JPH038148B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

技術分野 本発明はフアクシミリ装置に係り、更に詳しく
は使用者が極めて簡単に操作できる様構成したフ
アクシミリ装置に関するものである。 従来技術 フアクシミリ装置は、遠隔地間で画像の送受信
を行なうもので、そのほとんどがトランシーバと
呼ばれるもので、送信と受信を行なうことができ
る。 また、フアクシミリ装置は、原稿の読み取りと
記録を行なうことができ、複写機としての機能も
持つている。 一方、フアクシミリ装置の記録紙は、送信側か
ら送られてくる原稿の長さがすべて異なつている
ため、どんな長さの原稿をも記録し得るようにロ
ール紙が用いられ、送信された原稿の長さに従つ
て自動的に切断できるように工夫されている。 このようなフアクシミリ装置ではロール紙を装
填した時、その紙の先端部を揃えるために切断す
る必要がある。 上述した各種の動作はすべてフアクシミリ装置
に設けられた操作ボタンにより行なわれる。 従来のこの種の操作ボタンを第１図及び第２図
に示す。 第１図は操作パネルにおける操作ボタンの配列
を示し、送信ボタン１、受信ボタン２、複写ボタ
ン３、ロール紙の切断ボタン４が設けられてい
る。このように操作ボタンは各機能ごとに独立し
たボタンとなつている。 これらの操作ボタンは第２図に示すようにフア
クシミリ装置によつて監視されている。 すなわち、ステツプＳ１では送信ボタンを、ス
テツプＳ２では受信ボタンを、ステツプＳ３では
コピーボタンを、ステツプＳ４では切断ボタンを
監視しており、どのボタンが押されたかに応じて
装置のモード、すなわち送信モードＦ１、受信モ
ードＦ２、複写モードＦ３、切断モードＦ４を決
定していた。 このような装置では、前述したようにそれぞれ
独立した機能を有する複数個のボタンを設けなけ
ればならず、操作パネルとして広い面積を必要と
し、複雑となり、高価で大型のものとなつてしま
う。 また、オペレータは、操作時に４つのボタンの
選別を必要とし、操作は簡単とは言えない。 目 的 本発明は、以上のような従来の欠点を除去する
ためになされたもので、送信・受信・複写及び記
録紙の切断の４つのモードを簡単な操作により操
作できるようにしたフアクシミリ装置を提供する
ことを目的としている。 実施例 以下、図面に示す実施例に基づいて、本発明方
法及び装置の詳細を説明する。 第１実施例 第３図〜第５図は本発明の第１の実施例を説明
するもので、第３図に示すように、本発明装置に
おいては、ボタンは操作ボタン５がただ１つある
だけである。 一方、第４図は、本発明装置の制御回路のブロ
ツク図で、図において、符号５は前述した操作ボ
タンを示し、符号６はコントローラを示してい
る。 また、符号８で示すものは、電話回線で、スイ
ツチ９及びリレー１０を介して電話機１１に接続
されている。リレー１０は受話器１１ａが上がつ
ているか否かを検出するリレーで、受話器１１ａ
が上がつているとフツクが上がり、電話機１１の
回路が閉じ、電話回線８に接続されている、図示
していない交換器から電流が供給される。 この結果、リレー１０のコイル１０ａに電流が
流れ、接点１０ｂが閉じ、受話器１１ａが上がつ
ているか否かを検出でき、送信状態を検出でき
る。 符号１２は原稿の有無を検出する原稿検出器
で、機械的に又は光学的に原稿の有無を検出す
る。符号１３で示すものは原稿で、搬送ローラ１
４により矢印で示す方向へ送られる。また、符号
１５で示すものは記録用紙検出器で、同じく機械
的又は光学的に用紙を検出することが可能であ
る。符号１６で示すものは記録紙で、ロール紙と
して構成されている。記録紙１６はプラテン１８
に沿つて導かれ、記録ヘツド１７によつて記録さ
れ、搬送ローラ１９により送られ、原稿の記録が
完了した時点で切断機２０により切断される。こ
の切断機２０はプランジヤ２１により駆動され
る。 符号２２で示すものはフリツプフロツプで、記
録紙検出器１５が閉じられ、記録紙がない状態と
なるとセツトされ、リセツトはコントローラ６に
よつて行なわれる。 コントローラ６は、前記リレー１０、原稿検出
器１２、記録紙検出器１５、フリツプフロツプ２
２及び操作ボタン５が押されたか否かを検出し、
送信・受信・複写及び用紙切断の各モードを識別
する機能を有し、一般的にはマイクロコンピユー
タから構成されている。 一方、符号７で示すものはモデムで、電話機１
１とモデム７を切り換えるリレースイツチ９を介
して電話回線８及び電話機１１に接続されてい
る。 次に、以上のように構成された本実施例の動作
につき第５図に示すフローチヤート図を参照して
説明する。 まず、ある原稿をフアクシミリ装置を用いて送
信しようとする時には、送信すべき原稿を装置の
所定の位置に装着する。 次に、受信側のフアクシミリ装置を受話器１１
ａを上げてダイヤルして呼び出す。 このとき、ステツプＳ１において操作ボタンが
押されたと判定されると、ステツプＳ２に進み、
受話器が上がつているか否かが判定され、ステツ
プＳ３で原稿が入つているか否かが判定される。
ステツプＳ３において原稿が入つていると判定さ
れた場合にはコントローラ６は送信モードに入
る。 ステツプＳ３で原稿が入つていないと判定され
ると、ステツプＳ４に進み、記録紙が入つている
か否かが判定される。記録紙が入つていると判定
されると受信モードに入る。 一方、ステツプＳ２において受話器が上がつて
