JP2006199198A - ラップアウタプリテンショナーの配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラップアウタプリテンショナーの配設スペースを車体前後方向について可及的に短縮可能なラップアウタプリテンショナーの配設構造を提供する。
【解決手段】 左右一対のサイドシル13と、これらのサイドシル13間に配設されたシートと、このシートに着座する乗員の腰部を拘束するラップベルト5と、車体の前後方向に延びこのラップベルト5の端部に接続されるとともに所定の場合にラップベルト5を引き締める方向に駆動するラップアウタプリテンショナー10とを備える。このラップアウタプリテンショナー10は、サイドシル13とシート3との間に、その軸線方向を車体前後方向に対して傾斜させた状態で配設されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両のシートに着座する乗員の腰部を拘束するラップベルトの端部に接続され、衝撃が検出された場合や衝撃が検出されると予測される場合等に上記ラップベルトを引き締める方向に駆動するラップアウタプリテンショナーの車体における配設構造に関するものであり、より詳しくはこのラップアウタプリテンショナーのサイドシルに対する配設構造に関する。
通常、自動車においては、自動車の衝突時や横転時等に乗員を拘束して乗員を衝撃などから保護するシートベルト装置が設けられている。このシートベルト装置は、一般的に、シート側方のセンターピラー内部に配設された、シートベルトを巻き取るためのリトラクタ(シートベルトリトラクタ)と、このリトラクタから引き出されたシートベルトを車体の上方側において支持するアッパアンカと、このアッパアンカに支持されたシートベルトの先端を車体の下方側において固定するロアアンカと、上記アッパアンカとロアアンカとの間で摺動しショルダーベルト部とラップベルト部とを分けるスリップガイド付きのタングと、シートに対して上記リトラクタやロアアンカが設けられた位置と反対側の側縁に設けられ、上記タングを着脱可能に嵌め込むバックルとを備えている。
近年、このシートベルト装置について、自動車が衝突した場合或いは衝突すると予測した場合など一定の減速度を検出した場合に、ばねや火薬などの力を用いてシートベルトを引き締める方向に駆動させて当該シートベルトに緊張力を付与するシートベルトプリテンショナーの開発が盛んに行われるようになってきている。このようなシートベルトプリテンショナーの中には、ロアアンカ側に取り付けられることによりラップベルトに接続され、当該ラップベルトを引き締める方向に駆動させるラップアウタプリテンショナーがある。このようなラップアウタプリテンショナーは、例えば火薬式のものは細長筒状に形成され、従来カバー部材が取り付けられた上で、シートの側方位置であって、車体前後方向に延びるサイドシルにおける車室側の側面に、その軸線方向と車体前後方向とを一致させた状態で配設されることが多かった(特許文献1参照)。
特開2004―359028号公報
上記特許文献1に記載のラップアウタプリテンショナーの配設構造によれば、ラップアウタプリテンショナーが、その軸線方向と車体前後方向とを一致させた状態で車体の高剛性部材であるサイドシルの側面に取り付けられているので、ラップアウタプリテンショナーの支持剛性は高まるものの、車体前後方向に比較的長尺の配設スペースを確保しなければならず、シートの支持部材等、他の車載部材との干渉を回避しつつこの配設スペースを確保し難い場合があった。
特に、近年、このようなラップアウタプリテンショナーは大型車だけでなく小型車にも搭載されることが望まれており、このような小型車にラップアウタプリテンショナーを配設する場合には、車体前後方向の配設スペースを確保し難いものとなっている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ラップアウタプリテンショナーの配設スペースを車体前後方向について可及的に短縮可能なラップアウタプリテンショナーの配設構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明に係るラップアウタプリテンショナーの配設構造は、車体の前後方向に延びこの延出方向に直交する断面が閉断面として形成された左右一対のサイドシルと、これらのサイドシル間に配設されたシートと、このシートに着座する乗員の腰部を拘束するラップベルトと、このラップベルトの端部に接続されるとともに所定の場合に上記ラップベルトを引き締める方向に駆動する、車体の前後方向に細長いラップアウタプリテンショナーとを備え、このラップアウタプリテンショナーは、上記サイドシルとシートとの間に、その軸線方向を車体前後方向に対して傾斜させた状態で配設されていることを特徴とするものである。
