JP2619175B2 - 被覆用水性エマルション及び被覆剤組成物 - Google Patents

被覆用水性エマルション及び被覆剤組成物

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JP2619175B2 JP4140922A JP14092292A JP2619175B2 JP 2619175 B2 JP2619175 B2 JP 2619175B2 JP 4140922 A JP4140922 A JP 4140922A JP 14092292 A JP14092292 A JP 14092292A JP 2619175 B2 JP2619175 B2 JP 2619175B2
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正 五味
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被覆用水性エマルション
の製造方法に関する。更に詳しくは、床等に被覆して剥
離可能な被覆剤組成物を提供する被覆用水性エマルショ
ンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フロアーポリッシュと呼ばれる床用被覆
剤としてアクリル酸系共重合体を含む組成物が多用され
ている。特に被覆剤としての強度等の持性向上と、汚れ
てしまった被覆剤除去のために、共重合体中のカルボン
酸の一部又は全部が2価以上の金属によって架橋された
ものが使用されている。
【0003】この場合、金属はアミン錯体として組成物
に添加され、液体の状態ではカルボン酸とは反応しな
い。得られた被覆剤は、塗布されると乾燥の過程で錯体
中のアンモニアが揮発して、フリーになった金属は2つ
以上のカルボン酸と反応して共重合体間を架橋する。金
属架橋された共重合体は、アンモニア又はアミン水溶液
による洗浄によって金属がはずれ、剥離が可能になる。
【0004】このような金属架橋型共重合体を含有する
被覆剤は、優れた持性を有するのであるが、塗布時に多
量のアンモニアが揮発するために、アンモニア臭が著し
く、塗布作業者からの苦情が多いという問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このアンモニア臭の問
題の解決法として、アクリル酸共重合体と遷移金属化合
物とを予め加熱処理した生成物を用いる方法が知られて
いる〔特開平2─219863号〕。しかしこの方法で
は、重合体のガラス転移温度を予め測定する必要がある
こと、加熱処理の制御が単純でなく、時間も要する等の
欠点があった。
【0006】そこで本発明の目的は、アンモニア臭の問
題がなく、製造も容易であり、被覆特性に優れ、かつ剥
離可能な被覆剤組成物を提供できる被覆用水性エマルシ
ョンの製造方法を提供することにある。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、α,β−モノ
エチレン性不飽和カルボン酸と亜鉛、ジルコニウム、カ
ルシウム、タングステン、アルミニウム、ベリリウム、
カドミウム、銅、マグネシウム、バリウム、ビスマス、
アンチモン、鉛、コバルト、鉄及びニッケルからなる群
から選ばれる2価以上の価数を有する金属との塩の1種
又は2種以上と、1種又は2種以上のエチレン性不飽和
炭化水素とを共重合することを特徴とする被覆用水性エ
マルションの製造方法に関する。
【0009】
【0010】以下本発明について説明する。本発明にお
いて「α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸と2価
以上の価数を有する金属との塩」に用いるα,β−モノ
エチレン性不飽和カルボン酸としては、例えば、下記一
般式(I)で示されるα,β−モノエチレン性不飽和カ
ルボン酸を挙げることができる。
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R1 水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基、カルボン酸基を有する炭素数1〜6のアルキ
ル基又はカルボン酸を示し、R2 は水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基又はカルボン酸基を有する炭素数1〜
6のアルキル基を示す。)
【0013】R2 において、炭素数1〜6のアルキル基
としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル等を例示できる。ま
た、カルボン酸基を有する炭素数1〜6のアルキル基と
しては、カルボキシメチル、カルボキシエチル等を例示
できる。α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸の具
体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、フマル酸、アコニット酸、クロトン
酸、シトラコン酸、アクリロキシプロピオン酸等を挙げ
ることができる。
【0014】また、α,β−モノエチレン性不飽和カル
ボン酸と塩を形成する2価以上の価数を有する金属とし
ては、例えば2価、3価又は4価の金属である。金属の
