JP2008130736A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents

電子部品及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008130736A
JP2008130736A JP2006312769A JP2006312769A JP2008130736A JP 2008130736 A JP2008130736 A JP 2008130736A JP 2006312769 A JP2006312769 A JP 2006312769A JP 2006312769 A JP2006312769 A JP 2006312769A JP 2008130736 A JP2008130736 A JP 2008130736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
electronic component
conductor pattern
coil
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006312769A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tachibana
武司 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2006312769A priority Critical patent/JP2008130736A/ja
Publication of JP2008130736A publication Critical patent/JP2008130736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】 積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の電子部品において、励磁電流によってインダクタンス値の変動が少なく、かつ大きな励磁電流であっても、インダクタンスが急激に低下する事のない電子部品を提供する。
【解決手段】 積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成したインダクタを含む電子部品であって、コイルを形成する全ての導体パターンを非磁性体層に直接して形成し、導体パターンの周囲には、その厚みと略等しい厚みの第1磁性体、非磁性体層に直接に配置し、導体パターンの端部は、非磁性体層に設けたビアホールを介して他の導体パターンと接続し、コイルの上下には第2磁性体層を配した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層インダクタや積層インダクタを内蔵する基板、並びにDC−DCコンバータ制御回路、スイッチング素子を含む半導体集積回路等の能動素子と、コンデンサなどの受動素子を複合したDC−DCコンバータ等の電子部品およびその製造方法に関する。
携帯型の各種電子機器(携帯電話、携帯情報端末PDAやノート型コンピュータ、DVD,CD,MDプレイヤー、デジタルカメラ、ビデオカメラ等々)は、電源として電池を用いるものが多く、電源電圧を所定の動作電圧に変換する電力変換装置としてDC−DCコンバータを備えている。
DC−DCコンバータは、スイッチング素子、制御回路を含む半導体集積回路(能動素子)とインダクタ、コンデンサなどの受動素子を、接続線路が形成されたプリント基板等の上にディスクリート回路として構成するのが一般的であるが、電子機器の小型化に伴い、受動素子の小型化、低背化や、受動素子と能動素子との複合化が求められている。
これまで、磁心に導線を巻いた巻線タイプのインダクタが多く用いられてきたが、小型化には限界があり、積層インダクタが用いられる様になって来た。また、積層インダクタを多層基板として、これに半導体集積回路を実装して複合化することも提案されている。
積層インダクタや多層基板等の電子部品の一般的な構造を図5の斜視図に示す。電子部品は、磁性体(フェライト)10と内部導体(導体パターン)20とをシート積層法、印刷法などにより一体成形した後,同時焼成し、得られた焼成体表面に外部端子用ペーストを印刷または転写し、焼き付けて外部端子50として製造される、所謂モノリシック構造を有する。このような電子部品は機械的強度に優れ、かつ小型化に適した構造ではあるが、一方で構造に起因する幾つかの課題があった。以下積層インダクタを例にとって説明する。
第1の課題は直流重畳特性である。従来の巻線タイプのインダクタは開磁路構造であったが、積層インダクタは閉磁路構造(図6参照)であるため,大きな励磁電流(重畳電流とも言う)を流すと磁性体10が磁気飽和することによりインダクタンスが急激に低下する場合があった。直流重畳特性はDC−DCコンバータに用いる場合には特に問題となる。
このような課題を解決するため、例えば特許文献1には、印刷形成された非磁性の絶縁体層15を磁性体層10の間へ介在させて磁気ギャップとし、積層インダクタを開磁路構造とすることが提案されている(図7参照)。この方法によれば、直流重畳特性を改善することが出来るものの、印刷形成される非磁性絶縁体層は厚みがばらつき易く、安定したインダクタンスが得られない場合があった。
またその内部においては、内部導体20に流れる励磁電流により磁束φaが形成されるとともに、周囲が磁性体に囲まれた内部導体20aの周囲には漏れ磁束φbが生じ、絶縁体層15に隣接する内部導体20bの周囲には漏れ磁束φcが生じる。図6に示した従来構造のインダクタでは、内部導体20の周囲に生じる漏れ磁束φbは相互に打ち消し合う。ところが、図7示した従来構造のインダクタでは、内部導体20aと内部導体20bとの間で漏れ磁束が相殺されず、その分、インダクタンス値は高くなる。しかしながら大きな励磁電流となれば、内部導体20間の磁性体10が局部的に磁気飽和しインダクタンス値が低下する。このように前記積層インダクタは、励磁電流によってもインダクタンス値が大きく変動し直流重畳特性に劣るものであった。
なお、このようなインダクタンス値の変化は非線形特性(スイング特性)と呼ばれており、積極的に利用される場合がある。しかしながら、非磁性絶縁体層の厚みがばらつきやすい構造では、非線形特性を制御するのは実質的に困難である。
