JP2010067758A - 電子部品 - Google Patents

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慶一 都築
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Abstract

【課題】各コイル電極の周りを周回する短い磁路を形成している磁束による磁気飽和の発生を抑制できる電子部品を提供する。
【解決手段】積層体11aは、複数の磁性体層12,14,16が積層されて構成されている。コイル電極18は、磁性体層12,14,16と共に積層され、螺旋状のコイルLを構成している。非磁性体層20は、z軸方向において、コイルLが形成された領域に設けられている非磁性体層であって、かつ、z軸方向から平面視したときに、該コイルLの内側に位置する領域全体又は該コイルLの外側に位置する領域全体の少なくとも一方に設けられている。磁性体層14は、磁性体層12よりも低い透磁率を有し、かつ、z軸方向に互いに隣り合うコイル電極18同士に挟まれている領域に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、螺旋状のコイルを内蔵している電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の磁心型積層インダクタが知られている。該磁心型積層インダクタでは、導体パターンの層間に磁気ギャップ層が設けられていると共に、該磁気ギャップ層が磁性体層を挟んで互いに離れた複数層に分けて形成されている。該電子部品によれば、導体パターン全体を大きく周回する磁束に磁気ギャップが形成されるので、磁気飽和の発生が抑制され、良好な直流重畳特性を得ることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の磁心型積層インダクタでは、短い磁束による磁気飽和の発生を抑制することは困難である。より詳細には、磁気飽和は、複数の導体パターンの周りを周回する長い磁束によって生じる他に、各導体パターンの周りを周回する短い磁束によっても生じ得る。特許文献1に記載の磁心型積層インダクタでは、複数の磁気ギャップ層が、コイルを横切るように設けられているので、長い磁束による磁気飽和の発生を抑制することは可能である。ところが、該磁心型積層インダクタでは、例えば、各導体パターンを周回するような短い磁束による磁気飽和の発生を抑制することについては、考慮されていない。
特開2005−45108号公報
そこで、本発明の目的は、各コイル電極の周りを周回する短い磁束による磁気飽和の発生を抑制できる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の第1の磁性体層が積層されてなる積層体と、前記第1の磁性体層と共に積層され、螺旋状のコイルを構成している複数のコイル電極と、積層方向において、前記コイルが形成された領域に設けられている非磁性体層であって、かつ、積層方向から平面視したときに、該コイルの内側に位置する領域全体又は該コイルの外側に位置する領域全体の少なくとも一方に設けられている非磁性体層と、前記第1の磁性体層よりも低い透磁率を有し、かつ、積層方向に互いに隣り合う前記コイル電極同士に挟まれている領域のそれぞれに設けられている第2の磁性体層と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、第1の磁性体層よりも低い透磁率を有し、かつ、積層方向に互いに隣り合うコイル電極同士に挟まれている領域に設けられている第2の磁性体層を備えているので、コイル電極の周りを周回する短い磁束が、第2の磁性体層を通過するようになる。その結果、各コイル電極の周りを周回する短い磁束による磁気飽和の発生を抑制できる。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る電子部品10a〜10dの外観斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る電子部品10aの積層体11aの分解斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る電子部品10aのA−Aにおける断面構造図である。以下、電子部品10aの積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10aの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10aの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。
電子部品10aは、図1に示すように、積層体11a及び外部電極22a,22bを備えている。積層体11aは、内部に螺旋状のコイルLを含んでいる。また、外部電極22a,22bは、x軸方向の両端に位置する積層体11aの側面に形成されている。
積層体11aは、図2に示すように、磁性体層12a〜12g,14a〜14d、16a〜16f、コイル電極18a〜18f及び非磁性体層20が積層されて構成されている。以下では、個別の磁性体層12a〜12g,14a〜14d,16a〜16f及びコイル電極18a〜18fを指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