具体例としては、亜鉛、ジルコニウム、カルシウム、タ
ングステン、アルミニウム、ベリリウム、カドミウム、
銅、マグネシウム、バリウム、ビスマス、アンチモン、
鉛、コバルト、鉄、ニッケル等を例示できる。特に、亜
鉛、ジルコニウム、カルシウム及びアルミニウムである
ことが好ましい。
【0015】「α,β−モノエチレン性不飽和カルボン
酸と2価以上の価数を有する金属との塩」は、α,β−
モノエチレン性不飽和カルボン酸のカルボン酸基の一部
又は全てが金属と塩を形成しているものである。このよ
うな塩としては、例えばジアクリル酸亜鉛、ジメタクリ
ル酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、ジマレイン酸ハーフエステ
ル亜鉛、ジイタコン酸亜鉛、ジアクリル酸ジルコニウ
ム、ジメタクリル酸ジルコニウム、マレイン酸ジルコニ
ウム、ジマレイン酸ハーフエステルジルコニウム、ジイ
タコン酸ジルコニウム、ジアクリル酸アルミニウム、ジ
メタクリル酸アルミニウム、マレイン酸アルミニウム、
ジマレイン酸ハーフエステルアルミニウム、ジイタコン
酸アルミニウム、ジアクリル酸カルシウム、ジメタクリ
ル酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、ジイタコン酸
カルシウム等を挙げることができる。
【0016】エチレン性不飽和炭化水素には特に制限は
なく、「α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸と2
価以上の価数を有する金属との塩」と重合可能な物であ
ればよい。例えばアクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類、オレフィン類、ビニル化合物等を挙げるこ
とができる。より具体的には、エチレン、プロピレン、
ブタジエン、クロロプレン、イソブテン、イソプレン、
塩化ビニル、スチレン、クロロスチレン、酢酸ビニル、
α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソ
ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、アルミ
アクリレート、イソアルミアクリレート、ヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチル
アクリレート、3,5,5−トリメチルヘキシルアクリ
レート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、
セチルアクリレート、オクタデシルアクリレート、オク
タデセニルアクリレート、n−アミルメタクリレート、
sec-アミルメタクリレート、ヘキシルメタルリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレート、2−エチルブチル
メタクリレート、オクチルメタクリレート、3,5,5
−トリメチルヘキシルメタクリレート、デシルメタクリ
レート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタク
リレート、およびブトキシエチルアクリレートまたはメ
タクリレート等を挙げることができる。
【0017】エマルション製造のための重合に際しての
「α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸と2価以上
の価数を有する金属との塩」とエチレン性不飽和炭化水
素との割合は、得られる組成物に対する所望の物性によ
って適宜選択することができる。例えば「α,β−モノ
エチレン性不飽和カルボン酸と2価以上の価数を有する
金属との塩」1モルに対してエチレン性不飽和炭化水素
を1〜100モル、好ましくは5〜70モルとすること
ができる。
【0018】重合は、通常のエチレン性不飽和炭化水素
の乳化重合法とほぼ同様にして行うことができる。例え
ば、モノマーの混合物と重合開始剤とを反応器に別々に
並行して一定時間をかけて添加して重合を行う。反応器
中には、予め適当な乳化剤を添加しておくことが好まし
い。重合時間は、反応の規模により適宜決めることがで
きる。また、重合温度は、モノマーの種類及び重合開始
剤の種類等により適宜決めることができる。
【0019】重合開始剤としては、エチレン性不飽和炭
化水素の乳化重合に用いられるものを特に制限なく使用
できる。例えば過硫酸アンモニウム、重炭酸アンモニウ
ム、メタ重亜硫酸ナトリウム、過酸化ベンゾイル、過酸
化ジ−tert−ブチル、アゾビスイソブチロニトリル
等を重合開始剤として挙げることができる。重合開始剤
は、全モノマーに対してモル比で、例えば0.001〜
5%の範囲とすることができる。
【0020】乳化剤としては、エチレン性不飽和炭化水
素の乳化重合に用いられるものを特に制限なく使用でき
る。例えば、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アル
キル硫酸塩、脂肪族アミンおよび脂肪族アマイドの硫酸
塩、アルキルリン酸エステル、二塩基性脂肪酸エステル
のスルホン酸塩、ホルマリン縮合ナフタレンスルフォン
酸塩等を例示できる。乳化剤の使用量は、共重合体に対
して、例えば0.01〜5重量%とすることができる。