なお、ここでいうラップアウタプリテンショナーの軸線方向とはラップベルトを引き締める方向と一致ないしは略一致する方向をいうものとする。
この発明によれば、車体の前後方向に細長いラップアウタプリテンショナーが、上記サイドシルとシートとの間に、その軸線方向が車体前後方向に対して傾斜させた状態で配設されているので、車体の前後方向について必要な配設スペースを可及的に短縮することができる。従って、例えば車長が比較的短く、車体前後方向についてスペースを確保し難い小型車においてもラップアウタプリテンショナーを効率的に配設することができる。
上記ラップアウタプリテンショナーの取付位置は、上記サイドシルとシートとの間であれば特に限定されるものではないが、上記ラップアウタプリテンショナーは、上記サイドシルの車室側の側面に取り付けられ、このサイドシルの高さ範囲内で上下に傾斜させているのが好ましい(請求項2)。
このように構成すれば、ラップアウタプリテンショナーは高剛性部材であるサイドシルに取り付けられるので、当該プリテンショナーの支持剛性を向上させることができる。従って、衝突時や横転時等にこのラップアウタプリテンショナーに接続されるラップベルトに衝撃荷重が作用した場合でも、ラップベルトをこのラップアウタプリテンショナーに確実に支持させることができるとともに、当該プリテンショナーの性能を最大限に発揮させることができる。しかも、ラップアウタプリテンショナーをサイドシルの高さ範囲内で上下に傾斜させているので、サイドシルから高さ方向に突出することもなく、また車幅方向への突出量も抑制され、デッドスペースとなりがちなサイドシルの側方空間を有効に活用することができる。
この発明において、配設されたラップアウタプリテンショナー周辺の具体的構造は特に限定されるものではないが、例えば車幅方向に延びて両端が上記サイドシルに接合されるクロスメンバを更に備え、上記ラップアウタプリテンショナーは、前下がり状態であってその後端部が上記クロスメンバの上方に配設されているのが好ましい(請求項3)。
このように構成すれば、クロスメンバの近傍にラップアウタプリテンショナーを配設することができ、このプリテンショナーが配設される車体部分の剛性をさらに高めることができる。これにより、サイドシルによるラップアウタプリテンショナーの支持剛性もより一層向上させることができる。従って、このラップアウタプリテンショナーにラップベルトをより確実に支持させることができるとともに、当該プリテンショナーの性能を最大限に発揮させることができる。
上記クロスメンバは、その車幅方向両端縁をサイドシルに突き当ててこの状態で溶接等によって接合されているものであってもよいが、上記クロスメンバは、その両端部にサイドシルに重ね合わされる接合フランジ部を有し、上記ラップアウタプリテンショナーは、この接合フランジ部に取り付けられているのが好ましい(請求項4)。
このように構成すれば、接合フランジ部によってラップアウタプリテンショナーが配設される車体部分(サイドシル)の剛性をさらに高めることができ、しかもこの接合フランジ部にラップアウタプリテンショナーが取り付けられるので、当該ラップアウタプリテンショナーの支持剛性を更に向上させることができる。
また、上記クロスメンバは、その両端部が少なくとも車体前側に突出して形成されているのが好ましく、この場合、この突出部の上方にラップアウタープリテンショナーの後端部が配置されているのが好ましい(請求項5)。
このように構成すれば、突出部によってクロスメンバの剛性を向上させることができるとともに、これによって上記プリテンショナーが配設される車体部分の周辺の剛性を向上させることができる。従って、上記したように、ラップアウタプリテンショナーの支持剛性を向上させることができ、しかもこのラップアウタプリテンショナーにラップベルトをより強固に支持させることができるとともに、当該プリテンショナーの性能を確実に最大限発揮させることができる。ここで、このような突出部を設けた場合には、特に小型車ではラップアウタプリテンショナーの配設スペースが確保し難くなるが、上記のように突出部の上方にラップアウタープリテンショナーの後端部が配置すれば、車体前後方向への配設スペースを可及的に短縮しつつ、ラップアウタプリテンショナーを適正に配設することができる。