磁性体層12は、磁性を有するフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)からなる長方形状の絶縁層である。磁性体層14は、磁性体層12よりも低い透磁率を有するフェライトからなる長方形状の絶縁層である。磁性体層14の透磁率は、例えば、磁性体層12の透磁率の1/10以上1/2以下である。非磁性体層20は、非磁性(すなわち、透磁率が1)のフェライト(例えば、Zn−Cuフェライト)からなる長方形状の絶縁層である。
コイル電極18は、磁性体層12,14,16と共に積層され、積層体11a内において電気的に接続されることにより螺旋状のコイルLを構成している。コイル電極18aは、Agからなる導電性材料からなり、磁性体層14a上において3/4ターンの長さで周回している。コイル電極18b,18c,18d,18eはそれぞれ、Agからなる導電性材料からなり、磁性体層14b、非磁性体層20及び磁性体層14c,14d上において1ターンの長さで周回している。コイル電極18fは、Agからなる導電性材料からなり、磁性体層12d上において1/2ターンの長さで周回している。各コイル電極18a〜18fは、z軸方向から平面視したときに、互いに重なることにより長方形状の軌道を形成している。
また、z軸方向の最も正方向側に位置しているコイル電極18aは、図2に示すように、磁性体層14aのx軸方向の正方向側の辺に引き出されている。これにより、コイル電極18aは、外部電極22aと接続されている。また、z軸方向の最も負方向側に位置しているコイル電極18fは、図2に示すように、磁性体層12dのx軸方向の負方向側の辺に引き出されている。これにより、コイル電極18fは、外部電極22bと接続されている。
磁性体層16a,16b,16c,16d,16e,16fはそれぞれ、図2に示すように、磁性体層14a,14b、非磁性体層20及び磁性体層14c,14d,12d上に設けられており、磁性体層12と同じ材料により作製された絶縁層である。磁性体層16a,16b,16c,16d,16e,16fはそれぞれ、磁性体層14a,14b、非磁性体層20及び磁性体層14c,14d,12d上のコイル電極18a〜18fが設けられていない部分の全てを覆うように設けられている。これにより、磁性体層16a〜16fは、コイル電極18a〜18fと隣接している。
ビアホール導体b1〜b5は、コイル電極18a〜18fを接続している。より詳細には、ビアホール導体b1は、磁性体層14aをz軸方向に貫通するように設けられ、コイル電極18aとコイル電極18bとを接続している。ビアホール導体b2は、磁性体層14bをz軸方向に貫通するように設けられ、コイル電極18bとコイル電極18cとを接続している。ビアホール導体b3は、非磁性体層20をz軸方向に貫通するように設けられ、コイル電極18cとコイル電極18dとを接続している。ビアホール導体b4は、磁性体層14cをz軸方向に貫通するように設けられ、コイル電極18dとコイル電極18eとを接続している。ビアホール導体b5は、磁性体層14dをz軸方向に貫通するように設けられ、コイル電極18eとコイル電極18fとを接続している。
以上のように構成された電子部品10aでは、図3に示すように、z軸方向の正方向側には、磁性体層12a〜12cが設けられ、z軸方向の負方向側には、磁性体層12d〜12gが設けられている。また、磁性体層14上には、磁性体層16及びコイル電極18が隣接するように設けられている。磁性体層16及びコイル電極18が設けられた磁性体層14は、磁性体層12a〜12c及び磁性体層12d〜12gの間に設けられている。更に、コイル電極18fは、磁性体層12d上に設けられている。これにより、磁性体層14a〜14dは、z軸方向に互いに隣り合うコイル電極18a〜18fに挟まれている領域に設けられるようになる。
また、非磁性体層20は、図3に示すように、コイルLを横切っている。より詳細には、非磁性体層20は、z軸方向において、コイルLが形成されている領域(コイル電極18cとコイル電極18dとの間)であって、z軸方向から平面視したときに、積層体11a全体の領域にわたって設けられている。
(効果)
以上のように構成された電子部品10aでは、以下に説明するように、コイル電極18a〜18fを周回する長い磁束φ1により磁気飽和が発生することを抑制できると共に、コイル電極18a〜18fのそれぞれを周回する短い磁束φ2により磁気飽和が発生することを抑制できる。より詳細には、図3に示すように、非磁性体層20は、コイルLを横切るように設けられている。そのため、コイル電極18a〜18fを周回する磁束φ1は、非磁性体層20を通過する。その結果、磁束φ1に磁気ギャップが形成されるようになり、磁束φ1により磁気飽和が発生することが抑制されるようになる。
更に、図3に示すように、各コイル電極18に挟まれている領域に、磁性体層12よりも低い透磁率を有する磁性体層14が設けられている。そのため、コイル電極18を周回する磁束φ2は、磁性体層14を通過するようになる。その結果、磁気飽和が発生することが抑制されるようになる。
また、電子部品10aにおいて、コイル電極18間に磁性体層14を設けることにより、磁束φ2により磁気飽和が発生することを抑制できると共に、コイルLのインダクタンス値を高く維持することができる。より詳細には、磁束φ1は、各コイル電極18において発生した磁束が重ねあわされたものである。一方、磁束φ2は、各コイル電極18において発生した磁束である。よって、磁束φ1の磁束密度は、磁束φ2の磁束密度よりも大きく、磁束φ1の方が、磁束φ2よりも磁気飽和を発生させ易い。故に、磁束φ1により磁気飽和が発生することを抑制するためには、磁束を分散させる効果が高い非磁性体層20を設けることが望ましい。
