JPH08506192A - モジュラーマイクロプロセッサベース健康監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 モジュラーセルフケア健康監視システムは、表示スクリーン（28）と、装置動作を制御するスイッチ（30，32，34，36，38）と、マイクロプロセッサベースのヘルスケアデータ管理装置（10）およびグルコースモニタ（16）（または別のタイプのヘルスモニタ（30，32））との動作に手持ち式装置を適合させるためにその中に挿入されるプログラムカートリッジ（41，42，43）とを含むタイプのコンパクトビデオゲームシステムのような小さい手持ち式マイクロプロセッサベースの装置（12）を使用する。マイクロプロセッサベースのヘルスケアデータ管理装置（10）に含まれたモデム（46）は、遠方に位置したヘルスケア専門家（60）にファクシミリ装置（55）を介して報告書を送信する情報交換装置（54）に血液グルコースレベル等のデータが送信されることを可能にする。システムは全ての年齢層による使用を意図されているが、主として糖尿病またはその他の慢性疾患を患う子供を考慮したものである。

Description

【発明の詳細な説明】 モジュラーマイクロプロセッサベース健康監視システム ［発明の分野］ 本発明は、患者またはその他の利用者が健康管理プログラムに重要なデータを 収集し、適切な場合にはヘルスケア専門家にそのデータを提供することを可能に するセルフケア健康監視装置に関する。 ［発明の背景］ 病状の制御または治療には、一般に治療プログラムの設定および患者の経過の 監視の両方が含まれる。その経過に基づいて、治療を行うか、或は制御されたレ ベルで病因または病状を維持するために治療を変更することに関して決定を下す ことができる。ある病気を成功的に治療するには、かなり頻繁な監視および比較 的高度な患者への関与が要求される。例えば成功的な糖尿病ケアの養生法を設定 して、維持するために、糖尿病患者は彼または彼女の血液グルコースレベルを監 視し、監視が行われた日付および時刻と共にその情報を記録しなければならない 。ダイエット、運動および投薬は全て血液グルコースレベルに影響を与えるため 、糖尿病患者は、彼または彼女の病状をより厳密に監視し、さらに患者の経過を 決定し、また患者の治療プログラムを変更する必要性を見つける時にヘルスケア のプロバイダーに値の情報を提供することができるように、血液グルコースレベ ルと共にこれらの情 報の項目に関するデータを頻繁に記録しなければならない。 過去数年間にわたる電子工学分野の進歩が、種々の慢性的な病気のセルフケア 監視用の装置を含む医療上の診察および監視装置を著しく変化させている。糖尿 病の制御および監視に関して、糖尿病患者および彼または彼女のヘルスケア専門 家が治療計画（ダイエット、運動および投薬）を設定、監視および調節できるよ うに信頼できる情報を提供する比較的安価で比較的利用し易い血液グルコース監 視システムが入手できるようになってきた。特に、グルコースモニタに挿入され た試験片の試薬のしみ込んだ領域に配置された血液サンプルの血液グルコースレ ベルを感知するマイクロプロセッサベースの血液グルコース監視システムが市販 されている。モニタシーケンスが終了したとき、例えば液晶表示（ＬＣＤ）装置 によって血液グルコースレベルが表示される。 典型的に、現在入手できるセルフケア血液グルコース監視装置は、多数の血液 グルコース試験結果が監視が行われた日付けおよび時刻と共に記憶されることを 可能にするカレンダ／クロック回路およびメモリ回路を含んでいる。記憶された 試験結果（血液グルコースレベルおよび関連した時刻および日付）は、モニタ上 に設けられた押しボタンまたはその他の制御装置を逐次的に操作することによっ て、血液グルコースモニタの利用者またはヘルスケア専門家によって再検討のた めに逐次的に呼出されることができる。いくつかの市販されている装置において 、モニタに記憶された血液グルコース結果の平均（または予め定められた期間、 例えば１４日の間の結 果の平均）もまた呼出しシーケンス中に表示される。さらに、いくつかのセルフ ケア血液グルコースモニタは、利用者が試験結果を分類別に組織化するために使 用できる“事象コード”を試験結果にタグ付けすることを可能にする。例えば、 利用者は１日のうちの特定の時刻に得られた試験結果を識別するための特定の事 象コード、運動終了後に得られた血液グルコース表示度数を識別するための異な る事象コード、低血糖症状および高血糖症状の間に得られた血液グルコース表示 度数を識別するための２つの付加的な事象コードを使用してもよい。事象コード が与えられ、使用された場合、典型的に事象コードはそれぞれ呼出された血液グ ルコース試験結果と共に表示される。 マイクロプロセッサベースの血液グルコース監視システムは、信頼できる血液 グルコース試験結果を獲得し、その後の呼出しおよび再検討のために多数の結果 を記憶する能力以外にも利点を有する。低電力のマイクロプロセッサおよびメモ リ回路を使用して、小型で大容量の電池（例えば単一のアルカリ電池）により装 置に給電することによって、職場、学校、または利用者が行く可能性がある場所 に血液グルコース監視システムを携帯することを可能にし、利用者に出会った人 々が監視システムに気付かない非常にコンパクトで軽量設計が達成されている。 さらに、ほとんどのマイクロプロセッサベースのセルフケア血液グルコース監視 システムは、モニタが任意の必要な較正またはシステム試験中に、および血液グ ルコース試験シーケンス自体の間に一連の命令を表示するよう に、システムが製造業者によってプログラムされることを可能にするメモリ容量 を有する。さらに、システムは血液グルコース試験中の種々のシステム状態（例 えば試験片がモニタに適切に挿入されているか否か、および十分な量の血液が試 験片の試薬のしみ込んだ部分に供給されたか否か）を監視し、エラーが検出され た場合に、適切な表示（例えば“再試験”）を生成する。マイクロプロセッサベ ースの血液グルコース監視システムのメモリに記憶された試験結果が、以後の解 析のためにパーソナルコンピュータまたはその他のこのような装置のデータポー ト（例えばＲＳ−232接続部）に伝送されることを可能にするデータポートが設 けられてもよい。 マイクロプロセッサベースの血液グルコース監視システムは、糖尿病患者が試 験片の試薬により活性化された部分に血液サンプルを供給し、予め定められた時 間後に試験片からこの血液サンプルを拭取って、第２の予め定められた時間後に 、試験片製造業者によって供給されたカラーチャートと試験片の試薬により活性 化された部分の色を比較することによって、血液グルコースレベルを決定する必 要のあるような、これまでのセルフケアシステムを著しく上回って進歩を遂げた ものである。これらのことが達成されたにもかかわらず、種々の欠点が依然とし て存在している。例えば、糖尿病患者のヘルスケアの設定および維持のために、 糖尿病患者はしばしば投薬、食物摂取量および運動に関する付加的なデータを記 録する必要がある。しかしながら、現在利用されているマイクロプロセッサ血液 グルコース監視システムの事象コードは、食 物摂取量およびその他の適切な要因にしたがって血液グルコース試験結果をタグ 付けし、追跡する限られた能力だけを提供する。例えば、現在利用されている監 視システムの事象コードは、利用者が重い、軽いまたは普通の食事の直後に行わ れた血液グルコース試験を示す方法で記憶された血液グルコース表示度数を分類 することだけを可能にする。この情報の記録方法には、システム利用者による主 観的判定が必要であるだけでなく、利用者の糖尿病の成功的な制御が食物摂取量 、運動または投薬（例えばインシュリン投薬量）に関する比較的正確な情報の記 録および追跡を必要とする状況において不十分である。現在利用されている血液 グルコース監視システムの他の点における大きい利点は、血液グルコース試験結 果が記録され、投薬、食物摂取量または運動に関する量的な情報によって記憶お よび追跡されなければならない場合に失われる。特に、システム利用者は、例え ば日誌（log book）に情報を書込むことによって血液グルコース試験結果をタグ 付けされた時刻および日付と共に必要な情報を記録しなければならない。 血液グルコース試験結果の細分類を設定するために事象コードを使用すること は、付加的な利点または欠点を有する。特に、文字数字式表示装置が典型的に現 在利用されているマイクロプロセッサベースの血液グルコース監視システムにお いて使用されるが、表示装置は、ほぼ６文字程度からなる１行の情報に制限され ている。さらに、システムは、利用者が文字数字式情報を入力する構造を含まな いため、使用された 事象コードは総称的にディスプレイ上に示されなければならず、例えば“事象1 ”“事象2”等のように表示されなければならない。糖尿病患者は彼または彼女 の事象コードの割当てを記憶するか、或は事象コードを定義するリストを保持し なければならないため、この制限はシステムの使用を困難にする。任意の時間に 表示できるデータ量が制限されていることにより、付加的な欠点が生じる。最初 に、システムを較正し、血液グルコース表示度数を得るためにシステムを使用し ているときに利用者に表示される命令および診断は１度に１行で表示されなけれ ばならず、また多くの場合情報は暗号的に表示されなければならない。 