JPH0892529A - フロアーポリッシュ用組成物 - Google Patents

フロアーポリッシュ用組成物

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JPH0892529A
JPH0892529A JP6224436A JP22443694A JPH0892529A JP H0892529 A JPH0892529 A JP H0892529A JP 6224436 A JP6224436 A JP 6224436A JP 22443694 A JP22443694 A JP 22443694A JP H0892529 A JPH0892529 A JP H0892529A
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polyurethane resin
calcium
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floor polish
aqueous polyurethane
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JP6224436A
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Tadashi Gomi
正 五味
Kazuaki Nakahara
一哲 中原
Etsuko Yanase
恵津子 柳瀬
Kenichi Nakamura
健一 中村
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Yuho Chemicals Inc
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Yuho Chemicals Inc
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    • C09G1/14Other polishing compositions based on non-waxy substances
    • C09G1/16Other polishing compositions based on non-waxy substances on natural or synthetic resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
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    • C08G18/0819Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing anionic or anionogenic groups
    • C08G18/0823Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing anionic or anionogenic groups containing carboxylate salt groups or groups forming them
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • C08G18/12Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step using two or more compounds having active hydrogen in the first polymerisation step

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カルシウム架橋された水性ポリウレタン樹脂
を含むフロアーポリッシュ用組成物であって、該水性ポ
リウレタン樹脂の酸価が15〜200 の範囲でありカルシウ
ム架橋が該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して0.05〜
0.9 化学当量の範囲であるフロアーポリッシュ用組成
物、および該組成物の製造方法。 【効果】 塗布後に光沢に優れた強靱な樹脂皮膜を与え
る。樹脂皮膜は耐水性、耐久性、耐洗剤性に優れてお
り、長期の使用によっても光沢を失わなうことがない。
一方、形成された樹脂皮膜は、化学的手段により容易に
剥離することができる。さらに、該組成物には重金属が
含有されていないので、環境汚染を引き起こすことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロアーポリッシュ用
組成物に関する。さらに詳しくは、床の表面に塗布・乾
燥した場合に、ポリッシャー等による研摩を行うことな
く強靱で光沢に優れた皮膜を形成することができ、か
つ、形成された皮膜が化学的手段により容易に剥離でき
るフロアーポリッシュ用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】木材、コンクリート、ビニルタイル、ラ
