JPH09509564A - 高力価組換えaavベクターの生成 - Google Patents

高力価組換えaavベクターの生成

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JPH09509564A JP7513877A JP51387794A JPH09509564A JP H09509564 A JPH09509564 A JP H09509564A JP 7513877 A JP7513877 A JP 7513877A JP 51387794 A JP51387794 A JP 51387794A JP H09509564 A JPH09509564 A JP H09509564A
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ターゲテッド ジェネティックス コーポレイション
ジョンズ ホップキンズ ユニバーシティ
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Abstract

(57)【要約】 AAVベクターは、遺伝子治療で有用性を有し得るが、以前から、ヒト遺伝子治療の適用に臨床的に有用量で、十分な量のこのような組換えベクターを生成できないことが重大な障害であった。安定で、ヘルパーがいらないAAVパッケージング細胞株は、主にそれ自身の発現を下方調節し、そして細胞の不死化を完全に変えるRepタンパク質の活性のためにわかりにくい。本発明は、AAVp5プロモーターを異種プロモーターで(図に示したように)置き換えることによりこれらの問題を効率的に回避し、そして実質的にパッケージング効率を増加し得る、AAVベクターをパッケージングするためのパッケージングシステムおよびプロセスを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 高力価組換えAAVベクターの生成 発明の技術分野 本発明は、遺伝子治療、およびさらに詳細には遺伝子治療手順に使用するため の高力価組換えAAVベクターの生成に使用される物質および方法に関する。 発明の背景 AAVベクターは、遺伝子治療に有用性を有し得るが、これ以前にはヒトへの遺 伝子治療の適用のための臨床的に有用な量で、このような組換えベクターの十分 量を生成する能力がないという重大な障害がある。これは、肺に直接送達するよ うなインビボでの適用に特に問題である。 アデノ関連ウイルス(AAV)ベクターは、インビボの遺伝子転移剤として有用性 を有することが示された数少ない組換えウイルスベクターシステムの中のもので あり(Carter、1992、Current Opinion in Biotechnology、3:533-539;Muzcyzka、1 992、Curr.Top.Microbiol.Immunol.158:97-129に総説されている)、従って潜在 的にヒトの遺伝子治療に大変重要である。AAVベクターは、嚢胞性線維症(CF)気 管支および鼻上皮細胞(Flotteら、1992a、Am.J.Respir.Cell Mol.Biol.7:349-356 ;Eganら、1992、Nature、358:581-584;Flotteら、1993a、J.Biol.Chem.268:3781-3790 ;Flotteら、1993b、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、印刷中)、ヒト骨髄由来赤白血病細 胞(Walshら、1992、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、89:7257-7261)、およびいくつかの別 のものを包含する種々の細胞で、高頻度の安定なDNA組込みおよび発現をし得る 。AAVは、安定な発現のために活発な細胞分裂を必要とし得ず、これはレトロウ イルスに対して、特に大部分の細胞が最終的に分化を終えており、そして非分裂 であるヒトの気道上皮のような組織では明らかに有利である。 AAVは、特定の機能が同時感染ヘルパーウイルスによって提供される細胞にお いてのみ増殖する欠陥パルボウイルスである(図1参照)。一般的なAAVの総説 は、Carter、1989、Handbook of Parvoviruses、第I巻、169-228ページ、Berns、1990、 Virology 、1743-1764ページ、Raven Press、(New York)に見出され得る。AAVの増 殖および複製に対するヘルパー機能を提供する同時感染ウイルスの例は、アデノ ウイルス、ヘルペスウイルス、およびある場合にはワクシニアのような天然痘ウ イルスである。ヘルパー機能の性質は知られていないが、細胞でAAV複製を可能 にするヘルパーウイルスの間接的な効果であるようである。この概念は、細胞を 遺伝子毒性のある(genotoxic)薬剤または細胞周期を中断させる薬剤のいずれか で処理すると、特定の場合に、ヘルパーウイルスの同時感染なしでAAV複製が低 レベルの効率で生じ得る観察により支持される。 AAVは、特定の異常な状態でヘルパーウイルス非存在下で限られた程度複製さ れ得るにもかかわらず、上記のように、より一般的な結果は、ヘルパー機能非存 在下での細胞のAAVウイルスでの感染が、AAVの宿主細胞ゲノムへの組込みをもた らすことである。組込まれたAAVゲノムは、組込まれたAAVプロウイルスを含有す る細胞をアデノウイルスのようなヘルパーウイルスで追いうち感染した場合、感 染性の子孫AAV粒子のバーストを与えるために回収および複製され得る。なぜな ら、AAVの組込みは効果的な反応と思われることから、このことはAAVがヒトの遺 伝子治療のような用途のために細胞に遺伝子を導入し、安定に発現させる有用な ベクターであることを示唆する。さらに最近の結果(KotinおよびBerns、1989、Vi rology 170:460-467;Kotinら、1990、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、87:2211-2215;Samu lskiら、1991、EMBO J.10:3941-3950)では、AAVは、ヒト第19染色体上の部位での 組込みがいくらか好ましいことが示唆されているが、しかしこの現象の一般性お よび機構は完全には解明されていない。 AAVは、明らかな種特異性も組織特異性も伴わない非常に広い宿主域を有し、 そして事実上、適切なヘルパーの存在が提供されるヒト、サル、齧歯類起源の任 意の細胞株で複製される。AAVは遍在し、そして大部分の哺乳動物およびいくつ かのトリ種を包含する広範囲の動物種から単離されている。 AAVは、任意の疾患の原因とは関係しない。AAVは、形質転換ウイルスまたは腫 瘍ウイルスではない。ヒト細胞株の染色体へのAAVの組込みによって、細胞の増 殖特性または形態的特徴におけるいずれの顕著な変化も生じない。また、これら のAAVの特性から、潜在的に有用なヒト遺伝子治療ベクターとしてAAVが勧められ る。なぜなら、この適用に提案されるレトロウイルス、アデノウイルス、ヘルペ スウイルス、またはポックスウイルスのような他の大部分のウイルス系は、疾患 を引き起こすウイルスであるからである。 AAV粒子は、3つのキャプシドタンパク質VP1、VP2、およびVP3を有するタンパ ク質キャプシドからなっており、そしてDNAゲノムを囲んでいる。AAVのDNAゲノ ムは、約1.5×106ダルトンの分子量またはおよそ4680ヌクレオチドの長さを有す る直鎖状一本鎖DNA分子である。相補的センスの「プラス」または「マイナス」 鎖のいずれかの鎖が個々の粒子にパッケージされるが、それぞれの粒子は1つの DNA分子しか有しない。同数のAAV粒子は、プラス鎖またはマイナス鎖のいずれか を含有する。どちらの鎖も同等に感染性であり、複製は親の感染一本鎖を二本鎖 の形態に変換し、次に二本鎖分子の大きなプールの増幅が起き、その二本鎖から 子孫の一本鎖がはずされ、そしてキャプシドにパッケージされる。細菌プラスミ ドまたはファージミドに挿入された二本鎖または一本鎖コピーのAAVゲノムは、 アデノウイルス感染細胞にトランスフェクトされた場合に感染性であり、そして これはAAV遺伝学の研究およびAAVベクターの開発を可能にしている。AAVの複製 周期を、図1に示す。 AAV2ゲノムは、1コピーの145ヌクレオチド長のITR(逆方向末端反復)を各末 端に有し、そしてrepおよびcap遺伝子(Hermonatら、J.Virol.51:329-339;Tratsch inら、1984a、J.Virol.、51:611-619)の2つの主要なオープンリーディングフレー ムを含有する4470ヌクレオチド長(Srivastavaら、1983、J.Virol.、45;555-564)の 非反復配列部分を有する。非反復部分は、repおよびcap遺伝子を発現させるため に使用される3つの転写プロモーターP5、P19およびP40(Laughlinら、1979、Proc. Natl.Acad.Sci.USA、 76:5567-5571)を含有する。ITR配列は、シスで必要とされ、 そして機能的な複製開始点(ori)を提供するのに十分であり、そしてまた細胞ゲ ノムへの組込みおよび宿主細胞染色体または組換えプラスミドからの効率的な切 り出しおよび回収に必要とされるシグナルを供給するのに十分である。さらに、 ITRは、AAVベクターの転写プロモーターとして直接機能し得ることが示されてい る(Flotteら、1993、上記参照)。 repおよびcap遺伝子は、それぞれウイルスゲノムの複製およびキャプシド化機 能を提供するためにトランスで必要とされる。rep遺伝子は、2つのプロモータ ーP5およびP19から発現される。P5からの転写は、タンパク質Rep78をコードする スプライシングされない4.2kbのmRNA、およびタンパク質Rep68をコードするスプ ライシングされた3.9kbのmRNAを生成する。P19からの転写は、Rep52をコードす るスプライシングされないmRNA、およびRep40をコードするスプライシングされ ない3.3kbのmRNAを生成する。従って、4つのRepタンパク質全てが、共通する内 部領域配列を含むが、それらのアミノ末端およびカルボキシル末端領域について は異なる。Rep78およびRep68のみが、AAV二本鎖DNAの複製に必要とされるが、Re p52およびRep40は、子孫の一本鎖DNAの蓄積に必要とされるようである。