JPH09173092A - ホスファチジルセリンの工業的製造方法 - Google Patents

ホスファチジルセリンの工業的製造方法

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JPH09173092A
JPH09173092A JP8326787A JP32678796A JPH09173092A JP H09173092 A JPH09173092 A JP H09173092A JP 8326787 A JP8326787 A JP 8326787A JP 32678796 A JP32678796 A JP 32678796A JP H09173092 A JPH09173092 A JP H09173092A
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phosphatidyl
acid
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phosphatide
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Ferra Lorenzo De
デ フェッラ ロレンゾ
Pietro Massardo
マッサルド ピエトロ
Oreste Piccolo
ピッコロ オレステ
Stefano Servi
セルヴィ ステファノ
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ITARUFUARUMAKO SUUDE SpA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスファチジルセリンの工業的製造方法 【解決手段】 水系/有機系の二相系中で、ホスファチ
ジル基転移活性を有するホスホリパーゼDの存在下に、
ラセミ体もしくはエナンチオマー的に純粋なセリン、好
ましくは(L)−セリンと、大豆レシチンもしくは卵レ
シチンなどの天然ホスファチドまたは合成ホスファチド
とを反応させることによってホスファチジルセリン類を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系/有機系の二
相系で、ホスファチジル基転移活性を有するホスホリパ
ーゼD(以下、PLDと称する)の存在下に、ラセミ体
もしくはエナンチオマー的に純粋なセリン、好ましくは
(L)−セリンと、大豆レシチンもしくは卵レシチンな
どの天然ホスファチドあるいは下記式(II)の合成ホ
スファチドとを反応させることによって下記式(I)の
ホスファチドセリン類(以下、PSと称する)を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関わる化合物は以下の一般式
(I)および(II)の構造を有する。
【0003】
【化3】 式中、R1およびR2は同一もしくは異なっており、モノ
不飽和もしくは多価不飽和であっても良いC10〜C30
シルであり;XはOHもしくはOMであって、Mはアル
カリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたはアル
キルアンモニウム(分子内塩を含む)であり;R3はC
2CH2NH2またはCH2CH2+(CH33である。
【0004】化合物(I)は各種分野で重要であり、ア
テローム性動脈硬化症に基づいたまたはそれ以外のもの
および/または老衰に基づく血管病理などの各種起源の
退行性脳症候群の治療用;リポソーム製剤の製造用なら
びに最近では天然レシチン、特にはアシル残基などの多
価不飽和脂肪酸を含有するホスファチジル−L−セリン
(以下、PS(L)と称する)豊富な大豆レシチンのよ
うな天然レシチン類を有してなる食事療法組成物用の医
薬組成物の製造において特に重要である。
【0005】妥当なコストで工業的量のPS(L)を得
ることへの需要が次第に大きくなっていることから、本
願出願人は、そのような要求を満足すべく徹底した検討
を行った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ホスファチジル基転移
反応で酵素触媒としてPLDを使用してホスファチド
(I)を製造する技術は公知である。しかしながら、公
知の方法は実験室規模の製造(数グラム)に関するもの
であり、それらの方法には以下に説明するように、一連
の欠点があって、それが工業的大量化の妨げとなってい
る。
【0007】さらに、特には不純な酵素を使用すると、
酵素反応の実験室的方法を工業的に再現することが困難
であることもわかっている。
【0008】さらに言及しておくべき重要な点として、
PLD酵素は、ホスファチジル基転移反応と競合して、
ホスファチドの水系加水分解をも触媒してホスファチジ
ル酸(以下、PAと称する)を与え、その2つの反応の
速度は反応条件および当該酵素の起源によってかなり影
響される。
【0009】例えば、コンフリウスら(Comfurius P. e
t al., Biochim. Biophys. Acta 488, 36(1977))は、
加圧下に45℃、pH5.6にて、酢酸エチル/水の二
相系で、ある程度精製したPLD酵素(キャベツから)
の存在下に卵レシチンもしくは合成ホスファチジルコリ
ンとL−セリンを反応させることによって、PS(L)
とPAの約1:1混合物を製造することを最初に開示し
ている。
【0010】PS(L)は次に、溶離液としてクロロホ
ルム/メタノール混合液を用いるセルロースでのクロマ
トグラフィーによって精製される。そのような方法は、
酢酸エチルの使用と低い選択性のために、工業的製造に
は適さないことは明らかである。
【0011】さらに興味深い結果が、ヤマネら(Yamane
T. et al., Biochim. Biophys. Acta 1003, 277(198
9))によって報告されており、そこでは(D)−および
(L)−セリンを用いるホスファチジルコリン(以下P
Cと称する)変換において各種ホスファチジル基転移活
性を有する各種起源のPLD酵素(キャベツおよびスト
レプトミセス菌株からのもの)を比較している。pH、
溶媒、温度、試薬および酵素(固定化後のものについて
も)濃度などの各種反応パラメータの検討も行われてい
る。
【0012】検討したpHは5.5〜7.0の範囲であ
り、遊離酵素に最も有効な二相溶媒系はエチルエーテル
−水または酢酸エチル−水であるが、ベンゼン、トルエ
ンおよびクロロホルムなどの溶媒は効果が低い。さら
に、酢酸エチルは固定化酵素には適さない。温度は20
℃〜40℃であり、反応速度が温度とともに上昇すると
しても試験は好ましくは30℃で実施されている。試験
はpH5.6、30℃での溶解度に相当するセリン濃度
3.4Mで行われているが、PC濃度は非常に低く保た
れ(53.4mM未満、通常は17.8mM)、酵素濃
度は0.2〜0.8U/ml(1単位は、30℃±0.
