JP2008265471A - 車両のシートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車室内のフロアパネル上に設置された前席シートの乗員を簡単な構成で適正に保護することができる車両のシートベルト装置を提供する。
【解決手段】車室内のフロアパネル6上に前席シート5が設置されるとともに、この前席シート5の後方に複数の乗員が着座可能な後席シート7が配設された車両において、上記前席シート5に着座した乗員を保護するシートベルト装置23を具備し、このシートベルト装置23を構成するベルト部材24の一端部が後席シート7の設置部に支持された。
【選択図】図2
【解決手段】車室内のフロアパネル6上に前席シート5が設置されるとともに、この前席シート5の後方に複数の乗員が着座可能な後席シート7が配設された車両において、上記前席シート5に着座した乗員を保護するシートベルト装置23を具備し、このシートベルト装置23を構成するベルト部材24の一端部が後席シート7の設置部に支持された。
【選択図】図2
Description
本発明は、車室内のフロアパネル上に前席シートが設置されるとともに、この前席シートの後方に複数の乗員が着座可能な後席シートが配設された車両のシートベルト装置に関するものである。
近年、車両の燃料消費量を低減する等の要求から、車体を軽量でコンパクトに形成することが求められているが、このような車両では、コンパクトな構成でありながら車室内に複数の乗員が着座可能なスペースを確保するための工夫が必要となる。例えば、下記特許文献1では、車室内の車幅方向中央部に運転席シートからなる乗員シートを配設するとともに、その後方側に複数の後席シートを配設することにより、車体をコンパクト化しつつ車室内に複数の乗員が着座可能なスペースを確保することが行われている。
特開平7−156807号公報
上記特許文献1に開示されているように、運転席シートからなる前席シートが車室内の車幅方向中央部に配設された車両では、上記前席シートが車体の側面部から離れているので、前席シートが車体の側面部に近接して配設された一般的な車両のように、上記シートベルト装置を構成するベルト部材の一端部を車体の側面部に支持した構成を採用することは困難である。このため、例えば運転席シートを構成するシートクッション等の内部にベルト部材の一端部を巻取可能に支持するリトラクタを埋設し、このリトラクタからベルト部材を引き出して使用するように構成し、あるいは車室内のフロアパネル上に支持部材を設け、この支持部材にベルト部材の一端部を支持する等の構成を採用する必要がある。
しかし、上記のように運転席シートのシートクッション等を利用してベルト部材の一端部を支持するように構成した場合には、このベルト部材に作用する大きな荷重に耐え得るようにするために、上記シートクッション等を大型化してその強度を充分に確保する必要があり、運転席シートの重量が大幅に増大するとともに、製造コストがアップする等の問題がある。また、車室内のフロアパネル上に設けられた支持部材によりベルト部材の一端部を支持するように構成した場合には、上記支持部材が乗員の乗降時に邪魔になる虞があるとともに、上記フロアパネルに補強部材を設ける等によりベルト部材の支持強度を確保する必要があるため、部品点数が増加して車体重量が増大する等の問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、車室内のフロアパネル上に設置された前席シートの乗員を簡単な構成で適正に保護することができる車両のシートベルト装置を提供することを目的としたものである。
請求項1に係る発明は、車室内のフロアパネル上に前席シートが設置されるとともに、この前席シートの後方に複数の乗員が着座可能な後席シートが配設された車両において、上記前席シートに着座した乗員を保護するシートベルト装置を具備し、このシートベルト装置を構成するベルト部材の一端部が後席シートの設置部に支持されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のシートベルト装置において、後席シートを車体のフロアパネルに固定するシートブラケットが設けられるとともに、このシートブラケットに上記ベルト部材の一端部が支持されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両のシートベルト装置において、後席シートを前後移動可能に支持するシートレールを備え、このシートレールの設置部に上記ベルト部材の一端部が支持されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置において、上記ベルト部材の一端部を巻取可能に支持するリトラクタを備え、このリトラクタが後席シートの設置部に取り付けられることにより、上記ベルト部材の一端部が後席シートの設置部に支持されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置において、車室内の車幅方向中心部に運転席シートからなる前席シートが配設されるとともに、その斜め後方側に後席シートが配設されたものである。