一方、磁束φ2は、前記の通り、磁束φ1に比べて磁気飽和を発生させにくい。そのため、非磁性体層ではなく磁性体層14によっても十分に磁気飽和の発生を抑制することが可能である。更に、コイル電極18間に磁性体層14が設けられた場合、コイル電極18間に非磁性体層が設けられた場合に比べて、磁束φ2の磁束密度を高く維持できるので、コイルLのインダクタンス値も高く維持できる。よって、電子部品10aにおいて、コイル電極18間に磁性体層14を設けることにより、磁束φ2により磁気飽和が発生することを抑制できると共に、コイルLのインダクタンス値を高く維持することができる。
(製造方法)
以下に、電子部品10aの製造方法について説明する。図1及び図2を参照しながら説明する。
磁性体層12,16の原料となるセラミックスラリーを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を20.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を23.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、磁性体層12,16の原料となるセラミックスラリーを得る。次に、得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上に形成して乾燥させ、磁性体層12となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層14となるセラミックグリーンシートを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を14.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を29.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上に形成して乾燥させ、磁性体層14となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、非磁性体層20となるセラミックグリーンシートを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を43.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上に形成して乾燥させ、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層14及び非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートのそれぞれに、ビアホール導体b1〜b5を形成する。具体的には、磁性体層14及び非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、磁性体層14及び非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシート上に、図2に示すように、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18を形成する。なお、コイル電極18を形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、磁性体層14及び非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18が設けられていない部分に、図2に示すように、磁性体層16の原料となるセラミックスラリーを塗布する。これにより、図2の分解斜視図に示すような構造を有するセラミックグリーンシートを得ることができる。
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、磁性体層12gとなるべきセラミックグリーンシートを配置する。該磁性体層12gの上に磁性体層12fとなるべきセラミックグリーンシートを積層し、圧着を行う。この後、磁性体層12e,12d,14d、14c、非磁性体層20及び磁性体層14b,14a,12c,12b,12aとなるべきセラミックグリーンシートについても同様にこの順番に積層及び圧着する。これにより、マザー積層体が形成される。このマザー積層体には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。本圧着は、例えば、45℃及び1.0t/cm2の条件で行われる。
次に、マザー積層体をギロチンカットにより3.2mm×2.5mm×0.8mmのサイズの積層体11aにカットする。これにより未焼成の積層体11aが得られる。この未焼成の積層体11aには、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、大気中において890℃で2.5時間の条件で行う。
以上の工程により、焼成された積層体11aが得られる。積層体11aには、バレル加工が施されて、面取りが行われる。その後、積層体11aの表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストが塗布及び焼き付けされることにより、外部電極22a,22bとなるべき銀電極が形成される。銀電極の乾燥は、100℃で10分間行われ、銀電極の焼き付けは、780℃で2.5時間行われる。
最後に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極22a,22bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10aが完成する。
