JP2005225436A - 車両用シートベルト装置支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シートベルト装置の所期の機能を確保すると共に、過大な衝撃荷重が作用したときの衝撃緩和が確保できる車両用シートベルト装置支持構造を提供する。
【解決手段】 リヤレール5に設けられたリトラクター31から引き出されたシートベルト32をベルトガイド18によってルーフパネル11の下面に沿ってセンターシート3の近傍に誘導し、センターシート3に着座する乗員を拘束する車両用シートベルト装置であって、左右のサイドレール6間にルーフパネル11の下面に沿って架設されたルーフブレース12に一端が結合され一方のサイドシル6に結合されたリンフォース15にブラケット20を介してベルトガイド18を設けると共に、サイドレール6に沿ってエアバッグ用インフレータ26を配置する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用シートベルト装置の支持構造に関し、特に車体のリヤレールにリトラクターを取り付けた車両用シートベルト装置支持構造に関する。
例えば車室内に前側から1列目にフロントシート、2列目にセンターシート、3列目にリヤシートを備えた、いわゆる3列シートの車両において、センターシートの中央席用シートベルト装置として、乗員の腰を拘束するラップベルトと上体を拘束するショルダーベルトが連続形成されたシートベルトを備えた3点式シートベルト装置を使用することがある。
この種の3点式シートベルト装置において、シートベルトを巻き取るリトラクターは、センターシートの中央席近傍にリトラクターを取り付けるピラー等の車体部材がないことからセンターシートのバックレスト内に収納して配設することがある。このバックレスト内にリトラクターを収納したバックレスト内蔵タイプのシートベルト装置にあっては、バックレストのリトラクター収納部が部分的に後方に迫り出して3列目のリヤシートに着座した乗員の足下空間、即ちニークリアランスの確保に影響を及ぼすことが懸念される。また、バックレストを支持するシートヒンジ等のバックレスト支持部材にはシートベルトに作用する衝撃荷重を受け止めるための大きな剛性強度が要求されて強固に形成する必要から、製造コストや重量の増加を招く要因となる。更にバックレストを傾倒してフロアに格納した際に、リトラクター収納部の迫り出しによってフロア面の平滑化が困難になる。
また、リトラクターをリヤシートの上部後方に配設された車体部材であるリヤレールに配設したシートベルト装置がある。しかし、リトラクターをリヤレールに配置することによってリヤシートに着座した乗員のニークリアランスが確保でき、かつセンターシートのバックレスト支持部材の要求強度が低減できるが、リトラクターから引き出されたシートベルトがリヤシートに着座した乗員の頭部近傍を通過して車体前後方向に延在することから、リヤシートに着座した乗員の頭上空間の確保に影響して乗員に圧迫感を与える。
この対策として図5に概要を示し、かつ図6に要部を示すように、車体後端の左右のピラー101の上端間に掛け渡されて車幅方向に延びるリヤレール102にリトラクター105を取り付け、リトラクター105から引き出されたシートベルト106を左右のサイドレール間に掛け渡されてルーフパネルの下面に沿って車室上方を横断するルーフブレース103に取り付けられたベルトガイド104によって誘導し、かつシートベルト106の先端に取り付けられたタングプレート107及びシートベルト106に移動可能に設けられたタングプレート108をそれぞれセンターシート111の中央席用のアンカー109及び110に係止することによってタングプレート107と108の間のシートベルト106が乗員の腰を拘束するラップベルトとして機能すると共にベルトガイド104とタングプレート107との間のシートベルト106が上体を拘束するショルダーベルトとして機能する3点式シートベルト装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2001−199307号公報
上記特許文献1に開示のシートベルト装置によると、リトラクター105から引き出されたシートベルト106を車室上方のルーフブレース103に設けられたベルトガイド104によってセンターシート111の上部近傍まで誘導することによってリヤシートに着座した乗員の頭上空間が確保できてシートベルトによる圧迫感から解放されて居住性が向上する。