この場合、上記クロスメンバにおける突出部の後方側に、ライン製造時に位置決めピンが挿入されることにより車体の位置決めを行う基準孔が設けられているのが好ましい(請求項6)。
すなわち、この種の車両の製造時には、車体を製造ラインに流し、このラインを流れる車体に対して各種ロボット等により溶接や組付作業等を行うのが一般的である。このように、ライン製造時に自動的に作業を行うオートメーション工程が含まれる場合には、ラインを流れる車体について位置決めを行っておく必要があり、例えば、この位置決めは、ラインに設けられた位置決めピンを車体の所定部分に設けられた基準孔に挿入することによって行われる。このような基準孔は車体の高剛性部材に設ける必要があるとともに、車種に応じて配設位置がある程度制限されており、この基準孔の設ける位置によってクロスメンバの配設位置が決定されることがある。従って、上記のようにクロスメンバについて突出部を設け、この突出部の後方におけるクロスメンバに上記基準孔を設けることにより、ラップアウタプリテンショナーの支持剛性を向上させつつ、上記基準孔を適正位置に配設することができる。
この発明によれば、車体の前後方向について必要な配設スペースを可及的に短縮することができ、例えば車長が比較的短く、車体前後方向についてスペースを確保し難い小型車においてもラップアウタプリテンショナーを効率的に配設することができるという利点がある。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、当実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタプリテンショナーを含む車両用シートベルト装置を示す概略斜視図である。なお、当実施形態では前後2列シートを有する車両において、前部シートのうちドライバーズシート(運転席)3を例にとって説明するが、1列シートや3列以上のシートを有する車両についても適用が可能であり、ナビシートを含めたいずれのシートであっても適用可能である。なお、各シートのうち最後部に位置するシートについてもそのシートの後方における車両内部空間への影響を抑制する観点から本発明の配設構造を適用することができる。
車両用シートベルト装置は、ドライバーズシート(以下、「前部シート」と称する)3に着座する乗員の肩部および胸部を拘束するショルダーベルト4および当該乗員の腹部や腰部を拘束するラップベルト5を備えたシートベルト6と、前部シート3の側方のセンターピラー7内部に配設された、シートベルトを巻き取るためのリトラクタ8(シートベルトリトラクタ)と、このリトラクタ8から引き出されたシートベルト6を車体の上方側ににおいて支持するアッパアンカ9と、このアッパアンカ9に支持されたシートベルト6(具体的にはラップベルト5)の先端を車体の下方側において支持するラップアウタプリテンショナー10(以下、「ROプリテンショナー」と略する)と、アッパアンカ9とROプリテンショナー10との間におけるシートベルト6に沿って摺動するタング11と、前部シート3の左側に設けられタング11を着脱自在に嵌め込むバックル12とを有する三点式シートベルト機構からなっている。
なお、当実施形態のシートベルト6は、ショルダーベルト4とラップベルト5とが一本のウェビングで一体形成されたいわゆる連続タイプのものとして構成され、スリップガイド付きタング11の位置によってショルダーベルト4とラップベルト5の長さを調整し得るものとなされているが、ショルダーベルトとラップベルトとの先端部が各々タングに接続され、両ベルトが分離されたいわゆる分離タイプのものやラップベルトだけのものであってもよい。また、上記リトラクタ8に、ショルダーベルト4の急激な引出を規制する図外のロードリミッタが設けられており、このロードリミッタに加え、車両の衝突発生時等、所定の減速度を検出した場合にシートベルト6を巻き取ることにより所定の張力を付与するプリテンショナーが設けられるものとしてもよい。
