JPH0475566B2 - - Google Patents

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JPH0475566B2
JPH0475566B2 JP59124805A JP12480584A JPH0475566B2 JP H0475566 B2 JPH0475566 B2 JP H0475566B2 JP 59124805 A JP59124805 A JP 59124805A JP 12480584 A JP12480584 A JP 12480584A JP H0475566 B2 JPH0475566 B2 JP H0475566B2
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JP
Japan
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magnetic
metal thin
magnetic head
thin film
ferromagnetic
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JP59124805A
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Makoto Kubota
Tatsuo Hisamura
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Sony Corp
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Priority to AU40056/85A priority patent/AU578273B2/en
Priority to CA000476838A priority patent/CA1234626A/en
Priority to US06/713,637 priority patent/US4819113A/en
Priority to GB08507362A priority patent/GB2158282B/en
Priority to NL8500887A priority patent/NL192638C/nl
Priority to AT0091685A priority patent/AT394117B/de
Priority to IT8547878A priority patent/IT1214654B/it
Priority to FR8504684A priority patent/FR2562304B1/fr
Priority to DE3511361A priority patent/DE3511361C2/de
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/1875"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers
    • G11B5/1877"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers including at least one magnetic thin film
    • G11B5/1878"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers including at least one magnetic thin film disposed immediately adjacent to the transducing gap, e.g. "Metal-In-Gap" structure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強磁性酸化物材料と強磁性金属材料
との複合磁性材料からなる磁気ヘツドに関する。
〔背景技術とその問題点〕
近年、たとえばVTR(ビデオテープレコーダ)
を用いて磁気記録媒体である磁気テープに信号の
高密度記録が行なわれるようになるに従い、磁気
テープとして残留磁束密度Brと抗磁力Hcがとも
