JP7188301B2 - 車椅子固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子固定装置に関する。
特許文献1には、車椅子を車室内に固縛するためのベルト装置が開示されている。このベルト装置では、車椅子後方の操作盤を操作してソレノイドをONにすることでベルトが引き出し可能な状態となる。また、ベルトを引き出して車椅子を固縛した後に操作盤を操作してソレノイドをOFFにすることで、ベルトの引き出しをロックさせる。
特開2007-222278号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構造では、車椅子に着座した乗員及び介護者などの利用者が操作盤を操作する必要があり、車椅子の固縛及び固縛解除に時間を要する。
本発明は上記事実を考慮し、車椅子の固縛及び固縛解除に要する時間を短縮することができる車椅子固定装置を得る。
請求項1に係る車椅子固定装置は、長尺状に形成されて一端部がリトラクタに巻き掛けられ、他端部が車椅子又は車室内の取付部に取付け可能に構成されたベルト部材と、前記リトラクタに設けられ、前記ベルト部材を引出不能とするロック状態と前記ベルト部材を引出可能とするロック解除状態とを電気的に切り替えるロック機構と、前記ベルト部材の他端部が前記車椅子又は前記取付部に取付けられた場合に前記ロック機構を前記ロック状態に切り替え、車両停止状態において前記ベルト部材の他端部の取外し時に前記ロック機構を前記ロック解除状態に切り替える切替部と、を有する。
請求項1に係る車椅子固定装置では、長尺状のベルト部材の一端部がリトラクタに巻き掛けられている。また、ベルト部材の他端部は、車椅子又は車室内の取付部に取付け可能に構成されている。さらに、リトラクタにはロック機構が設けられており、このロック機構によって、ベルト部材を引出不能とするロック状態と、ベルト部材を引出可能とするロック解除状態とが電気的に切り替えられる。これにより、ロック解除状態でリトラクタからベルト部材を引き出して車椅子を固縛することができる。また、車椅子を固縛した状態でロック機構をロック状態に電気的に切り替えることで、車椅子の移動を抑制することができる。
さらに、ベルト部材の他端部が車椅子又は取付部に取付けられた場合にロック機構をロック状態にさせる切替部を有している。これにより、利用者がベルト部材を車椅子に取付けて固縛し、又はベルト部材を取付部に取付けることで車椅子を固縛するだけでベルト部材を引出不能にすることができる。一方、切替部は、車両停止状態においてベルト部材の他端部の取外し時にロック機構をロック解除状態にさせため、利用者が特別な操作を行うことなくベルト部材を引出可能にすることができる。なお、ここでいう「ベルト部材の他端部の取外し時」とは、ベルト部材の他端部を取外すための動作を開始してから取外しが完了するまでの状態を広く含む。
請求項2に係る車椅子固定装置は、請求項1において、車椅子の固縛スペースを含む車室内を撮像する撮像部を備え、前記切替部は、前記撮像部によって撮像された映像から前記ベルト部材の他端部が前記車椅子に取付けられた状態であると判断された場合に前記ロック機構を前記ロック状態に切り替え、前記映像から前記ベルト部材の他端部が前記車椅子から取り外されると判断された場合に前記ロック機構を前記ロック解除状態に切り替える。
請求項2に係る車椅子固定装置では、利用者がベルト部材を車椅子に取付けることで、撮像部で撮像された映像からベルト部材が車椅子に取付けられた状態であると判断され、ロック機構がロック状態に切り替えられる。すなわち、ベルト部材が引出不能とされる。一方、車両停止状態で利用者がベルト部材を車椅子から取り外そうとすることで、撮像部で撮像された映像からベルト部材が取り外されると判断され、ロック機構がロック解除状態に切り替えられる。すなわち、ベルト部材が引出可能とされる。
請求項3に係る車椅子固定装置は、請求項2において、前記切替部は、前記撮像部の撮像範囲に前記車椅子が検出されない場合には、前記ロック機構を前記ロック状態に切り替え、前記撮像部の撮像範囲に前記車椅子が検出された場合で、かつ、前記ベルト部材の他端部が前記車椅子に取付けられる前の場合には、前記ロック機構を前記ロック解除状態に切り替える。
請求項3に係る車椅子固定装置では、車椅子の固縛スペースに車椅子がない場合には、ベルト部材を引出不能とする。これにより、他の乗員が誤ってベルト部材を引き出すのを抑制することができる。一方、車両に乗り込んだ車椅子が固縛スペースに移動した場合には、撮像部の撮像範囲に車椅子が検出されることでロック解除状態に切り替えられてベルト部材が引出可能となる。
請求項4に係る車椅子固定装置は、請求項1において、前記切替部は、前記取付部に設けられており、前記ベルト部材が前記取付部に取付けられた場合に前記切替部によって前記ロック機構が前記ロック状態に切り替えられ、前記ベルト部材が前記取付部から取り外された場合に前記切替部によって前記ロック機構が前記ロック解除状態に切り替えられる。
