JP2001191887A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

車両用エアバッグ装置

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JP2001191887A
JP2001191887A JP2000006688A JP2000006688A JP2001191887A JP 2001191887 A JP2001191887 A JP 2001191887A JP 2000006688 A JP2000006688 A JP 2000006688A JP 2000006688 A JP2000006688 A JP 2000006688A JP 2001191887 A JP2001191887 A JP 2001191887A
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inflator
airbag
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vehicle
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JP2000006688A
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Tadamasa Tsushima
忠雅 對馬
Atsushi Suzuki
敦 鈴木
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インフレータの固定を容易化し得るようにす
る。 【解決手段】 インフレータ収納容器29に収納された
筒状インフレータ28から噴出される圧力気体によって
エアバッグ本体22を膨出展開させるようにした車両用
エアバッグ装置であって、インフレータ収納容器29
が、インフレータ28の両端を気密的に嵌合支持する一
対のキャップ部材30と、ほぼ逆Ω字形に屈曲変形可能
に成形され且つエアバッグ本体22側の首部33に圧力
気体噴出用間隙を残して屈曲変形することによりキャッ
プ部材30を気密的に挟着固定するキャップ受部35を
形成するインフレータ収納容器本体31とからなるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用エアバッ
グ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車などの車両には、緊急
時の安全手段として、図27に示すようなエアバッグ装
置1が備えられている。このエアバッグ装置1は、イン
ストルメントパネル2の内部に収容されたハウジング3
に備えられ、車両が所定値以上の衝撃力を受けたときに
圧力気体を噴出するインフレータ4と、平時には折り畳
まれた状態でハウジング3に収納されインフレータ4か
ら圧力気体が噴出されることによって膨張するエアバッ
グ本体5とから構成されている。そして、インフレータ
4から圧力気体が噴出されると、図27に実線で示すよ
うに、エアバッグ本体5(図27中の5a)はインスト
ルメントパネル2の上部から車室内乗員側6へ膨出し、
定位置に着座している乗員の頭部などを受け止める。こ
のように、エアバッグ本体5aが乗員の前部に膨出する
ことにより、インストルメントパネル2などに直接頭部
などが衝突することを避けることができ、乗員を保護す
ることができる。なお、図27中、符号7は車両のフロ
ントウインドウガラス、8はエアバッグ本体5aの内圧
を調整するためのベントホールである。
【0003】この種のエアバッグ装置におけるハウジン
グとしては、主板部材と一対の側板部材とを適宜形状に
プレス成形すると共に、各板部材を溶接加工により接合
してほぼ箱形形状に形成する構造となっているが、各板
部材の溶接加工作業が煩雑であり、製造コストが上昇す
るなどの問題があった。そこで、この問題に鑑み、部品
点数の削減および加工の容易化などを図ったエアバッグ
装置の例も知られている。このエアバッグ装置の例は、
例えば、例えば特開平5−139234号公報などに開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用エアバッグ装置では、ハウジング3に
対してインフレータ4がボルトとナットで直接固定され
ているため、組立てに工数がかかるという問題があっ
た。また、インフレータ4をハウジング3にボルトとナ
ットで固定するために、インフレータ4やハウジング3
にボルト用締結用の座を設けなければならず、コスト増
を招いていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、インフレータの固定を容易化することのできる
