JPH0482157B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0482157B2
JPH0482157B2 JP60101644A JP10164485A JPH0482157B2 JP H0482157 B2 JPH0482157 B2 JP H0482157B2 JP 60101644 A JP60101644 A JP 60101644A JP 10164485 A JP10164485 A JP 10164485A JP H0482157 B2 JPH0482157 B2 JP H0482157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glycero
triphenylmethyl
phosphocholine
ethanolamine
chloroform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60101644A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60252490A (ja
Inventor
Parutoaufu Furiidoritsuhi
Herumetsuteru Arubin
Original Assignee
Hemii Horudeingu Ag
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hemii Horudeingu Ag filed Critical Hemii Horudeingu Ag
Publication of JPS60252490A publication Critical patent/JPS60252490A/ja
Publication of JPH0482157B2 publication Critical patent/JPH0482157B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/10Phosphatides, e.g. lecithin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/091Esters of phosphoric acids with hydroxyalkyl compounds with further substituents on alkyl

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はsn−グリセロ−3−ホスホコリン−及
びsn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン−
トリフエニルメチル誘導体に関するものであり、
その製造法並びにこれをグリセリンの1−及び2
−位に相互に無関係に種々のアシル残基で置換さ
れた化学的に限定された対掌体不保含の1,2−
ジアシル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン及び
1,2−ジアシル−sn−グリセロ−3−ホスホエ
タノールアミンの合成に使用する方法に関しても
記載する。
現在公知の技術水準によればグリセリンの1及
び2位に相互に無関係に種々のアシル残基を有す
る化学的に限定されたホスフアチジルコリン及び
ホスフアチジルエタノールアミンは酵素及び大過
剰のカルボン酸の使用を必要とする数段階の全合
成又は高価な半合成法によつてしか得られない。
これに関する従来技術は2つの総合記事、H.ア
イブル(Eibl),ケム(Chem),フイジ(Phys).
リビツド(Lipids),第26巻(1980)第405〜429
頁及び応用化学の雑誌、第96巻(1984)、第247−
262頁に記載されている。
工業的規模でこの混合置換されたホスフアチジ
ルコリン及びホスフアチジルエタノールアミンの
合成は従来公知の方法で及びその際使用される出
発化合物及び中間体を用いて実施することができ
ない。
したがつて本発明は簡単にかつ容易に入手でき
る出発化合物から出発して新規中間体を限定され
た化学構造を有する混合置換された対掌性不含の
1,2−ジアシル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リン及び1,2−ジアシル−sn−グリセロ−3−
ホスホエタノールアミンを用いて工業的規模で製
造することができる方法を見い出すことを課題と
する。この課題は本発明によつて予想されなかつ
た簡単かつ価値ある方法で解決することができ
る。
したがつて本発明の対象は一般式() (式中Tは非置換のあるいはC1−C6アルキル
基、C1−C6アルコキシ基又はハロゲン原子によ
つて1−又は数回置換されたトリフエニルメチル
基を示し、 R1,R2,R3は同一であり、夫々メチル基を示
す又は相異り、この場合残基R1,R2及びR3のう
ち2つは常に水素原子を示し、三番目の残基は非
置換であるか又はC1−C6アルキル基、C1−C6
ルコキシ基又はハロゲン原子によつて1−又は数
回置換されたトリフエニルメチル基である)で表
わされるsn−グリセロ−3−ホスホコリンの及び
sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンの新
規トリフエニルメチル誘導体である。
一般式()(式中R1,R2及びR3は夫々メチル
基を示す。)なる化合物はグリセロホスホコリン
誘導体であり、一方一般式()(式中残基R1
R2及びR3のうち2つは水素原子であり、三番目
は置換又は非置換のトリフエニルメチル基であ
る。)なる化合物はグリセロホスホエタノールア
ミンの誘導体である。
一般式()中本発明による化合物に於てTで
表わされる残基及び残基R1,R2及びR3のうち1
つはその他の2つの残基が水素原子を示す場合非
置換のトリフエニルメチル基であるのが好まし
い。しかし一般式()のうち1−O−トリフエ
ニルメチル基及び(又は)場合により分子内に存
在するN−トリフエニルメチル基は相互に無関係
にアルキル基、たとえばメチル基、エチル基プロ
ピル基等々、アルコキシ基、たとえばメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基等々又はハロゲン
原子、たとえばフルオル原子、クロル原子又はブ
ロム原子によつて1−又は数回置換されている化
合物も包含する。更に置換されたトリフエニルメ
チル基を有する一般式()なる化合物の場合ト
リフエニルメチル基のフエニル基1又は数個のパ
ラ位で上述の残基によつて置換されている化合物
が好ましい。
ここで使用されるグリセロホスホコリン、グリ
セロホスホエタノールアミン及びその誘導体に対
する命名法及び位置表示はバイオケム
(Biochem).J.171,29−35(1978)に示される法
則に従う。記載された化合物の系統的化学表示に
於ける略号“sn”は立体特異的に番号を付すこと
を意味する。グリセリン残基の置換位置に関連す
るすべての位置表示はこの立体特異的番号付けに
基づいている。
一般式()なる化合物を次の様にして製造す
る。すなわち一般式() (式中R1,R2及びR3は上述の意味を有する。) で表わされるsn−グリセロ−3−ホスホコリン又
はsn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニ
ルメチル)−エタノールアミン、これと無機−も
しくは有機酸又は−塩基との塩あるいはこれと金
属塩との錯体を一般式() T−X () (式中Tは一般式()に於けると同一の意味
を有し、Xは反応性離脱基、たとえばクロル−、
ブロム−又はヨード原子を示す。) で表わされる反応性トリフエニルメチル誘導体と
不活性有機溶剤又は溶剤混合物中室温ないし溶剤
の沸騰温度又は溶剤混合物のもつとも低沸点の溶
剤成分の沸騰温度で反応させることによつてグリ
セリンの1位の酸素をトリチル化して得られる。
トリチル化剤として本発明による方法に於て反
応性トリフエニル溶剤誘導体、好ましくはトリフ
エニルメチルクロリド又はトリフエニルメチルブ
ロミド、特に好ましくはトリフエニルメチルクロ
リドを使用する。一般式()なる1−O−トリ
フエニルメチル誘導体の製造のためにトリチル化
剤の1モルを消費する。しかし反応の進行の促進
及び反応の完了のために、多くの場合合目的的に
トリチル化剤の過剰を使用することは必ず必要で
ある。その際トリチル化剤の使用量は広い範囲内
で任意に変化することができる。一般式()な
る出発化合物1モルあたり少過剰のないし数倍の
モル過剰のトリチル化剤を使用することが特に好
ましい。但しこの場合1.5〜3−倍モル過剰が特
に好ましい。
一般式()なる化合物と一般式()なる化
合物との反応は適当なプロトン受容体の過剰の存
在下で有利に行われる。プロトン受容体として無
機又は有機塩基が挙げられる。反応を有機塩基、
たとえば第三アミン、たとえばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、N−メチルピペリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、ヒユーニク(Hu¨nig)−塩基あるいはヘ
テロ環状塩基、たとえばピリジン、4−N,N−
ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノ−ピリ
ジン、ピコリン、コリジン、キノリン、イソキノ
リン等々の存在下に実施するのが特に好ましい。
反応を夫々の反応成分に対して不活性である有
機溶剤又は溶剤混合物中で実施する。溶剤として
特に非プロトン性極性溶剤が挙げられる。これに
好ましくはジメチルスルホキシド、カルボン酸ア
ミド、たとえばジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホル酸トリアミ
ド、N−メチルピロリドン、ニトリル、たとえば
アセトニトリル、プロピオニトリル、ヘテロ環状
塩基、たとえばピリジン、キノリン、ピコリン又
はこの様な溶剤の混合物が属する。多くの場合反
応を不活性非プロトン性極性溶剤及びより小さい
極性の不活性非プロトン性溶剤から成る溶剤混合
物中で実施するのが有利である。この様な溶剤混
合物に関してより小さら極性を有する溶剤成分と
してたとえば脂肪族又は芳香族炭化水素、たとえ
ば低−又は高沸点石油エーテル、ヘキサン、ヘプ
タン、ベンゾール、トルオール等々、ハロゲン化
脂肪族又は芳香族炭化水素、たとえばメチレンク
ロリド、クロロホルム、1,2−ジクロルエタ
ン、四塩化炭素、クロルベンゾール、p−クロル
トルオール等々が適当である。
反応温度は広い範囲で変化することができる。
一般に室温ないし夫々使用される溶剤の沸騰温度
又は使用される溶剤混合物のもつとも低い沸点の
溶剤成分の沸騰温度で、好ましくは20〜200℃の
温度で、特に20〜80℃の温度で処理する。
一般式()なる化合物を製造するために一般
式()なる化合物それ自体から、これと無機又
は有機酸又は塩基との塩からあるいはこれと金属
塩との錯体から出発することができる。特に1−
O−トリチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
の製造に於て多くの場合により安定な及びより良
好な貯蔵可能な金属塩錯体、たとえばsn−グリセ
ロ−3−ホスホコリンのカドミウムクロリド−付
加物を使用するのが有利である。
後処理は反応溶液を蒸発することによつて又は
一般式()なる化合物が難溶性である溶剤を用
いて希釈し反応溶液から生成物を沈殿させること
によつて有利に行われる。通常の化学的後処理法
によつて得られる粗生成物は混合置換されたホス
フアチジルコリン及びホスフアチジルエタノール
アミンの製造用中間体として更に精製処理するこ
となく極めて良好に適する。一般式()なる化
合物の精製のために特に通常のクロマトグラフイ
ー法、たとえば薄層−、カラム−、吸−、中圧−
又は高圧液体クロマトグラフイー分離が適する。
本発明のその他の対象はグリセリンの1−及び
2−位に相互に無関係に種々のアシル残基を有す
る対掌体不含ホスフアジルコリン及びホスフアチ
ジルエタノールアミンの製造に新規の一般式
()なる化合物を使用することに関する。
一般式()なる化合物の使用下一般式() (式中R′1,R′2,R′3は同一であり、夫々3個
の水素原子又は3個のメチル基であり、 R4及びR5は相異り、相互に無関係に非置換の