請求項4に係る車椅子固定装置では、利用者がベルト部材を取付部に取付けることで、切替部によってロック機構がロック状態に切り替えられる。すなわち、ベルト部材が引出不能とされる。一方、車両停止状態で利用者がベルト部材を取付部から取り外すことで、切替部によってロック機構がロック解除状態に切り替えられる。すなわち、ベルト部材が引出可能とされる。このように、取付部側でロック機構が直接切り替えられる。
請求項5に係る車椅子固定装置は、請求項4において、前記取付部は、前記車椅子の固縛状態で前記車椅子を挟んで前記リトラクタとは反対側に設けられており、前記ベルト部材を前記車椅子のフレームに通した状態で前記ベルト部材の他端部が前記取付部に取付けられる。
請求項5に係る車椅子固定装置では、リトラクタからベルト部材を引き出して車椅子のフレームに通した後、ベルト部材の他端部を取付部に取付けることで車椅子を固縛させることができる。これにより、リトラクタ及びベルト部材が1組で済む。
請求項6に係る車椅子固定装置は、請求項4又は5において、非常時に前記ベルト部材と前記取付部との取付状態を解除可能に構成されている。
請求項6に係る車椅子固定装置では、非常時に利用者がベルト部材を取付部から取り外すことができる。なお、ここでいう「非常時」とは、車両の衝突時などの高荷重が入力された場合、及び車両停止時に車室内でトラブルが発生した場合などを広く含む。
請求項7に係る車椅子固定装置は、請求項6において、前記ベルト部材の他端部にはタングプレートが設けられており、前記取付部は、前記タングプレートが着脱可能なバックルであり、前記バックルには前記タングプレートを取り外す解除ボタンが設けられている。
請求項7に係る車椅子固定装置では、非常時であっても利用者が解除ボタンを操作するだけでタングプレートをバックルから取り外すことができる。また、タングプレートがバックルから取り外されることで、ロック機構がロック解除状態に切り替えられてベルト部材が引出し可能となる。
請求項8に係る車椅子固定装置は、請求項1~7の何れか1項において、前記リトラクタは、車室内に立設された立設部材又は車両用シートの内部において、前記車椅子に着座した乗員の手の届く高さに配設されている。
請求項8に係る車椅子固定装置では、車椅子に着座した乗員が立設部材又は車両用シートの内部に配設されたリトラクタからベルト部材を引き出すことができる。なお、ここでいう「車椅子に着座した乗員の手の届く高さ」とは、標準的な体型の成人女性が車椅子に着座した状態で手の届く高さを指す。
以上説明したように、請求項1に係る車椅子固定装置によれば、車椅子の固縛及び固縛解除に要する時間を短縮することができる。
請求項2に係る車椅子固定装置によれば、ベルト部材の取付状態を判断するための装置をベルト部材の周囲に配設する必要がない。
請求項3に係る車椅子固定装置によれば、不使用時にベルト部材が引き出されるのを抑制することができる。
請求項4に係る車椅子固定装置によれば、ベルト部材の取付状態を間接的に検出する構造と比較して、ロック状態及びロック解除状態の切り替えを高精度に行うことができる。
請求項5に係る車椅子固定装置によれば、左右一対のリトラクタからそれぞれベルト部材を引き出して車椅子を固縛させる構造と比較して、部品点数を削減することができる。
請求項6に係る車椅子固定装置によれば、非常時に車椅子の固縛状態を解除させて車椅子を移動させることができる。
請求項7に係る車椅子固定装置によれば、既存の2点式シートベルトを流用することができ、ベルト部材の取付状態を解除させる解除機構を別途設ける必要がない。
請求項8に係る車椅子固定装置によれば、車椅子に着座した乗員の手によって車椅子の固縛を行うことができる。
第1実施形態に係る車椅子固定装置が適用された車両の車室内を車両幅方向から見た側面図である。 第1実施形態に係る車椅子固定装置が適用された車両用シートの正面図であり、車椅子が固縛された状態を示す図である。 図2の要部を拡大して斜め上方から見た要部拡大斜視図である。 第1実施形態に係る車椅子固定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態において車椅子を固縛する場合の切替処理を示すフローチャートである。 第1実施形態において車椅子の固縛を解除する場合の切替処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車椅子固定装置が適用された車両用シートの正面図であり、車椅子が固縛された状態を示す図である。 第3実施形態に係る車椅子固定装置が適用された車両用シートの正面図であり、車椅子が固縛された状態を示す図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して第1実施形態に係る車椅子固定装置10について説明する。なお、各図の矢印FR、矢印UP及び矢印LHはそれぞれ、車椅子固定装置が適用された車両の進行方向(車両前側)、車両上側及び車両左側を示している。前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、進行方向を向いた状態における左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車椅子固定装置10が適用された車両12は、前後に対向する一対の車両用シート14を備えている。車両用シート14はそれぞれ、シートクッション16、シートバック18及びヘッドレスト20を含んで構成されている。
