JP5327231B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、積層体内にコイルを内蔵している電子部品に関する。
コイルを内蔵している従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の積層インダクタが知られている。該積層インダクタでは、複数のコイルパターンからなるコイルが、磁性体層からなる積層体内に内蔵されている。そして、非磁性体層が、コイル内部においてコイル軸と交差するように設けられている。
前記積層インダクタによれば、非磁性体層が設けられているので、積層体内における磁束密度が低下する。その結果、積層インダクタを流れる直流電流が大きくなっても、積層体内において磁気飽和が発生しにくくなり、磁気飽和によるインダクタンス値の急激な低下が発生しにくくなる。すなわち、積層インダクタの直流重畳特性が向上する。
ところで、特許文献1に記載の積層インダクタは、例えば、携帯電話等の電子機器内のDC−DCコンバータに用いられることがある。このような積層インダクタでは、相対的に小さな直流電流がコイルに流れているときには、大きなインダクタンス値が得られ、かつ、相対的に大きな直流電流がコイルに流れても、急激にインダクタンス値が低下しない直流重畳特性が要求される。
しかしながら、特許文献1に記載の積層インダクタでは、相対的に小さな直流電流がコイルに流れているときには、大きなインダクタンス値を得ることが困難である。より詳細には、該積層インダクタでは、コイル内に非磁性体層が設けられている。これにより、積層体内において磁気飽和が発生することが抑制される。よって、相対的に大きな直流電流がコイルに流れても、急激にインダクタンス値が低下することが抑制される。その一方で、非磁性体層は、積層体内の磁束密度を低下させる。そのため、非磁性体層は、相対的に小さな直流電流がコイルに流れているときに、積層インダクタが大きなインダクタンス値を生じることを妨げてしまう。
特開2006−216916号公報
そこで、本発明の目的は、相対的に小さな直流電流がコイルに流れているときには、大きなインダクタンス値が得られ、かつ、相対的に大きな直流電流がコイルに流れても、急激にインダクタンス値が低下しない直流重畳特性を有する電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の第1の絶縁体層が積層されてなる積層体と、前記積層体に内蔵され、かつ、積層方向に沿って延在するコイル軸を有するコイルと、を備え、前記積層体は、前記第1の絶縁体層よりも低い透磁率を有し、かつ、前記コイル軸と交差するように前記積層体内に設けられている第2の絶縁体層であって、前記コイルを横切っている第2の絶縁体層と、前記第1の絶縁体層よりも高い透磁率を有し、かつ、前記コイルの内部において前記第2の絶縁体層の積層方向の上側及び下側のそれぞれに設けられている高透磁率部と、を更に含んでいること、を特徴とする。
本発明によれば、相対的に小さな直流電流がコイルに流れているときには、大きなインダクタンス値が得られ、かつ、相対的に大きな直流電流がコイルに流れても、急激にインダクタンス値が低下しない直流重畳特性を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電子部品の透視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 図1の電子部品のA−Aにおける断面構造図である。 コンピュータシミュレーションの結果を示したグラフである。 磁性体層となるべきセラミックグリーンシートの製造工程を示した斜視図である。 その他の実施形態に係る電子部品のA−Aにおける断面構造図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(電子部品の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品10aについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電子部品10a,10bの透視図である。図2は、第1の実施形態に係る電子部品10aの積層体12aの分解斜視図である。図3は、図1の電子部品10aのA−Aにおける断面構造図である。以下、電子部品10aの積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10aの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10aの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10aは、図1に示すように、積層体12a及び外部電極14a,14bを備えている。積層体12aは、直方体状を有しており、コイルLを内蔵している。外部電極14a,14bはそれぞれ、コイルLに電気的に接続されており、x軸方向の両端に位置する側面を覆うように設けられている。