あるいはハロゲン原子又はアルコキシ基によつて
1又は数回置換された、直鎖状又は分枝状C1
C24Dアルキル−あるいは直鎖状又は分枝状1−
又は数回不飽和のC3−C24Dアルケニル基を示
す。) で表わされる混合置換された1,2−ジアシル−
sn−グリセロ−3−ホスホコリン及び1,2−ジ
アシル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールア
ミンを製造することができる。
このために一般式()なる化合物を一般式
R4COOHなるカルボン酸のアシル化作用の誘導
体でアシル化し、一般式() (式中T,R1,R2,R3は一般式()に於け
ると同一の意味を有し、R4は一般式()に於
けると同一の意味を有する。) で表わされる化合物となし、その後一般式()
なる得られた化合物から酸の作用によつて−但し
一般式()(式中残基R1,R2及びR3のうち1つ
はトリフエニルメチル基を示す。)なる化合物の
場合酸はルイス酸である−1−O−トリフエニル
メチル基を一般式() 式中R1,R2,R3及びR4は上述の意味を有す
る。) なる2−アシル−sn−グリセロ−3−ホスホコリ
ン又は2−アシル−sn−グリセロ−3−ホスホノ
−(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミン
の形成下に離脱し、一般式()なる化合物を一
般式R5COOHなるカルボン酸のアシル化作用の
誘導体と反応させることによつて一般式(a) (式中R1,R2,R3は一般式()に於けると
同一の意味を有し、R4及びR5は一般式()に
於けると同一の意味を有する。) で表わされる1,2−ジアシル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン又は1,2−ジアシル−sn−グ
リセロ−3−ホスホノ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミンへ更にアシル化し、その
後一般式(a)(式中残基R1〜R3はトリフエニ
ルメチル基を示す。)なる得られた化合物を非プ
ロトン性溶剤中で酸の作用下一般式()(式中
残基R1′,R2′及びR3′は水素原子を示す。) なる化合物に変える。
R4及びR5に対して記載された定義に於て“直
鎖状又は分枝状アルキル基”は飽和脂肪族炭化水
素残基を意味する。これは1〜24個の炭素原子を
有し、任意にしばしば分枝していてよい。(直鎖
状又は分枝状の、1−又は数回不飽和アルケニル
残基”なる表現は不飽和、脂肪族(C3−C24)炭
化水素残基を示す。この残基は1又は数個のオレ
フイン性二重結合を有し、同様に任意にしばしば
分枝していてよい。アルキル基及びアルケニル残
基に於て1又は数個の水素原子をハロゲン原子、
たとえばフルオル−、クロル−、ブロム−又はヨ
ード−原子によつてあるいはアルコキシ基、たと
えばメトキシ−、エトキル−,プロピルオキシ
−、イソプロピルオキシ−、ブチルオキシ基等々
によつて置き代えることができる。
一般式()なる化合物の一般式()なる2
−アシル誘導体へのアシル化は一般式R4COOH
なるカルボン酸の反応性カルボン酸誘導体を用い
て行われる。この様なアシル化剤はたとえばこの
カルボン酸のハロゲン化物、無水物活性エステル
又はアゾリドが適当であり、この際カルボン酸イ
ミドダゾリドが特に好ましい。反応は通常のアシ
ル化条件、たとえば水不含、極性非プロトン性溶
剤又は夫々の反応成分に対して不活性である溶剤
混合物中で行われる。これに好ましくはエーテ
ル、たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサン、
エチレングリコールジメチルエーテル、ハロゲン
化脂肪族又は芳香族炭化水素、たとえばメチレン
クロリド、クロロホルム1,2−ジクロルエタ
ン、クロルベンゾール、p−クロルトルオール、
カルボン酸アミド、たとえばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホ
ル酸トリアミド、N−メチルピロリドン、ジメチ
ルスルホキシド、同時にプロトン受容体として作
用するヘテロ環状塩基、たとえばピリジン、アル
キル化されたピリジン、N,N−ジアルキルアミ
ノピリジン等々あるいはこれらの溶剤の混合物が
属する。アシル化剤としてカルボン酸イミダゾリ
ドを使用する場合、1:4〜4:1の割合でジメ
チルスルホキシド及びテトラヒドロフランから成
る混合物が有効である。アシル化は同時に触媒的
に作用する無機化合物から由来する酸結合剤、た
とえば水素化ナトリウム、金属ナトリウム等々あ
るいは有機化合物から由来する酸結合剤、たとえ
ばトリエチルアミン、N−メチルピペリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリンの使用下あるいはヘテロ環状塩基、たとえ
ばピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、
ピコリン、コリジン、キノリン、イソキノリン
等々の存在下に有利に行われる。アシル化反応を
0℃ないし溶剤の沸点の温度、好ましくは20〜30
℃の温度で実施することができる。
反応の際に生じる未反応カルボン酸及び場合に
よりまだ存在するアシル化剤の未反応残部を次の
反応工程の前に分離しなければならない。たとえ
ばそれはシリカゲルでクロマトグラフイーによつ
て又は化学的分離に於てその他の通常の精製方法
によつて、たとえば水と混和し得ない溶剤中に粗
生成物を有する溶液を希水性塩基、たとえばアン
モニア水で抽出することによつてあるいは適当な
溶剤から粗生成物の再結晶又は再沈殿によつて行
われる。
次いで一般式()なる2−アシル誘導体から
酸処理によつて1−O−トリフエニルメチル基を
離脱する。一般式()(式中残基R1,R2及びR3
はトリフエニルメチル基を示す。)なるグリセロ
ホスホエタノールアミン誘導体の場合、N−トリ
フエニルメチル基の維持が必要であり、一般式
()(式中残基R1,R2及びR3は夫々メチル基を
示す。)なるグリセロホスホコリン誘導体の場合、
1−O−トリフエニルメチル基の離脱のためにル
イス酸を使用するのが有利である。しかし1−O
−トリフエニルメチル基の離脱はグリセロホスホ
コリン誘導体の場合更に無機酸、たとえば鉱酸、
たとえばハロゲン化水素酸、臭化水素酸、過塩素
酸等々を用いてあるいは有機酸、たとえばトリフ
ルオル酢酸又はトリクロル酢酸等々を用いて行な
うことができる。その際アシル残基の転位を妨害
するために温度を20℃以下に保つのが有利であ
る。特に有効な脱トリチル化剤として三フツ化硼
素−メタノール.錯体をメチレンクロリド中で0
℃で使用する。その際一般式()なる化合物が
これを次の加工処理の前に更に精製処理する必要
がない程良好な純度で得られる。1−O−トリフ
エニルメチル基の離脱後得られる一般式()な
る化合物を直接次のアシルに供給する合成の実施
形態が特に有利である。というのはそれによつて
精製処理で場合により生じるアシル残基の転位が
合成工程のこの段階で決定的に減少するからであ
る。
一般式()なる化合物の一般式(a)なる
1,2−ジアシル誘導体への再アシル化は再び一
般式R5COOHなる酸の上記反応性カルボン酸誘
導体を用いて行われる。グリセリンの1位にアシ
ル残基を導入するためにこの際特にこの酸の無水
カルボン酸が有効である。反応は通常のアシル化
条件下で有利に水不含極性非プロトン性溶剤又は
溶剤混合物中で行われる。この場合2−位のアシ
ル化に於て上記溶剤の他に更にハロゲン化炭化水
素、たとえばメチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、クロルベンゾール等々との溶剤混合
物が挙げられる。特にメチレンクロリドと4−
N,N−ジメチルアミノピリジンとの混合物が有
効である。これは同時に酸結合剤の機能も引き受
ける。この反応にあたり室温ないし溶剤の沸騰温
度又は最も低い沸点の溶剤成分の沸騰温度の温度
範囲が選ばれる。反応を室温又は僅かに高められ
た20〜40℃の温度で実施するのが好ましい。
形成された一般式(a)なるジアシル誘導体
が化学的分離に於ける通常の精製処理で純粋な形
で得ることができる。粗生成物をたとえば水と混
和し得ない溶剤中に溶解し、希水性塩基、たとえ
ばアンモニア水で過剰のアシル化剤から抽出して
分離するあるいは再結晶又は再沈殿によつて精製
することができる。
その他に通常のクロマトグラフイー法又は2層
間の多重分散法が一般式(a)なる化合物の精
製に適当である。
一般式(a)(式中残基R1,R2及びR3はトリ
フエニルメチル基を示す。)なる化合物から一般
式()(式中R1′,R2′及びR3′は夫々水素原子を
示す。)なる1,2−ジアシル−sn−グリセロ−
3−ホスホエタノールアミンはN−トリフエニル
メチル残基の離脱によつて得ることができる。離
脱のために無機酸、たとえば鉱酸、たとえば塩化
水素又は臭化水素又は好ましくは有機酸、たとえ
ばハロゲン化されたカルボン酸、たとえばトリク
ロル−又はトリフルオル酢酸が適する。この際グ
リセリンの1−及び2−位の脱アシル化を避ける
ために非プロトン性溶剤中で処理する。N−トリ
フエニルメチル残基をトリフルオル酢酸でメチレ
ンクロリド中約0℃の温度で除去するのが好まし
い。
本発明による化合物の同定及び純度試験は薄層
クロマトグラフイー及びスペクトル法、特に 1H
−NMR−スペクトルを用いて行われる。測定さ
れたスペクトル値は化合物の記載の化学構造と一
致する。
一般式()なる化合物は一般式()なる混
合置換された1,2−ジアシル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン及び1,2−ジアシル−sn−グ
リセロ−3−ホスホエタノールアミンの一般の化
学的合成に対する新規の中心的中間体である。一
般式()なる中間体を使用する場合、従来この
様な混合置換されたホスフアチジルコリン及びホ
スフアチジルエタノールアミンの半合成製造に於
て使用しなければならなかつた酵素の使用をもは
や必要としないので、一般式()なる化合物を
工業的規模でも容易に得ることができる。本発明
のその他の利点は1位又は2位のアシル化に使用
されるカルボン酸誘導体を実質上完全に使用する
ことになる。従来使用される酵素法の場合、グリ
セロホスホコリン又はN−保護されたグリセロホ
スホエタノールアミンの1−及び2−位を先ず2
個の同一アシル残基で置換し、その後2位のアシ
ル残基をホスホリパーゼA2の作用によつて離脱
し、この中間体に次のアシル化反応によつて所望
のアシル残基を導入する。その際2−位の第一ア
シル化に使用されたカルボン酸は消失する。更に
酵素による加水分解の速度及び効果はカルボン酸
の種類に依存する。一方一般式()なる化合物
の本発明による製造は全くこれに依存しない。
一般式()なるホスフアチジルコリン及びホ
スフアチジルエタノールアミンはたとえば価値あ
る乳化剤として医薬及び植物保護剤の製造にある
いは写真工業に使用することができる。更にこの
化合物はリポソーム、リポソーム溶液及びリポソ
ームゲルの製造用化学的に限定された出発化合物
として適する。
一般式()なる化合物の製造用出発化合物と
してsn−グリセロ−3−ホスホコリン又はsn−グ
リセロ−3−ホスホル−(N−トリフエニルメチ
ル−エタノールアミンを使用する。sn−グリセロ
−3−ホスホコリンを公知方法によつて、たとえ
ば天然レシチンからアルカリ性加水分解によつて
実質上無制限の量で簡単な方法で製造することが
できる。好ましくは市販の生成物を使用する。
sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニ
ルメチル)−エタノールアミンは任意の由来のsn
−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンのN−
トリチル化によつて容易に入手することができ
る。特に有利なかつ簡単な方法でsn−グリセロ−
3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノ
ールアミンを植物性、動物性又は微生物起源のリ
ン脂質の反応性、置換又は非置換のトリフエニル
メチル誘導体、好ましくはトリフエニルメチルブ
ロミドとの混合物中でホスフアチジルエタノール
アミンのトリチル化、次いで全脂質のけん化によ
つて製造する。この混合物からsn−グリセロ−3
