JP6144662B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子の着座者等を拘束可能な車両用シートベルト装置に関する。
車椅子に着座している着座者は、車椅子に着座した状態のまま、車両に乗車することがある。このような場合に着座者を拘束可能な車両用シートベルト装置として、特許文献1に開示される技術がある。
特開2008−149875号公報
特許文献1に示されるような、車両用シートベルト装置は、着座者の腰部を拘束する第1のシートベルト装置と、着座者の胸部を斜めに横断して拘束する第2のシートベルト装置と、からなる。
第1のシートベルト装置は、車体床部、且つ、着座者の側方から引き出し可能な第1のウェビングを有している。第2のシートベルト装置は、第1のウェビングの引き出し口の前方から引き出し可能な第2のウェビングを有している。
車両用シートベルト装置を装着する場合には、まず、第1のウェビングを引き出して、着座者の腰部を横断させる。そして、第1のウェビングの引き出し口とは逆側の側方の底部に、第1のウェビングの先端を固定する。次に、第2のウェビングを引き出して、着座者の胸部を斜めに横断させる。そして、第2のウェビングの引き出し口とは逆側の側方の上部に、第2のウェビングの先端を固定する。
ところで、第1のウェビングの引き出し口と、第2のウェビングの引き出し口とは、前後に設けられている。車両用シートベルト装置の操作者は、第1のウェビングを固定した後に、第2のウェビングの引き出し口まで身体を戻す必要がある。
本発明は、装着が容易な車両用シートベルト装置の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、着座者の腰部を拘束する第1のシートベルト装置と、前記着座者の胸部を斜めに横断して拘束する第2のシートベルト装置と、からなる車両用シートベルト装置において、
前記第1のシートベルト装置は、
前記着座者が着座する着座部の一方の側方、且つ、車体のフロアパネル近傍から前記着座者の腰部に向かって引き出し可能に設けられた第1のウェビングと、
この第1のウェビングの先端に設けられた第1のタングと、
前記着座部の他方の側方、且つ、前記フロアパネル近傍に設けられ、前記第1のタングを係止可能な第1のバックルと、を含み、
前記第2のシートベルト装置は、
前記第1のバックルの近傍から、前記着座者の胸部に向かって引き出し可能に設けられた第2のウェビングと、
この第2のウェビングの先端に設けられた第2のタングと、
前記着座部の一方の側方、且つ、前記車体の天井部に設けられ、前記第2のタングを係止可能な第2のバックルと、を含んでいることを特徴とする車両用シートベルト装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記第2のウェビングは、第2のリトラクタによって、引き出し及び巻き取り可能に設けられ、
前記第2のタングは、前記第2のウェビングが巻き取られた状態において、第2の引き出し部によって保持され、
前記第2の引き出し部は、前記第2のリトラクタよりも後方に位置している。
請求項に記載のごとく、前記フロアパネルは、車体前方に向かって傾けられ、
前記フロアパネルの上方には、前記着座部が上面に載置されるフロアボードが略水平に設けられ、
前記第2のリトラクタは、前記フロアパネルと、前記フロアボードとの間に設けられている。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記第1のウェビングは、第1のリトラクタによって、引き出し及び巻き取り可能に設けられ、
前記第1のリトラクタは、前記車体の側壁に取り付けられている。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記フロアパネルには、車両用シートを支持するために車幅方向に延びるフレームが設けられ、
前記第2のリトラクタは、前記フロアパネルから離間させて、前記フレームに固定されている。
請求項1に係る発明では、第2のウェビングは、第1のバックルの近傍から、着座者の胸部に向かって引き出し可能に設けられている。このため、第1のウェビングを固定した姿勢のまま、第2のウェビングを掴むことができる。即ち、第1のウェビングを固定した後に、第2のウェビングを掴むために姿勢を変更する必要がない。このため、車両用シートベルト装置を容易に装着することができる。
請求項2に係る発明では、第2のタングは、第2のウェビングが巻き取られた状態において、第2の引き出し部によって保持されていると共に、第2のリトラクタよりも後方に位置している。第2のウェビングを装着している状態において、車両に後突荷重が加わることがある。第2のウェビングには、着座者が前方に向かって変位する力が加わる。一方、第2のリトラクタは、第2のウェビングの引き出し量を規制する。第2のリトラクタが第2の引き出し部よりも前方に位置していることにより、着座者が変位しようとする力を第2のリトラクタの他に、第2の引き出し部によっても受けることができる。荷重を分散させることにより、第2のリトラクタに加わり得る負荷を軽減させることができる。