請求項1に係る発明では、運転席シート等からなる前席シートが車体の側面部から離れた位置に配設されている場合においても、上記後席シートの設置部に設けられたシートブラケット等を利用することにより、シートベルト装置を構成するベルト部材の一端部を容易かつ安定して支持できるという利点がある。
請求項2に係る発明では、後席シートを車体のフロアパネルに固定するシートブラケットに上記ベルト部材の一端部を支持させるように構成したため、このベルト部材の支持部が上記シートクッションの下方に隠蔽され、上記支持部が乗員の乗降時に邪魔になるのを効果的に防止しつつ、ベルト部材の一端部を効果的に支持できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、上記シートレールおよびシートブラケットにより補強された後席シートの設置部においてベルト部材の一端部を効果的に支持することができる。
請求項4に係る発明では、上記ベルト部材の一端部を巻取可能に支持するリトラクタを後席シートの設置部に取り付けることにより、ベルト部材の一端部が後席シートの設置部に支持させるように構成したため、上記リトラクタの取付作業を容易に行うことができ、かつ乗員の乗降時に上記リトラクタが邪魔になるのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、上記前席シートの左右両側方部に形成された空間部を荷物等の収納スペースとして利用することができるため、車室の後方側にラゲージルームを設けた場合のように、車体の前後寸法が大きくなったり、車体のデザイン性が悪化したりする等の問題を生じることなく、乗員用の荷物等を収納するためのスペースを充分に確保できるとともに、上記後席シートの設置部に設けられたシートブラケット等を利用することにより、シートベルト装置を構成するベルト部材の一端部を容易かつ安定して支持することができる。
図1〜図4は、本発明に係る車両のシートベルト装置を備えた車両を示し、この車両の側面部にはサイドドア1,2により開閉される乗降用開口部が形成されるとともに、車室内の前方部にはインストルメントパネル3が車幅方向に延びるように設置されている。上記インストルメントパネル3の車幅方向中央部には、ステアリングホイール4が設置されるとともに、その後方側に位置するフロアパネル6上に運転席シートからなる前席シート5が配設されている。この前席シート5の後方には、左右一対の後席シート7,8が配設されることにより、前席シート5よりも大きな車幅方向寸法を有する後席シート7,8の設置部が形成されている。
また、上記車体の後面部には、図3に示すように、車幅方向略中央部にリヤピラー9が配設されるとともに、このリヤピラー9と上記サイドドア1,2との間を連続して覆うようにリヤウインド10が配設され、これにより上記リヤピラー9に邪魔されることなく、車両の左右両側における後方視界が確保されるようになっている。
上記前席シート5は、図1および図4に示すように、フロアパネル6の前方部中央において車体の前後方向に延びるように設置された左右一対のシートレール11と、このシートレール11に沿ってスライド自在に支持されたスライド部材12と、このスライド部材12により左右両側辺部が支持されたシートクッション13と、このシートクッション13の後端部から上方に起立するように設置されたシートバック14と、このシートバック14の上端部に設けられたヘッドレスト15とを有している。そして、上記スライド部材12がシートレール11に沿って車体の前後方向にスライド変位することにより、前席シート5の前後位置が調節されるように構成されている。
また、上記左右の後席シート7,8は、フロアパネル6の後方部上に設置された左右一対のシートレール16と、このシートレール16に沿ってスライド自在に支持されたスライド部材17と、このスライド部材17により左右両側辺部が支持されたシートクッション18と、このシートクッション18の後端部から上方に起立するシートバック19と、このシートバック19の上端部に設けられたヘッドレスト20とを有している。そして、上記スライド部材17とともに後席シート7,8のシートクッション18がシートレール16に沿ってスライド変位することにより、後席シート7,8の設置位置がそれぞれ調節されるように構成されている。
上記後席シート7,8のシートレール16は、それぞれ前方部が車幅方向の斜め外側を向くように傾斜したラインに沿って配設された状態で、前後のシートブラケット21,21を介してフロアパネル6に固定されている。これにより、左右の後席シート7,8が車体の後方側に移動した通常位置では、図1の実線で示すように、上記前席シート5の後部がその後方に配設された左右一対の後席シート7,8と側面視で重複するとともに、上記前席シート5と後席シート7,8とが互いに近接した状態となり、かつ左右の後席シート7,8が上記シートレール16に沿って車体の前方側に移動した前方位置では、図1の仮想線で示すように、両シート7,8が平面視で前席シート5を左右から挟むように配設された状態となるように構成されている。