バータイル等の床に適用するフロアーポリッシュ用組成
物は、床の表面に塗布して乾燥すると、強靱で光沢に優
れた樹脂皮膜を与え、一方、形成された皮膜が物理的ま
たは化学的手段により容易に剥離できるという性質を有
している。特に、水性樹脂を配合したフロアーポリッシ
ュ用組成物は、床素材に塗布した皮膜がポリッシャー等
による研摩処理を経ずに優れた光沢を与えることから、
ノンバファブルタイプのフロアーポリッシュ用組成物と
呼ばれている。このようなフロアーポリッシュ用組成物
には、乾燥後に形成される皮膜が光沢を有すること、靴
によるブラックヒールマークがつき難いこと、および耐
久性に優れること等の諸性能が要求される。一方、これ
らの性能に加えて、通常の洗剤による手入れでは光沢を
保持しうる程度の耐洗剤性と、汚れや損傷がひどくなっ
た場合に、物理的除去ではなく化学的手法により容易に
除去される除去性も要求される。皮膜の耐久性と皮膜の
除去性とは互いに相反する性質であるため、これらを両
立させて、除去性に優れ、かつ強靱な皮膜を形成させる
試みがなされてきた。
【0003】このような目的に合致するフロアーポリッ
シュ用組成物として、乳化共重合体に多価金属を配合し
たフロアーポリッシュ用組成物が提案されている(特開
昭47-14019号公報)。しかし、多価金属錯体を配合した
組成物を塗布・乾燥した場合には、錯体に配位子として
含まれるアミンやアンモニアが錯体の分解により揮発し
て、アミン臭やアンモニア臭を生じさせるという問題が
あった。また、このフロアーポリッシュ用組成物に使用
される多価金属錯体は、亜鉛、コバルト、カドミウム、
ニッケル、クロム、ジルコニウム、錫、タングステン、
アルミニウム等の重金属錯体であり、環境汚染の観点か
ら好ましいものではなかった。
【0004】金属錯体の使用に替えて、重合体エマルジ
ョン中に酸化亜鉛を分散させる方法が提案されている
(特開昭57-117552 号公報) 。この方法は、アクリル系
共重合体を含むエマルジョン中に、例えば攪拌混合によ
り酸化亜鉛を分散せしめる工程を含み、それにより安定
で、かつ乾燥時にアミン臭がしないフロアーポリッシュ
用組成物が得られることを特徴としている。しかし、使
用される亜鉛が重金属であって環境衛生上好ましくない
という問題は解決されておらず、また、酸化亜鉛が極め
て不溶性であるために、エマルジョン中の重合体油滴中
に酸化亜鉛が移行し難く、エマルジョンを長時間放置す
ると酸化亜鉛が沈殿するという問題を有するものであっ
た。
【0005】また、酸化亜鉛の沈殿の問題を解決するた
めに、特定の温度下で亜鉛等の遷移金属を重合体と直接
反応させて得られる組成物も提案されている(特開平2-
219863号公報)。しかし、使用される金属はいずれも重
金属であり、環境汚染の問題は解決されていなかった。
加えて、この刊行物には、重金属以外の金属、例えば2
価のアルカリ土類金属を使用した場合には、交差結合剤
として不適当であることが教示されている。
【0006】最近になって、上記のような重金属にかえ
てカルシウムを金属架橋剤として用いることができるこ
とが明らかにされた。例えば、特開平4-325582号公報、
特開平5-5083号公報、PCT 国際公開 WO94/7959、および
特開平5-263046号公報には、エチレン系不飽和モノマー
の重合により製造される重合体エマルジョンにカルシウ
ムを反応させて、カルシウム架橋されたフロアーポリッ
シュ用組成物を製造する方法が開示されている。また、
特開平6-25593 号公報には、単量体のカルシウム塩を重
合して、カルシウム架橋されたフロアーポリッシュ用組
成物を製造する方法が開示されている。しかしながら、
これらのフロアーポリッシュ用組成物は、いずれも樹脂
主成分としてエチレン系不飽和モノマーの重合により製
造される重合体(いわゆるアクリル系樹脂)を用いるも
のであり、フロアーポリッシュ用組成物により形成され
る皮膜が耐磨耗性や耐久性の観点から必ずしも充分では
ないという問題があった。
【0007】一方、皮膜の耐久性や耐磨耗性を改善する
目的で、樹脂主成分として水性ポリウレタン樹脂を用い
たフロアーポリッシュ用組成物が提案されている。例え
ば、特公昭64-11236号公報、特公昭62-205168 号公報、
および特公昭63-23972号公報には、多価金属錯体を含む
フロアーポリッシュ用組成物が開示されている。しかし
ながら、水性ポリウレタン樹脂に多価金属を直接反応さ
せてフロアーポリッシュ用組成物を製造する方法は知ら
れていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、重金
属を使用することなく強靱な皮膜を与えるフロアーポリ
ッシュ用組成物を提供することにある。より具体的に
は、本発明の目的は、金属架橋剤としてカルシウムを用
いることにより、重金属による汚染を引き起こさずに、
耐久性や耐磨耗性に優れた皮膜を与えるフロアーポリッ
シュ用組成物を提供することにある。また、本発明の別
の目的は、形成された皮膜が化学的手法により容易に剥
離可能なフロアーポリッシュ用組成物を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、重金属ではないカルシ
