JP2009083689A - ラップアウタープリテンショナーの配設構造 - Google Patents

ラップアウタープリテンショナーの配設構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2009083689A
JP2009083689A JP2007257102A JP2007257102A JP2009083689A JP 2009083689 A JP2009083689 A JP 2009083689A JP 2007257102 A JP2007257102 A JP 2007257102A JP 2007257102 A JP2007257102 A JP 2007257102A JP 2009083689 A JP2009083689 A JP 2009083689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pretensioner
side sill
seat
cross
cross member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007257102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5076789B2 (ja
Inventor
Keiko Yamane
恵子 山根
Mitsutoshi Yamanishi
光敏 山西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007257102A priority Critical patent/JP5076789B2/ja
Publication of JP2009083689A publication Critical patent/JP2009083689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5076789B2 publication Critical patent/JP5076789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】この発明は、ラップアウタープリテンショナーを車体に配設するにあたり、そのレイアウトの自由度を向上させることができ配設構造を提供することを目的とする。
【解決手段】乗員の腰部を拘束するラップベルト5の端部に接続され、所定の状態下でラップベルト5を引き締める方向に駆動するラップアウタープリテンショナー10がサイドシル13の側壁に取付けられる配設構造であって、フロアパネル14との間で閉断面を形成するシートブラケット15を備え、ラップアウタープリテンショナー10を、シートブラケット15を貫通するように配設した。
【選択図】図2

Description

この発明は、乗員の腰部を拘束するラップベルトの端部に接続され、所定の状態下で該ラップベルトを引き締める方向に駆動するラップアウタープリテンショナーがサイドシル側壁に取付けられる配設構造に関する。
通常、自動車においては、自動車の衝突時や横転時等の所定の状態下に乗員を拘束して乗員を衝撃などから保護するシートベルト装置が設けられている。
このシートベルト装置は、一般的に、シート側方のセンターピラー内部に配設された、シートベルトを巻き取るためのリトラクタ(シートベルトリトラクタ)と、このリトラクタから引き出されたシートベルトを車体の上方側において支持するアッパアンカと、このアッパアンカに支持されたシートベルトの先端を車体の下方側において固定するロアアンカと、上記アッパアンカとロアアンカとの間で摺動しショルダーベルト部とラップベルト部とを分けるスリップガイド付きのタングと、シートに対して上記リトラクタやロアアンカが設けられた位置と反対側の側縁に設けられ、上記タングを着脱可能に嵌め込むバックルとを備えている。
近年、このシートベルト装置について、自動車が衝突した場合或いは衝突すると予測した場合等一定の減速度を検出した所定の状態下に、ばねや火薬などの力を用いてシートベルトを引き締める方向に駆動させて当該シートベルトに緊張力を付与するシートベルトプリテンショナーの開発が盛んに行われるようになってきている。
このようなシートベルトプリテンショナーの中には、ロアアンカに取付けられることによりラップベルトに接続され、前記所定の状態下に当該ラップベルトを引き締める方向に駆動させるラップアウタープリテンショナーがある。
従来、このようなラップアウタープリテンショナーは、カバー部材が取付けられた上で、シートの側方位置であって、車体前後方向に延びるサイドシルにおける車室側の側壁に取付けられることにより配設されているものがある(特許文献1参照)。
特に、下記特許文献1では、サイドシルの内側壁(車室側側壁)の一部に、車幅方向外方に凹む収納凹部が形成されており、ラップアウタープリテンショナーはこの収納凹部内に配設されている。
これにより、ラップアウタープリテンショナーの車室側への突出量を減少させることが可能になっており、シートに着座する乗員の足下空間にラップアウタープリテンショナーが進出することを防止している。
特開2006−199197号公報
しかしながら、このような構造を採用した場合、前後方向において長尺なサイドシルの一部に凹部を形成することになるため、サイドシルの成形性が損なわれるとともに、その構成を複雑化させてしまうという問題がある。