ROプリテンショナー10は、インフレータ型のもので、一方向に細長い筒状に形成されている。具体的には、ROプリテンショナー10は、イグナイタ、点火薬、推薬、細長のシリンダ101(図3、図4参照)、このシリンダ101中をその長手方向に沿って移動するピストンなどを有し、このピストンにワイヤなどから構成される中継部102(図3、図4参照)を介してラップベルト5が接続されている。そして、所定の減速度を検出することにより車両の衝突を検知する衝突センサ(図示せず)からの信号に応じて、点火薬を点火させてガスを発生させ、このガスにより、ラップベルト5を引き込む方向に上記ピストンを、移動させて、移動後のピストンをロックすることによりラップベルトを瞬時に引き込んでロック可能に構成されている。また、このROプリテンショナー10は、図3および図4に示すように、その先端部にガイドローラ取付部103が配設され、このガイドローラ取付部103にはガイドローラ104が回転自在に支持されている。
ROプリテンショナー10は、図2〜図6に示すように、前部シート3と車体の前後方向に延びこの延出方向に直交する断面が閉断面として形成された左右一対のサイドシル13との間、具体的にはサイドシル13の内側面(車幅方向内側の面)に設けられた後述する収納凹部18に取付ブラケット105,106によって取り付けられている。ここで、図2は当実施形態に係るROプリテンショナーの配設構造を示す斜視図であり、図3は同配設構造の詳細を示す斜視図であり、図4は同配設構造の側面図であり、図5は後述するカバー部材が取り付けられた状態での図4におけるV−V線断面図に相当する断面図であり、図6は図4のVI−VI線断面図である。
車体の下側部を構成するサイドシル13は、図2および図5に示すように、基本的には車体前後方向に延びるサイドシルアウタ13aとこのサイドシルアウタ13aの車室側に配設されるサイドシルインナ13bとで構成され、これらのアウタ13aおよびインナ13bによって延出方向に直交する断面が閉断面13cとして構成されている。
このサイドシル13の上部には、センターピラー7およびリヤピラー14の各下部がそれぞれ接合されている。また、サイドシル13の内側部には、フロアパネル15と、前部シート3を取り付けるための取付ブラケット16と、クロスメンバ17(第3クロスメンバ)との各側端部がそれぞれ接合されている。当実施形態では、車体の前後方向の位置について、サイドシル13におけるセンターピラー7が取り付けられた位置より僅かに前側の位置に取付ブラケット16が接合されているとともに、サイドシル13におけるセンターピラー7が取り付けられた位置とリヤピラー14が取り付けられた位置との間における位置にクロスメンバ17が接合されている。
また、サイドシル13の車室側の側面(内側面)、詳しくは断面ハット状に形成されたサイドシルインナ13bの車室側の側面壁は、図3および図5に示すように、車幅方向外方に凹陥して車体前後方向に延びる収納凹部18が形成されている。この収納凹部18は、取付ブラケット16とクロスメンバ17との間におけるサイドシルインナ13bの側面壁を、図5に示すように、高さ方向上部および下部を残存させつつ、その中央部分についてプレス加工によって断面視略皿状に凹陥させることにより形成されている。この収納凹部18は、収納凹部18の底面から開口縁に向かうに従って順次拡開するように形成されており、従ってその高さ方向上下両側壁がテーパー状に傾斜した傾斜壁181となっている。さらに、この収納凹部18の底面壁182には、その車高方向上部で、かつ、車体前後方向後部に、ROプリテンショナー10を取り付けるためのプリテンショナー用取付孔(図示せず)が穿設されている。
この収納凹部18の深さは、当実施形態ではROプリテンショナー10の長手方向に直交するシリンダ径の約4分の1程度に設定されるとともに全長に亘って深さが一定に形成されている。また、収納凹部18の幅(車高方向の長さ)は、ROプリテンショナー10の長手方向に直交するシリンダ径よりも大きく、好ましくはこの径の2倍よりも大きく形成されている。当実施形態では、収納凹部18の最大幅は、シリンダ径の3倍程度であって、サイドシル13の高さの約半分に設定されている。