積層体12aは、図2に示すように、磁性体層(絶縁体層)16a〜16k及び非磁性体層(絶縁体層)17が積層されて構成されている。更に、積層体12aは、後述する高透磁率部19(図3参照)を含んでいる。磁性体層16a〜16kは、強磁性のフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト)により作製されている。非磁性体層17は、磁性体層16a〜16kよりも低い透磁率を有する材料により作製されており、本実施形態では、非磁性のフェライト(例えば、Zn−Cuフェライト)により作製されている。非磁性体層17は、積層体12a内に設けられており、より詳細には、磁性体層16eと磁性体層16fとの間に設けられている。なお、図2において、磁性体層16a〜16kは、11層の磁性体層により構成されているが、磁性体層16a〜16kの総数はこれに限らない。また、非磁性体層17は、1層のみ設けられているが、2層以上設けられていてもよい。以下では、個別の磁性体層16a〜16kを指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
コイルLは、図2に示すように、旋廻しながらz軸方向に進行する螺旋状のコイルである。すなわち、コイルLのコイル軸Xは、図3に示すように、z軸方向に沿って延在している。本実施形態では、コイル軸Xは、z軸方向と平行である。これにより、非磁性体層17は、コイル軸Xと交差している。コイルLは、図2に示すように、コイル導体18a〜18f及びビアホール導体b1〜b5を含んでいる。
コイル導体18a〜18fはそれぞれ、図2に示すように、磁性体層16d,16e、非磁性体層17、磁性体層16f〜16hの主面上に設けられている。各コイル導体18a〜18fは、Agからなる導電性材料からなり、7/8ターン分の長さを有しており、z軸方向に互いに重なるように配置されている。これにより、コイル導体18a〜18fにより構成されるコイルLは、z軸方向から平面視したときに、長方形状の環を形成するようになる。なお、コイル導体18a〜18fの長さは、7/8ターンに限らない。以下では、個別のコイル導体18a〜18fを指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
ビアホール導体b1〜b5はそれぞれ、図2に示すように、磁性体層16d,16e、非磁性体層17、磁性体層16f,16gをz軸方向に貫通するように設けられている。ビアホール導体b1〜b5は、磁性体層16a〜16k及び非磁性体層17が積層されたときに、隣り合うコイル導体18の端部同士を接続する接続部として機能する。より詳細には、ビアホール導体b1は、コイル導体18aの端部の内、引き出し部20aが設けられていない方の端部と、コイル導体18bの端部とを接続している。ビアホール導体b2は、コイル導体18bの端部の内、ビアホール導体b1が接続されていない方の端部と、コイル導体18cの端部とを接続している。ビアホール導体b3は、コイル導体18cの端部の内、ビアホール導体b2が接続されていない方の端部と、コイル導体18dの端部とを接続している。ビアホール導体b4は、コイル導体18dの端部の内、ビアホール導体b3が接続されていない方の端部と、コイル導体18eの端部とを接続している。ビアホール導体b5は、コイル導体18eの端部の内、ビアホール導体b4が接続されていない方の端部と、コイル導体18fの端部の内、引き出し部20bが設けられていない方の端部とを接続している。これにより、コイル導体18a〜18f及びビアホール導体b1〜b5は、螺旋状のコイルLを構成している。
高透磁率部19は、磁性体層16よりも高い透磁率を有し、かつ、図2及び図3に示すように、コイルLの内部において、非磁性体層17を横切るようにz軸方向に延在して設けられている。該高透磁率部19は、図2及び図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイル導体18a〜18fにより囲まれて形成されている長方形状の領域内において、コイル軸Xと重なるように設けられている。該高透磁率部19は、磁性体層19d〜19iにより構成されている。磁性体層19d〜19iはそれぞれ、図2に示すように、z軸方向から平面視したときにコイル導体18a〜18fに囲まれている領域において、磁性体層16d,16e、非磁性体層17及び磁性体層16f〜16hをz軸方向に貫通するように設けられている。そして、磁性体層16a〜16k及び非磁性体層17が積層されることにより、磁性体層19d〜19iは、角柱状の高透磁率部19を構成している。以下では、個別のコイル導体18a〜18f及び磁性体層19d〜19iを指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
また、コイル導体18a,18fはそれぞれ、図2に示すように、その端部において引き出し部20a,20bを有している。引き出し部20a,20bはそれぞれ、積層体12aの側面に引き出されて外部電極14a,14bと接続されている。これにより、コイルLは、外部電極14a,14bに接続されている。
(効果)
以上のように構成された電子部品10aは、以下に説明するように、相対的に小さな直流電流がコイルLに流れているときには、大きなインダクタンス値が得られ、かつ、相対的に大きな直流電流がコイルLに流れても、急激にインダクタンス値が低下しない直流重畳特性を有するようになる。