第2の課題は品質係数Qの低下である。図6に示した従来の積層インダクタでは、隣り合う内部導体20の間に磁性体10が存在する。また、内部導体に流れる電流の向きも同じのなので、それぞれの内部導体20は同じ方向の磁束φaを生じさせる。内部導体20の間には漏れ磁束φbが生じるが、それぞれの漏れ磁束φbの方向が逆方向となるため、磁気抵抗が増し、インダクタンス値の低下や品質係数Qが低下するという問題があった。
このような課題を解決するため、例えば特許文献2には、上下に重畳する部分の内部導体間を低透磁率の電気絶縁体30として、漏洩磁束を低減した積層インダクタが開示されている(図8参照)。電気絶縁体30としては、透磁率の低い磁性体、誘電体、あるいはセラミックが例示されている。しかしながら、電気絶縁体30の選択によっては、磁性体10との線膨張係数差により内部応力が生じ、後述する磁性体の磁歪効果によって透磁率が変化したり、内部クラックが発生したりするといった問題があった。
第3の課題は応力に対する透磁率の変化である。このような現象は磁歪効果と呼ばれ、磁性体が持つ磁歪により生じる現象である。積層インダクタに与えられる応力は様々なものがあるが、特に積層インダクタにおいては、磁性体に内部導体との線膨張係数の差異により内部に応力が作用する点で、従来のインダクタと異なる。
このような課題を解決するため、例えば特許文献3や特許文献4では、磁性体10と内部導体20との間に応力緩和材35や空隙を介在させることが開示されている(図9参照)。また、特許文献5には磁性体と内部導体との間に応力緩和材を配置し、その熱膨張率を磁性体と内部導体の各熱膨張率の間とすることが開示されている。しかしなが、このような構造では積層インダクタの機械的強度の低下を招くことがあった。
特開昭56−155516号 特開昭57−173918号 特開平06−96953号 特開平04−65807号 特開平08−83715号
前述の様に、未だ従来の積層インダクタは様々な課題を有している。そこで本発明では、積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の電子部品において、励磁電流によってインダクタンス値の変動が少なく、かつ大きな励磁電流であっても、インダクタンスが急激に低下する事のない電子部品を得ることを第1の目的とする。さらに磁性体に作用する内部応力を低減し、透磁率の変化や、内部クラックの発生を防ぐことを第2の目的とする。
本発明は、積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成されたインダクタを含む電子部品であって、コイルを形成する全ての導体パターンは非磁性体層に直接して形成され、前記導体パターンの周囲には、その厚みと略等しい厚みの第1磁性体層が、前記非磁性体層に直接して配置され、前記導体パターンの端部は、非磁性体層に設けられたビアホールを介して他の導体パターンと接続し、前記コイルの上下には第2磁性体層を有することを特徴とする電子部品である。
本発明の電子部品では、コイルを形成する導体パターンのうち、隣接する導体パターン間の間隙には非磁性体層のみが配置されている。前記非磁性体層は、コイルを形成する導体パターンに比べて、その厚みは1/8〜1/2程度であり、またコイルを形成する全ての導体パターンに直接して形成されているため、それぞれの導体パターン間での漏洩磁束が低減し、インダクタンス値の低下を防ぐことが出来る。
また、コイルの内側領域も、あるいはコイルの内側及び外側の領域も導体パターン間に位置する非磁性体層が配置されており、反磁界によって励磁電流に対して容易に磁気飽和しない開磁路構造となる。このため、低励磁電流から高励磁電流において安定したインダクタンス値を得ることが出来る。
さらに非磁性体層の形成は、ドクターブレード法等の公知のシート成形方法を採用することが出来るため、印刷形成法による場合に比較して厚みのばらつきを少なく構成できる。非磁性体層の厚みのばらつきは、磁気ギャップ寸法のばらつきと等しい。このため厚み寸法が大きくばらつきが小さい程、高精度のインダクタとなる。
前記第1磁性体層と前記第2磁性体層は、Mg−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Li−Zn系フェライトから選択される軟磁性材料を主成分とするフェライト材料で構成するのが好ましい。Li−Zn系フェライトは他のフェライトと比べて磁歪定数が小さく、内部電極や外部端子、あるいはめっき比較、樹脂封止などの応力が作用する場合に、磁気特性の変動が少ないので好ましい。Mg−Zn系フェライトは、酸化ニッケル等の高価な金属成分を使わないため、低廉であり好ましい。Ni−Zn系フェライトはMg−Zn系フェライトやLi−Zn系フェライトと比べて、低損失であるため好ましい。
第1磁性体層と第2磁性体層に用いるフェライト材料の選定は、インダクタとして要求される諸特性により適宜選択される。このため、第1、第2磁性体層は、それぞれ同じフェライト材料を用いて構成しても良いし、異なるフェライト材料を用いて構成しても良い。異なるフェライト材料とは、同系のフェライト材料であって、組成量が異なる場合や、平均結晶粒径等が異なる場合も含む。
前記第1磁性体層及び/又は前記非磁性体層は、Biを含むことが好ましい。Biはセラミクスの焼結温度を低下させる機能を有する。前記非磁性体層は、ケイ酸ジルコニウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコニウムを主成分とするセラミクスとするのが好ましい。本発明においては、非磁性体層が第1磁性体層や第2磁性体層に直接して配置されるため、第1磁性体層、第2磁性体層は線膨張係数が大きな導体パターンの影響を受けにくく、また、前記セラミクスは第1磁性体層や第2磁性体層を構成するフェライトと線膨張係数差が小さいため、内部応力の発生を抑え、フェライトの透磁率の変化や、内部クラックが発生することを抑止することが出来る。
前記セラミクスは、通常第1磁性体層と第2磁性体層を構成するフェライト材料の焼結温度は焼結しないが、Biを含有させることで焼結が促進されるため、第1、第2磁性体層及び内部電極と一体焼結することが出来る。
