JP5141834B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体構造に関する。
特許文献1には、フロントピラーの上部がルーフヘッダ部材の側端部とルーフサイド部材の車両前側の端部とにアッパ接合パネルを介して接合された車両の前部構造が開示されている。この車両の前部構造において、フロントピラーを構成するピラーインナパネルの前縁に形成されたフランジは、車両幅方向外側に向けて形成されると共に、その上部がルーフサイド部材を構成するサイドインナパネルの車両前側の端部に重なる位置まで延びている。
特開2007−30780号公報 国際公開第2006/038430号パンフレット
この特許文献1に記載の構造によれば、ピラーインナパネルの前縁に形成されたフランジが車両幅方向外側に向けて形成されているので、フロントピラーの車両幅方向内側への出っ張りを抑制することができ、フロントピラーを細幅化することができる。また、フランジの上部は、ルーフサイド部材を構成するサイドインナパネルの車両前側の端部に重なる位置まで延びているので、フロントピラーの剛性及び強度を確保することができる。
しかしながら、フロントピラーの上部がルーフヘッダ部材の側端部とルーフサイド部材の車両前側の端部とにアッパ接合パネルを介して接合されているので、アッパ接合パネルを用いた分、コストアップとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、コストアップを抑制しつつ、フロントピラー部を細幅化することができると共に、フロントピラー部の剛性及び強度を確保することができる車体構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の車体構造は、車両幅方向内側に向けて延びる外側フランジ及び前記外側フランジの車両幅方向外側に形成された外側壁部を一体に有するサイドアウタパネルと、前記外側フランジと結合された内側フランジ及び前記外側壁部の車両幅方向内側に前記外側壁部と対向して設けられた内側壁部を一体に有するインナパネルとを有すると共に、車両前後方向に延在され、車体におけるフロントピラー部及びルーフサイドレール部を構成する骨格部材と、車両幅方向に延在され、車両幅方向外側の端部が前記骨格部材に結合されると共に、車両前後方向に沿って切断した断面形状がハット状とされ、且つ、車体におけるルーフ部を構成するルーフパネルに結合されて前記ルーフパネルとで閉断面を構成するヘッダパネルと、を備え、前記内側フランジは、前記内側壁部における前記フロントピラー部及び前記ルーフサイドレール部の前部を構成する部分に形成されると共に、前記内側壁部における車両上側の端部から車両幅方向外側に向けて延びる前側フランジと、前記内側壁部における前記ルーフサイドレール部の前記前部よりも車両後側部を構成する部分に形成されると共に、前記内側壁部の車両上側の端部から車両幅方向内側に向けて延びる後側フランジと、を有し、前記内側壁部における前記前側フランジと前記後側フランジとの車両幅方向間に車両上側に開口するように形成された切欠きは、車両側面視にて前記閉断面内に位置されている。
この車体構造によれば、内側壁部におけるフロントピラー部及びルーフサイドレール部の前部を構成する部分に形成された前側フランジは、内側壁部における車両上側の端部から車両幅方向外側に向けて延びている。従って、フロントピラー部の車両幅方向内側への出っ張りを抑制することができるので、フロントピラー部を細幅化することができる。
また、上述のように、前側フランジが内側壁部におけるフロントピラー部及びルーフサイドレール部の前部を構成する部分に形成されることで、内側壁部における前側フランジと後側フランジとの車両幅方向間に形成された切欠きは、フロントピラー部よりも車両後側に位置されている。従って、フロントピラー部から外れた位置に切欠きが形成されているので、フロントピラー部の剛性及び強度を確保することができる。
また、切欠きは、ルーフサイドレール部に形成されているが、この切欠きは、車両側面視にてルーフパネルとヘッダパネルとで形成される閉断面内に位置されている。従って、切欠きが剛性の高い領域である閉断面内に位置されることで、フロントピラー部の剛性及び強度を確保しつつ、ルーフサイドレール部の剛性及び強度が低下することも抑制することができる。
