JP2014043187A - エアバッグモジュールの支持方法及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リテーナの小型化及び軽量化を図ることができるエアバッグモジュールの支持方法及びエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグモジュール11とエアバッグカバー5とを接続する帯状体6を備え、エアバッグカバー5は、車両内装面を構成する板状部51と、板状部51の背面に配置されエアバッグ2の膨張展開路を構成するインナーケース52と、インナーケース52に形成された複数の開口部53と、を有し、リテーナ4は、エアバッグ2及びインフレータ3を支持する略平板形状の支持部41を有し、帯状体6は、開口部53に外側から挿入して係止させることによりエアバッグカバー5に接続可能なストッパ61を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグモジュールの支持方法及びエアバッグ装置に関し、特に、エアバッグ装置の小型化及び軽量化に適したエアバッグモジュールの支持方法及びエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両には、衝突時や急減速時等の緊急時にエアバッグを車内で膨張展開させて乗員に生ずる衝撃を吸収するためのエアバッグ装置が搭載されることが一般的になってきている。かかるエアバッグ装置は、一般に、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、前記エアバッグを被覆するエアバッグカバーと、を有する。
そして、車両衝突時や急減速時には、前記インフレータから前記エアバッグにガスが供給されて前記エアバッグが膨張し、前記エアバッグカバーが開裂して前記エアバッグが車内に放出されて膨張展開する。特に、助手席用エアバッグ装置の場合には、インストルメントパネル、ウインドシールド(フロントガラス)及び乗員により囲まれた空間に前記エアバッグが膨張展開される。
ところで、前記リテーナは、エアバッグの膨張展開時又は乗員のエアバッグ衝突時における衝撃に耐え得るように金属素材により構成されることが多い(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、板金製のリテーナがインストルメントパネルの一部に取付ボルトにより固定されている。
また、リテーナの軽量化を図るために、リテーナの一部を合成樹脂製としたものも既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されたエアバッグ装置では、インフレータを保持するリテーナロワーを金属製とし、エアバッグを保持するリテーナアッパーを合成樹脂製としている。リテーナロワーはボルトによりリテーナアッパーに固定され、リテーナアッパーは突起をエアバッグカバー(リッド)に嵌合することにより固定されている。かかる構成により、リテーナアッパーで軽量化を図り、リテーナロワーで衝撃を吸収するようにしている。
上述したように、リテーナは、インストルメントパネルやエアバッグカバーに対して、リベットやボルト等の締結具により固定されたり、突起を嵌合させることにより固定されたりして位置決めされることが多かったが、近年では、特許文献3に記載されたように、リテーナに配置されたフックをエアバッグカバー(リッド)に形成された開口部に相対移動可能に係合させることによって、リテーナをフローティング状に位置決めするものが増加している。かかる構成により、エアバッグの衝撃を緩和するとともに、組付作業性を向上させている。
特開2001−97162号公報 特開2000−326813号公報 特許第3822578号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜特許文献3に記載されたエアバッグ装置では、依然として、リテーナにおける金属素材の使用量が多く、エアバッグ装置の十分な軽量化を図ることができていなかった。特に、特許文献3に記載されたフローティング式のリテーナでは、エアバッグカバー(リッド)に形成された開口部にフックが届く位置までリテーナの側壁部を高く形成しなければならず、リテーナが大型化しやすく、重くなりやすいという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、リテーナの小型化及び軽量化を図ることができるエアバッグモジュールの支持方法及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、を有するエアバッグモジュールをエアバッグカバーに支持させるエアバッグモジュールの支持方法において、前記リテーナを略平板形状に形成する工程と、前記エアバッグモジュールに複数の帯状体を接続する工程と、前記帯状体に接続されたストッパを前記エアバッグカバーに形成された開口部に外側から挿入して係止させることにより前記帯状体を前記エアバッグカバーに接続する工程と、を有することを特徴とするエアバッグモジュールの支持方法が提供される。
