JPH0696940A - 固体複合磁性素子の製造方法 - Google Patents

固体複合磁性素子の製造方法

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JPH0696940A
JPH0696940A JP4137579A JP13757992A JPH0696940A JP H0696940 A JPH0696940 A JP H0696940A JP 4137579 A JP4137579 A JP 4137579A JP 13757992 A JP13757992 A JP 13757992A JP H0696940 A JPH0696940 A JP H0696940A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多層同時燃焼セラミックテープ技術を使用し
て、モノリシック構造体として磁性素子を製造する。 【構成】 磁性素子の製造は、区画された磁性および絶
縁性非磁性領域をもつモノリシック構造体を形成するよ
うに、磁性材料および絶縁性非磁性材料の多重層を構成
することからなる。巻線は、貫通導体によって多層構造
体を通して接続されたスクリーンプリント導体を使用し
て形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性素子の製造工程お
よびその工程によって製造される磁性素子の物理的構造
体に関し、特に、モノリシック複合磁性素子に関する。
【0002】
【従来の技術】変成器やインダクタのような静的磁性デ
バイスは、エネルギー貯蔵および変換、インピーダンス
整合、フィルタリング、EMI抑制、電圧および電流変
換を必要とする回路ならびに共振回路における本質的要
素である。これらのデバイスは、現在製造されているよ
うに、回路の他の要素に比べてかさばり、重く、効果に
なる傾向がある。これらの要素のうちの多くには製造工
程の一部に今なお手動操作が入っているため、これらの
コストは製造コストによって支配されがちである。
【0003】磁性素子の製造方法で広く使用されている
ものには、根本的に新しく異なった磁性素子構造はな
い。現在の磁性素子の製造方法は、磁性コア材料の周り
にまたはコア材料を含む絶縁性形成体(例えばボビン)
の周りに導線を巻く工程を含む伝統的方法からあまり変
化していない。従って、他の電子素子における低プロフ
ィールおよび小型化の流行、ならびに集積化およびその
他の回路パッケージ技術の流行にもかかわらず、現在使
用されている磁性素子は一般に伝統的製造法を保持して
いる。
【0004】磁性素子の製造法の変更への最近のアプロ
ーチは、巻回式巻線に対して、層化または落下式巻線を
含む(米国特許第4,583,068号参照)。これら
の技術は、手動操作および製造コストを大幅に減少する
新たな機械的製造方法を導入した。
【0005】磁性素子設計への最近の他のアプローチ
は、厚膜技術を使用し表面マウント素子として設計され
た多層チップインダクタである。このアプローチは、
「軟フェライトにおける最近の話題(Recent Topics in
Soft Ferrites)」(1989年1月、フェライトに関す
る国際会議(Int. Conf. on Ferrites)ICF5でK.オ
クタニ(K. Okutani)らによって発表)と題された論文に
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】「チップ型」インダク
タまたは変成器と呼ばれる磁性素子が、一連の厚膜スク
リーンプリント操作によって各層を層ごとに積み上げた
後、同時燃焼によって融合されて製造された。この工程
は、フェライトペーストおよび導体ペースト(巻線に対
応)のプリント層を使用するが、磁性および絶縁性材料
として単一の材料を使用することに制限される。この単
一材料の使用は、材料の選択範囲を、CuNiZnフェ
ライト材料のような抵抗率は比較的高いが透磁率および
破壊電圧能力が低いものに制限する。
【0007】この工程はまた、いくつかの形状に制限さ
れる。さらに、製造工程において適切な非磁性包有物が
ないため、巻線の電気的励起によって発生される正味の
磁束は巻線の各巻回どうしで完全には結合しない。変成
器の場合、これは、伝統的製造技術によって製造された
変成器よりも劣悪な漏洩インダクタンス能力につなが
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁性素
子が、多層同時燃焼セラミック技術を使用したモノリシ
ック構造体として製造される。本発明の原理を実現す
る、磁性素子を製造する一工程では、所望の磁気特性
(例えば、高い透磁率)を有する第1セラミック粉末が
準備され、所望の絶縁および非磁気特性(例えば、低い
透磁率)を有する第2セラミック粉末が準備される。こ
こで使用される非磁性材料という語は、その透磁率が磁
性素子に使用される磁性材料に比べて低いことを意味す
る。
【0009】少なくとも一方のセラミック粉末は、有機
結合剤と混合されてセラミック緑色テープを形成する。
少なくとも一方のセラミック粉末には、焼結速度および
焼結温度が他方のセラミック粉末とほぼ等しくなるよう
に調節するために、適当な金属酸化物をドープすること
ができる。構造体は、絶縁性非磁性材料を連続的に層化
し、区画された磁性領域および絶縁性非磁性領域をもつ
構造体を形成するように、前記絶縁性非磁性層を磁性材
料と結合することによって形成される。
【0010】これらの材料と同等の組成を占める導体
が、巻線が磁性セラミック材料の電磁励起を起こすよう
に、絶縁性非磁性セラミック緑色テープの層上にスクリ
ーンプリントされる。形成された構造体は低圧(500
〜3000プサイ)下で60〜80℃で積層され、積層
構造体は800〜1400℃で燃焼されて、その結果、
磁性素子の複合構造体が形成される。
【0011】本発明の原理によって製造される構造体の
磁性および絶縁性非磁性部分に対して2つの異なる材料
を使用することによる利点は次の通りである。(i)磁
束は区画された経路すなわち領域にほぼ閉じ込めること