請求項に係る発明では、第2のリトラクタは、車体前方に向かって傾けられたフロアパネルと、略水平に設けられたフロアボードとの間に設けられている。即ち、第2のリトラクタは、フロアパネルと、フロアボードとの間のデッドスペースに配置される。これにより、着座者の居住空間内に第2のリトラクタを配置する必要がなくなる。デッドスペースを有効に活用すると共に、着座者の居住空間を広くすることができる。
請求項に係る発明では、第1のウェビングを引き出し及び巻き取り可能に支持する第1のリトラクタは、車体の側壁に取り付けられている。車体の側壁は、衝突時の安全性等を考慮して、高い強度を有している。このような車体の側壁に第1のリトラクタを取り付けることにより、第1のリトラクタの取り付け強度を高めることができる。
加えて、車幅端部に第1のリトラクタが位置することにより、車椅子の搬入時や着座者の車内における移動時に、第1のリトラクタがこれらに干渉することを防止することができる。即ち、車椅子の搬入や乗員の車内における移動を、より円滑にすることができる。
請求項に係る発明では、第2のリトラクタは、車両用シートを支持するためのフレームに固定されている。既存の部品を利用するため、部品点数の増加を抑制することができる。加えて、車両用シートを支持するためのフレームに取り付けるため、高い取り付け強度を得ることができる。
加えて、フロアパネルから離間させて第2のリトラクタを設ける。車両が衝突荷重を受け、フロアパネルが変形することがある。この場合であっても、第2のシートベルト装置が、フロアパネルの変形の影響を受けることを抑制できる。即ち、着座者の保護性能を高めることができる。
本発明の実施例による車両用シートベルト装置が搭載された車両を模式的に示した斜視図である。 図1に示されたフロアボードを取り外した状態の車両の斜視図である。 図1に示された車両用シートベルト装置の要部が示された斜視図である。 比較例による車両用シートベルト装置について説明する図である。 図3に示された車両用シートベルト装置の作用について説明する図である。 図1に示された車両に衝突荷重が加わった際における、第2のシートベルト装置の作用を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例>
図1を参照する。図1には、本発明による車両用シートベルト装置40(以下、単に「シートベルト装置40」という。)が搭載された車両10の一例として、ワゴン車が示されている。車両10は、通常の車両を製造した上で、車椅子12を搭載可能に改造されたものである。
シートベルト装置40は、例えば、車椅子12に着座している着座者Mnを拘束するために車両10に搭載されている。着座者Mnは、車椅子12に着座した状態のまま、シートベルト装置40によって身体を拘束される。車椅子12は、着座者Mnが着座する着座部12ということもできる。以下、適宜、「車椅子12」を「着座部12」という。
車両10の骨格をなす車体20は、フロアパネル21と、このフロアパネル21の左右にそれぞれ立ち上げられた左右のBピラー22(左のBピラー22のみが示されている)、左右のCピラー23(左のCピラー23のみが示されている)、左右のDピラー24と、これらの左右のB〜Dピラー22〜24の上端にそれぞれ架け渡され前後に延びる左右のルーフサイドレール25(左のルーフサイドレール25のみが示されている)と、左右のDピラー24,24間に架け渡されたリヤルーフレール26と、を含む。
B〜Dピラー22〜24は、車体20の側壁を構成する。ルーフサイドレール25、及び、リヤルーフレール26は、車体20の天井部を構成する。
図2を参照する。フロアパネル21は、前方に向かって下がり勾配に形成されている。フロアパネル21の上面部21aには、車幅方向に沿って一対の脚部31,31が設けられ、これらの脚部31,31の上部に前部フレーム32(フレーム32)が架け渡されている。この前部フレーム32の後方、且つ、フロアパネル21の上面部21aには、車幅方向に延びる後部フレーム33(第2のフレーム33)が設けられている。
前部フレーム32、及び、後部フレーム33は、車両用シートの左右のシートレール34,34を支持するために設けられた角パイプ状のフレームである。より詳細には、前部フレーム32は、左右のシートレール34,34の前部を支持する部材である。後部フレーム33は、左右のシートレール34,34の後部を支持する部材である。
シートベルト装置40は、車両用シートの左右のシートレール34,34を取り外した上で取り付けられる。前部フレーム32、及び、後部フレーム33の上部には、フロアボード36が載せられている。フロアボード36は、略水平に配置されている。