−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノー
ルアミンを水と混和し得ない溶剤で、好ましくは
クロロホルムでメタノールの存在下に抽出して水
溶性離脱生成物から分離し、次いで脂肪酸をアル
カリ性水層で場合によりメタノールの混合下に洗
滌して純粋な形で得ることができる。sn−グリセ
ロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミンの製造のためにたとえば次の処理
を行うことができる: 大豆リン脂質1.5g及びトリフエニルメチルブ
ロミド1.4gをクロロホルム50ml中で溶解する。
トリエチルアミン1.1gの添加後、反応混合物を
12時間20℃で攪拌する。次いでクロロホルム5ml
及び0.5N水酸化ナトリウム溶液100mlをメタノー
ル中に加え、30分間、20℃で攪拌する。次いでク
ロロホルム100mlを加え、有機層を分離し、これ
を3回アルカリ性水層で洗滌する。最後に有機溶
剤を減圧下除去する。sn−グリセロ−3−ホスホ
−(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミン
を含有する残留物を直接引き続きのO−トリチル
化に使用することができる。シリカゲルでクロロ
ホルム−メタノール−傾斜液を用いる粗生成物の
クロマトグラフイー分離によつて得られる純粋な
化合物は薄層クロマトグラフイーでシリカゲル上
に単一スポツト、Rf0.3を示す(展開剤:クロロホ
ルム−メタノール−25%NH350:25:6(V/
V/V))。
次に例によつて本発明を詳述するが、本発明は
これによつて限定されない。
(a) 一般式()なる化合物の製造 例 1: 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン sn−グリセロ−3−ホスホコリン−CdCl2−錯
体5g及びトリフエニルメチルクロリド4.6gを
70℃で水不含ジメチルホルムアミド(50ml)中で
溶解する。トリエチルアミン2.3mlの添加後、30
分間70℃で水分の除去下攪拌する。反応混合物の
冷却後、粉末NaHCO35gを加え、20分室温で攪
拌する。次いで反応溶液を過し、ジエチルエー
テル300mlを加える。形成された油を遠心分離し、
一回ジエチルエーテルで洗滌し、最後にメタノー
ル150ml中に溶解する。CHCl3300mlの添加後、
CHCl3−CH3OH−H2O3/48/47/V/V/V)
から成る溶剤混合物(上層)90mlで洗滌し、下層
をCHCl3−CH3OH2/1(V/V)150mlで希釈
する。次いで25%水性NH3−溶液3mlを加え、
15分室温で放置し、最後に形成された無色の沈殿
物を遠心分離する。減圧で溶剤の除去後油状残留
物を3回夫々50mlのジエチルエーテルで浸出す
る。その際形成された固形の粗生成物(5.5g)
が得られ、これは薄層クロマトグラフイーにより
シリカゲル(底開剤:CHCl3−CH3OH−25%
NH365/355,V/V/V)上に0.15のRf−値を
示し、極めて少量の不純物しか有しない。純粋な
化合物がシリカゲルで中圧クロマトグラフイー分
離によつて得られる。溶離のためにCHCl3
CH3OH−傾斜液を使用する。この場合溶離剤は
25%水性NH3−溶液0.5容量%を含有する。純粋
物質は薄層クロマトグラフイーでシリカゲル(展
開剤は粗生成物の分析に於けると同一である。)
上に単一スポツト,Rf0.15を示す。
1H−NMR−スペクトル:δppm 3.1(N−CH3);3.3−4.3(コリン及びグリセロ
ール);7.23(トリフエニルメチルC−H) 例 2 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ−
3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタ
ノールアミン sn−グリセロ−3−ホスホノ−(N−トリフエ
ニルメチル)−エタノールアミン964mg及びトリフ
エニルロリド1.735gを水不含ピリジン32ml中で
水分の除去下に48時間室温で攪拌する。次いで氷
水上に注ぐ。生成物を3回ジエチルエーテルで抽
出する。精製されたエーテル層を2回水洗し、次
いでNa2SO3で乾燥する。減圧下溶剤の除去後、
残りのピリジンを残留物の蒸発によつてトルオー
ルの存在下に減圧で除去する。残留物をクロロホ
ルム−メタノール1/1(V/V)30ml中に取り
入れ、一晩4℃で放置する。沈殿したトリフエニ
ルメチルカルビノールの除去及び溶剤混合物の引
き続きの除去後、粗生成物1.7gが得られる。こ
れは直接次のアシル化に使用される。シリカゲル
でクロロホルム−メタノール−傾斜液を用いてク
ロマトグラフイー分離後、純粋な化合物が得られ
る。これは薄層クロマトグラフイーによりシリカ
ゲル(展開剤:クロロホルム−メタノール6:4
(V/V)上に単一スポツト,Rf0.6を示す。
1H−NMR−スペクトル:δppm(DMSO−d6) 3.5−4.3(グリセロール及びエタノールアミン
C−H,鈍い);7.25(トリフエニルメチルC−
H,m)。
例 3 例1に記載した処理工程の適用下で次の化合物
が得られる: 1−O−(4,4′−ジメトキシトリフエニルメ
チル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン薄層ク
ロマトグラフイーによりシリカゲル上にし展開
剤:CHCl3,CH3OH、25%水性NH3;65,35.5
(V/V/V))に単一スポツト、Rf−値0.15を示
す。
1H−NMR−スペクトル:δppm(CD3OD) 3.1(N−CH3);3.8(フエニル−O−CH3);3.3
−4.3(コリン及びグリセロール):7.23(芳香族) 例 4 1−O−(4,4′−ジメトキシトリフエニルメ
チル)−sn−グリセロ−3−ホスホノ−(N−ト
リフエニルメチル)−エタノールアミン sn−グリセロ−3−ホスホノ−(N−トリフエ
ニルメチル)−エタノールアミン2.4g及び4,
4′−ジメトキシトリフエニルメチルクロリド4.5
gを有する溶液を水不含ピリジン80ml中で72時間
室温で攪拌する。減圧でピリジンの除去後、残留
物をCHCl3−CH3OH2/1(V/V)200ml中に
溶解する。この溶液を2回夫々40mlのCHCl3
CH2−OH−H2O3/48/47(V/V/V)で洗滌
し、次いで溶剤を減圧留去する。その際褐色の油
が得られる。これは80ml及び3mlに分けたジエチ
ルエーテルで浸出した後粗生成物2.5gを無定形
無色粉末として生じる。シリカゲル上で薄層クロ
マトグラフイー(展開剤:CHCl3−CH3OH6/
4,V/V)により粗生成物は90%より多い目的
生成物を含有する(Rf0.6)。これは更に精製する
ことなく混合置換された対掌体不含1,2−ジア
シル−sn−グリセロ−sn−グリセロ−3−ホスホ
エタノールアミンの製造に使用することができ
る。
純粋な化合物がシリカゲルでCHCH3
CH3OH−傾斜液(0.5容量%NH3水の存在下)を
用いて中圧クロマトグラフイー分離して得られ、
薄層クロマトグラフイー(例3に於けると同様な
条件)によれば単一スポツト,Rf0.6を示す。
1H−NMR−スペクトル:δppm (CDCl3−CD3OD2/1,V/V) 3.1(N −CH3);3.8(フエニル−O−CH3);
3.3−4.3(コリン及びグリセロール);7.23(芳香
族)。
(b) 一般式()なる化合物の製造のために上記
例に従つて得られた一般式()なる化合物の
製造に使用する。
例 5 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−オレオイ
ル−3−ホスホコリン油酸1.26gとカルボニル
イミダゾール794mgとをテトラヒドロフラン25
ml中で45分間、室温で反応させ、次いで溶剤を
減圧で除去する。次いで形成された脂肪酸イミ
ダゾリドを含有する残留物にジメチルスルホキ
シド28ml中に1−O−トリフエニルメチル−sn
−グリセロ−3−ホスホコリン(例1による)
の粗生成物1.1gを有する溶液を加える。ジメ
チルスルホキシド11.5ml中に金属ナトリウム
148mgを溶解して製造した触媒の添加後、反応
混合物を時折りの振とう下20分、20℃で放置す
る。最後に0.1N水性酢酸64mlを一注きでに加
える。クロロホルム−メタノール2/1(V/
V)から成る混合物で2回抽出し、精製された
有機層をメタノール−H2O1/1(V/V)か
ら成る混合物で2回抽出する。減圧で溶剤の蒸
発後、粗生成物をクロロホルム中で溶解し、シ
リカゲルカラム上に付与する。純粋な化合物
(1.1g)をクロロホルム−メタノール傾斜液で
溶離し、薄層クロマトグラフイーによりシリカ
ゲル上に(展開剤:クロロホルム−メタノール
−25%NH365:35:5(V/V/V))単一ス
ポツト,Rf0.4を示す。
(B) 2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホ
コリン メチレンクロリド30ml中に1−O−トリフエ
ニルメチル−2−オレオイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン500mgを有する溶液にメタノ
ール中に三フツ化硼素を有する20%溶液0.5ml
を加え、次いで30分間0℃で攪拌する。次いで
メタノール15ml及び水9mlを加え、振とうし、
有機層を単離する。溶剤を室温で高減圧除去に
よつて除く。
(C) 1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホコリン 形成された2−オレオイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリンを含有する残留物を乾燥クロ
ロホルム30ml中に溶解する。次いでこの溶液に
無水パルミチン酸820mg及びジメチルアミノピ
リジン200mgを加え、反応混合物を6時間20℃
で攪拌する。次いでメタノール15mlを加え、先
ず0.1N HClで、次いでH2Oで振とうする。減
圧で有機層の除去後、物質をクロロホルム−メ
タノール−傾斜液を用いるシリカゲルでのクロ
マトグラフイー分離によつて精製する。精製さ
れた化合物(400mg)薄層クロマトグラフイー
でシリカゲル上に(展開剤:クロロホルム−メ
タノール−25%NH365:35:5(V/V/V)
単一スポツト,Rf0.4を示す。
例 6 1−ステアロイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホコリン 2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リン(例5、段階A及びBに従つて1−O−トリ
フエニルメチル−2−オレオイル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン700mgから得られる。)を有す
る溶液を無水ステアリン酸1.2gと例5、段階C
に記載した処理工程に従つて反応させ、クロマト
グラフイーにより精製し、次いで分析する。1−
ステアロイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン550mg(1−O−トリフエニル
メチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンに対し
て76%収率)が得られる。これは薄層クロマトグ
ラフイーでシリカゲル上に(展開剤:クロロホル
ム−メタノール−25%NH3水溶液,65:35:5,
V/V/V)単一スポツトを示す;Rf−値0.4。
例 7 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−リノレオ
イル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン(例1による)600mgをリ
ノール酸690mg及びカルボニルジイミダゾール
440mgから製造されたリノレオイルイミダゾリ
ドで例5、段階Aに記載した処理工程に従つて
アシル化する。シリカゲルで中圧クロマトグラ
フイー分離後、純粋な化合物(690mg、理論値
の75%)は薄層クロマトグラフイーでシリカゲ
ル上に単一スポツト、Rf−値0.3を示す(展開
剤:クロロホルム−メタノール−25%NH3
溶液,65:35:5,V/V/V)。