また、本発明によれば、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、を有するエアバッグモジュールと、該エアバッグモジュールを支持するエアバッグカバーと、を備えたエアバッグ装置において、前記エアバッグモジュールと前記エアバッグカバーとを接続する帯状体を備え、前記エアバッグカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、該インナーケースに形成された複数の開口部と、を有し、前記リテーナは、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持する略平板形状の支持部を有し、前記帯状体は、前記開口部に外側から挿入して係止させることにより前記エアバッグカバーに接続可能なストッパを有する、ことを特徴とするエアバッグ装置が提供される。
前記帯状体は、前記エアバッグに縫合されることにより前記エアバッグモジュールに接続されていてもよいし、前記リテーナに配置された突起部に挿通されることにより前記エアバッグモジュールに接続されていてもよい。
前記ストッパは、例えば、一方向の幅が前記開口部の対応する幅よりも大きく形成されるとともに他方の幅が前記開口部の対応する幅よりも小さく形成された板状部材である。
前記帯状体は、例えば、エアバッグに使用される基布、シートベルトに使用されるウェビング、薄板状金属又は前記エアバッグの膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する繊維素材若しくは樹脂素材により構成される。
前記リテーナは、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持する略平板形状の支持部と、前記インナーケースに係止可能なフック部と、を有していてもよい。
上述した本発明に係るエアバッグモジュールの支持方法及びエアバッグ装置によれば、リテーナを略平板形状に形成したことにより、リテーナの側壁部を省略することができ、リテーナの面積又は体積を低減することができ、リテーナの小型化及び軽量化を図ることができる。また、エアバッグモジュールとエアバッグカバーとを帯状体により接続するようにしたことから、従来のような金属製のフックを使用する必要がなく、リテーナの軽量化を図ることができる。特に、帯状体に配置したストッパをエアバッグカバーの開口部に外側から挿入して係止させるようにしたことから、帯状体を容易にエアバッグカバーに接続することができる。
また、帯状体をエアバッグに縫合したり、リテーナの突起部に挿通したりすることにより、帯状体を容易にエアバッグモジュールに接続することができる。
また、ストッパの一方向の幅をエアバッグカバーの開口部の幅よりも大きく形成し、他方向の幅をエアバッグカバーの開口部の幅よりも小さく形成することにより、開口部にストッパを挿入しやすく、かつ、係止させやすくすることができる。
また、帯状体を基布、ウェビング等の所定の素材により構成することにより、エアバッグの膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する帯状体を容易に形成することができる。
本発明の実施形態に係るエアバッグ装置を示す断面図である。 図1に示したエアバッグ装置の部品展開図である。 図1に示した帯状体及びストッパの接続方法を示す図であり、(A)は接続前の状態、(B)は接続途中の状態、(C)は接続完了後の状態、を示している。 帯状体の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。 帯状体及びストッパの接続方法の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、を示している。 帯状体の固定方法の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。
以下、本発明に係るエアバッグ装置1の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態に係るエアバッグ装置を示す断面図である。図2は、図1に示したエアバッグ装置の部品展開図である。
