JP6311548B2 - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、助手席前方のインストルメントパネルの部位に搭載される助手席用エアバッグ装置に関する。
従来の助手席用エアバッグ装置では、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターを保持する取付ベースと、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張時のエアバッグに押し開かれるドア部を有したエアバッグカバーと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。そして、このエアバッグ装置では、エアバッグを取付ベースに対して結合させる際、エアバッグにおける膨張用ガスの流入用開口の周縁を押さえる環状(略四角環状)のバッグリング(リングリテーナ)を使用し、バッグリングの四隅から延びる4本のボルトを、エアバッグの流入用開口の周縁に貫通させ、さらに、取付ベースに貫通させ、そして、各ボルトにナットを締結することにより、エアバッグを取付ベースに取付固定していた。
なお、バッグリングから延びるボルトは、インフレーターのフランジも貫通しており、ナットを利用した共締めにより、インフレーターも、取付ベースに固定していた。
特開2014−43187号公報
しかし、従来の助手席用エアバッグ装置では、バッグリングが、金属製とし、エアバッグの流入用開口の周縁全周で連なるような略四角環状として構成されていたことから、重量が嵩み、また、部品点数も増加させることとなっていた。
本発明は、上述の課題を解決するもので、重量低減と部品点数の低減とを図ることができる助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席前方のインストルメントパネルの部位に搭載されて、膨張用ガス流入すると膨張するエアバッグと、折り畳まれた前記エアバッグを覆い、かつ、膨張時の前記エアバッグに押し開かれるドア部を有したエアバッグカバーと、前記エアバッグ及び前記エアバッグカバーを保持するとともに前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターを設けた取付ベースと、を備えて構成される助手席用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグカバーが、前記ドア部の周囲から前記取付ベース側に延びる側壁部を備え、
前記取付ベースと前記側壁部とが、相互に連結可能に、前記取付ベース側のベース側連結部と前記側壁部側の壁側連結部とを備え
前記エアバッグが、
膨張用ガスを流入させて膨張するバッグ本体部と、
該バッグ本体部の前記膨張用ガスを流入させる流入用開口の周縁に配置され、前記流入用開口の周縁における前記インフレーターを設けた前記取付ベースの部位からの離隔を防止可能として、前記取付ベースに設けられた係止部に、係止される被係止部と、
を備え
前記取付ベースの係止部が、前記バッグ本体部の外周面側で、前記流入用開口を中心とした略半径方向に沿って突出する係止突片部として、複数配設され、
前記エアバッグの被係止部が、前記バッグ本体部の前記流入用開口周縁の外周面側で、各々の前記係止突片部を前記バッグ本体部との間に配設させて、それぞれ、両端を前記バッグ本体部の外周面側に結合させた帯状被係止部としていることを特徴とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、従来使用していた金属製の環状のバッグリテーナを使用せずに、バッグ本体部の流入用開口の周縁に設けた被係止部を、取付ベースの係止部に係止させて、エアバッグを取付ベースに取り付ける構成としている。すなわち、単に、エアバッグの被係止部を取付ベースの対応する係止部に係止させるだけで、エアバッグを取付ベースに取り付けることができ、被係止部を、金属製とせずに、例えば、バッグ本体部と同様な可撓性を有した布材や合成樹脂等の軽量な非金属材料から構成できて、重量軽減に寄与できる。また、従来のバッグリテーナを使用せずに構成できることから、部品点数を低減することもできる。