そこで、ラップアウタープリテンショナーを、前記特許文献1にて開示された位置から前方にずらして配置することで、前記足下空間への進出を防止することも考えられる。
しかしながら、この場合、シートとラップアウタープリテンショナーとが前後方向においてラップしてしまい、シート(シートクッション)の側方にラップアウタープリテンショナーが位置する構成となってしまう。この場合、ラップアウタープリテンショナーがシートと干渉するといった不都合が生じることになる。
例えば、シートクッション側部には、リクライニング用レバー等の操作部材が配設される場合があるが、上述したようにシートの側方にラップアウタープリテンショナーを配設すると、これが前記操作部材と干渉する虞があり、操作部材の操作性が損なわれてしまう。
そこで、ラップアウタープリテンショナーを、シート側方の下方位置に配設することも考えられる。しかしながら、そこには車体部材を構成し、フロアとその間で閉断面を形成する各種閉断面部材が配設されているため、ラップアウタープリテンショナーのレイアウトの自由度が閉断面部材によって著しく制限されてしまう。
この発明は、ラップアウタープリテンショナーを車体に配設するにあたり、そのレイアウトの自由度を向上させることができる配設構造を提供することを目的とする。
この発明のラップアウタープリテンショナーの配設構造は、乗員の腰部を拘束するラップベルトの端部に接続され、所定の状態下で該ラップベルトを引き締める方向に駆動するラップアウタープリテンショナーがサイドシル側壁に取付けられる配設構造であって、フロアとの間で閉断面を形成する閉断面部材を備え、前記ラップアウタープリテンショナーを、前記閉断面部材を貫通、または、前記閉断面部材と前記フロアとの間、若しくは前記閉断面部材と前記サイドシルとの間、若しくは前記フロアと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設したものである。
この構成によれば、閉断面部材の配置に関係なくラップアウタープリテンショナーを配設することが可能になり、そのレイアウトの自由度を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記閉断面部材が、前記ラップベルトのアンカポイントの前方に配設されるシートブラケットであり、前記ラップアウタープリテンショナーを、前記シートブラケットを貫通、または、前記シートブラケットと前記フロアとの間、若しくは前記シートブラケットと前記サイドシルとの間、若しくは前記フロアと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設したものである。
この構成によれば、ラップアウタープリテンショナーをシートより低い位置に配設することが可能になり、シートとラップアウタープリテンショナーとの干渉を防止できる。
さらに、シートブラケットの高さ位置に関係なくラップアウタープリテンショナーをサイドシルに取付けることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ラップベルトの前方において、前記サイドシルとセンタトンネルとの間のフロア上を車幅方向に横切るクロスメンバを有するとともに、前記シートブラケットは、前記クロスメンバ上に設けられ、前記ラップアウタープリテンショナーを、前記クロスメンバ上方の前記シートブラケットを貫通、または、前記シートブラケットと前記クロスメンバとの間、若しくは、前記シートブラケットと前記サイドシルとの間、若しくは前記クロスメンバと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設したものである。
この構成によれば、クロスメンバに対して、ラップアウタープリテンショナーを貫通、挿通させるための加工を施す必要がなくなる。このため、クロスメンバの強度低下を防止でき、クロスメンバの側突性能に悪影響を及ぼすことを防止できる。
この発明の一実施態様においては、前記閉断面部材が、前記サイドシルとセンタトンネルとの間のフロア上を車幅方向に横切るクロスメンバであり、前記ラップアウタープリテンショナーを、前記クロスメンバを貫通、または、前記クロスメンバと前記フロアとの間、若しくは前記クロスメンバと前記サイドシルとの間、若しくは前記フロアと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設したものである。
この構成によれば、ラップアウタープリテンショナーを低い位置に配設することを可能にしつつ、クロスメンバの断面高さを高く設定できるため、車両側突時の衝突性能の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ラップアウタープリテンショナーが、取付ブラケットを介して前記サイドシルと前記閉断面部材とに跨って取付けられるものである。
この構成によれば、取付ブラケットにより閉断面部材がサイドシルに連結される構造となるため、閉断面部材に貫通孔または挿通部を形成したことによる剛性の低下を、取付ブラケットで補強することができる。
この発明によれば、閉断面部材の配置に関係なくラップアウタープリテンショナーを配設することが可能になり、そのレイアウトの自由度を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図であり、図2は、ラップアウタープリテンショナーの配設構造の一例を示す斜視図、図3は、その要部拡大図、図4は、図3におけるA−A線矢視断面図である。なお、図中において矢印(F)は車両前方、矢印(R)は車両後方を示し、矢印(IN)は車両内方、矢印(OUT)は車両外方を示す。