車両用エアバッグ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、インフレータ収納
容器に収納された筒状インフレータから噴出される圧力
気体によってエアバッグ本体を膨出展開させるようにし
た車両用エアバッグ装置において、前記インフレータ収
納容器が、前記インフレータの両端を気密的に嵌合支持
する一対のキャップ部材と、ほぼ逆Ω字形に屈曲変形可
能に成形され且つ前記エアバッグ本体側の首部に圧力気
体噴出用間隙を残して屈曲変形することにより前記キャ
ップ部材を気密的に挟着固定するキャップ受部を形成す
るインフレータ収納容器本体とからなることを特徴とし
ている。
【0007】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、インフレータ収納容器を少ない部品点数で
構成でき且つ簡単な加工作業で容易に製造でき、しか
も、簡単な構成でインフレータをインフレータ収納容器
に容易且つ気密的に固定することができる。
【0008】請求項2に記載された発明では、前記キャ
ップ部材に、前記インフレータ収納容器本体の首部に介
在して前記圧力気体噴出用間隙を形成するスペース部を
突設したことを特徴としている。
【0009】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、圧力気体噴出用間隙により、特別なディフ
ューザ部材を設けることなくインフレータから噴出され
た圧力気体の噴出量や噴出方向を制御可能となる。
【0010】請求項3に記載された発明では、前記イン
フレータ収納容器本体の首部側各端部に、前記エアバッ
グ本体の圧力気体導入用開口内に挿入され且つエアバッ
グ本体収納空間形成部材と協動して前記エアバッグ本体
を支持する一対のフランジを延設したことを特徴として
いる。
【0011】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、別体のリテーナなどを用いることなくイン
フレータ収納容器本体に一体に形成されたフランジによ
り、即ち簡単な構成で、インフレータ収納容器本体とエ
アバッグ本体との連結およびその両者のインストルメン
トパネルなどへの取付けを容易且つ確実にできる。
【0012】請求項4に記載された発明では、前記エア
バッグ本体収納空間形成部材は、エアバッグリッド体の
裏面に突設された脚部であることを特徴としている。
【0013】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、エアバッグ本体を確実且つコンパクトに収
納ができ、しかも、エアバッグ本体を収納するための専
用のエアバッグ本体収納容器が不要であり、エアバッグ
装置全体をコンパクトで軽量なモジュールに構成でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0015】図1〜図4は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0016】まず、構成を説明すると、図1に示すよう
に、エアバッグ装置11は、自動車のフロントウインド
ウガラス12の下方に位置する助手席側のインストルメ
ントパネル13に形成された開口部14に設けられてい
る。この開口部14の周囲には段差部15が形成され、
段差部15の周囲には係止孔16が形成されている。な
お、上記インストルメントパネル13は、図1では、芯
材のみによって形成された樹脂製のハードパネルとなっ
ているが、発泡層などが更に積層されたソフトパネルで
あっても良い。
【0017】また、開口部14には、この開口部14と
は別体に構成されて開口部14を閉成する樹脂製のエア
バッグリッド体17が取り付けられている。エアバッグ
リッド体17は、インストルメントパネル13の段差部
15に嵌合係止されると共に、開口部14を覆って閉成
するリッド18を備えている。この際、前記段差部15
の段差量をリッド18の厚みとほぼ等しくすることによ
り、リッド18をインストルメントパネル13とほぼ面
一に取付けることが可能となる。
【0018】また、エアバッグリッド体17は、リッド
18の周縁部または裏面から下方へ突設された係止爪1
9を一体に備えている。係止爪19は段差部15の周縁
部に形成された係止孔16に係止される。
【0019】更に、エアバッグリッド体17は、この係
止爪19の内側でリッド18の裏面からほぼ下方へ突設
される前後一対の脚部20、および、脚部20の両側部
に位置する左右一対の側脚部21を一体に備えている。
そして、前後の脚部20および左右の側脚部21の内側
に、エアバッグ本体22を折り畳んだ状態で収納させる
エアバッグ本体収納空間23が形成されている。即ち、
