JP2005093523A - 積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005093523A
JP2005093523A JP2003321494A JP2003321494A JP2005093523A JP 2005093523 A JP2005093523 A JP 2005093523A JP 2003321494 A JP2003321494 A JP 2003321494A JP 2003321494 A JP2003321494 A JP 2003321494A JP 2005093523 A JP2005093523 A JP 2005093523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
conductor pattern
screen printing
printing plate
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003321494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Takenaka
一彦 竹中
Hisashi Katsurada
寿 桂田
Tatsuya Mizuno
辰哉 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003321494A priority Critical patent/JP2005093523A/ja
Publication of JP2005093523A publication Critical patent/JP2005093523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

【課題】 内部導体パターンと補助パターン層とを、隙間がなくかつ重なりがないようにセラミックグリーンシート上に印刷することができる積層セラミック電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】 内部導体パターンは、既にセラミック補助磁性体パターン層3が形成されて表面に凹凸が生じているセラミックフェライトシート片1上に形成される。このとき、セラミックフェライトシート片1の被印刷面に形成される内部導体パターンとスクリーン印刷版の吐出部との大きさの違いを予め考慮して、吐出部の形状を所望の内部導体パターンの形状(言い換えると、セラミック補助磁性体パターン層3の隙間4の形状)よりも若干小さく設定することによって、所望の寸法の内部導体パターンを得る。
【選択図】 図4

Description

本発明は、積層セラミック電子部品の製造方法に関する。
内部導体パターンを表面に形成した複数のセラミックグリーンシートを積層して、積層セラミック電子部品を製造する方法がある。ところが、この製造方法において、内部導体パターンが形成された箇所とそれ以外の箇所との間には段差(厚さの差)が生じる。そのため、前記段差に起因してセラミックグリーンシートが変形するなどの不具合が生じる。
そこで、従来より、段差解消のためにセラミックからなる補助パターン層を、内部導体パターンに隣接して設ける方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
この方法において、内部導体パターンと補助パターン層の間に隙間があると、その上に積むセラミックグリーンシートが平滑にならないという問題がある。また、隙間部分でセラミックスの密度が低くなり、クラックが生じやすくなる。逆に、内部導体パターンと補助パターン層が重なると、その部分のセラミックスの密度が高くなって焼成時にクラックが生じる心配がある。また、内部導体パターンの上に補助パターン層が載ると、層間接続不良が発生する場合もある。
従って、内部導体パターンと補助パターン層の間に隙間がなく、かつ、両者は重ならないことが望ましい。そこで、従来は、例えば内部導体パターンをセラミックグリーンシート上に印刷した後、内部導体パターンと同じ寸法形状を有する非吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて、セラミックグリーンシート上に補助パターン層を印刷していた。
特開平6−96991号公報
しかしながら、段差解消のための補助パターン層を内部導体パターンに隣接して設ける場合、既に印刷物があるところに、その印刷物の隙間を埋めるように更に印刷を行うため、スクリーン印刷版と被印刷面との間に隙間が生じる。スクリーン印刷版が被印刷面から浮いた状態での印刷は難易度が高く、内部導体パターンと同じ寸法形状の非吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて、セラミックグリーンシート上に隙間なく、かつ、重なりなく補助パターン層を印刷することは困難であった。
そこで、本発明の目的は、内部導体パターンと補助パターン層とを、隙間がなくかつ重なりがないようにセラミックグリーンシート上に印刷することができる積層セラミック電子部品の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、セラミックグリーンシートを形成する工程と、セラミックグリーンシート上にセラミックからなる補助パターン層を印刷する工程と、セラミックグリーンシート上の補助パターン層の隙間に内部導体パターンを印刷する工程とを備え、内部導体パターンを印刷する際、補助パターン層の隙間の形状より所定寸法だけ小さい吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて印刷することを特徴とする。