第2の発明は、積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成されたインダクタを含む電子部品の製造方法であって、非磁性体のセラミックグリーンシートに導体パターンを印刷し、しかる後、前記導体パターンの周囲に第1磁性体のペーストを印刷して複合シートを形成する工程と、前記複合シートを複数枚積層した後、圧着して、前記導体パターンがビアホールを介して互いに接続するコイルを形成した積層体とする工程を有することを特徴とする電子部品の製造方法である。第1磁性体はその厚みが実質的に導体パターンと同じとなるように、ペーストを用いて導体パターンの周囲に印刷形成される。
複合シートは段差のない平坦なものが好ましいが、導体パターンの端縁部と第1磁性体のペーストが重なり合う場合に、重なり部で第1磁性体の盛り上りが生じたりする。また導体パターンが第1磁性体に対して盛り上がる場合もある。このような場合には複合シートの平滑性が損ねられ、積層の際に、空気を巻き込んでデラミネーションを誘発したり、圧力が均一に作用せず積層ずれを引き起こしたりする。そこで、更に複合シートを形成する工程の後、複合シートをプレスして平坦化しても良い。なお第1磁性体のペーストは導体パターンの周囲に導体パターンの端縁部と第1磁性体のペーストが重なり合わないように形成しても良い。また印刷後の導体パターンの断面形状は、中央部が厚く端縁部近傍ほど薄くなる傾向にある。そこで、予め導体パターンを印刷形成したセラミックグリーンシートをプレスして、前記導体パターンを平坦化しても良い。
第3の発明は、積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成されたインダクタを含む電子部品の製造方法であって、非磁性体のセラミックグリーンシートに導体パターンの印刷パターンに相応する部分を除いて第1磁性体のペーストを印刷し、しかる後、導体パターンを印刷して複合シートを形成する工程と、前記複合シートを複数枚積層した後、圧着して、前記導体パターンがビアホールを介して互いに接続するコイルを形成した積層体とする工程を有することを特徴とする電子部品の製造方法である。本発明は第2の発明とは、非磁性体のセラミックグリーンシートに、先に導体パターンの印刷パターンに相応する部分を除いた領域に第1磁性体のペーストを印刷し、しかる後、導体パターンを印刷する点で異なる。
第2、第3の発明においては、更にコイルの上下に第2磁性体のグリーンシートを積層する工程を備えるのが好ましい。本工程は、複合シートを積層してなる積層体の積層方向の上下に、第2磁性体のグリーンシートを積層してなる他の積層体を重ねて圧着する場合や、予め複数枚の第2磁性体のグリーンシートを積層する工程の後、その上に複合シートを複数枚積層し、更にその上に第2磁性体のグリーンシートを積層する場合を含む。
本発明によれば、積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の電子部品において、励磁電流によってインダクタンス値の変動が少なく、かつ大きな励磁電流に対応可能であり、さらに磁性体に作用する内部応力を低減し、透磁率が変化や、内部クラックの発生を防ぐことが出来る。
以下,本発明をその実施のための形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る電子部品(積層インダクタ)の断面図である。図2(a)〜(f)は電子部品を構成するための複合シートの断面図である。図3は電子部品を構成する複合シートの積層順を説明するための斜視図である。尚、ここでは導体パターン等については、その記載を省略している。また図6は電子部品(積層インダクタ)の斜視図である。本実施例の積層インダクタは、積層体の側面側に非磁性体層40が現れる以外は、一般的な積層インダクタの外観とほぼ同一である。
積層インダクタは、帯状の導体パターンを形成した第1、第2の複合シートと磁性体シートを主体として構成されている。
第1の複合シートは、磁性体シート10aに導体パターン20を印刷形成するとともに(図2(a))、更に前記導体パターン20の周囲にその厚みと略等しい厚みの磁性体10bが磁性体シート10aと導体パターン20に直接して印刷形成されている(図2(b))。第2の複合シートは、非磁性体シート40に導体パターン20を印刷形成するとともに(図2(c))、更に前記導体パターン20の周囲にその厚みと略等しい厚みの磁性体10bが非磁性体シート40と導体パターン20に直接して印刷形成されている(図2(d))。
第1、第2の複合シートにおいて、磁性体シート10aあるいは非磁性体シート40に、先に導体パターン20を印刷形成しても良いし、磁性体10bを先に印刷形成しても良い。
図2(e)は、第2の複合シートの導体パターン20部分を拡大した図である。導体パターン20を先に印刷形成する場合には、磁性体10bが導体パターン20の縁部に被る状態となる。また、図2(f)は磁性体10bを先に印刷形成する場合について示している。この複合シートでは、磁性体10bを印刷形成した後、導体パターン20を開口部に印刷形成することで、導体パターン20が磁性体10bの縁部を覆う状態となる。
図3は、積層工程の手順を説明するための図である。これに基づいて複合シートの積層順を説明する。
支持体となるキャリアフィルム上に形成された磁性体シート10aを、前記キャリアフィルム(図示せず)とともに所定の形状に切断し、これをプレートに配置するとともにキャリアフィルム側を吸着保持する。次に他の磁性体シート10aをキャリアフィルムが上になるようにして重ねて圧着し、キャリアフィルムを剥離する。これを所定回数繰り返して第2磁性体層となる部分を形成した。更に複数の電極パターンが形成された第2の複合シート150bを重ねて圧着し、キャリアフィルムを剥離することを所定回数繰り返した後、第1の複合シート150aを圧着しキャリアフィルムを剥離して、導体パターン間に非磁性体層が形成されたコイル部を形成した。前記導体パターン20は、その端部が非磁性体層40や磁性体シート10aに設けられたビアホールを介して他の導体パターン20と接続して周回するコイルとなる。この上に別の磁性体シート10aを圧着して、コイルとなる部分の上下に第2磁性体層を形成した積層体とした。
前記キャリアフィルムは、50μm〜250μm程度の厚みで、表面に剥離材としてのシリコーン樹脂をコーティングしたポリエステルフィルムが用いられる。このキャリアフィルム上に成形される磁性体シート10aや非磁性体シート40は、ドクターブレード法、ダイコータ法、ロールコータ法などの公知の成形方法により成形される。成形される磁性体シート10aの厚みは10μm〜300μmであり、非磁性体シート40の厚みは3〜20μmであり、得ようとする積層インダクタの電気的性能に応じて、適宜成形される。