本発明の実施形態に係るエアバッグ装置1は、図1及び図2に示したように、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグ2と、エアバッグ2にガスを供給するインフレータ3と、エアバッグ2及びインフレータ3を固定するリテーナ4と、を有するエアバッグモジュール11と、エアバッグモジュール11を支持するエアバッグカバー5と、を備え、エアバッグモジュール11とエアバッグカバー5とを接続する帯状体6を備え、エアバッグカバー5は、車両内装面を構成する板状部51と、板状部51の背面に配置されエアバッグ2の膨張展開路を構成するインナーケース52と、インナーケース52に形成された複数の開口部53と、を有し、リテーナ4は、エアバッグ2及びインフレータ3を支持する略平板形状の支持部41を有し、帯状体6は、開口部53に外側から挿入して係止させることによりエアバッグカバー5に接続可能なストッパ61を有することを特徴とする。
前記エアバッグ装置1は、例えば、助手席用エアバッグ装置であり、助手席の前面に配置されているインストルメントパネル(図示せず)に装着される。したがって、エアバッグカバー5(板状部51)の表面はインストルメントパネルの一部を形成し、車両内装面の一部を構成する。また、エアバッグ装置1は、リテーナ4の下面に固定されるエアバッグ固定用ブラケット7を有している。かかるエアバッグ固定用ブラケット7を、リインフォースメント等の車内構造物8に固定することにより、エアバッグ装置1が車体に固定される。なお、リテーナ4にエアバッグ2及びインフレータ3を接続した組立体をエアバッグモジュール11と称する。エアバッグモジュール11は、エアバッグ固定用ブラケット7を含んでいてもよい。
前記インフレータ3は、エアバッグ2に供給されるガスを発生させるガス発生器であり、例えば、略円板形状の外形をなしている。インフレータ3は、リテーナ4を構成する支持部41の略中央部に形成された開口部に嵌め込まれ、フランジ部31とバッグリング9とによりリテーナ4を挟持し、ボルト32及びナット33によりリテーナ4に固定される。ボルト32及びナット33は、エアバッグ固定用ブラケット7も一緒に締結することが好ましい。ボルト32は、バッグリング9と別体に構成されていてもよいし、バッグリング9に一体に形成されたスタッドボルトであってもよい。なお、ここでは、ディスク型のインフレータ3の場合を図示しているが、略円柱形状の外形をなしたシリンダ型のものを使用してもよい。
また、インフレータ3は、図示しないECU(電子制御ユニット)に接続されており、加速度センサ等の計測値に基づいて制御される。ECUが車両の衝突や急減速を感知すると、インフレータ3はECUからの点火電流により点火され、インフレータ3の内部に格納された薬剤を燃焼させてガスを発生させ、エアバッグ2にガスを供給する。
前記エアバッグ2は、インフレータ3を挿通する開口部21を有し、開口部21の周縁部がバッグリング9とリテーナ4との間に挟持される。エアバッグ2は、通常時は折り畳まれた状態でリテーナ4に固定されており、ラッピングクロスやベルト部材によりエアバッグ2の折り畳み状態が保持されている。なお、図2に示した部品展開図では、説明の便宜上、バッグリング9をエアバッグ2の外部に取り出した状態を図示している。
前記エアバッグカバー5は、図1及び図2に示したように、板状部51とインナーケース52とを一体に形成した樹脂成型品である。板状部51及びインナーケース52は、射出成型により一体に形成されていてもよいし、板状部51の背面にインナーケース52を溶着することにより一体に構成するようにしてもよい。なお、エアバッグカバー5の構造及び形状は、図示したものに限定されず、例えば、板状部51に対して傾斜するようにインナーケース52が配置されているもの等、従来から使用されているものを適宜使用することができる。
板状部51は、例えば、インストルメントパネル等の車両内装面の一部を構成する部材である。板状部51のインナーケース52の内側に位置する領域には、エアバッグ2の膨張展開時に開裂させたい形状に合わせて、薄肉に形成されたテアライン54が形成されている。テアライン54は、例えば、略H字形状に形成され、板状部51は、一対の扉部に開裂し、ヒンジ部55を中心に観音開きする。なお、テアライン54は、例えば、一枚の扉部が片開きとなるように略コ字状に形成してもよい。
また、エアバッグカバー5は、車両のインストルメントパネル(図示せず)と別体に形成されてインストルメントパネルに固定されるように構成されていてもよいし、車両のインストルメントパネルと一体に形成されていてもよい。エアバッグカバー5をインストルメントパネルに対して嵌め込み型とした場合には、板状部51の外周は、インストルメントパネルの開口部に装着可能に形成されるとともに、インストルメントパネルに固定するためのピンや係合片が配置される。また、エアバッグカバー5をインストルメントパネルに対して一体型とした場合には、板状部51がインストルメントパネルを構成することとなる。このように、エアバッグカバー5を嵌め込み型又は一体型とすることにより、種々のエアバッグ装置の形式に対応することができる。