前後の脚部20および左右の側脚部21がエアバッグ本
体収納空間形成部材として機能されるようになってい
る。
【0020】この際、前後の脚部20の下端部には、ほ
ぼ直角で且つ内方へ曲った屈曲部24がそれぞれ形成さ
れている。屈曲部24には、ボルト挿通孔が形成されて
いる。また、左右の側脚部21の下端部に、ほぼ直角で
且つ内方へ曲った屈曲部25をそれぞれ形成しても良
い。この屈曲部24,25で囲まれた部分には開口が形
成されている。なお、前後の脚部20と左右の側脚部2
1との間は、成形後の型抜きを可能とするため、およ
び、エアバッグ本体22の取付けを可能とするために分
離されている。
【0021】また、リッド18の裏面には、例えば、平
面視ほぼH形状をした開裂溝26(全体的な図示省略)
が形成されている。そして、エアバッグ本体22が膨張
した時の押圧力によってこの開裂溝26が開裂し、前後
の脚部20の根本部27を中心として矢印イ,ロで示す
ように互いに離反する方向へ観音開きすることにより、
膨出開口が形成されるようになっている。
【0022】一方、圧力気体を噴出可能な筒状のインフ
レータ28を収容する、インフレータ収納容器29が設
けられる。インフレータ収納容器29は、インフレータ
28の両端を気密的に嵌合支持する一対の樹脂製のキャ
ップ部材30と、そのほぼ両側部でキャップ部材30を
それぞれ気密的に挟着固定するよう屈曲変形可能なイン
フレータ収納容器本体31とを備えている。
【0023】インフレータ収納容器本体31は、側面視
ほぼ逆Ω字状を呈しており、ほぼ筒状をしてインフレー
タ28を収容する中央の収納部32と、この収納部32
の上部に位置する両端に形成された前後一対の首部33
と、各首部33の上端からそれぞれ前後へ延びる一対の
フランジ34とを備えている。収納部32の両側部に
は、キャップ部材30の周縁部を嵌合係止可能な側面視
ほぼU字溝状のキャップ受部35がそれぞれ形成されて
いる。収納部32はほぼ中央で屈曲変形可能となってお
り、前後の首部33を開いた状態にして収納部32内部
へキャップ部材30が取付けられたインフレータ28を
収容し収納部32を屈曲させて首部33を閉じることに
より、キャップ受部35に嵌合されたキャップ部材30
を挟み込んで締め付け、インフレータ28の固定とイン
フレータ収納容器29側面のシールとを同時に行わせ得
るようになっている。なお、収納部32全体を屈曲変形
可能としても良い。
【0024】キャップ部材30は、インフレータ28の
両端から突出する軸状部36が遊嵌可能な支持穴37を
その中心に有する側面視ほぼ円形状を呈している。ここ
で、インフレータ28の少なくとも一方の軸状部36に
凹部38を形成し、対応する支持穴37に凹部38へ嵌
入する突起部39を形成してインフレータ28の廻り止
めを行わせるようにしても良い。
【0025】また、キャップ部材30の上部には、イン
フレータ28に対するインフレータ収納容器本体31の
挟着力を設定すると同時に、インフレータ28から噴出
された圧力気体の噴出量や噴出方向を制御可能なディフ
ューザ部40となる所要の圧力気体噴出用間隙を首部3
3に形成させるスペース部41が突設されている。
【0026】なお、スペース部41には、外面側へ延び
て左右の側脚部21下端部の屈曲部25に係止されその
屈曲部25と協働してエアバッグ本体22をシールする
下面を有する係止部42が設けられている。更に、スペ
ース部41には、内面側へ延びてインフレータ28の各
端部周縁部281を気密的に保持する嵌合部43が設け
られている。
【0027】更に、インフレータ収納容器本体31を首
部33が閉じた状態で形状保持・固定する形状保持手段
44が設けられる。この形状保持手段44としては、例
えば、首部33に巻付け可能なバンド45を用いる。ま
た、形状保持手段44として、インフレータ収納容器本
体31の前後のフランジ34間を固定する連結部材46
を設けても良い。この連結部材46としては、前後のフ
ランジ34に形成された係止孔47,47間に嵌入され
るコ字型の掛金48でも、前後のフランジ34に取付け
られる後述のボルト51間に両端部を挿通保持される連
結プレート49でも良い。
【0028】そして、エアバッグ本体22の圧力気体導
入開口50の内側に、インフレータ収納容器29のフラ
ンジ34が取付けられ、圧力気体導入開口50とエアバ
ッグ本体収納空間23下部の開口とを位置合せした状態
にして、エアバッグ本体22が前後の脚部20の屈曲部
24へ当接配置される。この状態で、インフレータ収納
容器29のフランジ34に取付けられたボルト51を、
エアバッグ本体22の圧力気体導入開口50の周囲に形
成されたボルト挿通孔と、脚部20の屈曲部24に形成
されたボルト挿通孔へ通し、外側からナット52を螺着
