JP2009006911A - エアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置 - Google Patents

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寛行 菅原
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【課題】エアバッグの内側にリテーナを容易に配置する。
【解決手段】エアバッグ15の内側にリテーナ14を配置するエアバッグ装置1について、エアバッグ15のガス導入口43の径寸法よりもガス排気口51の径寸法を大きくする。リテーナ14をエアバッグ15のガス排気口51からエアバッグ15の内側に挿入する。高さ寸法の大きい筒状の周板部31bを設けたリテーナ14をエアバッグ15の内側に容易に挿入できる。ガス導入口43の周囲にリテーナ14を挿入するためのスリットなどの弱部となる構造を設ける必要がなく、エアバッグ15のガス導入口43の部分の強度を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車のインストルメントパネルに装着される助手席乗員用のエアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置に関する。
従来、例えば、自動車のインストルメントパネルに備えられる助手席乗員用のエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置は、箱状をなすケース体を備え、このケース体の内側に、折り畳まれたエアバッグを収納するとともに、ケース体の底部に、ガスを噴射するインフレータが取り付けられている。また、ケース体には、乗員側などに向かって突出口が形成され、この突出口が破断可能なカバー体により覆われているとともに、ブラケットを介して、車体側の被取付部材に固定されている。そして、自動車の衝突時には、インフレータからガスを噴射してエアバッグを膨張させ、この膨張の圧力によりカバー体を所定のテアラインで破断して開口を形成し、この開口からエアバッグを突出させて乗員の前方に膨張展開させ、乗員に加わる衝撃を緩和するようになっている。
また、エアバッグには、基布を円孔状に開口してガス導入口が設けられているとともに、このエアバッグの内側には、ガス導入口に沿った形状の環状のリテーナが配置される。このリテーナは、ガス導入口を広げるようにしてエアバッグの内側に挿入され、このリテーナとインフレータに設けたフランジ部との間に、エアバッグの基布とケース体とを挟み込んで、エアバッグのガス導入口の周囲がケース体に取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−76384号公報 (図3)
上記従来のように、リテーナは、エアバッグの内側に配置されるが、リテーナの形状やガス導入口の径寸法などにより、リテーナをエアバッグのガス導入口から内側に挿入する作業が困難となる場合がある。このような場合には、例えば、ガス導入口から外周側に向かって基布に切り込みを形成することが考えられるが、切り込みを形成した場合には、エアバッグの膨張展開時の熱や力に抗してエアバッグを保護できるように、縫製の強度を向上し、あるいは補強用の基布を重ねて配置するなどの必要が生じ、製造コストが上昇する問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、エアバッグ装置の製造を容易にして製造コストを低減できるエアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置の製造方法は、ガスを導入するガス導入口及び導入したガスの排出を可能とするガス排気口を設けた袋状のエアバッグと、前記ガス導入口からエアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグの内側に配置され前記ガス導入口の周囲を挟んで前記インフレータと結合されるリテーナとを備えたエアバッグ装置の製造方法であって、前記リテーナを、前記ガス排気口を介して前記エアバッグの内側に挿入したものである。
そして、この構成では、リテーナをガス排気口からエアバッグの内側に挿入するため、エアバッグの膨張展開時に熱及び力が加わるガス導入口の周囲にリテーナを挿入するための弱部となる構造を設ける必要がなく、エアバッグの強度を容易に向上してエアバッグが保護され、製造コストが低減される。
