JP2007276612A - 車両用フロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前突荷重をフロアパネルのトンネル部の後端に設けられたクロスメンバに確実に伝達する。
【解決手段】車両のフロア10の後部を構成するリヤフロアパネル12におけるキック部21において、キック部21の下面側に結合されたアンダクロスメンバ24とリヤフロアパネル12とで形成され車幅方向に延びるアンダ閉断面が、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後端18Aを、車両後方から支持している。また、キック部21の上面側に結合されたアッパクロスメンバ20とリヤフロアパネル12で形成され車幅方向に延びるアッパ閉断面がアンダ閉断面の上側に重なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車の車両用フロア構造に係り、特に、フロアパネルのトンネル部の後端にクロスメンバが結合された車両用フロア構造に関する。
従来から、フロアパネルのトンネル部の後端にクロスメンバが結合された車両用フロア構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、メインフロアパネル、リヤフロアパネル及びクロスメンバによって、メインフロアパネルに形成されたトンネル部の後端に閉断面部を形成している。
実公平7−48449号公報
しかしながら、特許文献1の車両用フロア構造では、トンネル部の後端に結合される閉断面部の部位がトンネル部の上方側に形成されている。この結果、車両前突時にトンネル部に車両前方から車両後方へ向って作用する前突荷重を、閉断面を形成するクロスメンバに確実に伝達するためには、クロスメンバの板厚を厚くする等の対策によってトンネル部の後端に結合される閉断面部の剛性を上げる必要がある。
本発明は上記事実を考慮し、前突荷重をフロアパネルのトンネル部の後端に設けられたクロスメンバに確実に伝達できる車両用フロア構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車両用フロア構造は、車幅方向中間部に長手方向を車両前後方向に沿って形成されたトンネル部を設けたフロアパネルと、前記フロアパネルにおける前記トンネル部の後端に連続して形成され、長手方向を車幅方向に沿って設けられ、前記トンネル部の下端高さから上端高さへ立ち上がった立ち上げ部と、前記フロアパネルにおける前記立ち上げ部の上面側に長手方向を車幅方向に沿って結合されアッパ閉断面を形成するアッパクロスメンバと、前記トンネル部の後端が結合され前記トンネル部の後方側開口部を閉塞すると共に、前記フロアパネルにおける前記立ち上げ部の下面側に長手方向を車幅方向に沿って結合されアンダ閉断面を形成するアンダクロスメンバと、を有することを特徴とする。
フロアパネルの車幅方向中間部に長手方向を車両前後方向に沿って形成されたトンネル部の後端には長手方向を車幅方向に沿って設けられた立ち上げ部が連続して形成され、立ち上げ部はトンネル部の下端高さから上端高さへ立ち上がっている。また、フロアパネルにおける立ち上げ部の上面側にはアッパクロスメンバが長手方向を車幅方向に沿って結合されており、アッパ閉断面を形成している。一方、フロアパネルにおける立ち上げ部の下面側にはアンダクロスメンバが長手方向を車幅方向に沿って結合されており、アンダ閉断面を形成している。更に、トンネル部の後端が前記アンダクロスメンバに結合され、トンネル部の後方側開口部がアンダクロスメンバで閉塞されており、トンネル部の後端は車両後方側からアンダ閉断面によって支持されている。また、アンダ閉断面の上側にはアッパ閉断面が形成されている。このため、車両前突時にトンネル部に作用する前突荷重は、アンダ閉断面を形成するアンダクロスメンバとアッパ閉断面を形成するアッパクロスメンバとに確実に伝達される。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両用フロア構造において、前記フロアパネルの車幅方向両端に長手方向を車両前後方向に沿って配置され、前記トンネル部より車両下方側に設けられた左右のロッカを有し、前記フロアパネル、前記アッパクロスメンバ及び前記アンダクロスメンバの各車幅方向両端部が車幅方向外側下方へ湾曲し、前記左右のロッカに結合されていることを特徴とする。
左右のロッカがトンネル部より車両下方側に設けられ、フロアパネル、アッパクロスメンバ及びアンダクロスメンバの各車幅方向両端部が車幅方向外側下方へ湾曲し、左右のロッカに結合されている。この結果、アッパ閉断面とアンダ閉断面とに作用する上下方向の荷重を、左右のロッカで支持することができる。このため、立ち上げ部の上下振動が、左右のロッカによって抑制される。