が可能である。その領域の一部は巻線によって完全に包
囲される。このことは、巻線の各巻回の磁束結合、およ
び、従来の磁性材料と等しい漏洩インダクタンス能力を
可能にする。(ii)磁性材料の選択は、要求される磁
性性能に基づいて行われ、高い抵抗率をもつ磁性材料の
みに制限されない。
【0012】磁性セラミック緑色テープすなわちペース
ト材料と、絶縁性非磁性セラミック緑色テープすなわち
ペースト材料は、本発明の原理によって、両方がほぼ同
一の焼結温度、収縮率および全収縮長を有するように改
良されるが、磁性素子の製造において同時燃焼技術が使
用できるように選択される。一実施例では、スピネル構
造をもつMnZnフェライトからなるセラミック緑色テ
ープ状の高透磁率材料が磁性材料として使用され、スピ
ネル構造をもつセラミック緑色テープ状の高抵抗率およ
び低透磁率のNiフェライトが絶縁性非磁性材料として
使用される。
【0013】低透磁率Niフェライト材料には、同時燃
焼技術による製造を可能にするために必要な所望の作用
特性を保障するために、銅(Cu)およびマンガン(M
n)がドープされる。このように、高透磁率および低透
磁率材料の両方に2つのフェライトベースの同形材料を
使用することにより、磁性素子の製造における同時燃焼
技術の適用を可能にするのに必要な材料同等性が与えら
れる。
【0014】この特定実施例では、これらの磁性素子の
製造は、絶縁性非磁性材料の多重層を、テープ状のセラ
ミック磁性材料と結合されたセラミックテープとして形
成することを含む。絶縁性非磁性セラミックテープには
開口が形成され、その開口に磁性セラミックテープが挿
入される。導線が絶縁性非磁性セラミックテープ材料が
スクリーンプリントされ、磁性テープ挿入物の周りに巻
線を形成するように貫通導体を通じて相互接続される。
あるいは、開口は、絶縁性非磁性セラミックテープ挿入
物を受容するために磁性セラミックテープ構造体に形成
される。
【0015】もう1つの実施例では、これらの磁性素子
の製造は、絶縁性非磁性材料の多重層を、粘性流体状の
セラミック磁性材料を受容するための開口を含むセラミ
ックテープとして形成することを含む。この材料は、ス
クリーンプリント可能なペースト組成物であることも可
能である。あるいは、磁性セラミックテープ材料が、粘
性流体状の絶縁性非磁性材料を受容するための開口を含
む。
【0016】本発明のもう1つの実施例では、磁性素子
は、磁性および高抵抗率の両方の性質を有するセラミッ
クテープ材料(例えばNiZnフェライト)を使用して
製造される。導体が相異なる層上にプリントされ、巻線
を形成するように貫通導体を通じて接続される。変成器
への適用では、異なる巻線の隣接部分を絶縁性非磁性材
料(テープ/ペースト)内に包囲することによって、漏
洩インダクタンスが制限される。あるいは、上記のよう
な2つの緑色テープ材料が使用され、さらに、磁性素子
構造体に必要な磁性または絶縁性挿入物としてペースト
材料(磁性または絶縁性)が使用される。すべての場合
において、巻線はスクリーンプリント導体を使用して形
成され、この導体が貫通導体によって多層構造体を通し
て接続される。
【0017】これらの磁性素子の製造においては、材料
のさらに多くの特性が調整されなければならない。例え
ば、貫通導体間隔が巻線ピッチを決定するような実施例
では、貫通導体のサイズ従って間隔が、使用されるテー
プの厚さによって制約される。所望の磁気特性または性
能を得るために必要な厚い磁性テープは、絶縁性非磁性
テープ挿入物内に大きい貫通導体の製造を必要とする。
【0018】この貫通導体サイズは、特定の一方向の寸
法内に許容される巻線の数を制限する。従って巻線ピッ
チは、磁性材料の厚さによって決定される寸法に制限さ
れる。ある実施例では、巻線ピッチは、絶縁性非磁性挿
入物の構造体をセラミックテープの薄片とともに多層化
することによって、導体巻線ピッチの適当な比率を達成
するという、磁性材料(磁束経路)の厚さ条件と調和し
ている。単一の挿入物を形成するように薄層をこのよう
に積み上げることによって、所望の巻線ピッチを可能に
する小さい直径の貫通導体の製造が可能となる一方、所
望の磁束経路が得られる所望の磁性材料の厚さが可能と
なる。
【0019】上記の実施例は独立型磁性素子についての
ものであるが、これらの磁性素子は、絶縁性非磁性テー
プ材料を使用して製造された汎用多層基板内に埋め込む
ことも可能である。基板の一部は少なくとも1つの磁性
素子を含み、残りの部分は表面上にマウントされた高密
度素子のための相互接続のために使用されることが可能
である。
【0020】これらの製造方法は、伝統的製造技術で製
造された磁性素子以上の電磁性能特性を有する磁性素子
の製造を可能にする一方、低プロフィール、小型化、集
積化、および低コスト大量生産の利点がある。
【0021】
【実施例】同時燃焼多層製造法は、微小電子回路パッケ
ージの製造において、伝統的厚膜技術に匹敵するように
なってきている。こうした同時燃焼多層パッケージは、
相異なる層に、非燃焼緑色(誘電体)セラミックテープ
を使用することによって製造される。同等の導体成分が
誘電体層間に挿入されたプリントされた導体層に使用さ
れ、また、層間接続貫通導体にも使用される。導体層は
緑色テープ上に通常のようにプリントされ、全組立物は
積層され1操作で燃焼される。その主要な利点は、回路
の物理的サイズを縮小し、その信頼性を改善することが
できる点である。
【0022】これらのパッケージの製造が成功するため
には、使用される材料が互いに完全に同等であることが
必要である。例えば、セラミックテープ組成物の焼結中
は、相異なる層は、パッケージの変形を防ぐために互い
に同等の速度で収縮しなければならない。最終パッケー
ジ内にさまざまな欠陥を生じる化学反応を防ぐために、
各層は化学的に互いに同等でなければならない。異なる
層の熱膨張や曲げ強度のようなさまざまな物理的性質も
また考慮しなければならない。
【0023】このような製造技術は、これまで、マウン
トされた素子を相互接続する導電性経路をもつ回路基板
に制限されていた。透磁率の異なる2種の材料による同