また、本実施形態では前後2列シートを有する車両において、前部シートのうちドライバーズシート(運転席)1を例にとって説明するが、1列シートや3列以上のシートを有する車両についても適用が可能であり、ナビシートを含めたいずれのシートであっても適用可能である。なお、各シートのうち最後部に位置するシートについてもそのシートの後方における車両内部空間への影響を抑制する観点から本発明の配設構造を適用することができる。
車両用シートベルト装置は、スライドレール2上に載置されたドライバーズシート(以下、前部シートという)1に着座する乗員の肩部および胸部を拘束するショルダーベルト4及び当該乗員の腹部や腰部を拘束するラップベルト5を備えたシートベルト6と、前部シート1の側方のセンターピラー7内部に配設された、シートベルト6を巻き取るためのリトラクタ8(シートベルトリトラクタ)と、このリトラクタ8から引き出されたシートベルト6を車体の上方側において支持するアッパアンカ9と、このアッパアンカ9に支持されたシートベルト6(具体的にはラップベルト5)の先端を車体の下方側において支持するラップアウタープリテンショナー10(以下、ROプリテンショナーと略記する)と、アッパアンカ9とROプリテンショナー10との間におけるシートベルト6に沿って摺動するタング11と、前部シート1の左側に設けられタング11を着脱自在に嵌め込むバックル12とを有する三点式シートベルト機構からなっている。
なお、本実施形態のシートベルト6は、ショルダーベルト4とラップベルト5とが一本のウェビングで一体形成されたいわゆる連続タイプのものとして構成され、スリップガイド付きタング11の位置によってショルダーベルト4とラップベルト5の長さを調整し得るものとなされているが、ショルダーベルトとラップベルトとの先端部が各々タングに接続され、両ベルトが分離されたいわゆる分離タイプのものやラップベルトだけのものであってもよい。
また、上記リトラクタ8に、ショルダーベルト4の急激な引出を規制する図外のロードリミッタが設けられており、このロードリミッタに加え、車両の衝突発生時等、所定の減速度を検出した場合にシートベルト6を巻き取ることにより所定の張力を付与するプリテンショナーが設けられるものとしてもよい。
ROプリテンショナー10は、インフレータ型のもので、一方向に細長い筒状に形成されている。具体的には、ROプリテンショナー10は、イグナイタ、点火薬、推薬、細長のシリンダ101(図2、図3参照)、このシリンダ101中を移動するピストンなどを有し、このピストンにワイヤなどから構成される中継部102を介してラップベルト5の先端が接続されている。
そして、所定の減速度を検出することにより車両が衝突した場合或いは衝突すると予測した場合等の所定の状態を検知する衝突センサ(不図示)からの信号に応じて、点火薬を点火させてガスを発生させる。
ROプリテンショナー10は、このガスにより、ラップベルト5を引き込む方向に上記ピストンを移動させて、移動後のピストンをロックすることによりラップベルトを瞬時に引き込んでロック可能に構成されている。
これにより、ROプリテンショナー10は、前記衝突センサによって所定の状態が検出されると、ラップベルト5を引き締める方向に駆動することができる。
また、このROプリテンショナー10は、図2〜図4に示すように、その一端にガイド取付部103が配設されている。このガイド取付部103には、略円筒状をなすガイド部材104が取付けられており、アンカポイントを構成するボルト105によってサイドシル13の車室側側壁に固定されている。
図5、図6は、それぞれ図3におけるB−B線矢視断面図、C−C線矢視断面図であり、車体の下側部を構成するサイドシル13は、図4〜図6に示すように、基本的には車体前後方向に延びるサイドシルインナ13aと、このサイドシルインナ13aの車室側に配設されるサイドシルアウタ13bと、サイドシルレインフォースメント13cとで構成され、これらインナ13a、アウタ13b、及びレインフォースメント13cによって延出方向に直交する断面が閉断面として構成されている。
ここで、ROプリテンショナー10は、サイドシル13のうち、サイドシルインナ13aの車室側壁に取付けられている。
また、サイドシル13の上部には、図2に示すように、センターピラー7の下部が接合されている。そして、サイドシル13の車室側部には、フロアパネル14と、前部シート1を取付けるためのシートブラケット15と、クロスメンバ16、17との各側端部がそれぞれ接合されている。
また、本実施形態では、サイドシル13にセンターピラー7が取付けられる前後方向の位置に略一致するように、クロスメンバ16が配設されている。そして、このクロスメンバ16は、ラップベルト5(図1参照)の前方においてサイドシル13とセンタトンネル18との間のフロアパネル14上を車幅方向に横切るように配設されている。
また、クロスメンバ16は、その縁部に形成されたフランジ部16aにおいて、サイドシル13及びフロアパネル14に接合されている。