ここで、シートクッション16の一端部がシートベース21に対して回動可能に連結されている。そして、シートクッション16は、通常の状態で乗員が着座可能となるように略水平に延在された状態となっている。一方、図1のように車椅子100を固縛させる場合は、予めシートクッション16をシートバック18側へ跳ね上げた状態にし、固縛スペースを確保する。
図2に示されるように、車両用シート14は、一例として車両幅方向に二人が着座可能なベンチシートとされている。また、車両用シート14の車両右側には、車両用シート22が隣接して配設されており、車両用シート22は、シートクッション24、シートバック26及びヘッドレスト28を含んで構成されている。
ここで、図1及び図2に示されるように、車両12には車椅子固定装置10が設けられている。車椅子固定装置10は、主として、リトラクタ30、ベルト部材32、撮像部としてのカメラ42、ランプ38、ブザー40及び切替部としてのECU(Electronic Control Unit)22を含んで構成されている。
図2に示されるように、リトラクタ30は、車両用シート14の内部に配設されており、本実施形態では一例として、シートクッション16の内部にリトラクタ30が配設されている。具体的には、リトラクタ30は、シートクッション16が跳ね上げられた状態で、車椅子100に着座した乗員P1の上体の高さに配設されている。すなわち、リトラクタ30は、乗員P1の手の届く高さに配設されている。また、車椅子100を挟んで左右に一対のリトラクタ30が略同じ高さで配設されている。
図3に示されるように、リトラクタ30からベルト部材32が引き出されている。ベルト部材32は、車両12のシートベルトに用いられるウェビングと同じ布材で長尺状に形成されている。そして、ベルト部材32の一端部は、リトラクタ30を構成する図示しないスプールに巻き掛けられている。ここで、スプールは、図示しないリターンスプリングによってベルト部材32を巻き取る方向へ付勢されているため、ベルト部材32は、無負荷状態で他端部を除いてリトラクタ30に巻き取られた状態となっている。
ここで、図4に示されるように、リトラクタ30はそれぞれ、ECU36と電気的に接続されている。また、リトラクタ30には、ベルト部材32を引出不能とするロック状態とベルト部材32を引出可能とするロック解除状態とを電気的に切り替えるロック機構31が設けられている。本実施形態では一例として、ソレノイド及びロックレバーを用いたロック機構31が採用されている。このロック機構31では、ソレノイドに通電させることでロックレバーを動かしてスプールをロック状態解除にさせる一方、ソレノイドに通電されていない場合には、ロックレバーが反対側へ移動してスプールをロック状態にさせる。
図3に示されるように、ベルト部材32の他端部には、ベルト部材32を折り返して縫製することによってフック取付部32Aが形成されている。そして、このフック取付部32Aにフック34の一端部34Aが取付けられている。
フック34は、略S字状に形成されており、鉤状に形成された一端部34Aがベルト部材32のフック取付部32Aに通された状態で保持されている。また、フック34の他端部34Bは、一端部34Aとは逆向きの鉤状に形成されており、車椅子100のフレーム100Aに取付け可能な形状とされている。
図1に示されるように、車両12の上部には、カメラ42が配設されている。カメラ42は、車室内の天井部における車両前後方向中央部かつ車両幅方向中央部に配設されており、このカメラ42によって車椅子100の固縛スペースを含む車室内が撮像される。本実施形態では一例として、二カ所に設けられた固縛スペースの両方を1台のカメラ42で撮像できるように構成されている。
天井部における各固縛スペースの上方には、ランプ38及びブザー40が配設されている。ランプ38は、点灯状態と消灯状態とを切り替えられるように構成されており、ランプ38が点灯されると、ランプ38の下方の乗員P1(又は乗員P2)に対して光が照射される。ブザー40は、下方の乗員P1(又は乗員P2)に対して音を出力できるように構成されている。