Rep78お よびRep68の変異は、表現型がRep-であり、一方Rep52およびRep40のみに影響す る変異はRep+であるがSsd-である。Rep68およびRep78は、AAVのITRのヘアピン立 体構造に特異的に結合し、そしてAAV末端で複製を決定するのに必要ないくつか の酵素活性を有する。Rep52およびRep40は、これらの特性を有さない。 Repタンパク質、主としてRep78およびRep68は、AAV遺伝子の正の調節または負 の調節、ならびにいくつかの異種プロモーターからの発現を包含するいくつかの 多面的調節活性、および細胞増殖に対する阻害効果を示す(Tratschinら、1986、Mo l.Cell.Biol. 6:2884-2894;Labowら、1987、Mol.Cell.Biol.7:1320-1325;Khleifら、Virology、 181:738-741)。AAVのp5プロモーターは、Rep78またはRep68によって負 に自己調節される(Tratschinら、1986、Mol.Cell.Biol.6:2884-2894)。細胞増殖に 対するrepの発現阻害効果ゆえに、細胞株でのrepの構成的発現は、容易に達成さ れていない。例えば、Mendelsonら(1988、Virology、166:154-165)は、AAVゲノム の安定な組込み後の特定の細胞株でのいくつかのRepタンパク質の非常に低レベ ルな発現を報告した。 タンパク質VP1、VP2、およびVP3は全て共通の重復配列を共有するが、VP1およ びVP2が付加的なアミノ末端配列を含むという点で異なっている。全て3つのタ ンパク質とも、P40プロモーターから転写された2.3kbのスプライシングされたmR NAから発現される同じcap遺伝子のリーディングフレームからコードされる。VP2 およびVP3は、別の開始コドンを使用して同じmRNAから生成される。VP1は、VP2 およびVP3をコードする主なmRNAに使用される3'ドナーから30ヌクレオチド上流 の3'ドナー部位を使用する微量のmRNAからコードされる。VP1、VP2、およびVP3 は、全てキャプシド産生に必要とされる。3つ全てのタンパク質を除去する変異 (Cap-)は、一本鎖子孫AAVのDNAの蓄積を妨げる一方、VP1アミノ末端内の変異(Li p-、Inf-)は、一本鎖の産生を可能にするが、安定な感染性粒子の会合を妨げる。 上記のAAVの遺伝解析は、細菌のプラスミドに分子的にクローン化されたAAVゲ ノムの変異解析に基づいていた。初期の研究では、AAVの感染性ゲノムの分子ク ローンは、GCテーリング(Samulskiら、1982、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、79:2077-20 81)、制限エンドヌクレアーゼを含有する合成リンカーの付加(Laughlinら、1983、Gene、 23:65-73)または直接平滑末端連結(SenapathyおよびCarter、1984、J.Biol.C hem.、 259:4661-4666)のような手順でプラスミドにAAVの二本鎖分子を挿入するこ とにより構築した。次に、アデノウイルスのような適当なヘルパーウイルスでも また感染させた哺乳動物細胞にこのようなAAV組換えプラスミドをトランスフェ クトすると、任意のプラスミド配列を含まないAAVゲノムの回収および切り出し 、および回収されたゲノムの複製ならびに一定量の子孫の感染性AAV粒子の産生 をもたらした(図1参照)。これは、上記で概略したようにAAVの遺伝解析を行 うための基礎を提供し、そしてAAV形質導入ベクターの構築を可能にした。 遺伝解析に基づくAAVベクター構築の一般原理は、最近考察されたように定義 された(Carter、1992、Current Opinions in Biotechnology、3:533-539;Muzyczka、 1992、Current Topics in Microbiology and Immunology、158:97-129)。AAVベク ターは、ベクタープラスミドを生成するためにAAVをコードする配列部分を外来D NAに置換することによりAAV組換えプラスミド内に構築される。ベクタープラス ミドでは、AAV配列の末端(ITR)部分は完全に保持されていなければならない。な ぜなら、これらの領域はトランスフェクション後のプラスミドからの切り出し、 ベクターゲノムの複製、ならびに宿主細胞ゲノムから組込みおよび回収を含むい くらかの機能がシスで要求されるからである。次に、AAV形質導入ウイルスの生 成のために、アデノウイルスまたはヘルペスウイルスのような適切なヘルパーウ イルスで感染した細胞にベクタープラスミドをトランスフェクトすることにより 、ベクターはAAV粒子にパッケージされ得る。複製およびベクターゲノムのAAV粒 子へのキャプシド化を達成するために、ベクタープラスミドは、ベクタープラス ミ ドの構築物に欠失しているトランスで必要な任意のAAV機能、すなわちrepおよび capを相補しなければならない。 ヒトの遺伝子治療に使用するために設計した任意のAAVベクターの所望の特徴 は少なくとも2つある。第1に、形質導入ベクターは、送達システムとして実用 的な十分に高い力価で生成されねばならない。これは、インビボでのベクター送 達を目的とした遺伝子治療ストラテジーでは特に重要である。気道へのインビボ での直接送達による嚢胞性線維症の処置のようなAAVベクターの多くの所望され る適用については、1010を越える形質転換ベクターの量を必要とするようである 。第2に、ベクター調製物には、野生型のAAVウイルスが存在してはならない。 高力価AAVベクターの達成は、野生型AAVゲノムが存在するまたは組換えにより生 成される場合、野生型AAVゲノムを優先的にキャプシド化すること、およびrepま たはcapのような十分に相補的な機能を生成することが不可能であることを包含 するいくつかの理由から困難である。このような相補的機能を発現する有用な細 胞株は、部分的にはrep遺伝子のいくつかの阻害機能のため、生成されていない 。 記載された最初のAAVベクターは、AAV転写プロモーターまたはSV40プロモータ ーから発現されるneoまたはcatまたはdhfrのような外来レポーター遺伝子を含有 していた(Tratschinら、l984b、Mol.Cell.Biol.4:2072-2081;HermonatおよびMuzyc zka、1984、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、81:6466-6470;Tratschinら、1985、Mol.Cell. Biol. 5:3251-3260;McLaughlinら、1988、J.Virol.、62:1963-1973;Lebkowskiら、19 88、Mol.Cell.Biol.、7:349-356)。これらのベクターは、アデノウイルス感染細胞 に、天然の野生型AAV転写プロモーターから発現されるAAVのrepおよびcap遺伝子 を含有する第2のパッケージングプラスミドとともに同時トランスフェクション することにより、AAV形質導入粒子中にパッケージされた。パッケージングプラ スミドのパッケージを妨げる試みにおいては、プラスミドは天然の野生型AAV転 写プロモーターから発現されるAAVのrepおよびcap遺伝子を含有していた。パッ ケージングプラスミドのAAV粒子へのパッケージを妨げる試みでは、いくつかの アプローチが行われた。いくつかの場合(HermonatおよびMuzyczka、1984;McLaugh linら、1988)、パッケージングプラスミドは、AAV配列内のバクテリオファージラ ムダDNAの大きな領域を挿入し、パッケージされ得ない過剰サイズのゲノムを生 成した。他の場合において(Tratschinら、1984b;Tratschinら、1985、Lebkowskiら、 1988)、パッケージングプラスミドは、切り出しおよび複製ができず、そのため パッケージできないように、AAVのITR領域を欠失した。これらの全てのアプロー チは、野生型AAVのDNAを含有する粒子の生成を妨げず、そしてまた効果的な高力 価のAAV形質導入粒子を生成しなかった。実際、104mlを越えない力価は、Hermon atおよびMuzyczka、1984により引用されなかった。これらの研究での野生型AAV粒 子の生産は、おそらくベクターおよびパッケージングプラスミドに存在するAAV 配列間の重複する相同性の存在によるものであった。SenapathyおよびCarter(19 84、J.Biol.Chem.、259:4661-4666)により、このようなシステムの組換えの程度が 、配列の重復の程度とほぼ同等であることが示された。初期の研究の総説(Carte r 1989、Handbook of Parvoviruses、第11巻、247-284ページ、CRC Press、Boca Rato n、FL)で、1mlあたり106の力価が得られたことが示唆されたが、これはベクター 調製物に大量の野生型AAVが混入している上記の研究に基づいていた。野生型AAV を含有するこれらのベクター調製物は、ヒトの遺伝子治療には有用でない。さら に、これらの初期のベクターは、低い形質導入効率を表し、そして細胞あたり50 ,000粒子までの多重度でベクターを供給したとしても、様々なヒトの細胞株培養 物中で1%より多いまたは2%の細胞を形質導入しなかった。これは、部分的に は野生型AAV粒子の混入およびベクター中のAAVのrep遺伝子の存在を反映し得た 。さらに、Samulskiら(1989、J.Virol.63:3822-3828)は、野生型AAVの存在は、パ ッケージされたベクターの収量を著しく高めることを示した。従って、野生型AA Vの生産が除去されるパッケージングシステムでは、パッケージされたベクター の収量は実際に減少し得る。それにもかかわらず、任意のヒトの臨床適用で使用 するためには、野生型AAVの生産を除去することが必須である。 AAVのrepまたはcap遺伝子を含有しないAAVベクターを生成するための別の研究 (McLaughlinら、1988;Lebkowskiら、1988)では、未だに野生型AAVの生成をうけ、 そして未だにヒト細胞株での非常に低い形質導入頻度を生産していた。