前記積層体を一定の間隔をもって切断して、対向する側面に導体パターンの端部を露出させた個片の積層体とした。これを850℃〜950℃で2〜6時間焼結した後、バレル研磨し、コイルの両端が現れた積層体の側面にAgペーストを焼き付けて外部端子50と形成した。導体パターンや外部端子を構成する導体材料は、抵抗率が小さく、低廉のものが好ましいが、Agの他に、Pt,Pd,Au,Cu,Niの1種以上を含有する合金等から選択しても良い。
本発明において、磁性体10bにより形成される第1磁性体層や、磁性体シート10aで形成される第2磁性体層を構成するフェライトは、インダクタとして要求される磁気特性(初透磁率、損失、品質係数等)に応じて適宜選定されるものであるが、比抵抗が大きく、比較的低損失であることから、Ni−Znフェライトが用いられることが多い。
好ましいNi−Znフェライトは、例えばFe換算で47〜50.5mol%、ZnO換算で19〜30mol%、残部がNiOの主成分を有するものである。低温焼結化を目的として、Niの一部をCuで15mol%以下(CuO換算)置換しても良い。所望の透磁率を得ながら、高い飽和磁束密度を得るには、NiO/CuOのモル比を0.3〜5.8とするのが好ましい。
ここでFeをFe換算で47〜50.5mol%含有させるのは、透磁率を低下させずに、高い飽和磁束密度Bsを得るためである。47mol%未満であると所望の透磁率、飽和磁束密度が得られず、50.5mol%より多いとFe2+の増加によって抵抗値が低下するという問題が生じる。
ZnをZnO換算で19〜30mol%含有させるのは高い飽和磁束密度を得るためである。19mol%未満であると所望の磁束密度が得られず、30mol%より多いとキュリー温度が低下し実用温度範囲を下回るという問題が生じる。
更に副成分として、Nb、Ta、V、Ti、Bi、Co、Sn、Ca、Siの酸化物を、それぞれ、Nb、Ta、V、TiO、Bi、Co、SnO、CaO、SiO換算で、Nb:0.01〜1.0wt%、Ta:0.1〜1.5wt%、V:0.1〜1.5wt%、TiO:0.1〜1.5wt%、Bi:0.1〜1.5wt%、Co:0.1〜1.5wt%、SnO:0.1〜1.5wt%、CaO:0.1〜1.5wt%、SiO:0.1〜1.5wt%含んでいても良い。
副成分としてNbをNb換算で0.01〜1.0wt%含有すれば結晶粒径を制御する効果を得る。TaをTa換算で0.01〜1.0wt%含有することで、抵抗率を向上することが出来る。TiをTiO換算で0.01〜2.0wt%含有することで、抵抗率を向上することが出来る。VをV換算で0.1〜1.5wt%含有するのは、低温焼結を促進するためである。BiをBi換算で0.1〜1.5wt%含有するのは、低温焼結を促進するとともに、抵抗率を向上させるためである。CoをCo換算で0.1〜1.5wt%含有するのは、高周波損失を低減するためである。SnをSnO換算で0.1〜1.5wt%含有するのは、ヒステリシス損失を低減するためである。CaをCaO換算で0.1〜1.5wt%含有するのは、粒成長を抑制するためである。SiをSiO換算で0.1〜1.5wt%含有するのは、粒成長を抑制するためである。Snは結晶粒内に固溶し格子定数を変化させることで、磁歪特性を改善し、応力に対する磁気特性の変化を低減する。また、Si、V、Biは粒界に存在して結晶粒の引張り応力を与える。この場合も磁歪特性を改善することが出来る。
これらの副成分が所定量よりも多い場合には、低温焼結性を阻害したり、焼結密度が低下したり、機械的強度(抗折強度)が低下したりする問題がある。また少ない場合には、その添加による明確な効果が得られない。また、前記副成分は単独で添加しても2種以上添加しても良い。複合添加する場合には、その総量を5wt%以下とするのが好ましい。総量が5wt%を超える場合も、焼結性を阻害する場合がある。
また素原料中に不可避的に含まれるNa,S,Cl,P、W,B等の不可避不純物は、極力低減するのが好ましいが、工業的に供される素原料中に含む程度は、その含有を許容し、0.05wt%以下であるのが好ましい。
他のフェライトとしては、Fe、ZnO、MgO(一部をCuOで置換しても良い)を主成分とするMg−Znフェライトや、Fe、ZnO、LiO(一部をCuOで置換しても良い)を主成分とするLi−Znフェライトが用いられる。Mg−Znフェライトであれば、高価なNiを用いる事無く、低廉な積層インダクタとすることが出来る。またLi−Znフェライトであれば、磁歪による磁気特性の劣化が少ない積層インダクタとすることが出来る。
第1磁性体層と第2磁性体層には、実質的に同一なフェライト材料を用いるのが好ましい。ここで実質的に同一とは、主成分組成が同一のフェライト材料を用いるということであって、副成分やその添加量が異なる場合があるし、結晶粒径が異なる場合もある。
また前記非磁性体層は、使用される温度範囲にて透磁率が実質的に1となるフェライト材料や、ケイ酸ジルコニウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコニウムのいずれかを主成分とするセラミック材料を用いるのが好ましい。1磁性体層と第2磁性体層を構成するフェライトとの線膨張係数差が、導体パターンを構成する導体材料に比べて小さい材料が選択される。前記セラミック材料の線膨張係数は、ケイ酸ジルコニウムが4ppm/℃、ジルコン酸カルシウムが9.6ppm/℃、ジルコニウムが8ppm/℃である。前記セラミック材料等を用いることで、内部応力の発生を抑え、フェライトの磁歪による磁気特性の変動を低減し、透磁率の変化や、内部クラックが発生することを抑止することが出来る。
本発明ではコイルを構成する複数の導体パターンが、非磁性体層に直接して形成される。そしてコイルの内外側には、導体パターンの厚みと略等しい第1磁性体層が非磁性体層と直接して配置されている。非磁性体層を構成するのにセラミックグリーンシートを用いるため、積層インダクタとしたときに、非磁性体層の厚みを精度良く形成できる。前記非磁性体層は磁気ギャップとして機能するので励磁電流によってインダクタンス値が大きく変動するのを防ぐとともに、個々のインダクタンス値のばらつきを小さくすることが出来る。