車両12には、制御部であるECU36が設けられている。図4は、車椅子固定装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。この図4に示されるように、車椅子固定装置10を構成するECU36は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)44、ROM(Read Only Memory)46、RAM(Random Access Memory)48、ストレージ50及び入出力インタフェース52を含んで構成されている。各構成は、バス53を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU44は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU44は、ROM46又はストレージ50からプログラムを読み出し、RAM48を作業領域としてプログラムを実行する。CPU44は、ROM46又はストレージ50に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM46は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM48は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ50は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM46又はストレージ50には、車椅子100の固縛時にリトラクタ30をロック状態及びロック解除状態に切り替えるための切替プログラムが格納されている。
入出力インタフェース52には、ロック機構31(リトラクタ30)、カメラ42、ブザー40及びランプ38が接続されている。そして、ECU36からの信号に基づいてリトラクタ30、カメラ42、ブザー40及びランプ38の制御が行われる。
(切替処理の一例)
ここで、切替部であるECU36は、ベルト部材32の他端部のフック34が車椅子100のフレーム100Aに取付けられた場合にロック機構31をロック状態に切り替える。また、ECU36は、ベルト部材32の他端部のフック34の取外し時にロック機構31をロック解除状態に切り替える。この切替処理の一例について、図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。この切替処理は、CPU44がROM46又はストレージ50から切替プログラムを読み出して、RAM48に展開して実行することによって実行される。先ず、図5を参照して車椅子100を固縛する場合における切替処理について説明し、続いて図6を参照して車椅子100の固縛を解除する場合における切替処理について説明する。また、以下の説明では、乗員P1が車椅子100を固縛する場合、及び車椅子100の固縛を解除する場合について説明する。
図5に示されるように、ステップS102では、CPU44は、ロック機構31によってベルト部材32の引き出しをロックさせる。すなわち、ロック機構31をロック状態に切り替える。ロック機構31がロック状態である場合には、ロック状態を維持する。
CPU44は、ステップS104で車椅子100が検知されたか否かについて判断する。具体的には、CPU44は、カメラ42の撮像範囲に車椅子100が存在する場合には、カメラ42からの信号に基づいて車椅子100が検知されたと判断する。また、CPU44は、カメラ42の撮像範囲に車椅子100が存在しない場合には、車椅子100が検知されていないと判断する。
CPU44は、ステップS104で車椅子100が検知されたと判断された場合、ステップS106の処理へ移行させる。また、CPU44は、ステップS104で車椅子100が検知されていないと判断された場合、切替処理を終了させる。
CPU44は、ステップS106でロック機構31によるロック状態を解除させる。すなわち、カメラ42の撮像範囲に車椅子100が検出された場合で、かつ、ベルト部材32が車椅子100に取付けられる前の場合には、ロック機構31をロック解除状態に切り替える。これにより、図示しないスプールが回転可能となり、リトラクタ30からベルト部材32が引出可能となる。
CPU44は、ステップS108で車椅子100の固縛が完了したか否かについて判断する。具体的には、車椅子100に着座している乗員P1が車椅子100を固縛スペースに移動させた後、リトラクタ30からベルト部材32を引き出してフック34を車椅子100のフレーム100Aに引掛ける(取付ける)。そして、カメラ42によって撮像された映像から、車椅子100の両側のフック34が車椅子100のフレーム100Aに取付けられた状態であると判断された場合に、車椅子100の固縛が完了したと判断する。なお、一対のフック34のそれぞれで固縛が完了したか否かを判断するようにしてもよい。
CPU44は、ステップS108で車椅子100の固縛が完了したと判断された場合、ステップS110の処理へ移行させる。また、CPU44は、ステップS108で車椅子100の固縛が完了していないと判断された場合、ステップS112の処理へ移行させる。
CPU44は、ステップS110でベルト部材32の引き出しをロックさせる。すなわち、ベルト部材32の他端部が車椅子100に取付けられた状態であると判断された場合にロック機構31をロック状態に切り替える。これにより、ベルト部材32が引出不能となるが、リターンスプリングによってベルト部材32が巻き取る方向へ付勢されているため、ベルト部材32の弛みが除去される。そして、CPU44は、ロック機構31をロック状態に維持したまま切替処理を終了させる。
