JP5633993B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ装置に関し、特に、エアバッグ装置の軽量化を図ることができるエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両には、衝突時や急減速時等の緊急時にエアバッグを車内で膨張展開させて乗員に生ずる衝撃を吸収するためのエアバッグ装置が搭載されることが一般的になってきている。かかるエアバッグ装置は、一般に、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、前記エアバッグを被覆するエアバッグカバーと、を有する。
そして、車両衝突時や急減速時には、前記インフレータから前記エアバッグにガスが供給されて前記エアバッグが膨張し、前記エアバッグカバーが開裂して前記エアバッグが車内に放出されて膨張展開する。特に、助手席用エアバッグ装置の場合には、インストルメントパネル、ウインドシールド(フロントガラス)及び乗員により囲まれた空間に前記エアバッグが膨張展開される。
ところで、前記リテーナは、エアバッグの膨張展開時又は乗員のエアバッグ衝突時における衝撃に耐え得るように金属素材により構成されることが多い(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、板金製のリテーナがインストルメントパネルの一部に取付ボルトにより固定されている。
また、リテーナの軽量化を図るために、リテーナの一部を合成樹脂製としたものも既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されたエアバッグ装置では、インフレータを保持するリテーナロワーを金属製とし、エアバッグを保持するリテーナアッパーを合成樹脂製としている。リテーナロワーはボルトによりリテーナアッパーに固定され、リテーナアッパーは突起をエアバッグカバー(リッド)に嵌合することにより固定されている。かかる構成により、リテーナアッパーで軽量化を図り、リテーナロワーで衝撃を吸収するようにしている。
上述したように、リテーナは、インストルメントパネルやエアバッグカバーに対して、リベットやボルト等の締結具により固定されたり、突起を嵌合させることにより固定されたりして位置決めされることが多かったが、近年では、特許文献3に記載されたように、リテーナに配置されたフックをエアバッグカバー(リッド)に形成された開口部に相対移動可能に係合させることによって、リテーナをフローティング状に位置決めするものが増加している。かかる構成により、エアバッグの衝撃を緩和するとともに、組付作業性を向上させている。
特開2001−97162号公報 特開2000−326813号公報 特許第3822578号公報
上述したリテーナは、上部が開口した矩形の箱型形状を有し、底部にインフレータ及びエアバッグが固定されている。したがって、エアバッグの膨張展開時には、インフレータからガスが供給されたエアバッグは、リテーナの底部側から膨張展開し、リテーナの側壁部を押圧することとなる。その結果、リテーナ上部の開口部が略円形に変形してしまう。また、エアバッグカバー(リッド)は、一般に、合成樹脂により成形されており、エアバッグの膨張圧力によって変形しやすい。したがって、リテーナがエアバッグカバーに接続されている場合には、エアバッグカバーの変形に伴ってリテーナ上部の開口部が略円形に変形してしまう。
一般に、この変形を「フィッシュマウス現象」と称し、リテーナの設計においては、フィッシュマウス現象対策が必要となる。従来の金属製のリテーナでは、フィッシュマウス現象対策として、板厚を厚くしたり、補強部材を追加したり、溶接点数を増加したりして、リテーナの強度や剛性を高めていた。しかしながら、かかるフィッシュマウス現象対策は、リテーナの重量を増加させることとなり、エアバッグ装置の軽量化を阻害するという問題があった。
また、軽量化のために、樹脂製や曲げ・絞り加工のみの金属製のリテーナを採用することも検討されているが、フィッシュマウス対策を考慮した場合、これらのリテーナでは強度不足となり、実用化が困難であるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、フィッシュマウス現象を防止することができるとともに、リテーナの軽量化を図ることができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、前記エアバッグを収容するエアバッグカバーと、を有するエアバッグ装置において、前記エアバッグカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、を有し、前記インナーケースは、前記リテーナを保持するための複数の保持孔を有し、前記リテーナは、前記インナーケース内に収容可能な略平板形状を有する支持体と、該支持体と前記インナーケースの壁面との隙間を低減するように前記保持孔に挿通されるとともに前記支持体に取り付けられて環状に形成される帯状体と、を有することを特徴とするエアバッグ装置が提供される。