(B) 2−リノレオイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホコリン メチレンクロリド60ml中に1−O−トリフエ
ニルメチル−2−リノレオイル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン1gを有する溶液を1−O
−トリフエニルメチル残基の離脱のために例
5、段階Bに記載した様にメタノール中に三フ
ツ化硼素を有する20%溶液で処理する。
(C) 1−ステアロイル−2−リノレオイル−sn−
グリセロ−3−ホスホコリン 段階Bで得られた2−リノレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホコリンを無水ステアリン酸
1.6gを例5、段階Cに記載した処理工程に従
つて反応させ、クロマトグラフイーで精製す
る。純粋生成物(1−O−トリフエニルメチル
−2−リノレオイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホコリンに対して80%収率)820mgが得られる。
これは薄層クロマトグラフイーでシリカゲル上
に単一スポツトを示す: Rf−値0.7(展開剤:クロロホルム−メタノー
ル−25%NH3水溶液,65:35:5,V/V/
V)。
例 8 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−アセチル
−sn−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン(例1による)320mgと無
水酢酸0.7mgとを水不含ピリジン4ml中で一晩、
室温で反応させる。次いで反応混合物を氷水上
に注ぎ、2回クロロホルム−メタノール(2:
1,V/V)で抽出する。精製された有機層を
2回クロホルム−メタノール−水(3:48:
47,V/V/V)で洗滌し、重炭酸ナトリウム
で乾燥し、最後に乾燥物となす。粗生成物をシ
リカゲルでクロロホルム−メタノール−傾斜液
を用いて中圧クロマトグラフイー分離して精製
する。純粋生成物(180mg、51%収率)は薄層
クロマトグラフイーでシリカゲル上に単一スポ
ツト:Rf0.16を示す(展開剤:クロロホルム−
メタノール−25%NH3水溶液、65:35:5、
V/V/V)。
1H−NHR−スペクトル;δppm(COCl3
CD3OD2:1、V/V)2.13(H3C−CO,s,
3H);3.16(H3C−N ,s,9H);3.3−4.4(グ
リセロール及びコリン−CH2);5.23(グリセロ
ールC−H,1H);7.33(芳香族、15H)。
(B) 2−アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リン (C) 1−パルミトイル−2−アセチル−sn−グリ
セロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−2−アセチル
−sn−グリセロ−3−ホスホコリンから1−O
−トリフエニルメチル基を例5、段階Bに記載
した処理工程に従つて離脱し、形成された2−
アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンと
無水パルミチン酸とを例5、段階Cに記載され
た処理工程に従つて反応させ1−パルミトイル
−2−アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リンとなす。
例 9 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−メトキシ
アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン(例1による)316mgとメ
トキシアセチルイミダゾリド−これはメトキシ
酢酸90mg及びカルボニルジイミダゾール178mg
から製造される−とを例5、段階Aに記載した
処理工程に従つて反応させ後処理する。純粋な
1−O−トリフエニルメチル−2−メトキシア
セチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン250
mg(69%収率)が得られる。これは薄層クロマ
トグラフイーで単一スポツトを示す(展開剤:
クロロホルム−メタノール−25%NH3−水溶
液、65:35:5、V/V/V);Rf−値0.25。
(B) 2−メトキシアセチル−sn−グリセロ−3−
ホスホコリン (C) 1−ステアロイル−2−メトキシアセチル−
sn−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−2−メトキシ
アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンか
ら1−O−トリフエニルメチル基を例2、段階
Bに記載した処理工程に従つて離脱し、その際
形成された2−メトキシアセチル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホコリンを例6と同様に無水ステ
アリン酸と反応させ1−ステアロイル−2−メ
トキシアセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リンとなし、クロマトグラフイーで精製する。
例 10 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−(2′−エ
チルヘキサノイル)−sn−グリセロ−3−ホス
ホコリン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン(例1による)250mgを有
する溶液を2−エチルヘキサノイルイミダゾリ
ド―これは2−エチルヘキサン酸144mg及びカ
ルボニルイミダゾール178mgから製造される−
と例5、段階Aの記載した処理法に従つて反応
させ、後処理する。純粋な1−O−トリフエニ
ルメチル−2−(2′−エチルヘキサノイル)−sn
−グリセロ−3−ホスホコリン200mg(69%収
率)が得られる。これは薄層クロマトグラフイ
ーで(展開剤:クロロホルム−メタノール−25
%NH3,65:35:5,V/V/V)単一スポ
ツトを示す;Rf−値0.24。
(B) 2−(2′−エチルヘキサノイル)sn−グリセ
ロ−3−ホスホコリン (C) 1−オレオイル−2−(2′−エチルヘキサノ
イル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン1−
O−トリフエニルメチル−2−(2′−エチルヘ
キサノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
から1−O−トリオフエニルメチル基を例5、
段階Bに記載された処理工程に従つて離脱し、
その際形成された2−(2′−エチルヘキサノイ
ル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリンを例5、
段階Cに記載された処理法に従つて無水油酸と
反応させ1−オレオイル−2−(2′−エチルヘ
キサノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリ
ンとなし、クロマトグラフイーにより精製す
る。
例 11 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−(1′−
14C)−ドデカノイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホコリン (1′−14C)−ドデカン酸(1μCi/mMol)
100mg及びカルボニルジイミダゾール90mgを45
分間水不含テトラヒドロフラン30ml中20℃で反
応させる。形成されたアシルイミダゾリドの溶
液を1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホコリン127mgに加える。減圧で
溶剤の除去後、残留物をジメチルスルホキシド
1ml中に溶解し、反応を金属ナトリウム23gを
ジメチルスルホキシド18ml中に溶解して得られ
た触媒的に作用する酸結合剤の添加によつて開
始する。反応混合物を時折りの振とう下10分間
20℃で保ち、その後一注きで水性酢酸10mlを添
加して中和する。次いで2回夫々クロロホルム
−メタノール(2:1V/V)15mlで抽出する。
精製された有機層を順次に夫々6mlのクロロホ
ルム−メタノール−HN3水溶液(3:48:47,
V/V/V)及びクロロホルム−メタノール−
水(3:48:47,V/V/V)で洗滌する。減
圧で溶剤の除去及びベンゾールの存在下蒸発
後、相生成物が得られる。これをシリカゲルで
クロロホルム−メタノール−傾斜液を用いて中
圧クロマトグラフイーによつて精製する。この
場合純粋物質110mg(82%収率)を6:4(V/
V)のクロロホルム−メタノール割合で溶離す
る。純粋物質は薄層クロマトグラフイーでシリ
カゲル上に単一スポツト;Rf0.25を示す(展開
剤:クロロホルム−メタノール−25%NH3
水溶援、65:35:5,V/V/V)。
放射能は1uci/m Molである。
1H−NMR−スペクトル:δppm(CDCl3
CD3OD2/1,V/V)0.90(アシル−CH3
3H);1.26((CH2o,s);1.66(H2C−C−
CO,m,2H);3.16(H3C−+ N ,s,9H);3.3
−4.4(グリセロール及びコリン−CH2,8H);
5.23(グリセロール−CH,m,1H);7.33(芳香
族,15H) (B) 2−(1′−14C)−ドデカノイル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホコリン (C) 1−オレオイル−2−(1′−14C)−ドデカノ
イル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−2−(1′−
14C)−ドデカノイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホコリンから1−O−トリフエニルメチル基を
例5、段階Bに記載した処理工程に従つて離脱
し、その際形成された2−(1′−14C)−ドデカ
ノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンを例
5、段階Cと同様に無水油酸と反応させて1−
オレオイル−2−(1′−14C)−ドデカノイル−
sn−グリセロ−3−ホスホコリンとなし、クロ
マトグラフイーにより精製する。
例 12 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−(9′,
10′−ジブロムステアロイル)−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン(例1による)300mgを9,
10−ジブロム無水ステアリン酸1.3gと例8、
段階Aに記載した処理法に従つて4−N,N−
ジメチルアミノピリジン300mgの存在下クロロ
ホルム20ml中で5時間20℃で反応させ、後処理
する。純粋な1−O−トリフエニルメチル−2
−(9′,10′−ジブロムステアロイル)−sn−グ
リセロ−3−ホスホコリン460mg(82%収率)
が得られる。これは薄層クロマトグラフイーで
単一スポツト;Rf−値0.3を示す(展開剤:ク
ロロホルム−メタノール−25%NH3水溶液、
65:35:5,V/V/V)。
(B) 2−(9′,10′−ジブロムステアロイル)−sn
−グリセロ−3−ホスホコリン (C) 1−ステアロイル−2−(9′,10′−ジブロム
ステアロイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リン 1−O−トリフエニルメチル−2−(9′,
10′−ジブロムステアロイル)−sn−グリセロ−
3−ホスホコリンから1−O−トリフエニルメ
チル基を例5、段階Bに記載した処理工程に従
つて離脱し、その際形成された2−(9′,10′−
ジブロムステアロイル)−sn−グリセロ−3−
ホスホコリンを例6と同様に無水ステアリン酸
と反応させ1−ステアロイル−2−(9′,10′−
ジブロムステアロイル)−sn−グリセロ−3−
ホスホコリンとなし、クロマトグラフイーによ
り精製する。
例 13 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−アラキド
ノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン1−
O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ−3−
ホスホコリン(例1による)550mgを例12に記
載した処理法に従つて無水アラキドン酸1.50g
とアルゴン−雰囲気下で反応させる。メタノー
ル15mlの添加後、クロロホルム−メタノール−
水(3:48:47、V/V/V)9mlで洗滌し、
次いで下層を減圧で乾燥し、中圧クロマトグラ
フイーにより精製する。1−O−トリフエニル
メチル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン750mg(80%収率)が得られ
る。これは薄層クロマトグラフイーで単一スポ
ツト;Rf−値0.3を示す(展開剤:クロロホル
ム−メタノール−25%NH3水溶液、65:35:
5,V/V/V)。
(B) 2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホ
スホコリン (C) 1−ステアロイル−2−アラキジノイル−sn
−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−2−アラキド
ノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンから
1−O−トリフエニルメチル基を例5、段階B
に記載した処理工程に従つて離脱し、その際形
成された2−アラキドノイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリンを例6と同様に無水ステアリ
ン酸と反応させ1−ステアロイル−2−アラキ
ジノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンと
なし、クロマトグラフイーにより精製する。
例 14 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−テトラコ
サノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン(例1による)316mgをテ
トラコサノイルイミダゾリド−これはテトラコ
サン酸1.7g及びカルボニルジイミダゾール356
mgから製造される−と例5、段階Aに記載した
処理法に従つて反応させ、後処理する。純粋な
1−O−トリフエニルメチル−2−テトラコサ
ノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン850
mg(62%収率)が得られる。これは薄層クロマ
トグラフイーで単一スポツト;Rf−値0.3を示
す(展開剤;クロロホルム−メタノール−25%
NH3水溶液、65:35:5、V/V/V)。
(B) 2−テトラコサノイル−sn−グリセロ−3−
ホスホコリン (C) 1−オレオイル−2−テトラコサノイル−sn
−グリセロ−3−ホスホコリン 1−O−トリフエニルメチル−2−テトラコ
サノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンか
ら1−O−トリフエニルメチル基を例5、段階
Bに記載した処理工程に従つて離脱し、その際
形成された2−テトラコサノイル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホコリンを例5、段階Cと同様に
無水油酸と反応させ、1−オレオイル−2−テ
トラコサノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リンとなし、クロマトグラフイーにより精製す
る。
例 15 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−オレオイ
ル−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニ
ルメチル)−エタノールアミン 油酸306mg及びカルボニルジイミダゾール255
mgをテトラヒドロフラン10ml中で45分間室温で
水分の除去下に攪拌する。1−O−トリフエニ
ルメチル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−
トリフエニルメチル)−エタノールアミン(例
2による)480mgをオレイルイミダゾリドの溶
液に取り入れた後、ジメチルスルホキシド中に
ナトリウム金属41mgを有する溶液3.1mlを加え
る。20分間室温で反応し、次いで0.1N水性酢
酸17.8mlで中和する。氷水中に取り入れ、3回
ジエチルエーテルで抽出し、精製された有機層
を2回水洗し、Na2SO4で乾燥し、その後減圧
で溶剤を除去する。粗生成物をシリカゲルで石
油エーテル−クロロホルム−傾斜液を用いてク
ロマトグラフイーにより精製した後、目的生成
物633mgが得られる。シリカゲル上で生成物の
薄層クロマトグラフイー(展開剤:クロロホル
ム−メタノール9:1(V/V))は単一スポツ
ト、Rf0.6を示す。
1−NMR−スペクトル:δppm(CDCl3)0.88
(−CH3);1.26(−CH2−);1.8−2.3(−CH2
CH2−C=C,−CH2−CH2−C=O);3.1−
4.3(グリセロール及びエタノールアミンC−
H);5.1(グリセロールC2−C−H,オレオイ
ルHC≡CH);7.25(トリフエニルメチルC−
H)。
(B) 2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホ
ノ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン メチレンクロリド30ml及びメタノール中に三
フツ化硼素を有する20%溶液1mlから成る混合
物中に1−O−トリフエニルメチル−2−オレ
オイル−sn−グリセロ−3−ホスホノ−(N−
トリフエニルメチル)−エタノールアミン406mg
を有する溶液を30分間0℃で攪拌する。次いで
メチレンクロリド30mlを加え、30mlを加え、3
回水洗し、有機層をNa2SO4で乾燥する。
(C) 1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホノ−(N−トリフエニルメ
チル)−エタノールアミン 形成された2−オレオイル−sn−グリセロ−
3−ホスホノ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミンの溶液に無水パルミチン酸1.3
g及びジメチルアミノピリジン230mgを加える
反応混合物を6時間20℃で攪拌する。その後溶
剤を減圧で除去する。残留物をシリカゲルで石
油エーテル−クロロホルム−傾斜液を用いてク
ロマトグラフイー分離した後、純粋なアシル化
生成物361mgが得られる。化合物は薄層クロマ
トグラフイーでシリカゲル上に単一スポツト、
Rf0.6を示す(展開剤:クロロホルム−メタノ
ール9/1(V/V))。
1H−NMR−スペクトル:δppm(CDCl3)0.88
(−CH3);1.22(−CH2−);1.55(−CH2−C−
CO);1.8−2.3(−CH2−CH2−C=,−CH2
C=O);3.1−4.3(グリセロール及びエタノー
ルアミンC−H);5.1(グリセロール=C−H、
オレオイルCH=CH);7.25(トリフエニルメチ
ルC−H)。
(D) 1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホエタノールアミン メチレンクロリド6ml及びトリフルオル酢酸
6mlから成る混合物12ml中に1−パルミトイル
−2−オレオイル−sn−3−グリセロ−(N−
トリフエニル−メチル)エタノールアミン190
mgを有する溶液を水分の除去下5分間0℃で放
置する。次いで6%アンモニア水溶液を用いて
一注ぎで中和する。水性層を分離し、クロロホ
ルム−メタノール2/1(V/V)で抽出する。
精製された有機層を水洗する。減圧で溶剤の除
去後、粗生成物をシリカゲルでクロロホルム−
メタノール−傾斜液を用いてクロマトグラフイ
ーにより精製する。化合物は薄層クロマトグラ
フイーでシリカゲル上に単一スポツト、Rf0.5
を示す(展開例:クロロホルム−メタノール−
25%NH3水溶液、50:25:6(V/V/V)。
例 16 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−リノレオ
イル−sn−グリセロ−3−ホスホノ−(N−ト
リフエニルメチル)−エタノールアミンリノー
ル酸464mg及びカルボニルジイミダゾール365mg
を45分間テトラヒドロフラン15ml中で20℃で反
応させる。形成されたアシルイミダゾリドの溶
液を1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−
エタノールアミン(例2による)530mgに加え
る。溶剤を減圧で除去後、残留物をジメチルス
ルホキシド15ml中で溶解し、反応ごジメチルス
ルホキシド3.7ml中に金属ナトリウム49mgを溶
解して得られる触媒的に作用する酸結合剤の添
加によつて開始する。反応混合物を時折りの振
とう下で20分間20℃で保ち、次いで水性0.1N
酢酸を用いて一注ぎで中和する。次いで2回
夫々20mlのクロロホルム−メタノール2:1
(V/V)で抽出する。精製された有機層を順
次に夫々8mlのクロロホルム−メタノール−
NH3−水溶液(3:48:47V/V/V)及びク
ロロホルム−メタノール−水(3:48:47、
V/V/V)で洗滌する。減圧で溶剤の除去及
びベンゾールの存在下で蒸発後、粗生成物が得
られる。これはシリカゲルでクロロホルム−メ
タノール−傾斜液を用いて中圧クロマトグラフ
イーによつて精製後純粋化合物670mg(92%収
率)を生じる。純粋化合物は薄層クロマトグラ
フイーでシリカゲル上に単一スポツト、Rf0.61
を示す(展開剤:メタノール−クロロホルム
8:3V/V)。
(B) 2−リノレオイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホノ−(N−トリフエニルメチル)−エタノール
アミン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホノ−(N−トリフエニルメチル)−
エタノールアミン435mgから例15、段階Bに記
載した処理法に従つて1−O−トリフエニルメ
チル基をメタノール中に三フツ化硼素を有する
20%溶液0.5mlで離脱する。
(C) 1−オレイル−2−リノオレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミン (D) 1−オレオイル−2−リノレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホエタノールアミン 2−リノレオイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミンを例15、段階Cに於ける処理工程に準じて
無水油酸で更にアシル化して1−オレオイル−
2−リノレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホ
−(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミ
ンとなし、これから例15、段階Dに記載した処
理法に準じてN−トリフエニルメチル残基を離
脱する。
例 17 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−ステアロ
イル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリ
フエニルメチル)−エタノールアミンを例16、
段階Aに於ける処理工程に準じて1−O−トリ
フエニルメチル−sn−グリセロ−3−ホスホ−
(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミン
380mgとステアロイルイミダゾリド350mgとの反
応によつて製造する。
(B) 2−ステアロイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミンが1−O−トリフエニルメチル基を段階A