させることにより、エアバッグ本体22とインフレータ
収納容器29とがエアバッグ本体収納空間23の下部と
が一体的に固定される。
【0029】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0030】エアバッグ装置11を組立てる場合、イン
フレータ28の両端から突設された軸状部36をキャッ
プ部材30の支持穴37へ挿入することにより、インフ
レータ28の両端をキャップ部材30で軸支する。この
際、インフレータ28の少なくとも一方の軸状部36に
形成された凹部38と、対応する支持穴37に形成され
た突起部39とを嵌合させてインフレータ28の廻り止
めを行わせるようにしても良い。
【0031】そして、インフレータ収納容器本体31の
前後の首部33を開いた状態にして収納部32内部へキ
ャップ部材30ごとインフレータ28を収容し、キャッ
プ部材30をインフレータ収納容器本体31のキャップ
受部35へ気密的に着座させる。
【0032】次いで、収納部32を屈曲変形させて首部
33を閉じることにより、キャップ部材30をキャップ
受部35で挟み込んで締め付け、インフレータ28の固
定とインフレータ収納容器29側面のシールとを同時に
行わせる。更に必要に応じて、バンド45や連結部材4
6などの形状保持手段44を用いて首部33や前後のフ
ランジ34を確実に形状保持・固定させる。以上によ
り、インフレータ28の固定が完了する。
【0033】次に、エアバッグ本体22の圧力気体導入
開口50の内側に、インフレータ収納容器29のフラン
ジ34を取付け、圧力気体導入開口50とエアバッグ本
体収納空間23下部の開口とを位置合せした状態にし
て、エアバッグ本体22およびフランジ34を前後の脚
部20の屈曲部24へ当接配置させる。
【0034】この状態で、インフレータ収納容器29の
フランジ34に取付けられたボルト51を、エアバッグ
本体22の圧力気体導入開口50の周囲に形成されたボ
ルト挿通孔と、脚部20の屈曲部24に形成されたボル
ト挿通孔へ通し、ナット52を螺着させることにより、
エアバッグ本体22とインフレータ収納容器29とをエ
アバッグ本体収納空間23の下部に一体に固定させる。
【0035】そして、インフレータ28から圧力気体が
噴出されると、この圧力気体は、インフレータ収納容器
29上部の首部33に形成されるディフューザ部40を
介して圧力気体導入開口50からエアバッグ本体22内
へ入り、エアバッグ本体22を膨張させる。エアバッグ
本体22が膨張する時の押圧力によってリッド18の裏
面に形成された開裂溝26が開裂し、リッド18が前後
の脚部20の根本部27を中心として矢印イ,ロで示す
ように互いに離反する方向へ観音開きすることにより、
膨出開口が形成される。この膨出開口から車室内乗員側
へエアバッグ本体22が膨出し、定位置に着座している
乗員の頭部などを受け止める。このように、エアバッグ
本体22が乗員の前部に膨出することにより、インスト
ルメントパネル13などの硬質の器具などに直接頭部な
どが衝突することを避けることができ、乗員を保護する
ことができる。
【0036】この実施の形態1では、インフレータ収納
容器29が、インフレータ28の両端を気密的に嵌合支
持する一対のキャップ部材30と、ほぼ逆Ω字形に屈曲
変形可能に成形され且つエアバッグ本体22側の首部3
3に圧力気体噴出用間隙を残して屈曲変形することによ
りキャップ部材30を気密的に挟着固定するキャップ受
部35を形成するインフレータ収納容器本体31とから
なることにより、インフレータ収納容器29を少ない部
品点数で構成でき且つ簡単な加工作業で容易に製造で
き、しかも、簡単な構成でインフレータ28をインフレ
ータ収納容器29に容易且つ気密的に固定することがで
きる。
【0037】そして、バンド45や連結部材46などの
形状保持手段44を用いることによりインフレータ収納
容器本体31を確実に形状保持・固定させることができ
る。
【0038】キャップ部材30に、インフレータ収納容
器本体31の首部33に介在して圧力気体噴出用間隙を
形成するスペース部41を突設したことにより、特別な
ディフューザ部材を設けることなくインフレータ28か
ら噴出された圧力気体の噴出量や噴出方向を制御可能と
なる。
【0039】インフレータ収納容器本体31の首部33
側各端部に、エアバッグ本体22の圧力気体導入用開口
内に挿入され且つエアバッグ本体収納空間形成部材と協
動してエアバッグ本体22を支持する一対のフランジ3
4を延設したことにより、別体のリテーナなどを用いる
ことなくインフレータ収納容器本体31に一体に形成さ
れたフランジ34により、即ち簡単な構成で、インフレ
ータ収納容器本体31とエアバッグ本体22との連結お