さらに、このクロスメンバ16の側端上方には、ラップベルト5のアンカポイント(ボルト105)の前方に位置するようにシートブラケット15が配設されており、縁部に形成されたフランジ部15aにおいてクロスメンバ16のフランジ16aに接合されている。ここで、シートブラケット15は、フロアパネル14及びクロスメンバ16との間で閉断面を形成している。
さらに、サイドシル13にセンターピラー7が取付けられた位置よりも前方には、クロスメンバ16と同様、サイドシル13とセンタトンネル18との間でフロアパネル14上を横切るようにクロスメンバ17が配設され、その縁部に形成されたフランジ部17aにおいてサイドシル13及びフロアパネル14に接合されている。
ここで、クロスメンバ16、17は、フロアパネル14との間で閉断面を形成することにより、車両側突時の衝突性能に寄与している。
また、シートブラケット15には、図5に示すように、ボルト19によって支持ブラケット20が締結され、この支持ブラケット20を介してスライドレール2を構成するロアレール2aが取付けられている。前部シート1においては、上述したシートブラケット15により、その高さが所定位置に設定されている。
また、スライドレール2は、略U字状の断面形状を有するロアレール2aと、ロアレール2aに対し摺動自在に取付けられた略逆U字状の断面形状を有するアッパレール2bとを備え、前部シート1は、そのシートクッション1aがアッパレール2b側に固定されることによって、前部シート1全体が前後方向にスライド自在となっている。
なお、これらフロアパネル14、シートブラケット15、クロスメンバ16の上方には、車幅方向において、サイドシルのインナ13aの上面まで広がるフロアマット21が敷設されている。
また、本実施形態では、図2、図3に示すように、シートブラケット15の前後両面に貫通孔15b、15bが形成されており、ROプリテンショナー10が、この貫通孔15bによってシートブラケット15を貫通するように配設されている。
なお、図3では便宜上図示を省略しているが、シートブラケット15から露出しているROプリテンショナー10の前後両端部は、図2、図4、図6に示すようにカバー部材22で覆われている。そして、該カバー22の上部においては、中継部102が孔部22a(図2、図4参照)を通され、ラップベルト5側に延びている。
このように、本実施形態では、ROプリテンショナー10を、シートブラケット15を貫通するように配設することで、閉断面部材としてのシートブラケット15の配置に関係なくROプリテンショナー10を配設することが可能になり、そのレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、図2では便宜上図示を省略したが、ROプリテンショナー10は、その前部において、図3、図6に示すように、ブラケット23を介してサイドシル13とシートブラケット15とに跨って取付けられており、サイドシル13、シートブラケット15に対してそれぞれがボルト24、25により締結されている。
本実施形態のように、シートブラケット15において貫通孔15bが形成された場合には、若干の剛性低下を招くこととなるが、上述したブラケット23によりシートブラケット15がサイドシル13に連結される構造となるため、シートブラケット15に貫通孔15bを形成したことによる剛性の低下を、ブラケット23で補強することができる。なお、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、ROプリテンショナー10の前部を、ブラケットを介して単にサイドシル13に取付けるようにしてもよい。
(第2実施形態)
なお、上述した第1実施形態では、シートブラケット15に貫通孔15bを形成することによって、ROプリテンショナー10を、シートブラケット15を貫通するように配設したが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、図7に示すシートブラケット55のように、その一部に切欠(挿通)部55bを形成し、該切欠部55bとクロスメンバ16との間、つまり切欠部55bとフロアパネル14との間に形成された隙間にROプリテンショナー10を挿通させるようにしてもよい。
図7では、シートブラケット55下部においてフランジ部55aの一部が途切れており、切欠部55bが上方に向かって広がっている。
このように、シートブラケット55に切欠部55bを形成するような構成であっても、第1実施形態と同様、閉断面部材としてのシートブラケット15の配置に関係なくROプリテンショナー10を配設することが可能になり、そのレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、シートブラケットにROプリテンショナー10を挿通させる場合、例えば、図8(a)に示すシートブラケット65のように、側部のフランジ部65aから車室側に延びるように切欠部65bを形成してもよい。図8(a)においては、切欠部65bとサイドシル13との間に形成された隙間にROプリテンショナー10が挿通されている。
また、図8(b)に示すシートブラケット75のように、サイドシル13とフロアパネル14との間のフランジ部75aにおいて、上方かつ車室側に広がるように切欠部75b形成してもよい。図8(b)においては、フロアパネル14(クロスメンバ16)とサイドシル13とに跨ってその間を挿通するようにROプリテンショナー10が配設されている。
なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