前記帯状体は、例えば、エアバッグに使用される基布、シートベルトに使用されるウェビング、薄板状金属又は前記エアバッグの膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する繊維素材若しくは樹脂素材により構成される。また、前記帯状体は、一部が前記エアバッグに接続されていてもよい。
前記保持孔は、車両の略前後方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの長手方向を構成する一対の壁面及び車両の略左右方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの短手方向を構成する一対の壁面に形成に形成されていてもよい。また、前記保持孔は、前記帯状体を遊嵌状に保持可能な形状を有していてもよい。
前記インナーケースは、前記リテーナを遊嵌状に係止する係止孔を有し、前記リテーナは、前記支持体に形成されるとともに前記係止孔に係止可能なフックを有していてもよい。また、前記保持孔は、車両の略前後方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの長手方向を構成する一対の壁面に形成され、前記係止孔は、車両の略左右方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの短手方向を構成する一対の壁面に形成されていてもよい。
前記帯状体は、リベットにより外側から前記支持体に固定されていてもよいし、ボルト及びナットにより前記支持体に固定されていてもよい。また、前記エアバッグを前記インフレータの周囲に固定するバックプレートと、前記リテーナを車内構造物に接続するブラケットと、を有し、前記バックプレート及び前記ブラケットにより前記支持体及び前記帯状体を挟持してボルトで固定するようにしてもよい。
前記エアバッグカバーは、車両のインストルメントパネルと別体に形成されて該インストルメントパネルに固定されるように構成されていてもよいし、車両のインストルメントパネルと一体に形成されていてもよい。
上述した本発明に係るエアバッグ装置によれば、リテーナを平板形状に形成したことにより、フィッシュマウス現象の原因となるリテーナ側壁部が存在せず、フィッシュマウス現象の発生を防止することができる。また、リテーナとエアバッグカバー(インナーケース)との係合手段として帯状体を使用したことにより、リテーナを平板形状に形成した場合であっても、リテーナとエアバッグカバー(インナーケース)とを容易に接続することができる。また、リテーナは、側壁部を有しておらず、インフレータや帯状体の取り付けに必要な最低限の面積を有していればよいことから、リテーナの軽量化を図ることができ、エアバッグ装置の軽量化を図ることができる。
また、帯状体を基布、ウェビング等の所定の素材により構成することにより、エアバッグの膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する帯状体を容易に形成することができる。
また、帯状体の一部をエアバッグに接続することにより、エアバッグ装置の製造時にエアバッグと帯状体とを一部品として取り扱うことができ、支持体への固定作業を容易に処理することができる。
また、保持孔を車両の前後左右方向の壁面に形成し、リテーナとエアバッグカバー(インナーケース)との間に帯状体を掛け渡すことにより、帯状体の幅分だけ各壁面におけるリテーナとエアバッグカバー(インナーケース)との隙間を低減することができ、エアバッグの膨張展開時におけるエアバッグの外部へのはみ出しを抑制することができる。
また、保持孔が帯状体を遊嵌可能に形成することにより、特に、帯状体の肉厚方向に遊びを形成することにより、帯状体(すなわち、リテーナ)をエアバッグの膨張展開方向に移動させることができ、エアバッグの膨張展開時における衝撃を緩和することができる。
また、インナーケースに係止可能なフックを支持体に形成することにより、エアバッグ装置の製造時に支持体をインナーケースに係止させておくことができ、作業性を向上させることができる。
また、インナーケースの長手方向(車両の前後方向)を帯状体で連結し、インナーケースの短手方向(車両の左右方向)をフックで連結することにより、帯状体の本数を低減することができるとともに、エアバッグ装置の製造時に支持体をインナーケースに係止させておくことができ、作業性を向上させることができる。
また、帯状体と支持体との固定手段にリベット留めを採用することにより、リテーナの外部から容易に帯状体を取り付けることができる。また、帯状体と支持体との固定手段にボルト留めを採用することにより、容易に強固に取り付けることができるとともに、着脱可能に取り付けることができ、組み直しや分解を容易に行うことができる。
また、バックプレートとブラケットとにより支持体及び帯状体を挟持することにより、リテーナが樹脂製の場合であっても、所定の締結力に耐え得る構造を形成することができ、ボルトを使用してこれらの部品を容易に固定することができる。
また、エアバッグカバーをインストルメントパネルに対して嵌め込み型又は一体型とすることにより、エアバッグ装置の種々の形式に応じて本発明に係るエアバッグ装置を容易に適用することができる。