【0021】重合に際しては、上記の重合開始剤及び乳
化剤以外に、重合調整剤として、ラウリルメルカプタ
ン、ブロモトリクロロメタン等を用いることもできる。
さらに、重合により生成した共重合体の凝集を防止する
ために、反応系中にアンモニアを添加することもでき
る。但し、エマルションの酸価と固形分により異なる
が、得られる水性エマルションのアンモニア臭気を防止
するために、28%アンモニア水として、水性エマルシ
ョンの重量に対して0.001〜3重量%の範囲とする
ことが好ましい。
【0022】以上のようにして得られる共重合体を含む
水性エマルションは、重合条件にもよるが、例えば、5
〜60重量%の固形分を含有する。また、共重合体の分
子量は、被覆剤組成物に要求される物性等により、重合
条件を設定することにより適宜変化させることができ
る。共重合体の分子量は、例えば1000〜1,00
0,000の範囲に調整することができる。
【0023】本発明の製造方法により得られる水性エマ
ルションを用いて被覆剤組成物を得ることができる。被
覆剤組成物中の水性エマルションの含有量は、固形分と
して、例えば5〜30重量%とすることができ、固形分
の重量%は、水の使用量により適宜調節できる。さら
に、使用に際して、上記の被覆剤組成物をさらに水等の
溶媒で適宜希釈することもできる。
【0024】上記の被覆剤組成物は、上記水性エマルシ
ョン以外に、例えばアクリルエマルジョン、アクリルー
スチレンエマルジョン、水性ウレタン樹脂、水性エポキ
シ樹脂、天然ワックス乳化物、合成ワックス乳化物、皮
膜形成剤、可塑剤、分散剤、防腐剤、香料、金属錯体
(例えば、炭酸亜鉛アンモニア、グリシン亜鉛アンモニ
ア、炭酸カルシウムアンモニア)等を含有することがで
きる。
【0025】上記の被覆剤組成物は、塗布乾燥すること
により、優れた特性を有する皮膜を形成する。さらにこ
の皮膜は、アルカリ性水溶液、例えばアンモニア水、エ
タノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ剤、界面活性剤、キレート剤、溶剤等を混合
した水溶液等で処理することにより、皮膜を分解し、水
中に分散させて、除去することができる。
【0026】上記の被覆剤組成物は、床用のフロアーポ
リッシュとして使用できる他、剥離除去可能であること
から、各種の物品に対する一時的な被覆剤として使用す
ることができる。例えば、自動車、電車用の被覆材、内
外装ビルの保護材、一般塗料等として使用することがで
きる。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0028】参考例1 水性アクリル系エマルションの製造方法 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート、温度計、及び窒素
導入管を備えたフラスコを用い、湯浴による加温下で製
造を行った。滴下ロートは3本使用し、内1本にはジア
クリル酸亜鉛1.2部、メタクリル酸メチル28.8
部、アクリル酸エチル10.0部を混合した溶液を入
れ、4時間かけてフラスコに滴下した。他の1本には触
媒の重炭酸アンモニウム0.1部を脱イオン水10.0
部に溶かした溶液を入れ、残りの1本にはメタ重亜硫酸
ナトリウム1.0部を脱イオン水10.0部に溶かした
溶液を入れ、それぞれ4時間かけて滴下した。フラスコ
にはラウリル硫酸ナトリウム0.5部、28%アンモニ
ア水1.0部、脱イオン水37.8部を入れ、窒素雰囲
気下、液温50℃で反応を行った。4時間の主反応の
後、さらに30分間加温下で撹拌して後反応を行い、p
H5.3、固形分40%、白色半透明のエマルションA
を得た。
【0029】参考例2 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート、温度計、及び窒素
導入管を備えたフラスコを用い、湯浴による加温下で製
造を行った。滴下ロートは2本使用し、内1本にはジア
クリル酸カルシウム4.0部、メタクリル酸0.8部、
アクリル酸エチル12.0部、アクリル酸ブチル11.
2部、スチレン12.0部を混合した溶液を入れ、4時
間かけてフラスコに滴下した。他の1本には触媒の過硫
酸アンモニウム0.5部を脱イオン水20.0部に溶か
した溶液を入れ、4時間かけて滴下した。フラスコには
ラウリル硫酸ナトリウム1.0部、脱イオン水38.5
部を入れ、窒素雰囲気下、液温80℃で反応を行った。
4時間の主反応の後、さらに30分間加温下で撹拌して
後反応を行い、pH2.0、固形分40%、白色半透明
のエマルションCを得た。
【0030】参考例3 表1に示す原料を用いて、参考例1と同様の方法でエマ
ルションF及びHを得た。また、表1に示す原料を用い
て、参考例2と同様の方法でエマルションB、D、E及
びGを得た。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1 参考例1で得た水性アクリル系エマルションA30.0
0重量部、アルカリソリュブルレジン1.79重量部、
ポリエチレンエマルション5.63重量部、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル4.00重量部、トリブ
トキシエチルホスフェート1.00重量部、ジブチルフ
タレート1.00重量部、炭化フッ素系界面活性剤1.