より詳細には、電子部品10aでは、非磁性体層17がコイルLを横切るように設けられている。これにより、コイルLに相対的に大きな直流電流が流れたとしても、積層体12a内において磁気飽和が発生することが抑制され、磁気飽和によるインダクタンス値の急激な低下が抑制される。また、電子部品10aでは、コイルLの内部に磁性体層16よりも高い透磁率を有する高透磁率部19が設けられている。そのため、高透磁率部19において磁気飽和が発生しない程度の小さな直流電流がコイルLに流れたときに、十分なインダクタンス値を得ることが可能となる。ここで、DC−DCコンバータに用いられる電子部品としては、大きな電流が流れているときに安定したインダクタンス値で動作し、かつ、小さな電流が流れているときに優れた変換効率を発揮できるように大きなインダクタンス値で動作する必要がある。したがって、電子部品10aは、このようなDC−DCコンバータに好適に用いることが可能である。
本願発明者は、電子部品10aが奏する効果をより明確なものとするために、以下に示すコンピュータシミュレーションを行った。まず、本願発明者は、電子部品10aを第1のモデルとして作製した。また、本願発明者は、高透磁率部19が設けられていない電子部品10aを比較例に係る第2のモデルとして作製した。そして、第1のモデル及び第2のモデルに流す直流電流を変化させて、インダクタンス値の変化を演算した。図4は、本コンピュータシミュレーションの結果を示したグラフである。縦軸はインダクタンス値を示し、横軸は直流電流を示している。
図4に示すように、第2のモデルでは、非磁性体層17が設けられているので、相対的に大きな直流電流がコイルLに流れている場合でも、インダクタンス値の急激な低下は抑制されている。しかしながら、第2のモデルでは、相対的に小さな直流電流がコイルLに流れている場合に、大きなインダクタンス値を得ることができていない。
一方、第1のモデルでは、第2のモデルに加えて高透磁率部19が設けられている。そのため、相対的に小さな直流電流がコイルLに流れている場合に、第2のモデルよりも高いインダクタンス値を得ることができている。また、相対的に大きな直流電流がコイルLに流れている場合にも、安定したインダクタンス値を得ることができている。よって、本コンピュータシミュレーションによれば、電子部品10aにおいて、コイルLに相対的に大きな直流電流が流れたとしても、積層体12a内において磁気飽和が発生することが抑制され、磁気飽和によるインダクタンス値の急激な低下が抑制されることが分かる。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10aの製造方法について図面を参照しながら説明する。なお、以下では、一つの電子部品10aの製造方法について説明する。しかしながら、実際には、マザーセラミックシートを積層してマザー積層体を作製し、マザー積層体をカットすることにより複数の電子部品10aを同時に得ている。
まず、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、第1のフェライトセラミック粉末を得る。
この第1のフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、磁性体層16となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、第2のフェライトセラミック粉末を得る。
この第2のフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、非磁性体層17となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。この際、第1のフェライトセラミック粉末よりも、酸化ニッケル(NiO)の割合が低くなるように、各材料を混合する。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、第3のフェライトセラミック粉末を得る。
この第3のフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行って、磁性体層19d〜19iに用いるセラミックスラリーを得る。
次に、図2に示すような、コイル導体18a〜18f及び磁性体層19d〜19iが設けられた磁性体層16d,16e、非磁性体層17及び磁性体層16f〜16hとなるべきセラミックグリーンシートを作製する。以下に、磁性体層16eとなるべきセラミックグリーンシートを例にとって説明する。図5は、磁性体層16eとなるべきセラミックグリーンシートの製造工程を示した斜視図である。
まず、図5(a)に示すようなキャリアフィルム22e付きの磁性体層16eとなるべきセラミックグリーンシートを準備する。次に、図5(b)に示すように、レーザビームなどを照射することにより、磁性体層19eとなるべき孔H2及びビアホール導体b2となるべきビアホールh2を形成する。この際、セラミックグリーンシートのみが焼失し、キャリアフィルム22eが焼失しないように、強度を調整しながらレーザビームを照射する。