従って、 McLaughlinら(1988)は、neo遺伝子を含有するAAVのrep-cap-ベクターが、Hermon atおよびMuzyczka(1984)により初期に使用された、未だに野生型AAVを含有する 、同じパッケージングプラスミドと共にパッケージしたことを報告した。結果と し て、ベクターおよび野生型粒子の二重ヒットを避けるために、このウイルスを細 胞あたり0.03粒子の多重度(すなわち、10,000細胞あたり300感染単位)でしか 使用し得なかった。1000感染単位で32,000細胞を感染させることによる方法で実 験を行った場合、平均800個のゲネチシン耐性コロニーが得られた。これは、ウ イルスが80%の形質導入頻度を得ることができることを示すと解釈されるが、実 際は細胞の2.5%のみが形質導入された。従って、このベクターの効果的な有用 な力価は制限されていた。さらに、この研究は、このベクター調製物の実際の力 価が、HermonatおよびMuzyczka(1984)により以前に得られた力価より少しでも高 いことを示していなかった。同様に、Lebkowskiら、1988は、repまたはcap遺伝子 のどちらも含有しないAAVベクターをパッケージし、そしてTratschinら、(1984b、 1985)によって初期に使用されたものと同一のori-パッケージングプラスミドpBa 1Aを使用し、そして同様に低い形質導入頻度(最も濃縮したベクターストックで も、数種のヒト細胞株では1%より多い細胞がゲネチシン耐性に形質導入され得 ない)を報告した。Lebkowskiら、(1988)は、意味のある方法で実際のベクター力 価を報告しなかった。しかし、3mlのベクター調製物に5×106細胞を曝した場 合、1%より高くない形質導入頻度を示す生物学的アッセイは、力価が2×104 以下であることを示した。pBalパッケージングプラスミドはまた、ベクター中に ITR配列との重復する相同性を含有し、そして、野生型AAVの組換えによる生成を もたらす。 Lafaceら、(1988)は、HermonatおよびMuzyczka(1984)で使用されたのと同じベ クターを使用して同じ方法で調製し、そしてまた非常に低い力価を示すネズミ骨 髄細胞培養物中で1.5%の形質導入頻度を得た。 Samulskiら(1987、J.Virol.61:3096-3101)は、pSub201と呼ばれるプラスミドを 構築した。これは、細菌プラスミド中の完全なAAVゲノムであるが、各ITRの末端 で13ヌクレオチドの欠失を有し、従ってAAVゲノム全体を含有する他のAAVプラス ミドよりも低い効率で回収および複製された。Samulskiら(1989、J.Virol.63:382 2-3828)は、pSub201に基づくが、repおよびcapを欠失していて、そしてSV40初期 遺伝子プロモーターから発現するhygまたはneo遺伝子のいずれかを含有するAAV ベクターを構築した。彼らは、アデノウイルスITRの1コピーとともにいずれか の各末端を囲むヌクレオチド190-4490のAAVヌクレオチド配列全体からなるpAAV/ Adと呼ばれるパッケージングプラスミドでの同時トランスフェクションにより、 これらのベクターをパッケージした。このパッケージングプラスミドでは、AAV のrepおよびcap遺伝子は、天然のAAVプロモーターp5、p19、およびp40から発現 された。pAAV/AdでのアデノウイルスITRの機能は、AAVキャプシドタンパク質の 発現レベルを高めることであると考えられた。しかし、repは、その相同なプロ モーターから発現され、そして負に調節されており、従ってその発現は制限され ている。これらのキャプシド化システムを使用して、Samulskiら、1989は、AAVベ クターストックを生成した。これは、実質的に野生型AAVを含まないが、上清1m lあたりのハイグロマイシン耐性単位が3×104のみの形質導入力価を有する。野 生型AAVゲノムをパッケージングプラスミドに使用した場合、AAVベクター調製物 の力価は、5×104に増加した。従ってこのシステムで生産される低力価は、そ して部分的にはベクター構築に使用された基本的なpSub201プラスミドのITR配列 の欠損により、そして部分的にはpAAV/AdからのAAV遺伝子の制限された発現によ るようである。AAVneoベクター調製物の力価を増加させる試みでは、Samulskiら、 1989は、293細胞の30枚の10cm皿に大量にトランスフェクトし、そしてCsClでの バンド形成によりベクターストックを濃縮させることにより、ベクターストック を生成した。これは、DNAドットブロットハイブリダイゼーションアッセイで測 定したところ、合計108粒子を含有するAAVneoベクターストックを生産した。こ のベクターストックを細胞あたり1,000までの多重度で使用した場合、70%の形 質導入頻度が得られた。これは、細胞あたり1形質導入単位の比では、形質導入 されるべき細胞の予想された比率が、ポアソン分布によれば63%であることから 、粒子対形質導入の比が、約500〜1,000粒子であることを示唆している。 ベクタープラスミドpSub201およびパッケージングプラスミドpAAV/Adを用いる Samulskiら(1989)のシステムは、2つのプラスミドの間に重複するAAV配列の相 同性を有さなかったが、XbaI部位で重複する相同性があり、そしてこれらの部位 の組換えにより完全な野生型AAVを生成する。すなわち、AAV配列の重複する相同 性は存在しないが、完全なAAV配列は2つのプラスミド内に含有され、そしてこ のように組換えにより野生型AAVを生成し得るが、これは望ましくない。このク ラスの組換えがAAVプラスミド中で起こることはSenapathyおよびCarterにより示 された(1984,J.Biol.Chem.259:4661-4666)。それゆえ、低力価および野生型組換 え体を生成する能力の問題のためSamulskiら(1989)により説明されたシステムは ヒト遺伝子治療において有用性を有さない。 他のいくつかの報告がAAVベクターについて記載している。Srivastavaら(1989 ,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:8078-8082)は、Samulskiら(1987)はpSub201プラス ミドに基づくAAVベクターについて記載した。そこではAAVのコーディング配列は 他のパルボウイルスB19のコーディング配列に置き換えられた。このベクターはp AAV/Adパッケージングプラスミドを用いてAAV粒子にパッケージされ、機能的ベ クターを生成したが、力価は報告されなかった。このシステムはpSub201に基づ いていたので、このプラスミドの上記の欠陥をこうむる。第2に、ベクターおよ びパッケージングプラスミドは両方とも重複するAAV配列(ITR領域)を含有してい たので、野生型ウイルスの混入をもたらす組換えが非常によく起こる。 Chatterjeeら(1991,Vaccines 91,Cold Spring Harbor Laboratory Press,85-8 9ページ)、Wongら(1991 Vaccines 91,Cold Spring Harbor Laboratoy Press,183 -189ページ)、およびChatterjeeら(1992,Science,258;1485-1488)は、HIVあるい は単純ヘルペスウイルスのような感染性ウイルスに対するアンチセンスRNAを発 現するよう設計されたAAVベクターについて記載している。しかし、これらの著 者はそのAAVベクターストックの力価についてなにも報告しなかった。さらに、 彼らは、Tratschinら(1984b,1985)により使用された、AAVゲノムのBalAフラグメ ントを含有するプラスミドに類似のOri-パッケージングプラスミドを用いてベク ターをパッケージし、それ故彼らのパッケージングプラスミドは、ベクター構築 物中に存在するAAV配列に相同性を有するAAVベクター配列を含有した。これはま た、野生型AAVの生成を生じる。このように、Chatterjeeら、およびWongらは低 力価しか示さないことが公知のパッケージングシステムを使用した。そして、そ れはベクターおよびパッケージング配列の重複する相同性のため、野生型AAVゲ ノムの生成を生じ得る。 他の報告は、ヒトリンパ球(Muro-Cachoら,1992,J.Immunotherapy,11:231-237) あるいはヒト赤白血病細胞株(Walshら,1992,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:7257-7 261)中で遺伝子を発現するAAVベクターの、pSub201ベクタープラスミドおよびpA AV/Adパッケージングプラスミドに基づいたベクターとの使用を記載している。 また、ベクターストックの力価は報告されず、そして明らかに低い。なぜなら、 選択マーカー遺伝子がベクターで首尾よく形質導入された細胞を同定するために 使用されたからである。 嚢胞性線維症患者由来のインビトロで増殖したヒト気道上皮細胞の、AAV p5プ ロモーターから選択マーカー遺伝子neoを発現するAAVベクターでの形質導入が報 告された(Flotteら,1992,Am.J.Respir.Cell.Mol.Biol. 7:349-356)。この研究で は、AAVneoベクターはpAAV/Adパッケージングプラスミドを用いてAAV粒子にパッ ケージされた。培養物中の細胞の70%までがゲネチシン耐性に形質導入され得、 そして粒子対形質導入の割合は、Samulskiら(1989)により報告されたものと同等 であった。このように細胞の70%の形質導入を得るためには、細胞当たり数百ま でのベクター粒子の多重度が必要であった。AAV ITRプロモーターからCFTR遺伝 子を発現するAAV形質導入ベクターを用いるインビトロ培養でのヒト気道上皮細 胞の形質導入は、この細胞が嚢胞性線維症患者由来の細胞に存在する塩素チャン ネル機能の電気生理学的欠陥を機能的に修正し得ることを示した(Eganら,Nature ,1992,358:581-584;Flotteら,J.Biol.Chem.268:3781-3790)。 上記の研究は、AAVベクターが遺伝子治療によるヒト疾病の治療のためのベク ターとしての潜在的な有用性を有し得ることを示唆する。