図1及び図3を参照する。シートベルト装置40は、着座者Mnの腰部Waを拘束する第1のシートベルト装置50と、着座者Mnの胸部Chを斜めに横断して拘束する第2のシートベルト装置70と、からなる。
第1のシートベルト装置50は、左のCピラー23の下端部23dに取り付けられた第1のリトラクタ51と、この第1のリトラクタ51に引き出し及び巻き取り可能に設けられた第1のウェビング52と、この第1のウェビング52の先端に設けられた第1のタング53と、この第1のタング53を係止可能な第1のバックル60と、からなる。
第1のウェビング52は、着座者Mnの左側方且つフロアパネル21近傍から引き出されて、着座者Mnの右側方且つフロアパネル21近傍において固定される。
第1のバックル60は、後部フレーム33(図2参照)に固定された支持部61と、この支持部61に取り付けられ前後方向にスイング可能なアーム部62と、このアーム部62の先端に固定され第1のタング53を係止するバックル本体63と、からなる。
図2及び図3を参照する。第2のシートベルト装置70は、前部フレーム32に取り付けられた第2のリトラクタ71と、この第2のリトラクタ71に引き出し及び巻き取り可能に設けられた第2のウェビング72と、この第2のウェビング72の先端に設けられた第2のタング73と、この第2のタング73を係止可能な第2のバックル74と、フロアボード36に固定され巻き取られた状態の第2のウェビング72を引き出し可能に支持する第2の引き出し部75(引き出し部75)と、からなる。
図1を参照する。第2のウェビング72は、着座者Mnの右側方且つフロアパネル21の近傍から引き出され、着座者Mnの左側方且つルーフサイドレール25に固定される。
図2及び図3に戻る。第2のリトラクタ71には、前部フレーム32に固定するための固定部71aが形成されている。固定部71aが前部フレーム32に固定されたステー32sに固定されることにより、第2のリトラクタ71は、前部フレーム32に固定されている。第2のリトラクタ71は、後方に向かって設けられている。第2のリトラクタ71は、フロアパネル21よりも上方に位置しており、フロアパネル21の上面部には接触しない。
第2の引き出し部75は、第1のバックル60の支持部61の右斜め前方に取り付けられている。第2の引き出し部75は、車幅方向に長い直方体状の樹脂部品であり、車幅方向に長いリンク孔75aを有している。
リンク孔75aには、第2のウェビング72が通されている。即ち、第2のウェビング72は、第2の引き出し部75から車室内に臨む。第2のウェビング72が第2のリトラクタ71に巻き取られた状態において、第2のタング73は、第2の引き出し部75の上面に位置する。即ち、巻き取り状態において、第2のウェビング72の全体がフロアボード36の下方に入り込むことを防止している。
なお、第2のタング73をバックル本体63の様に所定の高さに保持することもできる。この場合には、第1のバックル60のように、第2の引き出し部75の近傍に支持部を設け、この支持部からアームを上方に向かって延ばし、アームの先端に第2のタング73を保持するための保持部材を取り付けることにより行う。さらには、車椅子が固定される部位の右側方に、補助者が着座するためのシートを設け、このシートの左側面に保持部材を取り付けることもできる。
図3の1点鎖線L1によって示されるように、第2のバックル74は、左のルーフサイドレール25のなかの、Cピラー23の前端(一点鎖線L1参照)よりも後方の部位に取り付けられている。即ち、第2のバックル74は、Cピラー23のなかの第1のリトラクタ51が取り付けられている部位よりも後方に位置している。第2のバックル74は、前後方向にスイング可能に取り付けられている。
なお、第2のバックル74は、Cピラー23(ピラー)の上部に取り付けられていてもよい。第2のバックル74が取り付けられる位置は、車高や着座部12の設けられる位置によって、決定される。
図4(a)及び図4(b)には、比較例によるシートベルト装置140が示されている。
図4(a)を参照する。シートベルト装置140は、第1のシートベルト装置150と、第2のシートベルト装置170と、からなる。
第1のシートベルト装置150を装着する場合には、まず、車幅中心側に位置する第1のタング153を掴む。次に、矢印(1)によって示されるように、第1のタング153を掴みながら、第1のウェビング152を引き出す。第1のタング153は、車幅外方に設けられた第1のバックル160に固定される。
第1のバックル160に第1のタング153を固定したら、次は、第2のシートベルト装置170を装着する。操作者は、矢印(2)によって示されるように、第2のタング173を掴むために、車幅中央側に移動する。