取付ブラケット16は、車幅方向外方および下方に開口する略箱状に形成され、その開口縁部に突設された取付フランジ161によってサイドシル13およびフロアパネル15に接合されている。そして、図6に示すように、この取付フランジ161の一部が上記収納凹部18内に接合されている。また、取付ブラケット16の上面壁には、その略中央部分に前部シート3を取り付けるための取付孔162が穿設されている。すなわち、この取付孔162にボルト等の締結具が挿入されて締結されることにより前部シート3が車体に取り付けられている。
クロスメンバ17は、図2に示すように、車幅方向に延び両端がサイドシル13に接合されるとともに下端がフロアパネル15に接合されている。具体的には、図2ないし図6に示すように、クロスメンバ17は、車幅方向に延びるメンバ本体171と、このメンバ本体171の車幅方向両端部に車体前側に突設されたメンバ突出部172(突出部に相当する)とを備え、図6に明示するように、メンバ本体171の車幅方向両端部がサイドシル13の内側面における上記収納凹部18の近傍位置(より具体的には収納凹部18の後方側におけるサイドシル部分)に接合フランジ部171aを介して接合されるとともに、メンバ突出部172がその一部において収納凹部18内に配置された状態で接合フランジ部172a,172bを介してフロアパネル15やサイドシル13の内側面にそれぞれ接合されている。すなわち、クロスメンバ17は、メンバ突出部172において接合フランジ部172bを介してその一部が収納凹部18内に接合されている。
より具体的には、メンバ本体171は、長手方向に直交する断面がハット状に形成され、その下端部の接合フランジ部171aでフロアパネル15上に接合され、図2に二点鎖線で示すように、その上方に後部シート31が取り付けられる。つまり、この後部シート31は、平面視においてメンバ本体171の前端縁と後部シート31の前端縁とが略一致するように配設されている。また、メンバ本体171の長手方向両端部における上面壁には、この車両のライン製造時において車体の位置決めを行うための位置決めピンが挿入される基準孔173が設けられている。すなわち、この種の車両の製造時には、車体を製造ラインに流し、このラインを流れる車体に対して各種ロボット等により溶接や組付作業等を行うのが一般的であるが、ライン製造時に自動的に作業を行うオートメーション工程が含まれる場合には、ラインを流れる車体について位置決めを行っておく必要があり、この位置決めを行うためにラインに設けられた位置決めピン(図示せず)が挿入される基準孔173がメンバ本体171の上面壁に設けられている。従って、上記のようにクロスメンバ17についてメンバ突出部172を設け、この突出部172の後方におけるメンバ本体171の上面壁に基準孔173を設けることにより、ROプリテンショナー10の支持剛性を向上させつつ、基準孔173を適正位置に配設させている。
一方、メンバ突出部172は、上面壁が前下がりに形成されるとともに内側面壁(車幅方向内側の側面壁)が前側に向かうに従い車幅方向外方に傾斜して形成され、これにより車体前後方向に直交する閉断面が先細り状に形成されている。また、メンバ突出部172は、その下端にフロアパネル15に沿った接合フランジ部172aが設けられるとともに、そのサイドシル13に当接される端縁にこのサイドシル13の内側面に沿った接合フランジ部172bが設けられている。このサイドシル13の内側面に沿った接合フランジ部172bは、図5に明示するように、収納凹部18の形状に沿って屈曲形成されており、高さ方向両端部が収納凹部18から外れた位置に接合されている。
ここで、上記構成の車体下部構造におけるROプリテンショナー10の配設構造について、図3ないし図6を用いて具体的に説明する。
ROプリテンショナー10は、車体の前後方向に略沿ってサイドシル13の収納凹部18内に配設されている。つまり、ROプリテンショナー10は、サイドシル13の収納凹部18内に側部の一部を収納させ、かつ、その軸線方向(長手方向)を車体前後方向に対して傾斜させた状態で、当該収納凹部18の底面壁182に取付ブラケット105,106を介して取り付けられている。特に、ROプリテンショナー10のシリンダ101を支持する取付ブラケット105は、シリンダ101との相対移動を規制した状態で、図5に示すように、シリンダ101の周面に沿って1周巻回され、その両端部がクロスメンバ17の接合フランジ部172bと収納凹部18の底面壁182との重合部分にボルト等の締結具19によって強固に取り付けられている。