また、直流抵抗を低減するように導体パターンを厚く形成しても、第1磁性体層によって圧着時に生じやすい層間剥離(デラミネーション)を防ぐことが出来る。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。第1磁性体層と第2磁性体層には、Fe:47.5mol%、NiO:19.7mol%、CuO:8.8mol%、ZnO:24.0mol%を主成分とし、この主成分に対してBi:1wt%、Co:0.08wt%、SnO:0.5wt%、SiO:0.5wt%を副成分として添加・含有するフェライト材料を用いた。
前記酸化物を秤量、混合し、850℃で2時間仮焼して、その仮焼体をボールミルで湿式粉砕してBET比表面積が7.0m/gのフェライト粉末とした。これに、エチルセルロースなどのバインダー、溶剤と配合し、各々の配合物を三本ロールで混練して第1磁性体層用のフェライトペーストを作製した。
また、前記BET比表面積が7.0m/gのフェライト粉末に、ポリビニルブチラールを主成分としたバインダーと、エタノール、トルエン、キシレン等の溶媒とともにボールミル中で混練してスラリーとし、粘度を調製した後、ポリエステルフィルム等の樹脂フィルム上にドクターブレード法等で塗布し、乾燥後の厚みが10μmと60μmの第2磁性体層用のフェライトグリーンシートを作製した。
また、平均結晶粒径が0.5μmのジルコニア(ZrO)を用い、ポリビニルブチラールを主成分としたバインダーと、前記溶媒とともにボールミル中で混練してスラリーとし、粘度を調製した後、ポリエステルフィルム等の樹脂フィルム上にドクターブレード法等で塗布し、乾燥後の厚みが10μmの非磁性体用のグリーンシートを作製した。
次に、第2磁性体層用のフェライトグリーンシート(厚み10μm)にAgペーストを印刷し、コイルを形成する導体パターンを形成した。乾燥後、前記導体パターンの周囲に第1磁性体層用のフェライトペーストを印刷し、乾燥させて厚みが30μmの第1の複合シートを作成した。
また、非磁性体用のグリーンシートにAgペーストを印刷し、コイルを形成する導体パターンを形成した。乾燥後、前記導体パターンの周囲に第1磁性体層用のフェライトペーストを印刷し、乾燥させて厚みが30μmの第2の複合シートを作成した。前記第2の複合シートには電気的接続を行なうビアホールが形成されている。
得られた第2磁性体層用のフェライトグリーンシート(厚み60μm)を下層として、これを6層重ね、更に第2の複合シートを7層重ねた。更にその上に第2の複合シートを1層重ね、その上に第2磁性体層用のフェライトグリーンシート(厚み60μm)を6層重ねた。これを圧着して積層体を形成した。得られた積層体を所定の大きさ(例えば焼結後寸法が3.2mm×1.6mm×1.0mm)に切断し、これを脱バインダー後、大気中で900℃×3時間焼成した。
導体パターンが露出している側面に、Agを主成分とした導電性ペーストを塗布し、約600℃で焼き付けを行い、外部端子を形成して7.5ターンのコイルを内蔵した積層インダクタを作成した。外観や内部構造は、コイルの巻数が異なるものの、図1や図3に示した構造と実質的に同一である。
実施例の積層インダクタは、導体パターン間に厚み精度良く非磁性体層が設けられているため、導体パターン間に生じる漏れ磁束が極僅かであり、また、非磁性体層と磁性体層の線膨張係数差が導体パターンに対して小さく、内部応力の発生を減じることが出来、その結果高いQ値を有し、個々のインダクタンス値のばらつきが小さく、また大励磁電流となってもインダクタンス値が安定した直流重畳特性を示した。
また任意に10ケ抜き取りSEMにてコイル周辺の断面観察を行なった。クラック等の発生は無く、構造的な欠陥を生じたものは無かった。
本発明によれば、積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の電子部品において、励磁電流によってインダクタンス値の変動が少なく、かつ大きな励磁電流に対応可能であり、さらに磁性体に作用する内部応力を低減し、透磁率が変化や、内部クラックの発生を防ぐことが出来る。
本発明の一実施例に係る積層型インダクタの断面図である。 (a)(b)(c)(d)(e)(f)は 本発明の一実施例に係る積層型インダクタに用いるグリーンシートの断面図である。 本発明の一実施例に係る積層型インダクタの積層順を説明するための斜視図である。 本発明の一実施例に係る積層型インダクタの斜視図である。 従来の積層型インダクタの斜視図である。 従来の積層型インダクタの断面図である。 従来の他の積層型インダクタの断面図である。 従来の他の積層型インダクタの断面図である。 従来の他の積層型インダクタの断面図である。
符号の説明
10 磁性体(フェライト)
10a、10b 磁性体層
20 導体パターン
40 非磁性体層
50 外部端子
100 電子部品(積層型インダクタ)

Claims (8)

  1. 積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成されたインダクタを含む電子部品であって、
    コイルを形成する全ての導体パターンは非磁性体層に直接して形成され、前記導体パターンの周囲には、その厚みと略等しい厚みの第1磁性体層が、前記非磁性体層に直接して配置され、前記導体パターンの端部は、非磁性体層に設けられたビアホールを介して他の導体パターンと接続し、前記コイルの上下には第2磁性体層を有することを特徴とする電子部品。
  2. コイルを形成する導体パターンのうち、隣接する導体パターン間の間隙には非磁性体層のみが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1磁性体層と前記第2磁性体層は、Mg−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Li−Zn系フェライトから選択される軟磁性材料を主成分とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記第1磁性体層及び/又は前記非磁性体層は、Biを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記非磁性体層は、ケイ酸ジルコニウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコニウムを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成されたインダクタを含む電子部品の製造方法であって、
