JP4259444B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
ウェビングは、ウェビング支持具に挿通された部位と連結具との間において、ウェビング支持具に当接させたまま他端部をリトラクタ方向に移動させることができるように撓み可能な当接部を有することにより、ウェビングをリトラクタに巻き取らせる時、当接部がじゃまをして連結具がウェビング支持具に当接することがなく、ウェビングを引き出す時には、当接部を撓ませることにより、ウェビングの他端部をリトラクタ方向に移動させてリトラクタのロック状態を解除することができ、その操作性を向上させることができる。
当接部は、ウェビングの他端部がループ状に縫い付けられて形成されたことにより、部品点数を増やすことなくウェビングの引き出し操作性を向上させることができる。
当接部は、弾性部材をウェビングの他端部に固着させて形成したことにより、弾性部材の材質を選定することでその撓みやすさを調整でき、ウェビングを引き出すために、その他端部をリトラクタ方向に移動させる時の操作フィーリングを向上させることができる。
本発明の第1実施形態を図1乃至図12によって説明する。説明中において、車両Vの前方向を前方とする。本実施形態は、本発明を車椅子Cの着座者Pを車椅子Cとともに車両Vに固定するシートベルト装置1に適用したものである。車両Vの荷室Hの後方部には、車椅子乗降装置4が連結されている。車椅子乗降装置4は、荷室Hにそれぞれの一端が回動可能に接続された左右一対のリフト機構5と、各々のリフト機構5の他端に、スライド機構6を介して接続されたプラットホーム7を有している。図2に示すように、各々のリフト機構5は平行リンク51と油圧アクチュエータ52を含んでおり、油圧アクチュエータ52を伸縮させることにより、平行リンク51を回転させてプラットホーム7をその姿勢を変化させずに地面と荷室Hとの間で上下動させる。
次に、本発明の第2実施形態を図13によって説明する。本実施形態においても、タングプレート24は第1実施形態と同様の構成である。一方、ショルダーベルト26は、第1実施形態と同様にリトラクタ21へ接続された側と反対側の端部が折り返され、連結孔242aに挿通されて接続部242に連結されている。折り返されたショルダーベルト26の端部は、ショルダーベルト26に重ねて縫い付けられている。ショルダーベルト26の縫い付けられた部位よりもリトラクタ21側には、その一面にスポンジによって形成された撓み可能な弾性部材261が、接着剤、縫い付け等によって固着されている。弾性部材261はサポートプレート23の支持孔23aに挿入不能な大きさに形成されている。
本発明は上述の記載および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、以下の記載のもの以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は車椅子への着座者の身体を拘束するシートベルト装置のみでなく、車両、船舶、航空機、遊具等に使用されるあらゆる種類のシートベルト装置に適用可能である。
(2)ショルダーベルトあるいはラップベルトに固着させる弾性部材は、撓み可能な材質であれば天然ゴム、合成ゴム、ばね鋼等、あらゆるものが使用可能である。
(3)本発明によるシートベルト装置において、着座者に対してリトラクタを左側、バックルを右側に配置してもよい。
(4)本発明は、いわゆる3点式のシートベルトで、シートベルトの先端部および中間部にタングプレートを有したものの、中間部に配置された側のタングプレートに適用してもよい。
21、31…リトラクタ
22…ショルダーベルト
23、33…サポートプレート
24、34…タングプレート
25、35…バックル
32…ラップベルト
221…ループ形状部
261…弾性部材
Claims (3)
- 着座者の側方に設けられたリトラクタ、
一端部が前記リトラクタに巻き取り可能に連結されるとともに、他端部には連結具が取り付けられ、前記他端部を前記リトラクタから引き出して着座者の身体に掛けた後、前記連結具を着座者の左右いずれかに設けられたバックルと係合させることにより、着座者の身体を拘束するウェビング、および
前記ウェビングが挿通されることにより、その前記連結具およびリトラクタ間を支持するウェビング支持具を備えたシートベルト装置において、
前記ウェビングは、前記ウェビング支持具に挿通された部位と前記連結具との間において、前記ウェビング支持具に当接させたまま前記他端部を前記リトラクタ方向に移動させることができるように撓み可能な当接部を有することを特徴とするシートベルト装置。 - 前記当接部は、前記ウェビングの前記他端部がループ状に縫い付けられて形成されたことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
- 前記当接部は、弾性部材を前記ウェビングの前記他端部に固着させて形成したことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
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