現在利用されている血液グルコース監視システムの上記の表示制限およびその 他のアスペクトは、さらに別の欠点を有する。利用者が利用できる統計的な情報 はほとんどない。例えば、糖尿病ヘルスケアの保守において、１日間、１週間ま たは長期間にわたって血液グルコースレベルにおいて生じる変化または変動は、 糖尿病患者および、または彼または彼女のヘルスケア専門家に有効な情報を提供 する。前述されたように、現在利用されているシステムは、投薬、食物摂取量ま たは任意の特定の時点で人間の血液グルコースレベルに影響を与える運動等のそ の他の要因に関する付随した量的情報と関連した血液グルコース試験結果を提供 できない。したがって、現在利用されている血液グルコース監視システムは、糖 尿病患者または糖尿病患者のヘルスケア専門家にとってきわめて重要なトレンド 情報を生成して、表示する能力をほとん どまたは全く持たない。 現在利用されているいくつかの血液グルコース監視システムは、パーソナルコ ンピュータ（例えば、ＲＳ−232接続部を介して）と接続され、それにデータを 伝送することができるデータポートを備えている。このようなシステムおよび適 切なプログラムされたコンピュータにより、利用者はトレンド情報または彼また は彼女の治療計画を実施するのに有効なその他のデータを生成し、表示すること ができる。さらに、このようなシステムにおいてデータはまた、データがダウン ロードされた血液グルコース監視システム（またはコンピュータ）およびヘルス ケア専門家のコンピュータの両方がモデムを備えている場合、血液グルコース監 視システムからヘルスケア専門家のコンピュータに電話線によって直接的または 遠隔的に伝送されることができる。このようなデータ伝送構造は、ヘルスケア専 門家が糖尿病患者によって収集された血液グルコースデータを解析することを可 能にするが、現在利用されている血液グルコース監視システムのこのアスペクト は、普遍的な適用とは認められていない。第１に、ダウンロードおよびそれに続 く解析特性は、適切なソフトウェアによりプログラムされたコンピュータにすぐ にアクセスでき、さらにソフトウェアを使用するために必要な知識およびそれを 行う傾向の両方を有しているシステム利用者によってしか使用されることができ ない。この同じ問題は、ヘルスケア専門家へのデータ伝送（およびそれに続く専 門家による解析）に関して生じる。さらに、現在データ伝送特性を提供している システムの種々の製造業者は、同じデータフォーマットを使用していない。した がって、ヘルスケア専門家が多数の血液グルコース監視システムによって供給さ れたデータを解析することを望んだ場合、彼または彼女は各システム用のソフト ウェアを保持し、各ソフトウェアシステムにより所望の解析を行うために学習し なければならない。 上記に説明されたマイクロプロセッサベースのセルフケア健康監視システムの 欠点は、糖尿病、喘息およびその他の慢性疾患を患う子供に関してさらに大きい 意味を帯びる。特に、子供の投薬およびその他の治療の必要度は、子供が成長す るにつれて変化する。現在のマイクロプロセッサベースのセルフケア健康監視シ ステムは、一般に比較的危険な病状になる前に、ヘルスケア専門家が問題を認識 して、それを回避するために十分に適時で完全な情報を提供しない。投薬の変更 および、または治療養生法におけるその他の変更の必要性がかなり頻繁に検出さ れないと、それは子供の病気が救急処置室でのケアが必要になる程悪化するまで 検出されない。 さらに、現在利用されているマイクロプロセッサベースの健康監視システムは 子供を考慮して設計されていない。前述されたように、このような装置は、シス テム利用者の体調に影響を与える量的な情報（例えば糖尿病患者によって管理さ れる投薬量および食物摂取量）を記録し、追跡することが所望されるか、または 必要とされる状況において、あまり使用し易く構成されていない。一般に血液サ ンプルを採取して、インシュリンまたはその他の薬を管理することができる年齢 以上の子供は、マイクロプロセッサベースの血液グルコース監視システムの使用 を学習することができる。しかしながら、現在利用されている監視システムには 、子供がその装置を使用する気にさせるものがなく、さらに子供の病気または治 療の経過に関して彼または彼女を教育するものがほとんどまたは全くない。 文字数字式データを入力する構造を欠いていることも欠点である。例えば、現 在利用されている血液グルコース監視システムは、利用者またはヘルスケア専門 家が投薬量およびその他の命令等の情報または利用者のセルフケア健康プログラ ムに関係のあるデータをシステムに入力することを許さない。 現在利用されている血液グルコース監視システムの上記の欠点は、治療または 制御に効果的な養生法の設定および維持が病気を周期的に監視して、時刻および 日付のタグ並びにヘルスケアプログラムを設定および維持するのに必要な、また は補助的なその他の情報と共にその病気を記録することに依存する（或は少なく ともそれによって容易にされる）別のヘルスケア状況に対してシステムの基本技 術を採用することを妨げている。 ［発明の要約］ 本発明は、表示スクリーンと、利用者が装置の動作を制御することを可能にす るボタンまたはキーと、特定の機能または適用に装置を適合させるように装置に 挿入可能なプログラムカートリッジまたはその他の構造とを含むタイプの小型の 手持ち式マイクロプロセッサベースの装置への周辺装置とし て機能する（或はそれを含む）ヘルスケアメインテナンスのための新しい有効な システムを提供する。基本的に、本発明は、現在利用されている血液グルコース 監視システム等のシステムにまさる大きい利点を有するヘルスケア監視システム に手持ち式マイクロプロセッサ装置を変換する。本発明は、この変換を行うため にマイクロプロセッサベースのヘルスケアデータ管理装置、プログラムカートリ ッジおよび監視装置を含む。プログラムカートリッジが手持ち式マイクロプロセ ッサ装置に挿入されたとき、マイクロプロセッサベースのデータ管理装置との動 作のために手持ち式マイクロプロセッサ装置をプログラムするために必要なソフ トウェア（プログラム命令）を提供する。データ管理装置と手持ち式マイクロプ ロセッサ装置との間の信号通信は、インターフェイスケーブルによって設定され る。第２のインターフェイスケーブルは、データ管理装置と監視装置との間に信 号通信を設定するために使用されることができ、或はその代りとして監視装置は 、監視装置を受けるように構成された領域内に取付けられたコネクタと結合する 電気コネクタを有するプラグイン装置として構成されることができる。 動作において、手持ち式マイクロプロセッサベースの装置の制御ボタンまたは キーは、データ管理装置および手持ち式マイクロプロセッサベースの装置の両方 の動作モードを選択するために使用される。制御ボタンまたはキーによって生成 された信号に応答して、データ管理装置は手持ち式マイクロプロセッサベース装 置に結合された信号を生成し、プログラ ムカートリッジに含まれるプログラム命令の制御の下で、手持ち式マイクロプロ セッサベース装置のディスプレイ上に適切なスクリーン表示を設定する。システ ムの動作モードおよびその他の動作の選択において、制御ボタンは、システム利 用者が所望の動作モードまたは機能を容易に選択し、その他必要とされたオペレ ータ入力を行うことを可能にする方法でカーソルまたはその他のインジケータを 位置するために使用される。本発明の開示された詳細な実施例において、いくつ かの動作モードが使用可能である。 本発明のこの好ましい実施例において、手持ち式マイクロプロセッサ装置は、 任天堂アメリカ社によって商標名“ゲームボーイ”として製造されているシステ ムのようなコンパクトビデオゲームシステムである。コンパクトビデオゲームシ ステムの使用には、このようなシステムの広い利用範囲および安価な価格を含む いくつかの一般的な利点がある。さらに、このようなシステムは、本発明におけ る使用に対して容易に構成されるスイッチ装置を含み、このようなシステムの表 示装置の寸法および分解能は、本発明を実施したときに有効に使用可能なもので ある。さらに、このようなシステムは教育または動機付け資料がシステム利用者 に表示されることを可能にし、資料はモニタシステムソフトウェアを提供するプ ログラムカートリッジに、またはその代わりに分離したプログラムカートリッジ に含まれる。 本発明の手持ち式マイクロプロセッサベース装置としてのコンパクトビデオゲ ームの使用は、特に子供について有効で ある。特に、本発明の実施において使用できるタイプのコンパクトビデオゲーム システムは子供に良く知られ、受け容れられている。このような装置は子供によ って容易に操作され、ほとんどの子供はビデオゲームのプレイを通じて装置の使 用に十分慣れている。本発明の使用に関する動機付けおよび教育資料は、ゲーム のような、またはアニメ化されたフォーマットで提供され、さらにセルフケア健 康監視が必要な子供による本発明の受容度および利用度を高めることができる。 本発明にしたがって構成されたマイクロプロセッサベースの健康監視システム は、利用者およびヘルスケア専門家の両者に付加的な利点を提供する。本発明の １つの観点によると、標準化された報告書がファクシミリ送信によって医師また はヘルスケアプロバイダーに提供される。これを行うために、本発明の好ましい 実施例のデータ管理装置は、試験結果およびシステムメモリに記憶されたその他 のデータが電話接続を介して遠方の情報交換装置に送信されることを可能にする モデムを含む。