(変形例)
以下に、電子部品10aの変形例に係る電子部品10bについて図面を参照しながら説明する。図4は、変形例に係る電子部品10bのA−Aにおける断面構造図である。図5は、電子部品10a,10bの積層体11a,11bを積層方向から平面視した図である。図4において、図3と同じ構成については同じ参照符号を付してある。図5において、コイル電極18a〜18fは重ねて記載した。以下では、電子部品10bと電子部品10aとの相違点に注目しながら、電子部品10bについて説明する。
電子部品10bと電子部品10aとの相違点は、非磁性体層20の形状である。より詳細には、電子部品10aでは、非磁性体層20は、z軸方向から平面視したときに、積層体11a全体に設けられている。一方、電子部品10bでは、図4に示すように、非磁性体層20は、z軸方向から平面視したときに、コイルLの外側の領域全体に設けられている。コイルLの内側の領域には、磁性体層12と同じ材料からなる磁性体層24が設けられている。図4に示す非磁性体層20によっても、以下に説明するように、磁束φ1によって磁気飽和が発生することを抑制できる。
より詳細には、磁束φ1は、図3に示すように、コイルLの内側及び外側を通過する。このような磁束φ1による磁気飽和の発生を抑制するためには、磁束φ1の少なくとも一箇所に磁気ギャップが形成されていればよい。すなわち、非磁性体層20は、図5に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイルLの内側に位置する領域B全体又はコイルLの外側に位置する領域C全体の少なくとも一方に、設けられていればよい。電子部品10bでは、非磁性体層20が、領域C全体に設けられているので、磁束φ1により磁気飽和が発生することを抑制できる。
なお、電子部品10bの製造方法と電子部品10aの製造方法とは、磁性体層16c,24、コイル電極18c及び非磁性体層20の形成工程において相違点を有している。より詳細には、電子部品10bの製造方法では、図2に示す磁性体層16d及びコイル電極18d上に、印刷法により非磁性体層20及び磁性体層24を形成する。更に、非磁性体層20及び磁性体層24上に、印刷法により、磁性体層16c及びコイル電極18cを形成する。この後、各セラミックグリーンシートを積層・圧着する。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る電子部品10cのA−Aにおける断面構造図である。図6には、磁性体層16e,114c,116c及びコイル電極18eの斜視図も示した。図6において、図2と同じ構成については同じ参照符号を付してある。以下では、電子部品10cと電子部品10aの相違点に注目しながら、電子部品10cについて説明する。
電子部品10cと電子部品10aとの相違点は、磁性体層114と磁性体層14との形状の違いである。より詳細には、電子部品10aでは、磁性体層14は、磁性体層12よりも低い透磁率を有しており、z軸方向から平面視したときに、積層体11a全体に形成されている。
一方、電子部品10cでは、図6に示すように、磁性体層114は、磁性体層12よりも低い透磁率を有しており、z軸方向から平面視したときに、コイルLと重なる領域に設けられている。すなわち、磁性体層114は、コイル電極18が形成している長方形状の軌道と重なるようにロ字型に設けられている。ロ字型の磁性体層114の内部と外部には、磁性体層12と同じ透磁率を有する磁性体層116が設けられている。
以上の構成を有する電子部品10cは、電子部品10aと同じ作用効果を奏する。より詳細には、電子部品10cでは、電子部品10aと同様に,非磁性体層20がコイルLを横切るように設けられているので、磁束φ1によって磁気飽和が発生することが抑制される。
更に、電子部品10cでは、以下に説明するように、電子部品10aと同様に、磁束φ2によって磁気飽和が発生することを抑制できる。より詳細には、磁束φ2は、図3に示すように、各コイル電極18を周回しているので、コイル電極18により挟まれている領域を通過する。そこで、図6に示す電子部品10cのように、磁性体層12よりも低い透磁率を有する磁性体層114を、コイル電極18により挟まれている領域に設けることにより、磁束φ2は、磁性体層114を通過するようになる。その結果、コイル電極18に挟まれている領域において磁気飽和が発生することが抑制されるようになる。
また、電子部品10cでは、電子部品10aに比べて、高いインダクタンス値を得ることができる。より詳細には、電子部品10aでは、磁性体層14は、z軸方向から平面視したときに、積層体11a全体にわたって形成されている。よって、コイル電極18を周回する磁束φ1は、磁性体層12よりも低い透磁率を有する磁性体層14を通過している。
一方、電子部品10cでは、磁性体層114は、z軸方向から平面視したときに、コイル電極18と重なる領域に設けられている。よって、電子部品10cにおいて、コイル電極18を周回する磁束φ1は、磁性体層114を殆ど通過しない。以上のように、電子部品10cでは、電子部品10aよりも、磁束φ1が、透磁率の高い磁性体層を多く通過しているので、高いインダクタンスを得ることができる。
ただし、電子部品10cにおいて、磁性体層114は、図6に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイル電極18から少しはみ出すように設けられていることが好ましい。これにより、磁束φ2が、磁性体層114を通過する距離が長くなるので、磁束φ2によって磁気飽和が発生することが効果的に抑制されるようになる。