に高いメタルテープ等が使用されるようになつて
きている。
ところで、このメタルテープ等の高い抗磁力
Hcを持つ磁気テープに信号を高密度に磁気記録
するには、磁気ギヤツプより発生する磁界の強度
が高く、しかも狭いトラツク幅の磁気ヘツドを用
いる必要がある。
そこで、このような磁気ヘツドとしては、第1
図に斜視図が示されているような磁気ヘツドが提
案されている。
この磁気ヘツドは、磁気コア半体1,2が強磁
性酸化物のMn−Znフエライト等より形成され、
磁気ギヤツプg側のフエライト突起部3,4とこ
の突起部3,4の屈曲した一側部に溶融充填され
たガラスの非磁性材5,6とを連ねた平面上に
は、スパツタリング等によりセンダスト等の強磁
性金属薄膜7A,7Bが被着形成されている。ま
た、被着形成されたこの強磁性金属薄膜7A,7
B上にはガラスの非磁性材8が溶融充填されてい
る。
上記磁気ヘツドは、このように強磁性酸化物材
料と強磁性金属材料との複合磁性材料からなり、
磁気ギヤツプgが高透磁率を有する上記強磁性金
属薄膜7A,7Bにより形成されていることで、
ヘツドの磁気抵抗が小さく、磁気ギヤツプgから
発生される磁界の強度が高くなつており、また形
成される金属薄膜7A,7Bの厚みをコントロー
ルすることで狭トラツク化が容易に行なえるため
メタルテープ等に高密度に磁気記憶するのに適し
たヘツドとなつている。
ところで、上記磁気ヘツドでは、磁気テープ対
接面を第2図に示すように、強磁性金属薄膜7
A,7Bが被着されるフエライト突起部3,4の
界面部にたとえば5〜10μm程度の厚さの変質層
9が生じるようになる。この変質層9はつぎのよ
うな理由により形成されるようになる。
すなわち、金属薄膜7A,7Bがたとえばスパ
ツタリングにより上記フエライト突起部3,4に
被着形成されると、このフエライト界面は金属と
接触した状態で300〜700℃の高温にさらされるよ
うになる。これにより、フエライトを構成する酸
素原子が300〜500℃の平衡状態に向けて拡散を始
めるようになり、フエライト中の酸素原子はたと
えばセンダスト膜中のAl,Si,Feと結び付くよ
うになる。このため、フエライト表面部が還元ぎ
みとなり低酸素状態となることから、上記変質層
9がフエライト突起部3,4の界面部に形成され
るようになる。
また、たとえばセンダストの熱膨張係数は130
〜160×10-7/℃であり、フエライトの熱膨張係
数は50%程度異なる90〜110×10-7/℃であるこ
とから、センダスト膜の膜厚が厚くなるに従いフ
エライトとセンダスト界面の応力レベルは高いも
のとなる。したがつて、この応力による歪みが加
わつた状態で、スパツタリング後の冷却や後工程
でのガラス融着による加熱が行なわれると、フエ
ライト界面部の酸素の移動はさらに加速されるよ
うになる。
このような変質層9が上記フエライト突起部
3,4の界面部に形成されると、界面部の磁気抵
抗の増大でフエライトの軟磁性特性が劣化するよ
うになり、磁気ヘツドの記録再生出力の低下をま
ねくようになる。
〔発明の目的〕
そこで、本発明はこのような実情に鑑み提案さ
れたものであり、強磁性酸化物材料と強磁性金属
材料の複合磁性材料からなる磁気ヘツドで、強磁
性酸化物の界面部に変質層が形成されず、磁気特
性の劣化が防止される磁気ヘツドを提供すること
を目的とする。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために本発明の磁気ヘツド
は、強磁性酸化物よりなる磁気コア半体対の接合
面に真空薄膜形成技術により強磁性金属薄膜を形
成し、この磁気コア半体対を突き合わせて磁気ギ
ヤツプを形成してなる磁気ヘツドにおいて、上記
磁気ギヤツプ形成面と上記強磁性金属薄膜形成面
とが所要角度で傾斜しており、かつ前記強磁性酸
化物と前記強磁性金属薄膜との間に非磁性高硬度
膜が配されていることを特徴としており、強磁性
酸化物界面部に変質層が形成されず、磁気ヘツド
の磁気特性の劣化が防止される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
第3図は本発明に係る磁気ヘツドの斜視図であ
り、第4図はこの磁気ヘツドの磁気テープ対接面
を拡大して示す平面図である。
第3図および第4図において、上記磁気ヘツド