ここで、第1、第2実施形態では、ROプリテンショナー10を、シートブラケット15を貫通、または、シートブラケット55とフロアパネル14との間、若しくはシートブラケット65とサイドシル13との間、若しくはフロアパネル14とサイドシル13とに跨ってその間を挿通するように配設しているが、これにより、ROプリテンショナー10を前部シート1より低い位置に配設することが可能になっている。従って、前部シート1とROプリテンショナー10との干渉を防止できる。
さらに、シートブラケット15、55、65、75の高さ位置に関係なくROプリテンショナー10をサイドシル13に取付けることができる。
また、第1、第2実施形態のように、クロスメンバ16の上方にシートブラケット15、55、65、75を配設している場合には、クロスメンバ16に対して、ROプリテンショナー10を貫通、挿通させるための貫通孔、切欠部等の加工を施す必要がない。このため、クロスメンバ16の強度低下を防止でき、クロスメンバ16の側突性能に悪影響を及ぼすことを防止できる。
(第3実施形態)
次に、図9、図10に示す第3実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図であり、図10は、図9におけるD−D線矢視断面図である。なお、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
上述した第1実施形態では、クロスメンバ16上に別途設けられたシートブラケット15を貫通するようにROプリテンショナー10を配設したが、図9、図10に示すように、シートブラケット15、クロスメンバ16に代えて、シート取付ブラケットとしての役割を兼用するクロスメンバ116を配設した場合、ROプリテンショナー10を、このクロスメンバ116を貫通するように配設してもよい。
本実施形態においては、前側のクロスメンバ17と同様、縁部にフランジ部116aが形成され、第1実施形態のクロスメンバ16よりも断面高さが高く設定されたクロスメンバ116が、センターピラー7と前後方向において略一致するように、ラップベルト5(図1参照)の前方に配設されている。
従って、本実施形態では、第1実施形態に比べ、クロスメンバ116とフロアパネル14とにより形成される閉断面の断面積が大きく確保されており、これによって車両側突時の衝突性能のさらなる向上が図られている。
また、このように衝突性能向上が図られた構造においては、ボルト119によりクロスメンバ116に対して支持ブラケット120が締結されており、この支持ブラケット120を介してスライドレール2のロアレール2a(図10参照)が取付けられている。
そして、本実施形態では、クロスメンバ116の前後両面に貫通孔116bが形成され、ROプリテンショナー10が、この貫通孔116bによってクロスメンバ116を貫通するように配設されている。
このように、ROプリテンショナー10を、クロスメンバ116を貫通するように配設することで、閉断面部材としてのクロスメンバ116の配置に関係なくROプリテンショナー10を配設することが可能になり、そのレイアウトの自由度を向上させることができる。
(第4実施形態)
なお、上述した第3実施形態では、クロスメンバ116に貫通孔116bを形成することによって、ROプリテンショナー10を、クロスメンバ116を貫通するように配設したが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、図11に示すクロスメンバ156のように、その一部に切欠(挿通)部156bを形成し、該切欠部156bとフロアパネル14との間に形成された隙間にROプリテンショナー10を挿通させるようにしてもよい。
図11では、クロスメンバ156下部においてフランジ部156aの一部が途切れており、第2実施形態のシートブラケット55と同様、切欠部156bが上方に向かって広がっている。
このように、クロスメンバ156に切欠部156bを形成するような構成であっても、第3実施形態と同様、閉断面部材としてクロスメンバ96の配置に関係なくROプリテンショナー10を配設することが可能になるため、そのレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、クロスメンバ156のように、その下部を切欠く構成は、レイアウトの都合上ROプリテンショナー10を下方に配設する場合に、第3実施形態の貫通孔116bのような貫通孔をクロスメンバ下端に形成することが成形加工上困難である場合特に有効である。
また、クロスメンバにROプリテンショナー10を挿通させる場合には、図12(a)に示すクロスメンバ166のように、側部のフランジ部166aから車室側に延びるように切欠部166bを形成してもよい。図11(a)においては、切欠部166bとサイドシル13との間に形成された隙間にROプリテンショナー10が挿通されている。
また、図12(b)に示すクロスメンバ176のように、サイドシル13とフロアパネル14との間のフランジ部176aにおいて、上方かつ車室内側に広がるように切欠部176b形成してもよい。図11(b)においては、サイドシル13とフロアパネル14とに跨ってその間を挿通するようにROプリテンショナー10が配設されている。
なお、本実施形態において、第3実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