さらに、取付ベースには、エアバッグカバーのドア部周縁から延びる側壁部が、対応する連結部相互の連結(ベース側連結部と壁側連結部との相互の連結)により、連結されており、また、エアバッグが、被係止部の係止部への係止により、流入用開口の周縁をインフレーターを設けた取付ベースの部位から離隔させないように、取付ベースに保持されており、インフレーターからの膨張用ガスが、漏れること無く、円滑に、流入用開口からエアバッグ内に流入して、エアバッグのバッグ本体部が膨張できる。そして、バッグ本体部の膨張時には、ドア部周縁の側壁部を取付ベースに連結させたエアバッグカバーは、安定して、バッグ本体部に押されてドア部を開かせることから、エアバッグのバッグ本体部は、円滑に、ドア部の開いた開口から助手席側に展開膨張することができる。
したがって、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、重量軽減と部品点数の低減を図ることができ、また、作動時、円滑にエアバッグを展開膨張させることができる。
さらに、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、取付ベースの係止突片部が、バッグ本体部とバッグ本体部の外周面側に両端を結合させた帯状被係止部との間に配置され、バッグ本体部の展開膨張時、帯状被係止部が係止突片部に係止された状態で、バッグ本体部を取付ベースに保持させることとなる。そして、帯状被係止部の両端は、バッグ本体部における流入用開口の周縁の外周面側に結合されていることから、エアバッグの展開膨張時、バッグ本体部の流入用開口の周縁が、取付ベースから浮き上がることを防止され、バッグ本体部は、流入用開口から膨張用ガスを円滑に流入させて、展開膨張することができる。さらに、取付ベースの係止突片部は、エアバッグの流入用開口を中心として略半径方向に沿って突設されて、複数配設されていることから、膨張するバッグ本体部をバランスよく膨張させるように、各帯状被係止部を係止して、バッグ本体部を保持することが可能となる。

また、上記のような構成の場合、前記帯状被係止部は、複数の前記係止突片部に対応して、前記流入用開口の周囲で、連続的に配設されて、各々の前記帯状被係止部が、環状に連なって配設されていてもよい。
このような構成では、各帯状被係止部の両端のバッグ本体部への結合部位を、共用できることから、各帯状被係止部のバッグ本体部への結合作業を容易に行うことができ、そして、係止箇所も増えることから、エアバッグを安定して取付ベースに取り付けておくことができる。
さらに、前記被係止部は、布材から形成されていることが望ましい。このような構成では、バッグ本体部に対して、縫合、熱溶着、接着、あるいは、それらの併用により、容易に結合させることができる。勿論、被係止部が、布材から形成されていれば、容易にエアバッグ装置の軽量化を図ることができる。
本発明に係る第1実施形態の助手席用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略縦断面図である。 第1実施形態の助手席用エアバッグ装置の前後方向に沿った拡大概略縦断面図である。 第1実施形態の助手席用エアバッグ装置の左右方向に沿った概略縦断面図である。 第1実施形態の助手席用エアバッグ装置を下方から見た概略斜視図である。 第1実施形態のエアバッグにおける折り畳まれた状態の底面図である。 第1実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の概略斜視図である。 第2実施形態の助手席用エアバッグ装置を下方から見た概略斜視図である。 第2実施形態のエアバッグにおける折り畳まれた状態の底面図である。 第1実施形態のエアバッグの変形例を示すもので、取付ベースへの係止状態の変形例を示す概略縦断面図である。 第1実施形態の取付ベースの変形例を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の助手席用エアバッグ装置(以下、適宜、エアバッグ装置と略す)M1は、図1〜3に示すように、トップマウントタイプとして、助手席前方のインストルメントパネル(以下、適宜、インパネと略す)5の上面6側を搭載部位としている。搭載部位には、略長方形状の開口7が形成されている。