情報交換装置に含まれたデータ処理装置は、要求されたデータ処 理を実行し、標準化された報告書をフォーマット化し、適切なヘルスケア専門家 のファクシミリ装置に報告書を送信する。 情報交換装置はまた投薬量の変更等の情報または利用者の監視スケジュールの 修正等の別の情報がシステム利用者に電子的に送信されることを可能にする付加 的通信の必要性を満足させることができる。本発明のこの特有のアスペクトを含 む装置において、特定の質問が利用者によって開始されたと き、或は利用者が標準化された報告書用のデータを供給する等の別の目的のため に情報交換装置との電話接続を設定したときに、電話接続およびデータ管理装置 モデムを介して情報が利用者に送信されることができる。 本発明の情報交換装置−ファクシミリのアスペクトは、患者（システム利用者 ）の来院およびヘルスケア専門家による試験データの解析または処理を必要とせ ずに、ヘルスケア専門家が患者の状態および経過に関する情報を適時に受取るこ とを可能にするため重要である。これに関して、ヘルスケア専門家は、血液グル コースおよびその他の健康監視データおよび情報の解析に通常使用されるコンピ ュータおよび、またはソフトウェアを所有する必要はなく、或はその使用方法を 知る必要さえない。 本発明はまた利用者および、またはヘルスケア専門家によって提供された情報 のデータ解析およびメモリ記憶用の装置を含んでいる。特に、本発明の好ましい 実施例のデータ管理装置は、システム利用者またはヘルスケア専門家がデータ管 理装置とパーソナルコンピュータまたはその他のデータ処理装置との間に信号通 信を設定することを可能にするＲＳ−232接続部等のデータポートを含む。血液 グルコース試験データまたはその他の情報は、解析および記録のためにダウンロ ードされることができる。その代りとして、利用者の治療の変更および養生法の 監視等の情報がシステムメモリに入力されることができる。さらに、所望された 場合には、通信リンクの素子として情報交換装置を使用して、データ管理装置と ヘルスケア専門家のコンピュータとの間に遠隔通信を設定することができる。す なわち、本発明の好ましい実施例では、システムの選択された利用者に命令およ び情報を送信し、および、またはそれに続く解析のために利用者試験データおよ び情報を獲得するためにモデムまたは電話線を介して情報交換装置と通信するパ ーソナルコンピュータを使用する選択権をヘルスケア専門家が有する。 ［図面の簡単な説明］ 本発明の上記の観点および付随した利点の多くは、以下の詳細な説明および添 付図面を参照することによってさらに容易に理解されるであろう。 図１は、本発明にしたがって構成されたヘルスケア監視システムを示したブロ ック図である。 図２は、指定されたヘルスケア専門家に利用され、および、またはシステム利 用者にデータおよび命令を与えるために利用可能な本発明の監視システムによっ て供給されたデータを形成する構成を含む遠方に配置されたコンピュータ装置と 信号通信で接続された本発明にしたがって構成された監視システムを概略的に示 す。 図３は、システムデータ管理装置および図１に示されたシステムの別の素子と のその接続の構造的な構成を概略的に示したブロック図である。 図４乃至１０は、図１乃至３に示された構成によって提供されることができる データおよび情報の典型的なシステムスクリーン表示を示す。 ［実施例］ 図１は、本発明にしたがって構成されたセルフケア健康監視システムを示す。 図１に示された構成において、データ管理装置10は、ケーブル14を介して手持ち 式マイクロプロセッサベース装置12と電気的に接続されている。示された構造に おいて、データ管理装置10はまた血液グルコースレベルを感知して、それを表す 電気信号を生成することができるタイプ の血液グルコースモニタ16と電気的に接続されている。図１はケーブル18によっ てデータ管理装置10に接続されたものとして血液グルコースモニタ16を示してい るが、データ管理装置10における凹部またはその他の適切な開口またはスロット に配置されたプラグイン装置として血液グルコースモニタ16を構成することが好 ましい。血液グルコースモニタ16がデータ管理装置10と接続される方法にかかわ らず、その相互接続およびケーブル14の両者は、相互接続された装置間における 連続したデータ通信ができるように構成される。 図１には、データ管理装置10との直列データ通信のためにケーブル24および26 を介してそれぞれ電気的に接続された２つの付加的な監視装置20および22も示さ れている。図１の監視装置20および22は、糖尿病のケア以外の（またはそれに加 えて）セルフケア健康監視用に本発明を構成するために使用されることができる 血液グルコースモニタ16以外の装置を表す。例えば、図１に示されているように 、監視装置20は、喘息または別の慢性呼吸器疾患を患った人間がピークフローメ ータを通して空気の呼吸を吐き出した結果生じたエアフローを表すデジタル信号 を供給するピークフローメータであることができる。図１のモニタ22によって示 されているように、その他の種々の装置が血圧、脈搏、および血液温度等の状態 を監視するために提供され、それによってセルフケア監視用のシステムおよび高 血圧、心臓の異常およびその他種々の苦痛等の状態および体調の制御を実現する ことができる。本発明の以下に説明する観点および特徴の理解において、本発明 がこれらおよびその他のタイプのヘルスケアの監視に対して容易に実現されるこ とが理解されるであろう。特に、本発明の実際に使用されるモニタは、記録され るべき、またはそうでなければ手持ち式マイクロプロセッサ装置12および、また はデータ管理装置10によって使用されるデータが、データ管理装置10によって供 給されるクロック信号と同期して直列フォーマットで提供される限り、種々の方 法で構成されることができる。血液グルコースモニタ16の場合のように、付加的 なモニタは、データ管理装置10によって直接的に受けられるプラングイン装置と して構成されるか、或はケーブル（図１に示されているような）によりデータ管 理装置10に接続されることができる。 図１に示されているように、手持ち式マイクロプロセッサ装置12は、ハウジン グ40上に取付けられた表示スクリーン28および複数のスイッチまたはキー（図１ 中の30，32，34，36および38）を含む。マイクロプロセッサ、メモリ、回路およ びスイッチ30，32，34，36および38をマイクロプロセッサとインターフェイスす る回路は、図１には示されていないが、ハウジング40の内部に配置されている。 １組のプログラム命令が手持ち式マイクロプロセッサ装置12のプログラムメモリ に記憶され、この命令は、手持ち式マイクロプロセッサ装置12がデジタルデータ 信号処理を実行して、プログラムカートリッジ42がハウジング40におけるスロッ トまたはその他の受け部中に挿入されたときに、表示装置28に対して所望された データおよびグラフを発生することを可能にするデータプロ トコールを設定する。すなわち、図１のプログラムカートリッジ42は、血液グル コース監視システムにおける動作のために手持ち式マイクロプロセッサ12に適合 したプログラム命令およびデータを記憶する読取り専用メモリ装置（または電池 給電されるランダムアクセスメモリ等のその他の手段）を含む。特に、プログラ ムカートリッジ42の命令またはデータが、手持ち式マイクロプロセッサ装置12の 内部メモリ回路に含まれたプログラム命令およびデータと組合せられた場合、手 持ち式マイクロプロセッサ装置12は以下に説明する方法で血液グルコース情報を 処理し、表示するためにプログラムされ、付加的なモニタ22が喘息およびその他 種々の前に述べられた慢性的な異常に対して健康監視を行う。それぞれの場合に おいて、複数のスイッチまたはキー（図１中の30，32，34，36および38）は、表 示装置42によって表示されている絵および、または文字数字式の情報を生成する 信号を供給するように選択的に動作される。 手持ち式マイクロプロセッサ装置12の上記の説明を満たす種々の装置が知られ ている。例えば、複数のキーが文字数字式のエントリィを行い、名前、アドレス 、電話番号および予約カレンダ等の情報を記憶する内部メモリが設けられている コンパクトな装置が利用可能である。小さいプログラムカートリッジまたはカー ドは、これらの装置中に挿入されて、ゲームのプレイ、見開きページ用および旅 行時の使用に十分な外国語の翻訳等の種々の目的のためにプログラムされること ができる。最近では、さらに広範囲の計算能力を有し、一般 に“パームトップ（palm top）コンピュータ”と呼ばれるコンパクトさの劣る製 品が市場に導入されてきている。これらの装置はまた挿入可能なプログラムカー ドまたはカートリッジによって装置をプログラムする機構を含んでいる。 本発明のこの好ましい実施例は、さらに別のタイプの手持ち式マイクロプロセ ッサ装置と共に動作するように構成されている。特に、本発明の現在好ましい実 施例においてプログラムカートリッジ42は、任天堂アメリカ社によって商標名“ ゲームボーイ”として製造されているシステムのような市販のコンパクトビデオ ゲームシステムと電気的および物理的に適合可能である。手持ち式ビデオゲーム システムによる動作のためにデータ管理装置10およびプログラムカートリッジ42 を構成することには、いくつかの利点がある。