ROプリテンショナー10の傾斜状態は、サイドシル13の収納凹部18の最大幅の範囲内で前下がり状態となされている。そして、このROプリテンショナー10の後端部がクロスメンバ17のメンバ突出部172の上面壁に沿ってその上方に位置するように配設され、ROプリテンショナー10が車体前後方向について効率よく配設されている。なお、このメンバ突出部172の上方に配設されるROプリテンショナー10の長さは特に限定されるものではない。
このようにサイドシル13に配設されたROプリテンショナー10は、図5に示すように、サイドシル13に形成された収納凹部18の大きさに対応して形成された、鋼板や硬質合成樹脂などからなる硬質のカバー部材20によって被覆されている。すなわち、このカバー部材20は、収納凹部18の幅よりも大きく形成された略U字状に形成され、その上面壁がサイドシルインナ13bの上面に当接するとともにその下端縁が収納凹部18よりも下方のサイドシル13の内側面に当接するように形成されている。このカバー部材20は、取付ブラケット16とクロスメンバ17との間に、収納凹部18を隠蔽する態様で嵌着され、これによりROプリテンショナー10を確実に保護し得るものとなされている。そして、このカバー部材20やフロアパネル15上にフロアマットなどのフロアトリム21が積層され、その見栄えを向上させている。
以上に説明したように、ROプリテンショナー10は、後部シート31の足下空間に配設されることになるが、上記構成のROプリテンショナー10の配設構造によれば、ROプリテンショナー10が取り付けられるサイドシル13に収納凹部18が形成され、この収納凹部18内にROプリテンショナー10がその側部の一部を収納した状態で配設されるので、ROプリテンショナー10による車室側への突出量を減少させることができ、これにより車室内空間への影響を可及的に抑制することができる。
しかも、サイドシル13の内側面を凹陥させることにより収納凹部18が形成されるとともに、クロスメンバ17、特にメンバ突出部172がこの収納凹部18内に接合されているので、収納凹部18がビードとしての役目を果たすとともにクロスメンバ17によってサイドシル13が補強され、これによりサイドシル13の剛性を飛躍的に向上させることができる。そして、剛性が高まったサイドシル13の収納凹部18内であってクロスメンバ17の接合フランジ部172bが重ね合わされた部分に取付ブラケット105を介してROプリテンショナー10が取り付けられているので、当該ROプリテンショナー10のサイドシル13による支持剛性も向上させることができる。これにより、車両の衝突時や横転時等にこのROプリテンショナー10が接続されるラップベルト5に衝撃荷重が作用した場合でも、サイドシル13の変形を防止することによりROプリテンショナー10の取付姿勢を確実に維持して、ラップベルト5を含むシートベルト6を確実に支持することができる。また、ROプリテンショナー10の取付姿勢を確実に維持することができるので、当該プリテンショナー10の性能を最大限に発揮することができる。
さらに、ROプリテンショナー10が、その軸線方向が車体前後方向に対して前下がりに傾斜させた状態で配設されているので、このROプリテンショナー10を配設するために必要な配設スペースを車体の前後方向について可及的に短縮することができる。従って、車長が比較的短く、車体前後方向についてスペースを確保し難い小型車においてもROプリテンショナー10を効率よく配設することができる。
しかも、ROプリテンショナー10は前下がり状態に傾斜させて配設されるとともに、その後端部がクロスメンバ17,特にメンバ突出部172の上方に当該後端部をサイドシル13の上面より突出させることなく配設されているので、クロスメンバ17のレイアウトについての自由度を向上させることができるとともに、このクロスメンバ17を収納凹部18内ないしその周辺に確実に配設してサイドシル13の剛性を効果的に向上させることができる。
なお、以上に説明したROプリテンショナーの配設構造は、本発明の構造に係る一実施形態であって、この構造の具体的構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。変形例を以下に説明する。