エアバッグ装置M1は、膨張用ガスGを流入させて膨張するエアバッグ10と、折り畳まれたエアバッグ10を覆い、かつ、膨張時のエアバッグ10に押し開かれるドア部62を有したエアバッグカバー60と、エアバッグ10及びエアバッグカバー60を保持するとともにエアバッグ10に膨張用ガスGを供給するインフレーター30を設けた取付ベース40と、を備えて構成されている。
エアバッグカバー60は、実施形態の場合、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂等の合成樹脂製から形成されている。そして、エアバッグカバー60は、膨張するエアバッグ10に押されて前後に開くドア部62(62F,62B)を配設させた略長方形板状の天井壁部61と、ドア部62の周囲から下方に延びる四角筒形状の側壁部67と、を備えて構成されている。ドア部62F,62Bは、周囲に薄肉の破断予定部64を配設させて構成され、エアバッグ10に押されて破断予定部64が破断されると、前後の縁に配置されたヒンジ部63を回転中心として、前後両側に開くように、配設されている。破断予定部64は、上方から見て、ヒンジ部63を除いたドア部62F,62Bの周縁を囲むように、略H字形状に配設されている。
天井壁部61の外周縁の下面側には、インパネ5の開口7の周縁の周囲から下がった段差部8に係止させる複数の係止脚65が、下方に突設されている。
側壁部67の下端面には、取付ベース40の後述するベース側連結部45,46に連結させる壁側連結部としての係止鉤部68が、配設されている。係止鉤部68は、ベース側連結部45,46の連結孔45a,46aに挿入され、連結孔45a,46aの周縁を係止して、側壁部67を、前後左右の移動や上方への移動を規制して、取付ベース40に連結させることとなる。
インフレーター30は、略円柱状の本体部31と、本体部31の外周面に四角環状に突出するフランジ部32と、を備えて構成され、本体部31の上部には、膨張用ガスGを吐出する複数のガス吐出口31aが配設されている。フランジ部32には、四隅に取付孔22aが貫通されている。
取付ベース40は、板金製とした略平板状として、略長方形状の本体部41を中央に配置させ、本体部41の前後両側に、略長方形板状のベース側連結部45,45を突設させ、本体部41の左右両側に、略長方形板状のベース側連結部46,46を突設させている。各ベース側連結部45,46は、本体部31から前後左右に略平面状に連なって突設されている。そして、ベース側連結部45,46には、それぞれ、エアバッグカバー60の係止鉤部68を挿入させて、側壁部67を連結するための略長方形状に開口した連結孔45a,46aが形成されている。連結孔45a,46aの周縁には、係止鉤部68の連結孔45a,46aの周縁の係止状態を安定させるように、ガイド壁部45b,46bが下方に突設されている。
取付ベース40の中央の略長方形板状の本体部41は、インフレーター30を取り付けるためのインフレーター用配設部位を構成するものであり、中央に、インフレーター30の本体部31を下方から挿入させる円形の開口42が形成され、このインフレーター30用の開口42の周囲には、下方に向けて突設される4本のボルト43が固着されている。ボルト43は、インフレーター30のフランジ部32の取付孔32aに挿入されて、ナット35を締結することにより、インフレーター30を取付ベース40の本体部41に取り付けている。
取付ベース40の隣り合うベース側連結部45,46間には、外周側に凹部47が形成される。取付ベース40は、実施形態の場合、エアバッグカバー60の四角筒形状の側壁部67のコーナ部67aの内側に、凹部47を配置させるように構成されている。凹部47の部位には、エアバッグ10の後述する被係止部としての帯状被係止部20の結合部22が配置され、帯状被係止部20の結合部22,22間の係止本体部21が、ベース側連結部45の本体部41近傍の元部45cの下面を覆うように配設される。すなわち、各元部45cは、本体部41のインフレーター用の開口42(後述するエアバッグ10の流入用開口13と一致している)を中心として略直径方向に突出し、帯状被係止部20の係止本体部21を係止する係止部としての係止突片部48を構成することとなる。