また、図5および図6に示すように、車室内の左側に配設された後席シート7を支持するシートレール16のうちで車室の中央部側に配設されたシートレール16の中間部には、シートブラケット22が溶接される等により一体的に設けられ、このシートブラケット22が取付ボルト22aを介してフロアパネル6に固定されるようになっている。このシートブラケット22には、前席シート5に着座した乗員を保護するための前席用シートベルト装置23を構成するベルト部材24の一端部を支持する支持部が設けられている。具体的には、上記ベルト部材24の一端部を巻取可能に支持するリトラクタ25が固定ボルト26により固定される固定部27が上記中間部のシートブラケット22に設けられ、このシートブラケット22の固定部27に上記リトラクタ25を介してベルト部材24の一端部が支持されるように構成されている。
前席用シートベルト装置23は、上記ベルト部材24およびリトラクタ25と、前席シート5のシートバック14に設けられたベルトアンカ28と、前席シート5の右側に位置するスライド部材17等に設けられたバックル29とを有している。そして、上記リトラクタ25から繰り出されたベルト部材24がシートクッション13の上部においてベルトアンカ28により支持されるとともに、上記ベルト部材24の先端部に設けられた係止具30が前席シート5の左側スライド部材17に固定され、かつ上記ベルト部材24にスライド自在に設けられたタング31が上記バックル29に係脱可能に係止されることにより、前席シート5に着座した乗員がベルト部材24により拘束されて保護されるように構成されている(図4の仮想線参照)。
すなわち、前席シート5に着座した乗員が上記タング31を持ってベルト部材24を前方に引っ張ることにより、上記リトラクタ25からベルト部材24が引き出されるとともに、上記タング31がバックル29に係止されることにより、上記乗員の肩部と腰部とがベルト部材24を介してそれぞれ拘束され、車両の衝突時等に、前席シート5に着座した乗員を前方に移動させようとする大きな付勢力が作用した場合においても、その着座状態が安定して保持されるようになっている。
また、上記車室内の後部には、図1に示すように、後席シート7,8に着座した乗員を保護するための後席用シートベルト装置32が設けられている。この後席用シートベルト装置32は、車体後方に位置する車体の側壁下部に配設されたリトラクタ33と、このリトラクタ33に一端部が巻取可能に支持されたベルト部材34と、上記リトラクタ33の上方に設けられたベルトアンカ35と、上記シートクッション18の下方に配設されたスライド部材17等に固定されたバックル36とを有し、上記ベルト部材34の先端部に設けられたタング37が上記バックル36に係脱可能に係止されることにより、後席シート7,8に着座した乗員がベルト部材34により拘束されて保護されるように構成されている。
すなわち、後席シート7,8に着座した乗員が上記タング37を持ってベルト部材34を引っ張ることにより、上記ベルトアンカ35によりベルト部材34が支持された状態でリトラクタ33から引き出されるとともに、上記タング37がバックル36に係止されることにより、上記乗員がベルト部材34を介して拘束され、車両の衝突時等に、上記後席シート7,8に着座した乗員を前方に移動させようとする大きな付勢力が作用した場合においても、その着座状態が安定して保持されるようになっている。
上記ステアリングホイール4またはインストルメントパネル3には、運転席シートからなる前席シート5に着座した乗員を保護するエアバッグ(図示せず)が設置されている。また、上記前席シート5のシートバック14内には、図7〜図9に示すように、シートバックフレーム38が配設されている。このシートバックフレーム38は、丸パイプ材からなる上部フレーム40と、プレス加工された金属板からなる左右一対の下部フレーム41とを有し、この下部フレーム41の上部に、後席用エアバッグ39が取り付けられるエアバッグ取付部42が設けられている。
上記エアバッグ取付部42は、下部フレーム41の上部外側面が、平面から見て車体の斜め後方側を指向するように捩られることにより、その前方部が前部外方、つまりシートバック14の中心部から前方側かつ外側を向くように傾斜した状態で設置されるとともに、上記エアバッグ取付部42の後端部および下部フレーム41の後端フランジ部42aがシートバックフレーム38の上部フレーム40に溶接される等により固定されている。また、上記エアバッグ取付部42には、その外側面部に沿って後席用エアバッグ39が折り畳まれた状態で取り付けられている。さらに、上記シートバック14の表面を覆うプラスチック製シート材からなる表皮14aには、後席用エアバッグ39の展開圧力に応じた破断部となる図示を省略した脆弱部または薄肉部等が上記後席用エアバッグ39の設置部に対向する位置に形成されている。