で得られた生成物から例15、段階Bの記載した
処理工程に従つて離脱して得られる。
(C) 1−オレオイル−2−ステアロイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミン (D) 1−オレオイル−2−ステアロイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホエタノールアミン 段階Bで得られた2−ステアロイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミンを例15、段階Cに於け
る処理工程に準じて無水油酸1.5gと反応させ
1−オレオイル−2−ステアロイル−sn−グリ
セロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)
−エタノールアミン350mgとなす。例15、段階
Dに於ける処理工程に準ずる脱トリチル化は1
−オレオイル−2−ステアロイル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホエタノールアミン250mgを生じ
る。これからシリカゲルクロロホルム−メタノ
ール−傾斜液を用いてクロマトグラフイー分離
して純粋生成物140mgが得られる。これは薄層
クロマトグラフイーで単一スポツト、Rf−値
0.5を示す(展開剤:クロロホルム−メタノー
ル−25%NH3水溶液、50:25:6、V/V/
V)。
例 18 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−アセチル
−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエ
ニルメチル)−エタノールアミン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミン(例2による)300mgを無水酢
酸500mlと水不含ピリジン5ml中で20時間20℃
で反応させる。次いで氷水50ml上に注ぎ、2回
クロロホルム−メタノール2:1(V/V)で
抽出する。精製された有機層を2回クロロホル
ム−メタノール−水3:48:47(V/V/V)
で洗滌し、重炭酸ナトリウムで乾燥し、減圧下
乾燥物となす。残りのピリジンをトルオールの
存在下蒸発して除去する。粗生成物をシリカゲ
ルでクロロホルム−メタノール−傾斜液を用い
て中圧クロマトグラフイーにより精製する。得
られた純粋物質(128mg、40%収率)は薄層ク
ロマトグラフイーでシリカゲル上に単一スポツ
ト、Rf−値0.50を示す(展開剤:クロロホルム
−メタノール8:2、V/V)。
1H−NMR−スペクトル:δppm(CDCl3
CD3OD2:1,V/V);2.0(H3C−CO,S,
3H):2.8−4.2(グリセロール及びコリン−
CH2);5.16(グリセロール−CH,m,1H);
7.23(芳香族30H)1−O−トリフエニルメチ
ル−2−アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホ
−(N−トリフエニルメチルアミン)−エタノー
ルアミンを例15の段階B,C及びDに於ける処
理工程に準じてその他の生成物に変える: (B) 2−アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホ−
(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミン (C) 1−パルミトイル−2−アセチル−sn−グリ
セロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)
−エタノールアミン (D) 1−パルミトイル−2−アセチル−sn−グリ
セロ−3−ホスホエタノールアミン 例 19 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−プロピオ
ニル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリ
フエニルメチル)−エタノールアミン1−O−
トリフエニルメチル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン(例2による)450mgを無水プロピオン酸
900mgとピリジン10ml中30℃で例18、段階Aに
於ける処理工程に準じて反応させ1−O−トリ
フエニルメチル−2−プロピオニル−sn−グリ
セロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)
−エタノールアミンとなし、後処理し、精製す
る。収量220mg(理論値の45%);Rf−値0.5得
られた生成物を例15、段階B,C及びDに於け
る処理工程に準じて次の化合物に変える: (B) 2−プロピオニル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン (C) 1−パルミトイル−2−プロピオニル−sn−
グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメ
チル)−エタノールアミン (D) 1−パルミトリル−2−プロピオニル−sn−
グリセロ−3−ホスホエタノールアミン 例 20 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−ブチリル
−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエ
ニルメチル)−エタノールアミン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミン(例2による)500mgをブチリ
ルイミダゾリド−これは酪酸132mg及びカルボ
ニルジイミダゾール267mgから得られる−で例
16、段階Aと同様にアシル化し、後処理し、精
製する。得られた生成物(300mg,56%収率;
Rf−値0.52、シリカゲル上、展開剤:クロロホ
ルム−メタノール8:2、V/V)を例15、段
階B,C及びDに於ける処理工程に準じて更に
反応させる: (B) 2−ブチル−sn−グリセロ−3−ホスホ−
(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミン (C) 1−パルミトイル−2−ブチリル−sn−グリ
セロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)
−エタノールアミン (D) 1−パルミトイル−2−ブチリル−sn−グリ
セロ−3−ホスホエタノールアミン 例 21 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−イソブチ
リル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリ
フエニルメチル)−エタノールアミン1−O−
トリフエニルメチル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン(例2による)500mgをイソブチリルイミ
ダゾリド―これはイソ酪酸132mg及びカルボニ
ルジイミダゾール267mgから得られる−で例16、
段階Aと同様にアシル化し、後処理し、精製す
る得られた生成物(272mg、50%収率;Rf−値
0.53、シリカゲル上で、展開剤:グロロホルム
−メタノール8:2,V/V)は次のスペクト
ル値を示す。
1H−NMR−スペクトル:δppm(CDCl3
CD3OD,2:1、V/V)1.2(CH3,6H);
2.5−3.9(グリセロール及びコリンCH2;8H);
5.26(グリセロール−CH,m,1H);7.23(芳香
族、30H)1−O−トリフエニルメチル−2−
イソブチリル−sn−グリセロ−3−ホスホ−
(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミン
を例16、段階B,C及びDに準じて次の化合物
に変える。
(B) 2−イソブチリル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン (C) 1−オレオイル−2−イソブチリル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミン (D) 1−オレオイル−2−イソブチリル−sn−グ
リセロ−3−ホスホエタノールアミン 例 22 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−(3′−ト
リフルオルメチルブチリル)−sn−グリセロ−
3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタ
ノールアミン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミン(例2による)900mg及び無水
3−トリフルオルメチルブチリル500mgをメチ
レンクロリド50ml中で4−N,N−ジメチルア
ミノピリジン300mgの添加後、4時間20℃で攪
拌する。水の添加後振とうし、有機層を
Na2SO4で乾燥し、減圧で蒸発する。粗生成物
をシリカゲルでクロロホルム−メタノール−傾
斜液を用いて0.5容量%NH3水溶液の存在下中
圧クロマトグラフイーによつて精製した後、1
−O−トリフエニルメチル−2−(3′−トリフ
ルオルメチルブチリル)−sn−グリセロ−3−
ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノー
ルアミン820mg(76%収率;Rf−値0.50、シリ
カゲル上で、展開剤:クロロホルム−メタノー
ル8:2、V/V)が得られる。この生成物を
例15、段階B,C及びDに準じて次の化合物に
変える。
(B) 2−(3′−トリフルオルメチルブチリル)−sn
−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニル
メチル)−エタノールアミン (C) 1−パルミトイル−2−(3′−トリフルオル
メチルブチリル)−sn−グリセロ−3−ホスホ
−(N−トリフエニルメチル)−エタノールアミ
ン (D) 1−パルミトイル−2−(3′−トリフルオル
メチルブチル)−sn−グリセロ−3−ホスホエ
タノールアミン 例 23 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−(2′−ブ
チルヘキサノイル)−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミン(例2による)430mgを2−ブ
チルヘキサノイルイミダゾリド−これは2−ブ
チルヘキサン酸200mg及びカルボニルジイミダ
ゾール210mgから得られる−で例16、段階Aと
同様にアシル化し、後処理し、精製する。得ら
れた生成物(370mg、70%収率Rf−値0.55、シ
リカゲル上で、展開剤:クロロホルム−メタノ
ール8:2、V/V)を例15、段階B,C及び
Dに於ける処理工程に準じて次の化合物に更に
変える: (B) 2−(2′−ブチルヘキサノイル)−sn−グリセ
ロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−
エタノールアミン (C) 1−パルミトイル−2−(2′−ブチルヘキサ
ノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−ト
リフエニルメチル)−エタノールアミン (D) 1−パルミトイル−2−(2′−ブチルヘキサ
ノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホエタノー
ルアミン 例 24 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−アラキド
ノイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−ト
リフエニルメチル)−エタノールアミン 1−O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ
−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エ
タノールアミン(例2による)500mg及び無水