5℃で1分間で1μmolの純粋なPCを加水分解して
PAとする酵素量と定義される)である。
【0013】非常に純粋なホスファチジルコリンを用い
ると、至適反応条件では、ほぼ完全なPSの変換が行わ
れると考えられる。キャベツからのPLDとは異なった
形で、細菌起源のPLDも同様に(D)および(L)−
セリンを用いるホスファチジル基転移を触媒する。
【0014】従来使用されてきた方法に対して利点を有
しているにもかかわらず、その試験は純粋な酵素および
非常に純粋なPCを用いて至適条件を見いだすことを目
的としており、低コスト・低純度のレシチンの使用や未
精製酵素の使用については言及されていないことから、
この方法でもやはり、工業的に利用できるものと考える
ことはできない。
【0015】特開昭63−036791号には、セリン
およびPLD用の吸着剤として多量の活性炭その他の担
体を使用し、リン脂質を溶解した低含水量(好ましくは
0.2%未満)の溶媒にその材料を懸濁させて、PAの
競争的生成を低下させる方法が開示されている。別法と
して、その担体をカラムに充填し、そのカラムに上記有
機溶媒を流す方法がある。この方法では酵素および基質
を同じ担体に取り込む必要があり、低含水量が要求され
ることから、工業的に応用するのは困難である。
【0016】特公昭63−036792号には、溶媒と
しての水/ジイソプロピルエーテルの二相系でキャベツ
PLDを使用し、ミセル条件下で操作を行う方法が開示
されている。PC含有量が約68%の部分精製大豆レシ
チンからは変換率が非常に低く、反応終了後のPS
(L)含有率は24%である。
【0017】特公平02−079996号にはそれより
良好な結果が報告されており、そこでは、酢酸エチル中
でストレプトミセス属のPLDが使用されている。しか
しながら、原料として合成の純粋なホスファチジルコリ
ンを用いても、相当するPS(L)の収率は約68%で
あり、それは卵PCをエチルエーテル中で、Nocardiops
isまたはActinomaduraのPLDによってPS(D)に変
換している特公昭63−123389号に報告の収率と
同様である。
【0018】最後に、オカハタらの報告(Okahata Y. e
t al., J.Chem.Soc. Perkin trans.1, 919(1995))に
は、pH5.5の有機溶媒中で触媒活性を示すことがで
きる別個に製造した脂質でコーティングされたストレプ
トミセス属からのPLDを利用することが開示されてい
る。この酵素は、反応が完結しない場合が多い粗酵素よ
りかなり活性が高いはずである。粗酵素の最大反応速度
は約4というより酸性側のpHで得られることがその論
文で認められているにもかかわらず、反応速度は脂質コ
ーティング酵素の速度の2%未満である。
【0019】溶媒として二相の水/ベンゼン系を用い
て、脂質コーティング酵素を用いて40℃で24時間、
卵PCを処理して、PS(L)が約75%の収率で得ら
れると考えられる。
【0020】上記の先行技術の所見から、当業者は次の
ような結論に達すると考えられる。
【0021】−粗レシチンの使用は不便であり、可能で
もない。
【0022】−精製酵素すなわち少なくとも粗材料では
ない高価な酵素を用いる必要がある。
【0023】−工業的に許容され、無毒性で環境的に適
合する溶媒を使用することは困難である。
【0024】−かなりのセリン過剰が必要であることか
ら、セリンの回収もしくはリサイクルの必要性を伴う。
さらに、上記の方法で開示されているクロマトグラフィ
ー法はそれらの方法を工業的に利用する上でさらに悪い
条件となる。
【0025】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、本発明
は、好適なカットオフ値を持つ膜によって適宜に透析を