また、骨格部材は、フロントピラー部及びルーフサイドレール部を構成しており、ヘッダパネルの車両幅方向外側の端部は、骨格部材に結合されている。従って、フロントピラー部、ルーフサイドレール部、ヘッダパネルの接合に他の部材が用いられていないので、コストアップを抑制することができる。
ここで、本発明の車体構造において、切欠きは、車両側面視にて前記閉断面内における車両前後方向中央部又は車両前後方向中央部よりも車両後側に位置されていると好適である。
このように構成されていると、車両の前面衝突時にフロントピラー部及びルーフサイドレール部を屈曲させる方向に作用する曲げモーメントが減少した領域に切欠きが位置されるので、フロントピラーの剛性及び強度をより一層確保することができる。
また、本発明の車体構造において、前記切欠きは、ヘッダパネルにおける車両前後方向両側の端部に形成された一対のフランジのうち車両後側のフランジにおける車両幅方向外側の端部と前記外側フランジ及び前記後側フランジとの結合部に近接されていると好適である。
ここで、一対のフランジのうち車両後側のフランジにおける車両幅方向外側の端部と外側フランジ及び後側フランジとの結合部は、骨格部材とヘッダパネルとの結合部であり、剛性の高い部位である。従って、このように、切欠きが剛性の高い部位に近接されていると、切欠きによる剛性の低下を効果的に補うことができるので、フロントピラー部の剛性及び強度をより一層確保することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、コストアップを抑制しつつ、フロントピラー部を細幅化することができると共に、フロントピラー部の剛性及び強度を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る車体構造が適用された車両におけるフロントピラー部、ルーフサイドレール部、及び、ルーフ部を示す斜視図である。 図1に示される車両におけるフロントピラー部及びその周辺部を2−2線で切断した拡大断面図である。 図1の3−3線拡大断面図である。 図1の4−4線拡大断面図である。 骨格部材における車両前後方向の位置と、その各位置において車両の前面衝突時にフロントピラー部及びルーフサイドレール部を屈曲させる方向に作用する曲げモーメントとの関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
なお、各図において示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向右側をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る車体構造10が適用された車両12は、車体の一部として、フロントピラー部14、ルーフサイドレール部16、及び、ルーフ部18を有している。フロントピラー部14は、ウィンドシールドガラス20の縦縁部20Aに沿って設けられており、車両後側に向かうに従って車両上側に向かうように車両前後方向に対して傾斜されている(図4も参照)。
ルーフサイドレール部16は、フロントピラー部14の車両後側で且つルーフ部18の車両幅方向外側に設けられており、略水平に形成されている。このフロントピラー部14及びルーフサイドレール部16は、車両前後方向に延びる骨格部材22によって一体的に形成されている。
骨格部材22は、複数のパネル、すなわち、サイドアウタパネル24、ピラーリインフォースメント26、インナパネル28を有して構成されている。サイドアウタパネル24は、図2に示されるように、上側壁部30、外側壁部32、及び、下側フランジ34を一体に有している。上側壁部30は、車両幅方向内側に向けて延びており、外側壁部32は、上側壁部30における車両幅方向外側の端部から車両下側に向けて延びている。下側フランジ34は、外側壁部32の車両下側の端部から車両幅方向外側且つ車両下側に向けて延びている。
図1,図3に示されるように、上側壁部30と外側壁部32におけるルーフサイドレール部16を構成する部分には、車両上側且つ車両幅方向外側に向けてそれぞれ膨出する膨出部36が形成されている。また、図1に示されるように、上側壁部30における車両幅方向内側の端部は、車両幅方向内側に向けて延びる外側フランジ38として形成されている。外側フランジ38は、膨出部36の車両前側に形成された前部38Aと、膨出部36及び前部38Aよりも車両幅方向内側に形成された後部38Bとを有している。後部38Bにおける車両前側の一部38B1は、膨出部36よりも車両前側に位置されており、前部38Aの車両後側の一部38A1と車両前後方向にオーバラップされている。