(製造方法)
以下に、電子部品10cの製造方法について説明する。図6を参照しながら説明する。
磁性体層12,16,116の原料となるセラミックスラリーを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を20.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を23.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、磁性体層12,16,116の原料となるセラミックスラリーを得る。次に、得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上に形成して乾燥させ、磁性体層12となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層114となるセラミックグリーンシートを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を14.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を29.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、磁性体層114の原料となるセラミックスラリーを得る。
次に、非磁性体層20となるセラミックグリーンシートを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を43.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上に形成して乾燥させ、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層12dとなるべきセラミックグリーンシート上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18fを形成する。更に、磁性体層12dとなるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18fが設けられていない部分に、磁性体層16fの原料となるセラミックスラリーを塗布する。
次に、磁性体層16fとなるべきセラミックグリーン層及びコイル電極18f上に、磁性体層114dの原料となるセラミックスラリーをロ字型に塗布する。この際、ビアホール導体b5が形成されるべき位置にビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。更に、磁性体層16fとなるべきセラミックグリーン層上であって、磁性体層114dが形成されていない部分に、磁性体層116dの原料となるセラミックスラリーを塗布する。
次に、磁性体層114d,116dとなるべきセラミックグリーン層上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18eを形成する。なお、コイル電極18eを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、磁性体層114d及び非磁性体層116dとなるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18eが設けられていない部分に、図6に示すように、磁性体層16eの原料となるセラミックスラリーを塗布する。
次に、磁性体層16eとなるべきセラミックグリーン層及びコイル電極18e上に、磁性体層114cの原料となるセラミックスラリーをロ字型に塗布する。更に、磁性体層16eとなるべきセラミックグリーン層上であって、磁性体層114cが形成されていない部分に、磁性体層116cの原料となるセラミックスラリーを塗布する。この際、ビアホール導体b4が形成されるべき位置にビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、磁性体層114c,116cとなるべきセラミックグリーン層上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18dを形成する。なお、コイル電極18dを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、磁性体層114c及び非磁性体層116cとなるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18dが設けられていない部分に、図6に示すように、磁性体層16dの原料となるセラミックスラリーを塗布する。これにより、磁性体層16d〜16f,114c,114d,116c,116d及びコイル電極18d〜18fが形成された磁性体層12dとなるべきセラミックグリーンシートを得る。
次に、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートのそれぞれに、ビアホール導体b3を形成する。具体的には、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシート上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18cを形成する。なお、コイル電極18cを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。更に、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18cが設けられていない部分に、磁性体層16cの原料となるセラミックスラリーを塗布する。