例えば、このような装置の表示装 置は、本発明が多行文字数字情報およびグラフィックデータの両者を表示するこ とを可能にする表示分解能を提供する。これに関して、上記に参照されたコンパ クトビデオゲームシステムにおいて現在使用されている160×144画素ドットマト リクスタイプの液晶ディスプレイスクリーンが少なくとも６行の文字数字テキス トに対して十分な分解能を提供し、１日、１週間またはそれ以上の血液グルコー ス試験結果のグラフ表示等の統計的なデータのグラフ表示を行う。 コンパクトビデオゲームシステムの形態の手持ち式マイクロプロセッサ装置12 を実現する別の利点は、このような装置によって提供される比較的簡単であるが 多機能のスイッチの 構造である。例えば図１に示されているように、コンパクトビデオゲームシステ ムは、表示装置42上に表示される対象が選択された方向に（すなわち、上から下 へまたは左から右へ）移動されることを可能にする制御パッド30を含む。やはり 図１に示されているように、コンパクトビデオゲームシステムは、典型的に形状 の異なる２対の押しボタンスイッチを有している。図１に示された構造において 、１対の間隔を隔てられた円形の押しボタンスイッチ（36および38）並びに１対 の長方形のスイッチ（32および34）が設けられている。２対のスイッチによって 実行される機能は、各プログラムカートリッジ42に含まれているプログラム命令 に依存している。 図１の手持ち式マイクロプロセッサベースの装置12に対してコンパクトビデオ ゲームシステムを使用するさらに別の利点は、このような装置の広範囲に及ぶ人 気と安価な価格であることである。これに関して、コンパクトなマイクロプロセ ッサベースのビデオと共に動作するデータ管理装置10、血液グルコースモニタ16 およびプログラムカートリッジ42の製造および販売により、図１のセルフケア監 視システムは、手持ち式装置12が図１のシステムでの使用に対してのみ設計され 製造された構造より安価に製造され、販売されることができる。 コンパクトビデオゲームシステムを手持ち式マイクロプロセッサ12に対して使 用したさらに別の利点は、このようなビデオゲームシステムが図１におけるケー ブル14によって行われる電気接続を容易に設定する手段を含んでいることである 。 特に、このようなコンパクトビデオゲームシステムは、ゲーム装置ハウジング（ 図１の40）に取付けられたコネクタ、および２つの相互接続された装置の相互作 用動作を可能にする（すなわち、２人のプレーヤーが同一であるが分離したゲー ムを個別にプレイするときに、２人のプレーヤーによる同時ゲームプレイまたは プレーヤー間の競合を可能にする）２つのビデオゲーム装置のコネクタ間におい て接続可能なケーブルを含んでいる。本発明の好ましい実施例において、手持ち 式マイクロプロセッサ装置12として使用されているコンパクトビデオゲーム装置 を備えた“２プレーヤー”ケーブルは、手持ち式マイクロプロセッサ装置12（コ ンパクトビデオゲームシステム）とデータ管理装置10との間に直列データ通信を 設定するためのケーブル14として使用される。これらの好ましい実施例において 、データ管理装置10およびプログラムカートリッジ42のメモリに記憶されたプロ グラム命令は、スイッチ30，32，34，36および38がデータ管理装置10の動作を制 御するために（例えば、血液グルコース試験の特性または統計的な試験データの 表示等の特定の動作モードを選択し、またそれに加えて特定の動作モードでのシ ステムの動作中のオプションの選択等の動作を制御するために）使用される相互 作用動作のためにデータ管理装置10およびコンパクトビデオゲームシステム（す なわち手持ち式マイクロプロセッサ装置12）をそれぞれプログラムする。各動作 モードにおいて、データ管理装置10は、そのメモリ回路に記憶されたプログラム 命令にしたがってデータを処理する。利用者によって選択さ れた動作モードに応じて、データは血液グルコースモニタ16、付加的なモニタ（ 図１の20および22）または任意の相互接続されたコンピュータまたはデータ処理 装置（以下に説明する図１の利用者のコンピュータ4および情報交換装置54）に よってデータ管理装置10に供給される。このような動作中、モードスイッチ30， 32，34，36および38は、信号がビデオゲームシステム（手持ち式マイクロプロセ ッサ装置12）に選択的に結合され、プログラムカートリッジ42に記憶されたプロ グラム命令にしたがって処理されるように選択的に付勢される。手持ち式マイク ロプロセッサ装置12によって実行された信号処理は、結果的にビデオゲーム表示 スクリーン（すなわち、図１の表示装置28）上で文字数字、シンボル的またはグ ラフィック情報を生成させ、利用者がシステム動作を制御し、所望の試験結果お よびその他の情報を入手することを可能にする。 上記に説明された利点は、全ての年齢のグループによる本発明の利用で得られ るが、本発明の実施においてコンパクトビデオゲームシステムの使用は、子供の 血液グルコースまたはその他の健康パラメータを監視する場合に特に重要である 。子供および青少年はコンパクトビデオゲームシステムに馴染んでいる。したが って、子供は異なるタイプの手持ち式マイクロプロセッサ装置を使用した本発明 の１実施例でさえも、伝統的なシステムよりもコンパクトビデオゲームシステム を含む健康監視システムを容易に受け入れるであろう。さらに、コンパクトビデ オゲームシステムと共に機能する本発明の１ 実施例は、システム命令および試験結果表示中にゲーム方式の特徴および、また はアニメーションを含むことによって別の方法によるより確実に子供に自己を監 視する動機を与えるように構成されることができる。同様に、プログラム命令は 、彼または彼女の病気および監視する必要性について子供を教育することを補助 するゲーム方式の表示の子供による選択を可能にするプログラムカートリッジ41 ，42および43（または付加的なカートリッジ）に含まれることができる。 図１を参照すると、本発明のこの好ましい実施例のデータ管理装置10は、デー タ管理装置10とパーソナルコンピュータ48（または別のプログラム可能なデータ プロセッサ）との間の通信を行うデータポート44を含んでいる。本発明のこの好 ましい実施例において、データポート44は、データ管理装置10とパーソナルコン ピュータ48との間において直列データ通信を可能にするＲＳ−232接続部である 。本発明の実施において、パーソナルコンピュータ48は、例えばデータ管理装置 10のメモリ回路に供給され記憶されている血液グルコースおよびその他のデータ のさらに複雑な解析を実行することによって、データ管理装置10を補足するため に使用されることができる。子供による使用のために構成された本発明の実施例 に関して、パーソナルコンピュータ48は、子供の進歩を再検討し、解析して、ヘ ルスケアの専門家による後での検査のために印刷された記録を生成するために親 または保護者によって使用されることができる。その代わりとして、パーソナル コンピュータ48は、図１に示されたシステムへのオペレータ インターフェイスとして手持ち式マイクロプロセッサのスイッチ30，32，34，36 および38を使用することによって都合良く供給されないデータ管理装置10へのデ ータを供給するために使用されることができる。例えば、本発明のいくつかの実 施例は、システム利用者によって入力されなければならない相当な量の文字数字 情報を使用する。図１の表示スクリーン28上に表示されたメニューおよび選択ス クリーンと共にスイッチ30，32，34，36および38を使用することによってこのよ うなデータを入力することは可能であるが、このようなデータの入力にパーソナ ルコンピュータ48等の装置を使用したほうが有効である。しかしながら、パーソ ナルコンピュータ48がこのようにして使用された場合、データ管理装置10がこれ らの動作中にパーソナルコンピュータ48と一時的に接続されなければならないた め、あるシステム特徴の妥協が求められる可能性がある。すなわち、データ入力 または解析が行われる各箇所において適切にプログラムされたパーソナルコンピ ュータが必要とされるため、ある程度のシステム移動性の損失が生じる。 図１に示されているように、本発明の現在好ましい実施例のデータ管理装置10 はまたデータ管理装置10と情報交換装置54として図１に示された遠方コンピュー タ装置との間における通常の電話線（図１では参照符号50で示されている）を介 したデータ通信を可能にするモデムと、情報交換装置54および電話線50を相互接 続するモデム52とを含んでいる。さらに以下詳細に説明するように、情報交換計 算装置54は図１に示 されたシステムの利用者と彼または彼女のヘルスケア専門家との間の通信を容易 にし、システムソフトウェアを更新する等の付加的なサービスを提供することが できる。図１のファクシミリ装置55によって示されているように、情報交換装置 54の主要な機能は、システム利用者の現在の病状および病気の傾向の両方を示す 標準化されたリポート56をヘルスケア専門家に提供することである。単一のファ クシミリ装置55が図１に示されているが、多数のヘルスケア専門家が情報交換装 置54と信号通信で接続可能であることが認識されるであろう。 