操作者は、第1のタング153の収納位置の前方に位置する第2のタング173を掴む。図4(b)を参照する。次に、矢印(3)によって示されるように、第2のタング173を引っ張ることにより、第2のウェビング172を引き出す。第2のタング173は、車幅外方且つ上部に設けられた第2のバックル174に固定される。
図4(a)を併せて参照する。比較例によるシートベルト装置140においては、操作者は、車幅中央から外方に身体を移動させ(矢印(1))、車幅外方から中央に戻り(矢印(2))、再度車幅中央から外方に身体を移動させる(矢印(3))。即ち、シートベルト装置140を装着するために、車幅中央と外方との間を3回移動する必要がある。
図5(a)及び図5(b)には、実施例によるシートベルト装置40が示されている。
図5(a)を参照する。第1のシートベルト装置50を装着する場合には、まず、車幅外方に位置する第1のタング53を掴む。次に、矢印(4)によって示されるように、第1のタング53を掴みながら、第1のウェビング52を引き出す。第1のタング53は、車幅中央に設けられた第1のバックル60に固定される。
第1のバックル60に第1のタング53を固定したら、次は、第2のシートベルト装置70を装着する。
操作者は、第1のタング53の固定位置の前方に位置する第2のタング73を掴む。固定位置の前方のため、操作者は、身体を移動させることなく、第2のタング73を掴むことができる。
図5(b)を参照する。次に、矢印(5)によって示されるように、第2のタング73を引っ張ることにより、第2のウェビング72を引き出す。第2のタング73は、車幅外方且つ上部に設けられた第2のバックル74に固定される。
図5(a)を併せて参照する。シートベルト装置40においては、操作者は、車幅外方から中央に身体を移動させ(矢印(4))、車幅中央から外方に身体を移動させる(矢印(5))。即ち、シートベルト装置40を装着するために、車幅中央と外方との間を2回移動すればよい。
以上に説明した本発明は、以下の効果を奏する。
図5(a)及び図5(b)を参照する。第2のウェビング72は、第1のバックル60の近傍から、着座者Mn(図1参照)の胸部Ch(図1参照)に向かって引き出し可能に設けられている。このため、第1のウェビング52を固定した姿勢のまま、第2のウェビング72を掴むことができる。即ち、第1のウェビング52を固定した後に、第2のウェビング72を掴むために姿勢を変更する必要がない。このため、車両用シートベルト装置40を容易に装着することができる。
図6を参照する。第2のタング73は、第2のウェビング72が巻き取られた状態において、第2の引き出し部75によって保持されていると共に、第2のリトラクタ71よりも後方に位置している。第2のウェビング72を装着している状態において、車両10に後突荷重が加わることがある。図6の白抜き矢印(6)によって示されるように、第2のウェビング72には、着座者が前方に向かって変位する力が加わる。一方、第2のリトラクタ71は、第2のウェビング72の引き出し量を規制する。第2のリトラクタ71が第2の引き出し部75よりも前方に位置していることにより、着座者Mn(図1参照)が変位しようとする力を第2のリトラクタ71の他に、第2の引き出し部75によっても受けることができる(白抜き矢印(7)参照)。荷重を分散させることにより、第2のリトラクタ71に加わり得る負荷を軽減させることができる。
さらに、第2のリトラクタ71は、車体前方に向かって傾けられたフロアパネル21と、略水平に設けられたフロアボード36との間に設けられている。即ち、第2のリトラクタ71は、フロアパネル21と、フロアボード36との間のデッドスペースに配置される。これにより、着座者の居住空間内に第2のリトラクタ71を配置する必要がなくなる。デッドスペースを有効に活用すると共に、着座者Mnの居住空間を広くすることができる。
さらに、第2のリトラクタ71は、車両用シートを支持するための前部フレーム32に固定されている。既存の部品を利用するため、部品点数の増加を抑制することができる。加えて、車両用シートを支持するための前部フレーム32に取り付けるため、高い取り付け強度を得ることができる。
加えて、フロアパネル21から離間させて第2のリトラクタ71を設ける。車両10が衝突荷重を受け、フロアパネル21が変形することがある。この場合であっても、第2のシートベルト装置70が、フロアパネル21の変形の影響を受けることを抑制できる。即ち、着座者Mnの保護性能を高めることができる。
図3を参照する。第1のウェビング52を引き出し及び巻き取り可能に支持する第1のリトラクタ51は、左のCピラー23(車体の側壁)に取り付けられている。左のCピラー23は、衝突時の安全性等を考慮して、高い強度を有している。このような左のCピラー23に第1のリトラクタ51を取り付けることにより、第1のリトラクタ51の取り付け強度を高めることができる。