しかし、十分な量のAA Vベクターを生成する能力は、AAVベクターを使用するヒト遺伝子治療の発展にお ける厳しい制限であった。また、この制限の1つの局面は、インビボ動物モデル でAAVベクターを使用する前研究がない結果になった。これは一般的に、インビ ボでの送達および遺伝子発現に有用な高い力価を有するAAVベクターストックを 十分量生成することに関する困難の反映である。AAV遺伝子治療の制限要素の1 つは、使用されるベクターパッケージングシステムが比較的効率的でないことで ある。repおよびcapのようなAAVトランス補足機能を発現する細胞株の欠如のた め、AAVベクターのパッケージングは、パッケージングプラスミドおよびベクタ ープラスミドの同時トランスフェクションによってアデノウイルス感染細胞中で 達成されている。このプロセスの効率は、それぞれのプラスミド構築物のトラン スフェクションの効率により、および今まで記載されたパッケージングプラスミ ド由来のRepタンパク質の発現レベルにより制限され得る。これらの問題はそれ ぞれ、AAV Repタンパク質の生物学的活性に関連しているようである。さらに、 上記のように、上述の全てのパッケージングシステムは組換えによる野生型AAV を生成する能力を有する。 機能的Repを安定して発現する細胞株の欠如は、明らかにRepによるneo -耐性コ ロニー形成の阻害(Labowら,1987;Trempeら,1991)により示されるように、Repの 細胞傷害性あるいは細胞増殖抑制性の機能を反映する。また、これは培養細胞中 の不死化表現型を逆転させるRepの傾向に関連するようであり、それが安定して 機能的Repを発現する細胞株の生成を極めて困難にしている。Repを発現する細胞 株を生成する試みはいくつか行われている。Mendelsonら(1988,Virology,166:15 4-165)は、1つの細胞株で、AAV rep遺伝子を含有するプラスミドでのHeLaある いは293細胞の安定なトランスフェクション後、AAVRep52タンパク質のいくつか の低レベルの発現を得たが、Rep78あるいはRep68タンパク質の発現を得なかった ことを報告した。Rep78およびRep68タンパク質が存在しないため、細胞株でベク ターは生成され得なかった。別の細胞株はかろうじて検出できる量の非機能性Re p78を生成した。 Vincentら(1990,Vaccines 90,Cold Spring Harbor Laboratory Press,353-359 ページ)は正常AAVプロモーターから発現するAAV repおよびcap遺伝子を含有する 細胞株の生成を試みた。しかし、これらの試みはベクターが100倍の過剰の野生 型AAV粒子が混入したからか、あるいはベクターが4×103より小さい非常に低い 力価でしか生成されなかったからかのいずれかのために成功しなかった。 他のアプローチでは、Lebkowskiら(米国特許第5,173,414号,1992年12月22日発 行)がエピソーマルプラスミドでAAVベクターを含有する細胞株を構築した。次い で、これらの細胞株はアデノウイルスで感染され、トランス補足AAV機能性repお よびcapでトランスフェクションされAAVベクターの調製物を生じ得た。このこと から高力価のAAVストックの生成を可能にしたことが主張される。しかし、示さ れた例において、示された力価に関する唯一の情報は、1つのヒト細胞株K562が わずか1%あるいはそれより低い効率で形質導入され得たということであり、そ れはいかなる高力価のAAVベクターの生成をも示してない。このシステムにおい て、ベクターはエピソーマル(非組込み構築物)として運ばれ、そしてベクター の組込まれたコピーが好ましくないと述べられる。 Lebkowskiら、(1992)により記載されたAAVベクターのパッケージングのアプロ ーチはいくつかの望ましくない局面を有する。第1に、細胞株中の組込まれてい ない多くのコピー数のエピソーマルプラスミドとしてベクターを維持することは 望ましくない。なぜなら、細胞当たりのコピー数は厳密に制御され得ず、そして エピソーマルDNAはおそらく欠陥ベクターの生成を導く再配列を受けるからであ る。第2に、このシステムにおいては、まだ、ベクターはアデノウイルスによっ て細胞を感染させ、そしてAAV repおよびcap遺伝子を含有するプラスミドを導入 することによりパッケージされなければならない。Lebkowskiら(1992)により再 び使用されたプラスミドはpBalであり、これは、上記のように、ベクターITR配 列と重複する相同性を有し、そして結果として野生型AAVを生成する。第3に、L ebkowskiら(1988,1992)により使用されたpBalパッケージングプラスミド中で、r ep遺伝子はその相同なP5プロモーターから離れて発現し、このように負に自己調 節され、それ故にrepの発現は制限されるようである。 プラスミドのトランスフェクション後のrep発現のやや最適のレベルの問題は 、これらのタンパク質の別の生物学的活性に関連し得る。AAV-Repタンパク質は 、pAAV/Ad(Samulskiら,1989)あるいはpBal(Lebkowskiら,1988,1992)のような前 述の全てのパッケージング構築物に使用されたAAV-p5プロモーターからのそれ自 体の発現を下方調節するという証拠がある(Tratschinら,1986,Mol.Cell.Biol.6: 2884-2894)。 発明の要旨 遺伝子治療の基本的挑戦の1つは,エクスビボで容易に操作し得ず,活発に分 裂しない細胞および組織の形質導入の方策の発展であった。例えば、AAVベクタ ーは気道でのインビボ遺伝子移転を達成し得るが、可能な限り少量の十分に高い 多重度のベクターの送達を可能にするように、高力価が重要である。これは、AA Vに基づく遺伝子治療の可能性を決定するにおいて、中心的に重要な最適のパッ ケージングの方法論を作り出す。安定でヘルパーを含まないAAVパッケージング 細胞株は、主にRepタンパク質の活性のためにわかりにくかったが、Repタンパク 質はそれ自体の発現を下方調節し、そして細胞の不死化を完全に変える。本発明 において記載されるアプローチは効果的にこれらの問題を回避し、そしてパッケ ージング効率を実質的に改良している。 高レベルのAAV-Repタンパク質を発現するHIV-LTRプロモーターの使用は、他で 報告されている(Antoniら,1991)が、この発現システムの組換えAAVベクターのパ ッケージングへの適用は新たな発展である。実際、Repの発現レベルが同時トラ ンスフェクションにおいてAAVベクターのパッケージングプロセスを制限するこ とは以前に示されていない。パッケージング力価の10倍の上昇が、Rep発現の増 加により達成されたという事実は、Repのレベルがこの環境において制限してい ることの直接的な証拠を提供する。pARtat同時トランスフェクションがパッケー ジング効率をさらに上昇させなかったという事実は、以下のいずれかを示し得る :(1)293細胞におけるHIVプロモーターからの発現レベルは、tatの非存在下にお いて最大に引き上げられた、あるいは(2)pRS5のみによって達成されたRepのレベ ルは、Rep発現がパッケージング効率をもはや制限していなかったことを確実に するに十分であった。現在、pRS5に類似のパッケージングプラスミド中でRepを 生成するために他の非AAVプロモーターが使用され得ることは明らかである。 同様に、組込まれた組換えAAVゲノムの回収の現象は公知である(Tratschinら ,1985;Flotteら,1993a)が、本明細書で記載されているようなベクター産生細胞 株の生産に適用されたことは未だかつてない。 pRS5-ベクター細胞株システムの全体的なパッケージング効率は、パッケージ ング細胞当たり少なくとも104粒子であった。これは臨床用グレードのAAV組換え ベクター試薬を生産させるに十分以上である。野生型AAVの生成はこの方法にお いては観察されておらず、これはほとんどの同時トランスフェクションよりもさ らに有利な点である。これらの改良は遺伝子治療で使用される臨床用グレードの AAV組換えベクター生成を可能にする。 野生型AAVの非存在下での高力価のAAVベクターを産生させる手順および構築物 が本明細書中で記載されている。 従って、本発明の1つの実施態様は、高力価のAAV組換えベクター生成のプロ セスであり、以下の工程を包含する: (a)安定に組込まれた組換えAAVベクターの少なくとも1つの完全なコピーを含 有する細胞を提供する工程であって、このAAVベクターがAAV逆方向末端反復(ITR )領域および標的ポリヌクレオチドに作動可能に連結した転写プロモーターを含 み、そして細胞においてrep遺伝子の発現が制限されている、工程; (b)このrep遺伝子の産物の発現を可能にするAAVパッケージングプラスミドを 提供する工程であって、このプラスミドにおいて、rep遺伝子が異種プロモータ ーに作動可能に連結し、そしてこのパッケージングプラスミドが工程(a)で提供 される細胞中のベクターのAAV配列との重複する相同性を欠く、工程; (c)AAVパッケージングプラスミドを細胞に挿入する工程およびAAVの複製を可 能にする条件下で細胞をインキュベートする工程;および (d)工程(c)で生産された組換えAAVベクターを単離する工程。 この実施態様に含有されるプロセスでは、Repが作動可能に連結されているパ ッケージングプラスミドのプロモニターはHIV-LTRであり、そしてこのプロセス においてパッケージングプラスミドはPRS5である。 また、この実施態様に含有されるプロセスでは、標的ポリヌクレオチドは嚢胞 性線維症トランスメンブランココンダクタンスレギュレーター(CFTR)として機能 し得るポリペプチドをコードする。 本発明の他の実施態様は高力価のAAV組換えベクターを生成するためのパッケ ージングシステムであり、以下を包含する: (a)安定に組込まれた組換えAAVベクターの少なくとも1つの完全なコピーを含 有する細胞であって、このAAVベクターがAAV逆方向末端反復(ITR)領域および標 的ポリヌクレオチドに作動可能に連結した転写プロモーターを含み、そしてrep 遺伝子の発現が細胞において制限されている、細胞;および (b)rep遺伝子の産物の発現を可能にするAAVパッケージングプラスミドであっ て、このプラスミドにおいて、rep遺伝子が異種プロモーターに作動可能に連結 し、そしてパッケージングプラスミドが(a)で提供される細胞中のベクターのAAV 配列と重複する相同性を欠く、プラスミド。 