JPH0475563B2 - - Google Patents

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JPH0475563B2
JPH0475563B2 JP59061852A JP6185284A JPH0475563B2 JP H0475563 B2 JPH0475563 B2 JP H0475563B2 JP 59061852 A JP59061852 A JP 59061852A JP 6185284 A JP6185284 A JP 6185284A JP H0475563 B2 JPH0475563 B2 JP H0475563B2
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magnetic
metal thin
film
ferromagnetic metal
thin film
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Junichi Saito
Tomio Kobayashi
Heikichi Sato
Tatsuo Hisamura
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Sony Corp
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Sony Corp
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Priority to GB08507362A priority patent/GB2158282B/en
Priority to NL8500887A priority patent/NL192638C/nl
Priority to AT0091685A priority patent/AT394117B/de
Priority to IT8547878A priority patent/IT1214654B/it
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B5/1875"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers
    • G11B5/1877"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers including at least one magnetic thin film
    • G11B5/1878"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers including at least one magnetic thin film disposed immediately adjacent to the transducing gap, e.g. "Metal-In-Gap" structure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気ヘツドに関し、特に強磁性酸化物
材料と強磁性金属材料との複合磁性材料からなる
磁気ヘツドに関する。
背景技術とその問題点 例えばVTR(ビデオテープレコーダ)用の磁気
記録媒体である磁気テープに磁気記録される信号
が高密度化されてくるに従い磁気テープとして高
い残留磁束密度Brを有するメタルテープ等が使
用されてきている。このメタルテープ等の高い抗
磁力Hcを持つ磁気テープに用いられる磁気ヘツ
ドは磁気ギヤツプより発生する磁界の強度を高く
する必要があり、また記録される信号の高密度化
に伴ない磁気ヘツドのトラツク幅を狭くする必要
がある。そこでこのような磁気ヘツドとしては従
来より種々のものが提案されており、この狭トラ
ツク化の磁気ヘツドとしては第1図に示すヘツド
が知られている。この第1図の磁気ヘツドはMn
−Znフエライト等の強磁性酸化物よりなるコア
半体1a,1bの磁気ギヤツプ形成面側にトラツ
ク幅規制凹部によりフエライト突起部1a′,1
b′を形成し、この突起部1a′,1b′の両側面にス
パツタリング等の真空薄膜形成技術を用いてセン
ダスト等の強磁性金属薄膜2a,2bを被着形成
し、この一対のコア半体1a,1bをトラツク幅
規制凹部に溶融充填される補強用ガラス3により
融着接合している。この磁気ヘツドは上記突起部
1a′,1b′の先端近傍に被着された強磁性金属薄
膜2a,2bを利用して磁気ギヤツプgを形成し
ているため磁気抵抗が小さく効率の良い狭トラツ
クヘツドを得ることができる。
しかし、このように複合磁性材料からなる磁気
ヘツドにおいて磁気ギヤツプ形成面の強磁性金属
薄膜は金属磁性材料をスパツタリング等の真空薄
膜形成技術による形成が適しているが、フエライ
ト上に磁性金属薄膜を形成し、その上から融着用
のガラスを充填した場合、磁性金属薄膜の弱い部
分に応力が集中し、変形させたり、またひびや割
れ等を生じて不良率が高くなる。
即ち、フエライト上にセンダスト,アモルフア
ス等の磁性金属材料を積層すると、この金属材料
の方がフエライトに対し熱膨張係数が約30〜50%
大きいため、ガラスパツクや融着に際しての昇温
時にフエライトやガラスに対して引張応力が働く
ことになり、ひびや割れが生じ易い。またセンダ
スト等の磁性金属薄膜を被着形成した後、直接ガ
ラスを溶融充填すると金属とガラスが反応し、金
属薄膜のエツジ,表面が変形してしまう。
そのため、上述の複合材料から成る磁気ヘツド
は歩留りが悪く生産性に欠点を有していた。
発明の目的 本発明は斯る点に鑑みなされたもので、強磁性
酸化物よりなる磁気コアに被着形成される強磁性
金属薄膜を安定なものにし、トラツク幅精度を充
分確保でき歩留りが高く量産性に優れ信頼性の高
い磁気ヘツドを提供するものである。
発明の概要 本発明は上記の目的を達成するために、強磁性
酸化物よりなる磁気コア半体対の接合面に真空薄
膜形成技術により強磁性金属薄膜を形成し、この
磁気コア半体対を突き合わせて磁気ギヤツプを形
成してなる磁気ヘツドにおいて、磁気ギヤツプ形
成面と強磁性金属薄膜形成面とが所要角度で傾斜
しており且つテープ対接面に非磁性高硬度膜を介
して強磁性金属薄膜と酸化物ガラスを配すること
により強磁性金属薄膜の変形,ひびや割れ及び磁
気特性の劣化を防止するように構成したものであ
る。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。
第2図は本発明に係わる磁気ヘツドの一例の斜
視図である。この複合磁性材料からなる磁気ヘツ
ドは例えば一対の磁気コア半体11a,11bが
Mn−Znフエライト等の強磁性酸化物により形成
され、磁気ギヤツプg近傍部には高透磁率合金の
センダスト等からなる強磁性金属薄膜12a,1
2bがスパツタリング等の真空薄膜形成技術を用
いて形成され、そしてこの強磁性金属薄膜12