エアバッグ10は、図1,6に示すように、膨張完了時の形状を略四角錘形状とする外周壁12を備えたバッグ本体部11と、2つの帯状被係止部20と、を備えて構成されている。外周壁12は、可撓性を有したポリアミド製織布やポリエステル織布等からなるエアバッグ用基布から形成されて、膨張完了時の乗員側に配置される乗員側パネル部12aと、乗員側パネル部12aから前方側へ先細りの四角錐状に延びる車体側パネル部12bと、を備えて構成されている。
車体側パネル部12bの前端付近の下面側には、膨張用ガスGを流入させるための円形に開口した流入用開口13が形成されている。流入用開口13には、実施形態の場合、取付ベース40の開口42を経て、インフレーター30の円柱状の本体部31が挿入される構成としている。バッグ本体部11内の流入用開口13の周囲には、耐熱性を高めるための補強布12cが配設され、また、バッグ本体部11の側面には、ベントホール12dが開口されている。
そして、バッグ本体部11の外周面11a側の流入用開口13の周縁が、取付ベース40への取付部位14となり、係止部としての帯状被係止部20を配設させている。帯状被係止部20は、バッグ本体部11と同様に、可撓性を有したポリアミド製織布やポリエステル織布等からなるエアバッグ用基布から形成されている。そして、実施形態の場合、取付ベース40の係止突片部48,48に対応するように、バッグ本体部11の外周面11a側の流入用開口13の周縁における前後両側の部位に、左右方向に沿って、帯状の被係止部20を配設させている。各帯状被係止部20は、それぞれ、左右両端の結合部22,22をバッグ本体部11の取付部位14に縫合して結合させて、結合部22,22間の係止本体部21とバッグ本体部11との間を、係止突片部48を挿入可能な挿入用開口15として、配設されている。そのため、エアバッグ10が流入用開口13に挿入させたインフレーター30からの膨張用ガスGを流入させて膨張する際、バッグ本体部11の取付部位14では、係止突片部48,48の下面側に係止本体部21,21を配置させて、係止突片部48に係止された帯状被係止部20により、バッグ本体部11は、流入用開口13の周縁の取付部位14を取付ベース40の本体部41から浮き上がらせずに、展開膨張することができる。
なお、実施形態のエアバッグ装置M1は、取付ブラケット80を利用して、インパネリインホース1から延びるブラケット2に取り付けられている。取付ブラケット80は、板金製として、ブラケット2にボルト3止めされる固着片部81と、固着片部81の左右両縁から上方に延びる二つの支持杆部82と、を備えて、前後方向から見て、U字状としている。固着片部81には、ボルト3を締結するナット81aが固着され、各支持杆部82の上端には、前後方向に帯状に延びて、インフレーター30のフランジ部32の左右の下面側に当接されて、インフレーター30のフランジ部32を取付ベース40の本体部41とで挟持する支持座82aが形成されている。各支持座82aには、本体部41から下方に延びるボルト43を挿通させる貫通孔82bが前後に並設されている。
第1実施形態のエアバッグ装置M1の組み立ては、エアバッグ10を折り畳み、ついで、取付部位14付近を除いて、折り畳んだエアバッグ10を、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材により包む。そして、取付部位14の帯状被係止部20,20の係止本体部21とバッグ本体部11の外周面11aとの間の挿入用開口15,15に、取付ベース40の係止突片部48,48を挿入させて、エアバッグ10を取付ベース40に取り付ける。
その後、取付ベース40の本体部41の開口42の下方から、インフレーター30の本体部31を挿入させて、フランジ部32の各取付孔32aにボルト43を貫通させる。さらに、取付ブラケット80の各支持座82aの貫通孔82bに、ボルト43を貫通させて、各ボルト43にナット35を締結して、取付ベース40に、インフレーター30と取付ブラケット80とを取り付ける。
ついで、エアバッグカバー60の各係止鉤部68を、対応する連結孔45a,46aに挿入させるとともにその周縁に係止させて、側壁部66をベース側連結部45,46に連結させれば、エアバッグ装置M1を組み立てることができる。
その後、車両に装着済みのインパネ5の開口7の上方から、エアバッグ装置M1を挿入して、係止脚65を段差部8に係止させるとともに、車両のエアバッグ作動回路から延びる図示しない作動用リード線をインフレーター30に結線し、取付ブラケット80の固着片部81を、インパネリインホース1から延びるブラケット2に当て、固着片部81のナット81aにボルト3を締結して、固着片部81をブラケット2に固定すれば、助手席用エアバッグ装置M1を、車両に搭載することができる。