の構成を説明すると、磁気コア半体11,12は
強磁性酸化物のMn−Znフエライト等により形成
され、磁気ギヤツプg側に形成されたフエライト
の突起部13,14の二段階に屈曲した一側部に
はガラスが非磁性材15,16として溶融充填さ
れている。また、この突起部13の他側部となる
斜面13Aと非磁性材15とを連ねた平面上、お
よび突起部14の他側部となる斜面14Aと非磁
性材16とを連ねた平面上には、たとえばスパツ
タリングによりSiO2が300Åの厚さに被着され一
層目の非磁性高硬度膜17A,17Bが形成され
ている。
また、この非磁性高硬度膜17A,17B上に
は、二層目の非磁性高硬度膜18A,18Bとし
て、たとえばCrがスパツタリング等により300Å
の厚さに被着されている。また、二層目の非磁性
高硬度膜18A,18B上には、高透磁率合金の
センダスト等からなる強磁性金属薄膜19A,1
9Bがスパツタリング等の真空薄膜形成技術を用
いて被着形成されている。また、被着形成された
強磁性金属薄膜19A,19B上にはガラスが非
磁性材20として溶融充填されており、この強磁
性金属薄膜19A,19Bのみにより磁気ギヤツ
プgが形成されている。
また、上記接合面すなわち磁気ギヤツプgの形
成面は所定のアジマス角度で傾斜しており、アジ
マス記録が行なえるようになつている。
また、磁気ギヤツプgの形成面と上記強磁性金
属薄膜19A,19Bの形成面とは所要角度で傾
斜しており、この実施例では傾斜角Θがたとえば
45゜となつている。この傾斜角Θは20゜〜80゜程度に
選ぶのがよく、これによりクロストークが防止さ
れ、また磁気テープ対接面の耐摩耗性が向上され
るようになる。
このように構成された上記磁気ヘツドでは、フ
エライトの突起部13,14の斜面13A,14
A上に二層の非磁性高硬度膜17A,18Aおよ
び17B,18Bを介して、スパツタリング等で
強磁性金属薄膜19A,19Bが被着形成される
ようになる。
このため、スパツタリング時の高温にさらされ
ても、上記非磁性高硬度膜17A,18Aおよび
17B,18Bによつて、フエライト中の酸素原
子の強磁性金属薄膜19A,19B中への拡散が
防止されるようになり、フエライトの斜面13
A,14A部に前述の変質層が形成されなくな
る。
したがつて、強磁性金属薄膜19A,19Bと
磁気回路的に結合する上記斜面13A,14A部
近傍の軟磁性特性が劣化することはなく、磁気ヘ
ツドの記録再生出力の低下が防止されるようにな
る。
上記磁気ヘツドの再生出力を従来の磁気ヘツド
と比較すると、たとえば1〜7MHzの信号につい
て、3dBの出力レベルの上昇が実験で示されてい
る。
また、スパツタリング時に上記変質層が形成さ
れないことから、スパツタリング温度やスパツタ
リング速度を緩い条件で管理することができ製造
のしやすい磁気ヘツドとなつている。
また、フエライトと強磁性金属薄膜19A,1
9Bのたとえばセンダストとの熱膨張係数の差に
よる熱応力は、上記非磁性高硬度膜17A,18
Aおよび17B,18Bによつて分散されるよう
になるため、スパツタリング後の冷却時や後工程
でのガラス融着による加熱時においても、上記強
磁性金属薄膜19A,19Bにひびや割れが生じ
るようなことはない。これにより、さらに磁気特
性の向上が図れる。
ここで、一層目の上記非磁性高度膜17A,1
7Bとしては、SiO2,Ta2O5、Al2O3,Cr2O3
SiO、または高融点ガラス等の酸化物を用いるこ
とができる。また、二層目の上記非磁性高硬度膜
18A,18Bとしては、Cr以外に、Ti,Si等
の高硬度金属を用いることができる。この二層目
の非磁性高硬度膜18A,18Bは、被着される
強磁性金属薄膜19A,19Bに対してなじみを
良くする働きがある。
また、一層目の上記非磁性高硬度膜17A,1
7Bの膜厚d1、および二層目の上記非磁性高硬度
膜18A,18Bの膜厚d2は、それぞれ50〜2000
Å程度に選ぶことができる。上記磁気ヘツドでは
強磁性金属薄膜19A,19Bの形成面が磁気ギ
ヤツプgの形成面に対して所要角度で傾斜してい
ることから、下地膜すなわち上記非磁性高硬度膜
17A,18Aおよび17B,18Bの膜厚(d1
+d2)がある程度の厚さであつても擬似ギヤツプ
が形成されることはない。ただし、この膜厚(d1