ウム化合物を用いて水性ポリウレタン樹脂に架橋反応を
行うことにより、耐久性や耐磨耗性に優れた皮膜を与え
るフロアーポリッシュ用組成物が得られることを見出し
た。また、上記のフロアーポリッシュ用組成物により得
られる樹脂皮膜が化学的な手段により容易に剥離するこ
とができ、フロアーポリッシュ用組成物として極めて優
れた性質を有していることを見出した。本発明は上記の
知見を基にして完成されたものである。
【0010】すなわち本発明は、カルシウム架橋された
水性ポリウレタン樹脂を含むフロアーポリッシュ用組成
物であって、該水性ポリウレタン樹脂の酸価が15〜200
の範囲であり、該カルシウム架橋が該ポリウレタン樹脂
の酸官能基に対して0.05〜0.9 化学当量の範囲であるフ
ロアーポリッシュ用組成物を提供するものである。本発
明の好ましい態様によれば、カルシウム架橋が該ポリウ
レタン樹脂の酸官能基に対して 0.3〜0.6 化学当量の範
囲である上記フロアーポリッシュ用組成物が提供され
る。
【0011】また本発明は、カルシウムで架橋された水
性ポリウレタン樹脂を含むフロアーポリッシュ用組成物
の製造方法であって、酸価が15〜200 の範囲の水性ポリ
ウレタン樹脂に該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して
0.05〜0.9 化学当量の範囲のカルシウム化合物を反応さ
せることを特徴とする方法を提供するものである。ま
た、水性ポリウレタン樹脂エマルジョンに塩基を添加し
てエマルジョンのpHを 4.5〜9 の範囲に調整した後に上
記の反応を行う方法が提供される。
【0012】本発明のフロアーポリッシュ用組成物は、
床の表面に塗布して乾燥すると、強靱で光沢に優れた樹
脂皮膜を与え、形成された皮膜が物理的または化学的手
段により容易に剥離できるものである。本発明のフロア
ーポリッシュ用組成物は、好ましくは、床素材に塗布し
た皮膜がポリッシャー等による研摩を要せずに優れた光
沢を有することを特徴としており、日本フロアーポリッ
シュ工業会規格のフロアーポリッシュ試験方法通則
(「水性フロアーポリッシュの正しい使い方」、日本フ
ロアーポリッシュ工業会発行、昭和59年10月30日、第56
頁)に従って、水性フロアーポリッシュのうちノンバフ
ァブルタイプに分類されるものである。
【0013】本発明に用いられるポリウレタン樹脂は、
ポリウレタン樹脂の鎖中にカルボン酸、スルホン酸、硫
酸エステル、またはリン酸エステル等の酸官能基を有す
るポリウレタン及びそれらの塩を含む水性のポリウレタ
ン樹脂であり、好ましくは酸官能基としてカルボン酸お
よび/又はカルボン酸塩を含むものである。2種以上の
酸官能基を含むポリウレタン樹脂を用いてもよいが、そ
のような場合にはカルボン酸および/又はカルボン酸塩
の割合が他の酸官能基の割合に比べて高いものを好適に
使用することができる。塩を形成する塩基としては、ア
ミン系の物質、アンモニア、アルカリ金属等を使用する
ことができる。
【0014】このような水性ポリウレタン樹脂は、水分
散型あるいは水可溶型の水性ポリウレタンとして製造す
ることができる。例えば、 (1)ポリウレタン樹脂の製造
に際して、ジオールおよびジイソシアネートに酸官能基
を有するジオール等を加え、必要により酸官能基を中和
した後に重合反応を行うか、あるいは、(2) 末端にイソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーに過剰のポ
リアルキルポリアミンを反応せしめポリウレタン尿素ポ
リアミンを生成させ、環式ジカルボン酸無水物等の酸無
水物を反応させることによって製造することが好適であ
る。必要に応じて、乳化剤を加えて水性化することも可
能である。
【0015】ポリウレタン樹脂に含まれる酸官能基の量
は、酸価(樹脂固形分1gに対するKOH のmg数)として
表すことができる。本発明における水性ポリウレタン樹
脂の酸価の範囲は15〜200 、好ましくは30〜100 であ
る。水性ポリウレタン樹脂の酸価が15を下回ると、本発
明のフロアーポリッシュ用組成物を塗布して形成された
樹脂皮膜を化学的に剥離することが困難になる場合があ
る。また、酸価が200 を越える水性ポリウレタン樹脂を
用いると、樹脂皮膜が耐水性、耐洗剤性、再塗布性等の
性能に劣るものになる場合がある。なお、2種以上の水
性ポリウレタン樹脂を組み合わせて用いる場合には、酸
価が上記の範囲に含まれないポリウレタン樹脂であって
も、異なる酸価を有する他のポリウレタン樹脂を加えて
全体として酸価を上記の範囲となるように調整すること
により、本発明のフロアーポリッシュ用組成物の製造に
使用することができる。
【0016】本発明における水性ポリウレタン樹脂とし
ては、分子量、分子構造、製造方法(重合方法、溶媒の
使用有無、または溶媒の種類等)のいかんにかかわら
ず、あらゆる種類の水性ポリウレタン樹脂を用いること
ができる。また、水性ポリウレタン樹脂とアクリル酸、
アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エス
テル、塩化ビニル、スチレン、酢酸ビニル等の少なくと