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用フロア構造において、前記アッパクロスメンバに乗員用シートを取付けたことを特徴とする。
アッパクロスメンバの振動が抑制されるため、アッパクロスメンバに取付けた乗員用シートの振動も抑制される。
請求項1記載の本発明の車両用フロア構造は、前突荷重をフロアパネルのトンネル部の後端に設けられたクロスメンバに確実に伝達できる。
請求項2記載の本発明の車両用フロア構造は、フロアパネルのトンネル部の後端に形成された立ち上げ部の上下振動を抑制できる。
請求項3記載の本発明の車両用フロア構造は、乗員用シートの振動を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る車両用フロア構造について、図1〜図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、それぞれ本発明が適用された自動車の車体前方向、車体上方向及び車幅方向内側を示している。
図1には大型SUV車、ピックアップトラック等の自動車車両におけるフロア(床部)の後部を車体外側斜め前方から見た斜視図が示されており、図2には図1の分解斜視図が示されている。
図2に示される如く、本実施形態のフロアパネル10はフロアパネル10の後部を構成するリヤフロアパネル12と、リヤフロアパネル12の前方側を構成するフロントフロアパネル14を備えている。また、フロアパネル10の車幅方向両端部には、左右のロッカ16が長手方向を車両前後方向に沿って配置されている。なお、左右のロッカ16はそれぞれ閉断面構造となっており、車両の下部の骨格を構成している。また、左右のロッカ16はフロントフロアパネル14、リヤフロアパネル12に形成されたトンネル部17、18より車両下方側に設けられている。
リヤフロアパネル12の車幅方向両端部12Aは、車幅方向内側上方から車幅方向外側下方へ傾斜しており、リヤフロアパネル12の車幅方向両端に形成したフランジ12Bが、左右のロッカ16の車幅方向内側壁部16Aに結合されている。同様に、フロントフロアパネル14の車幅方向両端部14Aは、車幅方向内側上方から車幅方向外側下方へ傾斜しており、フロントフロアパネル14の車幅方向両端に形成したフランジ14Bが、左右のロッカ16の車幅方向内側壁部16Aに結合されている。
図3には図1の3−3断面線に沿った拡大断面図が示されており、図4には図1の3−3断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図3及び図4に示される如く、リヤフロアパネル12の前端縁部12Cの下面と、フロントフロアパネル14の後端縁部14Cの上面とが溶接等によって接合されている。
図2に示される如く、フロントフロアパネル14の車幅方向中央部にはトンネル部17が形成されており、トンネル部17はフロントフロアパネル14を車両上方へ凸に屈曲して形成されている。また、トンネル部17は長手方向を車両前後方向に沿って形成されており、フロントフロアパネル14の後端に達している。
一方、リヤフロアパネル12の前部12Dにおける車幅方向中央部にはトンネル部18が形成されており、トンネル部18はリヤフロアパネル12を車両上方へ凸に屈曲して形成されている。また、トンネル部18は長手方向を車両前後方向に沿って形成されており、フロントフロアパネル14のトンネル部17の後端17Aに連続している。
リヤフロアパネル12のトンネル部18の後端18Aは、リヤフロアパネル12の立ち上げ部としてのキック部21に連結されている。リヤフロアパネル12のキック部21は、トンネル部18の後端18Aから、車幅方向外側に向って形成されている。
図3に示される如く、リヤフロアパネル12のキック部21は、トンネル部18の下端となる(トンネル部18の下端と同じ高さとなる)リヤフロアパネル12の下部12Eの後端から車両後方上側へ立ち上がっており、トンネル部18の上端となる(トンネル部18の上端と同じ高さとなる)上部12Fに達する傾斜壁部となっている。
図4に示される如く、リヤフロアパネル12のキック部21の上面21A側には、アッパクロスメンバ20が長手方向を車幅方向に沿って結合されている。
図2に示される如く、アッパクロスメンバ20はトンネル部18の左右両側において3分割されており、左側アッパクロスメンバ40、右側アッパクロスメンバ42、中央アッパクロスメンバ44とで構成されている。左側アッパクロスメンバ40の車幅方向内側部40Aが中央アッパクロスメンバ44の車幅方向左端部44Aの上面側に結合されており、右側アッパクロスメンバ42の車幅方向内側部42Aが中央アッパクロスメンバ44の車幅方向右端部44Bの上面側に結合されている。また、中央アッパクロスメンバ44の車幅方向中央部には車両前方に向って補強部44Cが形成されており、補強部44Cはトンネル部18の上部に結合されている。なお、フロントフロアパネル14のトンネル部17の上部にも補強部材48が結合されている。