コンパクトビデオゲームシステム、別のタイプの市販の手持ち式マイクロプロ セッサベース装置または特別に設計された装置のいずれが使用されるかにかかわ らず、図１の好ましい実施例は、プログラムカートリッジ42が（ａ）血液グルコ ース試験シーケンスおよび関連した較正および試験手順を実行する命令を表示す るために手持ち式マイクロプロセッサ装置12を適合させ、（ｂ）特定の期間（例 えば１日、１週間等）中に得られた血液グルコース試験結果等の統計的なデータ を表示する（グラフまたは文字数字式で）ために手持ち式マイクロプロセッサ装 置12を適合させ、（ｃ）制御信号および食物摂取量またはその他の有効な情報を 表す信号をデータ管理装置10に供給するために手持ち式マイクロプロセッサ装置 12を適合させ、（ｄ）食物摂取量等の情報と血液グルコースレベルとの同時グラ フ表示のために手持ち式マイクロプロセッサ装置12を適合させ、（ｅ）情報交換 装置54からデータ管理装置10に結合されたヘルスケア専門家からの情報または命 令 を表示するために手持ち式マイクロプロセッサ装置12を適合させるセルフケア血 液グルコース監視システムを提供する。図１の構成が上記およびその他の機能を 実施する方法は、図２および３を参照することによってさらに良く理解できる。 最初に図２を参照すると、情報交換装置54は、参照符号58により図２に示され ている個々のセルフケア健康監視システムを備えた、図１に示されたタイプの複 数のセルフケアマイクロプロセッサベースヘルスケアシステムからデータを受信 する。個々の各セルフケア健康監視システム58によって情報交換装置54に供給さ れるデータは、“原データ”すなわち試験結果およびデータ管理装置10によって 処理されずにデータ管理装置10のメモリ回路に記憶された関連データから構成さ れていることが好ましい。例えば、図１に示された構成に関して、血液グルコー ス試験結果および食物摂取量情報、投薬量およびその他のこのような条件等の関 連データは、情報交換装置54に送られ、情報源（すなわちシステム利用者または 患者）および記憶された情報にアクセスする者（すなわちシステム利用者の医師 またはその他のヘルスケア専門家）を識別するデジタル的に符号化された信号で 記憶される。 それが動作する方法を理解した時に認識されるように、情報交換装置54は、種 々のシステム利用者（図２における58）および各ヘルスケア専門家60用の中央サ ーバーと見なすことができる。それに関して、情報交換装置54は、利用者58また はヘルスケア専門家60からデジタル的に符号化された情報を受信し、必要に応じ て情報を処理し、必要ならば情報（処理 された、または処理されていない情報）をメモリに記憶し、意図された受信者（ すなわち利用者58またはヘルスケア専門家60）に情報を送信する通常のように構 成および接続されたデジタル処理装置（図２においてデジタル信号プロセッサ57 によって表された）を含んでいる。 図２において、長方形の輸郭60は、患者のヘルスケアプログラムを監視し、制 御する時に情報交換装置54および図１に関して説明された装置を使用することが できる多数の遠方に配置されたヘルスケア専門家の１人を表す。モデム（図２に 示されていない）および電話線64によって情報交換装置54に結合されるコンピュ ータ62（例えばパーソナルコンピュータ）が輪郭60内に示されている。図２には また、別の電話線68によって情報交換装置54に結合された前に述べられたファク シミリ装置55も示されている。ヘルスケア専門家60は、コンピュータ62のインタ ーフェイス装置（例えばキーボードまたはマウス等の指示装置）を使用して、コ ンピュータ62と情報交換装置54との間に電話線64を介してデータ通信を設定する ことができる。コンピュータ62と情報交換装置54との間にデータ通信が設定され ると、患者の情報は、種々のデータベースサービスに加入者がアクセスして、情 報を獲得する方法に類似した方法で情報交換装置54から得られることができる。 特に、ヘルスケア専門家は、情報交換装置54の承認された利用者としてヘルスケ ア専門家を識別する承認コードを情報交換装置54に送信することが可能であり、 さらにヘルスケア情報が探索されている患者を表す信号を送信することができる 。 通常のデータベースサービスおよびその他の構成の場合のように、識別データは コンピュータ62の表示装置による表示のために情報交換装置54で発生されたプロ ンプトに応答して、通常のキーボード（図２には示されていない）によってコン ピュータ62に入力される。 情報交換装置54のハードウェアおよびソフトウェア構成並びにヘルスケア専門 家によってコンピュータ62を介して行われた選択に応じて、患者の情報は異なる 方法でヘルスケア専門家に提供されることができる。例えば、コンピュータ62は 、データが情報交換装置54のメモリ回路に記憶される形態（すなわち、情報交換 装置54の計算またはデータ処理構造によって処理されていない、或は変化された 原データ）のデータにアクセスするように動作されることができる。このような データは、市販されているまたは注文型のソフトウェアを使用してコンピュータ 62によって処理、解析、印刷および、または表示されることができる。他方にお いて、情報交換装置54により種々のタイプの解析が実行されてもよく、解析の結 果が遠方に配置されたヘルスケア専門家60に送信される。例えば、情報交換装置 54は、図１のセルフケア監視システムによって行われる処理および解析と同じ方 法でデータを処理および解析することができる。情報交換装置54によって行われ るこのような処理およびその他の解析および処理に関して、文字数字式のフォー マットに表わされた結果は、電話線64およびコンピュータ62と関連したモデムを 介してコンピュータ62に送られることが可能であり、それに続く参照のために文 字 数字式資料を表示および、または印刷するために通常の技術が使用される。 図２の装置はまた、ヘルスケア専門家がコンピュータ62、電話線64および情報交 換装置54を介してメッセージおよび、または命令を各患者に送ることを可能にす る。特に、情報交換装置54は、コンピュータ62によって表示されるメニューを生 成するようにプログラムされることが可能であり、ヘルスケア専門家は情報が情 報交換装置54に送信される動作のモードを、それに続く図１に関して説明された システムの利用者への送信のために選択することを可能にする。この同じメニュ ー（または関連したサブメニュー）は、修正されていない患者のデータまたは情 報交換装置54によって解析されたデータの結果のいずれかがコンピュータ62およ び、またはファクシミリ装置55を介してヘルスケアプロバイダーに提供される上 記に説明されたタイプの１以上の動作モードを選択するためにヘルスケア専門家 によって使用されることができる。 ここで検討されている構造において、薬剤またはヘルスケア問題のその他の点 の変更等のメッセージまたは命令を本発明の利用者に提供する図２の装置の動作 は、ヘルスケア専門家が患者によって送られた、すなわち図１のデータ管理装置 10によって情報交換装置54に送信されたデータにアクセスすることを可能にする 動作に類似している。このプロセスは、ヘルスケア専門家がコンピュータ62のキ ーボードまたはその他のインターフェイス装置を介して所望のメッセージまたは 命令を入力することにおいて異なっている。データが情報交 換装置54に入力され、送信されると、それは情報または命令が与えられるべき利 用者へのそれに後く送信のために記憶される。 本発明の利用者に記憶されたメッセージまたは命令を送信することに関して、 少なくとも２つの技術が利用可能である。第１の技術は、動作モードが本発明の 実施時に選択される方法に基づいている。特に、本発明のこの好ましい実施例に おいて、データ管理装置10に記憶されたプログラム命令は図１のシステムに手持 ち式マイクロプロセッサ装置12の表示装置28により表示されるメニュースクリー ンを生成させる。メニュースクリーンは、システム利用者が図１のシステムが動 作する基本的なモードを選択することを可能にし、さらに利用者が選択された動 作モード内において動作の細分類を選択することを可能にする。メニュー項目を 表示して、選択する種々の技術が当業者に知られている。例えば、本発明の実施 において、システム利用者が（ａ）モニタモード（例えば血液グルコースレベル の監視）、（ｂ）表示モード（例えば以前に得られた血液グルコース試験結果ま たはその他の適切な情報の表示）、（ｃ）入力モード（例えばヘルスケア養生法 、投薬量、食物摂取量等に関連した情報の提供等のデータ入力モード）、および （ｄ）通信モード（図１のデータ管理装置10とパーソナルコンピュータ48との間 に、または図２のデータ管理装置10と情報交換装置54等の遠方計算装置との間に 通信リンクを設定する）を含むオプショナルモードを選択することを可能にする １以上の主メニューが生成され、表示され ることができる。 手持ち式マイクロプロセッサ装置12としてコンパクトビデオゲームシステムを 使用する本発明の実施例において、メニュースクリーンの選択およびメニュース クリーン項目の選択は、メニュースクリーンおよびメニュー項目がビデオゲーム のプレイ中に選択されるのと実質的に同じ方法で行われることが好ましい。例え ば、図１の構成のデータ管理装置10およびプログラムカートリッジ42に記憶され たプログラム命令は、コンパクトビデオゲームスイッチの予め定められた１つ（ 例えば図１のスイッチ32）が、多数の主メニューが使用された場合に、システム 利用者が所望の主メニューを選択することを可能にするように設定されることが できる。