一方、CPU44は、ステップS108で車椅子100の固縛が完了していないと判断された場合には、ステップS112の処理へ移行させて車両12の走行が開始されたか否かについて判断する。ここでは一例として、車両12に搭載された図示しない車速センサからの情報に基づいて、車速が5km/h以上となった場合、又は停止状態からの走行距離が100m以上となった場合に車両12の走行が開始されたと判断する。
CPU44は、ステップS112で車両12の走行が開始されたと判断した場合、ステップS114の処理へ移行させる。そして、CPU44は、ステップS114でランプ38を点灯させると共に、ブザー40を作動させて音を出力させることで、乗員P1に対して車椅子100を固縛させるように通知を行う。本実施形態では、2つの固縛スペースが設けられているため、固縛が完了していない固縛スペースと対応する側のランプ38を点灯させると共に、ブザー40から音を出力させる。なお、ランプ38及びブザー40は、所定の時間だけ作動させた後に停止させてもよい。また、固縛が完了していない状態が継続している場合には、定期的にランプ38及びブザー40を作動させてもよい。
一方、CPU44は、ステップS112で車両12の走行が開始されていないと判断した場合、ステップS108の処理へ戻し、車椅子100の固縛が完了したか否かを繰り返し判断する。
以上の切替処理によって車椅子100の固縛が完了し、ロック機構31によってベルト部材32の引き出しがロックされた状態から図6を参照して車椅子100の固縛を解除する場合の切替処理について説明する。
図6に示されるように、CPU44は、ステップS202で車両12が停止状態であるか否かについて判断する。具体的には、車両12に搭載された図示しない車速センサからの情報に基づいて、車速が0km/hとなった場合に車両12が停止状態であると判断する。
CPU44は、ステップS202で車両12が停止状態であると判断した場合、ステップS204の処理へ移行させる。また、CPU44は、ステップS202で車両12が停止状態ではないと判断した場合、すなわち、車両12が走行中である場合には、切替処理を終了させる。
CPU44は、ステップS204で車椅子100の固縛を解除させる作業が開始されたか否かについて判断する。すなわち、カメラ42によって撮像された映像から、車椅子100の両側のフック34が車椅子100のフレーム100Aから取り外されると判断された場合に、車椅子100の固縛解除が開始されたと判断する。本実施形態では、カメラ42によって撮像された映像から、乗員P1の手がフック34を掴んだと判断された場合に、車椅子100の固縛解除が開始されたと判断する。
CPU44は、ステップS204で車椅子100の固縛を解除させる作業が開始されたと判断した場合、ステップS206の処理へ移行させてロックを解除させる。すなわち、ロック機構31をロック解除状態に切り替える。これにより、図示しないスプールが回転可能となり、リトラクタ30からベルト部材32が引出可能となる。
一方、CPU44は、ステップS204で車椅子100の固縛を解除させる作業が開始されていないと判断した場合、切替処理を終了させる。
CPU44は、ステップS206でロックを解除させた後、ステップS208で車椅子100が非検知であるか否かについて判断する。すなわち、CPU44は、カメラ42の撮像範囲に車椅子100が存在しない場合には、車椅子100が非検知されたと判断する。
CPU44は、ステップS208で車椅子100が非検知であると判断された場合、ステップS210の処理へ移行させる。また、CPU44は、ステップS208で車椅子100が非検知ではないと判断された場合、すなわち、車椅子100が検知されている場合には、切替処理を終了させる。
CPU44は、ステップS210でベルト部材32の引き出しをロックさせる。すなわち、乗員P1が車椅子100の固縛を解除させて車椅子100を移動させるなどしてカメラ42の撮像範囲から車椅子100が外れた場合には、ロック機構31をロック状態に切り替える。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る車椅子固定装置10では、図4に示されるように、リトラクタ30にロック機構31が設けられており、このロック機構31によって、ベルト部材32を引出不能とするロック状態と、ベルト部材32を引出可能とするロック解除状態とが電気的に切り替えられる。これにより、図3に示されるように、ロック解除状態でリトラクタ30からベルト部材32を引き出して車椅子100を固縛することができる。また、車椅子100を固縛した状態でロック機構31をロック状態に電気的に切り替えることで、車椅子100の移動を抑制することができる。