請求項2記載のエアバッグ装置は、ガスを導入するガス導入口及び導入したガスの排出を可能とするガス排気口を設けた袋状のエアバッグと、前記ガス導入口からエアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグの内側に配置され前記ガス導入口の周囲を挟んで前記インフレータと結合されるリテーナとを具備し、前記エアバッグのガス導入口は、前記リテーナが挿通できない大きさに形成され、前記エアバッグのガス排気口は、前記リテーナが挿通できる大きさに形成されたものである。
そして、この構成では、リテーナをガス排気口からエアバッグの内側に挿入するため、エアバッグの膨張展開時に熱及び力が加わるガス導入口の周囲にリテーナを挿入するための弱部となる構造を設ける必要がなく、エアバッグの強度を容易に向上してエアバッグが保護され、製造コストが低減される。
本発明によれば、リテーナをガス排気口からエアバッグの内側に挿入するため、エアバッグの膨張展開時に熱及び力が加わるガス導入口の周囲にリテーナを挿入するための弱部となる構造を設ける必要がなく、エアバッグの強度を容易に向上してエアバッグを保護でき、製造コストを低減できる。
以下、本発明のエアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図5ないし図9において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、自動車の助手席すなわち被保護物である助手席の乗員の前方に位置する被設置部としての図示しないインストルメントパネルの内側に配置され、助手席乗員用のエアバッグ装置1を構成している。そして、以下、上下方向、両側方向、及び前後方向などの方向は、それぞれエアバッグ装置1を自動車に取り付けた状態における自動車の直進方向に合わせて説明する。なお、エアバッグ装置1は、通常傾斜した状態で取り付けられるものであるが、ここでは、図1に示す矢印A方向を、正面側である膨出側、表面側、あるいは上側とし、矢印B方向を前側とし、図5に示す矢印W方向を両側方向として説明する。すなわち、インストルメントパネルは、後側すなわち助手席側に向かって若干下降する曲面状などに形成され、このインストルメントパネルの内側に配置された被取付部材としてのステアリングメンバーに、エアバッグ装置1が正面側を上方から若干後方に向けて傾斜した状態でねじ止めなどして固定されている。また、インストルメントパネルの上方には、前側下方から上側後方に向かって傾斜した図示しないフロントガラスが位置している。
そして、このエアバッグ装置1は、リアクションカンなどとも呼ばれる取付体である略箱状のケース体12と、このケース体12の内側に組み合わされるリテーナ14及びエアバッグ15と、このケース体12の外側から組み合わされる1個のインフレータ16及びブラケット17とを備えている。
そして、ケース体12は、金属板を折曲しあるいは溶接などして形成され、ベース部12a、このベース部12aの前後から立ち上げられた前壁部12b及び後壁部12c、及び両側の側壁部12dを備え、正面側を開口部である突出口21とした略箱状をなし、ケース体12の内側には、エアバッグ収納部22が形成されている。そして、このエアバッグ収納部22に、袋状のエアバッグ15が折り畳んで収納されるとともに、突出口21は、リッドともよばれる破断可能なカバー体23により覆われている。
また、ケース体12のベース部12aには、円孔状をなすインフレータ取付孔12eが両側方向W及び前後方向の中央部に形成されているとともに、インフレータ取付孔12eを囲む4カ所、及びベース部12aの四隅の近傍の合計8カ所に図示しない取付孔が形成されている。さらに、ベース部12aの一側方には、スリット状の通孔である位置決め受部12fが形成されている。また、前壁部12b、後壁部12c、及び側壁部12dの外面には、カバー体取付片25,26,27,27が溶接あるいはリベットなどにより固定されている。そして、前壁部12b及び後壁部12cに取り付けられたカバー体取付片25,26は、上縁部から複数のフック部28が突設されているとともに、下縁部から水平板状の板状部29が突設され、断面略C字状となっている。また、各側壁部12dに取り付けられたカバー体取付片27は、互いに異なる角度で傾斜して側方に突設された基板部27aと、この基板部27aに形成された取付孔27bとを備えている。
そして、リテーナ14は、図1、図4ないし図6、及び図9に示すように、リテーナ本体部31と、このリテーナ本体部31に固定して取り付けられた4本の取付ボルト32とを備えている。そして、リテーナ本体部31は、例えば金属板をプレス加工して、基板部31aと、この基板部31aの外周部が上側に折曲され比較的高さ寸法の大きい立ち壁とも呼び得る筒状の周板部31bとが形成されている。そして、基板部31aには、中央部に円孔状のインフレータ取付孔31cが形成されているとともに、ケース体12の取付孔に位置合わせして、取付ボルト32が下側に突出するように固着されている。なお、各取付ボルト32には、下方からナット33が螺合されるようになっている。さらに、基板部31aは、一側部が下方に舌片状に切り起こされ、位置決め片31dが形成されている。