a,12b上にTa2O5やCr,TiO2,SiO2等の非
磁性高硬度、高強度膜13a,13bが形成され
ている。また磁気ギヤツプgの形成面近傍即ちテ
ープ対接面11′における磁気ギヤツプgの両側
部にトラツク幅を規制し、融着する酸化物ガラス
14a,14b及び15が溶融充填されている。
ところで、強磁性金属薄膜12a,12bの形
成面と磁気ギヤツプgの形成面とは磁気ヘツドの
テープ対接面11′の平面図を第3図に示すよう
に所要角度で傾斜している。この傾斜角度は記録
再生時の磁気テープに与える強磁性金属薄膜12
a,12bの積層間の絶縁層と磁気ギヤツプgと
の相互作用が最も少ない傾斜角度例えば45゜に設
定することが望ましい。
また強磁性金属薄膜12a,12bは磁気ギヤ
ツプgの近傍のみに形成されているため、その形
成面積が少なくてすみ例えばスパツタリング装置
で一括処理可能な個数を大幅に増すことができて
量産性の向上を図ることができる。
また積層形成される強磁性金属薄膜12a,1
2bの膜厚tは、 t=Twsinθ でよいことからトラツク幅に相当する膜厚を積層
形成する必要がなくヘツド作製に要する時間を短
縮することができる。ここではTwはトラツク幅
でありθは強磁性金属薄膜形成面とギヤツプ形成
面とのなす角度である(第3図参照)。
また強磁性金属薄膜12a,12b上に即ち強
磁性金属薄膜12a,12bと酸化物ガラス15
との間に非磁性高硬度膜13a,13bを形成し
ておくことにより磁気コア半体11a,11bと
酸化物ガラス15との間の歪を分散してシヨート
レンジ(短範囲)な状態の歪にしたり、また強磁
性金属薄膜12a,12bの伸びを妨げることに
なり、強磁性金属薄膜12a,12bのひびや割
れの発生を防止することができて磁気ヘツドの信
頼性を向上することができると共に磁気ヘツド製
造の歩留りを良好にすることができる。
また磁気ギヤツプgを形成する強磁性金属薄膜
12a,12bが磁気ギヤツプgの近傍部に配さ
れていることと磁気ヘツド後部側が接合面積の広
い強磁性酸化物で形成されていることによつて磁
気抵抗が小さく感度の高性能の磁気ヘツドとなつ
ている。
また磁気ギヤツプgが高透磁率を有する強磁性
金属薄膜12a,12bのみで形成されているこ
とからメタルテープ等の高い抗磁力Hcをもつ磁
気テープに対応した記録再生出力の高い磁気ヘツ
ドとなつている。
またコア半体11aの傾斜面11a′及び酸化物
ガラス14a上を連ねた一平面上に強磁性金属薄
膜12aが被着形成され、また他方のコア半体1
1bの傾斜面11b′及び酸化物ガラス14b上を
連ねた一平面上に強磁性金属薄膜12bが被着形
成されていることにより、例えばセンダスト膜か
らなる強磁性金属薄膜12a,12bの膜構成、
即ち柱状晶の成長方位は磁気ギヤツプg近傍部及
び上記傾斜面11a′,1b′部に亘つて一方向に平
行に揃つた均一なものとなつている。このため磁
気ヘツドは磁路に沿つた方向で強磁性金属薄膜1
2a,12bの全体が高い透磁率を示すようにな
り高いい記録再生出力が得られる。
また上記磁気ヘツドの後部側はMn−Znフエラ
イト等の強磁性酸化物どうしを突き合わせて接合
しており大きな接着強度を得ることができて歩留
りの向上を図ることができる。また加工時にバツ
クトラツクずれが発生するようなこともなく信頼
性の高い磁気ヘツドとなつている。
更に、上記磁気ヘツドの磁気テープ対接面のほ
とんどが強磁性酸化物となつていることから耐摩
耗性を有する磁気ヘツドとなつている。
また本発明によれば数μm〜数十μmの広範囲の
トラツク幅を容易に形成することができ、絶縁膜
を介して例えば多層に積層される強磁性金属薄膜
12a,12bの積層数を少なくすることで狭ト
ラツク化の磁化ヘツドとすることができる。
以上説明したように、上記磁気ヘツドは磁気ギ
ヤツプgが変形或いはひび,割れ等の無い安定し
た強磁性金属薄膜から形成されることにより、こ
の磁気ギヤツプから発生する磁界の強度が高いこ
とや再生出力を高くとれること等、例えばメタル
テープ等の高い抗磁力Hcを有する磁気テープに
高密度記録するのに適したヘツドとなつている。
ところで、強磁性金属薄膜12a,12bの形
成面と磁気ギヤツプgの形成面のなす角度θは上
述の45゜に限らず20゜〜80゜程度の範囲としてもよ
い。ここで20゜以下の角度であると隣接トラツク
からのクロストークが大きくなり、望ましくは
30゜以上の角度をもたせるのがよい。また、上記
傾斜角度を90゜にした場合は耐摩耗性が劣ること
から80゜程度以下とするのがよい。また傾斜角度
を90゜にすると磁気ギヤツプgの近傍に形成され
る上述の強磁性金属薄膜12a,12bの膜厚を
トラツク幅に等しく形成する必要があり、真空薄
膜形成技術を用いて薄膜を形成するに当つて多く
の時間を要してしまうことや、膜構造が不均一化
してしまう点で好ましくない。
次に上述の第3図に示す磁気ヘツドの製造工程
を第4図〜第11図に基づき説明する。
先ず第4図に示すように例えばMn−Znフエラ
イト等の強磁性酸化物基板20の長手方向の一稜
部に複数の切り溝21を回転砥石または電解エツ
チング等により複数形成する。即ち上記基板20
の上面20′は磁気ギヤツプ形成面に対応し、上
記切り溝21は基板20の磁気ギヤツプ形成位置
近傍に相当する部分に形成される。
次に第5図に示すように、上記切り溝21に高
融点ガラス22Aを溶融充填した後上面20′と
前面20″とを平面研磨する。
そこで第6図に示すように高融点ガラス22を
充填した、上記切り溝21の一部とオーバラツプ
するように、上記一稜部に切り溝21と隣り合う
複数の切り溝23を形成する。このとき形成され
る切り溝23一方の内壁面23′には、上記ガラ
ス22の一部が露出している。また、この内壁面
23′と上記上面20′との交線23″は上記前面
20″と直角をなしている。そして、この内壁面
23′と上面20′とのなす角度は所要角度、例え
ば45゜となつている。
次に第7図に示すように上記基板20の切り溝
23近傍にスパツタリング等の真空薄膜形成技術
を用いて高透磁率合金の例えばセンダスト等を絶
縁膜を介して被着積層し、強磁性金属薄膜24を
形成する。この強磁性金属薄膜24の形成におい
て、切り溝23の一方の内壁面23′上に効率よ
く被着するように上記基板20を傾斜させスパツ
タリング装置内に配置するようにする。
そして、このように被着形成された強磁性金属
薄膜24上に第8図に示すようにTa2O5やTiO2
SiO2等の非磁性高硬度膜25をスパツタリング
等により被着形成する。本例においてはこの非磁
性高硬度膜25は強磁性金属薄膜24の上にCr
膜25′を0.1μm程度の膜厚で形成し、続いてそ
の上にTa2O5膜25″を1μm程度の膜厚でスパツ
タリング等により形成している。このようにCr
膜25′を強磁性金属薄膜24上に形成すること
によりこの強磁性金属薄膜24に対するTa2O5
25″の被着が良好となる。そこで第9図に示す
ように強磁性金属薄膜24と非磁性高硬度膜25
が積層して被着された切り溝23に上記ガラス2