所望の主メニューが表示されたとき、制御パッド30の利用者による動作 は、メニュー上に表示されるカーソルまたはその他のインジケータが選択される べきメニュー項目に隣接して、或はその上に位置されることを可能にする。スイ ッチ（例えば示された手持ち式マイクロプロセッサ装置12のスイッチ36）の付勢 は、手持ち式マイクロプロセッサ装置12および、またはデータ管理装置10に選択 された動作モードを開始させ、或は動作サブモードの選択が要求された場合には 、手持ち式マイクロプロセッサ装置12にサブメニューを表示させる。 メニューおよびサブメニューが選択され、表示される上記に説明された方法に 関して、図１の構成は、利用者がヘルスケア専門家によって提供され、情報交換 装置54に記憶されたメッセージまたは命令を受けて、表示することを可能にする メニューおよびサブメニュー項目を表示するように構成され、配置されることが できることが認識できる。例えば、直列データ通信がデータ管理装置10と情報交 換装置54との間に設定され、データ管理装置10がメッセージ状態（status）要求 を情報交換装置54に送信するモードを含む前述の通信モードの選択時に生成され たサブメニューは、利用者が種々の通信モードを選択することを可能にするサブ メニュー項目を含んでいる。この技術が使用された場合、情報交換装置54のデー タ処理システムは情報交換装置メモリを探索して、要求している利用者に対する メッセージが存在するか否かを決定するようにプログラムされる。その後、その 利用者のためにメモリに記憶された任意のメッセージが利用者に送信され、手持 ち式マイクロプロセッサ装置12の表示装置28上での表示のために処理される。メ ッセージがない場合には、情報交換装置54は、表示装置28に“メッセージなし” と指示させる信号を送信する。この構成において、情報交換装置54は、記憶され たメッセージが意図された受信者（利用者）に送信されたことを示す信号を記憶 するようにプログラムされることが好ましい。このような信号の記憶は、患者に 送るために情報交換装置54に伝送されたメッセージがその患者に送信されたこと をヘルスケア専門家が決定することを可能にする。さらに、図１のデータ管理装 置10に記憶されたプログラム命令は、受信されたメッセージおよび命令がその後 の検索または再検討のためにデータ管理装置10のメモリに記憶されるべきか否か をシステム利用者が指示することを可能にすることが好ましい。 さらに、いくつかの例において、利用者に目立つように表示され（例えばインジ ケータの明滅によって行われる）、システム利用者が情報の記憶を指示している か否かにかかわらず、データ管理装置10のメモリに記憶される薬剤の変更等の情 報をヘルスケア専門家が指示（すなわちフラグ）することができるように、情報 交換装置54およびデータ管理装置10をプログラムすることが望ましい。 メッセージまたは命令を利用者に送るために使用されることができる第２の技 術では、システム利用者は、その利用者に送るために記憶されたメッセージの情 報交換装置54によるメニュー項目要求送信を選択する必要がない。特に、情報交 換装置54は、利用者が情報交換装置54に情報を送るように図１のシステムを動作 したときに、その利用者のために記憶されたメッセージを自動的に送信するよう に動作するようにプログラムされるか、或はメッセージが利用可能であることを 利用者に知らせて、利用者がそうすることを選択した場合にメッセージにアクセ スできるように動作するようにプログラムされることができる。 ヘルスケア専門家が上記のいくつかまたは全ての方法でパーソナルコンピュー タを使用する環境において本発明を実施することが非常に有効である。他方にお いて、本発明はまたコンピュータ（図１における62）または通常のファクシミリ 装置（図１および２の55）以外の任意の装置を必要とせずに、システム利用者に ついての情報をヘルスケア専門家に適時に提供する。特に、システム利用者58に よって情報交換装置54 に提供された情報は、電話線68およびファクシミリ装置55を介してヘルスケア専 門家60に送られることが可能であり、情報は標準化されたグラフまたはテキスト 報告書（図１の56）としてフォーマット化される。標準化された報告書56のフォ ーマット化（すなわち、血液グルコースモニタ16またはその他のシステムモニタ またはセンサによって提供されたデータの解析および処理）は、データ管理装置 10によって、または情報交換装置54内において行われることができる。さらに、 種々の標準化された報告書（例えば、図６乃至１０に関して以下説明する原文お よびグラフ表示）が提供されることができる。情報交換装置54に含まれた信号処 理装置により、各ヘルスケア専門家60は、いくつかの標準化された報告書のどれ がヘルスケア専門家のファクシミリ装置55に定常的に送信されるかを選択し、患 者単位（利用者単位）でそれを実行することができる。 図３は、本発明の上記に説明された動作的なアスペクトおよび図４乃至１０に 関して説明される付加的なアスペクトを実行するためにデータ管理装置10が構成 され、他のシステム素子と接続される方法を示す。図３に示されているように、 手持ち式マイクロプロセッサ装置12および血液グルコースモニタ16は、二重ユニ バーサル非同期送受信器70に（例えば図１のケーブル14および18によってそれぞ れ）接続される。やはり図３に示されているように、システム利用者がパーソナ ルコンピュータ48（または別のプログラム可能なデジタル信号プロセッサ）をデ ータポート44に接続したとき、信号通信 はパーソナルコンピュータ48とデータ管理装置10の第２の二重ユニバーサル非同 期送受信器72との間に設定される。さらに、二重ユニバーサル非同期送受信器72 は、データ通信がデータ管理装置10と図１および２の遠方情報交換装置54との間 に設定されることができるようにモデム46に結合される。 本発明のこの好ましい実施例は、複数の信号センサ74を含み、個々の信号セン サはデータ管理装置10と接続されている（或はその可能性のある）各装置と関連 している。前に述べられ、また図３に示されたように、これらの装置は手持ち式 マイクロプロセッサ装置12、血液グルコースモニタ16、パーソナルコンピュータ 48、遠隔の情報交換装置54、さらにピークフローメータ20またはその他の付加的 な監視装置22を含んでいる。データ管理装置10に含まれている各信号センサ74は 、特定の信号センサが関連する装置がデータ管理装置10に接続されたときに現れ る信号を受信するために電気的に接続され、さらに付勢される（オンに切替えら れる）。例えば、データポート44がＲＳ−232接続部である本発明の前述の実施 例において、パーソナルコンピュータ48と関連した信号センサ74は、パーソナル コンピュータがデータポート44に接続され、オンに切替えられたときに電力を供 給されるＲＳ−232端末に接続されることができる。同様に、情報交換装置54と 関連した信号センサ74は、モデム46が電話線50を介して遠隔コンピュータ装置（ 例えば図２の情報交換装置54）に接続されたときに、信号センサ74が電気信号を 受信するようにモデム46に接続されることができる。 図３の構造において、各信号センサ74は低電力スイッチ回路（例えば、金属酸 化物半導体電界効果トランジスタ回路）であり、これは信号センサ74と関連した 装置の１つ（以上）がデータ管理装置10に接続されて、付勢された時には常にデ ータ管理装置10を自動的に付勢する。したがって、信号路76によって図３に示さ れているように、各信号センサ74は電源78と接続され、この電源78はデータ管理 装置10の回路に動作電流を供給し、典型的に１以上の小さい電池（例えば３個の ＡＡＡアルカリ電池）から構成されている。 データ管理装置10が記憶されたプログラム命令にしたがってシステム信号を処 理することを可能にするマイクロプロセッサおよびその他の通常の回路は、中央 処理装置（ＣＰＵ）80により図３に示されている。ＣＰＵ80と電池78との間の接 続82によって図３に示されているように、ＣＰＵ80は電力源78から動作電流を受 取り、１以上の信号センサ74が前に説明された方法で付勢されたときにのみ電力 が供給される。クロック／カレンダ回路84はＣＰＵ80に（図３の信号路８６を介 して）接続され、血液グルコース試験の時刻および日付けのタグの付いたおよび その他の情報を提供する。図３には特に示されてはいないが、動作電力は常にク ロック／カレンダ回路84に供給される。 動作において、ＣＰＵ80は二重ユニバーサル非同期送受信器70および72とＣＰ Ｕ80を接続するデータバス（図３において信号路88によって示されている）を介 して信号を受信し、送信する。データバス88はまた、示された実施例においてシ ステム読取り専用メモリ（ＲＯＭ）90、プログラムランダムアクセスメモリ（Ｒ ＡＭ）92および電気的に消去可能な読取り専用メモリ（ＥＥＲＯＭ）94を含むメ モリ回路とＣＰＵ80を接続する。システムＲＯＭ90は、プログラム命令およびデ ータ管理装置10をプログラムするために必要とされる任意のデータを記憶してい るため、データ管理装置10および適切なプログラムカートリッジ72によりプログ ラムされる手持ち式マイクロプロセッサ装置12は、前に説明されたシステム動作 およびさらに図４乃至１０に関して説明するタイプのシステム動作を実行する。 