上記後席用エアバッグ39と、これに膨張用ガスを供給するインフレータ43とにより後席シート7,8に着座した乗員を保護するためのエアバッグ装置44が構成されている。このエアバッグ装置44は、車両の衝突を検出する図外の衝突センサの出力信号に応じ、上記インフレータ43を作動させることにより発生したガスを上記後席用エアバッグ39に供給してこれを展開させるように構成されている。そして、この後席用エアバッグ39の展開圧力に応じて上記シートバック14の表皮14aが破断され、この破断部から図9に示すように、後席用エアバッグ39が斜め後方に展開することにより、後席シート7,8に着座した乗員が保護されるようになっている。
すなわち、上記のように前方部が前部外方を向くように傾斜したエアバッグ取付部42の外側面部に沿って上記後席用エアバッグ39が設置されているため、この後席用エアバッグ39の展開圧力に応じた反力が上記エアバッグ取付部42により確実に支持されつつ、後席用エアバッグ39が斜め後方側に向けて展開し、その先端部が車体の側壁部45に当接することにより、この後席用エアバッグ39により後席シート7,8の前方部が覆われた状態で上記乗員が保護されるように構成されている。
上記のように車室内のフロアパネル6上に運転席シートからなる前席シート5が設置されるとともに、この前席シート5の後方に複数の乗員が着座可能な後席シート7,8が配設された車両において、上記前席シート5に着座した乗員を保護する前席用シートベルト装置23を具備し、このシートベルト装置23を構成するベルト部材24の一端部を後席シート7の設置部に支持するように構成したため、上記前席用シートベルト装置23を簡単な構成で適正に設置できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、後席シート7を前後移動可能に支持するシートレール16をフロアパネル6に固定するシートブラケット22に、ベルト部材24の一端部を巻取可能に支持するリトラクタ25を取り付けることにより、ベルト部材24の一端部を上記シートブラケット22に支持するように構成したため、上記運転席シートからなる前席シート5が車体の側面部から離れた車室内の前部中央に配設されている場合においても、上記後席シート7の設置部に設けられた上記シートブラケット22を利用することにより、シートベルト装置23を構成するベルト部材24の一端部を容易かつ安定して支持することができる。
上記構成によれば、前席シート5を構成するシートクッション13等の内部にベルト部材24のリトラクタを埋設して上記シートクッション13にベルト部材24の一端部を支持するように構成した場合のように、上記前席シート5の重量が大幅に増大したり、車室内のフロアパネル6上にベルト部材24の一端部を支持する支持部材を設けた場合のように上記支持部材が乗員の乗降時に邪魔になったりする等の弊害を生じることなく、上記シートレール16および中間部のシートブラケット22等により補強された後席シート7の設置部においてベルト部材24の一端部を効果的に支持できるという利点がある。したがって、車両の衝突時に、上記前席シート5に着座した乗員を保護するベルト部材24に入力された衝撃荷重を、上記リトラクタ25が取り付けられた後席シート7の設置部と、ベルト部材24の先端部係止具が固定された前席シート5の設置部とに分散させることにより安定して支持することができる。
特に、上記実施形態に示すように、後席シート7のシートクッション13の下方にシートレール16が配設された車両において、このシートレール16の中間部を車体のフロアパネル6に固定するシートブラケット22に上記ベルト部材24のリトラクタ25を取り付けることにより、上記ベルト部材24の一端部を中間部のシートブラケット22に支持するように構成した場合には、このベルト部材24の支持部が上記シートクッション13の下方に隠蔽されるため、上記支持部が乗員の乗降時に邪魔になるのを効果的に防止しつつ、ベルト部材24の一端部を効果的に支持できるという利点がある。
なお、後席シート7を上記シートレール16に沿って前後移動可能に支持するように構成された上記実施形態に代え、後席シート7のシートクッション13をシートブラケットにより車室内の後部に固定的に設置するとともに、上記シートブラケットによりベルト部材24の一端部を支持するように構成してもよい。この場合においても、所定の剛性を有する上記シートブラケットによりベルト部材24の一端部を安定して支持することができるとともに、このベルト部材24の支持部を、乗員の乗降時に邪魔にならないように上記シートクッション13の下方に隠蔽することができる。
また、上記後席シート7用のシートブラケット22等にベルト部材24の一端部を支持するように構成した上記実施形態に代え、後席シート7用のシートレール16に上記ベルト部材24のリトラクタ25が取り付けられる取付部を設けることにより、上記シートレール16に上記ベルト部材24の一端部を支持するように構成してもよい。この場合においても、所定の剛性を有するシートレール16によりベルト部材24の一端部を安定して支持することができるとともに、このベルト部材24の支持部を、乗員の乗降時に邪魔にならないように上記シートクッション13の下方に隠蔽することができる。