車両へのエアバッグ装置M1の搭載後、インフレーター30のガス吐出口31aから膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ10のバッグ本体部11は、膨張し、破断予定部64を破断させて、ドア部62F,62Bを前後両側に押し開き、ドア部62F,62Bの開いた開口から、後方側へ展開膨張して、乗員を受け止め可能に膨張を完了させることとなる。
そして、第1実施形態の助手席用エアバッグ装置M1では、従来使用していた金属製の環状のバッグリテーナを使用せずに、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁に設けた被係止部20,20を、取付ベース40の係止部としての係止突片部48,48に係止させて、エアバッグ10を取付ベース40に取り付ける構成としている。すなわち、単に、エアバッグ10の被係止部20を取付ベース40の対応する係止突片部48に係止させるだけで、エアバッグ10を取付ベース40に取り付けることができ、被係止部20を、金属製とせずに、バッグ本体部11と同様な可撓性を有した布材や合成樹脂等の軽量な非金属材料から構成できて、重量軽減に寄与できる。また、従来のバッグリテーナを使用せずに構成できることから、部品点数を低減することもできる。
さらに、取付ベース40には、エアバッグカバー60のドア部62周縁から延びる側壁部66が、対応する連結部相互の連結(ベース側連結部45,46と壁側連結部としての係止鉤部68との相互の連結)により、連結されており、また、エアバッグ10が、被係止部20の係止部48への係止により、流入用開口13の周縁をインフレーター30を設けた取付ベース40の部位(本体部)41から離隔させないように、取付ベース40に保持されており、インフレーター30からの膨張用ガスGが、漏れること無く、円滑に、流入用開口13からエアバッグ10内に流入して、エアバッグ10のバッグ本体部11が膨張できる。そして、バッグ本体部11の膨張時には、ドア部62の周縁の側壁部66を取付ベース40に連結させたエアバッグカバー60は、安定して、バッグ本体部11に押されてドア部62を開かせることから、エアバッグ10のバッグ本体部11は、円滑に、ドア部62の開いた開口から助手席側に展開膨張することができる。
したがって、第1実施形態の助手席用エアバッグ装置M1では、重量軽減と部品点数の低減を図ることができ、また、作動時、円滑にエアバッグ10を展開膨張させることができる。
そして、第1実施形態の助手席用エアバッグ装置M1では、取付ベース40の係止部が、バッグ本体部11の外周面11a側で、取付ベース40の本体部41の開口42と略一致する流入用開口13を中心とした略半径方向の前後方向に沿って突出する係止突片部48,48として、複数(実施形態では2つ)配設されて構成されている。さらに、エアバッグ10の被係止部が、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁14の外周面11a側で、各々の係止突片部48,48をバッグ本体部11との間の挿入用開口15に配設させて、それぞれ、両端22をバッグ本体部11の外周面11a側に結合させた帯状被係止部20,20として、構成されている。
そのため、実施形態では、取付ベース40の係止突片部48が、バッグ本体部11とバッグ本体部11の外周面11a側に両端22を結合させた帯状被係止部20との間の挿入用開口15に配置され、バッグ本体部11の展開膨張時、帯状被係止部20が係止突片部48に係止された状態で、バッグ本体部11を取付ベース40に保持させることとなる。そして、帯状被係止部20の両端の結合部22は、バッグ本体部11における流入用開口13の周縁(取付部位)14の外周面11a側に結合されていることから、エアバッグ10の展開膨張時、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁14が、取付ベース40から浮き上がることが防止され、バッグ本体部11は、流入用開口13から膨張用ガスGを円滑に流入させて、展開膨張することができる。そして、取付ベース40の係止突片部48は、エアバッグ10の流入用開口13を中心として略半径方向に沿った前後両側に突設されて、複数(実施形態では、2つ)配設されていることから、膨張するバッグ本体部11をバランスよく膨張させるように、各帯状被係止部20を係止して、バッグ本体部11を保持することができる。