行った細胞外PLD産生微生物菌株の発酵液を水系/有
機系の二相溶媒系、好ましくは水/トルエン中で用い
て、先行技術の欠点および偏向を克服することができる
方法を提供するものである。
【0026】従って本発明は、高いホスファチジル基転
移活性を有する細胞外PLDを産生する微生物菌株の発
酵液の遠心したものから得た粗ホスホリパーゼDの存在
下に、ホスファチド(II)とラセミ体もしくはエナン
チオマー的に純粋なセリン、好ましくはL−セリンとを
反応させる工程を有する化合物(I)の製造方法を提供
するものである。
【0027】別の実施態様において本発明は、高いホス
ファチジル基転移活性を有する細胞外PLDを産生する
新たなストレプトミセス属菌株を提供するものでもあ
る。
【0028】その菌株は、寄託番号55717で、19
95年10月13日にATCCに寄託してある。
【0029】本発明の方法は、公知の好適な菌株を用い
ても有効に実施することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】好ましい有機溶媒であるトルエン
は、低コスト、低毒性、環境的適合性、ホスファチド
(II)と特に粗レシチンおよびPSの高い溶解度、セ
リンの低い溶解度(それによって、産生PSから大過剰
に存在するこのアミノ酸を除去・回収することができ
る)、PLDの酵素活性との適合性、十分に早く非常に
選択的な(PS/PA比)ホスファチジル基転移反応の
提供などの多くの利点を提供するものである。
【0031】さらにトルエンを用いると、溶解および濃
縮を反復することによって、市販のレシチンには0.5
%以下で存在する1級アルコール、特にはエタノール
を、使用されるレシチンから完全に除去することができ
る。それらのアルコールは、ホスファチジル基転移反応
でセリン競合剤として極めて反応性が高く、多い場合は
8%という収率でホスファチジルエタノールなどの望ま
しくないホスファチドを生成して、結果的にPSの品質
および収率を低下させることになると考えられる。
【0032】反応は好ましくは25±5℃で、4〜4.
5のpH値にて行われる。それに対して先行技術の方法
でのpHは5以上であった。さらに、既報の結果とは対
照的に、本発明者らは、反応温度が40℃以上となった
場合には選択性が低下することを認めている。撹拌方法
および添加方法などの他の反応条件や、アルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属のイオンなどの添加剤の存在は
従来の通りであり、当業者には容易に決定できるもので
ある。
【0033】驚くべきことに本発明の方法は、エピクロ
ン(Epikuron)200(登録商標;Lucas Meyerから市
販の95%大豆PC)などの高純度レシチンとPC(3
5%)およびPE(8%)およびトリグリセリド類(5
0%)の混合物からなるエピクロン135(登録商標;
Lucas Meyer)などの低コスト・低純度レシチンの両方
に、好適に適用することができる。そして同じことが、
オボチン(Ovothin)160(60%卵PC、Lucas Mey
er)などの卵PCまたは式(II)の合成ホスファチド
にも当てはまる。
【0034】最後に、本発明はまた、PS、PA、P
C、PEなどのホスファチドと相当する塩、特にはヘプ
タン/メタノール二相系での相当するカルシウム塩の形
での相当するリゾホスファチドの二相有機溶媒系中での
分配係数が異なることに基づいた、得られるPSの精製
方法をも提供するものである。
【0035】ヘプタン相でのその好ましい再分配(ripa
rtition)により、エピクロン200から得られる収率
90%で得られるPS(L)の純度は88%から95%
に上昇させることが可能であり、同様に、エピクロン1