ピラーリインフォースメント26は、サイドアウタパネル24の内側に配置されており、上側補強部40、外側補強部42、及び、下側フランジ44を有している。上側補強部40は、上側壁部30に沿って形成されており、外側補強部42は、外側壁部32に沿って形成されている。下側フランジ44は、下側フランジ34に沿って形成されており、この下側フランジ34の車両下側に重ねられている。上側補強部40における車両幅方向内側の端部は、車両幅方向内側に向けて延びるフランジ補強部48として形成されており、このフランジ補強部48は、外側フランジ38の前部38Aの車両下側に重ねられた前部48Aと、外側フランジ38の後部38Bの車両下側に重ねられた後部48Bとを有している。
インナパネル28は、下側壁部50、内側壁部52、下側フランジ54、及び、内側フランジ58を有している。内側壁部52は、外側壁部32の車両幅方向内側に外側壁部32と対向して設けられており、下側壁部50は、内側壁部52の車両下側の端部から車両幅方向外側に向けて延びている。下側フランジ54は、下側壁部50の車両幅方向外側の端部から車両幅方向外側且つ車両下側に向けて延びており、下側フランジ44の車両下側に重ねられている。
内側フランジ58は、内側壁部52の車両上側の端部に形成されており、前側フランジ58A及び後側フランジ58Bを有している。前側フランジ58Aは、内側壁部52におけるフロントピラー部14及びルーフサイドレール部16の前部16Aを構成する部分に形成されている。一方、後側フランジ58Bは、内側壁部52におけるルーフサイドレール部16の前部16Aよりも車両後側の車両後側部16Bを構成する部分に形成されている。また、前側フランジ58Aは、内側壁部52における車両上側の端部から車両幅方向外側に向けて延びており、フランジ補強部48の前部48Aの車両下側に重ねられている。一方、後側フランジ58Bは、内側壁部52の車両上側の端部から車両幅方向内側に向けて延びており、外側フランジ38の後部38Bの車両下側に重ねられている。
また、内側壁部52における前側フランジ58Aと後側フランジ58Bとの車両幅方向間には、車両上側に開口するように切り欠かれた切欠き60が形成されている。この切欠き60は、インナパネル28のプレス成形時に後側フランジ58Bに対して前側フランジ58Aの向きを逆向きに切り返すために必要とされて形成されたものである。なお、この切欠き60のより詳細な設定位置については後述する。
ルーフ部18は、ルーフパネル62、及び、ヘッダパネル64を有して構成されている。ルーフパネル62は、ウィンドシールドガラス20の車両後側且つ車両上側に配置されており、車両前後方向且つ車両幅方向に延在されている。ルーフパネル62における車両前側の端部には、車両前側に延びるフランジ66が形成されており、ルーフパネル62における車両幅方向外側の端部には、車両幅方向外側に延びるフランジ68(図3参照)が形成されている。
ヘッダパネル64は、車両幅方向に延在されてウィンドシールドガラス20の上縁部20Bに沿って設けられると共に、ルーフパネル62の前部62Aの車両下側に配置されている。このヘッダパネル64は、車両前後方向に沿って切断した断面形状が車両上側に開口するハット状とされている。つまり、このヘッダパネル64は、底壁部70と、この底壁部70の車両前後方向両側に形成された一対の側壁部72,74と、側壁部72,74の車両上側に形成された一対のフランジ76,78とを有している。
車両前側のフランジ76における車両幅方向外側の端部76Aは、外側フランジ38の後部38Bの車両下側に重ねられており、車両前側のフランジ76における車両幅方向外側の端部76Aよりも車両幅方向内側の中間部76Bは、フランジ66の車両下側に重ねられている。一方、車両後側のフランジ78における車両幅方向外側の端部78Aは、後側フランジ58Bの車両下側に重ねられており、車両後側のフランジ78における車両幅方向外側の端部78Aよりも車両幅方向内側の中間部78Bは、ルーフパネル62の前部62Aの車両下側に重ねられている。