+d2)が厚過ぎることは、磁気回路上好ましくな
い。
また、この実施例では非磁性高硬度膜を二層に
形成したが、上記非磁性高硬度膜17A,17B
または上記非磁性高硬度膜18A,18Bのどち
らか一方のみを形成するようにし、一層の非磁性
高硬度膜としてもよい。なお、二層とする場合
は、この実施例のように酸化物により形成される
膜を一層目とするのがよい。
また上記磁気ヘツドでは、上記金属薄膜19
A,19Bは磁気ギヤツプgの近傍部のみに形成
されているため金属薄膜19A,19Bの形成面
積が少なくてすみ、たとえばスパツタリング装置
で一括処理可能な個数を大幅に増やせることで量
産性の向上を図ることができる。このように、単
位薄膜形成面積から作製可能な磁気ヘツドの個数
が多いことで、安価に磁気ヘツドを提供できる。
また、被着形成される上記金属薄膜19A,1
9Bの膜厚tは、 t=TWsinθ でよいことから、トラツク幅に相当する膜厚を被
着形成する必要がなく、ヘツド作製に要する時間
が短縮されるようになる。ここで、TWはトラツ
ク幅であり、θは上記金属薄膜形成面と磁気ギヤ
ツプ形成面とのなす角度である。
また、磁気ギヤツプgを形成する高透磁率の上
記金属薄膜19A,19Bが磁気ギヤツプgの近
傍部に配されていることと、磁気ヘツド後部側が
接合面積の広い強磁性酸化物で形成されているこ
とによつて、磁気抵抗が小さく感度の高い高性能
な磁気ヘツドとなつている。
また、磁気ギヤツプgが高透磁率を有する上記
強磁性金属薄膜19A,19Bのみで形成されて
いることから磁気ギヤツプgから発生される磁界
の強度が高くメタルテープ等の高い抗磁力Hc
持つ磁気テープに対応した、記録再生出力の高い
磁気ヘツドとなつている。
また、上記非磁性高硬度膜18A,18Bの凹
凸のない一平面上に上記金属薄膜19A,19B
が被着形成されていることにより、たとえばセン
ダスト膜からなる金属薄膜19A,19Bの膜構
造すなわち柱状晶の成長方位は、形成面全体に亘
つて一方向に平行にそろつた均一なものとなつて
いる。このため、上記磁気ヘツドは、磁路に沿つ
た方向で、上記金属薄膜19A,19Bの全体が
高い透磁率を示すようになり、高い記録再生出力
が得られる。
また、上記磁気ヘツドの後部側は、Mn−Znフ
エライト等の強磁性酸化物どうしを突き合わせて
接合しており、前部側の密着性が悪くとも、大き
な接着強度を得ることができ、歩留りの向上を図
ることができる。また、加工時にバツクトラツク
ずれが発生するようなこともなく、信頼性の高い
磁気ヘツドとなつている。
さらに、上記磁気ヘツドの磁気テープ対接面の
ほとんどが強磁性酸化物となつていることから、
高い耐摩耗性を有する磁気ヘツドとなつている。
ここで、上記金属薄膜19A,19Bは連続し
た一層を被着形成しているが、絶縁膜を介して多
層に強磁性金属薄膜を被着形成するようにしても
よい。
また、上記突起部13,14と非磁性材15,
16との界面は、アジマス角とは異なる方向にた
とえば二段階に屈曲していることにより、突起部
13,14の屈曲部による磁気テープ上の隣接ま
たは隣々接トラツクからの信号のピツクアツプ量
がアジマス損失によつて減少され、クロストーク
の発生が防止されるようになつている。
また、上記磁気ヘツドでは、数μmのトラツク
幅から数十μmのトラツク幅の広範囲のトラツク
幅を容易に形成することができ、被着形成される
上記金属薄膜19A,19Bの膜厚を薄くするこ
とで狭トラツク化の磁気ヘツドが容易に得られ
る。
つぎに、上述の第3図に示す磁気ヘツドの製造
工程を第5図乃至第12図に基づき説明する。
まず、第5図に示すように、たとえばMn−Zn
フエライト等の強磁性酸化物基板30の長手方向
の一稜部に上方の開いた断面多角形状の切溝31
を、回転砥石または電解エツチング等により複数
形成する。すなわち、上記基板30の上面33は
磁気ギヤツプ形成面に対応し、上記切溝31は基
板30の磁気ギヤツプ形成位置近傍部に相当する
部分に形成される。
つぎに、第6図に示すように、上記切溝31に
高融点ガラス32Aを溶融充填したのち、上面3
3と前面34とを平面研摩する。
つぎに、第7図に示すように、ガラス32Aを
充填した上記切溝31の一部とやや多目にオーバ