時燃焼多層セラミック製造法を使用した磁性素子の製造
はこれまでなされなかった。両方の材料は類似する焼結
特性を持たなければならない。このような製造工程はま
た、磁性、絶縁性非磁性および導電性材料の電気的およ
び物理的同等性を含む重要な材料組成の問題点をうまく
処理しなければならない。材料収縮、熱衝撃抵抗、熱膨
張および持続性もまた、こうした同時燃焼多層磁性素子
の製造において考慮すべき点である。
【0024】異なる焼結特性の効果が図1に示されてい
る。図1は、異なる磁気的および電気的性質をもつ2つ
のフェライト材料の焼結速度および焼結温度を示してい
る。実線101は、絶縁性非磁性(低透磁率)材料であ
るNiフェライトの収縮率を増大する温度および時間の
関数として示したものである。この焼結特性は、磁性
(高透磁率)材料であるMnZnフェライトの破線の曲
線102と異なる。明らかなように、異なる焼結速度お
よび焼結温度のため、2つの材料は異なる速度で収縮す
る。この差は継続的に広がり、MnZnフェライト材料
はNiフェライト材料よりも前に高い収縮率に達する。
工程終了時の2つの材料の最終サイズは図1の間隔10
7によって示される値だけ異なる。
【0025】相互接続貫通導体が巻線の一部を形成する
ような、複合モノリシック磁性素子の実施例では、材料
に関する他の問題が生じる。貫通導体および層の厚さの
衝突する製造条件のため、巻線ピッチおよび磁束経路長
のような素子特性が望ましくないものになることがあ
り、これによって、同時燃焼多層製造技術によって製造
された磁性素子が伝統的磁性素子と比べて磁性性能が劣
ることになる。
【0026】本発明の原理を実現する工程の例は、構造
体の磁性部分にセラミックテープ材料を使用し、絶縁性
非磁性部分にセラミックテープ材料を使用した磁性素子
を製造するものである。これらのセラミック材料は、M
1+xFe2-y4-zの形のスピネルフェライトである。
x,y,およびzの値は正および負の両方の数値をとり
得る。物質Mは通常、元素Mn,Ni,Zn,Fe,C
u,Co,Zr,Va,Cd,Ti,CrおよびSiの
うちの少なくとも1つを含む。
【0027】これらの材料(絶縁性非磁性−低透磁率お
よび磁性−高透磁率)はいずれも、適切な磁性素子の製
造を可能にするために、望ましい物理的および電気的性
質を持たなければならない。1つのセラミックテープ材
料が素子の高透磁率磁性構造体に使用され、もう1つの
セラミックテープ材料が素子の低透磁率構造体に使用さ
れる。2つのフェライトベースの粉末が、絶縁性非磁性
材料および磁性材料のそれぞれの基礎材料を形成する。
【0028】実施例では、第1フェライト粉末が、Mn
Znフェライト(例えば高透磁率材料)として準備され
る。第2フェライト粉末は、高抵抗率低透磁率Niフェ
ライト材料として準備される。2種の粉末は、それぞれ
第1および第2セラミック緑色テープ材料を形成するた
めに、それぞれ別々に有機結合剤と結合される。2つの
テープ材料がほぼ同一の焼結温度および焼結速度を有す
ることを保証するため、Niフェライトを含む低透磁率
材料には、材料の全組成の1〜10モル%に等しい量だ
け、酸化銅がドープされる。
【0029】ここで、特定実施例では、Niフェライト
粉末に酸化銅を2〜5モル%添加するのが効果的であっ
た。酸化銅の添加は、テープ材料の焼結中に材料に液相
を導入する。この作用条件は焼結温度を低下させ、高透
磁率および低透磁率材料がそれぞれほぼ同一の焼結速度
および温度を有するレベルまで焼結速度を変化させる。
【0030】焼結速度および温度を整合する効果が図2
のグラフに示されている。実線201は高透磁率MnZ
nフェライト材料の焼結特性を表す。NiCuフェライ
ト材料の対応する特性は破線202で示されている。明
らかなように、2つの特性曲線は互いにほぼ一致してい
る。ほぼ同一の収縮速度および温度のため、2つの材料
は、複合構造体の形成を妨げる力学的応力を生ずること
なく、同時燃焼することが可能となる。
【0031】2種のセラミック緑色テープ材料は、区画
された磁性および非磁性領域をもつ積層構造体を形成す
るために、所望の形状に層化される。選択された絶縁性
非磁性テープ層上に導電性経路が堆積される。この導電
性経路は、層内に形成された貫通導体によって接続さ
れ、磁性素子の所望の多巻回巻線を形成する。
【0032】実施例の導電性経路は、プリントまたはそ
の他の堆積技術が使用可能でフェライト材料の燃焼およ
び焼結工程特性と同等である導電性材料から形成され
る。適当な導電性材料は、有機結合剤中に分散されたパ
ラジウム(Pd)またはパラジウム−銀組成物(Pd−
Ag)を含む。他の適当な組成物は、磁性デバイスの製
造に使用されるフェライト材料と同一の燃焼および焼結
特性を有する導電性金属酸化物(結合剤中)を含む。
【0033】層化技術によって形成された構造体は、圧
力下で積層された後、1100〜1400℃の温度で同
時燃焼および焼結されて、所望の電気的および磁気的性
質を有するモノリシック磁性素子構造体が形成される。
【0034】第2テープ材料の電気的抵抗率を増大させ
低透磁率をさらに低下させるには、Niフェライト粉末
材料に、全材料組成の1〜10モル%に等しい量のMn
をドープする。
【0035】本発明の原理によって製造された磁性素子
の例の透視図が図3に示されている。この素子は、トロ
イダル磁性コア構造体を有する多巻線変成器として製造
されている。このトロイダルコアは、4つの区画された
領域301〜304からなり、それぞれ複数の高透磁率
セラミック緑色テープ層からなる。領域302および3
04はそれぞれ導電性巻回305および306によって
包囲されている。
【0036】それぞれこれらの巻回は変成器の1次側お
よび2次側を形成する。(これらの巻回が直列に接続さ
れると、構造体は多巻回インダクタとして機能する。)
巻回305および306は、複数の絶縁性非磁性セラミ
ック緑色テープ層上に導電性巻回の対をスクリーンプリ
ントすることによって形成される。各絶縁性非磁性層
は、磁性緑色テープ層化挿入物の領域を包含するための
適当な開口を有する。
【0037】各層上にプリントされた巻回は、貫通導体