さらに、第1実施形態では、被係止部(帯状被係止部)20が、バッグ本体部11と同様に、エアバッグ用基布とした布材から形成されている。そのため、帯状被係止部20は、両端の結合部22を、バッグ本体部11に対して、縫合、熱溶着、接着、あるいは、それらの併用により、容易に結合させることができる。勿論、帯状被係止部20が、布材から形成されていれば、容易にエアバッグ装置M1の軽量化を図ることができる。
なお、帯状被係止部20としては、金属製の環状のバッグリテーナより軽量であって、バッグ本体部11への結合が容易であれば、可撓性を有した糸、紐、ワイヤ等、あるいは、合成樹脂、ゴム板、さらには、軽合金材料等から形成してもよい。
また、第1実施形態では、エアバッグ装置M1を車両のインパネリインホース1に取り付けるように、取付ベース40のインフレーター30を取り付けるボルト43に、インフレーター30と共締めして取付ベース40に取り付ける取付ブラケット80を利用する構成を例示したが、別途、取付ベース40に予め固着された所定のブラケットを利用して、インパネリインホース1から延びる所定のブラケットにエアバッグ装置M1を取り付けるように構成してもよい。
さらに、帯状被係止部を設けて取付ベースにエアバッグを取り付ける構成の場合、図7,8に示す第2実施形態のエアバッグ装置M2のように構成してもよい。
このエアバッグ装置M2では、帯状被係止部20Aが、四角環状に連続して配設されている。すなわち、四角環状のシート材Sの四隅を、結合部22として、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁の取付部位14に、縫合させている。シート材Sは、バッグ本体部11と同様なエアバッグ用基布から形成されている。第2実施形態の取付ベース40は、第1実施形態と同様であり、隣接するベース側連結部45,46間の凹部47の位置で、結合部22がバッグ本体部11の取付部位14に縫合されている。
そのため、第2実施形態では、4つの帯状被係止部20Aが、各ベース側連結部45,46における本体部41側の元部45c,46cを、係止突片部48Aとして、係止される状態となる。
この第2実施形態のエアバッグ装置M2でも、第1実施形態と同様な作用・効果を得られる他、帯状被係止部20Aが、流入用開口13を中心として前後左右に放射状に延びる複数(図例では4つ)の係止突片部48Aに対応して、流入用開口13の周囲の取付部位14で、連続的に配設されて、各々の帯状被係止部20Aが、四角環状に連なって配設されることとなる。
そのため、第2実施形態では、各帯状被係止部20Aの両端のバッグ本体部11への結合部22を、共用できることから、各帯状被係止部20Aのバッグ本体部11への結合作業を容易に行うことができ、そして、係止箇所も増えることから、エアバッグ10を安定して取付ベース40に取り付けておくことができる。
なお、複数の係止突片部48,48Aを配設する場合、バッグ本体部11が円滑に展開膨張できるように、帯状被係止部20,20Aが係止突片部48,48Aに係止されれば、流入用開口13を中心として、直径方向で対向するような前後左右に突設させる他、均等に放射方向に沿って、係止突片部48,48Aを、3つや5つ等の奇数として、配設させてもよい。勿論、帯状被係止部20,20Aも対応させて、バッグ本体部11の外周面11aの取付部位14に配設する。
また、第1,2実施形態では、被係止部20,20Aを取付ベース40の本体部41から延びる係止部48に対して、直接的に、抜け止めを図って係止させた場合を示した。しかし、例えば、図9に示すように、エアバッグカバー60の壁側連結部としての係止鉤部68を挿入させる挿入孔26を設けた被係止部25を、縫合等により、バッグ本体部11に結合し、係止鉤部68における取付ベース40のベース側連結部45の連結孔45a周縁への係止を利用して、間接的に、ベース側連結部45からなる係止部49に対し、被係止部25を係止させる構成としてもよい。