また、インフレータ16は、図1、図5、図6、及び図9に示すように、林檎状ともいい得る略球状あるいは円柱状などの本体部16aを備え、この本体部16aの外周面の上側部に、複数のガス噴射口16b(ガスポート)が側方すなわち略水平な外周側に向かって形成されている。また、本体部16aの外周部には、ガス噴射口16bの下方に位置して、板状のフランジ部16cが設けられている。そして、このフランジ部16cは、四方に向かって突設され、これら突設された部分に位置して、取付孔が形成されている。また、本体部16aの内部には、点火器及び硝酸アンモニウムなどを含む薬剤が収納され、底部に接続されたコネクタ装置35の一端のコネクタ35aからの電気信号により、点火器が薬剤を燃焼させ、ガス噴射口16bからガスを急速に供給するようになっている。そして、このインフレータ16は、略球状の本体部16aを備えるため、円盤状をなすインフレ−タよりも大量の薬剤を収納し、すなわち、大量のガスを噴射できるようになっている。
また、ブラケット17は、図5、図6、及び図9に示すように、金属板を折曲などして形成され、インフレータ16の下側を覆うように配置されるとともに車体のステアリングメンバーに固定される車体取付部17aと、この車体取付部17aから一側方に延設され、コネクタ装置35の他端のコネクタ35bを係合保持するコネクタ保持部17bとを備えている。
また、カバー体23は、例えばTPO(サーモプラスチックオレフィン)樹脂により、インストルメントパネルの表皮の一部と一体的に構成され、図1に破線で示すように、略平板状の上板部23aと、この上板部23aの下面から下方に突設された前後の脚片部23bなどを備えている。また、上板部23aの下面には、他の部分より薄肉で容易に破断する溝状の破断予定部(テアライン)が平面略H字状などに形成されている。さらに、前後の脚片部23bには、それぞれ複数の係止孔23cが形成されている。
また、エアバッグ15は、図1ないし図9に示すように、主として2枚の基布(パネル)を縫い合わせて扁平な袋状としたいわゆる2ピースバッグであり、平面上に広げた状態で、図2に示すように略四角状をなしている。そして、エアバッグ15裏面側の、中央部より若干長手方向の一端側に位置して、インフレ−タ取付部であるガス導入部41が配置されている。そして、このガス導入部41の中央部に、円孔状の開口部であるガス導入口43が形成されているとともに、このガス導入口43の周囲に、このガス導入口43から所定の間隔だけ離間して、ボルト用通孔である取付孔44が形成されている。例えば、このエアバッグ15は、メインパネルである裏面側の下側基布と正面側の上側基布との外周部同士を縫い合わせて袋状に形成されているとともに、これら基布のガス導入部41の部分に、補助的な基布としてパッチあるいは防炎布などとも呼ばれる楕円状、円環状や略十字状などのアシストパネル45が複数枚重ねて配置され、ガス導入口43を囲む同心状に配置された複数の縫合線46,47により下側基布に縫い合わされている。そして、図3などに示すように、内周側に位置する複数本、ここでは3本の縫合線46は、ガス導入口43の外周に沿った円形状をなし、外周側に位置する複数本、ここでは2本の縫合線47は、楕円形のアシストパネル45の形状に沿った楕円状に形成されている。また、ガス導入口43の一側に位置して、円形状の縫合線46同士の間に位置し、かつ、これら縫合線46に略沿うようにして、スリットである位置決め部49が形成されている。
そして、このガス導入口43の径寸法は、インフレ−タ16の本体部16aを挿入可能な径寸法に形成されているが、基布を伸ばすように変形させてもリテーナ14を挿入することはできない径寸法に設定されている。
また、このガス導入口43を設けたガス導入部41から若干長手方向の一端側に位置して、ベントホールとも呼ばれる両側一対の円孔状のガス排気口51が設けられている。これらガス排気口51を囲み、図示しない基布であるアシストパネルが配置され、ガス排気口51を中心として同心状に配置された複数本、ここでは2本の縫合線53により下側基布に縫い合わされている。
そして、これらガス排気口51の径寸法は、ガス導入口43の径寸法よりも大きく、例えば直径80ミリに設定され、これらガス排気口51を介してエアバッグ15の内側にリテーナ14を挿入できる径寸法に設定されている。