アラキドン酸890mgをメチレンクロリド50ml中
で4−N,N−ジメチルアミノピリジン300mg
の添加後4時間20℃で攪拌する。水の添加後振
とうし、有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧で蒸
発する。粗生成物をシリカゲルでクロロホルム
−メタノール−傾斜液を用いて0.5容量%水性
NH3の存在下に中圧クロマトグラフイーによ
り精製した後、1−O−トリフエニルメチル−
2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノールア
ミン(82%収率;Rf−値0.61、シリカゲル上
で、展開剤:クロロホルム−メタノール8:
2,V/V)520mgが得られる。この生成物を
例15、段階B,C及びDに準じて次の化合物に
変える: (B) 2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホ
スホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノール
アミン (C) 1−パルミトイル−2−アラキドノイル−sn
−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニル
メチル)−エタノールアミン (D) 1−パルミトイル−2−アラキドノイル−sn
−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン 例 25 (A) 1−O−トリフエニルメチル−2−テトラコ
サノイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−
トリフエニルメチル)−エタノールアミン1−
O−トリフエニルメチル−sn−グリセロ−3−
ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノー
ルアミン(例2による)500mgをテトラコサノ
イルイミダゾリド−これはテトラコサン酸1.57
g及びカルボニルイミダゾール267mgから得ら
れる−で例16、段階Aと同様にアシル化し、後
処理し、精製する。得られた生成物(640mg、
90%収率;Rf−値0.6、シリカゲル上で、展開
剤:クロロホルム−メタノール8:2、V/
V)を例15、段階B,C及びDに於ける処理工
程に準じて次の化合物に更に変える。
(B) 2−テトラコサノイル−sn−グリセロ−3−
ホスホ−(N−トリフエニルメチル)−エタノー
ルアミン (C) 1−パルミトイル−2−テトラコサノイル−
sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニ
ルメチル)−エタノールアミン (D) 1−パルミトイル−2−テトラコサノイル−
sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン 例 26 (C) 1−ステアロイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミン メチレンクロリド150ml中に2−オレオイル
−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエ
ニルメチル)−エタノールアミン−これは1−
O−トリフエニルメチル−2−オレオイル−sn
−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニル
メチル)−エタノールアミン(例15、段階A及
びB参照)から得られる−を有する溶液に無水
ステアリン酸3.5g及び4−N,N−ジメチル
アミノピリジン625mgを加える。反応混合物を
3時間20℃で攪拌し、次いでクロロホルム−メ
タノール−水(3:48:47、V/V)45ml及び
メタノール75mlを加える。振とう後、下層を分
離し、更に2回夫々45mlのクロロホルム−メタ
ノール−アンモニア水(3:48:47、V/V/
V)で並びに1回クロロホルム−メタノール−
水(3:48:47、V/V/V)で洗滌する。溶
剤を減圧で除去後、粗生成物をシリカゲルでク
ロロホルム−メタノール−傾斜液を用いて中圧
クロマトグラフイーによつて精製する。この場
合純粋物質990mg(89%収率,Rf−値0.6、シリ
カゲル上で、展開剤:クロロホルム−メタノー
ル9:1、V/V)が得られる。
(D) 1−ステアロイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホエタノールアミン 1−ステアロイル−2−オレオイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメチ
ル)−エタノールアミン1gをトリフルオル酢
酸30ml中で5分間0℃で放置する。後処理を例
15、段階Dと同様に行う。純粋物質550mg(72
%収率)が得られる。これは薄層クロマトグラ
フイーでシリカゲル上で単一 ポツト、Rf
値0.5を示す(展開剤:クロロホルム−メタノ
ール−25%NH3,50:25:6、V/V/V) 例 27 (C) 1−ステアロイル−2−リノレオイル−sn−
グリセロ−3−ホスホ−(N−トリフエニルメ
チル)−エタノールアミン (D) 1−ステアロイル−2−リノレオイル−sn−
グリセロ−3−ホスホエタノールアミン 1−O−トリフエニルメチル−2−リノレオ
イル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(N−トリ
フエニルメチル)−エタノールアミン700mgから
得られた2−リノレオイル−sn−グリセロ−3
−ホスニ−(N−トリフエニルメチル)−エタノ
ールアミン(例16、段階A及びB参照)にメチ
レンクロリド中で無水ステアリン酸2.2g及び
4−N,N−ジメチルアミノピリジン390mgを
加え、3時間室温で攪拌する。得られた生成物
を例15、段階Dに記載された様にトリフルオル
酢酸と反応させ、精製する。
純粋な1−ステアロイル−2−リノレオイル
−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン
250mgが得られる。これは薄層クロマトグラフ
イーでシリカゲル上で単一スポツト;Rf−値
0.5を示す(展開剤:例26に於けると同様なク
ロロホルム−メタノール)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中Tは非置換のあるいはC1−C6アルキル
    基、C1−C6アルコキシ基又はハロゲン原子によ
    つて1−又は数回置換されたトリフエニルメチル
    基を示し、 R1,R2,R3は同一であり、夫々メチル基を示
    す又は相異り、この場合残基R1,R2及びR3のう
    ち2つは常に水素原子を示し、三番目の残基は非
    置換であるか又はC1−C6アルキル基、C1−C6
    ルコキシ基又はハロゲン原子によつて1−又は数
    回置換されたトリフエニルメチル基である。) で表わされるsn−グリセロ−3−ホスホコリン−
    及びsn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン
    のトリフエニルメチル誘導体。
JP60101644A 1984-05-15 1985-05-15 グリセロホスホコリン―及びグリセロホスホエタノールアミン誘導体 Granted JPS60252490A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AT0159084A AT383130B (de) 1984-05-15 1984-05-15 Verfahren zur herstellung von an c1 und c2 verschieden substituierten phosphatidylcholinen und phosphatidylethanolaminen ueber die neuen verbindungen 1-0-tritylglycerophosphocholin beziehungsweise (1-0,n-ditrityl)-glycerophosphoethanolamin
AT1590/84 1984-05-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60252490A JPS60252490A (ja) 1985-12-13
JPH0482157B2 true JPH0482157B2 (ja) 1992-12-25

Family

ID=3516711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60101644A Granted JPS60252490A (ja) 1984-05-15 1985-05-15 グリセロホスホコリン―及びグリセロホスホエタノールアミン誘導体

Country Status (24)

Country Link
US (2) US4622180A (ja)
EP (1) EP0161519B1 (ja)
JP (1) JPS60252490A (ja)
KR (1) KR920009556B1 (ja)
CN (1) CN1014791B (ja)
AT (2) AT383130B (ja)
AU (1) AU565316B2 (ja)
BR (1) BR8502293A (ja)
CA (1) CA1244462A (ja)
DD (2) DD245668A1 (ja)
DE (1) DE3563533D1 (ja)
DK (2) DK167441C (ja)
ES (2) ES8603900A1 (ja)
FI (1) FI77663C (ja)
HU (2) HU199486B (ja)
IE (1) IE58511B1 (ja)
IL (1) IL75133A (ja)
NO (1) NO163100C (ja)
NZ (1) NZ212067A (ja)
PH (2) PH21831A (ja)
SU (2) SU1422999A3 (ja)
TR (1) TR22204A (ja)
YU (2) YU45720B (ja)
ZA (1) ZA853697B (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT383130B (de) * 1984-05-15 1987-05-25 Chemie Linz Ag Verfahren zur herstellung von an c1 und c2 verschieden substituierten phosphatidylcholinen und phosphatidylethanolaminen ueber die neuen verbindungen 1-0-tritylglycerophosphocholin beziehungsweise (1-0,n-ditrityl)-glycerophosphoethanolamin
DE3638687A1 (de) * 1986-11-13 1988-05-19 Lentia Gmbh Einstufiges verfahren zur herstellung von gemischt substituierten 1,2-di-acyl-sn-glycero-3-phosphocholinen
AT388165B (de) * 1986-12-10 1989-05-10 Chemie Linz Ag Einstufiges verfahren zur herstellung von gemischt substituierten 1,2-di-acyl-sn-glycero-3- phosphocholinen
JP2657486B2 (ja) * 1987-02-20 1997-09-24 花王株式会社 洗浄剤組成物
US5144045A (en) * 1990-11-13 1992-09-01 American Cyanamid Company Phosphocholine derivative inhibitors of phospholipase A2
US5698537A (en) * 1996-06-18 1997-12-16 Clarion Pharmaceuticals Inc. Method of lowering the viscosity of mucus