307(すなわち、導電性材料で満たされた貫通孔)で
他方の層の巻回に接続される。磁性テープ領域301お
よび303を包含するため、および、素子の上部および
底部構造体を形成するために、付加的な絶縁性非磁性層
が使用される。貫通導体308が、巻回305および3
06の両端を素子上面のコネクタパッド309に接続す
るために使用される。構造体の絶縁性非磁性領域が31
0で示されている。巻回305および306の電流励起
が、トロイダルコア領域301〜304によって区画さ
れる閉磁路内の磁束を発生する。本実施例の磁束経路
は、垂直面(図3のX−Z平面)内にある。
【0038】図3の磁性素子構造体の各テープ層を詳細
に示す断面図(X−Z平面に平行)が図4である。部材
401は絶縁性非磁性テープ層である。部材402は、
磁性領域411(図3の部材301)が挿入される開口
をそれぞれ有する非磁性テープの層からなる。部材40
2および411を形成するために使用される層の数は、
要求される磁性断面積によって決定される。
【0039】次の領域を形成する部材403〜407
は、それぞれ、磁性材料領域412および413(図3
の部材302および304)を包含するための開口を有
する絶縁性非磁性テープ層からなる。部材403〜40
6は各層上にプリントされた導電性巻回414〜416
からなる。この例では4つの巻回が図示されている。層
の数を増加することにより、および、各層上に複数の同
心円巻回をプリントすることにより、多くの巻回を追加
することができる。部材408は部材402と同様であ
り、磁性挿入物418を包含する開口を有する絶縁性非
磁性テープからなる。上部部材409は絶縁性非磁性テ
ープ層である。コネクタパッド421が、素子の巻回へ
の電気的接続を容易にするために上面にプリントされ
る。
【0040】各層が図5〜13に図示される。図5は絶
縁性非磁性層501としての底部部材の図である。図6
は層501の上の部材の平面図であり、磁性テープ材料
の挿入物602を包含する開口603をもつ絶縁性非磁
性テープ601からなる。この部材は要求される磁性断
面積によって決定される数個のテープ層からなることも
可能である。構造体の次の部材は図7に図示されてお
り、磁性挿入物705および706が入れられる開口7
03および704を含む絶縁性非磁性テープ層701か
らなる。導体707および708がテープ層701の上
面にプリントされる。これらの導体707および708
は、それぞれ単一巻回の変成器巻線(図3の巻回305
および306)を構成する。単一巻回は各開口を包囲す
るように図示されているが、各層上で、多数巻回が各開
口を包囲するようにプリントされることも可能である。
【0041】図8の絶縁性非磁性層801が次の構造部
材を構成し、磁性挿入物805および806を包含する
開口802および803からなる。導体807および8
08は巻線の第2セットの巻回である。これらは貫通導
体809および810によって、図7に図示された前の
層上にプリントされた第1セットの巻回に接続される。
貫通導体813および814は、層801の表面上の環
状パッドを有するが、層701上の巻線の他方の端に接
続され、図13の構造体の上面のコネクタパッドに接続
するための、上方の層内の同様の貫通導体に対応する。
貫通導体を包囲する環状パッドは、異なる層どうしの貫
通導体の整列を簡単にするために存在する。
【0042】図9は次の部材の構成を図示しており、絶
縁性非磁性テープ層901、磁性テープ挿入物904お
よび905を包含する開口902および903、ならび
に導体906および907からなる。導体906および
907は巻線の第3のセットの巻回であり、貫通導体9
08および909によって図8の第2セットの巻回に接
続される。貫通導体910および911は図8の貫通導
体813および814に接続される。
【0043】図10に図示される次の部材は、磁性挿入
物1004および1005を包含する2個の開口100
2および1003をもつ絶縁性非磁性テープ層1001
からなる。巻回は第4セットの巻回であり、導体100
6および1007からなる。貫通導体1008および1
009はこれらの導体を図9にある前の層の導体に接続
する。貫通導体1010および1011は、底部層の導
体を構造体の上面のコネクタパッドに結合する導電性経
路の一部である。これは巻回を含む最後の層である。巻
回の数は単なる例示であり、構造体はさらに多くの巻回
を含むことが可能である。
【0044】図11の部材は、磁性テープ挿入物110
4および1105を包含する開口1102および110
3をもつ絶縁性非磁性層1101からなる。貫通導体1
106および1107は図10の導体に接続され、貫通
導体1108および1109は底部層の導体を構造体の
上面のコネクタパッドに結合する導電性経路の一部であ
る。図11のこの部材は、図12に図示された次の部材
から導体巻線を絶縁するためのものである。
【0045】図12の部材は図6の部材と同様であり、
磁性挿入物1202を包含する開口1203をそれぞれ
含む絶縁性非磁性テープ層1201のセットからなる。
さらに、この部材は隣接部材の対応する貫通導体に接続
される貫通導体1204、1205、1206および1
207を含む。図13の上部部材は、絶縁性非磁性層1
301、および、それぞれ貫通導体1312〜1315
を含むコネクタパッド1302〜1305からなる。こ
れらの貫通導体は、図12に図示された前の部材の対応
する貫通導体に接続される。
【0046】本発明の原理によって製造されたもう1つ
の磁性素子の透視図が図14である。この素子もまた前
の例の場合と同様に、トロイダル磁性コア構造体を有す
る多巻回変成器として構成されている。図3の実施例と
の主要な相違点は、磁束経路が水平(すなわちX−Y平
面内)である点である。トロイダルコアは、絶縁性非磁
性材料層である上部および底部部材1415および14
16の間に位置する磁性材料1401の主構造体によっ
て区画される。
【0047】部材1401はさらに、巻回の一部を形成
する貫通導体1421を支持する絶縁性非磁性材料挿入