も一種以上のビニルポリマーとを共重合した水性ポリウ
レタン系共重合体樹脂、及び上記ビニルモノマーの共重
合体と水性ポリウレタン樹脂との反応により得られる水
性ポリウレタン樹脂等を用いてもよい。
【0017】本発明の組成物の製造に好適に使用される
水性ポリウレタン樹脂の一例を挙げれば、酸価が上記の
範囲であり、三級アミンの非存在下で重合製造されたも
のを好適に用いることができる。この様なポリウレタン
は、例えばポリウレタンの繰り返し単位あたり2ないし
20個の酸官能基を有するものであり、一般に固形分5な
いし60重量%の水性樹脂エマルジョンとして製造するこ
とができる。このような水性ポリウレタン樹脂を含む水
性樹脂エマルジョン中では、酸官能基の全部または一部
が解離した状態で存在していてもよい。ポリウレタン樹
脂の分子量は、約10,000ないし約1000,000、より好まし
くは30,000〜200,000 、特に好ましくは約50,000ないし
約100,000 の範囲である。ポリウレタン樹脂を2種以上
を混合して使用する場合には、重合製造された2種以上
のポリウレタン樹脂の混合物の酸価が上記の範囲内とな
るように組み合わせてもちいればよい。
【0018】これらのポリウレタンの製造方法の一例を
挙げれば、例えばアセトン等の有機溶剤中で、例えばジ
オール化合物としてポリプロピレングリコール、ジイソ
シアネート化合物としてイソホロンジイソシアネート、
ポリヒドロキシカルボン酸としてジメチロールプロピオ
ン酸を用いてプレポリマーを製造し、このプレポリマー
に水酸化ナトリウム等の塩基化合物、及び必要により所
望の界面活性剤を加えて乳化させた後、ヘキサメチレン
ジアミン等の鎖延長剤を添加して高分子化し、減圧しな
がら有機溶剤を留去すればよい。
【0019】ジオール化合物としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2-プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、水素添加ビスフェノー
ルA、ビスフェノールAのエチレンオキサイド若しくは
プロピレンオキサイド付加物等の低分子量グリコール、
ポリオールであるポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール等のポリエーテル類、エチレングリコー
ルとアジピン酸の縮合物であるポリエステル、ヘキサン
ジオールとアジピン酸の縮合物であるポリエステル、エ
チレングリコールとフタル酸の縮合物であるポリエステ
ル、及びポリカプロラクトン等を挙げることができる。
鎖延長剤としては、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のポリオール類;エチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジア
ミン、キシリレンジアミン、ジフェニルジアミン、ジア
ミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタ
ン、ピぺラジン、イソホロンジアミン等のジアミン;及
び水を挙げることができる。
【0020】ジイソシアネートとしては、2,4-トリレン
ジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、m-
フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、1,4-シ
クロヘキシレンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−
ビフェニレンジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−4,
4'−ビフェニレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジ
イソシアネート、1,5-テトラヒドロナフラレンジイソシ
アネート、及びイソホロンジイソシアネート等を挙げる
ことができる。
【0021】ポリヒドロキシカルボン酸としては、2,2-
ジメチロールプロピオン酸、2,2-ジメチロール酪酸、及
び2,2-ジメチロール吉草酸を挙げることができる。ま
た、ポリウレタンの製造において使用される塩基化合物
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等を挙げることができる。こ
れらのグリコール類、鎖延長剤、ジイソシアネート、ポ
リヒドロキシカルボン酸は、いずれも任意の割合の混合
物で使用してもよい。これらの成分はすべて例示の目的
で列挙されたものであり、これらに限定されることはな
く、さらに当業者に周知のグリコール類、鎖延長剤、ジ
イソシアネート、ポリヒドロキシカルボン酸を任意に使
用することができる。
【0022】本発明のフロアーポリッシュ用組成物は、
上記の水性ポリウレタン樹脂にカルシウム架橋が形成さ
れていることを特徴としている。カルシウム架橋は、上
記の水性ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して0.05〜0.