2よりも低融点のガラス26を溶融充填した後、
基板上面20′と前面20″とを平面研磨し鏡面仕
上げを行なう。このとき前工程で被着した非磁性
高硬度膜25の一部が上部切り溝23の内壁面2
3′に被着された状態の強磁性金属薄膜24を覆
う状態となつている。
以上のようにして第9図に示す両コア半体ブロ
ツク20A,20Bを得る。そして、一方のコア
半体ブロツク20Aに第10図に示すように巻線
溝27を形成する溝加工を行なう。このコア半体
ブロツク20Aの切り溝21Aには高融点ガラス
22Aが溶融充填され、切り溝23Aの内壁面2
3A′には強磁性金属薄膜24Aが非磁性高硬度
膜25Aにより被覆された状態で被着形成されて
いる。次に上記コア半体ブロツク20A磁気ギヤ
ツプ形成面となる上面20A′と巻線溝のない他
方のコア半体ブロツク20Bの磁気ギヤツプ形成
面となる上面とを膜付けしたギヤツプスペーサを
介して、第11図に示すようにトラツク部即ち、
強磁性金属薄膜24Aと24Bが相対するように
突き合わせ、上記低融点ガラス26によりガラス
融着を行う。この後、このコア半体ブロツク20
Aと20Bとを合体させた合体ブロツク201を
第11図に示すa−a線、a′−a′線の位置でスラ
イシング加工することで複数個のヘツドチツプを
得ることができる。このスライシング加工は場合
によつてはアジマス角だけ傾けて行なう。
ここで上述の非磁性高硬度膜25としてはW,
MO,Si,Ta等の高融点金属及びその酸化物を
用いることができ、この場合膜厚を数μm以下に
形成することが望ましく、また上述の如く強磁性
金属薄膜上にCr膜を介して被着することが望ま
しい。これはCr膜を介することにより強磁性金
属薄膜との接着が良好になるためである。尚、本
例では非磁性高硬度膜25はCr膜−Ta2O5膜に
より形成したが、Cr膜−SiO2膜−Ta2O膜の順で
形成してもよく、またTi膜を0.1μm程度に続いて
TiO2膜を1μm程度に積層被着するようにしても
よい。
以上のようにして形成されるヘツドチツプの磁
気テープ対接面を円筒研磨することで第2図に示
す磁気ヘツドが得られる。この第2図の磁気ヘツ
ドにおいて、一方のコア半体11aは上記一方の
ブツク20Aを母材としており、他方のコア半体
11bは上記他方のブロツク20Bが母材となつ
ている。また酸化物ガラス14a,14bは上記
高融点ガラス22A,22Bに夫々対応し、酸化
物ガラス15は上記低融点ガラス26に対応して
おり、またこの磁気ヘツドの強磁性金属薄膜12
a,12bは上記金属薄膜24A,24Bに、非
磁性高硬度膜13a,13bは上記高硬度膜25
A,25Bに夫々対応している。更に上記磁気ヘ
ツドの巻線孔16は上記一方のブロツク20A形
成された巻線溝27に対応している。
このように上記ヘツドでは例えばセンダスト膜
である強磁性金属薄膜の膜構造、即ち柱状晶の成
長方位は膜構造の不均一な部分をギヤツプ面研磨
加工により削りとつてしまうため切り溝23A,
23Bの内壁面23A′,23B′である斜めの平
面即ち一平面上に一方向に揃つた均一なものとな
つている。このため強磁性金属薄膜24A,24
Bの各部がヘツドの磁路方向に沿つて高い透磁率
を示すようになり、またこの強磁性金属薄膜24
A,24Bは融着用の酸化物ガラス26に対して
非磁性高硬度膜25A,25Bにより保護されて
変形やひび,割れ等が発生することなく安定した
ものとなり、上記磁気ヘツドは安定した高出力を
得ることができる。
また上記磁気ヘツドはヘツドの後部側の接合
面、即ちバツクギヤツプ面おいて強磁性酸化物ど
うしが直接ガラス融着されていることからヘツド
チツプ耐破壊強度が大きな製造しやすいヘツドと
なつており強磁性金属薄膜の安定とあいまつて歩
留りの向上を図ることができる。
次に第12図〜第20図に基づき他の製造工程
により作られる磁気ヘツドの例を説明する。
先ず第12図に示すように例えばMn−Znフエ
ライト等の強磁性酸化物基板30の磁気テープ対
接面に対応する上面30′に、この上面30′を斜
めに横切るような断面コ字状の溝31を複数形成
する。ここで、この溝31の深さはヘツドの巻線
線孔に到達する程度の深さである。
次に第13図に示すように上記溝31高融点ガ
ラス32を溶融充填した後、上面30′と前面3
0″とを平面研磨する。
そして、第14図に示すように高融点ガラス3
2を充填した上記溝31の一部とオーバラツプ
し、この溝31とは逆方向に斜めに上面30′を
横切る断面コ字状の溝33を上記上面30′複数
形成する。この溝33の深さは上記溝31と同程
度である。このときこの溝33内側面33′と前
面30″との交線33″は前面30″に露出した上
記高融点ガラス32の断面上にあり、またこの交
線33″は上面30′と直角をなしている。また内
側面33′と前面30″とのなす角度は所要角度例
えば45゜となつている。
次に第15図に示すように上記基板30の溝3
3近傍にスパツタリング等の真空薄膜形成技術を
用いて高透磁率合金の例えばセンダストを絶縁膜
を介して被磁性金属膜34を形成する。このとき
上記溝33の内側面33′上に効率よく被着され
るように上記基板30を傾斜させてスパツタリン
グ装置内に配置するようにする。
そして、第16図に示すように上記強磁性金属
薄膜34の上に例えばCr膜35′を膜厚0.1μm程
度、続いてTa2O5膜35″を膜厚1μm程度スパツ
タリングにより被着し非磁性高硬度膜35を形成
する。このようにして強磁性金属薄膜34と非磁
性高硬度膜35が積層形成された上記溝33に上
記ガラス32よりも低融点のガラス36を溶融充
填した後、上面30′と前面30″とを平面研磨し
鏡面研磨仕上げを行なう。このとき上記金属薄膜
34と上記非磁性高硬度膜35の積層膜の一部が
上記溝33の内側面33′に残りこの内側面3
3′に強磁性金属薄膜34が被着された状態とな
る。
以上のようにして第17図に示すコア半体ブロ
ツク30A,30Bを得る。
そして、一方のコア半体ブロツク30Aに第1
8図に示すように巻線溝37を形成する溝加工を
行なう。このコア半体ブロツク30Aの溝31A
には高融点ガラス32Aが溶融充填され、溝33
Aの内側面33A′には強磁性金属薄膜34Aが
形成され、この強磁性金属薄膜34Aと低融点ガ
ラス36の間に非磁性高硬度膜35Aが介在され
ている。
このように形成される一方のコア半体ブロツク
30Aの磁気ギヤツプ形成面となる前面30
A″と他方のコア半体ブロツク30Bの同様にギ
ヤツプ形成面となる前面とを膜付けしたギヤツプ
スペーサを介して第19図に示すようにトラツク
部、即ち強磁性金属薄膜34Aと34Bを突き合
わせ低融点ガラス36によりガラス融着する。そ
の後両コア半体ブロツク30Aと30Bとを合体
させたブロツク301を第19図に示すb−b
線、b′−b′線の位置でスライシング加工すること
で複数個のヘツドチツプを得ることができる。
次に上記ヘツドチツプの磁気テープ摺接面を円
筒研磨することにより第20図に示す磁気ヘツド
となる。この第20図の磁気ヘツドにおいて一方