よびその両者のインストルメントパネル13などへの取
付けを容易且つ確実にできる。
【0040】エアバッグ本体収納空間形成部材を、エア
バッグリッド体17の裏面に突設された脚部20,21
としたことにより、エアバッグ本体22を確実且つコン
パクトに収納ができ、しかも、エアバッグ本体22を収
納するための専用のエアバッグ本体収納容器が不要であ
り、エアバッグ装置11全体をコンパクトで軽量なモジ
ュールに構成できる。
【0041】
【変形例】図5は、実施の形態1の変形例を示すもので
あり、エアバッグリッド体17をインストルメントパネ
ル13と一体に形成したものである。
【0042】上記以外は、前記実施の形態1と同様の構
成を備えており、同様の作用・効果を得ることができ
る。
【0043】
【発明の実施の形態2】図6(a)(b)は、この発明
の実施の形態2を示すものであり、収納部32の屈曲基
点60でキャップ受部35を二つに分離し(前ビード3
5a,後ビード35b)、屈曲基点60にU曲げによる
変形補助部61を形成して、インフレータ収納容器本体
31の屈曲変形を容易化し得るようにしたものである。
【0044】なお、この実施の形態2では、収納部32
を側面視で最下部に角部が位置する多角形状(ほぼ六角
形状)となるように形成して、最下部に対する一つの角
部を中心にインフレータ収納容器本体31を屈曲変形さ
せるようにしている。これにより、インフレータ収納容
器本体31の屈曲変形を一層容易化することができる。
また、これに応じてキャップ部材30も多角形状(六角
形状)にする。
【0045】
【変形例】図7(a)(b)〜図10は、実施の形態2
の変形例であり、連続したキャップ受部35に対し、収
納部32の屈曲基点60に切込部62を形成して、イン
フレータ収納容器本体31の屈曲変形を容易化し得るよ
うにしたものである。
【0046】インフレータ収納容器本体31は、図8
(a)に示すように、一枚の金属平板63にボルト挿通
孔64と切込部62を形成し、図8(b)に示すよう
に、前記金属平板63を所要形状にプレスして形成して
いる。更に、必要に応じて、図8(c)に示すように、
屈曲基点60に変形補助部61を形成するようにしても
良い。
【0047】なお、インフレータ収納容器本体31の屈
曲変形後には、図9に示すように、切込部62が拡がっ
て孔65が形成されるが、この孔65はキャップ部材3
0で覆われることによりシールされる。なお、このキャ
ップ部材30の外側端面に所要の段差66を有して変形
後における収納部32の形状と合致する突出部67を形
成することにより、シール性を一層向上することができ
る。
【0048】
【発明の実施の形態3】図11は、この発明の実施の形
態3を示すものであり、形状保持手段44としての首部
33に巻き付けるバンド45を、首部33の形状に沿う
よう折曲げた1枚の金属帯板70で構成し、この金属帯
板70両端に重ね代71を形成して、この重ね代71を
ナット72とネジ73で止めるようにしている。この
際、ナット72を、金属帯板70の一端部に固定された
ウェルドナットとしてネジ止めの容易化を図っても良
い。
【0049】このようにすることにより、形状保持手段
44による固定強度を向上することができる。
【0050】
【変形例】図12は、実施の形態3の第1の変形例であ
り、形状保持手段44として、前後の首部33間をキャ
ップ部材30のスペース部41を貫通するボルト74と
ナット75とで固定するようにしている。この際、ナッ
ト75を、一方の首部に固定されたウェルドナットとし
てボルト固定の容易化を図っても良い。
【0051】このようにすることにより、インフレータ
収納容器本体31の固定状態をより緊密にすることがで
きる。
【0052】図13〜図14(a)(b)(c)は、実
施の形態3の第2の変形例であり、形状保持手段44と
して、脚部20の屈曲部24およびインフレータ収納容
器本体31のフランジ34間に爪76および爪孔77を
設け、これらの嵌合によってインフレータ収納容器本体
31の形状保持を行わせるようにしている。
【0053】そして、図14(a)(b)(c)に示す
ように、インフレータ収納容器本体31のフランジ34
を脚部20の屈曲部24に対しセットしてボルト51と
ナット52を締め込んで行くことによって、自然に爪孔
77と爪76とが位置合せされ嵌着されることとなるの
で、容易にインフレータ収納容器本体31の形状保持を
行わせることができる。
【0054】図15、図16は、実施の形態3の第3の
変形例であり、形状保持手段44として、収納部32の
両端部を延長し、この筒状をした延長部78にベルト7
9を外嵌して固定するようにしたものである。このベル
ト79は金属帯板の一端に係止孔80を形成すると共
に、他端に頭部を有する突起部81を形成してこれらを