次に、図5(c)に示すように、磁性体層19eに用いるセラミックスラリーを、孔H2に対してスクリーン印刷等により充填する。最後に、図5(d)に示すように、磁性体層16eとなるべきセラミックグリーンシート上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル導体18bを形成する。更に、コイル導体18bを形成する工程においてビアホールh2に対して導電性ペーストを充填してビアホール導体b2を形成する。なお、その他の磁性体層16及び非磁性体層17となるべきセラミックグリーンシートへのコイル導体18等の形成は、コイル導体18bと同様の工程により形成されるので、説明を省略する。
次に、図2に示すように、磁性体層16a〜16e、非磁性体層17及び磁性体層16f〜16kとなるセラミックグリーンシートをz軸方向の正方向側からこの順に並ぶように積層する。より詳細には、磁性体層16kとなるセラミックグリーンシートを配置する。次に、磁性体層16kとなるセラミックグリーンシート上に、磁性体層16jとなるセラミックグリーンシートの配置及び仮圧着を行う。この後、磁性体層16i,16h,16g,16f、非磁性体層17及び磁性体層16e,16d,16c,16b,16aとなるセラミックグリーンシートについても同様にこの順番に積層及び仮圧着して、マザー積層体を得る。更に、マザー積層体には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。
次に、マザー積層体を押し切りにより所定寸法の積層体12aにカットして、未焼成の積層体12aを得る。この未焼成の積層体12aには、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、1000℃で2時間の条件で行う。
以上の工程により、焼成された積層体12aが得られる。積層体12aには、バレル加工を施して、面取りを行う。その後、積層体12aの表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストを塗布及び焼き付けすることにより、外部電極14a,14bとなるべき銀電極を形成する。銀電極の乾燥は、120℃で10分間行われ、銀電極の焼き付けは、890℃で1時間行われる。最後に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10aが完成する。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、前記電子部品10aに限らず、その要旨の範囲内において変更されてもよい。図6は、その他の実施形態に係る電子部品10bのA−Aにおける断面構造図である。
電子部品10aでは、高透磁率部19は、非磁性体層17を貫通するように設けられていた。一方、電子部品10bでは、高透磁率部19は、非磁性体層17のz軸方向の正方向側と負方向側とのそれぞれに分けて設けられている。このような構造を有する電子部品10bにおいても、電子部品10aと同じ作用効果を奏することが可能である。
また、電子部品10aでは、高透磁率部19は、一つの角柱をなしているが、該高透磁率部19の構造はこれに限らない。例えば、磁性体層19d〜19iは、孔Hを形成することなく、磁性体層16d〜16h上に設けられていてもよい。この場合、コイルLの内部において、磁性体層19d〜19iと磁性体層16d〜16hとが交互に並ぶようになる。
また、電子部品10a,10bでは、非磁性体層17が設けられているが、非磁性体層17の代わりに、磁性体層16よりも低い透磁率を有する磁性体層が設けられてもよい。
本発明は、電子部品に有用であり、特に、相対的に小さな直流電流がコイルに流れているときには、大きなインダクタンス値が得られ、かつ、相対的に大きな直流電流がコイルに流れても、急激にインダクタンス値が低下しない直流重畳特性を得ることができる点において優れている。
L コイル
X コイル軸
b1〜b5 ビアホール導体
10a,10b 電子部品
12a 積層体
14a,14b 外部電極
16a〜16k,19d〜19i 磁性体層
17 非磁性体層
18a〜18f コイル導体
19 高透磁率部
20a,20b 引き出し部

Claims (3)

  1. 複数の第1の絶縁体層が積層されてなる積層体と、
    前記積層体に内蔵され、かつ、積層方向に沿って延在するコイル軸を有するコイルと、
    を備え、
    前記積層体は、
    前記第1の絶縁体層よりも低い透磁率を有し、かつ、前記コイル軸と交差するように前記積層体内に設けられている第2の絶縁体層であって、前記コイルを横切っている第2の絶縁体層と、
    前記第1の絶縁体層よりも高い透磁率を有し、かつ、前記コイルの内部において前記第2の絶縁体層の積層方向の上側及び下側のそれぞれに設けられている高透磁率部と、
    を更に含んでいること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記高透磁率部は、前記第2の絶縁体層を横切るように設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第2の絶縁体層は、非磁性体層であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
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