の磁気コア半体41aは上記一方のコア半体ブロ
ツク30Aを母材とし、他方の磁気コア半体41
bは上記他方のコア半体ブロツク30Bを母材と
している。また酸化物ガラス42a,42bは溝
31A,31Bに充填された高融点ガラス32
A,32Bに夫々対応し、酸化物ガラス43は溝
33A,33Bに充填された上記低融点ガラス3
6に対応している。また、この磁気ヘツドに形成
されている強磁性金属薄膜44a,44bは上記
溝33A,33Bの内側面33A′,33B′に被
着した上記金属薄膜34A,34Bに夫々対応
し、更に非磁性高硬度膜45a,45bは上記低
融点ガラス36との間に介在されているCr膜3
5′とTa2O5膜35″から成る非磁性高硬度膜35
A,35Bと夫々対応している。また巻線孔46
は上記巻線溝37に対応している。
以上説明した工程により作られる第20図に示
す磁気ヘツドは上述した第2図に示す磁気ヘツド
と同様に磁気ギヤツプgの形成面と強磁性金属薄
膜44a,44bの形成面41a′,41b′とがテ
ープ対接面41′から見て所要角度で傾斜してお
り、またこの強磁性金属薄膜44a,44bは非
磁性高硬度膜45a,45bにより融着ガラス4
3に対して保護されて変形やひび,割れ等が生じ
ることなく安定して磁気ギヤツプ近傍のみに形成
されていることで、第2図に示す磁気ヘツドと同
様に良好な効果を得ることができる。
このように安定した強磁性金属薄膜44a,4
4bのみにより磁気ギヤツプgを形成しているこ
とでで記録再生出力が高くメタルテープ等に対応
した磁気ヘツドとなつている。
また、コア半体41a,41bの傾斜面41
a′,41b′と非磁材42a,42b上とを連ねた
連続平面上に強磁性金属薄膜44a,44bが形
成されていることから強磁性金属薄膜44a,4
4bは各部において膜構造が均一となり磁路に沿
つた方向で高透磁率を示すため磁気ヘツドの記録
再生出力が高められている。
とこで第19図の合体したブロツク301をス
ライシングするb−b線、b′−b′線は両コア半体
ブロツク30Aと30Bと突き合わせ面に垂直と
なつているが、この突き合わせ面に対してスライ
シング方向を傾斜させてアジマス記録用の記録ヘ
ツドを作製することができる。
尚、本例においても非磁性高硬度膜としては上
述の実施例と同様にW,Mo,Si,Ti等の高融点
金属及びその酸化物が適しており膜厚数μmに形
成することが望ましく、また下地としてCr膜を
形成することが望ましい。
次に磁気ギヤツプ近傍にのみ強磁性金属薄膜を
形成するのではなくヘツドの前面部、即ちフロン
トギヤツプ形成面より後部側即ちバツクギヤツプ
形成面まで連続して強磁性金属薄膜を形成した本
発明の他の実施例となる第21図の磁気ヘツドに
ついて説明する。
この磁気ヘツドは磁気コア半体51a,51b
が強磁性酸化物である例えばMn−Znフエライト
で形成されコア半体51a,51bの突き合わせ
面である磁気ギヤツプgの形全成面とコア半体5
1a,51bの接合面近傍に被着形成された例え
ばセンダスト膜である強磁性金属薄膜52a,5
2bの形成面とはテープ対接面51′から見て例
えば45゜の角度で傾斜している。またこの金属薄
膜52a,52bはフロントギヤツプ形成面より
バツクギヤツプ形成面至るまで連続して形成さ
れ、この金属薄膜52a,52bのみにより磁気
ギヤツプgが形成されている。また補強材となる
酸化物ガラス53a,53bは接合面近傍に充填
されており、融着用のガラス54は強磁性金属薄
膜52a,52bとの間に非磁性の高融点金属及
びその酸化物から成る非磁性高硬度膜55a,5
5bを介して充填されている。そして、これ等の
酸化物ガラス53a,53b,54はトラツク幅
Twを規制する役目もはたしている。尚、56は
一方のコア半体51a側に形成された巻線孔であ
る。
ところで、上記強磁性金属薄膜52a,52b
はコア半体51a,51bの突起部の一方の斜面
51a′,51b′である一平面上に形成されている
ことから、この金属薄膜52a,52bは各部に
おいて膜構造が均一となつており、磁気ヘツドの
磁路方向に沿つてこの金属薄膜52a,52bの
全体が高い透磁率を示し、また、この金属薄膜5
2a,52bは融着用非磁性材54に対して非磁
性高硬度膜55a,55bにより保護されて融着
時の昇温により変形或いはひび,割れ等が生じる
ことなく安定維持されて、磁気ヘツドの記録再生
出力が高められている。
また、ヘツドの磁気テープ対接面51′の平面
図を第22図に示すように強磁性金属薄膜52
a,52bは各層がSiO2,Ta2O,Al2O3,ZrO2
Si3N4等の高耐摩耗性絶縁膜を介して積層形成さ
れることで構成されている。尚、金属薄膜52
a,52bの積層数は任意に設定できる。
次にこのような磁気ヘツドの製造工程を第23
図〜第30図に基づき説明する。
先ず第23図に示すようにMn−Znフエライト
等の強磁性酸化物基板60の上面部に回転砥石等
を用いて上面部を横切るように断面V字状の溝6
1を複数形成する。
そして第24図に示すように上記溝61に高融
点ガラス62を溶融充填した後平面研磨加工を行
なう。
次に第25図に示すように上記溝61とはオー
バラツプせず、この溝61と隣接した断面V字状
の溝63を複数形成する。この溝63の内壁面の
傾斜角度は上面に対して例えば45゜となつている。
このように形成した基板60の上面に第26図に
示すようにセンダスト等の強磁性金属をスパツタ
リング,イオンプレーテイング蒸着等の真空薄膜
形成技術を用いて前記高耐摩耗性絶縁膜を介して
強磁性金属薄膜64を形成する。
そしてその上に例えばCr膜65′を、0.1μm程
度の膜厚で被着し、続いてTa2O5膜65″を1μm程
度の膜厚にスパツタリング等により被着して非磁
性高硬度膜65を形成する。この非磁性高硬度膜
65としてはW,Mo,Si,Ta等高融点金属及び
その酸化物の数μm厚以下ものが適している。こ
の非磁性高硬度膜65の強磁性金属薄膜64に対
する被着においてCr膜65′を介在することによ
り接着が良好に行なえる。
次に第28図に示すように上記基板60の上面
部を強磁性金属薄膜64と非磁性高硬度膜65の
積層膜が上記溝63にのみ残存するように平面研
磨加工し、一対のコア半体ブロツク60A,60
Bを得る。そして一方のコア半体ブロツク60A
に、第29図に示すように巻線溝66及びガラス
充填溝67を形成する溝加工を行なう。
次に第30図に示すようにこの巻線溝66を形
成したコア半体ブロツク60Aと巻線溝のないコ
ア半体ブロツク60Bとをギヤツプ形成面となる
前面が向い合うようにしてギヤツプスペーサを介
してトラツク部即ち強磁性金属薄膜64Aと64
Bとを突き合わせ、巻線溝66及びガラス充填溝
67に低融点ガラス材を挿入して融着接合するこ
とでブロツク601とする。このとき、両コア半
体ブロツク60A、60Bのの強磁性金属薄膜6
4A,64Bの表面側に非磁性高硬度膜65A,
65Bを介して形成される溝部63A′,63
B′に低融点ガラス68が充填された状態となる。