物1402、1403および1404によって貫通され
る。巻線1411および1412はそれぞれ変成器の1
次側および2次側である。巻線1411および1412
は、インダクタを形成するように直列に接続することも
可能である。これらの巻線は、構造体の上部近くの部材
1415の層上に導体をスクリーンプリントし、構造体
の底部近くの部材1416の層上に導体をスクリーンプ
リントし、これらのプリントされた導体を貫通導体14
21で巻線を形成するように相互接続することによって
形成される。コネクタパッド1417が部材1415の
上部層の上面にプリントされ、貫通導体1422によっ
て巻線1411および1412に接続される。
【0048】図14の構造体の断面図(X−Z平面に平
行)が図15であり、各テープ層を詳細に示している。
底部および上部部材1501および1505はそれぞれ
絶縁性非磁性テープ層からなる。部材1501はその上
面にスクリーンプリントされた導体1511および15
12を有する。部材1502は、1501のプリントさ
れた巻線を貫通導体1513の列に接続するための貫通
導体1506を有する。
【0049】貫通導体1513は最終的に、絶縁性非磁
性テープ部材1504の上面にプリントされた導体15
25および1526に接続される。部材1503は、複
数の磁性テープ層1514(または適当な厚さの単一の
磁性テープ層)、および、貫通導体1513の列を含む
複数の絶縁性非磁性層から形成された絶縁性非磁性挿入
物1521〜1523からなる。これらの挿入物152
1〜1523はここでは貫通導体キャリアと呼ぶことに
する。これらは貫通導体を支持するためのものである。
【0050】各層は図16〜20に図示される。図15
の層1501からなる第1部材が図16に図示される。
これは、導体1602がスクリーンプリントされた絶縁
性非磁性テープ1601の層からなる。その上の層は、
図17に図示され、終端環状パッドが形成された貫通導
体1702が含まれる絶縁性非磁性テープ層1701か
らなる。これらの貫通導体は、図16の層1601上に
プリントされた導体1602の終端に対応する。
【0051】次の部材は、図18に図示され、貫通導体
キャリア1805、1806および1807が挿入され
る開口1802、1803および1804を含む磁性テ
ープ層1801からなる。これらの貫通導体キャリア
は、複数の非磁性層から形成され、貫通導体1810を
含む。これらの貫通導体1810は、異なる層の貫通導
体ならびに図15の部材1501および1504の層上
にプリントされた導体の終端に対応する。
【0052】図19では、導体1901および1903
の上部セットが絶縁性非磁性テープ層1902の上面に
プリントされる。プリント導体1901の両端は貫通導
体1911で終端し、プリント導体1903の一端が貫
通導体1913で終端する。貫通導体1911および1
913はプリント導体の上面および底面を接続する。図
20の上部部材は、上面にプリントされたコネクタパッ
ド2002をもつ絶縁性非磁性テープ層2001からな
る。このパッドは、図19のプリント導体1903の貫
通導体側でない終端に貫通導体2003によって接続さ
れる。
【0053】1操作で複数の磁性素子を製造する方法が
図21に図示されている。複数の絶縁性非磁性テープお
よび磁性テープの層の積層スタック211が、スタック
内に埋め込まれた非磁性挿入物(貫通導体キャリア)2
12とともに図示されている。外形線213が、これら
の外形線に沿って切断することにより分離される複数の
各素子を区画する。各素子は図14〜20に図示された
構造を有する。これらの区画された素子は、素子の同時
燃焼ステップの前に切断することも、その後に切断する
ことも可能である。1操作で複数の磁性素子を製造する
この方法は、ここでは図14〜20の構造体についての
み例示したが、本発明の原理によって製造されるあらゆ
る磁性素子に適用可能である。
【0054】貫通導体または貫通導体キャリアを含む非
磁性挿入物の構成が図22および23に図示されてい
る。複数の非磁性材料層の構造体が形成される。各層
は、外形線222で区画された各ブロック内に貫通導体
221を含む。これらのブロックは、磁性素子を製造す
るための各非磁性挿入物225を形成するためにパンチ
アウトされる。
【0055】図23は貫通導体キャリア構造体の断面図
である。貫通導体235がテープ層232の積層スタッ
ク内に形成される。各層232の薄さにより、精細な巻
線ピッチを可能にする十分に小さい直径を有する貫通導
体235の作成が可能となる。
【0056】図24は、磁束経路内に組み込み非磁性ギ
ャップをもつトロイダル磁性構造体を有する磁性素子の
断面図である。この図の断面はX−Z平面内にある。こ
の配置は、挿入部分241が磁性を有する垂直構造体で
ある。この構造体の構成は、中央の絶縁性非磁性層24
8が磁性材料の挿入のための開口を有しないことを除い
ては図3および4の構造体と同様である。
【0057】従って、挿入物241によって区画された
磁路は非磁性ギャップ245によって中断される。ギャ
ップの長さは248の層の厚さまたは層の数によって制
御される。このようにして、構造体はギャップ磁性構造
体を構成する。構造体の層化された絶縁性部分243お
よび248は、磁性素子の巻線を構成する表面プリント
導体244を有する。部材249は絶縁性非磁性テープ
層からなり、図3および4の構造体と同様に、上部およ
び底部絶縁性層ならびに磁性挿入物241を包含する開
口を有する。コネクタパッド247は、構造体の上面に
設けられ、この図には図示されていない貫通導体を通じ
て導体244に接続される。
【0058】図25は磁性Eコア構造体を含む複合磁性
素子構造体の断面図である。この断面はX−Y平面内に
ある。磁性挿入部分251が、層化非磁性絶縁性部分2
53の開口に挿入され、磁束の磁路のためのコア構造と
なる。導体254が非磁性材料層253上にプリントさ
れる。貫通導体255が層間相互接続を形成し、貫通導
体256は、底部層の導体を上面のコネクタパッドと接
続する接続経路の一部である。
【0059】2つの半分ずつのコアが接合されてなる従