システムの動作中、プログラムＲＡＭ92はＣＰＵ80が図１のシステムの動作のシ ーケンス化および制御のために必要とされる種々の動作を実行することを可能に するメモリ手段を提供する。さらに、ＲＡＭ92は、外部プログラム（例えば情報 交換装置54によって提供されたプログラム）が記憶され、実行されることを可能 にするメモリ手段を提供する。ＥＥＲＯＭ94は、血液グルコース試験結果および その他のデータ情報が記憶され、情報がもはや不要になるまで（すなわち、シス テムを動作して、ＥＥＲＯＭ94に適切な消去信号を供給することによって意図的 に消去されるまで）保存されることを可能にする。 図４乃至１０は、図１乃至３に関して説明された本発明の装置によって生成さ れる典型的なスクリーン表示を示す。最初に図４および５を参照すると、血液グ ルコース監視モードにおける本発明の動作と関連したスクリーン表示が例示され ている。特に、本発明のこの好ましい実施例において、血液グルコースモニタ16 は、データ管理装置10および手持ち式マイクロプロセッサ装置12と共に動作して 、（ａ）システムが適切に動作していることを確認する試験が行われる試験また は較正シーケンスを実行し、（ｂ）血液グルコースメータ16が利用者の血液グル コースレベルを感知する血液グルコース試験シーケンスを実行する。血液グルコ ースモニタに対して適切な較正手順は技術的に知られている。例えば血液グルコ ースモニタはしばしば“コード試験片”を与えられ、それはモニタ中に挿入され 、その結果コード試験片較正手順の終りに表示されて、メモリに記憶される予め 定められた値を生成する。このようなコード試験片較正手順が本発明を実施する 時に使用された場合、この手順はシステムメニューの１つから選択される。例え ば、システムの主メニューが“監視”メニュー項目を含んでいる場合、システム 較正オプションを表示したサブメニューおよび血液グルコース試験を開始するオ プションは、監視メニュー項目が選択されたときに表示される。コード試験片オ プションが利用可能であり、選択された場合、命令のシーケンスが生成され、利 用者にコード試験片を挿入させて、その他全ての要求された動作を実行させるよ うに手持ち式マイクロプロセッサ装置12の表示装置28によっ て表示される。コード試験片較正シーケンスの終りに、手持ち式マイクロプロセ ッサ装置12の表示装置28は較正過程が成功的に終了したか否かを示すメッセージ を表示する。例えば、図４は、較正手順が成功せず、コード試験片が再び挿入さ れなければならない（すなわち、較正手順が反復される）ことをシステム利用者 に知らせるスクリーン表示を示す。図４に示されているように、システムの潜在 的な故障を示す表示スクリーンは、図４のスクリーン表示に含まれている“注意 ”という表示等の目立つメッセージを含む。 前に述べられたように、本発明の好ましい実施例で使用される血液グルコース 試験シーケンスは、試験片が血液グルコースモニタ中に形成された受け部に挿入 されるタイプのものである。利用者の血液の１滴が試験片に与えられて、血液グ ルコース感知シーケンスが開始される。血液グルコース感知シーケンスが終了し たときに、利用者の血液グルコースレベルが表示される。 本発明の実施において、データ管理装置10（例えば図３のシステムＲＯＭ90） に記憶されたプログラム命令および手持ち式マイクロプロセッサ装置12のプログ ラムカートリッジ42に記憶されたプログラム命令により、システムはシステム利 用者に対して段階的な監視命令を表示し、さらに試験シーケンスが正常に進行し ない場合には診断メッセージの表示を行うことが好ましい。現在有効な内蔵マイ クロプロセッサベースの血液グルコースモニタはまた試験命令および診断メッセ ージを表示するが、本発明はさらに大きいメッセージ容量を 提供し、暗号エラーコードおよび１度に１行以下で表示される短縮用語（abbrev iated phraseology）より容易に理解される言語で表示される多行命令および診 断メッセージを提供する。例えば、図５に示されているように、血液グルコース 試験の終了した結果（日付、１日の中の時間および１デシリットル当りのミリグ ラム数による血液グルコースレベル）は、血液グルコースモニタ16から試験片を 除去させる命令と共に、手持ち式マイクロプロセッサ装置12の表示スクリーン28 によって同時に表示されることができる。上述したように、血液グルコース試験 が終了したとき、時刻および日付のタグの付いた血液グルコース試験結果がデー タ管理装置10のメモリ回路に記憶される（例えば、図３のＥＥＰＲＯＭ94に記憶 される）。 図１乃至３に関して図示され、説明された構造はまた、食物摂取量、同時投薬 量およびその他の条件に関するデータがシステムに入力され、利用者および、ま たは彼らのヘルスケア専門家による後の再検討および解析のために、時刻および 日付のタグの付いた血液グルコース試験結果と共に記憶されることができること において有効である。特に、血液グルコース監視シーケンスの始めまたは終りに システムによって生成されたメニューは、利用者が血液グルコースレベルを監視 している時点で低血糖症または高血糖症の症状が出ていたことを示すために手持 ち式マイクロプロセッサ装置12のスイッチ（例えば、図１の制御パッド30および スイッチ36の動作）を使用して選択されることが可能な“低血糖症”および“高 血糖症”等の項目を含むことができる。食物摂取量は、例えば食物摂取量メニュ ー項目を選択し、適切な情報を選択して入力するためにサブメニュー表示および 手持ち式マイクロプロセッサ装置12のスイッチを使用することによって、“主食 交換”単位量または別の適切な用語で量的に入力されることができる。類似のメ ニュー項目であるサブメニュー選択プロセスはまたグルコース監視シーケンスお よび投薬時に使用されるインシュリンのタイプ等の投薬データを入力するために 使用されることができる。 上述したように、データ管理装置10に記憶されたプログラム命令および手持ち 式マイクロプロセッサ装置12のプログラムカートリッジ42に記憶されたプログラ ム命令により、システムはグラフィックまたは文字数字式フォーマットで統計的 および傾向を有する情報を表示することができる。システムの他の動作アスペク トの制御に関する場合のように、システム利用者が表示されるべき情報を選択す ることができるメニューのスクリーン表示が行われる。例えば、システムメニュ ーが“表示”メニュー項目を含む上記の実施例において、メニュー項目の選択は 結果的に有効な表示オプションを列挙する１以上のサブメニューを表示させる。 例えば、好ましい実施例では、利用者はある１日または特定の１週間等の特定の 期間にわたる食物グルコース試験結果のグラフ表示を選択することができる。こ のような選択により、結果的に図６および７に示されたタイプの表示がそれぞれ 生成される。１日間の血液グルコース試験結果が表示された場合（図６）、曜日 および日付が、試験結果が得られた時点の間の血液グルコースレベルにおける変 化のグラフ表示と共に表示されることができる。図６の表示において、小さい記 号は、血液グルコース試験結果（実際のサンプル）に対応したグラフ表示上の点 を示す。図６には示されていないが、所望された場合に血液グルコースレベルお よび１日の時刻の座標値が表示されることができる。利用者が１週間の傾向グラ フ（図７）を表示することを選択した場合、システムによって生成された表示は 、時間的期間が血液グルコース試験結果に対応した点を結んだ線から成るグラフ と共に表示される１日の表示に類似している。 図８に示されたスクリーン表示は、図１のシステムによって決定され（通常の 計算技術を使用して）、文字数字フォーマットで表示されることができる統計的 なデータを表している。前述されたように、その他種々の文字およびグラフィッ クフォーマットのこのような統計的データおよび情報は、情報交換装置54によっ てファクシミリ装置55に送られる標準化された報告書56（図１）の形態でヘルス ケア専門家（図２の60）に提供されることができる。図８の例示的なスクリーン 表示において、ある期間（例えば１週間）にわたる血液グルコースレベルの統計 的データ、またはその代りに指定された数の監視試験の統計的データが提供され る。図８の例示的な表示において、システム（データ管理装置10または情報交換 装置54）はまた平均血液グルコースレベルおよび標準偏差を計算し、表示（また は印刷）する。この平均および標準偏差 を得るために解析された血液グルコース試験結果の数、すなわち予め定められた レベル下における試験結果の数（図８における50ｍｇ／dl）、および利用者に高 血糖症の症状が出ている間に行われた血液グルコース試験の数もまた表示される 。前記のように、本発明の好ましい実施例において、血液グルコース監視シーケ ンス中に生成されたスクリーン表示は、利用者が試験されている血液サンプルを 低血糖症または高血糖症の症状が出ている間に採取されたものとして識別するこ とを可能にし、さらに利用者が食物摂取量および投薬量等の適切な情報を指定す ることを可能にする。 本発明の好ましい実施例により、利用者は各血液グルコース試験の記録を試験 時間順に連続的にアドレスできる表示メニュー項目を選択することができる。図 ９に示されているように、システム利用者に提供された各記録は、試験が行われ た日付および時刻、血液グルコースレベルおよび利用者が提供したその他の情報 を含んでいる。