ここで、第3、第4実施形態では、ROプリテンショナー10を、クロスメンバ116を貫通、または、クロスメンバ156とフロアパネル14との間、若しくはクロスメンバ166とサイドシル13との間、若しくはフロアパネル14とサイドシル13とに跨ってその間を挿通するように配設しているが、これにより、ROプリテンショナー10を低い位置に配設することを可能にしつつ、上述したように、クロスメンバ116、156、166、176の断面高さを高く設定できるため、車両側突時の衝突性能の向上を図ることができる。
(その他の実施形態)
第2〜第4実施形態においては図示を省略したが、ROプリテンショナー10の前部は少なくともブラケットを介してサイドシル13に取付けられており、さらには、第1実施形態のブラケット23に相当する部材によって、ROプリテンショナー10を、サイドシル13と、シートブラケット55、65、75、またはクロスメンバ116、156、166、176とに跨って取付けるようにしてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のシートブラケットは、シートブラケット15、55、65、75に対応し、
以下同様に、
クロスメンバは、16、17、116、156、166、176に対応し、
取付ブラケットは、ブラケット23に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の第1実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図。 ラップアウタープリテンショナーの配設構造の一例を示す斜視図。 ラップアウタープリテンショナーの配設構造の要部拡大斜視図。 図3におけるA−A線矢視断面図。 図3におけるB−B線矢視断面図。 図3におけるC−C線矢視断面図。 この発明の第2実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図。 この発明の第2の実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図であって、(a)側部のフランジ部から車室側に延びるように切欠部を形成した場合を示す図、(b)サイドシルとフロアパネルとの間のフランジ部において、上方かつ車室側に広がるように切欠部を形成した場合を示す図。 この発明の第3実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図。 図9におけるD−D線矢視断面図。 この発明の第4実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図。 この発明の第4実施形態に係る配設構造により配設されるラップアウタープリテンショナーを含むシートベルト装置の一例を示す斜視図であって、(a)側部のフランジ部から車室側に延びるように切欠部を形成した場合を示す図、(b)サイドシルとフロアパネルとの間のフランジ部において、上方かつ車室側に広がるように切欠部を形成した場合を示す図。
符号の説明
5…ラップベルト
10…ラップアウタープリテンショナー
13…サイドシル
14…フロアパネル
15、55、65、75…シートブラケット
16、17、116、156、166、176…クロスメンバ
18…センタトンネル
23…ブラケット

Claims (5)

  1. 乗員の腰部を拘束するラップベルトの端部に接続され、所定の状態下で該ラップベルトを引き締める方向に駆動するラップアウタープリテンショナーがサイドシル側壁に取付けられる配設構造であって、
    フロアとの間で閉断面を形成する閉断面部材を備え、
    前記ラップアウタープリテンショナーを、前記閉断面部材を貫通、または、前記閉断面部材と前記フロアとの間、若しくは前記閉断面部材と前記サイドシルとの間、若しくは前記フロアと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設した
    ラップアウタープリテンショナーの配設構造。
  2. 前記閉断面部材は、前記ラップベルトのアンカポイントの前方に配設されるシートブラケットであり、
    前記ラップアウタープリテンショナーを、前記シートブラケットを貫通、または、前記シートブラケットと前記フロアとの間、若しくは前記シートブラケットと前記サイドシルとの間、若しくは前記フロアと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設した
    請求項1記載のラップアウタープリテンショナーの配設構造。
  3. 前記ラップベルトの前方において、前記サイドシルとセンタトンネルとの間のフロア上を車幅方向に横切るクロスメンバを有するとともに、
    前記シートブラケットは、前記クロスメンバ上に設けられ、
    前記ラップアウタープリテンショナーを、前記クロスメンバ上方の前記シートブラケットを貫通、または、前記シートブラケットと前記クロスメンバとの間、若しくは、前記シートブラケットと前記サイドシルとの間、若しくは前記クロスメンバと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設した
    請求項2記載のラップアウタープリテンショナーの配設構造。
  4. 前記閉断面部材は、前記サイドシルとセンタトンネルとの間のフロア上を車幅方向に横切るクロスメンバであり、