しかし、車体に衝撃荷重が作用した際に、乗員の慣性によってシートベルト106からベルトガイド104を介してルーフブレース103に過大な荷重が作用してルーフブレース103が変形することが懸念される。このルーフブレース103の変形に伴ってシートベルト106により乗員を良好に拘束する所期のシートベルト装置の機能が達成できないおそれがある。一方、ルーフブレース103の剛性を確保するためにその板厚を増大させると車体重量の増加を招く要因となると共に、車体に過大な衝撃荷重が作用した際の車体変形が過剰に拘束されて車体変形による衝撃荷重の吸収が達成できず乗員に対する衝撃緩和に影響を及ぼすことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、シートベルト装置の所期の機能を確保すると共に、過大な衝撃荷重が作用した際の衝撃緩和が確保できる安全性に優れた車両用シートベルト装置支持構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車両用シートベルト装置支持構造の発明は、リヤレールに設けられたリトラクターから引き出されたシートベルトをベルトガイドによってルーフパネルの下面に沿ってシート近傍に誘導し、該シートに着座する乗員を上記シートベルトによって拘束する車両用シートベルト装置の支持構造において、左右のサイドレール間に上記ルーフパネルの下面に沿って架設されたルーフブレースに一端が結合され、他端が上記いずれか一方のサイドレールに結合されて上記ルーフブレースより下方側で該ルーフブレースと上記サイドレールとの間に掛け渡されたリンフォースに上記ベルトガイドが設けられたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両用シートベルト装置支持構造において、上記ベルトガイドは、上記リンフォースから下方側に突出したブラケットを介在して上記リンフォースに設けられたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の車両用シートベルト装置支持構造において、上記ベルトガイドを支持するブラケットは、一端がリンフォースに結合され他端がルーフブレースに結合されて上記リンフォースとルーフブレースとの間に掛け渡されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の車両用シートベルト装置支持構造において、上記ベルトガイドは、上記リンフォースの上面に結合されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの車両用シートベルト装置支持構造において、上記ルーフブレースとリンフォースとの間において上記サイドレールに沿って車体前後方向に延在してエアバッグ用インフレータが配置されたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、サイドレールとルーフブレースとの間にリンフォースが架設されてサイドレールとルーフブレースとの結合剛性が向上して車体剛性が確保できる。更に、リンフォースにベルトガイドを設けることによってベルトガイドの支持剛性が確保でき、車体に衝撃荷重が作用した際にシートベルトによって拘束された乗員の慣性によってシートベルトに荷重が作用したときに、シートベルトに作用した衝撃荷重がベルトガイドからリンフォースを経てサイドレール及びブレースに分散伝達されてルーフブレースに作用する衝撃荷重が軽減し、ルーフブレースの変形を抑制しつつ強固に受け止めることができて乗員を良好に拘束するシートベルト装置による所期の機能が達成できる。
また、シートベルトからルールブレースに作用する衝撃荷重が軽減されることから、ルーフブレースの過剰な剛性の増大が抑制でき、車体に過大な衝撃荷重が作用した際の車体変形が過剰に拘束されることなく車体変形による衝撃荷重の吸収が確保できる。
請求項2の発明によると、ベルトガイドをブラケットを介してリンフォースに取り付け支持することから、ブラケットを適宜変更することによって容易にベルトガイドの位置が調整できて種々の車種の車両に適用することが可能になり、汎用性が向上する。更に、シートベルトからベルトガイドに過剰な荷重が作用した際に、ブラケットの変形によってシートベルトに作用する衝撃荷重が吸収されて乗員への衝撃を緩和することができる。