インナーケース52は、板状部51の背面に矩形に立設された筒状の壁面により構成されている。具体的には、インナーケース52は、車両の略前後方向に対峙する一対の第一壁面52aと、車両の略左右方向に対峙する一対の第二壁面52bと、を有する。一般に、第一壁面52aは、インナーケース52の長手方向を構成する一対の壁面であり、第二壁面52bは、インナーケース52の短手方向を構成する一対の壁面である。
ヒンジ部55は、板状部51とインナーケース52との連接部により構成され、図1に示したように、例えば、インナーケース52の一部を薄肉に形成した部分により構成される。なお、インナーケース52を板状部51に溶着し、板状部51の一部(扉部)を分離させて展開させる場合には、インナーケース52の溶着部分に形成された略U字形状部によりヒンジ部を構成するようにしてもよい。
インナーケース52は、図1及び図2に示したように、エアバッグモジュール11を支持するための複数の開口部53を有する。インナーケース52を構成する一対の第一壁面52aには、例えば、二つずつの開口部53が形成される。また、インナーケース52を構成する一対の第二壁面52bには、例えば、一つずつの開口部53が形成される。すなわち、開口部53は、車両の略前後方向に対峙する又はインナーケース52の長手方向を構成する一対の第一壁面52a及び車両の略左右方向に対峙する又はインナーケース52の短手方向を構成する一対の第二壁面52bに形成されている。
開口部53は、挿通される帯状体6及びストッパ61の形状に合わせて、例えば、左右方向長孔に形成される。また、開口部53は、ストッパ61を挿入できるように、ストッパ61の厚さよりも大きな縦幅を有する。帯状体6は、ストッパ61よりも薄い形状を有していることから、開口部53は、帯状体6の肉厚方向に遊びを有する。この遊びを形成することにより、帯状体6(すなわち、リテーナ4)をエアバッグ2の膨張展開方向に移動させることができ、エアバッグ2の膨張展開時における衝撃を緩和することができる。
また、インナーケース52の第一壁面52aには、リテーナ4を一時的に係止可能な仮留め孔56が形成されている。仮留め孔56には、後述するリテーナ4のフック42が挿通される。
前記リテーナ4は、略平板形状の支持部41と、支持部41から延設されたフック42と、を有する。支持部41は、例えば、インナーケース52の開口部内に収容可能な面積を有する平板形状に形成されており、中央部にインフレータ3を挿通するインフレータ用開口部43と、インフレータ用開口部43の外周に形成されたインフレータ3を固定するインフレータ用固定孔44と、を有する。なお、支持部41は、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよいが、軽量化のためには樹脂製とする方が好ましい。
支持部41は、例えば、図2に示したように、インフレータ用開口部43を形成する矩形部と該矩形部から両側に引き出された延出部とを有している。ただし、かかる支持部41の形状は単なる一例であり、長方形状、六角形状、八角形形状等の多角形状や楕円形状に形成されていてもよい。
また、リテーナ4は、支持部41の下面に形成され帯状体6の他端62を係止可能な突起部45を有する。突起部45は、インフレータ用開口部43の両側に一つずつ形成されており、各突起部45に複数の帯状体6の他端62が係止される。突起部45は、射出成型により支持部41と一体に形成してもよいし、支持部41に予め貫通孔を形成しておき樹脂製又は金属製のピンやボルトを貫通孔に上面側から差し込んで固定するようにしてもよい。なお、突起部45は、円柱形状に限定されるものではなく、角柱形状であってもよいし、鉤状に折れ曲がった形状であってもよい。
フック42は、支持部41から上方に向かって形成されており、エアバッグカバー5(インナーケース52)に形成された仮留め孔56に係止可能に構成されている。フック42は、エアバッグモジュール11とエアバッグカバー5とを帯状体6で接続する前に、エアバッグモジュール11をエアバッグカバー5に仮留めする機能を有する。
帯状体6は、例えば、図1及び図2に示したように、一端がストッパ61により開口部53に係止され、他端62がリテーナ4の突起部45に係止される短冊形状の部材である。ストッパ61は、例えば、一方向(例えば、上下又は前後方向)の幅が開口部53の対応する幅よりも大きく形成されるとともに、他方向(例えば、左右方向)の幅が開口部53の対応する幅よりも小さく形成された板状部材(樹脂プレート又は金属板)である。かかる幅を有する矩形形状にストッパ61を形成することにより、ストッパ61の上下又は前後方向の一方を開口部53に外側から挿入することにより、ストッパ61の全体を開口部53に挿通し、帯状体6を外側に引っ張ることにより、ストッパ61を開口部53に係止させることができる。なお、ストッパ61は、左右方向の幅を開口部53の対応する幅よりも大きく形成し、上下又は前後方向の幅を開口部53の対応する幅よりも小さくなるように形成するようにしてもよい。