次に、このエアバッグ装置1の組み立て工程を説明する。
まず、図2に示すように袋状に構成されたエアバッグ15について、図1(b)に示すように、エアバッグ15の基布を伸ばすように変形させながら、ガス排気口51を介して、エアバッグ15の内側にリテーナ14を挿入する。そして、このリテーナ14の各取付ボルト32をそれぞれエアバッグ15の取付孔44に挿入し、外側に引き出すとともに、位置決め片31dをエアバッグ15の位置決め部49に挿入することにより、リテーナ14のリテーナ本体部31のインフレータ取付孔31cがエアバッグ15のガス導入口43に位置合わせされる。
このリテーナ14の挿入工程では、図2に示すように、エアバッグ15のガス導入口43とガス排気口51との中間の線を折り線Iとして、上側基布から下側基布を引き離すようにして、折り線Iに沿って下側基布をつまみ上げる。すると、図1(b)に示すように、ガス導入口43とガス排気口51とがいわば背中合わせに位置合わせされた状態となり、ガス排気口51を介してガス導入口43が目視される。そこで、ガス排気口51からリテーナ14を挿入することにより、このリテーナ14を容易にガス導入口43に位置合わせして装着できる。
この状態で、エアバッグ15を所定の形状に折り畳み、取付ボルト32に係止される図示しない基布製のラッピングによりこの折畳形状を保持する。なお、このラッピングには、図示しないミシン目などの弱部である破断予定部が形成され、エアバッグ15の展開時にはこの破断予定部に沿って破断することにより、エアバッグ15の拘束を解除し、エアバッグ15の展開挙動には影響を与えないようになっている。
そして、この折り畳んだエアバッグ15を、ケース体12のエアバッグ収納部22に挿入し、各取付ボルト32をケース体12のベース部12aの取付孔に挿入するとともに、リテーナ14の位置決め片31dをケース体12のベース部12aの位置決め受け部12fに挿入して位置決めする。そして、ケース体12の下方から、折り畳んだエアバッグ15を押し上げるようにして、インフレータ16の本体部16aをインフレータ取付孔12e,31c及びガス導入口43に挿入するとともに、フランジ部16cの取付孔に各取付ボルト32を挿入する。さらに、各取付ボルト32を、ブラケット17に設けた取付孔に挿入して、ナット33を締め付ける。この状態で、リテーナ14の基板部14aとナット33との間に、エアバッグ15、ラッピング、ケース体12のベース部12a、インフレータ16のフランジ部16c、及びブラケット17が重ねて締め付け固定される。さらに、この状態で、比較的高く設けられたリテーナ14の周板部31bは、インフレータ16の本体部16aに設けたガス噴射口16bを覆うように配置され、すなわち、ガス噴射口16bが周板部31bの内側面に対向するように配置される。さらに、ケース体12のフック部28をカバー体23の脚片部23bの係止孔23cに係止するなどして、ケース体12にカバー体23を取り付け、上板部23aで突出口21を覆って、エアバッグ装置1が構成される。そして、ブラケット17を、ステアリングメンバーに溶接された取付座にボルトで固定などして、エアバッグ装置1が車体に固定される。さらに、インフレータ16に接続されたコネクタ装置35を、車体側の制御装置に接続し、エアバッグ装置1が車体に設置される。
そして、このように構成されたエアバッグ装置1は、自動車の衝突などの際には、通常、図示しないコントローラがこの衝撃すなわち所定以上の急減速を検出してインフレータ16を作動させ、このインフレータ16からガスを噴射させる。すると、このガスは、リテーナ14の周板部31bの内側面に当たって拡散されつつ、エアバッグ15の内部に流入して、このエアバッグ15を膨張展開させる。すると、このエアバッグ15は、カバー体23を内側から押圧し、このカバー体23の上板部23aを破断予定部に沿って破断して扉状に開き、エアバッグ15の突出口を形成する。続いて、エアバッグ15は、この突出口から突出し、図9に示すように、膨張展開して、乗員に加わる衝撃を緩和する。さらに、エアバッグ15を膨張展開させたガスは、ガス排気口51から自然に排気され、エアバッグ15がしぼむようになっている。
このように、本実施の形態によれば、エアバッグ15とこのエアバッグ15の内側に配置されるリテーナ14とを備えたエアバッグ装置1について、エアバッグ15のガス導入口43の径寸法よりもガス排気口51の径寸法を大きくして、このガス排気口51をリテーナ14が挿通できるリテーナ挿入口としたため、すなわち、エアバッグ装置1の製造工程において、リテーナ14をエアバッグ15のガス排気口51からエアバッグ15の内側に挿入するため、エアバッグ15のガス導入口43からリテーナ14を挿入する必要がなく、比較的大きな形状のリテーナ14が挿通できない径寸法にガス導入口43を形成できる。そこで、ガス導入口43について、インフレータ16の形状に合わせた最適な径寸法に設定できるとともに、このガス導入口43の周囲にリテーナ14を挿入するためのスリットなどの弱部となる構造を設ける必要がない。そこで、エアバッグ15の膨張展開時にガスの熱や力が加わるガス導入口43の部分の強度を容易に向上でき、エアバッグ15を保護して容易に強固に保持できるとともに、製造コストを低減でき、気密性も容易に向上できる。