また、本実施形態では、フック34(ベルト部材32の他端部)が車椅子100に取付けられた場合にロック機構31をロック状態にさせる。これにより、利用者がベルト部材32を車椅子100に取付けて固縛するだけでベルト部材32を引出不能にすることができる。一方、車両12の停止状態においてフック34の取外し時にロック機構31をロック解除状態にさせるため、利用者が特別な操作を行うことなくベルト部材32を引出可能にすることができる。このように、本実施形態の車椅子固定装置10では、車椅子100の固縛及び固縛解除に要する時間を短縮することができる。
さらに、本実施形態では、図5のフローチャートで説明したように、利用者がフック34を車椅子100に取付けることで、カメラ42で撮像された映像からベルト部材32が車椅子100に取付けられた状態であると判断され、ロック機構31がロック状態に切り替えられる。すなわち、ベルト部材32が引出不能とされる。
さらにまた、本実施形態では、図6のフローチャートで説明したように、車両12が停止状態で利用者がフック34を車椅子100から取り外そうとした場合に、ロック機構31がロック解除状態に切り替えられる。すなわち、ベルト部材32がリトラクタ30から引出可能とされる。この結果、ベルト部材32の取付状態を判断するためのセンサ類及び装置などをベルト部材32の周囲に配設する必要がない。
また、本実施形態では、車椅子100の固縛スペースに車椅子がない場合には、ベルト部材32を引出不能とする。これにより、他の乗員が誤ってベルト部材32を引き出すのを抑制することができる。すなわち、不使用時にベルト部材32が引き出されるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、リトラクタ30が乗員P1の手の届く高さに配設されているため、車椅子100に着座した乗員P1がリトラクタ30からベルト部材32を引き出すことができる。すなわち、車椅子100に着座した乗員P1の手によって車椅子100の固縛を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、図7を参照して第2実施形態に係る車椅子固定装置60について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態の車椅子固定装置60は、主として、リトラクタ30、ベルト部材62及び取付部としてのバックル68を含んで構成されている。リトラクタ30は、シートクッション16が跳ね上げられた状態で、車椅子100に着座した乗員P1の上体の高さに配設されている。すなわち、リトラクタ30は、乗員P1の手の届く高さに配設されている。また、本実施形態では、車椅子100の右側のみにリトラクタ30が配設されており、リトラクタ30にはロック機構31が設けられている(図4参照)。
リトラクタ30から長尺状のベルト部材62が引き出されており、このベルト部材62の一端部は、リトラクタ30を構成する図示しないスプールに巻き掛けられている。また、ベルト部材62の他端部には、ベルト部材62を折り返して縫製することによってプレート取付部62Aが形成されている。そして、このプレート取付部62Aにタングプレート64が取付けられている。なお、本実施形態では一例として、ベルト部材62の幅を一般的なシートベルトのウェビングの幅よりも狭幅に形成しており、かつ、ベルト部材62にマークMが描かれている。マークMは、車椅子100を模した形状とされており、一般的なシートベルトと区別できるように構成されている。
車両用シート14における左側部には、タングプレート64が着脱可能なバックル68が配設されている。具体的には、バックル68は、車椅子100の固縛状態で車椅子100を挟んでリトラクタ30とは反対側に設けられており、バックルステー70を介してシートベース21に連結されている。また、バックル68には解除ボタン68Aが設けられており、この解除ボタン68Aを押下することで、タングプレート64が取り外される。すなわち、非常時にベルト部材62とバックル68との取付状態を解除可能に構成されている。
ここで、バックル68の内部には、切替部としての接点スイッチ69が設けられている。接点スイッチ69は、バックル68にタングプレート64が係合されることで切り替わるように構成されており、ロック機構31を構成するソレノイドと電気的に接続されている。そして、タングプレート64がバックル68に係合されていない状態では、ソレノイドに通電されてロック機構31をロック解除状態に切り替える。一方、タングプレート64がバックル68に係合されている状態では、ソレノイドが非通電状態となり、ロック機構31がロック状態に切り替えられる。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る車椅子固定装置60では、乗員P1が車椅子100を固縛させる場合、リトラクタ30とバックル68との間の固縛スペースに車椅子100を移動させる。その後、リトラクタ30からベルト部材62を引き出して車椅子100のフレーム100Aに通した状態でベルト部材62の他端部のタングプレート64をバックル68に係合させる。これにより、接点スイッチ69が切り替えられてロック機構31のソレノイドが非通電状態となる。この結果、ロック機構31がロック状態に切り替えられ、ベルト部材62が引出不能となるが、リターンスプリングによってベルト部材62が巻き取る方向へ付勢されているため、ベルト部材62の弛みが除去される。以上のようにして車椅子100を固縛させることができる。