35から得られるPS(L)の純度は58%から約80
%まで上昇した。最後に、ヘプタン/アセトンからカル
シウム塩の形で結晶化し、次に従来の技術によって他の
何らかの塩に変換することで、さらにPSを精製するこ
とができる。
【0036】セリンの回収は、各種の方法によって行う
ことができる。第1の方法は、トルエン相の分離と活性
炭による処理後のホスファチジル基転移反応からの水溶
液の減圧下での部分濃縮と、その溶液からのセリンの結
晶化を行うものである。別法として、その後のバッチで
完了した反応液から水相をリサイクルして含有セリンの
単離を回避することが可能である。これは、活性炭で水
相を処理し、接線流電気透析装置にてセリンの等電性p
HであるpH5.7で電気透析を行うことによって無機
塩とコリン塩を除去し、電気透析時にpH値を一定に保
つことによって行われる。得られる水溶液をそのまま用
いるか、あるいは減圧下もしくは逆浸透によってその水
溶液を適宜に濃縮した後に用いることができる。
【0037】電気透析に代えて、イオン交換樹脂を用い
て無機塩およびコリン塩を除去し、次にその水溶液を上
記の方法で濃縮して、同様の方法を行うこともできる。
【0038】本発明の方法は、上記のホスファチジル−
(L)−セリン類(R1およびR2は大豆レシチンの場合
と同様の割合でのパルミチン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、リノール酸のアシル鎖であるか、あるいはR1
よびR2は卵レシチンの場合と同様の割合でのパルミチ
ン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、
リノール酸、アラキドン酸のアシル鎖である)の製造に
容易に適用することができる。
【0039】以下に記載の方法によって本発明をさらに
具体的に説明する。
【0040】
【実施例】実施例1 PLD触媒の製造(一般的手順) グルコース(10g/l)、酵母抽出物(20g/
l)、ペプトン(5g/l)、K2HPO4(2g/
l)、MgSO4・7水和物(0.5g/l)から成る
培地200mlを1M HClを加えてpH7としたも
のの入った複数の1リットルフラスコ中で24時間撹拌
下に、使用する各種ストレプトミセス菌株を成長させ
た。その培養液を用いて同じ栄養培地5リットルと必要
に応じて消泡剤の入った10リットル発酵槽に接種し、
0.1M NaOHまたは0.1M HClを自動的に加
えることによってpH値を7で一定に保ちながら、回転
数500rpmで撹拌しながら、気流下に30℃で24
時間発酵を継続した。その後、その発酵液を遠心し、4
℃で保存した。
【0041】同様の手順で2000リットルのリアクタ
中で工業的発酵を行ったところ、23時間後に、文献記
載の試験(Biotechn. Techn., 7, 795(1993))によって
測定した発酵液の最終活性は2〜3Ku/lのPLDで
あった。得られた発酵液を遠心し、そのまま使用する
か、あるいは0.1M酢酸ナトリウムを緩衝液として用
いてpH値を5.6として、10000ダルトンのカッ
トオフ値を持つミリポア(Millipore)膜による限外濾
過によって当初容量の約1/10まで濃縮した後に使用
した。
【0042】実施例2 大豆レシチンのエピクロン200を原料とするPS
(L)の製造 エピクロン200(Lucas Meyer)20gとトルエン1
00mlを窒素下に1000mlリアクタに入れ、減圧
下に溶媒約80mlを留去してその溶液を濃縮する。新
鮮なトルエンを加え、溶液を再度減圧下に濃縮する。そ
の手順を繰り返して、市販のレシチンに通常存在してい
るエタノールその他のC1〜C4アルコールの含有量を2
0ppm以下まで低下させる。残留物を新鮮なトルエン
に取って容量を400mlとし、(L)−セリン94.