本発明のさらに他の実施態様は、rep遺伝子の産物の発現を可能にする高力価 のAAV組換えベクターの生成の生産で使用するためパッケージングプラスミドで あり、このプラスミドは異種プロモーターに作動可能に連結されるrep遺伝子を 含む。 図面の簡単な説明 図1は、AAVのライフサイクルの図である。 図2は、パッケージングプラスミドpRS5の産生、ならびにHIVI-LTRプロモータ ーとAAV2 repおよびcap遺伝子のコーディング配列との関係を示すスキームであ る。 図3は、安定な細胞株に存在する回収可能な完全なAAV-neoゲノムを示すHirt 抽出DNAサンプルのサザンブロットの網版複写物である。 図4は、コントロールおよびパッケージされたAAV-neoゲノムにおけるneoの検 出を比較するドットブロットハイブリダイゼーションの網版複写物である。 図5は、293細胞、ベクター産生クローンからのAAV CFTRベクター(TRF42)の回 収を示す、Hirt抽出DNAサンプルのサザンブロットの網版複写物である。 図6は、抗体染色およびFACS分析により決定される、CD44マーカーで染色され た肺癌種細胞の割合のグラフである。 発明の詳細な説明 AAVベクターは、ヒトの遺伝子治療、特に嚢胞性線維症および鎌状赤血球貧血 症のような疾患に関係がある。本明細書で記載される発明は、遺伝子治療で使用 するための高力価の組換えAAVベクターの産生に使用する方法および物質を提供 する。 本発明の実施には、他に示されていなければ、分子生物学、微生物学、組換え DNA、および免疫学の従来の技術が使用されており、それらは当業者の技術範囲 内である。このような技術は文献で十分に説明されている。例えば、Sambrook,F ritsch,およびManiatis,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版(1989) ,Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait編,1984),Animal Cell Culture(R.I.Fres h ney編,1987),Methods in Enzymologyシリーズ(Academic Press,Inc.);Gene Tran sfer Vectors for Mammalian Cells (J.M.MillerおよびM.P.Calos編,1987),Handb ook of Experimental Immunology ,(D.M.WeirおよびC.C.Blackwell編),Current P rotocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel,R.Brent,R.E.Kingston,D.D.Moore ,J.G.Siedman,J.A.Smith,およびK.Struhl編,1987),およびCurrentProtocols in Immunology(J.E.Coligan,A.M.Kruisbeek,D.H.Margulies,E.M.ShevachおよびW.St rober編,1991)を参照のこと。本明細書中の前記および後記の全ての特許、特許 出願、および出版物は本明細書中で参照として援用されている。 転写を必要とする異種ポリヌクレオチドを含有する高力価の組換えAAVベクタ ーの生成は以下の方法によって達成される。 この方法において、適切なAAVベクタープラスミドを含有するクローン細胞が 提供される。AAVベクタープラスミドはAAV ITR領域および標的ポリヌクレオチド に作動可能に連結される転写プロモーターを含有する。標的プロモーターに連結 される転写プロモーターは転写物の形成を可能にし、そして例えば、非AAVプロ モーターならびにP5、P19、P40のようなAAVプロモーターおよびAAV ITRプロモー ターを含む。標的ポリヌクレオチドの転写および/または翻訳産物は、好ましく は遺伝子治療に使用される。従って、標的ポリヌクレオチドは遺伝子治療のため に送達される遺伝子を含み、例えば、ヘモグロビンのサブユニット鎖、酵素、嚢 胞性線維症トランスメンブランコンダクタンスレギュレーター(CFTR)のようなタ ンパク質などをコードする遺伝子である。標的ポリヌクレオチドはまた、転写さ れたときにアンチセンス分子として、転写あるいは翻訳因子に結合するデコイと して、リボザイムとしてなどの活性を有するポリヌクレオチドであり得る。 この方法で提供されるクローン細胞の不可欠な特徴は、この細胞が安定に細胞 に組込まれ、そしてまた相補的AAVrepまたはrepおよびcap機能がまた提供される 時にアデノウイルスのようなヘルパーウイルスでトランスフェクトされた細胞の 感染により回収され得る、AAVベクタープラスミドの少なくとも1つの完全なコ ピーを含有していることである。 以下の実施例において、発明者らはAAVneoベクターを使用し、そこではベクタ ー含有細胞株の初期選択をゲネチシン選択により行った。しかし、全く選択マー カーを含有しないCFTR遺伝子含有AAVベクターのようなベクターを含有する細胞 株を生成するために、所望のベクタープラスミドおよび選択マーカーを含有する 第2のプラスミドで共に細胞をトランスフェクトすることが簡単であることは当 業者には明らかである。選択マーカーに基づく細胞クローンの選択後、高力価で ベクターが回収され得るクローン細胞が直接スクリーニングを用いて容易に同定 されることは明らかである。この1つの例がFlotteら(1993a)により報告されて いるが、その例では、AAVウイルスおよびアデノウイルスでの感染により細胞が 回収された。Flotteら(1993a)の記録によれば、選択マーカーを含有しない回収 可能なAAVベクターを含有する産生細胞株がまた得られ得た。その例では、AAVベ クタープラスミドは、ITRを含有するAAVプロモターに作動可能に連結されたヒト CFTR cDNAを含有する構築物を含有していた。これらのベクターの安定に組込ま れたコピーを含有する細胞株は、AAV-CFTRベクタープラスミドおよび選択マーカ ーneoを含有する第2のプラスミドでのヒト上皮細胞株IB-3の同時トランスフェ クションにより得られた。ゲネチシンでのコロニーの選択後、個々のクローンは 、安定に組込まれたベクターを含有するものを得た。そのベクターは、ヘルパー アデノウイルスおよび野生型AAV粒子による併発感染により回収され得る。これ は、それ自体には選択マーカーを有さないベクターの安定に組込まれたコピーを 有するクローンの生成を明らかに可能にする。 この方法はまた、補足パッケージングプラスミドを提供することを包含する。 このプラスミドによりRepまたはRepおよびCapタンパク質がrepまたはrepおよびc ap遺伝子から発現され得る。パッケージングプラスミドは、ベクター間の配列の 重複する相同性が欠けており、そしてAAV ITR配列を含む。さらに、パッケージ ングプラスミドとベクターとの組み合わせは、完全なAAVゲノムを生じ得ない。 下記の実施例では、AAV P5プロモーターの周囲の120ヌクレオチド長の配列が、 パッケージングプラスミドとベクターの両方で欠けている。さらに、パッケージ ングプラスミドでは、rep遺伝子は、AAV P5プロモーターから転写されないが、 むしろ異種の転写プロモーターに作動可能に連結されており、repからの発現に よる負の様式で強く自己調節されない。 パッケージングプラスミドの好ましい例(例えば、pRS5によって示される)に おいて、本発明者らは、異種のプロモーターとしてHIV-LTRを用いたが、いずれ の異種のプロモーターも用い得、そして好ましくは、構成性または誘導性のプロ モーターが用いられ得る。HIV-LTRは、両タイプのプロモーターの一例である。 一般に、このプロモーターは、tatタンパク質の作用により非常に高レベルの発 現を誘導し得る。しかし、本明細書で示される好ましい例では、HIV-LTRプロモ ーターは、293細胞において用いられる場合、repの高レベルの構成性発現を示す 。これは、293細胞が、HIV-LTRプロモーターをトランス作用活性化することが知 られているアデノウイルスEIA遺伝子産物を発現するためである。従って、293細 胞(ベクターを含む細胞を樹立するのに好ましい細胞株である)においては、pR S5中のHIV-LTRプロモーターをさらにトランス作用活性化することは、最大レベ ルの機能的rep発現を得るために必ずしも必要ではあり得ない。ベクター産生細 胞株が別の細胞で作製される場合には、pARtat(Antoniら、1991)のようなtat発 現プラスミドの追加によるpRS5のトランス作用活性化を所望し得る。このような 細胞株は、任意のヒト細胞株(例えば、HeLa、A549、KB、Detroit、WI38)また は適切なヘルパー機能が発現され得る任意の細胞株を含み得る。ヒトアデノウイ ルスをヘルパーとして用いる場合、これはサルの所望の細胞株VEROも含み得る。 あるいは、ヘルペスウイルスあるいはワクシニアまたは鳥類のポックスのような ポックスウイルスを用いてヘルパー機能を提供する場合、任意の適切なヒト、齧 歯類、またはサル細胞株はベクター産生細胞として十分であり得る。 pRS5パッケージングプラスミドは誘導性または構成性プロモーターのいずれか のモデルとして役立つ。他の多くの誘導性または構成性プロモーターがパッケー ジングプラスミド構築物において用いられ得ることは当業者には明らかである。 このパッケージングプラスミドの主な特徴は、それが野生型AAV p5プロモーター を含まず、それ故repにより強く負に自己調節されないということである。その ようなプロモーターの他の例は、野生型P5プロモーターの変異である。この変異 により親の野生型プロモーターとの相同性が除かれるか、またはこのプロモータ ーの負の調節エレメント(例えば、P5プロモーターのYYI領域)が不活化される 。