    非磁性体のセラミックグリーンシートに導体パターンを印刷し、しかる後、前記導体パターンの周囲に第1磁性体のペーストを印刷して複合シートを形成する工程と、
    前記複合シートを複数枚積層した後、圧着して、前記導体パターンがビアホールを介して互いに接続するコイルを形成した積層体とする工程を有することを特徴とする電子部品の製造方法。
  7. 積層体の積層方向に複数の導体パターンを接続してなるコイルで形成されたインダクタを含む電子部品の製造方法であって、
    非磁性体のセラミックグリーンシートに導体パターンの印刷パターンに相応する部分を除く領域に第1磁性体のペーストを印刷し、しかる後、導体パターンを印刷して複合シートを形成する工程と、
    前記複合シートを複数枚積層した後、圧着して、前記導体パターンがビアホールを介して互いに接続するコイルを形成した積層体とする工程を有することを特徴とする電子部品の製造方法。
  8. コイルの上下に第2磁性体のグリーンシートを積層する工程を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の電子部品の製造方法。
JP2006312769A 2006-11-20 2006-11-20 電子部品及びその製造方法 Pending JP2008130736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006312769A JP2008130736A (ja) 2006-11-20 2006-11-20 電子部品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006312769A JP2008130736A (ja) 2006-11-20 2006-11-20 電子部品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008130736A true JP2008130736A (ja) 2008-06-05

Family

ID=39556287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006312769A Pending JP2008130736A (ja) 2006-11-20 2006-11-20 電子部品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008130736A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130935A1 (ja) * 2008-04-21 2009-10-29 株式会社村田製作所 電子部品
JP2010067758A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2010278301A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Tdk Corp 積層型コモンモードフィルタ
KR101338139B1 (ko) 2012-10-18 2013-12-06 정소영 파워 인덕터
JP2014003265A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層チップ電子部品
US8633794B2 (en) 2010-03-31 2014-01-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component and manufacturing method for same
JP2014053396A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Toko Inc 積層型インダクタ
US8729999B2 (en) 2012-06-14 2014-05-20 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multi-layered chip electronic component
KR20140084978A (ko) * 2012-12-27 2014-07-07 삼성전기주식회사 인덕터 및 그의 갭층 제조를 위한 조성물
KR20140097833A (ko) 2013-01-30 2014-08-07 삼성전기주식회사 인덕터 및 그 제조 방법
JP2014175349A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Murata Mfg Co Ltd 積層インダクタ
JP2014187276A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fdk Corp 積層インダクタ
JP2015078088A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 Tdk株式会社 フェライト組成物および電子部品
US9984799B2 (en) 2013-10-07 2018-05-29 Tdk Corporation Ferrite composition and electronic component
KR20190078776A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 삼성전기주식회사 코일 전자 부품
CN110233147A (zh) * 2019-05-08 2019-09-13 福建省福联集成电路有限公司 一种叠状电感及制作方法
US20200135375A1 (en) * 2018-10-30 2020-04-30 Tdk Corporation Multilayer coil component
CN111223630A (zh) * 2020-01-14 2020-06-02 深圳顺络电子股份有限公司 叠层片式铁氧体磁珠及其制作方法
WO2024093990A1 (zh) * 2022-11-02 2024-05-10 斯特华(佛山)磁材有限公司 磁性材料和包含其的多层电感器

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05258958A (ja) * 1992-03-13 1993-10-08 Matsushita Electric Works Ltd 積層トランス