来のEコア構造体とは異なり、図25のEコア構造体は
接合面によって中断されない磁路を有する。従って、コ
アの有効透磁率は材料の透磁率に等しい。これは、接合
面における不可避的な消失しない空気ギャップによって
有効透磁率が一般的に材料の透磁率の50%まで低下す
ることがある従来のEコア構造体と比べて、重要な性能
上の利点である。本発明の原理によって製造される磁性
素子のこの性能上の利点はまた、以下で説明する無ギャ
ップコア構造体を含む磁性素子にも適用される。
【0060】図26は、組み込みギャップをもつEコア
構造体を有する磁性素子のX−Z平面での断面図であ
る。巻線を形成する導体264が、絶縁性非磁性層26
3から選択された各層上にプリントされる。非磁性ギャ
ップ265は、構造体のEコア部分261の中心脚部に
生じる。導体264は、貫通導体(図示せず)によって
構造体の上面にプリントされたコネクタパッド268に
接続される。
【0061】図27は、本発明の原理を実現する、ポッ
トコア構造体を含む磁性素子の断面図である。この断面
はX−Y平面内にある。巻線を構成する導体274が絶
縁性非磁性層273から選択された層上にプリントされ
る。ポットコア配置を形成するように磁性材料271が
構造体の開口に挿入される。異なる層の導体が貫通導体
275によって接続される。
【0062】図28は、ギャップポットコア構造を有す
る磁性素子のX−Z平面内の断面図である。非磁性ギャ
ップ281が、コア構造体を形成する磁性材料282の
中心脚部に形成される。巻線を形成する導体283が構
造体を形成する絶縁性非磁性材料284から選択された
層上にプリントされる。コネクタパッド286が構造体
の上面にプリントされ、貫通導体(図示せず)によって
導体283に接続される。
【0063】図29は、ギャップトロイダル磁性構造体
を含む磁性素子の他の例の断面図である。断面はX−Y
平面内にあり、磁性デバイス巻線を形成するために絶縁
性非磁性層(図示せず)上にプリントされた導体297
(略図)とともに使用される貫通導体296が示されて
いる。この貫通導体296は、構造体の絶縁性非磁性挿
入部分294(貫通導体キャリア)中に形成される。非
磁性ギャップ293は、2つの半分ずつの磁性コア材料
291の間に存在する。ギャップは、共形収縮を保証す
るための絶縁性非磁性挿入物も含む。
【0064】図30は、Eコア構造体を有する他の磁性
素子のX−Z平面内の断面図である。これは、絶縁性非
磁性層3009内に形成された貫通導体3006および
挿入された貫通導体キャリア3003を有する。この貫
通導体はデバイス巻線の一部である。巻線は、絶縁性材
料層3009上にプリントされた導体3004とともに
完成する。磁性層3001は構造体内の磁路を形成す
る。コネクタパッド3008が構造体の上面に設けられ
る。
【0065】図31は、ギャップEコア構造体を含む磁
性素子のX−Y平面内の断面図である。この構造体は、
デバイス巻線を形成するために、絶縁性非磁性挿入物3
16内の貫通導体315および絶縁性非磁性層(図示せ
ず)上にプリントされた導体317(略図)を利用して
いる。ギャップ313が、Eコアを形成する磁性材料層
314の中心脚部に存在する。ギャップは、共形収縮を
保証するための絶縁性非磁性挿入物も含む。
【0066】図32は、開構造磁性デバイス(すなわ
ち、開磁気回路をもつデバイス)のX−Z平面内の断面
図である。導電性巻回321が、磁性材料層323から
形成された中心コアを包囲するように絶縁性非磁性材料
322から選択された数個の層状にプリントされる。コ
ネクタパッド325が構造体の上面にプリントされる。
この回路が開磁気回路として機能するためには材料32
2が非磁性であることが重要である。これは、次に説明
する図33のデバイスにも適用される。
【0067】図33は、他の開構造磁性デバイスのX−
Y平面内の断面図である。導電性巻回が、絶縁性非磁性
層(図示せず)上にプリントされた導体333(略図)
および貫通導体334から形成される。貫通導体334
は絶縁性非磁性貫通導体キャリア335に含まれる。巻
回は層化された磁性材料336を包囲する。
【0068】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、
(i)磁束は区画された経路すなわち領域にほぼ閉じ込
めることが可能である。その領域の一部は巻線によって
完全に包囲される。このことは、巻線の各巻回の磁束結
合、および、従来の磁性材料と等しい漏洩インダクタン
ス能力を可能にする。(ii)磁性材料の選択は、要求
される磁性性能に基づいて行われ、高い抵抗率をもつ磁
性材料のみに制限されない。(iii)この製造方法
は、伝統的製造技術で製造された磁性素子以上の電磁性
能特性を有する磁性素子の製造を可能にする一方、低プ
ロフィール、小型化、集積化、および低コスト大量生産
の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼結工程中の2つの異なるフェライト材料の焼
結速度および焼結温度のグラフである。
【図2】材料のうちの少なくとも一方が本発明の原理に
よって形成された場合の、工程中の2つの異なるフェラ
イト材料の焼結速度および焼結温度のグラフである。
【図3】完成された複合磁性素子構造体の3次元透視線
図である。
【図4】図3の複合磁性素子構造体の断面図である。
【図5】図3の磁性素子構造体の1層の平面図である。
【図6】図3の磁性素子構造体の1層の平面図である。
【図7】図3の磁性素子構造体の1層の平面図である。
【図8】図3の磁性素子構造体の1層の平面図である。
【図9】図3の磁性素子構造体の1層の平面図である。
【図10】図3の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図11】図3の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図12】図3の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図13】図3の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図14】完成された複合磁性素子構造体の3次元透視