より具体的には、補助パターン層の隙間の幅をD1とし、隙間とスクリーン印刷版の吐出部との寸法差をC1としたとき、
D1=30〜50μmのとき、C1=5〜15μmであって、
D1=50〜100μmのとき、C1=15〜30μmであって、
D1=100〜200μmのとき、C1=30〜42μmであって、
D1=200〜500μmのとき、C1=42〜50μmである。
また、本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、セラミックグリーンシートを形成する工程と、セラミックグリーンシート上に内部導体パターンに対応した形状の凹部を形成する工程と、セラミックグリーンシートの凹部内に内部導体パターンを印刷する工程とを備え、内部導体パターンを印刷する際、凹部の形状より所定寸法だけ小さい吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて印刷することを特徴とする。
より具体的には、セラミックグリーンシートの凹部の幅をD2とし、凹部とスクリーン印刷版の吐出部との寸法差をC2としたとき、
D2=30〜50μmのとき、C2=5〜15μmであって、
D2=50〜100μmのとき、C2=15〜30μmであって、
D2=100〜200μmのとき、C2=30〜42μmであって、
D2=200〜500μmのとき、C2=42〜50μmである。
また、本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、セラミックグリーンシートを形成する工程と、セラミックグリーンシート上に内部導体パターンを印刷する工程と、内部導体パターンの形状に対応した非吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて、セラミックグリーンシート上にセラミックからなる補助パターン層を印刷する工程とを備え、補助パターン層を印刷する際、内部導体パターンより所定寸法だけ大きい非吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて印刷することを特徴とする。
より具体的には、内部導体パターンの幅をD3とし、内部導体パターンと前記スクリーン印刷版の非吐出部との寸法差をC3としたとき、
D3=30〜50μmのとき、C3=5〜15μmであって、
D3=50〜100μmのとき、C3=15〜30μmであって、
D3=100〜200μmのとき、C3=30〜42μmであって、
D3=200〜500μmのとき、C3=42〜50μmである。
一般的なスクリーン印刷では、被印刷面とスクリーン印刷版とが密着した状態で印刷が行われるため、スクリーン印刷版の吐出部の形状と被印刷面に形成される印刷パターンの形状とはほぼ等しくなる。これに対して、本発明のようにスクリーン印刷版と被印刷面との間に隙間があると、ペーストの回り込みによって被印刷面に形成される印刷パターンの形状がスクリーン印刷版の吐出部の形状より大きくなる。従って、被印刷面に形成される印刷パターンとスクリーン印刷版の吐出部との大きさの違いを予め考慮して、吐出部の形状を所望の印刷パターン形状よりも若干小さく設定することによって、所望の寸法の印刷パターンが得られる。
本発明によれば、内部導体パターンと補助パターン層のうち後工程で印刷する方の印刷工程において、もしくは、セラミックグリーンシートの凹部内に内部導体パターンを印刷する工程において、所望の印刷パターン形状よりも所定寸法だけ小さい吐出部をもつスクリーン印刷版を使って印刷することによって、所望の寸法の印刷パターンを得ることができる。この結果、後工程で印刷する内部導体パターンや補助パターン層を隙間や重なりが生じないように、セラミックグリーンシート上に印刷することができる。
以下に、本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法の実施例について添付の図面を参照して説明する。なお、各実施例は、積層セラミック電子部品として積層セラミックインダクタを例にして説明する。
[第1実施例、図1〜図7]
まず、酸化第二鉄(Fe23)49.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)29.0mol%、酸化ニッケル(NiO)14.0mol%、酸化銅(CuO)8.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに仕込み、15時間湿式調合を行う。得られたスラリーを乾燥してから粉砕し、750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて15時間湿式粉砕した後、乾燥してから解砕し、フェライト粉末を得る。このフェライト粉末に対してバインダー樹脂と可塑剤、湿潤剤を加えてボールミルで15時間混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。
得られたスラリーをリップコータ、またはマルチコータを用いて膜厚25μmの長尺なセラミックフェライトグリーンシートに成形する。このセラミックフェライトグリーンシートを所定の寸法に裁断し、図1に示すようなセラミックフェライトシート片1を得る。セラミックフェライトシート片1には所定位置にレーザ光などで貫通孔2が形成される。