請求項3の発明によると、請求項2に加え、ベルトガイドを支持するブラケットの一端をルーフブレースに他端をリンフォースにそれぞれ結合してルーフブレースとリンフォースとの間に掛け渡すことによって、シートベルトからベルトガイドに作用する衝撃荷重をルーフブレース及びリンフォースを介してサイドレールに有効的に分散伝達することができる。
請求項4の発明によると、リンフォースの上面に直接的にベルトガイドを結合することで、ベルトガイドの取付剛性が向上してベルトガイドに作用する衝撃荷重を有効的に受け止めることができる。
請求項5の発明によると、ルーフブレースとリンフォースとの間においてサイドレールに沿ってエアバッグ用インフレータを配置することによって、車体に過大な衝撃荷重が作用した際の車体変形が過剰に拘束されることなく、車体変形による衝撃荷重の吸収が確保でき、乗員に対する衝撃荷重の緩和が確保できると共に、リンフォースによって乗員がエアバッグ用インフレータに直接的に当接することが回避されて乗員の保護が図れる。
以下、本発明による車両用シートベルト装置支持構造の実施の形態を図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
本発明の第1実施の形態について図1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施の形態におけるシートベルト装置支持構造を備えた車両の要部断面側面図であり、図2は図1のI−I線断面図、図3はシートベルト装置の説明図である。なお、車体構造は略左右対称であることから図2においては車両の左側のみを示している。また、矢印Fは車体前方方向を示している。
車両1は、車室2内に前側から第1列目にフロントシート、2列目にセンターシート、3列目にリヤシートを備えたいわゆる3列シートの車両である。図1にはセンターシート3のバックレスト3a及びリヤシート4のバックレスト4aの上部のみが示されている。
車体後端となる車室2の後端左右に図示しないピラーが設けられ、左右のピラーの上端間にアウタレール5aとインナレール5bによって中空状に形成された剛性強度を有するリヤレール5が車幅方向に延在して掛け渡されている。リヤレール5の左右両端にそれぞれ後端が連結されて車室2の上部左右に沿って車体前後方向に延びる車体部材であるサイドレール6が設けられている。
サイドレール6は、図2に示すように車体前後方向に延在する断面略コ字状乃至C字状のパネル本体8の両側に沿って上側フランジ8a及び下側フランジ8bが折曲形成されたアウタパネル7と、このアウタパネル7と対向する断面略コ字状乃至C字状のパネル本体10の両側に沿って上側フランジ10a及び下側フランジ10bが折曲形成されたインナパネル9とを有し、このアウタパネル7とインナパネル9の各上側フランジ8aと10a及び下側フランジ8bと10bを互いに結合して車体前後方向に延びる閉断面形状で優れた剛性強度を有するサイドレール6が形成される。サイドレール6の上側フランジ8a、10aにルーフパネル11の側縁11aが共に結合されている。また、図1に示すように、このルーフパネル11の後縁11bはリヤレール5に結合されている。
センターシート3より若干車体後方で左右のサイドレール6間にルーフパネル11の下面に沿って車室2の上方を横断するルーフブレース12が掛け渡されている。このルーフブレース12の車幅方向中央範囲には、下側が開放する断面略コ字状で車幅方向に連続するビード部13及びビード部13の前縁及び後縁に沿ってフランジ13a及び13bがそれぞれ形成され、かつ左右側端に移行するに従って漸次平坦状に形成されてサイドレール6のアウタパネル7及びインナパネル9の各上側フランジ8aと10aの間に挟持されると共に結合され、更に中空状のサイドレール6内を横切って端部が下側フランジ8bと11bとに挟持されると共に結合されている。
ルーフブレース12の車幅方向中央部近傍と一方のサイドレール、本実施の形態においては車体右側のサイドレール6の間にリンフォース15が架設されている。リンフォース15は、ルーフブレース12のビード部13に下方から嵌入可能で下方が開放する断面略コ字状のビード部16を有し、このビード部16の前縁及び後縁に沿ってフランジ16a及び16bが折曲形成されている。