線図である。
【図15】図14の複合磁性素子構造体の断面図であ
る。
【図16】図14の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図17】図14の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図18】図14の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図19】図14の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図20】図14の磁性素子構造体の1層の平面図であ
る。
【図21】切断前の多磁性素子を示す、多重層の積層ス
タックの上部層の平面図である。
【図22】図18の貫通導体キャリアが穿孔された多層
スタックの上部層の平面図である。
【図23】貫通導体キャリアの断面図である。
【図24】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図25】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図26】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図27】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図28】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図29】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図30】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図31】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図32】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【図33】本発明の原理によって製造された磁性素子の
断面図である。
【符号の説明】
211 積層スタック 212 非磁性材料挿入部 213 外形線 221 貫通導体 222 外形線 225 非磁性材料挿入部 232 テープ層 235 貫通導体 241 磁性材料挿入部 243 絶縁性非磁性層 244 導体 245 非磁性ギャップ 247 コネクタパッド 248 絶縁性非磁性層 249 絶縁性非磁性層 251 磁性材料挿入部 253 絶縁性非磁性層 254 導体 255 貫通導体 256 貫通導体 263 絶縁性非磁性層 264 導体 268 コネクタパッド 271 磁性材料 273 絶縁性非磁性層 274 導体 275 貫通導体 281 非磁性ギャップ 282 磁性材料 283 導体 284 絶縁性非磁性層 286 コネクタパッド 291 磁性コア材料 293 非磁性ギャップ 294 絶縁性非磁性材料挿入部 296 貫通導体 297 導体 305 導電性巻回 306 導電性巻回 307 貫通導体 308 貫通導体 309 コネクタパッド 310 絶縁性非磁性構造体 313 ギャップ 314 磁性材料層 315 貫通導体 316 絶縁性非磁性材料挿入部 317 導体 321 導電性巻回 322 絶縁性非磁性層 323 磁性材料層 325 コネクタパッド 333 導体 334 貫通導体 335 絶縁性非磁性貫通導体キャリア 336 磁性材料層 401 非磁性領域 402 非磁性層 403 絶縁性非磁性層 404 絶縁性非磁性層 405 絶縁性非磁性層 406 絶縁性非磁性層 407 絶縁性非磁性層 408 非磁性層 409 上部部材 411 磁性領域 412 磁性領域 413 磁性領域 414 導電性巻回 416 導電性巻回 418 磁性材料挿入部 421 コネクタパッド 501 絶縁性非磁性層 601 絶縁性非磁性テープ 602 磁性材料挿入部 603 開口 701 絶縁性非磁性テープ 703 開口 704 開口 705 磁性材料挿入部 706 磁性材料挿入部 707 導体 708 導体 801 絶縁性非磁性テープ 802 開口 803 開口 805 磁性材料挿入部 806 磁性材料挿入部 807 導体 808 導体 809 貫通導体 810 貫通導体 813 貫通導体 814 貫通導体 901 絶縁性非磁性テープ 902 開口 903 開口 904 磁性材料挿入部 905 磁性材料挿入部 906 導体 907 導体 908 貫通導体 909 貫通導体 910 貫通導体 911 貫通導体 1001 絶縁性非磁性テープ 1002 開口 1003 開口 1004 磁性材料挿入部 1005 磁性材料挿入部 1006 導体 1007 導体 1008 貫通導体 1009 貫通導体 1010 貫通導体 1011 貫通導体 1101 絶縁性非磁性テープ 1102 開口 1103 開口 1104 磁性材料挿入部 1105 磁性材料挿入部 1106 貫通導体 1107 貫通導体 1108 貫通導体 1109 貫通導体 1201 絶縁性非磁性テープ 1202 磁性材料挿入部 1203 開口 1204 貫通導体 1205 貫通導体 1206 貫通導体 1207 貫通導体 1301 絶縁性非磁性テープ 1302 コネクタパッド 1303 コネクタパッド 1304 コネクタパッド 1305 コネクタパッド 1312 貫通導体 1313 貫通導体 1314 貫通導体 1315 貫通導体 1401 磁性材料体 1402 絶縁性非磁性材料挿入部 1403 絶縁性非磁性材料挿入部 1404 絶縁性非磁性材料挿入部 1411 1次巻線 1412 2次巻線 1415 上部部材 1416 下部部材 1417 コネクタパッド 1421 貫通導体 1422 貫通導体 1501 下部部材 1504 絶縁性非磁性テープ 1505 上部部材 1506 貫通導体 1511 導体 1512 導体 1513 貫通導体 1514 磁性テープ層 1521 絶縁性非磁性材料挿入部 1522 絶縁性非磁性材料挿入部 1523 絶縁性非磁性材料挿入部 1525 導体 1526 導体 1601 絶縁性非磁性テープ 1602 導体 1701 絶縁性非磁性テープ層 1702 貫通導体 1801 磁性テープ 1802 開口 1803 開口 1804 開口 1805 貫通導体キャリア 1806 貫通導体キャリア 1807 貫通導体キャリア 1810 貫通導体 1901 導体 1902 絶縁性非磁性テープ層 1903 導体 1911 貫通導体 1913 貫通導体 2001 絶縁性非磁性テープ層 2002 コネクタパッド 2003 貫通導体 3003 貫通導体キャリア挿入部 3004 導体 3006 貫通導体 3008 コネクタパッド 3009 絶縁性非磁性層