また、ヘッダパネル64における車両幅方向外側の端部には、車両上側に開口するU字状を成すと共に内側壁部52に沿って延びるフランジ80が形成されている。このフランジ80は、底壁部70、一対の側壁部72,74、及び、一対のフランジ76,78と一体に形成されており、内側壁部52の車両幅方向内側に重ねられている。
そして、この車体構造10を構成するサイドアウタパネル24、ピラーリインフォースメント26、インナパネル28、ルーフパネル62、ヘッダパネル64の各部は、次の如く結合されている。
すなわち、外側フランジ38の前部38A、フランジ補強部48の前部48A、及び、前側フランジ58Aは、車両前後方向に並ぶ複数の例えばレーザ溶接による結合部82によって結合されている。なお、外側フランジ38の前部38A、フランジ補強部48の前部48A、及び、前側フランジ58Aは、アーク溶接によって結合されていても良い。また、下側フランジ34、下側フランジ44、及び、下側フランジ54は、車両前後方向に並ぶ複数の例えばスポット溶接による結合部84によって結合されている(図4も参照)。
また、外側フランジ38の後部38B、フランジ補強部48の後部48B、車両前側のフランジ76における車両幅方向外側の端部76Aは、例えばスポット溶接による結合部86によって結合されている。また、車両前側のフランジ76における端部76Aよりも車両幅方向内側の中間部76Bとフランジ66とは、車両幅方向に並ぶ複数の例えばスポット溶接による結合部88によって結合されている。
また、外側フランジ38の後部38B、フランジ補強部48の後部48B、後側フランジ58B、及び、車両後側のフランジ78における車両幅方向外側の端部78Aは、例えばスポット溶接による結合部90によって結合されている。
なお、図1において図示しないが、図3に示されるルーフパネル62のフランジ68における車両前側の端部は、図1に示される結合部86によって、外側フランジ38の後部38B、フランジ補強部48の後部48B、車両前側のフランジ76における車両幅方向外側の端部76Aと結合されている。また、図3に示されるルーフパネル62のフランジ68における結合部90(図1参照)に対応する部分は、この結合部90によって、図1に示される外側フランジ38の後部38B、フランジ補強部48の後部48B、後側フランジ58B、及び、車両後側のフランジ78における車両幅方向外側の端部78Aと結合されている。
また、図3に示されるように、ルーフパネル62のフランジ68における結合部90(図1参照)よりも車両後側の車両後側部68A、外側フランジ38の後部38B、フランジ補強部48の後部48B、及び、後側フランジ58Bは、車両前後方向に並ぶ複数の例えばスポット溶接による結合部92によって結合されている(図1も参照)。また、図1に示されるように、車両後側のフランジ78における車両幅方向外側の端部78Aよりも車両幅方向内側の中間部78Bとルーフパネル62の前部62Aとは、接着剤94によって接着されている。さらに、内側壁部52とフランジ80とは、フランジ80のU字形状に沿って並ぶ複数の例えばスポット溶接による結合部96によって結合されている。
そして、このようにして、骨格部材22、ルーフパネル62、ヘッダパネル64は、互いに結合されている。また、サイドアウタパネル24、ピラーリインフォースメント26、及び、インナパネル28が互いに結合されることで、骨格部材22は、閉断面状に形成されている。また、図2に示されるように、この骨格部材22におけるフロントピラー部14を構成する部分において、外側壁部32及び内側壁部52は、図示しないフロントシート側(矢印A側)へ延びている。そして、この骨格部材22におけるフロントピラー部14を構成する部分は、上述の外側壁部32及び内側壁部52が図示しないフロントシート側へ延びる方向に沿った縦幅W1よりも該延びる方向から見た横幅W2の方が狭くなるように形成されている。
また、図1に示されるように、ヘッダパネル64は、ルーフパネル62の前部62Aに結合されて、このルーフパネル62の前部62Aを補強すると共に、ルーフパネル62とで閉断面98を構成している。つまり、この閉断面98は、より具体的には、ヘッダパネル64に形成された底壁部70及び一対の側壁部72,74と、ルーフパネル62の前部62Aとによって形成されている。
次に、上述の切欠き60の設定位置について説明する。