00重量部及び水55.58重量部を以下のようにして
混合して本発明の組成物を得た。得られた組成物の物性
を表5に示す。撹拌機付きの容器に水及びエマルジョン
を入れ、撹拌しながら水中に架橋剤を加え、アルカリソ
リュブルレジン、ポリエチレンワックスエマルジョンの
順に加えた後、別の容器に融合剤、可塑剤、炭化フッ素
系界面活性剤及び水を加え乳化させた液を拌機付き容器
に徐々に加え、残りの水を加え製品化した。
【0033】実施例2〜12 表2及び3に示す原料を用いて、実施例1と同様にして
本発明の組成物を得た。得られた組成物の物性を表5及
び6に示す。
【0034】比較例1〜6 表4に示す原料を用いて、実施例1と同様にして本発明
以外の組成物を得た。得られた組成物の物性を表7に示
す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】(注1)アクリル樹脂エマルジョン モノマー組成〔メタクリル酸6%、ブチルアクリレート
30%、メチルメタクリレート64%〕よりなり、ラウ
リル硫酸ナトリウムを用い常法乳化重合法により得られ
る有効成分40%のアクリル樹脂エマルジョン。
【0039】 (注2)スチレン−アクリル樹脂エマルジョン モノマー組成〔メタクリル酸10%、エチルアクリレー
ト40%、メチルメタクリレート20%、スチレン30
%〕よりなり、ラウリル硫酸ナトリウムを用い常法乳化
重合法により得られる有効成分40%のスチレン−アク
リル樹脂エマルジョン。
【0040】(注3)架橋剤 水54.49重量部に酸化亜鉛10.0重量部を分散
し、炭酸アンモニウム17.54重量部、28%アンモ
ニア水17.97重量部を加えて得た亜鉛錯体溶液(亜
鉛含有重量パーセント:8.0337)
【0041】(注4)架橋剤 水49.15重量部に酸化亜鉛10.0重量部を分散
し、グリシン18.46重量部、28%アンモニア水2
2.39重量部を加えて得た亜鉛錯体溶液(亜鉛含有重
量パーセント:8.0337)
【0042】(注5)架橋剤 水57.60重量部に酸化カルシウム6.89重量部を
分散し、炭酸アンモニウム17.54重量部、28%ア
ンモニア水17.97重量部を加えて得たカルシウム錯
体溶液(カルシウム含有重量パーセント:4.914
4)
【0043】(注6)分散剤 日本油脂株式会社製・商品名:トラックスK300(有
効成分15%)
【0044】(注7)アルカリソリュブルレジン 米国・ロームアンドハース社製:商品名:プライマルB
ー644(有効成分42%)
【0045】(注8)アルカリソリュブルレジン 米国・アーコケミカルース社製、スチレンーマレイン酸
共重合物(商品名:SMA2625A) 水78.7重量部にSMA2625A17重量部を分散
し、28%アンモニア水4.3重量部を加えて得たアル
カリソリュブルレジン水溶液。
【0046】(注9)アルカリソリュブルレジン 東洋ペトロライト株式会社製、ロジンーマレイン酸共重
合物(商品名:LR−400) 水74.5重量部にLR−400)17重量部を分散
し、28%アンモニア水8.5重量部を加えて得たアル
カリソリュブルレジン水溶液。
【0047】 (注10)ポリエチレンワックスエマルジョン 東邦化学工業株式会社製(商品名:HYTEC E−4
B)
【0048】 (注11)ポリエチレンワックスエマルジョン BASF社製(商品名:Poligen PE)
【0049】試験例 実施例1〜12及び比較例1〜6の組成物について塗布
性、塗布時の臭気、レベリング性、光沢性、耐ブラック
ヒールマーク性、耐スカッフ性、耐水性、耐洗剤性、除
去性、耐磨耗性について試験した。結果を表5〜7に示
す。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】(注1)JIS K 3920(フロアー
ポリッシュ試験方法)中の試験片の作製6.5に準じて
塗布し、その時のガーゼの軽重性を観察し評価する。 (注2)臭気の試験法 試料5mlを30.5×30.5cmのタイルに塗布し、容
積10リットルのデシケーター中で乾燥させる。乾燥中
は、毎分10リットルの空気をデシケーター内に送り、
排出される空気を補集瓶中の50mlのイオン交換水で洗
う。10分間の通気後、補集瓶中の水pHを測定し、揮発
アンモニア量を比較した。
【0054】(注3)JIS K 3920(フロアー
ポリッシュ試験方法)中の試験片の作製6.5に準じて
塗布し乾燥した後の皮膜の状態を観察し評価した。 (注4)JIS K 3920(フロアーポリッシュ試
験方法)に準じて性能評価を行う。
【0055】(注5)JIS K 3920(フロアー
ポリッシュ試験方法)中の耐ヒールマーク性15に準じ
て試験した後、タイル表面に付着したスリ傷を観察し評
価する。 (注6)JIS K 3920(フロアーポリッシュ試
験方法)中の試験片の作製6.5に準じて5回塗りした
後、常温中に168時間乾燥放置後、テーバー試験器
(摩耗輪CSー17、荷重500g)にて200サイク
ル後の摩耗度を測定した(単位:g)
【0056】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた水性ア
クリル系エマルションを含む組成物は、塗布時にアンモ