いないと判定されると、複写や記録紙の切断が相
手方を呼び出す必要がないため、ステツプＳ５に
進み、原稿が入つているか否かが判定される。入
つている場合にはステツプＳ６に進み、記録紙が
入つているか否かが判定され、入つている場合に
は複写モードに入る。 一方、ステツプＳ５において原稿が入つていな
いと判定された場合にはステツプＳ７に進み、記
録紙が入つているか否かが判定される。記録紙が
入つている場合には、記録紙の切断モードとな
る。 以上のような動作をまとめると、第１表に示す
ようになる。 第１表においては、受話器が下りている状態、
原稿がない状態及び記録紙がない状態を「０」で
示し、受話器が上がつている状態、原稿がある状
態及び記録紙がある状態を「１」で示し、「０」
と「１」のどちらでも良い場合を「Ｘ」で示して
ある。

【表】 ところで、上述した制御動作における切断動作
は受話器が上がつておらず、原稿１３がなく、記
録紙１６がある状態で操作ボタン５が押される
と、カツタ２０が動作するが、このような状態で
は操作ボタン５を押すごとにカツタ２０が作動す
ることになり、カツタの刃の摩耗が生じてしま
う。 ここで、用紙の切断を行なう必要がある場合を
考えてみると、記録紙がなくなつて、新しい記録
紙を装填する時であるのがわかる。従つて、新し
い記録紙を装填したときのみ１回限り操作ボタン
５の押下に連動して切断が行なわれるようにすれ
ば、無駄なカツタの動作を防止することができ
る。 昂ち、第４図に示すように記録紙１６がなくな
ると、スイツチ１５がオンとなり、フリツプフロ
ツプ２２をセツトする。 次に新しい記録紙１６を装填して記録紙１６を
カツタ２０の間を通して引き出す。この状態では
カツタ２０より出た部分は不要な部分であるた
め、これを切り落す必要がある。この場合にのみ
カツタ２０が操作ボタン５の押下に連動するよう
にすればよい。このように構成したのが次に述べ
る第２の実施例である。 第２実施例 第６図は本発明の第２の実施例を説明するもの
で、第５図のステツプＳ７以降が示されている。 昂ち、コントローラ６はステツプＳ７で記録紙
が入つているか否かを判定し、入つていればステ
ツプＳ８に進みフリツプフロツプ２２がセツトさ
れているか否かが判定される。セツトされている
場合はステツプＳ９に進みフリツプフロツプ２２
をリセツトして初期状態に戻したのち用紙切断モ
ードに入る。フリツプフロツプ２２は記録紙１６
がなくならない限りセツトされないので、以降は
操作ボタンを押しても無効となり、カツタ２０は
動作しない。 一方、記録紙１６の交換は電源をオフにした状
態で行なうことを考えれば、電源をオフにして、
操作ボタンを押下したときにフリツプフロツプ２
２をセツトするようにすればよい。このように構
成したのが次に述べる第３の実施例である。 第３実施例 第７図に示すものは本発明の第３の実施例で、
本実施例にあつてはフリツプフロツプ２２と電源
Vccとの間に抵抗２３と、コンデンサ２４とが接
続されている。 フアクシミリ装置は電話の呼出信号で自動的に
受信するため、常時電源を入れておくことが多
い。また、記録紙１６のカツト時は電源をオフし
て行なうことが多いため、一担電源をオフにし、
その後オンにした場合、フリツプフロツプ２２の
セツト端子は抵抗２３、コンデンサ２４の時定数
に応じた時間だけ遅れてセツトされる。この時、
操作ボタン５が押されると、用紙のカツト動作が
行なわれ、それ以後は、また電源をオフとしない
かぎりフリツプフロツプ２２はセツトされること
はない。 従つて、カツト動作後において、操作ボタン５
が押されても、カツト動作は行なわれない。 効 果 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、１個のスタートボタンの操作だけで送信・受
信・複写および記録紙の切断の各動作を自動的に
選択することができる構成を採用しているため、
操作パネルは極めて簡単となり、安価に製作でき
るとともに、操作が極めて容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の操作ボタンを説明する平面図、
第２図は従来の操作手順を説明するフローチヤー
ト図、第３図〜第５図は本発明の一実施例を説明
するもので、第３図は操作ボタンの平面図、第４
図は制御回路のブロツク図、第５図は制御動作を
説明するフローチヤート図、第６図は本発明の他
の実施例の制御動作を説明するフローチヤート
図、第７図は本発明のさらに他の実施例を説明す
るブロツク図である。 ５…操作ボタン、６…コントローラ、７…モデ
ム、８…電話回線、９…スイツチ、１０…リレ
ー、１１…電話機、１２…原稿検出器、１３…原
稿、１５…記録用紙検出器、１６…記録用紙、２
０…カツタ、２２…フリツプフロツプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 受話器のフツクの状態を検出する第１検出手
   段、原稿の有無を検出する第２検出手段、記録用
   紙の有無を検出する第３検出手段、前記第１、第
   ２、第３検出手段の検出出力を入力して送信モー
   ド、受信モード、複写モード及び記録用紙の切断
   を行なう切断モードの一つを選択してそのモード
   を実行せしめる制御手段、及び前記制御手段の各
   モードの選択動作を開始させるスタートボタンを
   有することを特徴とするフアクシミリ装置。