例えば、図4の想像線(二点鎖線)Lで示されるように、前側フランジ58Aと後側フランジ58Bとの車両幅方向間に形成される切欠きがフロントピラー部14の上部に位置されていた場合、フロントピラー部14の上部における剛性及び強度が低下する虞がある。しかしながら、これを補うためには、別途、補強部材を設けるなどの対策をした場合には、コストアップとなる。
そこで、この車体構造10では、次の構成が採用されている。すなわち、前側フランジ58Aは、その後端部58A1がルーフサイドレール部16の前部16Aと車両前後方向にオーバラップするまで延長されており、切欠き60は、ルーフサイドレール部16の前部16Aの車両後側に位置されている。しかも、この切欠き60は、車両側面視にて閉断面98内における車両前後方向中央部よりも車両後側に位置されており、より具体的には、結合部90に近接されるように、車両側面視にて閉断面98内における後部に位置されている。このように、この車体構造10では、切欠き60がフロントピラー部14から外れた位置に設定されており、しかも、剛性の高い領域である閉断面98内に位置されている。
なお、図2に示されるように、ウィンドシールドガラス20は、その車両幅方向外側の縦縁部20Aが外側フランジ38の車両前側に重ねられるようにして配置されている。そして、このウィンドシールドガラス20の縦縁部20Aは、外側フランジ38に接着材100によって固定されている。また、下側フランジ34、下側フランジ44、下側フランジ54は、取付部102を構成しており、この取付部102には、オープニングウェザストリップ104が取り付けられている。
また、ウィンドシールドガラス20の車両幅方向外側には、アウタモール106が配置されている。このアウタモール106は、図示しないブラケット等を介して骨格部材22に取り付けられている。また、フロントピラー部14の車両内側には、インナガーニッシュ108が設けられている。さらに、サイドドア110には、サイドガラス112と、このサイドガラス112を昇降可能に支持するドアフレーム114とが設けられており、ドアフレーム114には、ドアウェザストリップ116が取り付けられている。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る車体構造10によれば、内側壁部52におけるフロントピラー部14及びルーフサイドレール部16の前部16Aを構成する部分に形成された前側フランジ58Aは、内側壁部52における車両上側の端部から車両幅方向外側に向けて延びている。従って、フロントピラー部14の車両幅方向内側への出っ張りを抑制することができるので、フロントピラー部14を細幅化することができる。これにより、運転席からの視界を拡大することができる。
また、上述のように、前側フランジ58Aが内側壁部52におけるフロントピラー部14及びルーフサイドレール部16の前部16Aを構成する部分に形成されることで、内側壁部52における前側フランジ58Aと後側フランジ58Bとの車両幅方向間に形成された切欠き60は、フロントピラー部14よりも車両後側に位置されている。従って、フロントピラー部14から外れた位置に切欠き60が形成されているので、フロントピラー部14の剛性及び強度を確保することができる。
また、切欠き60は、ルーフサイドレール部16に形成されているが、この切欠き60は、車両側面視にてルーフパネル62の前部62Aとヘッダパネル64とで形成される閉断面98内に位置されている。従って、切欠き60が剛性の高い領域である閉断面98内に位置されることで、フロントピラー部14の剛性及び強度を確保しつつ、ルーフサイドレール部16の剛性及び強度が低下することも抑制することができる。
また、フロントピラー部14の剛性及び強度を確保するために、切欠き60の位置を変更するだけであり、補強部材等を用いる必要が無い。これにより、部品の追加や生産工程の追加を抑制することができるので、コストアップを抑制することができる。
また、骨格部材22は、フロントピラー部14及びルーフサイドレール部16を構成しており、ヘッダパネル64の車両幅方向外側の端部は、骨格部材22を構成するインナパネル28の内側壁部52に結合されている。従って、フロントピラー部14、ルーフサイドレール部16、ヘッダパネル64の接合に他の部材が用いられていないので、このことによっても、コストアップを抑制することができる。
また、切欠き60は、車両側面視にて閉断面98内における後部に位置されている。ここで、車両の前面衝突時にフロントピラー部14及びルーフサイドレール部16を屈曲させる方向に作用する曲げモーメントは、以下のような特性を有する。