次に、酸化第二鉄49.0mol%、酸化亜鉛29.0mol%、酸化ニッケル14.0mol%、酸化銅8.0mol%に、これらを100wt%として、結合剤(アクリルバインダー)を9wt%、溶剤(テルピネオール)を60wt%添加する。この後、3本ロールで混練分散してセラミック補助磁性体ペーストを得る。あるいは、1次調合時に高分散溶媒を用いて原料、分散剤を分散させ、2次調合時にバインダー、可塑剤、溶剤を添加、混合し、のちに高分散溶媒を除去してセラミック補助磁性体ペーストを得る。
得られたセラミック補助磁性体ペーストにてスクリーン印刷法で、図2に示すようにセラミックフェライトシート片1の上面に、厚みが例えば20μm程度のセラミック補助磁性体パターン層3を形成する。このとき、セラミック補助磁性体パターン層3は、平坦な被印刷面にセラミック補助磁性体ペーストを印刷することによって形成されるため、スクリーン印刷版と被印刷面が密着した状態で印刷を行うことができる。従って、スクリーン印刷版の吐出部の形状と被印刷面に形成される印刷パターンの形状とはほぼ等しくなるので、セラミック補助磁性体パターン層3と同じ寸法の吐出部をもつスクリーン印刷版が用いられる。
セラミック補助磁性体パターン層3は、内部導体パターンが形成される部分以外に形成される。これにより、セラミックフェライトシート片1の上面に20μm程度の深さの隙間(凹部)4が形成される。隙間4の一端側には貫通孔2が配設されている。
次に、図3に示すように、隙間4が形成されているセラミックフェライトシート片1上に、Ag粉などの導電粉末を含む導電ペーストをスクリーン印刷して、略U字状のパターンである隙間4内に、厚みが20μm程度の内部導体パターン5を形成する。同時に、貫通孔2にも導電ペーストが充填され、ビアホールとされる。
このとき、内部導体パターン5は、既にセラミック補助磁性体パターン層3が形成されて表面に凹凸が生じているセラミックフェライトシート片1上に形成されるため、スクリーン印刷版と被印刷面との間に隙間が生じる。スクリーン印刷版と被印刷面との間に隙間があると、導電ペーストの回り込みによって被印刷面に形成される内部導体パターン5の形状がスクリーン印刷版の吐出部の形状より大きくなる。
そこで、セラミックフェライトシート片1の被印刷面に形成される内部導体パターン5とスクリーン印刷版の吐出部との大きさの違いを予め考慮して、吐出部の形状を所望の内部導体パターン5の形状(言い換えると、セラミック補助磁性体パターン層3の隙間4の形状)よりも若干小さく設定することによって、所望の寸法の内部導体パターン5を得ることができる。
より具体的には、図4および図5の(a)に示すように、セラミック補助磁性体パターン層3の隙間4の幅をD1とし、スクリーン印刷版10の吐出部11の幅をA1とし、隙間4の幅D1とスクリーン印刷版10の吐出部11の幅A1との寸法差(D1−A1)をC1としたとき、
D1=30〜50μmのとき、C1=5〜15μm、
D1=50〜100μmのとき、C1=15〜30μm、
D1=100〜200μmのとき、C1=30〜42μm、
D1=200〜500μmのとき、C1=42〜50μm、
の関係を満足するように設定されている。なお、図4において、斜線領域はスクリーン印刷版10の非吐出部を表示している。
この結果、図5の(b)に示すように、セラミック補助磁性体パターン層3との間に隙間や重なりが生じない内部導体パターン5を形成することができる。他の内部導体パターン5を有するセラミックフェライトシート片1(図6参照)も同様にして形成する。
次に、図6に示すように、こうして得られたセラミックフェライトシート片1は、内部導体パターン5がビアホール2を介して電気的に直列に接続されて螺旋状コイルを形成するように積み重ねられる。その上下には、予め導体が形成されていないセラミックフェライトシート片6を保護シートとして重ねる。得られた未焼成積層体を1.0t/cm2の圧力で圧着し、所定の寸法に裁断する。得られた未焼成積層体を400℃で2時間加熱して脱バインダー処理した後、900℃で90分焼成する。この焼成体7の内部導体パターン5の引出し部が露出する端面に、浸漬法により主成分が銀である電極材料ペーストを塗布し、100℃で10分乾燥した後、780℃にて15分間塗膜を焼き付けることで、両端部に外部電極8を有する積層セラミックインダクタ9を得る。
こうして得られた積層セラミックインダクタ9は、内部導体パターン5とセラミック補助磁性体パターン層3との間に隙間や重なりが生じていないので、セラミックフェライトシート片1の圧着時にセラミックスの密度差が生じにくい。従って、焼成工程でクラックなどの不具合が生じず、信頼性の高い積層セラミックインダクタ9を得ることができる。
[第2実施例、図8〜図11]
まず、前記第1実施例と同様の製法で、図8に示す膜厚60μmのセラミックフェライトシート片21を得る。次に、レーザ加工用マスク31を用意する。マスク31はガラスなどでできており、略U字形状の半透明部32を有している。この半透明部32はレーザ光の所定量(例えば50%)を透過する。U字形状の半透明部32の一端部には、円形の透明部33が形成され、レーザ光を殆ど透過する。これら以外は不透明部34(斜線で表示した部分)で、この不透明部34はレーザ光を遮断して透過しない。
マスク31をセラミックフェライトシート片21の上面に載せた後、マスク31を通してレーザ光を照射し、図9に示すように、セラミックフェライトシート片21の上面に20μm程度の深さの凹部22を形成するとともに、貫通孔23を形成する。このとき、マスク31の半透明部32は、凹部22と同じ寸法をもっている。
次に、図10に示すように、凹部22が形成されているセラミックフェライトシート片21上に、導電ペーストをスクリーン印刷して、略U字形状の凹部22内に、厚みが20μm程度の内部導体パターン25を形成する。同時に、貫通孔23にも導電ペーストが充填され、ビアホールとされる。