JPH06224043A (ja) * 1993-01-27 1994-08-12 Taiyo Yuden Co Ltd 積層チップトランスとその製造方法
JPH0714716A (ja) * 1993-06-22 1995-01-17 Taiyo Yuden Co Ltd 積層セラミック磁性部品とその製造方法
JPH0878236A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Fuji Elelctrochem Co Ltd 積層型チップトランス
JP2001044037A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Taiyo Yuden Co Ltd 積層インダクタ
JP2001076929A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Murata Mfg Co Ltd 積層型インダクタ
JP2002164215A (ja) * 2000-11-28 2002-06-07 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP2002319519A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP2005045108A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Fdk Corp 磁心型積層インダクタ
JP2005093523A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2006216916A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Neomax Co Ltd 積層インダクタ及び積層基板
WO2007088914A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Hitachi Metals, Ltd. 積層部品及びこれを用いたモジュール
JP2008078229A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Tdk Corp 積層型インダクタ

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05258958A (ja) * 1992-03-13 1993-10-08 Matsushita Electric Works Ltd 積層トランス
JPH06224043A (ja) * 1993-01-27 1994-08-12 Taiyo Yuden Co Ltd 積層チップトランスとその製造方法
JPH0714716A (ja) * 1993-06-22 1995-01-17 Taiyo Yuden Co Ltd 積層セラミック磁性部品とその製造方法
JPH0878236A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Fuji Elelctrochem Co Ltd 積層型チップトランス
JP2001044037A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Taiyo Yuden Co Ltd 積層インダクタ
JP2001076929A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Murata Mfg Co Ltd 積層型インダクタ
JP2002164215A (ja) * 2000-11-28 2002-06-07 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP2002319519A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP2005045108A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Fdk Corp 磁心型積層インダクタ
JP2005093523A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2006216916A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Neomax Co Ltd 積層インダクタ及び積層基板
WO2007088914A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Hitachi Metals, Ltd. 積層部品及びこれを用いたモジュール
JP2008078229A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Tdk Corp 積層型インダクタ

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130935A1 (ja) * 2008-04-21 2009-10-29 株式会社村田製作所 電子部品
JP2010067758A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2010278301A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Tdk Corp 積層型コモンモードフィルタ
US8633794B2 (en) 2010-03-31 2014-01-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component and manufacturing method for same
US8729999B2 (en) 2012-06-14 2014-05-20 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multi-layered chip electronic component
JP2014003265A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層チップ電子部品