5gを加える。得られる懸濁液に、実施例1の手順に従
って製造され2U/mlの酵素活性を有するATCC5
5717からのPLDを含有する水溶液(300ml)
を加え、10℃で塩化カルシウム3.34g、酢酸ナト
リウム・3水和物4.08gおよび氷酢酸約3gを加え
て、pHを約4.5とする。得られる二相系を昇温して
25±2℃の温度とし、その温度で約6時間にわたって
強撹拌する。その混合物をデカライト(decalite)で濾
過し、デカライトをさらにトルエン100mlで2回洗
浄する。有機相を、過剰のセリンを含む水相から分離
し、減圧下に濃縮して残留物を得て(22.3g)、そ
れをn−ヘプタン525mlとメタノール171mlと
に取る。下層のメタノール相を廃棄し、上層をさらにメ
タノール220mlで抽出する。分液後、上側の相を減
圧下に濃縮して少量とし、−5℃で撹拌しながらアセト
ン400mlを加え、濾過し、減圧下に乾燥して、HP
LCで97%(PA含有率3%未満)のPS(L)カル
シウム塩15gを得る。
【0043】セリンを含む水相は活性炭16gで処理
し、デカライト濾過し、次に減圧下に(30mmHg)
溶媒の約70%を留去してそれを濃縮し、次に冷却、濾
過および50℃での乾燥を行って、純粋な(L)−セリ
ン約52gを得る。過剰のセリン(約43g)を含む母
液を、別のPS合成から生じる水相に加えて、後に回収
する。
【0044】実施例3 大豆レシチンのエピクロン135を原料とするPS
(L)の製造 エピクロン135(Lucas Meyer)400kg、トルエ
ン3000リットルおよび水100リットルを窒素下に
5000リットルのステンレス製リアクタに入れ、減圧
下に45℃で溶媒約1000リットルを留去してその混
合物を濃縮する。別の6000リットルのステンレス製
リアクタに、約3KU/IのPLDを含むATCC55
717からの発酵液1355リットル、塩化カルシウム
22.7kg、酢酸ナトリウム・3水和物27.6kg
と、10℃で80%酢酸22リットルおよびL−セリン
625kgを加える(最終pHは4.2)。その2つの
溶液を合わせ、得られる混合物を昇温して25℃として
その温度に維持して、8時間強撹拌する。HPLC分析
により、総リン脂質中のPS(L)含有率が約75%で
あることが明らかになる。その混合物にデカライト36
kgをトルエン/水(体積基準で3/1)500リット
ルに懸濁させたものを加え、濾過し、フィルターをトル
エン/水(体積基準で3/1)400リットルで洗浄す
る。水相は以下の実施例6に記載の方法と同様にして分
液・処理して(L)−セリンを回収し、有機相はさらに
デカライトで濾過してから減圧下に濃縮して約440k
gの残留物とし、それをアセトン5000リットルで取
り、室温で6時間撹拌する。その混合物を0℃に冷却
後、生成物を濾過して、PS(L)の湿カルシウム塩約
323kgを得る(50%)。
【0045】その生成物をさらにアセトン2000リッ
トルで処理して精製し、乾燥して、PS(L)カルシウ
ム塩約273kgを得る(58%)。
【0046】実施例2に記載の方法と同様にして、ヘプ
タン/メタノールでの抽出によってサンプル20gを精
製して、PS(L)カルシウム塩11.6gを得た(8
0%)。
【0047】実施例4 卵レシチンを原料とするPS(L)の製造 オボチン160(60%PC;Lucas Meyer)13g、
トルエン158mlおよび(L)−セリン38gを窒素
下に500mlのリアクタに入れる。得られる懸濁液
に、実施例1の手順に従って得られた酵素活性2U/m
lのATCC55717からのPLDを含有する水溶液
(300ml)を加え、10℃で塩化カルシウム1.4
g、酢酸ナトリウム・3水和物1.7gおよびpHを約
4.1とするのに必要な氷酢酸を加える。得られる二相
系を昇温して25±2℃の温度とし、その温度で約6時
間にわたって強撹拌する。その混合物をデカライトで濾
過し、デカライトをさらにトルエン100mlで2回洗
浄する。有機相を、過剰のセリンを含む水相から分離
し、減圧下に濃縮して残留物を得て、それをn−ヘプタ
ン320mlとメタノール100mlとに取る。下層の
メタノール相を廃棄し、上層をさらにヘプタン35ml
で希釈し、メタノール95mlでさらに抽出する。上側
の相を分液し、減圧下に濃縮して少量とし、−5℃で撹
拌しながらアセトン250mlを加え、濾過し、減圧下
に乾燥して、HPLCで84%のPS(L)カルシウム
塩7.3gを得る。
【0048】実施例5 DLPCを原料とするDLPS(L)の製造 エピクロン200(20g)に代えてL−α−ジリノネ
イル(dilinoneyl)ホスファチジルコリン
(以下、DLPCと称する)20gを用いる以外、実施
例2に記載の手順を繰り返して、L−α−ジリノネイル
(dilinoneyl)ホスファチジル−L−セリン
15.1gをカルシウム塩として得る(HPLCで純度
96%)。
【0049】実施例6 L−セリンの回収およびリサイクル 実施例3の手順によるホスファチジル基転移反応終了
後、トルエン溶液の分離とデカライトでの濾過後に得ら
れた水溶液(10リットル)を活性炭0.3kgで処理
し、30%NaOH水溶液を加えてpHを5.7に調節
した。得られた溶液を、送液チャンバーのpHを5.7
±0.5に維持しながら接線流電気透析装置中で4時間
経過させた。
【0050】その間の送液チャンバーでの伝導率は、開
始時値12700μシーメンス/cmから最終値480
μシーメンス/cmに低下した。その後のホスファチジ
ル基転移反応では新鮮な固体L−セリンに代えて、逆浸
透によって適切に濃縮したそのL−セリン水溶液(アミ
ノ酸回収率97%)を再度使用し、同様の結果を得た。