すなわち、図5には、図4に示される骨格部材22における車両前後方向の位置Pと、その各位置において車両の前面衝突時にフロントピラー部14及びルーフサイドレール部16を屈曲させる方向に作用する曲げモーメントMとの関係が示されている。この図に示されるように、フロントピラー部14においては、ルーフサイドレール部16に近づくに従って曲げモーメントMは徐々に減少する。一方、ルーフサイドレール部16の前部16Aにおいては、車両後側に向かうに従って徐々に曲げモーメントMが減少し、ルーフサイドレール部16の後側部16Bにおいては、この後側部16Bがほぼ水平となるため、曲げモーメントMは、フロントピラー部14の場合よりも減少した値でほぼ一定となる。従って、上述のように、切欠き60が車両側面視にて閉断面98内における後部に位置されていると、曲げモーメントが減少した領域に切欠き60が位置されるので、フロントピラー部14の剛性及び強度をより一層確保することができる。
また、図1,図4に示されるように、切欠き60は、車両後側のフランジ78における車両幅方向外側の端部78Aと外側フランジ38の後部38B及び後側フランジ58Bとの結合部90に近接されている。ここで、この結合部92は、骨格部材22とヘッダパネル64との結合部であり、剛性の高い部位である。従って、このように、切欠き60が剛性の高い部位に近接されていると、切欠き60による剛性の低下を効果的に補うことができるので、フロントピラー部14の剛性及び強度をより一層確保することができる。
なお、切欠き60は、車両側面視にて閉断面98内における後部に位置されていたが、例えば、ルーフサイドレール部16の剛性及び強度を確保することができる場合には、車両側面視にて閉断面98内における車両前後方向中央部又は車両前後方向中央部よりも車両前側に位置されていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。

Claims (3)

  1. 車両幅方向内側に向けて延びる外側フランジ及び前記外側フランジの車両幅方向外側に形成された外側壁部を一体に有するサイドアウタパネルと、前記外側フランジと結合された内側フランジ及び前記外側壁部の車両幅方向内側に前記外側壁部と対向して設けられた内側壁部を一体に有するインナパネルとを有すると共に、車両前後方向に延在され、車体におけるフロントピラー部及びルーフサイドレール部を構成する骨格部材と、
    車両幅方向に延在され、車両幅方向外側の端部が前記骨格部材に結合されると共に、車両前後方向に沿って切断した断面形状がハット状とされ、且つ、車体におけるルーフ部を構成するルーフパネルに結合されて前記ルーフパネルとで閉断面を構成するヘッダパネルと、
    を備え、
    前記内側フランジは、前記内側壁部における前記フロントピラー部及び前記ルーフサイドレール部の前部を構成する部分に形成されると共に、前記内側壁部における車両上側の端部から車両幅方向外側に向けて延びる前側フランジと、前記内側壁部における前記ルーフサイドレール部の前記前部よりも車両後側部を構成する部分に形成されると共に、前記内側壁部の車両上側の端部から車両幅方向内側に向けて延びる後側フランジと、を有し、
    前記内側壁部における前記前側フランジと前記後側フランジとの車両幅方向間に車両上側に開口するように形成された切欠きは、車両側面視にて前記閉断面内に位置されている、
    車体構造。
  2. 前記切欠きは、車両側面視にて前記閉断面内における車両前後方向中央部又は車両前後方向中央部よりも車両後側に位置されている、
    請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記ヘッダパネルにおける車両前後方向両側の端部に形成された一対のフランジのうち車両後側のフランジは、車両幅方向外側の端部が前記外側フランジ及び前記後側フランジと結合され、
    前記切欠きは、前記一対のフランジのうち車両後側のフランジにおける車両幅方向外側の端部と前記外側フランジ及び前記後側フランジとの結合部に近接されている、
    請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
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