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図13】
【図23】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図16】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図17】
【図32】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図33】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デヴィッド ウィルフレッド ジョンソン ジュニア アメリカ合衆国 07978 ニュージャージ ー プラックミン オークラ レーン 5 (72)発明者 アプルバ ロイ アメリカ合衆国 75087 テキサス ロッ クウォール、アムスベリー アヴェニュー 1602 (72)発明者 ジョン トムソン ジュニア アメリカ合衆国 07762 ニュージャージ ー スプリング レイク、ニュー ベッド フォード ロード 2039

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に高い透磁率をもつ第1フェライ
    ト基質を形成するのに適した十分なMnZnフェライト
    組成をもつ第1フェライト粉末を準備することによって
    磁性材料を準備するステップと、 高い抵抗率および低い透磁率をもつ第2フェライト基質
    を形成するのに適した十分なNiフェライト組成をもつ
    第2フェライト粉末を準備し、第2フェライト粉末が第
    1フェライト粉末とほぼ同一の焼結速度および焼結温度
    を有するように第2フェライト粉末の全量の1モル%な
    いし10モル%の範囲の量のCu酸化物を第2フェライ
    ト粉末に添加することによって、絶縁性非磁性材料を準
    備するステップと、 第1フェライト粉末を有機結合材料と混合し、生じた混
    合物を第1セラミックテープに形成するステップと、 第2フェライト粉末を有機結合材料と混合し、生じた混
    合物を第2セラミックテープに形成するステップと、 異なる第1および第2セラミックテープ層で層化された
    構造体を形成するステップと、 圧力を加えることによって層化構造体を積層するステッ
    プと、 積層構造体を燃焼するステップと、 単一の複合構造体中に2種のフェライト基質材料を有す
    る焼結生成物を生成するように、800℃以上の温度で
    前記構造体を焼結するステップと、 固体複合磁性素子を形成するように前記単一複合構造体
    を冷却するステップからなることを特徴とする、それぞ
    れM1+xFe2-y4-zの形のフェライト材料からなる少
    なくとも2種の材料からなる固体複合磁性素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 区画された開口を有する特定の層をもつ
    異なるテープ層を区画するステップと、 異なるテープ層内に開口を形成するステップからなり、 開口は磁性コアに適した幾何学的構造を形成し、 開口は第1フェライト粉末からなる材料で充填されるこ
    とを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 区画された開口を有する特定の第1テー
    プ層をもつ異なるテープ層を区画するステップと、 第1テープ層内に磁性コアに適した幾何学的構造を形成
    し、開口を第2フェライト粉末からなる絶縁性非磁性材
    料で充填するステップからなることを特徴とする請求項
    1の方法。
  4. 【請求項4】 層化構造体が形成された際に導体パター
    ンが磁性コアの幾何学的構造の少なくとも一部を包囲す
    る巻線を形成するように、第2フェライト粉末からなる
    異なるテープ層状に導体パターンをプリントするステッ
    プからなることを特徴とする請求項2または3の方法。
  5. 【請求項5】 絶縁性非磁性材料を準備するステップ
    が、抵抗率を増大させ透磁率をさらに減少させるように
    第2フェライト粉末にMn酸化物を添加するステップか
    らなることを特徴とする請求項2または3の方法。
  6. 【請求項6】 絶縁性非磁性材料を準備するステップ
    が、抵抗率を増大させ透磁率をさらに減少させるように
    第2フェライト粉末にZr酸化物を添加するステップか
    らなることを特徴とする請求項2または3の方法。
  7. 【請求項7】 磁性材料を準備するステップが、第1フ
    ェライト粉末を有機結合剤と混合するステップおよび生
    じた混合物を第2セラミックテープに形成するステップ
    を含むことを特徴とする請求項2の方法。
  8. 【請求項8】 絶縁性非磁性材料を準備するステップ
    が、第2フェライト粉末を有機結合剤と混合するステッ
    プおよび生じた混合物をセラミックペーストに形成する
    ステップを含むことを特徴とする請求項3の方法。
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