の端部に延設されて配設されるフランジは、前記蓋部材の中央部位置において前記当たり面となる配設面より衝突荷重入力方向に飛び出して配設されているバンパリインフォースメント。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のバンパリインフォースメントであって、
    前記本体部材と前記蓋部材とにより形成される閉じ断面形状の内部には、本体部材の両側部に向けて張出すひし形形状の補強部材が前記本体部材の底面板と蓋部材に接合されて配設されているバンパリインフォースメント。
  4. 請求項3に記載のバンパリインフォースメントであって、
    前記ひし形形状の補強部材は二つ割された形態の2部品が接合されて形成されているバンパリインフォースメント。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載のバンパリインフォースメントであって、
    前記蓋部材の中央部位置および本体部材の底面の少なくとも一方は、凹部形状とされているバンパリインフォースメント。
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