次に、磁性体層16cとなるべきセラミックグリーン層及びコイル電極18c上に、磁性体層114bの原料となるセラミックスラリーをロ字型に塗布する。更に、磁性体層16cとなるべきセラミックグリーン層上であって、磁性体層114bが形成されていない部分に、磁性体層116bの原料となるセラミックスラリーを塗布する。この際、この際、ビアホール導体b2が形成されるべき位置にビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、磁性体層114b,116bとなるべきセラミックグリーン層上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18bを形成する。なお、コイル電極18bを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、磁性体層114b及び非磁性体層116bとなるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18bが設けられていない部分に、磁性体層16bの原料となるセラミックスラリーを塗布する。
次に、磁性体層16bとなるべきセラミックグリーン層及びコイル電極18b上に、磁性体層114aの原料となるセラミックスラリーをロ字型に塗布する。この際、ビアホール導体b1が形成されるべき位置にビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。更に、磁性体層16bとなるべきセラミックグリーン層上であって、磁性体層114aが形成されていない部分に、磁性体層116aの原料となるセラミックスラリーを塗布する。
次に、磁性体層114a,116aとなるべきセラミックグリーン層上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル電極18aを形成する。なお、コイル電極18aを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、磁性体層114a及び非磁性体層116aとなるべきセラミックグリーンシート上であって、コイル電極18aが設けられていない部分に、磁性体層16aの原料となるセラミックスラリーを塗布する。これにより、磁性体層16a〜16c,114a,114b,116a,116b及びコイル電極18a〜18cが形成された非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシートを得る。
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、磁性体層12gとなるべきセラミックグリーンシートを配置する。該磁性体層12gの上に磁性体層12fとなるべきセラミックグリーンシートを積層し、圧着を行う。この後、磁性体層12e,12d、非磁性体層20及び磁性体層12c,12b,12aとなるべきセラミックグリーンシートについても同様にこの順番に積層及び圧着する。これにより、マザー積層体が形成される。このマザー積層体には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。本圧着は、例えば、45℃及び1.0t/cm2の条件で行われる。
次に、マザー積層体をギロチンカットにより3.2mm×2.5mm×0.8mmのサイズの積層体11cにカットする。これにより未焼成の積層体11cが得られる。この未焼成の積層体11cには、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、大気中において890℃で2.5時間の条件で行う。
以上の工程により、焼成された積層体11cが得られる。積層体11cには、バレル加工が施されて、面取りが行われる。その後、積層体11cの表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストが塗布及び焼き付けされることにより、外部電極22a,22bとなるべき銀電極が形成される。銀電極の乾燥は、100℃で10分間行われ、銀電極の焼き付けは、780℃で2.5時間行われる。
最後に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極22a,22bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10cが完成する。
(変形例)
以下に、電子部品10cの変形例に係る電子部品10dについて図面を参照しながら説明する。図7は、変形例に係る電子部品10dのA−Aにおける断面構造図である。図7において、図6と同じ構成については同じ参照符号を付してある。以下では、電子部品10dと電子部品10cとの相違点に注目しながら、電子部品10dについて説明する。
電子部品10dと電子部品10cとの相違点は、非磁性体層20の形状である。より詳細には、電子部品10cでは、非磁性体層20は、z軸方向から平面視したときに、積層体11c全体に設けられている。一方、電子部品10cでは、非磁性体層20は、z軸方向から平面視したときに、コイルLの外側の領域全体に設けられている。コイルLの内側の領域には、磁性体層12と同じ材料からなる磁性体層24が設けられている。図7に示す非磁性体層20によっても、磁束φ1によって磁気飽和が発生することを抑制できる。なお、理由については、図4に示す非磁性体層20によって、磁束φ1によって磁気飽和が発生することを抑制できる理由と同じであるので説明を省略する。