例えば、図９のスクリーン表示は、利用者が12.5単位のレギュラ ーインシュリン、13.2単位の“ＮＰＨ”インシュリン、１主食交換単位の食物摂 取量の使用、および食前の低血糖症状を示すデータを入力するためにインターフ ェイスとして手持ち式マイクロプロセッサ装置12を使用したことを示している。 手持ち式マイクロプロセッサ装置12と共にデータ管理装置10を使用することに より、食物摂取量および、または投薬量情報と共に血液グルコース試験結果を示 した表示（またはそれに続く標準化された報告書56の生成）も行われる。例えば 、 血液グルコースレベルが図６に関して説明されたように表示される１日のグラフ が図１０に示されている。関連のある食物摂取量および投薬量は、同時期の血液 グルコースレベルの直ぐ下に垂直の棒グラフによって示されている。 当業者は、上記のスクリーン表示装置およびシステム動作がマイクロプロセッ サ装置をプログラムする時に典型的に使用されるタイプの通常のプログラム技術 により容易に実現可能であることを認識するであろう。当業者はまた、本発明の 技術的範囲を逸脱することなく、その他種々のタイプのスクリーン表示装置が生 成可能であり、さらにここに説明された実施例においてその他種々の変更が可能 なことを認識するであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 9194−5Ｌ Ｇ０６Ｆ 15/42 Ａ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＧ ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．表示スクリーンおよび複数のスイッチを備え、その動作を制御するためのプ ログラム命令が記憶されているメモリ回路を含むプログラムカートリッジを受け る受け部を有するプログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置と、 人間の肉体的良好さの状態を感知し、前記状態を表すデジタル的に符号化され た信号を生成するように動作する監視手段と、 前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置および前記監視手段の 両者と信号通信するように接続可能であり、中央処理装置およびメモリ回路を含 むマイクロプロセッサベースのデータ管理装置とを具備し、 前記メモリ回路は前記中央処理装置の動作を制御するプログラム命令を記憶し 、前記中央処理装置はメモリ回路に記憶されたプログラム命令に応答して、前記 監視手段によって供給された前記感知された状態を表すデジタル的に符号化され た信号を処理し、前記プログラム可能なマイクロプロセッサ装置の１以上の前記 スイッチの動作を選択した時に前記プログラム可能なマイクロプロセッサベース の装置によってデータ管理装置に供給されたデジタル的に符号化された信号に応 答して前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置に前記感知された 状態を表す信号を供給するセルフケア健康監視システム。 ２．前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置は、コンパクトビデ オゲームシステムである請求項１記載の セルフケア健康監視システム。 ３．前記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置の前記中央処理装置は、前 記感知された状態を表す前記信号を前記データ管理装置の前記メモリ回路に記憶 させ、さらに前記データ管理装置は前記感知された状態を表す前記記憶されたデ ジタル的に符号化された信号を遠方に位置したヘルスケア専門家に送信するため のモデムを含んでいる請求項２記載のセルフケア健康監視システム。 ４．さらに、前記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置の前記モデムを介 して供給された前記信号を受信する情報交換装置を含み、この情報交換装置が前 記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置から離れて配置され、前記マイク ロプロセッサベースのデータ管理装置の前記モデムを介して供給された前記デジ タル的に符号化された信号を前記監視手段によって感知された前記状態に関する 情報を提供する報告書に変換するデジタル信号処理手段を備え、前記情報交換装 置の前記信号処理手段が前記離れて配置されたヘルスケア専門家に前記報告書を 表すファクシミリ信号を送信する請求項３記載のセルフケア健康監視システム。 ５．前記監視手段は、血液グルコースモニタに含まれている受け部に挿入される 試験片の試薬のしみ込んだ領域上に利用者の血液のサンプルが付着されたときに 、利用者の血液グルコースレベルを表すデジタル的に符号化された信号を生成す る血液グルコースモニタである請求項２記載のセルフケア健康監視システム。 ６．前記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置の前記中央処理装置は前記 感知された状態を表す信号を前記データ管理装置の前記メモリ回路に記憶させ、 さらに前記データ管理装置は前記感知された状態を表す前記記憶されたデジタル 的に符号化された信号を遠方に位置するヘルスケア専門家に送信するためのモデ ムを含んでいる請求項５記載のセルフケア健康監視システム。 ７．さらに、前記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置の前記モデムを介 して供給された前記信号を受信する情報交換装置を含み、前記情報交換装置が前 記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置から離れて配置され、前記マイク ロプロセッサベースのデータ管理装置の前記モデムを介して供給された前記デジ タル的に符号化された信号を前記監視手段によって感知された前記状態に関する 情報を提供する報告書に変換するデジタル信号処理手段を備え、前記情報交換装 置の前記信号処理手段が前記遠方に位置するヘルスケア専門家に前記報告書を表 すファクシミリ信号を送信する請求項６記載のセルフケア健康監視システム。 ８．前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置の前記プログラムカ ートリッジに含まれた前記プログラム命令は、前記プログラム可能なマイクロプ ロセッサベースの装置にその前記表示装置上に１以上のメニューを表示させ、さ らに前記複数のスイッチの前記１以上のスイッチの動作は、セルフケア健康監視 システムの利用者が前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置およ び前記マイクロプロ セッサベースのデータ管理装置の動作を制御することを可能にし、前記１以上の スイッチで前記利用者により制御された前記動作は、前記感知された状態を表す 前記デジタル的に符号化された信号の処理と、前記データ管理装置から前記プロ グラム可能なマイクロプロセッサベースの装置への前記デジタル的に符号化され た信号の送信と、前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置の前記 表示装置上における情報の表示とを含んでいる請求項２記載のセルフケア健康監 視システム。 ９．前記表示装置上に表示された前記１以上のメニューおよび前記１以上のスイ ッチの別の動作は、前記セルフケア健康監視システムの利用者が前記プログラム 可能なマイクロプロセッサベースの装置の前記表示装置上にグラフおよび文字数 字表示を生成することを可能にし、前記文字数字およびグラフ表示は前記感知さ れた状態および前記データ管理装置の前記メモリ回路に記憶された前記信号を表 している請求項８記載のセルフケア健康監視システム。 １０．前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースのデータ管理装置の前記 中央処理装置は、前記感知された状態を表す前記信号を前記データ管理装置の前 記メモリ回路に記憶させ、さらに前記データ管理装置は前記感知された状態を表 す前記記憶されたデジタル的に符号化された信号を遠方に位置するヘルスケア専 門家に送信するためのモデムを含んでいる請求項１記載のセルフケア健康監視シ ステム。 １１．さらに、前記マイクロプロセッサベースのデータ管理 装置の前記モデムを介して供給された前記信号を受信する情報交換装置を含み、 この情報交換装置が前記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置から離れて 配置され、前記マイクロプロセッサベースのデータ管理装置の前記モデムを介し て供給された前記デジタル的に符号化された信号を前記監視手段によって感知さ れた前記状態に関する情報を提供する報告書に変換するデジタル信号処理手段を 備え、前記情報交換装置の前記信号処理手段が前記遠方に位置するヘルスケア専 門家に前記視覚的に認知可能な報告書を表すファクシミリ信号を送信する請求項 １０記載のセルフケア健康監視システム。 １２．前記プログラム可能なマイクロプロセッサベースの装置は、コンパクトビ デオゲームシステムである請求項１１記載のセルフケア健康監視システム。