ここで、図3は、図1に示した帯状体及びストッパの接続方法を示す図であり、(A)は接続前の状態、(B)は接続途中の状態、(C)は接続完了後の状態、を示している。図3(A)に示したように、ストッパ61を接続する前の帯状体6は、全体が帯状に形成されており、中間部にストッパ61の表面を覆う拡幅部63を有し、拡幅部63には長孔64が形成されている。また、ストッパ61は、長孔61aを有する矩形形状の平板である。なお、拡幅部63に形成された長孔64とストッパ61に形成された長孔61aとは、拡幅部63をストッパ61の表面に押し当てたときに一致するように配置されている。
図3(B)に示したように、拡幅部63をストッパ61の表面に押し当て、帯状体6の両端をストッパ61の裏面に回して、ストッパ61の長孔61a及び帯状体6の長孔64に挿通させ、ストッパ61の表面側から引き出すことにより、帯状体6でストッパ61を締め付けることができ、帯状体6の一端にストッパ61を固定することができる。
図3(C)に示したように、最終的に、ストッパ61の表面側から引き出された帯状体6の両端は縫合や接着剤により接続され、帯状体6の他端62を構成する。帯状体6の他端62には、リテーナ4(支持部41)の突起部45に挿通可能な係止孔62aが形成されている。また、かかる接続方法によれば、帯状体6にストッパ61を簡単に接続することができるだけでなく、ストッパ61の表面に拡幅部63を配置することができ、ストッパ61をエアバッグカバー5に係止させた場合に、ストッパ61とエアバッグカバー5との接触により生ずる異音を低減することができる。
帯状体6は、図示したように、ストッパ61の中間部(ここでは僅かに下方寄り)に接続することにより、帯状体6の表面側と裏面側に延びるストッパ61を形成することができ、ストッパ61を開口部53に挿入して引っ張ったときに、効率よくストッパ61を開口部53に係止させることができる。なお、係止孔62aは、図3(A)に示した帯状体6の両端部に予め形成しておいてもよいし、図3(C)に示した帯状体6を形成してから孔開けするようにしてもよい。
帯状体6は、例えば、エアバッグ2に使用される基布、シートベルトに使用されるウェビング、薄板状金属又はエアバッグ2の膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する繊維素材若しくは樹脂素材により構成される。すなわち、帯状体6は、環状に形成できる程度の柔軟性を有し、エアバッグ2の膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する。一般に、エアバッグ2に使用される基布やシートベルトに使用されるウェビングであれば、これらの条件を容易に満足し、入手が容易である。これらの基布やウェビング等の織物や繊維素材に場合には、複数枚を重ねて一枚の帯状体6を形成するようにしてもよい。
特に、帯状体6は、乗員の目に触れるものではないことに鑑みれば、エアバッグやシートベルト装置の製造過程において発生した基布やウェビングの切れ端や不良品(例えば、見栄えが悪いもの、端部が解れているもの等)を流用することができ、廃棄物の発生量を低減することもできる。
ここで、上述したエアバッグモジュール11の支持方法について、図1〜図3を参照しつつ説明する。本実施形態に係るエアバッグモジュール11の支持方法は、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグ2と、エアバッグ2にガスを供給するインフレータ3と、エアバッグ2及びインフレータ3を固定するリテーナ4と、を有するエアバッグモジュール11をエアバッグカバー5に支持させるエアバッグモジュール11の支持方法であって、リテーナ4を略平板形状に形成する第一工程と、帯状体6にストッパ61を接続する第二工程と、エアバッグモジュール11に複数の帯状体6を接続する第三工程と、帯状体6に接続されたストッパ61をエアバッグカバー5に形成された開口部53に外側から挿入して係止させることにより帯状体6をエアバッグカバー5に接続する第四工程と、を有する。
第一工程は、リテーナ側壁部を取り除いたリテーナ4を形成する工程である。具体的には、図1及び図2に示したように、リテーナ4は、上述した支持部41とフック42とにより形成される。なお、フック42は、エアバッグモジュール11を一時的に仮留めするためのものであることから、従来のフックのように、左右方向幅に渡って広く形成する必要はなく、高強度である必要もない。したがって、フック42は、支持部41の外周の一部にのみ形成されていればよく、支持部41と同じ素材により形成してもよい。
第二工程は、帯状体6にストッパ61を接続する工程である。具体的には、図3(A)〜(C)に示した手順により、帯状体6の一端にストッパ61を接続する。ただし、かかる接続方法は単なる一例であり、他の方法によって帯状体6とストッパ61とを接続するようにしてもよい。