本発明の第一実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、(C)はリテーナの平面図、である。 図1(A)におけるII−II矢視断面図である。 帯状体とエアバッグとの接続方法を示す平面図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、(C)は第三例、を示している。 本発明の第二実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、(C)は図4(A)における支持体のC−C断面図、である。 図4(A)におけるV矢視図である。 本発明の第三実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、(C)は図6(A)における支持体のC−C断面図、である。 本発明の第四実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、を示している。 本発明の第五実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は下面図、(B)は図8(A)におけるB−B矢視断面図、を示している。 支持体の変形例を示す平面図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、(D)は第四変形例、を示している。
以下、本発明に係るエアバッグ装置1の実施形態について、図1〜図9を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、(C)はリテーナの平面図、である。図2は、図1(A)におけるII−II矢視断面図である。図3は、帯状体とエアバッグとの接続方法を示す平面図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、(C)は第三例、を示している。なお、図1(A)における水平断面図は、図2におけるA−A矢視断面図に相当し、図1(B)における下面図は、図2におけるB矢視図に相当する。また、図1(A)及び(B)において、エアバッグ2の図は省略してある。
本発明の第一実施形態に係るエアバッグ装置1は、図1〜図3に示したように、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグ2と、エアバッグ2にガスを供給するインフレータ3と、エアバッグ2及びインフレータ3を固定するリテーナ4と、エアバッグ2を収容するエアバッグカバー5と、を有し、エアバッグカバー5は、車両内装面を構成する板状部51と、板状部51の背面に配置されエアバッグ2の膨張展開路を構成するインナーケース52と、を有し、インナーケース52は、リテーナ4を保持するための複数の保持孔53を有し、リテーナ4は、インナーケース52内に収容可能な略平板形状を有する支持体41と、保持孔53に挿通されるとともに支持体41に取り付けられて環状(輪状又はループ状であってもよい)に形成される帯状体42と、を有する。
前記エアバッグ装置1は、助手席用エアバッグ装置であり、助手席の前面に配置されているインストルメントパネル(図示せず)に装着される。したがって、エアバッグカバー5(板状部51)の表面はインストルメントパネルの一部を形成し、車両内装面の一部を構成する。なお、図2において、右側は背面(ウインドシールド側)を示し、左側は正面(乗員側)を示している。
前記インフレータ3は、エアバッグ2に供給されるガスを発生させるガス発生器であり、例えば、略円板形状の外形をなしている。インフレータ3は、リテーナ4を構成する支持体41の略中央部に形成された開口部に嵌め込まれ、フランジ部31とバックプレート32とにより支持体41を挟持し、ボルト等の締結具33によりリテーナ4に固定される。ここでは、ディスク型のインフレータ3の場合を図示しているが、略円柱形状の外形をなしたシリンダ型のものを使用してもよい。
インフレータ3は、図示しないECU(電子制御ユニット)に接続されており、加速度センサ等の計測値に基づいて制御される。ECUが車両の衝突や急減速を感知又は予測すると、インフレータ3はECUからの点火電流により点火され、インフレータ3の内部に格納された薬剤を燃焼させてガスを発生させ、エアバッグ2にガスを供給する。
前記エアバッグ2は、バックプレート32とリテーナ4を構成する支持体41との間に挟持され、締結具33によりリテーナ4に固定される。図2に一点鎖線で示したように、エアバッグ2は、通常時は折り畳まれた状態でリテーナ4に固定されている。なお、エアバッグ2の折り畳み状態を保持するために、折り畳まれたエアバッグ2を包むラッピングクロス(図示せず)を配置するようにしてもよい。
前記エアバッグカバー5は、図2に示したように、板状部51とインナーケース52とを一体に成型したものである。板状部51及びインナーケース52は、射出成形により一体に成型されてもよいし、板状部51の背面にインナーケース52を溶着することにより一体に構成するようにしてもよい。なお、エアバッグカバー5の構造及び形状は、図示したものに限定されず、例えば、板状部51に対して略垂直にインナーケース52が配置されているもの等、従来から使用されているものを適宜使用することができる。