リンフォース15の一端となる内側範囲は、ビード部16がルーフブレース12のビード部13内に下方から嵌入してフランジ16a及び16bがルーフブレース12のフランジ13a及び13bに下面に重合可能であって、内側範囲に連続する中間範囲が車幅方向外方に移行するに従って次第にルーフブレース12から離れるように下方に傾斜し、中間範囲に連続する他端となる外側範囲のビード部16がインナパネル9のパネル本体10の下面に重なり、インナパネル9に設けられたウエルディングナット24aに螺合するボルト24bによってサイドレール6に結合される。
リンフォース15の下面にベルトガイド18がブラケット20を介して下方に突出して取り付けられている。ベルトガイド18は、車体前後方向に貫通する長径のベルト挿通孔19が穿設されている。一方、ブラケット20は帯状の部材によって形成され、車幅方向に延在して上面にベルトガイド18がスポット溶接によって取り付けられたガイド取付部21と、ガイド取付部21の外方端から上方に折曲して延在する外側取付部22と、ガイド取付部21の内方端から上方に折曲形して延在する内側取付部23とが一体に連続形成され、ブラケット20の一端である外側取付部22の上端に折曲形成された結合部22aがリンフォース15の中間範囲においてフランジ16a及び16bにスポット溶接される。一方、ブラケット20の他端である内側取付部23の上端に折曲形成された結合部23aがリンフォース15の内側範囲と共にルーフブレース12のフランジ13a及び13bに取り付けられたウエディングナット25aに螺合するボルト25bによってルーフブレース12に結合されている。
更に、サイドレール6のインナパネル7とルーフブレース12によって形成される隅部でリンフォース15より上方にカーテンエアバッグ用のインフレータ26が配設されている。
リヤレール5に、シートベルト32を引き戻しかつ巻き取るリトラクター31が取り付けられている。シートベルト32は、リトラクター31からルーフパネル11の下面に沿って車体前方方向に引き出され、リヤシート4の上方を経てリンフォース15にブラケット20を介して取り付けられたベルトガイド18のベルト挿通孔19内を挿通し、かつ下方に向かって折り返し誘導される。シートベルト32の先端に取り付けられたタングプレート33及びシートベルト32に移動可能に設けられたタングプレート34をそれぞれセンターシート3の中央席用のアンカー35及び36に差し込み係止することによって、タングプレート33と34の間のシートベルト32によってセンターシート3の中央座席に着座した乗員の腰を拘束するラップベルトとして機能し、かつベルトガイド18とタングプレート34との間のシートベルト32が上体を拘束するショルダーベルトとして機能する。
また、タングプレート33、34をアンカー35及び36から引き抜き係止を解除することによって、シートベルト32がリトラクター31によってタングプレート33、34がベルトガイド18に当接するまで巻き戻され、かつリトラクター31に巻き取られずにリトラクター31から延出したシートベルト32はリトラクター31によって張力が付与された状態でベルトガイド18とリトラクター31との間に張設された状態で収納される。
このように形成されたシートベルト装置支持構造によると、リヤレール5に取り付けられたリトラクター31から引き出されたシートベルト32が、ルーフブレース12及びリンフォース15にブラケット20を介して支持されたベルトガイド18によってセンターシート3の近傍までルーフパネル11の下面に沿って誘導されてリヤシート4に着座した乗員の頭上空間が確保できてシートベルト32による圧迫感から解放されて優れた居住性が確保できる。
また、サイドレール6とルーフブレース12との間にリンフォース15を架設することによって、サイドレール6とルーフブレース12との結合剛性が向上してルーフブレース12の板厚を過剰に増大することなくルーフブレース12の剛性及び車体剛性が確保でき、かつ車体重量の増加が抑制できる。
この剛性が確保されたルーフブレース12とリンフォース15の内側範囲との結合部とリンフォース15の中間範囲とに掛け渡されたブラケット20を介してベルトガイド18が十分な剛性強度で支持され、車体に衝撃荷重が作用してセンターシート3に着座してシートベルト32によって拘束された乗員の慣性によってシートベルト32に荷重が作用した際、シートベルト32に作用した衝撃荷重がリトラクター31を介してリヤレール5に受け止められると共にベルトガイド18を介してブラケット20の外側取付部22からリンフォース15を経てサイドレール6に伝達され、かつ内側取付部23からリンフォース15及びルーフブレース12を介して左右のサイドレール6に有効的に分散伝達されてルーフブレース12に作用する衝撃荷重が軽減する。ルーフブレース12に作用する衝撃荷重の軽減に伴ってルーフブレース12の変形を抑制しつつ強固に受け止めることができ、シートベルト32により乗員を良好に拘束する所期のシートベルト装置による機能が達成できる。