ここで、本実施形態では、バックル68に設けた接点スイッチ69によってロック機構31を直接切り替えることができる。このため、ベルト部材62の外部に設けたセンサなどによって間接的にタングプレート64がバックル68に係合されたことを検出する構造と比較して、ロック機構31のロック状態及びロック解除状態の切り替えを高精度に行うことができる。
また、本実施形態では、車椅子100を固縛するために必要なリトラクタ30及びベルト部材62が1組で済み、左右一対のリトラクタからそれぞれベルト部材を引き出して車椅子100を固縛させる構造と比較して、部品点数を削減することができる。
さらに、本実施形態では、バックル68に解除ボタン68Aが設けられているため、非常時に乗員P1がベルト部材62をバックル68から取り外すことができ、非常時に車椅子100の固縛状態を解除させて車椅子100を移動させることができる。特に、非常時であっても乗員P1が解除ボタン68Aを操作するだけでタングプレート64をバックル68から取り外すことができる。すなわち、既存の2点式シートベルトを流用することができ、ベルト部材62の取付状態を解除させる解除機構を別途設ける必要がない。その他の作用については第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
次に、図8を参照して第3実施形態に係る車椅子固定装置80について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
図8に示されるように、本実施形態の車椅子固定装置80は、主として、リトラクタ30、ベルト部材82及び取付部としての引掛部86を含んで構成されている。リトラクタ30は、乗員P1の手の届く高さに配設されており、本実施形態では、車椅子100の左側のみにリトラクタ30が配設されている。また、リトラクタ30にはロック機構31が設けられている(図4参照)。
リトラクタ30から長尺状のベルト部材82が引き出されており、このベルト部材82の一端部は、リトラクタ30を構成する図示しないスプールに巻き掛けられている。また、ベルト部材82の他端部には、ベルト部材82を折り返して縫製することによってフック取付部82Aが形成されている。そして、このフック取付部82Aにフック84の一端部84Aが取付けられている。なお、第2実施形態と同様に車椅子100を模したマークが描かれたベルト部材を用いてもよい。
車両用シート14における左側部には、フック84が引掛けられる引掛部86が配設されている。具体的には、引掛部86は、車椅子100の固縛状態で車椅子100を挟んでリトラクタ30とは反対側に配設されている。
ここで、引掛部86は、上端部及び下端部がシートクッション16に締結されており、引掛部86における上下方向中央部分が車両前方側へ突出されている。そして、この引掛部86における上下方向中央部分にフック84の他端部84Bを引っ掛けることができるように構成されている。
また、本実施形態の車椅子固定装置80は、第1実施形態と同様に、カメラ42、ランプ38、ブザー40及び切替部としてのECU36を含んで構成されている(図1及び図4参照)。
ここで、カメラ42によって撮像された映像から、フック84が車椅子100のフレーム100Aに通された状態で引掛部86に引掛けられていると判断された場合に、車椅子100の固縛が完了したと判断してベルト部材82の引き出しをロックさせる。すなわち、ロック機構31をロック状態に切り替える。
一方、カメラ42によって撮像された映像から、乗員P1の手がフック84を掴んだと判断された場合に、車椅子100の固縛解除が開始されたと判断してロック機構31のロックを解除させる。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る車椅子固定装置60では、リトラクタ30と引掛部86の高さを合わせることができるため、ベルト部材82を車両幅方向に引き出すだけで容易に車椅子100の固縛を行うことができる。その他の作用については第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、カメラ42によって撮像された映像からフック84が引掛部86に引掛けられたことを判断したが、これに限定されず、他の方法を採用してもよい。例えば、引掛部86の周辺に赤外線センサなどのセンサを配設し、このセンサによって引掛部86にフック84が引掛けられたことを検知させるようにしてもよい。この場合、センサからの信号がECU36へ送信されることで、ECU36がロック機構31をロック状態又はロック解除状態へ切り替えるようにしてもよい。
以上、実施形態に係る車椅子固定装置について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、ソレノイドとロックレバーとを含んでロック機構を構成したが、これに限定されず、ロック状態とロック解除状態とを電気的に切り替えることが可能なロック機構であれば、他の構造を採用してもよい。