図1を併せて参照する。車幅端部に第1のリトラクタ51が位置することにより、車椅子12の搬入時や乗員の車内における移動時に、第1のリトラクタ51がこれらに干渉することを防止することができる。即ち、車椅子12の搬入や乗員の車内における移動を、より円滑にすることができる。
さらに、第2のバックル74は、左のルーフサイドレール25のなかの、Cピラー23の前端よりも後方の部位に取り付けられている。即ち、第2のバックル74は、Cピラー23(ピラー)に近接した部位に設けられている。着座者Mnへのシートベルト装置40の装着に際して、補助者が、装着作業を補助することがある。補助者は、Cピラー23の前方の開口から車両10へ乗降する。第2のバックル74をCピラー23の近傍に取り付けることにより、第2のバックル74が補助者の乗降の際に干渉することを抑制することができる。即ち、乗降性を高めることができ望ましい。
図2を参照する。第1のバックル60は、車両用シートを支持するために車幅方向に延びる後部フレーム33(第2のフレーム33)に支持されている。車両用シートを支持するための後部フレーム33に取り付けるため、高い取り付け強度を得ることができる。
尚、本発明による車両用シートベルト装置は、車両前後方向の略中央且つ左側に搭載されるものを例に説明したが、車両用シートベルト装置の搭載される位置は、この部位には限られない。即ち、これよりも前方や後方、車幅中央や右側であっても搭載可能である。これらの場合には、リトラクタやバックルの取り付けられるピラーは、右のBピラーや左右のCピラー等に適宜変更可能である。
作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の車両用シートベルト装置は、車椅子の着座者が使用するシートベルト装置に好適である。
12…車椅子(着座部)
20…車体
21…フロアパネル
22…Bピラー(側壁)
25…ルーフサイドレール(天井部)
32…前部フレーム(フレーム)
36…フロアボード
40…車両用シートベルト装置
50…第1のシートベルト装置
51…第1のリトラクタ
52…第1のウェビング
53…第1のタング
60…第1のバックル
70…第2のシートベルト装置
71…第2のリトラクタ
72…第2のウェビング
73…第2のタング
74…第2のバックル
75…第2の引き出し部(引き出し部)
Mn…着座者
Wa…腰部
Ch…胸部

Claims (4)

  1. 着座者の腰部を拘束する第1のシートベルト装置と、前記着座者の胸部を斜めに横断して拘束する第2のシートベルト装置と、からなる車両用シートベルト装置において、
    前記第1のシートベルト装置は、
    前記着座者が着座する着座部の一方の側方、且つ、車体のフロアパネル近傍から前記着座者の腰部に向かって引き出し可能に設けられた第1のウェビングと、
    この第1のウェビングの先端に設けられた第1のタングと、
    前記着座部の他方の側方、且つ、前記フロアパネル近傍に設けられ、前記第1のタングを係止可能な第1のバックルと、を含み、
    前記第2のシートベルト装置は、
    前記第1のバックルの近傍から、前記着座者の胸部に向かって引き出し可能に設けられた第2のウェビングと、
    この第2のウェビングの先端に設けられた第2のタングと、
    前記着座部の一方の側方、且つ、前記車体の天井部に設けられ、前記第2のタングを係止可能な第2のバックルと、を含み、
    前記第2のウェビングは、第2のリトラクタによって、引き出し及び巻き取り可能に設けられ、
    前記フロアパネルは、車体前方に向かって傾けられ、
    前記フロアパネルの上方には、前記着座部が上面に載置されるフロアボードが略水平に設けられ、
    前記第2のリトラクタは、前記フロアパネルと、前記フロアボードとの間に設けられていることを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 記第2のタングは、前記第2のウェビングが巻き取られた状態において、第2の引き出し部によって保持され、
    前記第2の引き出し部は、前記第2のリトラクタよりも後方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記第1のウェビングは、第1のリトラクタによって、引き出し及び巻き取り可能に設けられ、
    前記第1のリトラクタは、前記車体の側壁に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートベルト装置。
  4. 前記フロアパネルには、車両用シートを支持するために車幅方向に延びるフレームが設けられ、
    前記第2のリトラクタは、前記フロアパネルから離間させて、前記フレームに固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用シートベルト装置。
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