    前記ラップアウタープリテンショナーを、前記クロスメンバを貫通、または、前記クロスメンバと前記フロアとの間、若しくは前記クロスメンバと前記サイドシルとの間、若しくは前記フロアと前記サイドシルとに跨ってその間を挿通するように配設した
    請求項1記載のラップアウタープリテンショナーの配設構造。
  5. 前記ラップアウタープリテンショナーは、取付ブラケットを介して前記サイドシルと前記閉断面部材とに跨って取付けられる
    請求項1記載のラップアウタープリテンショナーの配設構造。
JP2007257102A 2007-10-01 2007-10-01 ラップアウタープリテンショナーの配設構造 Active JP5076789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007257102A JP5076789B2 (ja) 2007-10-01 2007-10-01 ラップアウタープリテンショナーの配設構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007257102A JP5076789B2 (ja) 2007-10-01 2007-10-01 ラップアウタープリテンショナーの配設構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009083689A true JP2009083689A (ja) 2009-04-23
JP5076789B2 JP5076789B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=40657671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007257102A Active JP5076789B2 (ja) 2007-10-01 2007-10-01 ラップアウタープリテンショナーの配設構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5076789B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018094A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Motors Corp プリテンショナ装置の取付け構造
JP2014028601A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Takata Corp ラッププリテンショナ装置及びそれを備えるシートベルト装置
WO2018055855A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 本田技研工業株式会社 シート取付構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102298873B1 (ko) * 2017-04-04 2021-09-06 현대자동차 주식회사 차량의 안전벨트용 프리텐셔너

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939839A (ja) * 1995-08-01 1997-02-10 Mitsubishi Motors Corp 乗員保護装置
JP2000108949A (ja) * 1998-10-07 2000-04-18 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車の車体フロア構造
JP2002362311A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Honda Motor Co Ltd 自動車の車体構造
JP2003025955A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Honda Motor Co Ltd 乗員保護装置
JP2003025889A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Honda Motor Co Ltd 乗員保護装置
JP2006199198A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Mazda Motor Corp ラップアウタプリテンショナーの配設構造
JP2006199197A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Mazda Motor Corp ラップアウタプリテンショナーの配設構造
JP2006315572A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Mazda Motor Corp 自動車のシートベルトリトラクタ取付構造
JP2007038982A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Suzuki Motor Corp プリテンショナ機構を備えたシートベルト装置の取付け構造

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939839A (ja) * 1995-08-01 1997-02-10 Mitsubishi Motors Corp 乗員保護装置