板状部51は、例えば、インストルメントパネル等の車両内装面の一部を構成する部材である。板状部51のインナーケース52の内側に位置する領域には、エアバッグ2の膨張展開時に開裂させたい形状に合わせて、薄肉に形成されたテアライン51aが形成されている。テアライン51aは、例えば、略H字形状に形成され、板状部51は、一対の扉部51bに開裂し、ヒンジ部54を中心に観音開きする。なお、テアライン51aは、例えば、一枚の扉部が片開きとなるように略コ字状に形成してもよい。
また、エアバッグカバー5は、車両のインストルメントパネル(図示せず)と別体に形成されてインストルメントパネルに固定されるように構成されていてもよいし、車両のインストルメントパネルと一体に形成されていてもよい。エアバッグカバー5をインストルメントパネルに対して嵌め込み型とした場合には、板状部51の外周は、インストルメントパネルの開口部の縁に形成された凹部に装着可能に形成されるとともに、インストルメントパネルに固定するためのピンや係合片が配置される。また、エアバッグカバー5をインストルメントパネルに対して一体型とした場合には、板状部51がインストルメントパネルを構成することとなる。このように、エアバッグカバー5を嵌め込み型又は一体型とすることにより、種々のエアバッグ装置の形式に対応することができる。
インナーケース52は、板状部51の背面に矩形に立設された筒状の壁面により構成されている。具体的には、インナーケース52は、車両の略前後方向に対峙する一対の第一壁面52aと、車両の略左右方向に対峙する一対の第二壁面52bと、を有する。一般に、第一壁面52aは、インナーケース52の長手方向を構成する一対の壁面であり、第二壁面52bは、インナーケース52の短手方向を構成する一対の壁面である。
ヒンジ部54は、板状部51とインナーケース52との連接部により構成され、図1に示したように、例えば、インナーケース52の一部を薄肉に形成した部分により構成される。なお、インナーケース52を板状部51に溶着し、扉部51bを板状部51から分離させて展開させる場合には、インナーケース52の溶着部分に形成された略U字形状部によりヒンジ部を構成するようにしてもよい。
インナーケース52は、図1(A)に示したように、リテーナ4を保持するための複数の保持孔53を有する。インナーケース52を構成する一対の第一壁面52aには、例えば、二つずつの保持孔53が形成される。また、インナーケース52を構成する第一対の第二壁面52bには、例えば、一つずつの保持孔53が形成される。すなわち、保持孔53は、車両の略前後方向に対峙する又はインナーケース52の長手方向を構成する一対の第一壁面52a及び車両の略左右方向に対峙する又はインナーケース52の短手方向を構成する一対の第二壁面52bに形成されている。
保持孔53は、挿通される帯状体42の形状に合わせて、例えば、左右方向長孔に形成される。また、保持孔53は、図2に示したように、帯状体42を遊嵌状に保持可能な形状を有する。具体的には、保持孔53は、帯状体42の肉厚方向に遊びを有する。この遊びを形成することにより、帯状体42(すなわち、リテーナ4)をエアバッグ2の膨張展開方向に移動させることができ、エアバッグ2の膨張展開時における衝撃を緩和することができる。
前記リテーナ4は、図1及び図2に示したように、略平板形状の支持体41と、保持孔53に連結される帯状体42と、を有する。支持体41は、例えば、図1(A)〜(C)に示したように、インナーケース52の開口部内に収容可能な面積を有する多角形(図では六角形)により構成されており、中央部にインフレータ3を挿通するインフレータ用開口部41aと、インフレータ用開口部41aの外周に形成されたインフレータ3を固定するインフレータ用固定孔41bと、両端部に形成された帯状体42を固定する帯状体用固定孔41cと、を有する。これらのインフレータ用開口部41a、インフレータ用固定孔41b及び帯状体用固定孔41cを形成することができ、面積を極力小さくすることができ、容易に成形することができること等を考慮すれば、支持体41は、図示したような六角形に形成することができる。なお、支持体41は、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよいが、軽量化のためには樹脂製とする方が好ましい。
支持体41の略中央部は、内側から順に、バックプレート32、エアバッグ2、支持体41及びインフレータ3のフランジ部31が積層され、締結具33により連結される。また、支持体41の略両端部は、図2に示したように、内側から順に、帯状体42、支持体41及び帯状体42が積層され、リベット43により連結される。すなわち、帯状体42は、リベット43により外側から支持体41に固定されている。なお、支持体41が、エアバッグ2の膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する場合には、リベット43に替えてボルト・ナットにより帯状体42を支持体41に固定するようにしてもよい。固定手段にボルト留めを採用することにより、容易に強固に取り付けることができるとともに、着脱可能に取り付けることができ、組み直しや分解を容易に行うことができる。