また、シートベルト32からベルトガイド18に過大な荷重が作用した際には、ブラケット20の変形によってシートベルト32に作用する衝撃荷重が吸収されて乗員への衝撃を緩和することができる。
更に、ルーフブレース12自体の剛性を過剰に増大する必要がなく、また剛性をもって強固に形成されたエアバッグ用インフレータ26をサイドレール5に沿って車体前後方向に沿って配設することによって、車体に過大な衝撃荷重が作用した際の車体変形が過剰に拘束されることなくクラッシュストロークが確保されて車体変形による衝撃荷重の吸収が確保され、乗員に対する衝撃荷重の緩和が確保できる。
また、サイドレール6とルーフパネル11及びルーフブレース12によって形成される隅部に配設したエアバッグ用インフレータ26の下方、即ち車室2側においてリンフォース15がサイドレール6とルーフブレース12の間に架設することから、乗員がエアバッグインフレータ26に直接的に当接することが回避されて乗員が保護されて安全性が向上する。
また、サイドレール6とルーフブレース12との間にブラケット20を介してベルトガイド18を支持するリンフォース15を架設する簡単な構成であり、既存の車体構造を大きく変更することなく追加的に付加することができ、製造コストの増大を抑制することができる。また、ブラケット20を適宜変更することによって容易にベルトガイド18の位置が調整できて種々の車種の車両に適用することが可能になり、優れた汎用性が得られる。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態を図4を参照して説明する。図4は上記図2に対応する説明図であって、図2に図1乃至図3と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
第1実施の形態同様に、センターシート3より若干車体後方で左右のサイドレール6間にルーフパネル11の下面に沿って車室2の上方を横断するルーフブレース12の側端がサイドレール6のアウタパネル7及びインナパネル9の各上側フランジ8aと10a及び下側フランジ8bと10bとに挟持されると共に結合されている。
ルーフブレース12の車幅方向中央部近傍と車体右側のサイドレール6の間にリンフォース15が架設されている。リンフォース15は、ルーフブレース12のビード部13に下方から嵌入可能な下方は開放する断面略コ字状のビード部16を有し、このビード部16の前縁及び後縁に沿ってフランジ16a及び16bが折曲形成されている。
リンフォース15の内側範囲は、ビード部16がルーフブレース12のビード部13内に下方から嵌入してフランジ16a及び16bがルーフブレース12のフランジ13a及び13bの下面に重合可能であってルーフブレース12のフランジ13a及び13bに取り付けられたウエディングナット25aに螺合するボルト25bによってルーフブレース12に結合されている。内側範囲の端部に連続する中間範囲が車幅方向外方に移行するに従って次第にルーフブレース12から離れるように下方に傾斜する傾斜部分と傾斜部分に連続して略水平に連続する水平部分を有し、中間範囲に連続する外側範囲のビード部16がインナパネル9のパネル本体10の下面に重なり、インナパネル9に設けられたウエルディングナット24aに螺合するボルト24bによってサイドレール6に結合される。
リンフォース15の水平部分の上面に車体前後方向に沿って貫通する長径のベルト挿通孔19が穿設されたベルトガイド18がスナップ等によって固定されている。
更に、サイドレール6のインナパネル7とルーフパネル11及びルーフブレース12によって形成された隅部でリンフォース15より上方にサイドレール6に沿って車体前後方向に延在するカーテンエアバッグ用のインフレータ26が配設されている。