また、上記実施形態では、リトラクタ30がシートクッション16の内部に配設された構造について説明したが、これに限定されず、リトラクタ30を他の部位に配設してもよい。例えば、車室内に略円柱状の立設部材としての手すりを設け、この手すりにリトラクタ30を固定してもよい。また、車室内に立設部材としての立壁を設け、この立壁にリトラクタ30を固定してもよい。
さらに、上記第1実施形態では、図1に示されるように、1つのカメラ42によって複数の固縛スペースを撮像する構成としたが、これに限定されない。各固縛スペースに対してカメラを配設してもよい。また、カメラ42の位置は、車室内の天井部に限定されず、ドアトリムにカメラ42を配設してもよく、シートクッション16の内部にカメラを配設してもよい。
さらにまた、上記第1実施形態では、図5のフローチャートで説明したように、カメラ42の撮像範囲に車椅子100が検出された場合にロック機構31をロック解除状態に切り替えたが、これに限定されない。例えば、車椅子100が検出されていない場合であっても、ロック機構31をロック解除状態にしてもよい。この場合、ロック機構31は、車椅子100の固縛が完了するまでの間、ロック解除状態が維持されることとなる。
また、上記第2実施形態では、図7に示されるように、バックル68に解除ボタン68Aを設けたが、この解除ボタン68Aの位置及び形状については特に限定されない。例えば、一般的なシートベルト装置の解除ボタンと略同一の形状としてもよい。さらに、非常時にベルト部材62とバックル68との取付状態を解除可能な構成であれば、解除ボタン68Aに替えて他の構造を採用してもよい。
10、60、80 車椅子固定装置
30 リトラクタ
31 ロック機構
32 ベルト部材
36 ECU(切替部)
42 カメラ(撮像部)
62 ベルト部材
64 タングプレート
68 バックル(取付部)
68A 解除ボタン
69 接点スイッチ(切替部)
82 ベルト部材
86 引掛部(取付部)
100 車椅子
100A フレーム
P1 乗員
P2 乗員

Claims (8)

  1. 長尺状に形成されて一端部がリトラクタに巻き掛けられ、他端部が車椅子又は車室内の取付部に取付け可能に構成されたベルト部材と、
    前記リトラクタに設けられ、前記ベルト部材を引出不能とするロック状態と前記ベルト部材を引出可能とするロック解除状態とを電気的に切り替えるロック機構と、
    前記ベルト部材の他端部が前記車椅子又は前記取付部に取付けられた場合に前記ロック機構を前記ロック状態に切り替え、車両停止状態において前記ベルト部材の他端部の取外し時に前記ロック機構を前記ロック解除状態に切り替える切替部と、
    を有する車椅子固定装置。
  2. 車椅子の固縛スペースを含む車室内を撮像する撮像部を備え、
    前記切替部は、前記撮像部によって撮像された映像から前記ベルト部材の他端部が前記車椅子に取付けられた状態であると判断された場合に前記ロック機構を前記ロック状態に切り替え、前記映像から前記ベルト部材の他端部が前記車椅子から取り外されると判断された場合に前記ロック機構を前記ロック解除状態に切り替える請求項1に記載の車椅子固定装置。
  3. 前記切替部は、前記撮像部の撮像範囲に前記車椅子が検出されない場合には、前記ロック機構を前記ロック状態に切り替え、前記撮像部の撮像範囲に前記車椅子が検出された場合で、かつ、前記ベルト部材の他端部が前記車椅子に取付けられる前の場合には、前記ロック機構を前記ロック解除状態に切り替える請求項2に記載の車椅子固定装置。
  4. 前記切替部は、前記取付部に設けられており、
    前記ベルト部材が前記取付部に取付けられた場合に前記切替部によって前記ロック機構が前記ロック状態に切り替えられ、前記ベルト部材が前記取付部から取り外された場合に前記切替部によって前記ロック機構が前記ロック解除状態に切り替えられる請求項1に記載の車椅子固定装置。
  5. 前記取付部は、前記車椅子の固縛状態で前記車椅子を挟んで前記リトラクタとは反対側に設けられており、
    前記ベルト部材を前記車椅子のフレームに通した状態で前記ベルト部材の他端部が前記取付部に取付けられる請求項4に記載の車椅子固定装置。
  6. 非常時に前記ベルト部材と前記取付部との取付状態を解除可能に構成された請求項4又は5に記載の車椅子固定装置。
  7. 前記ベルト部材の他端部にはタングプレートが設けられており、
    前記取付部は、前記タングプレートが着脱可能なバックルであり、
    前記バックルには前記タングプレートを取り外す解除ボタンが設けられている請求項6に記載の車椅子固定装置。
  8. 前記リトラクタは、車室内に立設された立設部材又は車両用シートの内部において、前記車椅子に着座した乗員の手の届く高さに配設されている請求項1~7の何れか1項に記載の車椅子固定装置。
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