そこで上記ブロツク601を第30図において
c−c線、c′−c′線の位置でスライシング加工す
ることで複数個のヘツドチツプを得る。その後こ
のヘツドチツププの磁気テープ対接面を円筒研磨
することで第21図に示した磁気ヘツドとなる。
こここでこの磁気ヘツドの一方のコア半体51a
は一方コア半体ブロツク60Aを母材とし、他方
のコア半体51bは他方のコア半体ブロツク60
Bを母材としている。また強磁性金属薄膜52
a,52bは上記金属薄膜64A,64Bに対応
し酸化物ガラス53a,53bは上記高融点ガラ
ス62A,62Bに対応し、また酸化物ガラス5
4は上記低融点ガラス68に対応しており、そし
て非磁性高硬度膜55a,55bはCr膜65′と
Ta2O5膜56″から成る非磁性高硬度膜65A,
65Bに対応している。更に巻線孔56は上記巻
線溝66に対応している。
ところで上述の製造工程において強磁性金属薄
膜64A,64Bの膜構造の不均一な部分は第2
8図で説明した研磨工程、即ちギヤツプ面研磨加
工時に削り取られてしまうため溝63A,63B
の傾斜面には均一な膜構造を有する強磁性金属薄
膜64A,64Bが非磁性高硬度膜65A,65
Bにより被覆された状態で残り、ガラス融着の際
の昇温時にも変形したりひびや割れが生じること
なく、安定した状態に保持される。このため上記
磁気ヘツドは一平面上に形成された強磁性金属薄
膜64A,64Bが磁路に沿つてその各部の高透
磁率となることで安定した高出力が得られるよう
になる。
ところで第30図の合体したブロツク601を
スライシングするc−c線、c′−c′線は両コア半
体ブロツク60A,60Bの突き合わせ面に垂直
となつているが、この突き合わせ面に対してスラ
イシング方向を傾斜させてアジマス記録用の磁気
ヘツドを製作することができる。
上述したように第2図、第20図及び第21図
に示す本発明の磁気ヘツドは作製に当り強磁性酸
化物基板に形成された溝に予めガラスを充填して
おきこの溝近傍に強磁性金属薄膜を被着する斜平
面を形成するための溝加工を施している。このた
めギヤツプ近傍の薄膜部分と斜面上の薄膜部分の
特性が均一となり、またこの強磁性金属薄膜は融
着ガラスに対して非磁性高硬度膜により保護され
て安定な状態に保持されしかもギヤツプ部に強磁
性酸化物材が露出するようなことのない高出力ヘ
ツドとなつている。
このような本発明の磁気ヘツドはフエライトが
ギヤツプ部にトラツク幅で例えば40%の長さに亘
つて露出しているような従来の磁気ヘツドと実験
値を比較すれば高抗磁力テープの例えばメタルテ
ープに対する記録再生出力が1〜5MHz帯で約
3dB高い値を示した。
また本発明の磁気ヘツドは製作時のばらつきが
少なく歩留りも良好である。
ところで第21図に示す磁気ヘツドでは強磁性
金属薄膜52a,52bがテープ対接面51′を
斜めに横切るように配されているが第31図に示
すように磁気ヘツドの両コア半体51a′,51
b′の夫々の一側面側に強磁性金属薄膜52a′,5
2b′を形成し、テープ対接面にV字状に強磁性金
属薄膜52a′,52b′を配し、この金属薄膜によ
り磁気ギヤツプgが形成されるようにしてもよ
く、これは第2図及び第20図に示す磁気ヘツド
についても言えるところである。尚、この場合も
強磁性金属薄膜52a′,52b′は融着ガラスに対
して非磁性高硬度膜55a′,55b′により保護す
るようにこの非磁性高硬度膜55a′,55b′を強
磁性金属薄膜52a′,52b′上に被着形成する。
ところで磁気コア半体を形成する強磁性酸化物
としてはMn−Znフエライトの他にNi−Znフエ
ライト等を用いてもよい。また強磁性金属薄膜を
形成する高透磁率磁性材料としてはセンダストの
他にパーマロイや非晶質合金を用いてもよい。
ここで非晶質合金を用いる場合、強磁性金属薄
膜の膜構造の均一性は磁気的異方性が問題となり
本発明のように一平面上に薄膜を形成することに
より膜各部の異方性が同一となる。尚、積層され
る強磁性金属薄膜の積層数は一層としても多層と
してもよくどちら場合においても本発明は有効と
なる。
次に本発明の更に他の実施例即ち磁気コア半体
の前面側のテープ対接面を例えばセラミツク等の
高耐摩耗性磁性材により形成したヘツドを第32
図以降を参照して説明する。
先ず、第32図に示す磁気ヘツドは例えば一対
の磁気コア半体71a,71bはMn−Znフエラ
イト等の強磁性酸化物により形成され、この両コ
ア半体71a,71bの前面側のテープ対接面7
1′は例えばチタン酸カルシユウム(Ti−Ca系セ
ラミツク),酸化物ガラス,チタニア(Ti2O),
アルミナ(Al2O3)等の高耐摩耗性非磁性材料7
2a,72bにより形成されており、ギヤツプg
の近傍には高透磁率合金のセンダスト等からなる
強磁性金属薄膜73a,73bがスパツタリング
蒸着等の真空薄膜形成技術を用いて絶縁膜を介し
て積層形成されている。そしてこの強性金属薄膜
73a,73bは磁気ギヤツプgの形成面近傍に
溶融充填される融着用の酸化物ガラス74に対し
て非磁性高硬度膜75a,75bにより保護され
ている。尚、図中76は巻線溝である。
この磁気ヘツドは磁気ギヤツプg形成面と強磁
性金属薄膜73a,73bの形成面との関係は第
2図に示す磁気ヘツドと同じであるが、テープ対
接面は高耐摩耗性非磁性材料72a,72bで形
成されているのでテープ対接面にはフエライト等
の磁性材料が露出せずギヤツプ形成面の研磨工程
においてその研磨量に拘らず強磁性金属薄膜の厚
さが一定でトラツク幅精度は確保しやすく加工法
を十数μm以上の精度で行なつても、即ち加工寸
法公差は大きくてもトラツク幅精度が充分確保で
きる。またビデオヘツドにおいてはテープとの相
対速度が大きためテープ対接面に突出するフエラ
イトは単結晶が必要で材料価格は高くなるが本例
ではバツクギヤツプ側のフエライトはテープとの
接触に対する偏摩耗性の心配がないためHi−μ
多結晶即ち焼結タイプの多結晶フエライトを使用
することができるため低価格となる。
また、本例の磁気ヘツドにおいても強磁性金属
薄膜73a,73bは融着用ガラスに対して非磁
性高硬度膜75a,75bにより保護されるので
安定し高出力のヘツドとなる。
以上説明したように本例の磁気ヘツドは第2図
に示す磁気ヘツドと同様に磁気ギヤツプから発生
する磁界の強度が高ことや再生出力が高くとれる
こと等の効果を有すると共にテープ対接面は耐摩
耗性非磁性材料により形成されていることにより
ギヤツプ形成面研磨時の終了位置に拘らずトラツ
ク幅は強磁性金属薄膜の斜断面寸法のみで定まり
加工寸法公差が広範囲で行なうことができ歩留り
がよく安価で、メタルテープ等の高い抗磁力Hc
を有する磁気テープに高密度記録をするのに適し
たヘツドが得られる。
次に上述の第32図に示す磁気ヘツドの製造工
程を第34図〜第40図に基づいて説明する。
先ず第34図に示すように例えばMn−Znフエ
ライト等の強磁性酸化物基板81の一端面に例え
ばチタン酸カルシユウム(Ti−Ca系セラミツ
ク),酸化物ガラス,チタニア(TiO2),アルミ