誘導性プロモーターの例には以下のものが挙げられる:金属イオン誘導性プロ モーター(例えば、メタロチオネインプロモーター);ステロイドホルモン誘導 性 プロモーター(例えば、MMTVプロモーター);あるいは、成長ホルモンプロモー ター;ヘルパーウイルスによって誘導され得るプロモーター(例えば、アデノウ イルスE1Aタンパク質によって誘導され得るアデノウイルス初期遺伝子プロモー ター)、またはアデノウイルス主要後期プロモーター;VP16または1CP4のような ヘルペスウイルスタンパク質によって誘導され得るヘルペスウイルスプロモータ ー、あるいはワクシニアまたはポックスウイルス誘導性プロモーター、あるいは ポックスウイルスRNAポリメラーゼによって誘導され得るプロモーター、あるい はポックスウイルスRNAポリメラーゼによって誘導され得るT7ファージ由来のプ ロモーターのような細菌プロモーター、あるいはT7 RNAポリメラーゼ由来のプロ モーターのような細菌プロモーター。 パッケージングプラスミドにおけるrep発現のための異種プロモーターとして の使用に適切な多くの強力な構成性プロモーターがあり、それらには、アデノウ イルス主要後期プロモーター、サイトメガロウイルス前初期プロモーター、βア クチン(action)プロモーター、またはβグロビンプロモーターを含む。RNAポリ メラーゼIIIによって活性化されるプロモーターもまた用いられ得る。 AAVベクタープラスミドをパッケージングするためのRepおよびCap機能の補足 に関するパッケージングプラスミドの効率は、Repおよび/またはCap機能を欠き 、さらにマーカーを含むAAV発現ベクターを用いてテストされ得る。このような 発現ベクターは当該分野で公知であり、例えば、pAAVp5neo構築物を含む(Flotte ら、1992)。実施例では、記載されたパッケージング技術のそれぞれをテストす るためにpAAVp5neoをベクター構築物として用いた。なぜなら、pAAVp5neoはDNA ドットブロットによる粒子数(Samulskiら、1989)およびneo -形質導入力価による 粒子数についての両方の力価を測定し得るからである。 パッケージングプラスミドを、当該分野で公知の任意の適切な技術(例えば、 トランスフェクション、エレクトロポレーションなどを含む)によって、組み込 まれたAAVベクタープラスミドを含む細胞に導入する。パッケージングプラスミ ドの導入後、この細胞をAAVの複製を可能にする条件下で3〜5日間増殖させ、 細胞溶解物を調製し、そして組換えAAVベクター粒子を当該分野で公知の技術に より精製する。 以下の実施例は、当該分野に従事する当業者に対するさらなる指針として提供 され、どのような方法によっても本発明を限定するものとして解釈されない。 E.coli DH5細胞株中のプラスミドpRS5(E.coli::pRS5株)は、1993年11月9日に アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)(12301 Parklawn Dr.,Rockvill e,Mary1and 20852)に寄託され、受託番号69483を付与された。寄託はブダペス ト条約に基づいて行われた。本出願が米国特許として査定され、発行されるに際 し、この寄託に関する全ての入手可能性の制限は変更不能に除かれる;そして指 定された寄託物へのアクセスは、米国特許法施行規則§1.14および米国特許法§ 1.22に基づき特許商標庁長官によって権利が付与されることが決められた者に上 記名称の出願が係属している間は利用可能である。さらに、指定された寄託物は 、寄託の日から30年間、または寄託の最終申請後5年間;あるいは米国特許を実 施し得る期間、のいずれかより長い期間、維持される。本明細書で言及する寄託 された物質は、簡便さのみを目的としており、本明細書の記載を考慮して本発明 を実施するためには必要とされない。さらに、これらの物質は本明細書中で参考 として援用される。 実施例 実施例1 パッケージングプラスミドpRS5 パッケージングプラスミドpRS5において、AAV p5プロモーターは、rep遺伝子 ポリペプチドの発現がそれ自身の合成を負に自己調節しないように異種のプロモ ーターで置換される。 プラスミドpRS5を、以前に記載されたpHIVrep(Antoniら、J.Virol.,65:396-40 4)プラスミドの大きな(5kb)HindIIIからSphIまでのフラグメント(HIV-LTRプロ モーターおよびpBR322プラスミド配列に隣接したAAVヌクレオチドの263〜1886を 含むrep遺伝子配列を含む)をpcap1と呼ばれるプラスミド由来のHindIIIからSph Iまでのフラグメント(pBR322プラスミド配列に隣接し、AAV-ITRを有さないヌク レオチド1886〜4491に由来するAAVcap遺伝子を含む)に連結することにより構築 した(図2参照)。これらの2つのフラグメントの連結後、パッケージングプラ スミドpRS5を産生した。このプラスミドでは、AAV-rep遺伝子(Rep68および78タ ンパク質)がHIV-LTRプロモーターから転写され、より小さなRep産物(40kDおよ び52kD Repタンパク質)およびキャプシドタンパク質をそれぞれ内在的なAAV p1 9 プロモーターおよびp40プロモーターが転写する。従って、pRS5は、全AAVコー ディング配列をヌクレオチド263〜4491のAAVヌクレオチド配列内に含む。それは 、異種HIV-LTRプロモーターに作動可能に連結したRep78およびRep68のrepコーデ ィング配列を含み、AAV p19プロモーターからRep52およびRep40を、そしてP40プ ロモーターからAAVキャプシドタンパク質を発現する。この構築物のマップを図 1に示す。 記載されたパッケージング技術のそれぞれをテストするためにpAAVp5neo構築 物(Flotteら、1992)をベクター構築物として用いた。なぜなら、pAAVp5neoは、D NAドットブロットによる粒子数(Samulskiら、1989)およびneo -形質導入力価によ る粒子数についての両方の力価を測定し得るからである。 実施例2 細胞株 ヒト293-31細胞(Grahamら、1967,J.Gen.Virol.,36:59-72)を、10%ウシ胎児 血清を含むEagle改変必須培地で37℃にて5%CO2下で増殖した。この293細胞株 を、ベクター調製物のパッケージングおよびneo形質導入力価の評価のためのneo 形質導入実験の両方に用いた。 実施例3 HIV-LTRプロモーター−rep遺伝子プラスミドを用いる AAVビリオンのパッケージング pRS5構築物を用いて、アデノウイルス5型(Ad5)感染293細胞に同時トランスフ ェクションすることによりpAAVp5neoベクタープラスミドをパッケージした(Flot teら、1992)。全部で10枚の10cm皿(それぞれ2×106個の293細胞を含む(準集 密的))を、それぞれ12.5μgのpRS5およびpAAVp5neoでトランスフェクションす る前に、2×106p.f.u.のAd5(m.o.i.=1)で1時間感染させた。次いで、採取の前 に細胞を3日間37℃でインキュベートした。次いで、細胞を掻き採って低速遠心 分離(4000rpm×10分)によりプールした。 次いで、細胞ペレットを4mlの10mM Tris-HCl、pH8.0に再懸濁し、3回の凍結 −融解により溶解し、25ゲージ針で数回押出して粘性を減少させ、そしてミクロ コッカスヌクレアーゼで処理した(40μlの300μ/μlストック、37℃で20分間、 次いで4℃で10分間インキュベートした)。次いで、最終密度が1.41g/ccとなる ようにCsClを添加した。各試験管に0.5〜1.0mlの鉱油を重層し、スウィングバケ ットローター(SW50)で35,000rpmで4℃にて12時間遠心分離した。 次いで、0.5mlの画分を連続して回収し、そして各々をDNAドットブロットハイ ブリダイゼーションによって力価測定した(Samulskiら、1989)。各画分を10倍に 希釈し、ニトロセルロースフィルター上にブロットし、2.3kbのneo遺伝子フラグ メントからBoehringer Mannheimのランダムプライミングキットを用いて調製し た32P標識DNAプローブとハイブリダイズさせた。次いで、選択された画分をRing er平衡食塩溶液、pH7.4に対して透析し、形質導入力価実験における使用のため に-20℃で保存した。 実施例4 AAV-neoベクターストックの形質導入力価の測定 上記で概説したようにして作製されたAAV-neoベクターストックを、1細胞当 たり10〜1000粒子の範囲の10倍漸増粒子多重度で293-31細胞を感染することによ り、293-31細胞において力価測定した。各場合、細胞を1ウェル当たり104細胞 でマイクロタイターウェルに播種し、次いで、ベクターを直接培地に接種するこ とにより2時間感染させた。次に、各ウェルの細胞を24時間後にトリプシン処理 し、4〜100mm皿上にプレートした。次いで、各セットのうち3枚の皿を200μg/ mlの用量のG418で選択した(活性、最初の感染から48時間後に開始)。各セッ トの4番目の皿を平板効率についてのコントロールとしてG418なしで生育させた 。細胞を10日から14日間選択し、サフラニンレッドで染色した。ゲネチシン耐性 コロニーを計数して各セットの遺伝子コロニーの平均数を平板効率コントロール プレート内で見られるコロニー数で除すことにより形質導入頻度を決定した。次 い で、このアッセイにおける形質導入単位(t.u.)を、63%の細胞をゲネチシン耐性 に形質導入するのに必要な1細胞当たりの接種容量として規定した。 実施例5 HIV-LTRプロモーター発現ベクターを用いることによる 同時トランスフェクションAAVベクターパッケージングの改良 表1(実験1〜3)に、以前に確立されたpAAV/Ad同時トランスフェクション 技術および並行したpRS5同時トランスフェクションによって産生されたAAV-neo 粒子調製物のDNAドットブロット力価測定の結果を示す。 表1の結果は、同時トランスフェクションによって導入されたpRS5構築物によ って達成される力価(実験例4)が、pAAV/Adパッケージングプラスミドを用い て得られる力価より約5〜10倍高かったことを示す。プラスミドの3重トランス フェクションによるHIVの転写のトランスアクチベーター(tat)遺伝子の追加によ ってもパッケージング効率はほとんど増加しなかった。図3に示した実験におい て、pRS5単独での3.0×1010からpRS5+pARtatによる4.0×1010まで、最大力価画 分の粒子力価において30%のみ増加していた。