CN103515052A (zh) * 2012-06-14 2014-01-15 三星电机株式会社 多层芯片电子元件
JP2017212471A (ja) * 2012-06-14 2017-11-30 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 積層チップ電子部品
US9349512B2 (en) 2012-06-14 2016-05-24 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multi-layered chip electronic component
JP2014053396A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Toko Inc 積層型インダクタ
KR101338139B1 (ko) 2012-10-18 2013-12-06 정소영 파워 인덕터
KR20140084978A (ko) * 2012-12-27 2014-07-07 삼성전기주식회사 인덕터 및 그의 갭층 제조를 위한 조성물
KR101983135B1 (ko) * 2012-12-27 2019-05-28 삼성전기주식회사 인덕터 및 그의 갭층 제조를 위한 조성물
KR101952848B1 (ko) * 2013-01-30 2019-02-27 삼성전기주식회사 인덕터 및 그 제조 방법
KR20140097833A (ko) 2013-01-30 2014-08-07 삼성전기주식회사 인덕터 및 그 제조 방법
JP2014175349A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Murata Mfg Co Ltd 積層インダクタ
WO2014155952A1 (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fdk株式会社 積層インダクタ
JP2014187276A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fdk Corp 積層インダクタ
US9984799B2 (en) 2013-10-07 2018-05-29 Tdk Corporation Ferrite composition and electronic component
JP2015078088A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 Tdk株式会社 フェライト組成物および電子部品
US9536645B2 (en) 2013-10-16 2017-01-03 Tdk Corporation Ferrite composition and electronic component
KR20190078776A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 삼성전기주식회사 코일 전자 부품
KR102511872B1 (ko) 2017-12-27 2023-03-20 삼성전기주식회사 코일 전자 부품
US20200135375A1 (en) * 2018-10-30 2020-04-30 Tdk Corporation Multilayer coil component
US11810704B2 (en) * 2018-10-30 2023-11-07 Tdk Corporation Multilayer coil component
CN110233147A (zh) * 2019-05-08 2019-09-13 福建省福联集成电路有限公司 一种叠状电感及制作方法
CN110233147B (zh) * 2019-05-08 2021-03-09 福建省福联集成电路有限公司 一种叠状电感及制作方法
CN111223630A (zh) * 2020-01-14 2020-06-02 深圳顺络电子股份有限公司 叠层片式铁氧体磁珠及其制作方法
WO2024093990A1 (zh) * 2022-11-02 2024-05-10 斯特华(佛山)磁材有限公司 磁性材料和包含其的多层电感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008130736A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP5347973B2 (ja) 積層インダクタ及びこれを用いた電力変換装置
JP4509186B2 (ja) 積層部品及びこれを用いたモジュール
JP4973996B2 (ja) 積層電子部品
JP5841312B2 (ja) 低損失フェライト及びこれを用いた電子部品
US8004381B2 (en) Laminated device
KR101994722B1 (ko) 적층형 전자부품
JP4573065B2 (ja) 電子部品
JP4703459B2 (ja) コイル内蔵基板
US8779884B2 (en) Multilayered inductor and method of manufacturing the same
WO2007145189A1 (ja) 積層型セラミック電子部品
JP2006216916A (ja) 積層インダクタ及び積層基板
US8981890B2 (en) Non-magnetic composition for multilayer electronic component, multilayer electronic component manufactured by using the same and manufacturing method thereof
JP2010141191A (ja) インダクタおよびその製造方法
JP4735944B2 (ja) 積層型インダクタ
JP4400430B2 (ja) 積層型インダクタ
KR20200107151A (ko) 코일 부품
JP4724940B2 (ja) 積層型インダクタンス素子及び積層型インダクタンス素子の製造方法
KR20150105786A (ko) 적층형 전자부품 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111111