帯状体42は、図1(A)に示したように、二本の腕部42a及び一本の脚部42bを備えた略T字形状を有し、腕部42a及び脚部42bが帯状に形成されている。ただし、かかる構成は単なる一例であり、支持体41の形状、保持孔53の配置、帯状体42の強度等の条件によって適宜変更できるものである。腕部42aは、第一壁面52aに形成された保持孔53に挿通され、脚部42bは、第二壁面52bに形成された保持孔53に挿通されるように配置されている。このように帯状体42を第一壁面52a及び第二壁面52bに連結することにより、第一壁面52a及び第二壁面52bにおけるリテーナ4とエアバッグカバー5(インナーケース52)との隙間を低減することができ、エアバッグ2の膨張展開時におけるエアバッグ2の外部へのはみ出しを抑制することができる。
また、図3(A)に示したように、腕部42a及び脚部42bの端部には、固定用孔42cが形成されている。腕部42a及び脚部42bの端部は、保持孔53に挿通された後、各固定用孔42cが支持体41の帯状体用固定孔41cと一致するように重ね合わされて、リベット43により連結される。かかる処理により、帯状体42は、保持孔53に挿通された環状部を構成し、支持体41をインナーケース52(エアバッグカバー5)に保持させる。なお、固定手段にボルト留めを採用した場合には、腕部42a及び脚部42bの集結部にボルト挿通孔を予め形成しておいてもよい。
帯状体42は、例えば、エアバッグ2に使用される基布、シートベルトに使用されるウェビング、薄板状金属又はエアバッグ2の膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する繊維素材若しくは樹脂素材により構成される。すなわち、帯状体42は、環状に形成できる程度の柔軟性を有し、エアバッグ2の膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する。一般に、エアバッグ2に使用される基布やシートベルトに使用されるウェビングであれば、これらの条件を容易に満足し、入手が容易である。これらの基布やウェビング等の織物や繊維素材に場合には、複数枚を重ねて一枚の帯状体42を形成するようにしてもよい。
特に、帯状体42は、乗員の目に触れるものではないことに鑑みれば、エアバッグやシートベルト装置の製造過程において発生した基布やウェビングの切れ端や不良品(例えば、見栄えが悪いもの、端部が解れているもの等)を流用することができ、廃棄物の発生量を低減することもできる。
また、リテーナ4(支持体41)の背面には、図1(B)及び図2に示したように、リテーナ4を車内構造物6に固定するためのブラケット61が装着される。なお、図1(B)において、説明の便宜上、ブラケット61は一点鎖線で表示している。ブラケット61は、図1(B)に示したように、インフレータ3の固定部と一緒に締結具33により、リテーナ4に固定される。このとき、例えば、ブラケット61に近い側におけるインフレータ3の固定部の二つを利用することにより、ブラケット61を固定しつつブラケット61の計量化を図ることができる。
なお、ブラケット61は、図示された構造及び形状に限定されるものではなく、リテーナ4の大きさ、素材、接続される車内構造物6との位置関係等の条件によって適宜変更されるものである。例えば、ブラケット61を略U字形状やインフレータ3の外周に配置されるような環状に形成することにより、インフレータ3の固定部の全て(四つ)を利用するようにしてもよい。かかる構成により、車内構造物6とリテーナ4との結合を安定させることができる。
また、帯状体42は、図3(A)に示したように、予めエアバッグ2に縫合しておいてもよい。図3(A)〜(C)の各図において、エアバッグ2は基端部の一部のみを図示している。エアバッグ2の基端部には、一般に、インフレータ3を挿通するインフレータ用開口部2aと、インフレータ用開口部2aの外周に形成されたインフレータ3を固定するインフレータ用固定孔2bと、が形成されている。このエアバッグ2の基端部には、帯状体42が縫合部42dにより接続されている。帯状体42の集結部には、リベット43の端部が配置されるため、リベット43を避けるように縫合部42dを形成する必要がある。ここでは、帯状体42の集結部で縫合するようにしているが、腕部42a及び脚部42bごとにエアバッグ2に縫合するようにしてもよい。
このように、帯状体42の一部をエアバッグ2に接続することにより、エアバッグ装置1の製造時にエアバッグ2と帯状体42とを一部品として取り扱うことができ、支持体41への固定作業を容易に処理することができる。かかる第一例では、内側から順に、エアバッグ2、帯状体42、支持体41及び帯状体42が積層され、リベット43により連結されることとなる。
図3(B)に示した第二例は、帯状体42をエアバッグ2に接着剤42eにより接合したものである。例えば、帯状体42をエアバッグ2と同じ基布により形成した場合には、密着性が良好であるため、接着剤42eでも十分な保持力を発揮する。勿論、帯状体42は、必ずしも基布である必要はなく、ウェビング等の織物や布等の繊維素材であっても接着剤42eにより接続することができる。