このとき、スクリーン印刷版と被印刷面との間に隙間が生じるため、導電ペーストの回り込みによって被印刷面に形成される内部導体パターン25の形状がスクリーン印刷版の吐出部の形状より大きくなる。
そこで、セラミックフェライトシート片21の被印刷面に形成される内部導体パターン25とスクリーン印刷版の吐出部との大きさの違いを予め考慮して、吐出部の形状を所望の内部導体パターン25の形状(言い換えると、セラミックフェライトシート片21の凹部22の形状)よりも若干小さく設定することによって、所望の寸法の内部導体パターン25を得ることができる。
より具体的には、図11に示すように、セラミックフェライトシート片21の凹部22の幅をD2とし、スクリーン印刷版の吐出部41の幅をA2とし、凹部22の幅D2とスクリーン印刷版の吐出部41の幅A2との寸法差(D2−A2)をC2としたとき、
D2=30〜50μmのとき、C2=5〜15μm、
D2=50〜100μmのとき、C2=15〜30μm、
D2=100〜200μmのとき、C2=30〜42μm、
D2=200〜500μmのとき、C2=42〜50μm、
の関係を満足するように設定されている。なお、図11において、斜線領域はスクリーン印刷版の非吐出部を表示している。
この結果、セラミックフェライトシート片21の凹部22との間に隙間や重なりが生じない内部導体パターン25を形成することができる。他の内部導体パターン25を有するセラミックフェライトシート片21も同様にして形成する。
こうして得られたセラミックフェライトシート片21は、前記第1実施例と同様に積層されて積層体とされる。この後、積層体は焼成され、外部電極を形成されて積層セラミックインダクタとされる。得られた積層セラミックインダクタは、前記第1実施例の積層セラミックインダクタ9と同様の作用効果を奏する。
[第3実施例、図12〜図16]
まず、前記第1実施例と同様の製法で、図12に示す膜厚25μmのセラミックフェライトシート片51を得る。セラミックフェライトシート片51には所定の位置にレーザ光などで貫通孔52が形成される。
次に、図13に示すように、導電ペーストにてスクリーン印刷法で、セラミックフェライトシート片51の上面に、厚みが20μm程度の略U字形状の内部導体パターン55を形成するとともに、貫通孔52にも導電ペーストを充填してビアホールとする。
このとき、内部導体パターン55は、平坦な被印刷面に導電ペーストを印刷することによって形成されるため、スクリーン印刷版と被印刷面が密着した状態で印刷を行うことができる。従って、スクリーン印刷版の吐出部の形状と被印刷面に形成される印刷パターンの形状とは略等しくなるので、内部導体パターン55と同じ寸法の吐出部をもつスクリーン印刷版が用いられる。
次に、図14に示すように、内部導体パターン55以外のセラミックフェライトシート片51上に、セラミック補助磁性体ペーストをスクリーン印刷して厚みが20μm程度のセラミック補助磁性体パターン層53を形成する。
このとき、セラミック補助磁性体パターン層53は、表面に凹凸が生じているセラミックフェライトシート片51上に形成されるため、スクリーン印刷版と被印刷面との間に隙間が生じる。従って、セラミック補助磁性体ペーストの回り込みによって被印刷面に形成されるセラミック補助磁性体パターン層53の形状がスクリーン印刷版の吐出部の形状より大きくなる。
そこで、セラミックフェライトシート片51の被印刷面に形成されるセラミック補助磁性体パターン層53とスクリーン印刷版の吐出部との大きさの違いを予め考慮して、吐出部の形状を所望のセラミック補助磁性体パターン層53の形状よりも若干小さく設定する。言い換えると、非吐出部の形状を内部導体パターン55の形状より若干大きく設定する。これによって、所望の寸法のセラミック補助磁性体パターン層53を得ることができる。
より具体的には、図15および図16の(a)に示すように、内部導体パターン55のパターン幅をD3とし、スクリーン印刷版60の非吐出部61の幅をA3とし、内部導体パターン55のパターン幅D3とスクリーン印刷版60の吐出部61の幅A3との寸法差(D3−A3)をC3としたとき、
D3=30〜50μmのとき、C3=5〜15μm、
D3=50〜100μmのとき、C3=15〜30μm、
D3=100〜200μmのとき、C3=30〜42μm、
D3=200〜500μmのとき、C3=42〜50μm、
の関係を満足するように設定されている。なお、図15において、斜線領域はスクリーン印刷版60の非吐出部61を表示している。
この結果、図16の(b)に示すように、内部導体パターン55との間に隙間や重なりが生じないセラミック補助磁性体パターン層53を形成することができる。他の内部導体パターン55を有するセラミックフェライトシート片51も同様にして形成する。
こうして得られたセラミックフェライトシート片51は、前記第1実施例と同様に積層されて積層体とされる。この後、積層体は焼成され、外部電極を形成されて積層セラミックインダクタとされる。得られた積層セラミックインダクタは、前記第1実施例の積層セラミックインダクタ9と同様の作用効果を奏する。
[他の実施例]
なお、本発明は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。積層セラミック電子部品としては、積層インダクタの他に、例えば積層インピーダンス素子、積層LCフィルタ、積層コンデンサ、積層トランスなどがある。さらに、セラミック材料には、磁性体セラミックス、誘電体セラミックス、半導体セラミックス、圧電体セラミックスなどの各種の機能性セラミックスを適用することができる。