図3に示される如く、アッパクロスメンバ20はリヤフロアパネル12とでアッパ閉断面22を形成している。より具体的に説明すると、アッパクロスメンバ20は、車両上方に凸で車両下方が開口されたハット断面構造となっている。アッパクロスメンバ20の前壁部20Aの下端には車両前方へ向って前フランジ20Bが形成されており、前フランジ20Bはリヤフロアパネル12のキック部21の前方においてリヤフロアパネル12の上面に結合されている。また、アッパクロスメンバ20の後壁部20Cの下端には車両後方へ向って後フランジ20Dが形成されており、後フランジ20Dはリヤフロアパネル12のキック部21の後方においてリヤフロアパネル12の上面に結合されている。
一方、リヤフロアパネル12のキック部21の下面21B側には、アンダクロスメンバ24が長手方向を車幅方向に沿って結合されており、アンダクロスメンバ24はリヤフロアパネル12とでアンダ閉断面26を形成している。より具体的に説明すると、アンダクロスメンバ24は、車両下方に凸で車両上方が開口されたハット断面構造となっている。アンダクロスメンバ24の前壁部24Aの上端には車両前方へ向って前フランジ24Bが形成されており、前フランジ24Bはリヤフロアパネル12のキック部21の前方においてリヤフロアパネル12を挟んでアッパクロスメンバ20の前フランジ20Bに結合されている。また、アンダクロスメンバ24の後壁部24Cの上端には車両後方へ向って後フランジ24Dが形成されており、後フランジ24Dはリヤフロアパネル12のキック部21の後方においてリヤフロアパネル12を挟んでアッパクロスメンバ20の後フランジ20Dに結合されている。
図4に示される如く、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後方においては、アンダクロスメンバ24の前壁部24Aが車両上方に延設されており、前フランジ24Bがトンネル部18の後端18Aにおける内周壁18Bに結合されている。このため、アンダクロスメンバ24の前壁部24Aがトンネル部18の後端18Aを閉塞している。
従って、アンダクロスメンバ24とリヤフロアパネル12で形成され車幅方向に延びるアンダ閉断面26が、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後端18Aを、車両後方から支持している。また、アッパクロスメンバ20とリヤフロアパネル12で形成され車幅方向に延びるアッパ閉断面22がアンダ閉断面26の上側に重なっている。この結果、車両前突時にトンネル部18に車両前方から車両後方へ向って作用する前突荷重が、アンダ閉断面26とアッパ閉断面22とに確実に伝達されるようになっている。
図5には図1の5−5断面線に沿った拡大断面図が示されている。図5に示される如く、アッパクロスメンバ20の車幅方向両端部は車幅方向外側下方へ向って湾曲した傾斜部20Eとなっており、傾斜部20Eの先端部に形成したフランジ20Fがロッカ16の上壁部16Bの車幅方向内側部に結合されている。また、アンダクロスメンバ24の車幅方向両端部は車幅方向外側下方へ向って湾曲した傾斜部24Eとなっており、傾斜部24Eの先端下部に形成したフランジ24Fがロッカ16の下壁部16Cの車幅方向内側部に結合されている。
図6には図5の6−6断面線に沿った拡大断面図が示されている。図6に示される如く、アンダクロスメンバ24における傾斜部24Eの先端前部に形成したフランジ24Gと、傾斜部24Eの先端後部に形成したフランジ24Hはそれぞれロッカ16の車幅方向内側壁部16Aに結合されている。
従って、アッパ閉断面22の車幅方向両端部22Aとアンダ閉断面26の車幅方向両端部26Aとが車幅方向外側下方へ湾曲し、左右のロッカ16に結合されており、トンネル部18からの前突荷重伝達系と、トンネル部18よりも車両下方側に位置する左右のロッカ16からの前突荷重伝達系とが、アンダ閉断面26とアッパ閉断面22とによって結合されている。この結果、トンネル部18の上面への前突荷重と、左右のロッカ16への前突荷重との差によって生じる相対変位の増加分が抑制されるようになっている。即ち、トンネル部18と左右のロッカ16とに上下のオフセットが無い構成に比較して、トンネル部18と左右のロッカ16とのスパンが長くなることで生じる変位の増加分、及び、上下のオフセットにより生じるトンネル部18への入力荷重と左右のロッカ16への入力荷重との差の増加分が抑制されるようになっている。