9 、好ましくは 0.3〜0.6 化学当量の範囲で形成され
る。カルシウム架橋を形成するために用いられるカルシ
ウム化合物としては、例えば、酸化カルシウム、水酸化
カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カ
ルシウム、またはこれらの混合物等を用いることができ
るが、これらに限定されることはない。これらのカルシ
ウム化合物のうち、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、または炭酸カルシウムを用いることが好ましい。こ
れらのカルシウム化合物に対して、グリシンカルシウム
アンモニア、リンゴ酸カルシウムアンモニア、または炭
酸カルシウムアンモニア等のカルシウム錯体化合物や、
亜鉛、コバルト、カドミウム、ニッケル、クロム、ジル
コニウム、錫、タングステン、アルミニウム等の金属化
合物や金属錯体化合物を少量組み合わせて用いてもよ
い。
【0023】上記のカルシウム化合物は市販の粉末状の
ものを使用すればよく、好ましくは、粒度が 0.2〜0.5
ミクロンの微細グレードのカルシウム化合物を使用する
ことができる。上記の水性ポリウレタン樹脂を含む水性
樹脂エマルジョンに対して上記のカルシウム化合物を添
加して混合することにより、ポリウレタン樹脂中の酸官
能基とカルシウムイオンとが反応してカルシウム架橋が
形成される。特定の理論に拘泥するわけではないが、カ
ルシウム化合物は、ポリウレタン樹脂の油滴中に取り込
まれた後に、ポリウレタン樹脂油滴中で酸官能基と反応
してポリウレタン樹脂にカルシウム架橋を形成する。そ
の結果、本発明のフロアーポリッシュ用組成物を床に塗
布すると、カルシウム架橋されたポリウレタン樹脂を含
む油滴同士が融合して強靱な樹脂皮膜を形成する。一
方、エマルジョン中に存在する水性ポリウレタン樹脂の
油滴間では実質的にカルシウム架橋が形成されないの
で、水性エマルジョンの安定性が損なわれることはな
い。このため、本発明のフロアーポリッシュ用組成物は
長期の保存においても安定である。
【0024】カルシウム架橋の量が上記の範囲を下回る
と、得られる皮膜の強靱性が失われることがあり、一
方、カルシウム架橋の量が上記の範囲を上回ると、製品
安定性やレベリング性に問題が生じることがあるので好
ましくない。カルシウム化合物を水性ポリウレタン樹脂
エマルジョン中に分散させてポリウレタン樹脂の酸官能
基とカルシウムを反応させる方法の例としては、所定量
の粉末状カルシウム化合物を水性ポリウレタン樹脂エマ
ルジョンに直接添加して攪拌混合する方法、カルシウム
化合物の水性溶液若しくは水性分散体を別途製造し、水
性ポリウレタン樹脂エマルジョンに添加する方法を挙げ
ることができる。水性溶液若しくは水性分散体は、水性
溶媒にカルシウム化合物を 10 〜50重量%の割合で添加
した後、攪拌溶解ないしは攪拌分散させて製造すればよ
い。攪拌には、ホモミキサー、ニーダー等を使用するこ
とができる。
【0025】上記の反応工程は、室温ないしは加温下の
いずれの温度においても行うことができる。一例とし
て、カルシウム化合物を添加した水性ポリウレタン樹脂
エマルジョンの温度がポリウレタン樹脂のガラス転移温
度 (Tg) 付近、あるいはTgより高い温度となるように維
持しつつ反応を行うことができる。ポリウレタン樹脂の
Tgより 5〜40℃程度、好ましくは 10 ℃程度高い温度で
反応を行ってもよい。あるいは、Tgを 5〜60℃程度下回
る温度で反応を行うことも可能であるが、このような場
合には、数10時間の反応時間を要する場合がある。ポリ
ウレタン樹脂の酸官能基に対して 0.2〜0.5 化学当量の
カルシウム化合物を反応させる場合には、室温で反応を
行うこともできるが、0.5 化学当量以上のカルシウム化
合物を反応させる場合には、加温下で反応を行うことが
好ましい。反応温度が低すぎると、カルシウム化合物が
エマルジョン中のポリウレタン樹脂油滴中に取り込まれ
難く、カルシウム化合物とポリウレタン樹脂の反応が充
分に行われない場合がある。このような場合にはカルシ
ウム化合物が水性ポリウレタン樹脂エマルジョンから沈
殿することがあるので、さらに高い温度で反応を行うべ