また、前記実施例は個産品を例にして説明しているが、量産品の場合には、複数の積層セラミック電子部品を有したマザー積層ブロックの状態で製造される。
本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法の第1実施例を示す斜視図。 図1に続く製造工程を示す斜視図。 図2に続く製造工程を示す斜視図。 セラミック補助磁性体パターン層の隙間とスクリーン印刷版の吐出部との寸法関係を示す平面図。 スクリーン印刷による内部導体パターン形成を説明する断面図。 図3に続く製造工程を示す斜視図。 図6に続く製造工程を示す斜視図。 本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法の第2実施例を示す斜視図。 図8に続く製造工程を示す斜視図。 図9に続く製造工程を示す斜視図。 セラミックフェライトシート片に形成された凹部とスクリーン印刷版の吐出部との寸法関係を示す平面図。 本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法の第3実施例を示す斜視図。 図12に続く製造工程を示す斜視図。 図13に続く製造工程を示す斜視図。 内部導体パターンとスクリーン印刷版の非吐出部との寸法関係を示す平面図。 スクリーン印刷によるセラミック補助磁性体パターン層形成を説明する断面図。
符号の説明
1,21,51…セラミックフェライトシート片
3,53…セラミック補助磁性体パターン層
4…セラミック補助磁性体パターン層の隙間
5,25,55…内部導体パターン
9…積層セラミックインダクタ
10,60…スクリーン印刷版
11…吐出部
22…セラミックフェライトシート片の凹部
61…非吐出部
A1…スクリーン印刷版の吐出部の幅の寸法
A2…スクリーン印刷版の吐出部の幅の寸法
A3…スクリーン印刷版の非吐出部の幅の寸法
D1…セラミック補助磁性体パターン層の隙間の幅の寸法
D2…セラミックフェライトシート片の凹部の幅の寸法
D3…内部導体パターンのパターン幅の寸法

Claims (6)

  1. 複数のセラミックグリーンシートを積層してなる積層セラミック電子部品の製造方法において、
    セラミックグリーンシートを形成する工程と、
    前記セラミックグリーンシート上にセラミックからなる補助パターン層を印刷する工程と、
    前記セラミックグリーンシート上の前記補助パターン層の隙間に内部導体パターンを印刷する工程とを備え、
    前記内部導体パターンを印刷する際、前記補助パターン層の隙間の形状より所定寸法だけ小さい吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて印刷すること、
    を特徴とする積層セラミック電子部品の製造方法。
  2. 前記補助パターン層の隙間の幅をD1とし、前記隙間と前記スクリーン印刷版の吐出部との寸法差をC1としたとき、
    D1=30〜50μmのとき、C1=5〜15μmであって、
    D1=50〜100μmのとき、C1=15〜30μmであって、
    D1=100〜200μmのとき、C1=30〜42μmであって、
    D1=200〜500μmのとき、C1=42〜50μmであること、
    を特徴とする請求項1に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  3. 複数のセラミックグリーンシートを積層してなる積層セラミック電子部品の製造方法において、
    セラミックグリーンシートを形成する工程と、
    前記セラミックグリーンシート上に内部導体パターンに対応した形状の凹部を形成する工程と、
    前記セラミックグリーンシートの凹部内に内部導体パターンを印刷する工程とを備え、
    前記内部導体パターンを印刷する際、前記凹部の形状より所定寸法だけ小さい吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて印刷すること、
    を特徴とする積層セラミック電子部品の製造方法。
  4. 前記セラミックグリーンシートの凹部の幅をD2とし、前記凹部と前記スクリーン印刷版の吐出部との寸法差をC2としたとき、
    D2=30〜50μmのとき、C2=5〜15μmであって、
    D2=50〜100μmのとき、C2=15〜30μmであって、
    D2=100〜200μmのとき、C2=30〜42μmであって、
    D2=200〜500μmのとき、C2=42〜50μmであること、
    を特徴とする請求項3に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  5. 複数のセラミックグリーンシートを積層してなる積層セラミック電子部品の製造方法において、
    セラミックグリーンシートを形成する工程と、
    前記セラミックグリーンシート上に内部導体パターンを印刷する工程と、
    前記内部導体パターンの形状に対応した非吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて、前記セラミックグリーンシート上にセラミックからなる補助パターン層を印刷する工程とを備え、
    前記補助パターン層を印刷する際、前記内部導体パターンより所定寸法だけ大きい非吐出部をもつスクリーン印刷版を用いて印刷すること、
    を特徴とする積層セラミック電子部品の製造方法。
  6. 前記内部導体パターンの幅をD3とし、前記内部導体パターンと前記スクリーン印刷版の非吐出部との寸法差をC3としたとき、