さらに、第1,2実施形態では、取付ベース40とエアバッグカバー60の側壁部66とが、相互に連結可能に、取付ベース40側の連結孔45a,46aを設けたベース側連結部45,46と、側壁部66側の壁側連結部としての係止鉤部68と、を設けた場合を示した。しかし、取付ベース40とエアバッグカバー60の側壁部66との連結は、図10に示すように、側壁部67側に壁側連結部としての係止孔70を設け、係止孔70に対し、取付ベース40Bから延びるベース側連結部としての係止鉤部51を係止させる構成としてもよい。
さらに、第1,2実施形態では、取付ベース40にインフレーター30を設ける際、ボルト43とナット35とを利用して、取付ベース40にインフレーター30を取り付けているが、フランジ部32を本体部41に対して、溶接やリベット等を利用して、結合させてもよい。さらに、図10に示すように、取付ベース40Bの本体部41を、インフレーター30Bのフランジ部32から構成してもよい。換言すれば、取付ベース40Bの本体部41を、インフレーター30Bの本体部31Bに結合させるように構成して、取付ベース40Bにインフレーター30Bを設けてもよい。
5…(インパネ)インストルメントパネル、10…エアバッグ、11…バッグ本体部、11a…外周面、13…流入用開口、14…(開口の周縁)取付部位、
20,20A…(被係止部)帯状被係止部、25…被係止部、30,30B…インフレーター、40,40B…取付ベース、41…(インフレーター配設部位)本体部、42…(インフレーター用)開口、45,46…ベース側連結部、45a,46A…連結孔、48,48A…(係止部)係止突片部、49…係止部、51…(ベース側連結部)係止鉤部、60…エアバッグカバー、62(62F,62B)…ドア部、67…側壁部、68…(壁側連結部)係止鉤部、70…(壁側連結部)係止孔、G…膨張用ガス、M1,M2…助手席用エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 助手席前方のインストルメントパネルの部位に搭載されて、膨張用ガス流入すると膨張するエアバッグと、折り畳まれた前記エアバッグを覆い、かつ、膨張時の前記エアバッグに押し開かれるドア部を有したエアバッグカバーと、前記エアバッグ及び前記エアバッグカバーを保持するとともに前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターを設けた取付ベースと、を備えて構成される助手席用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグカバーが、前記ドア部の周囲から前記取付ベース側に延びる側壁部を備え、
    前記取付ベースと前記側壁部とが、相互に連結可能に、前記取付ベース側のベース側連結部と前記側壁部側の壁側連結部とを備え
    前記エアバッグが、
    膨張用ガスを流入させて膨張するバッグ本体部と、
    該バッグ本体部の前記膨張用ガスを流入させる流入用開口の周縁に配置され、前記流入用開口の周縁における前記インフレーターを設けた前記取付ベースの部位からの離隔を防止可能として、前記取付ベースに設けられた係止部に、係止される被係止部と、
    を備え
    前記取付ベースの係止部が、前記バッグ本体部の外周面側で、前記流入用開口を中心とした略半径方向に沿って突出する係止突片部として、複数配設され、
    前記エアバッグの被係止部が、前記バッグ本体部の前記流入用開口周縁の外周面側で、各々の前記係止突片部を前記バッグ本体部との間に配設させて、それぞれ、両端を前記バッグ本体部の外周面側に結合させた帯状被係止部としていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
  2. 前記帯状被係止部が、複数の前記係止突片部に対応して、前記流入用開口の周囲で、連続的に配設されて、各々の前記帯状被係止部が、環状に連なって配設されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  3. 前記被係止部が、布材から形成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置。
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