ラツプするように上記一稜部に切溝31と隣り合
う断面V字状の切溝35を形成する。この時、形
成される切溝35の内壁面36には、上記ガラス
32Aの一部が露出している。また、この内壁面
36と上記上面33との交線37は、上記前面3
4と直角をなしている。また、この内壁面36と
上面33とのなす角度は、前述のθのたとえば
45゜となつている。
つぎに、第8図に示すように、上記基板30の
切溝35近傍に、スパツタリング等により、たと
えばSiO2を300Åの厚さに被着し、一層目の非磁
性高硬度膜38を形成する。また、さらにこの非
磁性高硬度膜38上に、スパツタリング等によ
り、たとえばCrを300Åの厚さに被着し、二層目
の非磁性高硬度膜39を形成する。
つぎに、第9図に示すように、上記非磁性高硬
度膜39上の切溝35近傍に、スパツタリング等
の真空薄膜形成技術を用いて、高透磁率合金のた
とえばセンダストを被着し、強磁性金属薄膜40
を形成する。この時、上記内壁面36上に効率よ
く被着するように、上記基板30を傾斜させスパ
ツタリング装置内に配置するようにする。
つぎに、第10図に示すように、上記金属薄膜
40が被着された上記切溝35に、上記ガラス3
2Aよりも低融点のガラス41を溶融充填したの
ち、上面33と前面34とを平面研摩し鏡面仕上
げを行なう。この時、前の工程で被着した上記非
磁性高硬度膜38,39および上記金属薄膜40
の一部が上記切溝35内に残り、この切溝35面
に強磁性金属薄膜40Aおよび非磁性高硬度膜3
8A,39Aが被着した状態となる。
また、巻線溝側のコア半体を形成するために、
第10図に示すように加工の施した強磁性酸化物
基板30に、巻線溝42を形成する溝加工を行な
い、第11図に示す強磁性酸化物基板43を得
る。この基板43で、切溝31には高融点ガラス
32Bが溶融充填され、切溝35には強磁性金属
薄膜40B、および非磁性高硬度膜38B,39
Bが被着形成されている。
つぎに、上記基板30の磁気ギヤツプ形成面と
なる上面33と上記基板43の磁気ギヤツプ形成
面となる上面44とを膜付けしたギヤツプスペー
サを介して第12図に示すように突き合わせ、ガ
ラス融着を行なう。その後、基板30と基板43
とを合体させたブロツク45をこの接合面に対し
てアジマス角だけ傾けたa−a線、a′−a′線の位
置でスライシング加工することで、アジマス角で
傾斜する磁気ギヤツプを有する複数個のヘツドチ
ツプを得ることができる。なお、基板接合面に対
して垂直にスライシングすると普通のヘツドチツ
プが形成できる。ここで、上記ギヤツプスペーサ
としてはSiO2,ZrO2,Ta2O5,Cr等を用いるこ
とができる。
つぎに、上記ヘツドチツプの磁気テープ対接面
を円筒研摩することで第3図に示す磁気ヘツドと
なる。
この第3図の磁気ヘツドにおいて、コア半体1
1は上記基板43を母材としており、コア半体1
2は上記基板30が母材となつている。また、非
磁性材15,16は上記高融点ガラス32B,3
2Aにそれぞれ対応し、非磁性材20は上記低融
点ガラス41に対応している。また、この磁気ヘ
ツドの非磁性高硬度膜17A,18Aおよび17
B,18Bは、上記高硬度膜38B,39Bおよ
び38A,39Aに対応しており、また強磁性金
属薄膜19A,19Bは、上記金属薄膜40B,
40Aにそれぞれ対応している。さらに、上記磁
気ヘツドの巻線穴25は、上記基板30に形成さ
れた巻線溝42に対応している。
ところで、磁気ギヤツプ近傍部にのみ強磁性金
属薄膜を形成するのではなく、ヘツドの前面部す
なわちフロントギヤツプ形成面より後部側すなわ
ちバツクギヤツプ形成面まで連続して強磁性金属
薄膜を形成した本発明の他の実施例となる第13
図の磁気ヘツドについて説明する。また、第14
図にはこの磁気ヘツドの磁気テープ対接面が示さ
れている。
この磁気ヘツドはアジマス記録用の磁気ヘツド
となつており、磁気コア半体51,52が強磁性
酸化物のたとえばMn−Znフエライトで形成さ
れ、磁気ギヤツプg側の突起部53,54は磁気
ヘツドの後部側まで連続して形成されている。ま
た、この突起部53,54の一側部はアジマス角
とは異なる方向にたとえば二段階に屈曲してお
り、この一側部にはガラスの非磁性材55,56
が後部側まで連続して溶融充填されている。