第三工程は、帯状体6をエアバッグモジュール11に接続する工程である。具体的には、エアバッグモジュール11を構成するリテーナ4(支持部41)の突起部45に、帯状体6の他端62(係止孔62a)を挿通して係止させる。
第四工程は、帯状体6をエアバッグカバー5に接続する工程である。具体的には、ストッパ61をエアバッグカバー5に形成された開口部53に外側から挿入し、帯状体6を外側に引っ張ることによって、ストッパ61を開口部53に係止させる。なお、帯状体6をエアバッグモジュール11に接続する第三工程と、帯状体6をエアバッグカバー5に接続する第四工程とは、順序を入れ替えるようにしてもよい。
上述した本発明に係るエアバッグモジュール11の支持方法及びエアバッグ装置1によれば、リテーナ4の側壁部を省略することができ、リテーナ4の面積又は体積を低減することができ、リテーナ4の小型化及び軽量化を図ることができる。また、エアバッグモジュール11とエアバッグカバー5とを帯状体6により接続するようにしたことから、従来のような金属製のフックを使用する必要がなく、リテーナ4の軽量化を図ることができる。特に、帯状体6に配置したストッパ61をエアバッグカバー5の開口部53に外側から挿入して係止させるようにしたことから、帯状体6を容易にエアバッグカバー5に接続することができる。
続いて、上述したエアバッグ装置1の変形例について、図4〜図6を参照しつつ説明する。ここで、図4は、帯状体の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。図5は、帯状体及びストッパの接続方法の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、を示している。図6は、帯状体の固定方法の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。
図4(A)に示した帯状体6の第一変形例は、車両の略前後方向に対峙する又はインナーケース52の長手方向を構成する一対の第一壁面52aに形成された開口部53に係止される帯状体6を一体に形成したものである。図示したように、帯状体6の両端にストッパ61が接続されており、中間部に係止孔62aが形成されている。かかる構成によれば、帯状体6をリテーナ4に接続する作業の省力化を図ることができる。なお、車両の略左右方向に対峙する又はインナーケース52の短手方向を構成する一対の第二壁面52bに形成された開口部53に係止される帯状体6は、図1及び図2に示したものと同じ形状を有している。
図4(B)に示した帯状体6の第二変形例は、車両の略前後方向に対峙する又はインナーケース52の長手方向を構成する一対の第一壁面52aに形成された開口部53に係止される帯状体6と、車両の略左右方向に対峙する又はインナーケース52の短手方向を構成する一対の第二壁面52bの片側に形成された開口部53に係止される帯状体6と、を一体に形成したものである。図示したように、帯状体6はT字形状を有しており、三つの先端部にストッパ61が接続されており、T字形状の分岐部に係止孔62aが形成されている。かかる構成によれば、帯状体6をリテーナ4に接続する作業の省力化を図ることができる。
図5(A)に示した帯状体6及びストッパ61の接続方法の第一変形例は、帯状体6とストッパ61とを縫合により接続したものである。例えば、帯状体6の一端には、ストッパ61を挿入可能な環状部65が形成されており、環状部65には、縫合孔61bを有するストッパ61が挿入される。その後、縫合孔61bに沿って帯状体6とストッパ61とを縫合する。なお、ストッパ61は、縫合に替えて接着剤や粘着剤により接続するようにしてもよい。この場合、縫合孔61bを省略したストッパ61の両面に接着剤や粘着剤を塗布又は貼付してから、帯状体6の環状部65に挿入するようにすればよい。
図5(B)に示した帯状体6及びストッパ61の接続方法の第二変形例は、帯状体6とストッパ61とを締付部材66により接続したものである。例えば、帯状体6の一端には、ストッパ61を挿入可能な環状部65が形成されており、環状部65は締付部材66により環状部65の大きさを調整できるように構成されている。ストッパ61は、外周の一部に凹部61cを有しており、帯状体6を位置決めできるように構成されている。環状部65にストッパ61を挿入した後、凹部61cに帯状体6が締め付けられるように、締付部材66を操作する。なお、締付部材66が邪魔になる場合には、凹部61cに帯状体6を締め付けた状態で帯状体6を縫合し、締付部材66を取り外すようにしてもよい。
図5(C)に示した帯状体6及びストッパ61の接続方法の第三変形例は、ストッパ61に帯状体6を挿通して縫合するようにしたものである。例えば、ストッパ61には、一対の長孔61dが形成されており、ストッパ61の一端67をストッパ61の上側の長孔61dに挿入した後、下側の長孔61dに挿入して引き出し、一端67を帯状体6に縫合や接着剤により接続する。