ニア臭がなく、塗布性、レベリング性、光沢性、耐ブラ
ックヒールマーク性、耐スカッフ性、耐水性、耐洗剤
性、耐磨耗性の被覆特性に優れ、かつ除去性にも優れ剥
離可能である。また、本発明の製造方法によれば容易に
金属架橋水性アクリル系エマルションを製造することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/06 PFX C09D 133/06 PFX 133/14 133/14 133/18 133/18 135/00 135/00 147/00 PGN 147/00 PGN

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α,β−モノエチレン性不飽和カルボン
    酸と亜鉛、ジルコニウム、カルシウム、タングステン、
    アルミニウム、ベリリウム、カドミウム、銅、マグネシ
    ウム、バリウム、ビスマス、アンチモン、鉛、コバル
    ト、鉄及びニッケルからなる群から選ばれる2価以上の
    価数を有する金属との塩の1種又は2種以上と、1種又
    は2種以上のエチレン性不飽和炭化水素とを共重合する
    ことを特徴とする被覆用水性エマルションの製造方法。
  2. 【請求項2】 α,β−モノエチレン性不飽和カルボン
    酸と2価以上の価数を有する金属との塩1モルに対して
    エチレン性不飽和炭化水素1−100モルを共重合させ
    る請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 2価以上の価数を有する金属が亜鉛、ジ
    ルコニウム、カルシウム及びアルミニウムからなる群か
    ら選ばれる請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 α,β−モノエチレン性不飽和カルボン
    酸が下記一般式(I)で示される化合物である請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の製造方法。 【化1】 (式中、R水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、カ
    ルボン酸基を有する炭素数1〜6のアルキル基又はカル
    ボン酸を示し、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキ
    ル基又はカルボン酸基を有する炭素数1〜6のアルキル
    基を示す。)
  5. 【請求項5】 エチレン性不飽和炭化水素がエチレン、
    プロピレン、ブタジエン、クロロプレン、イソブテン、
    イソプレン、塩化ビニル、スチレン、クロロスチレン、
    酢酸ビニル、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、
    メタクリロニトリル、エチルアクリレート、プロピルア
    クリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリ
    レート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアク
    リレート、アルミアクリレート、イソアルミアクリレー
    ト、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
    レート、オクチルアクリレート、3,5,5−トリメチ
    ルヘキシルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシ
    ルアクリレート、セチルアクリレート、オクタデシルア
    クリレート、オクタデセニルアクリレート、n−アミル
    メタクリレート、sec−アミルメタクリレート、ヘキ
    シルメタルリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
    ト、2−エチルブチルメタクリレート、オクチルメタク
    リレート、3,5,5−トリメチルヘキシルメタクリレ
    ート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
    ト、オクタデシルメタクリレート、およびブトキシエチ
    ルアクリレートまたはブトキシエチルメタクリレートか
    らなるが群から選ばれる1種又は2種以上の化合物であ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 α,β−モノエチレン性不飽和カルボン
    酸の一部又は全てが2価以上の価数を有する金属との塩
    である請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
JP4140922A 1992-05-06 1992-05-06 被覆用水性エマルション及び被覆剤組成物 Expired - Fee Related JP2619175B2 (ja)

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