そして、第1実施の形態と同様にリヤレール5に取り付けられたリトラクター31から引き出されたシートベルト32がルーフパネル11の下面に沿ってリヤシート4の上方を経てリンフォース15に取り付けられたベルトガイド18のベルト挿通孔19内を挿通し、かつ下方に向かって折り返し誘導されて、シートベルト32の先端に取り付けられたタングプレート33及びシートベルト32に移動可能に設けられたタングプレート34をそれぞれセカンドシート3の中央席用のアンカー35及び36に差し込み係止することによって、タングプレート33と34の間のシートベルト32によってセンターシート3の中央座席に着座した乗員の腰を拘束するラップベルトとして機能し、かつベルトガイド18とタングプレート34との間のシートベルト32が上部を拘束するショルダーベルトとして機能する。
このように構成された本実施の形態によると、第1実施の形態の形態に加え、ブラケット20を介在することなく、リンフォース15の上面に直接的にベルトガイド18をスナップ等で取り付けることによってベルトガイド18の取付剛性が向上すると共に、構成の簡素化及び構成部品点数の削減が可能になり、製造コストの低減が期待できる。
なお、本発明は上記第1実施の形態及び第2実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記第1実施の形態では、ブラケット20のガイド取付部21にベルトガイド18をスポット溶接により結合したが、スポット溶接に代えてブラケット20のガイド取付部21とベルトガイド18をボルト結合することによって、その結合強度を向上させることができる。また、上記第1実施の形態及び第2実施の形態ではフロントシート、センターシート3及びリヤシート4を備えた3列シートの車両を例に説明したが他の複数のシートを備えた車両や、リヤシート4に代えて該部に荷室を設けた車両に適用することもできる。この場合シートベルト装置に影響されることなく荷室スペースを確保することができる。
本発明による第1実施の形態の概要を示すシートベルト装置支持構造を備えた車両の要部断面側面図である。 図1のI−I線断面図である。 シートベルト装置支持構造の説明図である。 本発明による第2実施の形態の概要を示す説明図である。 従来のシートベルト装置の概要を示す説明図である。 同じく、シートベルト装置の説明図である。
符号の説明
1 車両
2 車室
3 センターシート
4 リヤシート
5 リヤレール
6 サイドレール
7 アウタパネル
9 インナパネル
11 ルーフパネル
12 ルーフブレース
15 リンフォース
18 ベルトガイド
19 ベルト挿通孔
20 ブラケット
26 エアバッグ用インフレータ
31 リトラクター
32 シートベルト
33、34 タングプレート
35、36 アンカー

Claims (5)

  1. リヤレールに設けられたリトラクターから引き出されたシートベルトをベルトガイドによってルーフパネルの下面に沿ってシート近傍に誘導し、該シートに着座する乗員を上記シートベルトによって拘束する車両用シートベルト装置の支持構造において、
    左右のサイドレール間に上記ルーフパネルの下面に沿って架設されたルーフブレースに一端が結合され、他端が上記いずれか一方のサイドレールに結合されて上記ルーフブレースより下方側で該ルーフブレースと上記サイドレールとの間に掛け渡されたリンフォースに上記ベルトガイドが設けられたことを特徴とする車両用シートベルト装置支持構造。
  2. 上記ベルトガイドは、上記リンフォースから下方側に突出したブラケットを介在して上記リンフォースに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シートベルト装置支持構造。
  3. 上記ベルトガイドを支持するブラケットは、一端がリンフォースに結合され他端がルーフブレースに結合されて上記リンフォースとルーフブレースとの間に掛け渡されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用シートベルト装置支持構造。
  4. 上記ベルトガイドは、上記リンフォースの上面に結合されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シートベルト装置支持構造。
  5. 上記ルーフブレースとリンフォースとの間において上記サイドレールに沿って車体前後方向に延在してエアバッグ用インフレータが配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用シートベルト装置支持構造。
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