図3(C)に示した第三例は、腕部42aと脚部42bとを別部品により構成したものである。この場合、腕部42a及び脚部42bの両方をエアバッグ2に接続する必要があるため、腕部42aと脚部42bとを重ねた状態にして、縫合部42fにより腕部42aと脚部42bとの接続及びこれらのエアバッグ2への接続を同時に処理している。勿論、第二例のように、腕部42aとエアバッグ2との接続及び腕部42aと脚部42bとの接続を接着剤で処理するようにしてもよい。
上述した第一実施形態に係るエアバッグ装置1によれば、リテーナ4を平板形状に形成したことにより、フィッシュマウス現象の原因となるリテーナ側壁部が存在せず、フィッシュマウス現象の発生を防止することができる。また、リテーナ4とエアバッグカバー5(インナーケース52)との係合手段として帯状体42を使用したことにより、リテーナ4を平板形状に形成した場合であっても、リテーナ4とエアバッグカバー5(インナーケース52)とを容易に接続することができる。また、リテーナ4は、側壁部を有しておらず、インフレータ3や帯状体42の取り付けに必要な最低限の面積を有していればよいことから、リテーナ4の軽量化を図ることができ、エアバッグ装置1の軽量化を図ることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係るエアバッグ装置1について、図4及び図5を参照しつつ説明する。ここで、図4は、本発明の第二実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、(C)は図4(A)における支持体のC−C断面図、である。図5は、図4(A)におけるV矢視図である。なお、第一実施形態のエアバッグ装置1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図4及び図5に示した第二実施形態は、インナーケース52がリテーナ4を遊嵌状に係止する係止孔55を有し、リテーナ4が支持体41に形成されるとともに係止孔55に係止可能なフック44を有するものである。かかる係止孔55及びフック44を形成することにより、リテーナ4のエアバッグカバー5への接続時に、リテーナ4(支持体41)を係止孔55に係止させておくことができ、帯状体42の挿通やリベット43の固定等の作業を処理し易くすることができ、作業性を向上させることができる。
フック44は、図4(A)〜(C)に示したように、支持体41の車両前後方向の端部に立設された一対の板状部材を、先端を外側に向かって湾曲させた略逆J字形状を有している。このフック44は、エアバッグ2の膨張展開時における荷重を保持する部分ではないので、従来の係合フックよりも強度的に弱い構成にすることができ、軽量化を図ることができる。
係止孔55は、図5に示したように、フック44の形成された位置及び高さに応じた位置に形成される。ここでは、フック44が、車両前後方向の端部に形成されていることから、係止孔55は第一壁面52aに形成されている。係止孔55はフック44の個数に応じて形成される。また、係止孔55は、フック44の肉厚方向に遊びを有する。係止孔55の遊びは、例えば、保持孔53の遊びと同等以上の大きさに形成される。かかる遊びを形成することにより、フック44をエアバッグ2の膨張展開方向に移動させることができ、帯状体42及び支持体41によるフローティング機能を阻害しないようにすることができる。
次に、本発明の第三実施形態に係るエアバッグ装置1について、図6を参照しつつ説明する。ここで、図6は、本発明の第三実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、(C)は図6(A)における支持体のC−C断面図、である。なお、第一実施形態のエアバッグ装置1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図6(A)〜(C)に示した第三実施形態は、保持孔53が車両の略前後方向に対峙する一対の第一壁面52a(インナーケース52の長手方向を構成する一対の壁面)に形成され、係止孔55が車両の略左右方向に対峙する一対の第二壁面52b(インナーケース52の短手方向を構成する一対の壁面)に形成されたものである。かかる構成によれば、車両の前後方向(インナーケース52の長手方向)を帯状体42で連結し、車両の左右方向(インナーケース52の短手方向)をフック44で連結することにより、帯状体42の本数を低減することができるとともに、エアバッグ装置1の製造時に支持体41をインナーケース52に係止させておくことができ、作業性を向上させることができる。
第三実施形態において、フック44は、支持体41の車両左右方向の端部に立設された一対の板状部材を、先端を外側に向かって湾曲させた略逆J字形状を有している。また、フック44は、支持体41をインナーケース52に係止させるだけでなく、車両の左右方向(インナーケース52の短手方向)におけるリテーナ4とインナーケース52との隙間を低減し、エアバッグ2の膨張展開時におけるエアバッグ2のはみ出しを抑制する機能も有するため、一定の強度を必要とする。