    D3=30〜50μmのとき、C3=5〜15μmであって、
    D3=50〜100μmのとき、C3=15〜30μmであって、
    D3=100〜200μmのとき、C3=30〜42μmであって、
    D3=200〜500μmのとき、C3=42〜50μmであること、
    を特徴とする請求項5に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
JP2003321494A 2003-09-12 2003-09-12 積層セラミック電子部品の製造方法 Pending JP2005093523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321494A JP2005093523A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 積層セラミック電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321494A JP2005093523A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 積層セラミック電子部品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005093523A true JP2005093523A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34453171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003321494A Pending JP2005093523A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 積層セラミック電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005093523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008130736A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Hitachi Metals Ltd 電子部品及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008130736A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Hitachi Metals Ltd 電子部品及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1067568A1 (en) Lamination type coil component and method of producing the same
US20150028988A1 (en) Laminated coil
KR102415350B1 (ko) 적층 세라믹 전자부품, 및 적층 세라믹 전자부품의 제조 방법
CN107731450A (zh) 电子部件
JPH07235852A (ja) パイ形フィルタ
JPH06224043A (ja) 積層チップトランスとその製造方法
JP2881542B2 (ja) レーザ加工用セラミックグリーンシート及び積層セラミック電子部品の製造方法
TW544695B (en) Laminated ceramic electronic component and method of manufacturing it
US11557416B2 (en) Multilayer coil component
JP4780232B2 (ja) 積層型電子部品
JP2006351954A (ja) 積層型コモンモードフィルタ
KR100676337B1 (ko) 세라믹 그린 시트를 제조하는 방법 및 세라믹 그린 시트를사용하여 전자 부품을 제조하는 방법
JP4461814B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2005093523A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2006352018A (ja) 積層型電子部品
JP2005175216A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2009130247A (ja) 積層チップコンデンサ
JP5245645B2 (ja) 積層型コイル部品の製造方法
JP2561643B2 (ja) セラミック電子部品用グリーンシートのレーザ加工法および積層セラミック電子部品の製造方法
JP4635430B2 (ja) 積層コイル部品
WO2024004484A1 (ja) 積層コイル部品
JP2000277367A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP7456771B2 (ja) 積層コイル部品
US20140373341A1 (en) Method for manufacturing laminated coil components
JPH10199746A (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090116

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090519