例えば、エアバッグ15のガス排気口51に連続するスリットを形成した場合には、合計8枚の基布を重ねてガス導入部41を形成するところ、スリットを形成しない本実施の形態では、合計6枚の基布を重ねてガス導入部41を形成しても、十分な強度で確実にエアバッグ15を保護して保持でき、製造コストを低減できるとともに、エアバッグ15を軽量化できる。さらに、ガス導入部41の縫合線46,47の形状も、単純な円形状あるいは楕円形状などとすることができ、製造コストを低減できる。
また、本実施の形態では、インフレータ16のガス噴射口16bの位置などに最適なように、リテーナ14には、比較的高さ寸法の大きい筒状の周板部31bが設けられているが、このように大きな形状のリテーナ14についても、比較的自由に大きさや形状を設定できるガス排気口51から、エアバッグ15の内側に容易に挿入できる。
なお、上記の実施の形態では、ガス排気口51は、同形状の真円形状のガス排気口51を左右一対設けたが、この構成に限られず、長孔状や、楕円状とすることにより、排気面積を縮小して適切に調整しつつ、リテーナ14の挿入面積を確保してリテーナ14を容易に挿入することもできる。
また、対をなすガス排気口51は、互いに形状を異ならせ、すなわち左右不均等として、排気面積を縮小して適切に調整しつつ、リテーナ14の挿入面積を確保してリテーナ14を容易に挿入することもできる。
本発明は、助手席乗員用のインストルメントパネルに備えるエアバッグ装置の他、ステアリングホイールに備えるエアバッグ装置、ドアパネルに備えるエアバッグ装置や、前席の背面に備える後席用のエアバッグ装置など、種々のエアバッグ装置に適用することができる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す説明図であり、(a)は一部の断面図、(b)は製造工程を示す斜視図である。 同上エアバッグの底面図である。 同上エアバッグの一部を拡大した底面図である。 同上エアバッグ及びリテーナを示す説明図である。 同上エアバッグ装置の後側からみた一部の説明図である。 同上エアバッグ装置の一部の底面図である。 同上エアバッグ装置の一部の平面図である。 同上エアバッグ装置の一部の側面図である。 同上エアバッグ装置のエアバッグ展開時の説明図である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
14 リテーナ
15 エアバッグ
16 インフレータ
43 ガス導入口
51 ガス排気口

Claims (2)

  1. ガスを導入するガス導入口及び導入したガスの排出を可能とするガス排気口を設けた袋状のエアバッグと、前記ガス導入口からエアバッグにガスを供給するインフレータと、前記エアバッグの内側に配置され前記ガス導入口の周囲を挟んで前記インフレータと結合されるリテーナとを備えたエアバッグ装置の製造方法であって、
    前記リテーナを、前記ガス排気口を介して前記エアバッグの内側に挿入した
    ことを特徴とするエアバッグ装置の製造方法。
  2. ガスを導入するガス導入口及び導入したガスの排出を可能とするガス排気口を設けた袋状のエアバッグと、
    前記ガス導入口からエアバッグにガスを供給するインフレータと、
    前記エアバッグの内側に配置され前記ガス導入口の周囲を挟んで前記インフレータと結合されるリテーナとを具備し、
    前記エアバッグのガス導入口は、前記リテーナが挿通できない大きさに形成され、
    前記エアバッグのガス排気口は、前記リテーナが挿通できる大きさに形成された
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
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JP2016159654A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 日本プラスト株式会社 エアバッグ及びエアバッグ装置

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