なお、図示しないが、車両の前後方向(インナーケース52の長手方向)をフック44で連結し、車両の左右方向(インナーケース52の短手方向)を帯状体42で連結するようにしてもよい。
次に、本発明の第四実施形態に係るエアバッグ装置1について、図7を参照しつつ説明する。ここで、図7は、本発明の第四実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は水平断面図、(B)は下面図、を示している。なお、第一実施形態のエアバッグ装置1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図7(A)及び(B)に示した第四実施形態は、エアバッグ2をインフレータ3の周囲に固定するバックプレート32と、リテーナ4を車内構造物6に接続するブラケット61と、を有し、バックプレート32及びブラケット61により支持体41及び帯状体42を挟持してボルト45で固定するようにしたものである。なお、図7(B)において、説明の便宜上、ブラケット61は一点鎖線で表示している。
バックプレート32は、図7(A)に示したように、支持体41と略相似形状の多角形を有し、両端部には、支持体41の帯状体用固定孔41cと一致する帯状体用固定孔が形成されている。また、ブラケット61は、図7(B)に示したように、インナーケース52の長手方向に沿って拡張された一対の拡張部61aを有し、拡張部61aには、支持体41の帯状体用固定孔41cと一致する帯状体用固定孔が形成されている。
かかる第四実施形態では、内側から順に、バックプレート32、エアバッグ2、帯状体42、支持体41、帯状体42及びブラケット61が積層され、バックプレート32又はブラケット61の一方からボルト45が挿通され他方からナットが挿通され締結される。すなわち、帯状体42は、ボルト45及びナット(図示せず)により支持体41に固定される。かかる構成によれば、支持体41を樹脂製とした場合であっても、バックプレート32及びブラケット61を金属製とすることにより、支持体41を挟持してボルト45で固定することができる。
続いて、本発明の第五実施形態に係るエアバッグ装置1について、図8を参照しつつ説明する。ここで、図8は、本発明の第五実施形態に係るエアバッグ装置を示す図であり、(A)は下面図、(B)は図8(A)におけるB−B矢視断面図、を示している。なお、第一実施形態のエアバッグ装置1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図8(A)及び(B)に示した第五実施形態は、バックプレート32を省略したものである。具体的には、第一実施形態におけるバックプレート32の位置にインフレータ3のフランジ部31が配置されており、支持体41とフランジ部31との間でエアバッグ2を挟持して締結具33で固定したものである。かかる構成によれば、支持体41を金属製とした場合に、バックプレート32を省略することができ、エアバッグ装置1の軽量化を図ることができる。
かかる五実施形態において、フランジ部31は、例えば、図7(A)に示したバックプレート32と同様に、支持体41と略相似形状の多角形を有し、両端部に支持体41の帯状体用固定孔41cと一致する帯状体用固定孔を形成するようにしてもよい。また、図7(B)に示したような拡張部61aを有するブラケット61を使用することにより、支持体41をフランジ部31及びブラケット61により挟持することができ、樹脂製の支持体41を使用してボルト留めすることができる。
最後に、上述した支持体41の変形例について、図9を参照しつつ説明する。ここで、図9は、支持体の変形例を示す平面図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、(D)は第四変形例、を示している。なお、上述した実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図9(A)に示した第一変形例は、支持体41の外形を四角形としたものである。かかる構成によれば、支持体41の外形をインナーケース52の形状に沿った形状に形成することができ、支持体41とインナーケース52との隙間を容易に低減することができる。例えば、支持体41を樹脂製とした場合には、支持体41の面積を大きくしても従来技術におけるリテーナと比較すれば十分な軽量化を図ることができる。
かかる支持体41の外形は、エアバッグ装置1の種類や型式、エアバッグ2の容量や内圧、支持体41の支持重量、帯状体42の素材や幅の大きさ、インナーケース52の剛性等の条件によって変更することができ、上述した六角形や四角形等の多角形状に限定されるものではない。例えば、支持体41の外形は、図9(B)に示した第二変形例のように長丸形状としてもよいし、図9(C)に示した第三変形例のように楕円形状としてもよいし、図9(D)に示した第四変形例のように十字形状(クロス形状)としてもよい。