さらに、上記ベルト部材24の一端部を巻取可能に支持するリトラクタ25を後席シート7の設置部に取り付けるように構成した上記実施形態に代え、ベルト部材24の先端部に設けられた係止具30を上記後席シート7の設置部に取り付けるとともに、ベルト部材24の一端部を巻取可能に支持するリトラクタ25を前席シート5のシートクッション13またはシートバック14に設けた構成とすることも可能である。しかし、上記リトラクタ25を前席シート5のシートクッション13またはシートバック14に設けた場合には、上記リトラクタ25を前席シート5のシートクッション13等に埋設した構成としなければ、乗員の乗降時に上記リトラクタ25が邪魔になる可能性があるため、上記実施形態に示すように、上記ベルト部材24の一端部を巻取可能に支持するリトラクタ25を後席シート7の設置部に取り付けるように構成することが好ましい。
また、上記実施形態に示すように、車室内の車幅方向中心部に運転席シートからなる前席シート5を配設するとともに、その斜め後方側に後席シート7,8を配設した場合には、上記前席シート5の左右両側方部に形成された空間部を荷物等の収納スペースとして利用することができる。したがって、車室の後方側にラゲージルームを設けた場合のように、車体の前後寸法が大きくなったり、車体のデザイン性が悪化したりする等の問題を生じることなく、乗員用の荷物等を収納するためのスペースを充分に確保することができる。
特に、上記実施形態に示すように前席シート5をフロアパネル6上の車幅方向中心部に配設するとともに、この前席シート5の後部がその後方に配設された左右一対の後席シート7,8と側面視で重複するように、上記前席シート5と後席シート7,8とを互いに近接させて配設した場合には、搭乗可能な乗員の人数を確保しつつ、室内スペースの前後寸法が大きくなるのを防止できるとともに、上記前席シート5および後席シート7,8の両方を効率よく配設することにより、車体を効果的にコンパクトかつ軽量に形成できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、車室内の車幅方向中心部に運転席シートからなる前席シート5を設置するとともに、この前席シート5の後方に左右一対の後席シート7,8を配設した例について説明したが、これに限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、車室内の右側または左側にオフセットした位置に上記前席シート5を配設し、この前席シート5の斜め後方側に配設された後席シートの設置部に上記シートベルト装置23を構成するベルト部材24の一端部を支持するように構成してもよい。
5 前席シート
6 フロアパネル
7,8 後席シート
16 シートレール
22 シートブラケット
23 シートベルト装置
25 リトラクタ
6 フロアパネル
7,8 後席シート
16 シートレール
22 シートブラケット
23 シートベルト装置
25 リトラクタ
Claims (5)
- 車室内のフロアパネル上に前席シートが設置されるとともに、この前席シートの後方に複数の乗員が着座可能な後席シートが配設された車両において、上記前席シートに着座した乗員を保護するシートベルト装置を具備し、このシートベルト装置を構成するベルト部材の一端部が後席シートの設置部に支持されたことを特徴とする車両のシートベルト装置。
- 後席シートを車体のフロアパネルに固定するシートブラケットが設けられるとともに、このシートブラケットに上記ベルト部材の一端部が支持されたことを特徴とする請求項1記載の車両のシートベルト装置。
- 後席シートを前後移動可能に支持するシートレールを備え、このシートレールの設置部に上記ベルト部材の一端部が支持されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のシートベルト装置。
- 上記ベルト部材の一端部を巻取可能に支持するリトラクタを備え、このリトラクタが後席シートの設置部に取り付けられることにより、上記ベルト部材の一端部が後席シートの設置部に支持されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置。
- 車室内の車幅方向中心部に運転席シートからなる前席シートが配設されるとともに、その斜め後方側に後席シートが配設されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置。
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- 2007-04-18 JP JP2007109695A patent/JP2008265471A/ja active Pending
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