ナ(Al2O3)等の高耐摩耗性非磁性板82を数十
μmのに溶融ガラス板を挟んで熱圧着し、複合板
材80を形成する。そして第35図に示すように
耐摩耗性非磁性板82の一稜部から磁性材基板8
1にかけて耐摩耗性非磁性板82の前面と垂直に
なるように切り溝82′を回転砥石または電解エ
ツチング等により所要間隔で複数形成する。即ち
複合板80の上面80′の磁気ギヤツプ形成位置
近傍に相当する部分に形成される。
次に第36図に示すように複合板20の前部即
ち切り溝82′を含む部面にセンダスト等の金属
磁性材料をスパツタリング等の薄膜形成技術を用
いて強磁性金属薄膜83を形成する。この際切り
溝82′の一側面82″上に効率よく金属磁性材料
が被着するように複合板20を傾斜させスパツタ
リング装置内に配置するようにする。
そしてこの強磁性金属薄膜83上に例えばCr
膜84′を0.1μm程度の膜厚で被着し、続いて
Ta2O5膜84″を1μm程度の膜厚スパツタリング
等により被着し非磁性高硬度膜84を形成する。
次に強磁性金属薄膜83と非磁磁性高硬度膜8
4が積層形成された切り溝82′に非磁性材料と
してのガラス85を溶融充填した後複合板80の
前面と上面を研磨することにより第38図に示す
コア半体ブロツク80A,80Bを得る。そして
一方のコア半体ブロツク80Aには第39図に示
すごとく巻線溝86の溝加工を行なう。次にこの
溝加工を施した一方のコア半体ブロツク80Aと
溝のない他方のコア半体ブロツク80Bとをその
上面部おいてギヤツプスペーサを介してトラツク
部、即ち強磁性金属薄膜83Aと83Bとが合う
ように突き合わせて第40図に示すようにギヤツ
プ融着を行なう。この合体ブロツク801を第4
0図に示すd−d線、d′−d′線の位置でスライシ
ング加工することで複数個のヘツドチツプを得る
ことができる。ここでギヤツプ融着を行なうギヤ
ツプスペーサとしてはSiO2,ZrO2,Ta2O5,Cr
等を用いることができる。
次のようにして得られたヘツドチツプの磁気テ
ープ対接面を円筒研磨することで第32図に示す
ヘツドとなる。
この第32図の磁気ヘツドにおいて一方の磁気
コア半体71aは上記の一方のコア半体ブロツク
80Aの磁性材基板81Aを母材とし、他方の磁
気コア半体71bは上記他方のコア半体ブロツク
80Bの磁性材基板81Bを母材としており、ま
たテープ対接面71′の耐摩耗性非磁性材72a,
72bは上記非磁性板82A,82Bと対応して
いる。またこの磁気ヘツドの強磁性金属薄膜73
a,73bは上記金属薄膜83A,83Bに夫々
対応しており、酸化物ガラス74はガラス85と
対応し、非磁性高硬度膜75a,75bはCr膜
84′とTa2O5膜84″から成る非磁性高硬度膜8
4A,84Bと対応し、更に巻線孔76は上記一
方のコア半体ブロツク80Aに形成された巻線溝
86に対応している。
即ちフロントギヤツプg近傍のみに強磁性金属
材料よりなる強磁性金属薄膜83A,83Bを配
し、且つテープ対接面に露出する磁性金属薄膜8
3A,83B以外の部分が耐摩耗性非磁性材82
A,82B及び非磁性高硬度膜84A,84Bか
らなる磁気ヘツドが得られる。
以上説明したように本例の磁気ヘツドは予め耐
摩耗性非磁性材を貼り付けた磁性材基板にその磁
気ギヤツプ形成面となる平面に対し20゜〜80゜角度
をなす平面を後工程で砥石加工等で形成しギヤツ
プ面とは斜めの位置関係にあるこの平面上に強磁
性金属薄膜を真空薄膜形成技術により形成し、そ
して少なくとも磁気ギヤツプ近傍においては斜め
の平面上に成長している金属薄膜のみが残るよう
にギヤツプ面研磨加工を行なつていることから、
強磁性金属薄膜は各部において均一な膜構造とな
り、またこの強磁性金属薄膜は融着ガラスに対し
て非磁性高硬度膜により保護されるので変形した
り、ひびや割れ等が生じることなく安定しヘツド
出力の高安定化が可能となつている。しかも上記
磁気ヘツドはテープ対接面が耐摩耗性非磁性材に
より形成されていることから、ギヤツプ面研磨工
程において加工寸法公差を大きくしてもトラツク
幅精度を充分確保でき、またヘツドの後部側の接
合面即ちバツクギヤツプ側においては強磁性酸化
物どうしが直接ガラス融着されていることからヘ
ツドチツプの耐破壊強度が大きく製造しやすいヘ
ツドとなつて歩留りの向上を図ることができると
共にこのバツクギヤツプ側の強磁性酸化物はテー
プとの接触に対する偏摩耗の心配がないためHi
−μ多結晶即ち焼結タイプの多結晶フエライトを
使用することができて低価格となる。
次に第41図〜第48図に基づき更に他の製造
工程により作られる磁気ヘツドの例を説明する。
先ず第41図示すように例えばMn−Znフエラ
イト等の強磁性酸化物基板91の上面にチタン酸
カルシユウム(Ti−Ca系セラミツク),酸化物ガ
ラス,チタニア(TiO2),アルミナ(Al2O3)等
の高耐摩耗性非磁性板92をガラス融着等により
貼け付け磁性,非磁性複合ブロツク90を形成す
る。この複合ブロツク90の磁気テープ対接面に
対応する上面、即ち耐摩耗性非磁性板92の上面
に第42図に示すようにこの上面を斜めに横切る
ような断面コ字状の溝92′を磁性材基板91の
上面にかけて所要間隔で複数形成する。ここで溝
92′の深さはヘツドの巻線孔に到達する程度の
深さとする。
次に、第43図に示すように上記複合ブロツク
90の溝92′近傍にスパツタリング等の真空薄
膜形成技術を用いて高透磁率合金例えばセンダス
トを絶縁膜を介して被着積層し強磁性金属薄膜9
3を形成する。この際溝92′の一側面92″上に
効率よく被着されるように複合ブロツク90を傾
斜させスパツタリング装置内に配置するようにす
る。
続いてこの強磁性金属薄膜93の上に第44図
に示すように例えばCr膜94′を0.1μm程度の膜
厚に、続いてTa2O5膜94″を1μm程度の膜厚に
スパツタリング等により被着して非磁性高硬度膜
94を形成する。
そして第45図に示すように溝92′に非磁性
高硬度膜94の上からガラス95の溶融充填を行
なつた後、複合ブロツク90の上面と前面とを平
面研磨し、鏡面仕上げを行ないコア半体ブロツク
90A,90Bを得る。この際上記溝92′の一
方の内側面92″に強磁性金属薄膜93の一部が
非磁性高硬度膜94により被覆された状態で残
る。尚、この場合金属薄膜93等は溝92′の他
方の内側面,底面にも残るが、これは微少である
からこの部分の図示は省略する。
次に第46図に示すように一方のコア半体ブロ
ツク90Aに巻線溝96を形成する溝加工を行な
う。この溝加工を施した一方のコア半体ブロツク
90Aと溝のない他方のコア半体ブロツク90B
とを夫々磁気ギヤツプ形成面となる前面を膜付け
したギヤツプスペーサを介して第47図に示すよ
うに強磁性金属薄膜93Aと93Bが合うように
突き合わせガラス融着する。
この後、この合体されたブロツク901をe−
e線、e′−e′線の位置でスライシング加工するこ
とで複数個のヘツドチツプを得ることができる。
次に上記ヘツドチツプの磁気テープ対接面即ち
耐摩耗性非磁性材上面を円筒研磨することによ