きである。
【0026】上記の反応は、均一エマルジョン形態の組
成物が得られるまで継続して行えばよい。より具体的に
は、使用したカルシウム化合物がエマルジョン形態の組
成物から沈殿しなくなるまで反応を継続すればよい。例
えば、上記反応により得られた本発明のフロアーポリッ
シュ用組成物の最低皮膜形成温度が、カルシウム架橋反
応前の水性ポリウレタン樹脂エマルジョンの最低皮膜形
成温度より5℃以上、好ましくは10℃以上高くなるよう
に継続して反応を行うことが好ましい。一般的に、水性
ポリウレタン樹脂中の酸官能基の40%以上がカルシウム
架橋された場合に最低皮膜形成温度が10℃以上高くなる
ので、最低皮膜形成温度を目安として架橋反応を行って
もよい。
【0027】また、カルシウム化合物と水性ポリウレタ
ン樹脂を反応させるにあたり、水性ポリウレタン樹脂エ
マルジョンに塩基を添加してエマルジョンのpHを 4.5〜
10.0の範囲に調整した後、カルシウム化合物を添加して
反応を行ってもよい。例えば、水性ポリウレタン樹脂エ
マルジョンのpHを 4.5〜10、好ましくはpH 6〜9 、さら
に好ましくはpH 7.5〜8.5 の範囲となるように調節した
のち、例えば 30 〜2時間程度攪拌し、その後にポリウ
レタン樹脂とカルシウム化合物の反応を行うことができ
る。好適に使用される塩基の例としては、アンモニア及
びアミンを挙げることができる。アミンとしては、例え
ば、ジエチルアミノエタノール、モノエタノールアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等を使用するこ
とが好ましい。
【0028】これらの塩基は水性ポリウレタン樹脂の製
造過程で添加しておいてもよいが、重合後の水性樹脂エ
マルジョンに添加することが好ましい。例えばアンモニ
ア水を塩基として添加する場合には、10重量%以下のア
ンモニアを含むアンモニア水を用いて、水性ポリウレタ
ン樹脂エマルジョンのpHが上記の範囲となる様に全量を
一時に添加するか、若しくは必要量を数回に分割して5
分〜15分間にわたって滴下混合すればよい。全量を一時
に添加する場合には水性ポリウレタン樹脂エマルジョン
を激しく攪拌しておくことが好ましい。疎水性の強いポ
リウレタン樹脂を用いる場合には、エマルジョンのpHを
8 〜9 の範囲にすることが好ましく、親水性の強いポリ
ウレタン樹脂を用いる場合には、pHを4.5 〜8 の範囲と
することが好ましい。塩基を添加した後の樹脂エマルジ
ョンのpHが10を越えると、塩基として使用したアンモニ
アやアミンの臭気が目立つ様になるので好ましくない。
【0029】特定の理論に拘泥するわけではないが、塩
基を添加した後、水性樹脂エマルジョンをさらに30〜2
時間程度攪拌することにより、エマルジョン中のポリウ
レタン樹脂油滴が膨潤し、ポリウレタン樹脂の酸官能基
が油滴表面に配向するようになる。このような酸官能基
は、油滴中でカルシウム化合物と容易に反応することが
でき、効率的にカルシウム架橋が形成される。攪拌操作
は塩基を添加した後の水性樹脂エマルジョンの最低皮膜
形成温度が、塩基の添加前の樹脂エマルジョンの最低皮
膜形成温度に対して、5 ℃以上、好ましくは10℃以上低
くなるように行えばよい。多量の塩基を用いる場合に
は、室温下で水性ポリウレタン樹脂とカルシウム化合物
の反応を行ってもよいが、少量の塩基を用いる場合に
は、加温下でカルシウム化合物を反応させてもよい。
【0030】本発明のフロアーポリッシュ用組成物に
は、上記の成分の他に、アクリル酸、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、
α−メチルスチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレ
ン、プロピレンの少なくとも一種以上のビニルモノマー
を共重合して得られる合成樹脂エマルジョン;水溶性ポ
リエステル樹脂;水溶性エポキシ樹脂;ポリエチレンワ
ックスやポリエチレン−アクリルワックスのワックス
類;およびそれらの混合物から選ばれる水溶性樹脂を配
合してもよい。この場合の水性ポリウレタン樹脂と上記
水溶性樹脂との配合割合は、乾燥重量比で1:20〜6:
1の範囲であることが好ましい。
【0031】また、本発明のフロアーポリッシュ用組成
物には、パラフィン、モンタン等のワックス類;ロジン
変性マレイン酸樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂等のア
ルカリ可溶性樹脂、ジブチルフタレート、トリブトキシ
エチルホスフェート等の可塑剤;ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル等の膜形成剤;トリアルコキシアルキルホス
フェート等のレベリング剤;フッ素系界面活性剤等を必
要に応じて添加してもよい。これらの成分は、水性ポリ
ウレタン樹脂エマルジョンに直接添加するか、水性分散
液として、単独であるいはカルシウム化合物とともに添
加される。
【0032】上記のようにして製造される本発明のフロ
アーポリッシュ用組成物は、最終的にpH6〜9の範囲と
なるように調節されることが好ましい。pHが6を下回る
と製品安定性や塗布後に形成される皮膜のレベリング性
が低下する傾向がある。pHが9を上回るとフロアーポリ
ッシュ用組成物の再塗布性や乾燥時のアンモニア臭やア
ミン臭が強いので好ましくない。最終段階における組成
物のpHの調節には、上記の塩基の他、アルカリ金属酸化
物等の塩基、または炭酸ガスや酢酸等の酸を使用すれば
よい。これらのpH調節剤は、カルシウム化合物とポリウ
レタン樹脂との反応が終了した後に必要量を適宜添加す
ればよい。
【0033】本発明のフロアーポリッシュ用組成物は、
ポリウレタン樹脂の含有率が3〜40重量%、総樹脂含有
率が5〜50重量%となる様に製造されることが好まし
い。本発明のフロアーポリッシュ用組成物を使用するに
は、木材、コンクリート、ラバータイル、ビニルタイ
ル、リノリウムタイル等の床面に対して、一回ないしは
複数回重ねて塗布し、最低皮膜形成温度以上の温度で乾
燥すればよい。このような塗布方法により、光沢と耐久
性に優れた樹脂皮膜が得られる。また、形成された樹脂
皮膜を除去するにあたっては、アミン、アルカリ金属水
酸化物、キレート剤、界面活性剤等を水に溶解した除去
剤を剥離する被覆面に塗布し、パット等を取り付けた電
気ポリッシャー等で擦り洗浄することにより容易に皮膜
を除去することができる。以下、本発明を実施例により
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されることはない。以下の実施例において、「有効
成分」とは、各樹脂の含有率(濃度)を示す(単位:重
量%)。
【0034】
【実施例】
参考例1:水性ポリウレタン樹脂の製造 ポリプロピレングリコール(分子量1000)49 g、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート 176 g、ジメチロー
ルプロピオン酸 70 g 、及び N- メチルピロリドン 196
gを還流冷却器、温度計、攪拌装置を備えた反応器に取
り、80〜100 ℃に保ちながらウレタン化反応を行い、プ
レポリマーを製造した。ついで、該プレポリマーにトリ
エチルアミン 48 g を加えて中和した後、ヘキサメチレ
ンジアミン 5.0 gを加え、蒸留水を添加しつつ反応器内
の温度を 35 ℃以下に保持しながら高分子化反応を行
い、反応終了までに合計 456 gの蒸留水を加えて水性ポ
リウレタン樹脂Cを製造した。上記と同様の手順により
表1に示した原料および使用量で、水性ポリウレタン樹
脂A,B,D,E,及びFをそれぞれ製造した。
【0035】
【表1】 * オレスターQ-5001E は三井東圧化学株式会社製のポリエステルポリオールの商 品名(分子量 1,000)
【0036】実施例 以下の表2に示す本発明のフロアーポリッシュ用組成物
(組成物1〜8)および比較例のフロアーポリッシュ用
組成物(組成物9および10)を製造した。
【0037】
【表2】
【0038】(注-1) 攪拌機付の容器に水 54.0gを入
れ、攪拌しながら酸化亜鉛 10gを徐々に加え、酸化亜鉛
を水中に分散した。次いで 28%アンモニア水 18g、炭酸
アンモニア 18gを順次加え、溶解するまで攪拌をつづ
け、炭酸亜鉛アンモニア溶液を得た(亜鉛有効成分 8.