また、突起部53,54の斜面53A,54A
と非磁性材55,56を連ねた平面上には、スパ
ツタリング等でたとえばSiO2が300Åの膜厚t1
被着され、一層目の非磁性高硬度膜57が後部側
まで連続して形成されている。また、この非磁性
高硬度膜57上には、二層目の非磁性高硬度膜5
8として、たとえばCrがスパツタリング等によ
り300Åの膜厚t2に後部側まで連続して被着され
ている。また、この非磁性高硬度膜58上には、
スパツタリング等でセンダスト等の強磁性金属薄
膜59が後部側まで連続して被着形成され、この
金属薄膜59上にはガラスの非磁性材60が同様
に後部側まで溶融充填されている。
上記金属薄膜59は磁気ギヤツプ形成面に対し
たとえば45゜の傾斜角θで傾斜しており、この金
属薄膜59のみにより磁気ギヤツプgが形成され
ている。
このように上記磁気ヘツドでは、前述の実施例
と同様に、フエライトの突起部53,54と強磁
性金属薄膜59との間に非磁性高硬度膜57,5
8を配したことにより、上記斜面53A,54A
部にフエライトの変質層が形成されることはな
い。したがつて、上記磁気ヘツドでは、上記斜面
53A,54A部近傍の軟磁性特性が劣化するこ
とはなく、磁気ヘツドの記録再生出力の低下が防
止されるようになる。
また、上記非磁性高硬度膜57,58を配した
ことで、強磁性金属薄膜59のひびや割れの防止
を行なうことができる。
つぎに、上記磁気ヘツドの製造工程を第15図
乃至第22図に基づき説明する。
まず、第15図に示すように、Mn−Znフエラ
イト等の強磁性酸化物基板70の上面部に、回転
砥石等を用いて、上方の開いた断面多角形状の溝
71を上面部を横切るように複数形成する。
つぎに、第16図に示すように、上記溝71に
高融点ガラス72を溶融充填したのち、平面研摩
加工を行なう。
つぎに、第17図に示すように、上記溝71の
一部とやや多目にオーバラツプし該溝71と隣接
した断面V字状の溝73を複数形成する。この溝
73の内壁面の傾斜角度は、上面に対してたとえ
ば45゜となつている。
つぎに、第18図に示すように、上記基板70
の上面部に、スパツタリング等により、たとえば
SiO2を300Åの厚さに被着し、一層目の非磁性高
硬度膜74を形成する。またさらに、この非磁性
高硬度膜74上に、スパツタリング等により、た
とえばCrを300Åの厚さに被着し、二層目の非磁
性高硬度膜75を形成する。
つぎに、第19図に示すように、上記基板70
の上面部すなわち上記非磁性高硬度膜75上に、
センダスト等をスパツタリング、イオンプレーテ
イング、蒸着等の真空薄膜形成技術を用いて被着
形成し、上記溝73部に強磁性金属薄膜76を形
成する。
つぎに、溝73部分に低融点ガラス77を溶融
充填し、第20図に示すように、上記基板70の
上面部および前面部を平面研摩加工する。
また、巻線溝側のコア半体を形成するために、
第20図に示すように加工の施した上記基板70
に巻線溝78を形成する溝加工を行ない、第21
図に示す強磁性酸化物基板79を得る。
つぎに、第22図に示すように、上記基板70
と上記基板79とを上記金属薄膜76が被着され
た側の平面部が向かい合うようにしてギヤツプス
ペーサを介して突き合わせ、ガラスを用いて融着
接合することでブロツク80とする。
つぎに、上記ブロツク80をb−b線、b′−
b′線の位置でスライシング加工することで、複数
個のヘツドチツプを得ることができる。
その後、上記ヘツドチツプの磁気テープ対接面
を円筒研摩することで、第13図に示した磁気ヘ
ツドとなる。
ここで、この磁気ヘツドのコア半体51は上記
基板79を母材としており、コア半体52は上記
基板70を母材としている。また、非磁性高硬度
膜57および58は、上記高硬度膜74および7
5に対応している。さらに、強磁性金属薄膜59
は上記金属薄膜76に対応し、非磁性材55,5
6は上記高融点ガラス72に対応し、非磁性材6
0は上記低融点ガラス77に対応している。ま
た、巻線穴65は上記巻線溝78に対応してい
る。
ところで、磁気コア半体を形成する強磁性酸化
物としては、Mn−Znフエライトの他にNi−Zn
フエライト等を用いてもよい。また、強磁性金属
薄膜を形成する高透率磁性材料としては、センダ
ストの他にパーマロイや非晶質合金を用いてもよ