上述した実施形態では、助手席用エアバッグ装置に本発明を適用した場合について説明したが、同様の構成を採用できるエアバッグ装置であれば、運転席用エアバッグ装置、サイドエアバッグ装置、カーテンエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置、歩行者用エアバッグ装置等に適用するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、第一実施形態〜第五実施形態や支持体41の変形例を適宜組み合わせて使用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1…エアバッグ装置
2…エアバッグ
2a…インフレータ用開口部
2b…インフレータ用固定孔
3…インフレータ
4…リテーナ
5…エアバッグカバー
6…車内構造物
31…フランジ部
32…バックプレート
33…締結具
41…支持体
41a…インフレータ用開口部
41b…インフレータ用固定孔
41c…帯状体用固定孔
42…帯状体
42a…腕部
42b…脚部
42c…固定用孔
42d,42f…縫合部
42e…接着剤
43…リベット
44…フック
45…ボルト
51…板状部
51a…テアライン
51b…扉部
52…インナーケース
52a…第一壁面
52b…第二壁面
53…保持孔
54…ヒンジ部
55…係止孔
61…ブラケット
61a…拡張部

Claims (10)

  1. 通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、前記エアバッグを収容するエアバッグカバーと、を有するエアバッグ装置において、
    前記エアバッグカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、を有し、前記インナーケースは、前記リテーナを保持するための複数の保持孔を有し、
    前記リテーナは、前記インナーケース内に収容可能な略平板形状を有する支持体と、該支持体と前記インナーケースの壁面との隙間を低減するように前記保持孔に挿通されるとともに前記支持体に取り付けられて環状に形成される帯状体と、
    を有することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記帯状体は、エアバッグに使用される基布、シートベルトに使用されるウェビング、薄板状金属又は前記エアバッグの膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する繊維素材若しくは樹脂素材により構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記帯状体は、一部が前記エアバッグに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記保持孔は、車両の略前後方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの長手方向を構成する一対の壁面及び車両の略左右方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの短手方向を構成する一対の壁面に形成に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記保持孔は、前記帯状体を遊嵌状に保持可能な形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記インナーケースは、前記リテーナを遊嵌状に係止する係止孔を有し、前記リテーナは、前記支持体に形成されるとともに前記係止孔に係止可能なフックを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記保持孔は、車両の略前後方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの長手方向を構成する一対の壁面に形成され、前記係止孔は、車両の略左右方向に対峙する一対の壁面又は前記インナーケースの短手方向を構成する一対の壁面に形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記帯状体は、リベットにより外側から前記支持体に固定されている、又は、ボルト及びナットにより前記支持体に固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  9. 前記エアバッグを前記インフレータの周囲に固定するバックプレートと、前記リテーナを車内構造物に接続するブラケットと、を有し、前記バックプレート及び前記ブラケットにより前記支持体及び前記帯状体を挟持してボルトで固定するようにした、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  10. 前記エアバッグカバーは、車両のインストルメントパネルと別体に形成されて該インストルメントパネルに固定されるように構成されている、又は、車両のインストルメントパネルと一体に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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