フロントページの続き (72)発明者 ピエトロ マッサルド イタリア国 パトリカ ヴィア ヴァディ ージ 5 (72)発明者 オレステ ピッコロ イタリア国 パトリカ ヴィア ヴァディ ージ 5 (72)発明者 ステファノ セルヴィ イタリア国 ミラノ ヴィア ヴォルヴィ ーニオ 22

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)の化合物 【化1】 [式中、R1およびR2は同一もしくは異なっており、モ
    ノ不飽和もしくは多価不飽和であっても良いC10〜C30
    アシルであり;XはOHもしくはOMであって、Mはア
    ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたはア
    ルキルアンモニウム(分子内塩を含む)である。]の製
    造方法において、 高いホスファチジル基転移活性を有する細胞外ホスホリ
    パーゼDを産生する微生物菌株の発酵液の遠心したもの
    から得た粗ホスホリパーゼDの存在下に、水系/有機系
    の二相溶媒系中で、下記一般式(II) 【化2】 [式中、R1、R2およびXは上記で定義した通りであ
    り、R3はCH2−CH2NH2またはCH2−CH2
    +(CH33である。]のホスファチドとラセミ体もし
    くはエナンチオマー的に純粋なセリン、好ましくはL−
    セリンとを反応させる工程を有する方法。
  2. 【請求項2】 有機溶媒がトルエンであることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 一般式(II)のホスファチドが、リン
    脂質含有率20%〜95%である大豆もしくは卵のレシ
    チンから選択される天然起源のホスファチジルコリンお
    よび/またはホスファチジルエタノールアミンの混合物
    であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応pHが4〜4.5であることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応温度が25℃±5℃であることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 粗ホスホリパーゼDがストレプトミセス
    菌株ATCC55717によって産生されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 R1およびR2が大豆レシチンと同様の割
    合でのパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノ
    ール酸またはリノレン酸のアシル鎖であることを特徴と
    する請求項1に記載のホスファチジル−(L)−セリン
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 R1およびR2が卵レシチンと同様の割合
    でのパルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、
    オレイン酸、リノール酸、アラキドン酸のアシル鎖であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のホスファチジル−
    (L)−セリンの製造方法。
  9. 【請求項9】 有機溶媒の二相系でPSを含有するリン
    脂質混合物の選択的抽出を行うことによる、アルカリ金
    属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたはアルキルア
    ンモニウムの塩の形でのホスファチジルセリンの精製方
    法。
  10. 【請求項10】 ヘプタン/メタノール混合液から相当
    するカルシウム塩を選択的に抽出することで、他のリン
    脂質、特にはPC、PE、PAおよび相当するリゾリン
    脂質からホスファチジルセリンを精製することを特徴と
    する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法に従って得られ
    るホスファチジルセリンのさらなる精製方法であって、
    ホスファチジルセリンについて、カルシウム塩の形でヘ
    プタン/アセトンから結晶化を行い、次に従来技術に従
    って他の塩に変換することを特徴とする精製方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の方法に従って実施され
    るホスファチジル基転移反応の水溶液から、結晶固体と
    してL−セリンを回収する方法であって、有機相を分液
    した後、該水溶液を減圧下に部分的に濃縮して、結晶の
    L−セリンを沈殿させることを特徴とする回収方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の方法に従って実施され
    るホスファチジル基転移反応の水溶液から、無機塩およ
    びコリン塩を含まない水溶液の形でL−セリンを回収す
    る方法であって、濾過および有機相の分液後、該水相に
    ついてpH値5.7±0.5での電気透析を行うかある
    いは別法としてイオン交換樹脂で処理することを特徴と
    する回収方法。
  14. 【請求項14】 1995年10月13日に寄託番号5
    5717でATCC(American Type Culture Collecti
    on)に寄託されたストレプトミセス菌株。
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