り、第48図に示す磁気ヘツドとなる。この第4
8図の気ヘツドにおいて一方の磁気コア半体10
1aは上記一方のコア半体ブロツク90Aを母材
とし、他方の磁気コア半体101bは上記他方の
コア半体ブロツク90Bを母材としておりまたテ
ープ対接面101′の耐摩耗性非磁性材102a,
102bは上記非磁性材92A,92Bと対応し
ている。この磁気ヘツドに形成されている強磁性
金属薄膜103a,103bは上記溝92A′,
92B′の内側面に被着した上記金属薄膜93A,
93Bに対応し、そしてこれを保護する非磁性高
硬度膜104a,104bはCr膜94′とTa2O5
膜94″とから成る非磁性高硬度膜94A,94
Bと対応しており、磁気ギヤツプgの形成面近傍
に溶融充填される酸化物ガラス105は融着ガラ
ス材95に対応し、さらに巻線孔106は上記巻
線溝96に対応している。
以上説明した工程により得られる第48図に示
す磁気ヘツドは磁気ギヤツプgの形成面と強磁性
金属薄膜103a,103bの形成面とが所要角
度で傾斜しておりこの強磁性金属薄膜103a,
103bは連続平面上に形成されていることから
各部において膜構造が均一となり磁路に沿つた方
向で高透磁率を示し、またテープ対接面に突出す
る磁性金属薄膜以外の部分が高耐摩耗性非磁性材
102a,102b及び非磁性高硬度膜104
a,104bから形成されていることで上述した
第32図の磁気ヘツドと同様に良好な効果を得る
ことができる。また磁気ギヤツプgが上記強磁性
金属薄膜103a,103bのみにより形成され
ており、またこの金属薄膜103a,103bは
融着ガラスに対して非磁性高硬度膜104a,1
04bにより保護されて変形したり、ひび割れ等
が生じることなく安定していることからヘツドの
出力が高くメタルテープに対応したヘツドとなつ
ている。
ところで第40図及び第47図の合体したブロ
ツク801及び901をスライシングするd−d
線、d′−d′線及びe−e線、e′−e′線はコア半体
ブロツク80A,80B及び90A,90Bの突
き合わせ面に垂直となつているが、この突き合わ
せ面に対してスライシング方向を傾斜させてアジ
マス記録用の磁気ヘツドを作製することもでき
る。
次にテープ対接面を高耐摩耗性非磁性材により
形成し、磁気ギヤツプ近傍のみに強磁性金属薄膜
を形成するのではなく磁気ヘツドの前面部、即ち
フロントギヤツプ形成面より後部側、即ちバツク
ギヤツプ形成面まで連続して強磁性金属薄膜を形
成した本発明の更に他の実施例となる第49図に
示す磁気ヘツドについて説明する。
この磁気ヘツドは磁気コア半体111a,11
1bが強磁性酸化物である例えばMn−Znフエラ
イトで形成され、そのテープ対接面111′を例
えばチタン酸カルシユウム(Ti−Ca系セラミツ
ク),酸化物ガラス,チタニア(TiO2),アルミ
ナ(Al2O3)等の高耐摩耗性非磁性材112a,
112bにより形成し、コア半体の突き合わせ面
である磁気ギヤツプgの形成面とコア半体111
a,111の接合面近傍に被着された例えばセン
ダスト膜である強磁性金属薄膜113a,113
bの形成面112a′,112b′とは例えば45゜の角
度で傾斜している。またこの強磁性金属薄膜11
3a,113bは耐摩耗性非磁性材112a,1
12bにより形成されるフロロトギヤツプ形成面
g′より強磁性酸化物により形成されるバツクギヤ
ツプ形成面g″に至るまで連続して形成され、この
強磁性金属薄膜113a,113bのみにより磁
気ギヤツプgが形成されている。
また強磁性金属薄膜113a,113bはトラ
ツク幅Twを規制し、また両コア間を融着する酸
化物ガラス114に対して非磁性高硬度膜115
a,115bにより保護されている。またフロン
トギヤツプ形成面の後方には巻線孔116が形成
されている。
ところで強磁性金属薄膜113a,113bは
コア半体111a,111bの一方向の傾斜面と
非磁性材112a,112bとを連ねた連続平面
上に形成されていることからこの強磁性金属薄膜
113a,113bは各部において膜構造が均一
となつており、磁気ヘツドの磁路方向に沿つてこ
の金属薄膜の全体が高い透磁率を示し、また融着
酸化物ガラス114に対して非磁性高硬度膜によ
り保護されているので変形したり、ひび,割れ等
が生ずることなく安定した状態に保持されて磁気
ヘツド記録再生出力が高められている。
またヘツドの磁気テープ対接面111′を第5
0図に示すように強磁性金属薄膜113a,11
3bはSiO2,Ta2O3,Al2O3,ZrO2,Si3N4等の
高耐摩耗絶縁膜を介して積層形成されることで構
成されている。尚、磁性金属薄膜113a,11
3bの積層数はその膜厚により任意に設定でき
る。
次にこのような磁気ヘツドの製造工程を第51
図〜第57図に基づき説明する。
先ず第51図に示すように、Mn−Znフエライ
ト等の強磁性酸化物ブロツク121の前面に例え
ばチタン酸カルシユウム(Ti−Ca系セラミツ
ク),酸化物ガラス,チタニア(TiO2),アルミ
ナ(Al2O3)等の高耐耗性非磁性材122をガラ
ス融着等の手段で貼り付けて複合ブロツク120
を得る。この複合ブロツク120の上面部に第5
2図に示すように回転砥石等を用いて上面部を横
切るような断面V字状の溝122′を所要間隔で
複数形数する。この溝122′の内壁面の傾斜角
度は上面に対して例えば45゜となつている。
次に第53図に示すように複合ブロツク120
の上面部にセンダスト等をスパツタリング,イオ
ンプレーテイング,蒸着等の真空薄膜形成技術を
用いて前記高耐摩性絶縁膜を介して積層し、前記
溝部122′強磁性金属薄膜123を形成する。
次に第54図に示すように強磁性金属薄膜12
3の上に例えばCr膜124′を0.1μm程度の膜厚
に、続いてTa2O5膜124″を1μm程度の膜厚に
スパツタリング等により被着して非磁性高硬度膜
124を形成する。
そしてこの非磁性高硬度膜124の上に溝部が
埋まる程度に非磁性材としてのガラス材125を
充填した後、第55図に示すように複合材ブロツ
ク120の上面部及び前面部の平面研磨加工を行
ない不要のガラス材125,非磁性高硬度膜12
4及び強磁性金属薄膜123を除去して所定のギ
ヤツプ形成面を表出した一対のコア半体ブロツク
120A,120Bを得る。
次に巻線溝側のコア半体を形成するために一方
のコア半体ブロツク120Aに第56図に示すよ
うに巻線溝126を形成する溝加工を行なう。そ
こで第57図に示すように溝加工を施した一方の
コア半体ブロツク120Aと溝のない他方のコア
半体ブロツク120Bとをそのギヤツプ形成面と
なる上面において、膜付けしたギヤツプスペーサ
を介してトラツク部即ち強磁性金属薄膜123A
と123Bの一半部が同傾斜方向で相対するよう
に突き合わせ、上記ガラス材125によりギヤツ
プ融着することにより一体化し合体ブロツク12
01を得る。
この合体ブロツク1201を第57図に示す
f,f線、f′−f′線の位置でスライシング加工す
ることで複数のヘツドチツプを得ることができ
る。このスライシング加工は場合によつてアジマ