はめ込みによって環状化したものである。また、延長部
78の縁部に、ベルト脱落防止用の係止突起82を形成
するようにしても良い。また、キャップ部材30の外側
端面に突出部67を一体に形成させて、延長部78の裏
面を補強させるようにしても良い。
【0055】このようにすることにより、インフレータ
収納容器本体31を容易に固定することができる。
【0056】図17〜図19は、実施の形態3の第4の
変形例であり、形状保持手段44としての首部33に巻
き付けるバンド45を首部33の形状に沿うよう折曲げ
た金属帯板70で構成し、この金属帯板70の一端に係
止孔83を形成すると共に、他端に頭部を有する突起部
84を形成してこれらをはめ込みによって環状化し、且
つ、金属帯板70の中途部に回動可能な小リンク片85
を介装し、この小リンク片85を回動させてバンド45
を部分的に重複させることにより、バンド45の周長を
縮めてテンションをかけ得るようにしたものである。こ
の際、バンド45の側部にテンションをかけた状態で小
リンク片85の回動を固定する爪86を設けるようにし
ても良い。
【0057】このようにすることにより、インフレータ
収納容器本体31を容易に固定することができる。
【0058】
【発明の実施の形態4】図20は、この発明の実施の形
態4を示すものであり、キャップ部材30の支持穴37
に対し周方向に所要のピッチでインフレータ28の軸状
部36を支持する複数の凸部87を形成して、インフレ
ータ28の半径方向のガタ付きを防止するようにしたも
のである。
【0059】
【変形例】図21は、実施の形態4の第1の変形例であ
り、インフレータ収納容器本体31の収納部32に対し
周方向に所要のピッチでインフレータ28の側面を支持
する複数のビード状の支持凸部88を形成して、インフ
レータ28の半径方向のガタ付きを防止するようにした
ものである。
【0060】図22は、実施の形態4の第2の変形例で
あり、キャップ部材30の内側端面における支持穴37
の周囲に、インフレータ28の両端面を押圧可能なほぼ
環状の支持凸部89を形成して、インフレータ28の軸
線方向のガタ付きを防止するようにしたものである。
【0061】
【発明の実施の形態5】図23は、この発明の実施の形
態5を示すものであり、インストルメントパネル13ま
たはエアバッグリッド体17に対し、エアバッグ本体収
納容器90を別体に設けたものである。この実施の形態
5によれば、エアバッグ本体収納容器90がエアバッグ
リッド体17と別体のものに対しても適用することが可
能となる。
【0062】
【発明の実施の形態6】図24は、この発明の実施の形
態6を示すものであり、収納部32を側面視で最下部に
辺部が位置し最上部に角部が位置する多角形状(ほぼ七
角形状)となるように形成して、七角形の下側の少なく
とも三辺に相当する広い範囲91に対しキャップ部材3
0の下部の三辺をセットできるようにしたものである。
この際、支持範囲91の両端に位置する二つの角部をイ
ンフレータ収納容器本体31の屈曲基点60としてい
る。これにより、セット時のキャップ部材30の位置決
め性を向上することができる。
【0063】
【変形例】図25は、実施の形態6の変形例であり、キ
ャップ部材30およびキャップ受部35の間に位置決め
孔92および位置決め突起93を設けたものである。こ
れにより、セット時のキャップ部材30の位置決め性を
向上することができる。
【0064】
【発明の実施の形態7】図26は、この発明の実施の形
態7を示すものであり、インストルメントパネル13に
断面ほぼU字状の凹部141が設けられており、その凹
部141の下端部には屈曲部241,251が設けら
れ、且つ屈曲部24,25による開口と同径の開口が形
成されている。そして、この凹部141内に、エアバッ
グリッド体17の裏面に形成され且つエアバッグ本体2
2が折畳状態に収納されている脚部20,21が嵌合収
納されるようにしたものである。これにより、エアバッ
グ本体22の膨張展開圧力を凹部141の側壁部とエア
バッグリッド体17の脚部20,21の両者で受ける高
耐圧構成にできる。
【0065】なお、この発明の実施の形態7のうち、上
述のこの発明の実施の形態1と同一構成のものについて
は、図1と同一符号を付し、その説明を省略する。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、インフレータ収納容器を少ない部品点数で
構成でき且つ簡単な加工作業で容易に製造でき、しか
も、簡単な構成でインフレータをインフレータ収納容器
に容易且つ気密的に固定することができる。
【0067】請求項2の発明によれば、圧力気体噴出用
間隙により、特別なディフューザ部材を設けることなく
インフレータから噴出された圧力気体の噴出量や噴出方