また、同じ高さに配置されたクロスメンバと左右のロッカとが結合された構成と比較して、アッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ22とに形成した左右のロッカ16に向かう湾曲した傾斜部20E、傾斜部24Eによって発生する湾曲方向の荷重(図5の矢印F1)により、結合部の車両下方への荷重成分(図5の矢印F2)の負担を低減できるようになっている。このため、結合部の耐久性能を向上できるようになっている。更に、アッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ24とに作用する荷重(図5の矢印F1)の車両下方への荷重成分(図5の矢印F2)と車両上方の荷重成分とを、左右のロッカ16で支持することができるようになっている。このため、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後端18Aに形成されたキック部21に設けられたアッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ24の上下振動が、左右のロッカ16によって抑制されるようになっている。
図2に示される如く、左側アッパクロスメンバ40の上部には、乗員用シートとしての左右一対のリヤシートレール50の先端部50Aが結合されており、右側アッパクロスメンバ42の上部には、左右一対のリヤシートレール52の先端部52Aが結合されている。
従って、左側アッパクロスメンバ40の上部に取付けたリヤシートレール50の振動と、右側アッパクロスメンバ42の上部に取付けたリヤシートレール52の振動とが、左右のロッカ16によって抑制されるようになっている。このため、リヤシートレール50、52に取付けられたリヤシートの振動が抑制されるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図4に示される如く、本実施形態では、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後方においては、アンダクロスメンバ24の前壁部24Aが車両上方に延設されており、前フランジ24Bがトンネル部18の後端18Aにおける内周壁18Bに結合されている。このため、アンダクロスメンバ24の前壁部24Aがトンネル部18の後端18Aを閉塞している。従って、アンダクロスメンバ24とリヤフロアパネル12で形成され車幅方向に延びるアンダ閉断面26が、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後端18Aを、車両後方から支持している。また、アッパクロスメンバ20とリヤフロアパネル12で形成され車幅方向に延びるアッパ閉断面22がアンダ閉断面26の上側に重なっている。
この結果、車両前突時にトンネル部18に車両前方から車両後方へ向って作用する前突荷重を、アンダ閉断面26とアッパ閉断面22とに確実に伝達できる。即ち、前突荷重をフロアパネル10のトンネル部18の後端18Aに設けられたアッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ24に確実に伝達できる。
特に、補強部材48を設けたフロントフロアパネル14のトンネル部17の上部と、補強部44Cを設けたリヤフロアパネル12のトンネル部18の上部とに沿って伝達される前突荷重を、アッパ閉断面22とアンダ閉断面26とに確実に伝達できる。
また、本実施形態では、アッパ閉断面22の車幅方向両端部22Aとアンダ閉断面26の車幅方向両端部26Aとが車幅方向外側下方へ湾曲し、左右のロッカ16に結合されており、トンネル部18からの前突荷重伝達系と、トンネル部18よりも車両下方側に位置する左右のロッカ16からの前突荷重伝達系とが、アンダ閉断面26とアッパ閉断面22とによって結合されている。この結果、トンネル部18の上面への前突荷重と、左右のロッカ16への前突荷重との差によって生じる相対変位の増加分が抑制される。即ち、トンネル部18と左右のロッカ16とに上下のオフセットが無い構成に比較して、トンネル部18と左右のロッカ16とのスパンが長くなることで生じる変位の増加分、及び、上下のオフセットにより生じるトンネル部18への入力荷重と左右のロッカ16への入力荷重との差の増加分が抑制される。
この結果、前突荷重をトンネル部17、18と左右のロッカ16とに効果的に分散でき、左右のロッカ16に対するトンネル部17、18の車両前後方向の相対変位を抑制できる。このため、車両前突時の左右のロッカ16に対するフロア面の相対変位(変形)を抑制できる。