ス角だけ傾けて行なう。
その後、ヘツドチツプの磁気テープ対接面、即
ち耐摩耗性非磁性材122A,1222Bにより
形成されるテープ対接面を円筒研磨することで第
49図に示した磁気ヘツドとなる。ここでこの磁
気ヘツドの一方のコア半体111aは一方のコア
半体ブロツク120Aの磁性ブロツク121Aを
母材とし、他方のコア半体111bは他方のコア
半体ブロツク120Bの磁性ブロツク121Bを
母材としており、また、耐摩耗性非磁性材112
a,112bは上記非磁性材122A,122B
と対応し、強磁性金属薄膜113a,113bは
上記金属薄膜123A,123B対応し、そして
これを保護する非磁性高硬度膜115a,115
bはCr膜124′とTa2O5膜124″とから成る
非磁性高硬度膜124A,124Bと対応してお
り、融着酸化物ガラス114はガラス材125に
対応してテープ対接面111′は耐摩耗性非磁性
材121A,121B,強磁性金属薄膜123
A,123B,非磁性高硬度膜124A,124
B及びガラス材125から構成される。また巻線
孔116は上記巻線溝126に対応してる。
上述したように第32図,第48図及び第49
図に示す本発明の各実施例の磁気ヘツドは作製に
当り予め強磁性酸化物ブロツクに耐摩耗性非磁性
材を貼り付けこの耐摩耗耗性非磁性材を研磨して
テープ対接面を形成するためギヤツプ面を含むテ
ープ対接面は強磁性金属薄膜以外の部分が非磁性
材即ち耐摩耗性非磁性材と非磁性高硬度膜により
形成されて強磁性酸化物材が露出することのない
ヘツドとなつている。従つて、金属薄膜形成後の
ギヤツプ面研磨時の終点位置に拘らずトラツク幅
は金属薄膜の傾斜断面寸法のみで決まるためブロ
ツクの加工においても寸法公差が広範囲で行なう
ことができると共に強磁性金属薄膜は非磁性高硬
度膜により保護されることによりガラス融着の際
に変形したりひびや割れ等が生じることなく安定
状態に保持され、歩留りもよく、安定した高出力
のヘツドが得られる。
また、第32図,第48図及び第49図示す磁
気ヘツドにおいて非磁性高硬度膜はCr膜−
Ta2O5膜により形成したが、Cr膜−SiO2膜−
Ta2O5膜の順で形成してもよく、またTi膜を
0.1μm程度に、続いてTiO2膜を1μm程度に積層被
着して形成してもよい。
また、非磁性高硬度膜としてはW,MO,Si,
Ta等の高融点金属及びその酸化物を用いること
ができ、この場合膜厚を数μm以下に形成するこ
とが望ましい。この場合も上述の如く強磁性金属
薄膜上にCr膜を介して被着することにより金属
薄膜との接着が良好になる。
発明の効果 以上のように本発明によれば磁気ヘツドは磁気
コア半体対を強磁性酸化物で形成し、このコア半
体対の突き合わせ面の磁気ギヤツプ形成面とは所
定角度で傾斜するように被着され、磁気ギヤツプ
を形成する強磁性金属薄膜と、酸化物ガラスとの
間に非磁性高硬度膜を介在させて構成されるの
で、強磁性金属薄膜は非磁性高硬度膜により酸化
物ガラスに対して保護されることになり、コア半
体の形成の際のガラス充填時、コア半体対のガラ
ス融着時等における強磁性金属薄膜に対するガラ
ス浸食、局部的な応力が緩和されて、金属薄膜の
変形,ひび或いは割れの発生が防止され、強磁性
金属薄膜の安定化を図ることができてトラツク幅
精度を確保できると共に安定した磁気特性が得ら
れ、また強度的にも信頼性が高く、例えばメタル
テープ等の高抗磁力Hcを持つ磁気テープに好適
な磁気ヘツドが得られる。
しかも強磁性金属薄膜の安定化により、歩留り
も向上し、コストの低減化も可能となる等の効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気ヘツドの斜視図、第2図は
本発明の一実施例の磁気ヘツドの斜視図、第3図
乃至第11図は第2図の磁気ヘツドを作製する工
程を順に示す斜視図、第12図乃至第19図は本
発明の他の実施例の磁気ヘツドを作製する工程を
順に示す斜視図、第20図は第12図乃至第19
図に示す工程により作製される磁気ヘツドの斜視
図、第21図は本発明の更に他の実施例の磁気ヘ
ツドの斜視図、第22図は第21図の磁気ヘツド
のテープ対接面を拡大して示す平面図、第23図
乃至第30図は第21図の磁気ヘツドを作製する
工程を順に示す斜視図、第31図は第21図の磁
気ヘツドの変形例として示す磁気ヘツドの斜視
図、第32図は本発明のテープ対接面を耐摩耗性
非磁性材により形成した磁気ヘツドの一実施例の
斜視図、第33図乃至第40図は第32図の磁気
ヘツドを作製する工程を順に示す斜視図、第41
図乃至第47図は本発明の同、他の実施例の磁気
ヘツドを作製する工程を順に示す斜視図、第48
図は第41図乃至第47図に示す工程により作製
される磁気ヘツドの斜視図、第49図は本発明の
同、更に他の実施例の磁気ヘツドの斜視図、第5
0図は第49図の磁気ヘツドのテープ対接面を拡
大して示す平面図、第51図乃至第57図は第4
9図の磁気ヘツドを作製する工程を順に示す斜視
図である。 11a,11b……磁気コア半体、11′……
テープ対接面、12a,12b……強磁性金属薄
膜、14a,14b,15……酸化物ガラス、1
3a,13b……非磁性高硬度膜、g……磁気ギ
ヤツプ、41a,41b……磁気コア半体、4
1′……テープ対接面、44a,44b……強磁
性金属薄膜、42a,42b,43……酸化物ガ
ラス、45a,45b……非磁性高硬度膜、g…
…磁気ギヤツプ、51a,51b……磁気コア半
体、51′……テープ対接面、52a,52b…
…強磁性金属薄膜、53a,53b,54……酸
化物ガラス、55a,55b……非磁性高硬度
膜、g……磁気ギヤツプ、71a,71b……磁
気コア半体、71′……テープ対接面、73a,
73b……強磁性金属薄膜、74……酸化物ガラ
ス、75a,75b……非磁性高硬度膜、g……
…磁気ギヤツプ、101a,101b……磁気コ
ア半体、101′……テープ対接面、103a,
103b……強磁性金属薄膜、104a,104
b……非磁性高硬度膜、105……酸化物ガラ
ス、g……磁気ギヤツプ、111a,111b…
…磁気コア半体、111′……テープ対接面、1
13a,113b……強磁性金属薄膜、114…
…酸化物ガラス、115a,115b……非磁性
高硬度膜、g……磁気ギヤツプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 強磁性酸化物よりなる磁気コア半体対の接合
    面に真空薄膜形成技術により強磁性金属薄膜を形
    成し、この磁気コア半体対を突き合わせて磁気ギ
    ヤツプを形成してなる磁気ヘツドにおいて上記磁
    気ギヤツプ形成面と、上記強磁性金層薄膜形成面
    とが所要角度で傾斜しており且つテープ対接面に
    非磁性高硬度膜を介して、上記強磁性金層薄膜と
    酸化物ガラスが配されていることを特徴とする磁
    気ヘツド。
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