向を制御可能となる。
【0068】請求項3の発明によれば、別体のリテーナ
などを用いることなくインフレータ収納容器本体に一体
に形成されたフランジにより、即ち簡単な構成で、イン
フレータ収納容器本体とエアバッグ本体との連結および
その両者のインストルメントパネルなどへの取付けを容
易且つ確実にできる。
【0069】請求項4の発明によれば、エアバッグ本体
を確実且つコンパクトに収納ができ、しかも、エアバッ
グ本体を収納するための専用のエアバッグ本体収納容器
が不要であり、エアバッグ装置全体をコンパクトで軽量
なモジュールに構成できる、という実用上有益な効果を
発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の側方断面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】インフレータ収納容器本体の屈曲変形する様子
を示す側面図である。
【図5】実施の形態1の変形実施例の側方断面図であ
る。
【図6】(a)(b)は、本発明の実施の形態2を示す
インフレータ収納容器本体の屈曲変形する様子を示す側
面図である。
【図7】(a)(b)は、実施の形態2の変形例を示す
インフレータ収納容器本体の屈曲変形する様子を示す側
面図である。
【図8】(a)〜(c)は図7のインフレータ収納容器
本体の製造工程を示す図である。
【図9】図7の部分拡大図である。
【図10】図7に使用するキャップ部材の斜視図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態3の斜視図である。
【図12】実施の形態3の第1の変形例の分解斜視図で
ある。
【図13】実施の形態3の第2の変形例の分解斜視図で
ある。
【図14】図13の取付け工程を示す図である。
【図15】実施の形態3の第3の変形例の分解斜視図で
ある。
【図16】図16の側面図である。
【図17】実施の形態3の第4の変形例の斜視図であ
る。
【図18】図17の部分の作動状態を示す拡大図であ
る。
【図19】図18のA方向矢視図である。
【図20】本発明の実施の形態4の側面図である。
【図21】実施の形態4の第1の変形例の側面図であ
る。
【図22】実施の形態4の第1の変形例の縦断面図であ
る。
【図23】本発明の実施の形態5の分解斜視図である。
【図24】本発明の実施の形態6の側面図である。
【図25】実施の形態6の変形例の下方から見た部分斜
視図である。
【図26】実施の形態7の側方断面図である。
【図27】従来例の側面図である。
【符号の説明】
20 脚部 21 側脚部 22 エアバッグ本体 28 インフレータ 29 インフレータ収納容器 30 キャップ部材 31 インフレータ収納容器本体 33 首部 34 フランジ 35 キャップ受部 40 ディフューザ部 41 スペース部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インフレータ収納容器に収納された筒状イ
    ンフレータから噴出される圧力気体によってエアバッグ
    本体を膨出展開させるようにした車両用エアバッグ装置
    において、 前記インフレータ収納容器が、前記インフレータの両端
    を気密的に嵌合支持する一対のキャップ部材と、ほぼ逆
    Ω字形に屈曲変形可能に成形され且つ前記エアバッグ本
    体側の首部に圧力気体噴出用間隙を残して屈曲変形する
    ことにより前記キャップ部材を気密的に挟着固定するキ
    ャップ受部を形成するインフレータ収納容器本体とから
    なることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】前記キャップ部材に、前記インフレータ収
    納容器本体の首部に介在して前記圧力気体噴出用間隙を
    形成するスペース部を突設したことを特徴とする請求項
    1記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】前記インフレータ収納容器本体の首部側各
    端部に、前記エアバッグ本体の圧力気体導入用開口内に
    挿入され且つエアバッグ本体収納空間形成部材と協動し
    て前記エアバッグ本体を支持する一対のフランジを延設
    したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用エ
    アバッグ装置。
  4. 【請求項4】前記エアバッグ本体収納空間形成部材は、
    エアバッグリッド体の裏面に突設された脚部であること
    を特徴とする請求項3記載の車両用エアバッグ装置。
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