US6838452B2 (en) 2000-11-24 2005-01-04 Vascular Biogenics Ltd. Methods employing and compositions containing defined oxidized phospholipids for prevention and treatment of atherosclerosis
DE112004001520B4 (de) * 2003-08-18 2008-04-10 Btg International Ltd. Verwendung eines Lipidglyzerids festgelegter Struktur zur Herstellung eines Medikamentes zur Behandlung der multiplen Sklerose
US7807847B2 (en) 2004-07-09 2010-10-05 Vascular Biogenics Ltd. Process for the preparation of oxidized phospholipids
GB0425932D0 (en) * 2004-11-25 2004-12-29 Btg Int Ltd Structured phospholipids
GB0504362D0 (en) 2005-03-02 2005-04-06 Btg Int Ltd Cytokine modulators
US9006217B2 (en) 2007-01-09 2015-04-14 Vascular Biogenics Ltd. High-purity phospholipids
US8569529B2 (en) 2007-01-09 2013-10-29 Vascular Biogenics Ltd. High-purity phospholipids
EP2348866B1 (en) * 2008-11-06 2015-01-07 Vascular Biogenics Ltd. Oxidized lipid compounds and uses thereof
CN104017019A (zh) * 2014-06-12 2014-09-03 东南大学 一种氮芥-甘油磷脂酰胆碱化合物的合成方法
US9771385B2 (en) 2014-11-26 2017-09-26 Vascular Biogenics Ltd. Oxidized lipids
CA2968790A1 (en) 2014-11-26 2016-06-02 Vascular Biogenics Ltd. Oxidized lipids and treatment or prevention of fibrosis
CZ308596B6 (cs) * 2017-04-03 2020-12-23 Ústav molekulární genetiky AV ČR, v. v. i. Deriváty fosfolipidů a jejich použití jako léčiva
PL232663B1 (pl) * 2017-06-30 2019-07-31 Univ Przyrodniczy We Wroclawiu Fosfatydylocholiny oraz sposób ich otrzymywania
PL232298B1 (pl) * 2017-06-30 2019-06-28 Univ Przyrodniczy We Wroclawiu Sposób otrzymywania fosfatydylocholiny zawierającej ibuprofen w pozycji sn-1

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2820893C2 (de) * 1978-05-12 1986-02-20 A. Nattermann & Cie GmbH, 5000 Köln Strukturanaloga von natürlichen Phospholipiden und Verfahren zur Herstellung dieser Verbindungen
IT1123187B (it) * 1979-09-17 1986-04-30 Lpb Ist Farm Processo per la preparazione di l-alfa-glicerilfosforilcolina
DE3130867A1 (de) * 1981-08-04 1983-02-24 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V., 3400 Göttingen Zwischenprodukte zur herstellung von glycerinderivaten
AT383130B (de) * 1984-05-15 1987-05-25 Chemie Linz Ag Verfahren zur herstellung von an c1 und c2 verschieden substituierten phosphatidylcholinen und phosphatidylethanolaminen ueber die neuen verbindungen 1-0-tritylglycerophosphocholin beziehungsweise (1-0,n-ditrityl)-glycerophosphoethanolamin

Also Published As

Publication number Publication date
DE3563533D1 (en) 1988-08-04
PH21831A (en) 1988-03-17
ES543146A0 (es) 1986-01-01
CA1251462C (ja) 1989-03-21
SU1400511A3 (ru) 1988-05-30
EP0161519A3 (en) 1986-02-12
CN1014791B (zh) 1991-11-20
NO163100C (no) 1990-04-04
DK98192D0 (da) 1992-08-03
CN85104463A (zh) 1986-12-10
ES543147A0 (es) 1986-01-01
HUT39454A (en) 1986-09-29
YU81685A (en) 1987-10-31
TR22204A (tr) 1986-09-24
DD233130A1 (de) 1986-02-19
DD245668A1 (de) 1987-05-13
ATA159084A (de) 1986-10-15
HU199486B (en) 1990-02-28
FI851781L (fi) 1985-11-16
DK212185D0 (da) 1985-05-14
US4622180A (en) 1986-11-11
FI77663C (fi) 1989-04-10
AU565316B2 (en) 1987-09-10
ATE35416T1 (de) 1988-07-15
SU1422999A3 (ru) 1988-09-07
AU4244885A (en) 1985-11-21
ES8603899A1 (es) 1986-01-01
KR850008677A (ko) 1985-12-21
IE851136L (en) 1985-11-15
DK98192A (da) 1992-08-03
NO851928L (no) 1985-11-18
ES8603900A1 (es) 1986-01-01
IL75133A0 (en) 1985-09-29
YU45720B (sh) 1992-07-20
JPS60252490A (ja) 1985-12-13
FI77663B (fi) 1988-12-30
CA1244462A (en) 1988-11-08
KR920009556B1 (ko) 1992-10-19
AT383130B (de) 1987-05-25
US4717512A (en) 1988-01-05
DK167441C (da) 1994-04-18
DK212185A (da) 1985-11-16
DK167441B (da) 1993-11-01
HU203555B (en) 1991-08-28
EP0161519B1 (de) 1988-06-29
FI851781A0 (fi) 1985-05-07
IE58511B1 (en) 1993-10-06
YU81585A (en) 1987-10-31
YU45719B (sh) 1992-07-20
NO163100B (no) 1989-12-27
IL75133A (en) 1988-12-30
PH23978A (en) 1990-02-09
ZA853697B (en) 1986-01-29
EP0161519A2 (de) 1985-11-21
BR8502293A (pt) 1986-01-21
NZ212067A (en) 1988-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0482157B2 (ja)
EP2125838B1 (en) Improved process for the preparation of oxidized phospholipids
JP5655117B2 (ja) 酸化リン脂質の改良された製造方法
US5430169A (en) Method for preparation of sphingoid bases
JPH0368038B2 (ja)
Hermetter et al. 1-O-Trityl-sn-glycero-3-phosphocholine: a new intermediate for the facile preparation of mixed-acid 1, 2-diacylglycerophosphocholines
JPH041759B2 (ja)
EP0043472B1 (en) 3-hydrocarbylthio-2-acyloxypropyl 2-trimethylammonioethyl phosphates, process for producing the same and pharmaceutical preparations containing the same
EP0186803B1 (en) Diacylderivatives of glycerylphosphorylcholine having therapeutical activity, a process for their preparation and related pharmaceutical compositions
JP2007517860A (ja) スフィンゴミエリン、その中間体及びその調製方法
HU198947B (en) Process for producing purin-9-yl-alkoxy-methyl-phosphonic acid derivatives
US4690784A (en) Process for preparing phosphatidylcholine derivatives
US5391726A (en) Preparation of giant ring compounds
CA1251462A (en) Preparation of acylated glycerophosphocholines and glycerophosphoethanolamines
NO169233B (no) Fremgangsmaate for fremstilling av blandet substituerte enantiomerrene fosfatidylcholiner og fosfatidyletanolaminer.
JPS63188692A (ja) リン脂質誘導体の製造方法
JPH064651B2 (ja) リン酸エステルおよびその製造方法
JPS63225388A (ja) リゾレシチンの製造方法
CS206311B1 (cs) Způsob výroby dialkylfosforečných esterů substituovaných morfinanů
AU2011265448A1 (en) Improved Process for the Preparation of Oxidized Phospholipids
JPH0613537B2 (ja) グリセリルリン酸エステル化合物誘導体の分離精製方法