い。
また、上記非磁性高硬度膜はスパツタリングに
よるばかりではなく、蒸着、イオンプレーテイン
グ等を用いて形成するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、強磁性酸化物からなる磁気コア半体の接合面
とは傾斜するように該接合面近傍に強磁性金属薄
膜を形成しており、また強磁性酸化物と強磁性金
属薄膜との間に非磁性高硬度膜を配するようにし
ている。このため、強磁性金属薄膜を被着するた
とえばスパツタリング時の高温にさらされても、
上記非磁性高硬度膜によつて強磁性酸化物中の酸
素原子の拡散が阻止されるため、強磁性酸化物界
面部に低酸素状態の変質層が形成されることはな
い。したがつて、強磁性酸化物の軟磁性特性が劣
化することはなく、磁気ヘツドの記録再生出力が
低下されなくなる。
また、このようにスパツタリング時に上記変質
層が形成されないことから、強磁性金属薄膜を被
着するスパツタリング温度やスパツタリング速度
をラフに選ぶことができ製造しやすい磁気ヘツド
となつている。
また、強磁性酸化物と強磁性金属薄膜との熱膨
張係数の差による熱応力は、上記非磁性高硬度膜
で拡散されてしまうため、スパツタリング終了後
の冷却時や後工程でのガラス融着時においても強
磁性金属薄膜にひびや割れが入ることはなく、該
金属薄膜の軟磁性特性の劣化が防止されるように
なる。これにより、さらに磁気ヘツドの磁気特性
が高められる。
また、このように強磁性金属薄膜へのひびや割
れの混入が防げることから、スパツタリング終了
後の冷却条件やガラス融着条件を緩い条件で管理
でき、さらに製造しやすい磁気ヘツドとなつてい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気ヘツドの斜視図、第2図は
第1図の磁気ヘツドの磁気テープ対接面を示す平
面図、第3図は本発明の一実施例となる磁気ヘツ
ドの斜視図、第4図は第3図の磁気ヘツドの磁気
テープ対接面を示す平面図、第5図乃至第12図
は第3図の磁気ヘツドを作製する工程を順に示す
斜視図、第13図は本発明の他の実施例となる磁
気ヘツドの斜視図、第14図は第13図の磁気ヘ
ツド対接面を示す平面図、第15図乃至第22図
は第13図の磁気ヘツドを作製する工程を順に示
す斜視図である。 11,12…磁気コア半体、15,16,20
…非磁性材、17A,17B,18A,18B…
非磁性高硬度膜、19A,19B…強磁性金属薄
膜、g…磁気ギヤツプ、51,52…磁気コア半
体、55,56,60…非磁性材、57,58…
非磁性高硬度膜、59…強磁性金属薄膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 強磁性酸化物よりなる磁気コア半体対の接合
    面に真空薄膜形成技術により強磁性金属薄膜を形
    成し、この磁気コア半体対を突き合わせて磁気ギ
    ヤツプを形成してなる磁気ヘツドにおいて、上記
    磁気ギヤツプ形成面と上記強磁性金属薄膜形成面
    とが所要角度で傾斜しており、かつ前記強磁性酸
    化物と前記強磁性金属薄膜との間に非磁性高硬度
    膜が配されていることを特徴とする磁気ヘツド。
JP59124805A 1984-03-29 1984-06-18 磁気ヘツド Granted JPS613311A (ja)

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IT8547878A IT1214654B (it) 1984-03-29 1985-03-27 Testa magnetica trasduttrice
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DE3511361A DE3511361C2 (de) 1984-03-29 1985-03-28 Magnetischer Wandlerkopf
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KR860000629A (ko) 1986-01-29
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