これらの結果に基づいて、repお よびcap発現レベルは、もはやこの技術において制限しないように思われた。 図3の実験は以下のように行った。 実施例6 安定な細胞株に存在する完全なAAV-neoゲノムの回収 この実施例では、2×106のヒト293細胞の培養物を、5μgのAAVベクタープラ スミドpAAVp5neo(pSA206)でトランスフェクトした。個々のコロニーを、培地1ml 当たり200μgの活性なG418(Gibco-BRL)を用いて、トランスフェクションの48時 間目からゲネチシン耐性を選択した。個々のG418耐性コロニーを滅菌クローニン グシリンダーによって単離し、安定な細胞株に拡大した。これらの細胞株のいく つかから、2×106細胞をアデノウイルス5型(moi=2)および野生型AAV2(moi=2) の両方で感染した。48時間後、低分子量DNAをHirt高塩界面活性剤手法を用いて 選択し、そして0.7%アガロースゲル電気泳動およびランダムプライム32P標識ne oDNAプローブによるサザンブロッティングにより分析した。Hirt抽出DNAのサザ ンブロットハイブリダイゼーションの結果を図3に示す。 図は、7〜8個の個別の細胞株を試験し(トラックA〜G)、ベクター配列が 回収され複製され得たことを示す。トラックHは、1つのゲネチシン耐性細胞株 の一例を示し、それからはベクターは回収され得なかった。 ベクターゲノムの予想された細胞内複製種(RFmはモノマー二本鎖複製型およ びRFdは二本鎖ダイマー複製型)およびその子孫の一本鎖ゲノム(SS)を示す。8 例のうち少なくとも6例(トラックA〜D、ならびにトラックFおよびG)にお いて、再配列されなかったベクターのコピーを回収した。 実施例7 組込まれた回収可能なAAVベクターを有する細胞株の使用は パッケージング効率を改良する pRS5構築物のAAV-repおよびcap遺伝子の発現を改良した後、本発明者らは、 まれているが回収可能なAAV-neoベクターゲノムのコピーを含む均一な細胞集 団を産生することによりパッケージング効率をさらに改良しようとした。repお よびcapのpRS5トランスフェクションと細胞株へのpAAVp5neoベクターの安定な添 加との組み合せにより、パッケージング効率を顕著に改良した。 細胞株を、野生型AAV2およびAd5の両方で各ウイルスにつき5m.o.i.で感染さ れたAAV-psneoをトランスフェクトすることにより産生した。Hirt抽出を用いて 、複製ウイルスDNAを単離し、そしてこれらのDNAサンプルを電気泳動および32P 標識したneoプローブを用いるサザンブロットハイブリダイゼーションにより分 析した。図3に示すように、回収可能なAAV-neo組換え体は、ほぼ全てのこれら の細胞株に存在していた。予想通りのバンドのパターンは、一本鎖(ゲル底付近 のぼやけたバンド)、2.7kbサイズの二本鎖モノマー、5.4kbのダイマー、より大 きなマルチマー形態を含んでいた。 同様の様式で作製し、neo4-6およびneo4-9と命名した2つの細胞株を構築し、 そして続いてのパッケージング実験に用いた。直接的な比較を、293細胞へのpRS 5およびpAAVp5neoの同時トランスフェクションとneo4-6またはneo4-9細胞株のい ずれかへのpRS5の単一トランスフェクションとの間で行った。表1に示すように 、neo4-6細胞株は、力価が2.6×1011であるパッケージされたAAV-neoを産生した 。この粒子力価は、293細胞同時トランスフェクション法の数倍の改良を示し、 そ して任意の方法または用いた方法の組み合せの最も高い力価を生じた。ほぼ2.6 ×1011粒子の全粒子力価は、2×107細胞から始まって達成され、そして1細胞 につき104粒子を生じることを示す。 上記のアッセイは、AAV粒子中にパッケージされていないAAV-neoゲノムのコピ ーも理論的には検出し得るDNA/ドットブロット法に全て基づいている。2つの型 のコントロール実験の結果は、この可能性を排除した。まず、AAVp5neoおよびpR S5プラスミドを、上記のとおりではあるが、Ad5感染の非存在下で293細胞に同時 トランスフェクトした。これらの細胞の溶解物を、上記の任意の他の調製物とと もに処理した。図4に示すように、コントロールのドットブロットハイブリダイ ゼーションは、neoシグナルがパッケージしたAAV-neoゲノムを反映していること を示した。 DNAドットブロットハイブリダイゼーションを、以下のように行った:最初に5 0マイクロリットルの各画分を用いて、5回の10倍の連続希釈をPBSで行った。ビ リオンを溶解するために、1/10容量(5μl)の3N NaOHを添加し、そして混合物 を65℃で1時間インキュベートした。等量(50μl)の2M NH4OAc、pH7.0を添加し て、合計100μl容量を、Schleicher and Schuell Minifold Iマイクロサンプル 濾過マニホルドを用いて0.45μmナイロンフィルター上に移した。次いで、これ らのフィルターを標準条件下でランダムプライム32P標識neoDNAプローブでハイ ブリダイズした。 上記のように調製したコントロールストックの10倍連続希釈物を、アデノウイ ルス感染後、neo4-9細胞株のpRS5トランスフェクションにより調製されたAAV-ne oストックの希釈物と比較した(カラムAに示す)。カラムBは、アデノウイル ス感染のないneo4-9細胞株のpRS5トランスフェクションを示す。カラムCは、pR S5トランスフェクションをしていないneo4-6細胞株のアデノウイルス感染を示す 。カラムDは、pRS5同時トランスフェクションをしていないpSA206トランスフェ クト293細胞のアデノウイルス感染を示す。存続した細胞またはプラスミドDNAが 顕著なneoシグナルを提供する場合はなかった。図4の結果は、検出可能なAAV-n eoシグナルが、この実験のDNA/ドットブロットハイブリダイゼーションに存在し ないことを示し、これはプラスミドDNAがこれらの精製調製物中に存在しないこ と を明確に示す。 次いで、直接的な比較を、2つのプラスミドトランスフェクション系で、また は安定な株からのベクターの回収により産生されるAAV-neoベクターストックの 形質導入力価について行った。表2に示すとおり、いずれかの系で産生された等 数のベクター粒子を用いて得た形質導入の頻度は同様であった。これは、安定な 細胞株からベクターを回収することにより生じたベクター粒子が、2つのトラン スフェクションで生じた粒子と等しい生物学的効率および形質導入能力であった ことを示す。従って、細胞株から回収したベクターは、顕著な生物学的改変を有 さなかった。 上記の結果は、本明細書に記載の組み合わせた改変が、約50〜100倍のベクタ ー力価で増加を生じ得ることを示す。また、既に公表された報告と比較して(例 えば、Samulskiら、1989)、この手順は、少なくとも2×1011のベクター粒子力 価を与え得、これは、同数の細胞(すなわち、合計10枚の10cm細胞培養皿で増殖 したヒト293細胞)から既に達成されたベクター粒子力価よりも3オーダー大きい 。 実施例8 CFTRをコードするAAVベクターのパッケージング AAV-CFTRベクターpTRF42は、選択マーカーの非存在下でプロモーターとしてAA V ITRから発現したCFTR cDNAを含み、pSVneoプラスミドとの同時トランスフェク ションにより293細胞株中に安定なベクター産生株を生じるために用いた。この ベクターは、安定な細胞株から回収可能であり、そして回収したベクターは完全 であり、再配列されなかった。 pTRF42の構築は記載されている(Flotteら、1993a,J.Biol.Chem. 268:3781- 3790)。この構築物は、AAV 5'末端(ITR)の145ヌクレオチド、それに続くインフ レームのATG(Met)開始コドンからなるAAV-CFTRベクターを含み、アミノ酸1119か らのCFTRコーディング配列を直接的に読み取る。CFTR cDNAの残りは、天然の終 結コドンより下流および元の配列のヌクレオチド4629までで完全である。これに 、合成ポリアデニル化シグナルが続き、次いでAAVヌクレオチド4490-4681(3’IT R)が続く。4マイクログラムのこのベクターを、2×106個のヒト293細胞に1マ イクログラムのpSV2neoプラスミドで同時トランスフェクトし、次いで、これを 、トランスフェクション48時間後に初めて、200μgの活性なG-418で選択した。 次いで、G-418耐性クローンをクローニングシリンダーで単離し、そして増大し た。neoベクター含有株について行ったように、クローンを、組み合わせた野生 型AAV2およびAd5感染(それぞれ、moi=2)で回収することにより分析した。低分 子量DNA(Hirt)抽出物を、再び0.7%アガロースゲル電気泳動およびランダムプラ イム32P標識CFTR cDNAプローブを用いるサザンブロッティングにより分析した。 再度、細胞株は、モノマーおよびダイマーの複製形態(RF)について推測されたサ イズ(それぞれ約4.6および9.2kb)の回収可能な完全なベクター配列を有すること が見出された。これは、回収可能なベクターを含む細胞株を臨床的に重要な例の AAV-CFTRベクターとともに利用するアプローチの有用性を確認した。 上記の原理および技術は、本発明のさらなる例を作るために適応され、そのう ちのいくつかを後述し、本発明の有用性をさらに示す。 実施例9 肺気道上皮へのlacZ遺伝子の組込み 前記の方法によりパッケージされたベクターのインビボ活性を、β−ガラクト シダーゼ活性を有する酵素をコードするlacZ遺伝子を用いてテストした。AAVp5l acZベクターを、pAAVp5neo構築物をHindIIIおよびBamHIで切断し、そしてHindII Iを有する大きなフラグメント(AAVp5プロモーターに隣接するAAV ITRおよび合成 ポリアデニル化配列を含む)をE. coli lacZ遺伝子を含むpSVBgal由来のBamHIフ ラグメントに連結することにより作製した。次いで、この最初の構築物をHindII IおよびKpnIで切断し、T4ポリメラーゼ(Boehringer Mannheim)で平滑末端にし、 そして大きなフラグメントを再連結することにより改変した。