なお、電子部品10dの製造方法は、非磁性体層20及び磁性体層24の形成工程において、電子部品10cの製造方法と異なっている。より詳細には、電子部品10cの製造方法では、磁性体層12dとなるべきセラミックグリーンシート上に、磁性体層16d〜16f,114c,114d,116c,116d及びコイル電極18d〜18fを作製すると共に、非磁性体層20となるべきセラミックグリーンシート上に、磁性体層16a〜16c,114a,114b,116a,116b及びコイル電極18a〜18cを作製する。
一方、電子部品10dでは、磁性体層12dとなるべきセラミックグリーンシート上に、磁性体層16a〜16f,24,114a〜114d,116a〜116d及びコイル電極18a〜18f,20を印刷法により作製する。この後、各セラミックグリーンシートを積層・圧着する。
(シミュレーション結果)
以上のように構成された電子部品10a〜10dが奏する効果をより明確にするために、本願発明者は、以下に示すコンピュータシミュレーションを行った。以下に、シミュレーション条件について説明する。図8は、本シミュレーションにおいて、電子部品10a〜10dの比較例として用いた電子部品210の断面構造図である。
本シミュレーションでは、電子部品10a,10cに相当するモデルを作製し、該電子部品10a,10cのモデルに電流を流して、インダクタンス値を計算した。
また、比較例として、図8に示す電子部品210に相当するモデルを作製し、該電子部品210のモデルに電流を流して、インダクタンス値を計算した。ここで、電子部品210について簡単に説明する。電子部品210は、積層体211及び外部電極222a,222bを備えている。積層体211は、磁性体層212a〜212p、コイル電極218a〜218f及び非磁性体層220が積層されて構成されている。磁性体層212は、磁性体層12と同じ材料により作製されている。したがって、電子部品210と電子部品10aとの相違点は、磁性体層14の有無のみである。
以下に、シミュレーション結果について説明する。図9は、シミュレーション結果を示したグラフである。縦軸は、インダクタンス値を示し、横軸は、コイルLに流した電流値を示している。
図9に示すように、電流値が大きくなったときにおけるインダクタンス値の低下量は、電子部品210よりも電子部品10a,10cの方が小さいことが理解できる。すなわち、電子部品10a,10cでは、磁性体層14,114がコイル電極18間に設けられることにより、磁束φ2によって磁気飽和が発生することが抑制され、コイルLの直流重畳特性が向上していることが理解できる。
更に、図9によれば、電流値が小さい場合において、電子部品10cの方が、電子部品10aよりも高いインダクタンス値を有している。これは、電子部品10cでは、磁性体層114が、コイルLの内側の領域には、殆ど形成されていないからである。
本発明の実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。 第1の実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る電子部品のA−Aにおける断面構造図である。 変形例に係る電子部品のA−Aにおける断面構造図である。 電子部品の積層体を積層方向から平面視した図である。 第2の実施形態に係る電子部品のA−Aにおける断面構造図である。 変形例に係る電子部品のA−Aにおける断面構造図である。 本シミュレーションにおいて、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る電子部品の比較例として用いた電子部品の断面構造図である。 シミュレーション結果を示したグラフである。
符号の説明
L コイル
b1〜b5 ビアホール導体
10a〜10d 電子部品
11a〜11d 積層体
12a〜12g,14a〜14d,16a〜16f,24,114a〜114d,116a〜116d 磁性体層
18a〜18f コイル電極
20 非磁性体層
22a,22b 外部電極

Claims (4)

  1. 複数の第1の磁性体層が積層されてなる積層体と、
    前記第1の磁性体層と共に積層され、螺旋状のコイルを構成している複数のコイル電極と、
    積層方向において、前記コイルが形成された領域に設けられている非磁性体層であって、かつ、積層方向から平面視したときに、該コイルの内側に位置する領域全体又は該コイルの外側に位置する領域全体の少なくとも一方に設けられている非磁性体層と、
    前記第1の磁性体層よりも低い透磁率を有し、かつ、積層方向に互いに隣り合う前記コイル電極同士に挟まれている領域のそれぞれに設けられている第2の磁性体層と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第2の磁性体層は、積層方向から平面視したときに、前記コイル電極からはみ出すように設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記非磁性体層は、積層方向から平面視したときに、前記積層体全体に設けられていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記コイル電極及び前記第1の磁性体層は、前記第2の磁性体層上において隣接するように設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
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