0337 %)。 (注-2) モノマー組成(メタクリル酸 15%、ブチルア
クリレート 30%、メチルメタクリレート 55%)よりな
り、ナトリウムラウリルサルフェートを用いる常用の乳
化重合法により得られる有効成分 40%のアクリル樹脂エ
マルジョン。 (注-3) モノマー組成(スチレン30% 、メタクリル酸
10%、ブチルアクリレート 30%、メチルメタクリレート
30%) よりなり、ナトリウムラウリルサルフェートを用
いる常用の乳化重合法により得られる有効成分 40%のア
クリル樹脂エマルジョン。 (注-4) 米国ロームアンドハース社製、商品名プライ
マル B-644、有効成分42%の低分子量アクリル系アルカ
リ可溶性レジン。 (注-5) 東邦化学工業株式会社製、商品名ハイテック
E-4B、不揮発分 40%の酸化ポリエチレンワックス乳化
液。 (注-6) 株式会社日本触媒製、商品名CX-ST200、不揮
発分 40%のアクリル系ワックス乳濁液。 (注-7) 大日本インキ化学工業株式会社製、商品名メ
ガファックF812、有効成分 15%、アニオン系炭化フッ素
系界面活性剤。
【0039】性能評価 上記のフロアーポリッシュ用組成物について性能評価を
行った結果を表3に示す。
【表3】 (注-9) フロアーポリッシュ試験方法 JIS K3920: 光
沢度に準じて測定した(3回塗布) 。 (注-10) フロアーポリッシュ試験方法 JIS K3920: 試
験片の作成、ガーゼによる皮膜調整(水性フロアーポリ
ッシュポリマータイプ)に準じて行う。但し、1回目塗
布後の乾燥時間を30分間とし、2回目の塗布を行う。同
様な操作で3回目の塗布を行い、この時のアプリケータ
ーの滑り性、光沢上昇度、皮膜の仕上がり状態を肉眼で
観察し評価する。 (注-11) フロアーポリッシュ試験方法 JIS K3920: 除
去性試験に準じて行い評価した。 (注-12) フロアーポリッシュ試験方法 JIS K3920: 耐
洗剤性試験に準じて行い評価した。 (注-13) フロアーポリッシュ試験方法 JIS K3920: 試
験片の作製、ガーゼによる皮膜調整(水性フロアーポリ
ッシュポリマータイプ)と同様な方法にて基材に5回塗
布する。その後、試験片をさらに常温中に 168時間乾燥
放置した後、デーバー試験器(摩耗輪 CS-17、荷重 500
g、サイクル数 300回)にて摩耗度を測定した(摩耗減
量を mg で示す)。 (注-14) フロアーポリッシュ試験法 JIS K3920: 耐ヒ
ールマーク性に準じて行い評価した。
【0040】
【発明の効果】本発明のフロアーポリッシュ用組成物
は、塗布後に光沢に優れた強靱な樹脂皮膜を与える。樹
脂皮膜は耐水性、耐久性、耐洗剤性に優れており、長期
の使用によっても光沢を失わなうことがない。一方、形
成された樹脂皮膜は、化学的手段により容易に剥離する
ことができる。さらに、本発明のフロアーポリッシュ用
組成物には重金属が含有されていないので、環境汚染を
引き起こすことがない。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウム架橋された水性ポリウレタン
    樹脂を含むフロアーポリッシュ用組成物であって、該水
    性ポリウレタン樹脂の酸価が15〜200 の範囲でありカル
    シウム架橋が該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して0.
    05〜0.9 化学当量の範囲であるフロアーポリッシュ用組
    成物。
  2. 【請求項2】 該カルシウム架橋が該ポリウレタン樹脂
    の酸官能基に対して 0.3〜0.6 化学当量の範囲である請
    求項1記載のフロアーポリッシュ用組成物。
  3. 【請求項3】 カルシウム架橋された水性ポリウレタン
    樹脂を含むフロアーポリッシュ用組成物の製造方法であ
    って、酸価が15〜200 の範囲である水性ポリウレタン樹
    脂に該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して0.05〜0.9
    化学当量の範囲のカルシウム化合物を反応させることを
    特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して
    0.3〜0.6 化学当量の範囲のカルシウム化合物を反応さ
    せる請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の方法により得
    ることができるフロアーポリッシュ用組成物。
  6. 【請求項6】 カルシウム架橋された水性ポリウレタン
    樹脂を含むフロアーポリッシュ用組成物の製造方法であ
    って、酸価が15〜200 の範囲である水性ポリウレタン樹
    脂に該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して0.05〜0.9
    化学当量の範囲のカルシウム化合物を反応させる工程を
    含み、該反応に先立って水性ポリウレタン樹脂エマルジ
    ョンに塩基を添加してエマルジョンのpHを 4.5〜9 の範
    囲に調整する工程を含む方法。
  7. 【請求項7】 該ポリウレタン樹脂の酸官能基に対して
    0.3〜0.6 化学当量の範囲のカルシウム化合物を反応さ
    せる請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の方法により得
    ることができるフロアーポリッシュ用組成物。
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