図6(A)に示した帯状体6の固定方法の第一変形例は、帯状体6の他端62をボルト・ナット等の締結具68によりリテーナ4に接続したものである。締結具68は、本実施形態における突起部45に相当するものである。締結具68のボルトは、リテーナ4と別部品であってもよいし、リテーナ4と一体に形成されたスタッドボルトであってもよいし、締結具68はナットを有しないピン部材であってもよい。
図6(B)に示した帯状体6の固定方法の第二変形例は、帯状体6の他端62をエアバッグ2に接続したものである。具体的には、帯状体6の他端62は、エアバッグ2に縫合されている。このように、帯状体6は、エアバッグモジュール11を構成するエアバッグ2に接続することによっても、エアバッグカバー5とエアバッグモジュール11とを接続し、エアバッグモジュール11を支持することができる。
上述した実施形態では、助手席用エアバッグ装置に本発明を適用した場合について説明したが、同様の構成を採用できるエアバッグ装置であれば、運転席用エアバッグ装置、サイドエアバッグ装置、カーテンエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置、歩行者用エアバッグ装置等に適用するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
3 インフレータ
4 リテーナ
5 エアバッグカバー
6 帯状体
7 エアバッグ固定用ブラケット
8 車内構造物
9 バッグリング
11 エアバッグモジュール
21 開口部
31 フランジ部
32 ボルト
33 ナット
41 支持部
42 フック
43 インフレータ用開口部
44 インフレータ用固定孔
45 突起部
51 板状部
52 インナーケース
52a 第一壁面
52b 第二壁面
53 開口部
54 テアライン
55 ヒンジ部
56 仮留め孔
61 ストッパ
61a 長孔
61b 縫合孔
61c 凹部
61d 長孔
62 他端
62a 係止孔
63 拡幅部
64 長孔
65 環状部
66 締付部材
67 一端
68 締結具

Claims (5)

  1. 通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、を有するエアバッグモジュールをエアバッグカバーに支持させるエアバッグモジュールの支持方法において、
    前記リテーナを略平板形状に形成する工程と、
    前記エアバッグモジュールに複数の帯状体を接続する工程と、
    前記帯状体に接続されたストッパを前記エアバッグカバーに形成された開口部に外側から挿入して係止させることにより前記帯状体を前記エアバッグカバーに接続する工程と、
    を有することを特徴とするエアバッグモジュールの支持方法。
  2. 通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグ及び前記インフレータを固定するリテーナと、を有するエアバッグモジュールと、該エアバッグモジュールを支持するエアバッグカバーと、を備えたエアバッグ装置において、
    前記エアバッグモジュールと前記エアバッグカバーとを接続する帯状体を備え、
    前記エアバッグカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、該インナーケースに形成された複数の開口部と、を有し、
    前記リテーナは、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持する略平板形状の支持部を有し、
    前記帯状体は、前記開口部に外側から挿入して係止させることにより前記エアバッグカバーに接続可能なストッパを有する、
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 前記帯状体は、前記エアバッグに縫合される又は前記リテーナに配置された突起部に挿通されることにより前記エアバッグモジュールに接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記ストッパは、一方向の幅が前記開口部の対応する幅よりも大きく形成されるとともに他方の幅が前記開口部の対応する幅よりも小さく形成された板状部材である、ことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記帯状体は、エアバッグに使用される基布、シートベルトに使用されるウェビング、薄板状金属又は前記エアバッグの膨張展開により生じる力及び衝撃に耐え得る強度を有する繊維素材若しくは樹脂素材により構成される、ことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
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