この最終操作によ り、lacZコーディング配列とフレームが合わない4つのATGコドンを含む配列の 介在セグメントの除去が可能になった。次いで、ベクターを、上記のようにpRS5 プラスミドを用いてパッケージした。 0.2〜0.5ml中に1010粒子を含むパッケージされたAAVp5lacZのアリコートを、 3匹の離乳したC57BLマウスに腹腔内注射により投与した。ベクターを透析する 同じ媒体溶液のアリコートを、コントロールとして用いた3匹の別のマウスに注 射した。これらのマウスの体重は、それぞれ約30gmであり、108細胞と109細胞と の間の推定総体細胞数を有する。従って、1細胞当たりの平均ベクター用量は、 血流に依存して1細胞当たり10粒子と100粒子との間であった。動物をペントバ ルビタールの過剰用量により4日後に屠殺し、そして腹部壁、肺、肝臓、脾臓、 腎臓、および膵臓のサンプルを採取し、2.5%グルタルアルデヒドで固定した。 インサイチュPCRアッセイを、5ミクロンのパラフィン包埋組織切片で、ベク ター特異的プライマーおよび非放射活性ジゴキシゲニン-dUTP、抗ジゴキシゲニ ン、上記のようなアルカリホスファターゼ免疫検出系(Flotteら、1993)を用いて 行った。プライマーをlacZ配列内から選択した(5'-プライマー:5'-ACAACTTTAAC GCCGTGCGCT-3';3'-プライマー:5'TGCAGGAGCTCGTTATCGCTA-3')。82℃で高熱ス タートした後、40サイクルのPCRを、反応産物中のジゴキシゲニン標識dUTP(Boeh ringer Mannheim)の直接組込みを用いて行った。次いで、ジゴキシゲニン標識ヌ クレオチドを、アルカリホスファターゼで標識した抗ジゴキシゲニン抗体(Geniu s IIIキット、Boehringer Mannheim)および免疫組織化学染色(NBT,.X-phos)を用 いて検出した。 ベクター注射およびコントロール注射したマウスの種々の組織切片を光学顕微 鏡により試験した。ベクターDNA含有細胞を、核を重層する暗紫色−褐色反応産 物により示した。染色は、ベクター注射したマウス由来の切片で明らかに観察さ れるが、コントロール由来の切片では観察されなかった。ベクターDNAを、肺の 全ての細胞型、ならびにほとんどの肝細胞および膵臓腺房細胞で検出した。リン パ管を介した吸収後、ベクター粒子は、静脈循環に入り、そして肺循環に遭遇す る。これは、肺における非常に効果的な遺伝子移動の原因のようである。肺を介 して全身循環への通過後、ベクター粒子は、高血流の他の組織に最も効果的に分 布したようである。 実施例10 インビボでのlacZ遺伝子の発現 インサイチュPCR検出のために用いた同じ組織サンプルの一連の切片を、X-gal 試薬とともにβ-ガラクトシダーゼ活性について染色した(0.2%、37℃、16時間) 。AAVp5lacZで注射したマウス由来の切片を、媒体コントロールで注射したマウ ス由来の切片と比較した。コントロール動物の肺、脾臓、肝臓、膵臓、腎臓、ま たは腹膜から採取した切片では、内因性β−ガラクトシダーゼ活性を検出し得な かった。 肺の切片は、ベクター注射動物の気道上皮のセグメント全体にlacZ発現を示し たが、コントロールでは示さなかった。気道のいくつかでは、試験した200細胞 の75%より多くが、陽性に染色した。気道の約25%はこの程度の陽性の染色を示 した(1切片につき4〜6の試験した気道、1匹の動物につき1〜2の切片)が、 肺の他の領域はより低いレベルの発現であった。 脾臓切片は、ベクター注射動物の非リンパ系領域にβ−ガラクトシダーゼ活性 を示したが、コントロールでは示さなかった。脾臓内のリンパ小節は本質的に陰 性であった。肺内の非上皮細胞またはベクター処理した動物の肝臓、腹部壁、お よび腎臓の細胞で染色はまれに見られるが、膵臓では発現は検出され得なかった 。 ベクターDNAの分布を、インサイチュPCRアッセイにより検出したように、以下 のとおり、表3のβ−ガラクトシダーゼ活性の分布と比較する(n=3):(--)非染 色、(+)X-gal染色した細胞<1%、(++)1〜25%の染色、(+++)>25%染色、(n d)行わず。 従って、β−ガラクトシダーゼ活性の発現は、DNAベクターの分布およびプロ モーターの組織特異性の両方に依存する。例えば、p5プロモーターは、気道上皮 細胞で非常に活性であるが、テストした他の細胞、例えば、膵臓由来の細胞では あまり活性でない。 実施例11 肺癌腫細胞におけるCD44遺伝子の組込みおよび発現 p5プロモーター由来の細胞表面マーカーCD44を発現するpSAcd44ベクターを、p SA206(AAVp5neo)構築物から直接的にサブクローニングした。粒子数を、ドット ブロット分析により決定した。このベクターおよびpRS5パッケージングプラスミ ドを、肺癌腫細胞株H209およびH82に同時トランスフェクトした。種々の用量の ベクターを、アリコートにつき4×104細胞でテストした。トランスフェクショ ンの48〜72時間後、細胞を抗CD44抗体を用いて細胞表面遺伝子の発現を蛍光染色 した。次いで、細胞を蛍光活性化細胞計測器に通し、陽性染色した割合を決定し た。 この分析の結果を図6に示す。ウイルス力価を104の単位で表す;従って、横 軸上の「1000」は、1癌腫細胞につき250ベクター粒子を示す。高頻度のCD44発 現は、1細胞につき100粒子程度の低い用量で達成された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 フロッティ,テレンス アール. アメリカ合衆国 メリーランド 21060, グレン バーニー,アメリカン サークル 7853,アパートメント ティー3 (72)発明者 カーター,バリー ジェイ. アメリカ合衆国 ワシントン 98109,シ アトル,サード アベニュー ノース 1218 (72)発明者 グギーノ,ウィリアム ビー. アメリカ合衆国 メリーランド 21210, バルチモアー,ポプラー ヒル ロード 1005 (72)発明者 ソロー,リッキー アメリカ合衆国 メリーランド 20879, バルチモアー,リッジ ライン ドライブ 10267

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の工程を包含する高力価のAAV組換えベクターを生成するためのプロ セス: (a)安定に組込まれた組換えAAVベクターの少なくとも1つの完全なコピー を含有する細胞を提供する工程であって、該AAVベクターがAAV逆方向末端反復(I TR)領域および標的ポリヌクレオチドに作動可能に連結した転写プロモーターを 含み、そしてrep遺伝子の発現が該細胞において制限されている、工程; (b)該rep遺伝子の産物の発現を可能にするAAVパッケージングプラスミドを 提供する工程であって、該プラスミドにおいて、該rep遺伝子が異種プロモータ ーに作動可能に連結し、そして該パッケージングプラスミドが工程(a)で提供 される細胞中の該ベクターのAAV配列との重複する相同性を欠く、工程; (c)該AAVパッケージングプラスミドを該細胞に挿入する工程およびAAVの複 製およびパッケージングを可能にする条件下で該細胞をインキュベートする工程 ;および (d)工程(c)で生産された組換えAAVベクターを単離する工程。 2.工程(b)の前記異種プロモーターがHIV-LTRである、請求項1に記載の プロセス。 3.前記パッケージングプラスミドがpRS5である、請求項1に記載のプロセス 。 4.前記標的ポリヌクレオチドが、嚢胞性線維症トランスメンブランコンダク タンスレギュレーター(CFTR)として機能し得るポリペプチドをコードする、請求 項1に記載のプロセス。 5.前記標的ポリヌクレオチドが、嚢胞性線維症トランスメンブランコンダク タンスレギュレーター(CFTR)として機能し得るポリペプチドをコードする、請求 項2に記載のプロセス。 6.前記標的ポリヌクレオチドが、嚢胞性線維症トランスメンブランコンダク タンスレギュレーター(CFTR)として機能し得るポリペプチドをコードする、請求 項3に記載のプロセス。 7.以下を包含する高力価のAAV組換えベクターを生成するためのパッケージ ングシステム: (a)安定に組込まれた組換えAAVベクターの少なくとも1つの完全なコピー を含有する細胞であって、該AAVベクターがAAV逆方向末端反復(ITR)領域および 標的ポリヌクレオチドに作動可能に連結した転写プロモーターを含み;そしてre p遺伝子の発現が該細胞において制限されている、細胞;および (b)該rep遺伝子の産物の発現を可能にするAAVパッケージングプラスミドで あって、該プラスミドにおいて、該rep遺伝子が異種プロモーターに作動可能に 連結し、そして該パッケージングプラスミドが(a)で提供される細胞中の該ベ クターのAAV配列との重複する相同性を欠く、プラスミド。 8.(b)の前記異種プロモーターがHIV-LTRである、請求項7に記載のパッ ケージングシステム。 9.前記パッケージングプラスミドがpRS5である、請求項7に記載のパッケー ジングシステム。 10.前記標的ポリヌクレオチドが、嚢胞性線維症トランスメンブランコンダ クタンスレギュレーター(CFTR)として機能し得るポリペプチドをコードする、請 求項7に記載のパッケージングシステム。 11.前記標的ポリヌクレオチドが、嚢胞性線維症トランスメンブランコンダ クタンスレギュレーター(CFTR)として機能し得るポリペプチドをコードする、請 求項8に記載のパッケージングシステム。 12.前記標的ポリヌクレオチドが、嚢胞性線維症トランスメンブランコンダ クタンスレギュレーター(CFTR)として機能し得るポリペプチドをコードする、請 求項9に記載のパッケージングシステム。 13.前記rep遺伝子の産物の発現を可能にする高力価のAAV組換えベクターの 生成の生産で使用するためのパッケージングプラスミドであって、該プラスミド が異種プロモーターに作動可能に連結されるrep遺伝子を含む、パッケージング プラスミド。 14.repが作動可能に連結される前記パッケージングプラスミドの前記プロ モーターがHIV-LTRである、請求項13に記載のパッケージングプラスミド。 15.前記プラスミドがpRS5である、請求項13に記載のパッケージングプラ スミド。
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