また、本実施形態では、同じ高さに配置されたクロスメンバと左右のロッカとが結合された構成と比較して、アッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ22とに形成した左右のロッカ16に向かう湾曲した傾斜部20E、傾斜部24Eによって発生する湾曲方向の荷重(図5の矢印F1)により、結合部の車両下方への荷重成分(図5の矢印F2)の負担を低減できる。このため、結合部の耐久性能を向上できる。更に、アッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ24とに作用する荷重(図5の矢印F1)の車両下方への荷重成分(図5の矢印F2)と車両上方の荷重成分とを、左右のロッカ16で支持することができる。このため、リヤフロアパネル12のトンネル部18の後端18Aに形成されたキック部21に設けられたアッパクロスメンバ20とアンダクロスメンバ24の上下振動が、左右のロッカ16によって抑制される。
また、本実施形態では、左側アッパクロスメンバ40の上部に左右一対のリヤシートレール50の先端部50Aが結合されており、右側アッパクロスメンバ42の上部に左右一対のリヤシートレール52の先端部52Aが結合されている。従って、左側アッパクロスメンバ40の上部に取付けたリヤシートレール50の振動と、右側アッパクロスメンバ42の上部に取付けたリヤシートレール52の振動とが、左右のロッカ16によって抑制される。この結果、リヤシートレール50、52に取付けられたリヤシートの振動が抑制されるため乗り心地が向上する。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、アッパクロスメンバ20を左側アッパクロスメンバ40、右側アッパクロスメンバ42、中央アッパクロスメンバ44に3分割したが、これに代えて、アッパクロスメンバ20を他の分割構造、または、分割せず1部材とする構成としても良い。
また、上記実施形態では、アンダクロスメンバ24を1部材とする構成としたが、これに代えて、アンダクロスメンバ24を複数に分割した構成としても良い。
また、上記実施形態では、左側アッパクロスメンバ40の上部にリヤシートレール50の先端部50Aを結合し、右側アッパクロスメンバ42の上部にリヤシートレール52の先端部52Aを結合したが、これに代えて、左側アッパクロスメンバ40と右側アッパクロスメンバ42にリヤシートを直接取付けた構成としても良い。
また、左側アッパクロスメンバ40と右側アッパクロスメンバ42にシートベルトアンカーを固定しても良い。
本発明の一実施形態に係る車両用フロア構造を示す車体外側斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用フロア構造を示す車体外側斜め前方から見た分解斜視図である。 図1の3−3断面線に沿った拡大断面図である。 図1の4−4断面線に沿った拡大断面図である。 図1の5−5断面線に沿った拡大断面図である。 図5の6−6断面線に沿った拡大断面図である。
符号の説明
10 フロアパネル
12 リヤフロアパネル
14 フロントフロアパネル
16 ロッカ
17 トンネル部
18 トンネル部
18A トンネル部の後端
20 アッパクロスメンバ
21 キック部(立ち上げ部)
22 アッパ閉断面
24 アンダクロスメンバ
26 アンダ閉断面
40 左側アッパクロスメンバ
42 右側アッパクロスメンバ
44 中央アッパクロスメンバ
50 リヤシートレール(乗員用シート)
52 リヤシートレール

Claims (3)

  1. 車幅方向中間部に長手方向を車両前後方向に沿って形成されたトンネル部を設けたフロアパネルと、
    前記フロアパネルにおける前記トンネル部の後端に連続して形成され、長手方向を車幅方向に沿って設けられ、前記トンネル部の下端高さから上端高さへ立ち上がった立ち上げ部と、
    前記フロアパネルにおける前記立ち上げ部の上面側に長手方向を車幅方向に沿って結合されアッパ閉断面を形成するアッパクロスメンバと、
    前記トンネル部の後端が結合され前記トンネル部の後方側開口部を閉塞すると共に、前記フロアパネルにおける前記立ち上げ部の下面側に長手方向を車幅方向に沿って結合されアンダ閉断面を形成するアンダクロスメンバと、
    を有することを特徴とする車両用フロア構造。
  2. 前記フロアパネルの車幅方向両端に長手方向を車両前後方向に沿って配置され、前記トンネル部より車両下方側に設けられた左右のロッカを有し、前記フロアパネル、前記アッパクロスメンバ及び前記アンダクロスメンバの各車幅方向両端部が車幅方向外側下方へ湾曲し、前記左右のロッカに結合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フロア構造。
  3. 前記アッパクロスメンバに乗員用シートを取付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用フロア構造。
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