JP2000108949A (ja) * 1998-10-07 2000-04-18 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車の車体フロア構造
JP2002362311A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Honda Motor Co Ltd 自動車の車体構造
JP2003025955A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Honda Motor Co Ltd 乗員保護装置
JP2003025889A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Honda Motor Co Ltd 乗員保護装置
JP2006199198A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Mazda Motor Corp ラップアウタプリテンショナーの配設構造
JP2006199197A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Mazda Motor Corp ラップアウタプリテンショナーの配設構造
JP2006315572A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Mazda Motor Corp 自動車のシートベルトリトラクタ取付構造
JP2007038982A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Suzuki Motor Corp プリテンショナ機構を備えたシートベルト装置の取付け構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018094A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Motors Corp プリテンショナ装置の取付け構造
JP2014028601A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Takata Corp ラッププリテンショナ装置及びそれを備えるシートベルト装置
WO2018055855A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 本田技研工業株式会社 シート取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5076789B2 (ja) 2012-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4569684B2 (ja) 車両用乗員拘束装置
JP4621281B2 (ja) シートベルトプリテンショナー
JP4600051B2 (ja) ラップアウタプリテンショナーの配設構造
JP4380778B1 (ja) 車両用乗員拘束装置
JP4452676B2 (ja) 車両用エアベルト装置
JP6992591B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JP2009166569A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP2012066804A (ja) 車両の車体下部構造
CN110979246B (zh) 用于车辆的帘式安全气囊装置
KR20210018065A (ko) 에어백 장치
JP5562009B2 (ja) カーテンエアバッグ展開補助部材の車両への取付け構造
JP5076789B2 (ja) ラップアウタープリテンショナーの配設構造
US11242024B2 (en) Structure of seat equipped with far-side airbag device
JP4650002B2 (ja) ラップアウタプリテンショナーの配設構造
JP2009166680A (ja) 側突用エアバッグ装置
KR102339066B1 (ko) 사이드 에어백 장치
KR20180094911A (ko) 자동차용 에어백 장치, 그리고 에어백 장치용 에어백 쿠션
JP5495691B2 (ja) 車両用シート装置
JP6025361B2 (ja) 乗員拘束装置
JP2002331907A (ja) 車両のシートベルト構造
JP7235413B2 (ja) ラッププリテンショナを備えた車両用シート装置
JP5125826B2 (ja) プリテンショナ装置の取付け構造
JP2019031133A (ja) 乗物用シート
JP2019031132A (ja) 乗物用シート
JP2009166773A (ja) 車両用乗員拘束装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120813

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5076789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150