(1)上記実施形態では、サイドシル13に設けられる収納凹部18の深さを、ROプリテンショナー10の側部が一部収納可能なように設定されているが、この深さをROプリテンショナー10が完全ないしは略完全に収納可能な深さに設定するものであってもよい。また、上記実施形態では、収納凹部18の深さは車体の前後方向について変わらず略一定のものとなされているが、車体の前側或いは後側に向かうに従って浅く或いは深くなるように形成してもよい。要は、収納凹部内にROプリテンショナー10の一部が収納可能であればその具体的態様まで限定されるものではない。
(2)上記実施形態では、ROプリテンショナー10はその軸線方向を車体前後方向に対して前下がりに傾斜させた状態で収納凹部18内に配設されているが、ROプリテンショナー10を後下がりに傾斜させるものや車幅方向に傾斜させるものであってもよい。
ただし、ROプリテンショナー10を車体前後方向に対して傾斜させることによりROプリテンショナー10の配設スペースを車体の前後方向について短縮することができ、上記したように、効率よく配設することができるという利点がある。
当実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタプリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図である。 当実施形態に係るROプリテンショナーの配設構造を示す斜視図である。 同配設構造の詳細を示す斜視図である。 同配設構造の側面図である。 カバー部材が取り付けられた状態での図4におけるV−V線断面図に相当する断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。
符号の説明
3 前部シート
5 ラップベルト
6 シートベルト
10 ラップアウタプリテンショナー(ROプリテンショナー)
13 サイドシル
13c 閉断面
17 クロスメンバ
171 メンバ本体
172 メンバ突出部(突出部)
172b 接合フランジ部
173 基準孔

Claims (6)

  1. 車体の前後方向に延びこの延出方向に直交する断面が閉断面として形成された左右一対のサイドシルと、これらのサイドシル間に配設されたシートと、このシートに着座する乗員の腰部を拘束するラップベルトと、このラップベルトの端部に接続されるとともに所定の場合に上記ラップベルトを引き締める方向に駆動する、車体の前後方向に細長いラップアウタプリテンショナーとを備え、
    このラップアウタプリテンショナーは、上記サイドシルとシートとの間に、その軸線方向を車体前後方向に対して傾斜させた状態で配設されていることを特徴とするラップアウタプリテンショナーの配設構造。
  2. 上記ラップアウタプリテンショナーは、上記サイドシルの車室側の側面に取り付けられ、このサイドシルの高さ範囲内で上下に傾斜させていることを特徴とする請求項1記載のラップアウタプリテンショナーの配設構造。
  3. 車幅方向に延びて両端が上記サイドシルに接合されるクロスメンバを更に備え、上記ラップアウタプリテンショナーは、前下がり状態であってその後端部が上記クロスメンバの上方に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のラップアウタプリテンショナーの配設構造。
  4. 上記クロスメンバは、その両端部にサイドシルに重ね合わされる接合フランジ部を有し、上記ラップアウタプリテンショナーは、この接合フランジ部に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のラップアウタプリテンショナーの配設構造。
  5. 上記クロスメンバは、その両端部が少なくとも車体前側に突出して形成され、この突出部の上方にラップアウタープリテンショナーの後端部が配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4記載のラップアウタプリテンショナーの配設構造。
  6. 上記クロスメンバにおける突出部の後方側に、ライン製造時に位置決めピンが挿入されることにより車体の位置決めを行う基準孔が設けられていることを特徴とする請求項5記載のラップアウタプリテンショナーの配設構造。
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